JP4514436B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、主に台所等の硬表面や皮膚毛髪などに好適な液体洗浄剤組成物に関し、更に詳しくは、洗浄剤組成物のヌルつきを抑制すると共に、洗浄力及び低温安定性に優れた液体洗浄剤組成物に関する。
一般に、界面活性剤を含んだ液体洗浄剤組成物は、界面活性剤由来によるヌルつきが感じられ、特に、台所洗剤やシャンプーなどの直接手肌に接触するものでは消費者に非常に不快感を与えている。また、ヌルつきを感じることにより、すすぎ性が悪化し、不快感を増幅させている。
このことからヌルつきを軽減できれば、使用感を向上し、消費者生活を豊かにすることができる。
これまでヌルつきを軽減するという視点で数多くの洗浄剤組成物が検討されているが、多くのものが、アニオン界面活性剤を極力削減しノニオン界面活性剤を主体とした組成や、カルボン酸型アニオン活性剤を用い水道水中の金属イオンとスカムを形成させすすぎ性を向上させるなどが提案されてきていた。
従来知られている液体洗浄剤組成物としては、例えば、特定のアルコールエトキシレートからなるノニオン界面活性剤を特定量含有してなる、皮膚に対してマイルドで、洗液のぬるつきが改善された液体洗浄組成物(特許文献1参照)や、アルキルポリグルコシドを主基剤とし、α−ヒドロキシ酸及び両性界面活性剤を特定比率で含有する洗浄組成物(特許文献2参照)、また、アミドカルボン酸またはその塩、或いはジカルボン酸イミドに通常使用の界面活性剤及びカチオン化ポリマ−を組み合せて含有した組成物(特許文献3参照)などが知られている。
しかしながら、これらの各文献に記載される液体洗浄剤組成物等は、ヌルつき性やすすぎ性に関しては改善は見られるものの、洗浄剤の主基材がノニオン界面活性剤やカルボン酸系アニオン界面活性剤となることにより、泡の持続力及び泡質が通常のアニオン界面活性剤、例えば、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステルナトリウムなどと比較すると脆弱になるという課題が生じている。
また、現在の台所洗剤においては、ここ数年、急激に濃縮化(界面活性剤が30質量%以上)が進んだことで、洗浄力及び低温安定性を保ちつつ、更に、ヌルつきを抑制することは上記従来の技術で不充分であるという課題がある。
特開平3−185095号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開2000−169880号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開平10−121090号公報(特許請求の範囲、実施例等)
本発明は、上記従来技術の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、界面活性剤濃度が30質量%以上で、洗浄力に優れ、かつ、ヌルつき抑制及び低温安定性に優れた液体洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来の課題等を解決するために、鋭意検討したところ、洗浄剤のヌルつきの原因は、皮膚表面のアミノ酸残基由来の正電荷にアニオン界面活性剤が静電的に吸着することが一因として考えられている。このことからプラス電荷を持つことができるアミンオキシド型界面活性剤等の半極性界面活性剤を用いることで、アニオン界面活性剤の負電荷をある程度遮蔽し、ヌルつきを抑制することができる。しかし、完全にヌルつきを抑制するためにアミンオキシド型界面活性剤等を含有し過ぎると、静電的相互作用に加えて、疎水性相互作用も大きくなり、アニオン界面活性剤との相互作用が強くなりすぎることで低温安定性に問題が生じることとなる。
そこで、本発明者らは、上記検討結果及び上記課題等を解決するために、更に鋭意検討を重ねた結果、界面活性剤が30〜50質量%含有する液体洗浄剤組成物中に、アミンオキシド型界面活性剤等の半極性界面活性剤と組成物中で二価カチオンとして存在するマグネシウム塩を併用等することにより、アニオン界面活性剤の負電荷を遮蔽し、ヌルつきを抑制し、かつ、洗浄力、低温安定性及びコストに優れた上記目的の液体洗浄剤組成物が得られることを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)及び(2)に存する。
(1) 界面活性剤30〜50質量%を含有し、(a)非石鹸型アニオン界面活性剤5〜25質量%、(b)半極性界面活性剤及びマグネシウム塩を含有し、その合計量が1〜15質量%、(c)アルキレンオキシド平均付加モル数が5〜15のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを3質量%以上と、HLBが6〜18のノニオン性界面活性剤とを含有し、その合計量が10〜25質量%であり、上記(a)成分/(b)成分が質量比率で2〜4であり、かつ、〔(a)成分+(b)成分〕/(c)成分が質量比率で0.5〜2の範囲内にあり、その原液pHが6〜8であることを特徴とする液体洗浄剤組成物。
(2) 食器類を手洗いする際のヌルつきを低減した上記(1)記載の液体洗浄剤組成物。
なお、本発明で規定する「HLB」は、有機概念図法に基づき、界面活性剤を親水基(無機性基)と疎水基(有機性基)に分類し、それらの指標値を以下の式によって計算したものをいう。
指標値については、「機能性乳化剤・乳化技術の進歩と応用展開」(発行者 島 健太郎、発行所 株式会社シー・エム・シー、1998年5月22日 第1刷発行)を利用した
HLB=〔Σ(無機性基)/Σ(有機性基)〕×10
本発明によれば、液体洗浄剤組成物のヌルつきを抑制すると共に、洗浄力及び低温安定性に優れた台所等の硬表面や皮膚毛髪などに好適な液体洗浄剤組成物が提供される。
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。
本発明の液体洗浄剤組成物は、界面活性剤30〜50質量%を含有し、(a)非石鹸型アニオン界面活性剤5〜25質量%、(b)半極性界面活性剤及びマグネシウム塩を含有し、その合計量が1〜15質量%、(c)アルキレンオキシド平均付加モル数が5〜15のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを3質量%以上と、HLBが6〜18のノニオン性界面活性剤とを含有し、その合計量が10〜25質量%であり、上記(a)成分/(b)成分が質量比率で2〜4であり、かつ、〔(a)成分+(b)成分〕/(c)成分が質量比率で0.5〜2の範囲内にあり、その原液pHが6〜8であることを特徴とするものである。
本発明で用いる(a)成分の非石鹸型アニオン界面活性剤は、分子中にカルボキシル基を含有しないものであれば、その構造、製造法及び対イオンなどは限定されないが、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩などが挙げられ、これらは単独(1種)で又は2種以上を混合して用いることができる。
本発明において、(a)成分のアニオン界面活性剤を非石鹸系に限定した理由は、ヌルつきを抑制しても洗浄力を低下させないこと及びカルボキシル基がマグネシウムイオンと結合し難溶性塩の形成を防止するためである。
これらの非石鹸型アニオン界面活性剤において、好ましくは、洗浄力の面から、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩の使用が望ましい。
これらの(a)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物全量に対して、5〜25質量%(以下、単に「%」という)、 好ましくは、8〜20%、更に好ましくは、10〜20%とすることが望ましい。
この(a)成分の含有量が5%未満であると、泡持続力の低下となり、一方、25%を越えると、ゲル化、ハンドリング性が低下し、好ましくない。
本発明に用いる(b)成分は、半極性界面活性剤及びマグネシウム塩を併用するものである。
用いることができる半極性界面活性剤としては、例えば、下記一般式(I)で示されるアミンオキシド型界面活性剤などが挙げられ、これらは単独(1種)で又は2種以上を混合して用いることができる。
Figure 0004514436
具体的には、アルキルジメチルアミンオキシド、アルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシドなどが挙げられ、好ましくは、洗浄力の点からアルキルジメチルアミンオキシドの使用が望ましい。
また、本発明に用いる(b)成分のマグネシウム塩としては、水溶性の2価マグネシウム塩であれば、その構造、製造法及び対イオンなどは限定されないが、例えば、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、酢酸マグネシウム及びそれらの水和物等が挙げられ、これらは単独(1種)で又は2種以上を混合して用いることができる。
これらの(b)成分の合計含有量は、液体洗浄剤組成物全量に対して、1〜15%、 好ましくは、2〜12%、更に好ましくは、3〜10%とすることが望ましい。
この(b)成分の合計含有量が1%未満であると、ヌルつき性の増加及び洗浄力の低下となり、一方、15%を越えると、低温安定性が悪化し、好ましくない。
なお、(b)成分の合計含有量は、上記の範囲(1〜15%)であり、この範囲内で半極性界面活性剤及びマグネシウム塩の各含有量が調整されるものであるが、好ましくは、半極性界面活性剤が1〜8%、マグネシウム塩が0.3〜7%となるものが望ましい。
本発明において、(b)成分は、上述の如く、半極性界面活性剤及びマグネシウム塩を併用することが必要であり、半極性界面活性剤単独含有でヌルつき及び洗浄力を達成しようとすると、低温安定性の低下及びコスト上昇を招くこととなり、また、マグネシウム塩単独含有でヌルつき及び洗浄力を達成しようとすると、塩析による相分離が生じることとなる。
本発明に用いる(c)成分は、アルキレンオキシド平均付加モル数が5〜15のポリオキシアルキレンアルキルエーテルと、HLBが6〜18のノニオン性界面活性剤とを併用するものである。
用いることができるポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、例えば、下記一般式(II)で示されるアルキレンオキシド平均付加モル数(n)が5〜15のポリオキシアルキレンアルキルエーテルが挙げられる。
Figure 0004514436
この平均付加モル数が5未満のものでは、低温安定しえの低下となり、また、平均付加モル数が15を超えるものでは、洗浄力の低下となり、好ましくない。
この特性のポリオキシアルキレンアルキルエーテルの含有量は、液体洗浄剤組成物全量に対して、3%以上含有することが必要であり、この含有量以上で、濃縮化におけるゲル化防止及び低温安定性の改善となる。更に好ましくは、5%以上とすることが望ましい。
本発明に用いる(c)成分のノニオン性界面活性剤は、泡質の面から、HLBが6〜18のノニオン性界面活性剤となるものが使用される。
例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアシルエステル、アルキルポリグリコシド、脂肪酸グリコシドエステル、脂肪酸メチルグリコシドエステル、アルキルメチルグルカミド等が挙げられ、これらのノニオン界面活性剤は単独(1種)で又は2種以上を混合して使用することができる。
具体的には、ポリオキシエチレン(7)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(7)デシルエーテル、ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(10)デシルエーテル、ポリオキシエチレン(15)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(15)ミリスチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ミリスチルエーテル、ポリオキシエチレン(30)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(3)プロピレン(1)ラウリルエーテル、C10〜12アルキルポリグルコシド:重合度n=1.2、C12〜14アルキルポリグルコシド:重合度n=1.4、デカン酸モノエタノールアミド、デカン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ミリスチン酸モノエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、椰子脂肪酸モノエタノールアミド、椰子脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレン(2)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(2)椰子脂肪酸モノエタノールアミド等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
更なる泡質の面から、好ましくは、HLBが8〜16、更に好ましくは、HLBが10〜15のノニオン界面活性剤の使用が望ましい。
特に好ましくは、更なる泡質及び更なる洗浄力を向上させ、かつ、良好な低温安定性を得るため、HLBが10〜15のポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルポリグリコシドのうちいずれか1種以上を用いることが望ましい。
これらの(c)成分の合計含有量は、液体洗浄剤組成物全量に対して、10〜25%、 好ましくは、10〜20%、更に好ましくは、12〜18%とすることが望ましい。
この(c)成分の合計含有量が10%未満であると、泡持続力の低下となり、一方、25%を越えると、ゲル化を起こし、好ましくない。
なお、(c)成分の合計含有量は、上記の範囲(10〜25%)であり、この範囲内でアルキレンオキシド平均付加モル数が5〜15のポリオキシアルキレンアルキルエーテル及びHLBが6〜18のノニオン性界面活性剤の各含有量が調整されるものであるが、好ましくは、アルキレンオキシド平均付加モル数が5〜15のポリオキシアルキレンアルキルエーテルが3〜10%、HLBが6〜18のノニオン性界面活性剤が1〜10%となるものが望ましい。
本発明において、ヌルつき抑制と洗浄力向上を同時に実現するため、上記(a)成分と(b)成分との配合質量比率(a)/(b)を2〜4の範囲にすることが必要であり、好ましくは、2〜3.5とすることが望ましい。
この(a)/(b)の比率が2未満では、低温安定性の低下となり、一方、4を超えると、ヌルつき性悪化となり、好ましくない。
また、本発明において、ヌルつき抑制、洗浄力向上及び低温安定性を同時に実現するため、上記(a)成分と(b)成分との和及び(c)成分との配合質量比率〔(a)+(b)〕/(c)を0.5〜2の範囲にすることが必要であり、好ましくは、0.7〜2にすることが望ましい。
この〔(a)+(b)〕/(c)の比率が0.5未満では、洗浄力低下となり、一方、2を超えると、低温安定性低下となり、好ましくない。
本発明の液体洗浄剤組成物の溶媒としては、好ましくは水(精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水等)であり、更に、低級アルコール、グリコールなどのような他の液体溶剤を含んでもよい。また、他の好ましく含有可能な添加成分(任意成分)としては、両性界面活性剤、クエン酸などのキレート剤、無機塩などのビルダー、芳香族スルホン酸塩などのハイドロトロープ剤、粘度調整剤、着色剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、薬効成分及び香料のような通常用いられる物質を本発明の効果を損なわない範囲で含有してもよい。
本発明では、上記(a)〜(c)成分を含む界面活性剤の総量(合計含有量)は、液体洗浄剤組成物全量に対して、30〜50%の範囲で含有されることが必要であり、これにより目的のコンパクトタイプの液体洗浄剤組成物が提供されることとなる。上記総量が30%未満であると、コンパクトタイプの液体洗浄剤として洗浄力及び泡持続力が低下することとなり、一方、50%を越えると、ゲル化を引き起こし、好ましくない。
また、本発明において、ヌルつき抑制、洗浄力向上及び低温安定性を同時に実現するため、原液pHは6〜8に調整することが必要である。この原液pHが6未満となると、アミンオキシド型界面活性剤等の半極性界面活性剤のカチオン性が増加しすぎ、アニオン界面活性剤との相互作用が強くなりすぎて低温安定性が悪化し、また、pHが8を超えると、アミンオキシド型界面活性剤等の半極性界面活性剤のカチオン性が減少しすぎ、アニオン界面活性剤との相互作用が弱くなりすぎて洗浄力及びヌルつき性が悪化してしまう。
このように構成される本発明の液体洗浄剤組成物では、界面活性剤30〜50%を含有し、(a)非石鹸型アニオン界面活性剤5〜25%、(b)半極性界面活性剤及びマグネシウム塩を含有し、その合計量が1〜15%、(c)アルキレンオキシド平均付加モル数が5〜15のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを3%以上と、HLBが6〜18のノニオン性界面活性剤とを含有し、その合計量が10〜25%であり、上記(a)成分/(b)成分が質量比率で2〜4であり、かつ、〔(a)成分+(b)成分〕/(c)成分が質量比率で0.5〜2の範囲内にあり、その原液pHを6〜8とすることにより、初めて、液体洗浄剤組成物のヌルつきを抑制すると共に、洗浄力及び低温安定性に優れた台所等の硬表面や皮膚毛髪などに好適な液体洗浄剤組成物が得られることとなる。
特に、本発明では、コンパクトタイプの液体洗浄剤組成物において、食器類を手洗いする際のヌルつきを低減した従来にない液体洗浄剤組成物が得られるものである。
次に、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〜及び比較例1〜5〕
下記表1に示される配合組成の各種液体洗浄剤組成物を調製し、下記の試験方法によりヌルつき性、洗浄力及び低温安定性について評価した。
これらの結果を表1に示す。なお、表1中の配合量は質量%〔全量は100質量%(残部は精製水で調製)であり、各組成物は1N水酸化ナトリウムによりpH6.5に調整したものである。
(ヌルつき性の評価方法)
11.5cm×7.5cm×3cmの食器洗い用スポンジに38gの水道水と2gの洗浄剤組成物をとり、数回手で揉んだ後、バター0.5gを塗布した陶器皿を5枚通常家庭で行われるのと同様にして洗浄した。このとき手と陶器皿の間に感じるヌルつきを下記評価基準で評価した。
評価基準:
○:1枚目からほとんどヌルつきを感じない。
△:1〜3枚目までヌルつきを感じる。
×:5枚すべてにヌルつきを感じる。
(洗浄力の評価方法)
牛脂1gを10cm×15cmのタッパ容器に均一になるように塗布し、激しく汚れた疎水表面汚垢とした。11.5cm×7.5cm×3cmの食器洗い用スポンジに38gの水道水と2gの洗浄剤組成物をとり、数回手で揉んだ後、この汚染したタッパ容器を25℃の水道水で通常家庭で行われるのと同様にして洗浄した。洗浄後、水道水でよくすすぎ、その時のタッパ容器の汚染されていた表面を手で触ったときの触感で、洗浄力を下記評価基準に基づき評価した。
評価基準:
◎:タッパ容器のいずれの部位を触っても、油による皮膜がなく、油の残留によるぬるつきはまったく感じられない。
○:タッパ容器の底面及び側面を触ると、油による皮膜がなく、油の残留によるぬるつきは感じられないが、角の部位には僅かにぬるつきが残っている。
△:タッパ容器の底面を触ると、油による皮膜がなく、油の残留によるぬるつきは感じられないが、側面や角の部位にぬるつきが残っている。
×:タッパ容器全体にぬるつきが感じられ、明らかに油が残留していることがわかる。
(低温安定性の評価方法)
液体洗浄剤組成物を100mlのガラス瓶に充填し、−20℃の恒温槽に1日保存し凍結させた後、0℃の恒温槽に1日保存し解凍、復元させるサイクルを3回繰り返し、0℃の外観を下記評価基準に従って評価した。
評価基準:
○:均一透明
×:白濁または析出あり
下記表1中の各成分の略号等は、下記のとおりである。
AES:ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(平均EO付加モル数2モル)
LAS:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
AX:ラウリル-N,N-ジメチルアミンオキシド
MgSO4:硫酸マグネシウム7水
AE:ポリオキシエチレンラウリルエーテル(平均EO付加モル数10モル、HLB13.3)
LDE:ラウリン酸ジエタノールアミド(HLB12.5)
APG:C12〜14アルキルポリグルコシド(平均重合度1.2、HLB11.2)
SB:安息香酸ナトリウム
PTS:パラトルエンスルホン酸
PEG1000:ポリエチレングリコール、平均分子量1000
Figure 0004514436
上記表1の結果から明らかなように、本発明の範囲となる実施例1〜は、本発明の範囲外となる比較例1〜5に較べ、液体洗浄剤組成物のヌルつきを抑制すると共に、洗浄力及び低温安定性に優れた硬表面などに好適な液体洗浄剤組成物が得られることが判明した。
比較例を個別的にみると、比較例1では、(b)成分のマグネシウム塩を含有せず、(a)成分/(b)成分の比率が本発明の範囲外となるものであり、比較例2では(a)成分/(b)成分の比率が本発明の範囲外となるものであり、比較例3では、(c)成分の合計含有量が本発明の範囲外となり、また、(a)成分/(b)成分の比率、〔(a)成分+(b)成分〕/(c)成分の比率が本発明の範囲外となる場合であり、比較例4では、(c)成分の合計含有量が本発明の範囲外となり、また、(a)成分/(b)成分の比率、〔(a)成分+(b)成分〕/(c)成分の比率が本発明の範囲外となる場合であり、比較例5では、(c)成分のポリオキシアルキレンアルキルエーテルが本発明の範囲外(3%未満)となる場合であり、これらの場合は、ヌルつき抑制、洗浄力及び低温安定性を同時に満足することができないことが判った。

Claims (2)

  1. 界面活性剤30〜50質量%を含有し、
    (a)非石鹸型アニオン界面活性剤10〜20質量%、
    (b)半極性界面活性剤及びマグネシウム塩を含有し、その合計量が3〜10質量%で、かつ、半極性界面活性剤が1〜8質量% 、マグネシウム塩が0.3〜7質量%、
    (c)下記一般式(II)で示されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(ポリオキシエチレン2級アルキルエーテルを除く)を5質量%以上と、HLBが10〜15の脂肪酸アルカノールアミド及び/又はアルキルポリグリコシド1〜10重量%とを含有し、その合計量が12〜18質量%であり、
    上記(a)成分/(b)成分が質量比率で2〜3.5であり、かつ、〔(a)成分+(b)成分〕/(c)成分が質量比率で0.7〜2の範囲内にあり、その原液pHが6〜8であることを特徴とする液体洗浄剤組成物。
    Figure 0004514436
  2. 食器類を手洗いする際のヌルつきを低減した請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
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