JP4941643B2 - 濃縮液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、食器洗浄等に使用される濃縮液体洗浄剤組成物に関するものである。
食器洗い洗浄剤には洗浄力と泡立ちが要求される。近年、食器洗い洗浄剤において高濃度品が使用されている。高濃度品は通常、少量容量の容器に充填されるため(ハンドリング)使用性に優れ、かつ保管スペースをとらないという利点がある。しかしながら、高濃度にするために保存安定性が悪くなり、使用量が少なくなるため、洗浄時の使用量の調整が困難となる。
そこで、あらかじめ高濃度品を水で希釈して別の容器に保存して使用できることが望まれる。しかしながら、高濃度品を水で希釈した希釈液は粘度を保持することができず、使い勝手が悪かった。また、高濃度品を水で希釈して別の容器に保存する場合の保存安定性や防腐力に問題があった。さらに、高濃度品はアニオン界面活性剤がよく使用されるが、これらは手荒れを生じる場合があるといった問題があった。以上のことから、洗浄力と泡立ちに優れ、水で希釈して保存した場合の粘度を保持することができ、濃縮原液及びその希釈液の保存安定性が良好で、肌マイルド性に優れた濃縮液体洗浄剤組成物が望まれていた。なお、本発明に関連する先行技術文献としては下記が挙げられる。
特許第3422457号公報 特開2002−235100号公報 特開2003−239000号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、洗浄力と泡立ちに優れ、水で希釈した場合にも粘度を保持することができ、濃縮液体洗浄剤組成物及びその希釈液の保存安定性が良好で、肌マイルド性に優れた濃縮液体洗浄剤組成物を提供することを目的とする。さらに、防腐力に優れた濃縮液体洗浄剤組成物、すすぎ時の水切れ性に優れた濃縮液体洗浄剤組成物、又は除菌効果に優れた濃縮液体洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、(A)特定のアニオン界面活性剤と、(B)アルキルアミンオキシドと、(E)ポリオキシエチレン脂肪酸アルカノールアミドとをそれぞれ特定量含有する濃縮液体洗浄剤組成物に、(C)HLBが5〜9のポリオキシアルキレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤と、(D)HLBが10〜17のポリオキシアルキレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤とを、(D)/(C)(質量比)を0.1以上4未満で、合計5〜20質量%配合することにより、洗浄力と泡立ちに優れ、肌マイルド性が向上するとともに、水で25質量%に希釈した場合にも粘度を保持でき、濃縮液体洗浄剤組成物及びその希釈液の保存安定性が良好であることを知見し、本発明をなすに至ったものである。さらに、(F)殺菌剤を配合することにより防腐力が向上し、(G)ゼリー強度が100〜300ブルームであるゼラチンを配合することにより、すすぎ時の水切れ性が向上し、(H)硫酸亜鉛を配合することにより除菌効果が向上することを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は下記発明を提供する。
[1].(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩及びアルキルベンゼンスルホン酸塩から選ばれる1種又は2種以上のアニオン界面活性剤と、
(B)アルキルアミンオキシドと、
(C)HLBが5〜9のポリオキシアルキレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤と、
(D)HLBが10〜17のポリオキシアルキレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤と、
(E)ポリオキシエチレン脂肪酸アルカノールアミドと
を含有し、(A)成分と(B)成分の合計量が15〜35質量%、(C)成分及び(D)成分の合計量が5〜20質量%、(D)成分/(C)成分で表される質量比が0.1以上4未満、(E)成分量が6質量%以上である濃縮液体洗浄剤組成物であって、この濃縮液体洗浄剤組成物の25質量%水溶液の25℃における粘度が30〜200mPa・sであることを特徴とする濃縮液体洗浄剤組成物。
[2].さらに、(F)殺菌剤を含有する[1]に記載の濃縮液体洗浄剤組成物。
[3].さらに、(G)ゼリー強度が100〜300ブルームであるゼラチンを含有する[1]又は[2]に記載の濃縮液体洗浄剤組成物。
[4].さらに、(H)硫酸亜鉛を含有する[1]、[2]又は[3]に記載の濃縮液体洗浄剤組成物。
本発明によれば、洗浄力と泡立ちに優れ、水で希釈した場合にも粘度を保持でき、濃縮液体洗浄剤組成物及びその希釈液の保存安定性が良好であり、肌マイルド性に優れた濃縮液体洗浄剤組成物を提供することができる。さらに、殺菌剤を配合することにより防腐力を向上させ、ゼリー強度が100〜300ブルームであるゼラチンを配合することにより、すすぎ時の水切れ性を向上させ、硫酸亜鉛を配合することにより、除菌効果を向上させることができる。
(A)成分はポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩及びアルキルベンゼンスルホン酸塩から選ばれる1種又は2種以上のアニオン界面活性剤である。ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩としては、特に限定されないが、炭素数8〜18、好ましくは10〜16のアルキル基、エチレン付加モル数0.5〜6、好ましくは1〜4のものが挙げられる。アルキルベンゼンスルホン酸塩としては特に限定されないが、炭素数8〜18、好ましくは9〜14アルキル基を有するものが挙げられる。塩としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン、アルキルアミン等が挙げられる。
(A)成分の配合量は、濃縮液体洗浄剤組成物全量に対して10〜30質量%が好ましく、より好ましくは10〜20質量%である。この範囲で、洗浄力及び保存安定性をより得ることができる。
(B)成分はアルキルアミンオキシドであり、アルキルジメチルアミンオキシド、アルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。アルキルアミンオキシドは、その製造方法や構造によって特に限定されないが、炭素数8〜16のアルキル基を有するものが好ましく、炭素数10〜14のアルキル基を有するものがより好ましい。具体的には、デシルジメチルアミンオキシド、ドデシルジメチルアミンオキシド、ミリスチルジメチルアミンオキシド、椰子アルキルジメチルアミンオキシド、ドデシルジエチルアミンオキシド、椰子脂肪酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
(B)成分の配合量は、濃縮液体洗浄剤組成物全量に対して3〜20質量%が好ましく、より好ましくは4〜10質量%である。この範囲で、肌マイルド性及び保存安定性をより得ることができる。
(A)成分と(B)成分の合計配合量は、濃縮液体洗浄剤組成物全量に対して15〜35質量%であり、15〜25質量%が好ましく、(A)成分と(B)成分の配合比率は、質量比で10/1〜1/1の範囲であることが好ましい。(A)成分は洗浄力と泡立ちを向上させ、(A)成分と(B)成分とを組み合わせてコンプレックスを作ることで、肌マイルド性及び洗浄力を向上させる。(A)成分と(B)成分の合計配合量が少なすぎると洗浄力及び泡立ち、ならびに肌マイルド性が劣り、多すぎると保存安定性が悪くなる。
(C)成分はHLBが5〜9のポリオキシアルキレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤であり、(D)成分はHLBが10〜17のポリオキシアルキレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤であり、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。(C)成分と(D)成分とを下記合計量及び質量比で配合することで、水で希釈した場合の粘度を保持することができ、洗浄力を向上させることができる。
(C)成分及び(D)成分は、高級アルコールのエチレンオキシド付加物、又は高級アルコールのエチレンオキシドとプロピレンオキシド付加物(エチレンオキシドとプロピレンオキシドはランダム又はブロック付加体であってもよい)であり、アルコールは一級でも二級アルコールでもよい。具体的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが挙げられる。この中でも、(C)成分としては、ポリオキシエチレン(平均付加モル数1〜3)アルキル(C12〜22)エーテル(HLB=5〜9)が好ましく、この中でもポリオキシエチレン(平均付加モル数2〜3)アルキル(C12〜16)エーテル(HLB=7〜9)が好ましい。(D)成分としては、ポリオキシエチレン(平均付加モル数4〜20)アルキル(C8〜22)エーテル(HLB=10〜17)が好ましく、この中でもポリオキシエチレン(平均付加モル数12〜18)アルキル(C12〜16)エーテル(HLB=12〜16)が好ましい。
(C)成分及び(D)成分の合計配合量は、濃縮液体洗浄剤組成物全量に対して5〜20質量%であり、好ましくは10〜20質量%、より好ましくは10〜15質量%である。また、(D)成分/(C)成分で表される質量比は0.1以上4未満であり、0.5〜3.5が好ましく、より好ましくは1〜3である。上記配合質量比が少なすぎると保存安定性が悪くなり、多すぎると水で希釈した場合の粘度を保持することができない。
なお、本発明のHLBは、親水性と疎水性とのバランスを数値で表したものであり、測定方法は下記計算式より算出する。
HLB値=20×親水部の式量の総和/分子量
(E)成分はポリオキシエチレン脂肪酸アルカノールアミドであり、その脂肪酸残基は炭素数10〜14の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸残基であり、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、椰子油脂肪酸等が挙げられる。具体的には、ポリオキシエチレンデカン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンデカン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンミリスチン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンミリスチン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレン椰子脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン椰子脂肪酸ジエタノールアミド等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。(E)成分を配合することにより、洗浄力と泡立ちをより向上させ、水で希釈した場合の粘度をより保持することができる。中でも、ポリオキシエチレン(平均付加モル数1〜3)脂肪酸(C10〜14)アルカノールアミドが挙げられ、この中でもポリオキシエチレン(平均付加モル数2)ラウリン酸モノエタノールアミドが好ましい。
(E)成分の配合量は、濃縮液体洗浄剤組成物全量に対して6質量%以上であり、6〜14質量%が好ましく、より好ましくは8〜13質量%である。(E)成分の配合量が少なすぎると水で希釈した場合の粘度を保持することができず、希釈液の保存安定性が悪くなる。多すぎると濃縮液体洗浄剤組成物原液の保存安定性が悪くなる。また、[(C)成分+(D)成分]/(E)成分で表される質量比は0.1〜4が好ましく、より好ましくは0.2〜3である。
(C)成分、(D)成分、及び(E)成分の合計配合量は、濃縮液体洗浄剤組成物全量に対して10〜35質量%が好ましく、より好ましくは15〜30質量%である。
本発明の濃縮液体洗浄剤組成物には、(F)殺菌剤を配合することが好ましい。(F)殺菌剤の配合により、防腐力を向上させることができる。殺菌剤としては、イソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン液(2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン)、ポリへキサメチレンビグアニド塩酸塩等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
(F)成分の配合量は、濃縮液体洗浄剤組成物全量に対して0.0001〜0.1質量%が好ましく、より好ましくは0.0001〜0.01質量%である。上記範囲で、25質量%希釈液の防腐性がより向上する。
本発明の濃縮液体洗浄剤組成物には、(G)ゼリー強度が100〜300ブルームであるゼラチンを配合することが好ましい。(G)成分の配合によりすすぎ時の水切れ性を向上させることができる。(G)成分のゼラチンとしては、工業的なスケールで生産されるものであり、主として牛、豚、魚、鶏等の骨、皮、皮膚、じん帯又はけん等を原料としているものが挙げられる。これらの原料の中でゼラチンに転化される親物質は、「コラーゲン」と呼ばれるタンパク質である。これらのコラーゲン原料から、効率良く高品質のゼラチンを抽出するために、塩酸や硫酸等の無機酸もしくは石灰を用いて、原料の前処理を行う。原料の前処理条件により、酸処理ゼラチン、アルカリ処理(もしくは石灰処理)ゼラチンと称する。これらのゼラチンは、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
(G)成分のゼラチンは、安定性、水切れ性の点から、ゼリー強度が100〜300ブルームであることが必要であり、好ましくは100〜250ブルームである。具体的に用いることができるゼラチンとしては、市販のSN(ゼリー強度250〜280ブルーム/アルカリ処理品/牛骨)、SRC(ゼリー強度250〜280ブルーム/アルカリ処理品/牛骨)、ゴールド(ゼリー強度200〜230ブルーム/アルカリ処理品/牛骨)、MJ(ゼリー強度200〜230ブルーム/アルカリ処理品/牛骨)、SGC(ゼリー強度200〜230ブルーム/アルカリ処理品/牛骨)、ニューシルバー(ゼリー強度150〜180ブルーム/アルカリ処理品/牛骨)、シルバー(ゼリー強度150〜180ブルーム/アルカリ処理品/牛骨)、KC(ゼリー強度150〜180ブルーム/アルカリ処理品/牛骨)、NC(ゼリー強度150〜180ブルーム/アルカリ処理品/牛骨)、R(ゼリー強度100〜130ブルーム/アルカリ処理品/牛骨)、R微粉(ゼリー強度100〜130ブルーム/アルカリ処理品/牛骨)、AP−250(ゼリー強度250〜280ブルーム/酸処理品/豚皮)、G微粉(ゼリー強度250〜280ブルーム/酸処理品/豚皮)、AP−200(ゼリー強度200〜230ブルーム/酸処理品/豚皮)、AP−200微粉(ゼリー強度200〜230ブルーム/酸処理品/豚皮)、AP−150(ゼリー強度150〜180ブルーム/酸処理品/豚皮)、AP−150(ゼリー強度150〜180ブルーム/酸処理品/豚皮)、AP−100(ゼリー強度100〜130ブルーム/酸処理品/豚皮)(以上、商品名:新田ゼラチン社製)、BLUE(ゼリー強度110〜140ブレーム/酸処理品/鮫皮)(商品名:ゼライス社製)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。なお、ゼリー強度はJIS K6503に記載の測定法による。
なお、等電点が8.0〜10.0、好ましくは等電点が8.5〜10.0のゼラチンも好適に配合し得る。等電点が8.0〜10.0のゼラチンの具体例としては、豚皮由来のAP−150(商品名;新田ゼラチン社製)、鮫皮由来のBLUE(商品名;ゼライス社製)が挙げられる。なお、等電点はPAGI法による測定値である。
(G)成分の配合量は、濃縮液体洗浄剤組成物全量に対して0.01〜1質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜0.1質量%、さらに好ましくは0.02〜0.05質量%である。上記範囲ですすぎ時の水切れ性がより向上し、配合量が多すぎると低温保存安定性が悪くなる場合がある。
本発明の濃縮液体洗浄剤組成物には、(H)硫酸亜鉛又はポリリジンを配合することが好ましく、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。(H)成分の配合により、除菌効果、特にスポンジ除菌効果を向上させることができる。
(H)成分の配合量は、濃縮液体洗浄剤組成物全量に対して0.01〜1質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜1質量%である。上記範囲で十分な除菌効果が得られ、配合量が多すぎると保存安定性が悪くなる場合がある。
本発明の濃縮液体洗浄剤組成物には、上記必須成分及び任意成分の他に、通常洗浄剤組成物に用いられる成分を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。このような成分としては、水、低級アルコールやプロピレングリコール等の液体溶剤、アルキル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、石鹸、アミドエーテルカルボン酸塩、スルホコハク酸塩、アミノ酸系アニオン界面活性剤等の(A)成分以外のアニオン界面活性剤、脂肪酸アルカノールアミド等のノニオン界面活性剤、アルキルベタインやアルキルアミドプロピルベタイン等の両性界面活性剤、アルキルアミン塩酸塩や第4級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤、グリコール酸、クエン酸、EDTA等のキレート剤、マグネシウム塩やカルシウム塩等の無機塩、安息香酸ナトリウム等の保存剤、BHT、アスコルビン酸等の酸化防止剤、芳香族スルホン酸等の液性調整剤、(G)成分以外の天然多糖類や粘度鉱物等の粘度調整剤、着色剤、消炎剤、植物抽出物、酵素等の薬効成分、pH調整剤、香料、香料用溶剤、香料安定化剤等が挙げられる。
本発明の濃縮液体洗浄剤組成物の25℃でのpHは6.0〜7.0が好ましく、より好ましくは6.6〜7.0である。pHが低すぎると、(A)成分と(B)成分とのコンプレックスの生成により、希釈液の液安定性が悪くなる場合があり、pHが高すぎると、コンプレックスが生成しないため肌マイルド性の効果が低下する場合がある。好ましいpH調整剤としては、PTS酸(パラトルエンスルホン酸)、水酸化ナトリウム、クエン酸等が挙げられる。なお、pHの測定法はJIS記載の方法である。
本発明の濃縮液体洗浄剤組成物(原液)の25℃での粘度は80〜300mPa・sが好ましく、より好ましくは100〜250mPa・sである。また、濃縮液体洗浄剤組成物の25質量%水溶液とした希釈液の25℃での粘度は30〜200mPa・sであり、好ましくは50〜200mPa・sである。本発明の濃縮液体洗浄剤組成物は、濃縮液体洗浄剤組成物の25質量%水溶液がこのような粘度を有することから、濃縮液体洗浄剤組成物を希釈した場合にも、容器から出しやすく、使用が容易である。なお、粘度の測定は、B型粘度計・No.2ローターを使用し、60rpmで測定した値である。
本発明の濃縮液体洗浄剤組成物は、上記必須成分、任意成分及び水(残部)を混合し、常法に基づいて得ることができる。
本発明の濃縮液体洗浄剤組成物は、濃縮液体洗浄剤組成物原液で保存してもよいが、濃縮液体洗浄剤組成物の25質量%水溶液とした希釈液の25℃での粘度は30〜200mPa・sであり、この希釈液の保存安定性も良好であることから、濃縮液体洗浄剤組成物を予め希釈して保存し、希釈した保存液を洗浄に用いることが好ましい。本発明はこのような濃縮液体洗浄剤組成物の保存方法を提供する。なお、洗浄対象は特に限定されず、食器、調理器具、野菜、果物等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%、比率は質量比を示す。
[実施例、比較例]
表1〜4に示す組成の濃縮液体洗浄剤組成物を下記方法で調製した。得られた濃縮液体洗浄剤組成物について、下記評価を行った。結果を表中に併記する。
配合釜にエタノール及び(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウムを添加し、均一溶解するまで混合した。これを撹拌しながら、(C)及び/又は(D)成分、(E)成分及び脂肪酸エタノールアミドから選ばれる化合物(予め40〜50℃で加温溶解)を、それぞれ均一溶解したのを確認しながら順に添加した。次いで、水、安息香酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、(A)アルキルベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、無水クエン酸、必要に応じて硫酸亜鉛、ゼラチン(予め50〜70℃で加温溶解)、(B)アルキルアミンオキシド、メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン液をそれぞれが均一溶解したのを確認しながら順に添加していき、混合溶解した。最後にpHが6〜7になるよう水酸化ナトリウムと水でpH調整を行なった。
<粘度測定>
濃縮液体洗浄剤組成物(原液)及び濃縮液体洗浄剤組成物の25質量%水溶液(希釈液)の25℃の粘度を、B型粘度計・No.2ローターを使用し、60rpmで測定した。
<保存安定性の評価方法>
濃縮液体洗浄剤組成物(原液)100gをガラス瓶に密閉し、室温及び5℃で1ヶ月間静置したときの外観の変化を下記評価基準にて判定した。
濃縮液体洗浄剤組成物の25質量%水溶液(希釈液)100gをガラス瓶に密閉し、室温で2週間静置したときの外観の変化を評価した。結果を下記評価基準で示す。
評価基準
○:均一透明
×:白濁又は析出あり
<洗浄力の評価方法>
牛脂1gを10cm×15cmのプラスチック容器(ポリプロピレン製)に均一になるように塗布し、激しく汚れた疎水表面を汚垢とした。11.5×7.5×3cmの食器洗い用スポンジに、水36gと濃縮液体洗浄剤組成物を25質量%となるように希釈した水溶液(希釈液)4gをとり、数回手で揉んだ後、上記汚垢が付着したプラスチック容器を、25℃で通常家庭で行われるのと同様にして洗浄した。洗浄後、水でよくすすぎ、その時のプラスチック容器の汚染された表面を手で触ったときの触感で洗浄力を評価した。結果を下記評価基準で示す。
評価基準
○:プラスチック容器のいずれの部位を触っても、キュッキュッと音がするような摩擦感があり、油の残留によるヌルツキは全く感じない。
△:プラスチック容器の平滑な表面を触ると摩擦感があり、油の残留は認められないが、端や角の部位に僅かにヌルツキが残っている。
×:プラスチック容器全体にヌルツキが感じられ、明らかに油が残留していることがわかる。
<泡立ちの評価方法>
11.5×7.5×3cmの食器洗い用スポンジに、水36gと濃縮液体洗浄剤組成物を25質量%となるように希釈した水溶液(希釈液)4gをとり、数回手で揉んだ後の泡の立ち方を評価した。結果を下記評価基準で示す。
評価基準
◎:泡質がクリーミィで豊富な泡が立つ。
○:豊富な泡が立つ。
△:泡が若干立つ。
×:泡がほとんど立たない。
<肌マイルド性の評価方法>
BSA(アルブミン ウシ血清製 結晶品)200ppm水溶液と、濃縮液体洗浄剤組成物を25質量%となるように希釈した水溶液(希釈液)の0.2%水溶液とを1:1となるように30分間接触させ、JASCO J−720 SpectropolarimeterにてCD値を測定し、下記の計算式にてタンパク変性率(%)を算出した。結果を下記評価基準で示す。なお、コントロールは水道水を使用した。
タンパク変性率(%)=
(コントロールのCD値−濃縮液体洗浄剤組成物のCD値)×100
評価基準
○:全く手荒れしない(タンパク変性率6%未満)。
△:やや手荒れする(タンパク変性率6〜13%未満)。
×:かなり手荒れする(タンパク変性率13%以上)。
<防腐力効果の評価方法>
原液及び25質量%希釈液に約106cfu/mLに調整した菌液を接種し、菌数の減少率を一定期間測定した。結果を下記評価基準で示す。
評価基準
○:菌の死滅が認められた。
×:菌の死滅が認められず。
<水切れ性の評価方法>
11.5×7.5×3cmの食器洗いスポンジに、水36gと濃縮液体洗浄剤組成物を25質量%となるように希釈した水溶液(希釈液)4gをとり、数回手で揉んだ後、直径21cm陶器皿を一定回数こすり、流水中(水道水)で十分にすすいだ。この皿の水切れ性を下記評価基準で目視判定した。結果を下記評価基準で示す。
評価基準
○:1分未満で皿の面積の50%以上が水切れする。
△:1〜3分で皿の面積の50%以上が水切れする。
×:3分を経過してもほとんど水切れしない。
<スポンジ除菌効果の評価方法>
大腸菌(Escherichia coli NBRC3972)及び黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC12732)をそれぞれ約108cfu/mLに調整した菌懸濁液0.5mLをそれぞれ試験片(スポンジ)に接種してよく揉んだ後一定時間放置し、これに濃縮液体洗浄剤組成物25質量%水溶液(希釈液)0.5mLを接種してよく揉み、25℃で18時間放置した。この試験片から菌を抽出し、SCDLP寒天培地にて37℃、24〜48時間培養後、コロニー数をカウントし、菌の減少率を測定した。結果を下記評価基準で示す。なお、対照試料としてポリソルベート80(純正化学社製)を用いた。
評価基準
○:対照試料と比較してlog2以上菌数が減少。
×:対照試料と比較して菌数の減少が見られず。
Figure 0004941643
Figure 0004941643
*「−」は濃縮液体洗浄剤組成物の調製が不可能であったことを示す。
Figure 0004941643
*「−」は濃縮液体洗浄剤組成物の調製が不可能であったことを示す。
Figure 0004941643
下記に実施例及び比較例で使用した原料を示す。
*1:サンノールNL−1470(ライオン社製)
*2:テイカポールNE−1270(テイカ社製)
*3:GenaminoxK−12(クラリアントジャパン社製)
*4:ソフタノール30(日本触媒社製) C12〜14、二級アルコール
*5:レオックスCC−30(ライオン社製) C12,14、一級アルコール
*6:レオックスCC−50(ライオン社製) C12,14、一級アルコール
*7:レオックスCC−70(ライオン社製) C12,14、一級アルコール
*8:レオックスCC−90(ライオン社製) C12,14、一級アルコール
*9:レオックスCC−150−90(ライオン社製) C12,14、一級アルコール
*10:アミゼット2L−Y(川研ファインケミカル社製)
*11:アミゾールLME(川研ファインケミカル社製)
*12:アデカソールCOA(旭電化社製)
*13:95度合成エタノール(日本アルコール販売社製)
*14:安息香酸ナトリウム(伏見製薬所社製)
*15:KoraloneTMLA(ロームアンドハース社製)
*16:BLUE(ゼライス社製)ゼリー強度110〜140、等電点8.5

Claims (4)

  1. (A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩及びアルキルベンゼンスルホン酸塩から選ばれる1種又は2種以上のアニオン界面活性剤と、
    (B)アルキルアミンオキシドと、
    (C)HLBが5〜9のポリオキシアルキレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤と、
    (D)HLBが10〜17のポリオキシアルキレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤と、
    (E)ポリオキシエチレン脂肪酸アルカノールアミドと
    を含有し、(A)成分と(B)成分の合計量が15〜35質量%、(C)成分及び(D)成分の合計量が5〜20質量%、(D)成分/(C)成分で表される質量比が0.1以上4未満、(E)成分量が6質量%以上である濃縮液体洗浄剤組成物であって、この濃縮液体洗浄剤組成物の25質量%水溶液の25℃における粘度が30〜200mPa・sであることを特徴とする濃縮液体洗浄剤組成物。
  2. さらに、(F)殺菌剤を含有する請求項1記載の濃縮液体洗浄剤組成物。
  3. さらに、(G)ゼリー強度が100〜300ブルームであるゼラチンを含有する請求項1又は2記載の濃縮液体洗浄剤組成物。
  4. さらに、(H)硫酸亜鉛を含有する請求項1、2又は3記載の濃縮液体洗浄剤組成物。
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