JP6611440B2 - 水性毛髪洗浄剤 - Google Patents

水性毛髪洗浄剤 Download PDF

Info

Publication number
JP6611440B2
JP6611440B2 JP2015038224A JP2015038224A JP6611440B2 JP 6611440 B2 JP6611440 B2 JP 6611440B2 JP 2015038224 A JP2015038224 A JP 2015038224A JP 2015038224 A JP2015038224 A JP 2015038224A JP 6611440 B2 JP6611440 B2 JP 6611440B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
mass
hair
less
aqueous hair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015038224A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016044174A (ja
Inventor
厚子 江波戸
珠生 平野
信三 大隅
舞子 高松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2015038224A priority Critical patent/JP6611440B2/ja
Priority to TW104126861A priority patent/TWI712428B/zh
Publication of JP2016044174A publication Critical patent/JP2016044174A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6611440B2 publication Critical patent/JP6611440B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、水性毛髪洗浄剤に関する。
毛髪洗浄剤において、洗浄力、泡立ち、感触等の向上のため2種以上の界面活性剤を組み合わせることはよく行われており、中でも2種以上の非イオン界面活性剤を組み合わせた毛髪洗浄剤について種々の提案がされている。
例えば、特許文献1にはHLBが8.0〜11.0及び12.0〜15.0のポリエーテル変性シリコーン、並びにノニオン界面活性剤を含有する、毛髪や皮膚の付着物の除去に優れたパーソナル洗浄・除去剤が開示されている。特許文献2にはアルキルグルコシド、HLBが5未満の非イオン界面活性剤及びHLBが5以上の非イオン界面活性剤を併用した、皮膚又は毛髪に対し低刺激で、感触、泡のすすぎ性が良好な中性液体洗浄剤組成物が開示されている。また、特許文献3には特定の2種のアニオン界面活性剤と2種以上の非イオン界面活性剤を一定量比で併用してなる油汚れに対して高い洗浄力を有する洗浄剤組成物が開示されている。
特開2013-71937号公報 特開平3-50299号公報 特開平10-226796号公報
ところで、洗髪時に頭皮までしっかりと洗えていない人の比率はかなり多い。通常シャンプーする場合には、シャンプー剤を髪の表面から塗布し、指を動かすことで泡立て、シャンプー成分を頭皮や髪全体に広げていくが、例えば髪量が多い女性の場合、頭皮上には多くの毛髪があるため、なかなかシャンプーの泡が頭皮まで届かない。また、子供の場合などでは、髪は洗っても頭皮までは十分に気が回らずシャンプーの泡が地肌まで届いていないことも多い。更に、近年流行しているつけ爪をした指では、指を立てることができず髪表面をなでるように動かすため、頭皮までしっかりと洗うことは難しい。頭皮の洗浄が不十分であると、皮脂汚れや菌が除去されないまま残存し、フケ、カユミ、臭いといった皮膚症状となって現れることも多い。
本発明者らは、頭皮の洗浄が十分でない現状には、洗浄剤成分が毛髪というバリヤを超えて頭皮まで到達しづらいことが一因となっており、このため、頭皮の洗浄を意識しないままの洗髪操作では頭皮を十分に洗えていないものと考えた。特許文献1〜3に記載の毛髪洗浄剤も、洗浄力自体は向上したものであっても、洗浄剤成分が頭皮まで素早く到達できるものでないため、上記問題を解決し得るものではなかった。
従って本発明は、洗浄剤成分が髪に馴染みやすく頭皮まで素早く到達することができ、洗浄性に優れ、かつすすぎ時の滑らかさ、残留感の無さといった感触にも優れる毛髪洗浄剤に関するものである。
本発明者らは、水性毛髪洗浄剤において、アルキル鎖が比較的短いポリオキシエチレンアルキルエーテルであってそのエチレンオキサイド付加モル数が異なる2つの範囲内にあるものの比率がそれぞれ一定以上であるものを、アニオン界面活性剤と一定比率で併用することにより、前記要求を満たすものとなることを見出した。
本発明は、次の成分(A)及び成分(B)
(A)アニオン界面活性剤
(B)ポリオキシエチレンアルキルエーテル
を含有し、成分(A)の含有量が5質量%以上30質量%以下、成分(B)の含有量が0.5質量%以上10質量%以下、成分(B)と成分(A)の質量比(B)/(A)が0.05以上1以下である水性毛髪洗浄剤であって、
成分(B)が、アルキル基の炭素数が10〜14、エチレンオキサイド付加モル数が0〜30である2種以上の化合物の混合物であり、下記成分(b-1)及び成分(b-2)
(b-1)エチレンオキサイド付加モル数が1〜5であるもの
(b-2)エチレンオキサイド付加モル数が12〜20であるもの
を、成分(B)中のそれぞれ5質量%以上、かつ合計60質量%以上100質量%以下含有するものである水性毛髪洗浄剤を提供するものである。
本発明の毛髪洗浄剤は、洗浄剤成分が髪に馴染みやすく頭皮まで素早く到達することができ、洗浄性に優れ、かつすすぎ時の滑らかさ、残留感の無さといった感触にも優れるものである。
〔成分(A):アニオン界面活性剤〕
成分(A)のアニオン界面活性剤としては、硫酸系、スルホン酸系、カルボン酸系のものが好ましく、例えばアルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸アルキルエステル塩、スルホコハク酸アルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、アルキルエーテルカルボン酸又はその塩等が挙げられる。中でもポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩が好ましく、更には次の一般式(1)又は(2)で表されるものが好ましい。
RO(CH2CH2O)nSO3M (1)
ROSO3M (2)
〔式中、Rは炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属又はアンモニウムを示し、nは重量平均で1〜5の数を示す。〕
この中でも、速い泡立ちと良好な泡の感触を両立する観点から、一般式(1)中のRが炭素数12〜14のアルキル基、nが重量平均で1、Mがアンモニウム又はナトリウムであるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が好ましい。
成分(A)のアニオン界面活性剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、本発明の毛髪洗浄剤中における含有量は、良好な泡立ちや洗いやすさの観点から、5質量%以上であって、好ましくは8質量%以上であり、また、容器からの出しやすさ、液の広げやすさの観点から、30質量%以下であって、好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である。
〔成分(B):ポリオキシエチレンアルキルエーテル〕
本発明の水性毛髪洗浄剤が含有する成分(B)のポリオキシエチレンアルキルエーテルは、少なくともエチレンオキサイド付加モル数を異にする2種以上の化合物の混合物である。成分(B)を構成する個々の化合物は、すすぎ時における滑らかさや残留感のなさの観点から、そのアルキル基の炭素数が10〜14であって、好ましくは12〜14、より好ましくは12である。また、エチレンオキサイド付加モル数は、塗布時の毛髪への馴染みやすさ、頭皮までの到達しやすさの観点から、0〜30であって、好ましくは0〜25、より好ましくは0〜20である。
また、下記成分(b-1)及び成分(b-2)
(b-1)エチレンオキサイド付加モル数が1〜5であるもの
(b-2)エチレンオキサイド付加モル数が12〜20であるもの
を、成分(B)中のそれぞれ5質量%以上、かつ合計60質量%以上100質量%以下含有する。
成分(B)中の成分(b-1)の含有量は、毛髪への馴染みやすさ、頭皮までの到達しやすさをより高める観点より、5質量%以上であって、好ましくは7質量%以上、より好ましくは8質量%以上である。また、成分(B)中の成分(b-2)の含有量は、洗浄後の濯ぎ時における良好な滑らかさと残留感のなさ、頭皮皮脂の良好な分散性の観点より、5質量%以上であって、好ましくは6質量%以上、より好ましくは7質量%以上である。
また、成分(B)中の成分(b-1)と成分(b-2)の合計含有量は、毛髪への馴染みやすさ、頭皮までの到達しやすさをより高めて十分な洗浄性を達成する観点より、60質量%以上であって、好ましくは61質量%以上、より好ましくは62質量%以上であり、また、100質量%以下であって、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下、更に好ましくは75質量%以下である。
また、成分(B)における成分(b-1)と成分(b-2)との質量比(b-1)/(b-2)は、毛髪への馴染みやすさ、頭皮までの到達しやすさをより高めて十分な洗浄性を達成する観点、及び洗浄後の濯ぎ時における良好な滑らかさと残留感のなさの観点より、好ましくは0.07以上、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.15以上であり、また、好ましくは8以下であって、より好ましくは7以下、更に好ましくは6以下である。
本発明の水性毛髪洗浄剤中における成分(B)の含有量は、皮脂の良好な洗浄性の観点から、0.5質量%以上であって、好ましくは0.8質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、また、良好な泡立ちとすすぎ時の残留感のなさの観点から、10質量%以下であって、好ましくは7質量%以下、より好ましくは5質量%以下である。
また、本発明の水性毛髪洗浄剤中における成分(B)と成分(A)の質量比(B)/(A)は、良好な泡立ちとすすぎ時の残留感のなさの観点より、0.05以上であって、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.15以上であり、また、1以下であって、好ましくは0.7以下、より好ましくは0.5以下である。
〔成分(C):両性界面活性剤〕
本発明の水性毛髪洗浄剤には、毛髪への馴染みやすさを高め、頭皮までの到達しやすさをより向上させるため、更に成分(C)として、両性界面活性剤を含有させることができる。
両性界面活性剤としては、ベタイン系界面活性剤等が挙げられる。このうち、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン等が好ましく、中でも脂肪酸アミドプロピルベタインが好ましい。脂肪酸アミドプロピルベタインは、炭素数8〜18、更には炭素数10〜16のアシル基を有するものが好ましく、中でもラウリン酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等が好ましい。
また、他の両性界面活性剤として、ラウリルヒドロキシスルタイン等のスルタイン系界面活性剤等が挙げられる。
これらの両性界面活性剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。本発明の水性毛髪洗浄剤における両性界面活性剤の含有量は、毛髪への馴染みやすさ、頭皮までの到達しやすさをより高める観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.15質量%以上であり、また、好ましくは15質量%以下、より好ましくは12質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である。
本発明の水性毛髪洗浄剤中の成分(B)と成分(C)との質量比(B)/(C)は、良好な泡立ちとすすぎ時の残留感のなさの観点より、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.3以上であり、また、好ましくは2以下、より好ましくは1.5以下、更に好ましくは1.2以下である。
〔成分(D):クエン酸、酢酸、プロピオン酸〕
本発明の水性毛髪洗浄剤は、頭皮の臭い発生を抑制するため、更に成分(D)としてクエン酸、酢酸及びプロピオン酸から選ばれる少なくとも1の酸を含有することが好ましい。これらのうち、水性毛髪洗浄剤の臭いの観点から、クエン酸を用いることが好ましい。
これらの酸は、いずれか1種を単独で、又は2種若しくは3種を組み合わせて使用することができる。本発明の水性毛髪洗浄剤における成分(D)の含有量は、頭皮の臭い発生を抑制する観点及び組成物の安定性の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上であり、また、好ましくは4質量以下、より好ましくは1質量%以下である。
〔成分(E):カチオン性ポリマー〕
本発明の水性毛髪洗浄剤は、洗髪中及びすすぎ時の滑らかな感触の付与のため、更に成分(E)としてカチオン性ポリマーを含有することが好ましい。
カチオンポリマーの具体例としては、カチオン化セルロース、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム、ジアリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合体(米国サンドス社,カルタレチン)、特開平11-71435号公報、特開昭53-139734号公報、特開昭60-36407号公報に記載されているカチオン性ポリマー等が挙げられ、カチオン化セルロース誘導体、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩/N,N-ジメチルアクリルアミド/ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合体が好ましい。
また、例えば、マーコート550(ルーブリゾール社,アクリルアミドとジアリルジメチルアンモニウム塩の共重合体;INCI名ポリクオタニウム-7)、ルビクァットFC370(BASF社,1-ビニル-2-ピロリドンと1-ビニル-3-メチルイミダゾリウム塩の共重合体;INCI名ポリクオタニウム-16)、ガフクァット755N(アシュランド社,1-ビニル-2-ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートの共重合体;INCI名ポリクオタニウム-11)、UcareポリマーJR及び同LRシリーズ(アマーコール社,トリメチルアンモニウム置換エポキシドとヒドロキシエチルセルロースとの反応物の塩;INCI名ポリクオタニウム-10)、ポイズC-60H、ポイズC-80M、ポイズC-150L(花王社,トリメチルアンモニウム置換エポキシドとヒドロキシエチルセルロースとの反応物の塩;INCI名ポリクオタニウム-10)、ソフケアKG-301W・ソフケアKG-101W-E(花王社,N,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩/N,N-ジメチルアクリルアミド/ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合体;INCI名ポリクオタニウム-52)、ジャガーシリーズ(ソルベイ社,グアーヒドロキシプロピルトリアンモニウムクロリド)等の市販品を用いることができる。
カチオン性ポリマーは、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、本発明の水性毛髪洗浄剤中における含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である。
〔その他の任意成分〕
本発明の水性毛髪洗浄剤には、更に、毛髪洗浄剤に一般に使用されるその他の成分を、目的に応じて配合することができる。例えば、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル等のエステル;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ等のロウ類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、2-ベンジルオキシエタノール、メチルカルビトール、エチルカルビトール、プロピルカルビトール、ブチルカルビトール、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、グリセリン等の多価アルコール類;ジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン等のシリコーン類;ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ剤;成分(D)以外のpH調整剤;ビタミン剤;殺菌剤;抗炎症剤;防腐剤;キレート剤;パンテノール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ユーカリの極性溶媒抽出物、真珠層を有する貝殻又は真珠から得られる蛋白質又はその加水分解物、シルクから得られる蛋白質又はその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、オタネニンジン抽出物、米胚芽抽出物、ヒバマタ抽出物、ツバキ抽出物、アロエ抽出物、月桃葉抽出物、クロレラ抽出物等のエキス類;雲母チタン等のパール粉体;香料;色素;紫外線吸収剤;酸化防止剤;その他エンサイクロペディア・オブ・シャンプー・イングリーディエンツ(ENCYCLOPEDIA OF SHAMPOO INGREDIENTS (MICELLE PRESS))に記載されている成分等が挙げられる。
本発明の水性毛髪化粧料は、水を媒体とするが、更に、水以外の媒体として、エタノール、1,3-ブチレングリコール等の低級アルコールを併用することもできる。
〔pH〕
本発明の毛髪洗浄剤のpHは、毛髪洗浄剤の安定性を向上させる観点から、2.0以上が好ましく、更には2.5以上、更には3.0以上が好ましく、また成分(a)の毛髪への吸着性を向上させる観点、及び頭皮の臭い発生を抑制する観点から、7.5以下が好ましく、更には6.5以下、更には5.0以下、更には4.0以下が好ましい。なお、本発明において、毛髪洗浄剤のpHは、水で20質量倍希釈したときの25℃における値をいう。毛髪洗浄剤のpHを上記範囲に調整するには、成分(D)のほか、乳酸、グリコール酸等の成分(D)以外の有機酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物を用いることができる。
本発明の毛髪洗浄剤組成物の剤型は、液状、乳液状、クリーム状、泡状等いずれの形態をとることもできる。
〔毛髪洗浄剤組成物の使用方法〕
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、水でよく湿らせた毛髪に塗布し、毛髪全体になじませ、よく泡立てた後、洗い流して使用される。
以上述べた実施形態に関し、以下に本発明の好ましい態様を更に開示する。
<1> 次の成分(A)及び成分(B)
(A)アニオン界面活性剤
(B)ポリオキシエチレンアルキルエーテル
を含有し、成分(A)の含有量が5質量%以上30質量%以下、成分(B)の含有量が0.5質量%以上10質量%以下、成分(B)と成分(A)の質量比(B)/(A)が0.05以上1以下である水性毛髪洗浄剤であって、
成分(B)が、アルキル基の炭素数が10〜14、エチレンオキサイド付加モル数が0〜30である2種以上の化合物の混合物であり、下記成分(b-1)及び成分(b-2)
(b-1)エチレンオキサイド付加モル数が1〜5であるもの
(b-2)エチレンオキサイド付加モル数が12〜20であるもの
を、成分(B)中のそれぞれ5質量%以上、かつ合計60質量%以上100質量%以下含有するものである水性毛髪洗浄剤。
<2> 成分(B)における成分(b-1)と成分(b-2)との質量比(b-1)/(b-2)が、好ましくは0.07以上8以下である<1>記載の水性毛髪洗浄剤。
<3> 更に、(C)両性界面活性剤を含有し、成分(B)と成分(C)との質量比(B)/(C)が、好ましくは0.1以上2以下である<1>又は<2>記載の水性毛髪洗浄剤。
<4> 成分(B)中の成分(b-1)と成分(b-2)の合計含有量が、好ましくは61質量%以上、より好ましくは62質量%以上であり、また、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下、更に好ましくは75質量%以下である<1>〜<3>のいずれかに記載の水性毛髪洗浄剤。
<5> 成分(B)における成分(b-1)と成分(b-2)との質量比(b-1)/(b-2)が、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.15以上であり、また、好ましくは7以下、より好ましくは6以下である<1>〜<4>のいずれかに記載の水性毛髪洗浄剤。
<6> 成分(B)中の成分(b-1)の含有量が、好ましくは7質量%以上、より好ましくは8質量%以上である<1>〜<5>のいずれかに記載の水性毛髪洗浄剤。
<7> 成分(B)中の成分(b-2)の含有量が、好ましくは6質量%以上、好ましくは7質量%以上である<1>〜<6>のいずれかに記載の水性毛髪洗浄剤。
<8> 成分(B)の含有量が、好ましくは0.8質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは7質量%以下、より好ましくは5質量%以下である<1>〜<7>のいずれかに記載の水性毛髪洗浄剤。
<9> 成分(B)を構成する個々の化合物のアルキル基の炭素数が、好ましくは12〜14、より好ましくは12である<1>〜<8>のいずれかに記載の水性毛髪洗浄剤。
<10> 成分(B)を構成する個々の化合物のエチレンオキサイド付加モル数が、好ましくは0〜25、より好ましくは0〜20である<1>〜<9>のいずれかに記載の水性毛髪洗浄剤。
<11> 成分(A)の含有量が、好ましくは8質量%以上であり、また、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下である<1>〜<10>のいずれかに記載の水性毛髪洗浄剤。
<12> 成分(B)と成分(A)の質量比(B)/(A)が、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.15以上であり、また、好ましくは0.7以下、より好ましくは0.5以下である<1>〜<11>のいずれかに記載の水性毛髪洗浄剤。
<13> 成分(C)の含有量が、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.15質量%以上であり、また、好ましくは15質量%以下、より好ましくは12質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である<2>〜<12>のいずれかに記載の水性毛髪洗浄剤。
<14> 成分(B)と成分(C)との質量比(B)/(C)が、好ましくは0.2以上、より好ましくは0.3以上であり、また、好ましくは1.5以下、より好ましくは1.2以下である<1>〜<13>のいずれかに記載の水性毛髪洗浄剤。
<15> 更に(D)クエン酸、酢酸及びプロピオン酸から選ばれる少なくとも1の酸を含有する<1>〜<14>のいずれかに記載の水性毛髪洗浄剤。
<16> 成分(D)の含有量が、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上であり、また、好ましくは4質量以下、より好ましくは1質量%以下である<15>に記載の水性毛髪洗浄剤。
<17> 更に(E)カチオン性ポリマーを含有する<1>〜<16>のいずれかに記載の水性毛髪洗浄剤。
<18> 成分(E)の含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である<17>に記載の水性毛髪洗浄剤。
<19> pHが、好ましくは2.0以上、より好ましくは2.5以上、更に好ましくは3.0以上であり、また、好ましくは7.5以下、より好ましくは6.5以下、更に好ましくは5.0以下、更に好ましくは4.0以下である<1>〜<18>のいずれかに記載の水性毛髪洗浄剤。
<20> <1>〜<19>のいずれかに記載の毛髪洗浄剤組成物を、よく湿らせた毛髪に塗布し、毛髪全体になじませ、よく泡立てた後、洗い流す毛髪洗浄剤組成物の使用方法。
実施例1〜8及び比較例1〜4
表1及び2に示す水性毛髪洗浄剤を調製した。これらの水性毛髪洗浄剤について、洗浄剤成分の頭皮への到達しやすさ(フェルトへの浸透速度)、すすぎ時の残留感のなさ、すすぎ時の滑らかさについて、以下の方法及び基準に従って評価した。
(洗浄剤成分の頭皮への到達しやすさ(フェルトへの浸透速度))
水性毛髪洗浄剤のウールフェルトへの浸透時間を指標として、洗浄剤成分の頭皮への到達しやすさを評価した。
表1及び2に記載の水性毛髪洗浄剤を、界面活性剤濃度が0.02質量%となるよう水で希釈して、40℃に保った。
上記毛髪洗浄剤希釈液の水面に、ピンセットを用いてウールフェルトの切片(ウール 60%/レーヨン 40%、縦横:20mm × 20mm 厚さ 2mm)をそっと浮かべた。この水面に浮かべた時間からウールフェルトの全てが水面下に沈むまでの時間を浸透時間とした。測定は4回繰り返し、その平均値を表1及び2に示した。
(すすぎ時の残留感のなさと滑らかさ)
日本人毛トレス(重さ約35g、長さ30cm)を40℃の温水で濡らし、表1及び2に記載の水性毛髪洗浄剤1gをとって泡立てた後に40℃の温水ですすぎ、すすぎ時の残留感のなさ及び滑らかさを専門パネラー1名により評価した。
〔評価基準〕
すすぎ時の残留感のなさの評価は以下のとおりである。
◎:すすぎ時に残留感がない
○:すすぎ時に残留感があまりない
△:すすぎ時に残留感がややある
×:すすぎ時に残留感がある
すすぎ時の滑らかさの評価は以下のとおりである。
◎:すすぎ時に滑らか
○:すすぎ時にやや滑らか
△:普通
×:すすぎ時にやや滑らかでない
××:すすぎ時に滑らかでない
(保存安定性試験)
実施例、比較例の各組成物を蓋つき透明ガラス瓶に入れ、50℃の恒温槽で1か月保存した。保存後、分離や析出等の外観変化を確認した。
○:外観変化なし
△:外観やや変化あり
×:外観変化あり
(頭皮汗臭の強さ)
頭皮汗臭の強いパネラー5名に各組成物1gを用い、頭皮を洗浄させた。洗浄後、48時間後に頭皮の臭い評価を行った。臭い評価は、熟練した研究員により行い、以下の評価基準により、ランク分けを行い、得られた数値を平均し小数点以下第1位を四捨五入し、表1及び2に記載した。
5:強烈な臭い
4:強い臭い
3:楽に感知できる臭い
2:皮脂の臭いがわかる弱い臭い(認知閾値)
1:やっと感知できる臭い(検知閾値)
0:無臭

Claims (5)

  1. 次の成分(A)及び成分(B)
    (A)アニオン界面活性剤
    (B)ポリオキシエチレンアルキルエーテル
    を含有し、成分(A)の含有量が5質量%以上30質量%以下、成分(B)の含有量が0.5質量%以上10質量%以下、成分(B)と成分(A)の質量比(B)/(A)が0.05以上1以下である水性毛髪洗浄剤であって、
    成分(A)が一般式(1)又は(2)で表されるものであり、
    RO(CH 2 CH 2 O) n SO 3 M (1)
    ROSO 3 M (2)
    〔式中、Rは炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属又はアンモニウムを示し、nは重量平均で1〜5の数を示す。〕
    成分(B)が、アルキル基の炭素数が10〜14、エチレンオキサイド付加モル数が0〜30である2種以上の化合物の混合物であり、下記成分(b-1)及び成分(b-2)
    (b-1)エチレンオキサイド付加モル数が1〜5であるもの
    (b-2)エチレンオキサイド付加モル数が12〜20であるもの
    を、成分(B)中のそれぞれ5質量%以上、かつ合計60質量%以上100質量%以下含有するものである水性毛髪洗浄剤。
  2. 成分(B)における成分(b-1)と成分(b-2)との質量比(b-1)/(b-2)が0.07以上8以下である請求項1記載の水性毛髪洗浄剤。
  3. 更に、(C)両性界面活性剤を含有し、成分(B)と成分(C)との質量比(B)/(C)が0.1以上2以下である請求項1又は2記載の水性毛髪洗浄剤。
  4. 更に、(D)クエン酸、酢酸及びプロピオン酸から選ばれる少なくとも1種を、合計0.1質量%以上4質量%以下含有する請求項1〜3のいずれかに記載の水性毛髪洗浄剤。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の水性毛髪洗浄剤を、よく湿らせた毛髪に塗布し、毛髪全体になじませ、よく泡立てた後、洗い流す毛髪洗浄剤組成物の使用方法。
JP2015038224A 2014-08-22 2015-02-27 水性毛髪洗浄剤 Active JP6611440B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015038224A JP6611440B2 (ja) 2014-08-22 2015-02-27 水性毛髪洗浄剤
TW104126861A TWI712428B (zh) 2014-08-22 2015-08-18 水性毛髮清潔劑

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014169193 2014-08-22
JP2014169193 2014-08-22
JP2015038224A JP6611440B2 (ja) 2014-08-22 2015-02-27 水性毛髪洗浄剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016044174A JP2016044174A (ja) 2016-04-04
JP6611440B2 true JP6611440B2 (ja) 2019-11-27

Family

ID=55635054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015038224A Active JP6611440B2 (ja) 2014-08-22 2015-02-27 水性毛髪洗浄剤

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6611440B2 (ja)
TW (1) TWI712428B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI647302B (zh) * 2018-03-09 2019-01-11 東方學校財團法人東方設計大學 兩性離子型界面活性劑之清潔組合物
CN112120978A (zh) * 2020-10-27 2020-12-25 厦门城达实业有限公司 一种滋养修复洗发露及其制备方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1604622A (en) * 1977-05-31 1981-12-09 Stafford Miller Ltd Use of polyoxyethylene derivatives as ectoparasiticides
JPH078991B2 (ja) * 1989-07-18 1995-02-01 花王株式会社 中性液体洗浄剤組成物
JPH06211633A (ja) * 1993-01-12 1994-08-02 Kao Corp 頭皮毛髪化粧料
AUPN239595A0 (en) * 1995-04-13 1995-05-11 Procter & Gamble Company, The Nonionic foaming agent for foaming cosmetic compositions
US6231844B1 (en) * 1995-04-13 2001-05-15 The Procter & Gamble Company Nonionic surfactant foaming agents for foaming cosmetic compositions
JPH1072325A (ja) * 1996-08-29 1998-03-17 Sunstar Inc 毛髪用洗浄剤組成物
JP3480653B2 (ja) * 1997-02-14 2003-12-22 カネボウ株式会社 洗浄剤組成物
JP3417786B2 (ja) * 1997-02-18 2003-06-16 カネボウ株式会社 洗浄剤組成物
JP3422457B2 (ja) * 1997-06-03 2003-06-30 ティーポール株式会社 高級アルコール系濃縮中性洗剤組成物
JP2000355700A (ja) * 1999-04-13 2000-12-26 Lion Corp 液体洗浄剤組成物
JP5105668B2 (ja) * 2001-04-04 2012-12-26 株式会社日本触媒 アルコールアルコキシレート化合物およびその組成物
JP4050676B2 (ja) * 2003-08-22 2008-02-20 花王株式会社 洗浄料
JP2007045712A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Lion Corp 頭皮毛髪化粧料
JP4941643B2 (ja) * 2006-07-24 2012-05-30 ライオンハイジーン株式会社 濃縮液体洗浄剤組成物
MY159304A (en) * 2009-09-02 2016-12-30 Lion Corp Detergent composition

Also Published As

Publication number Publication date
TWI712428B (zh) 2020-12-11
TW201613553A (en) 2016-04-16
JP2016044174A (ja) 2016-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5341029B2 (ja) 水性毛髪洗浄剤
JP4050676B2 (ja) 洗浄料
JP6701163B2 (ja) シャンプー組成物
JP2007176895A (ja) 水性毛髪洗浄剤
JP2008127329A (ja) シャンプー組成物
JP5607311B2 (ja) 水性毛髪洗浄剤
JP5426212B2 (ja) 水性毛髪洗浄剤
JP6611440B2 (ja) 水性毛髪洗浄剤
JP6070299B2 (ja) シャンプー組成物
JP2012250994A (ja) 洗浄剤組成物
JP3417893B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2009035520A (ja) 洗浄剤組成物
JP4675280B2 (ja) ヘアコンディショニング組成物
JP5959659B2 (ja) 皮膚洗浄剤組成物
JP7309190B2 (ja) 毛髪洗浄剤
JP2005314359A (ja) プレシャンプートリートメント剤
JP2001131034A (ja) シャンプー組成物
JP7361368B2 (ja) 毛髪洗浄剤、毛髪化粧料セット、シャンプー・トリートメント処理方法、および酸・熱トリートメント処理方法
JP3403367B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2010222314A (ja) 毛髪洗浄剤組成物
JP2015224195A (ja) 毛髪洗浄剤組成物
JP6177634B2 (ja) 皮膚洗浄剤組成物
JP6930253B2 (ja) 毛髪洗浄剤組成物
JP7181574B2 (ja) 毛髪洗浄用組成物
JP2007308449A (ja) 水性毛髪洗浄剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190205

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191029

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6611440

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250