JP5105668B2 - アルコールアルコキシレート化合物およびその組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルコールアルコキシレート化合物およびこの化合物を有効成分として含有する組成物、例えば洗剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
高級アルコールに、エチレンオキシド、またはエチレンオキシドとプロピレンオキシドとを付加させて得られるアルコールアルコキシレート化合物は、非イオン界面活性剤としてよく知られたものであり、各種洗浄剤などの有効成分として広く用いられている。
【0003】
このアルコールアルコキシレート化合物には、その用途に照らして、低臭気性、低気泡性などの種々の特性が要求されている。さらに、最近では、液体洗浄剤の有効成分として使用する場合、洗液の「ぬるつき(ぬめり)感」(特開平3−185096号公報)や、洗濯後の衣料の「きしみ感」(特開平7−62387号公報)に優れた改良アルコールアルコキシレート化合物が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような低臭気性などの従来から要求されている特性のほかに、洗液のぬめり感、洗濯後の衣料のきしみ感などの点においても十分満足し得るアルコールアルコキシレート化合物、およびこのアルコールアルコキシレート化合物を含む組成物を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らの研究によれば、前記課題は以下の発明により解決できることがわかった。
(A) 一般式(1)
R−OH ・・・(1)
(式中、Rは炭素数8〜30の直鎖または分岐アルキル基、もしくはアルキル基の合計炭素数が6〜12のアルキル置換アリール基である。)で表されるアルコールとエチレンオキシドとを反応させて、一般式(3)
R−O−(E−O)x 1 −H ・・・(3)
(式中、Rは炭素数8〜30の直鎖または分岐アルキル基、もしくはアルキル基の合計炭素数が6〜12のアルキル置換アリール基であり、Eはエチレン基であり、xは1〜100の数である。)で表される化合物を生成させた後、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとを反応させて得られる一般式(4A)
R−O−(E−O−)x 1 ((E−O)x 2 /(P−O−)y)−H ・・・(4A)
(式中、Rは炭素数8〜30の直鎖または分岐アルキル基、もしくはアルキル基の合計炭素数が6〜12のアルキル置換アリール基であり、Eはエチレン基であり、Pはプロピレン基であり、x(=x 1 +x 2 )およびyは、同一でも異なっていてもよく、各々1〜100の数である。)で表されるアルコールアルコキシレート化合物であって、アルコール含有量が0.3質量%以下、アリルアルコール含有量が500ppm以下、かつプロピレンオキシド含有量が100ppm以下であることを特徴とするアルコールアルコキシレート化合物。
(B) 一般式(1)
R−OH ・・・(1)
(式中、Rは炭素数8〜30の直鎖または分岐アルキル基、もしくはアルキル基の合計炭素数が6〜12のアルキル置換アリール基である。)で表されるアルコールとエチレンオキシドとを反応させて、一般式(3)
R−O−(E−O)x−H ・・・(3)
(式中、Rは炭素数8〜30の直鎖または分岐アルキル基、もしくはアルキル基の合計炭素数が6〜12のアルキル置換アリール基であり、Eはエチレン基であり、xは1〜100の数である。)で表される化合物を生成させた後、プロピレンオキシドを反応させて得られる一般式(4B)
R−O−(E−O−)x(P−O−)y−H ・・・(4B)
(式中、Rは炭素数8〜30の直鎖または分岐アルキル基、もしくはアルキル基の合計炭素数が6〜12のアルキル置換アリール基であり、Eはエチレン基であり、Pはプロピレン基であり、xおよびyは、同一でも異なっていてもよく、各々1〜100の数である。)で表されるアルコールアルコキシレート化合物であって、アルコール含有量が0.3質量%以下、アリルアルコール含有量が500ppm以下、かつプロピレンオキシド含有量が100ppm以下であることを特徴とするアルコールアルコキシレート化合物。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明のアルコールアルコキシレート化合物(すなわち、一般式(2)で表されるアルコールアルコキシレート化合物)は、一般式(1)で表されるアルコールと、エチレンオキシド(EO)およびプロピレンオキシド(PO)とを反応させて得られるものである。ここで、EOおよびPOの添加・反応順序には特に制限はなく、種々の態様にしたがって添加・反応させることができる。代表的な態様を示すと次のとおりである。
▲1▼ EOを添加、反応させた後、POを添加して反応させる。
▲2▼ POを添加、反応させた後、EOを添加して反応させる。
▲3▼ EOとPOとを同時に添加して反応させる。
▲4▼ EOとPOとを同時に添加、反応させた後、EOを添加して反応させる。
▲5▼ EOとPOとを同時に添加、反応させた後、POを添加して反応させる。
▲6▼ EOを添加、反応させた後、EOとPOとを同時に添加して反応させる。
▲7▼ EOを添加、反応させた後、POを添加して反応させ、さらにEOを添加して反応させる。
▲8▼ POを添加、反応させた後、EOを添加して反応させ、さらにPOを添加して反応させる。
【0007】
したがって、一般式(2)における、(E−O)x(P−O)yとの表示は、
(イ) (E−O)x(P−O)y(最初にEO、次にPOがそれぞれブロックに結合している(方法▲1▼に対応))、
(ロ) (P−O)y(E−O)x(最初にPO、次にEOがそれぞれブロックに結合している(方法▲2▼に対応))、
(ハ) ([E−O−]x/[P−O−]y)(EOとPOとがランダムに結合している(方法▲3▼に対応))、
(ニ) (E−O−)x1([E−O−]x2/[P−O−]y)(x1+x2=x、最初にEOがブロックに結合し、次にEOとPOとがランダムに結合している(方法▲6▼に対応))、
(ホ) (E−O−)x1(P−O−)y(E−O−)x2(x1+x2=x)(最初にEO、次にPO、最後にEOがそれぞれブロックに結合している(方法▲7▼に対応))、
などのブロックおよび/またはランダム結合形式を包含するものである。
【0008】
一般式(2)で表されるアルコールアルコキシレート化合物のなかでも、上記(イ)、(ハ)および(ニ)に相当するアルコールアルコキシレート化合物が好適に用いられる。
【0009】
一般式(2)において、Rは、一般式(1)で表される原料アルコールのアルキル残基であり、炭素数8〜30、好ましくは10〜18、より好ましくは12〜16の直鎖または分岐アルキル基、または置換アリール基である。ここで、置換アリール基とは、1つまたは2つ以上のアルキル基を有し、アルキル基の合計炭素数が6〜12のアリール基を意味する。Rは、好ましくは直鎖アルキル基であり、その炭素数は、好ましくは10〜18、より好ましくは12〜16である。本発明のアルコールアルコキシレート化合物のなかでも、原料アルコールとして、炭素数10〜18、好ましくは12〜16の二級アルコールを用い、これをエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドと反応させて得られるアルコールアルコキシレート化合物が好ましい。
【0010】
アルコールは、通常、異なる炭素数(例えば、炭素数12〜16の範囲の炭素数)を有する複数のアルコールの混合物として工業的に入手し得るものであるから、本発明においては、このようなアルコール混合物をアルコール原料として用いるのが一般的である。もちろん、同一炭素数を有する単一のアルコールであってもよく、このようなアルコールの代表例としては、カルコール(商品名、花王(株)製)、ダイヤドール(商品名、三菱化学(株)製)などの合成アルコール、椰子油アルコールなどの天然アルコールを挙げることができる。
【0011】
一般式(2)において、xおよびyは、それぞれ、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの平均付加モル数を意味し、同一でも、異なっていてもよく、各々1〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは3〜30の数である。
【0012】
本発明のアルコールアルコキシレート化合物は、アルコールと、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドとを、例えば、前記方法▲1▼〜▲8▼のいずれかの方法により反応させて容易に製造することができる。
【0013】
方法▲1▼および方法▲2▼は、一般によく知られており、原料アルコールが二級アルコールの場合、方法▲1▼については、特開昭57−108197号公報、特開昭62−64900号公報などを参照することができる。また、方法▲2▼については、特開昭59−164743号公報などを参照することができる。
【0014】
これら方法のうち、代表的な方法▲1▼を例に挙げて本発明を説明するが、方法▲1▼は、一般式(1)で表されるアルコールとエチレンオキシドとを反応させてエチレンオキシド付加物を生成させる工程(以下、EO付加工程という。)と、このエチレンオキシド付加物とプロピレンオキシドとを反応させて一般式(4)で表されるアルコールアルコキシレート化合物を製造する工程(以下、PO付加工程という。)とからなるものである。
【0015】
具体的には、一般式(1)で表されるアルコールとエチレンオキシドとを反応させて、一般式(3)
R−O−(E−O)x−H ・・・(3)
(式中、Rは炭素数8〜30の直鎖または分岐アルキル基、もしくは置換アリール基であり、Eはエチレン基であり、xは1〜100の数である。)で表される化合物を生成させた後、このエチレンオキシド付加物とプロピレンオキシドを反応させて一般式(4)
R−O−(E−O−)x(P−O−)y−H ・・・(4)
で表されるアルコールアルコキシレート化合物を得るというものである。
【0016】
なお、一般式(4)で使用する記号は一般式(2)におけると同意義であるが、一般式(4)で表されるアルコールアルコキシレート化合物は、最初にエチレンオキシド、次にプロピレンオキシドがそれぞれブロックに結合したアルコールアルコキシレート化合物(前記の(イ)に対応)である点で、一般式(4)は一般式(2)と相違する。
【0017】
前記のEO付加工程における、一般式(3)で表されるエチレンオキシド付加物は、原料アルコールとエチレンオキシドとを常法により反応させることにより容易に得られる。具体的には、例えば、炭素数12〜14の二級アルコールを触媒としてのBF3・エーテラートとともに反応器に仕込んだ後、窒素圧下、30〜50℃程度の温度でエチレンオキシドをフィードして反応させればよい。このような、炭素数12〜14の二級アルコールを用い、これにエチレンオキシドを付加させたエチレンオキシド付加物は一般に市販されている。代表的なものとしては、例えば、ソフタノール30、33、50、70、90、120、70H、90Hおよび120H(株式会社日本触媒製、「ソフタノール」は商品名である。)を挙げることができる。これらソフタノールの特性、すなわちエチレンオキシド平均付加モル数および残存(未反応)アルコール濃度を表1に示す。また、ソフタノール30および33のエチレンオキシド付加モル分布を図1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
上記ソフタノールシリーズのなかでも、ソフタノール50、70、90および120はソフタノール30を、またソフタノール70H、90Hおよび120Hは、ソフタノール33を原料として、これにエチレンオキシドを付加させて製造されている。したがって、一般式(3)で表される化合物は、ソフタノール30または33を出発原料とし、これに所望量のエチレンオキシドを付加させて製造しても、あるいはソフタノール70、90などをそのまま使用してもよい。
【0020】
なお、原料アルコールとして一級アルコールを用いる場合には、常法により、一級アルコールとその0.01〜0.2%程度の塩基性触媒(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)とを反応器に仕込み、100〜170℃、0.1〜1MPa程度の圧力下にエチレンオキシドをフィードして反応させればよい。
【0021】
PO付加工程では、EO付加工程で得られるエチレンオキシド付加物、例えば、市販のソフタノール70をプロピレンオキシドと常法により反応させて、本発明のアルコールアルコキシレート化合物を得る。具体的には、例えば、反応器にソフタノール70と酸性または塩基性触媒(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)とを仕込み、これにプロピレンオキシドをフィードして、加圧下に100〜180℃、好ましくは100〜130℃の温度で反応させ、その後100〜180℃、好ましくは100〜130℃の温度で熟成させればよい。
【0022】
上記各反応は、連続でも、あるいはバッチでもよい。アルコール液中へのエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの吸収がより速いほうが分解生成物の生成が抑制されて好ましいことから、このような点を考慮して、反応装置(反応釜、攪拌翼など)を適宜選択するのがよい。反応液の十分な攪拌が行われるという点で好適に用いられる攪拌翼の例としては、住友重機(株)製のマックスブレンド翼、トルネード翼、神鋼バンテック(株)製のフルゾーン翼などを挙げることができる。
【0023】
なお、前記方法▲6▼の場合には、前記PO付加工程の代わりに、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとを同時に供給してランダムに共重合させるEO/POランダム付加工程を実施すればよい。EO/PO付加工程は、PO付加工程と同様の条件で行うことができる。また、前記方法▲7▼の場合、2度のEO付加およびPO付加はそれぞれ前記EO付加工程およびPO付加工程と同様の条件で行うことができる。
【0024】
本発明のアルコールアルコキシレート化合物のアルコール含有量、すなわち原料アルコールが未反応のままアルコールアルコキシレート化合物に残存している量は、0.3質量%以下、好ましくは0.2質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下である。アルコール含有量が0.3質量%を超えると、臭い、ぬめり感、きしみ感などに優れたアルコールアルコキシレート化合物を得ることができない。
【0025】
上記アルコール含有量を0.3質量%以下にするには、得られるアルコールアルコキシレート化合物を蒸留して未反応アルコールを留去させる方法が効果的である。そのほか、一般式(3)で表されるエチレンオキシド付加物を生成させた時点で蒸留して未反応アルコールをカットし、その後プロピレンオキシドを添加、反応させてもよい。
【0026】
本発明のアルコールアルコキシレート化合物においては、アリルアルコール含有量を500ppm以下にするのがよい。このアリルアルコール含有量は、好ましくは100ppm以下、より好ましくは50ppm以下、特に好ましくは20ppm以下である。アリルアルコールは、アルコールアルコキシレート化合物を製造する過程で生成する副生物であり、本発明によって始めて確認されたものである。そして、このアリルアルコールの含有量が500ppmを超えると臭いや、手荒れの一要因になるものと推定されている。
【0027】
上記アリルアルコール含有量は、前記PO付加工程において、(1)触媒として水酸化カリウム(KOH)を用いる、(2)反応を130℃以下の温度で行う、(3)熟成を130℃以下の温度で行う、(4)窒素バブリングを行う、(5)減圧脱気を行う、(6)水またはそれ以外の成分を添加して減圧脱気させる、(7)蒸留を行う、などの方法を単独あるいは組み合わせて適用することにより、500ppm以下にすることができる。なかでも、窒素バブリングしながら減圧脱気を行うが好ましい。反応温度や熟成温度が130℃を超えるとプロピレンオキシドの異性化やポリプロピレンオキシド鎖の分解が起こりやすく、アリルアルコール含有量が増加する傾向にある。
【0028】
本発明のアルコールアルコキシレート化合物においては、プロピレンオキシド含有量、すなわち未反応プロピレンオキシドの量を100ppm以下にするのがよい。プロピレンオキシド含有量は、好ましくは50ppm以下、より好ましくは20ppm以下、特に好ましくは10ppm以下である。また、エチレンオキシド含有量、すなわち未反応エチレンオキシドの量を100ppm以下にするのがよい。エチレンオキシド含有量は、好ましくは50ppm以下、より好ましくは20ppm以下、特に好ましくは10ppm以下である。
【0029】
エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドは、皮膚刺激性やアレルギー抑制の観点から、その含有量を低減させるのが好ましい。
上記エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの含有量は、前記PO付加工程において、(1)熟成時間を長くする、(2)窒素バブリングする、(3)減圧脱気する、(4)水を添加して共沸蒸留させる、(5)蒸留する、(6)吸着剤を用いて吸着する、(7)エチレンオキシドやプロピレンオキシドと反応する化合物を添加する、などの方法を単独あるいは組み合わせて適用することにより、それぞれ、100ppm以下にすることができる。吸着剤としては、モレキュラーシーブ、活性炭、多孔質ポリマー、キョーワード(商品名、共和化学工業(株)製)などの無機吸着剤を用いることができる。
【0030】
本発明のアルコールアルコキシレート化合物においては、一般式(5)および(6)
R−O−(E−O−)z1−H ・・・(5)
R−O−(P−O−)z2−H ・・・(6)
(式中、Rは炭素数8〜30の直鎖または分岐アルキル基、もしくは置換アリール基であり、Eはエチレン基であり、Pはプロピレン基であり、z1およびz2は、同一でも異なっていてもよく、各々1〜100の数である。)で表される化合物の合計含有量が1質量%以下とするのがよい。この合計含有量が1質量%を超えると、ぬめり感が強くなる。
【0031】
一般式(5)および(6)で表される化合物は、反応の過程で生成するものであるが、一般式(5)で表される化合物のなかには、原料として用いるソフタノール30または33が未反応のまま残存するものも含まれる。したがって、一般式(5)および(6)で表される化合物の合計含有量とは、反応の過程で生成する一般式(5)および(6)で表される化合物と、原料として用いたソフタノール30または33などのエチレンオキシド低モル数付加物のうちの未反応物との合計量を意味するものである。
【0032】
上記合計含有量は、(1)減圧脱気する、(2)窒素バブリングする、などの方法を単独あるいは組み合わせて適用することにより、1質量%以下とすることができる。なかでも、窒素バブリングしながら減圧脱気するのが効果的である。
【0033】
本発明のアルコールアルコキシレート化合物は、必要に応じて、イオン交換樹脂、キョーワードなどの吸着剤を用いて触媒を除去してもよく、また酢酸、乳酸、リン酸などの有機酸、あるいは硫酸、塩酸、硝酸などの無機酸で中和してもよい。
【0034】
本発明のアルコールアルコキシレート化合物は、衣料用液体または粉体洗剤、台所用洗剤、家庭用洗剤、固体洗浄剤などの各種洗浄剤の有効成分として使用することができる。また、消泡剤、抑泡剤、潤滑剤、繊維油剤、紙薬剤、凝集剤、分散剤、乳化重合剤、乳化剤、耐電防止剤、表面処理剤などとして、あるいはそれらの有効成分として使用することもできる。
【0035】
【発明の効果】
本発明のアルコールアルコキシレート化合物は、臭いなどの特性のほかに、ぬめり感、きしみ感などにおいて優れたものであり、例えば、洗剤組成物の有効成分として好適に用いられる。
【0036】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
実施例1
前記方法▲1▼によりアルコールアルコキシレート化合物を製造した。
【0037】
容量1000mlのステンレス鋼製反応器にソフタノール30(商品名、株式会社日本触媒製)427.3gおよび触媒として49%水酸化カリウム2.78gを仕込み、130℃に昇温し、66.7hPaで1時間減圧脱水した後、155℃に昇温し、エチレンオキシド88.1gをフィードして、最高圧力6.0kg/cm2で反応させ、その後1時間熟成させた。次いで、温度を130℃にし、最高圧力6.0kg/cm2にてプロピレンオキシド256.0gをフィードして、反応させ、その後2時間熟成させた。その後、20ml/minの量で窒素バブリングしながら66.7hPaに減圧して、130℃で5時間維持して、未反応のプロピレンオキシドとアリルアルコールとを除去した。60℃へ降温後、酢酸で中和することによりアルコキシレート合成品1を得た。
【0038】
アルコキシレート合成品1に関するデータ、すなわちソフタノール30のアルコール含有量、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの結合形式、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドそれぞれの平均付加モル数(x、y)、エチレンオキシド付加後のアルコール含有量、ならびにアルコキシレート合成品1のアルコール含有量、アリルアルコール含有量、エチレンオキシド含有量、プロピレンオキシド含有量および合計含有量(一般式(5)および(6)で表される化合物の合計含有量)を表2に示した。なお、これらの測定方法は次のとおりである。
(アルコール含有量)
シリル化ビストリメチルトリフルオロアセトアミド:トリメチルクロロシラン=99:1(質量比)の液9gに試料1gを加え、70℃で1時間加温して、水酸基をシリル化する。島津ガスクロマトグラフGC17Aを用い、アルコール標品により検量線を作成して、アルコール含有量を測定する。測定条件は次のとおりである。
カラム:J&W Scientific社製、DB−5HT(長さ:30m、内径:0.25mm、膜厚:0.1μm);
(一般式(5)および(6)で表される化合物の合計含有量)
試料の約50%CDCl3溶液を作成し、13C−NMRにより測定する。60〜62pmのピークが末端エチレンオキシド鎖の炭素に帰属されるため、エトキシレートの検量線にて定量する。
(エチレンオキシド含有量)
島津ガスクロマトグラフGC14Aを用いて測定した。2m5mmφガラスカラムにChromosorb101(80/100メッシュ)を充填する。バイアル瓶に試料10gを精秤し、パッキンアルミキャップをかぶせ、シーラーで密閉する。これを80℃に加熱し、ガス相をガスタイトシリンジで採取し、1mlをカラムに注入する。
(プロピレンオキシド含有量、アリルアルコール含有量)
島津ガスクロマトグラフGC17Aを用いて測定する。測定条件は次のとおりである。
カラム:J&W Scientific社製、DB−WAX(長さ:30m、内径:0.53mm、膜厚:1μm);
定量限界:各々1ppm以上
実施例2
実施例1において、表2に示すようにエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの付加モル数(x、y)を変更した以外は実施例1と同様にしてアルコキシレート合成品2を製造した。実施例1と同様にして測定した、アルコキシレート合成品2に関するデータを表2に示した。
実施例3
実施例1において、ソフタノール30の代わりにソフタノール33(商品名:株式会社日本触媒製)を用い、表2に示すようにエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの付加モル数(x、y)を変更した以外は実施例1と同様にしてアルコキシレート合成品3を製造した。実施例1と同様にして測定した、アルコキシレート合成品3に関するデータを表2に示した。
実施例4
実施例1において、表2に示すようにエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの付加モル数(x、y)を変更した以外は実施例1と同様にしてアルコキシレート合成品4を製造した。実施例1と同様にして測定した、アルコキシレート合成品4に関するデータを表2に示した。
実施例5
実施例1において、ソフタノール30の代わりにソフタノール33を用い、表1に示すようにエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの付加モル数(x、y)を変更した以外は実施例1と同様にしてアルコキシレート合成品5を製造した。実施例1と同様にして測定した、アルコキシレート合成品5に関するデータを表2に示した。
比較例1
実施例1において、ソフタノール30の代わりにダイヤドール13(三菱化学(株)製)を用い、また表2に示すようにエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの付加モル数(x、y)、ならびに脱気条件を変更した以外は実施例1と同様にしてアルコキシレート合成品6を製造した。実施例1と同様にして測定した、アルコキシレート合成品6に関するデータを表2に示した。
比較例2
実施例1において、ソフタノール30の代わりにヤシ油アルコール(コノール100、新日本理化(株)製)を用いた以外は実施例1と同様にしてアルコキシレート合成品7を製造した。実施例1と同様にして測定した、アルコキシレート合成品7に関するデータを表2に示した。
実施例6
前記方法▲3▼によりアルコールアルコキシレート化合物を製造した。
【0039】
実施例1において、ソフタノール30の代わりにソフタノール33を用い、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとを同時にフィードする以外は、実施例1の方法に準じて、表3に示すようなアルコールアルコキシレート合成品8(EO/POランダム結合)を製造した。実施例1と同様にして測定した、アルコキシレート合成品8に関するデータを表3に示した。
【0040】
実施例7
実施例1〜6および比較例1、2で得られたアルコキシレート合成品1〜8に関し、ぬめり感、きしみ感および臭いを測定した。結果を表2〜3に示す。
(ぬめり感)
アルコキシレート合成品の10質量%水溶液を調製し、スポンジで皿を洗浄した後の手に残ったぬめり感をテスター5名の平均値として次の数値で評価した。
5 ぬめり感なし
4 ほとんどぬめり感なし
3 ややぬめり感あり
2 ぬめり感あり
1 かなりぬめり感あり
(きしみ感)
アルコキシレート合成品40質量%、カチオン性界面活性剤(C16−18−N+(CH3)3・Cl−;トリメチルアンモニウム塩クロライド)3質量%、エタノール5質量%、ポリプロピレングリコール(PPG)1質量%、残り水の洗剤を調製し、これを30℃の水道水で0.05質量%まで希釈して、全自動洗濯機で洗浄テストを行った。洗浄後、20℃、65%RHの試験室で48時間乾燥させ、洗浄前と後のセーターとを比較し、テスター5名の平均値として次の数値できしみ感を評価した。
5 洗濯前よりよい
4 選択前よりややよい
3 洗濯前とほぼ同じ
2 洗濯前よりやや悪い
1 洗濯前より悪い
(臭い)
アルコキシレート合成品の臭いを直接嗅ぐ官能テストにより、テスター5名の平均値として次の数値により臭いを評価した。
5 臭わない
4 ほとんど臭わない
3 やや臭う
2 臭う
1 きつい臭いがする
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0044】
上記表において、soft30および33は、それぞれ、ソフタノール30および33を意味する。また、%およびppmは質量基準である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ソフタノール30、33のエチレンオキシド付加モル分布である。
Claims (4)
- 一般式(1)
R−OH ・・・(1)
(式中、Rは炭素数8〜30の直鎖または分岐アルキル基、もしくはアルキル基の合計炭素数が6〜12のアルキル置換アリール基である。)で表されるアルコールとエチレンオキシドとを反応させて、一般式(3)
R−O−(E−O)x1−H ・・・(3)
(式中、Rは炭素数8〜30の直鎖または分岐アルキル基、もしくはアルキル基の合計炭素数が6〜12のアルキル置換アリール基であり、Eはエチレン基である。)で表される化合物を生成させた後、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとを反応させて得られる一般式(4A)
R−O−(E−O−)x1((E−O)x2/(P−O−)y)−H ・・・(4A)
(式中、Rは炭素数8〜30の直鎖または分岐アルキル基、もしくはアルキル基の合計炭素数が6〜12のアルキル置換アリール基であり、Eはエチレン基であり、Pはプロピレン基であり、x(=x1+x2)およびyは、同一でも異なっていてもよく、各々1〜100の数である。)で表されるアルコールアルコキシレート化合物であって、アルコール含有量が0.3質量%以下、アリルアルコール含有量が500ppm以下、かつプロピレンオキシド含有量が100ppm以下であることを特徴とするアルコールアルコキシレート化合物。 - 一般式(1)
R−OH ・・・(1)
(式中、Rは炭素数8〜30の直鎖または分岐アルキル基、もしくはアルキル基の合計炭素数が6〜12のアルキル置換アリール基である。)で表されるアルコールとエチレンオキシドとを反応させて、一般式(3)
R−O−(E−O)x−H ・・・(3)
(式中、Rは炭素数8〜30の直鎖または分岐アルキル基、もしくはアルキル基の合計炭素数が6〜12のアルキル置換アリール基であり、Eはエチレン基であり、xは1〜100の数である。)で表される化合物を生成させた後、プロピレンオキシドを反応させて得られる一般式(4B)
R−O−(E−O−)x(P−O−)y−H ・・・(4B)
(式中、Rは炭素数8〜30の直鎖または分岐アルキル基、もしくはアルキル基の合計炭素数が6〜12のアルキル置換アリール基であり、Eはエチレン基であり、Pはプロピレン基であり、xおよびyは、同一でも異なっていてもよく、各々1〜100の数である。)で表されるアルコールアルコキシレート化合物であって、アルコール含有量が0.3質量%以下、アリルアルコール含有量が500ppm以下、かつプロピレンオキシド含有量が100ppm以下であることを特徴とするアルコールアルコキシレート化合物。 - 一般式(5)および(6)
R−O−(E−O−)z1−H ・・・(5)
R−O−(P−O−)z2−H ・・・(6)
(式中、Rは炭素数8〜30の直鎖または分岐アルキル基、もしくはアルキル基の合計炭素数が6〜12のアルキル置換アリール基であり、Eはエチレン基であり、Pはプロピレン基であり、z1およびz2は、同一でも異なっていてもよく、各々1〜100の数である。)で表される化合物の合計含有量が1質量%以下である請求項1または2のアルコールアルコキシレート化合物。 - 請求項1〜3のいずれかのアルコールアルコキシレート化合物を有効成分として含むことを特徴とする洗剤組成物。
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