JPH06211633A - 頭皮毛髪化粧料 - Google Patents

頭皮毛髪化粧料

Info

Publication number
JPH06211633A
JPH06211633A JP1955393A JP1955393A JPH06211633A JP H06211633 A JPH06211633 A JP H06211633A JP 1955393 A JP1955393 A JP 1955393A JP 1955393 A JP1955393 A JP 1955393A JP H06211633 A JPH06211633 A JP H06211633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scalp
sebum
hair
oil
secretion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1955393A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimasa Okamoto
好正 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP1955393A priority Critical patent/JPH06211633A/ja
Publication of JPH06211633A publication Critical patent/JPH06211633A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 頭皮毛髪化粧料に、頭皮からの皮脂分泌を抑
制し、しかも頭皮毛髪の油性感を著しく低減させる性能
を付与する。 【構成】 頭皮毛髪毛化粧料に、0.005〜30μm
の平均粒子径を有し且つ乾燥時に0.5mlスクワレン
/g以上の吸油能を有する吸油性物質を0.01〜10
重量%、及び皮脂分泌抑制剤と収斂剤との少なくとも一
方を0.01〜10重量%含有させる。この場合、皮脂
分泌抑制剤と収斂剤とをそれぞれ0.01〜10重量%
で同時に含有させることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、頭皮からの皮脂分泌を
抑制し、頭皮と毛髪の油性感を著しく低減させることも
できる頭皮毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】光、雨滴などの外界からの様々な刺激か
ら人の頭皮や毛髪を保護するために、頭皮からは皮脂が
分泌されている。この皮脂の分泌量が適度な場合には、
頭皮や毛髪の表面を被覆してそれらに適度なツヤや滑ら
かさを付与し、また外界からの様々な刺激から頭皮や毛
髪を適度に保護することができる。
【0003】しかし、皮脂の分泌が過剰な場合には、頭
皮や毛髪がベタついたりギラついたりして毛髪のボリュ
ーム感がでず毛髪スタイルの保持が困難となり、また、
ヒトに頭皮の不快感を増長させるという問題がある。更
に、そのような過剰な皮脂の分泌は頭皮と毛髪の衛生状
態を低下させるという問題も引起こす。
【0004】このように過剰に分泌された皮脂を除去す
る方法として、頭皮や毛髪をシャンプーなどを用いて洗
浄する方法がある。しかし、この方法によれば容易に皮
脂を除去することができるが、頭皮や毛髪の表面上の皮
脂量は、頭皮においては数時間以内に、また、毛髪にお
いては数日以内に適量を大きく超えてしまうために、洗
浄を頻繁に繰りかえさなければならないという問題があ
る。
【0005】このため、以下に示すように、頭皮からの
皮脂の分泌を生理的に抑制したり、過剰の皮脂を吸油能
を有する粉体に物理的に吸収させたりすることが提案さ
れている。
【0006】例えば、頭皮からの皮脂の分泌を生理的に
抑制する方法としては、ビタミンBなどの皮脂分泌抑
制剤を頭皮に作用させる方法や、揮発性溶剤、塩化アル
ミニウムあるいはクエン酸などの一般的な収斂剤を頭皮
に作用させる方法などが提案されている。
【0007】また、過剰の皮脂を吸油能を有する粉体に
物理的に吸収させる方法としては、粘土鉱物や酸化物な
どの無機粉体(特開昭61−85807号公報)、シラ
ン化シリカゲル(特開昭59−144710号公報)、
ステアリルメタクリレートとスチレンとの共重合体(米
国特許第4489058号明細書)、多孔質化ビニル系
吸油性ポリマー(特開昭63−316715号公報、同
63−316716号公報)などの物質を頭皮に接触さ
せる方法などが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、皮脂分
泌抑制剤や収斂剤を使用する方法の場合には、それぞれ
単独では安全且つ十分に皮脂の分泌を抑制できず、頭皮
や毛髪の油性感の低減の程度も小さいという問題があっ
た。
【0009】また、過剰の皮脂を吸油能を有する粉体に
物理的に吸収させる方法の場合には、一般に安全性上の
問題は小さいが吸油能が十分ではなく、使用感も好まし
いものではないという問題があった。例えば、粘土鉱物
や酸化物などの無機粉体を使用する方法の場合には、汗
や汚れの存在により吸油能が著しく低下するという問題
があり、シラン化シリカゲルを使用する方法の場合に
は、それ自身の吸油能が十分ではないという問題があっ
た。また、ステアリルメタクリレートとスチレンとの共
重合体を使用する場合には、汗や汚れの存在によりその
吸油能が著しく影響を受けることはないが、本来的に吸
油能が十分ではなく、しかも皮脂吸収後の感触が好まし
くなく、更に、平均粒径が約150μmと大きいので毛
髪に付着しにくいという問題があった。
【0010】これに対して、過剰の皮脂を吸油能を有す
る粉体に物理的に吸収させる方法の中で多孔質化ビニル
系吸油性ポリマーを使用する方法の場合には、皮脂とも
相溶性が高く、約3mlスクワレン/gという高い吸油
性を有するポリマーも存在する。従って、多孔質化ビニ
ル系吸油性ポリマーを使用する方法は、過剰の皮脂を頭
皮及び毛髪から除去し、頭皮及び毛髪の油性感を低減さ
せるために有効な方法であると考えられる。
【0011】しかし、健常人の頭皮からの皮脂の分泌の
程度が一日当たり340mgであること(日皮会誌,
,671(1977))を考慮すると、約3mlスク
ワレン/gという吸油能を有する多孔質ビニル系吸油性
ポリマーをローション剤に単独で配合した場合には、そ
のローション剤1mlを一日一回使用して24時間内に
分泌される340mgという量の皮脂を吸収するために
は、ローション剤中に多孔質化ビニル系吸油性ポリマー
を11.3重量%で配合しなければならず、そのような
高配合量で多孔質化ビニル系吸油性ポリマーを安定的に
ローション剤に含有させることは困難となるという問題
があった。
【0012】一方、多孔質化ビニル系吸油性ポリマーを
現実的な配合割合、例えば10重量%以下でローション
剤などに含有させた場合には、皮脂の除去が十分ではな
く、頭皮や毛髪の油性感の低減をさせることができない
という問題があった。
【0013】本発明は以上のような従来技術の課題を解
決しようとするものであり、頭皮からの皮脂分泌を抑制
し、頭皮や毛髪の油性感を著しく低減させることができ
る頭皮毛髪化粧料を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、皮脂を吸収
することのできる特定の吸油性物質、及び皮脂分泌抑制
剤と収斂剤との少なくとも一方を頭皮毛髪化粧料に含有
させることにより上述の目的が達成できることを見出
し、この発明を完成させるに至った。
【0015】即ち、本発明は、0.005〜30μmの
平均粒子径を有し且つ乾燥時に0.5mlスクワレン/
g以上の吸油能を有する吸油性物質を0.01〜10重
量%、及び皮脂分泌抑制剤と収斂剤との少なくとも一方
を0.01〜10重量%含有することを特徴とする頭皮
毛髪化粧料を提供する。
【0016】この発明においては、皮脂分泌抑制剤と収
斂剤とを同時にそれぞれ0.01〜10重量%で含有す
ることがより好ましい。
【0017】以下、この発明を詳細に説明する。
【0018】この発明において使用する吸油性物質は、
頭皮から分泌した皮脂を物理的に吸収して、頭皮と毛髪
との皮脂量を低下させて油性感を低減させるための物質
である。この吸油性物質は微粒子であり、その平均粒子
径が0.005〜30μm、好ましくは0.01〜30
μm、更に好ましくは0.1〜30μmのものを使用す
る。平均粒子径が0.005μmを下回ると、使用時に
毛髪のゴワつき等の感触の低下を引き起こし、逆に30
μmを超えると吸油性物質の単位重さ当たりの表面積が
小さくなりすぎ吸油スピードが低下し、更に毛髪への付
着性が低下して毛髪表面の皮脂を除去しにくくなる。
【0019】また、吸油性物質としては、JIS K
5101(1978)に規定されている吸油量測定法に
準拠して測定された吸油能が0.5mlスクワレン/g
以上、好ましくは1mlスクワレン/g以上のものを使
用する。吸油能が0.5mlスクワレン/g未満である
と、吸油能が十分でなく本発明の効果を達成することが
できなくなる。なお、JIS K 5101(197
8)によれば、油として煮アマニ油を用いているが、本
発明においては、皮脂に類似しているスクワレンを用い
て吸油能を規定する。即ち、吸油性物質1gをガラス板
上にとり、スクワレンを少量ずつ滴下しながらヘラを用
いて練り込み、吸油性物質全体がペースト状になった時
点を終点とし、そのときの吸油性物質1g当たりのスク
ワレン量(ml)を吸油量とする。
【0020】吸油性物質の使用量は、頭皮毛髪化粧料の
0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%
とする。0.01重量%を下回ると皮脂を十分に吸収す
ることができなくなり、10重量%を超えると、頭皮毛
髪化粧料に安定的に含有させることが難しくなり、また
使用感も低下する。
【0021】このような吸油性物質としては、上述した
平均粒径と吸油能を示すものから適宜選択して使用する
ことができ、例えば特開昭63−316715号公報、
同63−316716号公報に詳述されているものの中
から適宜選択して使用することができる。即ち、吸油性
物質として以下の(i)〜(iii)に示す物質を例示
することができる。
【0022】(i)天然粘土系鉱物類及び合成無機化合
物 天然粘土系鉱物類としてはカオリン、タルク、マイカ、
セリサイト、モンモリロナイト例えばベントナイトなど
を例示でき、合成無機化合物としは、Na、K、Al、
Caなどのアルカリあるいはアルカリ土類金属、更にフ
ッ素等を含有する層状あるいは板状ケイ酸塩、コロイド
状シリカ、ゼオライト、炭酸マグネシウムなどを例示す
ることができる。これらには、吸油性の改善、表面物性
の改善、多孔質化などのために化学処理や粉砕処理を施
してもよい。
【0023】(ii)天然及び合成有機ポリマー 天然有機ポリマーとしてはパルプなどを例示することが
できる。合成有機ポリマーとしては、シリコーン、ナイ
ロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
尿素樹脂、多孔質化ビニル系ポリマー、それらのポリマ
ーを構成するモノマーとジビニルベンゼンあるいは多官
能性架橋剤との共重合体などを例示することができる。
これらのポリマーには、表面物性、内部構造、細孔径、
細孔空隙率、粒径などを改善するために種々の化学的も
しくは物理的処理を施してもよい。
【0024】(iii)上述の(i)及び(ii)を複
合化した物質 このような物質としては、多孔性ポリマーの表面をSi
やTiOなどでコーティングしたものや、逆に無
機担体表面を有機ポリマーで被覆したものなどを例示す
ることができる。
【0025】このような吸油性物質の中でも、モンモリ
ロナイト、コロイド状シリカ又は多孔質化ビニル系ポリ
マーを使用することが好ましいが、吸油能、感触、皮膚
への付着性などの点から、溶解度パラメーターが7〜1
0のビニル系モノマーの少なくとも1種を重合、多孔質
化させることにより得られる多孔質化ビニル系ポリマー
を特に好ましく使用することができる。ビニル系モノマ
ーの溶解度パラメーターが7〜10の範囲外の場合に
は、そのモノマーから得られる多孔質化ビニル系ポリマ
ーの皮脂に対する相溶性が低下し、吸油能が不十分とな
りやすい。
【0026】溶解度パラメーターが7〜10のビニル系
モノマーとしては、メタクリル酸もしくはアクリル酸と
炭素数8〜24の高級アルコールとのエステル、無置換
または炭素数1〜12の直鎖又は分岐状アルキル基置換
スチレン誘導体、炭素数8〜20の飽和カルボン酸のビ
ニルエステル、アクリル酸、メタクリル酸、炭素数4〜
6のジオレフィンなどを好ましく例示することができ
る。中でも、炭素数8〜24の高級アルコールとアクリ
ル酸もしくはメタクリル酸とのエステルが皮脂との相溶
性の観点から好ましい。このエステルは単独で重合させ
てもよいが、その多孔質度をあげ吸油能を向上させるた
めに、ガラス転移点が100℃以上の上述のスチレンも
しくはアルキル置換スチレンと共重合させることが好ま
しい。この場合、エステル/スチレンの重量比は、30
/70以上とすることが好ましい。この比率が小さくな
ると得られる多孔質化ビニル系ポリマーが固くなり過
ぎ、化粧料に配合したときの使用感が低下する。
【0027】なお、多孔質化ビニル系ポリマーとして
は、皮脂に溶解しないように3次元架橋構造を有するも
のが好ましく、従って溶解度パラメーターが7〜10の
ビニル系モノマーの他に架橋剤として多官能性モノマー
を併用することが好ましい。このような多官能性モノマ
ーとしては、ジビニルベンゼンのようなポリビニル芳香
族類、ジビニルピリジンのようなポリビニル複素環類、
エチレングリコールジメタクリレートもしくはジアクリ
レート、トリエチレングリコールジメタクリレートもし
くはジアクリレートのようなジメタクリレート類もしく
はジアクリレート類などを使用することができる。これ
らの架橋剤を使用する場合、その量が少なすぎると架橋
の効果が得られず、多すぎるとポリマーの吸油能が低下
するので、多孔質化ビニル系ポリマー中の0.01〜5
0重量%となるように使用する。
【0028】本発明にかかる多孔質化ビニル系ポリマー
は、上述の溶解度パラメーターが7〜10のビニル系モ
ノマーの一種以上を、非重合性の有機溶剤に混合し、こ
の混合物を水中で常法に従って分散、懸濁もしくは乳化
重合させ、その後に、得られたポリマーを減圧乾燥して
非重合性有機溶剤を気化除去することにより重合と多孔
質化を行い製造することができる。
【0029】非重合性の有機溶剤としては、トルエン、
ベンゼン等の芳香族炭化水素類、n−ヘキサン、n−オ
クタン等の脂肪族炭化水素類、ジクロロエタン、トリク
ロロエチレン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル、
酢酸ブチルなどのエステル類などを使用することができ
る。中でも、溶解度パラメーターが7〜10のビニル系
モノマーの良溶媒であり、多孔質化ビニル系ポリマーの
貧溶媒である脂肪族炭化水素類や芳香族炭化水素類を好
ましく使用することができる。なお、有機溶剤の使用量
はモノマー/有機溶剤の比率が1/1〜1/4(重量
比)となるようにすることが好ましい。
【0030】本発明においては、吸油性物質に加えて、
更に皮脂分泌抑制剤もしくは収斂剤を使用する。皮脂分
泌抑制剤は、それ自身もしくはその生体内代謝物が皮脂
腺に作用して皮脂の分泌を抑制するものであり、収斂剤
は頭皮を引き締めることにより皮脂の分泌を間接的に抑
制するとともに、頭皮及び毛髪の油性感を官能的に低減
させるものである。本発明においては、皮脂分泌抑制剤
と収斂剤とを同時に使用することが、皮脂の分泌をより
効果的に抑制し、油性感も効果的に低減させることがで
きるので好ましい。
【0031】皮脂分泌抑制剤としては、従来から香粧品
の分野で使用されている皮脂分泌抑制剤の中から適宜選
択して使用することができる。例えば、ビタミンB
(ピリドキシン)、ピリドキサミン、ピリドキサー
ル、それらの塩酸塩や5´−リン酸エステルなどのビタ
ミンB誘導体、ローヤルゼリー抽出液、テストステロ
ン5α−レダクターゼ阻害活性を有する植物抽出液、例
えば、チョウジエキス、アロエエキス、バーチエキスト
ラクトなど(フレグランスジャーナル,92,78(1
988))を好ましく例示することができる。
【0032】本発明において皮脂分泌抑制剤を使用する
場合、上述したような皮脂分泌抑制剤を単独で使用して
もよいが二種以上を同時に使用してもよく、また、その
使用量は、収斂剤と併用するか否かにかかわらず、頭皮
毛髪化粧料の0.01〜10重量%、好ましくは0.0
5〜5重量%とする。0.01重量%を下回ると皮脂の
分泌を十分に抑制することができなくなり、10重量%
を超えると、頭皮毛髪化粧料の使用感が低下する。
【0033】また、収斂剤の具体例としては、酸化亜
鉛、カラミン、塩基性カラミン、塩化アルミニウム、塩
基性アルミニウム、アルミニウムヒドロキシクロライ
ド、ジ−dl−ピロリドンカルボン酸アルミニウム、ア
ルミニウムヒドロキシクロライド、p−フェノールスル
ホン酸亜鉛、クエン酸、酒石酸、ハマメリス抽出物、マ
ロニエ抽出物、オトギリ草抽出物、オドリコ草抽出物、
カンファー、メントールなどを例示することができる。
中でも、塩化アルミニウム、ジ−dl−ピロリドンカル
ボン酸アルミニウム、アルミニウムヒドロキシクロライ
ド、p−フェノールスルホン酸亜鉛を好ましく例示する
ことできる。
【0034】本発明において収斂剤を使用する場合、上
述したような収斂剤を単独で使用してもよいが二種以上
を同時に使用してもよく、また、その使用量は、皮脂分
泌抑制剤と併用するか否かにかかわらず、頭皮毛髪化粧
料の0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重
量%とする。0.01重量%を下回ると収斂剤を添加し
た効果が得られず、また、10重量%を超えると、頭皮
毛髪化粧料の使用感が低下する。
【0035】なお、本発明の頭皮毛髪化粧料には、一般
的な毛髪化粧料において使用されているような添加物、
例えば、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性
剤、両性界面活性剤、液状ラノリン、メチルフェニルポ
リシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変
性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、パーフルオ
ロポリエーテル、特開昭58−53996号公報や特開
平1−117821号公報に記載されているようなカチ
オン性ポリマー等の感触向上剤、プロピレングリコー
ル、グリセリン、ソルビトール等の保湿剤、メチルセル
ロース、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチル
セルロース、ポリオキシエチレングリコールジステアレ
ート、エタノール等の粘度調整剤、パール化剤、香料、
色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、トリクロサン、トリ
クロロカルバン等の殺菌剤、グリチルリチン酸カリウ
ム、酢酸トコフェロール等の抗炎症剤、ジンクピリチオ
ン、オクトピロックス等の抗フケ剤、メチルパラベン、
ブチルパラベン等の防腐剤、その他にEncyclop
edia of Shampoo Ingredien
ts(Micellepress,1985)に記載さ
れているような成分等を、本発明の効果を損なわない範
囲において任意に添加することができる。
【0036】本発明の頭皮毛髪化粧料は、上述した吸油
性物質と、皮脂分泌抑制剤及び/又は収斂剤と、更に必
要に応じて他の成分とを、媒体中に常法により分散、懸
濁あるいは乳化することにより製造することができる。
その形態に限定はなく、液状でも固形状でもよい。な
お、使用できる媒体としては、水、エタノールなどの低
級アルコール、それらの混合物を好ましく使用すること
できる。
【0037】
【作用】本発明の頭皮毛髪化粧料は、特定の吸油性物質
と、皮脂分泌抑制剤もしくは収斂剤とを含有する。従っ
て、皮脂分泌抑制剤もしくは収斂剤により分泌を直接ま
たは間接的に抑制し、分泌される皮脂量を減ずることが
可能となる。更に、量的に減じられた皮脂を吸油性物質
により吸収除去することが可能となる。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0039】実施例1〜5及び比較例1〜4 表1に示す組成の成分をホモジナイザーを用いて均一に
混合することにより本発明の頭皮毛髪化粧料(実施例1
〜5)及び比較のための頭皮毛髪化粧料(比較例1〜
4)を製造した。
【0040】なお、表1及び後述する表2において使用
した成分中、多孔質化ビニル系ポリマーは、次のように
製造したものを使用した。即ち、2リットルのセパラブ
ルフラスコにステアリルメタクリレート20g、スチレ
ン20g、ジビニルベンゼン40g、トルエン30g、
n−ドデカン90g、過酸化ベンゾイル0.8g、及び
3.3%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液470gを仕込
み、300rpmで撹拌しながら、65℃で9時間、窒
素雰囲気下で重合反応を行った。重合終了後、生成ポリ
マーを濾取し、水、続いてアセトンで洗浄し、乾燥する
ことにより50gのポリマーを得、これを多孔質化ビニ
ル系ポリマーとして使用した。この、多孔質化ビニル系
ポリマーの平均粒子径は2.0μmであり、「粉体工学
便覧{粉体工学会編、日刊工業新聞社発行(昭和61
年)}」に詳述されている水銀圧入法による細孔分布測
定の結果、その粒子表面に725オングストローム以下
の細孔が存在し、細孔容積は0.299ml/gであっ
た。
【0041】また、使用した成分中、シリコーン樹脂微
粒子としては、東芝シリコーン株式会社製の「トスパー
ル120(商品名)」を使用した。
【0042】得られた頭皮毛髪化粧料について、頭皮及
び毛髪の皮脂の除去試験を以下に説明するように行っ
た。即ち、頭皮及び毛髪のベタつきを訴える健常人男性
40人を10人ずつ4つの群に分け、頭皮右半分に本発
明の頭皮毛髪化粧料1gを塗布し、頭皮左半分に比較の
ための頭皮毛髪化粧料1gを塗布し、その48時間後に
頭皮及び毛髪の油性感を以下の評価基準: 評価基準 強い油性感を感じる場合 1点 油性感を感じる場合 2点 あまり油性感を感じない場合 3点 油性感を感じない場合 4点 に従って数値化し、それぞれの頭皮毛髪化粧料の平均値
を算出した。その結果を表1に示す。この場合、数値が
大きいほど油性感が感じられず好ましい頭皮毛髪化粧料
であることを示している。
【0043】表1から明らかなように、本発明の頭皮毛
髪化粧料は比較のための頭皮毛髪化粧料に比べ、著しく
油性感を低減することができた。
【0044】
【表1】 実施例6〜9 表2に示す組成の成分をホモジナイザーを用いて均一に
混合することにより本発明の頭皮毛髪化粧料を製造し
た。
【0045】得られた頭皮毛髪化粧料について、頭皮及
び毛髪の皮脂の除去試験を実施例1と同様に行った。そ
の結果、実施例6〜9の頭皮毛髪化粧料は実施例1〜5
の頭皮毛髪化粧料と同様に、長時間にわたって頭皮及び
毛髪の油性感を低減させることができた。
【0046】
【表2】
【0047】
【発明の効果】本発明の頭皮毛髪化粧料によれば、頭皮
からの皮脂分泌を抑制し、頭皮と毛髪の油性感を著しく
低減させることができた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.005〜30μmの平均粒子径を有
    し且つ乾燥時に0.5mlスクワレン/g以上の吸油能
    を有する吸油性物質を0.01〜10重量%、及び皮脂
    分泌抑制剤と収斂剤との少なくとも一方を0.01〜1
    0重量%含有することを特徴とする頭皮毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 皮脂分泌抑制剤と収斂剤とをそれぞれ
    0.01〜10重量%含有する請求項1記載の頭皮毛髪
    化粧料。
JP1955393A 1993-01-12 1993-01-12 頭皮毛髪化粧料 Pending JPH06211633A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1955393A JPH06211633A (ja) 1993-01-12 1993-01-12 頭皮毛髪化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1955393A JPH06211633A (ja) 1993-01-12 1993-01-12 頭皮毛髪化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06211633A true JPH06211633A (ja) 1994-08-02

Family

ID=12002513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1955393A Pending JPH06211633A (ja) 1993-01-12 1993-01-12 頭皮毛髪化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06211633A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016044174A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 花王株式会社 水性毛髪洗浄剤
JP2016534154A (ja) * 2013-10-22 2016-11-04 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016534154A (ja) * 2013-10-22 2016-11-04 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 組成物
JP2016044174A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 花王株式会社 水性毛髪洗浄剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4940578A (en) Hair preparation
JP4380540B2 (ja) 化粧品組成物
JP2001508396A (ja) 皮膚調整製剤
CA2142511A1 (en) Method of increasing deposition of silicone conditioner to hair
US5145685A (en) Skin treatment method and composition
BR112016014355B1 (pt) composição antiperspirante anidra em forma de aerossol compreendendo um agente ativo antiperspirante e um polímero etilênico em bloco formador de filme e insolúvel em água
FR2940062A1 (fr) Agent multi composants anti-transpirant comprenant deux composes capables de reagir par interaction physique et procede de traitement de la transpiration humaine en deux etapes
US5690945A (en) Cosmetic skin-cleansing mask compositions containing graded spheroidal polyamide particles
JP4242351B2 (ja) 油分吸収性局所組成物およびそれを用いる方法
EP0348015B2 (en) Hair preparation
US3530217A (en) Topical compositions comprising corn cob cellulose powder
EP1839639A1 (en) Cosmetic preparation
JP2003146826A (ja) 粒子及びその製法
JPH06321737A (ja) 養毛・育毛料
JPH06211633A (ja) 頭皮毛髪化粧料
JP4562332B2 (ja) アイメーク用オーバーコート化粧料
JP4137686B2 (ja) 化粧料組成物
JP3607106B2 (ja) ゴマージュ化粧料
JPH0859446A (ja) 紫外線防御化粧料
JP3389165B2 (ja) シート状パック化粧料
JP3400213B2 (ja) パック料
JPH04356415A (ja) 汗のべとつき抑制剤
FR3110839A1 (fr) Composition solide deformable pour nettoyer la peau
JPH0329763B2 (ja)
KR930004989B1 (ko) 화장품용 팩 조성물