JP4511040B2 - 成長ホルモン放出特性を有する化合物 - Google Patents
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Description
本発明は、新規化合物、それらを含む組成物、及び成長ホルモンの欠乏に起因する医学的異常を処置するためのそれらの使用に関する。
【0002】
発明の背景
成長ホルモンは、全ての成長することが可能な組織の成長を刺激するホルモンである。更に、成長ホルモンは代謝の過程でのたくさんの効果、例えばタンパク質合成の刺激及び遊離脂肪酸の流動化を行うこと、並びに炭水化物から脂肪酸の代謝への、エネルギー代謝における切り換えを引き起こすことが知られている。成長ホルモンの欠乏は多くの深刻な医学的異常、例えば小人症を招くことがある。
【0003】
成長ホルモンは下垂体から放出される。その放出は、直接的にか又は間接的にかのどちらかによる、いくつかのホルモン及び神経伝達物質の厳密な調節下にある。成長ホルモンの放出を、成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)によって刺激することができ、そしてソマトスタチンによって阻害することができる。両方の場合において、前記ホルモンは視床下部から放出されるが、それらの作用は主に下垂体に位置する特異的な受容体を経由して媒介される。下垂体からの成長ホルモンの放出を刺激する他の化合物もまた記述されてきた。例えばアルギニン、L−3,4ジヒドロキシフェニルアラニン(L−ドーパ)、グルカゴン、バソプレッシン、PACAP(下垂体アデニルシクラーゼ活性ペプチド)、ムスカリン受容体作用薬及び合成ヘキサペプチド、GHRP(成長ホルモン放出ペプチド)は、下垂体への直接的な効果によってか、あるいは視床下部からのGHRH及び/又はソマトスタチンの放出に作用することによってかのどちらかにより、内因性の成長ホルモンを放出させる。
【0004】
増大した成長ホルモンのレベルが望まれる場合の疾病及び状態において、成長ホルモンのタンパク質の性質は、非経口投与以外を実行可能にしない。更に、他の直接作用する天然の分泌促進物質、例えばGHRH及びPACAPは、非経口投与が好まれるという理由で、更に長いポリペプチドである。
【0005】
哺乳類の成長ホルモンのレベルを増大させるための、ある化合物の使用は、例えばEP 18 072,EP 83 864,WO 8302272,WO 8907110,WO 8901711,WO 8910933,WO 8809780,WO 9118016,WO 9201711,WO 9304081,WO 9413696,WO 9517423,WO 9514666,WO 9615148,WO 9622997,WO 9635713,WO 9700894,WO 9722620,WO 9723508,WO 9740023、及びWO 9810653において既に提案されてきた。
【0006】
成長ホルモン放出化合物の組成物は、それらの成長ホルモン放出能力及びそれらの生物学的利用能のために重要である。従って、成長ホルモン放出特性を有する新規化合物を提供することが、本発明の目的である。更に、特異的及び/又は選択的であり、そして例えばLH,FSH,TSH,ACHT、バソプレッシン、オキシトシン、コルチゾール及び/又はプロラクチンの放出の様な副作用を全くあるいは本質的に持たない、新規の成長ホルモン放出化合物(成長ホルモン分泌促進物質)を提供することが目的である。経口での優良な生物学的利用能を有する化合物を提供することもまた目的である。
【0007】
発明の要約
本発明に従い、下垂体細胞から成長ホルモンを放出させるための、in vitroでの標準的な実験の条件下での、それらに直接作用する新規化合物の提供がある。
【0008】
これらの成長ホルモン放出化合物を、特に、どの様に成長ホルモンの分泌が下垂体レベルで制御されているかを理解するための独特な研究手段として利用することが出来る。
【0009】
更に、本発明の成長ホルモン放出化合物はまた、内因性の成長ホルモンの放出を増大させるためにin vivoで投与することが出来る。
【0010】
発明の詳細
従って、本発明は一般式I
【化43】
{ここで、R1 は水素又はC1-6 アルキルであり;
R2 は水素又はC1-6 アルキルであり;
Lは
【化44】
〔ここで、R4 は水素又はC1-6 アルキルであり;
pは0又は1であり;
q,s,t,uは独立して互いに0,1,2,3又は4であり;
rは0又は1であり;
q+r+s+t+uの合計が、0,1,2,3又は4であり;
R9 ,R10,R11、及びR12は、独立して互いに水素又はC1-6 アルキルであり;
Qは、>N−R13又は
【化45】
(ここで、oは0,1又は2であり;
Tは−N(R15)(R16)又はヒドロキシルであり;
R13,R15及びR16は、独立して互いに水素又はC1-6 アルキルであり;
R14は水素、アリール又はヘタリールである)である〕であり;
Gは−O−(CH2)k −R17、
【化46】
(ここで、R17,R18,R19,R20及びR21は独立して互いに水素、ハロゲン、アリール、ヘタリール、C1-6 アルキル又はC1-6 アルコキシであり;
kは0,1又は2である)であり;
Jは−O−(CH2)l −R22、
【化47】
(ここで、R22,R23,R24,R25及びR26は独立して互いに水素、ハロゲン、アリール、ヘタリール、C1-6 アルキル又はC1-6 アルコキシであり;
lは0,1、又は2である)であり;
aは0,1、又は2であり;
bは0,1、又は2であり;
cは0,1又は2であり;
dは0又は1であり;
eは0,1,2、又は3であり;
fは0又は1であり;
R5 は、水素又はC1-6 アルキルであり、これらは任意に1又は複数のヒドロキシル、アリール又はヘタリールで置換され;
R6 及びR7 は、独立して互いに水素又はC1-6 アルキルであり、これらは任意に1又は複数のハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、アリール、又はヘタリールで置換され;
R8 は水素又はC1-6 アルキルであり、これらは任意に1又は複数のハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、アリール、又はヘタリールで任意に置換され;
R6 とR7 又はR6 とR8 又はR7 とR8 は、任意に−(CH2)i −U−(CH2)j −(ここで、i及びjは独立して互いに1,2又は3であり、そしてUは−O−,−S−、又は原子価結合である)を形成してもよく;
Mはアリーレン、ヘタリーレン、−O−,−S−又は−CR27=CR28−(ここで、R27及びR28は独立して互いに水素又はC1-6 アルキルであり、これらは任意に1又は複数のアリール又はヘタリールで置換される)である}の化合物又は医薬として許容されるその塩に関する。
【0011】
更に、式Iの化合物は、その光学異性体のいずれかを、分離させ、純粋であるか又は部分的に精製された光学異性体あるいはそのラセミ混合物を含んで成ることもできる。1又は複数のキラル炭素原子が存在するときはいつでも、その様な1又は複数のキラル中心はR及び/又はS配置、あるいはR及びSの混合物中に存在していてもよい。
【0012】
更に、式Iの化合物は、幾何異性の可能性を有する1又は複数の炭素−炭素二重結合を持っていてもよく、そして、それは特別な幾何異性体を記載していなくても、可能な立体異性体(E又はZ異性体)が本発明の範囲に含まれることを意図する。
【0013】
式Iの化合物の1つの態様において、R1 はC1-6 アルキル、例えばC1-4 アルキル、特にメチルである。第2の態様において、R1 は水素である。
【0014】
式Iの化合物の更なる態様において、R2 はC1-6 アルキル、例えばC1-4 アルキル、特にメチルである。
【0015】
式Iの化合物のより更なる態様において、Lは、
【化48】
{ここで、R4 は水素又はC1-6 アルキルであり;
pは0又は1であり
q,s,t,uは独立して互いに0,1,2,3又は4であり;
rは0又は1であり;
q+r+s+t+uの合計は、0,1,2,3又は4であり;
R9 ,R10,R11、及びR12は独立して互いに水素又はC1-6 アルキルであり;Qは>N−R13又は
【化49】
(ここで、oは0,1又は2であり;
Tは−N(R15)(R16)又はヒドロキシルであり;
R13,R15、及びR16は、独立して互いに水素又はC1-6 アルキルであり;
R14は水素、アリール又はヘタリールである)である}である。1つの態様において、R4 は水素である。第2の態様において、R4 はC1-6 アルキル、例えばC1-4 アルキル、特にメチルである。第3の態様において、pは0である。更なる態様において、qは0である。より更なる態様において、qは1である。更なる態様において、sは0である。より更なる態様において、sは1である。更なる態様において、tは0である。より更なる態様において、tは1である。更なる態様において、uは0である。より更なる態様において、uは1である。更なる態様において、rは0である。より更なる態様において、rは1である。更なる態様において、R9 は水素である。より更なる態様において、R9 はC1-6 アルキル、例えばC1-4 アルキル、特にメチルである。更なる態様において、R10は水素である。より更なる態様において、R10はC1-6 アルキル、例えばC1-4 アルキル、特にメチルである。更なる態様において、R11は水素である。より更なる態様において、R11はC1-6 アルキル、例えばC1-4 アルキル、特にメチルである。更なる態様において、R12は水素である。より更なる態様において、R12はC1-6 アルキル、例えばC1-4 アルキル、特にメチルである。更なる態様において、Qは>N−R13である。より更なる態様において、R13は水素である。更なる態様において、R13はC1-6 アルキル、例えばC1-4 アルキル、特にメチルである。より更なる態様において、Qは
【化50】
である。より更なる態様において、R14はヘタリール、特にチアゾールである。更なる態様において、R14は水素である。より更なる態様において、oは0である。更なる態様において、oは1である。より更なる態様において、Tはヒドロキシルである。更なる態様において、Tは−N(R15)(R16)である。より更なる態様において、R15はC1-6 アルキル、例えばC1-4 アルキル、特にメチルである。更なる態様において、R16はC1-6 アルキル、例えばC1-4 アルキル、特にメチルである。
【0016】
式Iの化合物の更なる態様において、Lは
【化51】
{ここで、q,s,t,uは独立して互いに0,1,2,3又は4であり;
rは0又は1であり;
q+r+s+t+uの合計が0,1,2,3又は4であり;
R9 ,R10,R11、及びR12は、独立して互いに水素又はC1-6 アルキルであり;
Qは>N−R13又は
【化52】
(ここで、oは0,1又は2であり;
Tは、−N(R15)(R16)又はヒドロキシルであり;
R13,R15、及びR16は、独立して互いに水素又はC1-6 アルキルであり;
R14は水素、アリール又はヘタリールである)である}である。1つの態様において、qは0である。第2の態様において、qは1である。第3の態様において、sは0である。更なる態様において、sは1である。より更なる態様において、tは0である。更なる態様において、tは1である。より更なる態様において、uは0である。更なる態様において、uは1である。より更なる態様において、rは0である。更なる態様において、rは1である。より更なる態様において、R9 は水素である。より更なる態様において、R9 はC1-6 アルキル、例えばC1-4 アルキル、特にメチルである。更なる態様において、R10は水素である。より更なる態様において、R10はC1-6 アルキル、例えばC1-4 アルキル、特にメチルである。更なる態様において、R11は水素である。より更なる態様において、R11はC1-6 アルキル、例えばC1-4 アルキル、特にメチルである。更なる態様において、R12は水素である。より更なる態様において、R12はC1-6 アルキル、例えばC1-4 アルキル、特にメチルである。更なる態様において、Qは>N−R13である。より更なる態様において、R13は水素である。より更なる態様において、R13はC1-6 アルキル、例えばC1-4 アルキル、特にメチルである。更なる態様において、Qは
【化53】
である。より更なる態様において、R14はヘタリール、特にチアゾールである。更なる態様において、R14は水素である。より更なる態様において、oは0である。更なる態様において、oは1である。より更なる態様において、Tはヒドロキシルである。更なる態様において、Tは−N(R15)(R16)である。より更なる態様において、R15はC1-6 アルキル、例えばC1-4 アルキル、特にメチルである。更なる態様において、R16はC1-6 アルキル、例えばC1-4 アルキル、特にメチルである。
【0017】
上文の式Iの化合物において、Lは、好ましくは4−ヒドロキシ−4−(2−チエニル)ピペリジノ、(3−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピペリジノ、N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ)、4−((N,N−ジメチルアミノ)メチル)ピペリジノ、4−メチルピペラジノ、(2,2,6,6−テトラ−メチルピペラジン−4−イル)アミノ、4−ヒドロキシピペリジノ、(3S)−3−((N,N−ジメチルアミノ)メチル)−ピペリジノ、(2S)−2−((N,N−ジメチルアミノ)メチル)ピロリジノである。
【0018】
式Iの化合物の、より更なる態様において、Gは
【化54】
(ここで、R17,R18,R19,R20及びR21は、独立して互いに水素、ハロゲン、アリール、ヘタリール、C1-6 アルキル又はC1-6 アルコキシである)である。1つの態様において、R17は水素である。第2の態様において、R18は水素である。第3の態様において、R19は水素である。更なる態様において、R19はアリール、特にフェニルである。より更なる態様において、R20は水素である。更なる態様において、R21は水素である。上文の式Iの化合物において、Gは、好ましくは2−ナフチル又はビフェニル−4−イルである。
【0019】
式Iの化合物の更なる態様において、Jは
【化55】
(ここで、R22,R23,R24,R25及びR26は、独立して互いに水素、ハロゲン、アリール、ヘタリール、C1-6 アルキル又はC1-6 アルコキシである)である。1つの態様において、R22は水素である。第2の態様において、R23は水素である。第3の態様において、R24は水素である。更なる態様において、R24はハロゲン、特にフッ素である。より更なる態様において、R25は水素である。更なる態様において、R26は水素である。上文の式Iの化合物において、Jは、好ましくは、フェニル、4−フルオロ−フェニル又は2−チエニルである。
【0020】
式Iの化合物の、より更なる態様において、aは1である。
【0021】
式Iの化合物の更なる態様において、bは1である。
【0022】
式Iの化合物の、より更なる態様において、cは0である。
【0023】
式Iの化合物の更なる態様において、dは0である。
【0024】
式Iの化合物の、より更なる態様において、Mはアリーレン又は−CR27=CR28−(ここで、R27及びR28は、独立して互いに水素又はC1-6 アルキルであり、これらは任意に、アリール又はヘタリールで置換される)である。1つの態様において、Mはアリーレン、特にフェニレンである。別の態様において、Mは−CR27=CR28−(ここで、R27及びR28は、独立して水素又はC1-6 アルキルである)である。更なる態様において、R27は水素である。より更なる態様において、R27はC1-6 アルキル、特にメチルである。更なる態様において、R28は水素である。更なる態様において、Mは−CR27=CR28−のE異性体である。上文の式Iの化合物において、Mは好ましくはエテニレン、1,3−フェニレン又は1,2−プロペニレンである。
【0025】
式Iの化合物の更なる態様において、eは0である。
【0026】
式Iの化合物の、より更なる態様において、eは1である。
【0027】
式Iの化合物の更なる態様において、fは0である。
【0028】
式Iの化合物の、より更なる態様において、fは1である。
【0029】
式Iの化合物の更なる態様において、R6 及びR7 は、独立して互いに水素又はC1-6 アルキルである。1つの態様において、R6 は水素である。第2の態様において、R6 はC1-6 アルキル、特にメチルである。第3の態様において、R7 は水素である。更なる態様において、R7 はC1-6 アルキル、特にメチルである。
【0030】
式Iの化合物の、より更なる態様において、R6 とR7 又はR6 とR8 又はR7 とR8 は任意に、−(CH2)i −U−(CH2)j −(ここで、i及びjは、独立して互いに1又は2であり、そしてUは−O−,−S−、又は原子価結合である)を形成してもよい。
【0031】
式Iの化合物の更なる態様において、R6 とR7 は−(CH2)i −U−(CH2)j −(ここで、i及びjは独立して互いに1,2又は3であり、そしてUは−O−,−S−、又は原子価結合である)を形成する。1つの態様において、i+jの合計は3である。第2の態様において、Uは原子価結合である。特定の態様において、(CR6 R7 )はシクロブチルである。
【0032】
式Iの化合物のより更なる態様において、R6 とR7 は−(CH2)i −U−(CH2)j −(ここで、i及びjは独立して互いに1又は2であり、そしてUは−O−,−S−、又は原子価結合である)を形成する。1つの態様において、i+jの合計は3である。第2の態様において、Uは原子価結合である。特定の態様において、(CR6 R7 )はシクロブチルである。
【0033】
式Iの化合物の更なる態様において、R8 は水素である。第2の態様において、R8 はC1-6 アルキル、特にメチルである。
【0034】
特別の態様において、本発明は一般式I
【化56】
{ここで、R1 は水素又はC1-6 アルキルであり;
R2 はC1-6 アルキルであり;
Lは
【化57】
〔ここで、R4 は水素又はC1-6 アルキルであり;
pは0又は1であり;
q,s,t,uは独立して互いに0,1,2,3又は4であり;
rは0又は1であり;
q+r+s+t+uの合計が、0,1,2,3又は4であり;
R9 ,R10,R11、及びR12は、独立して互いに水素又はC1-6 アルキルであり;
Qは、>N−R13又は
【化58】
(ここで、oは0,1又は2であり;
Tは−N(R15)(R16)又はヒドロキシルであり;
R13,R15及びR16は、独立して互いに水素又はC1-6 アルキルであり;
R14は水素、アリール又はヘタリールである)である〕であり;
Gは
【化59】
(ここで、R17,R18,R19,R20及びR21は独立して互いに水素、ハロゲン、アリール、ヘタリール、C1-6 アルキル又はC1-6 アルコキシである)であり;Jは
【化60】
(ここで、R22,R23,R24,R25及びR26は独立して互いに水素、ハロゲン、アリール、ヘタリール、C1-6 アルキル又はC1-6 アルコキシである)であり;
aは0,1、又は2であり;
bは0,1、又は2であり;
cは0,1又は2であり;
dは0又は1であり;
eは0,1,2、又は3であり;
fは0又は1であり;
R5 は、水素又はC1-6 アルキルであり、これらは任意に1又は複数のヒドロキシル、アリール又はヘタリールで置換され;
R6 及びR7 は、独立して互いに水素又はC1-6 アルキルであり、これらは任意に1又は複数のハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、アリール、又はヘタリールで置換され;
R8 は水素又はC1-6 アルキルであり、これらは任意に1又は複数のハロゲン、アミノ、ヒドロキシル、アリール、又はヘタリールで任意に置換され;
R6 とR7 又はR6 とR8 又はR7 とR8 は、任意に−(CH2)i −U−(CH2)j −(ここで、i及びjは独立して互いに1,2又は3であり、そしてUは−O−,−S−、又は原子価結合である)を形成してもよく;
Mはアリーレン又は−CR27=CR28−(ここで、R27及びR28は独立して互いに水素又はC1-6 アルキルであり、これらは任意に1又は複数のアリール又はヘタリールで置換される)である}の化合物又は医薬として許容されるその塩に関する。
【0035】
本発明の式Iの好ましい化合物は:
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化61】
【0036】
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−(ジメチルアミノメチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化62】
【0037】
(2E)−4−(1−アミノシクロブチル)ブタ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−(ジメチルアミノメチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化63】
【0038】
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化64】
【0039】
N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチル−3−((メチルアミノ)メチル)ベンズアミド
【化65】
【0040】
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化66】
【0041】
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−メチル−N−〔(1R)−1−(N−メチル−N−{(1R)−1−〔N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル〕−2−フェニルエチル}カルバモイル)−2−(2−ナフチル)エチル〕アミド
【化67】
【0042】
3−アミノメチル−N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルベンズアミド
【化68】
【0043】
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化69】
【0044】
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−メチル−N−((1R)−1−{N−メチル−N−〔(1R)−2−フェニル−1−((2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル)エチル〕カルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)アミド
【化70】
【0045】
3−アミノメチル−N−メチル−N−((1R)1−{N−メチル−N−〔(1R)−2−フェニル−1−((2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル)エチル〕カルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)ベンズアミド
【化71】
【0046】
(2E)−5−アミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸N−メチル−N−((1R)−1−{N−メチル−N−〔(1R)−2−フェニル−1−((2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル)エチル〕カルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)アミド
【化72】
【0047】
(2E)−4−(1−アミノシクロブチル)ブタ−2−エン酸N−((1R)1−{N−〔(1R)1−ベンジル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化73】
【0048】
(2E)−5−アミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)1−{N−〔(1R)1−ベンジル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化74】
【0049】
(2E)−4−(1−アミノシクロブチル)ブタ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−N−メチルアミド
【化75】
【0050】
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−N−メチルアミド
【化76】
【0051】
(2E)−5−アミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−N−メチルアミド
【化77】
【0052】
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化78】
【0053】
(2E)−5−アミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化79】
【0054】
(2E)−4−(1−アミノシクロブチル)ブタ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化80】
【0055】
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化81】
【0056】
(2E)−5−アミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化82】
【0057】
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシ−4−(2−チエニル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化83】
【0058】
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−(3−ヒドロキシシクロヘキシルカルバモイル)−2−フェニルエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化84】
【0059】
(2E)4−(1−アミノシクロブチル)ブタ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化85】
【0060】
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(2R)−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソ−1−((2−チエニル)メチル)エチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化86】
【0061】
(2E)−5−アミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(2R)−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソ−1−((2−チエニル)メチル)エチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化87】
【0062】
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−2−(ビフェニル−4−イル)−1−{N−〔(2R)−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソ−1−((2−チエニル)メチル)エチル〕−N−メチルカルバモイル}エチル)−N−メチルアミド
【化88】
【0063】
(2E)−5−アミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−2−(ビフェニル−4−イル)−1−{N−〔(1R)−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソ−1−((2−チエニル)メチル)エチル〕−N−メチルカルバモイル}エチル)−N−メチルアミド
【化89】
【0064】
(2E)−5−メチル−5−(メチルアミノ)ヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−N−メチルアミド
【化90】
【0065】
(2E)−4−(1−アミノシクロブチル)ブタ−2−エン酸((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(ビフェニル−4−イル)エチル)アミド
【化91】
及び医薬として許容されるその塩である。
【0066】
一般的方法
以下のスキームI〜III に例示した方法は、あらゆる観点において本発明を限定することを意図しないが、どのように本発明の化合物を製造することができるかという案内として見られるべきものである。
【0067】
【化92】
【0068】
次の型のアミン、
【化93】
は、BOC保護アミノ酸(スキームIを参照のこと)から合成することができる。前記の酸は、例えば1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール、又は3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール−4(3H)−オンの様な試薬及び、例えばN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩又はジイソプロピルカルボジイミドの様な試薬、並びに触媒、例えばN,N−ジメチルアミノピリジンを用いるか、あるいは用いない反応によって、エステルへと変換する。前記エステルは、適当な溶媒、例えばトルエン、ジクロロメタン、エーテル、又はテトラヒドロフランにおいて、適当な試薬、例えばジイソブチルアルミニウム水素化物によって還元され、BOC保護したアルデヒド又はアルコールを与えることができる。前記のアルコールを得たならば、前記アルコールは、適当な方法、例えばジメチルスルホキシド/塩化オキサリル/トリエチルアミン又はジメチルスルホキシド/スルホトリオキシド/ピリジン、二クロム酸ピリジニウム、あるいはクロロクロム酸ピリジニウムによって、相当するアルデヒドに酸化することがきる。適当なアミンN(R15)(R16)及び適当な試薬、例えばシアノ水素化ホウ素ナトリウム又はトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムを用いる、適当な溶媒、例えばアルコール中での還元的アミン化は、BOC保護したアミンを生成することができる。R15又はR16のうちの少なくとも1つが水素ならば、前記アミノ基を、以下の段前を実施する前に、当業者に知られ、そして例えばT.W.Greene, P.G.M.Wuts Protective groups in organic synthesis, 2nd edition, Wiley, New York に記載されている方法によって保護することができる。前記のBOC保護基の除去は、T.W.Greene, P.G.M.Wuts Protective groups in organic synthesis, 2nd edition, Wiley, New York に記載の、当業者に知られている方法、例えば酢酸エチル中の塩化水素、又はジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸によって達成することができる。
【0069】
【化94】
【0070】
式Iの型の化合物は、カップリング試薬、例えば1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール、又は3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール−4(3H)−オン及び、例えばN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩又はジイソプロピルカルボジイミドの様な試薬を用いるか又は用いずに、適当な溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド又はジクロロメタン中で、適当な保護した酸と、
【化95】
の型のアミンのカップリングによって合成することができる(スキームIIを参照のこと)。生成物は、当業者に知られ、そして前記文献、例えばT.W.Greene, P.G.M.Wuts Protective groups in organic synthesis, 2nd edition, Wiley, New York に記載の方法によって、前記酸の窒素部位において脱保護することができる。前記生成物は、カップリング試薬、例えば1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール、又は3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール−4(3H)−オン及び、例えばN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩又はジイソプロピルカルボジイミドの様な試薬を用いるか又は用いずに、適当な溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド又はジクロロメタン中で、適当な、保護した酸とカップリングされる。前記生成物は、当業者に知られ、そして前記文献、例えばT.W.Greene, P.G.M.Wuts Protective groups in organic synthesis, 2nd edition, Wiley, New York に記載の方法によって、前記酸の窒素部位において脱保護することができる。前記生成物は、例えば1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール、又は3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール−4(3H)−オン及び、例えばN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩又はジイソプロピルカルボジイミドの様な試薬を用いるか又は用いずに、適当な溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド又はジクロロメタン中で、適当な、保護した酸とカップリングされる。全ての保護基は、当業者に知られ、そして、例えば前記文献、T.W.Greene, P.G.M.Wuts Protective groups in organic synthesis, 2nd edition, Wiley, New York に記載の方法によって除去することができる。
【0071】
【化96】
【0072】
式Iの型の化合物は、カップリング試薬、例えば1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール、又は3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール−4(3H)−オン及び、例えばN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩又はジイソプロピルカルボジイミドの様な試薬を用いるか又は用いずに、適当な溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド又はジクロロメタン中で、適当な保護した酸と、
【化97】
の型のアミンのカップリングによって合成することができる(スキームIII を参照のこと)。生成物は、当業者に知られ、そして前記文献、例えばT.W.Greene, P.G.M.Wuts Protective groups in organic synthesis, 2nd edition, Wiley, New York に記載の方法によって、前記酸の窒素部位において脱保護することができる。前記生成物は、カップリング試薬、例えば1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール、又は3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール−4(3H)−オン及び、例えばN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩又はジイソプロピルカルボジイミドの様な試薬を用いるか又は用いずに、適当な溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド又はジクロロメタン中で、適当な、保護した酸とカップリングされる。前記生成物は、当業者に知られ、そして前記文献、例えばT.W.Greene, P.G.M.Wuts Protective groups in organic synthesis, 2nd edition, Wiley, New York に記載の方法によって、前記酸の窒素部位において脱保護することができる。前記生成物は、例えば1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール、又は3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール−4(3H)−オン及び、例えばN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩又はジイソプロピルカルボジイミドの様な試薬を用いるか又は用いずに、適当な溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド又はジクロロメタン中で、適当な、保護した酸とカップリングされる。全ての保護基は、当業者に知られ、そして、前記文献、例えばT.W.Greene, P.G.M.Wuts Protective groups in organic synthesis, 2nd edition, Wiley, New York に記載の方法によって除去することができる。
【0073】
式Iの化合物は、それらが非天然であるので、特に天然のアミド結合が非天然のアミド結合模倣物によって置き換えられているので、酵素によるタンパク質的減成に対して向上した耐性を示すことが信じられている。知られているホルモン放出ペプチドとの比較において、本発明の化合物のタンパク質的減成に対して増大した耐性は、先行の文献において示唆されたペプチドのものと比較して、それらの生物学的利用能が向上したことが予期される。
【0074】
上記の構造式において、そして本明細書を通じて、以下の語は指示された意味を有する:
【0075】
上述のC1-6 アルキル、C1-6 アルキレン、C1-4 アルキル又はC1-4 アルキレン基は、直鎖又は分枝鎖又は環状の、いずれかの配置において、表記した長さのそれらのアルキル又はアルキレン基を含むことを意味する。直鎖アルキルの例はメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、及びヘキシル並びにそれらの2価に相当するもの、例えばエチレンである。分枝鎖アルキルの例はイソプロピル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、及びイソヘキシル並びにそれらの2価に相当するもの、例えばイソプロピレンである。環状アルキルの例は、C3-6 シクロアルキル、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシル並びにそれらの2価に相当するもの、例えばシクロプロピレンである。
【0076】
上述のC1-6 アルコキシ基は、直鎖又は分枝鎖又は環状のいずれかの配置において、表記した長さのそれらのアルコキシ基を含むことを意味する。直鎖アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、及びヘキソシシである。分枝鎖アルコキシの例は、イソプロポキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、イソペントキシ、及びイソヘキソキシである。環状アルコキシの例は、C3-6 シクロアルコキシ、例えばシクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ及びシクロヘキシルオキシである。
【0077】
本文脈において、“アリール”の語は一価の炭素環状芳香環部分を含むことを意味し、これは単環、二環又は多環のいずれかであり、例えば1又は複数のC1-6 アルキル、C1-6 アルコキシ、ハロゲン、アミノ又はアリールで任意に置換された、フェニル及びナチフルから成る群から選択される。
【0078】
本文脈において、“アリーレン”の語は二価の炭素環状芳香環部分を含むことを意図し、これは単環、二環又は多環のいずれかであり、例えば1又は複数のC1-6 アルキル、C1-6 アルコキシ、ハロゲン、アミノ又はアリールで任意に置換されたフェニレン及びナフチレンから成る群から選択される。
【0079】
本文脈において、“ヘタリール”の語は一価のヘテロ環状芳香環部分を含むことを意味し、これは単環、二環又は多環のいずれかであり、例えば1又は複数のC1-6 アルキル、C1-6 アルコキシ、ハロゲン、アミノ又はアリールで任意に置換された、ピリジル、1−H−テトラゾル−5−イル、チアゾリル、イミダゾリル、インドリル、ピリミジニル、チアジアゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、チエニル、キノリニル、ピラジニル、又はイソチアゾリルから成る群から選択される。
【0080】
本文脈において、“ヘタリーレン”の語は二価のヘテロ環状芳香環部分を含むことを意図し、これは単環、二環又は多環のいずれかであり、例えば1又は複数のC1-6 アルキル、C1-6 アルコキシ、ハロゲン、アミノ又はアリールで任意に置換された、ピリジンジイル、1−H−テトラゾールジイル、チアゾールジイル、イミダゾールジイル、インドールジイル、ピリミジンジイル、チアジアゾールジイル、ピラゾールジイル、オキサゾールジイル、イソキサゾールジイル、オキサジアゾールジイル、チオフェンジイル、キノリンジイル、ピラジンジイル、又はイソチアゾールジイルから成る群から選択される。
【0081】
本文脈において、“ヘテロ環系”の語は、芳香及び非芳香環部分を含むことを意味し、これは単環、二環又は多環であってもよく、そしてそれらの環状構造内に、少なくとも1つ、例えば1,2又は3つの窒素原子、及び任意に1又は複数、例えば1又は2つの他のヘテロ原子、例えば硫黄又は酸素原子を含むことがある。ヘテロ環系はピラゾール、ピリダジン、トリアジン、インダゾール、フタラジン、シンノリン、ピラゾリジン、ピラゾリン、アジリジン、ジチアジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、イソインドール、インドール、インダゾール、プリン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピラゾリジン、ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドリン、イソインドリン、又はモルホリンから好ましくは選択され、これらは1又は複数のC1-6 アルキル、C1-6 アルコキシ、ハロゲン、アミノ、オキシ又はアリールで任意に置換される。
【0082】
“ハロゲン”の語は、塩素(Cl)、フッ素(F)、臭素(Br)及びヨウ素(I)を含むことを意味する。
【0083】
本出願の文脈において、“成長ホルモン分泌促進物質”の用語は、直接又は間接的に、下垂体から成長ホルモンの放出を誘導(すなわち、刺激又は増大)する能力を有する化合物のいずれかを含むことを意図する。“成長ホルモン分泌促進物質”の用語は、成長ホルモン放出ペプチド、成長ホルモン放出ペプチド擬似体、及び非ペプチド性の天然の成長ホルモン放出化合物を含む。
【0084】
本発明の化合物は、1又は複数の不斉中心(キラル炭素原子)を有することがあり、そして分離され、純粋又は部分的に精製された立体異性体又はそのラセミ混合物としての立体異性体が、本発明の範囲内に含まれることを意味する。
本発明の化合物は、任意に医薬として許容される塩型、例えば式Iの化合物の医薬として許容される酸付加塩であってもよく、これは無機又は有機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、酢酸、リン酸、乳酸、リンゴ酸、マレイン酸、マンデル酸、フタル酸、クエン酸、グルタル酸、グルコン酸、メタンスルホン酸、サリチル酸、コハク酸、酒石酸、トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、スルファミン酸、フマル酸及び/又は水と、式Iの化合物とを反応させることによって調製されたものを含む。
【0085】
式Iの化合物は医薬として許容される酸付加塩の形態において、あるいは適当な場合、アルカリ金属又はアルカリ土類金属又は低アルキルアンモニウムの塩として投与されることがある。その様な塩の形態は、本化合物の遊離塩基の形態とほぼ同じ活性の程度を示すことが信じられている。
【0086】
別の観点において、本発明は医薬として許容される担体又は希釈剤と一緒に、活性成分として一般式Iの化合物又は医薬として許容のその塩を含んで成る医薬組成物に関する。
【0087】
本発明の化合物を含む医薬組成物は、従来技術によって、例えばRemington's Pharmaceutical Sciences , 1985又はRemington: The Science and Practice of Pharmacy, 19th Edition (1995)に記載されている様に調製されることがある。前記組成物は、常用の形態、例えばカプセル、錠剤、エアロゾル、溶液、懸濁液又は局所的適用において提示されてもよい。
【0088】
適用される医薬担体又は希釈剤は、常用の固体又は液体の担体であってもよい。固体担体の例は、ラクトース、白土、スクロース、シクロデキストリン、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はセルロースの低アルキルエーテルである。液体担体の例は、シロップ、落花生油、オリーブ油、リン脂質、脂肪酸、脂肪酸アミン、ポリオキシエチレン又は水である。
【0089】
同様に、前記担体又は希釈剤は、当業界で知られたいずれかの除放剤、例えばモノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリルを、単独又はロウとの混合で含んでいてもよい。
【0090】
固体担体が経口投与で使用されるならば、前記調製物は錠剤化され、粉末又は小丸薬形態において硬ゼラチンカプセル内に据えられることがあり、あるいはそれはトローチ又はロゼンジの形態であることがある。固体担体の量は、広く変化するであろうが、通常約25mg〜約1gであろう。液体担体が使用されるならば、前記調製物はシロップ、乳化剤、軟ゼラチンカプセル又は滅菌注射可能溶液、例えば水性若しくは非水性の液状懸濁液又は溶液の形態であることがある。
【0091】
従来の錠剤化技術によって製造されうる典型的な錠剤は:
コア:
活性化合物(独立した化合物又はその塩として) 10mg
コロイドシリコンジオキサイド(Aerosil) 1.5mg
セルロース、ミクロクリスト(Avicel) 70mg
修飾セルロースガム(Ac−Di−Sol) 7.5mg
ステアリン酸マグネシウム
コーティング:
HPMC 約9mg
* Mywacett 9−40 約0.9mg
を含む。
* フィルムコーティングのための可塑剤として使用されるアシル化したモノグリセリド
【0092】
経鼻投与のために、前記調製物は液体担体、特に噴霧適用のための水性担体中に溶解又は懸濁された式Iの化合物を含むことがある。前記担体は溶解剤、例えばプロピレングリコール、界面活性剤、吸着強化剤、例えばレシチン(ホスファチジルコリン)又はシクロデキストリン、又は保存剤、例えばパラベンの様な添加剤を含むことがある。
【0093】
一般式Iの化合物が、in vivoで内因性の成長ホルモンを放出する能力を有することが証明されてきた。従って、前記化合物は、血漿の成長ホルモン濃度の増大を要求する状態の処置において、例えば成長ホルモン欠乏のヒトにおいて又は初老の患者若しくは家畜において使用されることがある。
【0094】
従って、特定の観点において、本発明は、下垂体からの成長ホルモンの放出を刺激するための医薬組成物に関し、前記組成物は医薬として許容される担体又は希釈剤と一緒に、活性成分として一般式Iの化合物又は医薬として許容されるその塩を含んで成る。
【0095】
更なる観点において、本発明は下垂体からの成長ホルモンの放出を刺激する方法に関し、この方法は一般式Iの化合物又は医薬として許容されるその塩の有効量を、それを必要とする対象に投与することを含んで成る。
【0096】
より更なる観点において、本発明は喘息を伴う成長遅延を処置する方法、有効量の成長ホルモン分泌促進物質又は医薬として許容されるその塩を、それを必要とする対象者に投与することを含んで成る方法に関する。特定の態様において、本発明は、喘息を伴う成長遅延を処置する方法、有効量の、一般式Iの化合物又は医薬として許容されるその塩を、それを必要とする対象者投与することを含んで成る方法に関する。
【0097】
より更なる観点において、本発明は若年性関節リウマチ又は嚢胞性線維症を伴う成長遅延を処置する方法、有効量の成長ホルモン分泌促進物質又は医薬として許容されるその塩を、それを必要とする対象者に投与することを含んで成る方法に関する。1つの態様において、本発明は若年性関節リウマチを伴う成長遅延を処置する方法、有効量の成長ホルモン分泌促進物質又は医薬として許容されるその塩を、それを必要とする対象者に投与することを含んで成る方法に関する。第2の態様において、本発明は、嚢胞性線維症を伴う成長遅延を処置する方法、有効量の成長ホルモン分泌促進物質又は医薬として許容されるその塩を、それを必要とする対象者投与することを含んで成る方法に関する。特定の態様において、本発明は若年性関節リウマチを伴う成長遅延を処置する方法、有効量の、一般式Iの化合物又は医薬として許容されるその塩を、それを必要とする対象者に投与することを含んで成る方法に関する。別の態様において、本発明は嚢胞性線維症を伴う成長遅延を処置する方法、有効量の、一般式Iの化合物又は医薬として許容されるその塩を投与することを含んで成る方法に関する。
【0098】
より更なる観点において、本発明は下垂体からの成長ホルモンの放出を刺激するための薬剤の調製のための、一般式Iの化合物又は医薬として許容されるその塩の使用に関する。
【0099】
当業者にとって、ヒトにおける成長ホルモンの最新の及び潜在的使用が様々であり、そして多いことは公知である。従って、式Iの化合物は、下垂体からの成長ホルモンの放出を刺激する目的のために投与されることがあり、よって成長ホルモンそのものとして類似の効果又は使用法を有するであろう。式Iの化合物は、初老のものにおける成長ホルモン放出の刺激、糖質コルチコイドの異化的副作用の予防、骨粗鬆症の予防及び処置、慢性疲労症候群(CFS)の処置、急性疲労症候群及び選別外科手術による筋肉の損失の処置、免疫系の刺激、創傷治癒の加速、骨折の修復の加速、複雑骨折の修復の加速、例えば骨形成不全の延展、消耗性の二次的骨折の処置、成長遅延の処置、腎不全又は機能不全に由来する成長遅延の処置、心筋病の処置、慢性肝臓病を伴うるいそうの処置、血小板減少の処置、クローン病を伴う成長遅延の処置、短腸症候群の処置、慢性閉塞的肺病(COPD)を伴うるいそうの処置、移植に関係する合併症の処置、成長ホルモンを欠乏している子供を含む生理学的低身長及び慢性的な病気に関係する低身長の処置、肥満及び肥満に関係する成長遅延の処置、食欲不良の処置、プラダー−ヴィリ症候群及びターナー症候群に関係する成長遅延の処置;部分的な成長ホルモン不感受性症候群を有する患者の成長速度の増大;火傷の患者の、回復の加速及び入院の減少;子宮内成長遅延、骨格異形成、高コルチコイド症及びクッシング症候群の処置;拍動性成長ホルモン放出の誘導;ストレスを受けた患者における成長ホルモンの補充、骨軟骨異形成症、ヌーナン症候群、精神分裂病、うつ病、アルツハイマー病、遅れた創傷治癒及び心理的欠損の処置、肺機能障害及びベンチレーター依存症を伴う異化作用の処置;心不全又は関連の血管機能障害の処置、欠陥のある心機能の処置、心筋梗塞、低血圧の処置及び予防、心室機能障害に対する保護又は逆流発生の予防;慢性的な透析における成体の処置;大手術の後のタンパク質異化反応の減衰、慢性的な病気、例えばガン又はAIDSによる悪液質及びタンパク質損失の減少;膵臓島細胞症を含む高インスリン症の処置、排卵誘導の佐剤処置、胸腺発育の刺激及び胸腺機能の年齢に関係する減衰の予防、免疫抑制された患者の処置、筋肉欠乏の処置、AIDSに関連する消耗性の処置;筋肉の強度、移動性における改良、皮膚の厚さの維持、虚弱な初老のものにおける代謝的恒常性及び腎臓の恒常性の維持、骨芽細胞、骨再生及び軟骨成長の刺激、食物摂取の制御;ペット動物における免疫系の刺激及びペット動物における加齢異常の処置、家畜における成長促進及び羊における羊毛成長の刺激、家畜におけるミルクの産生の増大、代謝性症候群(X症候群)の処置、哺乳類、例えばヒトにおけるNIDDMを含む、インスリン耐性の処置、REM睡眠の大きな増大及びREM潜伏期の減少による、睡眠の質の向上、及び関連する老年期の低ソマトトロピン症の矯正、低体温症の処置、老化に関連する虚弱の処置、股関節部の骨折の処置、低下したT4/T8細胞比を有する個体における、免疫欠損の処置、筋肉の萎縮の処置、老人の筋骨格の障害の処置、プロテインキナーゼB(PKB)の活性の増強、全体的な肺機能の向上、並びに睡眠障害の処置に有用である。
【0100】
本出願の文脈において、“処置”の用語は、予防的な処置も含むことが意図される。
【0101】
更なる観点において、本発明は喘息を伴う成長遅延の処置のための薬剤の製造のための、成長ホルモン分泌促進物質又は医薬として許容されるその塩の使用に関する。1つの特定の態様において、本発明は、喘息を伴う成長遅延の処置のための、一般式Iの化合物又は医薬として許容されるその塩の使用に関する。第2の特定の態様において、本発明は、喘息を伴う成長遅延の処置のための、成長ホルモン放出ペプチド、成長ホルモン放出ペプチド擬似体、又は非ペプチド性の天然の成長ホルモン放出化合物、あるいは医薬として許容されるその塩の使用に関する。
【0102】
より更なる観点において、本発明は、若年性関節リウマチ又は嚢胞性線維症を伴う成長遅延の処置のための薬剤の製造のための、成長ホルモン分泌促進物質、又は医薬として許容されるその塩の使用に関する。1つの態様において、本発明は、若年性関節リウマチを伴う成長遅延の処置のための薬剤の製造のための、成長ホルモン分泌促進物質又は医薬として許容されるその塩の使用に関する。第2の態様において、本発明は、嚢胞性線維症を伴う成長遅延の処置のための薬剤の製造のための、成長ホルモン分泌促進物質又は医薬として許容されるその塩の使用に関する。1つの特定の態様において、本発明は、若年性関節リウマチを伴う成長遅延の処置のための、一般式Iの化合物又は医薬として許容されるその塩の使用に関する。別の特定の観点において、本発明は、嚢胞性線維症を伴う成長遅延の処置のための、一般式Iの化合物又は医薬として許容されるその塩の使用に関する。更なる特定の態様において、本発明は、若年性関節リウマチを伴う成長遅延の処置のための、成長ホルモン放出ペプチド、成長ホルモン放出ペプチド擬似体、又は非ペプチド性の天然の成長ホルモン放出化合物、あるいは医薬として許容されるその塩の使用に関する。より更なる特定の態様において、本発明は、嚢胞性線維症を伴う成長遅延の処置のための、成長ホルモン放出ペプチド、成長ホルモン放出ペプチド擬似体、又は非ペプチド性の天然の成長ホルモン放出化合物、あるいは医薬として許容されるその塩の使用に関する。
【0103】
上記の指示のために、投与量は適用される式Iの化合物、投与の形態及び所望の処置に依存して変化するだろう。しかしながら、通常1日当たり0.0001〜100mg/kg体重の投与量レベルが、内因性の成長ホルモンの効果的放出を得るために患者及び動物に投与される。更に、式Iの化合物は、上記の投与量レベルで投与される場合、全く又は本質的に副作用を持たず、この様な副作用は、例えばLH,FSH,TSH,ACTH、バソプレッシン、オキシトシン、コルチゾル及び/又はプロラクチンの放出である。通常、経口、経鼻、経肺又は経皮投与に適当な投与量形態は、式Iの化合物を約0.0001mg〜約100mg、好ましくは約0.001mg〜約50mg、医薬として許容される担体又は希釈剤と混ぜられて含んで成る。
【0104】
この発明に伴う化合物の投与量は、患者、例えばヒトに薬剤として投与される場合、投与当たり適当に0.01〜500mg/日、例えば約5〜約50mg、例えば約10mgである。
【0105】
任意に、本発明の医薬組成物は、1又は複数の異なる活性を示す化合物、例えば抗生作用の又は他の薬理的に活性な材料と組合わせた式Iの化合物を含んで成ることがある。
【0106】
前記投与経路は、適当な又は所望の作用部位に活性化合物を効果的に輸送するあらゆる経路であることがあり、例えば経口、経鼻、経肺、経皮又は非経口であり、経口の経路が好まれる。
【0107】
式Iの化合物の医薬としての使用を別にして、それらは成長ホルモン放出の制御を研究するためのin vitroでの手段に有用であることがある。
【0108】
また、式Iの化合物は下垂体の成長ホルモン放出能力を評価するためのin vivoでの手段に有用である。例えば、ヒトに対するこれらの化合物の投与前及び後に採取した血清試料を、成長ホルモンのためにアッセイすることができる。各々の血清試料における成長ホルモンの比較は、成長ホルモンを放出する、患者の下垂体の能力を直接的に決定するだろう。
【0109】
式Iの化合物は、商業的に重要な動物に投与されることがあり、これはそれらの成長速度及び程度を増大するためであり、そしてミルク及び羊毛の生産を増大するためである。
【0110】
式Iの成長ホルモン分泌促進化合物の更なる使用は、他の分泌促進物質、例えばGHRP(2又は6)、GHRH及びその類似物質、成長ホルモン及びその類似物質又はIGF−1及びIGF−2を含むソマトメジンとの組合わせである。
【0111】
薬理的方法
式Iの化合物は、ラット下垂体の初代培養において、成長ホルモンを放出するそれらの効力及び能力を、in vitroで評価されることがあり、そしてその様な評価は後述した様に行われることがある。
【0112】
本件のラット下垂体細胞の単離は、O.Sartor等の、Endocrinology 116, 1985, pp.952-957 の改良である。雄の、アルビノのSparague-Dawley ラット(250+/−25グラム)をMollegaard, Lille Skensved, Denmark から購入した。前記ラットを集団かご(4匹の動物/かご)の中で飼育し、そして12時間の光周期で室内に放置した。室温は19〜24℃、湿度は30〜60%で変化した。
【0113】
前記ラットを断頭し、そして下垂体を解剖した。神経中葉を除去し、そして残っている組織を、氷冷の単離緩衝液(0.25% D−グルコース、2%非必須アミノ酸(Gibco 043−01140)及び1%牛血清アルブミン(BSA)(Sigma A−4503)を添加した、Geyの培地(Gibco 041−04030))中に、直ちに据えた。前記組織を小片に切り分け、そして3.8mg/mlのトリプシン(Worthington #3707TRL−3)及び330mg/mlのDNアーゼ(Sigma D−4527)を添加した単離緩衝液に移した。この混合物をO2 /CO2 の95/5%環境において、37℃で35分間、70回転/分でインキュベートした。次に前記組織を上記緩衝液中で3回洗浄した。次に、標準的なパスツールピペットを用いて、前記組織を吸引して単一の細胞にした。分散の後、消化されなかった組織を除去するために、ナイロンフィルター(160nm)を通じて、細胞を濾過した。細胞懸濁液をトリプシン阻害剤(0.75mg/ml、Worthington #2829)を添加した単離緩衝液で3回洗浄し、そして最終的に培養培地;25mM HEPES(Sigma H−3375)、4mMグルタミン(Gibco 043−05030H)、0.075%重炭酸ナトリウム(Sigma S−8875)、0.1%非必須アミノ酸、2.5%牛胎児血清(FCS,Gibco 011−06290)、3%馬血清(Gibco 034−06050)、10%新鮮ラット血清、1nM T3 (Sigma T−2752)及び40mg/lデキサメタゾン(Sigma D−4902)を添加した、pH7.3のDMEM(Gibco 041−01965)中に、2×105 細胞/mlの密度になるよう再懸濁した。前記細胞を、200ml/穴でマイクロタイタープレート(Nunc,Denmark)に接種し、そして37℃及び8% CO2 で3日間培養した。
【0114】
化合物試験
培養後、前記細胞を刺激緩衝液(1% BSA(Sigma A−4503)、0.25% D−グルコース(Sigma G−5250)及びpH7.3の25mM HEPES(Sigma H−3375)を添加したハンクスの平衡塩溶液(Gibco 041−04020))で2回洗浄し、そして37℃で1時間プレインキュベートした。前記緩衝液を90mlの刺激緩衝液(37℃)に交換した。10mlの試験化合物溶液を加え、そして前記プレートを37℃及び5% CO2 で15分間インキュベートした。前記培地をデカントし、そしてrGH SPA試験系においてGH含有量を解析した。
【0115】
全ての化合物を10pM〜100mMの範囲にわたる投与量において試験した。投与量−応答の関係を、上記のHillの方程式(FigP,Biosoft)を用いて構築した。効果(放出された最大のGH,Emax )をGHRP−6のEmax の%で表した。効能(EC50)をGH放出の最大の刺激の半分を誘導する濃度として決定した。
【0116】
式Iの化合物は、後述の手順を用いて、それらの代謝安定性のために評価されることがある:
【0117】
化合物を1mg/mlの濃度で水に溶解する。この溶液の25mlを175mlの各々の酵素溶液(約1:5の酵素:基質の比(w/w)を生じる)に加える。前記溶液を37℃で一晩放置する。10mlの様々な減成溶液を、相当するゼロ試料に対して解析し、これは分子のイオンを監視する、選択したイオンによるフローインジェクション電子スプレー質量分析計(ESMS)を用いて行う。ゼロ試料と比べて20%以上シグナルが減成するならば、前記溶液の残りを、減成の程度及び部位を正確に同定するために、HPLC及び質量分析計で解析する。
【0118】
いくつかのスタンダードペプチド(ACTH 4−10、アンジオテンシン1−14及びグルカゴン)を、ペプチドを減成する様々な溶液の能力を確かめるために安定試験に含めた。
【0119】
スタンダードペプチド(アンジオテンシン1−14、ACTH 4−10及びグルカゴン)を、Sigma(MO,USA)から購入した。
【0120】
酵素(トリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ、アミノペプチダーゼM並びにカルボキシルペプチダーゼY及びB)は、全てBoehringer Mannheim GmbH(Mannheim, Germany )から購入した。
【0121】
膵臓の酵素混合液:トリプシン、キモトリプシン及びエラスターゼ/pH8.0の100mM重炭酸アンモニウム(全て濃度は0.025mg/ml)。
【0122】
カルボキシペプチダーゼ混合液:カルボキシペプチダーゼY及びB/pH4.5の50mm酢酸アンモニウム(全て濃度は0.025mg/ml)。
【0123】
アミノペプチダーゼM溶液:アミノペプチダーゼ/pH8.0の100mM重炭酸アンモニウム(0.025mg/ml)。
【0124】
質量分析解析を、2つの異なる質量分析計を用いて行った。電子スプレーイオン供給源を備えたSciex API III三重四極子LC−MCS装置(Sciex instruments, Thornhill, Ontario )及びBio−Ion 20飛行時間プラズマ吸着装置(Bio−Ion Nordic AB,Uppsala,Sweden)
【0125】
前記化合物の定量(減成前及び後)を、検体のフローインジェクションによる問題の分子イオンを監視する単一イオンを用いる、API III装置上で行った。100ml/分の液流(MeOH:水1:1)をABI 140B HPLC装置(Perkin-Elmer Applied Biosystems Divisions, Foster City, CA)によって調節した。装置のパラメーターを標準的な運転条件に調整し、そしてSIM監視を、最も強力な分子イオン(多くの場合、これは二重に荷電した分子イオンに相当した)を用いて行った。
【0126】
更に、減成生成物の同定は、標的で覆われたニトロセルロース及び標準的な装置設定への試料適用によるプラズマ吸着質量分析計(PDMS)の使用を含んだ。これによって決定した質量の精度は、通常0.1%より良い。
【0127】
減成生成物の分離及び単離をHY−TACH C−18逆層4.6×105mm HPLCカラム(Hewlett-Packard Company, Palo Alto, CA)を用いて、標準的なアセトニトリル:TFAの分離勾配により行った。使用したHPLCシステムはHP1090M(Hewlett-Packard Company, Palo Alto, CA)であった。
【0128】
【表1】
+:安定(減成溶液における、24時間後のSIMシグナルの減成が20%以下)
−:不安定(減成溶液における、24時間後のSIMシグナルの減成が20%以上)
【0129】
本明細書に記載のあらゆる新規の特徴又は特徴の組合わせが、この発明に必須であると考えられる。
【0130】
例
更に、式Iの化合物及びそれらを含む調製物の製造方法を以下の例において例示するがこれは限定しているとして解釈されるべきではない。
【0131】
前記化合物の構造を、核磁気共鳴(NMR)又は質量分析(MS)のいずれかの元素分析によって確認した。NMRシフト(d)を100万当たりの部分(ppm )で与え、そして選択したピークのみを与える。mpは融解点であり、そして℃で与えられる。カラムクロマトグラフィーを、W.C.Still 等のJ.Org.Chem. 1978, 43, 2923-2925 に記載の技術を用いて、Merckのシリカゲル60上で行った。出発材料として使用した化合物は、知られている化合物か又は本質的に知られている方法によって容易に調製することの出来る化合物のいずれかである。
【0132】
HPLC解析:
方法A1.
本件のRP解析は、214,254,276、及び301nmでのUV検出を用いて、218TP54 4.6mm×250mm 5m C−18シリカカラム(The Separations Group, Hesperia )上で、これを1mL/分で42℃で溶出して行った。前記カラムを0.1M硫酸アンモニウムから成り、4M硫酸でpH2.5に調節した緩衝液中の5%アセトニトリルで平衡化した。インジェクションの後、前記試料を前記の同一の緩衝液中の5%〜60%のアセトニトリルの勾配によって、50分間溶出した。
【0133】
方法B1.
本件のRP解析は、214,254,276、及び301nmでのUV検出を用いて、218TP54 4.6mm×250mm 5m C−18シリカカラム(The Separations Group, Hesperia )上で、これを1mL/分で42℃で溶出して行った。前記カラムを5%(アセトニトリル+0.1% TFA)/TFA水溶液/水(0.1%)で平衡化した。インジェクション後、前記試料を5%〜60%の勾配の(アセトニトリル+0.1% TFA)/前記と同一の水性緩衝液によって、50分間溶出した。
【0134】
略語:
TLC:薄層クロマトグラフィー
DMSO:ジメチルスルホキシド
min :分
h:時間
Boc:tertブチルオキシカルボニル
DMF:ジメチルホルムアミド
THF:テトラヒドロフラン
EDAC:N−エチル−N′−ジメチルアミノプロピルカルボジイミド塩酸塩
HOAt:1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール
DIEA:ジイソプロピルエチルアミン
TFA:トリフルオロ酢酸
【0135】
構成単位:
以下の例において使用したN−メチル化アミノ酸は、Can.J.Chem. 1977, 55, 906 の様に調製した。
【0136】
3−ヒドロキシ−1,1−ジメチルプロピルカルバミン酸tert−ブチルエステル
【化98】
0℃で、クロロギ酸エチル(1.10mL、11.5mmol)を、テトラヒドロフラン(10mL)中の3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−メチルブタン酸(2.50g、11.5mmol)及びトリエチルアミン(1.92mL、13.8mmol)の溶液に、一滴ずつ与えた。前記溶液を0℃で、40分間撹拌した。形成した沈澱を濾過し、そしてテトラヒドロフラン(20mL)で洗浄した。液体を、直ちに0℃に冷却した。テトラヒドロフラン中の水素化ホウ素リチウムの2M溶液(14.4mL、28.8mmol)を、一滴ずつ加えた。溶液を0℃で2時間撹拌し、そして次に、4時間かけて室温まであたためた。それを0℃に冷却した。メタノール(5mL)を慎重に加えた。1Nの塩酸(100mL)を加えた。溶液を、酢酸エチル(2×100mL、3×50mL)で抽出した。一緒の有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、そして硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(110g)上で、酢酸エチル/ヘプタン1:2でクロマトグラフィーされ、1.84gの3−ヒドロキシ−1,1−ジメチルプロピルカルバミン酸tert−ブチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 ):d 1.33(s,6H);1.44(s,9H);1.88(t,2H);1.94(br,1H);3.75(q,2H);4.98(br,1H).
【0137】
3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタナール:
【化99】
DMSO(1.22mL、17.2mmol)を、−78℃で、ジクロロメタン(15ml)中の塩化オキサリル(1.1mL、12.9mmol)の溶液に加えた。混合物を−78℃で15分間撹拌した。ジクロロメタン(10mL)中の3−ヒドロキシ−1,1−ジメチルプロピルカルバミン酸tert−ブチルエステル(1.75g、8.6mmol)の溶液を、15分間にわたり一滴ずつ加えた。前記溶液を−78℃で更に15分間撹拌した。トリエチルアミン(6.0mL、43mmol)を加えた。前記溶液を−78℃で5分間撹拌し、そして次に、室温まであたためた。前記溶液を、ジクロロメタン(100mL)で希釈し、そして1Nの塩酸(100mL)で抽出した。水層をジクロロメタン(50mL)で抽出した。一緒の有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、そして硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(140g)上での、酢酸エチル/ヘプタン(1:3)を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製され、1.10gの3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタナールを与えた。
MHz− 1H−NMR(CDCl3 ):d 1.39(s,6H);1.45(s,9H);2.85(d,2H);4.73(br,1H);9.80(t,1H).
【0138】
エチル(2E)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸塩
【化100】
トリエチルホスホノ酢酸塩(1.96mL、9.8mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解した。カリウムter−ブトキシド(1.10g、9.8mmol)を加えた。溶液を、室温で40分間撹拌した。テトラヒドロフラン(6ml)中の、3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタナール(1.10g、5.5mmol)の溶液を加えた。前記溶液を室温で75分間撹拌した。それを、酢酸エチル(100mL)及び1Nの塩酸(100mL)で希釈した。層を分離した。水層は酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。一緒の有機層は、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(60mL)で洗浄し、そして硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を、真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(90g)上での、酢酸エチル/ヘプタン(1:4)を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製し、1.27gのエチル(2E)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸塩を与えた。
1H−NMR(CDCl3 ):d 1.30(s,6H);1.30(t,3H);1.46(s,9H);2.62(d,2H);4.27(q,2H);4.42(br,1H);5.88(d,1H);6.94(td,1H).
【0139】
(2E)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸:
【化101】
エチル(2E)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸塩(1.233g、4.54mmol)をジオキサン(20mL)に溶解した。水酸化リチウム(0.120g、5.00mmol)を固体で加えた。水(10mL)を、透明な溶液が得られるまで加えた。前記溶液を、室温で16時間撹拌した。前記溶液を水(70mL)で希釈し、そしてtert−ブチルメチルエーテル(2×100mL)で抽出した。水層を、1Nの硫酸水素ナトリウム溶液(pH1)で酸性化し、そしてtert−ブチルメチルエーテル(3×70mL)で抽出した。有機層をあわせ、そして硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去し、1.05gの(2E)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸を与えた。粗製生成物は、更なる合成のために使用した。
1H−NMR(DMSO d6 ):d 1.15(s,6H);1.35(s,9H);2.53(d,2H);5.75(d,1H);6.57(br,1H);6.75(td,1H);12.15(s,1H).
【0140】
1−アザ−スピロ〔3.3〕ヘプタン−2−オン:
【化102】
メチレンシクロブタン(40.0g、0.587mol )を、ジエチルエーテル(250mL)に溶解した。−40℃で、クロロスルホニルイソシアン酸塩(26mL、0.294mol )を、一滴ずつ加えた。反応混合物を10℃まであたためた。発熱反応が観察され、そして沈澱が形成した。反応混合物を−20℃まで冷却した。それを16時間撹拌し、同時にそれを、室温まであたためた。亜硫酸ナトリウムの飽和水溶液(100mL)を、一滴ずつ加えた。反応混合物を、はげしく1時間撹拌した。別の亜硫酸ナトリウム飽和水溶液(100mL)を一滴ずつ加えた。固体の炭酸水素ナトリウムを、pH7になるまで加えた。ジクロロメタン(500mL)を加えた。層を分離した。有機層を、硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去し、23.59gの1−アザ−スピロ〔3.3〕ヘプタン−2−オンを与えた。
1H−NMR(CDCl3 ):d 1.75(m,2H);2.26(m,2H);2.39(m,2H);2.96(s,2H);6.55(br,1H).
【0141】
2−オキソ−1−アザスピロ〔3.3〕ヘプタン−1−カルボン酸ブチルエステル
【化103】
ジクロロメタン(100mL)中の、ジ−tert−ブチルカルボン酸塩(55.7g、0.211mol )の溶液を一滴ずつ、ジクロロメタン(100mL)中の1−アザ−スピロ〔3.3〕ヘプタン−2−オン、トリエチルアミン(36mL、0.255mol )、及び4−ジメチルアミノピリジエン(2.6g、0.021mol )の溶液に加えた。反応混合物を、16時間室温で撹拌した。それを、塩化アンモニウムの10%水溶液(100mL)、水(100mL)及び炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(100mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去し、48.24gの粗製2−オキソ−1−アザスピロ〔3.3〕ヘプタン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを与え、これを、精製しないで次の段階のために使用した。
1H−NMR(CDCl3 ):d 1.55(s,9H);1.78(m,1H);1.92(m,1H);2.18(m,2H);2.90(m,2H);3.04(s,1H).
【0142】
(1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロブチル)酢酸:
【化104】
1Nの水酸化リチウム溶液(227mL、227mol )を、テトラヒドロフラン(200mL)中の2−オキソ−1−アザスピロ〔3.3〕ヘプタン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(48g、0.227mmol)の溶液に加えた。反応混合物を2時間撹拌した。ジエチルエーテル(200mL)及び水(200mL)を加えた。前記混合物を16時間撹拌した。有機層を単離した。水層をジエチルエーテル(200mL)で抽出した。前記水層を、硫酸水素ナトリウムの10%水溶液でpH3になるまで酸性化した。形成した沈澱を濾過し、水で洗浄し、そして真空で乾燥させ、38.84gの(1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロブチル)酢酸を与えた。
1H−NMR(CDCl3 ):d 1.45(s,9H);1.85(m,1H);1.95(m,1H);2.25(m,4H);2.87(m,2H);5.15及び6.20(共にbr,共に1H).
【0143】
(2E)−4−(1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロブチル)ブタ−2−エン酸:
【化105】
(2E)−4−(1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロブチル)ブタ−2−エン酸は、3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−メチルブタン酸を出発とする、(2E)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸の合成に類似して、(1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロブチル)酢酸から出発して合成した。
1H−NMR(CDCl3 ):d 1.43(s,9H);1.84(m,1H);1.95(m,1H);2.10(m,2H);2.20(m,2H);2.70(m,2H);4.75(br,0.5H);5.90(m,1H);6.35(br,0.5H);6.95(m,1H).
【0144】
(2E)−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸エチルエステル:
【化106】
ジアセトンアミンシュウ酸水素塩(30.0g;146mmol)を、テトラヒドロフラン(400mL)中で懸濁した。水酸化ナトリウム水溶液(1N;146mL)を加えた。ジ−tert−ブチルジカルボン酸塩(38.3g;175mmol)を、テトラヒドロフラン(100mL)中で溶解し、そして一滴ずつ反応混合物に加えた。前記反応混合物を、室温で2時間撹拌した。水酸化ナトリウム(1N;146mL)を加え、そして前記の反応混合物を、室温で12時間撹拌した。水(200mL)及び酢酸エチル(200mL)を加えた。水層を酢酸エチル(4×200mL)で抽出した。一緒の有機層を硫酸マグネシウム上で脱水し、そして溶媒を真空で除去した。残査は、シリカ(200g)上で、酢酸エチル/ヘプタン(1:3)を溶媒として用いてフラッシュクロマトグラフィーし、28.4gの(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルを与えた。
【0145】
ホスホノ酢酸トリエチル(4.7g;20.9mmol)を、テトラヒドロフラン(36mL)中で溶解した。カリウムtert−ブトキシド(2.3g;20.9mmol)を加え、そして反応混合物を、室温で40分間撹拌した。(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(2.5g;11.6mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)中で溶解し、そして一滴ずつ反応混合物に加え、これを12時間還流するまで加熱した。酢酸エチル(100mL)及び塩酸(1N;100mL)を加え、そして層を分離した。水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。一緒の有機層を、炭酸水素ナトリウムの水溶液(飽和したもの;100mL)で洗浄し、脱水し(硫酸マグネシウム)、そして真空で蒸発させた。残査を、シリカ(120g)上での、酢酸エチル/ヘプタン(1:2)を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、2.0gの(2E)−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸エチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 )d 1.25(t,3H);1.30(s,6H);1.44(s,9H);2.21(s,3H);2.58(s,2H);4.14(q,2H);4.48(s,1H);5.65(s,1H).
【0146】
(2E)−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸:
【化107】
(2E)−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸エチルエステル(1.95g;6.83mmol)を、1,4−ジオキサン(25mL)及び水(15mL)中で溶解した。水酸化リチウム(0.18g;7.52mmol)を加え、反応混合物を室温で12時間撹拌した。水(150mL)及びtert−ブチルメチルエーテル(150mL)を加えた。水層を、硫酸水素ナトリウムの10%水溶液を用いて、pH2.5になるまで希釈し、そしてtert−ブチルメチルエーテル(3×100mL)で抽出した。一緒の有機層を、硫酸マグネシウム上で脱水し、そして真空で蒸発させた。残査をヘプタン(20mL)から結晶化し、0.6gの(2E)−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸を与えた。
1H−NMR(CDCl3 )d 1.29(s,6H);1.44(s,9H);2.23(s,3H);2.62(s,2H);4.45(s,1H);5.66(s,1H).
【0147】
(2E)−5−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸
【化108】
(2E)−5−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸(5.00g;20.6mmol)をテトラヒドロフラン(70mL)中で溶解した。ヨウ化メチル(10.3mL;164mmol)を加え、そして溶液を0℃に冷却した。水素化ナトリウム(油中で60%)(2.07g;61.6mmol)を少しずつ加え、そして前記溶液を室温で4日間撹拌した。酢酸エチル(70mL)及び水(60mL)を一滴ずつ加え、そして溶媒を真空で除去した。粗製生成物を、水(40mL)及びエーテル(40mL)中で溶解した。有機層を、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(30mL)で洗浄した。水層を混合し、そして5%クエン酸水溶液を、pH3になるまで加えた。前記水層を、酢酸エチル(4×50mL)で抽出した。有機層を水(2×40mL)、チオ硫酸ナトリウム水溶液(5%;40mL)、水(40mL)で洗浄し、MgSO4 上で脱水し、そして溶媒を真空で除去した。残査を酢酸エチル(45mL)中で溶解し、そして硫酸水素ナトリウム水溶液(10%;3×30mL)で洗浄し、MgSO4 上で脱水し、そして真空で濃縮し、4.00gの(2E)−5−(N−(tertブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸を与えた。
1H−NMR(CDCl3 )δ 1.38(s,6H),1.45(s,9H);2.80(d,2H);2.85(s,3H);5.88(d,1H);7.01(q,1H).
【0148】
例1
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化109】
【0149】
4−(ジメチルカルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化110】
1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(8.0g、35mmol)を、ジクロロメタン(70mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(35mL)で溶解した。1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(4.75g、35mmol)を加えた。前記溶液を0℃に冷却した。N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(6.69g、35mmol)を加えた。反応混合物を、0℃で20分間撹拌した。エタノール中のジメチルアミンの5.6M溶液(37mL、209mmol)を加えた。前記反応混合物を3日間撹拌し、同時に、それを室温まであたためた。それを、酢酸エチル(400mL)で希釈し、そして硫酸水素ナトリウムの10%水溶液(400mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。一緒の有機層を、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(300mL)で洗浄し、そして硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物を、シリカ(300g)上での、ジクロロメタン/メタノール20:1を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、4.56gの4−(ジメチルカルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 ):δ 1.47(s,9H);1.70(m,4H);2.60−2.90(m,3H);2.96(s,3H);3.08(s,3H);4.17(m,2H).
【0150】
4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化111】
0℃で、テトラヒドロフラン(80mL)中の4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.56g、18mmol)の溶液を一滴ずつ、テトラヒドロフラン(80mL)中の水素化ホウ素ナトリウム(1.61g、43mmol)の懸濁液に加えた。反応混合物を、0℃で20分間撹拌した。テトラヒドロフラン(80mL)中のヨウ素(4.51g、18mmol)溶液を、0℃で一滴ずつ加えた。反応混合物を加熱して、16時間還流した。それを4℃に冷却した。メタノール(200mL)を一滴ずつ加えた。溶媒を真空で蒸発させた。残査を、水酸化ナトリウムの20%水溶液(200mL)及びtertブチルメチルエーテル(150mL)で溶解した。層を分離した。水層を、tert−ブチルメチルエーテル(3×100mL)で抽出した。一緒の有機層を、硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(100g)上での、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水溶液(100:10:1)を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製され、4.07gの4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 ):δ 1.22(m,2H);1.44(s,9H);1.85(d,2H);2.09(m,1H);2.61(s,6H);2.65(m,2H);2.78(t,2H);4.05(d,2H).
【0151】
N,N−ジメチル−N−((ピペリジン−4−イル)メチル)アミン
【化112】
酢酸エチル中の塩化水素の3M溶液(120mL、360mmol)を、酢酸エチル(50mL)中の4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.0g、14mmol)に加えた。反応混合物を、室温で30分間撹拌した。溶媒を真空で除去し、2.3gのN,N−ジメチル−N−((ピペリジン−4−イル)メチル)アミンの粗製ジヒドロクロリド塩を与え、これを精製しないで次の段階に使用した。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 1.48(m,2H);1.92(s,6H);3.22(d,2H).
【0152】
N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル
【化113】
0℃で、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.158g、6.04mmol)を、ジクロロメタン(25mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(12mL)中の、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸(1.69g、6.04mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(0.822g、6.04mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で20分間撹拌した。N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)及びジクロロメタン(5mL)中のN,N−ジメチル−N−((ピペリジン−4−イル)メチル)アミン(1.3g、6.04mmol)の、粗製ジヒドロクロリド塩溶液並びにエチルジイソプロピルアミン(6.2mL、36.25mmol)を連続して加えた。前記反応混合物を16時間撹拌し、同時にそれを室温にあたためた。それを酢酸エチル(100mL)で希釈し、そして炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(100mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(100g)上での、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(200:10:1)を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって、1.22gのN−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 1.28,1.11,1.37、及び1.38(全てs,共に9H);4.00(m,1H);4.57(m,1H);4.97及び5.28(共にt,共に1H);7.10−7.40(m,5H).
MS:404〔M+1〕+
【0153】
(2R)−1−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−(メチルアミノ)−3−フェニルプロパン−1−オン
【化114】
0℃で、トリフルオロ酢酸(20mL)を、ジクロロメタン(20mL)中の、N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル(1.22g、3.02mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で1時間撹拌した。溶媒を真空で除去した。残査をジクロロメタン(70mL)に溶解し、そして溶媒を真空で除去した。後者の手順を2回繰り返した。粗製生成物は、シリカ(100g)上での、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(100:10:1)を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって、659mgの(2R)−1−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−(メチルアミノ)−3−フェニルプロパン−1−オンを与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 0.91及び1.47(m及びd,共に1H);1.27(m,1H);4.62(t,1H).
【0154】
N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−((ジメチルアミン)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル
【化115】
0℃で、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(416mg、2.17mmol)を、ジクロロメタン(20mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)−プロピオン酸(715mg、2.17mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(296mg、2.17mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で20分間撹拌した。ジクロロメタン(10mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の(2R)−1−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−(メチルアミノ)−3−フェニルプロパン−1−オン(659mg、2.17mmol)並びにエチルジイソプロピルアミン(0.56mL、3.26mmol)を連続して加えた。前記反応混合物を16時間撹拌し、同時に、それを室温にあたためた。それを酢酸エチル(100mL)で希釈し、そして炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(100mL)で洗浄した。水溶液を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。一緒の有機層を硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物を、シリカ(80g)上での、酢酸エチル/ヘプタン/トリエチルアミン(1:1:0.08)を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1.05gのN−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 1.24及び1.42(共にs,共に9H);5.04,5.28,5.44,5.54,5.73(m,dd,dd,dd,及びm,共に3H);
【0155】
(2R)−N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチル−2−(メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)プロピオンアミド
【化116】
0℃で、トリフルオロ酢酸(18mL)を、ジクロロメタン(18mL)中の、N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル(1.05g、1.71mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で50分間撹拌した。溶媒を真空で除去した。残査をジクロロメタン(50mL)に溶解し、そして溶媒を真空で除去した。後者の手順を2回繰り返した。粗製生成物は、シリカ(80g)上での、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって、846mgの(2R)−N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチル−2−(メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)プロピオンアミドを与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 0.60(m,1H);4.38(t,1H);5.72及び5.79(共にt,共に1H).
【0156】
{(3E)−4−〔N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバモイル〕−1,1−ジメチルブタ−3−エニル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化117】
0℃で、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(112mg、0.58mmol)を、ジクロロメタン(10mg)及びN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の、(2E)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸(142mg、0.58mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(79mg、0.58mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で20分間撹拌した。ジクロロメタン(5mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の、(2R)−N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチル−2−(メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)プロピオンアミド(300mg、0.58mmol)の溶液並びにエチルジイソプロピルアミン(0.10mL、0.58mmol)を連続して加えた。前記反応混合物を3日間撹拌し、同時に、それを室温にあたためた。それを酢酸エチル(70mL)で希釈し、そして炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(70mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。一緒の有機層を硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(70g)上での、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、313gの{(3E)−4−〔N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバモイル〕−1,1−ジメチルブタ−3−エニル}カルバミン酸tert−ブチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 1.28及び1.30(共にs,共に6H);1.42(s,9H);2.23,2.27,2.38,2.43,2.51,2.52,2.81、及び2.82(全てs,共に12H);5.56,5.76、及び5.90(m,m,及びdd,共に2H);6.17及び6.19(共にdd,共に1H);6.94(m,1H).
【0157】
0℃で、トリフルオロ酢酸(6mL)を、ジクロロメタン中の、{(3E)−4−〔N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバモイル〕−1,1−ジメチルブタ−3−エニル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(212mg、0.29mL)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で20分間撹拌した。それをジクロロメタン(30mL)で希釈した。炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(30mL)を一滴ずつ加えた。固体の炭酸水素ナトリウムを、pH7になるまで加えた。層を分離した。水層をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。一緒の有機層を硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(20g)上での、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、5mgの表題の化合物を与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 1.20(s,6H);2.28,2.32,2.41,2.49,2.56,2.57,2.82、及び2.83(全てs,共に12H);5.58,5.78、及び5.92(m,m,及びdd,共に2H);6.16及び6.19(共にd,共に1H);7.00(m,1H).
HPLC:39.23分(A1).
41.55分(B1).
MS:640.4〔M+1〕+ .
【0158】
生物学的試験のため、前記表題の化合物は、0.5M酢酸(40mL)による透析によって、その酢酸塩に変換した。
【0159】
例2
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸−N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−(ジメチルアミノメチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化118】
【0160】
(3R)−ピペリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−エチルエステル
【化119】
(R)−エチル二ペコチン酸酒石酸塩(10.0g、32.5mmol)を、テトラヒドロフラン(90mL)中で懸濁した。1Nの水酸化ナトリウム水溶液(98mL、98mmol)を加えた。テトラヒドロフラン(90mL)のジ−tert−ブチルジカルボン酸塩(7.10g、32.5mmol)を加えた。反応混合物を、室温で16時間撹拌した。酢酸エチル(400mL)を加えた。前記反応混合物を、硫酸水素ナトリウムの10%水溶液(400mL)で洗浄した。前記水溶液を酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。一緒の有機層を、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(200mL)で洗浄し、そして硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(90g)上の、酢酸エチル/ヘプタン1:4を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、4.13gの(3R)−ピペリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−エチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 ):δ 1.27(t,3H);1.48(s,9H);1.54(m,1H);1.62(m,1H);1.73(m,2H);2.05(m,1H);2.45(m,1H);2.81(m,1H);2.98(br,1H);3.93(m,1H);4.14(q,1H).
【0161】
(3R)−3−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化120】
トルエン中の、水素化ジイソブチルアルミニウムの1.2M溶液(30.8mL、36.9mmol)を、−78℃で、ジエチルエーテル(30mL)中の、(3R)−ピペリジン−1,3−ジカルボン酸1−tertブチルエステル−3−エチルエステル(4.13g、16.1mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、−78℃で2.5時間撹拌した。水(9.6mL)を一滴ずつ加えた。前記反応混合物を室温にあたためた。沈澱を、セライトのプラグを介する濾過によって除去した。前記セライトを、tert−ブチルメチルエーテル(3×100mL)で洗浄した。液体をあわせ、そして硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒は真空で除去し、1.94gの、粗製の(3R)−3−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸tertブチルエステルを与え、これを次の段階のために、更なる精製無しに使用した。
1H−NMR(CDCl3 ):δ 1.45(s,9H);1.67(m,2H);1.95(m,1H);2.43(m,1H);3.10(m,1H);3.32(dd,1H);3.52(d,1H);3.66(m,1H);3.95(m,1H);9.69(s,1H).
【0162】
(3S)−3−(ジメチルアミノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化121】
ジクロロメタン(80mL)中の、粗製(3R)−3−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.94g、9.1mmol)の溶液を調製した。エタノール中の、ジメチルアミンの5.6M溶液(3.2mL、18.2mmol)及びモルシーブを連続して加えた。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(5.78g、27.3mmol)を、この混合物に加えた。酢酸(1.04mL、18.2mmol)を加えた。反応混合物を、室温で16時間撹拌した。水酸化ナトリウムの1N水溶液(70mL)及びtertブチルメチルエーテル(70mL)を加えた。層を分離した。水溶液を、tert−ブチルメチルエーテル(3×70mL)で抽出した。一緒の有機層を硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(40g)上での、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(100:10:1)を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、866mgの(3S)−3−(ジメチルアミノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 ):δ 1.10(m,1H);1.45(s,9H);1.45(m,1H);1.64(m,2H);1.85(m,1H);2.10(m,2H);2.20(s,6H);2.50(br,1H);2.79(m,1H);3.95(m,2H).
【0163】
N,N−ジメチル−N−(((3R)−ピペリジン−3−イル)メチル)アミン
【化122】
(3S)−3−(ジメチルアミノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.25g、5.15mmol)を、酢酸エチル(30mL)で溶解した。酢酸エチル中の、塩化水素の2.7M溶液(75mL、203mmol)を加えた。反応混合物を、室温で45分間撹拌した。溶媒を真空で除去し、976mgの、N,N−ジメチル−N−(((3R)−ピペリジン−3−イル)メチル)アミンの、粗製のジヒドロクロリド塩を与え、これを、次の段階のために、更なる精製無しに使用した。
1H−NMR(CD3 OD):δ 1.42(m,1H);1.86(m,1H);2.00(m,2H);2.38(m,1H);2.85(t,1H);2.95(s,6H);2.98(m,1H);3.16(m,2H);3.42(m,1H);3.53(m,1H).
【0164】
N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−(ジメチルアミノメチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル
【化123】
0℃で、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(870mg、4.54mmol)を、ジクロロメタン(20mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の、(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸(1.27g、4.54mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(617mg、4.54mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で20分間撹拌した。ジクロロメタン(20mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の、N,N−ジメチル−N−(((3R)−ピペリジン−3−イル)メチル)アミン(976mg、4.54mmol)の粗製ジヒドロクロリド塩溶液、並びにエチルジイソプロピルアミン(3.9mL、22.7mmol)を連続して加えた。前記反応混合物を3日間撹拌し、同時にそれを室温にあたためた。酢酸エチル(300mL)を加えた。溶液を、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(300mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。一緒の有機層を、硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(90g)上の、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(100:10:1)を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1.69gのN−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−(ジメチルアミノメチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 1.20,1.24,1.31、及び1.32(全てs,共に9H);2.12,2.13、及び2.18(全てs,共に6H);2.81(m,3H);4.97及び5.30(共にm,共に1H);7.05−7.35(m,5H).
【0165】
(2R)−1−((3S)−3−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−メチルアミノ−3−フェニルプロパン−1−オン
【化124】
0℃で、トリフルオロ酢酸(25mL)を、ジクロロメタン(25mL)中の、N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−ジメチルアミノメチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル(1.69g、4.2mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で30分間撹拌した。溶媒を真空で除去した。残査をジクロロメタン(100mL)で溶解し、そして溶媒を真空で除去した。後者の手順を2回繰り返した。粗製生成物は、シリカ(90g)上の、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(100:10:1)を溶離液として用いる、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1.15gの(2R)−1−((3S)−3−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−メチルアミノ−3−フェニルプロパン−1−オンを与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 0.38,1.11,1.37、及び1.65(全てm,共に4H);2.11,2.19,2.25、及び2.31(全てs,共に9H);4.37及び4.53(共にm,共に1H);7.10−7.35(m,5H).
【0166】
N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル
【化125】
0℃で、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(379mg、1.98mmol)を、ジクロロメタン(10mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)−プロピオン酸(651mg、1.98mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(269mg、1.98mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で20分間撹拌した。ジクロロメタン(0mL)中の(2R)−1−((3S)−3−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−メチルアミノ−3−フェニルプロパン−1−オン(600mg、1.98mmol)の溶液及びエチルジイソプロピルアミン(0.51mL、2.97mmol)を連続して加えた。前記反応混合物を3日間撹拌し、同時に、それを室温にあたためた。酢酸エチル(100mL)を加えた。溶液を、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(100mL)で洗浄した。水層を、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。一緒の有機層を、硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を除去した。粗製生成物は、シリカ(90g)上での、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(100:10:1)を用いる、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1.18gのN−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 0.45及び0.71(共にm,共に1H);1.03,1.05,1.15,1.20,1.28,1.36、及び1.42(全てs,共に9H);2.12,2.15,2.21,2.26,2.29,2.85(全てs,共に6H);5.05,5.44,5.58,5.71,5.85、及び6.00(全てs,共に2H);7.10−7.80(m,12H).
【0167】
(2R)−N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチル−2−(メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)プロピオンアミド
【化126】
0℃で、トリフルオロ酢酸(20mL)を、ジクロロメタン(20mL)中の、N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバミン酸tertブチルエステル(1.18g、1.92mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で50分間撹拌した。溶媒を真空で除去した。残査をジクロロメタン(80mL)に溶解し、そして溶媒を真空で除去した。後者の手順を2回繰り返した。粗製生成物は、シリカ(40g)上の、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(100:10:1)を溶離液として用いる、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、788mgの(2R)−N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチル−2−(メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)−プロピオンアミドを与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 2.01及び2.25(共にs,共に9H);3.72(m,2H);3.95及び4.27(共にm,共に1H);5.77,5.86、及び6.03(t,m,及びdd,共に1H);7.10及び7.85(m,12H).
【0168】
{(3E)−4−〔N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバモイル〕−1,1−ジメチルブタ−3−エニル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化127】
0℃で、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(105mg、0.55mmol)を、ジクロロメタン(5mL)中の、(2E)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸(136mg、0.55mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(74mg、0.55mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で20分間撹拌した。ジクロロメタン(5mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の、(2R)−N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチル−2−(メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)−プロピオンアミド(281mg、0.55mmol)の溶液、並びにエチルジイソプロピルアミン(0.094mL、0.55mmol)を、連続して加えた。前記反応混合物を16時間撹拌し、同時に、それを室温にあたためた。それを酢酸エチル(70mL)で希釈し、そして炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(70mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。一緒の有機層を硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(40g)上での、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(100:10:1)を溶離液として用いる、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、398mgの{(3E)−4−〔N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−((ジメチルアミノ)メチル)−ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバモイル〕−1,1−ジメチルブタ−3−エニル}カルバミン酸tert−ブチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 1.44(s,9H);5.58,5.75、及び5.86(全てm,2H);6.09及び6.17(共にd,共に1H);6.84(m,1H);7.10−7.80(m,12H).
【0169】
0℃で、トリフルオロ酢酸(7mL)を、ジクロロメタン(7mL)中の、{(3E)−4−〔N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバモイル〕−1,1−ジメチルブタ−3−エニル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(398mg、0.54mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で40分間撹拌した。溶媒を真空で除去した。残査をジクロロメタン(20mL)で溶解し、そして溶媒を真空で除去した。後者の手順を2回繰り返した。粗製生成物は、シリカ(40g)上での、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(100:10:1)を溶離液として用いる、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、150mgの表題の化合物を与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 1.08,1.12,1.14、及び1.15(全てs,共に6H);5.46,5.59,5.75、及び5.94(全てm,共に2H);6.15(m,1H);6.93(m,1H).
HPLC 27.55分(A1).
30.23分(B1).
LC−MS:8.54分のときに、640.4〔M+1〕+
【0170】
生物学的試験のため、前記表題の化合物を、0.5M酢酸(40mL)で透析することによって、その酢酸塩に変換した。
【0171】
例3
(2E)−4−(1−アミノシクロブチル)ブタ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−((ジメチルアミノメチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化128】
【0172】
(1−{(2E)−3−〔N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバモイル〕アリル}シクロブチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化129】
0℃で、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(85mg、0.44mmol)を、ジクロロメタン(5mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の、(2E)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸(113mg、0.44mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(60mg、0.44mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で20分間撹拌した。ジクロロメタン(10mL)中の(2R)−N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチル−2−(メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)プロピオンアミド(228mg、0.44mmol)、並びにエチルジイソプロピルアミン(0.07mL、0.44mmol)を、連続して加えた。反応混合物を16時間撹拌し、同時に、それを室温にあたためた。それを酢酸エチル(70mL)で希釈し、そして炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(70mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。一緒の有機層を、硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(40g)上の、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(100:10:1)を溶離液として用いる、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、314mgの(1−{(2E)−3−〔N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバモイル〕アリル}シクロブチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 1.40(m,9H);4.22及び4.67(共にm,共に2H);5.60,5.75,5.85、及び5.90(dd,dd,m,及びm,共に2H);6.10及び6.19(共にd,共に1H);6.73及び6.87(共にm,共に1H);7.22,7.42、及び7.76(全てm,共に12H).
【0173】
0℃で、トリフルオロ酢酸(7mL)を、ジクロロメタン(7mL)中の、(1−{(2E)−3−〔N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((3S)−3−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバモイル〕アリル}シクロブチル)カルバミン酸tertブチルエステル(314mg、0.42mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で20分間撹拌した。溶媒を、真空で加熱しないで除去した。残査をジクロロメタン(20mL)で溶解し、そして溶媒を真空で除去した。後者の手順を2回繰り返した。粗製生成物は、シリカ(40g)上の、ジクロロメタン/メタノール/アンモニア(100:10:1)を溶離液として用いる、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、180mgの表題の化合物を与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 0.40及び0.74(共にm,共に2H);3.73及び4.22(共にm,共に2H);5.57,5.77、及び5.91(全てm,共に2H);6.15及び6.24(共にd,共に1H);6.85及び6.96(共にm,共に1H);7.22,7.92、及び7.74(全てm,共に12H).
HPLC:28.03分(A1).
29.92分(B1).
MS:652.4〔M+1〕+
【0174】
生物学的試験のため、前記表題の化合物を、0.5M酢酸(40mL)で透析することによって、その二酢酸塩に変換した。
【0175】
例4
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸−N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化130】
【0176】
(2S)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル2−エチルエステル
【化131】
N−tert−ブトキシカルボニルプロリン(24.38g、113mmol)を、ジクロロメタン(60mL)に溶解した。エタノール(7.9mL、135mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(1.52g、12.5mmol)を加えた。前記溶液を0℃に冷却した。N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(23.88g、125mmol)を加えた。反応混合物を16時間撹拌し、同時に、それを室温にあたためた。酢酸エチル(400mL)を加えた。それを、硫酸水素ナトリウムの10%水溶液(300mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。一緒の有機層を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(300mL)で洗浄し、そして硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(400g)上の、酢酸エチル(1:4)を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、17.11gの(2S)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル−2−エチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 ):δ 1.28(m,3H);1.43及び1.46(共にs,共に9H);2.95(m,3H);2.22(m,1H);3.50(m,2H);4.18及び4.30(m及びdd,共に3H).
【0177】
N−t−ブチルオキシカルボニル−(S)−プロリナル
【化132】
−78℃で、トルエン中の水素化ジイソブチルアルミニウム(31.7mL、38mmol)の1.2M溶液を一滴ずつ、ジエチルエーテル(15mL)中の(2S)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル2−エチルエステル(4.02g、16.5mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、−78℃で3時間撹拌した。水(9.9mL)を一滴ずつ加えた。前記反応混合物を室温にあたためた。前記混合物を、セライトのプラグを介して濾過した。前記セライトを、tert−ブチルメチルエーテル(3×100mL)で洗浄した。一緒の有機層を硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒は真空で除去し、2.34gの粗製N−t−ブチルオキシカルボニル−(S)−プロリナルを与え、これを次の段階のために、更なる精製無しで使用した。
1H−NMR(CDCl3 ):δ 1.42及び1.47(共にs,共に9H);1.70−2.20(m,4H);3.20−4.30(m,3H);9.45及び9.55(共にs,共に1H).
【0178】
(2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化133】
粗製N−t−ブチルオキシカルボニル−(S)−プロリナル(2.34g、11.7mmol)を、ジクロロメタン(90mL)で溶解した。エタノール中の、ジメチルアミンの5.6M溶液(4.19mL、23.5mmol)を加えた。0.4nmのモルシーブ(10.0g)を加えた。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(7.47g、35.2mmol)及び氷酢酸(1.34mL、23.5mmol)を連続して加えた。反応混合物を3日間撹拌した。それを、セライトのプラグを介して濾過した。前記セライトを、メタノール(150mL)で洗浄した。水酸化ナトリウムの1N水溶液(150mL)及びtert−ブチルメチルエーテル(150mL)を加えた。層を分離した。水層をtert−ブチルメチルエーテル(3×100mL)で抽出した。一緒の有機層を、硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(90g)上での、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(100:10:1)を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1.29gの(2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 ):δ 1.48(s,9H);1.90(m,4H);2.15及び2.23(AB,2H);2.26(s,6H);3.31(br,2H);3.85(br,1H).
【0179】
N−ジメチル−N−(((2S)−ピロリジン−2−イル)メチル)アミン
【化134】
酢酸エチル中の、2.7M塩化水素溶液(75mL、202mmol)を、酢酸エチル(30mL)中の、(2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.29g、5.65mmol)の溶液に与えた。反応混合物を、室温で30分間撹拌した。溶媒を真空で除去し、1.36gの、N−ジメチル−N−(((2S)−ピロリジン−2−イル)メチル)アミンを与え、これを、次の段階のために更なる精製無しで使用した。
1H−NMR(CDCl3 ):δ 1.90(m,2H);2.17(m,1H);2.40(m,1H);2.90(m,2H);3.14(s,6H);3.55(m,2H);4.35(m,1H).
【0180】
N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル
【化135】
0℃で、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.30g、6.76mmol)を、ジクロロメタン(10mL)中の、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸(1.89g、6.76mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(0.92g、6.76mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で20分間撹拌した。ジクロロメタン(10mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の、N−ジメチル−N−(((2S)−ピロリジン−2−イル)メチル)アミン(1.36g、6.76mmol)の粗製ジヒドロクロリド塩溶液、並びにエチルジイソプロピルアミン(5.75mL、33.8mmol)を連続して加えた。反応混合物を16時間撹拌し、同時に、そして室温にあたためた。それを酢酸エチル(100mL)で希釈し、そして炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(100mL)で洗浄した。水層を、酢酸エチル(3×80mL)で抽出した。一緒の有機層を、硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(90g)上の、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(100:10:1)を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、2.26gのN−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステルを与えた。 1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 1.20,1.33、及び1.37(全てs,共に9H);2.22及び2.28(共にs,共に6H);2.82及び2.84(共にs,共に3H);4.25(m,1H);4.80,5.11、及び5.30(dd,t,及びm,共に1H);7.10−7.30(m,5H).
C22H35N3 O3 〔389.5〕
理論値 C67.83 H9.06 N10.79
実測値 C67.39 H9.13 N10.73
【0181】
(2R)−1−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−メチルアミノ−3−フェニルプロパン−1−オン
【化136】
0℃で、トリフルオロ酢酸(8mL)を、ジクロロメタン(8mL)中の、N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル(2.26g、5.80mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で20分間撹拌した。溶媒を真空で除去した。ジクロロメタン(70mL)を加え、そして溶媒を真空で除去した。後者の手順を2回繰り返した。粗製生成物は、シリカ(90g)上の、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(100:10:1)を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1.24gの(2R)−1−((2S)−2−((ジメチル−アミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−メチルアミノ−3−フェニルプロパン−1−オンを与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 2.33(s,3H);2.43(s,6H);3.25(m,3H);4.17(m,1H);7.25(m,5H).
【0182】
N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル
【化137】
0℃で、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(530mg、2.76mmol)を、ジクロロメタン(5mL)中の、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)−プロピオン酸(911mg、2.76mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(376mg、2.76mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で20分間撹拌した。ジクロロメタン(5mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の、(2R)−1−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−メチルアミノ−3−フェニルプロパン−1−オン(800mg、2.76mmol)の溶液、並びにエチルジイソプロピルアミン(0.71mL、4.15mmol)を連続して加えた。反応混合物を3日間撹拌し、同時に、それを室温にあたためた。それを酢酸エチル(100mL)で希釈し、そして炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(100mL)で洗浄した。水溶液を酢酸エチル(3×70mL)で抽出した。一緒の有機層を、硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(90g)上の、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(200:10:1)を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1.37gのN−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチル−カルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 0.64(m,1H);1.10,1.29,1.36、及び1.47(全てs,共に9H);4.99,5.09,5.45、及び5.53(t,t,m,及びt,共に2H);7.10−7.90(m,12H).
【0183】
(2R)−N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチル−2−(メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)プロピオンアミド
【化138】
0℃で、トリフルオロ酢酸(10mL)を、ジクロロメタン(10mL)中の、N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル(1.37g、2.28mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で75分間撹拌した。溶媒を真空で除去した。残査をジクロロメタン(70mL)に溶解し、そして溶媒を真空で除去した。後者の手順を2回繰り返した。粗製生成物は、シリカ(90g)上の、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(100:10:1)を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、692mgの(2R)−N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチル−2−(メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)プロピオンアミドを与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 1.85及び2.01(共にs,共に3H);2.20及び2.31(共にs,共に6H);3.65及び3.80(共にt,1H);4.04及び4.45(共にm,共に1H);5.60及び5.91(t及びdd,共に1H);7.10−7.90(m,12H).
【0184】
{(3E)−4−〔N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバモイル〕−1,1−ジメチルブタ−3−エニル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化139】
0℃で、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(132mg、0.69mmol)を、ジクロロメタン(5mL)中の、(2E)−5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸(168mg、0.69mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(94mg、0.69mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で20分間撹拌した。ジクロロメタン(10mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の、(2R)−N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチル−2−(メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)プロピオンアミド(345mg、0.69mmol)の溶液、並びにエチルジイソプロピルアミンを連続して加えた。反応混合物を16時間撹拌し、同時に、それを室温にあたためた。それを酢酸エチル(70mL)で希釈し、そして炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(70mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。一緒の有機層を硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(40g)上の、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(100:10:1)を溶離液として用いる、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、491mgの{(3E)−4−〔N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバモイル〕−1,1−ジメチルブタ−3−エニル}カルバミン酸tert−ブチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 1.30及び1.32(共にs,共に6H);1.45(s,9H);1.60(m,2H);4.00(m,1H);4.48(m,1H);5.48(dd,1H);5.92(dd,1H);6.11及び6.20(共にd,共に1H);6.82及び6.92(共にm,共に1H);7.10−7.90(m,12H).
【0185】
0℃で、トリフルオロ酢酸(7mL)を、ジクロロメタン(7mL)中の、{(3E)−4−〔N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバモイル〕−1,1−ジメチルブタ−3−エニル}カルバミン酸tert−ブチルエステル(491mg、0.68mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で60分間撹拌した。溶媒を真空で除去した。残査をジクロロメタン(100mL)で溶解し、そして溶媒を真空で除去した。後者の手順を2回繰り返した。粗製生成物は、シリカ(40g)上の、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア(100:10:1)を溶離液として用いる、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、285mgの表題の化合物を与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 0.55(m,1H);1.11,1.12、及び1.17(全てs,共に6H);2.25(s,6H);2.45(s,3H);2.85(s,3H);4.02(m,1H);5.48(dd,1H);5.80及び5.93(m,及びdd,共に1H);6.10及び6.18(共にd,共に1H);6.87及び7.00(共にm,共に1H);7.10−7.90(m,12H).
HPLC 27.97分(A1).
27.80分(B1).
MS:626.4〔M+1〕+
【0186】
生物学的試験のため、前記表題の化合物を、0.5M酢酸(40mL)で透析することによって、その二酢酸塩に変換させた。
【0187】
例5
N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチル−3−((メチルアミノ)メチル)ベンズアミド
【化140】
【0188】
N−{3−〔N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバモイル〕ベンジル}−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル
【化141】
0℃で、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(132mg、0.69mmol)を、ジクロロメタン(5mL)中の、3−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)安息香酸(183mg、0.69mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(94mg、0.69mmol)の溶液に加えた。反応混合物を0℃で20分間撹拌した。ジクロロメタン(10mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の、(2R)−N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチル−2−(メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)プロピオンアミド(345mg、0.69mmol)の溶液、並びにエチルジイソプロピルアミン(0.118mL)を連続して加えた。反応混合物を16時間撹拌し、同時に、それを室温にあたためた。それを酢酸エチルで希釈し、そして炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(70mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。一緒の有機層を、硫酸マグネシウム上で脱水した。溶媒を真空で除去した。粗製生成物は、シリカ(40g)上の、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(100:10:1)を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、524mgのN−{3−〔N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバモイル〕ベンジル}−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステルを与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 0.72(m,1H);1.45(br,9H);3.18(br,6H);4.05(m,1H);4.32及び4.40(共にbr,共に2H);5.60(dd,1H);5.95(m,1H);6.80−6.90(m,16H).
【0189】
0℃で、トリフルオロ酢酸(7mL)を、ジクロロメタン(7mL)中の、N−{3−〔N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−((2S)−2−((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルカルバモイル〕ベンジル}−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル(523mg、0.70mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で25分間撹拌した。溶媒を真空で除去した。残査をジクロロメタン(90mL)で溶解し、そして溶媒を真空で除去した。後者の手順を2回繰り返した。粗製生成物は、シリカ(40g)上の、ジクロロメタン/メタノール/25%アンモニア水(100:10:1)を溶離液として用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、436mgの表題の化合物を与えた。
1H−NMR(CDCl3 、選択値):δ 0.87(m,1H);1.22(m,1H);1.45(m,1H);1.67(m,1);4.09(m,1H);5.53及び5.90(dd及びm,共に2H);6.80−7.90(m,16H).
HPLC 28.43分(A1).
30.63分(B1).
MS:648.4〔M+1〕+
【0190】
生物学的試験のため、前記表題の化合物を、0.5M酢酸(40mL)で透析することによって、その二酢酸塩に変換した。
【0191】
例6
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化142】
表題の化合物は、例1の様に4−(ジメチルアミノ)ピペリジン塩酸塩、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ−3−(2−ナフチル))プロピオン酸、及び(2E)−5−(ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸を用いて製造した。
1H−NMR(CDCl3 ;選択値)δ 1.40(s,6H);2.00(s,6H);4.42−4.85(2H);5.45−5.90(m,2H);6.28(dd,1H);6.85(m,1H);7.10−7.85(m,12H)
MS(ES):m/z 626.2(M+H)+
【0192】
例7
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−メチル−N−〔(1R)−1−(N−メチル−N−{(1R)−1−〔N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル〕−2−フェニルエチル}カルバモイル)−2−(2−ナフチル)エチル〕アミド
【化143】
表題の化合物は、例1の様に1−メチル−4−(メチルアミノ)ピペリジン、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ−3−(2−ナフチル))プロピオン酸、及び(2E)−5−(ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸を用いて製造した。
1H−NMR(CDCl3 ;選択値)δ 5.50−6.08(m,2H);6.20−6.70(m,2H);7.10−7.85(m,12H)
【0193】
例8
3−アミノメチル−N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルベンズアミド
【化144】
表題の化合物は、例1の様にN−メチルピペラジン、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ−3−(2−ナフチル))プロピオン酸、及び3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)安息香酸を用いて製造した。
1H−NMR(CDCl3 ;選択値)δ 3.30(m,1H);3.50(dd,1H);3.75(m,1H);3.95(s,2H);5.78(t,1H);3.88(m,1H);7.00−7.80(16H).
HPLC: 24.55分(A1).
26.52分(B1).
MS(ES):m/z=606.4〔M+H〕+ .
【0194】
例9
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化145】
表題の化合物は、例1の様にN−メチルピペラジン、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ−3−(2−ナフチル))プロピオン酸、及び(2E)−5−(ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸を用いて製造した。
1H−NMR(CDCl3 ;選択値)δ 1.24(s,6H);1.65(s,3H);2.35(s,3H);2.80(s,3H);5.68(dd,1H);5.78(dd,1H);6.18(dd,1H);6.95(m,1H);7.15−7.80(m,12H).
HPLC: 25.03分(A1).
27.50分(B1).
MS(ES):m/z=598.4〔M+H〕+ .
【0195】
例10
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−メチル−N−((1R)−1−{N−メチル−N−〔(1R)−2−フェニル−1−((2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル)エチル〕カルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)アミド
【化146】
表題の化合物は、例1の様に、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ−3−(2−ナフチル))プロピオン酸、及び(2E)−5−(ブトキシカルボニルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸を用いて製造した。
1H−NMR(CDCl3 ;選択値)δ 1.25(s,6H);1.40(two s,6H);1.52(two s,6H);2.92(s,3H);3.02(two s,3H);5.10(dd,1H);5.50(dd,1H);6.15(d,1H);6.75(m,1H);7.00−8.00(m,12H).
HPLC: 29.27分(A1).
31.67分(B1).
MS(ES):m/z=654.8〔M+H〕+ .
【0196】
例11
3−アミノメチル−N−メチル−N−((1R)−1−{N−メチル−N−〔(1R)−2−フェニル−1−((2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル)エチル〕カルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)ベンズアミド
【化147】
表題の化合物は、例1の様に、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ−3−(2−ナフチル))プロピオン酸、及び3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)安息香酸を用いて製造した。
1H−NMR(CDCl3 ;選択値)δ 3.60−3.85(m,2H);3.90−4.30(m,1H);5.25−5.95(m,2H);6.70−7.90(m,16H).
HPLC: 29.27分(A1).
31.55分(B1).
MS(ES):m/z=662.4〔M+H〕+ .
【0197】
例12
(2E)−5−アミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸N−メチル−N−((1R)−1−{N−メチル−N−〔(1R)−2−フェニル−1−((2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル)エチル〕カルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)アミド
【化148】
表題の化合物は、例1の様に、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ−3−(2−ナフチル))プロピオン酸、及び(2E)−5−(ブトキシカルボニルアミノ)−3,5−メチルヘキサ−2−エン酸を用いて製造した。
1H−NMR(CDCl3 ;選択値)δ 3.92−4.30(m,1H);5.05−5.88(m,3H);7.00−7.80(m,12H).
HPLC: 29.80分(A1).
32.43分(B1).
MS(ES):m/z=668.4〔M+H〕+ .
【0198】
例13
(2E)−4−(1−アミノシクロブチル)ブタ−2−エン酸N−((1R)1−{N−〔(1R)1−ベンジル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化149】
表題の化合物は、例1の様に、N−メチルピペラジン、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ−3−(2−ナフチル))プロピオン酸、及び(2E)−4−(1−(ブトキシカルボニルアミノ)シクロブチル)ブタ−2−エン酸を用いて製造した。 1H−NMR(CDCl3 ;選択ピーク)δ 1.62(s,3H);2.35(s,3H);2.80(s,3H);5.70(dd,1H);5.80(dd,1H);6.22(d,1H);6.98(m,1H);7.15−7.80(m,12H).
HPLC: 25.88分(A1).
28.65分(B1).
MS(ES):m/z=610.4〔M+H〕+ .
【0199】
例14
(2E)−5−アミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)1−{N−〔(1R)1−ベンジル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化150】
表題の化合物は、例1の様に、N−メチルピペラジン、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ−3−(2−ナフチル))プロピオン酸、及び(2E)−5−(ブトキシカルボニルアミノ)−3,5−メチルヘキサ−2−エン酸を用いて製造した。
1H−NMR(CDCl3 ;選択値)δ 1.18(s,6H);1.68(s,3H);1.95(s,3H);2.30(s,3H);2.85(s,3H);3.40(dd,1H);3.54−3.75(m,2H);5.68−5.85(m,3H);7.15−7.80(m,12H).
HPLC: 25.70分(A1).
28.27分(B1).
MS(ES):m/z=612.4〔M+H〕+ .
【0200】
例15
(2E)−4−(1−アミノシクロブチル)ブタ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕N−メチルカルバモイル}−2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−N−メチルアミド
【化151】
この化合物は例1の様に製造したが、4−ヒドロキシピペリジン、(2R)−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸及び(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(ビフェニル−4−イル)プロピオン酸並びに出発物質として(2E)−4−(1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロブチル)ブタ−2−エン酸を用いた。
ESMS:637.4(M+H)+
HPLC:rt =33.58分(A1)
HPLC:rt =34.95分(B1)
【0201】
例16
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−N−メチルアミド
【化152】
この化合物は例1の様に製造したが、4−ヒドロキシピペリジン、(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸及び(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(ビフェニル−4−イル)プロピオン酸並びに出発物質として(2E)−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸を用いた。
ESMS:625.4(M+H)+
HPLC:rt =32.65分(A1)
HPLC:rt =34.02分(B1)
【0202】
例17
(2E)−5−アミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−N−メチルアミド
【化153】
この化合物は例1の様に製造したが、4−ヒドロキシピペリジン、(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸及び(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(ビフェニル−4−イル)プロピオン酸並びに出発物質として(2E)−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸を用いた。
ESMS:639.4(M+H)+
HPLC:rt =33.29分(A1)
HPLC:rt =36.40分(B1)
【0203】
例18
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化154】
この化合物は例1の様に製造したが、4−ヒドロキシピペリジン、(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸及び(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)プロピオン酸並びに出発物質として(2E)−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸を用いた。
ESMS:599.4(M+H)+
HPLC:rt =29.88分(A1)
【0204】
例19
(2E)−5−アミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化155】
この化合物は例1の様に製造したが、4−ヒドロキシピペリジン、(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸及び(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)プロピオン酸並びに出発物質として(2E)−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸を用いた。
ESMS:613.4(M+H)+
HPLC:rt =30.58分(A1)
【0205】
例20
(2E)−4−(1−アミノシクロブチル)ブタ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化156】
この化合物は例1の様に製造したが、4−ヒドロキシピペリジン、(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸及び(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)プロピオン酸並びに(2E)−4−(1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロブチル)ブタ−2−エン酸を用いた。
ESMS:611.4(M+H)+
HPLC:rt =30.82分(A1)
【0206】
例21
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化157】
この化合物は例1の様に製造したが、4−ヒドロキシピペリジン、(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(4−フルオロフェニル)プロピオン酸及び(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)プロピオン酸並びに出発物質として(2E)−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸を用いた。
ESMS:617.4(M+H)+
HPLC:rt =30.27分(A1)
HPLC:rt =31.60分(B1)
【0207】
例22
(2E)−5−アミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−(4−フルオロベンジル)−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化158】
この化合物は例1の様に製造したが、4−ヒドロキシピペリジン、(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(4−フルオロフェニル)プロピオン酸及び(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)プロピオン酸並びに出発物質として(2E)−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸を用いた。
ESMS:631.4(M+H)+
HPLC:rt =30.98分(A1)
HPLC:rt =32.38分(B1)
【0208】
例23
(2E)4−(1−アミノシクロブチル)ブタ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化159】
表題の化合物は、例1の様に4−N,N−ジメチルピペラジン、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸、(2R)−2−(N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ−3−(2−ナフチル))プロピオン酸及び(2E)−4−(1−(ブトキシカルボニルアミノ)シクロブチル)ブタ−2−エン酸を用いて製造した。
1H−NMR(CDCl3 ;選択ピーク)d 1.90(s,3H);2.38(s,3H);2.45及び2.47(two s,3H);2.78及び2.80(two s,3H);6.32(dd,1H);6.90(m,1H);7.15−7.84(m,12H).
HPLC:26.72分(A1).
MS(ES):m/z=638.4〔M+H〕+ .
【0209】
例24
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(2R)−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソ−1−((2−チエニル)メチル)エチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化160】
この化合物は例1の様に製造したが、4−ヒドロキシピペリジン、(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(2−チエニル)プロピオン酸及び(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)プロピオン酸並びに出発物質として(2E)−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸を用いた。
ESMS:605.4(M+H)+
HPLC:rt =29.07分(A1)
【0210】
例25
(2E)−5−アミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(2R)−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソ−1−((2−チエニル)メチル)エチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
【化161】
この化合物は例1の様に製造したが、4−ヒドロキシピペリジン、(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(2−チエニル)プロピオン酸及び(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(2−ナフチル)プロピオン酸並びに出発物質として(2E)−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸を用いた。
ESMS:619.4(M+H)+
HPLC:rt =29.76分(A1)
【0211】
例26
(2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−2−(ビフェニル−4−イル)−1−{N−〔(2R)−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソ−1−((2−チエニル)メチル)エチル〕−N−メチルカルバモイル}エチル)−N−メチルアミド
【化162】
この化合物は例1の様に製造したが、4−ヒドロキシピペリジン、(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(2−チエニル)プロピオン酸及び(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(ビフェニル−4−イル)プロピオン酸並びに出発物質として(2E)−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸を用いた。
ESMS:631.2(M+H)+
HPLC:rt =32.20分(A1)
【0212】
例27
(2E)−5−アミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−2−(ビフェニル−4−イル)−1−{N−〔(1R)−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソ−1−((2−チエニル)メチル)エチル〕−N−メチルカルバモイル}エチル)−N−メチルアミド
【化163】
この化合物は例1の様に製造したが、4−ヒドロキシピペリジン、(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(2−チエニル)プロピオン酸及び(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(ビフェニル−4−イル)プロピオン酸並びに出発物質として(2E)−5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3,5−ジメチルヘキサ−2−エン酸を用いた。
ESMS:465.4(M+H)+
HPLC:rt =32.89分(A1)
【0213】
例28
(2E)−5−メチル−5−(メチルアミノ)ヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(ビフェニル−4−イル)エチル)−N−メチルアミド
【化164】
表題の化合物は例1の様に製造したが、4−ヒドロキシピペリジン、(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸及び(2R)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−3−(ビフェニル−4−イル)プロピオン酸並びに出発物質として(2E)−5−(N−(tertブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ)−5−メチルヘキサ−2−エン酸を用いた。
MS:m/z:639.4(M+H)+
HPLC:方法 A1:Rt =32.94分
【0214】
例29
(2E)−4−(1−アミノシクロブチル)ブタ−2−エン酸((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(ビフェニル−4−イル)エチル)アミド
【化165】
HPLC: Rt =31.55分(A1)
Rt =33.11分(B1)
LC−MS:623.6〔M+1〕+
Claims (8)
- 一般式I
R2 はC 1-6 アルキルであり;
Lは
rは0又は1であり;
q+r+s+t+uの合計が、2又は3であり;
R9 ,R10,R11、及びR12は、互いに独立して水素又はC1-6 アルキルであり;
Qは、>N−R13又は
Tは−N(R15)(R16)又はヒドロキシルであり;
R13,R15及びR16は、互いに独立して水素又はC1-6 アルキルであり;
R14は水素である)である〕であり;
Gは、
Jは、
aは1であり;
bは1であり;
cは0であり;
dは0であり;
eは0又は1であり;
fは1であり;
R5 は、水素又はC1-6 アルキルであり、これらは任意に1又は複数のヒドロキシ、アリール又はヘタリールで置換され;
R6 及びR7 は、互いに独立して水素又はC1-6 アルキルであり;あるいは
R6 とR7 は、−(CH2)i −U−(CH2)j −(ここで、i及びjは互いに独立して1又は2であり、そしてUは原子価結合である)を形成し;
R 8 は水素又はC 1-6 アルキルであり;
Mはアリーレン、又は−CR27=CR28−(ここで、R27及びR28は互いに独立して水素又はC1-6 アルキルである)である}の化合物又は医薬として許容されるその塩。 - R1 がC1-6 アルキルである、請求項1に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩。
- R6 及びR7 が互いに独立して水素又はC1-6 アルキルである、請求項1又は2に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩。
- R6 とR7 が−(CH2)i −U−(CH2)j −(ここで、i及びjは互いに独立して1,2又は3であり、そしてUは−O−,−S−又は原子価結合である)を形成する、請求項1又は2に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩。
- (2E)−5−アミノ−5−メチルヘキサ−2−エン酸N−((1R)−1−{N−〔(1R)−1−ベンジル−2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル〕−N−メチルカルバモイル}−2−(2−ナフチル)エチル)−N−メチルアミド
- 活性成分として、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩を、医薬として許容されるその担体又は希釈剤と一緒に含んで成る、成長ホルモンの放出を刺激するための医薬組成物。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩の、成長ホルモンの放出を刺激するための薬剤の製造のための使用。
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