JP4509056B2 - 筒内噴射型内燃機関の制御装置 - Google Patents

筒内噴射型内燃機関の制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、燃焼室内に直接燃料を噴射可能な筒内噴射型内燃機関の制御装置に関する。
従来、燃料噴射弁から噴射された燃料を、ピストン頂面に形成されたキャビティにより点火プラグの電極部に移送して点火を行う所謂ウォールガイド方式の筒内噴射型内燃機関が知られている。
また、近年では、燃料噴射弁から噴射される燃料噴射領域内または燃料噴射領域近傍に点火プラグの電極部を配置し、圧縮行程中に燃料噴射を行い燃料噴射弁から噴射された燃料噴霧が点火プラグ近傍を通過中に直接点火を行う所謂スプレーガイド方式の筒内噴射型内燃機関が開発されている。
そして、これらウォールガイド方式の運転モード(ウォールガイドモード)とスプレーガイド方式の運転モード(スプレーガイドモード)とをエンジンの回転速度及び負荷に応じて切り換える構成の筒内噴射型内燃機関も開発されている。
ところで、燃料噴射弁の噴孔部には燃料の付着によるデポジットが堆積し易いことが知られており、このように燃料噴射弁の噴孔部にデポジットが堆積すると、当該デポジットが障害となって燃料の噴霧形状等が経時変化するという現象が起こり好ましいことではない。
そこで、例えばディーゼルエンジンにおいて、燃料噴射弁の噴孔部にデポジットが生成しうる所定のデポジット生成領域での運転時間を積算し、積算時間が所定時間を超えたら分割パイロット噴射を単発パイロット噴射に切り換え、燃料噴射弁から噴射する燃料の流速を高める構成の装置が開発されている(特許文献1参照)。これにより、燃料噴射弁の噴孔部に堆積したデポジットを燃料の勢いによって脱離可能である。
特開2003−106192号公報
上記のように燃料噴射弁の噴孔部に堆積したデポジットにより燃料の噴霧形状等が経時変化することになると、運転モードが上記ウォールガイドモードである場合には影響は小さい一方、特に運転モードが上記スプレーガイドモードである場合には、点火プラグの電極と燃料噴霧との位置関係にずれが生じ易く、点火プラグ近傍での空燃比形成に大きな影響を及ぼし、燃焼が悪化して内燃機関が失火に至り易いという問題がある。
また、上記特許文献では、所定のデポジット生成領域での運転時間を積算し、この積算時間が所定時間を超えたらデポジットを脱離させるようにしているが、このように積算時間に基づいてデポジットの堆積量を推定するだけでは実際の堆積量を正確に予測できない可能性が高く、必ずしも適切なタイミングで運転を切り換えることができないという問題がある。
仮に、スプレーガイドモードでの運転が可能な筒内噴射型内燃機関に上記特許文献に開示の技術を適用したとすると、デポジットが堆積して内燃機関が失火した状態のままにスプレーガイドモードでの運転が継続されてしまうおそれがあり、この場合、内燃機関の出力性能が低下したり排ガスが悪化したりして好ましいことではない。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ウォールガイドモードとスプレーガイドモードとを切り換えて運転可能な筒内噴射型内燃機関の制御装置において、燃料噴射弁へのデポジットの堆積に依らず運転を良好に維持可能な筒内噴射型内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1の筒内噴射型内燃機関の制御装置では、燃焼室内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁と、該燃料噴射弁からの燃料噴射経路内または噴射経路近傍に電極部が配置された点火プラグと、該点火プラグの電極部または電極部近傍を通過後の燃料噴霧を再び該電極部近傍に移送可能に形成されたピストンと、少なくとも、前記燃料噴射弁により圧縮行程中に燃料噴射を行うことでリーン空燃比での運転を実施する際、運転状態に応じて前記ピストンにより移送された燃料噴霧に点火を行うウォールガイドモード及び燃料噴霧が前記点火プラグの電極部または電極部近傍を通過中に点火を行うスプレーガイドモードのいずれかの運転モードを選択するモード選択手段と、失火の発生を検出する失火検出手段と、前記モード選択手段によりスプレーガイドモードが選択されているとき、前記失火検出手段により所定の失火状態が検出されると前記燃料噴射弁にデポジットが堆積していると判定するデポジット判定手段と、該デポジット判定手段によりデポジットの堆積が判定されたとき、スプレーガイドモードでの運転を禁止すると共に、前記モード選択手段にスプレーガイドモードに代えてウォールガイドモードを選択させるスプレーガイドモード禁止手段とを備えたこと特徴とする。
請求項の筒内噴射型内燃機関の制御装置では、請求項1において、機関負荷を検出する負荷検出手段を備え、前記スプレーガイドモード禁止手段は、スプレーガイドモードでの運転を禁止した後、前記負荷検出手段により検出される機関負荷が所定時間に亘り所定値以上であるとき、該禁止を解除することを特徴とする。
請求項3の筒内噴射型内燃機関の制御装置では、請求項2において、前記スプレーガイドモード禁止手段は、スプレーガイドモードでの運転を禁止した回数が所定回数に達したときには、該スプレーガイドモードでの運転を禁止すると共に、前記モード選択手段にスプレーガイドモードをウォールガイドモードに置き換えて固定させることを特徴とする。
請求項の筒内噴射型内燃機関の制御装置では、請求項1乃至のいずれかにおいて、機関回転速度を検出する回転速度検出手段を備え、前記失火検出手段は、該回転速度検出手段により検出される機関回転速度の変動に基づいて失火の発生を検出することを特徴とする。
上記手段を用いる本発明の請求項1の筒内噴射型内燃機関の制御装置によれば、燃料噴射弁により圧縮行程中に燃料噴射を行うことでリーン空燃比での運転を実施する際にスプレーガイドモード及びウォールガイドモードのいずれかの運転モードを選択可能な筒内噴射型内燃機関の制御装置において、スプレーガイドモードが選択されているとき、所定の失火状態が検出されると燃料噴射弁にデポジットが堆積していると判定し、スプレーガイドモードでの運転を禁止するようにしたので、デポジットが堆積するとデポジットが障害となって燃料の噴霧形状等が変化し、特にスプレーガイドモードにおいては、燃料噴霧と点火プラグの電極との位置関係にずれが生じ易く、点火プラグ近傍での空燃比形成に大きな影響を及ぼして失火し易いのであるが、失火を検出してスプレーガイドモードでの運転を禁止することで、デポジットの堆積により内燃機関が失火した状態のままにスプレーガイドモードでの運転を継続してしまわないようにでき、内燃機関の出力性能の低下や排ガスの悪化を防止でき、しかも、このときには、スプレーガイドモードに代えてデポジットが堆積して燃料の噴霧形状等が変化しても影響の小さいウォールガイドモードを選択するようにするので、スプレーガイドモードでの運転を禁止してもリーン空燃比での運転を良好に継続することができ、燃費の悪化をも防止することができる。
また、請求項の筒内噴射型内燃機関の制御装置によれば、燃料噴射弁の噴孔部に堆積したデポジットは高負荷運転による強い筒内流動によって脱離すると推定できることから、スプレーガイドモードでの運転を禁止した後、機関負荷が所定時間に亘り所定値以上であるときにはスプレーガイドモードでの運転の禁止を解除することにより、スプレーガイドモードでの運転を可能な限り実施して燃費の向上を図ることができる。
また、請求項3の筒内噴射型内燃機関の制御装置によれば、スプレーガイドモードでの運転を禁止した回数が所定回数に達して、噴孔部のデポジットの付着度合いが強固で機関の燃焼状態がもはや改善しないような状況では、スプレーガイドモードでの運転を禁止するだけでなく、スプレーガイドモードをウォールガイドモードに置き換えて固定することができる。
また、請求項の筒内噴射型内燃機関の制御装置によれば、機関回転速度の変動に基づいて失火の発生を検出することにより、機関回転速度の変動の大小によって確実に失火を検出でき、適切なタイミングでスプレーガイドモードでの運転を禁止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1を参照すると、本発明に係る筒内噴射型内燃機関の制御装置の概略構成図が示されている。
エンジン1(内燃機関)は、例えば4サイクル直列4気筒型エンジンであり、図1にはそのうちの1つの気筒についての縦断面が示されている。なお、他の気筒についても同様の構成をしているものとして図示及び説明を省略する。
同図に示すように、エンジン1はシリンダブロック2にシリンダヘッド4が載置されて構成されている。
シリンダブロック2に形成されているシリンダ6内には上下摺動可能にピストン8が設けられている。
また、シリンダ6に対応して、シリンダヘッド4の下面には所謂ペントルーフ型の斜面10a、10bが形成されている。当該シリンダヘッド4下面の斜面10a、10b、シリンダ6、ピストン8頂面に囲まれて燃焼室12が形成されている。
また、ピストン8の頂面には、燃焼室12内に流入した吸気を上方に反転させてタンブル流を生起させる形状のキャビティ8aが形成されている。
燃焼室12の上壁の中央部分、即ち斜面10a、10bの稜線中央部分において、一方の斜面10a側には燃料噴射弁14が、他方の斜面10b側には点火プラグ16がそれぞれ噴孔部14a、電極部16aを燃焼室12内に臨ませて設けられている。
当該燃料噴射弁14は真下方向よりも若干点火プラグ16の電極部16a側に指向して配設されており、当該燃料噴射弁14の噴孔部14aから噴射される燃料噴霧18が点火プラグ16側に偏倚するよう構成されている。
また、点火プラグ16は真下方向よりも若干燃料噴射弁14側に指向しており、電極部16aが燃料噴射弁14の噴孔部14aから噴射される燃料の噴射領域すなわち燃料噴霧18中若しくはその近傍に位置するように配設されている。
また、一方の斜面10aには、燃料噴射弁14の両側に位置して2つの吸気バルブ20a、20bが設けられており、他方の斜面10bには、点火プラグ16の両側に位置して2つの排気バルブ22a、22bが設けられている。
これら吸気バルブ20a、20b及び排気バルブ22a、22bは、上下摺動することでそれぞれシリンダヘッド4内に形成された吸気ポート24及び排気ポート26と燃焼室12との連通と遮断を行うよう構成されている。
そして、上記燃料噴射弁14及び点火プラグ16は車両に搭載されているECU(電子コントロールユニット)30と電気的に接続されている。
当該ECU30は、エンジン1のエンジン回転速度を検出する回転速度センサ(回転速度検出手段)32、スロットル開度を検出するスロットルセンサ(負荷検出手段)34、アクセル操作量を検出するアクセルポジションセンサ(APS、負荷検出手段)36等のセンサ類とも電気的に接続されており、当該センサ類からの情報に基づき、上記燃料噴射弁14における燃料噴射量や燃料噴射時期及び上記点火プラグ16における点火時期等を制御可能である。なお、ECU30は警告灯38にも接続されている。
詳しくは、エンジン1は、運転状態に応じて燃料を吸気行程で噴射して予混合運転を行う吸気行程噴射モードと圧縮行程で噴射してリーン空燃比での運転を行う圧縮行程噴射モードとに切り換え可能であり、さらに、吸気行程噴射モードではストイキオモード(理論空燃比モード)及びO/Lモード(オープンループモード、リッチ空燃比モード)のいずれかの運転モードを選択可能であり、圧縮行程噴射モードではウォールガイドモード及びスプレーガイドモードのいずれかの運転モードを選択可能であり、ECU30は、当該運転モードに応じて燃料噴射量や燃料噴射時期及び点火時期等を制御可能である(モード選択手段)。
具体的には、図2を参照すると当該エンジン1の運転モード領域を示したマップが示されているが、運転モードが、エンジン1の運転状態、即ち回転速度センサ32により検出されるエンジン回転速度とスロットルセンサ34からのスロットル開度情報或いはAPS36からのアクセル操作量情報に基づき検出されるエンジン負荷(機関負荷)とに応じて同マップに基づき選択される。同マップによれば、極低回転極低負荷領域のアイドル運転域ではウォールガイドモードが選択され、低回転且つ所定低負荷未満の領域ではスプレーガイドモードが、低回転且つ所定低負荷以上の領域ではウォールガイドモードが選択される。そして、低回転低負荷領域を囲う中回転領域または中負荷領域ではストイキオモードが、高回転領域または高負荷領域ではO/Lモードが選択される。
ウォールガイドモードは、点火プラグ16の電極部16aを通過した後ピストン8頂面のキャビティ8aによって上方に反転し電極部16a近傍に移送された混合気に点火を行う所謂ウォールガイド方式により燃焼を生起させるような運転モードである。
また、スプレーガイドモードは、点火プラグ16の電極部16a近傍を通過中の燃料噴霧18に点火を行う所謂スプレーガイド方式により燃焼を生起させるような運転モードである。
なお、図3を参照すると燃料噴射時期と点火時期との関係において特定されるウォールガイドモードとスプレーガイドモードの燃焼安定領域がそれぞれ示されているが、同図に示すように、ウォールガイドモードの燃焼安定領域は、噴射時期に対して点火時期が遅角側となるような領域として規定され、スプレーガイドモードの安定燃焼領域は、定性的に点火時期と燃料噴射時期とが同時期となる直線に沿うような領域として規定される。
ところで、筒内噴射型内燃機関であるエンジン1は、上述したように、燃料噴射弁14の噴孔部14aには一般にデポジットが付着し易く、特にスプレーガイドモードにおいては、燃料噴射弁14の噴孔部14aにデポジットが堆積すると、燃料噴霧18の形状等が経時変化して燃料噴霧18と点火プラグ16の電極部16aとの位置関係にずれが生じ易く、電極部16a近傍での空燃比形成に大きな影響を及ぼして失火を引き起こし易いという問題がある。
そこで、本発明に係る筒内噴射型内燃機関の制御装置では、かかる問題に対処すべく制御を行うようにしている。
以下、上記のように構成された筒内噴射型内燃機関の制御装置の本発明に係る制御内容について説明する。
図4を参照すると、ECU30により実行される、本発明に係る筒内噴射型内燃機関の制御装置の制御ルーチンがフローチャートで示されており、以下同フローチャートに沿い説明する。
先ず、ステップS10では、現在スプレーガイドモードが選択されているか否かを判別する。判別結果が偽(No)でスプレーガイドモードが選択されていない場合には当該ルーチンを抜ける。一方、判別結果が真(Yes)でスプレーガイドモードが選択されていると判定された場合には、ステップS12に進む。
ステップS12では、失火回数が所定回数に達したか(所定の失火状態が検出されたか)否かを判別する。具体的には、失火が発生するとエンジン回転速度が大きく変動することから、回転速度センサ32により検出されるエンジン回転速度の変動が所定回転速度以上であるか否かにより失火を検出し(失火検出手段)、当該エンジン回転速度の変動が所定回転速度以上となる回数が所定回数に達したか否かを判別する。判別結果が偽(No)で失火回数が所定回数に達していない場合には当該ルーチンを抜ける。一方、判別結果が真(Yes)で失火回数が所定回数に達したと判定された場合には、ステップS14に進む。
ステップS14では、上記判定を受け、燃料噴射弁14の噴孔部14aにデポジットが堆積していることを判定する。つまり、上述の如くスプレーガイドモードにおいては燃料噴射弁14の噴孔部14aにデポジットが堆積すると失火を引き起こし易いのであるが、当該失火を検出し、失火回数が所定回数に達したことを判別することにより、燃料噴射弁14の噴孔部14aに失火を引き起こすほどのデポジットが堆積していると判定する(デポジット判定手段)。
デポジットの堆積を判定したら、ステップS16において、スプレーガイドモードでの運転を禁止する(スプレーガイドモード禁止手段)。
このようにデポジットの堆積判定に基づきスプレーガイドモードでの運転を禁止すると、デポジットの堆積によりエンジン1が失火する状態のままにスプレーガイドモードでの運転を継続してしまわないようにでき、エンジン1の出力性能の低下や排ガスの悪化を防止することができる。
なお、ここではエンジン回転速度の変動に基づいて失火を検出しているので、失火を確実に検出でき、ひいてはデポジットの堆積を確実に判定でき、適切なタイミングでスプレーガイドモードでの運転を禁止することが可能である。
そして、スプレーガイドモードでの運転を禁止したときには、スプレーガイドモードに代えてウォールガイドモードが選択されるようにする。
ウォールガイドモードは、燃料噴射弁14から噴射された燃料をキャビティ8aによって上方に反転して電極部16a近傍に移送するようなものであるため、同じ圧縮行程噴射モードでありながら、デポジットが堆積して燃料噴霧18の形状等が経時変化してもそれほど燃焼状態に影響を及ぼすことはない。故に、スプレーガイドモードでの運転を禁止したときにはウォールガイドモードが選択されるようにする。
これより、上記図2のマップによれば通常は低回転且つ所定低負荷未満の領域ではスプレーガイドモードが選択されるのであるが、デポジットの堆積が判定されたときには、この領域についてもスプレーガイドモードではなくウォールガイドモードが選択されることとなる。つまり、スプレーガイドモードの領域がウォールガイドモードの領域に置き換わる。
このようにスプレーガイドモードに代えてウォールガイドモードでの運転を選択するようにすると、スプレーガイドモードでの運転ではないものの同じリーン空燃比での運転を良好に継続することができることになり、上記に加えて燃費の悪化をも防止することができる。
ステップS18では、スロットルセンサ34からのスロットル開度情報或いはAPS36からのアクセル操作量情報に基づき検出されるエンジン負荷(機関負荷)に基づき、ストイキオモードまたはO/Lモードにおいて所定値以上の高負荷での運転が所定時間に亘り継続したか否かを判別する。判別結果が偽(No)で所定値以上の高負荷での運転が所定時間に亘り継続していない場合には、上記ステップS16に戻り、スプレーガイドモードでの運転を禁止してウォールガイドモードでの運転を継続する。一方、判別結果が真(Yes)で所定値以上の高負荷での運転が所定時間に亘り継続したと判定された場合には、ステップS20に進む。
ステップS20では、スプレーガイドモードでの運転の禁止を解除する。
つまり、燃料噴射弁14の噴孔部14aに堆積したデポジットは高負荷運転による強い筒内流動によって脱離すると推定できることから、所定値以上の高負荷での運転が所定時間に亘り継続したような場合にはデポジットは十分に脱離したと判断できる。故に、所定値以上の高負荷での運転が所定時間に亘り継続したときには、スプレーガイドモードでの運転の禁止を解除し、スプレーガイドモードを再び選択可能とする。
これにより、スプレーガイドモードでの運転を可能な限り実施して燃費の向上を図ることができる。
ステップS22では、スプレーガイドモードでの運転が禁止された回数が所定回数に達したか否かを判別する。
スプレーガイドモードでの運転の禁止が解除されると、上記図2のマップに従いスプレーガイドモードの選択が再開されることになるのであるが、噴孔部14aへのデポジットの付着度合い(デポジットの粘度等)によっては所定値以上の高負荷での運転でもデポジットが十分に脱離していないことがあり、このような場合には、スプレーガイドモードでの失火の頻度、ひいてはスプレーガイドモードでの運転の禁止と禁止解除の頻度が増加する。従って、ここでは、スプレーガイドモードでの運転が禁止された回数が所定回数に達したか否かを判別するようにし、噴孔部14aへのデポジットの付着度合いを把握するようにする。
ステップS22の判別結果が偽(No)で、禁止された回数が所定回数に達していない場合には当該ルーチンを抜ける。一方、判別結果が真(Yes)で、禁止された回数が所定回数に達したと判定された場合には、噴孔部14aへのデポジットの付着度合いが強固でエンジン1の燃焼状態がもはや改善しないような状況、例えば燃料噴射弁14が劣化したと判断できる。従って、この場合にはステップS24に進み、スプレーガイドモードでの運転を改めて禁止し、スプレーガイドモードをウォールガイドモードに置き換えて固定する。
そして、ステップS26において、警告灯38により警告を発し、噴孔部14aに堆積したデポジットの除去を行うべく燃料噴射弁14のメンテナンスを促すようにする。
以上で本発明に係る筒内噴射型内燃機関の制御装置の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、スプレーガイドモードでの運転を禁止したときにはスプレーガイドモードに代えてウォールガイドモードでの運転を選択するようにしているが、エンジン1の仕様や運転状況によってはウォールガイドモードよりもストイキオモードで運転する方が燃費の上で効果的である場合もあり、デポジットの堆積を判定したときには、スプレーガイドモードでの運転を禁止するとともにスプレーガイドモードに代えてストイキオモードでの運転を選択するようにしてもよい。このようにすれば、燃費の悪化を比較的少なく抑えつつ特にエンジン1の出力性能の低下を防止することが可能である。
また、上記実施形態では、回転速度センサ32により検出されるエンジン回転速度の変動が所定回転速度以上であるか否かにより失火を検出するようにしているが、これに限られるものではなく、例えば筒内の燃焼圧を検出可能な圧力センサを設け、当該圧力センサにより検出される燃焼圧の変動に基づいて失火を検出するようにしてもよく、このようにしても確実に失火を検出することが可能である。
本発明に係る筒内噴射型内燃機関の制御装置の概略構成図である。 定常運転時におけるエンジンの運転モード領域を示すマップである。 ウォールガイドモード及びスプレーガイドモードの安定燃焼領域を示す図である。 本発明に係る制御ルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
8 ピストン
8a キャビティ
14 燃料噴射弁
14a 噴孔部
16 点火プラグ
16a 電極部
30 ECU(電子コントロールユニット)
32 回転速度センサ(回転速度検出手段)
34 スロットルセンサ(負荷検出手段)
36 アクセルポジションセンサ(APS、負荷検出手段)
38 警告灯

Claims (4)

  1. 燃焼室内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    該燃料噴射弁からの燃料噴射経路内または噴射経路近傍に電極部が配置された点火プラグと、
    該点火プラグの電極部または電極部近傍を通過後の燃料噴霧を再び該電極部近傍に移送可能に形成されたピストンと、
    少なくとも、前記燃料噴射弁により圧縮行程中に燃料噴射を行うことでリーン空燃比での運転を実施する際、運転状態に応じて前記ピストンにより移送された燃料噴霧に点火を行うウォールガイドモード及び燃料噴霧が前記点火プラグの電極部または電極部近傍を通過中に点火を行うスプレーガイドモードのいずれかの運転モードを選択するモード選択手段と、
    失火の発生を検出する失火検出手段と、
    前記モード選択手段によりスプレーガイドモードが選択されているとき、前記失火検出手段により所定の失火状態が検出されると前記燃料噴射弁にデポジットが堆積していると判定するデポジット判定手段と、
    該デポジット判定手段によりデポジットの堆積が判定されたとき、スプレーガイドモードでの運転を禁止すると共に、前記モード選択手段にスプレーガイドモードに代えてウォールガイドモードを選択させるスプレーガイドモード禁止手段と、
    を備えたこと特徴とする筒内噴射型内燃機関の制御装置。
  2. 機関負荷を検出する負荷検出手段を備え、
    前記スプレーガイドモード禁止手段は、スプレーガイドモードでの運転を禁止した後、前記負荷検出手段により検出される機関負荷が所定時間に亘り所定値以上であるとき、該禁止を解除することを特徴とする、請求項1記載の筒内噴射型内燃機関の制御装置。
  3. 前記スプレーガイドモード禁止手段は、スプレーガイドモードでの運転を禁止した回数が所定回数に達したときには、該スプレーガイドモードでの運転を禁止すると共に、前記モード選択手段にスプレーガイドモードをウォールガイドモードに置き換えて固定させることを特徴とする、請求項2記載の筒内噴射型内燃機関の制御装置。
  4. 機関回転速度を検出する回転速度検出手段を備え、
    前記失火検出手段は、該回転速度検出手段により検出される機関回転速度の変動に基づいて失火の発生を検出することを特徴とする、請求項1乃至のいずれか記載の筒内噴射型内燃機関の制御装置。
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