JP4507594B2 - 半導体発光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体発光素子に関し、特にAlInGa1−x−yN(0≦x、0≦y、0≦x+y<1)からなる窒化物半導体を積層した半導体層を用いて形成した窒化物半導体素子に関する。
窒化ガリウム等の窒化物系半導体を用いた半導体発光素子は、紫外光、青色光、緑色光等の発光が可能であり、高効率で低消費電力である上、小型化可能で機械的な振動等にも強く、長寿命で信頼性が高い等の利点を有することから、各方面での利用が進んでいる。特に発光素子は大型ディスプレイや信号機、携帯電話のバックライト光源などへの普及が顕著である。
窒化物系半導体を用いた発光素子においては、活性層で発生される光を外部に取り出して有効利用できるように、光の取り出し効率を高めることが重要となる。このような観点から透光性を有する導電膜が電極として要求されており、例えばITO(InとSnの複合酸化物)やSnO、ZnO等が利用されている(特許文献1)。中でもITOは酸化物インジウムにスズを含有する金属酸化物であり、一般に酸化物導電性材料ともいわれており、低抵抗、高透明度を備えているので、透光性電極などに好適である。
このような透光性電極を利用したLED(発光素子)の一例を図1に示す。LEDはサファイア基板1の上にバッファ層を介してn型GaN層2、InGaN発光層3、p型GaN層4が順次エピタキシャル成長された構成を有する。また、InGaN発光層3およびp型GaN層4の一部が選択的にエッチング除去されて、n型GaN層2が露出されている。p型GaN層3上にはp側透光性電極5としてITO層が形成され、さらにp側電極7のボンディングパッドが積層されている。また、n型GaN層2の上にはn側電極8が形成されている。これらの電極は、Al等の金属を蒸着によって膜状に形成している。このような構造においては、p側電極7を介して注入された電流は、導電性の良いp側透光性電極5であるITO層によって電極の下部に集中することなく均一に拡散され、p型GaN層3からn型GaN層2に電流が注入されて発光する。またその発光はp側電極7に遮られず、ITO層を透過してチップ外に取り出される。
しかしながら、このようなITO層上にAl膜などの金属電極を形成することによって、以下のような問題を生じていた。すなわち、ITO層とAl膜の界面が加熱されると拡散が生じ、剥離する恐れがあって安定性が得られ難い。また、ITO層とAl膜との界面でオーミック接合を形成し難く、電気的な障壁が生じるため接触抵抗が高くなり、素子の動作電圧が高くなって消費電力、発熱量も大きくなるという問題が生ずる。この原因は明らかでないが、Alの一部が界面の熱で酸化して酸化アルミニウムが形成されるためと考えられる。
さらに、ITOのAl膜側界面の劣化により、その界面で光の吸収が発生し、光の取り出し効率も低下してしまう。このために、外部量子効率を改善してより大きな発光パワーを得ることが困難であった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものである。本発明の主な目的は、複数の積層体からなる電極の内部において、金属層と金属酸化物層との界面の劣化を低減して品質を高めた半導体発光素子を提供することにある。
実開平6−38265号公報
以上の目的を達成するために本発明に係る半導体発光素子は、
少なくとも第1の電極を備えた第1導電型半導体層上に、表面に第2の電極を備えた第2導電型半導体層を有する半導体発光素子において、第1の電極および/または第2の電極は、半導体層からみて、第1の層と、第2の層と、第3の層とを順に有し、第1の層は、透光性を有し、第1の金属を含む金属酸化物層であり、第2の層は、透光性を有し、第1の金属と異なる第2の金属の酸化物からなる金属酸化物層であり、第3の層は、第1の金属および第2の金属と異なる第3の金属を含む金属層である。
また、少なくとも第1の電極を備えた第1導電型半導体層上に、表面に第2の電極を備えた第2導電型半導体層を有する半導体発光素子において、第1の電極および/または第2の電極は、半導体層からみて、第1の層と、第2の層と、第3の層とを順に有し、第1の層は、透光性を有し、第1の金属を含む金属酸化物層であり、第2の層は、透光性を有し、第1の金属と異なる第2の金属を含み、かつ前記第1の層とは組成が異なる金属酸化物層であり、第3の層は、第1の金属および第2の金属と異なる第3の金属を含む金属層である。
さらに、本発明の別の形態に係る半導体発光素子は、以下の通りである。
(1)本発明の半導体発光素子は、少なくとも第1の電極を備えた第1導電型半導体層上に、表面に第2の電極を備えた第2導電型半導体層を有する半導体発光素子において、前記第1の電極および/または第2の電極は、半導体層からみて、第1の層と、第2の層と、第3の層とを順に有し、前記第1の層は、透光性を有しかつ少なくとも第1の金属を含む金属酸化物からなり、前記第2の層は、透光性を有しかつ少なくとも第1の金属と異なる第2の金属を含む金属酸化物からなり、前記第3の層は、第1の金属および第2の金属と異なる第3の金属を含む。
このように第1の電極および/もしくは第2の電極を少なくとも3層からなる積層構造とすることで、光取り出し効率が高く、また劣化しにくい半導体発光素子を得ることができる。
(2)さらに本発明の半導体発光素子は、(1)であって、前記第2の金属は、前記第1の金属より酸素との結合エネルギーが大きい。
(3)さらに本発明の半導体発光素子は、(2)であって、前記第2の金属は、前記第3の金属より酸素との結合エネルギーが大きい。
(4)さらに本発明の半導体発光素子は、(1)〜(3)のいずれか1つであって、前記第3の金属は、前記第1の金属より酸素との結合エネルギーが大きい。
(5)さらに本発明の半導体発光素子は、(1)〜(4)のnいずれか1つであって、前記第3の層は、光反射層である。
(6)さらに本発明の半導体発光素子は、(1)〜(5)のいずれかで1つあって、前記第1の層は、前記第2の金属が添加されてなる。
(7)さらに本発明の半導体発光素子は、(1)〜(6)のいずれか1つであって、 前記半導体発光素子は、前記第2の電極と同一面側に第1導電型半導体層露出面を有し、該露出面に第1の電極を備える。
(8)さらに本発明の半導体発光素子は、(1)〜(7)のいずれか1つであって、前記第2の電極側が、支持体に接してなる。
(9)さらに本発明の半導体発光素子は、(1)〜(8)のいずれか1つであって、第1導電型半導体層側に透光性基板を有する。
(10)さらに本発明の半導体発光素子は、(1)〜(9)のいずれか1つであって、前記第1導電型半導体層は、n型窒化物半導体層であり、前記第2導電型半導体層は、p型窒化物半導体層である。
本発明は、半導体発光素子において、電気障壁がなく、さらには発光波長に対して反射率の高い材料を形成することができるので、動作電圧が低く、光取り出し効率の高い半導体発光素子を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための半導体発光素子を例示するものであって、本発明は半導体発光素子を以下のものに特定しない。
また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また本発明に用いる透光性については、特に記載がない場合、発光素子の発光波長に対して透光性があることを意味するものである。また層上や層の上などでいう「上」とは、必ずしも上面に接触して形成される場合に限られず、離間して上方に形成される場合も含んでおり、層と層の間に介在層が存在する場合も包含する意味で使用する。
図2は本発明の半導体発光素子の一実施の形態を示す半導体発光素子の概略断面図である。図2に示すように、半導体素子の積層構造として、基板上にバッファ層を介して第1導電型の半導体層、活性層、第2導電型の半導体層が積層されている。窒化物半導体においては、第1導電型の半導体層としてn型窒化物半導体層が、第2導電型の半導体層としてp型窒化物半導体層がそれぞれ単層もしくは多層構造をなし、形成されている。
ここで、窒化物半導体発光素子として詳しくは、基板11上にバッファ層12、n型窒化物半導体層13、活性層14、p型窒化物半導体層15を順にエピタキシャル成長し、さらにp側電極16として第1の層16aと第2の層16bと第3の層16cがp型窒化物半導体層側から順に形成されている。結晶成長方法としては、例えば、有機金属気相成長法(MOCVD:metal-organic chemical vapor deposition)、ハイドライド気相成長法(HVPE)、ハイドライドCVD法、MBE(molecularbeam epitaxy)などの方法が利用できる。また、半導体層の積層構造としては、MIS接合、PIN接合やPN接合を有したホモ構造、ヘテロ構造あるいはダブルへテロ構成のものが挙げられる。また、各層を超格子構造としたり、活性層14を量子効果が生ずる薄膜に形成させた単一量子井戸構造や多重量子井戸構造とすることもできる。
また活性層14およびp型窒化物半導体層15の一部を選択的にエッチング除去して、n型窒化物半導体層15の一部を露出させて、n側電極17を形成している。一方、基板として窒化ガリウムなどの導電性の基板を用いる場合においては、n側パッド電極を基板の窒化物半導体が積層された面と反対の面に形成してもよい。
このような半導体積層構造の電極としては、p型窒化物半導体層の表面の略全面にp側電極16を有し、p側電極の上にはp側パッド電極18を有することもある。またn型窒化物半導体層の表面にはn側電極17が設けられ、これをn側パッド電極とすることも、またn側電極の上にn側パッド電極を有することもある。ここで、p側電極16もしくはn側電極17は、またp側電極とn側電極とは、第1の層と第2の層と第3の層の少なくとも3つの積層構造を有しており、第1の層は、透光性を有する少なくとも第1の金属を含む金属酸化物であり、第2の層は、透光性を有する少なくとも第2の金属を含む金属酸化物であり、第3の層は、第3の金属を含むものである。ここで第3の層は第3の金属からなる単一膜であるか、第3の金属を含む合金であるかに限られ、酸化物を含まない。図では省略しているが、n側電極17においても、第1の層17a、第2の層17b、第3の層17cを有していてもよい。
このような第1の層と第2の層と第3の層とを少なくとも有する電極は金属酸化物からなる層と金属または合金からなる層とを含む積層構造であるため、金属または合金が酸化することがある。これを防止するために金属酸化物からなる層を2層とし、第3の金属を含む第3の層に近い側に酸素との結合エネルギーが大きい金属(第2の金属)を含む金属酸化物と、第3の層から離れた側に酸素との結合エネルギーが小さい金属(第1の金属)を含む金属酸化物となるような構成とする。これにより第3の層が酸化する問題を低下させることができる。また第2の金属を第3の金属より酸素との結合エネルギーが大きい材料を選択することで、第3の金属が酸化することをさらに防止することができる。さらにまた、第3の金属を第1の金属より酸素との結合エネルギーが大きい材料を選択することで、電極として用いるためには導電性を必要とするが、酸化物として導電性を示す限られた金属材料を有効に選択することができ、また第1の金属を含む金属酸化物からなる第1の層が半導体層と接してなる場合に、オーミック性の得られる金属酸化物を得ることが容易となる。
このような第1の層、第2の層、第3の層を選択することで、それぞれの層が接していても第3の層が酸化することを防止することができ、余計な層を介在する必要がない。よって本発明は、透光性を有する電極としては積層数を最小限とすることもでき、光取り出し効率の高い半導体発光素子を得ることにおいて非常に有用である。
第1の層と第2の層と第3の層とを有する電極において、第1の金属と第2の金属と第3の金属のそれぞれは、酸素との結合エネルギーを考慮し適宜選択することができるが、特に窒化物半導体発光素子として用いる場合には好ましい材料としては以下があげられる。
第1の金属:In、Ga。
第2の金属:Sn、Mg、Zn。
第3の金属:Al、Ag、Rh、Pt、Pd、Ir。
ここで第1の金属としてInを用いることが好ましいが、これはInやITOが、窒化物半導体層と良好なオーミック接触が得られるということによる。特にITOは可視光(可視領域)において高い光透過性を有し、また導電率の高い材料であることから好ましく用いることができる。また第2の金属及び第3の金属も酸素との結合エネルギーを考慮しこれらの材料を適宜選択することが好ましい。本発明では一般的にITOと記載するが、これは酸化インジウムに5〜20wt%の酸化スズが添加されたものをいい、例えば、10wt%の酸化錫が添加されたものを用いるものとする。
本発明の半導体発光素子は、第1の層にはさらに好ましくは第2の層に含まれる第2の金属が添加されていることが好ましい。第1の層と第2の層はそれぞれ金属酸化物であるから、導電性を有し、またそれぞれ格子定数をもつ構造である。すなわち格子不整合により第1の層と第2の層が剥がれる恐れがある。そこで第1の層に第2の金属を添加するか、第2の層に第1の金属を添加することで、密着性が増し、剥がれを防止することができる。また導電性においても、さらに抵抗を下げることができると共に第1の層と第2の層との界面においてショットキーになりにくく、オーミック特性にも優れた電極を形成することができる。特に好ましくは第1の層に第2の金属を添加することで第1の層のキャリア濃度が高くなる傾向にあり、半導体積層構造の半導体と良好なオーミック特性がさらに得られる傾向になるので好ましい。このように第1の層に第2の金属が添加される形態としては、第2の金属をSnとすることが好ましい。本発明の第1の層もしくは第2の層に金属を添加する場合の添加とは、第1の層であれば第1の金属に対しておよそ20パーセント程度もしくはそれ以下含むことを意味する。例えばITOではInにSnOが10wt%含むもので、Inに対してSnが16%含まれることになる。
また第2の層には、Al(アルミニウム)、Ga(ガリウム)、F(フッ素)やSb(アンチモン)が添加されていてもよい。
さらにまた第1の層は、半導体積層構造が窒化物半導体を含む層の積層構造である場合、第1の層に接する窒化物半導体層はInを含んでいてもよい。この層がInを含む層であると、第1の金属がInである場合の第1の層と良好なオーミック接触が得られるだけでなく、密着性がさらに良好となる。この第1の層に接する窒化物半導体層は、隣接する窒化物半導体層と同じ導電型の層とすることが好ましいが、pn接合界面をなしてもその界面で発光しない程度の膜厚であれば逆の導電型の層であってもよい。
本発明の半導体発光素子の第3の層は、発光波長の光を反射する反射層とする。発光波長の光に対し、少なくとも80%以上、好ましくは90%以上、もっとも好ましくは95%以上の反射率を有することが好ましく、それには膜厚として、おおむね500Å以上とする。好ましくは、可視光において反射率の高い、Al、Agが用いられ、具体的には反射率はそれぞれの材料の選択によって若干異なる。これら発光波長の光を反射する第3の層の膜厚の上限はとくに限定するものはないが、生産性の点から、5000Å以下とすることが好ましい。ここで、AlはUV(紫外線)領域から可視光、さらには赤外線領域にかけて高い反射率を有し、種々の発光波長に適用可能である。Agは可視光において特に高い反射率を有する点で好ましい。
また第3の層は、透光性を有する層としてもよい。この場合第1の層と第2の層と第3の層を有する電極は透光性を有し、この電極表面は半導体発光素子の好適な光取り出し面となる。第3の層が透光性を有する場合、膜厚を上記第3の層を反射層とする場合の好ましい膜厚以下にすればよく、好ましくは200Å以下にする。
本発明の半導体発光素子は、実装の形態として例えば図3に示すような形態が挙げられる。図3に、窒化物半導体発光素子9を実装した発光装置の概略断面図を示す。この図では、半導体発光素子として窒化物半導体発光素子を用い、これを配線基板の一であるサブマウント10上にフリップチップ実装している。つまり、実際の製造工程では基板11の上面に各層を形成し、図2のように得られた窒化物半導体発光素子を上下逆にして第2の電極側をサブマウント(支持体)に実装する。図3は第2の電極側を支持体に接続したときの概略図である。サブマウントの材料としては発光による発熱を放熱しやすい材料として例えばAlNなどが挙げられ、機能としては放熱性を良好にするだけでなく、ツェナーなどの保護素子20を備えることがある(図3では電流保護素子(素子構造部20)として、p型層(第1導電型層)20a、n型層(第2導電型層)20bを設けている。)。このように半導体発光素子はサブマウントなどの支持体に固定して発光装置として好適に利用される。フリップチップは、電極形成面側をサブマウントに実装する形態で、電極形成面と対向する基板11側を主光取出し面とする実装方式であり、フェイスダウン実装とも呼ばれる。実装の形態としては、フェイスダウン実装と異なり、基板側をサブマウントなどに実装し、電極形成面を主光取出し面とする形態(フェイスアップ実装とも呼ばれる)し、基板側をサブマウントに実装する形態としてもよい。これらの実装形態において、フェイスダウン実装の場合は、p電極およびn電極はバンプ接合や共晶接合、好ましくは共晶接合21により接着されており、そのバンプ材料または共晶材料としてはAg、Au、Sn、In、Bi、Cu、Zn等によりサブマウント等に接着されまた電源と電気的接続もされる。またフェイスアップ実装の場合は、基板がサブマウント等に接着材料により接合され、p電極およびn電極ははんだを用いたワイヤボンディングにより電源と電気的接続がなされる。ワイヤボンディングの際は電極上にパッド電極を設けることがある。
さらにまた、基板がGaN基板などの絶縁性でない基板を用いる場合はn側電極とp側電極の一方はサブマウント等の支持体にバンプ材料もしくは共晶材料により接合され、他方はパッド電極を介してワイヤボンディングされてもよい。
以上のように実装形態としては種々の形態を取りうるが、本発明の電極は光取り出し面(主光取り出し面)側に設ける場合は、第3の層は透光性を有し、実装面側に設ける場合は、第3の層は反射層となるように適宜形成する。第3の層を反射層とする形態では、発光層から発光された光は半導体層と良好なオーミック接触をする第1の層と、第1の層と第3の層との間に設けられた第2の層とを通過し、第3の層で好適に反射され、半導体層に戻り、さらには基板側から主に光が取り出されるようになる。また第3の層を透光性を有する層とする形態では発光層から発光された光は半導体層と良好なオーミック接触をする第1の層と、第2の層と第3の層とを順に透過し、効率よく光が取り出される。いずれの形態においても電極内部で光を吸収することなく、また剥離の原因となる酸化物を形成することなく、よって電気障壁が生じることなくまた光取り出し効率も安定し、長寿命の半導体発光素子となる。
本発明に用いる第1の層と第2の層と第3の層とを少なくとも有する電極は、第1導電型半導体層に接してなる第1の電極17第2導電型半導体層に接してなる第2の電極16の両方もしくはいずれかに有するが、第2導電型半導体層からエッチングして第1導電型半導体層を露出しその露出面に第2の電極16を有する場合、第1の電極17と第2の電極16とが同一方向にあるため、この場合第1の電極17と第2の電極16の両方を、第1の電極17と第2の電極16と第3の電極とを少なくとも有する電極とすることで、特に同一工程で形成でき生産性が向上するので好ましい。
本発明に用いる電極の形成方法としては、スパッタリング、抵抗加熱や電子銃を用いた真空蒸着を用いることができ、またその他、スプレー法、クラスタービーム蒸着、ゾルゲル法やイオンプレーティング法なども用いることも可能である。
本発明に用いる半導体積層構造についてさらに詳細に説明する。半導体積層構造に用いる半導体材料は、InAlGaP系材料、InP系材料、AlGaAs系材料、これらの混晶材料でもよく、窒化物半導体材料さらにはGaN系窒化物半導体材料でもよい。窒化物半導体材料として具体的には、GaN、AlN、もしくはInN、又はこれらの混晶であるIII−V族窒化物半導体(InαAlβGa1−α−βN、0≦α、0≦β、α+β≦1)で表され、またこれに加えて、III族元素として一部若しくは全部にBを用いたり、V族元素としてNの一部をP、As、Sbで置換したりした混晶でもよい。以下、窒化物半導体を用いて説明するが、他の材料系にも適用される。
発光層としては、InGaN系材料を用いることができ、ワイドバンドギャップの発光層により、緑色、青色の可視光域から紫色、それより短波長の紫外域に発光するものが得られる。実施の形態では、第1導電型半導体層をn型半導体層、第2導電型半導体層をp型半導体層としているが、この逆でも良い。
本発明の半導体積層構造の成長方法に用いる基板、特にエピタキシャル成長用の基板としては、窒化物半導体と異なる材料の異種基板として、例えば、C面、R面、及びA面のいずれかを主面とするサファイア、スピネル(MgA124)のような絶縁性基板、SiC(6H、4H、3Cを含む)、ZnS、ZnO、GaAs、Si、及び窒化物半導体と格子整合する酸化物基板等、窒化物半導体を成長させることが可能で従来から知られており、窒化物半導体と異なる基板材料を用いることができ、好ましくはサファイア、スピネルであり、また異種基板以外として、GaN、AlNなどの窒化物半導体基板なども用いることができる。他の半導体材料においては従来知られた同じ材料系の基板、若しくはSiなどの異種基板を用いることができる。特にこれら異種基板を発光波長の光に対して透光性を有することで、異種基板側から光を好適に外部に取り出すことが可能となる。
発光素子を形成する半導体積層構造としては、上記基板11上に下地層12などを介して成長され、このとき、下地層12を素子構造として発光する動作部に含めても良いが、通常素子構造の成長用のみ形成されて素子として機能しない非動作部として設けられる。下地層は、特に異種基板を用いた場合、結晶核形成、核成長層として、低温成長バッファ層を用い、好適な条件はAlGa1−xN(0≦x≦1)を低温(200〜900℃)で成長させるものであり、続いて高温で層成長させて、膜厚50Å〜0.1μm程度(単結晶、高温成長層)で形成する。また、ELO(Epitaxial Lateral Overgrowth)として知られるように、基板上、若しくは下地層上に、島状部(凸部、マスク開口部)などの成長部を他の領域に比べて優先的、若しくは選択的に成長させて、各選択成長部が横方向に成長して接合、会合することで層を形成するような成長層を下地層12若しくは、素子積層構造に用いることもでき、これにより結晶性、特に結晶欠陥を低減させた素子構造とできる。
窒化物半導体に用いるドーパントとして、n型不純物としては、Si、Ge、Sn、S、O、Ti、Zr等のIV族、若しくはVI族元素を用いることができ、好ましくはSi、Ge、Snを、さらに最も好ましくはSiを用いる。また、p型不純物としては、特に限定されないが、Be、Zn、Mn、Cr、Mg、Caなどが挙げられ、好ましくはMgが用いられる。これら、アクセプター、ドナーの各ドーパントを添加することにより、各導電型の窒化物半導体層を形成し、後述する各導電型層を構成する。また、窒化物半導体は不純物をドープしない無添加層であってもn型層として用いることができ、さらにAlGaAsなどの他の材料系にはそれに適したドーパント用いる。本発明における第1導電型層、第2導電型層には、部分的にアンドープの層、半絶縁性の層が積層されていても良く、電流阻止層のよう逆導電型の埋込層に、各導電型層内に部分的に寄生な素子部分を形成していても良い。
(第1導電型層13)
上記実施形態の素子構造で示すように、第1導電型層13として、各導電型のドーパントを含有させ、電極形成面内及び活性層へのキャリアの供給、拡散を実現するような層構造を形成すると良く、特に電極から発光部にキャリアを面内に拡散して供給する層(コンタクト層)には、他の領域より高濃度にドープされることが好ましい。また、このような電荷供給・面内拡散層(コンタクト層及びその近傍層)の他に、上記実施形態で示すように、積層方向において発光層へ電荷を移動・供給させる介在層、若しくは第2導電型のキャリアを発光層に閉じこめるクラッド層などを、コンタクト層とは別に設けることが好ましい。このような発光層14と面内拡散層(領域)のコンタクト層との間に設ける層として、窒化物半導体素子の場合には、面内拡散層(領域)より低濃度ドーパント量若しくはアンドープの低不純物濃度層(アンドープ層)、及び/又は多層膜層を設けることが好ましい。これは、低不純物層でもって、高不純物層(面内拡散層)による結晶性悪化を回復させてその上に成長させるクラッド層、発光層の結晶性を良好にし、駆動時にあっては高濃度層に隣接して低濃度層が設けられることで面内拡散を促進させ、また、耐圧性も向上させることができる。多層膜層は、少なくとも2種の層を交互に積層させたような周期構造で形成すること、具体的には、Inを含む窒化物半導体層とそれとは異なる組成の層の周期構造、好ましくはInGa1−xN/InGa1−yN(0≦x<y<1)で構成することで、発光層、特にInを含む窒化物半導体層、好ましくはそれを井戸層として複数用いた場合において、その結晶性を向上させることができる。このような多層膜としては、組成が異なる層による周期構造の他、組成傾斜構造、また、これらの構造において不純物濃度を変調させた構造、膜厚を変動させた構造なども採用でき、好ましくは、20nm以下の膜厚の層を積層した構造、さらに好ましくは10nm以下の膜厚の層を積層した構造で形成することが、上記結晶性に有利となる。
(発光層(活性層)14)
本発明の素子構造としては、第1,2導電型層との間に、発光層を設けて、発光層で発光させる素子構造とすることが好ましく、特に窒化物半導体においてはInを含む窒化物半導体を発光層に用いたものが、紫外域から可視光(赤色光)の領域において好適な発光効率が得られ好ましく、特にInGaN層を用いること、特にInの混晶比を変化させて所望の発光波長を得ることが好ましい。このほかの窒化物半導体材料として、GaN,AlGaNなどのInGaNよりも高バンドギャップの材料を用いて、紫外域において使用する発光素子としても良い。
さらに好ましい発光層としては、量子井戸構造の活性層を用いることであり、井戸層が1つの単一量子井戸構造、さらに好ましくは、複数の井戸層が障壁層を介して積層した構造の多重量子井戸構造を採用することが好ましい。井戸層については上記発光層と同様に、好ましくはInGaN層を用いることであり、障壁層として、井戸層よりバンドギャップエネルギーが大きくなるような層として、例えばInGaN、GaN、AlGaNを設けることが好ましい。このとき、井戸層、障壁層の膜厚としては、30nm以下、好ましくは20nm以下、さらに井戸層において好ましくは10nm以下とすることで、量子効率に優れた発光層が得られる。また、井戸層、障壁層に、各導電型層のドーパントがドープされていても良く、障壁層は、井戸層間に一層以上設けても良い。
(第2導電型層15)
第2導電型層15としては、キャリアを発光層に閉じこめるクラッド層、電極が形成されるコンタクト層を、設けることが好ましく、この時両層を別々に設けてコンタクト層をクラッド層よりも発光層より遠くに設け、高濃度にドーパントをドープすることが好ましい。窒化物半導体においては、クラッド層として好ましくはAlを含む窒化物半導体、さらに好ましくはAlGaN層を用いることが好ましく、さらに発光層に近接して、好ましくは接して形成されることで発光層の効率を高めることができ好ましい。さらに、コンタクト層とクラッド層との間にそれらの層より低不純物濃度の層を介在させることで、耐圧性に優れた素子とでき、またコンタクト層を高濃度にドープしても結晶性を改善できるため好ましい。
上記実施形態において、n側電極、p側電極はそれぞれ第1の電極17、第2の電極16に該当し、n型半導体層、p型半導体層はそれぞれ第1導電型半導体層、第2導電型半導体層に該当して、適用される。
本発明の半導体発光素子において、第1導電型半導体層がn型半導体層、第2導電型半導体層がp型半導体層であり、とくに窒化物半導体層である場合、基板上に形成される窒化物半導体層としては、次の(1)〜(4)に示すような積層構造があげられる。
(1)膜厚が200ÅのGaNよりなるバッファ層、膜厚が4μmのSiドープn型GaNよりなるn型コンタクト層、膜厚が30ÅのノンドープIn0.2Ga0.8Nよりなる単一量子井戸構造の活性層、膜厚が0.2μmのMgドープp型Al0.1Ga0.9Nよりなるp型クラッド層、膜厚が0.5μmのMgドープp型GaNよりなるp型コンタクト層。
(2)膜厚が約100オングストロームのAlGaNからなるバッファ層、膜厚1μmのアンドープGaN層、膜厚5μmのSiを4.5×1018/cm含むGaNからなるn側コンタクト層、3000ÅのアンドープGaNからなる下層と、300ÅのSiを4.5×1018/cm含むGaNからなる中間層と、50ÅのアンドープGaNからなる上層との3層からなるn側第1多層膜層(総膜厚3350Å)、アンドープGaNからなる窒化物半導体層を40ÅとアンドープIn0.1Ga0.9Nからなる窒化物半導体層を20Åとが繰り返し交互に10層ずつ積層されてさらにアンドープGaNからなる窒化物半導体層を40Åの膜厚で形成された超格子構造のn側第2多層膜層(総膜厚)640Å)、膜厚が250ÅのアンドープGaNからなる障壁層と膜厚が30ÅのIn0.3Ga0.7Nからなる井戸層とが繰り返し交互に6層ずつ積層されてさらに膜厚が250ÅのアンドープGaNからなる障壁が形成された多重量子井戸構造の活性層(総膜厚1930Å)、Mgを5×1019/cm含むAl0.15Ga0.85Nからなる窒化物半導体層を40ÅとMgを5×1019/cm含むIn0.03Ga0.97Nからなる窒化物半導体層を25Åとが繰り返し5層ずつ交互に積層されてさらにMgを5×1019/cm含むAl0.15Ga0.85Nからなる窒化物半導体層を40Åの膜厚で形成された超格子構造のp側多層膜層(総膜厚365Å)、膜厚が1200ÅのMgを1×1020/cm含むGaNからなるp側コンタクト層。
(3)バッファ層、アンドープGaN層、Siを6.0×1018/cm含むGaNからなるn側コンタクト層、アンドープGaN層(以上が総膜厚6nmのn型窒化物半導体層)、Siを2.0×1018/cm含むGaN障壁層とInGaN井戸層とを繰り返し5層ずつ交互に積層された多重量子井戸の活性層、膜厚が1300ÅのMgを5.0×1018/cm含むGaNからなるp型窒化物半導体層、さらに透光性導電層とp型窒化物半導体層との間にInGaN層を50Åの膜厚で有してもよい。
(4)バッファ層、アンドープGaN層、Siを1.3×1019/cm含むGaNからなるn側コンタクト層、アンドープGaN層(以上が総膜厚6nmのn型窒化物半導体層)、Siを3.0×1018/cm含むGaN障壁層とInGaN井戸層とを繰り返し7層ずつ交互に積層された多重量子井戸の活性層(総膜厚800Å)、膜厚が1300ÅのMgを2.5×1020/cm含むGaNからなるp型窒化物半導体層、さらに透光性導電層とp型窒化物半導体層との間にInGaN層を50Åの膜厚で有してもよい。
以上(1)〜(4)は本発明における一例であり、これに限るものでないことはいうまでもない。
また本発明の半導体発光素子は、発光素子から光の一部を、それとは異なる波長の光に変換する光変換部材を有していてもよい。これにより、発光素子の光を変換した発光装置とでき、発光素子の発光と変換光との混色光などにより、白色系、電球色などの発光装置とできる。
さらにまた、前記光変換部材が、Alを含み、かつY、Lu、Sc、La、Gd、Tb、Eu及びSmから選択された少なくとも一つの元素と、Ga及びInから選択された一つの元素とを含むアルミニウム・ガーネット系蛍光体であって、さらに希土類元素から選択された少なくとも一つの元素を含有するアルミニウム・ガーネット系蛍光体を有していてもよく、これにより、発光素子を高出力で高発熱での使用においても、温度特性に優れ、耐久性にも優れた発光装置とできる。
さらにまた、前記光変換部材が、(Re1-xx3(Al1-yGay512(0<x<1、0≦y≦1、但し、Reは、Y,Gd,La,Lu,Tb,Smからなる群より選択される少なくとも一種の元素であり、RはCe又はCeとPrである)であらわされる蛍光体を有していてもよく、これにより上記と同様に、高出力の発光素子において、温度特性、耐久性に優れた素子とでき、特に、発光層がInGaNである場合に、温度特性において、黒体放射に沿った変化となり、白色系発光において有利となる。
さらにまた、前記光変換部材が、Nを含み、かつBe、Mg、Ca、Sr、Ba、及びZnから選択された少なくとも一つの元素と、C、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、及びHfから選択された少なくとも一つの元素とを含み、希土類元素から選択された少なくとも一つの元素で付活された窒化物系蛍光体を有していてもよく、これにより上記蛍光体と同様に、高出力の発光素子において、優れた温度特性、耐久性に優れた発光素子とでき、特に、酸化窒化珪素化合物であると、特に優れた蛍光体とできる。また、上記アルミニウム・ガーネット系蛍光体と組み合わせることで、両者の温度特性が相互に作用して、混合色の温度変化が小さい発光装置とできる。また、本発明に係る発光素子は、前記窒化物系蛍光体が、一般式LSi(2/3X+4/3Y):Eu若しくはLSi(2/3X+4/3Y−2/3Z):Eu(Lは、Sr若しくはCa、又は、Sr及びCa、のいずれか。)で表されることで特に上記効果において好ましい。
以下に実施例を示すが、本発明はこれに限るものではない。
[実施例1]
長方形のガラス基板の上に、第1の層と第2の層とを全面に形成し、さらに基板表面からみて長方形の長辺方向において3等分した内の中央部を除く両短辺側に第3の層を以下の(A)(B)のような構成で形成した。また長方形のガラス基板の上に、第1の層を全面に形成し、さらに基板表面から見て長方形の長辺方向において3等分したうちの中央部を除く両短辺側に第3の層を以下の(C)のような構成で形成した。
(A)ITO/SnO/Alを1000Å/1000Å/1000Å、
(B)ITO/ZnO/Alを1000Å/1000Å/1000Å、
(C)ITO/Alを1000Å/1000Å。
さらに、同様に(A)、(B)、(C)を作成した後で、さらに280℃で30分アニール(熱処理)したサンプル(A)’ 、(B)’、 (C)’とを得た。
それぞれのサンプルについて電気障壁と反射特性を比較した。電気障壁については、第3の層を形成した2つの領域のそれぞれに外部電源を接続し、サンプル内に電流を流してかかる電圧を測定した。また反射特性については、ガラス基板側から可視光の460nmの光を照射し、反射した光をガラス基板側で測定した。この結果、(A)と(A)’とはほぼ同等、(B)と(B)’ともほぼ同等、(C)と(C)’とでは20mAの電流を流したところ、(C)では0.2Vであったのに対し、(C)’では0.6Vと上昇し、電気障壁が生じていることが確認され、反射特性についても低下が確認された。
[実施例2]
以下、図2に示す発光ダイオード素子を元に実施例2について説明する。
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、p型窒化物半導体層に電極を形成する全ての窒化物半導体素子(レーザダイオード、太陽電池、光センサ、トランジスタ、パワーデバイスなど)に適用することができる。
まず、サファイア(C面)からなる基板11をMOCVDの反応容器内にセットし、容器内を水素で十分に置換した後、水素を流しながら基板の温度を1050℃まで上昇させ基板のクリーニングを行う。なお、本実施例ではサファイア(C面)を用いているが、基板としては、GaN、AlN、AlGaNなどの窒化物半導体基板、あるいは窒化物半導体とは異なる異種基板を用いることができる。異種基板としては、例えばC面、R面、A面のいずれかを主面とするサファイア、スピネル(MgAl)などの絶縁基板、あるいはSiC(6H、4H、3Cを含む)、Si、ZnO、GaAs、ZnSなどの半導体基板、ZrB2などの金属結晶を用いることができ、好ましくはサファイア、スピネルを用いる。また、異種基板はオフアングルしていてもよく、特に、ステップ状にオフアングルしたものを用いると、窒化物半導体からなる下地層が結晶性よく成長されるので好ましい。
続いて、温度を510℃まで下げ、キャリアガスに水素、原料ガスにTMG(トリメチルガリウム)とアンモニアとを用い、基板11の上にGaNからなるバッファ層(図示せず)を約100オングストロームの膜厚で成長させる。なお、このバッファ層は、基板の種類、成長方法によっては省略できる。また、このバッファ層は、Alの割合の小さいAlGaNを用いることもできる。
次に、バッファ層を成長後、TMGのみを止めて、温度を1050℃まで上昇させる。1050℃になったら、同じく原料ガスにTMG、アンモニアガスを用い、アンドープGaN層2を1μmの膜厚で成長させる。
続いて、1050℃で、同じく原料ガスにTMG、アンモニアガス、不純物ガスにシランガスを用い、Siを4.5×1018/cmドープしたGaNからなるn側コンタクト層を5μmの膜厚で成長させる。なお、本実施例ではSiを用いているが、n型不純物としては、特に限定されないが、Si、Ge、Sn、S、O、Ti、ZrなどのIV族元素、あるいはVI族元素などを好適に用いることができ、好ましくはSi、Ge、Sn、さらに好ましくはSiを用いる。
次に、シランガスのみを止め、1050℃で、TMG、アンモニアガスを用い、アンドープGaNからなる下層を3000オングストロームの膜厚で成長させ、続いて、同温度で、シランガスを追加して、Siを4.5×1018/cmドープしたGaNからなる中間層を300オングストロームの膜厚で成長させ、更に続いて、シランガスのみを止め、同温度で、アンドープGaNからなる上層を50オングストロームの膜厚で成長させ、3層からなるn側第1多層膜層を3350オングストロームの膜厚で成長させる。
次に、同温度で、アンドープGaNからなる窒化物半導体層を40オングストロームの膜厚で成長させ、次に、温度を800℃にして、TMG、TMI(トリメチルインジウム)、アンモニアを用い、アンドープIn0.1Ga0.9Nからなる窒化物半導体層を20オングストロームの膜厚で成長させる。これらの操作を繰り返し行い、交互に10層ずつ積層し、さらにアンドープGaNからなる窒化物半導体層を40オングストロームの膜厚で成長させた超格子構造のn側第2多層膜層を640オングストロームの膜厚で成長させる。
以上のようにして、バッファ層の上に、多層からなるn型半導体層13を形成する。
次に、TMG、アンモニアを用い、アンドープGaNからなる障壁層を250オングストロームの膜厚で成長させる。続いて、同温度で、TMIを追加して、In0.3Ga0.7Nからなる井戸層を30オングストロームの膜厚で成長させる。これらの操作を繰り返し行い、交互に6層ずつ積層し、さらにアンドープGaNからなる障壁を250オングストロームの膜厚で成長させた多重量子井戸構造の活性層を1930オングストロームの膜厚で成長させる。
次に、1050℃で、TMG、TMA、アンモニア、CpMg(シクロペンタンジエニルマグネシウム)を用い、Mgを5×1019/cmドープしたAl0.15Ga0.85Nからなる窒化物半導体層を40オングストロームの膜厚で成長させ、続いて、温度を800℃にして、TMG、TMI、アンモニア、CpMgを用い、Mgを5×1019/cmドープしたIn0.03Ga0.97Nからなる窒化物半導体層を25オングストロームの膜厚で成長させる。これらの操作を繰り返し行い、交互に5層ずつ積層し、さらにMgを5×1019/cmドープしたAl0.15Ga0.85Nからなる窒化物半導体層を40オングストロームの膜厚で成長させた超格子構造のp側多層膜層を365Åの膜厚で成長させる。
続いて、1050℃で、TMG、アンモニア、CpMgを用い、Mgを1×1020/cmドープしたGaNからなるp側コンタクト層を1200オングストロームの膜厚で成長させる。反応終了後、温度を室温まで下げ、さらに窒素雰囲気中、ウエハを反応容器内において、600℃でアニーリングを行い、p型層をさらに低抵抗化する。以上のようにして活性層の上に多層からなるp型半導体層15を形成する。
アニーリング後、ウエハを反応容器から取り出し、p側コンタクト層側からエッチングを行い、露出したn側コンタクト層にWを50オングストロームの膜厚で積層し、その上にPtを2000オングストロームとAuを5000オングストロームの膜厚で積層してW/Pt/Auからなるn側電極17を形成する。
次に、エッチングされずに残ったp型コンタクト層の全面に第1の層16aとしてITO(酸化インジウム錫)を1000オングストロームの膜厚で積層し、その上に第2の層16bとしてSnO(酸化錫)を1000オングストロームの膜厚で積層し、その上に第3の層16cとしてAl(アルミニウム)を2000オングストロームの膜厚で積層してITO/SnO/Alからなるp側電極16を形成する。
最後に、ウエハを分割して1辺の長さが350μmの半導体発光素子を得て、図3に示すようにAlNからなるサブマウントにp側電極とn側電極とをそれぞれ300℃でAu−Snの共晶接合をする。得られた素子は、If(順方向電流)20mAにおいて、Vf(順方向電圧)3.5Vであり、p型窒化物半導体層と電極との良好なオーミック接触でかつ光取り出し効率の高い素子が得られた。
[比較例1] 実施例2に対する比較例として、第2の層を設けないで、その他は実施例2と同様にして半導体発光素子を形成した。得られた半導体発光素子を実施例2と比較したところ、Vfが3.7Vで第2の層を設けた実施例2よりより高くなった。光取り出し効率についても第2の層を設けた場合より低下した。
[実施例3]
実施例2において、p側電極をITO/ZnO/Agとし、それぞれの膜厚を1000Å/1000Å/2000Åとする。その他は、実施例2と同様にして半導体発光素子を作成した。実施例2とほぼ同等の特性が得られた。
[実施例4]
実施例2において、p型半導体層までを積層後、アニーリングするまでは実施例2と同様に作成する。その後、ウエハを反応容器から取り出し、p側コンタクト層側からエッチングを行い、露出したn側コンタクト層と、エッチングされずに残ったp型コンタクト層の全面に、第1の層16aとしてITO(酸化インジウム錫)を1000オングストロームの膜厚で積層し、その上に第2の層16bとしてZnO(酸化亜鉛)を1000オングストロームの膜厚で積層し、その上に第3の層16cとしてAl(アルミニウム)を1000オングストロームの膜厚で積層してITO/ZnO/Alからなるp側電極16を形成する。つまり、p側電極とn側電極を同時に形成する。電極形成後は実施例2と同様に作成して、半導体発光素子を得て、図3に示すようにAlNからなるサブマウントにp側電極とn側電極とをそれぞれ300℃でAu−Snの共晶接合する。
得られた半導体発光素子は、実施例2と略同等の特性を示し、さらにp側電極とn側電極とを同時に形成するので、生産効率が向上する。
[実施例5]
実施例2において、n側電極17を形成するまでは実施例2と同様に作成する。
次に、エッチングされずに残ったp型コンタクト層の全面に第1の層16aとしてITO(酸化インジウム錫)を1000オングストロームの膜厚で積層し、その上に第2の層16bとしてSnO(酸化錫)を1000オングストロームの膜厚で積層し、その上に第3の層16cとしてAl(アルミニウム)を50オングストロームの膜厚で積層してITO/SnO/Alからなるp側電極16を形成する。さらにp側電極の一部にp側パッド電極として、W/Pt/Auを200Å/2000Å/5000Åの膜厚で形成する。
最後に、ウエハを分割して1辺の長さが350μmの半導体発光素子を得て、サファイア基板を接着剤により支持体に接合し、さらにp側パッド電極とn側電極とに外部電極と電気的に接続するようにワイヤを用いてワイヤボンディングをする。得られた素子は、光取り出し効率の点では実施例2に幾分劣るが、その他は実施例2とほぼ同等の特性の半導体発光素子が得られた。
[実施例6]
実施例2〜5はサファイア基板上に窒化物半導体層を積層した半導体発光素子の例であるが、本実施例では、GaN基板を用いた例を示す。
n型ドーパントとして酸素が添加されたGaN基板上に、Siを1.3×1019/cm含むGaN層、アンドープGaN層(以上が総膜厚約6nmのn型窒化物半導体層)、Siを3.0×1018/cm含むGaN障壁層とInGaN井戸層とを繰り返し7層ずつ交互に積層された多重量子井戸の活性層(総膜厚800Å)、膜厚が1300ÅのMgを2.5×1020/cm含むGaNからなるp型窒化物半導体層、さらにInGaN層を50Åの膜厚で積層し、窒化物半導体積層構造を得る。
次にGaN基板の半導体層が積層された面と反対の面に、n側電極として、ITOを2000オングストロームの膜厚で形成し、さらにp側のInGaN層上にp側電極として、ITO(酸化インジウム錫)/SnO(酸化錫)/Ag(銀)をそれぞれ1000Å/1000Å/2000Åの膜厚で積層してITO/SnO/Agからなるp側電極16を形成する。Agのマイグレーションを防ぐためにその表面からInGaN層にかけてCrを100〜250Å程度形成する。以上によって得られた半導体発光素子をp側電極をサブマウントと300℃でAu−Snの共晶接合をして、反対面のn側電極にPt/Au(1000Å/5000Å)からなるパッド電極を形成し、パッド電極にワイヤボンディングする。
以上によって得られた半導体発光素子は、実施例2には劣るが、p側電極において、好適に光を反射し、電極の剥がれもなく、オーミック特性にも優れた半導体発光素子が得られる。
本発明の窒化物半導体発光素子は、例えば発光ダイオード(LED)やレーザダイオード(LD)等としてフルカラーLEDディスプレイ、LED信号機、道路情報表示板等のLEDデバイス、あるいは太陽電池、光センサー等の受光素子としてイメージスキャナー等に適用したり、あるいはまた電子デバイス(FET等のトランジスタやパワーデバイス)や、これらを用いた光ディスク用光源等大容量の情報を記憶するDVD等のメディアや通信用の光源、印刷機器、照明用光源等に好適に利用できる。
従来の透光性電極を利用した半導体発光素子の一例を示す概略断面図である。 本発明の1実施の形態に係る半導体発光素子を示す概略断面図である。 本発明の1実施の形態に係る半導体発光素子をフリップチップ実装した例を示す概略断面図である。
符号の説明
1・・・サファイア基板
2・・・n型GaN層
3・・・InGaN発光層
4・・・p型GaN層
5・・・p側透明電極
6・・・絶縁膜
7・・・p側電極
8・・・n側電極
9・・・半導体発光素子(窒化物半導体発光素子)
10・・・サブマウント
11・・・基板
12・・・バッファ層
13・・・n型半導体層(第1導電型半導体層)
14・・・活性層(発光層)
15・・・p型半導体層(第2導電型半導体層)
16・・・p側電極(第2の電極)
16a・・・第1の層
16b・・・第2の層
16c・・・第3の層
17・・・n側電極(第1の電極)
18・・・p側パッド電極。



Claims (2)

  1. 1の電極を備えた第1導電型半導体層と、第2の電極を備えた第2導電型半導体層と、を有する半導体発光素子において、
    前記第1の電極および/または第2の電極は、半導体層からみて、第1の層と、前記第1の層と接する第2の層と、前記第2の層と接する第3の層とを順に有し、
    前記第1の層は、透光性を有し、第1の金属を含む金属酸化物層であり、
    前記第2の層は、透光性を有し、第1の金属と異なる第2の金属を含む金属酸化物層であり、
    前記第3の層は、第1の金属および第2の金属と異なる第3の金属を含む金属層であり、
    前記第2の金属は、前記第1の金属および前記第3の金属に比較して、酸素との結合エネルギーが大きく、
    前記第3の金属は、AlまたはAgであり、前記第1の金属に比較して、酸素との結合エネルギーが大きいことを特徴とする半導体発光素子。
  2. 前記第1の層には前記第2の金属が添加されているかまたは、前記第2の層には前記第1の金属が添加されている請求項1に記載の半導体発光素子。
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