JP4507307B2 - 映像投影装置 - Google Patents

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    • H04N9/3141Constructional details thereof
    • H04N9/3147Multi-projection systems

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロジェクタによりスクリーンに映像を投影する映像投影装置, 映像投影方法,および映像投影プログラムを記録した記録媒体に関し、特にテスト画像をカメラで撮影し、歪みを自動的に補正する機能を有する映像投影装置, 映像投影方法, および記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、プロジェクタによる映像を提示する映像投影装置の利用が増加している。
例えば、モバイル用途のノートPCとプロジェクタを使ったプレゼンテーション装置をはじめ、広視野スクリーンに、単数または複数のプロジェクタを用いた高臨場感装置や、イリノイ大学のCAVEに代表されるような、多面スクリーンとプロジェクタを使ったVR環境の提供装置などがある。
モバイル用途のプレゼンテーション装置では、使用時のみにスクリーン,およびプロジェクタを設置し、使用後に撤収する形態が多く、その用途から設置作業の簡便さが求められている。しかし、このような環境で使用される仮設型のスクリーンは弛みが発生しやすく、歪みのない映像を映すためには、細かい設置調整作業が必要である。
【0003】
また、広視野スクリーンや多面スクリーンを用いた装置では、常設のスクリーンを用いることが多い。この場合、スクリーンの形状が、球面や円筒形などの曲面,あるいは箱型などであることが多く、設計通りの形状や位置に、スクリーンを初期設置する作業が必要となる。また、特に複数のプロジェクタを使った映像提示装置では、各プロジェクタの映像がスクリーン上でうまくつながるように、プロジェクタやスクリーンの設置位置等を調整する設置作業が必要となる。また、経時変化によるスクリーンの垂みや、プロジェクタの特性変化や、位置ずれ等を調整する定期的なメンテナンス作業が必要となる。これらの作業は、専門家でも手間がかかるものであり、これら設置作業の簡便化が求められている。
従来、スクリーンに投影する映像の歪みを軽減することにより、設置作業の簡便化をはかる例として、カメラを使ってテスト画像を撮影することにより、歪みを自動的に補正する機能を有する装置、「画像投影装置」(特開平10−200836号)がある。
【0004】
以下、図面を参照しながら、上記第1の従来例について説明する。
図2は、第1の従来例である画像投影装置のブロック図である。
図2において、101は映像を投影するスクリーン、102はテスト画像、103はテスト画像102を発生するパターン発生回路、104は映像信号をデジタル信号からアナログ信号に変換するD/A変換回路、105はスクリーン101に映像を投影するプロジェクタ、106はテスト画像102を撮影するカメラ、107はカメラ106の映像信号と外部からのビデオ信号とを切替える切替スイッチ、108は映像信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換回路、109はテスト画像102のみの画像データを抽出するパターン抽出回路、110は歪み補正量を計算するCPU、111は歪み補正量を記憶するメモリ、112は映像信号を切替える切替スイッチ、113は映像信号を補正する歪み補正回路である。
【0005】
上記第1の従来例ではその詳細動作について、実施例で以下のことが開示されている。
第1の従来例では、テスト画像としては、上下または左右に並べられた同一の長さを有する2本の線分であればよく、例えば正方形や長方形などの矩形がある。
第1の従来例では、各装置の配置条件として、スクリーンの法線と、プロジェクタのレンズの光軸とは、平行である必要はないが、スクリーンの法線と、カメラの光軸とは、平行にする必要がある。
また、該第1の従来例の実施例では、プロジェクタの光軸とスクリーンの法線とのなす角が、カメラの光軸とスクリーンの法線とのなす角より小さければ、一定の補正効果が得られる、と述べられている。
【0006】
図3は、第1の従来例の全体のフローチャートである。
図4は、第1の従来例の、補正前後におけるテスト画像を説明する図である。
【0007】
まず、パターン発生回路103は、正方形のテスト画像102を発生し、該テスト画像は、切り替えスイッチ112、及び無処理で歪み補正回路113を通過し、D/A変換回路104を経由して、プロジェクタ105によってスクリーン101に投影される(図3のステップS101)。このとき、プロジェクタ105の光軸と、スクリーン101の法線とがずれていると、図4(a)に示すように、上記テスト画像102のスクリーン101上への投影像は、台形形状に変形する。
次に、スクリーン101に向けられたカメラ106で、上記変形したテスト画像102を撮影し、A/D変換回路108を経由して、パターン抽出回路109に入力される(図3のステップS102)。
パターン抽出回路109では、テスト画像102のみの画像データを抽出し、テスト画像102の歪量と、歪みを補正するための補正量とを、CPU110で計算し、補正データをメモリ111に記憶する (図3のステップS103)。
【0008】
次に、このステップS103の、歪量の計算と補正データの生成の手順について説明する。
図5は、第1の歪量の計算と補正データの生成を含む処理の流れを示すフローチャートである。
抽出された、テスト画像102の上辺と下辺の長さの差と、この上辺と下辺の間隔との比から、上記テスト画像102の上記スクリーン101上での、上下方向における単位間隔当たりの変化量を求め、上下方向の歪量とする(図5のステップS103-1)。
同様に、抽出されたテスト画像102の左辺と右辺の長さの差と、この左辺と右辺の間隔との比から、左右方向における単位間隔当たりの変化量を求め、左右方向の歪量とする(図5のステップS103-2)。
上記、上下方向と左右方向の歪量から、直線補間法などで、あらかじめ歪ませておくための補正データを求める(図5のステップS103-3)。
【0009】
次に、歪みなくスクリーンに投影したい外部ビデオ信号は、切替えスイッチ107、A/D変換回路108,切替えスイッチ112を経由して、歪み補正回路113に入力される。
歪み補正回路113では、メモリ111に記憶されている歪み補正データに従って、映像信号を補正し(図4(b),図5のステップS104)、該補正された映像信号は、D/A変換回路104を経由してプロジェクタ105に入力される。プロジェクタ105は、スクリーン101に投影し、歪みのない映像(図4(c)に示す)が得られる(図5のステップS105)。
また、別の従来例として、複数台のプロジェクタで投影した映像を1つの連続した映像として表示するために、投影する映像の一部を重ねるとともに、映像にあらかじめ歪みを与える機能を有する装置、「高臨場映像表示方法とその装置」(特開平6−178327号)がある。
以下、図面を参照しながら、上記第2の従来例について説明する。
図6は、第2の従来例である高臨場映像表示方法と、その装置のブロック図を示す。
図6において、201a,201b,201cは映像信号を投影する投影手段、202a,202b,202cは画像の歪みを補正する射影変換手段、203a,203b,203cは投影された画像が連続するように変換する連続画像変換手段、204は画像が投影されるスクリーンである。
【0010】
図7は、投影された画像の形状を示す図である。
図7において、205a,205b,205cは投影変換を行なわずに投射した画像、206a,206b,206cは投影変換を行なった後に投射した画像、207m,207nは画像の重なり部分である。
【0011】
次に、上記第2の従来例の高臨場映像表示方法とその装置の処理概要について説明する。
入力された映像信号は、あらかじめ想定しておいた画像の重なり部分207m,207nについて、連続画像変換手段203によって2つの画像が滑らかに重なるように輝度等を調整し、射影変換手段202は斜め投影による歪みをあらかじめ想定し、逆の歪みを画像信号に付加することにより、画像の歪みをキャンセルし、図7の206a,206b,206cに示す長方形になるように、投影変換を行なった画像を投射することにより、スクリーンに対して斜めに投射した複数の映像が歪みなく滑らかに連続してなる画像を得ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の従来例に示す上記のような構成では、スクリーンが平面ならばある程度の補正効果を期待することができるが、弛んだスクリーンのように平面とは限らないスクリーンに対しては、歪みを正確に補正することはできない、という課題があった。
【0013】
また、第1の従来例に示す上記のような構成では、観察者の視点位置と、カメラの位置と、プロジェクタの位置とを一致させておかなければならず、視点位置やプロジェクタの位置を自由に設定して、歪みのない映像を提供するようにすることはできない、という課題があった。
また、第1の従来例に示す上記のような構成では、歪みの補正を行うことはある程度の範囲でできるものの、補正した映像のスクリーン上の大きさや位置を希望通りに投影するためには、プロジェクタの位置や向きを変更して、または光学レンズ系を調整して、再度補正データを作成しなければならず、設置作業に手間と時間がかかる、という課題があった。
また、第1の従来例に示す上記のような構成では、補正データを一度生成した後に、スクリーンの形状が変化する場合には、再度歪み補正を行なう必要があり、風や振動などの外的要因で頻繁にスクリーン形状が変化する環境ではこれを使うことができない、という課題があった。
【0014】
また、第2の従来例に示す上記のような構成では、スクリーン形状やプロジェクタ特性を細かく調べた上で、設置位置を設計する際に歪み補正データを算出しておき、該歪み補正データを装置にあらかじめ組み込んでおく必要があった。このため、装置の設置作業時に、スクリーン形状やプロジェクタ位置や向きを、設計時の仕様通りに厳密に設定することができないと、十分な効果を得ることができず、この設置作業に手間と時間がかかるという課題があった。
また、第2の従来例に示す上記のような構成では、複数のプロジェクタによる映像をスクリーン上で連続した1つの映像として見せるために、映像の一部を重ねてその部分の輝度を調整することにより、継目を目立たせないように処理を行なっている。このため、設置時には、輝度調整のパラメータ決定作業が、投影時には映像の重複部分でのリアルタイムな輝度調整処理が、それぞれ必要となるという課題があった。
【0015】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、自由曲面のスクリーンに対して、あらかじめスクリーン形状を調べることなく、またプロジェクタの配置を厳密に調整することなく、簡単に歪みのない映像を得ることのできる、映像投影装置,映像投影方法,及び映像投影プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的としている。
また、観察者の視点位置と、テスト画像を撮影するカメラの位置と、プロジェクタの位置とを自由に設定しても、観察者の視点位置から見て歪みのない映像を得ることのできる、映像投影装置,映像投影方法,および映像投影プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的としている。
また、歪み補正を行うのと同時に、プロジェクタやスクリーンの位置や向きを変更することなく、スクリーン上の所望の位置に所望の大きさの映像を提示することのできる、映像投影方法,映像投影装置,および映像投影プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的としている。
また、スクリーン形状が頻繁に変化する状態において、歪みのない映像を提供することのできる、映像投影方法,映像投影装置,および映像投影プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的としている。
また、複数のプロジェクタによる映像を、プロジェクタの配置を厳密に調整することなく、連続した1つの映像として得ることのできる、映像投影方法,映像投影装置,および映像投影プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明かかる映像投影装置は、テスト画像を生成するテスト画像生成手段と、画像をスクリーンに投影する映像投影手段と、投影されたテスト画像の投射映像を撮影し、撮影画像として出力する撮影手段と、生成した前記テスト画像と前記撮影画像とを比較して、投射映像の歪量を算出する歪量計算手段と、前記歪量から画像を歪みなく投影できるよう、画像に事前に逆の歪みを与える補正データを生成する補正データ生成手段と、前記補正データを保持しておく補正データ記憶手段と、視点、映像投影手段、撮影手段、及びスクリーンの各位置と各向き、スクリーン形状、及び補正処理後の画像を投影したいスクリーン上の領域である投影指定領域のうち少なくとも1つを設置条件として入力する入力手段とを備え、前記歪量補正手段は、前記入力手段の設置条件をも加味して、投射映像の歪量を算出し、前記入力手段は、スクリーンを表す図形とテスト画像の投射映像を表す図形とを重ねて表示した画面においてユーザが投影指定領域を指定することを特徴とする
【0019】
本発明かかる映像投影装置は、前記映像投影装置において、前記映像投影手段は、映像補正手段で補正処理をした画像をスクリーンに投影するとともに、テスト画像生成手段のテスト画像を可視光域以外のある波長域でスクリーンに投影前記撮影手段は、投影されたテスト画像の投射映像を、前記波長域で撮影することを特徴とする
【0025】
本発明かかる映像投影方法は、テスト画像を生成するテスト画像生成工程と、画像をスクリーンに投影する映像投影工程と、投影されたテスト画像の投射映像を撮影し、撮影画像として出力する撮影工程と、生成した前記テスト画像と、前記撮影画像とを比較して、投射映像の歪量を算出する歪量計算工程と、前記歪量から画像を歪みなく投影できるよう、画像に事前に逆の歪みを与える補正データを生成する補正データ生成工程と、前記補正データを保持しておく補正データ記憶工程と、を含み、前記歪量補正工程は、前記入力工程の設置条件をも加味して、投射映像の歪量を算出し、前記入力工程は、スクリーンを表す図形と、テスト画像の投射映像を表す図形とを重ねて表示した画面において、ユーザが投影指定領域を指定することを特徴とする
【0029】
本発明かかる映像投影方法は、前記映像投影方法において、前記映像投影工程は、映像補正工程で補正処理をした画像をスクリーンに投影するとともに、テスト画像生成工程で生成したテスト画像を可視光域以外のある波長域でスクリーンに投影前記撮影工程は、投影されたテスト画像の投射映像を前記波長域で撮影することを特徴とする
【0035】
本発明かかる映像投影プログラムを記録した記録媒体は、コンピュータに実行させる手順として、テスト画像を生成するテスト画像生成手順と、スクリーンに投影したテスト画像の投射映像を撮影した撮影画像と、生成した前記テスト画像とを比較し、投射映像の歪量を算出する歪量計算手順と、前記歪量から画像を歪みなく投影するために画像に事前に逆の歪みを与える補正データを生成する補正データ生成手順と、前記補正データを保持する補正データ記憶手順とを含み、入力手順により、視点、映像投影手段、撮影手段、及びスクリーンの各位置と各向き、スクリーン形状、及び補正処理後の画像を投影したいスクリーン上の領域である投影指定領域のうち少なくとも1つを、設置条件として入力し、前記歪量補正手順は、前記設置条件をも加味して投射映像の歪量を算出し、前記入力手順は、スクリーンを表す図形と、テスト画像の投射映像を表す図形とを重ねて表示した画面において、ユーザが投影指定領域を指定することを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下は、本発明の実施の形態1による映像投影装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態1による映像投影装置の装置構成を示す図である。
図1において、1は映像を写すスクリーン、2はスクリーン1に投影するプロジェクタ(映像投影手段)、3はプロジェクタ2によってスクリーン1に投影された投射映像、4はスクリーン1や投射映像3を撮影するカメラ(撮影手段)、5は映像信号を出力する映像ソース(映像入力手段)、6はカメラ4からのデータより補正データを生成すると共に、生成した補正データに基づき映像ソース5からの映像信号に対して補正処理を施す映像補正装置、7は観察者の視点位置である。
【0047】
ここで、上記プロジェクタ2は、具体例には液晶式プロジェクタ、CRT式プロジェクタ、DLP(Digital Light Processing) 式プロジェクタ、オーバヘッドプロジェクタなどがあり、上記映像補正装置6は、具体例にはパーソナルコンピュータ、またはCPUやDSP(Digital Signal Processor)を組込んだワンボードマイコンなどの形態と、それに組み込まれたプログラムがある。また上記カメラ4の具体例には、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどがあり、上記映像ソース5の具体例には、ビデオレコーダ、映像ディスクプレーヤ、放送チューナ、ビデオカメラ、パーソナルコンピュータなどがある。
なお、上記映像ソース5および上記カメラ4は、上記映像補正装置6に内包された構成としてもよい。
また本実施の形態1では、上記スクリーン1の表面は必ずしも平面である必要はなく、自由曲面であるものとする。
また、上記視点位置7と、上記カメラ4の位置と、方向とは一致するものとする。また上記スクリーン1は、上記投射映像3を全て表示するに足りる十分な大きさであるものとする。
【0048】
また図8は、本実施の形態1による映像投影装置のハードウエア構成を示す図であり、本実施の形態1による映像投影装置では、上記映像補正装置6を、本実施の形態1の映像投影装置による映像投影処理プログラムを格納した記録媒体を有するコンピュータシステムとすることにより、映像投影処理が行われる。
図において、301はユーザから数値情報や文字情報などを受け付けるキーボード、302はユーザから情報を選択したり、画面上の位置情報を受け付けるマウス、303はプログラムやデータなどを記憶した記憶媒体、304は記憶媒体303からプログラムやデータを読み込んで一時的に保持したり、キーボード301やマウス302から読み込んだデータを一時的に保持する主記憶装置、305は主記憶装置304に保持されているプログラムを構成する個々の命令によって、データに対して四則演算や論理演算などの処理を施したり、コンピュータ全体の動作を制御する中央処理装置、306は映像信号を一時的に保持しておき、必要に応じて画素単位にデータをアクセスできる映像入力メモリ、307は外部に対して出力する映像信号を一時的に保持しておき、必要に応じて画素単位にデータをアクセスできる映像出力メモリ、308はキーボード301、マウス302、記憶媒体303、主記憶装置304、中央処理装置305、映像入力メモリ306、映像出力メモリ307を接続するバスであり、中央処理装置305からの制御により、このバスを通して、各装置間のデータやプログラムを送受信することができる。
なお、映像入力メモリ306、および映像出力メモリ307は、その機能を主記憶装置304で兼用し、映像入力メモリ306、および映像出力メモリ307を、映像補正装置6には有しない構成としてもよい。
【0049】
次に、本実施の形態1による映像投影装置の動作概要について説明する。
図1に示すように、スクリーン1の正面方向に対して斜めの方向に、プロジェクタ2を配置する。まず、映像補正装置6において、補正データ作成プログラムが記録媒体303より主記憶装置304に読み込まれ、中央処理装置305で実行される。ユーザがキーボード301やマウス302から入力した条件によってテスト画像が生成され、映像出力メモリ307から映像信号としてプロジェクタ2へ出力される。ここで、テスト画像はあらかじめ記憶媒体303に用意されている複数のテスト画像から、プログラムによって最適なものを選択して出力してもよい。
【0050】
プロジェクタ2は入力した映像信号を投影光に変換して出力し、テスト画像の投射映像3がスクリーン1上に形成される。このとき、投射映像3は、スクリーン1とプロジェクタ2が正対設置されていないことと、視点位置7がスクリーン1の正面にないことと、スクリーン1の表面形状とにより、歪んだ図形となっている。
視点位置7と同じ位置において、カメラ4でテスト画像の投射映像3を撮影し、映像補正装置6の映像入力メモリ306に入力する。この時点で、テスト画像の投影を停止する。
生成したテスト画像と、映像入力メモリ306に入力された撮影画像とを比較して歪みを算出し、投影時に歪がないように事前に逆の歪みを与えるための補正データを算出し、主記憶装置304、または記憶媒体303に記憶しておく。
【0051】
次に、映像補正プログラムが、記録媒体303より主記憶装置304に読み込まれ、中央処理装置305で実行される。映像ソース5より出力された映像信号は、画像フレームごとに映像入力メモリ306に逐次的に取り込まれ、補正データに従って、映像入力メモリ306から映像出力メモリ307に逐次的に変換して格納される。
映像出力メモリ307の内容は、映像信号として逐次出力され、プロジェクタ2によってスクリーン1に投影され、視点位置7から見て歪みのない正しい映像が形成される。
【0052】
次に、本実施の形態1による映像投影装置のブロック構成を説明する。
図9は、本実施の形態1による映像投影装置の構成を説明するためのブロック図である。
図において、701はテスト画像を生成するテスト画像生成手段、702は映像信号を入力し、スクリーンに投影する映像投影手段、703はスクリーンに投影したテスト画像を撮影し、撮影画像として出力する撮影手段、704は撮影手段703の撮影画像を入力しテスト画像に関する情報を取り出すテスト画像抽出手段、705はテスト画像抽出手段704のテスト画像に関する情報と、テスト画像生成手段701のテスト画像とを比較して、歪量を算出する歪量計算手段、706は歪量計算手段705の歪量を入力し、スクリーンに歪みのない所望の映像が得られるように映像信号を補正するための補正データ(補正テーブル)を算出する補正データ(補正テーブル)生成手段、707は補正データ(補正テーブル)を保持する補正データ(補正テーブル)記憶手段、708は投影したい映像信号を受け付ける映像入力手段、709は映像入力手段708で受けた映像信号を補正データ記憶手段707に保持している補正データ(補正テーブル)を用いて補正処理し、映像投影手段702に出力する映像補正手段である。
本実施の形態1では、撮影手段703の具体的装置例としてカメラ4を用い、映像投影手段702の具体的装置例としてプロジェクタ2を用いるものとする。
【0053】
また図10は、上記映像補正手段709の構成を示すブロック図である。
図10において、401は映像信号を画像フレーム単位に順次取り込み記憶し、指定されたアドレスの画素値を出力する入力フレームメモリ、402は指定されたアドレスに画素値を書込むことにより補正した画像をフレーム単位に生成し、映像信号として順次出力する出力フレームメモリ、403は出力フレームメモリ402のアドレスを発生するアドレス発生手段、404は補正データ(補正テーブル)記憶手段707にある補正データ(補正テーブル)を参照して、アドレス発生手段403が出力したアドレスに対応する入力フレームメモリ401の複数のアドレスを出力するアドレス変換手段、405は補正データ(補正テーブル)記憶手段707にある補正データを参照して、画素毎の重みを出力する重み決定手段、406は入力フレームメモリ401から取り出した複数の画素値と、重み決定手段405の重みとから、目的の画素値を補間計算する画素補間手段、407は補正データ(補正テーブル)記憶手段707にある補正データ(補正テーブル)を参照して、アドレス発生手段403が出力したアドレスに対応する画素にマスク処理を行なうか否かを判定するマスク処理判定手段、408はマスク処理判定手段407の判定結果に従って画素にマスク処理を行ない出力するマスク処理手段である。
【0054】
次に、本実施の形態1におけるテスト画像の構成について説明する。
図11は、本実施の形態1におけるテスト画像の構成図である。
図11に示すように、テスト画像は、背景および複数の特徴点で構成される。ここで、複数の特徴点は、横方向へ等間隔にU個、縦方向へ等間隔にV個、並んでいる。この縦方向と横方向の間隔は、同じであっても良いし、異なっていても良い。各特徴点は、1つまたは複数の画素で構成される。各特徴点を構成する画素は、背景を構成する画素と、異なる画素値をとる。
図11において、特徴点を囲む矩形は、テスト画像の輪郭を説明するための図形であり、実在するものではない。また、図11に示すテスト画像は、特徴点が格子上に並んでいるが、必ずしもこの形態である必要はない。ここで、各特徴点が投影後にどこに移動したか(この移動量が歪量となる)が重要であるので、テスト画像の要件は、生成した特徴点の位置が既知であることと、投影後の特徴点と対応づけるための情報である識別子を備えていること、とである。
【0055】
図11に示すテスト画像は、複数の特徴点を等間隔に配置し、かつ格子状に並べることにより、該複数の特徴点間の相対的な位置関係を識別子としている、例である。
スクリーン1の自由曲面の状況に応じて、テスト画像のある領域に特徴点を密度高く配置したり、識別子として、特徴点毎に色を変えたり、特徴点毎に点滅周期を変えたり、することも考えられる。
【0056】
次に、本実施の形態1におけるテーブルの構成について説明する。
図12は、本実施の形態1におけるテーブル(補正テーブル)の構成図である。
図12において、テーブルは2つのインデックスを持つ2次元テーブルで、インデックスを決めれば、テーブル要素を一意に指定することができる。また、各テーブル要素はテーブルにより異なり、詳細は後述する。
【0057】
次に、本実施の形態1による映像投影装置で使用する座標系を、図を用いて説明する。
図13は、本実施の形態1における、画像フレームにおける座標系の説明図である。
図13に示すように、画像フレームの左上の画素を、座標値(0,0)の原点Oとし、X軸,Y軸をそれぞれ設ける。
本実施の形態1における映像投影装置では、撮影手段703が出力する撮影画像として、画像フレームCを使用する。画像フレームCは、CX×CY個の画素で構成する。また、映像補正手段709の入力フレームメモリ401は画像フレームSを、出力フレームメモリ402は画像フレームBをそれぞれ使用する。画像フレームSは、SX×SY個の画素で、画像フレームBは、BX×BY個の画素でそれぞれ構成する。
本実施の形態1における映像投影装置では、BX×BY個のテーブル要素で構成されるテーブルを、補正テーブルThとして使用する。
【0058】
図14は、補正テーブルThのテーブル要素の構成を示す図である。
図14に示すように、補正テーブルThのテーブル要素は、1組の座標値x,yと、重みw0,w1,w2,w3で構成する。
本実施の形態1における映像投影装置では、CX×CY個のテーブル要素で構成されるテーブルT0と、BX×BY個のテーブル要素で構成するテーブルT1およびT2を使用する。
図15は、テーブルT0,T1,T2のテーブル要素の構成を示す図である。
図15に示すように、これらのテーブル要素は、1組の座標値x,yで構成する。ここで、実施の形態1で使用する変数、およびテーブルは、主記憶装置304に格納される。
【0059】
以下、本願明細書における、主要な記号の命名則について説明する。
ある画像フレームAを構成する任意の画素Pを、 P(A) と表記し、特に、座標(x, y)に位置する画素Pを、P(A)[x, y]と表記する。
また、 ある画像フレームA上においてテスト画像を構成する任意の特徴点Qを Q(A) と表記し、特に、(i, j)番めの特徴点Qを、 Q(A)[i, j]と表記する。
テーブルTを構成する(i, j)番めのテーブル要素を、 T[i, j] と表記する。
また、画像フレームC,画像フレームS,画像フレームBは、単にC,S,Bと表記することがある。同様に、テーブルT0,テーブルT1,テーブルT2,テーブルThは、単にT0, T1, T2, Thと表記することがある。
【0060】
本実施の形態1における動作原理を、簡単に説明する。
図16は、本実施の形態1の動作原理を説明する図である。
図16において、501は画像フレームS上に生成したテスト画像、502はテスト画像501を画像フレームB上に無処理のまま複写したテスト画像、503は投影したテスト画像をカメラ撮影して得られた画像フレームC1上のテスト画像、504はテスト画像を補正処理後に投影し、カメラ撮影して画像フレームC0上に得られるべき理想のテスト画像、505は画像フレームS上の補正処理前の入力画像、506は入力画像505を補正処理した補正後画像、507は投影した画像506をカメラ撮影して得られた画像フレームC2上の投射映像、である。
【0061】
まず、補正テーブル生成の動作原理について説明する。
図16では、入力画像505はテスト画像501と同じとして説明する。
テスト画像501は、無変換でテスト画像502に複写するので、特徴点Q(S)はそのまま特徴点Q(B)に写像される。
テスト画像502の特徴点Q(B)は、ある変換Tbc1によりテスト画像503の特徴点Q(C1)に写像されたと考え、これを数1で表現する。
【数1】
Figure 0004507307
同様に、テスト画像502の特徴点Q(B)は、変換Tbc0によりテスト画像504の特徴点Q(C0)に写像されたと考え、これを数2で表現する。
【数2】
Figure 0004507307
入力画像505の特徴点Q(S)は、変換 Tsbにより補正後画像506の特徴点Q(B)に写像され、さらに補正後画像506の特徴点Q(B)は、変換Tbc2により画像507の特徴点Q(C2)に写像されたと考え、これを数3で表現する。
【数3】
Figure 0004507307
投影機器の設置状態は変更していないので、変換Tbc1と変換Tbc2は一致し、テスト画像504と、投射映像507の、各特徴点が一致するように、変換 Tsbを決めることができ、数4で表すことができる。
【数4】
Figure 0004507307
数1〜数4はテスト画像の特徴点Qについての変換であるが、各画像フレーム上の任意の画素Pについて、周りを囲む特徴点で補間することにより、画素に拡張した変換を計算することができ、数4と同じ形で表現できる。こうしてできた変換 Tbsが、求める補正テーブルとなる。
【0062】
次に、映像補正実行時の動作原理について説明する。
入力画像505は、各画素について数5に示す変換により補正後画像506を生成し、投影する(Tbs2で変換する)ことにより、歪みのない投影画像507を得ることができる。
【数5】
Figure 0004507307
以上が、動作原理である。
【0063】
続いて、本実施の形態1における映像投影装置の詳細な動作について、フローチャートを用いて説明する。
図17から図27は、本実施の形態1による映像投影装置の詳細動作のフローチャートである。
図17は、本実施の形態1の全体フローチャートであり、図18は、図17のステップS1の詳細なステップS1-1〜6を示すフローチャートである。
まず、テスト画像の投影と抽出の手順から説明する(図17,18のステップS1,S1-1〜6)。
テスト画像生成手段701は、図11に示すようなU×V個の特徴点を有するテスト画像を生成する(図18のステップS1-1)。
撮影手段703は、テスト画像を投影していない状態でスクリーン1を撮影し、撮影画像Z0とする(図18のステップS1-2)。
映像投影手段702は、テスト画像をスクリーン1に投影する。スクリーンの表面は自由曲面であるため、テスト画像の投射映像3は歪んだものとなる。
この状態で、撮影手段703は先ほどと同じ撮影条件で、テスト画像の全体を含むように撮影し、撮影画像Z1とする(図18のステップS1-3)。
【0064】
図28は、歪んだテスト画像の投射映像3を撮影した画像Z1の一例である。
ただし、歪み方はスクリーン1と撮影手段703との位置関係、およびスクリーン1の表面の状態などによって変化する。また図28は、特徴点がU×V=5×5の場合である。テスト画像抽出手段704は、撮影画像Z0とZ1との差分から、特徴点の領域を抽出した特徴点画像Z10を生成する(図18のステップS1-4)。
【0065】
図29は、特徴点画像Z10の一例を示す図である。ただし、図29は特徴点がU×V=5×5の場合である。
テスト画像抽出手段704は、特徴点画像Z10において、画素値がある閾値SVより大きい画素の集まりを特徴点候補として抽出し、その位置(画素の集まりの重心位置)を算出する。ここで、特徴点候補の数がU×V個より少ない場合は、閾値SVを下げて再抽出する。
また、特徴点候補の数がU×V個より多い場合は、画素の集まりが大きい順に、U×V個を選出し、U×V個の特徴点候補を決定する(図18のステップS1-5)。
続いて、生成したテスト画像の特徴点と特徴点候補とを、1対1に対応づけするラベリング処理を行なう(図18のステップS1-6)。
【0066】
ここではその一例として、各特徴点の座標値と、その相対位置関係から行なうラベリング手順を、図19に示す。
まず、図29に示す特徴点画像Z10において、特徴点Q(C)[0,0]を決定する(図19のステップS1-61)。同様に、特徴点Q(C)[1,0]〜Q(C)[U-1,0]を、順に決定する(図19のステップS1-62)。さらに、特徴点Q(C)[0,1]〜Q(C)[U-1,V-1]を、順に決定する(図19のステップS1-63,64)。
【0067】
次に、投影指定領域の決定手順について説明する(図17,図20のステップS2,S2-1〜5)。
図30は、投影指定領域の決定処理を説明する図である。
図30において、歪量計算手段705は、4つの特徴点Q(C)[0,0], Q(C)[0,V-1], Q(C)[U-1,V-1], Q(C)[U-1,0]で囲まれる領域を決定し、テスト画像領域RTとする。
テスト画像の左辺を構成する特徴点で最も大きいX座標値(つまり、最も右に位置する特徴点のX座標値)を、変数x0に格納する(図20のステップS2-1)。ここで、左辺を構成する特徴点とは、図30から明らかなように、Q(C)[0,0]〜Q(C)[0,V-1]である。
同様にして、変数x1,y0,y1を求める(図20のステップS2-2〜4)。
テスト画像領域RTに内接する矩形領域を求め、投影指定領域RDとする(図20のステップS2-5)。
【0068】
続いて、補正テーブルThの生成手順について、図21を用いて説明する。
補正テーブルの生成では、補正データ生成手段706は、幾つかの中間テーブルの作成を経て、目的の補正テーブルThを生成する(図21のステップS3-1〜4)。
【0069】
図31は、画像フレームC0の説明図である。
図31に示すように、投影指定領域RDにテスト画像を配置した状態の画像フレームC0を考える(図22のステップS3-11)。
画像フレームC0は、テスト画像を作成しようとする補正データで補正処理をした後に投影し、カメラで撮影した場合に得られるべき画像フレームである。
図22のステップS3-12〜15を、画像フレームC0上の全ての画素P(C0)[k, l] (k=0〜CX-1, l=0〜CY-1)について繰り返すことにより、テーブルT0を作成する。
【0070】
図32、図33は、テーブルT0の生成処理を説明する図である。
図32において、着目しているP(C0)[k, l] が投影指定領域RDの内部にある場合は、P(C0)を囲む4つの特徴点Q(C0)[i, j], Q(C0)[i+1,j], Q(C0)[i+1,j+1], Q(C0)[i,j+1]を決定し、内分比率を、数6から求める。
【数6】
Figure 0004507307
図33に示すように、これら4つの特徴点がそれぞれ対応するB上の特徴点Q(B)[i, j], Q(B)[i+1,j], Q(B)[i+1,j+1], Q(B)[i,j+1]からP(B)の座標値を数7で計算し、T0[k, l]に格納する。
【数7】
Figure 0004507307
ここで、P(C0)が投影指定領域RDの外部にある場合は、T0[k, l]に”外部フラグ”を立てる(図22のステップS3-11〜16)。
ここで、”外部フラグ”を立てるとは、一つの具体例としては、テーブル要素の座標値に通常使用しない座標値(例えば負の数)を代入することで、実現することができる。
以上の手順で、テーブルT0を生成することができる。
【0071】
図23のステップS3-21〜24を、画像フレームB上の全ての画素P(B)[k, l] (k=0〜BX-1, l=0〜BY-1)について繰り返すことにより、テーブルT1を作成する。
図34、図35は、テーブルT1の生成処理を説明する図である。
図34において、着目している画素P(B)[k, l] を囲む特徴点Q(B)[i, j], Q(B)[i+1,j], Q(B)[i+1,j+1], Q(B)[i,j+1]を求め、内分比率を数8から求める。
【数8】
Figure 0004507307
図35に示すように、これら4つの特徴点がそれぞれ対応する画像フレームC1上の特徴点Q(C1)[i, j], Q(C1)[i+1,j], Q(C1)[i+1,j+1], Q(C1)[i,j+1]、の座標値と、内分比率とから、各辺上の点A,B,C,Dを求める。次に、線分ACと線分BDの交点であるP(C1)の座標値を求め、テーブルT1[k, l]に格納する(図23のステップS3-21〜24)。
以上の手順で、テーブルT1を生成することができる。
【0072】
図24のステップS3-31〜34を、画像フレームB上の全ての画素P(B)[k, l] (k=0〜BX-1, l=0〜BY-1)について繰り返すことにより、テーブルT2を作成する。
図36はテーブルT2の生成処理を説明する図である。
図36において、着目しているP(B)[k, l] が対応する画像フレームC上の座標E(cx, cy)を、数9に示すようにテーブルT1から求める。
【数9】
Figure 0004507307
ここで、座標値cx, cyは整数になるとは限らず一般に実数となるため、このままでは対応するPN(C)は定まらない。
そこで、この座標E(cx, cy)を囲む4つの実在する画素P(C)[i, j], P(C)[i+1,j], P(C)[i+1,j+1], P(C)[i,j+1]を、数10で求め、点Eに最も近い画素をPN(C)とする。図36では、左下のP(C)[i,j+1]がPN(C)に対応している。PN(C)が対応する画像フレームS上の点PN(S)の座標値を、数11から求め、テーブルT2[k, l]に格納する。
【数10】
Figure 0004507307
【数11】
Figure 0004507307
このとき、数11でT0[k1,l1]に”外部フラグ”が立っている場合は、そのフラグをそのままT2[k, l]に立てる(ステップS3-31〜34)。
以上の手順で、テーブルT2を生成することができる。
【0073】
図25のステップS3-41〜44を、画像フレームB上の全ての画素P(B)[k, l] (k=0〜BX-1, l=0〜BY-1)について繰り返すことにより、テーブルThを作成する。
図37は、テーブルThの生成処理を説明する図である。
図37において、着目しているP(B)[k, l] が対応する画像フレームS上の座標F(cx, cy)を数12から求める。
【数12】
Figure 0004507307
点Fを囲む4つの画素P(S)[i, j],P(S)[i+1,j],P(S)[i+1,j+1],P(S)[i,j+1]を、数13から求める。
【数13】
Figure 0004507307
点Fと上記各4画素との距離の逆数e0, e1, e2, e3を求め、それぞれに比例する重みを、数14で正規化し、さらに1024倍して小数部の切捨て処理等で整数化したものを、重みw0, w1, w2, w3とする。各重みと、4画素のうち,左上の画素P(S)[i, j]の座標値(x, y) = (i, j)を、1つのテーブル要素として、Th[k, l]に格納する(図25のステップS3-41〜44)。
【数14】
Figure 0004507307
ここで、重みを1024倍して整数化しているのは、小数点形式より整数形式の方が一般に記憶領域が小さくてすみ、結果として補正テーブルのサイズを小さくすることができるからである。その時に1024倍しているのは、単なる整数倍よりも2の指数乗倍の方が一般のコンピュータでは高速に演算できるためであり、この1024倍している点は、特にこれに限定されることなく、重みの有効桁数を考慮して最適な2の指数乗倍を使用するようにすれば良い。
以上の手順で、補正テーブルThを生成することができる。
この補正テーブルThは、補正データ記憶手段707に記憶しておく。
ここで、図28から図37において、外周の矩形は、画像または画像フレームの領域を説明するための図形であり、実在するものではない。同様に、破線は各種領域を説明するための図形であり、実在するものではない。
【0074】
次に、映像の補正処理の手順について説明する(図17,図26,図27のステップS4,S4-1〜5,S4-31〜34)。
映像入力手段708は、投影したい映像信号を受け付ける。
映像補正手段709は、入力フレームメモリ401に映像信号を1フレーム取り込み、画像フレームSとする(図26のステップS4-1)。
図26のステップS4-2〜4を、画像フレームB上の全ての画素P(B)[k, l] (k=0〜BX-1, l=0〜BY-1)について繰り返すことにより、補正した画像を生成する。
つまり、画素P(B)の画像フレームB上のアドレスを、アドレス発生手段403が順次出力し、以下の処理を繰り返す。
アドレス変換手段404は、補正データ記憶手段707から座標値x, yを読み込み、処理対象の4つの画素を求め、画像フレームS上の、4つの画素のアドレスに変換する。
重み決定手段405は、補正データ記憶手段707から重みw0, w1, w2, w3を読み込み、画素補間手段406は、アドレス変換手段404により変換されたアドレスが示す入力フレーム401の画素値に数15の演算を行ない、画素値を出力する。
【数15】
Figure 0004507307
マスク処理判定手段407は、補正データ記憶手段707から重みw0, w1, w2, w3を読み込み、その全てが0ならばマスク処理を実行する。
そして、アドレス発生手段403から出力されたアドレスが示す出力フレームメモリ709上の画素に画素値が格納される(図26,27のステップS4-2〜5, S4-31〜34)。
ここで、マスク処理とは、目的の画素に0(最低輝度つまり消灯)の画素値を格納することである。
【0075】
最後に、画像補正手段709は、出力フレームメモリ402の内容を映像信号として、順次出力する。
映像信号は、映像投影手段702でスクリーン1に投影され、視点位置7から見て歪のない正しい投射映像が得られる(図26のステップS4-5)。
なお、本発明の実施の形態1では、テスト画像の投影と、抽出の手順(図18のステップS1-1〜S1-6)の代わりに、次に示す第2のテスト画像の投影と、抽出の手順(図38のステップS1-101〜S1-105)を行うものとしても良い。
この第2のテスト画像の投影と、抽出の詳細手順では、特徴点を1個のみ順次点灯することにより、特徴点を順次特定して行く。
【0076】
図38は、第2のテスト画像の投影と、抽出のフローチャートである(ステップS1-101〜105)。
撮影手段703は、テスト画像を投影していない状態でスクリーン1を撮影し、撮影画像Z0とする(図38のステップS1-101)。
図38のステップS-102〜105を全ての特徴点Q(C)[x, y] (x=0〜U-1, y=0〜V-1)について繰り返すことにより、特徴点を特定する。
テスト画像生成手段701は、着目している特徴点Q(C)[x, y]のみを点灯したテスト画像を生成し、映像投影手段702でスクリーン1に投影する(ステップS1-102)。
この状態で、撮影手段703は先ほどと同じ撮影条件でテスト画像の投射映像全体を含むように撮影し、撮影画像Z1とする(図38のステップS1-103)。
【0077】
テスト画像抽出手段704は、撮影画像Z0とZ1との差分から、特徴点の領域を抽出した特徴点画像Z10を生成する(ステップS1-104)。
テスト画像抽出手段704は、特徴点画像Z10において画素値がある閾値SVより大きい画素の集まりを特徴点候補として抽出し、その位置(画素の集まりの重心位置)を算出する。ここで、特徴点候補が皆無の場合は、閾値SVを下げて再抽出する。また特徴点候補の数が複数個ある場合は、最も画素の集まりが大きいものを特徴点候補として、決定する。この特徴点候補をそのまま着目している特徴点Q(C)[x, y]とする(図38のステップS1-105)。
また、テスト画像として、特徴点を1個ずつ増やしながら追加点灯し、図38のステップS1-104において、テスト画像抽出手段704は、撮影画像Z1と直前の撮影画像Z1(ループの初回のみ撮影画像Z0)との差分から、特徴点の領域を抽出した特徴点画像Z10を生成することにより、特徴点を順次特定して行く手順もある。
以上が、第2のテスト画像の投影と、抽出の手順である。
【0078】
なお、本発明の実施の形態1では、テスト画像の投影と、抽出の手順(図18のステップS1-1〜S1-6)の代わりに、次に示す第3のテスト画像の投影と、抽出の手順(図39のステップS1-201〜S1-206)を行うようにしても良い。
第3のテスト画像の投影と、抽出の手順では、特徴点毎に異なる色を持つテスト画像を用いて特徴点を特定する。
【0079】
図39は、第3のテスト画像の投影と、抽出のフローチャートである(ステップS1-201〜206)。
テスト画像生成手段701は、特徴点毎に異なる色を設定したテスト画像を生成する(図39のステップS1-201)。
撮影手段703は、テスト画像を投影していない状態でスクリーン1を撮影し、撮影画像Z0とする(図39のステップS1-202)。
次に、映像投影手段702は、テスト画像をスクリーン1に投影する。
この状態で、撮影手段703は、先ほどと同じ撮影条件で、テスト画像の全体を含むように撮影し、撮影画像Z1とする(図39のステップS1-203)。
テスト画像抽出手段704は、撮影画像Z0とZ1との差分から、特徴点の領域を抽出した特徴点画像Z10を生成する(図39のステップS1-204)。
テスト画像抽出手段704は、特徴点画像Z10において画素値がある閾値SVより大きい画素の集まりを特徴点候補として抽出し、その位置(画素の集まりの重心位置)を算出する。ここで、特徴点候補の数が、U×V個より少ない場合は、閾値SVを下げて再抽出する。また、特徴点候補の数が、U×V個より多い場合は、画素の集まりが大きい順に、U×V個を選出し、U×V個の特徴点候補を決定する(図39のステップS1-205)。
図39のステップS-206を、全ての特徴点Q(C)[x, y] (x=0〜U-1, y=0〜V-1)について繰り返すことにより、特徴点を特定する。
テスト画像生成手段701が、[x, y]番めの特徴点に設定していた色に最も近い色を持つ特徴点候補を、特徴点Q(C)[x, y]とし、特徴点候補から除く(図39のステップS1-206)。
以上が、第3のテスト画像の投影と、抽出の手順である。
なお、本発明の実施の形態1では、テスト画像の投影と、抽出の手順(図18のステップS1-1〜S1-6)の代わりに、次に示す第4のテスト画像の投影と、抽出の手順(図40のステップS1-301〜S1-306)を行うようにしても良い。
【0080】
第4のテスト画像の投影と、抽出の手順では、特徴点毎に異なる周期で点滅するテスト画像を使って、特徴点を特定する。
図40は、第4のテスト画像の投影と、抽出のフローチャートである(ステップS1-301〜306)。
テスト画像生成手段701は、特徴点毎に異なる周期で点滅するテスト画像を生成する(図40のステップS1-301)。
【0081】
映像投影手段702は、特徴点毎に異なる周期で点滅するテスト画像をスクリーン1に連続投影する。
この状態で、撮影手段703は、先ほどと同じ撮影条件でテスト画像の全体を含むように最も遅い点滅周期の2倍以上の時間ほど連続撮影し、一連の撮影画像Z1とする(図40のステップS1-302)。
テスト画像抽出手段704は、一連の撮影画像Z1から点滅する領域とその周期を関連付けて特徴点候補として抽出する(図40のステップS1-303)。
図40のステップS-304を、全ての特徴点Q(C)[x, y] (x=0〜U-1, y=0〜V-1)について繰り返すことにより、特徴点を特定する。
テスト画像生成手段701が、[x, y]番めの特徴点に設定していた点滅周期に最も近い特徴点候補を、特徴点Q(C)[x, y]とし、特徴点候補から除く(ステップS1-304)。
以上が、第4のテスト画像の投影と、抽出の手順である。
なお、テスト画像の投影と抽出の手順では、特徴点の識別子として、点滅周期や色情報の両方を使うなど、識別子を組み合わせることも考えられる。
【0082】
以上のように、本実施の形態1では、自由曲面の表面のスクリーン1に対して斜めに配置したプロジェクタ2で投影した映像を、ある視点位置7で観察する状況で、補正無しのテスト画像を投影し、視点位置7にてカメラ4でテスト画像を撮影し、あらかじめ逆の歪みを与えるための補正データを生成し、この補正データで投影したい映像を補正処理し、プロジェクタ2で投影することにより、視点位置7から見て歪みなく正しい映像を得ることが可能となる。このことにより、従来手間のかかっていたスクリーンの設置調整や、プロジェクタの配置調整といった作業の省力化を行うことが可能となる。
なお、重みテーブルの各重みを、2の指数乗倍し整数化してテーブルに保存することにより、補正テーブルのサイズを小さくでき、補正テーブル記憶手段707を効率よく使うことができるだけでなく、補正テーブル生成の処理、および画像の補正処理の演算を、高速に行うことが可能となるのは、上記で説明した通りである。
なお、カメラ4の位置と視点位置7とは、厳密に一致しなくとも、そのずれが小さければ、上記手順を行うことにより、一定の歪み補正効果を得ることができる。
【0083】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2による映像投影装置について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態2は、実施の形態1と共通部分が多いため、相違点を中心に説明する。
図41は本発明の実施の形態2による映像投影装置の装置構成の図である。
図41において、1は映像を写すスクリーン、2a,2bはスクリーン1に映像を投影するプロジェクタ、3a,3bはそれぞれプロジェクタ2a,2bによってスクリーン1に投影された投射映像、4はスクリーン1や投射映像3を撮影するカメラ、5は映像信号を出力する映像ソース、6はカメラ4からのデータから補正データを生成し、映像ソース5からの映像信号を補正処理して、プロジェクタ2a,2bに出力する映像補正装置、7は観察者の視点位置である。
ここで、上記映像ソース5、および上記カメラ4は、上記映像補正装置6に内包された構成としてもよい。
【0084】
本実施の形態2では、実施の形態1と同様に、上記スクリーン1の形状は必ずしも平面である必要はなく、自由曲面であるものとする。また、上記視点位置7と上記カメラ4の、位置と方向は一致するものとする。
また本発明の実施の形態2による映像投影装置のハードウエア構成は、図8に示す実施の形態1によるものと同一であり、説明を省略する。
次に、本発明の実施の形態2による映像投影装置の動作概要について、図41及び図8を用いて説明する。
図41に示すように、スクリーン1の正面方向に対して斜めの方向にプロジェクタ2a,2bを配置する。映像補正装置6において、補正データ作成プログラムでテスト画像が生成され、プロジェクタ2a,2bに出力される。
まず、プロジェクタ2bが映像を投影していない状態で、プロジェクタ2aに入力されたテスト画像を投影すると、テスト画像の投射映像3aのみがスクリーン1上に形成される。このとき、投射映像3はスクリーン1とプロジェクタ2が正対設置されていないことと、視点位置7がスクリーン1の正面にないことと、スクリーン1の表面形状により、歪んだ図形となっている。
視点位置7と同じ位置において、カメラ4でテスト画像の投射映像3aを撮影し、映像補正手段6の映像入力メモリ306に入力する。
同様に、プロジェクタ2aが映像を投影していない状態で、プロジェクタ2bに入力されたテスト画像を投影すると、テスト画像の投射映像3bのみがスクリーン1上に形成される。テスト画像の投射映像3bもやはり歪んだ図形となっている。
【0085】
先ほどと同じ位置において、カメラ4でテスト画像の投射映像3bを撮影し、映像補正手段6の映像入力メモリ306に入力する。
この時点で、テスト画像の投影を停止する。
生成したテスト画像と、映像入力メモリ306に保存された撮影画像とを比較して、歪みを算出し、投影時に歪みがないように、かつ、2つの投射映像3a,3bが連続して1つの映像となるように、事前に逆の歪みを与えるための補正データを算出し、記録媒体303、または主記憶装置304に記憶しておく。
次に、映像補正プログラムにより、映像ソース5より出力された映像信号は、画像フレームごとに映像入力メモリ306に逐次的に取り込まれ、補正データに従って、映像入力メモリ306から映像出力メモリ307に逐次的に変換して格納される。
映像出力メモリ307の内容は映像信号として逐次出力され、プロジェクタ2a,2bによってスクリーン1に投影され、視点位置7から見て、連続した歪みのない正しい映像が形成される。
また、本実施の形態2における映像投影装置のブロック構成は、上記実施の形態1の映像投影装置の詳細な構成と同一であり、説明を省略する。
【0086】
次に、本実施の形態2による映像投影装置の詳細な動作について、フローチャートを用いて説明する。
図42と図43は、本実施の形態2による映像投影装置の詳細動作のフローチャートである。
図42において、プロジェクタ2aにおいて、テスト画像の投影と、抽出を行う(図42のステップS21)。
続いて、プロジェクタ2bにおいて、テスト画像の投影と抽出を行う(図42のステップS22)。
ここで、ステップS21,S22の詳細手順は、上記実施の形態1のステップS1-1〜6と同じであり、説明を省略する。
次に、投影指定領域の決定手順について説明する(図42,図43のステップS23,S23-1〜5)。
【0087】
図44は、投影指定領域の決定処理を説明する図である。
図44において、10a,10bはプロジェクタ2a,2bに対応する仮の投影指定領域RDa0, RDb0で、それぞれの左上と右下の座標を、(a0x0, a0y0), (a0x1, a0y1)、および(b0x0, b0y0), (b0x1, b0y1)とする。
11a,11bは、プロジェクタ2a,2bに対応する投影指定領域RDa, RDbで、それぞれの左上と右下の座標を、(ax0, ay0), (ax1, ay1)、および(bx0, by0), (bx1, by1)とする。
プロジェクタ2a,2bの仮の投影指定領域RDa0, RDb0を決定する(図43のステップS23-1,S23-2)。
ここで、ステップS23-1,S23-2の詳細手順は、上記実施の形態1のステップS2-1〜5と同じであり、説明を省略する。
仮の投影指定領域RDa0, RDb0から投影指定領域RDa, RDbを決定する(図43のステップS23-3)。
図44(a)において、仮の投影指定領域RDa0, RDb0は一部重複しながら垂直方向にずれている。
これを、図44(b)に示すように、同じ高さで重ならずに1つの連続した長方形領域となるように、数16を使って投影指定領域RDa, RDbを決定する(図43のステップS23-3〜5)。
【数16】
Figure 0004507307
以降の手順は、上記実施の形態1におけると同じである。すなわち、プロジェクタ2a,2bに対応する2つの補正テーブルを作成し、映像入力手段708で入力した映像についての、それぞれの補正テーブルで補正処理を行い、スクリーン1に対してプロジェクタ2a,2bで同時に投影することにより、視点位置7から見て1つの連続した歪のない正しい映像が得られる。
以上のように、本実施の形態2では、自由曲面の表面のスクリーン1に対して斜めに配置した2台のプロジェクタで投影した映像を、ある視点位置7で観察する状況で、それぞれのプロジェクタで補正無しのテスト画像を投影し、視点位置7でカメラ4でテスト画像を撮影し、あらかじめ逆の歪みを与えるための補正情報と、2つの映像が連続して見えるようにする補正情報で、補正データを生成し、この補正データで投影したい映像を補正処理し、各プロジェクタで投影することにより、視点位置7から見て2つの投射映像を隙間なく重なりなく配置することができ、連続した歪みのない正しい映像を得ることが可能となる。このことにより、従来手間のかかっていたスクリーンの設置調整や、複数台のプロジェクタの配置調整といった作業の省力化が可能となる。また、2つの映像の重なり部分がないため、その領域に対する輝度調整などの特別な処理も不要となる。
なお、本発明の実施の形態2は、プロジェクタが2台の場合であるが、3台以上の場合でも、テスト画像の投射映像が一部重複するようにして、大きな投影指定領域を構成するように、各プロジェクタに対応した複数の投影指定領域を決定するようにすれば、同様の効果を得ることができる。
【0088】
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3による映像投影装置について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態3においては、実施の形態1と共通部分が多いため、相違点を中心に説明する。
図45は、本発明の実施の形態3による映像投影装置の装置構成を示す図である。
図45において、1は映像を写すスクリーン、2はスクリーン1に映像を投影するプロジェクタ、3はプロジェクタ2によってスクリーン1に投影された投射映像、4はスクリーン1や投射映像3を撮影するカメラ、5は映像信号を出力する映像ソース、6はカメラ4からのデータに基づき補正データを生成すると共に、生成した補正データに基づき映像ソース5からの映像信号に対して補正処理を施してプロジェクタ2へ出力する映像補正装置、7a,7bは観察者の視点位置、8はスクリーン1の法線である。
本実施の形態3では、上記スクリーン1は長方形の平面で、上記視点位置7aは上記スクリーン1の法線上に位置し、上記視点位置7bと上記スクリーン1の中心とを結ぶ直線は、上記スクリーン1の法線と角度θをなすものとする。
また本発明の実施の形態3による映像投影装置のハードウエア構成は、図8に示す実施の形態1によるものと同一であり、説明を省略する。
【0089】
次に、本発明の実施の形態3による映像投影装置の動作概要について説明する。
図45に示すように、スクリーン1の正面方向に対して斜めの方向にプロジェクタ2を配置する。
映像補正装置6において、補正データ作成プログラムでテスト画像が生成され、プロジェクタ2に出力される。
プロジェクタ2に入力されたテスト画像を投影し、テスト画像の投射映像3がスクリーン1上に形成される。このとき、投射映像3はスクリーン1とプロジェクタ2が正対設置されていないため、歪んだ図形となっている。また、歪み具合は視点位置7の角度θにより異なる。
カメラ4でテスト画像の投射映像3を含むスクリーン1の全体を撮影し、映像補正装置6の映像入力メモリ306に入力する。
映像補正装置6では、テスト画像、およびスクリーンの外形に関する情報を抽出する。
抽出したテスト画像と、映像入力メモリ306に保存された撮影画像とを比較して、歪量を算出する。この歪量と、スクリーンの外形に関する情報と、必要に応じてキーボード301やマウス302で入力した投影条件から、視点位置7から見て投影した結果がスクリーンの外形と相似形になるように事前に歪みを与えるための補正データを算出し、記録媒体303、または主記憶装置304に記憶しておく。
この補正方法は、任意のカメラ位置で観察して投射映像3の外形がスクリーンの外形と相似形になれば、スクリーン1の正面である視点位置7aから見て、投射映像3は歪みのない長方形になることに基づいている。
後は、上記実施の形態1と同様に、映像補正プログラムで映像ソース5より出力された映像信号は、画像フレームごとに補正処理されて、プロジェクタ2によってスクリーン1に歪みのない正しい映像が形成される。
【0090】
次に、本実施の形態3による映像投影装置のブロック構成を説明する。
図46は、本実施の形態3による映像投影装置のブロック図である。
図46において、701はテスト画像を生成するテスト画像生成手段、702は映像信号を入力しスクリーンに投影する映像投影手段、703はスクリーンに投影したテスト画像とスクリーンを撮影し撮影画像として出力する撮影手段、704は撮影手段703の撮影画像を入力しテスト画像に関する情報を取り出すテスト画像抽出手段、710は撮影手段703の撮影画像を入力しスクリーン1の外形に関する情報を取り出すスクリーン抽出手段、711はユーザが投影条件を入力する入力手段、705はテスト画像抽出手段704のテスト画像に関する情報と、テスト画像生成手段701のテスト画像とを比較するとともに、スクリーンの外形に関する情報と、投影条件とを加味して歪量を算出する歪量計算手段、706は歪量計算手段705の歪量を入力し、スクリーンに歪みのない所望の映像が得られるように映像信号を補正するための補正データを計算する補正データ生成手段、707は補正データを保持する補正データ記録手段、708は投影したい映像信号を受け付ける映像入力手段、709は映像入力手段708で受けた映像信号を補正データ記録手段707に保持している補正データで補正処理し、映像投影手段702に出力する映像補正手段である。
【0091】
本実施の形態3では、入力手段311の具体的装置例として、キーボード301、およびマウス302を用いる。
本実施の形態3による映像投影装置の詳細な動作について、フローチャートを用いて説明する。
図47、図48、図49は、本実施の形態3の詳細動作のフローチャートである。
本実施の形態3においては、テスト画像の投射と、抽出の手順は、上記実施の形態1と同じであり、説明を省略する。
【0092】
次に、テスト画像を投影せずにスクリーンをカメラで撮影し、その撮影画像Z0からスクリーンの輪郭を抽出し、その領域をスクリーン領域RSとする(図47,図48のステップS11,S11-1,2)。スクリーンの輪郭を抽出する方法の具体例としては、撮影画像Z0において、近傍の画素との輝度変化からエッヂを抽出処理する方法や、あらかじめスクリーンの四隅、または輪郭部に色のついたマーカをセットしておき、撮影画像Z0の画素から、マーカと同じ色情報を持つ画素のみを抽出する方法により、これを実現することができる。
【0093】
次に、投影指定領域の決定手順について説明する(図47,図49のステップS12,S12-1〜7)。
図50は、投影指定領域の決定処理の説明図である。
図50において、スクリーン領域RSと相似形で小さい領域RRを、テスト画像領域RTの中に想定する。この領域RRに対して、徐々に拡大と平行移動とを組み合わせながら、テスト画像領域RTに内接する最大の領域を決定し、この時の領域RRを、投影指定領域RDとする(図49のステップS12-1〜7)。
補正テーブル作成以降の処理は、上記実施の形態1における処理と同じであり、説明を省略する。
以上で、任意のカメラ位置でテスト画像を撮影しても、スクリーン1の正面にいる観察者に対して、投射映像3が長方形となり、歪みのない正しい映像を提供することができる。
なお、投影指定領域の決定手順を、図51に示す第2の投影指定領域の決定手順としてもよい。
【0094】
図52は、第2の投影指定領域の決定処理で使用する入力手段311の画面構成である。
図52において、601はスクリーン領域RSを示す図形、602はテスト領域RTを示す図形、603は投影指定領域RDを示す図形、604はユーザがマウス302を使って操作するマウスカーソルである。入力手段311の画面には、あらかじめスクリーン領域RSと、テスト画像領域RTとを示す図形601および602が、重ねて表示してある(図51のステップS12-10)。ユーザはマウスカーソル604を操作し、図形601と図形602の位置と大きさを参考しながら、図形603を指定し、所望の投影指定領域RDを投影条件として入力する(図51のステップS12-11)。
このとき、入力手段311は、投影指定領域RDがテスト画像指定領域RTの内部から出ないようにユーザの入力作業を支援することもある。また、入力手段311は、投影指定領域RDがスクリーン領域RSと相似な関係を保つように、ユーザの入力作業を支援することもある。
以上で、第2の投影指定領域の決定を終了する。
また、投影指定領域の決定手順を、図53に示す第3の投影指定領域の決定手順としてもよい。
【0095】
図54は、第3の投影指定領域の決定方法で使用する入力手段311の画面構成である。
図54に示すように、ユーザは入力手段311でキーボード301を使って2つの角度θcと角度θvを投影条件として入力する(図53のステップS12-21,22)。次に、角度θcとθvとの関係から、投影指定領域RDを決定する(図53のステップS12-23)。
【0096】
以下、ステップS12-23の具体的な処理手法について、説明する。
図55は、スクリーン1と、各視点位置7a〜7eと、カメラ4との位置関係を説明する図である。図55において、8はスクリーン1の法線、9はカメラ4の光軸、視線位置7a〜7dとスクリーンの中心を結ぶ直線と、法線8のなす角をθv、カメラの光軸9と法線8のなす角をθc、とする。視点位置7aは法線8上に位置し、視点位置7cはカメラ4の同じ位置とする。
図56は視点位置と投影指定領域RDの形状の関係を示す図である。
図56において、各視点方向における角度θvと、各視点方向で歪なく正しい映像が得られるための投影指定領域RD(カメラ2で観察した形状)をそれぞれ図示している。
つまり、投影指定領域RDは、θv=θcではカメラ位置と視点位置が一致するため長方形となり、θv=0では、スクリーン領域RSの形状と相似形となり、0<θv<θcでは、長方形からスクリーン領域RSへ連続して滑らかに変化させた内補図形となり、θv>θcや、θv<0では、外補図形となる。
このような、θvと、投影指定領域RD(つまり領域を構成する4つの頂点の座標)との間の内外補の関係を使うことにより、θcとθvが決まれば、長方形(θv=θc)と、スクリーン領域RS(θv=0)を、基準図形として、テスト画像領域RTに内接する投影指定領域RDを決定することができる。
以上で、第3の投影指定領域の決定を終了する。
【0097】
以上のように、本発明の実施の形態3では、スクリーンの外形と相似形の投影指定領域RDを決定することにより、カメラ4を任意の位置に設置しても、スクリーン3の正面の視点位置7aから見て歪のない正しい映像を提示することが可能となる。
また、入力手段311を設け、入力画面にスクリーン領域RSとテスト画像領域RTとを重ねて表示した状態で、ユーザが最適な投影指定領域RDを自由に設定することが可能となり、任意の視点位置から見て歪のない正しい映像を提示することが可能となる。
また、視点位置とカメラとスクリーンの相対位置関係を入力することにより、投影指定領域RDを算出でき、任意の視点位置から見て歪のない正しい映像を提示することが可能となる。
なお、本実施の形態3では、1つのプロジェクタのシステム構成について説明したが、上記実施の形態2に示すような、2台またはそれ以上の台数のプロジェクタで構成したシステムにおいても適用することができ、同様の効果を得ることができる。
【0098】
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4による映像投影装置について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態4では、上記実施の形態2と共通部分が多いため、相違点を中心に説明する。
図57は本発明の実施の形態4による映像投影装置の装置構成の図である。
図57において、1は映像を写すスクリーン、2はスクリーン1に可視光および赤外光で映像を投影するプロジェクタ、3はプロジェクタ2によってスクリーン1に投影された投射映像、4は投射映像3を赤外光で撮影するカメラ、5は映像信号を出力する映像ソース、6はカメラ4からのデータから補正データを生成し、映像ソース5からの映像信号を補正処理してプロジェクタ2に出力する映像補正装置、7は観察者の視点位置である。ここで、上記映像ソース5および上記カメラ4は、上記映像補正装置6に内包された構成としてもよい。
本実施の形態4では、上記スクリーン1の表面は必ずしも平面である必要はなく、自由曲面であるものとする。さらに上記スクリーン1の表面は、時間とともに変化するものとする。また、上記視点位置7と上記カメラ4の位置は、一致するものとする。
本発明の実施の形態2による映像投影装置のハードウエア構成は、図8に示す実施の形態1によるものと同一であり、説明を省略する。
【0099】
本発明の実施の形態4による映像投影装置の動作概要について、図57及び図8を用いて説明する。
図57に示すように、スクリーン1の正面方向に対して斜めの方向にプロジェクタ2を配置する。映像補正装置6において、補正データ作成プログラムでテスト画像が生成され、プロジェクタ2に出力される。プロジェクタ2に入力されたテスト画像は赤外光で投射され投射映像3がスクリーン1上に形成される。このとき、投射映像3はスクリーン1とプロジェクタ2が正対設置されていないことと、スクリーン1の表面形状により、視点位置7から見ると歪んだ図形となっている。視点位置7と同じ位置において、カメラ4でテスト画像の投射映像3を赤外光で撮影し映像補正手段6の映像入力メモリ306に入力する。生成したテスト画像と、映像入力メモリ306に入力された撮影画像とを比較して、投射映像の歪みを算出し、投影時に歪がないように事前に逆の歪みを与えるための補正データを算出し、記録媒体303、または主記憶装置304に記憶しておく。
【0100】
次に、映像補正プログラムにより、映像ソース5より出力された映像信号は、画像フレームごとに映像入力メモリ306に逐次的に取り込まれ、補正データに従って、映像入力メモリ306から映像出力メモリ307に逐次的に変換して格納される。
映像出力メモリ307の内容は、映像信号として逐次出力され、プロジェクタ2に出力される。このとき、補正データ作成プログラムと映像補正プログラムは、並行して実行され、プロジェクタ2はテスト画像を赤外光で、補正した映像は可視光で、同時に重ねて投影する。つまり、補正データ作成プログラムは、リアルタイムに補正データを更新し、映像補正プログラムは最新の補正データを使って映像を補正し、2つの映像を同時にスクリーン1に投影する。
このようにして、時間とともに変化する表面を持つスクリーン1に、補正した映像のみが常に歪みのない正しい映像として形成される。
次に、本発明の実施の形態4による映像投影装置のブロック構成は、上記実施の形態1の詳細な構成と同じであり、説明を省略する。
【0101】
本実施の形態4による映像投影装置の詳細な動作について、フローチャートを用いて説明する。
図58から図61は、本実施の形態4による映像投影装置の詳細動作のフローチャートである。
図58は本実施の形態4の全体フローチャートである。
まず、テスト画像を生成し、プロジェクタ2から赤外光でスクリーン1に投影を行う(図58,図59のステップS41, S41-1,2)。
次に、テスト画像の抽出の手順を説明する(図58,図60のステップS42,S42-1〜6)。
すなわち、スクリーン1に赤外光で投影したテスト画像の投射映像3を、赤外光のカメラ4で撮影する。撮影した画像には、テスト画像の特徴点のみが写っており、この画像を特徴点画像Z10とする(図60のステップS42-1)。
ステップS42-2,3〜6のラベリング作業は、上記実施の形態1におけるステップS1-5,6と同じあり、説明を省略する。
【0102】
続いて、上記実施の形態1のステップS2,S3,S4と同じ手順で、投影指定領域の決定(図58のステップS43)、補正テーブルの生成(図58のステップS44)、及び、画像の補正(図58ステップS45)を行う。
テスト画像を生成し、赤外光のテスト画像と、可視光の補正画像とを重ねて、プロジェクタ2によりスクリーン1に投影する(図58,図61ののステップS46,S46-1,2)。
視点7にいる観察者は、肉眼では赤外光のテスト画像は見えず、可視光で投影されている補正映像のみを、歪なく正しく見ることができる。
【0103】
赤外光で投影したテスト画像は、ステップS42に戻って、再度カメラで撮影され、補正テーブルが更新される。
【0104】
以下、上記図58のステップS42〜S46が繰り返される。
以上のように、本実施の形態4では、時々刻々と変化する自由曲面の表面のスクリーン1に対して斜めに配置したプロジェクタ2で投影した映像を、ある視点位置7で観察する状況において、プロジェクタ2により補正無しのテスト画像を投影し、視点位置7にてカメラ4でテスト画像を撮影し、あらかじめ逆の歪みを与えるための補正データを連続して生成,更新し、最新の補正データで投影したい映像を補正処理し、プロジェクタ2で投影することにより、視点位置7から見て常に歪みなしに正しい映像を得ることが可能となる。このことにより、屋外で風にたなびくスクリーンのように、時間により刻々と変化するスクリーンに対しても、常に歪のない正しい映像を得ることができる。
なお、上記実施の形態4においては、テスト画像の投影に赤外線を用いたものについて述べたが、このテスト画像の投影に用いる光線は、観察者の見えない波長域、つまり可視光以外の領域のものであればよく、たとえば紫外光などでも同様の効果が得られる。
また、カメラ4の位置と視点位置7とは厳密に一致しなくとも、そのずれが小さいものであれば、一定の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態4では、1つのプロジェクタのシステム構成について説明したが、上記実施の形態2に示すような、2台またはそれ以上の台数のプロジェクタで構成したシステムにおいても適用することができ、同様の効果を得ることができる。
【0105】
(実施の形態5)
次に、映像投影を実行するためのプログラム(以下、映像投影プログラムという)を記録した記録媒体について説明する。
図8において、中央処理装置305でプログラムの動作を制御する。
主記憶装置304では、プログラムや各種のデータが記憶される。
映像投影プログラムは、記録媒体303に記録される。
記録媒体303は、フロッピィディスクや、MOや、CD-ROMなど、少なくとも1回の書き込みと読み出しが可能な記録媒体ならば、何でもよい。
また、ハードディスクなど予めシステムに組み込まれ、可搬性のないものでもよい。
映像投影プログラムは、中央処理装置305によってバス308を経由して主記憶装置304に読み込まれ、所定の動作を行なう。
映像投影プログラムの具体的な動作は、上述した通りであるので、説明を省略する。
【0106】
【発明の効果】
以上のように本発明かかる映像投影装置によれば、テスト画像を生成するテスト画像生成手段と、画像をスクリーンに投影する映像投影手段と、投影されたテスト画像の投射映像を撮影し、撮影画像として出力する撮影手段と、生成した前記テスト画像と前記撮影画像とを比較して、投射映像の歪量を算出する歪量計算手段と、前記歪量から画像を歪みなく投影できるよう、画像に事前に逆の歪みを与える補正データを生成する補正データ生成手段と、前記補正データを保持しておく補正データ記憶手段と、視点、映像投影手段、撮影手段、及びスクリーンの各位置と各向き、スクリーン形状、及び補正処理後の画像を投影したいスクリーン上の領域である投影指定領域のうち少なくとも1つを設置条件として入力する入力手段とを備え、前記歪量補正手段は、前記入力手段の設置条件をも加味して、投射映像の歪量を算出し、前記入力手段は、スクリーンを表す図形とテスト画像の投射映像を表す図形とを重ねて表示した画面においてユーザが投影指定領域を指定することを特徴とするので、視点位置から見て歪みなく正しい映像を得ることが可能となり、従来手間のかかっていたスクリーンの設置調整や、プロジェクタの配置調整といった作業の省力化を図ることができるという効果を有するとともに、視点位置とカメラとスクリーンの相対位置関係を入力することにより、投影指定領域を算出することができ、任意の視点位置から見て歪のない正しい映像を提示することができ、入力画面にスクリーン領域とテスト画像領域とを重ねて表示した状態で、ユーザが最適な投影指定領域を自由に設定することが可能となり、任意の視点位置から見て歪のない正しい映像を提示することができるという効果を有する
【0112】
本発明かかる映像投影装置によれば、前記映像投影装置において、前記映像投影手段は、映像補正手段で補正処理をした画像をスクリーンに投影するとともに、テスト画像生成手段のテスト画像を可視光域以外のある波長域でスクリーンに投影前記撮影手段は、投影されたテスト画像の投射映像を、前記波長域で撮影することを特徴とするので、視点位置から見て常に歪のない正しい映像を得ることができ、屋外で風にたなびくスクリーンのように、時間により刻々と変化するスクリーンに対しても、常に正しい映像を得ることができるという効果を有する。
【0118】
本発明かかる映像投影方法によれば、テスト画像を生成するテスト画像生成工程と、 画像をスクリーンに投影する映像投影工程と、投影されたテスト画像の投射映像を撮影し、撮影画像として出力する撮影工程と、生成した前記テスト画像と、前記撮影画像とを比較して、投射映像の歪量を算出する歪量計算工程と、前記歪量から画像を歪みなく投影できるよう、画像に事前に逆の歪みを与える補正データを生成する補正データ生成工程と、前記補正データを保持しておく補正データ記憶工程と、視点、映像投影手段、撮影手段、及びスクリーンの各位置と各向き、スクリーン形状、及び補正処理後の画像を投影したいスクリーン上の領域である投影指定領域のうち少なくとも1つを、設置条件として入力する入力工程とを含み、前記歪量補正工程は、前記入力工程の設置条件をも加味して、投射映像の歪量を算出し、前記入力工程は、スクリーンを表す図形と、テスト画像の投射映像を表す図形とを重ねて表示した画面において、ユーザが投影指定領域を指定することを特徴とするので、視点位置から見て歪みなく正しい映像を得ることが可能となり、従来手間のかかっていたスクリーンの設置調整や、プロジェクタの配置調整といった作業の省力化を図ることができるとともに、重みテーブルを2の指数乗倍し整数化してテーブルに保存することにより、補正テーブルのサイズを小さくし、補正テーブル記憶手段を効率よく使うことができると共に、補正テーブルの生成の処理、および画像の補正処理の演算を、高速に行うことができるという効果を有する。
【0124】
本発明かかる映像投影方法によれば、前記映像投影工程は、映像補正工程で補正処理をした画像をスクリーンに投影するとともに、テスト画像生成工程で生成したテスト画像を可視光域以外のある波長域でスクリーンに投影前記撮影工程は、投影されたテスト画像の投射映像を前記波長域で撮影することを特徴とするので、視点位置から見て常に歪のない正しい映像を得ることができ、屋外で風にたなびくスクリーンのように、時間により刻々と変化するスクリーンに対しても、常に正しい映像を得ることができるという効果を有する。
【0130】
本発明かかる映像投影プログラムを記録した記録媒体によれば、コンピュータに実行させる手順として、テスト画像を生成するテスト画像生成手順と、スクリーンに投影したテスト画像の投射映像を撮影した撮影画像と、生成した前記テスト画像とを比較し、投射映像の歪量を算出する歪量計算手順と、前記歪量から画像を歪みなく投影するために画像に事前に逆の歪みを与える補正データを生成する補正データ生成手順と、前記補正データを保持する補正データ記憶手順とを含み、入力手順により、視点、映像投影手段、撮影手段、及びスクリーンの各位置と各向き、スクリーン形状、及び補正処理後の画像を投影したいスクリーン上の領域である投影指定領域のうち少なくとも1つを、設置条件として入力し、前記歪量補正手順は、前記設置条件をも加味して投射映像の歪量を算出し、前記入力手順は、スクリーンを表す図形と、テスト画像の投射映像を表す図形とを重ねて表示した画面において、ユーザが投影指定領域を指定することを特徴とするので、視点位置から見て歪みなく正しい映像を得ることが可能となり、従来手間のかかっていたスクリーンの設置調整や、プロジェクタの配置調整といった作業の省力化を図ることができるとともに、視点位置とカメラとスクリーンの相対位置関係を入力することにより、投影指定領域を算出することができ、任意の視点位置から見て歪のない正しい映像を提示することができ、入力画面にスクリーン領域とテスト画像領域とを重ねて表示した状態で、ユーザが最適な投影指定領域を自由に設定することが可能となり、任意の視点位置から見て歪のない正しい映像を提示することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による映像投影装置の装置構成を示す図
【図2】第1の従来例による映像投影装置のブロック図
【図3】第1の従来例の全体のフローチャート
【図4】第1の従来例の補正前後のテスト画像の説明図
【図5】第1の従来例の歪量の計算と、補正データの生成のフローチャート
【図6】第2の従来例による映像投影装置のブロック図
【図7】第2の従来例における投影された画像の形状を示す図
【図8】本発明の実施の形態1による映像投影装置のハードウエア構成を示す図
【図9】本発明の実施の形態1による映像投影装置のブロック図
【図10】本発明の実施の形態1による映像補正手段の詳細な構成を示す図
【図11】本発明の実施の形態1におけるテスト画像の構成を示す図
【図12】本発明の実施の形態1におけるテーブルの構成を示す図
【図13】本発明の実施の形態1における画像フレームの座標系の説明図
【図14】本発明の実施の形態1における補正テーブルThのテーブル要素の構成を示す図
【図15】本発明の実施の形態1におけるテーブルT0, T1, T2のテーブル要素の構成を示す図
【図16】本発明の実施の形態1における動作原理の説明図
【図17】本発明の実施の形態1における全体のフローチャート
【図18】本発明の実施の形態1におけるテスト画像の投影と抽出処理のフローチャート
【図19】本発明の実施の形態1における特徴点のラベリング処理のフローチャート
【図20】本発明の実施の形態1における投影指定領域の決定処理のフローチャート
【図21】本発明の実施の形態1における補正テーブル生成処理のフローチャート
【図22】本発明の実施の形態1におけるテーブルT0生成処理のフローチャート
【図23】本発明の実施の形態1におけるテーブルT1生成処理のフローチャート
【図24】本発明の実施の形態1におけるテーブルT2生成処理のフローチャート
【図25】本発明の実施の形態1における補正テーブルTh生成処理のフローチャート
【図26】本発明の実施の形態1における画像の補正処理のフローチャート
【図27】本発明の実施の形態1における画素値計算処理のフローチャート
【図28】本発明の実施の形態1における、歪んだテスト画像の投射映像の撮影画像Z1の説明図
【図29】本発明の実施の形態1における、特徴点画像Z10の説明図
【図30】本発明の実施の形態1における投影指定領域の決定処理の説明図
【図31】本発明の実施の形態1における画像フレームC0の説明図
【図32】本発明の実施の形態1におけるテーブルT0生成処理の説明図
【図33】本発明の実施の形態1におけるテーブルT0生成処理の説明図
【図34】本発明の実施の形態1におけるテーブルT1生成処理の説明図
【図35】本発明の実施の形態1におけるテーブルT1生成処理の説明図
【図36】本発明の実施の形態1におけるテーブルT2生成処理の説明図
【図37】本発明の実施の形態1におけるテーブルTh生成処理の説明図
【図38】本発明の実施の形態1における第2のテスト画像の投影と抽出処理のフローチャート
【図39】本発明の実施の形態1における第3のテスト画像の投影と抽出処理のフローチャート
【図40】本発明の実施の形態1における第4のテスト画像の投影と抽出処理のフローチャート
【図41】本発明の実施の形態2における映像投影装置の装置構成を示す図
【図42】本発明の実施の形態2における全体のフローチャート
【図43】本発明の実施の形態2における投影指定領域の決定処理のフローチャート
【図44】本発明の実施の形態2における投影指定領域の決定処理の説明図
【図45】本発明の実施の形態3における映像投影装置の装置構成を示す図
【図46】本発明の実施の形態3における映像投影装置のブロック図
【図47】本発明の実施の形態3における全体のフローチャート
【図48】本発明の実施の形態3におけるスクリーン形状の抽出処理のフローチャート
【図49】本発明の実施の形態3における投影指定領域の決定処理のフローチャート
【図50】本発明の実施の形態3における投影指定領域の決定処理の説明図
【図51】本発明の実施の形態3における第2の投影指定領域の決定処理のフローチャート
【図52】本発明の実施の形態3における第2の投影指定領域の決定処理で使用する入力手段の画面構成を示す図
【図53】本発明の実施の形態3における第3の投影指定領域の決定処理のフローチャート
【図54】本発明の実施の形態3における第3の投影指定領域の決定処理で使用する入力手段の画面構成を示す図
【図55】本発明の実施の形態3におけるスクリーンと各視点位置とカメラの位置関係の説明図
【図56】本発明の実施の形態3における各視点位置と投影指定領域の形状の関係を示す図
【図57】本発明の実施の形態4における映像投影装置の装置構成を示す図
【図58】本発明の実施の形態4における全体のフローチャート
【図59】本発明の実施の形態4におけるテスト画像の投影処理のフローチャート
【図60】本発明の実施の形態4におけるテスト画像の抽出処理のフローチャート
【図61】本発明の実施の形態4におけるテスト画像と補正画像の投影処理のフローチャート
【符号の説明】
1 スクリーン
2 プロジェクタ
3 投射映像
4 カメラ
5 映像ソース
6 映像補正装置
7 観察者の視線位置
8 スクリーンの法線
9 カメラの光軸
10 仮の投影指定領域
11 投影指定領域
101 スクリーン
102 テスト画像
103 パターン発生回路
104 D/A変換回路
105 プロジェクタ
106 カメラ
107 切替スイッチ
108 A/D変換回路
109 パターン抽出回路
110 CPU
111 メモリ
112 切替スイッチ
113 歪み補正回路
201 投影手段
202 射影変換手段
203 連続画像変換手段
204 スクリーン
205 投影変換を行なわずに投射した画像
206 投影変換を行なった後に投射した画像、
207 画像の重なり部分
301 キーボード
302 マウス
303 記憶媒体
304 主記憶装置
305 中央処理装置
306 映像入力メモリ
307 映像出力メモリ
308 バス
401 入力フレームメモリ
402 出力フレームメモリ
403 アドレス発生手段
404 アドレス変換手段
405 重み決定手段
406 画素補間手段
407 マスク処理判定手段
408 マスク処理手段
501 テスト画像
502 画像フレームB上のテスト画像
503 画像フレームC1上のテスト画像
504 画像フレームC0上に得られるべき理想のテスト画像
505 画像フレームS上の補正処理前のテスト画像
506 画像フレームB上の補正処理後のテスト画像
507 画像フレームC2上の投射したテスト画像
601 スクリーン領域を示す図形
602 テスト領域を示す図形
603 投影指定領域を示す図形
604 マウスカーソル
701 テスト画像生成手段
702 映像投影手段
703 撮影手段
704 テスト画像抽出手段
705 歪量計算手段
706 補正データ生成手段
707 補正データ記憶手段
708 映像入力手段
709 映像補正手段
710 スクリーン抽出手段
711 入力手段

Claims (5)

  1. テスト画像を生成するテスト画像生成手段と、
    画像をスクリーンに投影する映像投影手段と、
    投影されたテスト画像の投射映像を撮影し、撮影画像として出力する撮影手段と、
    生成した前記テスト画像と前記撮影画像とを比較して、投射映像の歪量を算出する歪量計算手段と、
    前記歪量から画像を歪みなく投影できるよう、画像に事前に逆の歪みを与える補正データを生成する補正データ生成手段と、
    前記補正データを保持しておく補正データ記憶手段と、
    視点、映像投影手段、撮影手段、及びスクリーンの各位置と各向き、スクリーン形状、及び補正処理後の画像を投影したいスクリーン上の領域である投影指定領域のうち少なくとも1つを設置条件として入力する入力手段とを備え、
    前記歪量補正手段は、前記入力手段の設置条件をも加味して、投射映像の歪量を算出し、
    前記入力手段は、スクリーンを表す図形とテスト画像の投射映像を表す図形とを重ねて表示した画面においてユーザが投影指定領域を指定する、
    ことを特徴とする映像投影装置。
  2. 請求項記載の映像投影装置において、
    前記映像投影手段は、映像補正手段で補正処理をした画像をスクリーンに投影するとともに、テスト画像生成手段のテスト画像を可視光域以外のある波長域でスクリーンに投影
    前記撮影手段は、投影されたテスト画像の投射映像を、前記波長域で撮影する
    ことを特徴とする映像投影装置。
  3. テスト画像を生成するテスト画像生成工程と、
    画像をスクリーンに投影する映像投影工程と、
    投影されたテスト画像の投射映像を撮影し、撮影画像として出力する撮影工程と、
    生成した前記テスト画像と、前記撮影画像とを比較して、投射映像の歪量を算出する歪量計算工程と、
    前記歪量から画像を歪みなく投影できるよう、画像に事前に逆の歪みを与える補正データを生成する補正データ生成工程と、
    前記補正データを保持しておく補正データ記憶工程と、
    視点、映像投影手段、撮影手段、及びスクリーンの各位置と各向き、スクリーン形状、及び補正処理後の画像を投影したいスクリーン上の領域である投影指定領域のうち少なくとも1つを、設置条件として入力する入力工程とを含み、
    前記歪量補正工程は、前記入力工程の設置条件をも加味して、投射映像の歪量を算出し、
    前記入力工程は、スクリーンを表す図形と、テスト画像の投射映像を表す図形とを重ねて表示した画面において、ユーザが投影指定領域を指定する、
    ことを特徴とする映像投影方法。
  4. 請求項3記載の映像投影方法において、
    前記映像投影工程は、映像補正工程で補正処理をした画像をスクリーンに投影するとともに、テスト画像生成工程で生成したテスト画像を可視光域以外のある波長域でスクリーンに投影
    前記撮影工程は、投影されたテスト画像の投射映像を前記波長域で撮影する
    ことを特徴とする映像投影方法。
  5. コンピュータに実行させる手順として、
    テスト画像を生成するテスト画像生成手順と、
    スクリーンに投影したテスト画像の投射映像を撮影した撮影画像と、生成した前記テスト画像とを比較し、投射映像の歪量を算出する歪量計算手順と、
    前記歪量から画像を歪みなく投影するために画像に事前に逆の歪みを与える補正データを生成する補正データ生成手順と、
    前記補正データを保持する補正データ記憶手順とを含み、
    入力手順により、視点、映像投影手段、撮影手段、及びスクリーンの各位置と各向き、スクリーン形状、及び補正処理後の画像を投影したいスクリーン上の領域である投影指定領域のうち少なくとも1つを、設置条件として入力し、
    前記歪量補正手順は、前記設置条件をも加味して投射映像の歪量を算出し、
    前記入力手順は、スクリーンを表す図形と、テスト画像の投射映像を表す図形とを重ねて表示した画面において、ユーザが投影指定領域を指定する、
    ことを特徴とする映像投影プログラムを記録した記録媒体。
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