JP2006245737A - 投影画像補正装置、投影画像補正方法及びプログラム - Google Patents

投影画像補正装置、投影画像補正方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の投影画像をスクリーン上で合成する際に、それらの画像を投影する複数の投影手段とスクリーンとの位置関係を緻密に設定することなく、画像のズレと台形歪みを補正して良好な画像合成を行う。
【解決手段】 同一の投影面に画像を投影する第一及び第二の投影手段(30、34)、投影面の画像を撮像する撮像手段(25)、第一及び第二の投影手段に対して各々異なるタイミングで投影面にテスト用画像を投影させるように指示する第一の指示手段(26)、投影面にテスト用画像が投影されているときに撮像手段に対してテスト用画像の撮影を指示する第二の指示手段(26)、撮像手段で撮影された第一の投影手段からのテスト用画像と第二の投影手段からのテスト用画像とに基づいて、第一及び第二の投影手段に与える画像を補正する補正手段(28、32)を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、投影画像補正装置、投影画像補正方法及びプログラムに関し、詳しくは、複数の投影画像をスクリーン上で合成する際の画像のズレや歪みを補正する投影画像補正装置、投影画像補正方法及びプログラムに関する。
プロジェクタは、液晶パネル(Liquid Crystal Panel)やDMD(Digital Micro-mirror Device)などの光変調素子を用いて光を変調し、その変調光をスクリーンなどに拡大投影する表示装置である。ホームシアターやプレゼンテーション等における大画面表示に多用されている。
近年、プロジェクタの画質はかなりよくなってきているものの、それでも冷陰極管(CRT:Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイあるいはプラズマディスプレイなどの直視型表示装置のレベルに達していない。プロジェクタのような投影装置では、投影面における光量が投影距離(プロジェクタから投影面までの距離)に応じて指数関数的に低下するからであり、加えて、人間の視覚特性が明るさに対して感度がよいため、暗い画像は解像度が悪く見えてしまうからである。このことは、投影装置の宿命的な欠点である。
かかる欠点を克服するための従来技術としては、たとえば、特許文献1に記載のものが知られている。
図23は、従来技術の構成図である。この図において、二つの投影部(以下、第一の投影部1、第二の投影部2という)は、それぞれ反射ミラー3、4、光源5、6、光変調素子7、8及び投影光学系9、10を備える。光変調素子7、8には、ここでは透過型の液晶パネルが用いられている。第一の投影部1の光変調素子7は、フレーム画像から取り出された明るさ成分の信号(輝度信号)で駆動され、また、第二の投影部2の光変調素子8は、同一フレーム画像から取り出された色成分の信号(色信号)で駆動されるようになっている。なお、色信号で駆動される第二の投影部2の光変調素子8の前面には、白色光から赤(R)、緑(G)、青(B)の各色を取り出すための格子状カラーフィルタ8aが設けられている。
二つの光源5、6で発生した光(白色光)は、その照射方向が反射ミラー3、4で一方向に揃えられ、各々の光変調素子7、8で光変調された後、投影光学系9、10を経てスクリーン11に拡大投影される。
二つの投影部1、2の光軸12、13は、スクリーン11の投影面11aの同じ点14に入射し、且つ、それらの光軸12、13と投影面11aの法線15とのなす角度がいずれも所定値θとなるように、二つの投影部1、2とスクリーン11との位置関係が調整されている。以下、この位置関係のことを便宜的に「特定位置関係」ということにする。
この特定位置関係にある限り、二つの投影部1、2の各々の光変調素子7、8で光変調された二つの画像(輝度画像と色画像)は、スクリーン11の投影面11aで重なって表示される。このため、投影面11aにおける光量が倍増し、充分な明るさの画像が得られる。
特開平7−294866号公報(〔0037〕、〔0051〕、図1、図7)
しかしながら、上記の従来技術にあっては、特定位置関係以外の位置関係の場合、たとえば、投影面11aにおける二つの光軸12、13の入射点が異なっている場合には、その入射点の距離に応じたズレが二つの画像(輝度画像と色画像)に生じてしまい、鑑賞に堪えられない異常表示になるという問題点がある。
さらに、それらの光軸12、13と投影面11aの法線15とのなす角度が大きすぎる場合には、投影面11aにおける二つの画像に台形歪みが生じ、この歪みに伴うズレも二つの画像(輝度画像と色画像)に生じてしまうという問題点もある。
ちなみに、従来技術では、補正データを用いて台形歪みを解消する旨のことが書かれているが、この補正方法は実用的でない。従来技術の補正データは、上記の特定位置関係に特化した固定のデータであり、上記の特定位置関係以外に適用できないからである。
そこで、本発明の目的は、複数の投影画像をスクリーン上で合成する際に、それらの画像を投影する複数の投影手段とスクリーンとの位置関係を緻密に設定することなく、画像のズレと台形歪みを補正して良好な画像合成を行うようにした投影画像補正装置、投影画像補正方法及びプログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、同一の投影面に画像を投影する第一及び第二の投影手段と、前記投影面の画像を撮像する撮像手段と、前記第一及び第二の投影手段に対して各々異なるタイミングで前記投影面にテスト用画像を投影させるように指示する第一の指示手段と、前記投影面にテスト用画像が投影されているときに前記撮像手段に対して前記テスト用画像の撮影を指示する第二の指示手段と、前記撮像手段で撮影された前記第一の投影手段からのテスト用画像と前記第二の投影手段からのテスト用画像とに基づいて、前記第一及び第二の投影手段に与える画像を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする投影画像補正装置である。
請求項2記載の発明は、同一の投影面に画像を投影する第一及び第二の投影手段に対して各々異なるタイミングで該投影面にテスト用画像を投影させるように指示する第一の指示手段と、前記投影面の画像を撮像する撮像手段に対して前記投影面にテスト用画像が投影されているときに該テスト用画像の撮影を指示する第二の指示手段と、前記撮像手段で撮影された前記第一の投影手段からのテスト用画像と前記第二の投影手段からのテスト用画像とに基づいて、前記第一及び第二の投影手段に与える画像を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする投影画像補正装置である。
請求項3記載の発明は、同一の投影面に画像を投影する第一及び第二の投影手段に対して各々異なるタイミングで該投影面にテスト用画像を投影させるように指示する第一の指示手段と、前記投影面の画像を撮像する撮像手段に対して前記投影面にテスト用画像が投影されているときに該テスト用画像の撮影を指示する第二の指示手段と、前記撮像手段で撮影された前記第一の投影手段からのテスト用画像と前記第二の投影手段からのテスト用画像とに基づいて、前記第一及び第二の投影手段に与える画像を補正する補正手段とを、第一及び第二の投影手段のいずれか一方に実装したことを特徴とする投影画像補正装置である。
請求項4記載の発明は、同一の投影面に画像を投影する第一及び第二の投影手段に対して各々異なるタイミングで該投影面にテスト用画像を投影させるように指示する第一の指示手段と、前記投影面の画像を撮像する撮像手段に対して前記投影面にテスト用画像が投影されているときに該テスト用画像の撮影を指示する第二の指示手段と、前記撮像手段で撮影された前記第一の投影手段からのテスト用画像と前記第二の投影手段からのテスト用画像とに基づいて、前記第一及び第二の投影手段に与える画像を補正する補正手段とを、前記撮像手段と一緒に第一及び第二の投影手段のいずれか一方に実装したことを特徴とする投影画像補正装置である。
請求項5記載の発明は、前記撮像手段は、デジタルカメラであって、該デジタルカメラは、外部の制御装置からの指示に応答して撮影を実行すると共に、その撮影した画像を該制御装置に出力する撮影実行手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の投影画像補正装置である。
請求項6記載の発明は、前記制御装置は、同一の投影面に画像を投影する第一及び第二の投影手段に対して各々異なるタイミングで該投影面にテスト用画像を投影させるように指示する第一の指示手段と、前記デジタルカメラに対して前記投影面にテスト用画像が投影されているときに該テスト用画像の撮影を指示する第二の指示手段と、前記デジタルカメラで撮影された前記第一の投影手段からのテスト用画像と前記第二の投影手段からのテスト用画像とに基づいて、前記第一及び第二の投影手段に与える画像を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする請求項5記載の投影画像補正装置である。
請求項7記載の発明は、前記テスト用画像は、投影面における背景画像に対して輪郭が目立つ明度又は色調の画像であることを特徴とする請求項1乃至請求項6いずれかに記載の投影画像補正装置である。
請求項8記載の発明は、同一の投影面に画像を投影する第一及び第二の投影手段に対して各々異なるタイミングで該投影面にテスト用画像を投影させるように指示する第一の指示ステップと、前記投影面の画像を撮像する撮像手段に対して前記投影面にテスト用画像が投影されているときに該テスト用画像の撮影を指示する第二の指示ステップと、前記撮像手段で撮影された前記第一の投影手段からのテスト用画像と前記第二の投影手段からのテスト用画像とに基づいて、前記第一及び第二の投影手段に与える画像を補正する補正ステップとを含むことを特徴とする投影画像補正方法である。
請求項9記載の発明は、前記テスト用画像は、投影面における背景画像に対して輪郭が目立つ明度又は色調の画像であることを特徴とする請求項8記載の投影画像補正方法である。
請求項10記載の発明は、コンピュータと有機的に結合して、同一の投影面に画像を投影する第一及び第二の投影手段に対して各々異なるタイミングで該投影面にテスト用画像を投影させるように指示する第一の指示手段と、前記デジタルカメラに対して前記投影面にテスト用画像が投影されているときに該テスト用画像の撮影を指示する第二の指示手段と、前記デジタルカメラで撮影された前記第一の投影手段からのテスト用画像と前記第二の投影手段からのテスト用画像とに基づいて、前記第一及び第二の投影手段に与える画像を補正する補正手段とを実現することを特徴とするプログラムである。
請求項11記載の発明は、前記テスト用画像は、投影面における背景画像に対して輪郭が目立つ明度又は色調の画像であることを特徴とする請求項10記載のプログラムである。
本発明によれば、第一及び第二の投影手段を用いて同一の投影面に画像を投影する前に、前記第一及び第二の投影手段から各々異なるタイミングで前記投影面にテスト用画像が投影され、該テスト用画像が前記撮像手段によって撮影される。そして、前記撮像手段で撮影された前記第一の投影手段からのテスト用画像と前記第二の投影手段からのテスト用画像とに基づいて、前記第一及び第二の投影手段に与える画像が補正される。したがって、第一及び第二の投影手段と投影面との位置関係を緻密に設定しなくても、前記第一及び第二の投影手段からの二つの投影画像の位置ズレと台形歪みとを補正することができる。
前記テスト用画像は、投影面における背景画像に対して輪郭が目立つ明度又は色調の画像とすることができる。たとえば、すべての画素の明度を最大値にすれば、全面白のテスト画像(白画像)とすることができる。
また、投影画像補正装置に第一及び第二の投影手段並びに撮像手段を含ませない態様も可能であり、そのような態様にすると、第一及び第二の投影手段に既存のプロジェクタを利用でき、また、撮像手段に、たとえば、デジタルカメラを利用できる。
また、投影画像補正装置を第一及び第二の投影手段のいずれか一方に実装する態様も可能であり、そのような態様にすると、投影時の設置機器の数を少なくできる。
また、投影画像補正装置と撮像手段を第一及び第二の投影手段のいずれか一方に実装する態様も可能であり、そのような態様にすると、投影時の設置機器の数をさらに少なくできる。
また、投影画像補正装置を汎用のパーソナルコンピュータ上でプログラムの形で実現することも可能であり、そのようなプログラムを、たとえば、第一及び第二の投影手段として用いられるプロジェクタや撮像手段として用いられるデジタルカメラの添付アプリケーションにすれば、他のプロジェクタやデジタルカメラとの差別化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
<第一の実施形態>
図1は、第一の実施形態におけるプロジェクタの構成図である。なお、図示の例では、輝度信号Yと色差信号CB、CR及び同期信号を複合したNTSC(National Television Standards Committee)方式のコンポーネント信号Viをプロジェクタ20(投影画像補正装置)に入力しているが、これは単なる一例に過ぎない。入力映像信号は、たとえば、RGB信号であってもよく、又は、輝度信号(Y)と色差信号(CB、CR)とを分離したS信号などであってもよい。
この図において、プロジェクタ20は、Y/C分離部21、色差信号デコーダ部22、輝度信号演算部23及び色差信号演算部24を備えると共に、さらに、撮像部25(撮像手段)、撮像制御部26(第一の指示手段、第二の指示手段)、第一の格納部27、第一の補正部28(補正手段)、第一の駆動部26、第一の投影部30(第一の投影手段)、第二の格納部31、第二の補正部32(補正手段)、第二の駆動部33及び第二の投影部34(第二の投影手段)を備えて構成されている。
第一の投影部30は、白色光を発光する光源30aと、光源30aから出た光の照射方向を一方向に揃えるためのリフレクタ30bと、光変調素子30cと、投影光学系30dとを含み、同様に、第二の投影部34も、白色光を発光する光源34aと、光源34aから出た光の照射方向を一方向に揃えるためのリフレクタ34bと、光変調素子34cと、投影光学系34dとを含む。なお、このプロジェクタ20の前方(投影方向:図では左側)には、プロジェクタ20からの投影画像を表示するための投影面35aを有するスクリーン35が配置されている。また、第一及び第二の投影部30、34のそれぞれの投影光学系30d、34dは、図では1群1枚のレンズで示しているが、これは図示の都合である。実際にはレンズの収差を無くすために、適宜に組み合わされた複数枚のレンズで構成されている。
ここで、第一の投影部30の光変調素子30cは、光源30aからの光の強さを画像信号の画素単位に変調するデバイスであり、同様に、第二の投影部34の光変調素子34cも、光源34aからの光の強さを画像信号の画素単位に変調するデバイスである。ここでは、第一及び第二の投影部30、34の光変調素子30c、34cとして液晶パネルを使用することにするが、これに限定されない。他のデバイス(たとえば、DMDなど)であっても構わない。液晶パネルの場合、画素の明暗に応じて透過率を変化させて画像信号の画素単位の変調を行う。
なお、以下に説明するように、第一の投影部30の光変調素子30cは、明るさ情報の画像信号(輝度信号)で光変調を行うため、単に液晶パネルの透過率を変化させるだけでよいが、第二の投影部34の光変調素子34cは、色情報の画像信号(赤、緑、青の各色差信号)で光変調を行うため、光源34aからの光(白色光)を、それらの色差信号に同期させて色分解しなければならない。このため、第二の投影部34の光変調素子34c(液晶パネル)の一面(図では出射面)には、RGBの各カラーフィルタを格子状に配列した色分解フィルタ34eが取り付けられている。
このような構成において、プロジェクタ20の端子20aにコンポーネント信号Viが入力されると、このコンポーネント信号Viは、Y/C分離部21で輝度信号Yと色差信号CB、CRに分離、つまり、S信号に変換される。輝度信号Yは輝度信号演算部23に供給され、また、色差信号CB、CRは色差信号デコーダ部22に供給される。
ここに、輝度信号Yと色差信号CB、CRは、次式(1)〜(3)で示すように、原色信号(RGB)の情報を規定の比率で含む信号である。但し、次式(1)〜(3)で示す比率は、標準のコンポーネント信号Viの場合であり、ハイビジョン信号などの場合は異なる比率になる。
Y=0.299R+0.587G+0.114B ・・・・(1)
B=0.564(B−Y)=−0.169R−0.331G+0.5B
・・・・(2)
R=0.713(R−Y)=0.5R−0.419G−0.081B
・・・・(3)
これらの式(1)〜(3)は、アナログビデオ信号をデジタルデータに変換する際のデータ形式を規定した国際規格(ITU−R BT.601)に基づくものである。
ちなみに、「色差信号」とは、映像信号の帯域幅を減らすために考案された信号形態のことをいう。映像信号を構成する要素として、当初はY(輝度信号)、I(オレンジ)、Q(シアン)を用いていたが、使用する信号帯域幅が大きいため、同じ効果で少ない信号帯域幅のY、R−Y(赤からYを引いた信号)、B−Y(青からYを引いた信号)で構成することが考案された。色差信号から引き算を行う形であるため「色差信号」と呼ばれている。
色差信号デコーダ部22は、輝度信号Yと色差信号CB、CRとに基づいて、三つの色差信号(R−Y)、(G−Y)、(B−Y)を生成し、それらの色差信号(R−Y)、(G−Y)、(B−Y)を輝度信号演算部23と色差信号演算部24に供給する。
輝度信号演算部23は、色差信号デコーダ部22からの色差信号(R−Y)、(B−Y)、(G−Y)と、Y/C分離部21からの輝度信号Yとに基づいて、次式(4)を演算し、新たな輝度信号Y1を生成して、その輝度信号Y1を第一の補正部28に出力する。
Y1=Y+MinC ・・・・(4)
MinCは、三つの色差信号(R−Y)、(G−Y)、(B−Y)のうち最小の色差信号(色濃度に相当する信号)を表している。したがって、式(3)は、輝度信号Yに色濃度の信号を加算し、その結果を新たな輝度信号Y1とするものである。
色差信号演算部24は、色差信号デコーダ部22からの色差信号(R−Y)、(B−Y)、(G−Y)に基づいて、次式(5)〜(7)を演算し、新たな三つの色差信号C1、C2、C3を生成して、それらの色差信号C1、C2、C3を第二の補正部32に出力する。
C1=(R−Y)−MinC ・・・・(5)
C2=(G−Y)−MinC ・・・・(6)
C3=(B−Y)−MinC ・・・・(7)
第一の補正部28と第二の補正部32は、本実施形態にとって欠くことのできない重要な要素の一つであり、その詳細は後述するが、要するに、それぞれ第一の格納部27や第二の格納部31に格納されている補正データH1、H2に基づいて、輝度信号Y1や色差信号C1、C2、C3のズレ(それらの信号を投影面35aに投影したときの投影位置のズレ)や歪み(それらの信号を投影面35aに投影したときの画像の歪み:典型的には台形歪み)を補正するためのものである。
まず、説明を簡単にするために、第一の補正部28と第二の補正部32を無視することにする。つまり、輝度信号演算回路23からの輝度信号Y1を“無補正”で第一の駆動部29に入力し、同様に、色差信号演算回路24からの三つの色差信号C1、C2、C3も“無補正”で第二の駆動部33に入力するものとする。
無補正の場合、輝度信号Y1の画像形状は、プロジェクタ20に入力されたコンポーネント信号Viのアスペクト比(たとえば、横4:縦3)をそのまま保っている。このため、第一の投影部30の光変調素子30cで輝度信号Y1を用いて光源30aからの光変調すると、その変調光は、同アスペクト比の画像の変調光となり、その変調光が投影光学系30dを介してスクリーン35の投影面35aに拡大投射される。このとき、投影面35aにおける表示画像は、台形歪みを生じたものになる。その理由は、第一の投影部30の光軸37と投影面35aの法線36bとの間に角度θ1が付いているからであり、投影面35aに対して角度θ1で斜めに投影されるからである。角度θ1が大きくなるほど、台形歪みが目立つようになる。
このこと(台形歪みの発生)は、三つの色差信号C1、C2、C3の場合も同様である。すなわち、第二の投影部34の光軸38と投影面35aの法線36bとの間に角度θ2が付いているため、これらの三つの色差信号C1、C2、C3で変調された変調光も、やはり、投影面35aに対して角度θ2で斜めに投影されるからである。
台形歪みを無くすには、θ1とθ2を“0”にしなければならないが、第一の投影部30と第二の投影部34の物理的な間隔を“0”にできない以上、θ1とθ2は当該間隔に対応した値(>0)にならざるを得ず、したがって、無補正のままでは、台形歪みを完全に無くすことができない。
しかも、図では、投影面35aにおける二つの光軸37、38の入射点39を一致させているが、このような入射点39の一致(画素レベルの一致)は、手間をいとわずに相当緻密な調整を行わない限り到底無理である。したがって、実際には入射点の不一致が避けられないから、無補正のままでは、両画像のズレも解消できない。
本実施形態は、以上の点に鑑み、投影面35aの法線35bと二つの光軸37、38とのなす角θ1、θ2に関わらず画像の歪みを補正し、しかも、投影面35aにおける二つの光軸37、38の入射点のズレに関わらず正しく画像を重ねるために、撮像部25、撮像制御部26、第一の格納部27、第一の補正部28、第二の格納部31及び第二の補正部32を備えたものである。
ここで、撮像部25は、スクリーン35の投影面35aを撮影して、その静止画(以下、カメラ画像KGという)を電気信号として生成出力できるものであればよく、たとえば、デジタルカメラ等の電子カメラ、又は、静止画出力機能付きのビデオカメラやモニターカメラなどを使用することができる。撮像部25の撮影画角は、上記のとおり、スクリーン35の投影面35aを含むように設定されていればよく、より正確には、スクリーン35の投影面35aにおける第一の投影部30の投影画像全体と第二の投影部34の投影画像全体が収まるように、その撮影画角が設定されていればよい。このような設定は、たとえば、撮像部25から投影面35aまでの距離を調整したり、又は撮影レンズ25aのズーム倍率を調整したりして容易に実現できる。
撮像制御部26は、第一のタイミングで輝度信号演算回路23に対してテスト用の輝度信号Y1′の生成を指示する指示信号S1を出力すると共に、第一のタイミングとは異なる第二のタイミングで色差信号演算回路24に対してテスト用の色差信号C1′、C2′、C3′の生成を指示する指示信号S2を出力する。これらのテスト用の輝度信号Y1′及び色差信号C1′、C2′、C3′は、投影面35aにおける背景画像に対して輪郭が目立つ明度又は色調の画像であればよく、たとえば、全画素の値を最大輝度を表す値(一般に“255”)としてもよい。このようにすると、テスト用の輝度信号Y1′を用いて投影面35aに「白画像」を表示することができ、また、テスト用の色差信号C1′、C2′、C3′を用いて同様に投影面35aに「白画像」を表示することができる。
さらに、撮像制御部26は、上記の第一のタイミングと第二のタイミングの各々に同期して、撮像部25に対して静止画撮影を指示する指示信号S3を出力し、且つ、それらの指示信号S3に応答して撮像部25で撮影された二枚のカメラ画像KGを取り込んで、それらの画像の集合画像を生成し、且つ、その集合画像を所定のアスペクト比(コンポーネント信号Viのアスペクト比)に整形するなどして得られた第一の投影部30用の補正データH1と第二の投影部34用の補正データH2を生成すると共に、第一の投影部30用の補正データH1を第一の格納部27に出力し、第二の投影部34用の補正データH2を第二の格納部31に出力する。
第一の補正部28は、輝度信号演算部23から出力される輝度信号Y1に対して、補正データH1に基づくズレ補正と台形歪み補正を行い、同様に、第二の補正部32は、色差信号演算部24から出力される色差信号C1、C2、C3に対して補正データH2に基づくズレ補正と台形歪み補正を行う。
図2及び図3は、第一及び第二の補正部28、32における補正概念図である。この図において、画像40は、第一のタイミングで撮影されたカメラ画像KGであり、画像41は、第二のタイミングで撮影されたカメラ画像KGである。いずれも横方向に変形した台形状(図では実際よりも誇張して描いている)になっている。これは、第一の投影部30と第二の投影部34によってそれぞれ角度θ1、θ2で斜めから投影されたからである。また、二つの画像40、41の台形は逆向きであるから、これら二つの画像40、41は正しく重なり合わない。また、投影面35aにおける第一の投影部30と第二の投影部34の光軸37、38の入射点が一致していない(多くの場合、程度の差こそあれ一致しない)場合には、それぞれの画像40、41が、その入射点の距離に対応した量だけ上下左右にずれる。
これら二つの画像40、41を重ね合わせて、その重畳部分を抽出すると、図示の集合画像42(ハッチング部分)が得られる。この集合画像42は、第一の投影部30の投影画像(輝度画像)と第二の投影部34の投影画像(色画像)の双方を含むが、多角形(図示の形状は一例である。画像40、41の形状やズレの量及びズレの方向によって様々な形状になる。)になっているため、コンポーネント信号Viのアスペクト比と一致しない。このため、集合画像42の内側に収まる矩形(同アスペクト比と同一縦横比の矩形)のうち最大サイズの矩形43(図では見やすくするために小さめに描いている)を求め、その矩形43と、それぞれの画像40、41との形状差を補正データH1、H2とする。具体的には、画像40の四隅の座標から矩形43の四隅の座標までの距離とそれぞれの方向(ベクトル)の情報を、第一の投影部30用の補正データH1とし、同様に、画像41の四隅の座標から矩形43の四隅の座標までの距離とそれぞれの方向(ベクトル)の情報を、第二の投影部34用の補正データH2とする。
第一及び第二の補正部28、32は、このような補正データH1、H2を用いて輝度信号Y1と色差信号C1、C2、C3の位置ズレ補正と台形歪み補正を行う。すなわち、図3(a)に示すように、輝度信号Y1の四隅の位置を補正データH1に従って内側に移動させるように画像を変形する。そうすると、変形後の輝度信号Yの形は、前出の画像40を左右に反転させた形になり、この変形後の輝度信号Y1を第一の投影部30からスクリーン35に投影すると、画像40の変形を打ち消した投影画像44が得られる。このため、投影画像44をコンポーネント信号Viのアスペクト比に対応させることができる。しかも、補正データH1には台形歪みの情報だけでなく、位置ズレの情報も含まれているから、同時に位置ズレを修正した投影画像44を得ることもできる。
色差信号C1、C2、C3についても同様である。すなわち、図3(b)に示すように、色差信号C1、C2、C3の四隅の位置を補正データH2に従って内側に移動させるように画像を変形する。そうすると、変形後の色差信号C1、C2、C3の形は、前出の画像41を左右に反転させた形になり、この変形後の色差信号C1、C2、C3を第二の投影部34からスクリーン35に投影すると、画像41の変形を打ち消した投影画像45が得られる。このため、投影画像45をコンポーネント信号Viのアスペクト比に対応させることができる。しかも、補正データH2には台形歪みの情報だけでなく、位置ズレの情報も含まれているから、同時に位置ズレを修正した投影画像45を得ることもできる。
図4及び図5は、第一の実施形態の動作フローチャートを示す図である。この図において、フローチャートを開始すると、まず、ループ変数iに初期値1をセットする(ステップS10)。次いで、第iの投影部からスクリーンに向けて「白画像」を投影する(ステップS11:第一の指示ステップ)。ここで、i=1であるから、この1回目のループでは、第一の投影部30からスクリーン35に向けてテスト用の輝度信号Y1′の「白画像」を投影する。次いで、スクリーン35の投影画像を撮像部25で撮像し、そのカメラ画像を画像40として保存(ステップS12:第二の指示ステップ)した後、ループ変数を+1して(ステップS13)、i=3になったか否かを判定する(ステップS14)。この時点では、まだi=3になっていないので、再びステップS11以降を実行する。
2回目のループでは、第iの投影部、つまり、i=2であるから、第二の投影部34からスクリーン35に向けてテスト用の色差号C1′、C2′、C3′の「白画像」を投影する(ステップS11)。次いで、スクリーン35の投影画像を撮像部25で撮像し、そのカメラ画像を画像41として保存(ステップS12)した後、ループ変数を+1し(ステップS13)、この時点でi=3になるため、ループを抜ける。
ループを抜けると、保存されていた2枚の画像(画像40、画像41)を使用して前記の手順に従って第一の投影部30用の補正データH1と、第二の投影部34用の補正データH2を生成する。そして、それらの補正データH1、H2を第一の格納部27と第二の格納部31にセット(ステップS15)した後、図5の処理に進む。
図5の処理では、まず、表示用の映像信号(コンポーネント信号Vi)を取り込み(ステップS16)、Y/C分離する(ステップS17)。次いで、輝度信号Y1と色差信号C1、C2、C3を生成し(ステップS18、ステップS22)、これらの輝度信号Y1と色差信号C1、C2、C3に対して補正データH1、H2を用いた位置ズレ補正と台形歪み補正を行う(ステップS19、ステップS23:補正ステップ)。そして、補正後の輝度信号Y1と色差信号C1、C2、C3を用いて第一の投影部30及び第二の投影部34からスクリーン35に向けて画像を投影する(ステップS20、ステップS24)という動作を、映像信号が入力されなくなるまで(ステップS21の“YES”判定まで)繰り返して実行し、映像信号が入力されなくなるとフローチャートを終了する。
以上のとおり、この第一の実施形態では、プロジェクタ20の二つの投影部(第一の投影部30と第二の投影部34)から輝度画像と色画像とを別々に投影してスクリーン35上で合成する前に、それらの二つの投影部からテスト用画像を異なるタイミングで投影し、撮像部25を用いてそれらのテスト用画像を撮影して画像40、41を取得すると共に、それらの画像40、41に基づいて位置ズレ補正及び台形歪み補正用の補正データH1、H2を生成し、実際にプロジェクタ20の二つの投影部(第一の投影部30と第二の投影部34)から輝度画像と色画像とを別々に投影する際には、その補正データH1、H2を用いて、輝度信号Y1及び色差信号C1、C2、C3を補正するようにしたので、スクリーン35の投影面35aにおける画像のズレや台形歪みを補正することができ、入力映像(コンポーネント信号Vi)のアスペクト比に一致した正しい形の画像を投影することができるのである。
しかも、かかる補正効果は、撮像部25の撮影画角内に二つの投影部(第一の投影部30と第二の投影部34)からの投影画像が収まっている限り、何ら不都合なく得られるため、プロジェクタ20とスクリーン35との位置関係を緻密に設定する必要がない。つまり、「撮像部25の撮影画角内に二つの投影部(第一の投影部30と第二の投影部34)からの投影画像が収まっている」という条件を満たす限りにおいては、二つの投影部(第一の投影部30と第二の投影部34)、撮像部25及びスクリーン35は、どのような位置関係であってもよく、大雑把な位置関係で構わないから、プロジェクタ20の設置容易性を格段に向上することができる。
<第二の実施形態>
なお、上記の第一の実施形態では、コンポーネント信号Viから“輝度信号”と“色差信号”を取り出し、それぞれを第一の投影部30と第二の投影部34から投影しているが、これに限定されない。要は、「複数の投影画像」をスクリーン上で合成するものであればよく、たとえば、「同一の投影画像」をスクリーン上で合成するものに適用してもよい。
図6は、第二の実施形態の構成図であり、同一の投影画像をスクリーン35上で合成するプロジェクタ46への適用例である。前記の第一の実施形態(図1)とは、端子46aに入力される映像信号DiがRGB信号である点、及び、そのRGB信号を二分配する映像信号分配部47を備える点で相違する。
また、二分配された一方のRGB信号Di1を第一の補正部28で補正データH1に従って補正する点、及び、二分配された他方のRGB信号Di2を第二の補正部32で補正データH2に従って補正する点でも相違する。
また、撮像制御部26からの指示信号S1、S2を映像信号分配部47に入力し、映像信号分配部47は、これらの指示信号S1、S2に応答して、そのときに第一の補正部28や第二の補正部32に出力するRGB信号Di1、Di2を、投影面35aにおける背景画像に対して輪郭が目立つ明度又は色調の画像信号、たとえば、全画素の値を最大輝度を表す値(一般に“255”)にした信号(つまり、「白画像」の信号)とする点でも相違する。
さらに、この構成では、第二の投影部34と同様に、第一の投影部30もカラーのRGB信号Di1を投影するため、その光変調素子30c(液晶パネル)の一面(図では出射面)に色分解フィルタ30eを取り付けている点でも相違する。
このような構成において、まず、映像信号分配部47は、撮像制御部26からの指示信号S1に応答して、テスト用画像(全面白のRGB信号Di1)を生成し、そのテスト用画像を第一の補正部28に出力する。第一の補正部28は、このテスト用画像をそのままスルーで第一の駆動部29に出力し、第一の駆動部29は、第一の投影部30を駆動して、そのテスト用画像をスクリーン35の投影面35に投影する。撮像部25は、その投影画像を撮影したカメラ画像KGを撮像制御部29に出力する。
次いで、映像信号分配部47は、撮像制御部26からの指示信号S2に応答して、テスト用画像(全面白のRGB信号Di2)を生成し、そのテスト用画像を第二の補正部32に出力する。第二の補正部32は、このテスト用画像をそのままスルーで第二の駆動部33に出力し、第二の駆動部33は、第二の投影部34を駆動して、そのテスト用画像をスクリーン35の投影面35に投影する。撮像部25は、その投影画像を撮影したカメラ画像KGを撮像制御部29に出力する。
このようにして、2枚のカメラ画像KGが撮像制御部26に出力されると、撮像制御部26は、それらの2枚のカメラ画像KGの集合画像42(図2参照)を生成し、且つ、その集合画像42を所定のアスペクト比(プロジェクタ46に入力されたRGB信号Diのアスペクト比)に整形するなどして得られた第一の投影部30用の補正データH1と第二の投影部34用の補正データH2を生成すると共に、第一の投影部30用の補正データH1を第一の格納部27に出力し、第二の投影部34用の補正データH2を第二の格納部31に出力する。
以降、第一の補正部28は、映像信号分配部47から出力されるRGB信号Di1(プロジェクタ46に入力されたRGB信号Diを二分配したものの一方)に対して、補正データH1に基づくズレ補正と台形歪み補正を行い、同様に、第二の補正部32も、映像信号分配部47から出力されるRGB信号Di2(プロジェクタ46に入力されたRGB信号Diを二分配したものの他方)に対して、補正データH2に基づくズレ補正と台形歪み補正を行う。
したがって、この第二の実施形態においても、プロジェクタ46の二つの投影部(第一の投影部30と第二の投影部34)からRGB信号Di1とRGB信号Di2とを別々に投影してスクリーン35上で合成する前に、それらの二つの投影部からテスト用画像を異なるタイミングで投影し、撮像部25を用いてそれらのテスト用画像を撮影して画像40、41を取得すると共に、それらの画像40、41に基づいて位置ズレ補正及び台形歪み補正用の補正データH1、H2を生成し、実際にプロジェクタ46の二つの投影部(第一の投影部30と第二の投影部34)からRGB信号Di1とRGB信号Di2とを別々に投影する際には、その補正データH1、H2を用いて、RGB信号Di1とRGB信号Di2とを補正するようにしたので、スクリーン35の投影面35aにおける画像のズレや台形歪みを補正することができ、入力映像(RGB信号Di)のアスペクト比に一致した正しい形の画像を投影することができる。
しかも、かかる補正効果は、撮像部25の撮影画角内に二つの投影部(第一の投影部30と第二の投影部34)からの投影画像が収まっている限り、何ら不都合なく得られるため、プロジェクタ46とスクリーン35との位置関係を緻密に設定する必要がない。つまり、「撮像部25の撮影画角内に二つの投影部(第一の投影部30と第二の投影部34)からの投影画像が収まっている」という条件を満たす限りにおいては、二つの投影部(第一の投影部30と第二の投影部34)、撮像部25及びスクリーン35は、どのような位置関係であってもよく、大雑把な位置関係で構わないから、プロジェクタ46の設置容易性を格段に向上することができる。
<第三の実施形態>
以上の各実施形態では、1台のプロジェクタを使用した例、すなわち、二つの投影部30、34と撮像部25とを一体化した例を示したが、この態様に限定されない。
図7は、二つの投影部と撮像部の様々な組み合わせ例を示す図である。(a)は第一の組み合わせ例、(b)は第二の組み合わせ例、(c)は第三の組み合わせ例、(d)は第四の組み合わせ例である。
(a)では、第一のプロジェクタ48(第一の投影手段)と第二のプロジェクタ49(第二の投影手段)と撮像部50(撮像手段)と投影画像補正装置51とを組み合わせている。第一のプロジェクタ48は、第一及び第二の実施形態における第一の駆動部29と第一の投影部30を一つにまとめたものであり、同様に、第二のプロジェクタ49は、第一及び第二の実施形態における第二の駆動部33と第二の投影部34を一つにまとめたものである。これらの第一のプロジェクタ48と第二のプロジェクタ49は、いずれも、コンポーネント信号やRGB信号などの汎用映像信号を入力してその画像を投影表示できる通常のカラープロジェクタを使用することができる。
また、撮像部50は、第一及び第二の実施形態における撮像部25に相当するものである。スクリーンの投影面を撮影して、その静止画を電気信号として生成出力できるものであればよく、たとえば、デジタルカメラ等の電子カメラ、又は、静止画出力機能付きのビデオカメラやモニターカメラなどを使用することができる。
投影画像補正装置51は、第一の組み合わせ例における主要な役割を果たす機器である。この投影画像補正装置51は、第一の実施形態におけるY/C分離部21、色信号デコーダ部22、輝度信号演算部23、色信号演算部24、撮像制御部26、第一の格納部27、第一の補正部28、第二の格納部31及び第二の補正部32を一つにまとめたものである。又は、第二の実施形態における映像信号分配部47、撮像制御部26、第一の格納部27、第一の補正部28、第二の格納部31及び第二の補正部32を一つにまとめたものである。
すなわち、この投影画像補正装置51は、テスト用画像を生成して第一のタイミングでそのテスト用画像を第一のプロジェクタ48に供給すると共に、第一のタイミングと異なる第二のタイミングでそのテスト用画像を第二のプロジェクタ49に供給する第一の機能と、テスト用画像を第一のプロジェクタ48に供給している際に、その第一のプロジェクタ48によってスクリーンに投影された画像(テスト用画像)を撮影するように撮像部50に指示を出して、その撮像部50で撮影されたカメラ画像を取り込む第二の機能と、テスト用画像を第二のプロジェクタ49に供給している際に、その第二のプロジェクタ49によってスクリーンに投影された画像(テスト用画像)を撮影するように撮像部50に指示を出して、その撮像部50で撮影されたカメラ画像を取り込む第三の機能と、二つのカメラ画像の集合画像を生成し、且つ、その集合画像を所定のアスペクト比(入力映像信号のアスペクト比)に整形するなどして第一のプロジェクタ48用の補正データH1と第二のプロジェクタ49用の補正データH2を生成する第四の機能と、映像信号発生源52(DVDプレイヤーやテレビジョン受信装置又はパーソナルコンピュータなど)からの入力映像信号(コンポーネント信号やRGB信号など)に対して、補正データH1、H2に基づくズレ補正と台形歪み補正を行い、補正後の映像信号を第一のプロジェクタ48や第二のプロジェクタ49に出力する第五の機能とを備える。
このような第一の組み合わせ例においても、上記の第一及び第二の実施形態と同様の効果が得られる。つまり、第一及び第二のプロジェクタ48、49から別々に映像を投影してスクリーン上で合成する前に、それらのプロジェクタ48、49からテスト用画像を異なるタイミングで投影し、撮像部50を用いてそれらのテスト用画像を撮影してカメラ画像を取得すると共に、それらのカメラ画像に基づいて位置ズレ補正及び台形歪み補正用の補正データH1、H2を生成し、実際に第一及び第二のプロジェクタ48、49から別々に映像を投影する際には、その補正データH1、H2を用いて、第一及び第二のプロジェクタ48、49に供給する映像信号を補正するようにしたので、スクリーンの投影面における画像のズレや台形歪みを補正することができ、入力映像のアスペクト比に一致した正しい形の画像を投影することができる。
ちなみに、この第一の組み合わせ例では、2台のプロジェクタ(第一のプロジェクタ48と第二のプロジェクタ49)を組み合わせているため、各々の投影位置を個別に調整しなければならない。このため、前記の第一及び第二の実施形態に比べて調整に手間取るがことが考えられるが、多少の位置ズレは投影画像補正装置51の機能で自動修正されるため、実際上、調整に手間取ることはない。
しかも、この第一の組み合わせ例では、2台のプロジェクタ(第一のプロジェクタ48と第二のプロジェクタ49)と撮像部50に汎用品を使用できるため、既にそれらの機器を所持しているユーザは、投影画像補正装置51だけを入手すればよく、経費を節約できるというメリットがある。
(b)は、上記の(a)の変形例であり、(a)の映像信号発生源52を投影画像補正装置53に組み込んだ例である。映像信号発生源組込型の投影画像補正装置53としては、たとえば、パーソナルコンピュータなどを例示することができる。多くのパーソナルコンピュータは、ビデオデータやプレゼンテーションデータなどの再生出力機能を有するからである。
この第二の組み合わせ例においても、上記の第一の組み合わせ例と同じ効果が得られる上、この第二の組み合わせ例においては、映像信号発生源組込型の投影画像補正装置53にパーソナルコンピュータを利用し、そのパーソナルコンピュータ上の“プログラム”(プロジェクタ連携処理プログラム等)で位置ズレ補正や台形歪み補正などの所要の処理機能を実現することができるため、このプログラムを、たとえば、プロジェクタやデジタルカメラの添付アプリケーションにすれば、他のプロジェクタやデジタルカメラとの差別化を図ることができる。
(c)は、第一のプロジェクタ54(第一の投影手段)と第二のプロジェクタ49と撮像部50とを組み合わせた例である。第二のプロジェクタ49と撮像部50は、上記の第一及び第二の組み合わせ例と同じ汎用品であり、この第三の組み合わせ例では、(a)の投影画像補正装置51を第一のプロジェクタ54に組み込む点で相違する。
このようにしても、上記の第一及び第二の組み合わせ例と同じ効果が得られる上、機器の設置数を一つ減らすことができるというメリットがある。
(d)は、第一のプロジェクタ56(第一の投影手段)に投影画像補正装置51と撮像部50を組み込んだ例である。第二のプロジェクタ49は、上記の第一の〜第三の組み合わせ例と同じ汎用品である。
このようにしても、上記の第一及び第二の組み合わせ例と同じ効果が得られる上、機器の設置数をさらに一つ減らすことができるというメリットがある。
<第四の実施形態>
次に、上記の各組み合わせ例の一つ(ここでは第一の組み合わせ例)について、その具体的な構成と動作を説明する。
図8は、第一の組み合わせ例のシステム構成図である。この図において、スクリーン35に向かって第一及び第二のプロジェクタ48、49とデジタルカメラ57が配置されており、さらに、それらの機器を制御するためのパーソナルコンピュータ58が適当な場所に配置されている。第一及び第二のプロジェクタ48、49は、いずれも汎用品(カラープロジェクタ)であるが、デジタルカメラ57とパーソナルコンピュータ58については、いずれも汎用品に図示の構成で使用するための特殊機能を付加したものである。
デジタルカメラ57は、上記の第一の組み合わせ例における撮像部50に相当し、また、パーソナルコンピュータ58(制御装置)は、上記の第一の組み合わせ例における投影画像補正装置51に相当する。
パーソナルコンピュータ58には、ケーブル59を介して図外の映像信号発生源52からの映像信号が入力されている。さらに、パーソナルコンピュータ58とデジタルカメラ57の間、パーソナルコンピュータ57と第一のプロジェクタ48の間、及び、パーソナルコンピュータ57と第二のプロジェクタ49の間は、それぞれケーブル60、61、62で接続されている。
パーソナルコンピュータ58は、ケーブル60を介してデジタルカメラ57の撮影動作を制御し、且つ、そのデジタルカメラ57で撮影されたカメラ画像を取り込み、また、ケーブル61、62を介して第一及び第二のプロジェクタ48、49にテスト画像や映像信号を供給する。
図9は、第一及び第二のプロジェクタ48、49の外観図である。第一及び第二のプロジェクタ48、49は、同じ映像信号をほぼ同一の状態(見た目に大きな違いを感じない状態)で投影できるもの、望ましくは、同一画素数、同一階調数及び同一拡大サイズの画像を投影できるものであればよい。ここでは同一機種の汎用品とし、以下、第一のプロジェクタ48で代表する。第一のプロジェクタ48は、任意の意匠でデザインされた形状(図示の例では直方体状)の筐体63を有しており、その筐体63の前面に、カバー64の奥に隠れた投影レンズ85が配設されている。カバー64は、通常は図示位置にあって投映レンズ13を隠している(保護している)が、この投影レンズ85は、カバー64を手動でスライドさせることによって不図示のスクリーンを臨むように露出する。
投影レンズ85は、後述のDMD84で形成された光像を投影するためのものであり、ここでは、フォーカスと投射倍率(ズーム)を任意に可変できるものとする。
筐体63の上面には、本体操作表示部66、上面カバー67及びスピーカ68が配設されている。本体操作表示部66はタッチパネル付きの平面表示デバイス(液晶表示パネルまたは有機表示パネルもしくはELパネル等)で構成されており、この本体操作表示部66は、各動作状況に必要な様々な操作ボタンをグラフィカル表示して、対応するボタンがタッチ操作されるとその操作イベント信号を発生し、また、動作異常などが発生した場合にはその内容等を文字列または図形等で表示する。
スピーカ68は、映像を投射する際、または、任意のプレゼンテーションソフトウェアを実行する際に、それらの映像やプレゼンテーションソフトウェアの音声情報を拡声出力する。
上面カバー67の下には、通常は隠れて見えない本体サブキー69が設けられており、この本体サブキー69は、本体操作表示部66に表示されるボタン操作以外の詳細な動作設定を行う際に、適宜に上面カバー67を開いて操作される。
図10は、第一のプロジェクタ48(及び第二のプロジェクタ49)の内部ブロック図である。第一のプロジェクタ48は、スピーカ68、音声処理部70、表示駆動部71、本体操作表示部66(平面表示デバイス66a、タッチパネル66b)、本体サブキー69を含む操作部72、中央制御部73、入出力コネクタ74、入出力I/F75、画像変換部76、ビデオRAM77、投影エンコーダ78、投影駆動部79、リフレクタ80、投射ランプ81、カラーホイール82、カラーホイール駆動用モータ83、DMD84、投影レンズ85、フォーカス・ズーム駆動用モータ86、冷却ファン87、冷却ファン駆動用モータ88などのブロックを含む。
中央制御部73は、表示駆動部71を介して本体操作表示部66の平面表示デバイス66aに所要の操作ボタン類をグラフィカル表示する。ユーザによって任意の操作ボタンがタッチ操作されると、そのタッチ座標がタッチパネル66bで検出され、中央制御部73は、その検出座標に基づいて、タッチ操作されたボタンの種類を特定し、その特定結果に対応したモード(たとえば、フォーカスやズーム等の設定モード、または、画像投射モードなど)を実行する。
また、中央制御部73は、表示駆動部71を介して本体操作表示部66の平面表示デバイス66aに、入力画像の解像度、入力コネクタ部20の使用端子選択、音声の有無等の設定に必要な操作ボタン類をグラフィカル表示する。ユーザによって任意の操作ボタンがタッチ操作されると、そのタッチ座標がタッチパネル66bで検出され、中央制御部73は、その検出座標に基づいて、タッチ操作されたボタンの種類を特定し、その特定結果に対応した設定動作を実行する。
たとえば、入力画像の解像度がXGA(1024×768画素)、入力コネクタ部20の使用端子がRCA端子、且つ、音声ありの場合は、入出力I/F75を制御して入出力コネクタ74の当該端子(RCA端子)を選択し、その端子に加えられた外部機器からの入力画像と音声とを取り込み、それらを画像変換部76と音声処理部70に転送する。
音声処理部70は音声を増幅してスピーカ68で拡声出力し、画像変換部76は、入力画像を所定のフォーマットに変換し、その変換画像を投影エンコーダ78に転送する。投影エンコーダ78は、送られてきた画像信号をビデオRAM77に展開記憶させた上でこのビデオRAM77の記憶内容を読み出してビデオ信号を発生し、投影駆動部79は、ビデオ信号のフレームレート、たとえば、30フレーム/秒でDMD84を駆動する。
DMD84は、微小な可動ミラーを多数個平面上に敷き詰めた半導体集積光スイッチである。可動ミラーの大きさは、たとえば、十数μm角であり、ミラーのオンとオフの状態で±10度程度傾斜が変化するように支柱に取り付けられている。ミラーの直下にはメモリー素子が形成されており、このメモリー素子の正電界作用によってミラーのオンとオフの状態を切り換える。DMD84の反射光量は、ミラーをオンにしたときに最大(白階調)、オフにしたときに最小(黒階調)となるが、各ミラーのスイッチングスピード(オンとオフの切り換えスピード)を毎秒50万回以上にすることもできるため、各ミラーのスイッチングレシオを変えることにより、DMD84の反射光量を中間階調(グレースケール)にすることもできる。
このようなDMD84に対して、リフレクタ80内に配置された超高圧水銀灯等の投射ランプ81から高輝度光Paを照射すると、その反射光Pbは、DMD84の各ミラーのオンオフ及びそのスイッチングレシオに対応して画素ごとに光変調(ビデオ信号の内容で光変調)されたものとなり、この反射光Pbを投影レンズ85を介して図示しないスクリーンに投射することによって、そのスクリーン上にビデオ信号の拡大映像を投影することができる。
但し、図示の例では、DMD84の数は1個であり、また、投射ランプ81から照射された高輝度光Paは「白色光」であるから、この場合、スクリーン上にはモノクロのビデオ映像しか投影できない。そこで、実際には、投射ランプ81の前面にカラーホイール82を配置して、このカラーホイール82をカラーホイール駆動用モータ83で回転駆動するようにし、且つ、ビデオRAM77に画像信号を展開記憶する際に、光の三原色(RGB)ごとのビデオ信号成分に分けて展開記憶する。
図11は、カラーホイール82の正面図である。カラーホイール82は円盤状のプレートを三等分し、それぞれの等分領域に赤色フィルタ82a、緑色フィルタ82b及び青色フィルタ82cを設けたものである。投射ランプ81からの高輝度光Paが赤色フィルタ82aを透過するときは、高輝度光Paの赤色成分だけが取り出され、その赤色光がDMD84に照射される。また、投射ランプ81からの高輝度光Paが緑色フィルタ82bを透過するときは、高輝度光Paの緑色成分だけが取り出され、その緑色光がDMD84に照射される。さらに、投射ランプ81からの高輝度光Paが青赤色フィルタ82cを透過するときは、高輝度光Paの青色成分だけが取り出され、その青色光がDMD84に照射される。なお、カラーホイール82は、白色の透過領域を含む四分割構造であってもよい。
図12は、第一のプロジェクタ48(及び第二のプロジェクタ49)の映像投影時の動作フローチャートを示す図である。このフローチャートに示すように、映像を投影する際には、映像信号のフレームごとに以下の処理を繰り返し実行する。
まず、投射ランプ81を点灯させると共にカラーホイール82を回転駆動し(ステップS30)、ビデオRAM77に映像信号の1フレーム画像を展開する(ステップS31)。次いで、ビデオRAM77からR画像を取り出し(ステップS32)、カラーホイール82の回転位置がRになったとき(投射ランプ81からの高輝度光Paが赤色フィルタ82aを透過する状態になったとき)に、そのR画像でDMD84を駆動する(ステップS33、ステップS34)。次いで、ビデオRAM77からG画像を取り出し(ステップS35)、カラーホイール82の回転位置がGになったとき(投射ランプ81からの高輝度光Paが緑色フィルタ82bを透過する状態になったとき)に、そのG画像でDMD84を駆動する(ステップS36、ステップS37)。次いで、ビデオRAM77からB画像を取り出し(ステップS38)、カラーホイール82の回転位置がBになったとき(投射ランプ81からの高輝度光Paが青色フィルタ82cを透過する状態になったとき)に、そのB画像でDMD84を駆動する(ステップS39、ステップS40)。
このように、第一のプロジェクタ48及び第二のプロジェクタ49は、映像信号のフレームのR画像、G画像及びB画像を取り出して、時分割でDMD84を駆動することにより、スクリーン上にR画像、G画像及びB画像を順次に投影し、人間の目の残像効果を利用してカラーの画像表示を行うことができる。
図13は、デジタルカメラ57の外観図である。この図において、デジタルカメラ57は、箱形のボディ89の前面に沈胴式のレンズ鏡筒90、ストロボ発光窓91及びファインダ前面窓92などを配置すると共に、ボディ89の上面に電源スイッチ93及びシャッタボタン94などを配置し、さらに、ボディ89の背面にファインダ後面窓95、モード選択スイッチ96、ズームスイッチ97、MENUボタン98、上下左右方向移動ボタン99、SETボタン100、DISPボタン101及び液晶モニター102などを配置し、加えて、ボディ89の底面に三脚103を取り付けるための穴104を設けている。
図14は、デジタルカメラ57の内部ブロック図である。この図において、デジタルカメラ57は、機能別に、撮像系105、制御系106、画像記憶系107、表示系108、操作系109及び外部インターフェース系110などに分類することができる。
これらの系毎に説明すると、撮像系105は、レンズ鏡筒90に収められたズーム機能及びオートフォーカス機能付の撮影レンズ群111と、この撮影レンズ群111を通過した被写体像を撮像し、所定のフレームレートの画像(以下、フレーム画像という)に変換して出力するCCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などからなる電子撮像部112と、この電子撮像部112からのフレーム画像に対して所要の画像処理を施す映像信号処理部113と、信号処理後のフレーム画像を一時的に記臆する画像バッファメモリ114とを備えるとともに、レンズ鏡筒90の不図示のフォーカス機構を駆動するフォーカス駆動部115と、同ズーム機構を駆動するズーム駆動部116と、ボディ前面のストロボ発光窓91に設けられたストロボ発光部117と、このストロボ発光部117を駆動するストロボ駆動部118と、これらの各部(電子撮像部112、映像信号処理部113、フォーカス駆動部115、ズーム駆動部116、ストロボ駆動部118)を制御するための撮影制御部119とを備える。
制御系106は、上記の各系を制御してデジタルカメラ57の動作を集中的にコントロールするCPU120(撮影実行手段)と、このCPU120の動作に必要な各種プログラムやデータを不揮発的に記憶するプログラムメモリ121と、ユーザ情報や画像データ記憶用の内蔵フラッシュメモリ122とを備える。
画像記憶系107は、I/O部123と、このI/O部123に着脱可能に接続される外部フラッシュメモリ124とを備える。
表示系108は、CPU120から適宜に出力される表示データを一時的に保持するビデオメモリ(VRAM125)を含む表示制御部126と、表示制御部126の出力信号を表示する液晶モニター102とを備える。
操作系109は、ボディ89の各部に設けられた様々な操作ボタン類、すなわち、シャッタボタン94、モード選択スイッチ96、ズームスイッチ97、MENUボタン98、上下左右方向移動ボタン99、SETボタン100及びDISPボタン101を含む操作入力部127と、この操作入力部127からの操作信号をCPU120に入力するための入力回路128とを備える。
外部インターフェース系110は、パーソナルコンピュータ58(図8参照)などの外部機器と接続するための、たとえば、USB(Universal Serial Bus)端子129と、このUSB端子129を介して、パーソナルコンピュータ58などの外部機器とCPU120との間のデータのやり取りを制御する外部インターフェース部130とを備える。なお、言うまでもなく“USB”は一例である。他の汎用インターフェース規格であっても構わない。たとえば、IEEE1394、有線LAN、無線LAN、ブルーツース、光ファイバー(Fibre Channel)などの汎用インターフェース規格を使用してもよい。
図15は、デジタルカメラ57の全体的な制御プログラムのフローチャートを示す図である。この制御プログラムは、プログラムメモリ121に予め格納されたものであり、デジタルカメラ57の電源スイッチ93をオンにしたときに、CPU120によって実行されるものである。
図示のフローチャートは、電源スイッチ93をオンにしたときに実行される「電源ON処理」(ステップS50)と、電源スイッチ93のオフを判定する電源OFF判定処理(ステップS51)と、この電源0FF判定処理の判定結果が肯定(“YES”)になったときに実行される「電源OFF処理」(ステップS52)と、この電源0FF判定処理の判定結果が否定(“NO”)のときにモード選択スイッチ96が再生モード位置にあるか撮影モード位置にあるかを判定する「モード判定処理」(ステップS53)と、そのモード判定処理の判定結果に従って択一的に実行される「再生モードグループ」(ステップS54)及び「撮影モードグループ」(ステップS55)とを含む。
「電源ON処理」(ステップS50)と「電源OFF処理」(ステップS51)は、それぞれ電源オン時とオフ時に1度だけ実行されるが、「モード判定処理」(ステップS53)は、電源0FF判定処理の判定結果が否定(“NO”)になっている間、つまり、デジタルカメラ57の電源スイッチ93がオンになっている間、繰り返し実行されるようになっている。したがって、「再生モードグループ」(ステップS54)と「撮影モードグループ」(ステップS55)は、ステップS53のモード判定処理の判定結果に従っていずれか一方が繰り返し実行されることになる。たとえば、モード選択スイッチ96が再生モード位置にある場合には「再生モードグループ」(ステップS54)が繰り返し実行され、又は、モード選択スイッチ96が撮影モード位置にある場合には「撮影モードグループ」(ステップS55)が繰り返し実行される。
「再生モードグループ」(ステップS54)は、MENUボタン98の押し下げ判定処理(ステップS56)と、その判定処理の判定結果が否定の場合に実行される再生処理(ステップS57)と、その判定処理の判定結果が肯定の場合に実行される再生モード用MENU処理(ステップS57)とを含む。再生処理(ステップS57)では、内蔵フラッシュメモリ122や外部フラッシュメモリ124に格納されている撮影済の画像の中から所定の画像(たとえば、撮影日が最も新しい画像)を読み出し、その画像を、たとえば、Exifフォーマットに従って伸張して、液晶モニター102に表示する処理を実行する。また、再生モード用MENU処理(ステップS57)では、液晶モニター102に再生モード用MENU画面を表示し、ユーザの選択操作に応じて、デジタルカメラ57の再生モードに必要な各種設定を行うための処理を実行する。
「撮影モードグループ」(ステップS55)は、MENUボタン98の押し下げ判定処理(ステップS59)と、その判定処理の判定結果が否定の場合に実行される撮影処理(ステップS60)と、その判定処理の判定結果が肯定の場合に実行される撮影モード用MENU処理(ステップS61)とを含む。撮影処理(ステップS60)では、撮像系105からの画像を構図確認用のスルー画像として液晶モニター102に表示させると共に、シャッタボタン94が半押しされると、その半押しに応答して絞りやフォーカス等の撮影条件を自動設定し、その後のシャッタボタン94の全押しに応答して撮影を行い、その撮影画像を、たとえば、Exifフォーマットに従って圧縮して内蔵フラッシュメモリ122や外部フラッシュメモリ124に格納する処理を実行する。また、撮影モード用MENU処理(ステップS61)では、液晶モニター102に撮影モード用MENU画面を表示し、ユーザの選択操作に応じて、デジタルカメラ57の撮影モードに必要な各種設定を行うための処理を実行する。
図16は、撮影モード用MENU処理のフローチャートを示す図である。このフローチャートにおいて、まず、撮影モード用メニュー画面を表示する(ステップS61a)。
図17は、撮影モード用メニュー画面を示す図である。この図において、撮影モード用メニュー画面131は、たとえば、撮影タブ132や設定タブ133などを有する任意意匠のメニュー画面であるが、既存の各種メニュー項目(たとえば、撮影モードメニュー134、セルフタイマーメニュー135、サイズメニュー136・・・・)のうちの撮影モードメニュー134の子画面137のメニュー項目に特徴がある。
すなわち、図示の子画面137は、通常の静止画撮影メニュー138と動画撮影メニュー139などを有することに加え、さらに、プロジェクタ連携メニュー140を有する点に特徴がある。「プロジェクタ連携」とは、このデジタルカメラ57を、図8に示すように、2台のプロジェクタ(第一及び第二のプロジェクタ48、49)及びパーソナルコンピュータ58と組み合わせて使用する特殊な使い方のことをいう便宜的名称である。
再び、図16に戻り、次いで、その撮影メニュー画面131のいずれかのメニュー項目が選択されているか否かを判定する(ステップS61b)。いずれのメニュー項目も選択されていない場合には、再びMENUボタン98の押し下げ操作を判定し(ステップS61c)、MENUボタン98が押し下げ操作されると、撮影モード用MENU処理の終了操作であると判断し、撮影モード用メニュー画面131を閉じ(ステップS61d)た後、図15のフローチャートに戻るが、いずれかのメニュー項目が選択されたときは、選択メニュー項目の分岐判定を行い(ステップS61e)、選択メニュー項目に対応した処理を実行した後、図15のフローチャートに戻る。
プロジェクタ連携メニュー140が選択された場合には、パーソナルコンピュータ58からの指示信号S3の入力を待ち、指示信号S3が入力されると撮影を実行して、その撮影画像をパーソナルコンピュータ58に出力するという処理を繰り返す。
したがって、この撮影モード用MENU処理によれば、プロジェクタ連携メニュー140が選択されると、パーソナルコンピュータ58からの指示信号S3に応答して撮影を実行し、その撮影画像をパーソナルコンピュータ58に出力するので、第一のプロジェクタ48からスクリーン35に投影されるテスト画像と、第二のプロジェクタ49からスクリーン35に投影されるテスト画像とを2度にわたって撮影して、それぞれの白画像の撮影データ(カメラ画像KG)をパーソナルコンピュータ58に出力することができる。
図18は、パーソナルコンピュータ58のハードウェア構成概念図である。パーソナルコンピュータ58は、公知のアーキテクチャ(DOS/Vアーキテクチャなど)によって構成された汎用品である。図では、本体部141に液晶ディスプレイ142やキーボード143などを実装した、いわゆるノート型のパーソナルコンピュータ58を例示しているが、これに限定されない。デスクトップ型やタワー型などであっても当然構わない。
パーソナルコンピュータ58は、その機種ごとに規模や安定性等の点で若干の構成上の違いはあるものの“コンピュータ”としての基本的構成(アーキテクチャ)に大差はなく、たとえば、図示のパーソナルコンピュータ58は、本体部141に、CPU144、RAM145、ディスクコントローラ146、ハードディスク装置147、ディスプレイコントローラ148、液晶ディスプレイ142、キーボードコントローラ149、キーボード143、入出力インターフェース150、メインバス151、バスインターフェース152および内部バス153などを実装している構成されている。
パーソナルコンピュータ58は、ハードディスク装置147にあらかじめインストールされたオペレーティングシステムや各種のアプリケーションプログラム(以下、これらを総称して「ソフトウェアリソース」という。)をRAM145にロードしてCPU144で実行することにより、CPU144などのハードウェアリソースと上記ソフトウェアリソースとの有機的結合によって様々な処理機能を実現する。
処理機能の一つは、当該パーソナルコンピュータ58において実行される「プロジェクタ連携処理」である。以下、このプロジェクタ連携処理について説明する。なお、パーソナルコンピュータ58で「プロジェクタ連携処理」を実行する際には、事前に、入出力インターフェース150の端子150aにデジタルカメラ57からのケーブル60を接続し、同入出力インターフェース150の端子150bに第一のプロジェクタ48からのケーブル62を接続し、同入出力インターフェース150の端子150cに第二のプロジェクタ49からのケーブル61を接続し、且つ、同入出力インターフェース150の端子150dに映像信号入力用のケーブル59を接続しておかなければならない。つまり、図8のように接続しておかなければならない。
図19は、プロジェクタ連携処理プログラム及びその終了処理プログラムののフローチャートを示す図である。プロジェクタ連携処理プログラムを開始すると、液晶ディスプレイ142にプロジェクタ連携コントロール画面154(図20参照)を表示する(ステップS70)。また、プロジェクタ連携コントロール画面154に設けられている後述の終了コマンドボタンコントロール157をクリックすると、終了処理プログラムを実行して、プロジェクタ連携コントロール画面154を閉じる(ステップS71)。
図20は、プロジェクタ連携コントロール画面154を示す図である。このプロジェクタ連携コントロール画面154は、「画像合成キャリブレーション」コマンドボタンコントロール155と、「画像表示」コマンドボタンコントロール156と、終了コマンドボタンコントロール157とを備える。「画像合成キャリブレーション」コマンドボタンコントロール155をクリックすると、画像合成キャリブレーション処理プロクラム(図21)を実行し、「画像表示」コマンドボタンコントロール156をクリックすると、画像表示処理プロクラム(図22)を実行し、終了コマンドボタンコントロール157をクリックすると、終了処理プロクラム(図19(b))を実行する。
図21は、画像合成キャリブレーション処理プロクラムのフローチャートを示す図である。このフローチャートを開始すると、まず、ループ変数iに初期値1をセットする(ステップS80)。次いで、第iのプロジェクタからスクリーンに向けてテスト用画像を投影する(ステップS81:第一の指示ステップ)。ここで、i=1であるから、この1回目のループでは、第一のプロジェクタ48からスクリーン35に向けてテスト用画像を投影する。次いで、デジタルカメラ57に指示信号S3を出力して(ステップS82:第二の指示ステップ)、デジタルカメラ57にスクリーン35の投影画像(テスト用画像)を撮影させると共に、その撮影画像(画像40)を取り込んで保存(ステップS83)した後、ループ変数を+1して(ステップS84)、i=3になったか否かを判定する(ステップS85)。この時点では、まだi=3になっていないので、再びステップS81以降を実行する。
2回目のループでは、第iのプロジェクタ、つまり、i=2であるから、第二のプロジェクタ49からスクリーン35に向けてテスト用画像を投影する(ステップS81)。次いで、デジタルカメラ57に指示信号S3を出力して(ステップS82)、デジタルカメラ57にスクリーン35の投影画像(テスト用画像)を撮影させると共に、その撮影画像(画像41)を取り込んで保存(ステップS83)した後、ループ変数を+1し(ステップS84)、この時点でi=3になるため、ループを抜け、保存されていた2枚の画像(画像40、画像41)を使用して前記の手順に従って第一のプロジェクタ48用の補正データH1と、第二のプロジェクタ49用の補正データH2を生成(ステップS86)してからプログラムを終了する。
この画像合成キャリブレーション処理プロクラムでは、2台のプロジェクタ(第一及び第二のプロジェクタ48、49)から同一の画像を投影してスクリーン35上で合成する前に、それらの2台のプロジェクタからテスト画像を異なるタイミングで投影し、デジタルカメラ57を用いてそれらのテスト用画像を撮影して画像40、41を取得すると共に、それらの画像40、41に基づいて位置ズレ補正及び台形歪み補正用の補正データH1、H2を生成することができる。
図22は、画像表示処理プロクラムのフローチャートを示す図である。このフローチャートを開始すると、まず、パーソナルコンピュータ58の入出力インターフェース150から映像信号の1フレームを取り込む(ステップS90)。次いで、ループ変数iに初期値1をセットし(ステップS91)、第iのプロジェクタ用の補正データHi(ここではi=1であるから第一のプロジェクタ48用の補正データH1)を使用して、フレーム画像の修正(位置ズレ補正と台形歪み補正)を行い(ステップS92:補正ステップ)、修正後のフレーム画像を第iのプロジェクタ(ここではi=1であるから第一のプロジェクタ48)に出力する(ステップS93)。次いで、ループ変数を+1して(ステップS94)、i=3になったか否かを判定する(ステップS95)。この時点では、まだi=3になっていないので、再びステップS92以降を実行する。
2回目のループでは、第iのプロジェクタ用の補正データHi、ここではi=2であるから第二のプロジェクタ49用の補正データH2を使用して、フレーム画像の修正(位置ズレ補正と台形歪み補正)を行い(ステップS92)、修正後のフレーム画像を第iのプロジェクタ(ここではi=2であるから第二のプロジェクタ49)に出力する(ステップS93)。次いで、ループ変数を+1し(ステップS94)、この時点でi=3になるため、ループを抜け、映像信号の終わりであるか否かを判定して(ステップS96)、終わりでなければ、ステップS90以降を繰り返し、終わりであればプログラムを終了する。
この画像表示処理プロクラムでは、実際に2台のプロジェクタ(第一及び第二のプロジェクタ48、49)からスクリーン35に同一の画像を投影する際に、上記の画像合成キャリブレーション処理プロクラムで生成した補正データH1、H2を用いて、それらの画像を補正するので、スクリーン35の投影面35aにおける画像のズレや台形歪みを補正することができ、パーソナルコンピュータ58の入力映像映像のアスペクト比に一致した正しい形の画像を投影することができる。
この第四の実施形態では、以下の手順で、ホームシアターやプレゼンテーションを行うことにより、二つの画像の台形歪みを補正して、それらの画像をスクリーン35上に正確に重なり合わせることができ、明るさをアップした高画質の画像投影を行うことができる。
(1)2台のプロジェクタ(第一及び第二のプロジェクタ48、49)と、デジタルカメラ57と、パーソナルコンピュータ58とを図8のように接続する。
(2)2台のプロジェクタのスクリーン35への投影方向を大まかに調整する。
(3)デジタルカメラ57を撮影モードにして、その液晶モニター102のスルー画像を見ながら、デジタルカメラ57の撮影構図内にスクリーン35の全体が収まるように、デジタルカメラ57の撮影方向やズーム倍率等を調整する。
(4)撮影モードのままデジタルカメラ57のMENUボタン98を押し下げ操作して、液晶モニター102に撮影モード用メニュー画面131を表示させ、その画面に設けられているプロジェクタ連携メニュー140を選択する。
(5)パーソナルコンピュータ58を起動して、プロジェクタ連携処理プログラムを実行し、液晶ディスプレイ142にプロジェクタ連携コントロール画面154を表示させ、そのプロジェクタ連携コントロール画面154の「画像合成キャリブレーション」コマンドボタンコントロール155をクリックする。
(6)上記の(5)で、第一のプロジェクタ48用の補正データH1と第二のプロジェクタ49用の補正データH2が生成されるので、以降、プロジェクタ連携コントロール画面154の「画像表示」コマンドボタンコントロール156をクリックすると、それらの補正データH1,H2を用いて位置ズレと台形歪みを補正した映像信号が第一及び第二のプロジェクタ48、49に供給される。したがって、位置ズレと台形歪みがない二つの画像をスクリーン35上に投影することができ、明るさをアップした高画質の画像投影を行うことができる。
このように、本実施形態においては、汎用のカラープロジェクタを2台用意すると共に、上記の特殊機能(図16のステップS61f参照)を搭載したデジタルカメラ57と、パーソナルコンピュータ58及びそのパーソナルコンピュータ58上で動作するプロジェクタ連携処理プログラム(図19〜図22参照)とを用意して、上記の手順(1)〜(6)を実行するだけで、位置ズレと台形歪みがない二つの画像をスクリーン35上に投影することができ、明るさをアップした高画質の画像投影を行うことができるようになる。しかも、プロジェクタ連携処理プログラムとデジタルカメラ57の特殊機能は、いずれもソフトウェアであるため、コストをかけずに位置ズレと台形歪みの補正を行うことができ、費用対効果の点でも優れたものとすることができる。
また、本実施例では、カラープロジェクタ2台のシステムとして記載したが、3台以上であっても良い。その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
第一の実施形態におけるプロジェクタの構成図である。 第一及び第二の補正部28、32における補正概念図(1/2)である。 第一及び第二の補正部28、32における補正概念図(2/2)である。 第一の実施形態の動作フローチャートを示す図(1/2)である。 第一の実施形態の動作フローチャートを示す図(2/2)である。 第二の実施形態の構成図である。 二つの投影部と撮像部の様々な組み合わせ例を示す図である。 第一の組み合わせ例のシステム構成図である。 第一及び第二のプロジェクタ48、49の外観図である。 第一のプロジェクタ48(及び第二のプロジェクタ49)の内部ブロック図である。 カラーホイール82の正面図である。 第一のプロジェクタ48(及び第二のプロジェクタ49)の映像投影時の動作フローチャートを示す図である。 デジタルカメラ57の外観図である。 デジタルカメラ57の内部ブロック図である。 デジタルカメラ57の全体的な制御プログラムのフローチャートを示す図である。 撮影モード用MENU処理のフローチャートを示す図である。 撮影モード用メニュー画面を示す図である。 パーソナルコンピュータ58のハードウェア構成概念図である。 プロジェクタ連携処理プログラム及びその終了処理プログラムののフローチャートを示す図である。 プロジェクタ連携コントロール画面154を示す図である。 画像合成キャリブレーション処理プロクラムのフローチャートを示す図である。 画像表示処理プロクラムのフローチャートを示す図である。 従来技術の構成図である。
符号の説明
S11 ステップ(第一の指示ステップ)
S12 ステップ(第二の指示ステップ)
S19 ステップ(補正ステップ)
S23 ステップ(補正ステップ)
S81 ステップ(第一の指示ステップ)
S82 ステップ(第二の指示ステップ)
S92 ステップ(補正ステップ)
20 プロジェクタ(投影画像補正装置)
25 撮像部(撮像手段)
26 撮像制御部(第一の指示手段、第二の指示手段)
28 第一の補正部(補正手段)
30 第一の投影部(第一の投影手段)
32 第二の補正部(補正手段)
34 第二の投影部(第二の投影手段)
35a 投影面
48 第一のプロジェクタ(第一の投影手段)
49 第二のプロジェクタ(第二の投影手段)
50 撮像部(撮像手段)
51 投影画像補正装置
53 投影画像補正装置
54 第一のプロジェクタ(第一の投影手段)
56 第一のプロジェクタ(第一の投影手段)
57 デジタルカメラ
58 パーソナルコンピュータ(制御装置)
120 CPU(撮影実行手段)

Claims (11)

  1. 同一の投影面に画像を投影する第一及び第二の投影手段と、
    前記投影面の画像を撮像する撮像手段と、
    前記第一及び第二の投影手段に対して各々異なるタイミングで前記投影面にテスト用画像を投影させるように指示する第一の指示手段と、
    前記投影面にテスト用画像が投影されているときに前記撮像手段に対して前記テスト用画像の撮影を指示する第二の指示手段と、
    前記撮像手段で撮影された前記第一の投影手段からのテスト用画像と前記第二の投影手段からのテスト用画像とに基づいて、前記第一及び第二の投影手段に与える画像を補正する補正手段と
    を備えたことを特徴とする投影画像補正装置。
  2. 同一の投影面に画像を投影する第一及び第二の投影手段に対して各々異なるタイミングで該投影面にテスト用画像を投影させるように指示する第一の指示手段と、
    前記投影面の画像を撮像する撮像手段に対して前記投影面にテスト用画像が投影されているときに該テスト用画像の撮影を指示する第二の指示手段と、
    前記撮像手段で撮影された前記第一の投影手段からのテスト用画像と前記第二の投影手段からのテスト用画像とに基づいて、前記第一及び第二の投影手段に与える画像を補正する補正手段と
    を備えたことを特徴とする投影画像補正装置。
  3. 同一の投影面に画像を投影する第一及び第二の投影手段に対して各々異なるタイミングで該投影面にテスト用画像を投影させるように指示する第一の指示手段と、
    前記投影面の画像を撮像する撮像手段に対して前記投影面にテスト用画像が投影されているときに該テスト用画像の撮影を指示する第二の指示手段と、
    前記撮像手段で撮影された前記第一の投影手段からのテスト用画像と前記第二の投影手段からのテスト用画像とに基づいて、前記第一及び第二の投影手段に与える画像を補正する補正手段とを、第一及び第二の投影手段のいずれか一方に実装したことを特徴とする投影画像補正装置。
  4. 同一の投影面に画像を投影する第一及び第二の投影手段に対して各々異なるタイミングで該投影面にテスト用画像を投影させるように指示する第一の指示手段と、
    前記投影面の画像を撮像する撮像手段に対して前記投影面にテスト用画像が投影されているときに該テスト用画像の撮影を指示する第二の指示手段と、
    前記撮像手段で撮影された前記第一の投影手段からのテスト用画像と前記第二の投影手段からのテスト用画像とに基づいて、前記第一及び第二の投影手段に与える画像を補正する補正手段とを、前記撮像手段と一緒に第一及び第二の投影手段のいずれか一方に実装したことを特徴とする投影画像補正装置。
  5. 前記撮像手段は、デジタルカメラであって、該デジタルカメラは、外部の制御装置からの指示に応答して撮影を実行すると共に、その撮影した画像を該制御装置に出力する撮影実行手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の投影画像補正装置。
  6. 前記制御装置は、同一の投影面に画像を投影する第一及び第二の投影手段に対して各々異なるタイミングで該投影面にテスト用画像を投影させるように指示する第一の指示手段と、前記デジタルカメラに対して前記投影面にテスト用画像が投影されているときに該テスト用画像の撮影を指示する第二の指示手段と、前記デジタルカメラで撮影された前記第一の投影手段からのテスト用画像と前記第二の投影手段からのテスト用画像とに基づいて、前記第一及び第二の投影手段に与える画像を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする請求項5記載の投影画像補正装置。
  7. 前記テスト用画像は、投影面における背景画像に対して輪郭が目立つ明度又は色調の画像であることを特徴とする請求項1乃至請求項6いずれかに記載の投影画像補正装置。
  8. 同一の投影面に画像を投影する第一及び第二の投影手段に対して各々異なるタイミングで該投影面にテスト用画像を投影させるように指示する第一の指示ステップと、
    前記投影面の画像を撮像する撮像手段に対して前記投影面にテスト用画像が投影されているときに該テスト用画像の撮影を指示する第二の指示ステップと、
    前記撮像手段で撮影された前記第一の投影手段からのテスト用画像と前記第二の投影手段からのテスト用画像とに基づいて、前記第一及び第二の投影手段に与える画像を補正する補正ステップと
    を含むことを特徴とする投影画像補正方法。
  9. 前記テスト用画像は、投影面における背景画像に対して輪郭が目立つ明度又は色調の画像であることを特徴とする請求項8記載の投影画像補正方法。
  10. コンピュータと有機的に結合して、同一の投影面に画像を投影する第一及び第二の投影手段に対して各々異なるタイミングで該投影面にテスト用画像を投影させるように指示する第一の指示手段と、前記デジタルカメラに対して前記投影面にテスト用画像が投影されているときに該テスト用画像の撮影を指示する第二の指示手段と、前記デジタルカメラで撮影された前記第一の投影手段からのテスト用画像と前記第二の投影手段からのテスト用画像とに基づいて、前記第一及び第二の投影手段に与える画像を補正する補正手段とを実現することを特徴とするプログラム。
  11. 前記テスト用画像は、投影面における背景画像に対して輪郭が目立つ明度又は色調の画像であることを特徴とする請求項10記載のプログラム。
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