JP6598633B2 - 投影装置、及び投影装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクタ等の投影装置に関し、特に、複数の投影装置の出力を重ね合わせて一つの投影面を作成するマルチ投影技術の改良に関する。
マルチ投影は、複数のプロジェクタがそれぞれ出力した投影面の端を重畳させて一つの投影面(マルチ投影面)を作成する(特許文献1)。マルチ投影面を作成する際には、複数のプロジェクタからテストパターンを出力し、重ね合わせて投影する領域(エッジブレンディング領域)が綺麗に重なるように調整することが多い。エッジブレンディング領域では、重ね合わせた領域の輝度値が一台のプロジェクタが出力する輝度値と略同一となるように、明るさを減衰させる処理が一般的に行われている。また、マルチ投影面を形成する各々のプロジェクタ間で明るさや色味が略同一になるように調整するために、テストパターンを用いることも広く行われている。
特開2012−19442号公報
しかし、テストパターンは、単一のプロジェクタに対してフォーカス調整や色調整を目的として用いるため、マルチ投影面を形成する場合は、目的に応じたテストパターンをマルチ投影面を形成する複数のプロジェクタのそれぞれについて操作する必要がある。
上記特許文献1では、複数のプロジェクタによるスタック投影時に、メインのプロジェクタがサブのプロジェクタと通信して、OSD(オンスクリーンディスプレイ)を実施するプロジェクタを限定することで各プロジェクタのOSDが重なり合うのを回避している。しかし、上記特許文献1では、複数のプロジェクタでテストパターンを連動させる処理については言及されていない。
そこで、本発明は、単一の投影装置の操作によって、マルチ投影面を形成する全ての投影装置に対してマルチ投影面を作成する際に用いるテストパターン画像の表示を指示する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、画像を投影面に投影する投影手段を有する投影装置であって、第1の方向に対応する操作と、第2の方向に対応する操作とを受付ける受付手段と、前記投影装置と他の投影装置を含む複数の投影装置がマルチ投影を行う場合、前記受付手段が前記第1の方向に対応する操作を受付けたことに応じてテスト画像を選択し、前記受付手段が前記第2の方向に対応する操作を受付けたことに応じて前記複数の投影装置のうちから対象投影装置を選択する選択手段と、前記他の投影装置と通信する通信手段と、を備え、前記選択手段によって前記対象投影装置として前記他の投影装置が選択された場合、前記通信手段は、前記他の投影装置が前記選択されたテスト画像の少なくとも一部を投影するための情報を出力し、前記選択手段によって前記対象投影装置として前記投影装置が選択された場合、前記投影手段は、前記選択されたテスト画像の少なくとも一部を投影することを特徴とする。
本発明によれば、単一の投影装置の操作によって、マルチ投影面を形成する全ての投影装置に対してマルチ投影面を作成する際に用いるテストパターン画像の表示を指示することができる。
本発明の投影装置の実施形態の一例であるプロジェクタを含むマルチ投影システムの概略を示す斜視図である。 (a)はプロジェクタの構成を示すブロック図、(b)は操作部の詳細を示す図である。 ユーザ操作によって操作部を介してテストパターンの表示が指示された場合のプロジェクタの動作を説明するフローチャート図である。 (a)はマルチ投影面の座標値を説明する図、(b)はマルチ投影面を形成する情報を示す図である。 (a)は通常時のテストパターン選択画像について説明する斜視図、(b)は表示するテストパターンの種別の切り替え動作を説明する図である。 マルチ投影時のテストパターン選択画像とプロジェクタの投影面を示す斜視図である。 マルチ投影時における操作部を介したテストパターン選択画像の切り替え動作を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の一例を説明する。
図1は、本発明の投影装置の実施形態の一例であるプロジェクタを含むマルチ投影システムの概略を示す斜視図である。
図1に示すように、マルチ投影システムは、4台のプロジェクタ100,100a,100b,100cのそれぞれの投影面150,150a,150b,150cの一部を重畳させて、上下左右に並べて1つのマルチ投影面を作成する。
図2(a)はプロジェクタ100の構成を示すブロック図、図2(b)は操作部112の詳細を示す図である。なお、プロジェクタ100a,100b,100cについては、プロジェクタ100と基本的構成が同様であるため、その説明を省略する。
図2に示すように、プロジェクタ100は、投影光学系101、表示パネル102、光源103、光源制御部104、表示駆動部105、光学系制御部106、及び接続部107を備える。また、プロジェクタ100は、制御部108、画像処理部109、ROM110、RAM111、操作部112、及び通信部113を備える。本実施形態のプロジェクタ100は、表示すべき画像に応じて表示パネル102の光の透過率を制御して、表示パネル102を透過した光源103からの光をスクリーンに投影することで、画像をユーザに提示する。
投影光学系101は、出力画像をスクリーンに投影するためのものであり、複数のレンズとレンズ駆動用のアクチュエータとを有し、レンズをアクチュエータにより駆動することで、投影画像の拡大、縮小、焦点調整等を行う。表示パネル102は、LCDパネル等で構成され、光源103から出射されて、ミラー(不図示)で分離された各色の光(赤色(R)、緑色(G)、青色(B))から各色専用の画像を生成する。
光源制御部104は、制御部108の指示に基づいて、光源103の光量の調整、出射のオン/オフ制御等を行う。表示駆動部105は、入力される映像信号に基づきRGB各色を再現するための透過率を調整する。光学系制御部106は、制御部108の指示に基づいて、ズーム率、シフト量、フォーカス等の様々な調整を行う。
接続部107は、映像出力装置等と接続するためのインタフェースであり、映像信号、音声信号、各種コントロール信号の送受信に使用される。映像出力装置としては、映像信号を出力できるものであれば、パーソナルコンピュータ、カメラ、携帯電話、スマートフォン、ハードディスクレコーダ、ゲーム機など、どのようなものであってもよい。
接続部107は、例えば、コンポジット端子、S映像端子、D端子、コンポーネント端子、アナログRGB端子、DVI−I端子、DVI−D端子、HDMI(登録商標)端子、DisplayPort端子等を含む。また、接続部107は、アナログ映像信号を受信した場合には、受信したアナログ映像信号をデジタル映像信号に変換する。
制御部108は、ROM110に格納されているプログラムに基づいて各部への指示、プロジェクタ100内部の状態管理、投影モード管理等を行う。画像処理部109は、例えば画像処理用のマイクロプロセッサから構成され、入力画像の解像度変換処理、フレームレート、画像の形状変形、色調変換、エッジブレンド処理、メニュー等のOSDオーバーラップ処理といった入力画像に対する各種変更処理を行う。
また、画像処理部109は、フレーム間引き処理、フレーム補間処理、歪曲収差補正処理、キーストーン補正処理等の処理を行うことが可能である。なお、画像処理部109は、専用のマイクロプロセッサである必要はなく、例えば、ROM110に記憶されたプログラムによって、制御部108が画像処理部109と同様の処理を実行してもよい。
ROM110は、プロジェクタ100内部を制御するためのプログラムや常に保持しておくべきテーブルデータ、テストパターン画像の保存等に使用される。RAM111は、接続部107より入力される画像データや、画像処理部109にて画像処理を行なう際の画像データの一時保存等に使用する。
操作部112は、各種操作釦等で構成され、プロジェクタ100の機能制御やメニュー操作を行なうための操作インタフェースである。操作部112には、図2(b)に示すように、電源釦114、メニュー釦115、決定ボタン116、上釦117、下釦118、左釦119、右釦120等が設けられている。通信部113は、有線LAN、無線LANなどの通信ネットワークを介して外部機器と通信を行う。通信部113を介して、制御コマンド(各種画像処理、入力切り替え指示、電源制御指示、各種設定値の取得、変更)の送受信が可能である。
次に、プロジェクタ100の基本的な動作について説明する。操作部112又はリモコン(不図示)でユーザによる電源オンの指示を受け付けると、制御部108は、電源部からプロジェクタ100の各部へ電源を供給するよう指示する。接続部107は、画像が映像出力装置等から入力されているか否かを検出し、入力されていない場合は、画像入力を検出するまで待機し、入力された場合は、投影処理を実行する。
ここで、投影処理として、接続部107は、映像出力装置から入力された画像信号を画像処理部109に送信する。また、操作部112によって指定されたテストパターン画像を表示する場合には、制御部108は、ROM110からテストパターン画像を読み出し、これを画像処理部109に送信する。
画像処理部109は、受信した画像信号にフレーム数、画素数、画像形状などの変更処理を施して、表示駆動部105に送信する。表示駆動部105は、入力された画像に基づいて、RGB各色の成分の階調レベルに応じた透過率となるように、表示パネル102の透過率を制御する。そして、光源制御部104は、光源103からの光の出力を制御し、光源103から出力された光は、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離され、それぞれの光が表示パネル102に供給される。
表示パネル102に供給された各色の光は、各色の液晶パネルの画素毎に透過する光量が制限される。そして、表示パネル102を透過した赤色(R)、緑色(G)、青色(B)それぞれの光は、プリズム(不図示)を通して再び合成され、投影光学系101を介して投影される。このように、本実施形態のプロジェクタ100は、外部の映像出力装置等から出力された画像、またはテストパターン画像の投影を行うことができる。
次に、図3乃至図7を参照して、4台のプロジェクタ100,100a〜100cのそれぞれの投影面150,150a〜150cの一部を重畳させた状態でテストパターン画像を選択する際の動作について説明する。なお、各プロジェクタ100,100a〜100cは、相互に通信可能な状態とする。また、プロジェクタ100、プロジェクタ100a、プロジェクタ100b、プロジェクタ100cのIPアドレスは、それぞれ192.168.254.1、192.168.254.2、192.168.254.3、192.168.254.4とする。
図3は、ユーザ操作によって操作部112を介してテストパターンの表示が指示された場合のプロジェクタ100の動作を説明するフローチャート図である。図3の処理は、ROM110等の記憶部に記憶されたプログラムがRAM111に展開されて制御部108のCPU等により実行される。なお、他のプロジェクタ100a〜100cにおいても同様の動作が可能である。
図3において、ステップS300では、制御部108は、マルチ投影中であるか否かを判定し、マルチ投影中であれば、ステップS304に進み、そうでなければ、ステップS301に進む。ここで、マルチ投影中か否かは、予めユーザ操作によってプロジェクタ100のRAM111に設定されているものとする。プロジェクタ100のRAM111には、マルチ投影情報として、「マルチ投影面サイズ」、「マルチ投影面を構成するプロジェクタ台数」、さらに、プロジェクタ毎に「担当領域」、識別情報としての「IPアドレス」が格納されているものとする。
例えば、図4(a)に示す座標値、すなわち解像度1920×1080のプロジェクタ4台が、エッジブレンド幅100画素で、3740×2060の大きさのマルチ投影面を形成している場合に、図4(b)に示す情報がRAM111に保持されている。
具体的には、「マルチ投影面サイズ」として3740×2060、「マルチ投影面を形成するプロジェクタ台数」として4台、さらに、プロジェクタ4台のそれぞれに「担当領域」、「IPアドレス」が設定されている。ここでは、プロジェクタ1の情報として、プロジェクタ100のIPアドレス、投影面150のマルチ投影面における担当領域が設定されている。プロジェクタ2の情報として、プロジェクタ100aのIPアドレス、投影面150aのマルチ投影面における担当領域が設定されている。
プロジェクタ3の情報として、プロジェクタ100bのIPアドレス、投影面150bのマルチ投影面における担当領域が設定されている。プロジェクタ4の情報として、プロジェクタ100cのIPアドレス、投影面150cのマルチ投影面における担当領域が設定されている。
なお、例えばマルチ投影面を形成する複数のプロジェクタのいずれか一台において、図4(b)に示す各種情報の設定をプロジェクタ投影面のOSDメニューを参照しつつ、操作部112を介して入力してもよい。この場合、入力後に、当該設定値を各プロジェクタ間で通信部113を介して同期させる。
ステップS301では、制御部108は、通常時のテストパターン選択画像(UI)を生成して、OSDメニューとして投影表示し、ステップS302へ進む。ステップS302では、制御部108は、操作部112からの入力によって、テストパターン種別の選択操作を待ち受ける。そして、制御部108は、テストパターン種別が選択されると、ステップS303に進み、選択がキャンセルされると、ステップS301で実施したテストパターン選択画像の表示を停止して、当該テストパターンの選択シーケンスを終了する。
ステップS303では、制御部108は、ステップS302で選択した種別のテストパターンをROM110から読み出して画像処理部109に転送する。そして、制御部108は、テストパターンの投影表示を行い、さらに、テストパターン選択画像の表示を停止して、当該テストパターンの選択シーケンスを終了する。
ここで、図5を参照して、ステップS301での通常時のテストパターン選択画像について説明する。ステップS301では、プロジェクタ100から図5(a)に示す通常時のテストパターン選択画像160が投影面に出力される。通常時のテストパターン選択画像160は、操作部112の上釦117又は下釦118を押下することで、図5(b)に示すように、表示するテストパターンの種別を切り替えることができる。
また、図5(a)に示すように、テストパターン選択画像160で選択中のテストパターン150を即座に投影面に出力表示してもよい。ユーザは表示したいテストパターン種別を操作部112の決定ボタン116を押下することで確定させることができ、これによって、通常時のテストパターン選択画像160は消え、選択したテストパターンのみがプロジェクタ100から出力されることになる。
一方、ステップS304では、制御部108は、マルチ投影時のテストパターン選択画像を生成して、OSDメニューとして投影表示し、ステップS305に進む。ステップS305では、制御部108は、操作部112からの入力によって、テストパターン種別の選択操作を待ち受ける。そして、制御部108は、テストパターンの種別が選択されると、ステップS306に進み、選択がキャンセルされると、ステップS304で実施したテストパターン選択画像の表示を停止して、当該テストパターンの選択シーケンスを終了する。
ステップS306では、制御部108は、操作部112からの入力によって、テストパターンの表示対象となるプロジェクタの選択を待ち受ける。そして、制御部108は、選択された表示対象が自プロジェクタであれば、ステップS303に進み、前述した処理と同様に、ステップS305で選択した種別のテストパターンをROM110から読み出して画像処理部109に転送する。そして、制御部108は、テストパターンの投影表示を行い、さらに、テストパターン選択画像の表示を停止して、当該テストパターンの選択シーケンスを終了する。また、制御部108は、選択された表示対象が別プロジェクタであれば、ステップS307に進み、選択された表示対象が全てのプロジェクタであれば、ステップS308に進む。
ステップS307では、制御部108は、ステップS306で選択した表示対象の別プロジェクタに対して、通信部113を介してステップS305で選択したテストパターンの種別が示すテストパターンの表示依頼を実施する。さらに、制御部108は、テストパターン選択画像の表示を停止して、当該テストパターンの選択シーケンスを終了する。
ステップS308では、制御部108は、RAM111からマルチ投影情報を取得し、マルチ投影を形成する全てのプロジェクタに対してステップS305で選択したテストパターン種別が示すテストパターン表示依頼を実施する。さらに、制御部108は、テストパターン選択画像の表示を停止して、当該テストパターンの選択シーケンスを終了する。
なお、不図示は省略するが、ステップS307又はステップS308で前述したテストパターン表示依頼を自身の通信部113を介して受信したプロジェクタは、当該依頼に含まれるテストパターン種別を自身のROM110から読み出す。そして、これを自身の画像処理部109に転送することでテストパターンの投影表示を行う。
また、テストパターン表示依頼には、テストパターン種別を用いたが、プロジェクタ100がテストパターン種別をROM110から読み出した結果のビットマップデータをテストパターン表示依頼に含めてもよい。このようにすると、テストパターン表示依頼を行うプロジェクタとテストパターン表示依頼を受け取るプロジェクタとの間でROM110に格納するテストパターン種別を共有する必要がなくなる。
次に、図6及び図7を参照して、マルチ投影時のテストパターン選択画像について説明する。図6は、図3のステップS304のマルチ投影時にプロジェクタ100が出力するテストパターン選択画像170を示す図である。
マルチ投影時のテストパターン選択画像170は、操作部112の上釦117、下釦118を押下することによって、図7に示すように、表示するテストパターン種別を切り替えることができる。また、左釦119、右釦120を押下することによって、図7に示すように、テストパターン表示先を切り替えることができる。
例えば図7(a)の列は、表示対象としてマルチ投影面の左上を担当しているプロジェクタを選択したことを意味し、図6のプロジェクタ100自身がテストパターンの表示先となる。つまり、ユーザがマルチ投影時のテストパターン選択画像において、表示対象として図7(a)の列を選択した場合は、ステップS306の判定において、表示対象が自プロジェクタであると判定されるために、ステップS303に進むことになる。この場合は、結果として、図6(a)に示すように、プロジェクタ100の投影面150にテストパターンが表示される。
図7(b)の列は、表示対象としてマルチ投影面の右上を担当するプロジェクタを選択したことを意味し、図6のプロジェクタ100aがテストパターンの表示先となる。つまり、ユーザがマルチ投影時のテストパターン選択画像において表示対象として図7(b)の列を選択した場合は、ステップS306において、表示対象が他プロジェクタであると判定されるため、ステップS307に進むこととなる。この場合は、結果として、図6(b)に示すように、プロジェクタ100aの投影面150aにテストパターンが表示される。なお、図7(c)の列、図7(d)の列を選択した場合は、図7(b)の場合と同様に、テストパターンの表示先がそれぞれ、プロジェクタ100bの投影面150b、プロジェクタ100cの投影面150cとなる。
図7(e)の列は、表示対象としてすべてのプロジェクタを選択したこと、さらにすべてのプロジェクタで同一のテストパターンを表示することを意味し、図6のプロジェクタ100、100a〜100cのすべてがテストパターンの表示先となる。つまり、ユーザがマルチ投影時のテストパターン選択画像において表示対象として図7(e)の列を選択した場合、ステップS306において、表示対象が全プロジェクタと判定されるため、ステップS308に進むことになる。この場合は、結果として、図6(c)に示すように、プロジェクタ100、100a〜100cの各投影面150、150a〜150cに、同一のテストパターンが表示される。
図7(f)の列は、表示対象としてすべてのプロジェクタを選択したこと、さらにすべてのプロジェクタが形成するマルチ投影面を一つの投影面とみなして、単一のテストパターンを拡大表示することを意味する。この場合、図7(f)の列を選択したときと、テストパターンの表示先は同じで全プロジェクタであるために、ステップS308に進むことになる。結果として、図6(d)に示すように、プロジェクタ100、100a〜100cの各投影面150、150a〜150c全体で一つのテストパターンが表示される。
なお、このような態様のテストパターン表示を実施する場合は、ステップS308において、制御部108は、テストパターン種別に加えて当該テストパターンをマルチ投影面サイズまで拡大表示することを示す情報を含める。そして、全てのプロジェクタにテストパターン表示依頼を実施すればよい。
これによって、テストパターン表示依頼を受け取ったプロジェクタは、自身の保持するマルチ投影情報の「マルチ投影面サイズ」まで、ROM110から読み出したテストパターン画像を拡大する。そして、その後に、自身の「担当領域」を切り出すことで、表示すべきテストパターンを生成することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態では、単一のプロジェクタの操作によって、マルチ投影面を形成する全てのプロジェクタに対してマルチ投影面を作成する際に用いるテストパターン表示を指示することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、プロジェクタには、単板式や3板式などが一般に知られているが、どちらの方式であっても良い。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 プロジェクタ
101 投影光学系
102 表示パネル
103 光源
104 光源制御部
105 表示駆動部
106 光学系制御部
108 制御部
109 画像処理部
110 ROM
111 RAM

Claims (12)

  1. 画像を投影面に投影する投影手段を有する投影装置であって、
    第1の方向に対応する操作と、第2の方向に対応する操作とを受付ける受付手段と、
    前記投影装置と他の投影装置を含む複数の投影装置がマルチ投影を行う場合、前記受付手段が前記第1の方向に対応する操作を受付けたことに応じてテスト画像を選択し、前記受付手段が前記第2の方向に対応する操作を受付けたことに応じて前記複数の投影装置のうちから対象投影装置を選択する選択手段と、
    前記他の投影装置と通信する通信手段と、を備え、
    前記選択手段によって前記対象投影装置として前記他の投影装置が選択された場合、前記通信手段は、前記他の投影装置が前記選択されたテスト画像の少なくとも一部を投影するための情報を出力し、
    前記選択手段によって前記対象投影装置として前記投影装置が選択された場合、前記投影手段は、前記選択されたテスト画像の少なくとも一部を投影することを特徴とする投影装置。
  2. 前記複数の投影装置がマルチ投影を行う場合、前記選択手段は、前記テスト画像と前記対象投影装置を選択するための選択画像を投影するように前記投影手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の投影装置。
  3. 前記複数の投影装置がマルチ投影を行う場合、前記選択手段は、前記テスト画像のみを選択するための選択画像を投影するように前記投影手段を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の投影装置。
  4. ユーザ操作に応じて前記投影装置が前記マルチ投影を行うか否かを設定する設定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の投影装置。
  5. 前記選択手段によって前記対象投影装置として前記複数の投影装置の全てが選択された場合、前記通信手段は、前記他の投影装置が前記テスト画像全体を投影するための前記情報を前記他の投影装置に出力し、且つ、前記投影手段が前記テスト画像全体を投影することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の投影装置。
  6. 前記選択手段によって前記対象投影装置として前記複数の投影装置の全てが選択された場合、前記複数の投影装置で前記テスト画像を拡大した画像を投影するように、前記通信手段は、前記他の投影装置が投影する前記テスト画像の一部を示す情報を前記他の投影装置に出力し、且つ、前記投影手段が前記投影装置に対応する前記テスト画像の一部を投影することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の投影装置。
  7. 前記選択手段が選択可能なテスト画像は、縞状のグラデーションパターンを含む画像を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の投影装置。
  8. 前記選択手段が選択可能なテスト画像は、格子パターンを含む画像を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の投影装置。
  9. 前記選択手段が選択可能なテスト画像は、市松模様を含む画像を含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の投影装置。
  10. 前記複数の投影装置がマルチ投影を行う場合における各投影装置の担当領域と、各投影装置の識別情報を含むマルチ投影情報とを保持する保持手段をさらに備え、
    前記複数の投影装置がマルチ投影を行う場合、前記通信手段は、前記マルチ投影情報に基づき、前記選択手段によって前記対象投影装置として選択された投影装置に対して前記選択されたテスト画像を出力するように前記情報を出力することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の投影装置。
  11. 前記マルチ投影情報には、マルチ投影面サイズ、及び前記マルチ投影面を構成する投影装置の数がさらに含まれることを特徴とする請求項10に記載の投影装置。
  12. 画像を投影面に投影する投影手段を有する投影装置の制御方法であって、
    第1の方向に対応する操作と、第2の方向に対応する操作を受付ける受付工程と、
    前記投影装置と他の投影装置を含む複数の投影装置がマルチ投影を行う場合、前記受付工程において前記第1の方向に対応する操作が受付けられたことに応じてテスト画像を選択し、前記受付工程において前記第2の方向に対応する操作が受付けられたことに応じて前記複数の投影装置のうちから対象投影装置を選択する選択工程と、
    前記投影手段を制御する制御工程と、
    前記投影装置が前記他の投影装置と通信する通信工程と、を備え、
    前記選択工程において前記対象投影装置として前記他の投影装置が選択された場合、前記通信工程では、前記他の投影装置が前記選択されたテスト画像の少なくとも一部を投影するための情報が出力され、
    前記選択工程において前記対象投影装置として前記投影装置が選択された場合、前記制御工程では、前記選択されたテスト画像の少なくとも一部が投影されることを特徴とする投影装置の制御方法。
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