JP2017085446A - 投影装置、投影方法及び投影システム - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチ投影時の画質の調整を容易にする。【解決手段】スクリーン500に画像を投影する投影光学系171と、投影光学系171が画像を投影する領域における、液晶プロジェクタ200が画像を投影している領域と重なっている重畳領域、及び液晶プロジェクタ200が画像を投影している領域と重なっていない非重畳領域を特定するための領域情報、並びにスクリーン500に投影する画像の画質を調整するための指示を取得する取得部1101と、取得部1101が取得した第1指示に基づいて、重畳領域の画質又は非重畳領域の画質を調整した後に、取得部1101が取得した第2指示に基づいて、重畳領域の画質及び非重畳領域の画質を連動させて調整する画質調整部1102と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像を投影するための投影装置、投影方法及び投影システムに関するものである。
複数の投影装置を用いて複数の画像を同時に投影するマルチ投影において、複数の投影装置が投影する複数の画像が重なる重畳領域と、複数の投影装置が投影する複数の画像が重ならない非重畳領域が存在する。重畳領域と非重畳領域とでは画質が異なるので、各領域の画質の調整が必要である。特許文献1及び特許文献2には、非重畳領域の黒輝度を高くすることにより、複数の領域間の黒輝度を均一にする技術が開示されている。
特表2004−507954号公報 特開2003−274319号公報
しかしながら、従来の技術を用いてマルチ投影中の各領域の画質を調整する際には、同じ領域の画質を何度も調整しなければならない場合が生じやすかった。例えば、第1領域に合わせて第2領域を調整した後に、第3領域に合わせて第2領域を調整する必要がある場合、第2領域を調整したことにより、第1領域を再び調整する必要があった。したがって、マルチ投影時の各領域の画質の調整が煩雑であるという問題があった。
そこで、本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、マルチ投影時の画質の調整を容易にすることを目的とする。
本発明の投影装置は、スクリーンに画像を投影する投影手段と、前記投影手段が画像を投影する領域における、他の投影装置が画像を投影している領域と重なっている重畳領域、及び他の投影装置が画像を投影している領域と重なっていない非重畳領域を特定するための領域情報、並びに前記スクリーンに投影する画像の画質を調整するための指示を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した第1指示に基づいて、前記重畳領域の画質又は前記非重畳領域の画質を調整した後に、前記取得手段が取得した第2指示に基づいて、前記重畳領域の画質及び前記非重畳領域の画質を連動させて調整する画質調整手段と、を有することを特徴とする。
本発明の投影方法は、投影装置がスクリーンに画像を投影する投影方法であって、画像を投影する領域における、他の投影装置が画像を投影している領域と重なっている重畳領域、及び他の投影装置が画像を投影している領域と重なっていない非重畳領域を特定するための領域情報を取得する第1取得ステップと、前記スクリーンに投影する画像の画質を調整するための第1指示を取得する第2取得ステップと、前記第1指示に基づいて、前記重畳領域の画質又は前記非重畳領域の画質を調整する第1調整ステップと、前記第1調整ステップの後に、前記重畳領域及び前記非重畳領域の少なくともいずれかの領域の画質を調整するための第2指示を取得する第3取得ステップと、前記第2指示に基づいて、前記重畳領域の画質及び前記非重畳領域の画質を連動させて調整する第2調整ステップと、を有することを特徴とする。
本発明の投影システムは、複数の投影装置を備える投影システムであって、前記複数の投影装置それぞれが、スクリーンに画像を投影する投影手段と、前記投影手段が画像を投影する領域における、他の投影装置が画像を投影している領域と重なっている重畳領域、及び他の投影装置が画像を投影している領域と重なっていない非重畳領域を特定するための領域情報、並びに前記スクリーンに投影する画像の画質を調整するための指示を取得する取得手段と、を有し、前記複数の投影装置の少なくともいずれかが、前記取得手段が取得した第1指示に基づいて、前記重畳領域の画質又は前記非重畳領域の画質を調整した後に、前記取得手段が取得した第2指示に基づいて、一以上の前記重畳領域の画質及び複数の前記非重畳領域から選択された複数の領域の画質を連動させて調整する画質調整手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、マルチ投影時の画質の調整を容易にすることができるという効果を奏する。
第1の実施形態に係る投影システムSの構成を示す図である。 液晶プロジェクタ100の構成を示す図である。 本実施例の液晶プロジェクタ100の基本動作の制御を説明するためのフローチャートである。 画質調整動作のフローチャートである。 画質調整時の画像領域の遷移例を示す図である。 エッジブレンド幅を設定するためのレイアウト選択画面の一例を示す図である。 調整領域及び参照領域の位置を調整するための領域情報選択画面の一例を示す図である。 輝度の調整量を調整するための調整量調整画面の一例を示す図である。 第2の実施形態における画質調整動作のフローチャートである。
<第1の実施形態>
[投影システムSの概要]
図1は、第1の実施形態に係る投影システムSの構成を示す図である。投影システムSは、液晶プロジェクタ100、液晶プロジェクタ200及び液晶プロジェクタ300の3台の液晶プロジェクタを用いて、外部装置400から入力された映像信号に基づく画像をスクリーン500に表示することができる。液晶プロジェクタ100、液晶プロジェクタ200及び液晶プロジェクタ300は、同等の機能を有しており、本明細書においては、液晶プロジェクタ100の構成を中心に説明する。
液晶プロジェクタ100は、外部装置400から入力された映像信号に応じて液晶素子の光の透過率を制御して、液晶素子を透過した光源からの光をスクリーンに投影することで、表示画像をユーザに提示する。なお、液晶プロジェクタは、単板式及び3板式のいずれの方式であってもよい。
外部装置400は、映像信号源であり、例えばコンピュータである。外部装置400は、液晶プロジェクタ100、液晶プロジェクタ200及び液晶プロジェクタ300に、映像ケーブルを介して映像信号を送信する。外部装置400は、映像信号を出力できるものであれば、パーソナルコンピュータ、カメラ、携帯電話、スマートフォン、ハードディスクレコーダ、ゲーム機などの任意の装置であってもよい。
液晶プロジェクタ100、液晶プロジェクタ200及び液晶プロジェクタ300は、外部装置400が送信した映像信号を受信して、受信した映像信号に基づく画像をスクリーン500に表示することにより、一つの統合された大画面を表示する。図1に示すように、液晶プロジェクタ100が画像を表示する画像領域a1と、液晶プロジェクタ200が画像を表示する領域である画像領域a2とは、重畳領域b1において重なっており、エッジブレンディングが行われる。また、液晶プロジェクタ200が画像を表示する画像領域a2と、液晶プロジェクタ300が画像を表示する画像領域a3とは、重畳領域b2において重なっており、エッジブレンディングが行われる。非重畳領域c1、c2、c3は、複数の画像領域が重なっていない領域である。
液晶プロジェクタ100、液晶プロジェクタ200及び液晶プロジェクタ300は、互いに各種の情報を送受信することができる。例えば、液晶プロジェクタ100、液晶プロジェクタ200及び液晶プロジェクタ300は、それぞれにおける重畳領域の位置及び幅を示す情報を、LANケーブルを介して互いに通信することができる。
[液晶プロジェクタ100の構成]
図2は、液晶プロジェクタ100の構成を示す図である。液晶プロジェクタ100、液晶プロジェクタ200及び液晶プロジェクタ300は、構成が同一であるので、図2を参照して液晶プロジェクタ100の全体の構成を説明し、液晶プロジェクタ200及び液晶プロジェクタ300の全体の構成の説明は省略する。
本実施形態に係る液晶プロジェクタ100は、CPU110、ROM111、RAM112、操作部120、画像入力部130及び画像処理部140を有する。また、液晶プロジェクタ100は、液晶制御部150、液晶素子151R、151G、151B、光源制御部160、光源161、色分離部162、色合成部163、光学系制御部170、及び投影光学系171を有する。また、液晶プロジェクタ100は、さらに、通信部180、表示制御部190及び表示部191を有していてもよい。
CPU110は、液晶プロジェクタ100の各動作ブロックを制御する。ROM111は、CPU110の処理手順を記述した制御プログラムを記憶する。RAM112は、ワークメモリとして一時的に制御プログラムやデータを格納する。CPU110は、通信部180より受信した静止画データ及び動画データを一時的に記憶し、ROM111に記憶されたプログラムを用いて、それぞれの画像及び映像を再生する。また、CPU110は、操作部120又は通信部180から入力された制御信号を受信して、液晶プロジェクタ100の各動作ブロックを制御する。
CPU110は、ROM111に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部1101及び画質調整部1102として機能する。
取得部1101は、操作部120又は通信部180を介して、投影光学系171が画像を投影する領域における、他の投影装置である液晶プロジェクタ200が画像を投影している画像領域a2と重なっている重畳領域b1、及び画像領域a2と重なっていない非重畳領域c1を特定するための領域情報を取得する。領域情報は、画像領域a1における重畳領域b1の位置が、上下左右のいずれの位置であるかを示す情報、及び重畳領域b1の幅を示す情報を含んでいる。
また、取得部1101は、操作部120又は通信部180を介して、連動して調整される領域である合成領域を特定するための合成領域情報を取得する。取得部1101は、例えば、重畳領域b1と非重畳領域c1とが連動して調整される場合、重畳領域b1と非重畳領域c1とを合成した合成領域を特定するための合成領域情報を取得する。
また、取得部1101は、操作部120又は通信部180を介して入力されたユーザの指示を取得する。例えば、取得部1101は、スクリーン500に投影する画像の画質を調整する指示を取得する。取得部1101は、画像領域a1における、重畳領域b1及び非重畳領域c1の少なくともいずれかの領域の画質を調整するための第1指示を取得する。また、取得部1101は、第1指示に基づいて画質を調整した後に、重畳領域b1及び非重畳領域c1の画質を連動させて調整するための第2指示を取得する。
さらに、取得部1101は、第1指示に基づいて画質を調整する領域である調整領域、及び調整領域の画質の調整において参照される領域である参照領域を特定するための調整用情報をさらに取得する。調整領域及び参照領域の詳細については、後述する。
画質調整部1102は、取得部1101が取得した第1指示に基づいて、重畳領域b1の画質又は非重畳領域c1の画質を調整した後に、取得部1101が取得した第2指示に基づいて、重畳領域b1及び非重畳領域c1の画質を連動させて調整する。なお、画質調整部1102は、投影している画像領域a1の中に、重畳領域及び非重畳領域を合わせて3つ以上の領域がある場合、一以上の重畳領域及び一以上の非重畳領域から選択された、3つ以上の領域の一部の領域の画質を連動させて調整する。画質調整部1102は、取得部1101が合成領域情報を取得した場合、合成領域情報に基づいて特定した合成領域の画質を調整する。
また、画質調整部1102は、取得部1101が調整用情報を取得した場合、第2指示に基づいて、調整用情報が示す調整領域及び参照領域に対応する重畳領域及び非重畳領域の画質を連動させて調整する。例えば、画質調整部1102は、調整用情報が、重畳領域b1が調整領域であり、非重畳領域c1が参照領域であることを示している場合、第1指示に基づいて、重畳領域b1を調整した後に取得部1101が取得した第2指示に基づいて、重畳領域b1及び非重畳領域c1の画質を連動させて調整する。画質調整部1102の動作の詳細については、後述する。
操作部120は、ユーザの指示を受け付け、CPU110に、受け付けた指示の内容を示す指示信号を送信する。操作部120は、例えば、スイッチ、ダイヤル、又は表示部191上に設けられたタッチパネルなどを含んでいる。また、操作部120は、例えば、リモコンからの信号を受信する信号受信部であり、受信した信号に基づいて所定の指示信号をCPU110に送信してもよい。
画像入力部130は、外部装置400から映像信号を受信する。画像入力部130は、例えば、コンポジット端子、S映像端子、D端子、コンポーネント端子、アナログRGB端子、DVI−I端子、DVI−D端子、又はHDMI(登録商標)端子等を含む。画像入力部130は、アナログ映像信号を受信した場合には、受信したアナログ映像信号をデジタル映像信号に変換する。そして、画像入力部130は、変換したデジタル映像信号を、画像処理部140に送信する。
画像処理部140は、画像入力部130から受信した映像信号に、フレーム数、画素数、画像形状などの変更処理を施して液晶制御部150に送信するものであり、例えば画像処理用のマイクロプロセッサを含む。画像処理部140は、専用のマイクロプロセッサを含む必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が画像処理部140として機能してもよい。なお、画像処理部140は、フレーム間引き処理、フレーム補間処理、解像度変換処理、及び歪み補正処理(キーストーン補正処理)などの機能を実行することも可能である。また、画像処理部140は、画像入力部130から受信した映像信号以外に、CPU110によって再生された画像又は映像に対して、前述の各種の処理を施すこともできる。
液晶制御部150は、画像処理部140で処理された映像信号に基づいて、液晶素子151R、151G、151Bの画素の液晶に印可する電圧を制御して、液晶素子151R、151G、151Bの透過率を調整する。液晶制御部150は、例えば、制御用のマイクロプロセッサを含む。液晶制御部150は、専用のマイクロプロセッサを含む必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が液晶制御部150として機能してもよい。
液晶制御部150は、画像処理部140に映像信号が入力されている場合、画像処理部140から1フレームの画像を受信する度に、画像に対応する透過率となるように、液晶素子151R、151G、151Bを制御する。液晶素子151Rは、赤色に対応する液晶素子であって、光源161から出力された光のうち、色分離部162で赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離された光のうち、赤色の光の透過率を調整する。液晶素子151Gは、緑色に対応する液晶素子であって、光源161から出力された光のうち、色分離部162で赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離された光のうち、緑色の光の透過率を調整する。液晶素子151Bは、青色に対応する液晶素子であって、光源161から出力された光のうち、色分離部162で赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離された光のうち、青色の光の透過率を調整する。この液晶制御部150による液晶素子151R、151G、151Bの具体的な制御動作や液晶素子151R、151G、151Bの構成については、後述する。
光源制御部160は、光源161のオン/オフの制御、及び光量の制御をするものであり、制御用のマイクロプロセッサを含む。光源制御部160は、専用のマイクロプロセッサを含む必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が光源制御部160として機能してもよい。
光源161は、スクリーン500に画像を投影するための光を出力する。光源161は、例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、高圧水銀ランプなどである。
色分離部162は、光源161から出力された光を、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離するものであり、例えば、ダイクロイックミラーやプリズムなどからなる。なお、光源161として、各色に対応するLED等を使用する場合には、色分離部162は不要である。
色合成部163は、液晶素子151R、151G、151Bを透過した赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光を合成するものであり、例えば、ダイクロイックミラー及びプリズムなどを含む。色合成部163により赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の成分を合成した光は、投影光学系171に送られる。このとき、液晶素子151R、151G、151Bは、画像処理部140から入力された画像に対応する光の透過率となるように、液晶制御部150により制御されている。そのため、色合成部163により合成された合成光は、投影光学系171によりスクリーン500に投影されると、画像処理部140により入力された画像に対応する画像がスクリーン500上に表示されることになる。
光学系制御部170は、投影光学系171を制御するものであり、制御用のマイクロプロセッサを含む。光学系制御部170は、専用のマイクロプロセッサである必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が光学系制御部170として機能してもよい。
投影光学系171は、画像処理部140において処理された画像に対応する合成光をスクリーン500に投影する投影手段である。投影光学系171は、複数のレンズ及びレンズ駆動用のアクチュエータを含み、レンズをアクチュエータにより駆動することで、投影画像の拡大、縮小及び焦点調整などを行うことができる。
通信部180は、液晶プロジェクタ200、液晶プロジェクタ300及び外部装置400との間で、制御信号、静止画データ及び動画データなどを受信するための通信インターフェイスである。通信部180は、例えば、無線LAN、有線LAN、USB又はBluetooth(登録商標)などであり、通信方式は特に限定されない。通信部180は、画像入力部130の端子が、例えばHDMI(登録商標)端子であれば、その端子を介してCEC通信を行うためのインターフェイスを有していてもよい。
通信部180は、液晶プロジェクタ200における重畳領域b2の画質の調整量及び非重畳領域c2の画質の調整量の少なくともいずれかを含む第2指示を液晶プロジェクタ200に送信する送信手段として機能する。また、通信部180は、液晶プロジェクタ200から、重畳領域b1の画質の調整量及び非重畳領域c1の画質の調整量の少なくともいずれかを含む第2指示を受信する受信手段として機能する。例えば、ユーザが、重畳領域b1の画質を液晶プロジェクタ100及び液晶プロジェクタ200の両方を用いて調整することを選択した場合、液晶プロジェクタ100の通信部180は、ユーザが、重畳領域b1における液晶プロジェクタ100の画質を調整した後に、液晶プロジェクタ200に対して、重畳領域b1の調整量を送信する。
表示制御部190は、液晶プロジェクタ100に備えられた表示部191に液晶プロジェクタ100を操作するための操作画面やスイッチアイコン等の画像を表示させるための制御をするものであり、表示制御を行うマイクロプロセッサを含む。表示制御部190は、専用のマイクロプロセッサである必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が表示制御部190として機能してもよい。
表示部191は、液晶プロジェクタ100を操作するための操作画面及びスイッチアイコンを表示する。表示部191は、画像を表示できればどのようなデバイスであってもよい。表示部191は、例えば、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、有機ELディスプレイ、又はLEDディスプレイである。表示部191は、特定のボタンをユーザに認識させるために、各ボタンに対応するLED等の発光素子を発光させてもよい。
[液晶プロジェクタ100の基本動作]
次に、図3を参照して、本実施例の液晶プロジェクタ100の基本動作を説明する。
図3は、本実施例の液晶プロジェクタ100の基本動作の制御を説明するためのフローチャートである。図3に示す動作は、CPU110が、ROM111に記憶されたプログラムに基づいて、各機能ブロックを制御することにより実行されるものである。図3に示すフローチャートは、ユーザが、操作部120又はリモコン(不図示)を介して、液晶プロジェクタ100の電源のオン状態への移行を指示した時点をスタートとしている。
ユーザが、操作部120又はリモコンにより液晶プロジェクタ100の電源をオン状態にすると、CPU110は、液晶プロジェクタ100の各部に不図示の電源回路から電力を供給する。
次に、CPU110は、ユーザによる操作部120又はリモコンを介した操作により選択された表示モードの種別を判定する(S210)。液晶プロジェクタ100の表示モードの一つは、画像入力部130から入力された映像信号に基づく画像を表示する「入力画像表示モード」である。本実施例の液晶プロジェクタ100の表示モードの他の一つは、通信部180から受信した静止画データ又は動画データに基づく画像又は映像を表示する「ファイル受信表示モード」である。
なお、表示モードは、「入力画像表示モード」と「ファイル受信表示モード」に限定されることはなく、画像又は映像を表示できるモードであれば何でもよい。また、本実施形態においては、ユーザにより表示モードが選択される場合について説明するが、電源を投入した時点での表示モードは、前回の動作終了時の表示モードになっていてもよい。また、前述のいずれかの表示モードをデフォルトの表示モードとしてもよい。その場合には、S210の処理は省略可能である。
ここでは、S210で、「入力画像表示モード」が選択されたものとして説明する。CPU110は、S210において「入力画像表示モード」が選択されたと判定すると、画像入力部130から映像が入力されているか否かを判定する(S220)。CPU110は、画像入力部130から映像が入力されていない場合(S220でNo)、入力が検出されるまで待機し、映像が入力されている場合(S220でYes)、投影処理(S230)を実行する。
CPU110は、投影処理として、画像入力部130より入力された映像を画像処理部140に送信し、画像処理部140に、映像の画素数、フレームレート及び形状の変更処理を実行させ、処理の施された1画面分の画像を液晶制御部150に送信する。そして、CPU110は、液晶制御部150に、受信した1画面分の画像の赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色成分の階調レベルに応じた透過率となるように、液晶素子151R、151G、151Bの透過率を制御させる。そして、CPU110は、光源制御部160に光源161からの光の出力を制御させる。この投影処理は、画像を投影している間、1フレームの画像ごとに、順次、実行される。
なお、このとき、ユーザにより投影光学系171の操作をする指示が操作部120から入力されると、CPU110は、光学系制御部170に、投影画像の焦点を変更したり、光学系の拡大率を変更したりするように投影光学系171のアクチュエータを制御させる。
上記の表示処理実行中に、CPU110は、表示モードを切り替えるユーザによる指示が操作部120から入力されたか否かを判定する(S240)。ここで、表示モードを切り替える指示が操作部120から入力されると(S240でYes)、CPU110は、再びS210に戻り、表示モードの判定を行う。このとき、CPU110は、画像処理部140に、表示モードを選択させるためのメニュー画面をオンスクリーンディスプレイ(OSD)画像として送信し、投影中の画像に対して、このOSD画像を重畳させるように画像処理部140を制御する。ユーザは、この投影されたOSD画像を見ながら、表示モードを選択することができる。
表示処理実行中に、表示モードを切り替える指示が操作部120から入力されない場合(S240でNo)、CPU110は、ユーザにより投影終了の指示が操作部120から入力されたか否かを判定する(S250)。ここで、CPU110は、投影終了の指示が操作部120から入力されたと判定した場合(S250でYes)、液晶プロジェクタ100の各ブロックに対する電力の供給を停止させ、画像投影を終了させる。一方、CPU110は、投影終了の指示が操作部120から入力されていないと判定した場合(S250でNo)、処理をS220に戻し、これ以降、投影終了の指示が操作部120から入力されるまでの間、S220からS250までの処理を繰り返す。
以上の手順により、本実施例の液晶プロジェクタ100は、スクリーン500に対して画像を投影する。
なお、「ファイル受信表示モード」では、CPU110は、通信部180から受信した静止画データ又は動画データをRAM112に一時的に記憶し、ROM111に記憶されたプログラムに基づいて、静止画データ又は動画データに基づく画像又は映像を再生する。そして、CPU110は、例えば再生した動画データの映像を順次、画像処理部140に送信し、通常の投影処理(S230)と同様に、画像処理部140、液晶制御部150、光源制御部160を制御する。また、静止画データを再生した場合には、再生した画像を画像処理部140に送信し、通常の投影処理(S230)と同様に、画像処理部140、液晶制御部150、光源制御部160を制御する。
[画質調整動作]
続いて、本実施形態における画質調整の動作について詳細に説明する。
図4は、画質調整動作のフローチャートである。図5は、画質調整時の画像領域の遷移例を示す図である。図4のフローチャートは、CPU110の取得部1101が、操作部120を介して、ユーザからの調整開始の信号を受信した時点をスタートとしている。
まず、S301において、CPU110は、マルチ投影画面における非重畳領域及び重畳領域を特定するための領域情報を受信する。例えば、CPU110は、通信部180を介して、液晶プロジェクタ200に対して、液晶プロジェクタ200のプロジェクタIDとエッジブレンド幅の取得要求を送信する。CPU110は、取得要求に応じて液晶プロジェクタ200が送信したプロジェクタIDとエッジブレンド幅を、通信部180を介して受信する。
なお、プロジェクタIDは、プロジェクタを一意に識別できる情報であり、例としてID1、ID2、ID3が挙げられるが、プロジェクタを一意に識別できる情報であれば、任意の情報であってよい。エッジブレンド幅は、重畳領域の幅を示すものであり、例として画素数が挙げられるが、重畳領域の幅を示す情報であれば何でもよい。
図6は、エッジブレンド幅を設定するためのレイアウト選択画面の一例を示す図である。図6におけるID1〜ID3は、プロジェクタIDであり、(1)〜(5)は領域番号である。領域番号は、領域を一意に識別できる番号であり、例として(1)〜(5)が挙げられるが、領域を一意に識別できる番号であれば何でもよい。ユーザは、レイアウト選択画面上で、ID1〜ID3を移動させることにより、レイアウトを選択する。CPU110は、ユーザがレイアウト選択画面上で選択したレイアウトを示すレイアウト情報を、操作部120を介して受信する。レイアウト情報は、例えば、領域番号の順番を示す情報である。なお、ユーザにレイアウトを選択させる手段は、レイアウト選択画面を表示する手段に限定されることはなく、ユーザがレイアウトを選択できる手段であれば何でもよい。
また、CPU110が、通信部180を介して液晶プロジェクタ200に対して取得要求を送信する時点で、既にレイアウトが決まっている場合、CPU110は、プロジェクタID及びエッジブレンド幅の他に、領域番号及び合成領域を特定するための情報も受信する。その場合、CPU110は、表示メニュー上にレイアウト選択画面を表示しない。
続いて、S302において、CPU110は、調整領域及び参照領域を特定するための調整用情報を、操作部120を介して受信する。図7は、調整領域及び参照領域の位置を調整するための領域情報選択画面の一例を示す図である。調整領域は、ユーザが画質の調整を行う領域である。参照領域は、ユーザが調整領域の調整を行う場合に、参照する領域である。図7に示す例は、領域1が調整領域であり、領域2が参照領域である。ユーザは、例えば、参照領域と調整領域の特性が近くなるように操作して、調整領域の画質を調整する。
ユーザは、領域情報選択画面に表示されている調整領域及び参照領域を移動させることにより、調整領域及び参照領域の位置を調整することができる。CPU110は、ユーザが領域情報選択画面上で調整した調整領域及び参照領域の位置を示す情報を、操作部120を介して受信する。なお、ユーザに調整領域及び参照領域を選択させる手段は、領域情報選択画面を表示する手段に限定されることはなく、ユーザが調整領域及び参照領域を選択できる手段であれば何でもよい。また、CPU110は、エッジブレンドの幅から重畳領域を特定し、特定した重畳領域の位置を示す情報に基づいて定められる調整領域及び参照領域の位置を初期状態として、領域情報選択画面上に表示してもよい。
続いて、S303において、CPU110は、輝度の調整量を受信する。図8は、輝度の調整量を調整するための調整量調整画面の一例を示す図である。ユーザは、調整量調整画面上で、カーソルを上下させることにより調整量の調整を行うことができる。CPU110は、ユーザが調整量調整画面上で調整した調整量を、操作部120を介して受信する。なお、上記の説明においては、輝度の調整量を例示したが、調整量としては、黒輝度、白輝度、色味、色再現性、色の濃さ及び色合いなどが挙げられ、調整できるものであれば何でもよい。また、ユーザに調整量を調整させる手段は、調整量調整画面を表示させる手段に限定されることはなく、ユーザが調整量を調整できる手段であれば何でもよい。
続いて、S304において、CPU110は、調整領域の輝度の調整処理を行う。CPU110は、調整領域に対して、S303において受信した調整量に基づいて調整処理を行うように、画像処理部140に対して指示要求を送信する。画像処理部140は、指示要求を受信すると、調整領域に対して、調整量に基づく調整処理を行い、CPU110に対して、調整処理完了の通知を送信する。なお、調整処理としては、オフセット処理、乗算処理、除算処理、演算処理など、画質を調整できる手段であれば何でもよい。
ここで、図5(1)〜図5(3)を参照して、調整量の調整内容について説明する。
図5(1)における領域1は輝度がAであり、領域2の輝度が2A+1であり、領域3の輝度がA+1であり、領域4の輝度が2A+3であり、領域5の輝度がA+2であるとする。この場合、ユーザは、図5(2)における調整領域(図5(1)における領域1)の輝度が、参照領域(図5(1)における領域2)の輝度2A+1に等しくなるように、調整領域の輝度をA+1だけ増やすための調整量A+1を設定する。このようにすることで、図5(3)に示すように、調整領域の輝度が2A+1になり、調整領域の輝度と参照領域の輝度とが一致する。
なお、重畳領域の調整処理は、液晶プロジェクタ100のみで行っても、液晶プロジェクタ200のみで行っても、液晶プロジェクタ100及び液晶プロジェクタ200の両方で行ってもよい。液晶プロジェクタ200のみで調整処理を行う場合、並びに液晶プロジェクタ100及び液晶プロジェクタ200の両方で調整処理を行う場合、液晶プロジェクタ100のCPU110は、通信部180を介して、液晶プロジェクタ200に対して、調整領域の情報及び調整量を送信する。そして、液晶プロジェクタ100のCPU110は、通信部180を介して、液晶プロジェクタ200に対して、調整領域の調整処理を行うように指示要求を送信する。
液晶プロジェクタ200のCPU110は、液晶プロジェクタ100から調整量を受信した場合には、操作部120から入力される指示に基づく調整量の代わりに、受信した調整量に基づいて、非重畳領域及び重畳領域の少なくともいずれかを含む調整領域の画質を調整する。液晶プロジェクタ200のCPU110は、受信した調整領域の情報が示す調整領域の画質を、受信した調整量だけ変更し、調整処理が完了した通知を液晶プロジェクタ100のCPU110に送信する。液晶プロジェクタ100のCPU110は、通信部180を介して液晶プロジェクタ200から調整処理完了の通知を受信する。
また、液晶プロジェクタ100のCPU110は、液晶プロジェクタ100と液晶プロジェクタ200との特性差に基づいて決定した、液晶プロジェクタ200における非重畳領域又は重畳領域の画質の調整量を、液晶プロジェクタ200へ送信してもよい。例えば、液晶プロジェクタ100における一単位の調整幅に対する輝度の変化量と、液晶プロジェクタ200における一単位の調整幅に対する輝度の変化量とが異なる場合、液晶プロジェクタ100のCPU110は、これらの変化量の差に基づいて、液晶プロジェクタ200における調整量を決定する。液晶プロジェクタ200のCPU110は、液晶プロジェクタ100から調整量を受信した場合には、操作部120から入力される指示に基づく調整量の代わりに、受信した調整量に基づいて、非重畳領域及び重畳領域の少なくともいずれかを含む調整領域の画質を調整する。
この場合、CPU110は、例えば、液晶プロジェクタ200の特性を示す情報を、通信部180を介して液晶プロジェクタ200から受信し、液晶プロジェクタ100の特性を示す情報を、ROM111から読み出す。CPU110は、液晶プロジェクタ100の特性と液晶プロジェクタ200の特性とを比較することにより、液晶プロジェクタ100と液晶プロジェクタ200との間の特性差を算出する。特性差は、調整量に影響を与える特性の差であり、例として調整量調整画面上でのカーソルの移動量に対する調整量の差が挙げられるが、調整量に影響を与える特性の差であれば何でもよい。
続いて、S305において、CPU110は、非重畳領域(図5(1)における領域1)により構成される調整領域と重畳領域(図5(1)における領域2)により構成される参照領域とが合成された領域を、合成領域d1に決定する。CPU110は、例えば、画像処理部140から調整処理完了の通知を受信すると、調整領域と参照領域とを合成した合成領域d1を、次の調整指示を受けた場合に、調整処理を連動して行うことができる一つの領域とする。CPU110は、合成領域d1に対して調整処理を行うと、合成領域d1を構成する調整領域及び参照領域に対して、同じ調整処理を行うことができる。
例えば、図5(3)においては、S304においてCPU110が輝度を調整した調整領域と参照領域とを合成した領域が合成領域d1となっている。これ以降、ユーザが液晶プロジェクタ100の輝度を調整する場合、合成領域d1に含まれる全ての画素の輝度が連動して調整されることになる。
続いて、S306において、液晶プロジェクタ100のCPU110は、マルチ投影を構成している他の液晶プロジェクタ200に領域情報を送信する。具体的には、液晶プロジェクタ100のCPU110は、プロジェクタID、エッジブレンド幅、領域番号及び合成領域の情報を含む領域情報を送信する。また、CPU110は、通信部180を介して液晶プロジェクタ200に対して、液晶プロジェクタ300に対して領域情報を送信するように指示要求を送信し、通信部180を介して液晶プロジェクタ200から送信完了の通知を受信する。
続いて、S307において、ユーザが調整操作を終了するかどうかを判定し、CPU110は、操作部120を介して、調整操作を終了する指示を受信した場合(S307でYes)、調整処理を終了する。CPU110は、調整操作を終了する指示を受信しない場合(S307でNo)、S302に戻り、全ての領域の調整が終了するまで、S302からS306までの処理を繰り返す。
例えば、図5(3)に示す状態において、ユーザが、液晶プロジェクタ100の領域情報選択画面で、液晶プロジェクタ200の非重畳領域である領域3を調整領域と設定し、重畳領域である領域4を参照領域と設定したとする。この場合、ユーザは、調整量調整画面において、調整領域の輝度が参照領域の輝度2A+3に一致するように、調整量をA+2に設定することで、調整領域の輝度と参照領域の輝度とを一致させることができる。液晶プロジェクタ100のCPU110は、設定された調整量A+2を液晶プロジェクタ200に送信することで、液晶プロジェクタ200は、調整領域の輝度を2A+3に設定することができる。
領域3の調整が終了すると、図5(4)に示すように、領域3と領域4とが合成されて合成領域d2になる。この状態においては、領域1と領域2との合成領域d1、領域3と領域4との合成領域d2、及び領域5が存在する。ユーザが、合成領域d2を参照領域に設定し、領域5を調整領域に設定したとする。この場合、ユーザは、調整量調整画面において、調整領域の輝度が参照領域の輝度2A+3に一致するように、調整量をA+1に設定することで、調整領域の輝度と参照領域の輝度とを一致させることができる。液晶プロジェクタ100のCPU110は、設定された調整量A+1を液晶プロジェクタ300に送信することで、液晶プロジェクタ200は、調整領域の輝度を2A+3に設定することができる。
領域5の調整が終了すると、図5(5)に示すように、合成領域d2と領域5とが合成されて合成領域d3になる。この状態において、ユーザが、合成領域d3を参照領域に設定し、合成領域d1を調整領域に設定したとする。この場合、ユーザは、調整量調整画面において、調整領域の輝度が参照領域の輝度2A+3に一致するように、調整量を2に設定することで、図5(6)に示すように、全ての領域を含む合成領域d4の輝度を2A+3に調整することができる。
[第1の実施形態における効果]
以上説明したように、本実施形態に係る投影システムSは、第1指示に基づいて、重畳領域の画質又は非重畳領域の画質を調整した後に、第2指示に基づいて、重畳領域及び非重畳領域を合成した合成領域の画質を調整する。このような動作により、ユーザがマルチ投影において手動調整を行う場合の調整回数が削減され、調整が容易になるという効果を得ることができる。
なお、図5に示した調整方法は一例に過ぎず、他の順序で調整してもよい。例えば、図5においては、隣接する領域が合成されて合成領域となる例を示したが、合成領域を構成する領域は、隣接している複数の領域に限らない。例えば、ユーザが、領域1を調整領域に設定し、領域5を参照領域に設定して、領域5を参照しながら領域1を調整した場合、画質調整部1102は、領域1と領域5とを合成することにより合成領域を作成してもよい。
また、上記の説明においては、投影システムSが3台のプロジェクタを含む場合について説明したが、投影システムSは任意の数のプロジェクタを含んでよい。
<第2の実施形態>
図9は、第2の実施形態における画質調整動作のフローチャートである。第2の実施形態においては、CPU110が、外部装置400から領域情報を受信する点で、第1の実施形態と異なる。外部装置400は、各液晶プロジェクタから領域情報及び調整用情報を取得したり、各液晶プロジェクタに領域情報及び調整用情報を送信したりする。外部装置400は、調整領域及び参照領域を設定する調整領域設定手段としての調整領域設定画面を表示し、ユーザが調整領域及び参照領域を設定できるようにしてもよい。また、外部装置400は、調整領域及び参照領域に対応する重畳領域及び非重畳領域の画質を連動させて調整するための第2指示を液晶プロジェクタ100、液晶プロジェクタ200及び液晶プロジェクタ300の少なくともいずれかに送信してもよい。
図9に示すフローチャートは、CPU110が、操作部120を介して、ユーザからの調整開始の信号を受信した時点をスタートとしている。なお、S402〜S405及びS407の動作は、S302〜S305及びS307の動作と同様であるため、説明は省略する。
まず、S401において、CPU110は、通信部180を介して、外部装置400に対して、マルチ投影全体の領域情報の取得要求を送信する。領域情報は、プロジェクタID、エッジブレンド幅及び領域番号であり、合成領域の情報がある場合は、合成領域の情報も含む。
外部装置400は、取得要求を受信すると、領域情報を設定するための操作画面を表示する。ユーザは、操作画面上で、各プロジェクタのエッジブレンド幅を設定する。外部装置400は、設定されたエッジブレンド幅に基づいて領域情報を生成し、液晶プロジェクタ100のCPU110に送信する。液晶プロジェクタ100のCPU110は、外部装置400が送信したマルチ投影全体の領域情報を、通信部180を介して受信する。
続いて、S402〜S405の処理を実行した後に、S406において、液晶プロジェクタ100のCPU110は、通信部180を介して外部装置400に対して、プロジェクタID、エッジブレンド幅、領域番号及び合成領域の情報を含む領域情報を送信する。外部装置400は、液晶プロジェクタ200及び液晶プロジェクタ300のCPU110に、液晶プロジェクタ100から受信した領域情報を送信する。同様に、外部装置400は、液晶プロジェクタ200の領域情報を液晶プロジェクタ100及び300のCPU110に送信し、液晶プロジェクタ300の領域情報を液晶プロジェクタ100及び液晶プロジェクタ200のCPU110に送信する。
なお、S402において、CPU110は、外部装置400においてユーザが設定した調整領域及び参照領域を示す調整用情報を、外部装置400から受信してもよい。また、S403において、CPU110は、外部装置400においてユーザが設定した調整量を受信してもよい。
[第2の実施形態における効果]
以上説明したように、本実施形態に係る投影システムSでは、外部装置400を介して、各プロジェクタが領域情報を送受信する。このようにすることで、それぞれのプロジェクタにおける処理量を削減することができる。また、ユーザは、外部装置400を用いて各種の操作をすることで、より簡単にマルチ投影時の画質を調整することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 液晶プロジェクタ
171 投影光学系
1101 取得部
1102 画質調整部

Claims (14)

  1. スクリーンに画像を投影する投影手段と、
    前記投影手段が画像を投影する領域における、他の投影装置が画像を投影している領域と重なっている重畳領域、及び他の投影装置が画像を投影している領域と重なっていない非重畳領域を特定するための領域情報、並びに前記スクリーンに投影する画像の画質を調整するための指示を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した第1指示に基づいて、前記重畳領域の画質又は前記非重畳領域の画質を調整した後に、前記取得手段が取得した第2指示に基づいて、前記重畳領域の画質及び前記非重畳領域の画質を連動させて調整する画質調整手段と、
    を有することを特徴とする投影装置。
  2. 前記取得手段は、前記画質調整手段が画質を連動させて調整する前記重畳領域及び前記非重畳領域が合成された合成領域を特定するための合成領域情報を取得し、
    前記画質調整手段は、前記第2指示に基づいて、前記合成領域情報により特定した前記合成領域の画質を調整することを特徴とする、
    請求項1に記載の投影装置。
  3. 前記他の投影装置における前記非重畳領域の画質の調整量及び前記重畳領域の画質の調整量の少なくともいずれかを含む前記指示を前記他の投影装置に送信する送信手段をさらに有することを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の投影装置。
  4. 前記画質調整手段は、前記他の投影装置の特性に基づいて、前記他の投影装置に送信する前記調整量を決定することを特徴とする、
    請求項3に記載の投影装置。
  5. 前記他の投影装置から前記非重畳領域の画質の調整量及び前記重畳領域の画質の調整量の少なくともいずれかを含む前記指示を受信する受信手段をさらに有することを特徴とする、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の投影装置。
  6. 前記取得手段は、前記第1指示に基づいて画質を調整する領域である調整領域、及び前記調整領域の画質の調整において参照される領域である参照領域を特定するための調整用情報をさらに取得し、
    前記画質調整手段は、前記第2指示に基づいて、前記調整用情報が示す前記調整領域及び前記参照領域に対応する前記重畳領域及び前記非重畳領域の画質を連動させて調整することを特徴とする、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の投影装置。
  7. 投影装置がスクリーンに画像を投影する投影方法であって、
    画像を投影する領域における、他の投影装置が画像を投影している領域と重なっている重畳領域、及び他の投影装置が画像を投影している領域と重なっていない非重畳領域を特定するための領域情報を取得する第1取得ステップと、
    前記スクリーンに投影する画像の画質を調整するための第1指示を取得する第2取得ステップと、
    前記第1指示に基づいて、前記重畳領域の画質又は前記非重畳領域の画質を調整する第1調整ステップと、
    前記第1調整ステップの後に、前記重畳領域及び前記非重畳領域の少なくともいずれかの領域の画質を調整するための第2指示を取得する第3取得ステップと、
    前記第2指示に基づいて、前記重畳領域の画質及び前記非重畳領域の画質を連動させて調整する第2調整ステップと、
    を有することを特徴とする投影方法。
  8. 前記第2取得ステップにおいて、画質を連動させて調整する前記重畳領域及び前記非重畳領域が合成された合成領域を特定するための情報である第1領域情報を取得し、
    前記第2調整ステップにおいて、前記第2指示に基づいて、前記合成領域の画質を調整することを特徴とする、
    請求項7に記載の投影方法。
  9. 前記他の投影装置における前記非重畳領域の画質の調整量及び前記重畳領域の画質の調整量の少なくともいずれかを含む指示を前記他の投影装置に送信する送信ステップをさらに有することを特徴とする、
    請求項7又は8に記載の投影方法。
  10. 前記送信ステップにおいて、前記他の投影装置の特性に基づいて、前記他の投影装置に送信する前記調整量を決定することを特徴とする、
    請求項9に記載の投影方法。
  11. 前記他の投影装置から前記非重畳領域の画質の調整量及び前記重畳領域の画質の調整量の少なくともいずれかを含む指示を受信する受信ステップをさらに有することを特徴とする、
    請求項7から10のいずれか1項に記載の投影方法。
  12. 前記第1指示に基づいて画質を調整する領域である調整領域、及び前記調整領域の画質の調整において参照される領域である参照領域を特定するための調整用情報を取得するステップをさらに有し、
    前記第2調整ステップにおいて、前記第2指示に基づいて、前記調整用情報が示す前記調整領域及び前記参照領域に対応する前記重畳領域及び前記非重畳領域の画質を連動させて調整することを特徴とする、
    請求項7から11のいずれか1項に記載の投影方法。
  13. 複数の投影装置を備える投影システムであって、
    前記複数の投影装置それぞれが、
    スクリーンに画像を投影する投影手段と、
    前記投影手段が画像を投影する領域における、他の投影装置が画像を投影している領域と重なっている重畳領域、及び他の投影装置が画像を投影している領域と重なっていない非重畳領域を特定するための領域情報、並びに前記スクリーンに投影する画像の画質を調整するための指示を取得する取得手段と、
    を有し、
    前記複数の投影装置の少なくともいずれかが、
    前記取得手段が取得した第1指示に基づいて、前記重畳領域の画質又は前記非重畳領域の画質を調整した後に、前記取得手段が取得した第2指示に基づいて、一以上の前記重畳領域の画質及び複数の前記非重畳領域から選択された複数の領域の画質を連動させて調整する画質調整手段と、
    を有することを特徴とする投影システム。
  14. 前記第1指示に基づいて画質を調整する領域である調整領域、及び前記調整領域の画質の調整において参照される領域である参照領域を設定する調整領域設定手段と、
    前記調整領域及び前記参照領域に対応する前記重畳領域及び前記非重畳領域の画質を連動させて調整するための前記第2指示を前記複数の投影装置の少なくともいずれかに送信する送信手段と、
    を有する制御装置をさらに備えることを特徴とする、
    請求項13に記載の投影システム。
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