JP2017147634A - 投影装置、投影方法及び投影システム - Google Patents

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Abstract

【課題】レジストレーションずれを補正しやすくする。【解決手段】投影用画像に基づく画像を投影する投影光学系171と、第1色の第1調整用画像を投影光学系171に出力する液晶パネル151G、及び第1色と異なる第2色の第2調整用画像を投影光学系171に出力する液晶パネル151Bを含む複数の液晶パネル151と、スタック投影に用いられているプロジェクタ20bが第1色の第1調整用画像を出力し、かつ液晶パネル151Bが第2色の第2調整用画像を出力している間に受けた、液晶パネル151Bが第2調整用画像を出力する位置を調整するための指示に基づいて、液晶パネル151Bが第2調整用画像を出力する位置を調整するCPU110と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、投影装置、投影方法及び投影システムに関するものである。
従来、複数の投影装置からそれぞれ出力される画像を合成した画像をスクリーン上に投影するスタック投影という方法が知られている。スタック投影においては、複数の投影装置から出力される画像を合成することにより、1台の投影装置で画像を投影する場合に比べて明るい画像を投影することが可能になる。特許文献1においては、複数の投影装置が、それぞれ異なる色の調整用画像を生成して投影し、複数の調整用画像が重なることで生成される合成色を有する領域の個数に基づいて、複数の投影装置の設置位置を調整する技術が開示されている。
特開2004−72623号公報
従来の方法により、複数の投影装置が投影する画像の位置が重なると合成色が投影されるので、ユーザは、合成色のみが投影されるように投影装置の設置位置や設置方向を調整して、複数の投影装置が投影する画像が重なるようにすることが可能になる。しかしながら、従来の方法を用いても、投影装置が投影する画像を構成する複数の色の間の位置ずれを調整することはできなかった。
例えば、赤色/緑色/青色(以下、「R/G/B」とする)の各色に対応する液晶パネルから画像が投影される液晶プロジェクタにおいては、液晶パネルの物理的位置のずれや、光学的な特性である倍率色収差等に起因してR/G/Bの各色の画像がずれるレジストレーションずれが発生する場合がある。R/G/Bの各色を含む画像を投影した状態では、各色のレジストレーションずれを調整することが困難であった。
そこで、本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、レジストレーションずれを補正しやすくすることができる投影装置、投影方法及び投影システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様の投影装置は、投影用画像に基づく画像を投影する投影手段と、第1色の第1調整用画像を前記投影手段に出力する第1画像出力手段、及び前記第1色と異なる第2色の第2調整用画像を前記投影手段に出力する第2画像出力手段を含む複数の画像出力手段と、スタック投影に用いられている他の投影装置が前記第1色の前記第1調整用画像を出力し、かつ前記第2画像出力手段が前記第2色の前記第2調整用画像を出力している間に受けた、前記第2画像出力手段が前記第2調整用画像を出力する位置を調整するための指示に基づいて、前記第2画像出力手段が前記第2調整用画像を出力する位置を調整する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明の第2の態様の投影装置は、投影用画像に基づく画像を投影する投影手段と、第1色の第1調整用画像を前記投影手段に出力する第1画像出力手段を含む複数の画像出力手段と、前記第1画像出力手段が前記第1調整用画像を前記投影手段に出力し、かつスタック投影に用いられている他の投影装置が有する前記第1色と異なる第2色の第2調整用画像を出力する第2画像出力手段が前記他の投影装置が有する第2の投影手段に前記第2調整用画像を出力している間に、前記第2画像出力手段に前記第2調整用画像を出力する位置を調整させるための指示を送信する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明の第3の態様の装置は、投影用画像に基づく画像を投影する投影手段と、第1色の第1調整用画像を前記投影手段に出力する第1画像出力手段、前記第1色と異なる第2色の第2調整用画像を前記投影手段に出力する第2画像出力手段、及び前記第1色及び前記第2色と異なる第3色の第3調整用画像を前記投影手段に出力する第3画像出力手段を含む複数の画像出力手段と、前記第1画像出力手段に前記第1色の前記第1調整用画像を出力させ、かつ前記第2画像出力手段に前記第2色の前記第2調整用画像を出力させた状態で、前記第2画像出力手段が前記第2調整用画像を出力する位置を調整させ、前記第2画像出力手段が前記第2調整用画像を出力する位置を調整した後に、前記第2画像出力手段に前記第2調整用画像の出力を中止させて前記第3画像出力手段に前記第3調整用画像を出力させた状態で、前記第3画像出力手段が前記第3調整用画像を出力する位置を調整する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、レジストレーションずれを補正しやすくすることができるという効果を奏する。
第1の実施形態の投影システムSの斜視図である。 レジストレーションずれについて説明するための図である。 レジストレーションずれを調整する方法について説明するための図である。 調整用画像を用いてレジストレーションずれを調整する処理について説明するための図である。 レジストレーションずれを補正する手順について説明するためのフローチャートである。 プロジェクタ20の構成を示す図である。 画像の投影位置をシフトする動作について説明するための図である。 プロジェクタ20の基本動作のフローチャートである。 画像処理部140の内部構成のブロック図である。 変形処理部330の動作について説明するための図である。 CPU110が実行する動作手順を示すフローチャートである。 レジストレーションずれ調整を行う動作のフローチャートである。 レジストレーションずれ調整処理の変形例のフローチャートである。 撮像部192が撮像した画像に基づいてレジストレーションずれ調整を行う動作のフローチャートである。
[投影システムSの概要]
(システム構成)
図1は、本実施形態の投影システムSの斜視図である。投影システムSは、プロジェクタ20a及びプロジェクタ20bを有している。プロジェクタ20a及びプロジェクタ20bは、外部機器から画像の入力を受けて、入力された画像に基づく投影用画像をスクリーン10に投影する。プロジェクタ20a及びプロジェクタ20bは、スクリーン10の同一の位置(図1における投影面30)に、同一の投影用画像を投影するスタック投影を行う。プロジェクタ20a及びプロジェクタ20bは、通信ケーブル40により接続されており、互いにデータを送受信する。プロジェクタ20a及びプロジェクタ20bは、同一の構成を有する投影装置であり、以下の説明においては、共通する構成及び処理について説明する場合、プロジェクタ20と称することがある。
プロジェクタ20は、例えば3板式の液晶プロジェクタであり、R/G/Bの各色に対応する液晶パネルを介して、投影用画像を投影する。液晶プロジェクタにおいては、各色に対応する液晶パネルを介して投影される各色の画像がずれてしまうレジストレーションずれが生じることがある。本実施形態の投影システムSは、液晶パネルごとに、レジストレーションずれを調整するために用いる調整用画像を出力し、各調整用画像の位置を調整できる。このようにすることで、投影システムSを構成する各プロジェクタ20の単体でのレジストレーションずれを調整しやすくすることができる。
また、複数のプロジェクタ20の間でのレジストレーションずれを調整する場合に、各プロジェクタ20が同一の調整用画像を投影すると、ユーザは、複数の調整用画像の位置が一致しているかどうかを判別しづらく、レジストレーションずれを調整しづらい。そこで、本実施形態の投影システムSは、複数のプロジェクタ20が、それぞれ異なる色に対応する液晶パネルを介して異なる色の調整用画像を投影する。このようにすることで、スタック投影に用いる複数のプロジェクタ20のレジストレーションずれを調整しやすくすることができる。
(レジストレーションずれの概要)
図2は、レジストレーションずれについて説明するための図である。図2(a)は、レジストレーションずれが発生していない状態を示しており、図2(b)は、レジストレーションずれが発生した状態を示している。図2(c)は、レジストレーションずれを調整した後の状態を示している。
図2(b)においては、緑色(G)に対して、赤色(R)が右に、青色(B)が左にずれた状態を示しており、ずれている部分はハッチングで表している。図2(b)においては、レジストレーションずれが発生していることにより、解像度が低くフォーカスが合っていない印象の画像となっている。
図2(c)は、図2(b)の状態から、液晶パネル上の画像取り込み位置のシフト及び変形による画像処理によってレジストレーションずれを調整した後の状態を示している。理想的には、図2(a)の状態にすることが求められるが、図2(c)の状態であっても、図2(b)に比べると各色の画像のずれ量が小さく、図2(b)の状態よりもシャープな印象となる。ただし、隣接画素間で輝度を分配して各画素の値を補正する画像処理を施していることにより、図2(c)の画像は、図2(a)の画像よりも劣化した状態になっている。
(レジストレーションずれの調整方法の概要)
図3は、レジストレーションずれを調整する方法の概要について説明するための図である。図3(a)は、画面全体を水平及び垂直方向にシフトする第1の調整方法を示している。図3(a)では、調整目標の画像302に対して、調整対象の画像301を画面全体で水平方向にシフトすることにより、画像301と画像302とが同一の位置に投影されるようになる。
図3(b)は、画面の全体又は一部を回転する第2の調整方法を示している。図3(b)における調整対象の画像303は、調整目標の画像304に対して回転成分が含まれるため、第1の調整方法では合わせることができない。このような場合、図3(b)に示すように、調整ポイントPを基準にして画像303を回転移動させることにより、画像303と画像304とが同一の位置に投影されるようになる。
スタック投影では、複数のプロジェクタ20の同一の色に対応する各液晶パネルの位置を調整する必要がある。図3(a)及び図3(b)のいずれの調整方法を用いる場合であっても、調整対象画像の色と調整目標の画像の色とが同一であると、調整が完了したことがわかりにくい。
図4は、調整用画像を用いてレジストレーションずれを調整する処理について説明するための図である。図4(a)は、プロジェクタ20aの緑色の液晶パネルを介して投影される調整用画像50aである。図4(b)は、プロジェクタ20bの緑色の液晶パネルを介して投影される調整用画像50bである。プロジェクタ20a及びプロジェクタ20bから同じ緑色の液晶パネルを介して出力される調整用画像50a及び調整用画像50bを投影した状態で位置の調整を行っていくと、それぞれの画像のパターンの位置が近づき、図4(c)に示す調整後画像50cのようになる。
図4(c)の調整後画像50cにおいて、2台のプロジェクタ20が投影する調整用画像50a及び調整用画像50bは、厳密には重なっておらず、少しずれた状態であり、調整後画像50cは、調整用画像50a及び調整用画像50bよりも太い線となっている。しかし、ユーザが線の太さの違いを識別することは容易ではない。そこで、本実施形態のプロジェクタ20a及びプロジェクタ20bは、レジストレーションずれの調整を行うモードにおいて、それぞれが異なる色の調整用画像50を投影することを特徴としている。例えば、プロジェクタ20aは、緑色用の液晶パネルを介して緑色の調整用画像を出力し、プロジェクタ20bは、赤色用の液晶パネルを介して赤色の調整用画像を出力する。
プロジェクタ20aの緑色に対応する液晶パネルとプロジェクタ20bの赤色に対応する液晶パネルとの間にレジストレーションずれがある場合、スクリーン10には、緑色の調整用画像と赤色の調整用画像が投影される。一方、プロジェクタ20aの緑色に対応する液晶パネルとプロジェクタ20bの赤色に対応する液晶パネルとの間にレジストレーションずれがない場合、緑色の画像と赤色の画像とが合成されて生じる黄色の調整用画像が投影される。ユーザは、調整用画像が黄色になるように、プロジェクタ20aの緑色用の液晶パネル又はプロジェクタ20bの赤色用の液晶パネルの位置を調整することで、これらの液晶パネルの間のレジストレーションずれを補正することができる。
(レジストレーションずれの補正手順)
図5は、投影システムSにおいてプロジェクタ20a及びプロジェクタ20bのレジストレーションずれを補正する手順について説明するためのフローチャートである。
プロジェクタ20a及びプロジェクタ20bの各液晶パネル間のレジストレーションずれを補正する前に、基準となるプロジェクタ20aの各液晶パネル間のレジストレーションずれを補正する必要がある。そこで、まず、プロジェクタ20aが、緑色の調整用画像(G1画像)及び赤色の調整用画像(R1画像)を投影する(S1)。この状態で、プロジェクタ20aは、例えばユーザの操作に応じて、G1画像の投影位置にR1画像の投影位置が重なるように、R1画像の投影位置を調整する。
続いて、プロジェクタ20aは、R1画像の投影位置の調整が終了したことを示すユーザの操作に応じて、R1画像の投影を中止し、青色の調整用画像(B1)をG1画像とともに投影する(S2)。この状態で、プロジェクタ20aは、ユーザの操作に応じて、G1画像の投影位置にB1画像の投影位置が重なるように、B1画像の投影位置を調整する。
プロジェクタ20aは、B1画像の投影位置の調整が終了したことを示すユーザの操作に応じて、B1画像の投影を中止し、プロジェクタ20bに対して、G1画像と異なる色の赤色の調整用画像(R2画像)を投影する指示を送信する。プロジェクタ20aは、例えば、自身が投影している調整用画像の色を示す情報を含む指示、又はプロジェクタ20bが投影する調整用画像の色を指定する指示を送信する。プロジェクタ20bは、受信した指示に基づいてR2画像を投影し、これにより、プロジェクタ20aからはG1画像が投影され、プロジェクタ20bからはR2画像が投影される状態になる(S3)。この状態で、プロジェクタ20bは、ユーザの操作に応じて、G1画像の投影位置にR2画像の投影位置が重なるように、R2画像の投影位置を調整する。
プロジェクタ20bは、R2画像の投影位置の調整が終了したことを示すユーザの操作に応じて、R2画像の投影を中止し、プロジェクタ20aが投影中の調整用画像の色と異なる色(例えば青色)の調整用画像(例えばB2画像)を投影する。これにより、プロジェクタ20aからはG1画像が投影され、プロジェクタ20bからはB2画像が投影される状態になる(S4)。この状態で、プロジェクタ20bは、ユーザの操作に応じて、G1画像の投影位置にB2画像の投影位置が重なるように、B2画像の投影位置を調整する。
プロジェクタ20bは、B2画像の投影位置の調整が終了したことを示すユーザの操作に応じて、B2画像の投影を中止して緑色の調整用画像(G2画像)を投影するとともに、プロジェクタ20aに対して、G1画像の投影を中止する指示を送信する。続いて、プロジェクタ20bのG2画像の投影位置を調整するために、プロジェクタ20a又はプロジェクタ20bから、G1画像及びG2画像以外の色の画像を投影する。例えば、プロジェクタ20bが、B2画像を投影する。これにより、プロジェクタ20aからは調整用画像が投影されず、プロジェクタ20bからB2画像とG2画像が投影される状態になる(S5)。プロジェクタ20bは、ユーザの操作に応じて、調整済のB2画像の投影位置にG2画像の投影位置が重なるように、G2画像の投影位置を調整する。
以上の手順により、ユーザは、プロジェクタ20a及びプロジェクタ20bの全ての色の液晶パネルの位置を合わせることができる。
なお、上記のステップS5において、G2画像とともに投影する画像は、B2画像に限らず、G1画像以外であって、既に投影位置を調整済の画像であれば、どの画像であってもよい。
[プロジェクタ20の構成]
図6は、プロジェクタ20の構成を示す図である。以下、図6を参照しながら、プロジェクタ20の構成の詳細について説明する。
本実施形態に係るプロジェクタ20は、CPU110、ROM111、RAM112、操作部120、画像入力部130、記録再生部131、画像処理部140、液晶制御部150、液晶パネル151R、151G、151B、光源制御部160、光源161、色分離部162、色合成部163、光学系制御部170、投影光学系171、通信部180、表示制御部190、表示部191及び撮像部192を有する。
CPU110は、ROM111に記憶された制御プログラムを実行することにより、プロジェクタ20の各動作ブロックを制御する制御手段である。ROM111は、CPU110の処理手順を記述した制御プログラムを記憶する。RAM112は、ワークメモリとして一時的に制御プログラムやデータを格納する。CPU110は、通信部180より受信した静止画データ及び動画データを一時的に記憶し、ROM111に記憶されたプログラムを用いて、それぞれの画像及び映像を再生する。また、CPU110は、操作部120又は通信部180から入力された制御信号を受信して、プロジェクタ20の各動作ブロックを制御する。
操作部120は、ユーザの指示を受け付ける受付手段であり、CPU110に、受け付けた指示の内容を示す指示信号を送信する。操作部120は、例えば、プロジェクタ20のレジストレーションずれを調整するモードに設定する操作、調整用画像の出力位置を調整するための操作、調整用画像の出力位置の調整を終了させるための操作等を受け付ける。操作部120は、例えば、スイッチ、ダイヤル、又は表示部191上に設けられたタッチパネル等である。また、操作部120が、例えば、リモコンからの信号を受信する信号受信部であり、受信した信号に基づいて所定の指示信号をCPU110に送信してもよい。
画像入力部130は、外部装置から映像信号を取得する画像取得手段である。外部装置は、パーソナルコンピュータ、カメラ、携帯電話、スマートフォン、ハードディスクレコーダ又はゲーム機等、映像信号を出力できるものであれば、どのような装置であってもよい。画像入力部130は、例えば、コンポジット端子、S映像端子、D端子、コンポーネント端子、アナログRGB端子、DVI−I端子、DVI−D端子、又はHDMI(登録商標)端子等を含む。画像入力部130は、アナログ映像信号を受信した場合には、受信したアナログ映像信号をデジタル映像信号に変換する。そして、画像入力部130は、変換したデジタル映像信号を、画像処理部140に送信する。
記録再生部131は、記録媒体132から読み出した静止画データや動画データを再生したり、撮像部192により得られた画像や映像の静止画データや動画データをCPU110から受信して記録媒体132に記録したりする。また、記録再生部131は、通信部180から受信した静止画データや動画データを記録媒体132に記録してもよい。記録再生部131は、例えば、記録媒体132と電気的に接続するインターフェイスや記録媒体132と通信するためのマイクロプロセッサを含む。記録再生部131には、専用のマイクロプロセッサを含む必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が記録再生部131と同様の処理を実行してもよい。記録媒体132は、静止画データや動画データ、プロジェクタ20に必要な制御データ等を記録することができる。記録媒体132は、磁気ディスク、光学式ディスク、半導体メモリ等のあらゆる方式の記録媒体であってよく、着脱可能な記録媒体であっても、内蔵型の記録媒体であってもよい。
画像処理部140は、画像入力部130から受信した映像信号に、フレーム数、画素数、画像形状等の変更処理を施して液晶制御部150に送信するものであり、例えば画像処理用のマイクロプロセッサを含む。画像処理部140は、専用のマイクロプロセッサを含む必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が画像処理部140として機能してもよい。なお、画像処理部140は、フレーム間引き処理、フレーム補間処理、解像度変換処理、及び歪み補正処理(キーストーン補正処理)等の機能を実行することも可能である。また、画像処理部140は、画像入力部130から受信した映像信号以外に、CPU110によって再生された画像又は映像に対して、前述の各種の処理を施すこともできる。
液晶制御部150は、画像処理部140で処理された映像信号に基づいて、液晶パネル151R、151G、151Bの画素の液晶に印加する電圧を制御して、液晶パネル151R、151G、151Bの透過率を調整する。液晶パネル151R、151G、151Bは、それぞれ第1画像出力手段、第2画像出力手段及び第3画像出力手段である。液晶制御部150は、例えば、制御用のマイクロプロセッサを含む。液晶制御部150は、専用のマイクロプロセッサを含む必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が液晶制御部150として機能してもよい。
液晶制御部150は、画像処理部140に映像信号が入力されている場合、画像処理部140から1フレームの画像を受信する度に、画像に対応する透過率となるように、液晶パネル151R、151G、151Bを制御する。液晶パネル151Rは、赤色に対応する液晶素子であって、光源161から出力された光のうち、色分離部162で赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離された光のうち、赤色の光の透過率を調整する。液晶パネル151Gは、緑色に対応する液晶素子であって、光源161から出力された光のうち、色分離部162で赤色、緑色、青色に分離された光のうち、緑色の光の透過率を調整する。液晶パネル151Bは、青色に対応する液晶素子であって、光源161から出力された光のうち、色分離部162で赤色、緑色、青色に分離された光のうち、青色の光の透過率を調整する。
液晶制御部150は、映像信号に重畳された不図示の同期信号から、液晶パネル151R、151G,151Bを駆動する駆動パルス信号を生成する。液晶制御部150において、水平同期信号又は垂直同期信号を基準信号として、画像信号の取り込み位置を1クロック又は1ライン単位で変更することによって、液晶パネル151R、151G,151B上で、画像の投影位置を1画素単位でシフトすることができる。
図7は、画像の投影位置をシフトする動作について説明するための図である。図7における符号401、402、403、404は、それぞれ同一の階調を持った画素から構成される領域の画像を示している。図7における画像401は黒(階調値=0)の画像であり、画像402は0以外の階調値を有する画像としている。液晶制御部150においてレジストレーションずれを調整する場合、例えば、図7(a)に示す画像に含まれる各画素を左に1画素シフトすることにより、画像の投影位置が1画素分シフトして、図7(b)に示す状態になる。
なお、図7(c)は、1画素未満の量だけ画像の投影位置をシフトした状態を示す図である。この状態においては、画像402の輝度が、画像403及び画像404に分配されており、画像403の輝度及び画像404の輝度は、画像402の輝度よりも低くなっている。1画素未満の量だけ画像の投影位置をシフトする方法の詳細については、後述する。
図6に戻って、光源制御部160は、光源161のオン/オフの制御、及び光量の制御をするものであり、制御用のマイクロプロセッサを含む。光源制御部160は、専用のマイクロプロセッサを含む必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が光源制御部160として機能してもよい。
光源161は、スクリーン10に画像を投影するための光を出力する。光源161は、例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、高圧水銀ランプ等である。
色分離部162は、光源161から出力された光を、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離するものであり、例えば、ダイクロイックミラーやプリズム等からなる。色分離部162は、分離した光を、液晶パネル151R、151G、151Bに供給する。液晶パネル151R、151G、151Bに供給された、各色の光は、各液晶パネルの画素毎に透過する光量が制限される。なお、光源161として、各色に対応するLED等を使用する場合には、色分離部162は不要である。
色合成部163は、液晶パネル151R、151G、151Bを透過した赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光を合成するものであり、例えば、ダイクロイックミラー及びプリズム等を含む。色合成部163により赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の成分を合成した光は、投影光学系171に送られる。このとき、液晶パネル151R、151G、151Bは、画像処理部140から入力された画像に対応する光の透過率となるように、液晶制御部150により制御されている。そのため、色合成部163により合成された合成光は、投影光学系171によりスクリーン10に投影されると、画像処理部140により入力された画像に対応する画像がスクリーン10上に投影されることになる。
光学系制御部170は、画像入力部130から入力された画像データに基づく投影用画像をスクリーン10に投影するように、投影光学系171を制御する。光学系制御部170は、レジストレーションずれを調整するモードにおいては、調整用画像をスクリーン10に対して投影するように、投影光学系171を制御する。光学系制御部170は、制御用のマイクロプロセッサを含む。光学系制御部170は、専用のマイクロプロセッサである必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が光学系制御部170として機能してもよい。
投影光学系171は、画像処理部140において処理された画像に対応する合成光をスクリーン10に投影する投影手段である。投影光学系171は、複数のレンズ及びレンズ駆動用のアクチュエータを含み、レンズをアクチュエータにより駆動することで、投影画像の拡大、縮小及び焦点調整等を行うことができる。
通信部180は、他のプロジェクタ20との間で、制御信号、静止画データ及び動画データ等を送受信するための通信インターフェイスである。通信部180は、例えば、他のプロジェクタ20に対して、所定の調整用画像を出力させ、調整用画像の位置を調整させるための指示を送信する。また、通信部180は、他のプロジェクタ20から、所定の調整用画像を出力し、調整用画像の位置を調整するための指示を受信する取得手段としても機能する。通信部180は、例えば、無線LAN、有線LAN、USB又はBluetooth(登録商標)等であり、通信方式は特に限定されない。通信部180は、画像入力部130の端子が、例えばHDMI端子であれば、その端子を介してCEC通信を行うためのインターフェイスを有していてもよい。
表示制御部190は、プロジェクタ20に備えられた表示部191にプロジェクタ20を操作するための操作画面やスイッチアイコン等の画像を表示させるための制御をするものであり、表示制御を行うマイクロプロセッサを含む。表示制御部190は、専用のマイクロプロセッサである必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が表示制御部190として機能してもよい。
表示部191は、プロジェクタ20を操作するための操作画面及びスイッチアイコンを表示する。表示部191は、画像を表示できればどのようなデバイスであってもよい。表示部191は、例えば、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、有機ELディスプレイ、又はLEDディスプレイである。表示部191は、特定のボタンをユーザに認識させるために、各ボタンに対応するLED等の発光素子を発光させてもよい。
撮像部192は、プロジェクタ20の周辺を撮像して画像信号を取得する。撮像部192は、スクリーン10の方向を撮影することにより、投影光学系171を介して投影された画像を撮影することができる。撮像部192は、得られた画像や映像をCPU110に送信し、CPU110は、その画像や映像を一時的にRAM112に記憶し、ROM111に記憶されたプログラムに基づいて、静止画データや動画データに変換する。撮像部192は、被写体の光学像を取得するレンズ、レンズを駆動するアクチュエータ、アクチュエータを制御するマイクロプロセッサ、レンズを介して取得した光学像を画像信号に変換する撮像素子、撮像素子により得られた画像信号をデジタル信号に変換するAD変換部等を含む。撮像部192は、スクリーン10の方向ではなく、スクリーン10と逆方向の視聴者側を撮影してもよい。
[プロジェクタ20の基本動作]
図8は、プロジェクタ20の基本動作のフローチャートである。図8に示す動作は、基本的にCPU110が、ROM111に記憶されたプログラムに基づいて、各機能ブロックを制御することにより実行されるものである。図8のフローチャートは、操作部120や不図示のリモコンによりユーザがプロジェクタ20の電源のオンを指示した時点から開始している。
操作部120やリモコンを介して、ユーザがプロジェクタ20の電源のオンを指示すると、CPU110は、プロジェクタ20の各部に不図示の電源回路から電源を供給するとともに、投影開始処理を実行する(S201)。CPU110は、投影開始処理において、光源制御部160に指示して光源161の点灯制御を開始させ、液晶制御部150に指示して液晶パネル151R、151G、151Bの駆動制御を開始させ、画像処理部140の動作モードを設定する。
次に、CPU110は、画像入力部130から入力される入力信号が変化したか否かを判定する(S202)。CPU110は、入力信号が変化していないと判定した場合には、S204に処理を進め、入力信号が変化したと判定した場合は、入力切替処理を実行する(S203)。具体的には、CPU110は、入力信号の解像度及びフレームレート等を検知して、それらに適したタイミングで入力画像をサンプリングし、必要な画像処理を施した上で投影させる。
次に、CPU110は、ユーザ操作があったか否かを判定する(S204)。CPU110は、ユーザによる操作がないと判定した場合にはS208に処理を進め、ユーザによる操作があったと判定した場合は、終了操作か否かを判定する(S205)。CPU110は、終了操作であると判定した場合は、投影終了処理を実行し、投影処理を終了する(S206)。CPU110は、投影終了処理において、光源制御部160に指示して光源161の消灯制御をさせ、液晶制御部150に指示して液晶パネル151R、151G、151Bの駆動終了制御をさせ、必要な設定情報をROM111に保存する。
CPU110は、S205において、ユーザによる操作が終了操作でないと判定した場合には、ユーザ操作の内容に対応したユーザ処理を実行する(S207)。ユーザ処理は、例えば、プロジェクタ20の設置状態に関する設定の変更、入力信号種別の変更、画像処理モードの変更、各種の情報の表示等である。
次に、CPU110は、通信部180からコマンド受信があったか否かを判定する(S208)。CPU110は、コマンド受信がなかったと判定した場合には、S202に処理を戻す。CPU110は、コマンド受信があったと判定した場合には、終了操作か否かを判定する(S209)。CPU110は、終了操作であると判定した場合は、S206に処理を進める。CPU110は、終了操作ではないと判定した場合には、受信したコマンドの内容に対応したコマンド処理を実行する(S210)。例えば、コマンド処理は、設置状態に関する設定、入力信号種別の設定、画像処理モードの設定、各種の状態の取得等である。
なお、プロジェクタ20は、画像入力部130から入力された映像のほか、記録再生部131により記録媒体132から読み出された静止画データや動画データの画像や映像を投影することもできる。また、通信部180から受信した静止画データや動画データの画像や映像を投影することもできる。
[画像処理部140の詳細]
図9は、画像処理部140の内部構成のブロック図である。画像処理部140は、各種画像処理部310、OSD重畳部320、変形処理部330、パネル補正部340を含む。
画像処理部140には、投影する対象となる元画像信号s301、及びタイミング信号s302が入力される。元画像信号s301は、外部から入力される画像信号であり、表示モードに応じて、画像入力部130、記録再生部131又は通信部180等から入力される。また、タイミング信号s302は、元画像信号s301に同期した垂直同期信号、水平同期信号及びクロック等のタイミング信号であって、元画像信号s301の供給元から供給される。画像処理部140内の各ブロックは、タイミング信号s302に基づいて動作するが、画像処理部140の内部で生成されたタイミング信号を使用してもよい。
各種画像処理部310は、CPU110と連携して、元画像信号s301に各種の画像処理を施した後の画像処理信号s303をOSD重畳部320に対して出力する。各種の画像処理とは、IP変換、フレームレート変換、解像度変換、γ変換、色域変換及びエッジ強調等である。これらの画像処理は公知技術であるので、詳細な説明を割愛する。
OSD重畳部320は、CPU110の指示により、ユーザ用のメニューや操作のためのガイド情報をOSD画像として画像処理信号s303に重畳することにより、OSD重畳信号s304を生成する。OSD重畳部320は、生成したOSD重畳信号s304を変形処理部330に対して出力する。ガイド情報には、レジストレーションずれ調整用の調整用画像も含まれる。
変形処理部330は、CPU110の指示により、OSD重畳信号s304に、R/G/Bの色ごとに変形処理を施し、変形処理後の信号である変形後画像信号s305をフレームメモリ350に書き込む。変形処理部330は、例えば、レジストレーションずれの調整モードにおいて決定された調整量、変形前の画素の座標及び所定の変形式に基づいて変形後の画素の座標を求めることにより、変形後画像信号s305を生成する。
変形処理部330は、変形後画像信号s305をフレームメモリ350に書き込んだ後の所定のタイミングで、RAM112の内部のフレームメモリ350から変形後画像信号s305を読み出し、読み出した変形後画像信号s305をパネル補正部340に対して出力する。
レジストレーションずれを調整するモードにおいて、変形処理部330は、変形時の調整量を示す調整量情報を調整量記録部360に書き込む。変形処理部330は、例えば、操作部120が、調整用画像の出力位置の調整を終了する操作を受け付けた時点で、調整用画像の出力位置を調整する操作に基づいて決定された調整量を示す調整量情報を調整量記録部360に書き込む。変形処理部330は、複数の液晶パネル151のそれぞれに関連付けて、調整量情報を調整量記録部360に書き込む。
パネル補正部340は、変形後画像信号s305に、液晶パネル151R、151G、151Bの特性に応じた補正処理を施すことにより生成したパネル駆動信号s306を液晶制御部150に対して出力する。
続いて、変形処理部330の詳細について説明する。変形処理部330は、入力される画像を、操作部120を介して入力されるユーザの指示に対応する形状に変形する。変形処理部330は、例えば、ユーザの指示に基づいて決定された格子点の座標をどの座標に移動させるかを決定し、移動後の格子点間の画素の画素値を、格子点に対応する画素の画素値に基づいて補間して生成することにより、画像を変形する。
図10は、変形処理部330の動作について説明するための図である。CPU110の制御により、変形処理部330には、ユーザの指示に基づいて決定された、画像内に配置された格子点の移動後の座標が、格子点と関連付けて入力される。変形処理部330は、移動する対象となる注目格子点の周辺の格子点に基づいて補間することにより、格子点以外の画素の画素値を算出する。
以下、図10を参照しながら、補間方法について説明する。図10(a)は、変形処理部330が変形する前の変形前画像を示しており、格子点P1、P2、P3、P4が補間処理に用いられる。図10(b)は、変形処理部330が変形した後の変形後画像を示している。図10(a)の変形前画像の座標Sは、格子点P1を図10(b)のように移動させた場合に、変形後画像の座標Dとなる。P1’は、図10(b)におけるP1及び座標Dを通る直線と、線分P2−P4との交点である。
変形前画像における座標Sの位置は、線分P1−P1’上のα:1−αの位置であり、P1’の位置は線分P2−P4上のβ:1−βの位置であるとすると、変形処理部330は、変形後の各格子点P1、P2、P3、P4の座標と比率α:1−αとに基づいて、変形後画像の座標Dを算出することができる。このとき、変形処理部330は、変形後画像の座標Dが整数である場合、すなわち座標Dが、入力された画像におけるいずれかの画素の座標に一致する場合、座標Dの画素値を変形前画像の座標Sの画素値としてもよい。
しかし、変形後の座標が整数になるとは限らない。変形後の座標が整数でない場合、変形処理部330は、変形後画像の座標Dの周辺画素の画素値を用いて補間することで、変形後画像の座標Dの画素値を決定する。変形処理部330は、バイリニア、バイキュービック又はその他の任意の補間方法を用いることができる。
図7(c)に示した画像は、上記の方法により、変形処理部330が、図7(a)における画像402の位置を1画素未満の量だけ左にシフトすることにより生成した画像である。変形処理部330は、図7(c)における画像403及び画像404の2画素の積分値が画像402の画素値に相当する値になるように輝度分配して、画像403及び画像404の画素値を決定する。図7(c)の例においては、輝度重心がやや画像404側に寄った値に調整されている。
変形後画像において変形前画像より小さくなる部分は有効画像領域となるので、変形処理部330は、当該部分の画素値を、黒又はユーザが設定した背景色の画素値とする。
変形処理部330は、このように画像の一部の位置を調整する処理の他に、全格子点の位置情報に同じ値のオフセットを加えることによって、画像全体をシフトすることも可能である。変形処理部330は、以上の手順で変形後画像の座標の全てについて画素値を求めることで、変形後の画像を作成する。また、変形処理部330は、R/G/B各色に対して異なる変形を行う。このようにして、変形処理部330は、画像処理によりレジストレーションずれを調整することができる。
[レジストレーションずれ調整の動作手順]
続いて、スタック投影時のレジストレーションずれ調整の際に、視認性を向上させるための動作手順について説明する。
図11は、レジストレーションずれ調整を行う動作のフローチャートである。図11に示す動作は、操作部120やリモコンによりユーザがスタック投影時のレジストレーションずれ調整モードを選択したことにより開始される。以下の説明においては、スタック投影を構成する複数のプロジェクタ20のうち、ユーザが処理を開始したプロジェクタ20をマスタプロジェクタと称する。マスタプロジェクタは、他の全てのプロジェクタ20に指示を出す。
以下の説明においては、投影システムSが、図1に示したプロジェクタ20a及びプロジェクタ20bの他にもプロジェクタ20を有する構成を想定して説明するが、投影システムSが、プロジェクタ20a及びプロジェクタ20bのみを有する場合にも適用できる。
まず、マスタプロジェクタのCPU110は、ステップS220において、第1の基準プロジェクタを決定する。マスタプロジェクタは、通信部180を介して、他の全てのプロジェクタ20(すなわちスレーブプロジェクタ)と通信し、各プロジェクタ20の解像度・明るさ等の情報を取得する。マスタプロジェクタは、取得した情報に基づいて、解像度が高いプロジェクタ20又は明るいプロジェクタ20を優先して第1の基準プロジェクタとして決定する。マスタプロジェクタは、自身を第1の基準プロジェクタとしてもよい。この場合、マスタプロジェクタのCPU110は、通信部180を介することなく、自身の各機能部に指示することによりレジストレーションずれ調整を実行する。
また、CPU110は、ステップS220において、レジストレーションずれ調整の基準位置となる液晶パネルである第1の基準パネルの色を決定する。第1の基準パネルの色は、R/G/Bいずれかの任意の色としてよいが、人間の視覚特性として、緑色(G)への感度が高いことが知られていることから、CPU110は、緑色(G)を選択することが好ましい。
次に、マスタプロジェクタのCPU110は、ステップS221において、通信部180を介して、ステップS220で決定した第1の基準プロジェクタに、第1の基準パネルを用いて調整用画像を投影するように指示する。続いて、マスタプロジェクタのCPU110は、ステップS222において、第1の基準プロジェクタに、第1の基準パネルに対応する色以外の色の液晶パネル151を用いて調整用画像を投影するよう指示する。
マスタプロジェクタのCPU110は、ステップS223において、ユーザの操作を受け付け、第1の基準パネルを基準とする、ステップS222で調整用画像を投影した液晶パネル151のレジストレーションずれ調整を行う。なお、マスタプロジェクタが第1の基準プロジェクタでない場合は、マスタプロジェクタのCPU110が、通信部180を介して、第1の基準プロジェクタにユーザの操作内容又は操作内容に基づく調整指示を通知する。
例えば、プロジェクタ20aが第1の基準プロジェクタである場合、プロジェクタ20aのCPU110は、液晶パネル151Gに緑色の調整用画像を出力させ、かつ液晶パネル151Bに青色の調整用画像を出力させた状態で、液晶パネル151Bが青色の調整用画像を出力する位置を調整させる。また、プロジェクタ20aのCPU110は、液晶パネル151Bが青色の調整用画像を出力する位置を調整した後に、液晶パネル151Bに青色の調整用画像の出力を中止させて液晶パネル151Rに赤色の調整用画像を出力させた状態で、液晶パネル151Rが赤色の調整用画像を出力する位置を調整する。
第1の基準プロジェクタは、異なる色に対応する複数の液晶パネル151から調整用画像を投影するので、調整が完了すると、調整用画像が重なることで色が変わる。例えば、ユーザが、緑色(G)に対応する液晶パネル151Gが出力する調整用画像に対して、赤色(R)に対応する液晶パネル151Rのパターンを合わせるように調整すると、重なった部分が黄色になるため、レジストレーションずれ調整が完了したことをユーザが視認しやすい。
一つの液晶パネル151に対するレジストレーションずれの調整中、マスタプロジェクタのCPU110は、調整量を第1の基準プロジェクタに通知し、第1の基準プロジェクタのRAM112内の調整量記録部360に調整量を書き込ませる。レジストレーションずれ調整が、図3(a)に示した水平・垂直方向の調整のみならば、調整量を液晶パネル151ごとに記録する。CPU110は、図3(b)のように画像全体を回転する場合、又はユーザが選択した複数の画素ごとに調整する場合、調整の対象となった全ての画素の調整量の平均値を算出し、算出した平均値を液晶パネル151ごとに記録する。マスタプロジェクタのCPU110は、操作部120やリモコンを介して、調整を完了する操作を受けた際には、ステップS224に処理を進める。
次に、ステップS224において、マスタプロジェクタのCPU110は、通信部180を介して、第1の基準パネル以外の色の液晶パネル151からの調整用画像の出力を終了するように指示する。
ステップS225においては、マスタプロジェクタのCPU110が、第1の基準プロジェクタの全ての液晶パネル151のレジストレーションずれ調整が完了しているかを判定し、判定結果によって処理を分岐させる。CPU110は、全ての液晶パネル151の調整が完了していると判定した場合、ステップS226に処理を遷移させる。CPU110は、調整が完了していない液晶パネル151があると判定した場合は、ステップS222に戻り、調整が完了していない液晶パネル151に調整用画像を出力させる。
ステップS226からは、マスタプロジェクタのCPU110は、第1の基準プロジェクタ以外のプロジェクタ20を制御する。ステップS226において、マスタプロジェクタのCPU110は、通信部180を介して、第1の基準プロジェクタ以外のプロジェクタ20に指示し、第1の基準パネルに対応する色(例えば緑色)と異なる色(例えば青色)に対応する液晶パネル151から調整用画像を出力させる。例えば、プロジェクタ20aのCPU110は、プロジェクタ20aの液晶パネル151Gが緑色の第1調整用画像を出力している状態で、スタック投影に用いられている他の投影装置であるプロジェクタ20bが有する、緑色と異なる青色の第2調整用画像を出力する液晶パネル151Bに、投影光学系171に青色の調整用画像を出力させるための指示を送信する。
続いて、マスタプロジェクタのCPU110は、ステップS227において、ユーザの操作を受け付け、第1の基準プロジェクタの第1の基準パネルを基準にして、ステップS226で調整用画像を出力させた液晶パネル151のレジストレーションずれ調整を実行する。例えば、プロジェクタ20aがマスタプロジェクタである場合、プロジェクタ20aは、プロジェクタ20bが第2調整用画像を出力中に、第2調整用画像の位置を調整させるための指示をプロジェクタ20bに送信する。プロジェクタ20bのCPU110は、プロジェクタ20aが緑色の第1調整用画像を出力し、プロジェクタ20bの液晶パネル151Bが青色の第2調整用画像を出力している状態で、プロジェクタ20aから受信した指示に基づいて、液晶パネル151Bが青色の第2調整用画像を出力する位置を調整する。
マスタプロジェクタのCPU110は、ステップS227において、ユーザが調整完了操作を行った際には、ステップS223と同様に、RAM112内の調整量記録部360に調整量を書き込むように、プロジェクタ20の画像処理部140に指示し、ステップS228に遷移する。ステップS227においては、第1の基準プロジェクタが投影する調整用画像の色と、プロジェクタ20が投影する調整用画像の色とが異なるので、調整が完了した際には、調整用画像が重なることで色が変わる。これにより、ユーザは、調整が完了したことを容易に認識することができる。
ステップS228においては、マスタプロジェクタのCPU110が、第2の基準プロジェクタとしてのプロジェクタ20bに対して、第1の基準パネルに対応する色(例えば緑色)と異なる色(例えば青色)の液晶パネル151による調整用画像の投影を中止するように指示する。ステップS229においては、マスタプロジェクタのCPU110が、第1の基準プロジェクタ以外のプロジェクタ20の全ての液晶パネル151のレジストレーションずれ調整が完了しているかを判定し、判定結果によって処理を分岐させる。
マスタプロジェクタのCPU110は、全ての液晶パネル151の調整が完了している状態である場合、ステップS230に遷移する。マスタプロジェクタのCPU110は、調整が完了していない液晶パネル151がある場合は、ステップS226に戻り、調整が完了していない液晶パネル151に調整用画像を投影させる。マスタプロジェクタのCPU110は、第1の基準プロジェクタを基準とする調整段階の最後として、ステップS230において、第1の基準プロジェクタに指示し、第1の基準パネルに調整用画像の投影を終了させる。
なお、投影システムSが、スタック投影を構成するプロジェクタ20を3台以上有する場合、マスタプロジェクタのCPU110は、ステップS226からステップS229までの処理を残りのプロジェクタ20に対して実施する。
ステップS230までで、第1の基準パネルの色が緑色(G)である場合は、全プロジェクタ20の赤色の液晶パネル151R及び青色の液晶パネル151Bのレジストレーションずれ調整が完了する。続いて、第1の基準プロジェクタ以外のプロジェクタ20の緑色の液晶パネル151Gのレジストレーションずれ調整を行う手順について説明する。
図12は、液晶パネル151Gのレジストレーションずれ調整を行う動作のフローチャートである。
第1の基準パネルの色が緑色(G)である場合、S230までのステップで、赤色(R)及び青色(B)のレジストレーションずれ調整が完了している。したがって、第2の基準パネルの色は赤色(R)又は青色(B)であり、以下の処理は、第1の基準プロジェクタ以外のプロジェクタ20が有する緑色(G)の液晶パネル151Gのレジストレーションずれ調整を行うための処理である。
ステップS231において、マスタプロジェクタのCPU110は、第2の基準プロジェクタの第2の基準パネルを決定する。第2の基準プロジェクタは、第1の基準プロジェクタ以外のプロジェクタ20で未調整の液晶パネル151のレジストレーションずれ調整を行う際の基準となるプロジェクタ20である。マスタプロジェクタのCPU110は、ステップS223及びS227において、各プロジェクタ20の調整量記録部360に書き込まれた調整量に基づいて、第2の基準プロジェクタ及び第2の基準パネルを選択する。マスタプロジェクタのCPU110は、例えば、調整量が最も小さい液晶パネル151を有するプロジェクタ20を第2の基準プロジェクタとして選択し、調整量が最も小さい液晶パネル151を第2の基準パネルとして選択する。
図7(c)を参照して説明したように、変形処理部330は、1画素に対して、複数画素の輝度分配を行うことにより、1画素分の幅より小さい量の調整を行う。したがって、調整量が整数、すなわち1画素分の幅に近ければ近いほど、輝度分配によるぼけ感が低下するので鮮鋭感が高い。レジストレーションずれ調整の基準となる液晶パネル151から出力される調整用画像の鮮鋭感が高いほど、レジストレーションずれ調整の際の視認性がよく、調整精度が高まる。そこで、マスタプロジェクタのCPU110は、調整量記録部360に書き込まれている各プロジェクタ20の各液晶パネル151の調整量のうち、最も整数に近い調整量を有する液晶パネル151を第2の基準パネルとして選択し、その液晶パネル151を有するプロジェクタ20を第2の基準プロジェクタとしてもよい。なお、マスタプロジェクタのCPU110は、通信部180を介して、各プロジェクタ20の調整量記録部360に書き込まれた調整量を自身のRAM112に読み込むことができる。
ステップS232において、マスタプロジェクタのCPU110は、第2の基準パネルから調整用画像を出力させるように、第2の基準プロジェクタに指示する。
続いて、ステップS233において、マスタプロジェクタのCPU110は、第2の基準プロジェクタ以外のプロジェクタ20に対して、第1の基準パネルの色と同じ緑色(G)に対応する液晶パネル151Gに調整用画像を出力させるように指示する。
ステップS234において、マスタプロジェクタのCPU110は、ユーザ操作を受け付け、第2の基準パネルを基準として、ステップS233で調整用画像を出力した液晶パネル151Gのレジストレーションずれ調整を行う。調整の詳細については、ステップS223と同様である。マスタプロジェクタのCPU110は、レジストレーションずれ調整が終わるとステップS235に遷移し、通信部180を介して、第2の基準プロジェクタ以外のプロジェクタ20の画像処理部140に対して、第1の基準パネルに対応する緑色(G)の液晶パネル151Gからの調整用画像の出力を中止するように指示する。
マスタプロジェクタのCPU110は、第2の基準プロジェクタを基準とする調整段階の最後の処理として、ステップS236において、通信部180を介して、第2の基準プロジェクタの画像処理部140に対して、第2の基準パネルからの調整用画像の出力を中止するように指示して、処理を終了する。なお、投影システムSが、スタック投影を構成するプロジェクタ20を3台以上有する場合、マスタプロジェクタのCPU110は、ステップS233からステップS235までの処理を残りのプロジェクタ20に対しても行う。
各プロジェクタ20のCPU110は、レジストレーション調整が終了した後は、複数の液晶パネル151のそれぞれに関連付けて調整量記録部360に記憶された調整量情報が示す出力位置において、複数の液晶パネル151のそれぞれから、画像入力部130から入力された画像データに基づく投影用画像を出力させる。このようにすることで、各プロジェクタ20から、各色のレジストレーションずれがない画像を投影することができるので、スタック投影の品質が向上する。
なお、上記の説明においては、各プロジェクタ20の調整量記録部360にレジストレーションずれ調整の調整量を書き込むものとしたが、各プロジェクタ20の調整量を、マスタプロジェクタのRAM112に書き込んでもよい。
[変形例1]
図13は、第1の基準プロジェクタの第1の基準パネルを基準とするレジストレーションずれ調整処理の変形例のフローチャートである。第1の基準プロジェクタの第1の基準パネルを基準とするレジストレーションずれ調整において、第1の基準プロジェクタの液晶パネル151のレジストレーションずれ調整を行う前に、第1の基準プロジェクタ以外のプロジェクタ20の液晶パネル151のレジストレーションずれ調整を行ってもよい。
具体的には、ステップS221の後、マスタプロジェクタのCPU110は、ステップS226に処理を移し、第1の基準プロジェクタ以外のプロジェクタ20に対して、第1の基準プロジェクタの第1の基準パネルの色(例えば緑色)以外に対応する液晶パネル151に調整用画像を出力させる。ステップS227からS229までは、図11と同様である。
マスタプロジェクタのCPU110は、ステップS229の後にステップS222に遷移し、第1の基準プロジェクタに対して、第1の基準パネルの色と異なる色に対応する液晶パネル151に調整用画像を出力させる。ステップS222からS225までは、図11と同様である。マスタプロジェクタのCPU110は、ステップS225の後にステップS230に遷移し、第1の基準プロジェクタに対して、第1の基準パネルからの調整用画像の出力を終了させる。
[変形例2]
以上の説明においては、図11及び図12のステップS223、S227、S234のレジストレーションずれ調整処理において、CPU110は、リモコン等を介してユーザにより入力された操作に基づいて画像をシフトさせるものとしたが、これに限らない。CPU110は、撮像部192が、投影中の調整用画像を撮像した画像に基づいて、ユーザによる操作を受けることなくレジストレーションずれ調整を行ってもよい。
図14は、CPU110が、撮像部192が撮像した画像に基づいてレジストレーションずれ調整を行う動作のフローチャートである。図14に示す動作は、図11及び図12におけるステップS223、S227、S234のレジストレーションずれ調整処理に遷移した場合に開始される。
CPU110は、ステップS240において、撮像部192に投影面を撮像させる。撮像部192は、CPU110の制御に基づいて、撮像画像をRAM112に書き込む。続いて、CPU110は、ステップS241において、RAM112から撮像画像を読み出し、画像処理部140に指示して複数の異なる色の調整用画像を抽出させる。画像処理部140は、二値化、細線化、パターンマッチング等の公知の画像処理方法を用いて、調整用画像を抽出することができる。
続いて、ステップS242において、画像処理部140は、ステップS241で抽出された調整用画像が、どの液晶パネル151に対応するかを判別し、それぞれの調整用画像を分離する。画像処理部140は、分離した調整用画像の位置を示す座標をRAM112に書き込む。
続いて、ステップS243において、CPU110は、ステップS242で分離した複数の調整用画像に基づいて、レジストレーションずれ量を算出する。ステップS244において、CPU110は、画像処理部140に指示して、第1色の調整用画像と第2色の調整用画像とが投影されている間に撮像部192が撮像した画像における第1色の調整用画像の位置及び第2色の調整用画像の位置に基づいて、第1色の調整用画像の位置及び第2色の調整用画像の位置の少なくともいずれかを調整する。CPU110は、例えば、第1色の調整用画像の位置及び第2色の調整用画像の位置の差分に相当するレジストレーションずれ量だけ、第2色の調整用画像の位置を調整する変形処理を実行させることにより、レジストレーションずれを調整し、調整後の調整用画像を液晶パネル151から出力させる。
ステップS245において、CPU110は、撮像部192を指示して、調整後の調整用画像が投影された投影面30を撮像させる。ステップS246において、CPU110は、撮像部192がRAM112に書き込んだ撮像画像を読み出して、画像処理部140に指示して、再び、複数の調整用画像を抽出させる。ステップS247において、CPU110は、ステップS246において抽出された調整用画像の色に基づいて、調整が完了しているか否かを判定し、判定した結果によって処理を分ける。
CPU110は、ステップS242において分離された調整用画像と、ステップS246で抽出されたパターンの色とを比較し、色が異なっていれば調整が完了したとみなして、処理を終了する。CPU110は、比較した色が同じならば、ステップS242に戻って、再度調整を行う。この際、CPU110は、撮像画像において、ステップS242において分離された調整用画像の色の割合が所定の閾値以下であれば、調整が完了したと判定してもよい。
本実施形態においては、それぞれ色が異なる複数の調整用画像が投影されるので、ステップS242において、画像処理部140が、色の違いに基づいて、容易に調整用画像を分離することができる。また、ステップS247において、CPU110が、調整が完了したか否かを判定する際にも、調整用画像が重なり合って色が変化したことを検知することで、調整が完了したことを高い精度で判定することができる。
[本実施形態における効果]
以上説明したように、本実施形態の投影システムSにおいては、レジストレーションずれを調整するモードにおいて、プロジェクタ20は、それぞれ色が異なる複数の調整用画像を投影する。このようにすることで、ユーザが調整作業をする場合であっても、撮像部192が撮像した画像に基づいてCPU110が調整処理を実行する場合であっても、高い精度で調整することができる。
また、本実施形態の処理手順によれば、基準となるプロジェクタ20の基準となる液晶パネル151から第1の色の調整用画像を出力した状態で、基準となるプロジェクタ20及び他のプロジェクタ20の他の色に対応する液晶パネル151のレジストレーションずれを調整する。他の色のうちの一色の調整用画像を出力した状態で、他のプロジェクタ20の第1の色に対応する液晶パネル151のレジストレーションずれを調整する。このようにすることで、レジストレーションずれ調整時の誤差が蓄積しないので、レジストレーションずれ調整後の画像の鮮鋭感を高めることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
20 プロジェクタ
151 液晶パネル
110 CPU

Claims (19)

  1. 投影用画像に基づく画像を投影する投影手段と、
    第1色の第1調整用画像を前記投影手段に出力する第1画像出力手段、及び前記第1色と異なる第2色の第2調整用画像を前記投影手段に出力する第2画像出力手段を含む複数の画像出力手段と、
    スタック投影に用いられている他の投影装置が前記第1色の前記第1調整用画像を出力し、かつ前記第2画像出力手段が前記第2色の前記第2調整用画像を出力している間に受けた、前記第2画像出力手段が前記第2調整用画像を出力する位置を調整するための指示に基づいて、前記第2画像出力手段が前記第2調整用画像を出力する位置を調整する制御手段と、
    を有することを特徴とする投影装置。
  2. 前記他の投影装置から、前記第2調整用画像を出力するための指示を取得する取得手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記取得手段が取得した指示に基づいて、前記第2調整用画像を出力させることを特徴とする、
    請求項1に記載の投影装置。
  3. 投影用画像に基づく画像を投影する投影手段と、
    第1色の第1調整用画像を前記投影手段に出力する第1画像出力手段を含む複数の画像出力手段と、
    前記第1画像出力手段が前記第1調整用画像を前記投影手段に出力し、かつスタック投影に用いられている他の投影装置が有する前記第1色と異なる第2色の第2調整用画像を出力する第2画像出力手段が前記他の投影装置が有する第2の投影手段に前記第2調整用画像を出力している間に、前記第2画像出力手段に前記第2調整用画像を出力する位置を調整させるための指示を送信する制御手段と、
    を有することを特徴とする投影装置。
  4. 前記制御手段は、前記他の投影装置に対して、前記第2調整用画像を出力させるための指示を送信することを特徴とする、
    請求項3に記載の投影装置。
  5. 投影用画像に基づく画像を投影する投影手段と、
    第1色の第1調整用画像を前記投影手段に出力する第1画像出力手段、前記第1色と異なる第2色の第2調整用画像を前記投影手段に出力する第2画像出力手段、及び前記第1色及び前記第2色と異なる第3色の第3調整用画像を前記投影手段に出力する第3画像出力手段を含む複数の画像出力手段と、
    前記第1画像出力手段に前記第1色の前記第1調整用画像を出力させ、かつ前記第2画像出力手段に前記第2色の前記第2調整用画像を出力させた状態で、前記第2画像出力手段が前記第2調整用画像を出力する位置を調整させ、前記第2画像出力手段が前記第2調整用画像を出力する位置を調整した後に、前記第2画像出力手段に前記第2調整用画像の出力を中止させて前記第3画像出力手段に前記第3調整用画像を出力させた状態で、前記第3画像出力手段が前記第3調整用画像を出力する位置を調整する制御手段と、
    を有することを特徴とする投影装置。
  6. 前記第2調整用画像の出力位置の調整を終了させるための操作を受け付ける操作受付手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記操作受付手段が前記操作を受け付けた時点における前記第2調整用画像の調整量を示す調整量情報を記憶部に記憶させることを特徴とする、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の投影装置。
  7. 前記制御手段は、前記複数の画像出力手段のそれぞれに関連付けて前記調整量情報を前記記憶部に記憶させることを特徴とする、
    請求項6に記載の投影装置。
  8. 前記複数の画像出力手段が出力する複数の画像データを取得する画像取得手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記複数の画像出力手段のそれぞれに関連付けて前記記憶部に記憶された前記調整量情報に対応する出力位置において、前記複数の画像出力手段のそれぞれから、前記画像取得手段が取得した前記複数の画像データに基づく投影用画像を出力することを特徴とする、
    請求項7に記載の投影装置。
  9. 前記制御手段は、前記第1色の前記第1調整用画像と前記第2色の前記第2調整用画像とが投影されている間にユーザから入力を受けた操作に基づいて、前記第1調整用画像の位置及び前記第2調整用画像の位置の少なくともいずれかを調整することを特徴とする、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の投影装置。
  10. 前記投影手段が投影した画像を撮像する撮像部をさらに有し、
    前記制御手段は、前記第1色の前記第1調整用画像と前記第2色の前記第2調整用画像とが投影されている間に前記撮像部が撮像した撮像画像における前記第1調整用画像及び前記第2調整用画像の位置に基づいて、前記第1調整用画像の位置及び前記第2調整用画像の位置の少なくともいずれかを調整することを特徴とする、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の投影装置。
  11. 投影用画像に基づく画像を投影する投影装置が実行する投影方法であって、
    第1色の第1調整用画像を投影するステップと、
    前記第1調整用画像を投影している状態で、スタック投影に用いられている他の投影装置に対して、前記第1色と異なる第2色の第2調整用画像を出力させるための指示を送信するステップと、
    を有することを特徴とする投影方法。
  12. 前記他の投影装置に対して前記指示を送信した後に実行される、前記第2調整用画像の位置を調整させるための指示を送信するステップをさらに有することを特徴とする、
    請求項11に記載の投影方法。
  13. 投影用画像に基づく画像を投影する投影装置が実行する投影方法であって、
    スタック投影に用いられている他の投影装置が第1色の投影用画像を出力している状態で、前記第1色と異なる第2色の第2調整用画像を投影するステップと、
    前記第2調整用画像の位置を調整するステップと、
    を有することを特徴とする投影方法。
  14. 前記他の投影装置から、前記第2色の前記第2調整用画像を出力するための指示を取得するステップをさらに有し、
    前記指示を取得するステップにおいて前記指示を取得したことに応じて、前記第2調整用画像を投影するステップを実行することを特徴とする、
    請求項13に記載の投影方法。
  15. 投影用画像に基づく画像を投影する投影装置が実行する投影方法であって、
    第1色の第1調整用画像を投影するステップと、
    前記第1調整用画像を投影中に、前記第1色と異なる第2色の第2調整用画像を投影するステップと、
    前記第1調整用画像及び前記第2調整用画像を投影中に、前記第2調整用画像の投影位置を調整するステップと、
    前記第2調整用画像の投影位置を調整するステップの後に、前記第2調整用画像の投影を中止し、前記第1色及び前記第2色と異なる第3色の第3調整用画像を投影するステップと、
    前記第1調整用画像及び前記第3調整用画像を投影中に、前記第3調整用画像の投影位置を調整するステップと、
    を有することを特徴とする投影方法。
  16. 投影用画像に基づく画像を投影するマスター投影装置及びスレーブ投影装置を備える投影システムであって、
    前記マスター投影装置は、
    投影用画像に基づく画像を投影するマスター投影手段と、
    第1色の第1マスター調整用画像を前記マスター投影手段に出力する第1マスター画像出力手段と、
    前記第1マスター画像出力手段が前記マスター投影手段に前記第1マスター調整用画像を出力している状態で、前記スレーブ投影装置に対して、前記第1色と異なる第2色の第2スレーブ調整用画像を出力させるための指示を送信するマスター制御手段と、
    を有し、
    前記スレーブ投影装置は、
    投影用画像に基づく画像を投影するスレーブ投影手段と、
    前記第2色の前記第2スレーブ調整用画像を前記スレーブ投影手段に出力する第2スレーブ画像出力手段と、
    前記マスター制御手段が送信した前記指示を受信したことに応じて、前記第2スレーブ画像出力手段に前記第2スレーブ調整用画像を出力させた状態で、前記第2スレーブ画像出力手段が前記第2スレーブ調整用画像を出力する位置を調整するスレーブ制御手段と、
    を有することを特徴とする投影システム。
  17. 前記マスター投影装置は、
    第2色の第2マスター調整用画像を前記マスター投影手段に出力する第2マスター画像出力手段と、
    前記第1色及び前記第2色と異なる第3色の第3マスター調整用画像を前記マスター投影手段に出力する第3マスター画像出力手段と、
    をさらに有し、
    前記スレーブ投影装置は、
    前記第2色の第1スレーブ調整用画像を前記スレーブ投影手段に出力する第1スレーブ画像出力手段と、
    前記第3色の第3スレーブ調整用画像を前記スレーブ投影手段に出力する第3スレーブ画像出力手段と、
    をさらに有し、
    前記マスター制御手段は、前記第1マスター画像出力手段が前記マスター投影手段に前記第1マスター調整用画像を出力している状態で、前記第2マスター画像出力手段が前記第2マスター調整用画像を前記マスター投影手段に出力する位置、及び前記第3マスター画像出力手段が前記第3マスター調整用画像を前記マスター投影手段に出力する位置を調整させた後に、前記スレーブ投影装置に前記指示を送信し、
    前記スレーブ制御手段は、前記第1マスター画像出力手段が前記マスター投影手段に前記第1マスター調整用画像を出力している状態で、前記第2スレーブ画像出力手段が前記第2スレーブ調整用画像を前記スレーブ投影手段に出力する位置、及び前記第3スレーブ画像出力手段が前記第3スレーブ調整用画像を前記スレーブ投影手段に出力する位置を調整させた後に、前記マスター投影装置又は前記スレーブ投影装置により、前記第2色又は前記第3色の調整用画像が投影されている間に、前記第1スレーブ画像出力手段が前記第1スレーブ調整用画像を前記スレーブ投影手段に出力する位置を調整させることを特徴とする、
    請求項16に記載の投影システム。
  18. 前記スレーブ制御手段は、前記第2マスター画像出力手段、前記第3マスター画像出力手段、前記第2スレーブ画像出力手段、及び前記第3スレーブ画像出力手段のうち、投影用画像を出力する位置の調整量が最も小さい画像出力手段が出力する色の調整用画像が投影されている間に、前記第1スレーブ画像出力手段が前記第1スレーブ調整用画像を前記スレーブ投影手段に出力する位置を調整させることを特徴とする、
    請求項17に記載の投影システム。
  19. 前記スレーブ制御手段は、前記第2マスター画像出力手段、前記第3マスター画像出力手段、前記第2スレーブ画像出力手段、及び前記第3スレーブ画像出力手段のうち、投影用画像を出力する位置の調整量が、1画素分の幅の整数倍に最も近い画像出力手段が出力する色の調整用画像が投影されている間に、前記第1スレーブ画像出力手段が前記第1スレーブ調整用画像を前記スレーブ投影手段に出力する位置を調整させることを特徴とする、
    請求項17に記載の投影システム。



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