JP2005244835A - マルチプロジェクションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】スクリーン形状が既知でなくても、任意の観察位置で投射画像の位置ずれや歪み、色ずれをリアルタイムで補正できるマルチプロジェクションシステムを提供する。
【解決手段】複数台の画像投射装置1A,1Bによりスクリーン2上に投射された画像を貼りあわせて一つの大きな画像を形成するマルチプロジェクションシステムにおいて、画像投射装置1A,1Bによりスクリーン2上に投射された画像を、相対的位置関係が既知である異なる位置から撮影して視差画像データを取得する画像取得手段3A,3Bと、取得された視差画像データおよび上記相対的位置関係の情報に基づいて、スクリーン2上に投射された画像の各点の3次元的位置を推定して、画像投射装置1A,1Bに入力する画像を補正するための補正データを算出する画像補正データ算出手段4と、算出された補正データに基づいて、画像投射装置1A,1Bに入力する画像を補正する画像補正手段5とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数台のプロジェクタ等の画像投射装置によりスクリーン上に投射された画像を貼りあわせて一つの大きな画像を形成するマルチプロジェクションシステム、特にスクリーンに投射した画像の位置ズレや歪み、さらには色ズレをデジタルカメラにより検出して自動的に補正するようにしたマルチプロジェクションシステムに関するものである。
近年、博物館・展示会等におけるショールーム、シアターやプラネタリウム、さらにはVRシステム等において、大画面・高精細の画像表示システムを構築するために、複数台のプロジェクタによりスクリーン上に画像を貼り合わせて大画面高精細な画像表示を実現するマルチプロジェクションシステムが適用されている。
このようなマルチプロジェクションシステムにおいては、個々のプロジェクタによる画像の位置ずれや色ずれを調整してスクリーン上にきれいに貼り合わせることが重要であることから、プロジェクタによりスクリーンに投影された画像の位置ずれや歪み、さらには色ずれを、デジタルカメラにより撮影した画像から自動的に検出して補正するようにしている。
その従来の画像補正方法として、例えば、ドームやアーチ型といった曲面形状をもつスクリーンを用いた場合においても、スクリーン形状による曲面的な歪みを、画像の円筒変換や球面変換を用いることで、所定の観察位置において歪みのない画像に補正する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、所望の観察位置にマーカー投射器を配置してスクリーン上にマーカーを投影し、投影されたマーカーを基準位置として画像補正を行うようにしたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−72359公報 特開2003−18503公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の画像補正方法にあっては、デジタルカメラで撮影した画像をスクリーン形状に合わせて円筒変換や球面変換するため、歪みを正確に補正するためには、スクリーンの立体形状が予め既知であり、さらには、観察位置と同じ位置にデジタルカメラを設置しなければならないと言う制約がある。
これに対して、上記特許文献2に開示の画像補正方法では、マーカー投射器からスクリーン上に投影されたマーカーを基準位置として画像補正を行うので、スクリーンの形状が既知でなく、さらにはデジタルカメラが観察位置に設置されてなくても、観察位置において歪みのない画像に補正することが可能である。
しかし、他方ではマーカー投射器を観察位置に置くことが必須条件であるため、システム構成上どうしても観察位置に機材が置けない場合には、歪みを正確に補正することができなくなる。また、観察位置が任意に変化した場合には、その都度、観察位置にマーカー投射器を設置してスクリーン上にマーカーを投射する必要があるため、観察位置の変化に対してリアルタイムに画像歪みを補正できないと言う問題がある。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、スクリーンの形状が既知でなくても、任意の観察位置において投射画像の位置ずれや歪み、さらには色ずれをリアルタイムで補正できるマルチプロジェクションシステムを提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る発明は、複数台の画像投射装置によりスクリーン上に投射された画像を貼りあわせて一つの大きな画像を形成するマルチプロジェクションシステムにおいて、
上記画像投射装置により上記スクリーン上に投射された画像を、相対的位置関係が既知である異なる位置から撮影して視差画像データを取得する画像取得手段と、
上記画像取得手段により取得された視差画像データおよび上記相対的位置関係の情報に基づいて、上記スクリーン上に投射された画像の各点の3次元的位置を推定して、上記画像投射装置に入力する画像を補正するための補正データを算出する画像補正データ算出手段と、
上記画像補正データ算出手段により算出された補正データに基づいて、上記画像投射装置に入力する画像を補正する画像補正手段とを備えることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、上記画像取得手段は、相対的位置関係が既知の異なる位置に設置された2台のデジタルカメラを有し、これら2台のデジタルカメラにより上記スクリーン上に投射された画像を撮影して視差画像データを取得することを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、上記画像取得手段は、1台のデジタルカメラと、該デジタルカメラを平行移動させる移動機構とを有し、上記移動機構により上記デジタルカメラを平行移動させて、相対的位置関係が既知である異なる位置から上記スクリーン上に投射された画像を撮影して視差画像データを取得することを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、複数台の画像投射装置によりスクリーン上に投射された画像を貼りあわせて一つの大きな画像を形成するマルチプロジェクションシステムにおいて、
上記スクリーン上に所定の角度でマーカーを投射するマーカー投射手段と、
上記画像投射装置により上記スクリーン上に投射された画像および上記マーカー投射手段により上記スクリーン上に投射されたマーカーをそれぞれ撮影して画像データを取得する画像取得手段と、
上記マーカー投射手段と上記画像取得手段との相対的位置関係を固定するための支持手段と、
上記画像取得手段により取得された画像データおよび上記相対的位置関係の情報に基づいて、上記スクリーン上に投射された画像の各点の3次元的位置を推定して、上記画像投射装置に入力する画像を補正するための補正データを算出する画像補正データ算出手段と、
上記画像補正データ算出手段により算出された補正データに基づいて、上記画像投射装置に入力する画像を補正する画像補正手段とを備えることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、複数台の画像投射装置によりスクリーン上に投射された画像を貼りあわせて一つの大きな画像を形成するマルチプロジェクションシステムにおいて、
上記画像投射装置により上記スクリーン上に投射された画像を、上記画像投射装置と相対的位置関係が既知の場所から撮影して画像データを取得する複数台の画像取得手段と、
上記複数台の画像取得手段により取得された画像データおよび上記相対的位置関係の情報に基づいて、上記スクリーン上に投射された画像の各点の3次元的位置を推定して、上記画像投射装置に入力する画像を補正するための補正データを算出する画像補正データ算出手段と、
上記画像補正データ算出手段により算出された補正データに基づいて、上記画像投射装置に入力する画像を補正する画像補正手段とを備えることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、複数台の画像投射装置によりスクリーン上に投射された画像を貼りあわせて一つの大きな画像を形成するマルチプロジェクションシステムにおいて、
相対的位置関係が既知である異なる位置から上記スクリーン上にマーカーを投射するマーカー投射手段と、
上記画像投射装置により上記スクリーン上に投射された画像および上記マーカー投射手段により上記スクリーン上に投射されたマーカーを撮影して画像データを取得する画像取得手段と、
上記画像取得手段により取得された画像データおよび上記相対的位置関係の情報に基づいて、上記スクリーン上に投射された画像の各点の3次元的位置を推定して、上記画像投射装置に入力する画像を補正するための補正データを算出する画像補正データ算出手段と、
上記画像補正データ算出手段により算出された補正データに基づいて、上記画像投射装置に入力する画像を補正する画像補正手段とを備えることを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、上記マーカー投射手段は、相対的位置関係が既知の異なる位置に設置された2台のレーザーポインタを有することを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、請求項6に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、上記マーカー投射手段は、1台のレーザーポインタと、該レーザーポインタを平行移動させる移動機構とを有し、上記移動機構により上記レーザーポインタを平行移動させて、相対的位置関係が既知である異なる位置から上記スクリーン上にマーカーを投射することを特徴とするものである。
請求項9に係る発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、上記補正データ算出手段は、上記スクリーンに対する観察者の位置情報に基づいて補正データを算出することを特徴とするものである。
請求項10に係る発明は、請求項9に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、上記観察者の視点位置を検出して上記観察者の位置情報を得るための視点検出センサを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、スクリーン上に投射された画像の各点の3次元的位置、すなわちスクリーン位置・形状を推定して、投射画像の位置ずれや歪み、さらには色ずれを補正することができるので、スクリーンの形状が既知でなくても、画像を良好に表示することができる。しかも、一度、画像取得手段で画像データを取得しておけば、その後は自由に観察位置を設定して歪み補正を変更することができるので、観察位置変化に対してリアルタイムに補正することができる。
以下、本発明によるマルチプロジェクションシステムの実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1〜図10は第1実施の形態を示すもので、図1はマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図、図2(a)および(b)はプロジェクタに入力するテストパターン画像を示す図、図3は図1に示す補正データ算出部の構成を示すブロック図、図4は図1に示す画像変換部の構成を示すブロック図、図5は幾何補正データ算出処理を説明するためのフローチャート、図6はプロジェクタによるマーカー投射と2台のカメラによるマーカー撮影の様子を示す図、図7はスクリーン立体形状の推定方法を示す概念図、図8は少ないマーカー数でスクリーン形状を推定する方法を示す概念図、図9は推定されたスクリーン形状(マーカー位置)から観察視点を中心としたマーカー投影像を作成する様子を示す図、図10(a)および(b)は推定されたスクリーン形状(マーカー位置)から観察視点を中心とした広視野角な投影面上にマーカー投影像を作成する様子を示す図である。
本実施の形態は、図1に示すように、それぞれ画像投射装置であるプロジェクタ1Aおよびプロジェクタ1Bによりドーム状またはアーチ状のスクリーン2へ画像を一部オーバーラップして投射させることにより、投射される画像を貼り合わせてスクリーン2上に一枚の大きな画像を表示するものである。なお、画像投射装置としてのプロジェクタとしては、透過型液晶プロジェクタ、反射型液晶プロジェクタ、DMD(デジタルマイクロミラー素子)を用いたDLP方式プロジェクタ、CRT投射管ディスプレイ、レーザスキャンプロジェクタ等が使用可能である。ここで、プロジェクタ1Aおよびプロジェクタ1Bにより投射される各々の画像は、そのままではプロジェクタ1A,1Bの色特性の違いや設置位置のずれにより、きれいに貼り合わされない。
そこで本実施の形態では、先ずプロジェクタ1Aおよびプロジェクタ1Bにテストパターン画像データを入力してスクリーン2上にテストパターン画像を投射し、その投射されたテストパターン画像を画像取得手段であるカメラ(デジタルカメラ)3A,3Bにより撮影してテストパターンの撮影画像を取得する。なお、ここで投射するテストパターン画像としては、図2(a)に示すような画面上に規則的に並んだマーカー画像や、図2(b)に示すようなプロジェクタ1A,1Bの色特性を取得するためのR(赤)、G(緑)、B(青)の各色の異なる信号レベルの色信号画像がある。また、画像取得手段であるデジタルカメラとしては、モノクロまたはマルチバンドのものを適用でき、その撮像素子もCCDやCMOSタイプのものを適用することができる。
これら取得されたテストパターン画像は、補正データ算出部4に送出し、ここでテストパターンの撮影画像に基づいてプロジェクタ1A,1Bに入力する画像を補正するための補正データを算出する。算出されたデータは、画像変換部5に送出し、ここで補正データ算出部4において算出された補正データにより、プロジェクタ1A,1Bに入力するコンテンツ画像データの補正を行う。
以上のようにして補正されたコンテンツ画像データを、プロジェクタ1Aおよびプロジェクタ1Bに入力することにより、スクリーン2上につなぎ目なく、きれいに貼り合わされた一枚の画像が表示される。
ここで、カメラ3Aおよびカメラ3Bは、図1に示すように所定の距離dだけ離して支持具6にそれぞれ固定する。さらに、カメラ3Aおよびカメラ3Bは、ともにスクリーン全体の範囲が撮影できるように広角なレンズ、あるいは、より広い画角が得られるように魚眼レンズを用いる。
このようにして、カメラ3A,3Bでスクリーン2上に投影されたテストパターン画像を異なる視点位置から撮影することにより、テストパターンの視差画像が取得できる。さらに、各々の視点の相対的な位置関係が既知であることから、上記の視差画像からスクリーン2上に投射された画像各点の3次元的な位置を推定することが可能となる。
次に、図3を参照して本実施の形態における補正データ算出部4の詳細ブロックについて説明する。
本実施の形態における補正データ算出部4は、カメラ撮影画像データ格納部11Aおよびカメラ撮影画像データ格納部11B、マーカー位置検出格納部12、スクリーン形状・カメラ位置推定格納部13、観察位置設定部14、マーカー位置座標変換部15、プロジェクタ幾何補正データ算出部16、プロジェクタガンマ補正データ算出部17、およびプロジェクタ色補正マトリクス算出部18を有している。
カメラ撮影画像データ格納部11Aおよびカメラ撮影画像データ格納部11Bは、カメラ3Aおよびカメラ3Bにより撮影された種々のテストパターンの撮影画像を格納する。
マーカー位置検出格納部12では、カメラ3Aおよびカメラ3Bで撮影されたテストパターンのうち、マーカー画像を入力して撮影画像上における各プロジェクタで投影したマーカーの位置を検出し、その位置情報を格納する。
スクリーン形状・カメラ位置推定格納部13では、カメラ3Aおよびカメラ3Bに対応する撮影画像上における各マーカーの位置情報から、各マーカーの3次元的な位置を推定して、スクリーン2の立体形状およびスクリーン2に対するカメラ位置を算出する。
観察位置設定部14では、予め設定された観察位置またはユーザーにより任意に設定された観察位置の3次元的な位置情報を格納して、後段のマーカー位置座標変換部15に送られる。
マーカー位置座標変換部15では、スクリーン形状・カメラ位置算出格納部において算出された3次元的なマーカー位置と、観察位置設定部14において設定された観察位置の3次元的な位置情報とに基づいて、観察位置を視点としてマーカーを2次元平面に投影した際のマーカーの2次元座標位置を算出する。
プロジェクタ幾何補正データ算出部16では、マーカー位置座標変換部15で作成された観察位置を視点としたマーカーの2次元座標を用いて、観察位置を中心とする投影面とプロジェクタ1A,1Bの画像面との幾何座標関係を導出し、その導出した幾何座標関係に基づいてプロジェクタ画像の位置ずれや歪みを補正する幾何補正データを算出して、その算出した幾何補正データを後段の画像変換部5へ出力する。
プロジェクタガンマ補正データ算出部17では、カメラ3A(もしくはカメラ3B)で撮影された各種の色信号画像に基づいて、プロジェクタ1A,1Bの画面内の色むら、ガンマ特性むらを補正するためのガンマ補正データを算出し、その算出したガンマ補正データを後段の画像変換部5へ出力する。
プロジェクタ色補正マトリクス算出部18では、カメラ3A(もしくはカメラ3B)で撮影された各種の色信号画像に基づいて、プロジェクタ1A,1B間の色の違いを補正するための色補正マトリクスを算出し、その算出した色補正マトリクスを後段の画像変換部5へ出力する。
次に、図4を参照して本実施の形態における画像変換部5の詳細ブロックについて説明する。
画像変換部5は、大別して補正データ記憶部21と補正データ作用部22とからなっている。補正データ記憶部21には、幾何補正データ保存部23、ガンマ補正データ保存部24および色補正マトリクス保存部25を設け、補正データ算出部4のプロジェクタ幾何補正データ算出部16で算出された幾何補正データを幾何補正データ保存部23に、プロジェクタガンマ補正データ算出部17で算出されたプロジェクタガンマ補正データをガンマ補正データ保存部24に、プロジェクタ色補正マトリクス算出部18で算出された色補正マトリクスを色補正マトリクス保存部25にそれぞれ記憶する。
補正データ作用部22には、ガンマ変換部26、幾何補正データ作用部27、色補正マトリクス作用部28、ガンマ補正部29およびガンマ補正データ作用部30を設ける。この補正データ作用部22では、先ず、ガンマ変換部26において入力画像(コンテンツ画像データ)の非線形なガンマ特性を補正した後、幾何補正データ作用部27において幾何補正データ保存部23から入力されるプロジェクタ毎の幾何補正データを用いて入力画像の幾何補正を行う。その後、色補正マトリクス作用部28において、色補正マトリクス保存部24から入力されるプロジェクタ毎の色補正マトリクスを用いて入力画像のRGB信号のカラーマトリクス変換を行う。次に、ガンマ補正部29において、プロジェクタ画面全体で均一なガンマ特性を補正した後、ガンマ補正データ作用部30において、ガンマ補正データ保存部25に保存されたガンマ補正データに基づいて、プロジェクタ画面の1画素毎に均一なガンマからのずれ(差分)を補正する。このように、ガンマ補正部29において、画面全体である程度大まかなガンマ補正を行い、その後、ガンマ補正データ作用部30で用いる1画素毎のガンマ補正データを差分で持たせれば、補正データのデータ量・メモリ量を圧縮することができるので、コストダウンを図ることができる。
以上により、画像変換部5で補正されたコンテンツ画像データは、後段のプロジェクタ1Aおよびプロジェクタ1Bへ出力される。また、テストパターン画像は、補正されずにそのままプロジェクタ1Aおよびプロジェクタ1Bへ出力される。
次に、図5を参照して、本実施の形態における幾何補正データ算出処理について説明する。
先ず、画像変換部5において、入力画像に対して何も補正しない状態(スルー状態)に設定して(ステップS1)、テストパターン画像のうち図2(a)に示すマーカー画像を入力して、プロジェクタ1A,1Bに表示する(ステップS2)。その後、プロジェクタ1A,1Bによりスクリーン2に投影された画像をカメラ3A,3Bでそれぞれ撮影して(ステップS3,S4)、撮影された視差画像を補正データ算出部4のカメラ撮影画像データ格納部11A,11Bにそれぞれ格納する。図6は、この様子を示したもので、一方のプロジェクタ1Bによるマーカー投射と2台のカメラ3A,3Bによるマーカー撮影の様子を示している。
次に、撮影された視差画像に基づいて、マーカー位置検出格納部12においてマーカー位置を検出する。その後、スクリーン形状・カメラ位置算出格納部13において、視差画像同士の同じマーカーに対応する検出された撮影画像面上のマーカー点(対応点)の位置を検出して(ステップS5)、その検出した複数のマーカーについての3次元的な位置から全体的なスクリーン形状を補間演算により推定すると共に、カメラ位置を推定する(ステップS6)。図7は、この様子を示したもので、2台のカメラ3A,3Bによるマーカー撮影画像からスクリーン2の立体形状を推定する方法を概念的に示している。なお、図8に示すように、ある程度マーカー点数が少ない場合には、大まかなスクリーン形状の先見情報を与えておくことで、多数のマーカー点で推定したときと同等な精度でスクリーン形状を推定することも可能である。
次に、ユーザーにより、実際に投射画像を観察する位置を設定する(ステップS7)。なお、この観察位置は、ユーザーが指定しなくとも、例えばドーム中心位置であるとか予めデフォルトにより決めておいてもよい。その後、推定されたマーカーの3次元的な位置および設定された観察位置に基づいて、マーカー位置座標変換部15において、観察位置における視点を中心とした2次元投影面におけるマーカーの位置座標を算出する(ステップS8)。図9は、この様子を示したものである。なお、この際、投影面の画角は、マルチプロジェクションシステムに入力するコンテンツ画像の画角と同じとする。例えば、コンテンツ画像が魚眼レンズで撮影されたような広視野画像であれば、図10(a)に示すように、投影画像も広視野角(例えば、110度〜360度)の座標系で表わされる2次元投影面上のマーカー位置座標を算出すればよい。また、図10(b)に示すように、観察位置が任意に変化した場合には、その観察位置における投影点を算出すればよい。
次に、算出されたマーカー位置座標に基づいて、プロジェクタ幾何補正データ算出部16においてプロジェクタ毎の幾何補正データを算出する(ステップS9)。具体的には、観察位置における視点画像面上のマーカー位置座標とプロジェクタ1A,1Bへ入力したテストパターン画像におけるマーカーの位置座標との対応関係から、視点画像面上の座標とプロジェクタ画像面上の座標との幾何関係を求め、その幾何関係に基づいて視点画像面上で位置ずれや歪みのない画像が出力されるように、入力画像を補正する幾何補正データを算出する。その後、算出したプロジェクタ毎の幾何補正データを画像変換部5へ出力して(ステップS10)、幾何補正データ算出の処理を終了する。
以上のようにして算出された補正データを用いて、画像変換部5においてコンテンツ画像を幾何補正すれば、設定された観察位置において歪みのない画像を表示することができる。
ガンマ補正データ、色補正マトリクスについては、テストパターン画像として図2(b)に示す各種の色信号画像データをプロジェクタで表示し、これをマーカー画像の場合と同様にカメラ3A,3Bで撮影して、撮影された画像データから、プロジェクタ1A,1Bの各色特性のむらおよびガンマ特性のむらを算出し、これらを全画面で均一にするような補正データをそれぞれ求める。
なお、これらガンマ補正データ、色補正マトリクスを算出するにあたっては、視差画像を撮影する必要がないので、各種の色信号画像の撮影データとしては、カメラ3Aもしくはカメラ3Bのどちらかで撮影されたものがあればよい。また、色信号画像は、図2(b)に示したR(赤)、G(緑)、B(青)の単色の色信号データをテストパターンとして用いる場合に限らず、白から黒の混合色(グレースケール)による色信号データを用い、カメラ3Aおよびカメラ3Bにそれぞれ異なる分光特性のフィルタを挿入して同時に撮影すれば、例えばカメラ3Aから青成分の色信号画像を、カメラ3Bから赤成分の色信号画像を同時に取得することもできる。このように、色信号画像をカメラ3Aおよびカメラ3Bで分担して得るようにすれば、撮影時間を短縮することができる。
(第2実施の形態)
図11および図12は第2実施の形態を示すもので、図11はマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図、図12は図11に示す補正データ算出部の構成を示すブロック図である。
本実施の形態は、第1実施の形態において使用した2台のカメラ3Aおよびカメラ3Bに代えて、移動機構である移動ステージ31に平行移動可能に1台のカメラ(デジタルカメラ)3を支持し、このカメラ3を平行移動させて相対的位置が既知の距離dの両端で順次撮影することにより、第1実施の形態と同様に視差画像を得るようにしたものである。
このため、補正データ算出部4には、カメラ3での投影画像を、カメラ撮影画像データ格納部11A,11Bに切り替えて供給するための切り替えスイッチ32を設け、カメラ3を距離dの左端に位置させて撮影したときは、その撮影画像を切り替えスイッチ32を経てカメラ撮影画像データ格納部11Aに格納し、カメラ3を距離dの右端に位置させて撮影したときは、その撮影画像を切り替えスイッチ32を経てカメラ撮影画像データ格納部11Bに格納する。その他の構成および動作は、第1実施の形態と同様である。
本実施の形態によれば、第1実施の形態と比較すると、カメラ3を移動しながら順次撮影する分、撮影時間が長くなるが、より少ない機材で同様の補正を実現でき、コストダウンを図ることができる。
(第3実施の形態)
図13〜図16は第3実施の形態を示すもので、図13はマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図、図14は図13に示す補正データ算出部の構成を示すブロック図、図15は幾何補正データ算出処理を説明するためのフローチャート、図16はスクリーン形状(マーカー位置)を推定する方法を示す概念図である。
本実施の形態は、図13に示すように、第1実施の形態におけるカメラ3Aおよびカメラ3Bの代わりに、1台のカメラ3とスクリーン全体に亘って等角度でマーカーを投射するマーカー投射手段であるレーザーポインタ35とを用いてスクリーン形状を推定するものである。カメラ3およびレーザーポインタ35は、両者の相対的な位置関係を固定して支持手段である支持具36にそれぞれ固定する。
補正データ算出部4は、図14に示すように、カメラ撮影画像データ格納部11の他に、図3と同様に、マーカー位置検出格納部12、スクリーン形状・カメラ位置推定格納部13、観察位置設定部14、マーカー位置座標変換部15、プロジェクタ幾何補正データ算出部16、プロジェクタガンマ補正データ算出部17、およびプロジェクタ色補正マトリクス算出部18を有しているが、本実施の形態では、カメラ撮影画像データ格納部11、マーカー位置検出格納部12、スクリーン形状・カメラ位置算出格納部13、マーカー位置座標変換部15の機能が第1実施の形態と異なっており、その他の機能は第1実施の形態と同様である。
すなわち、カメラ撮影画像データ格納部11は、レーザーポインタ35によりスクリーン2上に投影されたマーカーの撮影画像と、プロジェクタ1A,1Bにより投影されたマーカー画像および色信号画像のテストパターンの撮影画像とを格納する。また、マーカー位置検出格納部12では、レーザーポインタ35によりスクリーン2上に投影されたマーカーの位置と、プロジェクタ1A,1Bにより投影されたマーカーの位置とを、それぞれの撮影画像から検出する。
さらに、スクリーン形状・カメラ位置算出格納部13では、検出されたレーザーポインタ35によるマーカーの位置から、スクリーン形状およびカメラ位置を推定する。また、マーカー位置座標変換部15においては、推定されたスクリーン形状およびカメラ位置、さらには観察位置設定部14において設定された観察位置から、マーカー位置検出格納部12において検出されたプロジェクタ1A,1Bによるマーカー位置座標を、観察視点から見たマーカー位置座標に変換する。
以上により変換されたプロジェクタ1A,1Bのマーカー位置座標をもとに、プロジェクタ幾何補正データ算出部16において、第1実施の形態と同様に、幾何補正データを算出する。
以下、図15を参照して、本実施の形態による幾何補正データ算出処理について説明する。先ず、レーザーポインタ35によりスクリーン2上にマーカーを投影し(ステップS11)、投影されたマーカー画像をカメラ3により撮影して(ステップS12)、カメラ撮影画像データ格納部11に格納する。次に、プロジェクタ1A,1Bによりマーカー画像をスクリーン2上に投影し(ステップS13)、投影されたマーカー画像を同様にカメラ3により撮影して(ステップS14)、カメラ撮影画像データ格納部11に格納する。次に、撮影された各々のマーカー画像に基づいて、マーカー位置検出格納部12においてレーザーポインタ35によるマーカー位置およびプロジェクタ1A,1Bによるマーカー位置をそれぞれ検出する(ステップS15,S16)。
次に、検出されたレーザーポインタ35によるマーカー位置に基づいて、スクリーン形状・カメラ位置算出格納部13において、スクリーン2の形状およびカメラ3の位置を推定する(ステップS17)。具体的には、図16に示すように、予め定められたレーザーポインタ35によるマーカーの投影角および撮影画像上のマーカーの位置から、マーカーの3次元的な位置を算出してスクリーン形状およびカメラ位置を推定する。
次に、観察位置を設定したら(ステップS18)、マーカー位置座標変換部15において、先ず、観察位置を視点とした投影画像上におけるレーザーポインタ35の座標位置を算出し(ステップS19)、次に観察位置におけるマーカー座標位置およびカメラ撮影画像上でのマーカー座標位置から、観察位置およびカメラ画像間の座標関係を求め(ステップS20)、その後、算出した座標関係を用いて、プロジェクタ1A,1Bにより投影されたマーカーの撮影画像上の座標位置を、観察位置を視点とした投影面上におけるプロジェクタ1A,1Bのマーカー座標位置に変換する(ステップS21)。
以上により変換された観察位置におけるプロジェクタ35のマーカー位置情報を用いて、第1実施の形態と同様、プロジェクタ幾何補正データ算出部16においてプロジェクタ毎の幾何補正データを算出し(ステップS22)、その算出した幾何補正データを画像変換部5へ出力して(ステップS23)、その幾何補正データに基づいて入力画像の画像変換を行う。これにより、プロジェクタ1A,1Bによって、入力画像を観察位置から見て歪みのない画像に表示することができる。
(第4実施の形態)
図17および図18は本発明の第4実施の形態を示すもので、図17はマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図、図18は図17に示す補正データ算出部の構成を示すブロック図である。
本実施の形態は、第1実施の形態において、スクリーン全体の視差画像を取得するカメラ3A,3Bの他に、スクリーン2を小領域に分割して撮影するカメラ(デジタルカメラ)3C,3Dを設け、プロジェクタ1A,1Bの位置ずれや歪みを補正する幾何補正データについては、カメラ3A,3Bで撮影された視差画像を用いて第1実施の形態と同様に算出し、プロジェクタ1A,1Bの色補正マトリクスおよびガンマ補正データについては、カメラ3C,3Dで撮影された色信号画像から算出するようにしたものである。
ここで、一般に、プロジェクタの位置ずれや歪みに関しては、ある程度カメラの解像度が低くても、後のマーカー位置検出の処理においてカメラの分解能よりも細かい精度で求めることが可能であるが、プロジェクタの画素単位で生じる色むらについては、カメラの分解能よりも細かい精度で検出することが困難である。
そこで、本実施の形態では、色むらを検出する色信号画像をカメラ3C,3Dによりスクリーン2上の小領域で撮影することによって、より細かい精度で色むらを補正する。
このため、補正データ算出部4には、図18に示すように、図3に示したカメラ撮影画像データ格納部11A,11B、マーカー位置検出格納部12、スクリーン形状・カメラ位置推定格納部13、観察位置設定部14、マーカー位置座標変換部15、プロジェクタ幾何補正データ算出部16の他に、カメラ撮影画像データ格納部11C,11Dおよびプロジェクタ色補正マトリクス・ガンマ補正データ算出部19を設ける。
カメラ撮影画像データ格納部11C,11Dには、カメラ3C,3Dにより撮影されたマーカー画像および色信号画像のテストパターンの撮影画像を格納する。また、マーカー位置検出格納部12では、カメラ3A,3Bにより撮影されたマーカー画像のマーカー座標位置を検出すると共に、カメラ3C,3Dにより撮影されたマーカー画像のマーカー座標位置も検出し、これら検出したカメラ3C,3Dの撮影画像におけるマーカー位置をプロジェクタ色補正マトリクス・ガンマ補正データ算出部19に供給する。
プロジェクタ色補正マトリクス・ガンマ補正データ算出部19では、マーカー位置検出格納部12で検出されたカメラ3C,3Dの撮影画像におけるマーカー位置と、カメラ撮影画像データ格納部11C,11Dに格納された色信号画像とを用いて、プロジェクタ1A,1Bの各画素に対応する色むらを検出して、それを補正するための色補正マトリクスおよびガンマ補正データを算出し、その算出した色補正マトリクスおよびガンマ補正データを画像変換部5へ出力して入力画像を変換する。これにより、より細かい精度で色むらを補正することができるので、色むらのない画像をスクリーン2上に表示することができる。なお、プロジェクタ1A,1Bの幾何補正データについては、第1実施の形態と同様である。
(第5実施の形態)
図19および図20は本発明の第5実施の形態を示すもので、図19はマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図、図20は図19に示す補正データ算出部の構成を示すブロック図である。
本実施の形態は、第3実施の形態において、カメラ3を回転可能に支持具36に支持し、このカメラ3を回転制御部41により回転させながらスクリーン2上の小領域毎にテストパターン画像を順次撮影して、その小領域毎に分けて撮影したテストパターン画像を用いて補正データを算出するようにしたものである。
このため、本実施の形態では、カメラ3による各撮影画像に対応する回転角度情報を回転制御部41から補正データ算出部4に供給する。また、補正データ算出部4には、回転制御部41からのカメラ3の回転角度情報を格納する回転角度格納部20を付加し、この回転角度格納部20に格納された各撮影画像に対応する回転角度情報を、スクリーン形状・カメラ位置算出格納部13およびマーカー位置座標変換部15に供給して、スクリーン形状・カメラ位置の推定および観察位置におけるマーカー位置座標への変換の際に各撮影画像データと対応して用い、これにより第3実施の形態と同様に、それぞれの補正データを算出する。
このように、スクリーン2上の小領域毎に分けて撮影したテストパターン画像を用いて補正データを算出することにより、第4実施の形態と同様に、より細かい空間精度での補正が可能となる。
(第6実施の形態)
図21および図22は本発明の第6実施の形態を示すもので、図21はマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図、図22は本実施の形態によるスクリーン形状の算出方法の一例を説明するための図である。
本実施の形態は、第5実施の形態において、レーザーポインタ35およびカメラ3を支治具36に固定し、この支持具36を回転制御部41により回転させながら、スクリーン2上の小領域毎にレーザーポインタ35によるマーカー投射およびカメラ3による撮影を行って、その小領域毎に分けて撮影したテストパターン画像を用いて補正データを算出するようにしたもので、その他の構成は第5実施の形態と同様である。このように構成すれば、レーザーポインタ35によるマーカー投射角が狭い範囲であっても、スクリーン全体を網羅することができるので、レーザーポインタ35の構成を簡略化することができる。
ここで、スクリーン2の小領域毎に撮影されたマーカー画像から、スクリーン2の全体の形状を求める際は、第5実施の形態と同様に、回転制御部41から出力される各撮影画像に対応する回転角度情報を用いて、各撮影画像同士の回転角度による相対的な位置関係からスクリーン全体の形状を推定することができる。
または、回転角度情報を用いなくとも、例えば図22に示すように、お互いの撮影領域の重複する部分にプロジェクタ1A,1Bによりそれぞれマーカーを投影して撮影し、その各々撮影したマーカー画像におけるプロジェクタ1A,1Bのマーカー位置(同一点)をもとにして、お互いの撮影画像から推定されたスクリーン形状を合成してもよい。このようにすれば、回転角度情報にある程度誤差があっても、精度よく互いの位置関係を合成することができる。
(第7実施の形態)
図23は、本発明の第7実施の形態におけるマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図である。
本実施の形態は、互いに位置が固定されたカメラおよびレーザーポインタを複数セット用いて、スクリーン2の小領域毎に、隣接する小領域間でオーバーラップさせてテストパターン画像の投射およびその撮影を行い、その小領域毎に分けて撮影したテストパターン画像を用いて補正データを算出するようにしたもので、その他の構成は第5実施の形態および第6実施の形態と同様である。なお、図23は、カメラ3Aおよびレーザーポインタ35Aを距離d1離して支持具36Aに固定したものと、カメラ3Bおよびレーザーポインタ35Bを距離d2離して支持具36Bに固定したものとの2セットを用いた場合を示している。ここで、距離d1,d2は等しくても、異なっても良く、任意に設定することができる。
このように構成すれば、スクリーン2の小領域毎のテストパターン画像を同時に撮影することができるので、撮影時間を短縮でき、補正データを短時間で算出することができる。なお、本実施の形態によるスクリーン形状の推定は、第6実施の形態で説明したように、各マーカー撮影画像からスクリーン2の小領域の形状を推定し、その後、図22に示したように合成して全体のスクリーン形状を推定すればよい。
(第8実施の形態)
図24は、本発明の第8実施の形態におけるマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図である。
本実施の形態は、第7実施の形態のように複数セットのカメラおよびレーザーポインタを設けることなく、プロジェクタ1A,1Bと同じ台数のカメラ3A,3Bを用いてスクリーン2の立体形状を推定する。このため、プロジェクタ1Aとカメラ3Aとを距離d1離して支持具36Aに固定し、プロジェクタ1Bとカメラ3Bとを距離d2離して支持具36Bに固定して、カメラ3Aによりプロジェクタ1Aによるスクリーン2の投影領域、すなわちプロジェクタ1Aによる投影画像とそれとオーバーラップするプロジェクタ1Bによる投影画像の一部とを撮影できるようにし、カメラ3Bによりプロジェクタ1Bによるスクリーン2の投影領域、すなわちプロジェクタ1Bによる投影画像とそれとオーバーラップするプロジェクタ1Aによる投影画像の一部とを撮影できるようにする。なお、距離d1,d2は、カメラ3A,3Bにより対応するプロジェクタ1A,1Bによる投影領域を撮影できれば、等しくても、異なっても良く、任意に設定することができる。
このようにして、スクリーン形状を推定するにあたっては、プロジェクタ1A,1Bによりマーカー画像を投射してカメラ3A,3Bで撮影し、それらの撮影画像と、プロジェクタ1A,1Bおよびカメラ3A,3Bのそれぞれの相対的位置関係を示す情報とを用いて、スクリーン形状を推定する。その他の構成および動作は、第7実施の形態と同様である。
本実施の形態によれば、レーザーポインタを用いることなく、簡単な構成でスクリーン形状を推定して画像補正することができる。
(第9実施の形態)
図25〜図29は本発明の第9実施の形態を示すもので、図25はマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図、図26(a)〜(c)はスクリーン形状推定処理を説明するための図、図27はスクリーン形状推定処理を説明するためのフローチャート、図28は幾何補正データ算出処理を説明するためのフローチャート、図29は図25に示す補正データ算出部の構成を示すブロック図である。
本実施の形態は、2台のレーザーポインタ35A,35Bを距離d離して支持具36に固定し、これら相対的な位置関係が固定されたレーザーポインタ35A,35Bにより異なる位置からスクリーン2の全体にマーカーを投射して、その投射された各々のマーカーをカメラ3A,3Bによりスクリーン2の小領域毎に分けて撮影し、これら撮影された画像からスクリーン2の形状を推定するものである。
以下、2台のレーザーポインタ35A,35Bとカメラ3A,3Bとを用いてスクリーン形状を推定の具体的な方法について、図26(a)〜(c)を参照しながら説明する。
先ず、図26(a)に示すように、2台のレーザーポインタ35A,35Bから、それぞれ所定の角度θAk,θBk(k=1〜k、kは角度サンプル数)でマーカーを同時に投射し、これをカメラ3Aで撮影する。
次に、例えば、レーザーポインタ35Bにおいて投射されたi番目のマーカー点に着目し、これと隣接するレーザーポインタ35Aにおいて投射されたマーカー点(k=j、j+1)をカメラ撮影画像上から抽出する。
次に、図26(b)に示す撮影画像上におけるレーザーポインタ35Bのi番目のマーカー点(B)と、レーザーポインタ35Aのjおよびj+1番目のマーカー点(A,Aj+1)との距離の比(β/α)を計算すると共に、その算出した距離の比と、レーザーポインタ35Aのjおよびj+1番目のマーカー投射角θAおよびθAj+1とを用いて、図26(c)に示すように、レーザーポインタ35Bによるマーカー投影位置と同じ位置にレーザーポインタ35Aからマーカーを投射する場合の投射角θ′Aを補間演算により計算する。例えば、線形補間であれば、θ′A=(β/α)・(θAj+1−θA)+θA、により計算する。さらに、スクリーン形状が曲面である場合には、高次補間式により、より精度良く求めることも可能である。
その後、計算したθ′Aと、予め設定されたレーザーポインタ35Bによるi番目のマーカーの投射角θAと、レーザーポインタ35A,35B間の距離dとを用いて、レーザーポインタ35Bによるi番目のマーカーの3次元位置を算出する。この処理を、i=1〜Kの全ての点について求めることで、スクリーン形状を推定する。
図27は、以上の処理をまとめたもので、その詳細な説明は図面の記載と重複するので省略する。なお、スクリーン形状をさらに精度よく推定するために、レーザーポインタ35Bによるマーカー投影位置と同じ位置にレーザーポインタ35Aからマーカーを投射する場合の投射角θ′Aを計算した後、実際にその投射角でレーザーポインタ35Aによりマーカー投射を行って再びカメラ撮影を行い、その結果、レーザーポインタ35Bによるマーカーとずれていた場合には、再び補正を行って、より正確なレーザーポインタ35Aによる投射角を推定してもよい。
図28は、本実施の形態における幾何補正データ算出処理を示すもので、その詳細な説明は図面の記載と重複するので省略する。なお、図28において、符号Sで示す処理が図27の処理にあたる。
図29は、本実施の形態における補正データ算出部4の詳細ブロックを示す図である。この補正データ算出部4は、図14に示した第3実施の形態の補正データ算出部4において、カメラ撮影画像データ格納部11に代えて、カメラ3Aによる撮影画像データを格納するカメラ撮影画像データ格納部11Aと、カメラ3Bによる撮影画像データを格納するカメラ撮影画像データ格納部11Bを設けたもので、その他の構成は第3実施の形態と同様である。
本実施の形態では、この補正データ算出部4において、カメラ撮影画像データ格納部11Aおよびカメラ撮影画像データ格納部11Bに格納されたスクリーン2の小領域毎の画像を用いて、図27および図28に示した処理を行って幾何補正データを算出すると共に、第1実施の形態で説明したと同様にして、プロジェクタ1A,1Bの各色特性のむらおよびガンマ特性のむらを算出し、これらを全画面で均一にするような色補正マトリクスおよびガンマ補正データを算出して、それらの補正データを画像変換部5に出力する。
本実施の形態によれば、相対的な位置関係が固定されたレーザーポインタ35A,35Bにより異なる位置からスクリーン2の全体にマーカーを投射し、その投射された各々のマーカーをカメラ3A,3Bによりスクリーン2の小領域毎に分けて撮影して、その撮影された画像からスクリーン2の形状を推定するようにしたので、カメラ3A,3Bの位置が既知でなくとも、すなわち固定されてなくとも、スクリーン2の3次元的な位置を推定でき、カメラ3A,3Bの設置の自由度を高めることができる。
なお、本実施の形態では、2台のレーザーポインタ35A,35Bを用いたが、1台のレーザーポインタを移動ステージに平行移動可能に支持し、この1台のレーザーポインタを平行移動させて相対的位置が既知の距離dの両端でスクリーン2の全体にマーカーを投射して、同様にして補正データを算出することもできる。
(第10実施の形態)
図30および図31は本発明の第10実施の形態を示すもので、図30はマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図、図31は本実施の形態で使用する観察用眼鏡を示す斜視図である。
本実施の形態では、スクリーン2上の複数の位置にそれぞれ観察位置検出センサ45を設け、これら観察位置検出センサ45により観察者46の視点位置を検出して、その検出した視点位置を補正データ算出部4の観察位置設定部14に観察位置として設定し、その設定された観察位置に基づいて、その観察点において自動的に歪み補正を行って歪みのない画像をスクリーン2上に表示するようにしたものである。
このため、本実施の形態では、観察者46には、例えば図31に示すような赤外線LED47を搭載した観察用眼鏡48をかけるようにし、観察位置検出センサ45は赤外線検出センサ等で構成して、赤外線LED47からの赤外線を観察位置検出センサ45で検出して観察者46の視点位置を検出する。なお、赤外線LED47から出射させる赤外線は、観察者46の視点方向に指向性を持たせておく。
また、補正データ算出部4および画像変換部5においては、上述した第1〜第9実施の形態のいずれかの実施の形態によって、カメラを用いてスクリーン2の形状およびプロジェクタ1A,1Bの投影位置関係を予め算出しておき、任意の観察位置における歪み補正を常時行える状態としておく。
このように構成すれば、観察者46の動きに応じて、リアルタイムで観察位置を検出して歪みのない画像に自動的に補正することができるので、例えば従来の視点追従型の立体表示システム等においても、常に、スクリーン形状による歪みのない状態で映像を観察することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、半球ドーム型のスクリーン2に画像を投影表示するようにしたが、アーチ型のスクリーンや360°全ての方向がスクリーンで覆われている全球型スクリーン等の曲面スクリーンに画像を投影表示する場合や、図32(a)に示すように、平面型のスクリーン2aにフロント投射して画像表示する場合や、図32(b)に示すように、平面型のスクリーン2aにリア投射して画像表示する場合にも、本発明を有効に適用することができる。また、プロジェクタの数も、2台に限らず、3台以上の場合にも、本発明を適用することができる。
本発明の第1実施の形態におけるマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図である。 図1に示すプロジェクタに入力するテストパターン画像を示す図である。 図1に示す補正データ算出部の構成を示すブロック図である。 図1に示す画像変換部の構成を示すブロック図である。 第1実施の形態における幾何補正データ算出処理を説明するためのフローチャートである。 図1に示すプロジェクタによるマーカー投射と2台のカメラによるマーカー撮影の様子を示す図である。 第1実施の形態におけるスクリーン立体形状推定方法を示す概念図である。 少ないマーカー数でスクリーン形状を推定する方法を示す概念図である。 推定されたスクリーン形状から観察視点を中心としたマーカー投影像を作成する様子を示す図である。 推定されたスクリーン形状から観察視点を中心とした広視野角な投影面上にマーカー投影像を作成する様子を示す図である。 本発明の第2実施の形態におけるマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図である。 図11に示す補正データ算出部の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施の形態におけるマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図である。 図13に示す補正データ算出部の構成を示すブロック図である。 第3実施の形態における幾何補正データ算出処理を説明するためのフローチャートである。 第3実施の形態におけるスクリーン形状推定方法を示す概念図である。 本発明の第4実施の形態におけるマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図である。 図17に示す補正データ算出部の構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施の形態におけるマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図である。 図19に示す補正データ算出部の構成を示すブロック図である。 本発明の第6実施の形態におけるマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図である。 第6実施の形態におけるスクリーン形状算出方法の一例を説明するための図である。 本発明の第7実施の形態におけるマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図である。 同じく、第8実施の形態におけるマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図である。 同じく、第9実施の形態におけるマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図である。 第9実施の形態におけるスクリーン形状推定処理を説明するための図である。 同じく、スクリーン形状推定処理を説明するためのフローチャートである。 同じく、幾何補正データ算出処理を説明するためのフローチャートである。 図25に示す補正データ算出部の構成を示すブロック図である。 本発明の第10実施の形態におけるマルチプロジェクションシステムの全体構成を示す図である。 第10実施の形態で用いる観察用眼鏡を示す斜視図である。 本発明の変形例を示す図である。
符号の説明
1A,1B プロジェクタ
2,2a スクリーン
3,3A,3B,3C,3D デジタルカメラ
4 補正データ算出部
5 画像変換部
6 支持具
11,11A,11B,11C,11D カメラ撮影画像データ格納部
12 マーカー位置検出格納部
13 スクリーン形状・カメラ位置推定格納部
14 観察位置設定部
15 マーカー位置座標変換部
16 プロジェクタ幾何補正データ算出部
17 プロジェクタガンマ補正データ算出部
18 プロジェクタ色補正マトリクス算出部
19 プロジェクタ色補正マトリクス・ガンマ補正データ算出部
20 回転角度格納部
21 補正データ記憶部
22 補正データ作用部
23 幾何補正データ保存部
24 ガンマ補正データ保存部
25 色補正マトリクス保存部
26 ガンマ変換部
27 幾何補正データ作用部
28 色補正マトリクス作用部
29 ガンマ補正部
30 ガンマ補正データ作用部
31 移動ステージ
32 切り替えスイッチ
35,35A,35B レーザーポインタ
36,36A,36B 支持具
41 回転制御部
45 観察位置検出センサ
46 観察者
47 赤外線LED
48 観察用眼鏡

Claims (10)

  1. 複数台の画像投射装置によりスクリーン上に投射された画像を貼りあわせて一つの大きな画像を形成するマルチプロジェクションシステムにおいて、
    上記画像投射装置により上記スクリーン上に投射された画像を、相対的位置関係が既知である異なる位置から撮影して視差画像データを取得する画像取得手段と、
    上記画像取得手段により取得された視差画像データおよび上記相対的位置関係の情報に基づいて、上記スクリーン上に投射された画像の各点の3次元的位置を推定して、上記画像投射装置に入力する画像を補正するための補正データを算出する画像補正データ算出手段と、
    上記画像補正データ算出手段により算出された補正データに基づいて、上記画像投射装置に入力する画像を補正する画像補正手段とを備えることを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  2. 上記画像取得手段は、相対的位置関係が既知の異なる位置に設置された2台のデジタルカメラを有し、これら2台のデジタルカメラにより上記スクリーン上に投射された画像を撮影して視差画像データを取得することを特徴とする請求項1に記載のマルチプロジェクションシステム。
  3. 上記画像取得手段は、1台のデジタルカメラと、該デジタルカメラを平行移動させる移動機構とを有し、上記移動機構により上記デジタルカメラを平行移動させて、相対的位置関係が既知である異なる位置から上記スクリーン上に投射された画像を撮影して視差画像データを取得することを特徴とする請求項1に記載のマルチプロジェクションシステム。
  4. 複数台の画像投射装置によりスクリーン上に投射された画像を貼りあわせて一つの大きな画像を形成するマルチプロジェクションシステムにおいて、
    上記スクリーン上に所定の角度でマーカーを投射するマーカー投射手段と、
    上記画像投射装置により上記スクリーン上に投射された画像および上記マーカー投射手段により上記スクリーン上に投射されたマーカーをそれぞれ撮影して画像データを取得する画像取得手段と、
    上記マーカー投射手段と上記画像取得手段との相対的位置関係を固定するための支持手段と、
    上記画像取得手段により取得された画像データおよび上記相対的位置関係の情報に基づいて、上記スクリーン上に投射された画像の各点の3次元的位置を推定して、上記画像投射装置に入力する画像を補正するための補正データを算出する画像補正データ算出手段と、
    上記画像補正データ算出手段により算出された補正データに基づいて、上記画像投射装置に入力する画像を補正する画像補正手段とを備えることを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  5. 複数台の画像投射装置によりスクリーン上に投射された画像を貼りあわせて一つの大きな画像を形成するマルチプロジェクションシステムにおいて、
    上記画像投射装置により上記スクリーン上に投射された画像を、上記画像投射装置と相対的位置関係が既知の場所から撮影して画像データを取得する複数台の画像取得手段と、
    上記複数台の画像取得手段により取得された画像データおよび上記相対的位置関係の情報に基づいて、上記スクリーン上に投射された画像の各点の3次元的位置を推定して、上記画像投射装置に入力する画像を補正するための補正データを算出する画像補正データ算出手段と、
    上記画像補正データ算出手段により算出された補正データに基づいて、上記画像投射装置に入力する画像を補正する画像補正手段とを備えることを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  6. 複数台の画像投射装置によりスクリーン上に投射された画像を貼りあわせて一つの大きな画像を形成するマルチプロジェクションシステムにおいて、
    相対的位置関係が既知である異なる位置から上記スクリーン上にマーカーを投射するマーカー投射手段と、
    上記画像投射装置により上記スクリーン上に投射された画像および上記マーカー投射手段により上記スクリーン上に投射されたマーカーを撮影して画像データを取得する画像取得手段と、
    上記画像取得手段により取得された画像データおよび上記相対的位置関係の情報に基づいて、上記スクリーン上に投射された画像の各点の3次元的位置を推定して、上記画像投射装置に入力する画像を補正するための補正データを算出する画像補正データ算出手段と、
    上記画像補正データ算出手段により算出された補正データに基づいて、上記画像投射装置に入力する画像を補正する画像補正手段とを備えることを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  7. 上記マーカー投射手段は、相対的位置関係が既知の異なる位置に設置された2台のレーザーポインタを有することを特徴とする請求項6に記載のマルチプロジェクションシステム。
  8. 上記マーカー投射手段は、1台のレーザーポインタと、該レーザーポインタを平行移動させる移動機構とを有し、上記移動機構により上記レーザーポインタを平行移動させて、相対的位置関係が既知である異なる位置から上記スクリーン上にマーカーを投射することを特徴とする請求項6に記載のマルチプロジェクションシステム。
  9. 上記補正データ算出手段は、上記スクリーンに対する観察者の位置情報に基づいて補正データを算出することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のマルチプロジェクションシステム。
  10. 上記観察者の視点位置を検出して上記観察者の位置情報を得るための視点検出センサを備えることを特徴とする請求項9に記載のマルチプロジェクションシステム。
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