JP4507292B2 - 定電圧レギュレータ回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力電圧の電圧異常を検出して回路を保護可能となされた定電圧レギュレータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
入力の電圧異常を検出して回路内部を保護可能となされた従来の定電圧レギュレータ回路の構成例を図3に示す。
【0003】
この図3において、端子32,33は入力側の端子であり、端子37,38は出力側の端子である。端子32はシリーズレギュレータIC31の入力端子34に接続され、端子33及び38はシリーズレギュレータIC31のグランド端子39に接続され、端子37はシリーズレギュレータIC31の出力端子36に接続されている。
【0004】
端子32と33の間には、コンデンサC31が接続され、また、直列接続された分圧抵抗R33,R34及びツェナダイオードD32が接続されている。分圧抵抗R33,R34の分圧点はNPN型のトランジスタQ34のベースに接続され、当該トランジスタQ34のコレクタはシリーズレギュレータIC31のオン/オフ制御端子35に、トランジスタQ34のエミッタは端子33,38に接続されている。また、端子37と38の間には、コンデンサC32が接続されている。
【0005】
次に、シリーズレギュレータIC31の内部構成において、入力端子34は、PNP型のトランジスタQ35のエミッタ、PNP型のトランジスタQ31のエミッタ、電流源I31の一端に接続されている。オン/オフ制御端子35は、トランジスタQ35のベースに接続されている。また、出力端子36は、トランジスタQ31のコレクタ、出力電圧制御回路40内の抵抗R41の一端に接続されている。さらに、グランド端子39は、ツェナダイオードD31のアノード、抵抗R32の一端、NPN型のトランジスタQ33のエミッタと出力電圧制御回路40のトランジスタQ32のエミッタ及び抵抗R42の一端に接続されている。
【0006】
また、シリーズレギュレータIC31の内部構成において、トランジスタQ35のコレクタは、抵抗R31を介してトランジスタQ33のベースに接続され、抵抗R31とトランジスタQ33のベースとの間は抵抗R32を介してグランド端子39に接続されている。電流源I31の他端はツェナダイオードD31のカソード、及び、出力電圧制御回路40内のオペアンプOP31の正端子に接続されている。
【0007】
出力電圧制御回路40では、上記オペアンプOP31の負端子が抵抗R41及びR42からなる分圧抵抗の分圧点に接続され、またオペアンプOP31の出力端子は抵抗R43を介してトランジスタQ32のベースに接続されている。また、トランジスタQ32のコレクタは抵抗R44を介してトランジスタQ31のベースに接続され、抵抗R43とトランジスタQ32のベースとの間の接続点はトランジスタQ33のコレクタに接続されている。
【0008】
この図3に示す定電圧レギュレータ回路において、トランジスタQ31はシリーズレギュレータIC31の主スイッチである。上記ツェナダイオードD31と電流源I31との間の接続点の電圧は上記出力電圧制御回路40のオペアンプOP31の正端子への基準電圧となっている。また、トランジスタQ33は出力電圧制御回路40のトランジスタQ32をオフするためのスイッチである。
【0009】
出力電圧制御回路40は、抵抗R44,R43,R41,R42、トランジスタQ32、オペアンプOP31からなり、上記オペアンプOP31は上記ツェナダイオードD31からの基準電圧と入力電圧Vinを分圧抵抗R41,R42にて分圧した電圧とを比較し、その比較結果に応じて上記トランジスタQ32を介してトランジスタQ31のエミッタ−コレクタ間のインピーダンスを制御する。
【0010】
すなわち、この図3に示す定電圧レギュレータ回路によれば、上記出力電圧制御回路40によりトランジスタQ31の制御を行うようにしており、また、端子37と端子38との間にコンデンサC32を設けていることにより、出力電圧Voutをほぼ一定値に安定化する。
【0011】
ここで、以上のような構成を有する従来の定電圧レギュレータ回路において、通常状態では、トランジスタQ34がオフ状態であり、また、トランジスタQ35とトランジスタQ33もオフ状態となっている。したがって、当該通常状態の場合は、上述したように、出力電圧制御回路40がトランジスタQ31を制御することによる、出力電圧Voutの安定制御動作が行われる。
【0012】
一方、当該定電圧レギュレータ回路への入力電圧Vinが、上記通常状態から過電圧状態に変化すると、その変化時点でトランジスタQ34はオン状態となり、また、トランジスタQ35とトランジスタQ33もオン状態となる。これにより、通常状態時に動作する電圧制御用トランジスタQ32は、当該通常状態から過電圧状態に変化した変化時点でオフ状態に変化し、さらにトランジスタQ31もオフとなり、シリーズレギュレータIC31からの出力電圧Voutが無くなる。
【0013】
すなわち、過電圧状態となって定電圧レギュレータ回路の入力電圧Vinが上昇すると、入出力間の電位差で損失が大きくなって異常発熱することになり、その結果、回路が破損したり発煙,発火等する危険性が高くなるため、図3に示した従来の定電圧レギュレータ回路では、過電圧状態となったときに強制的にトランジスタQ32とトランジスタQ31をオフとすることで、過電圧状態による異常発熱による回路の保護、及び発熱,発火等の危険性からの回避を実現している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記過電圧状態の対策として上記トランジスタQ34やツェナダイオードD32、抵抗R33,R34等を外付けにより設けることは、部品点数の増加と製造時の工程数の増加を招き、その結果として、上述した従来の定電圧レギュレータ回路の製造コストを上昇させる要因となっている。
【0015】
そこで、本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、過電圧状態から回路を保護し、また、発熱,発火等の危険性からの回避を実現しつつ、部品点数の削減と製造時の工程数の削減を可能とし、製造コストを低下させることを可能とする、定電圧レギュレータ回路を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の定電圧レギュレータ回路は、入力端子と出力端子との間に接続されたレギュレータの主スイッチと、上記入力端子と接地端子との間に接続された分圧抵抗と、上記分圧抵抗の分圧点に一方の入力端子が接続され、他方の入力端子に基準電圧が印加され、上記主スイッチの出力電圧制御手段を制御することにより上記主スイッチを強制的にオフ制御する電圧監視手段とを有するレギュレータICを備え、上記レギュレータICの上記分圧抵抗の分圧点に設けられた接続端子に、上記レギュレータICの外部の外部分圧抵抗の分圧点が接続されて成ることにより、上述の課題を解決する。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0018】
図1には、入力の電圧異常を検出して回路内部を保護可能となされた本発明の第1の実施の形態の定電圧レギュレータ回路の構成例を示す。
【0019】
この図1において、端子2,3は入力側の端子であり、端子7,8は出力側の端子である。端子2はシリーズレギュレータIC1の入力端子4に接続され、端子3及び8はシリーズレギュレータIC1のグランド端子9に接続され、端子7はシリーズレギュレータIC1の出力端子6に接続されている。
【0020】
端子2と3の間には、コンデンサC11が接続され、また、直列接続された分圧抵抗R17,R18が接続されている。抵抗R17,R18の分圧点はシリーズレギュレータIC1のVS端子5に接続されている。また、端子7と8の間には、コンデンサC12が接続されている。
【0021】
次に、シリーズレギュレータIC1の内部構成において、入力端子4は、PNP型のトランジスタQ11のエミッタ、電流源I11の一端、電圧監視回路11の抵抗R15の一端に接続されている。出力端子6は、トランジスタQ11のコレクタ、出力電圧制御回路10内の抵抗R11の一端に接続されている。さらに、グランド端子9は、ツェナダイオードD11のアノード、電圧監視回路11内の抵抗R16の一端、NPN型のトランジスタQ13のエミッタ、出力電圧制御回路10のトランジスタQ12のエミッタ及び抵抗R12の一端に接続されている。
【0022】
また、VS端子5は、電圧監視回路11内の分圧抵抗R15,R16の分圧点及びオペアンプOP12の正端子に接続されている。すなわち、この図1の構成の場合、VS端子5を介して接続された抵抗R15とR17からなる並列抵抗と、同じくVS端子5を介して接続された抵抗R16とR18からなる並列抵抗とによって抵抗分割された電圧が、上記電圧監視回路11のオペアンプOP12の正端子に印加されるようになっている。
【0023】
次に、シリーズレギュレータIC1の内部構成において、電流源I11の他端はツェナダイオードD11のカソード、及び、電圧監視回路11内のオペアンプOP12の負端子、及び、出力電圧制御回路10内のオペアンプOP11の正端子に接続されている。
【0024】
出力電圧制御回路10内では、分圧抵抗R11,R12の分圧点がオペアンプOP11の負端子に接続され、また当該オペアンプOP11の出力端子は抵抗R13を介してトランジスタQ12のベースに接続されている。さらに、当該トランジスタQ12のコレクタは抵抗R14を介してトランジスタQ11のベースに接続され、抵抗R13とトランジスタQ12のベースとの間の接続点はトランジスタQ13のコレクタに接続されている。
【0025】
この図1に示す第1の実施の形態の定電圧レギュレータ回路において、トランジスタQ11はシリーズレギュレータIC1の主スイッチである。上記ツェナダイオードD11と電流源I11との間の接続点の電圧は、上記電圧監視回路11のオペアンプOP12の負端子への基準電圧となり、且つ、上記出力電圧制御回路10のオペアンプOP11の正端子への基準電圧となっている。また、トランジスタQ13は、出力電圧制御回路10のトランジスタQ12を強制的にオフするためのスイッチである。
【0026】
出力電圧制御回路10は、分圧抵抗R11,R12、抵抗R13,R14、トランジスタQ12、オペアンプOP11からなり、上記オペアンプOP11は上記ツェナダイオードD11からの基準電圧と入力電圧Vinを分圧抵抗R11,R12にて分圧した電圧とを比較し、その比較結果に応じて上記トランジスタQ12を介してトランジスタQ11を制御する。
【0027】
すなわち、この図1に示す第1の実施の形態の定電圧レギュレータ回路によれば、上記出力電圧制御回路10にてトランジスタQ11の制御を行うようにしており、また、端子7と端子8との間にコンデンサC12を設けていることにより、出力電圧Voutをほぼ一定値に安定化する。
【0028】
ここで、本実施の形態の定電圧レギュレータ回路においては、入力過電圧状態に対応することを目的として、以下のような構成を有している。
【0029】
電圧監視回路11は、分圧抵抗R15,R16とオペアンプOP12からなり、分圧抵抗R15,R16の分圧点がVS端子5を介して分圧抵抗R17,R18の分圧点に接続され、これら抵抗R15及びR17からなる並列抵抗と抵抗R16及びR18からなる並列抵抗とによって抵抗分割された電圧が、オペアンプOP12の正端子に印加される。したがって、当該電圧監視回路11では、上記抵抗R15,R17,R16,R18からなる並列抵抗によって上記入力電圧Vinを抵抗分割した電圧と、上記ツェナダイオードD11からの基準電圧とをオペアンプOP12にて比較し、その比較結果に応じて上記トランジスタQ13を制御する。なお、実際には、オペアンプOP12における検出レベルには、ヒステリシスを設定している。
【0030】
ここで、以上のような構成を有する第1の実施の形態の定電圧レギュレータ回路において、電圧監視回路11のオペアンプOP12の出力は、上記抵抗R15,R17,R16,R18からなる並列抵抗によって上記入力電圧Vinを抵抗分割した電圧(正端子への入力電圧)が、上記ツェナダイオードD11からの基準電圧(負端子への入力電圧)よりも「大」となるとき、ハイ(H)レベルとなる。
【0031】
したがって、適正な入力レベルの場合は、電圧監視回路11のオペアンプOP12の出力レベルはロー(L)レベルとなり、その結果、トランジスタQ13はオフ状態となる。このため、当該通常状態の場合は、上述したように出力電圧制御回路10がトランジスタQ11を制御することによる、出力電圧Voutの安定制御動作が行われる。
【0032】
一方、上記抵抗R15,R17,R16,R18からなる並列抵抗によって上記入力電圧Vinを抵抗分割した電圧(正端子への入力電圧)が、上記ツェナダイオードD11からの基準電圧(負端子への入力電圧)よりも「大」となるとき、すなわち、当該定電圧レギュレータ回路への入力電圧Vinが上記通常状態から過電圧状態に変化すると、その変化時点で電圧監視回路11のオペアンプOP12の出力レベルはハイレベルとなる。したがって、トランジスタQ13はオン状態となり、これに伴ってトランジスタQ12とQ11がオフとなり、その結果、シリーズレギュレータIC1からの出力電圧Voutが無くなる。
【0033】
このように、従来のレギュレータICでは、過電圧状態となって入力電圧Vinが上昇すると、入出力間の電位差と、出力電流による損失が大きくなって異常発熱することになり、その結果、回路が破損したり発煙,発火等する危険性が高くなるため、本発明の第1の実施の形態の定電圧レギュレータ回路では、当該過電圧状態となったときに強制的にトランジスタQ12とトランジスタQ11をオフとすることで、無負荷電流にして、損失を無くし、過電圧状態による異常発熱による回路の保護、及び発熱,発火等の危険性からの回避を実現している。
【0034】
また、ここまでの説明は、入力電圧Vinの異常電圧検出例として過電圧状態を検出する場合を例に挙げて説明したが、当該第1の実施の形態の定電圧レギュレータ回路は、入力電圧Vinが低電圧となるような異常電圧を検出し、当該低電圧での異常電圧検出時に、出力安定動作可能な入力電圧に至るまで出力電圧Voutを無くすような電圧監視を行うことも可能である。
【0035】
上述のように、低電圧検出時に出力電圧Voutを無くすような電圧監視を行う場合、電圧監視回路11のオペアンプOP12は、正端子への入力電圧(入力電圧Vinを抵抗分割した電圧)が負端子への入力電圧(基準電圧)よりも「大」となるとき、通常状態としてロー(L)レベルを出力し、一方で、正端子への入力電圧(入力電圧Vinを抵抗分割した電圧)が負端子への入力電圧(基準電圧)よりも「小」となるとき、低電圧による異常電圧であるとしてハイレベルを出力する。このようにオペアンプOP12の出力レベルがハイレベルになると、その時点でトランジスタQ13はオン状態となり、これに伴ってトランジスタQ12とQ11がオフとなり、その結果、シリーズレギュレータIC1からの出力電圧Voutが無くなる。
【0036】
また、本発明の第1の実施の形態の定電圧レギュレータ回路では、電圧監視回路11において、上記抵抗R17,R18からなる外付け分圧抵抗と当該電圧監視回路11内に予め設けられている分圧抵抗D15,R16からなる内蔵分圧抵抗とを使用して上記入力電圧Vinを抵抗分割した電圧と、上記ツェナダイオードD11からの基準電圧とを比較し、その比較結果に応じて上記トランジスタQ13をオン/オフ制御するようにしているため、例えば外付けの分圧抵抗R17,R18の抵抗値を変えるようにすれば、上述したような過電圧や低電圧等の異常電圧の検出レベルを可変すること(すなわち、出力オフの動作点を可変すること)が可能である。
【0037】
なお、この第1の実施の形態の定電圧レギュレータ回路において、VS端子をオープン状態にした場合には、電圧監視回路11に内蔵された分圧抵抗R15,R16による検出レベルに基づいて電圧監視を行うことになる。
【0038】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態の定電圧レギュレータ回路によれば、入力電圧Vinに過電圧が発生しても、最大定格電圧以下であれば、定電圧レギュレータ回路自体の異常発熱や、発煙、発火の危険性を回避でき、電源機器の安全性を向上させることができ、また、低電圧時に出力をオフすることも可能である。さらに、本発明の第1の実施の形態の定電圧レギュレータ回路によれば、前述の図3に示したような従来の構成と比較して、ツェナダイオードやトランジスタ等の外付け部品が不要であるため、部品点数の削減ができ、且つ製造時のコストダウンが図れる。
【0039】
次に、図2には、入力の電圧異常を検出して回路内部を保護可能となされた本発明の第2の実施の形態の定電圧レギュレータ回路の構成例を示す。なお、この図2の構成において、図1と同じ構成要素には図1と同一の指示符号を付して、それらの説明は省略する。
【0040】
この第2の実施の形態の定電圧レギュレータ回路は、図1のVS端子5を備えない3端子型のシリーズレギュレータIC20の構成を示している。この場合、図1の外付けの分圧抵抗R17,R18が無く、また、電圧監視回路11のオペアンプOP12の正端子には内部分圧抵抗R15,R16にて抵抗分割された電圧のみが印加される。
【0041】
また、この第2の実施の形態において、過電圧保護を行う場合には、電圧監視回路11のオペアンプOP12として正端子電圧>負端子電圧の時に出力がハイレベルとなるものを使用し、一方、低電圧時に出力をオフとする場合には、電圧監視回路11のオペアンプOP12として正端子電位<負端子電位のときに出力がハイレベルとなるものを使用する。オペアンプOP12の出力レベルがハイレベルとなったときのトランジスタQ13,Q12,Q11の動作は前記第1の実施の形態の場合と同様である。また、通常状態のときの動作は第1の実施の形態の場合と同様である。
【0042】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態の定電圧レギュレータ回路によれば、第1の実施の形態と同様に、入力電圧Vinに過電圧が発生しても、最大定格電圧以下であれば、定電圧レギュレータ回路自体の異常発熱や、発煙、発火の危険性を回避でき、電源機器の安全性を向上させることができ、また、低電圧時には、安定動作に電圧になるまで、出力をオフすることも可能で、ICの出力異常による機器の誤動作回避が可能である。さらに、本発明の第1の実施の形態の定電圧レギュレータ回路によれば、前述の図3に示したような従来の構成と比較して、ツェナダイオードやトランジスタ等の外付け部品が不要であるため、部品点数の削減ができ、且つコストダウンが図れる。特に、第2の実施の形態の構成の場合は、第1の実施の形態の構成のような外付けの分圧抵抗を設けないため、さらなるコストダウンが可能となる。ICパッケージも3端子で済むので、安価になる。
【0043】
なお、上述した本発明の各実施の形態の定電圧レギュレータ回路のレギュレータIC10,20は、上述したようなシリーズレギュレータ方式に限らず、スイッチング方式等を採用した場合も同じ機能を実現することができる。
【0044】
また、各実施の形態の定電圧レギュレータ回路において、電圧監視回路11を複数設け、それら各電圧監視回路11にて複数の検出レベルを設定するようにすれば、過電圧や低電圧など複数のレベルについての異常電圧保護を実現することが可能となる。
【0045】
その他、図1、図2のレギュレータIC10,20の部分(図中太線の枠で囲まれている部分)は、例えばハイブリッドICのような一体化されたパッケージや、モノリシックICの等価回路を示している。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明の低電圧レギュレータ回路においては、入力電圧を監視し、入力電圧の異常を検出したとき、出力をオフし、また、入力電圧の異常検出点を可変することにより、過電圧状態から回路を保護し、発熱,発火等の危険性からの回避による機器の信頼性向上を実現しつつ、部品点数と製造時の工程数を削減し、製造コストを低下させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の定電圧レギュレータ回路の概略構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の定電圧レギュレータ回路の概略構成を示す回路図である。
【図3】従来の定電圧レギュレータ回路の概略構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 シリーズレギュレータIC、 2,3,7,8 端子、 4 入力端子、5 VS端子、 6 出力端子、 C11,C12 コンデンサ、 R11,R12,R13,R14,R15,R16,R17,R18 抵抗、 Q11,Q12,Q13 トランジスタ、 OP11,OP12 オペアンプ、 D11
ツェナダイオード
Claims (1)
- 入力端子と出力端子との間に接続されたレギュレータの主スイッチと、
上記入力端子と接地端子との間に接続された分圧抵抗と、
上記分圧抵抗の分圧点に一方の入力端子が接続され、他方の入力端子に基準電圧が印加され、上記主スイッチの出力電圧制御手段を制御することにより上記主スイッチを強制的にオフ制御する電圧監視手段とを有するレギュレータICを備え、
上記レギュレータICの上記分圧抵抗の分圧点に設けられた接続端子に、上記レギュレータICの外部の外部分圧抵抗の分圧点が接続されて成る
定電圧レギュレータ回路。
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