JP4505687B2 - 電子写真現像用キャリアおよび二成分系現像剤 - Google Patents

電子写真現像用キャリアおよび二成分系現像剤 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真現像用キャリアおよび当該電子写真現像用キャリアを用いた二成分系現像剤に関し、特に、表面に樹脂被覆が施されたソフトフェライト粒子を含む電子写真現像用キャリアおよび当該電子写真現像用キャリアを用いた二成分系現像剤に関する。
電子写真現像用の二成分系現像剤にはトナーと電子写真現像用キャリアとが含まれている。そして当該電子写真現像用キャリア(以下、単に「キャリア」と記載する場合がある。)には、電気特性、摩擦帯電性、耐久性、流動性などの様々な特性が要求されている。さらに、電子写真現像中の撹拌によるキャリア同士の衝突や、現像ユニットとキャリアの間の摩擦などによりキャリア表面へのトナー成分の融着(スペント化)が生じて帯電不良が起こるのを防止するために、キャリアの表面に樹脂被覆が施される場合がある。
このように樹脂被覆が施された、所謂、樹脂被覆キャリアでは、撹拌によるキャリア同士の衝突や現像ユニットとキャリアの間の摩擦などによりキャリアの表面の被覆樹脂が剥離してキャリア表面にトナー成分が融着して帯電不良が起こるのを防止することが要求される上、様々な環境下で絶えず所望の帯電特性が得られることが要求されている。
ところが、このようにキャリアの表面に樹脂被覆を施した従来の二成分現像剤では、耐刷時の環境の変動により、高温高湿下では帯電量が低下してトナー飛散、画像かぶり、前引きなどの不具合が生じ、低温低湿時では帯電量が上昇して画像濃度が不足するという不具合が生じ、この結果、現像剤の寿命が短くなるという問題がある。
また、最近では、消費電力を低減させるために、トナーのメインバインダー樹脂として、様々な樹脂の中でも比較的溶融粘度が低く、負帯電性であり、酸価により帯電レベルが調整し易いポリエステル樹脂を使用することが多い。しかし、ポリエステル樹脂を使用すると、トナーの流動性が悪く、高温高湿環境下において吸湿し易く、帯電量が低下するという問題がある。
このような問題を解消するために、トナーの表面にシリカ微粉末、アクリル微粉末、酸化チタン微粉末、アルミナ微粉末などの助剤を多量に外添する手法がある。しかし、このように多量に添加された表面処理剤は、長期間使用されるうちにトナーの表面から脱離し、キャリアの表面に移行して付着することにより、帯電不良が起こり、カブリ濃度の上昇や、トナー飛散による複写機やプリンタの機内の汚れという不具合が生じ、現像剤の寿命を大幅に短縮させるという問題がある。
ここで、高湿度雰囲気におけるトナーの帯電量の低下を防止して現像剤の耐久性を改良するために、ポリエステル樹脂を主成分としたトナーと、アミノシランカップリング剤を含有するシリコーン樹脂で被覆された摩擦帯電付与部材とを使用する電子写真現像法が、特許文献1に提案されている。
さらに、低温低湿環境および高温高湿環境を含めた様々な環境下における長期耐久を上げることを目的として、グリシドキシ基を有するシランカップリング剤を含有する樹脂によってキャリア芯材の表面が被覆されているキャリアが、特許文献2に提案されている。
特許第2619439号公報 特開2004−309658号公報
しかし、特許文献1に開示された電子写真現像法では、低温低湿環境および高温高湿環境を含めた様々な環境下における長期耐久性が十分でないという問題があった。一方、特許文献2に記載されたキャリアによれば、低温低湿環境および高温高湿環境を含めた様々な環境下における使用に際して良好な特性を維持できるようになった。
しかし本発明者らの検討によれば、特許文献2に記載されたキャリアは帯電量の安定性に問題があり、長期にわたる電子写真現像において高品質画像を維持するのが困難であった。
本発明は、上述した状況を背景としてなされたものであり、低温低湿環境および高温高湿環境を含めた様々な環境下における使用に際して良好な特性を維持出来ることは勿論、長期にわたる電子写真現像において高品質画像を維持することが出来る電子写真現像用のキャリアおよび当該キャリアを用いた二成分系現像剤を提供することを課題とする。
従来、キャリア芯材の表面は、シランカップリング剤がカップリング剤として被覆され、さらに、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂の被覆樹脂が被覆されていたが、帯電量の安定性や長期にわたる耐刷性や耐久性において顕著な効果が得られなかった。
本発明者らが、鋭意研究を重ねた結果、当該問題を解決する手段として、キャリア芯材の表面を、グリシドキシシランとアミノシランとを含有するカップリング剤で被覆した後、シリコーン樹脂とエポキシ樹脂とを含み、さらに、メラミン樹脂またはグアナミン樹脂のうち少なくとも1種を含む被覆樹脂で被覆することによって、帯電量の安定性の大きな改善、長期にわたる電子写真現像画質のシャープな画像を得ることができるという効果に想到した。さらに、前記被覆樹脂中へシリカ微粉末を添加することで、前記効果がさらに向上することも想到した。
即ち、課題を解決するための第1の手段は、
キャリア芯材の表面が、グリシドキシシランとアミノシランとを含有するカップリング剤で被覆され、
前記カップリング剤で被覆されたキャリア芯材が、シリコーン樹脂と、エポキシ樹脂と、さらに、メラミン樹脂またはグアナミン樹脂のうち少なくとも1種と、を含有する被覆樹脂によって被覆されていることを特徴とする電子写真現像用キャリアである。
第2の手段は、
前記被覆樹脂中に、さらにシリカを含むことを特徴とする第1の手段に記載の電子写真現像用キャリアである。
第3の手段は、
前記被覆樹脂中の、(シリコン元素の重量)/(炭素元素の重量)、の値が0.5以上、2.0以下であることを特徴とする第1または第2の手段に記載の電子写真現像用キャリアである。
第4の手段は、
前記キャリア芯材がソフトフェライトを含むことを特徴とする、第1から第3の手段のいずれかに記載の電子写真現像用キャリアである。
第5の手段は、
ポリエステル樹脂を主成分として含有するトナーと、第1から第4の手段のいずれかに記載の電子写真現像用キャリアとを含むことを特徴とする二成分系現像剤である。
本発明に係る、第1から第4の手段のいずれかに記載の電子写真現像用キャリアによれば、長期にわたる電子写真現像や、低温低湿環境および高温高湿環境を含めた様々な環境下において、安定な帯電量を保つことが出来た。
第5の手段に記載の二成分系現像剤によれば、長期にわたる電子写真現像や、低温低湿環境および高温高湿環境を含めた様々な環境下において長期間使用しても、画像かぶりやトナー飛散の無い、シャープな画像を得ることができた。
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明に係る電子写真現像用キャリアは、磁性酸化物を含むキャリア芯材の表面が、グリシドキシシランとアミノシランとを含有するカップリング剤で被覆され、前記カップリング剤で被覆されたキャリア芯材が、シリコーン樹脂と、エポキシ樹脂と、さらに、メラミン樹脂またはグアナミン樹脂のうち少なくとも1種と、を含有する被覆樹脂によって被覆されている。このカップリング剤としてグリシドキシシランとアミノシランとの2種を併用する構成を用いたところ、電子写真現像用キャリアの帯電量の安定性は大きく向上した。さらに本発明では、被覆樹脂として機械的強度に優れるシリコーン樹脂を基に、当該カップリング剤と同種のグリシドキシ基を有するエポキシ樹脂と、当該カップリング剤と同種の窒素原子を有するメラミン樹脂またはグアナミン樹脂のうち少なくとも1種とを用いて、電子写真現像用キャリアの帯電量の維持性を大幅に高めることができた。この結果、適宜なトナーと混合することで、長期にわたり、画像かぶりやトナー飛散の無い、シャープな画像を得ることができる二成分系現像剤を製造することが出来た。また、所望により、当該被覆樹脂へ、さらにシリカ微粉末を添加することも出来る。当該構成によっても、トナー外添剤の付着抑制、スペント化抑制する効果を得ることができ好ましい。
尚、トナーとしては、多様なトナーが使用可能であるが、ポリエステル樹脂を主成分として含有するトナーが好ましい。
まず、キャリア芯材(以下、単に「芯材」と記載する場合がある。)について説明する。
キャリア芯材の材料として、フェライト、マグネタイト、鉄、ニッケル、コバルトなどの金属や、これらの金属と、亜鉛、アンチモン、アルミニウム、鉛、スズ、ビスマス、ベリリウム、マンガン、セレン、タングステン、ジルコニウム、バナジウムなどの金属との合金または混合物や、酸化鉄、酸化チタン、酸化マグネシウムなどの金属酸化物、窒化クロム、窒化バナジウムなどの窒化物、炭化珪素、炭化タングステンなどの炭化物との混合物や、強磁性フェライト、またはこれらの混合物などを使用することができる。
そして、当該キャリア芯材は、ソフトフェライトであることが好ましく、芯材の平均粒径は20〜120μmが好ましい。
次に、前記キャリア芯材を被覆するカップリング剤について説明する。
前記キャリア芯材を被覆するカップリング剤は、グリシドキシシランとアミノシランとの混合物を用いることが好ましい。
グリシドキシシランは、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシランが好ましく使用できる。例えば、SH6040、AY-43-026(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)、KBM403、KBE403(信越化学株式会社製)等が好適に使用できる。配合量は、芯材に対しカップリング剤が0.02wt%〜1.50wt%が好ましい。
アミノシランは、γ-(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランが好ましく使用できる。例えば、SH6020、SZ6023、SZ6050(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)、KBM603、KBE603(信越化学株式会社製)等が好適に使用できる。配合量は芯材に対しカップリング剤が0.02wt%〜1.50wt%が好ましい。
さらに、前記カップリング剤に被覆されたキャリア芯材を、被覆する被覆樹脂について説明する。
被覆樹脂は、機械的強度に優れるシリコーン樹脂を基に、前記カップリング剤と同種のCH2-CH0基を有するエポキシ樹脂と、前記カップリング剤と同種の窒素原子を有するメラミン樹脂および/またはグアナミン樹脂とを用いることが好ましい。
シリコーン樹脂は、ストレートシリコンタイプのものが好ましく使用できる。例えば、SR2410、SR2411、SH804、SH805、SH806A、SH8404(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)、X-40-2151、KR350(信越化学株式会社製)、TSR116、TSR144、TSR102、TSR127B(GE東芝シリコーン)等が好適に使用できる。配合量は、芯材に対する樹脂量で1.0wt%〜5.0wt%が好ましい。
エポキシ樹脂は、所謂BPA型、ノボラック型だけでなくシリコン変性タイプ(エポキシ変性シリコーン樹脂)も好ましく使用できる。例えば、SR2115、SR2145(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)、TSR194(GE東芝シリコーン)等が好適に使用できる。配合量は、芯材に対する樹脂量で0.05wt%〜1.50wt%が好ましい。
メラミン樹脂は、メチル化メラミン、ブチル化メラミンといったタイプのものが好ましく使用できる。例えば、MW-30HM(三和ケミカル製)、J-820-60(大日本インキ製)等が好適に使用できる。配合量は、芯材に対する樹脂量で0.05wt%〜1.50wt%が好ましい。
グアナミン樹脂は、ブチル化グアナミンといったタイプのものが好ましく使用できる。例えば、TD-126(大日本インキ製)等が好適に使用できる。配合量は、芯材に対する樹脂量で0.02wt%〜1.00wt%が好ましい。
ここで、被覆樹脂の配合において、当該被覆樹脂中の(シリコン元素の重量)/(炭素元素の重量)、の値が0.5以上、2.0以下であることが好ましい。当該構成を満足することで電子写真現像用キャリアへの、トナー外添剤の付着を抑制することが出来、スペント化を抑制することが出来るからである。
尚、所望により、当該被覆樹脂中へシリカ微粉末を添加する場合は、粒径0.1μm以下のものを、被覆樹脂量に対して1〜6wt%添加することが好ましい。
以下、本発明に係る電子写真現像用キャリアおよびそのキャリアを用いた二成分系現像剤の実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
MnO・MgO・Feのフェライト組成になるように、Mn源としてのMnCO25モル%と、Mg源としてのMg(OH)25モル%と、鉄源としてのFe50モル%を混合して、原料調合を行なった。
この混合粉を大気雰囲気中において加熱炉によって900℃で3時間加熱して仮焼した。得られた仮焼品を冷却した後、振動ミルによって約1μmの大きさに粉砕し、得られた乾燥粉に対して1重量%の割合で分散剤(サンノプコSNデイスパーサント5468(商品名))を水と共に加えて、スラリー濃度70重量%のスラリーとした。このスラリーを湿式ボールミルに装填して湿式粉砕し、得られた懸濁液をスプレードライヤに供給し、乾燥粒子からなる造粒品を得た。
この造粒品を焼成炉に装填し、窒素ガス中の酸素濃度を約2体積%に調整した混合ガス中において、1140℃で3時間焼成した。得られた焼成品を解砕機で粉砕した後、篩分けして、粒径が約50μmに揃った球形のソフトフェライト粉を得た。このフェライト粉の飽和磁化は65emu/gであった。このようにして得られた球形で平均粒径50μm、飽和磁化が65emu/g、嵩密度が2.35g/cmのMn−Mg系ソフトフェライト粉を、キャリア芯材とした。
このようにして得られたキャリア芯材を万能撹拌機の容器に装填した。
一方、カップリング剤として、γ-(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランとγ-グリシドキシプロピルトリメトキシシランを1:1(0.15重量部:0.15重量部)の比率で混合し、一定時間撹拌したものを有機溶剤(メタノール)に溶解したものを準備した。そして、当該カップリング剤を、キャリア芯材に対する総重量割合が0.3重量%になるように秤量し万能撹拌機へ注入した。
そして万能撹拌機により加熱撹拌し、溶剤を除去して、カップリング剤の被覆をキャリア芯材表面に施した。
その後ストレートシリコーン樹脂100部(2.14重量部)に対しにBPA型エポキシ樹脂20部(0.43重量部)を含有する溶液を調製し、さらにメチル化メラミン樹脂を20部(0.43重量部)添加し被覆樹脂層を形成するための被覆樹脂溶液を準備した。
カップリング剤被覆後のキャリア芯材に当該被覆樹脂溶液を、浸漬法を用いて、被覆層の重量割合がキャリア芯材の3重量%となるように塗布した。そして、当該被覆樹脂溶液の塗布されたキャリア芯材を、加熱撹拌し溶剤を除去し、さらに、250℃で加熱硬化させて実施例1にかかる電子写真現像用キャリアを得た。このときの当該被覆樹脂における(シリコン元素の重量)/(炭素元素の重量)の値は0.8であった。当該配合について表1に記載する。
この電子写真現像用キャリアと、ポリエステル樹脂を主成分として含有するトナーとをV 型混合機で混合し、本発明にかかる二成分系現像剤を製造した。当該二成分系現像剤を用いて、実機にて画像を出力したところ、初期から10K枚に至るまで帯電量の低下が殆どなかった。
さらに出力された画像を、画像濃度、画像かぶり、帯電量環境変動、キャリア付着、およびトナー飛散の項目により評価した。ここで、帯電量環境変動とは、実機を、低温側として温度15℃、湿度20%、高温側として温度35℃、湿度85%、に置き、10K枚現像後における画像の状態を評価したものである。
実施例1に係る二成分系現像剤を用いた場合、全ての画像評価において、非常に良いか、良い結果を得ることが出来た。当該試験結果およびキャリアの静抵抗値を表2に記載する。尚、表2において、各画像評価において非常に良いレベルを◎、良いレベルを○、実用上使用可能なレベルを△、問題があって実用上使用できないレベルを×で示している。
[実施例2]
カップリング剤としてγ-(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランとγ-グリシドキシプロピルトリメトキシシランとを1:1(0.2重量部:0.2重量部)の比率で混合し、被覆樹脂として、ストレートシリコーン樹脂100部(2.14重量部)に対し、エポキシ変性シリコーン樹脂10部(0.21重量部)を含有する溶液を調製し、さらにメチル化メラミン樹脂を20部(0.43重量部)添加したものを用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例2にかかる電子写真現像用キャリアを得た。このときの当該被覆樹脂における(シリコン元素の重量)/(炭素元素の重量)の値は0.7であった。当該配合について表1に記載する。
さらに、実施例2にかかる電子写真現像用キャリアを用い、実施例1と同様にして二成分系現像剤を製造し、当該二成分系現像剤を用いて実機にて画像を出力したところ、初期から10K枚に至るまで帯電量の低下が殆どなく、全ての画像評価において、非常に良いか、良い結果を得ることが出来た。当該試験結果およびキャリアの静抵抗値を表2に記載する。
[実施例3]
カップリング剤として、γ-(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランとγ-グリシドキシプロピルトリメトキシシランとを1:4(0.04重量部:0.16重量部)の比率で混合し、被覆樹脂として、ストレートシリコーン樹脂100部(2.14重量部)に対し、エポキシ変性シリコーン樹脂10部(0.20重量部)を含有する溶液を調製し、さらにメチル化メラミン樹脂を40部(0.86重量部)添加したものを用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例3にかかる電子写真現像用キャリアを得た。このときの当該被覆樹脂における(シリコン元素の重量)/(炭素元素の重量)の値は0.6であった。当該配合について表1に記載する。
さらに、実施例3にかかる電子写真現像用キャリアを用い、実施例1と同様にして二成分系現像剤を製造し、当該二成分系現像剤を用いて実機にて画像を出力したところ、初期から10K枚に至るまで帯電量の低下が殆どなく、安定した画像を得る事が出来た。当該試験結果およびキャリアの静抵抗値を表2に記載する。
[実施例4]
カップリング剤として、γ-(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランとγ-グリシドキシプロピルトリメトキシシランとを4:1(0.16重量部:0.04重量部)の比率で混合し、被覆樹脂として、ストレートシリコーン樹脂100部(2.14重量部)に対し、エポキシ変性シリコーン樹脂1部(0.02重量部)を含有する溶液を調製し、さらにメチル化グアナミン樹脂を4部(0.1重量部)添加したものを用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例4にかかる電子写真現像用キャリアを得た。このときの当該被覆樹脂における(シリコン元素の重量)/(炭素元素の重量)の値は0.9であった。当該配合について表1に記載する。
さらに、実施例4にかかる電子写真現像用キャリアを用い、実施例1と同様にして二成分系現像剤を製造し、当該二成分系現像剤を用いて実機にて画像を出力したところ、初期から10K枚に至るまで帯電量の低下が殆どなく、安定した画像を得る事が出来た。当該試験結果およびキャリアの静抵抗値を表2に記載する。
[実施例5]
カップリング剤として、γ-(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランとγ-グリシドキシプロピルトリメトキシシランとを1:4(0.04重量部:0.16重量部)の比率で混合し、被覆樹脂として、ストレートシリコーン樹脂100部(2.14重量部)に対し、エポキシ変性シリコーン樹脂1部(0.02重量部)を含有する溶液を調製し、さらにメチル化メラミン樹脂を40部(0.86重量部)添加したものに、シリカ微粉末5部(0.1重量部)を添加した事以外は、実施例1と同様にして、実施例5にかかる電子写真現像用キャリアを得た。このときの当該被覆樹脂における(シリコン元素の重量)/(炭素元素の重量)の値は0.7であった。当該配合について表1に記載する。
さらに、実施例5にかかる電子写真現像用キャリアを用い、実施例1と同様にして二成分系現像剤を製造し、当該二成分系現像剤を用いて実機にて画像を出力したところ、初期から10K枚に至るまで帯電量の低下が殆どなく、安定した画像を得る事が出来た。当該試験結果およびキャリアの静抵抗値を表2に記載する。
[比較例1]
カップリング剤として、γ-(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン(0.30重量部)のみを用い、被覆樹脂として、ストレートシリコーン樹脂67部(2.80重量部)に対し、BPA型エポキシ樹脂33部(0.20重量部)のみを含有する溶液を調製して用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例1にかかる電子写真現像用キャリアを得た。このときの当該被覆樹脂における(シリコン元素の重量)/(炭素元素の重量)の値は2.3であった。当該配合について表1に記載する。
さらに、比較例1にかかる電子写真現像用キャリアを用い、実施例1と同様にして二成分系現像剤を製造し、当該二成分系現像剤を用いて実機にて画像を出力したところ、初期から10K枚に至るまでに、帯電量が半減し、安定した画像を得る事が出来なかった。当該試験結果およびキャリアの静抵抗値を表2に記載する。
[比較例2]
カップリング剤として、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(0.30重量部)のみを用い、被覆樹脂として、シリコーン樹脂67部(2.80重量部)に対し、BPA型エポキシ樹脂33部(0.20重量部)のみを含有する溶液を調製して用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例2にかかる電子写真現像用キャリアを得た。このときの当該被覆樹脂における(シリコン元素の重量)/(炭素元素の重量)の値は2.4であった。当該配合について表1に記載する。
さらに、比較例2にかかる電子写真現像用キャリアを用い、実施例1と同様にして二成分系現像剤を製造し、当該二成分系現像剤を用いて実機にて画像を出力したところ、初期から10K枚に至るまでに、帯電量が半減し、安定した画像を得る事が出来なかった。当該試験結果およびキャリアの静抵抗値を表2に記載する。
[比較例3]
被覆樹脂として、エポキシ樹脂を用いず、ストレートシリコーン樹脂67部(2.80重量部)に対し、メチル化メラミン樹脂33部(0.20重量部)のみを含有する溶液を調製して用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例3にかかる電子写真現像用キャリアを得た。このときの当該被覆樹脂における(シリコン元素の重量)/(炭素元素の重量)の値は2.3であった。当該配合について表1に記載する。
さらに、比較例3にかかる電子写真現像用キャリアを用い、実施例1と同様にして二成分系現像剤を製造し、当該二成分系現像剤を用いて実機にて画像を出力したところ、初期から10K枚に至るまでに、帯電量が半減し、安定した画像を得る事が出来なかった。当該試験結果およびキャリアの静抵抗値を表2に記載する。
[比較例4]
被覆樹脂として、メラミン樹脂もグアナミン樹脂も用いず、ストレートシリコーン樹脂67部(2.80重量部)に対し、ノボラック型エポキシ樹脂33部(0.20重量部)のみを含有する溶液を調製して用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例4にかかる電子写真現像用キャリアを得た。このときの当該被覆樹脂における(シリコン元素の重量)/(炭素元素の重量)の値は2.1であった。当該配合について表1に記載する。
さらに、比較例4にかかる電子写真現像用キャリアを用い、実施例1と同様にして二成分系現像剤を製造し、当該二成分系現像剤を用いて実機にて画像を出力したところ、初期から10K枚に至るまでに、帯電量が半減し、安定した画像を得る事が出来なかった。当該試験結果およびキャリアの静抵抗値を表2に記載する。
Figure 0004505687
Figure 0004505687

Claims (5)

  1. キャリア芯材の表面が、グリシドキシシランとアミノシランとを含有するカップリング剤で被覆され、
    前記カップリング剤で被覆されたキャリア芯材が、シリコーン樹脂と、エポキシ樹脂と、さらに、メラミン樹脂またはグアナミン樹脂のうち少なくとも1種と、を含有する被覆樹脂によって被覆されていることを特徴とする電子写真現像用キャリア。
  2. 前記被覆樹脂中に、さらにシリカを含むことを特徴とする請求項1に記載の電子写真現像用キャリア。
  3. 前記被覆樹脂中の、(シリコン元素の重量)/(炭素元素の重量)、の値が0.5以上、2.0以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真現像用キャリア。
  4. 前記キャリア芯材がソフトフェライトを含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の電子写真現像用キャリア。
  5. ポリエステル樹脂を主成分として含有するトナーと、請求項1から4のいずれかに記載の電子写真現像用キャリアとを含むことを特徴とする二成分系現像剤。
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