JP4505224B2 - クッション体及びクッション体充填用発泡樹脂粒子 - Google Patents
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Description
【0001】
技術分野
本発明は、ベッド、マットレス、枕、ぬいぐるみ、クッション、玩具、緩衝材、シール材、防音材、断熱材等として使用するに好適なクッション性用品となるクッション体に関する。
【従来の技術】
【0002】
従来のクッション体として、綿を充填材として使用したものが知られている。
また、実開昭56−115966号公報には、粒子径を大小混合した発泡樹脂粒子を充填材として使用し、伸縮性のないレザー(皮革)等の袋体に充填した椅子形状のクッション体が記載されている。この発泡樹脂粒子としては、粒子径が1〜5mm程度の大きなものを使用すると記載されている。
【0003】
更に、実公平3−45641号公報には発泡樹脂粒子を充填材として使用し、通気性布帛よりなる袋体に充填したマット形状のクッション体が記載されている。この発泡樹脂粒子としては、粒子径が5〜20mmの非常に大きなものを使用すると記載されている。
【0004】
また更に、特許掲載公報第3057059号には、底体と側体とを非伸縮性素材とし、残る上面のみ伸縮性の素材とした円柱状のソファーとしてのクッション体が記載され、その内部に多数の発泡樹脂粒子を充填することが記載されている。この発泡樹脂粒子としては、粒子径が1〜2mm程度の大きなものを使用すると記載されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記クッション体の内、充填材に綿を使用したクッション体は、流動性のない綿がスポンジのごとく圧縮され、綿の容積が縮小するように変形することでクッション性を発現するタイプのクッション体である。このクッション体には、手触りや感触を改良する要望が多く、加えて綿は吸湿しやすいため、適度に干したりしないとカビが生えることがあった。
【0006】
また、実公平3−45641号公報や実開昭56−115966号公報に記載されたクッション体は、粒子径が1〜20mmといった大きな発泡樹脂粒子をレザー等の伸縮性のない袋体に充填することで共通している。これら公報では、発泡樹脂粒子を伸縮性のない袋体に充填することでクッション体を得ている。このクッション体は、充填した大きな粒子径をもつ発泡樹脂粒子が単に圧縮されて容積が縮小することでクッション性を発現するタイプのクッション体であり、上記綿のクッション体と同様、手触り及び感触に劣っていた。
【0007】
この理由は、上記した発泡樹脂粒子を充填材に使用したクッション体において、使用される発泡樹脂粒子は、発泡成形用のものをそのままクッション体の充填用に転用することが一般的であった。よって、使用時に発泡樹脂粒子同士が移動しにくく、単に圧縮されて容積が縮小するように変形させてクッション性を発現させるとの技術思想の下に、大きな発泡樹脂粒子が用いられていた。そのため上記公報にはクッション体専用の発泡樹脂粒子に関する記載も示唆もない。
【0008】
更に、特許掲載公報第3057059号のクッション体でも、粒子径が1〜2mm程度の大きな発泡樹脂粒子が使用されている。この公報でもクッション体の構成から見て、単に圧縮して容積が縮小するように充填された発泡樹脂粒子は加えられた荷重により変形させることでクッション性を発現させようとする技術思想に基づいていることは明らかである。
【0009】
また、従来の発泡樹脂粒子を使用したクッション体は、ベッド、マットレス、枕、ぬいぐるみ、クッション、玩具等のように人体に対してクッション性を発現する目的で使用した場合、それに荷重を加えた際に発泡樹脂粒子が動きにくく異音が発生し、不快感を与える、例えば就寝時には目が覚めてしまう、といった問題があり、未だこの問題を解決することができていない。更には、感触をより向上させてほしい、との要望があるが、この要望を十分満足させるクッション体を未だ提供できていない。
【課題を解決しようとするための手段】
【0010】
発明の開示
本発明者等は、発泡成形用の粒子径が1mm以上の大きな発泡樹脂粒子をクッション体の充填用に転用した際に、手触りや触感が劣る原因について検討を重ねた。その結果、従来から使用されてきた発泡樹脂粒子は、粒子が大きく、また粒子同士が滑りにくいので、使用時にクッション体中で単に圧縮されて容積が縮小するように変形するだけであるため、手触りや触感がよくないことを突き止めた。
更に、滑りにくい大きな発泡粒子を使用した場合には、異音の発生が起きやすいことを突き止めた。
【0011】
本発明はこれらの課題を解決するために鋭意検討した結果、驚くことに特定の大きさの平均粒子径の発泡樹脂粒子を使用し、かつそれぞれの発泡樹脂粒子同士が極めて小さな力で流動する、滑りやすい粒子とすることで、手触り、感触を飛躍的に向上させたクッション体専用の発泡樹脂粒子を提供できることを見い出し本発明に至った。この発泡樹脂粒子をクッション体の充填材として使用することで、異音の発生を抑えることができ、好適な感触が発現し、恒久的なクッション性をも充足させることができることを見出している。
【0012】
かくして本発明によれば、袋体の中に多数の発泡樹脂粒子が流動促進剤と共に充填材として封入されたクッション体であって、前記発泡樹脂粒子が、400〜900μmの平均粒子径と、1〜3Nの部分圧縮荷重を見掛比重で除した値とを有し、かつ流動促進剤の含有量が前記発泡樹脂粒子100重量部に対して0.4〜1.5重量部であり、前記流動促進剤が、ステアリン酸、ラウリン酸あるいはパルミチン酸である脂肪酸と、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウムあるいはアルミニウムである金属との塩、又は炭酸カルシウムであることを特徴とするクッション体が提供される。
【0013】
上記のように、本発明では充填材として、400〜900μmの極めて小さな粒子径の発泡樹脂粒子を使用し、かつそれぞれの発泡樹脂粒子同士が極めて小さな力で流動する滑りやすいものとすることで、手触りや感触を飛躍的に向上させることができる。また、この粒子が使用されたクッション体は、異音を生じて不快感を与えることもない。
【0014】
また、本発明によれば、上記クッション体において、発泡樹脂粒子の直径を含む面で切断したとき、直径方向において、25〜80個/mmの単位長さあたりの気泡数を有する発泡樹脂粒子を使用することができる。
上記のように特定の単位長さ当りの気泡数を有する発泡樹脂粒子を使用することで、粒子同士が流動しやすくなり異音の発生を抑えたクッション体を提供することができる。
【0015】
更に、本発明によれば、上記クッション体において、0.01〜0.2の見掛比重を有するスチレン系樹脂を発泡樹脂粒子として使用することができる。
上記のように特定の見掛比重を有するスチレン系の発泡樹脂粒子を使用することで、発泡樹脂粒子の強度を保ち、クッション体の重量が必要以上に重くなることを防ぐことができる。
【0016】
また、本発明によれば、上記のクッション体において、残留スチレン系単量体の量が500ppm以下であるスチレン系の発泡樹脂粒子又は揮発性有機化合物含有量が1000ppm以下の発泡樹脂粒子を使用することができる。
上記発泡樹脂粒子を使用することで、スチレン系単量体又は揮発性有機化合物に敏感な体質をもつとされる極少数の人が利用してもより快適なクッション体を提供することができる。
【0017】
更に、本発明によれば、上記クッション体において、袋体を伸縮性の素材で構成することが好ましい。
上記袋体を使用すれば、以下の効果を奏する。まず、上記発泡樹脂粒子が有する効果、すなわち発泡樹脂粒子同士が極めて小さな力で流動する滑りやすい性質を有することで、クッション体の手触り、感触を飛躍的に向上させることができる。また、袋体に伸縮性の素材を使用することで、クッション体の一部が圧縮された際に、充填された粒子が圧縮部位から他の部位に移動し、移動した粒子の容積を他の部位に位置する袋体が伸びて変形することで許容できるので、粒子の移動の許容範囲をより大きくすることができる。加えて、発泡樹脂粒子と袋体のこれら効果の相乗により、より好感触のクッション体を提供することができる。
【0018】
例えば、袋体の表面に目鼻口等の顔のプリントを施した場合、上記発泡樹脂粒子と袋体の性質により、顔に表情を与える効果(アニメーション効果と称する)を発揮させることができる。
【0019】
加えて、人が乗ったり抱いたりするクッション体の場合、上記相乗効果により、適度に皮膚刺激されて、脳内により多くのアルファー波がでることが予想される。その結果、人をよりリラックスさせやすいクッション体の提供が期待できる。
【0020】
また、本発明によれば、上記クッション体において、開閉可能なファスナーが二重に設けられた袋体を使用することができる。
上記袋体を使用すれば、袋体からの充填材の漏れ出しをより効果的に防ぐことができる。
【0021】
また、本発明によれば、400〜900μmの平均粒子径と、1〜3Nの部分圧縮荷重を見掛比重で除した値とを有する発泡樹脂粒子と、流動促進剤とからなり、流動促進剤の含有量が、前記発泡樹脂粒子100重量部に対して0.4〜1.5重量部であり、前記流動促進剤が、ステアリン酸、ラウリン酸あるいはパルミチン酸である脂肪酸と、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウムあるいはアルミニウムである金属との塩、又は炭酸カルシウムであるクッション体充填用発泡樹脂粒子が提供される。
上記クッション体充填用発泡樹脂粒子を使用することで、上記した優れた特性を有するクッション体を提供することができる。
【0022】
本発明のクッション体は、袋体と、その中に封入される充填材とからなる。充填材は、クッション体充填用発泡樹脂粒子からなる。
本発明のクッション体充填用発泡樹脂粒子を構成する発泡樹脂粒子としては、スチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等の発泡樹脂粒子を使用することができる。また、発泡樹脂粒子の平均粒子径は400〜900μmであり、これらの中でも平均粒子径が500〜850μmである発泡樹脂粒子は、異音発生の抑制、より好適な感触を得ることができる点から好ましい。また、発泡樹脂粒子が、上記の平均粒子径を備えた粒子であって、かつ2mmを超える大きさの粒子径の粒子を実質上含まない場合、異音発生の抑制と好適な感触の点において格段に優れた効果を発揮できるのでより好ましい。なお、平均粒子径の測定法は実施例において説明する。
【0023】
次に、クッション体充填用発泡樹脂粒子においては、発泡樹脂粒子が、3N以下の部分圧縮荷重を見掛比重で除した値を有する。この値が、3Nより大きい場合は、異音の発生を抑制する効果が不十分である。より好ましい部分圧縮荷重を見掛比重で除した値は、1〜3Nである。なお、部分圧縮荷重及び見掛比重の測定法は実施例において説明する。
【0024】
また、クッション体充填用発泡樹脂粒子においては、流動促進剤(流動化剤)の含有量が、前記発泡樹脂粒子100重量部に対して0.4〜1.5重量部である。この流動促進剤は、発泡樹脂粒子の滑剤としての働きを有し、この働きにより発泡樹脂粒子が流動する際に擦れて生じる異音を抑制することができる。なお、本明細書における流動促進剤の含有量とは、充填材に実際に含まれる流動促進剤の量を意味し、樹脂粒子への原料としての添加量を意味するものではない。
【0025】
流動促進剤とは、例えば脂肪酸(ステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸)と金属(マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、アルミニウム)との塩、炭酸カルシウム、ポリエチレンワックス等が挙げられる。この中でも、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムが特に好ましい。流動促進剤の含有量が0.4重量部未満では流動性が不十分になる場合があり、異音の発生を抑制する効果が不十分となり易く、流動促進剤を1.5重量部を超えて含有してもさらなる効果が期待できない。また、0.45〜1.2重量部含有することがより好ましい。なお、流動促進剤の含有量の測定法は実施例において説明する。
【0026】
ここで、本発明のクッション体充填用発泡樹脂粒子は、以下の構成を備えている。すなわち、400〜900μmの平均粒子径と、3N以下の部分圧縮荷重を見掛比重で除した値とを有する発泡樹脂粒子と、流動促進剤とからなり、流動促進剤の含有量が、前記発泡樹脂粒子100重量部に対して0.4〜1.5重量部であるクッション体充填用発泡樹脂粒子である。
【0027】
クッション体充填用発泡樹脂粒子は、0.01〜0.2の見掛比重を有していることが好ましい。見掛比重が0.2より大きい場合、クッション体が重くなるので好ましくなく、0.01未満の場合クッション体充填用発泡樹脂粒子の強度が弱くなるので好ましくない。より好ましい見掛比重は、0.015〜0.05である。
【0028】
クッション体充填用発泡樹脂粒子は、本発明の効果を阻害しない限り、粒子を構成する気泡の形状、気泡径、気泡数等は特に限定されない。特に、本発明者等は、発泡樹脂粒子を、その直径を含む面で切断したとき、直径方向において、25〜80個/mmの単位長さあたりの気泡数を有する発泡樹脂粒子が、クッション体の性能をより向上させることを見い出している。気泡数が25個/mm未満の場合、粒子同士の流動性が不十分となり易く、異音が発生しやすくなるので好ましくなく、80個/mmより多い場合、気泡を保持する気泡膜が薄くなり、発泡樹脂粒子の強度が弱くなるので好ましくない。なお、気泡数の測定法は実施例において説明する。
【0029】
クッション体充填用発泡樹脂粒子は、より好適な感触を得ることができる点からスチレン系樹脂からなることが好ましい。このスチレン系樹脂として、特に残留スチレン系単量体の量が500ppm以下であるスチレン系樹脂粒子を使用することが好ましい。この樹脂粒子を発泡させれば、残留スチレン系単量体の量が500ppm以下である発泡樹脂粒子を得ることができ、その結果、最近のシックハウス症候群や化学物質過敏症に係るとされるこれらの化合物の含有量を極力減らすことができ、これらの物質に敏感な体質をもつとされる極少数の人に対してもより快適なクッション体を提供することができる。なお、残留スチレン系単量体はこれらの点からはできるだけ少ないことが好ましく、具体的には300ppm以下がより好ましく、150ppm以下が更に好ましく、よりゼロに近い方が特によい。
【0030】
これらの発泡樹脂粒子は、例えばスチレン系樹脂粒子に発泡剤を含有させた後、この粒子を蒸気等の熱を利用して発泡させて製造することができる。また、発泡スチレン系樹脂粒子の中でも、発泡樹脂粒子の揮発性有機化合物含有量を1000ppm以下に抑制した発泡樹脂粒子はクッション体充填用として最も好ましい。このような揮発性有機化合物含有量が1000ppm以下である発泡樹脂粒子は、後述する発泡剤の中でも炭酸ガス、窒素、空気等を主成分とする発泡剤を使用することで製造することができる。なお、揮発性有機化合物含有量はシックハウス症候群を抑制する点からはできるだけ少なく、よりゼロに近い方が好ましい。
【0031】
発泡樹脂粒子中の揮発性有機化合物としては、残留スチレン系単量体に加えて、例えばトルエン、エチルベンゼン、クメン、プロピルベンゼン等の芳香族炭化水素や、ブタン、ペンタン等の脂肪族炭化水素等が挙げられる。より具体的には、ガスクロマトグラフィーで測定して得られるクロマトグラフにおいて、炭素数16の脂肪族炭化水素であるn−ヘキサデカン(常温沸点が286℃)より短い時間で現われる炭化水素系の有機化合物であって、トルエン、スチレン等の芳香族炭化水素や、ブタン、ペンタン等の脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキサン等の環式脂肪族炭化水素等の炭化水素類が挙げられる。
【0032】
発泡樹脂粒子中の残留スチレン系単量体の量を低減するには、例えば、懸濁重合でスチレンに対し0.05重量%以上の高温開始型の重合触媒を用い、最終の重合温度を115℃以上とするのが好ましい。
高温開始型の重合触媒としては、例えばt−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシアセテート、2,2−t−ブチルパーオキシブタン等の半減期10時間を得るための温度が100〜115℃のものが特に好ましい。
【0033】
また、上記発泡樹脂粒子を得るために使用される発泡剤としては、例えばプロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素;シクロブタン、シクロペンタン等の脂環族炭化水素;塩化メチル、ジクロルフルオロメタン等のハロゲン化炭化水素等の物理発泡剤;更には炭酸ガス、窒素、空気等の無機ガスが使用できる。これらの発泡剤は1種類を単独で、又は2種以上を併用して使用できるが、揮発性有機化合物含有量が1000ppm以下である発泡樹脂粒子を得るためには、これらの発泡剤の中でも炭酸ガス、窒素、空気等を主成分として使用することが好ましい。また、発泡剤は、樹脂粒子100重量部に対して1〜20重量部になる程度の量が好ましい。なお、発泡剤として炭酸ガス等を使用する場合には、発泡剤を含浸する際の圧力を10〜30kg/cm2G、含浸時間は1〜10時間程度とするのが好ましい。
【0034】
クッション体充填用発泡樹脂粒子を得るために、造核剤を重合時及び/又は含浸時に添加してもよい。造核剤を添加することで気泡数を調節することができる。造核剤の添加量は、所望する気泡数が得られるように適宜調節されるが、通常樹脂粒子100重量部に対して0.005〜1重量部である。なお、気泡数の調節は、発泡剤の種類及び添加量を選択することによっても行うことができる。
【0035】
クッション体充填用発泡樹脂粒子が、スチレン系樹脂粒子からなる場合に使用できるスチレン系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレン、2,4−ジクロロスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−オクチルスチレン、スチレンスルホン酸、スチレンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0036】
また、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル等のアクリル酸の炭素数1〜10のアルキルエステル;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル等のメタクリル酸の炭素数1〜10のアルキルエステル;ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート等の水酸基を有する不飽和化合物;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル基含有不飽和化合物;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の有機酸ビニル化合物;エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブテン等の不飽和モノオレフィン類;ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等のジエン化合物;塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニル等のハロゲン化ビニル;ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルヘキシルケトン等のビニルケトン類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類;N−ビニルピロリドン、N−ビニルインドール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルピロール等のN−ビニル化合物;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド等のアミド基を有する不飽和化合物;アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸;N−フェニルマレイミド、N−(メチル)フェニルマレイミド、N−(ヒドロキシ)フェニルマレイミド、N−(メトキシ)フェニルマレイミド、N−安息香酸マレイミド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−n−プロピルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−n−ブチルマレイミド、N−イソブチルマレイミド、N−t−ブチルマレイミド等のマレイミド系化合物;ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート等の架橋性多官能ビニル化合物;グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等のエポキシ基を有する不飽和化合物、等の各種のビニル系化合物を併用してもよい。
【0037】
上記したこれらのスチレン系単量体等を、例えばポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子、ピロリン酸マグネシウム、第3燐酸カルシウム等の難溶性無機塩等を用い、更には界面活性剤を併用して懸濁重合して0.2〜0.955mm程度の平均粒子径の樹脂粒子を重合することができる。なお、単量体の水性媒体への添加は、予め一括に仕込んでもよいし、徐々に添加しながら行ってもよい。
【0038】
更に、必要に応じて難燃剤、難燃助剤、粒度分布調整剤等の添加剤を適宜添加したり、ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム等のゴム成分を混合したりすることもできる。更に、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ステアリン酸モノグリセライド等を帯電防止剤として使用してもよい。また、これらの他の剤と共に、少量のポリブテン、エチレングリコール、シリコンオイル等の展着材を添加してよい。
【0039】
また、スチレン系発泡樹脂粒子は、このようにして得られたスチレン系発泡性樹脂粒子を蒸気等を使用して加熱し発泡させて製造する。発泡させる方法としては、具体的には、例えば円筒形の予備発泡機を用いて、スチーム等で加熱し発泡させる等の方法が使用できる。本発明のスチレン系発泡樹脂粒子の発泡倍率は約5〜100倍(見掛比重0.01〜0.2)であることが好ましい。中でも約20〜65倍(見掛比重0.015〜0.05)のものは極めて良好な感触を得ることができる。
【0040】
クッション体充填用発泡樹脂粒子において、発泡樹脂粒子に流動促進剤を含有させる方法として次の方法が挙げられる。例えば、発泡樹脂粒子形成用の単量体に含ませる方法、発泡剤含浸前かつ重合完了後の樹脂粒子に添加して含ませる方法、発泡剤を含浸させた発泡性樹脂粒子に添加して含ませる方法、発泡後の発泡樹脂粒子に添加して含ませる方法が挙げられる。この内、発泡性樹脂粒子に添加して含ませる方法は、発泡樹脂粒子の製造が容易であるとの観点から好ましい。
【0041】
流動促進剤は、粉末、膜等のいずれの形態で発泡樹脂粒子に含有させてもよい。
粉末の場合、その平均粒子径は、少なくとも発泡樹脂粒子の平均粒子径より小さいことが好ましく、具体的には0.1〜100μmの範囲が挙げられ、より好ましい範囲は0.1〜30μmである。別の観点から、流動促進剤の平均粒子径は、発泡樹脂粒子の平均粒子径の1/1000〜1/10程度の範囲であることが好ましい。また、粉末の形状は、球状、針状、鱗片状、塊状、不定形状等いずれでもよい。また、添加する流動促進剤に対してポリブテン、ポリエチレングリコール、シリコンオイル等を展着材として添加してよい。展着材の添加割合は、添加する流動促進剤100重量部に対して1〜20重量部であることが好ましい。
【0042】
なお、展着材を使用しない場合は、発泡樹脂粒子に所定量の流動促進剤が含有されるように撹拌条件を適宜調整することが好ましい。例えば、ヘンシェルミキサーのような撹拌機を使用して、比較的高いせん断力を粒子に付与する条件下で撹拌することが好ましい。展着材を使用する場合は、展着材が発泡樹脂粒子に流動促進剤が含有されることを助けるので、使用しない場合より比較的緩やかな条件で撹拌しても、発泡樹脂粒子に流動促進剤を含有させることができる。
【0043】
膜の場合、例えば、流動促進剤を溶剤に溶解し、得られた溶液を樹脂粒子に噴霧した後乾燥する方法、溶液に樹脂粒子を浸漬した後乾燥する方法等により膜を形成することが可能である。更には、流動促進剤が、比較的低温で溶融する場合、溶融した流動促進剤を塗布又は浸漬することにより膜を形成することも可能である。
【0044】
本発明のクッション体に使用できる袋体は、伸縮性を有する素材、化学繊維製や絹、木綿等からできた布等が使用できる。この内、優れた感触性を付与できる点から袋体は伸縮性を有する素材で構成されることが好ましい。この伸縮性を有する素材としては、弾性を有する例えばスパンデックス(ポリウレタン弾性糸)等が最も好ましい。
【0045】
上記袋体を使用すれば、以下の効果を奏する。まず、上記発泡樹脂粒子が有する効果、すなわち発泡樹脂粒子同士が極めて小さな力で流動する滑りやすい性質を有することで、クッション体の手触り、感触を飛躍的に向上させることができる。また、袋体に伸縮性の素材を使用することで、クッション体の一部が圧縮された際に、充填された粒子が圧縮部位から他の部位に移動し、移動した粒子の容積を他の部位に位置する袋体が伸びて変形することで許容できるので、粒子の移動の許容範囲をより大きくすることができる。加えて、発泡樹脂粒子と袋体のこれら効果の相乗により、より好感触のクッション体を提供することができる。
【0046】
また、異音の発生を抑え、好適な感触を発現させ、かつ恒久的なクッション性を充足させるために、上述したクッション体充填用発泡樹脂粒子が充填材として封入されているので、袋体からこれらの充填材が漏れ出さないように開閉可能なファスナーを二重に設けた構造とすることがより好ましい態様である。また、袋体自体を二重構造とすることも有効である。
更に、1つの大きな袋体中に、充填材が封入された袋体を複数個入れた構成とすることも可能である。この場合、複数個の袋体中の充填材は、それぞれ異なる触感を有するものを使用してもよい。
【0047】
クッション体は、ベッド、マットレス、枕、ぬいぐるみ、クッション、玩具、緩衝材、シール材、防音材、断熱材等として使用するに好適なクッション性用品となるクッション体を提供することできる。
上記クッション体の内、人が乗ったり、抱いたりするクッション体の場合、上記相乗効果により、適度に皮膚刺激されて、脳内により多くのアルファー波がでることが予想される。その結果、人をよりリラックスさせやすいクッション体の提供が期待できる。
【0048】
更には、例えば、袋体の表面に目鼻口等の顔のプリントを施してもよい。その場合、上記発泡樹脂粒子と袋体の性質により、顔に表情を与える効果(アニメーション効果)を発揮させることができる。
【実施例】
【0049】
以下、本発明を実施例及び比較例に基づき更に詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定されることはない。なお、評価方法を以下に示す。
<平均粒子径の測定方法>
本実施例において平均粒子径とはD50で表現される値である。具体的には、ふるい目開き4.00mm、目開き3.35mm、目開き2.80mm、目開き2.36mm、目開き2.00mm、目開き1.70mm、目開き1.40mm、目開き1.18mm、目開き1.00mm、目開き0.85mm、目開き0.71mm、目開き0.60mm、目開き0.50mm、目開き0.425mm、目開き0.355mm、目開き0.300mm、目開き0.250mm、目開き0.212mm、目開き0.180mmのJIS標準ふるいで分級し、その結果から得られた累積重量分布曲線を元にして累積重量が50%となる粒子径(メディアン径)を本実施例における平均粒子径と称する。
【0050】
<流動促進剤の含有量の測定方法>
発泡樹脂粒子1.0gを精秤してるつぼ中にいれ、450℃で3時間加熱して灰化する。次に、灰に濃塩酸2mlを加え蒸留水で25mlにメスアップする。その後、ICP−AESにて金属量を測定し、分子量換算で脂肪族金属塩量を算出し、この量を発泡樹脂粒子100重量部に対する量に換算した値を流動促進剤の含有量とする。ICP−AESの測定条件及び脂肪族金属塩量の算出式を以下に示す。
(測定条件)
装置:SEIKO ICP SPS−4000
測定波長:Zn(213.856nm)、Mg(285.213nm)、
Ca(317.933nm)
測光高さ:10.0mm
積分条件:3回−1秒(積算1回)
高周波出力:1.30kw
ガス流量:プラズマガス流量16.0リットル/分
キャリアガス流量1.0リットル/分
補助ガス流量0.5リットル/分
(脂肪族金属塩量の算出式)
ステアリン酸亜鉛=Zn量×(631.4/65.4)
ステアリン酸マグネシウム=Mg量×(590.3/24.3)
ステアリン酸カルシウム=Ca量×(606.1/40.1)
【0051】
<部分圧縮荷重の測定方法>
増田理化工業社製ガラスビーカー(容量200ml、胴径67mm、高さ89mm)に発泡樹脂粒子を200ml充填する。次いで、発泡樹脂粒子に直径35mmのSUS製の円柱を20mm/分の速度で10mm押し込んだときの荷重を、テンシロン万能試験機UCT−10T(ORIENTEC CORPORATION社製)で測定し、その値を部分圧縮荷重と称する。
【0052】
<見掛比重の測定方法>
パウダテスタ(ホソカワミクロン社製)の見掛比重測定用カップ(内容積100ml)に発泡樹脂粒子を静かに充填し、付属のブレードを垂直に立てて発泡樹脂粒子の表面をすりきり、上皿天秤で重量を測定し、測定値を100で割ることで得られた値を見掛比重と称する。
【0053】
<気泡数の測定方法>
発泡樹脂粒子をカミソリで約半分にカットし、その断面の顕微鏡写真を撮り、粒子の直径方向に線1を引き、線1が掛かっている気泡の数を計測し、計測値を1mm当りの数に換算する。次に、線1に垂直な方向に線2を引き、前記と同様に気泡の数を計測し、1mm当りの数に換算する。得られた2つの1mm当りの気泡の数を平均し、小数点以下を四捨五入する。この方法を発泡樹脂粒子5個について行い、最大値と最小値を除いた値を平均し、四捨五入することにより得られた値を気泡数と称する。
【0054】
<異音試験>
伸縮性を有する素材であるスパンデックス製(カネボウ合繊社製ベルーナ6994)の二重ファスナーの二重袋(サイズ20cm×20cm)に、発泡樹脂粒子を2リットル充填し、直径10cmの円柱を使用し、2cm/秒の速度で圧縮したときの異音の発生の有無を評価する。異音が発生する場合を×、発生しない場合を○とする。
【0055】
<感触試験>
伸縮性を有する素材であるスパンデックス製(カネボウ合繊社製ベルーナ6994)の二重ファスナーの二重袋(サイズ20cm×20cm)に、発泡樹脂粒子を2リットル充填し、評価者10人で感触の評価を行った。8人以上が好感触と判断した場合を◎、6〜7人の場合を○、5人以下の場合を×とし、6人以上が好感触を判断したクッション体を合格とする。
【0056】
<残留スチレン系単量体量の測定方法>
発泡樹脂粒子をジメチルホルムアミドに溶解し、内部標準液(シクロペンタノール)を加えてGCにより測定する。ただし、スチレン系単量体のピークについては、スチレンと内部標準液とを特定比率で混合した標準試料を作製し、これを測定して特定する。
GC:島津製作所(株)製 GC−14A
カラム:PEG−20M PT25% 60/80(2.5m)
カラム温度:105℃
検出器(FID)温度:220℃
【0057】
<揮発性有機化合物の含有量>
以下に示す三種類の測定法によって得られた値を合計して求める。
(炭素数5以下の炭化水素化合物の測定)
発泡樹脂粒子を150℃の熱分解炉に入れ、揮発した炭化水素をガスクロマトグラフィーにて測定する。
ガスクロマトグラフィー(GC):島津製作所(株)製 GC−14B
熱分解炉:島津製作所(株)製 PYR−1A
カラム:ポラパックQ 80/100(3mmφ×1.5m)
カラム温度:100℃
検出器(FID)温度:120℃
(炭素数6以上の炭化水素であって、ガスクロマトグラムに現われるスチレンのピークまでの炭化水素の測定)
発泡樹脂粒子をジメチルホルムアミドに溶解し、内部標準液(シクロペンタノール)を加えてGCにより測定する。ただし、特定できないピークについてはトルエンの検出量に換算して定量する。
GC:島津製作所(株)製 GC−14A
カラム:PEG−20M PT25% 60/80(2.5m)
カラム温度:105℃
検出器(FID)温度:220℃
(ガスクロマトグラムに現われるスチレンの次のピークから炭素数16(n−ヘキサデカン)までの炭化水素の測定)
発泡樹脂粒子をクロロホルムに溶解し、ガスクロマトグラフ質量分析計(GCMS)にて測定する。ただし、試験片を溶解しない溶剤のみの空試験を行い、空試験の検出物質量を差し引く。更に、特定できないピークについてはトルエンの検出量に換算して定量する。
GCMS:島津製作所(株)製 QP5000
カラム:J&W Scientific社製 DB−1
(1μm×60m 0.25mmφ)
測定条件:カラム温度
(60℃で1分保持した後、10℃/分で300℃まで昇温)
スプリット比:10
キャリアガス:He(1ml/min)
インターフェイス温度:260℃
【0058】
(実施例1)
100リットルのオートクレーブに、120gのリン酸三カルシウム(太平化学社製;商品名第三リン酸カルシウム)と、0.24gの亜硫酸水素ナトリウム及び0.24gの過硫酸カリウムを加え、更に133gの過酸化ベンゾイル(純度75%、日本油脂社製;商品名ナイパーBW)、28gのt−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネート(純度90%、日本油脂社製;商品名パーヘキシルI)、40kgのイオン交換水及び40kgのスチレン単量体を混合して仕込み、撹拌下で溶解及び分散させ懸濁液を形成した。
【0059】
次に、200rpmの撹拌下でスチレン単量体を87℃で8時間、更に125℃で2.5時間重合反応させた。反応終了後、冷却し、オートクレーブから内容物を取り出し、遠心分離工程に付した後、乾燥させてスチレン樹脂粒子を得た。得られたスチレン樹脂粒子を0.25〜0.355mmの粒子に篩い分けた。
【0060】
次に、5リットルのオートクレーブに2000gの水、12gのピロリン酸マグネシウム及び0.3gのドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、0.4gのジラウリル−3,3'−チオジプロピオネート、0.6gのエチレンビスステアリン酸アマイドを仕込み、水性媒体とした。この水性媒体に、0.25〜0.355mmに篩い分けた上記スチレン樹脂粒子を2000g加えて300rpmで撹拌した。
【0061】
次いで、水性媒体の温度を110℃に上げ、この温度を維持しながら180gのペンタンを圧入し、1時間30分間含浸させ、その後冷却することで発泡性スチレン樹脂粒子を得た。
【0062】
発泡性スチレン樹脂粒子850gをステアリン酸亜鉛5.95g(平均粒子径約15μm:鱗片状:流動促進剤:0.7重量部)及びポリエチレングリコール0.17g(展着材)を用いて、ヘンシェルミキサーで高速混合することにより表面被覆し、内容積50リットルのバッチ型予備発泡機で水蒸気により均一加熱することで、発泡樹脂粒子を得た。得られた発泡樹脂粒子を30℃の乾燥室で1日乾燥させた。得られた発泡樹脂粒子の平均粒子径、流動促進剤の含有量、部分圧縮荷重、見掛比重、気泡数、残留スチレン系単量体量を測定し、異音試験及び感触試験を行った。発泡樹脂粒子には、2mmを超える大きさの粒子は含まれていなかった。結果を表1に示す。
【0063】
(実施例2)
ステアリン酸亜鉛の添加量を8.50g(1.0重量部)にすること以外は実施例1と同様にして発泡樹脂粒子を得た。得られた発泡樹脂粒子の平均粒子径、流動促進剤の含有量、部分圧縮荷重、見掛比重、気泡数、残留スチレン系単量体量を測定し、異音試験及び感触試験を行った。発泡樹脂粒子には、2mmを超える大きさの粒子は含まれていなかった。結果を表1に示す。
【0064】
(実施例3)
ステアリン酸亜鉛の添加量を15.3g(1.8重量部)にすること以外は実施例1と同様にして発泡樹脂粒子を得た。得られた発泡樹脂粒子の平均粒子径、流動促進剤の含有量、部分圧縮荷重、見掛比重、気泡数、残留スチレン系単量体量を測定し、異音試験及び感触試験を行った。発泡樹脂粒子には、2mmを超える大きさの粒子は含まれていなかった。結果を表1に示す。
【0065】
(比較例1)
ステアリン酸亜鉛の添加量を3.40g(0.4重量部)にすること以外は実施例1と同様にして発泡樹脂粒子を得た。得られた発泡樹脂粒子の平均粒子径、流動促進剤の含有量、部分圧縮荷重、見掛比重、気泡数を測定し、異音試験及び感触試験を行った。発泡樹脂粒子には、2mmを超える大きさの粒子は含まれていなかった。結果を表1に示す。
【0066】
(実施例4)
ステアリン酸亜鉛をステアリン酸マグネシウム(平均粒子径約18μm:鱗片状)にすること以外は実施例1と同様にして発泡樹脂粒子を得た。得られた発泡樹脂粒子の平均粒子径、流動促進剤の含有量、部分圧縮荷重、見掛比重、気泡数、残留スチレン系単量体量を測定し、異音試験及び感触試験を行った。発泡樹脂粒子には、2mmを超える大きさの粒子は含まれていなかった。結果を表1に示す。
【0067】
(実施例5)
ステアリン酸亜鉛を炭酸カルシウム(平均粒子径約28μm:塊状)にすること以外は実施例1と同様にして発泡樹脂粒子を得た。得られた発泡樹脂粒子の平均粒子径、流動促進剤の含有量、部分圧縮荷重、見掛比重、気泡数、残留スチレン系単量体量を測定し、異音試験及び感触試験を行った。発泡樹脂粒子には、2mmを超える大きさの粒子は含まれていなかった。結果を表1に示す。
【0068】
(実施例6)
ジラウリル−3,3'−チオジプロピオネートを0.6g使用し、ステアリン酸亜鉛の添加量を4.25g(0.50重量部)にすること以外は実施例1と同様にして発泡樹脂粒子を得た。得られた発泡樹脂粒子の平均粒子径、流動促進剤の含有量、部分圧縮荷重、見掛比重、残留スチレン系単量体量を測定し、異音試験及び感触試験を行った。発泡樹脂粒子には、2mmを超える大きさの粒子は含まれていなかった。結果を表1に示す。
【0069】
また、発泡樹脂粒子の断面の写真を図1に示す。この写真を用いた気泡数の測定方法を例示する。例えば、図1中の線1(長さ826.65μm)にかかる気泡数は38個(46.0個/mm)である。また、この線1に垂直で、この線1の中心を通る線2(長さ900.00μm)にかかる気泡数は44個(48.8個/mm)である。従って、この粒子の気泡数は47個/mmである。同様にして、任意の4個の粒子の気泡数を測定したところ、46個/mm、47個/mm、47個/mm、46個/mmであり、実施例6の気泡数は47個/mmである。
【0070】
(実施例7)
ジラウリル−3,3'−チオジプロピオネートを1.0g使用し、ステアリン酸亜鉛の添加量を8.50g(1.0重量部)にすること以外は実施例1と同様にして発泡樹脂粒子を得た。得られた発泡樹脂粒子の平均粒子径、流動促進剤の含有量、部分圧縮荷重、見掛比重、気泡数、残留スチレン系単量体量の測定を測定し、異音試験及び感触試験を行った。発泡樹脂粒子には、2mmを超える大きさの粒子は含まれていなかった。結果を表1に示す。
【0071】
(比較例2)
0.5〜0.71mmに篩い分けたスチレン樹脂粒子を使用すること以外は実施例1と同様にして発泡樹脂粒子を得た。得られた発泡樹脂粒子の平均粒子径、流動促進剤の含有量、部分圧縮荷重、見掛比重、気泡数、残留スチレン系単量体量の測定を測定し、異音試験及び感触試験を行った。発泡樹脂粒子には、約18重量%の割合で2mmを超える粒子が含まれていた。結果を表1に示す。
【0072】
(実施例8)
発泡性スチレン樹脂粒子を730g使用し、ステアリン酸亜鉛の添加量を5.11g(0.7重量部)にすること以外は実施例1と同様にして発泡樹脂粒子を得た。得られた発泡樹脂粒子の平均粒子径、流動促進剤の含有量、部分圧縮荷重、見掛比重、気泡数、残留スチレン系単量体量の測定を測定し、異音試験及び感触試験を行った。発泡樹脂粒子には、2mmを超える大きさの粒子は含まれていなかった。結果を表1に示す。
【0073】
(実施例9)
内容積100リットルの反応器に、純水40kg、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ2.2g、ピロリン酸マグネシウム60gを入れ水性媒体とした。次にベンゾイルパーオキサイド(純度75%)165g、t−ブチルパーオキシベンゾエート33g及びポリエチレンワックス(分子量1000)22gを溶解したスチレン44kgを撹拌しながら加えて懸濁させ、90℃に昇温して重合を開始した。比重法で測定した重合転化率が95重量%まで重合が進行した時点で、反応器を126℃に昇温して2時間保持した後、常温まで冷却して取り出して、スチレン樹脂粒子[A]を得た。ここで得られたスチレン樹脂粒子中の残留スチレンをガスクロマトグラフで測定したところ、283ppmであった。
【0074】
スチレン樹脂粒子[A]のうち、平均粒径0.25〜0.3mmのもの15kgを、内容量が30リットルの回転式耐圧容器に入れた後、展着剤としてポリエチレングリコール300を5g、流動促進剤としてステアリン酸マグネシウムを105g(0.7重量部)と炭酸カルシウム5g(0.03重量部)を添加して容器を回転させ、樹脂粒子の表面に付着させた。次いで回転を停止してから容器内に炭酸ガスを圧入して、25℃、30kg/cm2Gに6時間保って樹脂粒子内に炭酸ガスを含浸させ、発泡性スチレン樹脂粒子を得た。
【0075】
こうして得られた発泡性スチレン樹脂粒子を耐圧容器から取り出し、直ちに攪拌機付き発泡機缶内に投入した後、投入水蒸気圧力が1.2kg/cm2Gの水蒸気を発泡機缶内に導入して発泡樹脂粒子を得た。発泡樹脂粒子はスチレン系単量体の量を121ppm含み、上述した三種類の測定法によって得られた揮発性有機化合物含有量を合計したスチレン系単量体以外の量は562ppmであった。したがって、発泡樹脂粒子に含まれる揮発性有機化合物含有量は683ppmであった。
【0076】
得られた発泡樹脂粒子の平均粒子径、流動促進剤の含有量、部分圧縮荷重、見掛比重、気泡数、残留スチレン系単量体量を測定し、異音試験及び感触試験を行った。発泡樹脂粒子には、2mmを超える大きさの粒子は含まれていなかった。結果を表1に示す。なお、この実施例における流動促進剤の含有量は、ステアリン酸マグネシウムと炭酸カルシウムの合計量を意味する。
【0077】
【表1】
【0078】
実施例1〜3と比較例1とから、流動促進剤の含有量が、0.4〜1.5重量部の範囲内の発泡樹脂粒子は、クッション体に優れた性質を与えることがわかる。
また、実施例1〜9から、流動促進剤が異なっても、その効果はほぼ同じであることがわかる。
更に、実施例1と比較例2とから、発泡樹脂粒子の平均粒子径が、400〜900μmの範囲内であれば、優れた性質のクッション体が得られることがわかる。
【発明の効果】
【0079】
本発明のクッション体によれば、充填材として、400〜900μmの極めて小さな粒子径の発泡樹脂粒子を使用し、かつそれぞれの発泡樹脂粒子同士が極めて小さな力で流動する滑りやすいものとすることで、手触りや感触を飛躍的に向上させることができる。また、この粒子が使用されたクッション体は、異音を生じて不快感を与えることもない。
【0080】
また、発泡樹脂粒子の直径を含む面で切断したとき、直径方向において、25〜80個/mmの単位長さあたりの気泡数を有する発泡樹脂粒子を使用することで、異音の発生がより少ないクッション体を提供することができる。
更に、0.01〜0.2の見掛比重を有するスチレン系樹脂を発泡樹脂粒子を使用することで、発泡樹脂粒子の強度を保ち、クッション体の重量が必要以上に重くなることを防ぐことができる。
【0081】
また、残留スチレン系単量体の量が500ppm以下であるスチレン系の発泡樹脂粒子又は揮発性有機化合物含有量が1000ppm以下の発泡樹脂粒子を使用することで、スチレン系単量体又は揮発性有機化合物に敏感な体質をもつとされる極少数の人が利用してもより快適なクッション体を提供することができる。
【0082】
更に、袋体を伸縮性の素材で構成すれば、以下の効果を奏する。まず、上記発泡樹脂粒子が有する効果、すなわち発泡樹脂粒子同士が極めて小さな力で流動する滑りやすい性質を有することで、クッション体の手触り、感触を飛躍的に向上させることができる。また、袋体に伸縮性の素材を使用することで、クッション体の一部が圧縮された際に、充填された粒子が圧縮部位から他の部位に移動し、移動した粒子の容積を他の部位に位置する袋体が伸びて変形することで許容できるので、粒子の移動の許容範囲をより大きくすることができる。加えて、発泡樹脂粒子と袋体のこれら効果の相乗により、より好感触のクッション体を提供することができる。
【0083】
例えば、袋体の表面に目鼻口等の顔のプリントを施した場合、上記発泡樹脂粒子と袋体の性質により、顔に表情を与える効果(アニメーション効果と称する)を発揮させることができる。
加えて、人が乗ったり抱いたりするクッション体の場合、上記相乗効果により、適度に皮膚刺激されて、脳内により多くのアルファー波がでることが予想される。その結果、人をよりリラックスさせやすいクッション体の提供が期待できる。
【0084】
また、開閉可能なファスナーが二重に設けられた袋体を使用すれば、袋体からの充填材の漏れ出しをより効果的に防ぐことができる。
更に、本発明のクッション体充填用発泡樹脂粒子を使用することで、上記した優れた特性を有するクッション体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】図1は、実施例6の発泡樹脂粒子の断面を電子顕微鏡で観察した図である。
Claims (4)
- 袋体の中に多数の発泡樹脂粒子が流動促進剤と共に充填材として封入されたクッション体であって、前記発泡樹脂粒子が、400〜900μmの平均粒子径と、1〜3Nの部分圧縮荷重を見掛比重で除した値とを有し、かつ流動促進剤の含有量が前記発泡樹脂粒子100重量部に対して0.4〜1.5重量部であり、前記流動促進剤が、ステアリン酸、ラウリン酸あるいはパルミチン酸である脂肪酸と、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウムあるいはアルミニウムである金属との塩、又は炭酸カルシウムであることを特徴とするクッション体。
- 袋体が伸縮性を有する素材で構成されている請求項1に記載のクッション体。
- 袋体には開閉可能なファスナーが二重に設けられてなる請求項1に記載のクッション体。
- 400〜900μmの平均粒子径と、1〜3Nの部分圧縮荷重を見掛比重で除した値とを有する発泡樹脂粒子と、流動促進剤とからなり、流動促進剤の含有量が、前記発泡樹脂粒子100重量部に対して0.4〜1.5重量部であり、前記流動促進剤が、ステアリン酸、ラウリン酸あるいはパルミチン酸である脂肪酸と、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウムあるいはアルミニウムである金属との塩、又は炭酸カルシウムであるクッション体充填用発泡樹脂粒子。
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