JP4502936B2 - 覆工板取付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、主に地下工事などで受け梁(受け部材)の上に敷設された覆工板を受け梁に固定するために用いられる覆工板取付け構造に関するものである。
地下鉄工事などの地下工事では、地表面部は交通に支障をきたさないように覆工板によって覆われているが、当該種の覆工板は一般に、地表面部に架け渡された受け梁の上に敷設され、例えば図14に図示するように、覆工板の下面板20を貫通し、その下側に突出した固定ボルト21のボルト軸部21aに取り付けられた挟持金具22が、さらに挟持金具22の下には、ボルト軸部21aに螺合するナット27が取り付けられ、固定ボルト21のボルト軸部21aの先端部とナット27、さらに挟持金具22の三者は溶接接合されている。
下面板20の上側に突出したボルト軸部21bに螺合された締付けナット23と下面板20との間に介在されたスプリング24の復元力によって受け梁25のフランジ25aを覆工板の下面板20とともに下側から強く挟み込むことによって受け梁25の上に一枚一枚固定されている(特許文献1参照)。
また特に、下面板20の下側面には、締付けナット23を締め付ける際の挟持金具22の供回りを防止する供回り防止板26が挟持金具22の縁端部に当接させて取り付けられ、これにより締付けナット23を締め付けても挟持金具22が締付けナット23および固定ボルト21と共に回転しない構造になっている。
特許第3366110号公報 実公昭40−16616号公報 実公昭42−1170号公報 実公昭46−8687号公報
しかし、上記した覆工板取付け構造では、挟持金具22が固定ボルト21に一体的に溶接されているため、受け梁25のフランジ25aが極端に厚い場合や薄い場合などに、固定ボルト21が挟持金具22と共に傾いてしまい、そのため締付けナット23の締付け作業が非常に困難になり、覆工板を受け梁25の上に確実に固定できないことがあった。
また、受け梁25のフランジ25aの板厚が厚くなるに伴って、締付けナット23を弛めて挟持金具22を下げる必要があるが、挟持金具22を下げすぎると、挟持金具22が供回り防止板26から外れてしまう。そのため、締付けナット23を締め付けた際、挟持金具22が締付けナット23および固定ボルト21と共に回転してしまうため、あまりフランジ25aの厚い受け梁25には使用できないという課題もあった。
本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、特に受け部材のフランジの板厚の変化に自由に対応でき、しかも締付けナットを確実に締め付けることができて覆工板を受け部材の上に強固に固定できるようにした覆工板取付け構造を提供することを目的とするものである。

請求項1記載の覆工板取付け構造は、受け部材の上に敷設された覆工板の下面板を貫通して配置された固定ボルトと当該固定ボルトの前記下面板の下側に突出したボルト軸部に取り付けられた挟持金具と当該挟持金具の下側に突出した前記固定ボルトのボルト軸部に螺合された取付けナットと前記下面板の上側に突出した前記固定ボルトのボルト軸部に螺合された締付けナットおよび前記下面板と前記締付けナット間のボルト軸部に介在されたスプリングをそれぞれ備えてなる覆工板取付け構造において、前記挟持金具は前記スプリングの復元力によって前記下面板に当接した一端側部を支点に上方向に回転して前記受け部材のフランジを挟み込むように取り付けられてなることを特徴とするものである。
本発明は特に、挟持金具が覆工板の下面板に当接した一端側部を支点にスプリングの復元力によって上方向に回転して、受け部材のフランジを覆工板の下面板とともに挟み込むように取り付けられていることで、受け梁のフランジが厚い場合、薄い場合のいずれの場合でも、固定ボルトは下面板に対して常に垂直に立設した状態を維持するため、締付けナットを確実に締め付けることができ、覆工板を受け部材の上に強固に固定することができる。
また、締付けナットを回して固定ボルトの上下方向に適宜移動することにより、受け部材のフランジの厚さに応じてスプリングの復元力、すなわち挟持金具の挟持力を調整することができる。
なお、覆工板の下側面に挟持金具の縁端部に当接させて供回り防止板を取り付けることで、締付けナットを締め付ける際の、挟持金具が締付けナットおよび固定ボルトとともに回転してしまうのを防止することができ、締付けナットを確実に締め付けることができる。
請求項2記載の覆工板取付け構造は、請求項1記載の覆工板取付け構造において、挟持金具と取付けナットとの当接部、および下面板と受け部材のフランジにそれぞれ当接した前記挟持金具の一端側部と他端側部に凸曲面部がそれぞれ設けられてなることを特徴とするものである。
本発明は特に、上記した各当接部が凸曲面で当接していることで、各当接部における力の伝達が円滑となるため、受け部材のフランジを無理なく確実に挟持することができる。また、挟持金具の動作が非常にスムーズとなり、作業性もよい。
なお、挟持金具と当該挟持金具の取付けナットとの当接部に設けられた凸曲面部は、挟持金具または取付けナットのいずれに設けられていてもよい。また、取付けナットは、固定ボルトのボルト軸部に螺合された後、溶接によってボルト軸部と一体化されている。
請求項3記載の覆工板取付け構造は、請求項1または2記載の覆工板取付け構造において、従来の供回り防止板に変わるもので、挟持金具に当該挟持金具の供回りを防止するための供回り防止部が設けられてなることを特徴とするものである。
本発明によれば、締付けナットを締め付ける際、挟持金具が締付けナットおよび固定ボルトとともに回転してしまうことがないため、締付けナットを確実に締め付けることができる。当該場合の供回り防止部としては、例えば、挟持金具側に突出した突起で、覆工板側に設けた掛止孔に掛止するようにしたものでよい。
請求項4記載の覆工板取付け構造は、請求項1〜3のいずれかに記載の覆工板取付け構造において、挟持金具に固定ボルトの回転を阻止するための回転止め部が設けられてなることを特徴とするものである。
本発明は、挟持金具を90度回転させるために、挟持金具に固定ボルトの回転を阻止するための回転止め部を設けることで、固定ボルトのボルト頭部を回転することにより、挟持金具をその回転に追従させることができる。
請求項5記載の覆工板取付け構造は、請求項4記載の覆工板取付け構造において、回転止め部は挟持金具の幅方向側の端部に設けられてなることを特徴とするものである。
挟持金具に形成された固定ボルトのボルト軸部の貫通孔は、受け部材のフランジの厚さの変化にも自由に対応できるように(図11(a),(b)参照)、挟持金具がボルト軸部に対して自由に傾くように挟持金具の長手方向に長い長孔に形成する必要があるが、回転止め部が挟持金具の幅方向側の端部に設けてあれば、回転止め部が貫通孔を形成する際の障害になることはないので、貫通孔を必要な大きさの長孔に形成することができる。
なお、この場合の回転止め部は挟持金具の幅方向の一端側にのみ、あるいは両端側に設けてもよい。また、回転止め部は特に形状にはこだわらないが、挟持金具の補強も兼ねるため、特に締付けナットを締め付けた際に曲げ応力の大きくなる部分を厚くまたは高く形成するのが望ましい。さらに、当該挟持金具は例えば鍛造などによって一体的に形成することができる。
請求項6記載の覆工板取付け構造は、請求項1〜5記載の覆工板取付け構造において、固定ボルトのボルト頭部と締付けナット間のボルト軸部に間隔保持用カラーが介在されてなることを特徴とするものである。
本発明によれば、締付けナットを回してボルト軸部の上方に移動させた際、締付けナットが間隔保持用カラーより上方には移動しないため、供回り防止部が補強板の掛止孔から外れてしまうことがない。
本発明は特に、挟持金具が覆工板の下面板に当接した一端側部を支点にスプリングの復元力によって上方向に回転して受け部材のフランジを覆工板の下面板とともに下側から強く挟み込むように取り付けられているため、受け梁のフランジが厚い場合、薄い場合のいずれの場合でも、固定ボルトは下面板に対して常に垂直に立設した状態にあり、したがって、締付けボルトを確実に締め付けることができ、覆工板を受け部材の上に非常に強固に固定することができる等の効果がある。
また、挟持金具の下側に突出したボルト軸部に取り付けられた挟持金具の取付け金具と前記挟持金具との当接部、前記覆工板の下面板と前記受け部材のフランジにそれぞれ当接した前記挟持金具の一端側部と他端側部に凸曲面部がそれぞれ設けられていることで、挟持金具の動作が非常にスムーズとなり、作業性も非常によい。
図1〜図6は、本発明に係る覆工板取付け構造の一例を示し、図において、H形鋼からなる受け部材(以下「受け梁」という)1の上に敷設された覆工板2の下面板2aを貫通して固定ボルト3が垂直に取り付けられ、当該固定ボルト3の下面板2aの下側に突出したボルト軸部3aにコイルスプリング4と挟持金具5がそれぞれ取り付けられている。
また、下面板2aの下側に補強板6が挟持金具5と対向した状態で取り付けられ、当該補強板6と挟持金具5との間に上記したコイルスプリング4が介在されている。
挟持金具5は受け梁1の軸直角方向(以下「挟持金具5の長手方向」という)に細長い長方形板状に形成されている。当該挟持金具5のボルト軸部3aを挟んだ受け梁1側とは反対側の端部(以下「挟持金具5の後端部」という)に真上に所定高さに突出した支点反力受け部5aが形成され、またボルト軸部3aを挟んで受け梁1の軸方向(挟持金具5の幅方向)の両端部に後述する取付けナット7の回転止め部5b,5bがそれぞれ垂設されている。
さらに、挟持金具5の取付けナット7の回転止め部5b,5b間に貫通孔5cが形成され、また受け梁1側の端部(以下「挟持金具5の先端部」という)と支点反力受け部5aの上端部に真上に断面ほぼ円弧状に突出した凸曲面部5dが形成され、貫通孔5cの下端側の両側部に真下に断面ほぼ円弧状に突出した凸曲面部5e,5eが形成されている。
凸曲面部5dは挟持金具5の幅方向に連続して形成され、凸曲面部5e,5eは挟持金具5の幅方向に一定幅に形成されている。
なお、この場合の挟持金具5は、支点反力受け部5a、取付けナット7の回転止め部5b等を含めて鍛造によって一体的に形成されている。
このように形成された挟持金具5の貫通孔5cを固定ボルト3のボルト軸部3aが貫通し、当該ボルト軸部3aの下端部は取付けナット7の回転止め部5b,5b間に突出している。
そして、当該ボルト軸部3aの下端部に取付けナット7が螺合され、当該取付けナット7はボルト軸部3aに溶接固定され、これにより挟持金具5は固定ボルト3のボルト軸部3aに取付けナット7を介して一体的に取り付けられている。また、挟持金具5の回転止め部5b,5b間に取付けナット7が係止した状態で固定ボルト3の回転が阻止されている。
一方、下面板2aの上側に突出した固定ボルト3のボルト軸部3bに締付けナット8が螺合され、下面板2aと締付けナット8との間のボルト軸部3bにコイルスプリング9とガイドカラー10がそれぞれ取り付けられ、さらに固定ボルト3のボルト頭部3cと締付けナット8との間のボルト軸部3dに間隔保持用ワッシャー11が取り付けられている。
締付けナット8はコイルスプリング9の復元力を調整すると共に、挟持金具5を受け梁1に完全に締め付け固定するための部品であり、当該締付けナット8を回してボルト軸部3bの下方に移動させると、すなわち締付けナット8を締め付けると、コイルスプリング9は下面板2aと締付けナッ8間で圧縮され、ガイドカラー10に収納され、ガイドカラー10と締付けナット8が密着する。
これにより、挟持金具5の後端部側の支点反力受け部5aが補強板6に当接し、さらに挟持金具5が支点反力受け部5aを支点に上方向に(図3(a)の矢印イ方向)回転して先端側が覆工板の下面板2a側に引き寄せられることで、受け梁1のフランジ1aを下面板2aとともに挟持金具5の凸曲面部5dによって強く挟み込むことができる。
したがって、締付けナット8をガイドカラー10の上端面まで完全に締め付けることで、挟持金具5は受け梁1を挟み込んだ状態で強固に固定され、これにより覆工板2の端部を受け梁1の上に強固に固定することができる。この状態を表しているのが図3(a)である。
この場合特に、挟持金具5の先端部、支点反力受け部5aの上端部および貫通孔5cの下端側の両側部に上述した凸曲面部5dと5e,5eがそれぞれ形成され、それぞれ補強板6、取付けナット7およびフランジ1aの表面に当接していることにより挟持金具5の動作が非常にスムーズとなるため、受け梁1のフランジ1aの板厚が厚い場合、薄い場合のいずれの場合でも、受け梁1のフランジ1aを強固に挟み込むことができる。また、作業性もよい。
また、挟持金具5の支点反力受け部5aが補強板6に形成された掛止突起6aに掛止されていることで、締付けナット8を強く締め付けても挟持金具5が固定ボルト3とともに回転してしまうことはない。
さらに、ボルト軸部3aの取付けナット7が挟持金具5の下側に突設された回転止め部5b,5bに掛止していることで、締付けナット8を回しても固定ボルト3が締付けナット8とともに回転することもない。
一方、締付けナット8を反対側に回してボルト軸部3bの上方に移動させると、すなわち締付けナット8を緩めるとコイルスプリング9の圧縮が開放されるため、固定ボルト3のボルト頭部3cを下方に押し込むことにより、挟持金具5が支点反力受け部5aを支点に下方向に(図3(b)の矢印ロ方向)回転して先端側が下がることで、挟持金具5を受け梁1のフランジ1aの下側から外すことができる。
なお、この場合、挟持金具5と補強板6との間に介在されたコイルスプリング4が挟持金具5のほぼ重心位置を下方に押し下げていることで、挟持金具5は大きく傾くことなく、ほぼ水平を保持したままの状態で下方に押し下げられる。この状態を表しているのが図3(b)である。
なお、ガイドカラー10はコイルスプリング9を保持すると共に、締付けナット8の完全締付けの高さ位置を確保するための部品であり、コイルスプリング9の外周に取り付けられている。
また、固定ボルト3のボルト頭部3cと締付けナット8との間に間隔保持用ワッシャー11が介在されていることにより、コイルスプリング4および9の復元力が完全に消滅してしまうことはないので、締付けナット8を完全に緩めて当該締付けナット8をボルト軸部3bの上方に移動させても、固定ボルト3および挟持金具5ががたつくようなことはない。
次に、操作方法について簡単に説明すると、受け梁1の上で覆工板2の上面板2bに形成された操作孔2cから固定ボルト3のボルト頭部3cを強く押し込んで、補強板6の掛止突起6b,6bから挟持金具5の支点反力受け部5aを開放すると共に、図1(b)に図示するように固定ボルト3のボルト頭部3cを90度回転させ、挟持金具5の先端側を受け梁1のフランジ1aの下側に位置させる。この一連の動作を示したのが図4(a),(b)である。
そして、固定ボルト3の押込みを解除すると、コイルスプリング9の復元力により、挟持金具5を受け梁1に対して直角に位置させることができる。
この場合、挟持金具5の向きは、固定ボルト3のボルト頭部3cに設けられた目印(図省略)によって操作孔2cの外側からでも確認することができる。
次に、締付けナット8を回して固定ボルト3の下方向に移動させる。締付けナット8を下方に移動させると、コイルスプリング9が覆工板2の下面板2aと締付けナット8間で圧縮されて復元力が増大する。これにより挟持金具5の支点反力受け部5aが下面板2aの下側面に取り付けられた補強板6に当接し、さらに挟持金具5が支点反力受け部5aを支点に上方向に(矢印イ方向)回転して先端側が下面板2a側に引き寄せられることで、受け梁1のフランジ1aを覆工板2の下面板2aとともに挟持金具5の上側に強く挟み込むことができる。
さらに、締付けナット8をガイドカラー10の上端面まで完全に密着するように締付けを行うことにより、コイルスプリング9の復元力の固定ではなくボルト・ナットの締め付けによって挟持金具5を受け梁1に緊結することができる。
図7〜図13は、本発明に係る覆工板取付け構造の他の例を示し、図において、受け梁1の上に敷設された覆工板2の下面板2aを貫通して固定ボルト3が垂直に取り付けられ、下面板2aの下側に突出した固定ボルト3のボルト軸部3aに挟持金具5が取り付けられている。また、下面板2aの下側に補強板6が挟持金具5と対向した状態で取り付けられている。
挟持金具5は受け梁1の軸直角方向に細長い長方形板状に形成され、当該挟持金具5の後端部とほぼ中間部に支点反力受け部5aと供回り防止部5fがそれぞれ真上に所定の高さに突設され、さらに挟持金具5の後端部からやや受け梁1側寄りに回転止め部5gが垂設されている。
また、挟持金具5の供回り防止部5fと回転止め部5g間に貫通孔5cが垂直に形成され、また挟持金具5の先端部と支点反力受け部5aの上端部、および貫通孔5cの下端側の両側部に凸曲面部5dと凸曲面部5eがそれぞれ形成されている。
凸曲面部5dは真上に突出する断面ほぼ円弧状に形成され、凸曲面部5e,5eは真下に突出する断面ほぼ円弧状に形成されている。また、凸曲面部5dは挟持金具5の短辺方向(幅方向)に連続して形成され、凸曲面部5e,5eは挟持金具5の短辺方向(幅方向)に一定幅に形成されている。
そして、貫通孔5cを固定ボルト3のボルト軸部3aが貫通し、かつボルト軸部3aの下端部に取付けナット7が螺合され、当該取付ナット7はボルト軸部3aに溶接固定され、これにより挟持金具5は固定ボルト3のボルト軸部3aに一体的に取り付けられている。また、挟持金具5の回転止め部5gが取付けナット7に掛止した状態で固定ボルト3の回転が阻止されている。
一方、下面板2aの上側に突出した固定ボルト3のボルト軸部3bに締付けナット8が螺合され、下面板2aと締付けナット8との間のボルト軸部3bにコイルスプリング9とガイドカラー10がそれぞれ介在され、さらに固定ボルト3のボルト頭部3cと締付けナット8との間のボルト軸部3dに間隔保持用カラー11が介在されている。
締付けナット8はコイルスプリング9の復元力を調整すると共に、挟持金具5を受け梁1に完全に締め付け固定するための部品であり、当該締付けナット8を回してボルト軸部3bの下方に移動させると、すなわち締付けナット8を締め付けると、コイルスプリング9が下面板2と締付けナット8間で圧縮されて復元力を増す。
これにより、挟持金具5の後端部側の支点反力受け部5aが下面板2の下側面に取り付けられた補強板6に当接し、さらに挟持金具5が支点反力受け部5aを支点に上方向に(図8の矢印イ方向)回転して先端側が下面板2a側に引き寄せられることで、受け梁1のフランジ1aを覆工板の下面板2aとともに挟持金具5の上側に強く挟み込むことができる。 したがって、締付けナット8をガイドカラー10の上端面まで完全に締め付けることにより、挟持金具5は受け梁1を挟み込んだ状態で強固に固定される。この状態を表したのが図8である。
一方、締付けナット8を反対側に回してボルト軸部3bの上方に移動させると、すなわち締付けナット8を緩めると、コイルスプリング9の圧縮が開放されるため、固定ボルト3のボルト頭部3cを下方に押し込むことにより、挟持金具5が支点反力受け部5aを支点に下方向に(図10の矢印ロ方向)回転して先端側が下がることで、挟持金具5を受け梁1のフランジ1aの下側から外すことができる。この状態を表しているのが図10である。
この場合特に、挟持金具5の先端部、支点反力受け部5aの上端部および貫通孔5cの下端側の両側部に上述した凸曲面部5dと5eがそれぞれ形成され、それぞれ補強板6、取付けナット7およびフランジ1aの表面に当接していることで、挟持金具5の動作が非常にスムーズとなるため、受け梁1のフランジ1aの板厚が厚い場合、薄い場合のいずれの場合でも、受け梁1のフランジ1aを強固に挟み込むことができる。また、作業性もよい。
また、挟持金具5の供回り防止部5fが補強板6に形成された掛止孔6cに掛止されていることで、締付けナット8を強く締め付けても固定ボルト3とともに挟持金具5が回転してしまうことはない。
さらに、ボルト軸部3aの取付けナット7が挟持金具5の下側に突設された回転止め部5gに掛止していることで、締付けナット8を回しても固定ボルト3が締付けナット8とともに回転することはない。
なお、ガイドカラー10はコイルスプリング9を保持すると共に、締付けナット8の完全締付けの高さ位置を確保するための部品であり、コイルスプリング9の外周に取り付けられている。また、間隔保持用ワッシャー11は、締付けナット8を回してボルト軸部3bの上方に移動させた際に、供回り防止部5gが補強板6の掛止孔6cから外れるのを防止するための部品である。
次に、操作方法について簡単に説明すると、受け梁1の上で覆工板2の上面板2bに形成された操作孔2cから固定ボルト3のボルト頭部3cを強く押し込んで補強板6の掛止孔6dから供回り防止部5fを開放すると共に、図7(b)に図示するように、固定ボルト3のボルト頭部3cを90度回転させ、挟持金具5を受け梁1のフランジ1aの下側に位置させる。そして、固定ボルト3の押込みを解除すると、コイルスプリング9の復元力により供回り防止部5fが補強板6の掛止孔6cに係合するため、挟持金具5は受け梁1に対して直角に位置させることができる。この一連の動作を示したのが図12である。
この場合、挟持金具5の向きは、固定ボルト3のボルト頭部3cに設けられた目印によって操作孔2cの外側からでも確認することができる。
次に、締付けナット8を回して固定ボルト3の下方向に移動する。締付けナット8を下方に移動すると、コイルスプリング9が覆工板2の下面板2aと締付けナット8間で圧縮されて復元力が増大する。これにより挟持金具5の支点反力受け部5aが下面板2aの下側面に取り付けられた補強板6に当接し、さらに挟持金具5が支点反力受け部5aを支点に上方向に(図8の矢印イ方向)回転して先端側が下面板2a側に引き寄せられることで、受け梁1のフランジ1aを覆工板2の下面板2aとともに挟持金具5の上側に強く挟み込むことができる。
さらに、締付けナット8をガイドカラー10の上端面まで完全密着するように締付けを行うことにより、コイルスプリング9の復元力の固定でなくボルト・ナットによる挟持金具5の受け梁1への緊結が行える。
本発明は、地下工事などで受け梁の上に敷設された覆工板を受け梁にきわめて簡単にかつ強固に固定することができる。
本発明の覆工板取付け構造の一例を示し、(a)は受け梁の上に覆工板が固定された状態を示す一部断面図、(b)はその一部平面図である。 受け梁の上に覆工板が固定された状態を示し、(a)は図1(a)におけるハ部拡大断面図、(b)は図2(a)におけるニ−ニ腺断面図である。 固定ボルトおよび挟持金具の動作を示し、(a)は締付けナットを締め付けた状態を示す断面図、(b)はボルト頭部を押し込んだ状態の拡大断面図である。 (a),(b)挟持金具の90度回転動作を示す底面図である。 補強板を示し、(a)は底面図、(b)は断面図である。 挟持金具を示し、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は右側面図、(d)は断面図である。 本発明の覆工板取付け構造の他の例を示し、(a)は受け梁の上に覆工板が固定された状態を示す一部断面図、(b)はその一部平面図である。 図7(a)におけるハ部拡大断面図である。 図7(a)におけるホ−ホ線拡大断面図である。 固定ボルトおよび挟持金具の動作を示し、ボルト頭部を押し込んだ状態の断面図である。 挟持金具の動作を示し、(a)はフランジの板厚が厚い場合の挟持金具の動作を示す断面図、(b)はフランジの板厚が薄い場合の挟持金具の動作を示す断面図である。 挟持金具の90度回転動作を示す底面図である。 挟持金具を示し、(a)は平面図、(b)は断面図、(c)は右側面図である。 従来の覆工板取付け構造の一例を示す断面図である。
符号の説明
1 受け梁(受け部材)
2 覆工板
2a 下面板
2b 上面板
2c 操作孔
3 固定ボルト
3a ボルト軸部
3b ボルト軸部
3c ボルト頭部
3d ボルト軸部
4 コイルスプリング
5 挟持金具
5a 支点反力受け部
5b 回転止め部
5c 貫通孔
5d 凸曲面部
5e 凸曲面部
5f 供回り防止部
5g 回転止め部
6 補強板
6a 係止突起
6b 係止突起
6c 掛止孔
6d 90度方向掛止孔
7 取付けナット
8 締付けナット
9 コイルスプリング(スプリング)
10 ガイドカラー
11 間隔保持用ワッシャー

Claims (6)

  1. 受け部材の上に敷設された覆工板の下面板を貫通して配置された固定ボルトと当該固定ボルトの前記下面板の下側に突出したボルト軸部に取り付けられた挟持金具と当該挟持金具の下側に突出した前記固定ボルトのボルト軸部に螺合された取付けナットと前記下面板の上側に突出した前記固定ボルトのボルト軸部に螺合された締付けナットおよび前記下面板と前記締付けナット間のボルト軸部に介在されたスプリングをそれぞれ備えてなる覆工板取付け構造において、前記挟持金具は前記スプリングの復元力によって前記下面板に当接した一端側部を支点に上方向に回転して前記受け部材のフランジを挟み込むように取り付けられてなることを特徴とする覆工板取付け構造。
  2. 挟持金具と取付けナットとの当接部、および下面板と受け部材のフランジにそれぞれ当接した前記挟持金具の一端側部と他端側部に凸曲面部がそれぞれ設けられてなることを特徴とする請求項1記載の覆工板取付け構造。
  3. 挟持金具に当該挟持金具の供回りを防止するための供回り防止部が設けられてなることを特徴とする請求項1または2記載の覆工板取付け構造。
  4. 挟持金具に固定ボルトの回転を阻止するための回転止め部が設けられてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の覆工板取付け構造。
  5. 回転止め部は挟持金具の幅方向側の端部に設けられてなることを特徴とする請求項4記載の覆工板取付け構造。
  6. 固定ボルトのボルト頭部と締付けナット間のボルト軸部に間隔保持用カラーが介在されてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の覆工板取付け構造。
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