JP2020085122A - 取付け金具 - Google Patents
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Abstract
【課題】支持フレーム上に太陽光発電パネルを取り付ける場合などに活用出来る取付け金具を提供する。【解決手段】本体1は、取付け部材12の取付け部14における縦断面コ字形外側面の側面14cに沿う上下方向板部3と、この上下方向板部3の上端から前記縦断面コ字形外側面の上面14aに被さる前方に延出する押え板部4と、上下方向板部3の下端から支持部材13の支持面13aより上方に離れた高さで後方に延出する延出板部5と、この延出板部5の後端下側に連設された、支持部材13の支持面13aに当接する当接部6を備え、延出板部5には、前後方向の縦断面形状が上向きに突曲する、左右巾方向に沿った円弧形突条部8が形成され、この円弧形突条部8に上下方向に貫通するボルト貫通孔9が設けられ、このボルト貫通孔9は、このボルト貫通孔9を貫通する締結用ボルトナット2のボルト10の前後方向の相対揺動運動を可能にする構成。【選択図】図4
Description
本発明は、型鋼などで構成された支持部材上に、各種取付け部材、例えば太陽光発電パネルなどを取り付ける場合に利用出来る取付け金具に関するものである。
上記のような支持部材上に取り付けられる太陽光発電パネルは、厚板状のものであるから、その周囲から前記支持部材の支持面上に重なる取付け板部を突設し、この取付け板部と前記支持部材とを上下方向に貫通するボルトとナットを使用して結合する、というような取付け構造を採用するのではなく、周囲の高さに適合する取付け金具が利用されている。この取付け金具としては、特に特許文献を示すことは出来ないが、前記パネルの周囲の高さに対応した垂直板部の上端から前記パネルの周囲の上面に重なる押さえ板部を前方に折曲連設すると共に、前記垂直板部の下端から前記支持部材の支持面上に重なる取付け板部を後方向きに折曲連設し、この取付け板部にボルト貫通孔を設けた本体と、締結用ボルトナットとの組み合わせから成るものが一般的に利用されている。
上記のような従来一般的に利用されてきた取付け金具は、取り付けられるべき取付け部材(例えば太陽光発電パネル)の周囲の取付け部の厚さが一定であることを条件に製造されているので、前記取付け部の厚さが、メーカーや性能の違いによって多少変化する場合、その取付け部の厚さごとに取付け金具の本体を製造して準備しておかなければならないという問題点があった。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる取付け金具を提案するものであって、本発明に係る取付け金具は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、取付け部材(12)の周辺に存在する縦断面コ字形外側面を有する取付け部(14)を、前記縦断面コ字形外側面の底面(14b)を支持する支持面(13a)を有する支持部材(13)に取り付けるための取付け金具であって、本体(1)と締結用ボルトナット(2)から成り、前記本体(1)は、前記取付け部材(12)の取付け部(14)における縦断面コ字形外側面の側面(14c)に沿う上下方向板部(3)と、この上下方向板部(3)の上端から前記縦断面コ字形外側面の上面(14a)に被さる前方に延出する押え板部(4)と、前記上下方向板部(3)の下端から前記支持部材(13)の支持面(13a)より上方に離れた高さで後方に延出する延出板部(5)と、この延出板部(5)の後端下側に連設された、前記支持部材(13)の支持面(13a)に当接する当接部(6)を備え、前記延出板部(5)には、前後方向の縦断面形状が上向きに突曲する、左右巾方向に沿った円弧形突条部(8)が形成され、この円弧形突条部(8)に上下方向に貫通するボルト貫通孔(9)が設けられ、このボルト貫通孔(9)は、このボルト貫通孔(9)を貫通する前記締結用ボルトナット(2)のボルト(10)の前後方向の相対揺動運動を可能にする構成になっている。
上記本発明の取付け金具は、前記支持部材の上に前記取付け部材を、その取付け部が前記支持部材の支持面上に位置するように載置した状態において、前記本体の上下方向板部と前記押さえ板部との間の入隅部を、前記取付け部の縦断面コ字形外側面の上面と側面との間の出隅部に嵌合させ、前記本体のボルト貫通孔と前記支持部材に設けられている取付け孔とに対して前記締結用ボルトナットのボルトを挿通し、当該ボルトの遊端側にナットを螺嵌して締め付けることにより、前記本体の延出板部を支持部材側に引き寄せて、当該本体の押さえ板部を前記取付け部の上面に圧接させ、前記取付け部材を前記支持部材の上に固定することが出来る。
而して、上記本発明の構成によれば、取付け部材の取付け部における厚さ、即ち、取付け部における前記縦断面コ字形外側面の底面と上面との間の高さが最大であると思われる取付け部材の取付け部に合わせて、前記本体の押さえ板部の下側面と前記当接部の下側当接面との間の垂直距離(押さえ板部の下側面に対して直角方向の両者間距離)を設定して、当該本体を製造しておくことにより、取付け部材の取付け部における厚さが最大と思われる取付け部材を上記の要領で前記支持部材の上に固定したときは、本体の前記上下方向板部を前記取付け部の縦断面コ字形外側面の側面に隣接させた状態で、押さえ板部を前記取付け部の縦断面コ字形外側面の上面に面接触状態で圧接させることが出来、しかもこのとき、締結用ボルトナットの締め付けにより本体の前記円弧形突条部が圧縮変形するように構成しておくことも可能であるから、取付け部材をガタツキなく確実強固に固定することが出来る。
又、取付け部材の前記取付け部における厚さが、設定された最大厚さよりも薄いものであるときは、本体の当接部と支持部材との当接箇所を支点に本体全体が前傾姿勢となるが、このとき締結用ボルトナットのボルトは、本体全体の前傾に伴って本体側のボルト貫通孔に対してボルト下端側が相対的に前方に揺動することが出来るので、支持部材の取付け孔に対しては垂直姿勢を維持することが出来る。しかも前記のように本体側のボルト貫通孔に対してボルト下端側が相対的に前方に揺動しても、当該締結用ボルトナットのボルトの頭部又はナットが、前記円弧形突条部の外側突曲面に当接するので、このボルトの頭部又はナットと前記円弧形突条部の外側突曲面との当接箇所が前記外側突曲面の周方向に少し変化するだけであるから、締結用ボルトナットの締結力は問題なく本体の前記延出板部に下向きに作用することになるので、本体の前記押さえ板部による取付け部材の取付け部に対する固定作用は確実に実行される。即ち、上記本発明の構成によれば、取付け部材の前記取付け部における厚さが、予想最大厚さよりも薄くなっても、問題なく当該取付け部材の取付け部を確実強固に固定することが出来る。
上記本発明を実施する場合、前記円弧形突条部(8)は、前記延出板部(5)の左右両側辺間の全巾にわたって形成し、前記本体(1)の全体を、前後方向に長い板材の左右巾方向に沿った曲げ加工により形成することが出来る。この構成によれば、本発明の取付け金具を簡単且つ安価に製造することが出来る。又、前記当接部(6)は、前後方向の縦断面形状が下向きに突曲する、左右巾方向に沿った凹曲部(7)の円弧形下側面で構成することが出来る。この構成によれば、本体が前記のように前傾姿勢をとる状態で使用されるときも含めて、支持部材の支持面に対しては、本体の前記当接部の円弧形下側面を圧接させることが出来るので、支持部材の支持面を損傷させるような恐れがなくなる。尚、本体(1)の円弧形突条部(8)に設けられるボルト貫通孔(9)は、当該円弧形突条部(9)の周方向に長い長孔とすることも出来るが、当該ボルト貫通孔(9)を、前記締結用ボルトナット(2)のボルト(10)の外径より大きな真円形とすることにより、製造が容易になり、安価に実施することが出来る。
図1〜図4に示すように、本発明の取付け金具は、本体1と締結用ボルトナット2とで構成されている。本体1は、帯状金属板の長さ方向複数個所に対する巾方向に沿った曲げ加工によって形成されたものであって、上下方向板部3、この上下方向板部3の上端から前方へ直角に折曲連設された押さえ板部4、上下方向板部3の下端から後方へ折曲連設された延出板部5、及び延出板部5の先端下側に折曲連設された当接部6を備えている。押さえ板部4の先端部4aは、上向きに90度以下の緩い角度で折曲されている。又、延出板部5の後端から下方に延出する板部を更に後方に曲げ、この後方に延出する板部を、前後方向の縦断面形状が下向きに突曲する、左右巾方向の全域に及ぶ凹曲部7に形成し、この凹曲部7の円弧形下側面が前記当接部6となっている。
前記延出板部5には、前後方向の縦断面形状が上向きに突曲する、左右巾方向の全域に及ぶ円弧形突条部8が形成され、この円弧形突条部8の長さ方向の中央位置に、上下方向に貫通するボルト貫通孔9が設けられている。締結用ボルトナット2は、ボルト10とナット11から成り、前記ボルト貫通孔9にボルト10を貫通させたとき、当該ボルト10をボルト貫通孔9に対して前後方向に適当角度揺動させることが出来る程度に、前記ボルト貫通孔9の内径をボルト10の外径より大きくしている。勿論、前記ボルト貫通孔9を前後方向に長い長孔としても良い。
図3及び図4は、以上のように構成された取付け金具の使用方法の一例を示しており、12は太陽光発電パネルのような厚板状の取付け部材であり、13は前記取付け部材12を支持する支持面13aを備えた支持部材1であって、図示のL形鋼や溝形鋼などが利用される。取付け部材12は、その全周囲、又は特定の側辺、若しくは側辺の長さ方向の特定部位が、縦断面コ字形外側面を有する取付け部14となっており、図示の取付け部材12は、上記構成の取付け金具の本体1が使用出来る最大厚さの取付け部14を備えたものである。即ち、図4に示すように、前記取付け部材12の取付け部14における厚さ(当該取付け部14における縦断面コ字形外側面の上面14aと底面14bとの間の高さ)をTとしたとき、図2に示すように、本体1の押さえ板部4の下側面と前記当接部6との間の垂直距離(押さえ板部4の下側面に対して直角方向の両者間距離)Hが前記取付け部14の厚さTと同程度となるように本体1が構成されている。
従って、図4に示すように、支持部材13の支持面13a上に取付け部14が位置するように、取付け部材12を支持部材13の上に載置した状態において、本体1の上下方向板部3と押さえ板部4との間の入隅部を、前記取付け部14の縦断面コ字形外側面の上面14aと側面14cとの間の出隅部に嵌合させると共に、本体1の当接部6を支持部材13の支持面13a上に載置し、本体1のボルト貫通孔9と前記支持部材13に設けられている取付け孔15とに対して前記締結用ボルトナット2のボルト10を上から下向きに挿通し、支持部材13の下側に突出するボルト10の遊端側にナット11を螺嵌して締め付ける。この結果、ボルト頭部10aにより本体1の延出板部5を支持部材13側に引き寄せて、当該本体1の押さえ板部4を取付け部材12の取付け部14における上面14aに圧接させ、取付け部材12を支持部材13の上に固定することが出来る。このとき、本体1の延出板部5における円弧形突条部8がボルト頭部10aによって圧縮されて、本体1の当接部6と支持部材13の支持面13aとの間の圧接力と、本体1の押さえ板部4と取付け部材12の取付け部14における上面14aとの間の圧接力が増すように、前記取付け部材12の取付け部14における厚さTよりも本体1における前記垂直距離Hが多少小さくなるように構成しておくのが望ましい。
図5に示すように、取付け部14における厚さが前記Tより薄いT−δの取付け部材12を上記の要領で支持部材13上に取り付けたときは、支持部材13の支持面13aと当接部6との間の当接箇所を支点に本体1が取付け部材12の方に前傾して、本体1の上下方向板部3と押さえ板部4との間の入隅部が取付け部14の縦断面コ字形外側面の上面14aと側面14cとの間の出隅部に嵌合することになる。従って、上記と同様に締結用ボルトナット2を使用してナット11を締め付けることにより、本体1の上下方向板部3の高さ方向の一か所が取付け部14の側面14cに当接すると共に、本体1の押さえ板部4の先端部4aの基部が取付け部14の上面14aに圧接する状態で、取付け部材12の取付け部14が支持部材13上に固定される。このとき、締結用ボルトナット2のボルト10は、そのボルト頭部10aが本体1の円弧形突条部8の上側面に当接する状態で、ボルト貫通孔9に対して前方(取付け部材12のある側)へ相対的に揺動して、支持部材13に対する垂直姿勢を維持することになり、上記と同様にナット11の締め付けにより本体1の円弧形突条部8を下向きに押圧して圧縮変形させることが出来る。
尚、支持部材13に設けられる取付け孔15は、前後方向(支持部材13の長さ方向)に適当長さの長孔となっているので、ナット11の締め付けに先立ってボルト10を取付け部材12の方へ移動させて、上記のように本体1の上下方向板部3を、取付け部材12の取付け部14における側面14cに当接させておくのが望ましい。
本発明の取付け金具は、支持フレーム上に太陽光発電パネルを取り付ける場合などに活用出来るものである。
1 本体
2 締結用ボルトナット
3 上下方向板部
4 押さえ板部
4a 先端部
5 延出板部
6 当接部
7 凹曲部
8 円弧形突条部
9 ボルト貫通孔
10 ボルト
10a ボルト頭部
11 ナット
12 取付け部材
13 支持部材
13a 支持面
14 取付け部
14a 取付け部上面
14b 取付け部底面
14c 取付け部側面
15 取付け孔
2 締結用ボルトナット
3 上下方向板部
4 押さえ板部
4a 先端部
5 延出板部
6 当接部
7 凹曲部
8 円弧形突条部
9 ボルト貫通孔
10 ボルト
10a ボルト頭部
11 ナット
12 取付け部材
13 支持部材
13a 支持面
14 取付け部
14a 取付け部上面
14b 取付け部底面
14c 取付け部側面
15 取付け孔
Claims (4)
- 取付け部材の周辺に存在する縦断面コ字形外側面を有する取付け部を、前記縦断面コ字形外側面の底面を支持する支持面を有する支持部材に取り付けるための取付け金具であって、本体と締結用ボルトナットから成り、前記本体は、前記取付け部材の取付け部における縦断面コ字形外側面の側面に沿う上下方向板部と、この上下方向板部の上端から前記縦断面コ字形外側面の上面に被さる前方に延出する押え板部と、前記上下方向板部の下端から前記支持部材の支持面より上方に離れた高さで後方に延出する延出板部と、この延出板部の後端下側に連設された、前記支持部材の支持面に当接する当接部を備え、前記延出板部には、前後方向の縦断面形状が上向きに突曲する、左右巾方向に沿った円弧形突条部が形成され、この円弧形突条部に上下方向に貫通するボルト貫通孔が設けられ、このボルト貫通孔は、このボルト貫通孔を貫通する前記締結用ボルトナットのボルトの前後方向の相対揺動運動を可能にするものである、取付け金具。
- 前記円弧形突条部は、前記延出板部の左右両側辺間の全巾にわたって形成され、前記本体の全体が、前後方向に長い板材の左右巾方向に沿った曲げ加工により形成されている、請求項1に記載の取付け金具。
- 前記当接部は、前後方向の縦断面形状が下向きに突曲する、左右巾方向に沿った凹曲部の円弧形下側面で構成されている、請求項1又は2に記載の取付け金具。
- 前記ボルト貫通孔が、前記締結用ボルトナットのボルトの外径より大きな真円形である、請求項1〜3の何れか1項に記載の取付け金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018220001A JP2020085122A (ja) | 2018-11-26 | 2018-11-26 | 取付け金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018220001A JP2020085122A (ja) | 2018-11-26 | 2018-11-26 | 取付け金具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020085122A true JP2020085122A (ja) | 2020-06-04 |
Family
ID=70909826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018220001A Pending JP2020085122A (ja) | 2018-11-26 | 2018-11-26 | 取付け金具 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020085122A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022003846A (ja) * | 2020-06-23 | 2022-01-11 | 株式会社国元商会 | 等電位ボンディング金具 |
-
2018
- 2018-11-26 JP JP2018220001A patent/JP2020085122A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022003846A (ja) * | 2020-06-23 | 2022-01-11 | 株式会社国元商会 | 等電位ボンディング金具 |
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