JP4502273B2 - 空気調和システム及び使用方法 - Google Patents
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Description
即ち、単一の熱源機に複数の温水端末を接続して、各温水端末に対して必要に応じて温水を供給して、暖房を行っている。
そして、温水端末に必要な熱量を運ぶ媒体が水(温水)であり、該温水は樹脂製の管(ライン)で熱源機と温水端末とを循環する様に構成されている。
ところで、熱源機におけるヘッダー或いはコネクタが、温水流過用の樹脂製の管(ライン)と接続しているが、熱源機側では、どのヘッダー(コネクタ)がどの温水端末に接続されているのかを把握していない。
ところが、係る場合に、各温水端末の設置位置(例えば温水端末が設置された部屋の名称)を、統一的な集中コントローラで表示することは、従来技術では困難であった。
そのような場合、その部屋に行かなくても、ON―OFFが確認出来て、必要に応じて、その部屋以外からON―OFFできる様にすれば、家庭用の温水暖房システムにおける利便性が向上することは明らかである。
例えば、リビングルームに統一的な集中コントローラを設置し、リビングルームで家族が団欒している間に、統一的な集中コントローラによって、例えば「子供部屋の床暖房」の様な特定の温水端末を始動、停止させておくことが出来れば、大変に便利である。
しかし、集中コントローラ側で特定の温水端末を特定して、その温水端末を表示するためには、集中コントローラ側において、温水端末の設置位置に関する情報を把握していなければならない。具体的には、集中コントローラ側で熱源機に設けられたヘッダー(コネクタ)の各々について、どの部屋の温水端末に接続しているかを把握しなければならない。
現状の熱源機を設けた家庭用の空気調和システムでは、その様な把握(温水端末の設置位置に関する情報の把握)は出来ない。
しかしながら従来技術では、その様な「関連付け」を容易に行い得るものは提案されていない。
そのため、従来は、集中制御盤に温水端末の設置位置の名称を記憶させること、或いは「関連付ける」ことを行うためには、各温水端末が設置されている空間或いは領域についてユーザーの方で記憶するか、或いは、入力機器(携帯機器やキーボード等)の方に、各温水端末とそれが設置されている空間との関係を設定しておく必要があった。
しかし、係る温水暖房システムでは、集中制御側で端末側の設置位置に関する情報を表示して、集中制御側から端末の設置位置及び/又は名称を特定する際の煩雑さを解消することは出来ないので、上述した問題を解決することは不可能である。
本明細書において、「電気器具」なる文言は、いわゆる「家電製品」のみならず、空気調和機(例えば、温水式の床暖房システム:端末側2)をも包含する意味で用いられている。
そのため、集中制御用機器(集中制御盤7)側で個々の空気調和機(2)を容易に特定することが出来て、利便性が格段に向上する。
そして、当該集中制御側(集中制御盤7)で個々の端末側の機器が設置された位置(例えば、リビングルーム、浴室、子供部屋)及び/又は名称(例えば、リビングルームの床暖房、浴室暖房、子供部屋の床暖房)等を表示するために、特に多大な労力を費やす必要は無い。
先ず、図1〜図6を参照して第1実施形態を説明する。
図1において、全体を符号100で示す空気調和システムは、熱源機1と、図示の例では、3台の空気調和機である温水端末2を備えている。
ここで、図示の実施形態では熱源機1は1台のみ示されているが、複数台の熱源機1を具備していても良い。
貯湯槽32からは熱源機1側の温水配管5が敷設され、その温水配管5は途中で三つに分岐し、分岐した温水配管5の端末にはコネクタ4が設けられている。
ここで、温水端末の個数は、通常は3つ以上の多数個であることが予想されるが、図示の簡略化のために、図1では3つのみ表示している。
また、前記3つのコネクタ4もラインL2で熱源機1のコントロールユニット10に接続されている。
集中制御盤7の表示部71は、例えば、図1において符号75で示す様な表示が為される。なお、後述する「集中制御盤と温水端末との関連付け」が完了した後でなければ、符号75で示す様な内容の表示はすることが出来ない。「リビングルームの床暖房」、「浴室暖房」、「子供部屋の床暖房」という様な表示は、温水端末2が設置された後、ユーザーが各温水端末2の設置場所の名称その他に基いて決定するものであり、ユーザーが決定する以前の段階では(符号75で示す様な内容は)表示し得ないからである。
図2において、コントロールユニット10は、リモコン識別ブロック11と、入力判定ブロック12と、分類ブロック13と、表示ブロック14と、リモコン側の表示信号発生ブロック15と、記憶ブロック(データベース)16とから構成されている。
入力判定ブロック12は、入力された信号が、温水端末2の設置位置を集中制御盤7側で把握するための一連の手順(詳細は後述)においてリモコン2cから発信された信号であるのか否かを判定する。
表示ブロック14は、入力信号が受信された順番及び温水端末2に関するデータを集中制御盤7の表示部71に送る。
次に、第1の温水端末2(図示の例ではリビングルームの床暖房)の設置箇所であるリビングルームまで行き、そのリモコン(制御手段)2cを操作して、第1の温水端末2の設置位置に関する情報を集中制御盤7で把握するのに必要な操作(予め定められた操作:図示の例では、温水端末のONボタンと温水端末のOFFボタンとを連続して押す操作。明細書及び/又は図面では、「ON―OFF」あるいは「ON−OFFを複数回繰り返す」と表記)を行う(W1)。
上記の例では、「1つ目の部屋」に対しては「リビングルームの床暖房」と入力し、「2つ目の部屋」に対しては「浴室暖房」と入力し、「3つ目の部屋」に対しては「子供部屋の床暖房」と入力する。すなわち、上述の「記録された」順番に従って、表示部71に示される内容73に応答して、温水端末の設置位置に関する情報(「リビングルームの床暖房」、「浴室暖房」、「子供部屋の床暖房」)を入力するのである(W5、W6の工程)。
ここで、図3の符号W5、W6で示す操作手順において、集中制御盤7の表示部71には、単一の温水端末についてのみ、「温水端末の名称を入力する要求」を表示している。すなわち、集中制御盤7の表示部71には一つの温水端末2のみが表示しか表示されていない。
図4では、図3で示す様な操作の場合、すなわち集中制御盤7の表示部71に一つの温水端末に関する情報しか表示されない場合、における操作手順を示している。
以下、図4に基づいて、集中制御盤7の表示部71に単一の温水端末に関する情報のみが表示される場合について、操作手順を説明する。
ここで「関連付け」なる文言は、温水端末2の設置位置に関する情報を集中制御盤7で把握可能な状態となることを意味している。換言すれば、集中制御盤7の表示部71において、温水端末2の設置位置を特定する名称(例えば、「リビングルームの床暖房」、「浴室暖房」、「子供部屋の床暖房」等)が表示可能となることが、「関連付け」と表現されている。
集中制御盤7で設置位置を把握するべき全ての温水端末で所定の操作が終了すれば(ステップS2がYES:図3のW5直前の段階)、ステップS5へ進む。一方、集中制御盤7で設置位置を把握するべき温水端末であって、所定の操作が終わっていない温水端末が存在するのであれば(ステップS2がNO)、ステップS3に進む。
所定の操作を実行していない(ステップS3がNO)温水端末2においては、所定の処理が実行されるまで、ステップS3がNOのループを繰り返す。
当該温水端末2において所定の処理が実行されれば(ステップS3がYES)、所定の操作がされた温水端末をコントロールユニット10の記憶部16で記憶した後、ステップS2に戻り、ステップS2以降を繰り返す。
図4のステップS2〜ステップS4のループ(ステップS2がNOのループ)は、図3の操作手順W1〜W3・・・に相当するものであり、温水端末2或いはそのリモコン2c側で行われる操作である。
一方、未だに「関連付け」というグループに分類されていない温水端末2(集中制御盤7側で温水端末2の設置位置を特定する名称、例えば「リビングルームの床暖房」、「浴室暖房」、「子供部屋の床暖房」等が表示可能になっていない温水端末2)の内で、所定の操作(リモコン2cによって、連続してON−OFF操作を行うこと)が一番初めに行われた温水端末2を、係る所定の操作を行った順番により、集中制御盤7の表示部71で表示する。具体的には、例えば、図3の手順W5、W6で示す様に、「1つ目の部屋」、「2つ目の部屋」というように表示する。図3で説明した通り、「1つ目の部屋」は「リビングルームの床暖房」なる温水端末を意味しており、「2つ目の部屋」は「浴室暖房」なる温水端末を意味する。
以下、本明細書において、集中制御盤7側で温水端末2が設置されている箇所の名称を入力することを、「設置箇所の記憶」と表現する場合がある。
表示された温水端末2について、集中制御盤7側で当該温水端末2の設置箇所の名称を入力していなければ(「設置箇所の記憶」が為されていなければ)(ステップS6がNO)、ステップS5に戻りステップ5以降を繰り返す。
一方、表示された温水端末2について、集中制御盤7側で当該温水端末2の設置箇所の名称を入力されたのであれば(「設置箇所の記憶」が為されているならば)(ステップS6がYES)、ステップS7に進む。
図示はされていないが、ステップS8を省略することも可能である。
一方、集中制御盤7側で設置位置を特定する名称(例えば、「リビングルームの床暖房」、「浴室暖房」、「子供部屋の床暖房」等)が表示出来ない温水端末2が存在するのであれば(全ての温水端末2が「関連付け」に分類されていない場合:ステップS9がNO)、ステップS5まで戻り、ステップS5以降を繰り返す。
これに対して、図5で示す様に、集中制御盤7の表示部71において、符号77で示す様な表示内容、すなわち、複数の温水端末2について「温水端末の設置位置の名称を入力する要求」を表示する様に構成することも可能である。換言すれば、集中制御盤7の表示部71に、一つの温水端末2のみならず、複数の温水端末2に関する情報が表示される様に構成することも可能である。
図6のフローチャートは、その様な操作手順、すなわち、表示部71に複数の温水端末2に関する情報(設置位置の入力の要求)が表示される場合における操作手順を示している。
換言すれば、図6は、第1実施形態の変形例に係る操作手順を示すフローチャートとなっている。
ステップS11〜ステップS13の操作手順は、図4のステップS1〜ステップS3と同様であるので説明を省略する。
コントロールユニット10は、表示部71で表示された温水端末2の何れかについて、その温水端末2が設置された部屋の名前(例えば「リビングルーム」、「浴室」、「子供部屋」の何れか)が入力されたか否かを判断する(ステップS16)。
何れかの温水端末2について当該温水端末2の設置されている箇所の名称が入力された場合には(ステップS16がYES)、当該入力された温水端末2について、設置されている箇所の名称(「リビングルーム」、「浴室」、「子供部屋」の何れか)が記憶される。
ステップS18では「関連付け」に分類された温水端末2を、集中制御盤7の表示部71に表示する。
一方、「関連付け」に分類されていない温水端末2が残存する場合(集中制御盤7側で設置箇所が入力されていない温水端末2が存在すれば)(ステップS19がNO)、ステップS15まで戻り、ステップS15以降を繰り返す。
第2実施形態は、後述する様に、各温水端末2について所定の処理(リモコン2cでON−OFFを複数回繰り返す操作)が行われた際に、所定の処理が為された温水端末2に連通しているコネクタ41の識別番号(例えば、図8における符号「No.1」、「No.2」、「No.3」)が、当該温水端末2の操作用のリモコン2cに表示される点で、図1〜図6の第1実施形態とは大きく相違する。
図7において、コントロールユニット10Aは、コネクタ識別ブロック11と、入力判定ブロック12と、表示ブロック14と、リモコン側への表示信号発生手段15と記憶ブロック(データベース16)とによって構成されている。
ここで、「リモコン側への表示信号」とは、所定の処理が為された温水端末のリモコン2cに対して、当該リモコン2cが温水端末の温水配管6(図1)に接続しているコネクタ41の識別番号(図8において、「No.1」、「No.2」、「No.3」で示す)を表示するのに必要な信号を意味している。
入力判定ブロック12は、受信内容に基づいて、信号を発信したリモコン2cの温水端末2に連通しているコネクタ41を判定し(以下、何れの温水端末2が何れのコネクタ41に連通しているのかを示す関係を、「接続関係」と表現する)、信号を発信したリモコン2cの温水端末2に連通しているコネクタ41を記憶ブロック16に記憶させると共に、温水端末2とコネクタ41との「接続関係」の有無を記憶ブロック16の既にあるデータから確認する。
それと共に、リモコン側への表示信号発生ブロック15を介して、温水端末2のリモコン2cに対して、対応するコネクタ41(当該リモコン2cの温水端末2に連通しているコネクタ41)の識別番号(図示の例では「No.1」〜「No.3」)を、リモコンの表示部(図8において、「No.1」〜「No.3」の表示がされている部分)で表示するために必要な信号が送られる。その結果、リモコン側への表示信号発生ブロック15からの信号を受信したリモコン2cは、当該リモコンの温水端末2と連通しているコネクタ41の識別番号(図示の例では「No.1」〜「No.3」)を表示する。
ここで、各温水端末のリモコン2cでは、上記の「温水端末2とコネクタ41とを関連つけるために行う操作」(予め定められた操作:リモコン2cでON−OFFを複数回繰り返す操作)を行うと、当該温水端末2に接続しているコネクタ41の識別番号(No.1〜No.3)が表示される。
なお、第2実施形態においても、「関連付け」なる文言は、第1実施形態と同様に、集中制御盤7の表示部71において、温水端末2の設置位置を特定する名称、例えば、「浴室暖房」、「リビングルームの床暖房」、「子供部屋の床暖房」等を表示可能とする処理を意味している。
ここで、図9のフローチャートでは、集中制御盤7の表示部71にコネクタの識別番号が一つしか表示されない場合(図8とは異なる場合)における操作手順を示している。
集中制御盤7と温水端末2との関連付けが必要であれば(ステップS21がYES)、ステップS22において、何れの温水端末2と何れのコネクタ41が接続(或いは連通)しているかについて、全ての温水端末2で明確になっているか否かを判定する(ステップS22)。換言すれば、ステップS22においては、全ての温水端末2について、コネクタ41との「接続関係」が判定されたか否かを判断する。
ここで、何れの温水端末2と何れのコネクタ41が接続(或いは連通)しているかについては、「接続関係」という文言で表現している。
一方、未だコネクタ41との「接続関係」が判定されていない温水端末2があれば(ステップS22がNO)、ステップS22−1に進む。
ここで、集中制御盤7と温水端末2との「関連付け」を行おうとするユーザーは、リモコン2cに表示された温水端末2に連通するコネクタの識別番号を、何等かの手法により記録しておく。
ステップS22−1では任意の温水端末2に対して所定の処理を行うので、既にコネクタ41との「接続関係」が判定された温水端末である可能性が存在する。そのため、ステップS23で、その旨を確認するのである。
一方、既にコネクタ41との「接続関係」が判定された温水端末2であれば(ステップS23がNO)、そのままステップS22に戻り、ステップS22以降を繰り返す。
ステップS25において、その設置位置を特定する名称(例えば、「リビングルームの床暖房」、「浴室暖房」、「子供部屋の床暖房」等)が集中制御盤7側で表示可能となった温水端末2(集中制御盤7と関連付けが行われた温水端末2)は、「関連付け」というグループに分類される。
ここで、当該「設置箇所の名称」の「入力」は、ステップS22−2に関して説明した様に、温水端末2に連通するコネクタ41の識別番号を記録している(例えば、メモに記入している)ので、当該記録を参照することにより容易に行われる。
温水端末2の設置箇所の名称が未だに入力されていなければ(ステップS26がNO)、ステップS25に戻って、繰り返す。温水端末2の設置箇所の名称が入力されたならば(ステップS26がYES)、ステップS27に進む。
一方、未だ「関連付け」が為されていない温水端末2があれば(ステップS29がNO)、ステップS25まで戻り、再びステップS25以降を繰り返す。
しかし、例えば図8において集中制御盤7の表示部71には、コネクタ4の識別番号を複数表示することが可能であり、その様な場合には、図9とは若干異なる操作手順となる。その様な、集中制御盤7の表示部71にコネクタ4の識別番号を複数表示することが可能な場合における操作手順を示すのが、図10のフローチャートである。
換言すれば、図10は、第2実施形態の変形例に係る操作手順を示すフローチャートである。
以下、図10に基づいて、第2実施形態の変形例を説明する。
図10のステップS35以降においても、集中制御盤7側と温水端末2との関連付けが行われる。
そして、表示された識別番号の各々について、識別番号のコネクタと連通する温水端末2の設置箇所の名称(例えば、「リビングルームの床暖房」、「浴室暖房」、「子供部屋の床暖房」等)を入力する。
対応する温水端末2の設置箇所の名称を、何れのコネクタ4についても入力していない場合には(ステップS36がNO)、コネクタ4と温水端末2との関連付けの操作が中断しているものと判断してステップS35に戻り、ステップS36がNOのループを繰り返す。
何れかのコネクタ4について対応する温水端末2の設置箇所の名称が入力されたならば(ステップS36がYES)、ステップS37に進む。
全ての温水端末2について、「関連付け」に分類されたのであれば、図10の操作手順を終了する。
図10におけるその他のステップについては、図9と同様である。
その結果、設置前に設置位置に関する情報を集中制御盤7側に入力することが出来ない温水端末2であっても、その設置位置に関する情報(その設置位置を特定する名称:例えば、「リビングルームの床暖房」、「浴室暖房」、「子供部屋の床暖房」等)を、集中制御盤7側で表示可能とせしめることが容易に出来るのである。
図11〜図16の第3実施形態は、その様なHAにおける適用に関するものである。なお、第3実施形態は、以下において説明するように、第1実施形態と同様の処理を行う。
全体を符号102で示す住居は、1階部分104と2階部分106とを備えている。1階部分104には、リビングダイニング(LD:以下、「リビング」と表記)R1と、キッチン(K)R2と、和室R3と、浴室R4とが設けられ、2階部分106には、主寝室R5と、第1の子供部屋(図11では「子供部屋1」と表記)R6と、第2の子供部屋(図11では「子供部屋2」と表記)R7とが設けられている。
ここで、リビングR1には、HAにおける集中制御盤7Aが設けられており、該集中制御盤7Aは、コントロールユニット10Aと、信号伝達ラインCL71及びCL72で信号(情報)をやり取りしている。
ここで、表示部71Aにおいて、図12で示す様に電気機器の設置位置(例えば、「子供部屋1の照明」等)が表示されるのは、集中制御盤7Aと電気機器とが「関連付け」を為された後である。
HAにおける集中制御盤7Aを、図1〜図6の第1実施形態における集中制御盤7と兼用する場合には、図12で示す集中制御盤7Aに、温水端末2(図1参照)に対応する数のスイッチ81Aを設ける必要がある。
HAにおいても、集中制御盤7Aから操作するべき電気器具を直接操作して利便性を向上するために、電気器具の設置位置に関する情報(例えば、「子供部屋1の照明」、「リビングの床暖房」、「和室の照明」等)が集中制御盤7Aで表示される様に「関連付け」を行えば、利便性が向上する。
しかし、電気器具の設置に関しても、当該電気器具をどの位置に設置したのかについて、集中制御盤7A側に設置前から予め記憶させることは困難である。HAにおいても、第1実施形態における温水端末の場合と同様に、ユーザー側で集中制御盤7Aを操作して、電気器具の設置位置に関する情報(例えば、「子供部屋1の照明」、「リビングの床暖房」、「和室の照明」等)が表示される様に調整する必要が存在する。
その他の構成及び作用効果について、図11で示すコントロールユニット10Aは、図2のコントロールユニット10と同様な構成である。
ここで図14は、第1実施形態における図3と同様に、関連付けを行う操作手順を説明するための図であり、図14における符号W0A、W1A〜W6Aは、それぞれ、図3の符号W0、W1〜W6に対応する。
そして、集中制御盤7Aの表示部71Aで表示される順番に従って、対応する順番の電気器具の名称(例えば、子供部屋1の照明、リビングの床暖房、和室の照明)を入力する(図3の手順W5、W6)。
温水端末2ではなく、電気器具と集中制御盤とを関連付けている点を除くと、図15、図16の操作手順は、それぞれ図4、図5で示す第1実施形態における「関連付け」を行うための操作手順と同様である。
中央処理側で、設置箇所をも含めた電気器具の名称(例えば、子供部屋1の照明、リビングの床暖房、和室の照明)を特定できることにより、HAにおいて中央処理側(例えば、集中制御盤7A)から各電気器具を操作することが出来るので、利便性が格段に向上する。
第3実施形態は、HAに本発明を適用したものであるが、第4実施形態も本発明をHAに適用した実施形態である。この第4実施形態では、電気器具側で所定の操作(例えば、リモコンによりON−OFFを繰り返す操作)が為された場合に、当該操作が為された旨を集中制御盤7側が了解した旨を表示するため、当該電気器具側に所定の表示(例えば、当該電気器具において、ON−OFFを繰り返す等)を行わせしめる点に特色がある。
図17において、コントロールユニット10Bは、電気器具の操作用リモコン(図示せず)からの信号を受信する電気器具識別ブロック11Bと、入力判定ブロック12と、表示ブロック14と、リモコン側への返信信号を発生する返信信号発生ブロック15Bと、記憶ブロック(データベース)16Bとを有している。
ここで、第4実施形態においては、集中制御盤は符号7Bで表示し、表示部は符号71Bで表現する。
最初に、符号W0Bで示す様に、集中制御盤7Bの表示部71Bには、電気器具(例えば、「子供部屋1の照明」、「リビングの床暖房」、「和室の照明」等)が、HAにおいて適正に結線されている旨が表示されている。
第1の電気器具(子供部屋1の照明)で所定の操作が為されたならば、コントロールユニット10Bは、返信信号発生ブロック15Bから第1の電気器具(子供部屋1の照明)へ返信信号を送り、第1の電気器具(子供部屋1の照明)をON−OFFする(図18の手順W2B)。
ユーザーは、第1の電気器具(子供部屋1の照明)がON−OFFするのを確認することにより、集中制御盤7Bが設けられている箇所(例えばリビングルーム)に戻らなくても、第1の電気器具(子供部屋1の照明)で所定の操作が為された旨が、集中制御盤7B側で確認或いは把握されたことを認識出来る。
これに対して、集中制御盤7B或いはコントロールユニット10Bから、第2の電気器具(リビングの床暖房)へ返信信号が送信され、第2の電気器具(リビングの床暖房)がON−OFFする(図18の手順W4B)ので、「関連付け」を行っているユーザーは、第2の電気器具(リビングの床暖房)で所定の操作が為された旨が集中制御盤7B側で把握されたことを認識する。
そして、第3の電気器具(和室の照明)がON−OFFする(図18の手順W6B)ので、「関連付け」を行っているユーザーは、第3の電気器具(和室の照明)で所定の操作が為された旨が集中制御盤7B側で把握されたことを認識する。
以下、集中制御盤7Bとの「関連付け」が必要な全ての電気器具について、「所定の操作(ON−OFF)」を行う。
また、中央制御盤7Bと「関連付け」をする必要が無い電気器具が存在する場合に、係る電気器具は上述した様なON−OFF作動を行わないので、ユーザーが係る電気器具(「関連付け」をする必要が無い電気器具)を「関連付け」をするべき電気器具として記録してしまうことが防止出来る。
図18の例では、「1つ目の電気器具」については「子供部屋1の照明」と入力し、「2つ目の電気器具」については「浴室暖房」と入力し、「3つ目の電気器具」については「和室の照明」と入力する(図18の手順W7B、W8B:図14の手順W5A、W6Aに対応)。
図19のフローチャートは、図18の手順W7B、W8Bにおいて、集中制御盤7Bには単一の電気器具に関する名称入力要求のみが表示される場合の制御手順を示しており、第3実施形態における図15のフローチャートに対応する。
但し、図19においては、所定の操作(ON−OFF操作)がされた電気器具をコントロールユニット10B側(集中制御盤7B側)で記憶した(図19のステップS4)後、コントロールユニット10B側(集中制御盤7B側)から返信信号が送られて、所定の操作がされた電気器具がON−OFF作動する(ステップS41)。それから、ステップS12に戻る。
その他については、図15と同様である。
2・・・空気調和機/温水端末
3・・・温水発生装置
4・・・コネクタ
5・・・熱源機側温水配管
6・・・空気調和機側温水配管
7、7A、7B・・・集中制御盤
10、10A、10B・・・制御手段/コントロールユニット
11・・・リモコン識別ブロック
12・・・入力判定ブロック
13・・・分類ブロック
14・・・表示ブロック
15・・・リモコン側表示信号発生ブロック
16・・・記憶ブロック
31・・・燃焼機
32・・・貯湯槽
71、71A・・・表示部
72・・・入力部
73・・・音声発生部
Claims (10)
- 複数の空気調和機と、熱源機とを有し、複数の空気調和機の各々は温水循環用ラインを介して熱源機に接続されており、空気調和機は各々に設けられた操作手段により運転操作が行われると共に、熱源機側の制御機構によっても運転操作可能に構成されており、熱源機は制御手段を備え、該制御手段は、空気調和機に設けられた操作手段に対して行われた操作により、当該操作が行われた空気調和機の設置位置に関する情報を制御機構で把握するための処理を実行する様に構成されていることを特徴とする空気調和システム。
- 前記制御手段は、空気調和機に設けられた操作手段に対して、空気調和機と制御機構とを関連つけるために行う操作が行われ、当該操作が行われた順番に従って個々の空気調和機が入力された際に、個々の空気調和機と制御機構とを関連付ける様に構成される請求項1の空気調和システム。
- 複数の空気調和機の各々は温水循環用ライン及び熱源機側のコネクタを介して熱源機に接続されており、空気調和機と制御機構とを関連つけるための操作が行われた際に、当該空気調和機と接続されている熱源機側のコネクタが空気調和機に設けられた操作手段と熱源機側の制御機構で表示される様に構成されており、前記制御手段は、熱源機側の制御機構でコネクタが表示され且つコネクタと対応する温水端末が入力された際に、個々の空気調和機と制御機構とが関連付けられたと判定する様に構成される請求項1の空気調和システム。
- 複数の電気器具と、集中制御用機器とを有し、複数の電気器具の各々は運転操作信号のみが伝達可能な端子及び信号伝達ラインを介して集中制御用機器に接続されており、電気器具は各々に設けられた操作手段により運転操作が行われると共に、集中制御用機器側からも運転操作可能に構成されており、電気器具に設けられた操作手段に対して行われた操作により当該操作が行われた電気器具と集中制御用機器とを関連付けるための処理を実行する様に構成されている制御手段を備えていることを特徴とする電気器具制御システム。
- 前記制御手段は、電気器具に設けられた操作手段に対して、電気器具と集中制御用機器とを関連つけるために行う操作が行われ、当該操作が行われた順番に従って集中制御用機器で個々の電気器具の設置位置に関する情報が入力された際に、個々の電気器具と集中制御用機器とが関連付けられたと判断する様に構成される請求項4の電気器具制御システム。
- 前記制御手段は、電気器具を集中制御用機器と関連つける操作が行われた際に、その旨を電気器具側で表示するための制御信号を発生する返信信号発生手段を有している請求項5の電気器具制御システム。
- 請求項2の空気調和システムの使用方法において、空気調和機と制御機構とを関連付けるための処理を実行するために、空気調和機に設けられた操作手段に対して、空気調和機と制御機構とを関連付けるための操作を行う工程と、当該操作が行われた順番を記憶する工程と、記憶された順番に従って制御機構で空気調和機の設置位置に関する情報を入力する工程、とを備えていることを特徴とする空気調和システムの使用方法。
- 請求項3の空気調和システムの使用方法において、空気調和機に設けられた操作手段により空気調和機と制御機構とを関連つける操作を行う工程と、前記操作が為された際に当該空気調和機と接続されている熱源機側のコネクタを当該操作手段で表示する工程と、表示されたコネクタを記録する工程と、制御機構でコネクタを表示し且つ表示されたコネクタと対応する温水端末を入力する工程を有していることを特徴とする空気調和システムの使用方法。
- 請求項5の電気器具制御システムの使用方法において、電気器具と集中制御用機器とを関連付けるための処理を実行するために、電気器具に設けられた操作手段に対して、電気器具と集中制御用機器とを関連付けるための操作を行う工程と、当該操作が行われた順番を記憶する工程と、集中制御用機器で前記記憶された順番に従って電気器具の設置位置に関する情報を入力する工程、とを備えていることを特徴とする電気器具制御システムの使用方法。
- 電気器具と集中制御用機器とを関連付けるための操作を行う前記工程が行われた後、集中制御用機器から電気器具へ制御信号が発信されて、電気器具を集中制御用機器と関連つける操作が行われた旨を電気器具側で表示する工程、を有している請求項9の電気器具制御システムの使用方法。
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