JP4500583B2 - 照明器具のリモコン送信機 - Google Patents
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Description
そして、このような照明器具においては、該照明器具に備える受信機にて、前記リモコン送信機より送信される照明動作信号を受信し、要求される照明動作がされるものとされているが、送信のタイミングによっては、前記照明動作信号の波形と、照明器具から発生される光の波形とが干渉し合うことが確認されている。この両者の波形が干渉することになると、照明動作信号の波形が減衰されてしまい、当該照明動作信号が受信機まで到達せず、要求される照明動作が行われない(通信が確立しない)といった不具合が生じていた。
当該特許文献1においては、リモコン送信機より送信される信号の質を変更することについて開示されており、例えば、所定の信号(「信号送信を開始する」という信号)を発信する場合に、リモコン送信機の発光部の発光強度を強くして、当該信号を確実に照明器具に到達させることとする技術について提案がなされている。
当該特許文献2においては、就寝前に時刻をセットすることで、所定の時刻にリモコン送信機から消灯信号が送信され、自動消灯させることについての技術が提案されている。
当該第三の背景技術では、例えば、リモコン送信機にて、消灯時刻を30分後にセットすると、29分経過後に「順送り信号」が1回発信されて全灯から調光状態となり、消灯時刻が近づいたことを知らせ、その1分後に「消灯信号」が送信させて完全に消灯させるといったものである。
これは、例えば、就寝前に読書等をしたい場合に当該技術を利用することにより、就寝者は、消灯前の1分前において寝る準備を開始できることになり、突然消灯されて辺りが真っ暗になってしまうといった不具合を解消できるものである。また、消灯時刻には完全に消灯されるので、消灯時刻になる前に就寝してしまった場合でも、照明が点灯されたままとなってしまうこともないのである。
ところが、上述したように、照明器具からは「光ノイズ」が発生されるため、セットされた消灯時刻に消灯されないといった不具合が発生し得る。
この点、当該第三の背景技術において、特許文献1に開示される技術を採用することも可能であるが、発信される全ての信号につき、リモコン送信機の発光部の発光強度を強くさせるとなると、通信が確立されるタイミングにおいても、無駄に発光強度を強くさせることになり、電力の消耗が激しく、早期の電池交換等が要求されることとなる。
また、「順送り信号」と「消灯信号」とを組み合わせて実現される上記第三の背景技術においては、「順送り信号」についての通信確立がされない場合であったとしても、「消灯信号」についての通信確立は確実に行わせ、自動消灯させる必要があるといえる。
そして、その1分後には、「消灯信号」が3回送信されることになり、例えば、1回目の送信で通信が確立しない場合においても、2回目の送信で通信を確立させることができ、照明を確実に消灯させることができる。
また、これらの照明動作信号の送信に際しては、信号の強度を強くすることもしないため、送信回数が増やされるものの、電力消費は少なくて済み、電池交換のサイクル等の長期化を図ることができる。
図1に示すように、照明器具16においては、例えば、環形蛍光ランプ等の放電灯11、交流電源と、交流電圧を直流電圧に変換する整流平滑部22、整流平滑部22の直流電圧出力を交流の高周波電圧に変換して放電灯11に供給するインバータ部23、インバータ部23を制御するインバータ制御部25、等が備えられている。
また、リモコン送信機20からの送信信号(全灯、調光、常夜灯、消灯、順送り命令など。)を受信するリモコン受信部15と、リモコン受信部15からの出力を受けてインバータ制御部25に制御信号を送信する制御部28、等が備えられている。
また、前記インバータ部23は、リモコン受信部15が後述する調光UP信号を受信した場合に、放電灯11の出力を徐々に大きくしていくものである。これにより、リモコン送信機20が調光UP信号を送信すると、部屋の中が徐々に明るくされる。
なお、図2では、放電灯11を環形蛍光ランプとしているが、直管蛍光ランプ等の他の種類の放電灯を用いてもよく、特に限定されるものではない。また照明器具16は放電灯に限定するものではなく白熱灯等で電圧を制御することにより明るさを変更する構成とすることもできる。
リモコン送信機20は、樹脂カバー38で覆われ、上端部の左右中央部に送信部49が設けられている。
また、前記送信部49内には、赤外線の複数種(動作モードが複数ある。)の所定送信信号を送信可能とする、少なくとも2つの送信用発光ダイオード(図示せず。)が配設されている。
また、前記送信部49の側方には、同じくリモコン送信機20の上端にスヌーズ・ライトボタン40が配設されている。
そして、リモコン送信機20の側部には、アラームスイッチ39が配設されている。
そして、表示部31の下方(リモコン送信機20の正面の下半分側)には、上から順番に、設定ボタン32、モード切替ボタン33及びCH切替ボタン34、+ボタン35及び−ボタン36、順送りボタン37が配置されている。
ここで、モード切替ボタン33、CH切替ボタン34、+ボタン35、−ボタン36は、左右方向の長さが設定ボタン32の略半分に構成されており、モード切替ボタン33とCH切替ボタン、そして+ボタン35と−ボタン36は隣同士に、且つ同じ高さに並んでいる。
そして、リモコン送信機20の筐体内に、リモコン送信機20や表示部31やボタンやスイッチ等と接続した制御手段(制御部76)が内蔵されている。
<設定ボタン32>
リモコン送信機20の表示部31は、平常時は時計として機能している。この時計を表示している現在時刻表示モードから、設定ボタン32を1回押す毎に、各種モードへの切替が行われる。
具体的には、現在時刻設定モードの状態で、設定ボタン32を3秒以上長押しすることで、現在時刻設定モード(現在時刻が設定できる状態である。)に切替が行われ、その後は1回押す毎に、アラーム時刻設定モード(目覚ましが鳴る時刻を設定する状態。)、照明点灯時刻設定モード(照明を点灯させる時刻を設定する状態。)、照明消灯時刻設定モード(照明を消灯させる時間を設定する状態。)、の順にモードの切替が行われる等である。また、照明消灯時刻設定モードの時に、設定ボタン32を押すと、もう一度現在時刻設定モードに戻り、現在時刻表示モード以外の時に、5秒以上ボタン操作を行わないと、現在時刻表示モードに戻るものとする等である。
また、同様に、照明点灯時刻や照明消灯時刻についても、1又は複数個の設定時刻を記録できるようにしても良い。
そして、この記録の際の操作形態としては、例えば、最初のアラーム時刻設定のためのアラーム時刻設定モードの表示状態において、設定ボタン32を押すと、次のアラーム時刻設定のためのアラーム時刻設定モードが表示され、さらに、設定ボタン32を押すと、照明点灯時刻設定のための照明点灯時刻設定モード、照明消灯時刻設定のための照明消灯時刻設定モードといった順に表示される等である。
また、上記の現在時刻設定モードや、照明点灯時刻設定モードにおいて、各種時刻を設定する場合には、+ボタン35及び−ボタン36が使用される。
+ボタン35は、例えば、1回押す毎に時計表示を1分ずつ進ませ、1秒以上長押しするとその後0.5秒間隔で30分ずつ進ませるものとする。
−ボタン36は、例えば、1回押す毎に時計表示を1分ずつ戻させ、1秒以上長押しするとその後0.5秒間隔で30分ずつ戻させるものとする。
モード切替ボタン33は、照明動作信号を送信するか否かを設定するものである。すなわち、設定ボタン32によって、照明点灯時刻及び照明消灯時刻を設定しているが、それらの時刻に照明動作信号を送信するか否かをモード切替ボタン33で決定するわけである。
これによって、照明点灯時刻及び照明消灯時刻を一度設定しておくと、次からはいちいちこれらの時刻を設定する必要はなく、設定した時刻に送信を行うか否かを決めれば良いことになる。
順送りボタン37は、1回押される毎に、照明動作信号のうちの順送り信号を送信させるためのものである。
照明器具16は、順送り信号を1回受信する毎に、全灯→調光→常夜灯→消灯→全灯・・・の順に切り替わるものとしている。
CH切替ボタン34は1回押す毎に、送信信号のチャンネルを切り替えて、照明動作をさせる照明器具を選択するためのものである。このCH切替ボタン34を利用して、送信信号のチャンネルを切り替えることにより、部屋の中に照明装置が2つある場合であっても、1つのリモコン送信機20のみを用いて、2つの照明装置を操作することが可能である。
表示部では、CH切替ボタン34を1回押す毎に「CH1」と「CH2」が交互に表示される。
アラームスイッチ39は、1回押す毎に、表示部31のアラームマーク31aが点灯したり、消灯したりする。アラームスイッチ39を1回押して、アラームマーク31aが点灯しているときは、アラーム時刻設定モードで設定した時刻に、アラームが鳴り、もう一度アラームスイッチ39を押して、アラームマーク31aが消灯しているときは、アラーム設定時刻に設定した時間になっても、アラームは鳴らない。
これによって、アラーム設定時刻を一度設定しておくと、次からはいちいちアラームを鳴らしたい時刻を設定する必要はなく、すでに設定した時刻にアラームを鳴らすか鳴らさないかを決めれば良いことになる。
スヌーズ・ライトボタン40が押されている間は、バックライト(LED)が点灯され、時刻等が確認できるようになっている。
また、アラームが鳴っているときに、スヌーズ・ライトボタンを1回押すと、バックライトが点灯すると共に、アラームが鳴り止み、5分後に再度アラームが鳴るようになっている。このように、アラームを一度止めてから、時間をおいて再度アラームを鳴らすことで、もう少し眠りたい場合などに寝過ごすことを防止できる。
また、前記アラームと連動して、照明動作を連動させることとしても良い。
なお、スヌーズ・ライトボタン40を押してから、再度アラームを鳴らすまでの時間は、3分や10分などでも良く、5分に限定するものではない。
即ち、図4に示すごとく、リモコン送信機20の下部に設置面38bを形成すべく、側面視において、略直角三角形の後部カバー38aを具備し、リモコン送信機20の上部に、送信部49が配されるとともに、リモコン送信機20の正面に、時刻等の各種情報を表示する表示部31が配される構成とするものである。
このように、リモコン送信機20を設置式に構成されるものとすることで、使用者がリモコン送信機20を保持せずとも、照明点灯時間や照明消灯時間において、照明動作信号を照明器具16のリモコン受信部15に向けて発信させることができ、照明動作を確実に実行させることができるようになる。
また、リモコン送信機20の正面に、時刻等の各種情報を表示する表示部31が配されるため、視認性が良好で、時刻等の視認性に優れた構成となる。
図8において、71はプログラム記憶部、72は時計部、73はスピーカ等よりなるアラーム発生部、74は照明動作信号送信部、75は電源部、31は表示部であり、これらは、制御部76に接続されている。
まず、プログラム記憶部71には、アラーム時刻、照明点灯時刻、照明消灯時刻のそれぞれにつき、個別の値の入力を可能とし、該入力値に基づいて所定の動作、すなわちアラームを発生させたり、照明動作信号を送信させたり、をさせるプログラムが予め記憶されるものである。
また、当該プログラムは、アラーム時刻、照明点灯時刻、照明消灯時刻のそれぞれにつき、1又は複数個の値の入力を可能とすべく構成される。また、当該プログラムは、前記スヌーズ・ライトボタン40からの入力に応じて、アラーム及び照明のON・OFFの繰り返しを行うスヌーズ機能を実効可能とすべく構成される。
また、時計部72は、いわゆる時計機能を有するものであり、当該時計部72では時刻をカウントし、当該時刻が前記プログラムによって参照される。
また、アラーム発生部73は、アラーム音を発生させるアラーム機能を果たすものであり、可変抵抗を備えて、その音量の大小が変更可能に構成される。
また、前記照明動作信号送信部74は、制御部76の指令に基づき、「順送り信号」や、「消灯信号」等を生成し、照明動作信号送信機能を果たすものである。尚、「順送り信号」と「消灯信号」の波形・周波数は、互いに異なるものであり、照明器具側にて、いずれの信号であるかを判断し、順送り動作、又は消灯動作が行われるようにしている。
また、表示部31は、図3に示されるごとくであり、制御部76の指令に基づき、所定の情報を表示させるものである。
本発明にかかる照明動作信号の送信方法は、所定の照明動作を行うための命令がなされた場合に、当該照明動作を行うための照明動作信号を複数回送信し、これにより、所定の照明動作を確実に実行させることを特徴とするものであり。
以下では、この照明動作信号の送信方法を、就寝者が照明消灯時刻をセットすると、当該照明消灯時刻の数分前に調光状態となり、その後、照明消灯時刻に自動的に消灯される構成とする、上述した第三の背景技術に適用する例について説明する。
つまり、セットされた照明消灯時刻の所定時間前に、順送り信号を1回送信し、照明状態を調光状態とし、セットされた照明消灯時刻に、消灯信号を複数回(例えば3回)送信し、照明状態を消灯状態とすべく構成されるものである。
尚、「順送り信号」と「消灯信号」の波形・周波数は、互いに異なるものであり、照明器具側にて、いずれの信号であるかを判断し、順送り動作、又は消灯動作が行われるものである。
図9に示す表、及び図10に示すタイムチャートは、この例における照明動作信号の送信回数と照明動作の関係について示すものであり、照明消灯時刻を30分後にセットした場合において、照明消灯時刻の1分前においては、「順送り信号」が1回送信され、照明消灯時刻においては、「消灯信号」が3回送信されることについて示している。
そして、その1分後には、「消灯信号」が3回送信されることになり、例えば、1回目に送信で通信が確立しない場合においても、2回目の送信で通信を確立させることができ、照明を確実に消灯させることができる。但し、「順送り信号」と「消灯信号」の送信間隔は任意に設定できるようにしている。
また、これらの照明動作信号の送信に際しては、照明動作信号送信部74において、信号の強度を強くすることもしないため、送信回数が増やされるものの、電力消費は少なくて済み、電池交換のサイクル等の長期化を図ることができる。
また、「消灯信号」の送信回数については、特に限定されるものでなく、適宜プログラムを変更し、部屋の広さや、電池寿命等を加味した送信回数に設定するものであればよい。
本実施例2では、図11に示すごとく形態のリモコン送信機20Aにつき、上記の照明動作信号の送信方法を適用するものであり、リモコン送信機20Aの形態を、片手に保持して握持して操作される形態とするものである。
即ち、片手に握持して操作する形態のリモコン送信機20Aであって、照明状態を順次切り替えるための「順送り信号」を送信するための順送りボタン26と、照明状態を消灯にする「消灯信号」を送信するための消灯信号ボタン27を具備するものであり、前記順送りボタン26が操作された際には、「順送り信号」が1回送信されるものとし、前記消灯信号ボタン27が操作された際には、「消灯信号」が複数回(例えば、3回)送信されるものとするものである。
以上の構成によれば、順送りボタン26が操作され、通信が確立しない場合には、再度、順送りボタン26を操作することで、使用者の任意により照明状態の変更が可能となる。
他方、消灯信号ボタン27が操作される場合には、「消灯信号」が、自動的に複数回送信されることになり、通信確立の確率が向上され、確実に消灯状態に移行させることができ、通信が確立しない場合の煩わしさをなくすことができる。
また、上記の各ボタン操作に対応する送信回数の制御は、実施例1と同様、プログラムによって実行されるものとしている。
即ち、他の照明器具を操作するための他のリモコン送信機の照明動作信号を、当該リモコン送信機20・20Aに記憶させるとともに、当該リモコン送信機20・20Aより送信可能に構成するものである。
より具体的には、図8に示すごとく、当該リモコン送信機20・20Aは、プログラム記憶部71、照明動作信号送信部74、リモコン信号受光部79、を具備し、前記リモコン信号受光部79にて他のリモコン送信機のリモコン信号を受光し、当該受光したリモコン信号を、プログラム記憶部71に記憶されたプログラムにて解析するとともに、当該プログラム記憶部71に記憶することとし、当該解析・記憶されたリモコン信号を前記照明動作信号送信部74より発信させることにより、前記他のリモコン送信機によって操作される照明器具を、当該リモコン送信機20・20Aによって操作可能に構成するものである。
これは、当該リモコン送信機20・20Aに、いわゆる「記憶リモコン」の機能を、具備させる構成とするものであり、これによれば、異なるリモコン送信機によって操作される各種照明器具を、一つのリモコン送信機20・20Aによって操作することが可能となり、利便性に優れたものとすることができる。
そこで、上記の構成とすることで、逐次、他のリモコン送信機の照明動作信号を記憶・送信可能とすることにより、本発明にかかる一つのリモコン送信機20・20Aにて、操作可能とするものである。
尚、上記の構成のほか、前記プログラム記憶部71に、予め各メーカーが採用する照明動作信号を記憶させておき、メーカーの種別・機種を選択することにより、操作可能な状態にする形態としてもよい。
16 照明器具
20 リモコン送信機
31 表示部
32 設定ボタン
33 モード切替ボタン
34 CH切替ボタン
35 +ボタン
36 −ボタン
37 順送りボタン
39 アラームスイッチ
40 スヌーズ・ライトボタン
Claims (1)
- 所定の照明動作を行うための命令がなされた場合に、当該照明動作を行うための照明動作信号を複数回送信することとした照明器具のリモコン送信機であって、
セットされた照明消灯時刻の所定時間前に、順送り信号を1回送信し、照明状態を調光状態とし、
セットされた照明消灯時刻に、消灯信号を複数回送信し、照明状態を消灯状態とすべく構成される、
ことを特徴とする照明器具のリモコン送信機。
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