以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を附してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態に従う照明装置1の外観構成図である。
図1を参照して、本発明の実施の形態に従う照明装置1には、本体部を取り付けるためのシャーシ2と、シャーシ2とともに本体部全面を覆うカバー8,9とが設けられている場合が示されている。本例においては、一例として、照明装置1のシャーシ2が天井に取り付けられているものとする。
カバー8は、照明用のLEDモジュールが配置される領域に対応して設けられる。当該カバー8の領域から光が照射される。
カバー8の中央付近に設けられている別のカバー9は、LEDモジュールを制御する基板等の制御装置が配置される領域に対応して設けられる。当該カバー9に対応する領域には、LEDモジュールは設けられていないため光は照射されない。
また、当該照明装置1を操作するための携帯型のリモコン50が設けられている。リモコン50を操作することにより照明装置1に対して各種動作指示を与えることが可能となる。リモコン50の詳細については後述する。
図2は、本発明の実施の形態に従う照明装置1のハードウェアを説明する概略ブロック図である。
図2を参照して、本発明の実施の形態に従う照明装置1は、電源回路10と、照明制御部20と、照明部30と、インタフェース部40とを含む。
電源回路10は、交流電源入力(AC入力)(100V)を受けて直流電圧に変換して装置の各部に電圧を供給する。なお、本例においては、一例として制御電源供給回路21および照明部30のみに電圧が供給されているように示されているが、特にこれに限られず、他の部位に対しても必要な電圧が供給されるものとする。
照明制御部20は、電源回路10から供給される電圧をCPU22に供給するために調整する制御電源供給回路21と、照明装置1全体を制御するためのCPU(Central Processing Unit)22と、PWM(Pulse Width Modulation)制御回路23と、信号受信部25と、SW入力部26と、水晶発振子27と、照度センサ28と、メモリ29とを含む。CPU22とメモリ29とPWM制御回路23とはマイコン(マイクロコンピュータ)によって構成される。
CPU22は、各部と接続されるとともに、照明装置1全体を制御するために必要な動作を指示する。
PWM制御回路23は、CPU22からの指示に従ってLEDモジュール31,32を駆動するために必要なPWMパルスを生成する。
信号受信部25は、インタフェース部40に含まれる赤外線受光部41と接続されて、赤外線受光部41で受光された赤外線信号に応答した指示をCPU22に出力する。
SW入力部26は、操作SW(スイッチ)42と接続されて、操作SWの操作に応答した指示をCPU22に出力する。
水晶発振子27は、所定の周期で発振信号を生成してCPU22に出力する。CPU22は、水晶発振子27から発振される発振信号(クロック信号)の入力を受けて、当該クロック信号に同期した各種動作を実行する。なお、CPU22は、水晶発振子27から出力される発振信号に従って時刻を正確に計測することが可能であるものとする。
照度センサ28は、照明装置1周辺の照度を計測してCPU22に出力する。CPU22は、照度センサ28からの測定結果に基づいて調光率を制御することが可能である。
メモリ29は、照明装置1を制御するための各種プログラムおよび初期値等が格納されるとともに、CPU22のワーキングメモリとしても用いられる。
照明部30は、互いに色温度の異なるLEDモジュール31,32と、LEDモジュール31,32を駆動するために用いられるFET(Field Effect Transistor)スイッチ33,34とを含む。本例において、LEDモジュール31の色温度は、6700K程度、LEDモジュール32の色温度は、2700K程度とする。以下、LEDモジュール31を昼光色LED(単に昼光色)とも称する。また、LEDモジュール32を電球色LED(単に電球色)とも称する。なお、ここでは、LEDモジュール31,32は、それぞれ1つずつ1組として設けられている場合が示されているが、複数組が設けられる構成とすることも可能である。また、FETスイッチ33,34はPWM制御回路23にあってもよい。
インタフェース部40は、赤外線受光部41と、操作SW42とを含む。
赤外線受光部41は、上述したリモコン50からの赤外線信号を受光する。そして、赤外線信号を光電変換して信号受信部25に出力する。
操作SW42は、電源スイッチ等を含み、ユーザの電源スイッチ等のスイッチ操作に応答した指示がSW入力部26を介してCPU22に出力される。なお、電源スイッチがオンの場合には、照明装置1には必要な電源が供給され、電源スイッチがオフの場合には、照明装置1には電源が供給されないものとする。本例における各種動作については、電源スイッチがオンの場合とする。
図3は、本発明の実施の形態に従うLEDモジュール31,32の構成を説明する図である。
図3を参照して、CPU22は、PWM制御回路23に指示してLEDモジュール31,32の少なくとも一方を駆動するためのPWMパルスS1,S2を生成して出力する。
LEDモジュール31,32は、電源回路10から必要な電圧の供給を受ける。LEDモジュール31,32と接地電圧GNDとの間には、FETスイッチ33,34とがそれぞれ設けられている。
そして、PWMパルスS1,S2に応答してFETスイッチ33,34が導通/非導通となることによりLEDモジュール31,32に電流が供給/遮断される。LEDモジュール31,32に電流が供給されることによりLEDモジュール31,32はそれぞれ発光する。なお、ここでは、LEDモジュール31,32を駆動する構成について説明したが、他のLEDモジュールがさらに複数個設けられている場合についても同様である。
図4は、LEDモジュール31,32が照明装置1に配置されている場合の一例を説明する図である。
図4を参照して、LEDモジュール31,32を互いに隣接して配置し、かつ、複数組円形状に配列して実装した場合が示されている。色温度の異なるLEDモジュール31,32を互いに隣接して実装することにより、それぞれのLEDモジュールから発光される光を混ざりやすくし、照射面での色のバラツキ、ムラを無くすことが可能となる。
図5は、本発明の実施の形態に従うリモコン50の外観構成図である。
図5を参照して、リモコン50は、液晶パネル52と、各種ボタンが設けられている。液晶パネル52は、液晶以外の他の表示装置を用いることも可能である。
また、ここでは、複数のボタンが設けられている。具体的には、「全灯」ボタン54と、「消灯」ボタン53と、調光率の上げ下げを指示するための「アップ」ボタン57Aおよび「ダウン」ボタン57Bと、「電球色」ボタン59Aおよび「昼光色」ボタン59Bと、「光環境制御」ボタン58と、「エコ点灯」ボタン60と、「我が家流」設定ボタン62と、「明るさプラス」ボタン64と、「おやすみ前」ボタン66と、「時刻設定」ボタン68と、「照度センサ」ボタン70と、「お気に入り」ボタン72と、数値等の上げ下げを指示するための「+/−」ボタン74と、「タイマ」ボタン76とが設けられる。
ユーザが「全灯」ボタン54を押下することにより全点灯制御指示がリモコン50から出力される。照明装置1のCPU22は、リモコン50からの全点灯制御指示の入力を受けて、PWM制御回路23に対して照明部30への全点灯制御を開始するように指示する。これにより、「全灯」ボタン54の押下すなわち、リモコン50からの全点灯制御指示の入力に従って、照明部30から調光率100%の光が照射される。
照明部30から照射される光の調光率は、「アップ」ボタン57Aおよび「ダウン」ボタン57Bの操作によって段階的に全灯(調光率100%)から微灯(調光率30%)まで調整される。具体的には、例えば、「全灯」ボタン54が押下されて全灯(調光率100%)である状態で「ダウン」ボタン57Bが押下されたときには半灯(調光率50%)となり、その状態で「ダウン」ボタン57Bが押下されたときには微灯(調光率30%)となる。また、その状態で「アップ」ボタン57Aが押下されたときには半灯(調光率50%)となり、その状態で「アップ」ボタン57Aが押下されたときには全灯(調光率100%)となる。なお、現在の調光率はメモリ29に記憶されているものとする。
点灯中にユーザが「消灯」ボタン53を押下することにより消灯制御指示がリモコン50から出力される。照明装置1のCPU22は、リモコン50からの消灯制御指示の入力を受けて、PWM制御回路23に対して照明部30を消灯するように指示する。これにより、「消灯」ボタン53の押下すなわち、リモコン50からの消灯制御指示の入力に従って、照明部30からの光の照射が終了する。
また、ユーザが「電球色」ボタン59Aおよび「昼光色」ボタン59Bを押下することにより色調の切り替え指示がリモコン50から出力される。照明装置1のCPU22は、リモコン50からの色調の切り替え指示の入力を受けてPWM制御回路23に対して照明部30への点灯切り替えを指示する。ここで、「電球色」ボタン59Aおよび「昼光色」ボタン59Bの押下すなわち、リモコン50からの色調の切り替え指示の入力に従って、照明部30から照射する光の色調を調整可能であるものとする。具体的には、「電球色」ボタン59Aが押下された場合には、調光率は維持しつつ昼光色から電球色に段階的に切り替わるように設定されるものとする。例えば、昼光色の全灯(調光率100%)である「昼光色」の状態で「電球色」ボタン59Aが押下されたときには、昼光色を調光率70%、電球色を調光率30%の「半昼光色」に設定して、調光率は維持しつつ色味を昼光色から電球色側に変化させる。その状態でさらに「電球色」ボタン59Aが押下されたときには、昼光色を調光率30%、電球色を調光率70%の「半電球色」に設定して、調光率は維持しつつ色味をさらに昼光色から電球色側に変化させる。また、「昼光色」ボタン59Bが押下された場合には、調光率は維持しつつ電球色から昼光色に段階的に切り替わるように設定されるものとする。例えば、電球色の全灯(調光率100%)である「電球色」の状態で「昼光色」ボタン59Bが押下されたときには、電球色を調光率70%、昼光色を調光率30%の「半電球色」に設定して、調光率は維持しつつ色味を電球色から昼光色側に変化させる。その状態でさらに「昼光色」ボタン59Bが押下されたときには、電球色を調光率30%、昼光色を調光率70%の「半昼光色」に設定して、調光率は維持しつつ色味をさらに電球色から昼光色側に変化させる。なお、現在の色調はメモリ29に記憶されているものとする。
当該操作に従って、ユーザが「アップ」ボタン57Aおよび「ダウン」ボタン57Bあるいは「電球色」ボタン59Aおよび「昼光色」ボタン59Bを操作することによりユーザの好みの調光率および色調に変化させて快適な光環境を実現することが可能である。
また、ユーザが「光環境制御」ボタン58を押下することにより、光環境制御モード指示がリモコン50から出力される。照明装置1のCPU22は、リモコン50からの光環境制御指示の入力を受けてPWM制御回路23に対して照明部30への光環境制御モードにおける点灯制御を開始するように指示する。光環境制御モードについては後述する。
また、ユーザが「エコ点灯」ボタン60を押下することにより、エコ点灯モード指示がリモコン50から出力される。照明装置1のCPU22は、リモコン50からのエコ点灯指示の入力を受けてPWM制御回路23に対して照明部30へのエコ点灯モードにおける点灯制御を開始するように指示する。エコ点灯モードについては後述する。
また、ユーザが「我が家流」設定ボタン62を押下することにより我が家流設定における動作を開始することが可能となる。我が家流の設定については後述する。
また、ユーザが「明るさプラス」ボタン64を押下することにより、明るさプラス指示がリモコン50から出力される。照明装置1のCPU22は、リモコン50からの明るさプラス指示の入力を受けてPWM制御回路23に対して照明部30への明るさプラスモードにおける点灯制御を開始するように指示する。明るさプラスモードについては後述する。
また、ユーザが「おやすみ前」ボタン66を押下することによりおやすみ前指示がリモコン50から出力される。照明装置1のCPU22は、リモコン50からのおやすみ前指示の入力を受けてPWM制御回路23に対して照明部30へのおやすみ前モードにおける点灯制御を開始するように指示する。おやすみ前モードについては後述する。
また、ユーザが「時刻設定」ボタン68を押下することにより時刻設定における動作を開始することが可能となる。具体的には、当該「時刻設定」ボタン68を押下することにより時刻設定画面(図示せず)が液晶パネル52に表示される。そして、時刻設定画面において、ユーザは、「+/−」ボタン74を用いて現在の時刻を設定することが可能である。そして、再度、「時刻設定」ボタン68を押下することにより現在の時刻情報がリモコン50から出力される。照明装置1のCPU22は、リモコン50からの時刻情報の入力を受けて、当該入力された時刻情報を基準に以降、水晶発振子27から発振される発振信号(クロック信号)に従って正確な時刻を計測することが可能であるものとする。なお、本例における光環境制御モードは、時刻に応じた点灯制御が実行されるため照明装置1において時刻が設定されていない場合には、光環境制御モードは実行されないものとする。
また、ユーザが「照度センサ」ボタン70を押下することにより、照度センサの動作指示がリモコン50から出力される。照明装置1のCPU22は、リモコン50からの照度センサ28の動作指示の入力を受けて、照度センサ28において計測された測定結果を取得する。そして、CPU22は、照度センサ28から取得した測定結果に基づいて調光率を制御する。例えば、照度センサ28の測定結果に基づいて、太陽光(自然光)の入光により部屋等の室内環境が十分に明るいと判断される場合には、設定されている調光率を下げて照度を調整することが可能である。これにより消費電力を低減することが可能である。また、逆に太陽光(自然光)が遮断されて部屋等の室内環境が暗いと判断される場合には、設定されている調光率を限度として、再び調光率を上げることにより適切な照度となるように調整することが可能である。また、ユーザが「照度センサ」ボタン70を再度押下することにより、照度センサの動作停止指示がリモコン50から出力される。照明装置1のCPU22は、リモコン50からの照度センサ28の動作停止指示の入力を受けて、照度センサ28において計測された測定結果に基づく調光率の制御を停止する。これにより照度センサ28での測定結果に係わらずユーザの望む調光率に設定することが可能となる。
また、ユーザが「お気に入り」ボタン72を押下することにより、押下する時点の照明装置1の調光率および色調がメモリ29に記憶される。これにより、ユーザが次回以降、「お気に入り」ボタン72を押下することによりメモリ29に記憶された調光率および色調にワンタッチで設定することが可能となり、ユーザの利便性に供する。
また、ユーザが「タイマ」ボタン76を押下することによりタイマ設定における動作を開始することが可能となる。具体的には、当該「タイマ」ボタン76を押下することによりタイマ設定画面(図示せず)が液晶パネル52に表示される。そして、タイマ設定画面において、ユーザは、「+/−」ボタン74を用いて点灯時刻あるいは消灯時刻を設定することが可能である。そして、再度、「タイマ」ボタン76を押下することによりタイマ設定情報がリモコン50から出力される。照明装置1のCPU22は、リモコン50からのタイマ設定情報の入力を受けて、当該入力されたタイマ設定情報に従ってタイマ動作を実行する。具体的には、点灯時刻が設定された場合には、当該時刻となった場合に点灯制御を実行する。あるいは、消灯時刻が設定された場合には、当該時刻となった場合に消灯動作を実行する。なお、本例におけるタイマ動作は、照明装置1において時刻が設定されていない場合には、実行されないものとする。
図6は、本発明の実施の形態に従うリモコン50のハードウェアを説明する概略ブロック図である。
図6を参照して、本発明の実施の形態に従うリモコン50は、電源回路51と、リモコン制御部55と、インタフェース部56とを含む。
電源回路51は、2次電池等のバッテリからの電力の供給を受けて装置の各部に電圧を供給する。なお、本例においては、一例として制御電源供給回路81にのみ電圧が供給されているように示されているが、特にこれに限られず、他の部位に対しても必要な電圧が供給されるものとする。
リモコン制御部55は、電源回路51から供給される電圧をCPU86に供給するために調整する制御電源供給回路81と、リモコン50全体を制御するためのCPU(Central Processing Unit)86と、液晶パネル52を駆動する液晶駆動回路82と、信号送信部84と、SW入力部83と、水晶発振子85と、メモリ80とを含む。
CPU86は、各部と接続されるとともに、リモコン50全体を制御するために必要な動作を指示する。
液晶駆動回路82は、CPU86からの指示に従って所望の画面を表示する液晶パネル52を駆動する。
信号送信部84は、CPU86からの指示をインタフェース部56に含まれる赤外線投光部87に出力する。
SW入力部83は、操作SW(スイッチ)88と接続されて、操作SWの操作に応答した指示をCPU86に出力する。
水晶発振子85は、所定の周期で発振信号を生成してCPU86に出力する。CPU86は、水晶発振子85から発振される発振信号(クロック信号)の入力を受けて、当該クロック信号に同期した各種動作を実行する。なお、CPU86は、水晶発振子85から出力される発振信号に従って時刻を正確に計測することが可能であるものとする。
なお、リモコン50には必ずしも水晶発振子85が含まれなくてもよい。この場合、CPU86は、「時刻設定」ボタン68や「+/−」ボタン74などが押下されることによって時刻の入力を受け付けて、入力された時刻に基づいて以降の現在時刻を計測するようにしてもよい。
メモリ80は、リモコン50を制御するためのプログラムおよび初期値等が格納されるとともに、CPU86のワーキングメモリとしても用いられる。
インタフェース部56は、赤外線投光部87と、操作SW88と、液晶パネル52とを含む。
赤外線投光部87は、信号送信部84から出力された信号を赤外線信号に変換して照明装置1に投光する。
操作SW88は、上述したリモコン50に設けられた各種のボタンで構成されている。具体的には、「全灯」ボタン54と、「消灯」ボタン53と、調光率の上げ下げを指示するための「アップ」ボタン57Aおよび「ダウン」ボタン57Bと、「電球色」ボタン59Aおよび「昼光色」ボタン59Bと、「光環境制御」ボタン58と、「エコ点灯」ボタン60と、「我が家流」設定ボタン62と、「明るさプラス」ボタン64と、「おやすみ前」ボタン66と、「時刻設定」ボタン68と、「照度センサ」ボタン70と、「お気に入り」ボタン72と、数値等の上げ下げを指示するための「+/−」ボタン74と、「タイマ」ボタン76とが設けられる。
リモコン50のCPU86は、SW入力部83を介して操作SW88における各ボタンの入力指示を受けて、信号送信部84に各ボタンに応じた送信信号の出力を指示する。信号送信部84は、CPU86からの指示に応答して、赤外線投光部87を介して各ボタンに応じた送信信号を赤外線信号として照明装置1に出力する。照明装置1の赤外線受光部41は、リモコン50の赤外線投光部87から投光された赤外線信号を受信する。そして、赤外線受光部41は、受光された赤外線信号を光電変換する。そして、信号受信部25は、光電変換により得られたリモコン50から指示された送信信号をCPU22に出力する。当該動作により、CPU22は、リモコン50からの入力指示に応じた動作を実行する。
具体的には、上述したようにユーザが「アップ」ボタン57Aまたは「ダウン」ボタン57Bを押下することによりCPU22は、照明部30におけるLEDモジュール31,32の発光に従う調光率を調整する。
例えば、全灯(調光率100%)である状態で「ダウン」ボタン57Bが押下されるに従って「全灯」→「半灯」→「微灯」と変化し、その状態(調光率30%)「アップ」ボタン57Aが押下されるに従って「微灯」→「半灯」→「全灯」と変化する。
また、上述したようにユーザが「電球色」ボタン59Aまたは「昼光色」ボタン59Bを押下することによりCPU22は、照明部30におけるLEDモジュール31,32の発光に従う色調を調整する。例えば、昼光色の全灯(調光率100%)である「昼光色」の状態で「電球色」ボタン59Aが押下されるに従って「昼光色」→「半昼光色」→「半電球色」→「電球色」と変化し、その状態(電球色)で「昼光色」ボタン59Bが押下されるに従って「電球色」→「半電球色」→「半昼光色」→「昼光色」と変化する。
なお、本例においては、携帯型のリモコン50について説明したが、特にこれに限られず、壁面に設けられた固定式のリモコンとすることも可能である。また、当該リモコンを照明装置1のインタフェース部40の一部として設けるようにしても良い。その場合、赤外線信号により操作SWの信号を送信するのではなく、直接、信号線を用いて操作SWからの指示信号を送信する構成とすることも可能である。また、信号の送受信は、赤外線に限られず、無線等を用いるようにしても良い。
次に、本発明の実施の形態に従う光環境制御モードについて説明する。
<光環境制御モード>
図7は、本発明の実施の形態に従う光環境制御モードの調光率を説明する図である。
図7を参照して、ここでは、24時間のヒトの生体リズムとの相関関係に基づいて昼光色と電球色との調光率を調整する場合が示されている。
具体的には、24時間を期間tA〜tfの6つの期間にそれぞれ分けて、各期間における昼光色と電球色との調光率を設定する。
具体的には、期間tAは、5時30分〜6時30分に設定されている。期間tBは、6時30分〜18時00分に設定されている。期間tCは、18時00分〜19時00分に設定されている。期間tDは、19時00分〜21時00分に設定されている。期間tEは、21時00分〜22時00分に設定されている。期間tFは、23時00分〜5時30分に設定されている。ここで、起床時刻6時30分、夕食時刻19時00分、就寝時刻23時00分は、デフォルトとして予め設定されているものとする。なお、後述するが、我が家流の設定において当該起床時刻6時30分、夕食時刻19時00分、就寝時刻23時00分を変更することも可能である。この点については後述する。
図8は、光環境制御モードの各期間における照明部30の動作を説明する動作テーブル図である。
図8を参照して、期間tA(時刻5時30分〜6時30分)である起床時刻1時間前からの1時間においては、早朝動作が実行される。具体的には、明るさとして、夜間調光率30%から調光率100%に変化させる。また、色調として電球色から昼光色に変化させる。なお、後述するが夜間調光率についても変更することが可能である。
期間tB(6時30分〜18時00分)である起床時刻から夕食時刻の1時間前までにおいては、日中動作が実行される。具体的には、明るさとして、調光率100%を維持する。また、色調として昼光色を維持する。
期間tC(18時00分〜19時00分)である夕食時刻1時間前からの1時間においては、日没動作が実行される。具体的には、明るさとして、調光率100%を維持する。また、色調として昼光色から電球色に変化させる。
期間tD(19時00分〜21時00分)である夕食時刻から就寝時刻2時間前までにおいては、夕食動作が実行される。具体的には、明るさとして、調光率100%を維持する。また、色調として電球色を維持する。
期間tE(21時00分〜22時00分)である就寝時刻2時間前からの2時間においては、就寝動作が実行される。具体的には、明るさとして、調光率100%から夜間調光率30%に変化させる。また、色調としては電球色を維持する。
期間tF(23時00分〜5時30分)である就寝時刻から起床時刻1時間前までにおいては、夜間動作が実行される。具体的には、明るさとして、夜間調光率30%を維持する。また、色調として電球色を維持する。
なお、上記動作テーブルは、一例であり、動作テーブルに設定されている時刻および期間は、それぞれ別の時刻および期間とすることも可能であるし、また、さらに、別の動作を設けるようにすることも可能である。
再び、図7を参照して、期間tAの起床前においては、調光率を徐々に調整して明るくするとともに、色調を電球色から昼光色に変化させることにより起床時刻に合わせて徐々に眠りを浅くし、そして、起床時刻に調光率100%とすることにより昼間の自然光に近い昼光色でさわやかな目覚めを促進することが可能である。
そして、期間tBの日中は、自然光の色調と近い昼光色とすることによりヒトの活動期間において快適な作業を促進することが可能である。
そして、期間tCの夕食前においては、色調を昼光色から夕方の自然光の色調と近い電球色に徐々に変化させることによりリラックス効果を生み出し、落ち着いた暖かい雰囲気に自然に環境を変化させることが可能である。
そして、期間tDの夕食後においては、電球色を維持することによりヒトの沈静期間において落ち着いた暖かい雰囲気のもと、安らぎ感を得ることが可能である。
そして、期間tEの就寝前においては、調光率を徐々に調整して暗くすることにより、ヒトの覚醒度を下げ、ヒトの生体リズムと関係のあるメラトニン分泌の上昇を促してスムーズな入眠を促進することが可能である。
そして、期間tFの就寝中においては、調光率を低く維持することにより深い睡眠を促すとともに、ユーザが物を認識できる程度の調光率とすることにより夜間における動作も可能である。
したがって、上述した照明装置1の光環境制御モードにより、ヒトの生体リズムに合わせた明るさおよび色調に自動的に調整する光環境を実現することが可能である。そして、特に、本実施の形態に従う光環境制御モードにおいては、調光率および色調を変化させる各期間においてヒトに違和感あるいは不快感を生じさせないように自然に変化させる。
例えば、期間tAにおいて、調光率30%の電球色から調光率100%の昼光色に徐々に調整する。
図9は、期間tAにおける本発明の実施の形態に従う昼光色および電球色の調光率のグラフを説明する図である。
図9を参照して、ここでは、昼光色の調光率、電球色の調光率、全体の調光率の変化が示されている。
期間tAにおいて、初期状態においては、電球色の調光率は30%であり、昼光色の調光率は0%である。したがって、全体の調光率は30%に設定されている場合が示されている。
上記グラフにおける調光率を算出する式について説明する。
全体の調光率Rとして初期状態の調光率Aから期間Tの間に調光率Bまで線形に変化させる場合については、次式(1)で表される。なお、変数tは、時間である。
次に、昼光色および電球色の調光率P,Qの一般式を次式(2),(3)とする。
これにより、式(1)を式(2),(3)にそれぞれ代入すると、昼光色および電球色の調光率P,Qは次式(4),(5)で表される。
そして、式(4),(5)に期間T=60、調光率A=30、調光率B=100を代入した場合の昼光色および電球色の調光率P,Qは次式(6),(7)で表される。
当該式(6)および(7)に基づいて昼光色および電球色の調光率P,Qを設定することが可能となる。
例えば、初期状態から12分後、すなわち、t=12とした場合の昼光色Pおよび電球色Rは、次式の如く算出される。
当該式に基づいて、全体の調光率を線形に変化させるとともに、電球色から昼光色に自然に変化させることが可能となる。すなわち、電球色から昼光色に変化するにあたり、電球色と昼光色が混ざった中間色に変化して最終的に昼光色に変化するためヒトに違和感あるいは不快感を生じさせることなく調光率を変化させることが可能となり、快適かつ自然な光環境を実現することが可能となる。
また、本実施の形態に従う光環境制御モードにおいては、期間tCにおいて、調光率100%の昼光色から調光率100%の電球色に徐々に調整する。
図10は、期間tCにおける本発明の実施の形態に従う昼光色および電球色の調光率のグラフを説明する図である。
図10を参照して、ここでは、昼光色の調光率、電球色の調光率、全体の調光率の変化が示されている。
期間tCにおいて、初期状態においては、電球色の調光率は100%であり、昼光色の調光率は0%である。したがって、全体の調光率は100%に設定されている場合が示されている。
上述した方式と同様に昼光色および電球色の調光率の式を算出すると次式(8),(9)で表される。
当該式(8),(9)に基づいて昼光色および電球色の調光率P,Qを設定することが可能となる。
当該式に基づいて、全体の調光率を維持しつつ電球色から昼光色に自然に変化させることが可能となる。すなわち、昼光色から電球色に変化するにあたり、昼光色と電球色が混ざった中間色に変化して最終的に電球色に変化するためヒトに違和感あるいは不快感を生じさせることなく色調を変化させることが可能となり、快適かつ自然な光環境を実現することが可能となる。
また、本実施の形態に従う光環境制御モードにおいては、期間tEにおいて、調光率100%の電球色を調光率30%の電球色に徐々に調整する。
図11は、期間tEにおける本発明の実施の形態に従う電球色の調光率のグラフを説明する図である。
図11を参照して、期間tEにおいて、初期状態においては、電球色の調光率は100%であり、全体の調光率は100%に設定されている。
上述した方式と同様に電球色の調光率の式を算出すると次式(10)で表される。
当該式(10)に基づいて電球色の調光率Qを設定することが可能となる。
当該式に基づいて、電球色の調光率Qを徐々に変化させてヒトに違和感あるいは不快感を生じさせることなく快適な光環境を実現することが可能となる。
なお、当該電球色の調光率の設定の方式は一例であり、例えば、次のような変化率で調整するようにすることも可能である。
図12は、期間tEにおける本発明の実施の形態に従う電球色の調光率の別のグラフを説明する図である。
図12(A)を参照して、本例においては、縦軸および横軸が対数である両対数グラフが示されている。縦軸の単位は、0.1%である。横軸の単位は分である。
当該両対数グラフにおいて、調光率と時間との関係が線形となるように設定される場合が示されている。具体的には、両対数グラフにおいて期間60分の間に調光率100%が調光率30%に調整される場合が示されている。
図12(B)を参照して、上記図12(A)の両対数グラフを通常のグラフとした場合が示されている。
当該方式により電球色の調光率Qを調整することにより、ヒトに違和感あるいは不快感をさらに生じさせることなく調光率を変化させることが可能となり、快適かつ自然な光環境を実現することが可能となる。
図13は、本発明の実施の形態に従う照明装置1のメインフローを説明する図である。
当該メインフローは電源スイッチがオンされることで開始され、CPU22がメモリ29に格納されたプログラムを読み込むことにより実行されるものとする。
電源スイッチがオンされてフローが開始されると、図13を参照して、まず、CPU22は、PWM制御回路23に対して照明部39における点灯制御を指示する(ステップS4)。これにより部屋内に照明部30からの光が照射される。なお、ステップS4でCPU22は、後述する各モードの処理が行なわれた後の場合にはそのモードで設定された調光率、色調での点灯制御を指示する。そうでない場合、つまり、後述する各モードの処理が行なわれておらず、電源スイッチがオンされた直後や後述する光環境制御モードが終了した場合には通常の点灯制御として、予め設定されている、LEDモジュール31を用いた昼光色の光を100%の調光率で照射する点灯制御を指示するものとする。
次に、CPU22は、入力指示があったかどうかを判断する(ステップS6)。CPU22は、ステップS6において、入力指示があったと判断した場合(ステップS6においてYES)には、次に、点灯調整指示の入力があったかどうかを判断する(ステップS8)。具体的には、リモコン50に設けられた調光率を調整するための「アップ」ボタン57Aまたは「ダウン」ボタン57Bの入力指示あるいは、色調を調整するための「電球色」ボタン59Aまたは「昼光色」ボタン59Bの入力指示があったかどうかを判断する。
CPU22は、点灯調整指示の入力があったと判断した場合(ステップS8においてYES)には、点灯調整モードに移行する(ステップS10)。点灯調整モードの処理については後述する。
一方、CPU22は、点灯調整指示の入力がなかったと判断した場合(ステップS8においてNO)には、次に光環境制御の指示入力があったかどうかを判断する(ステップS12)。具体的には、CPU22は、リモコン50に設けられた「光環境制御」ボタン58の入力指示があったかどうかを判断する。
CPU22は、光環境制御の指示入力があったと判断した場合(ステップS12においてYES)には、光環境制御モードに移行する(ステップS14)。光環境制御モードの処理については後述する。
一方、CPU22は、光環境制御の指示入力が無かったと判断した場合(ステップS12においてNO)には、次に、我が家流設定の指示入力があったかどうかを判断する(ステップS16)。
具体的には、CPU22は、リモコン50に設けられた「我が家流」設定ボタン62の入力指示があったかどうかを判断する。
CPU22は、我が家流設定の指示入力があったと判断した場合(ステップS16においてYES)には、我が家流設定モードに移行する(ステップS18)。我が家流設定モードの処理については後述する。
一方、CPU22は、我が家流設定の指示入力が無かったと判断した場合(ステップS16においてNO)には、次に、エコ点灯の指示入力があったかどうかを判断する(ステップS20)。具体的には、CPU22は、リモコン50に設けられた「エコ点灯」ボタン60の入力指示があったかどうかを判断する。
CPU22は、エコ点灯の指示入力があったと判断した場合(ステップS20においてYES)には、エコ点灯モードに移行する(ステップS22)。エコ点灯モードの処理については後述する。
ステップS20において、エコ点灯の指示入力が無かったと判断した場合(ステップS20においてNO)には、その他の処理を実行する(ステップS24)。そして、再び、ステップS4に戻る。
<点灯調整モード>
図14は、本発明の実施の形態に従う点灯調整モードの処理を説明するフロー図である。
当該フローは、CPU22がメモリ29に格納されたプログラムを読み込むことにより実行されるものとする。
図14を参照して、まず、CPU22は、「アップ」ボタン57Aまたは「ダウン」ボタン57Bの入力指示であったかどうかを判断する(ステップS100)。「アップ」ボタン57Aまたは「ダウン」ボタン57Bの入力指示でなかったと判断した場合(ステップS100においてNO)には、ステップS110に進む。
一方、CPU22は、「アップ」ボタン57Aまたは「ダウン」ボタン57Bの入力指示であったと判断した場合(ステップS100においてYES)には、次に、押下されたボタンが「アップ」ボタン57Aであるか「ダウン」ボタン57Bであるかを特定する(ステップS102)。
押下されたボタンが「アップ」ボタン57Aである場合(ステップS102においてYES)には、CPU22は、現在の調光率を予め規定された調光率分増加させる(ステップS104)。押下されたボタンが「ダウン」ボタン57Bである場合(ステップS102においてNO)には、CPU22は、現在の調光率を予め規定された調光率分減少させる(ステップS106)。そして、処理を終了する(リターン)。すなわち、再び、ステップS6に戻る。
具体的には、全点灯(調光率100%)の状態でユーザが「ダウン」ボタン57Bを押下した場合には、半灯(調光率50%)に設定される。半灯(調光率50%)の状態で「ダウン」ボタン57Bを押下した場合には、微灯(調光率30%)に設定される。また、微灯(調光率30%)の状態でユーザが「アップ」ボタン57Aを押下した場合には、半灯(調光率50%)に設定される。半灯(調光率50%)の状態で「アップ」ボタン57Aを押下した場合には、全点灯(調光率100%)に設定される。
ステップS110において、CPU22は、「アップ」ボタン57Aまたは「ダウン」ボタン57Bの入力指示でなかったと判断した場合(ステップS100においてNO)には、「電球色」ボタン59Aまたは「昼光色」ボタン59Bの入力指示であったかどうかを判断する(ステップS110)。
CPU22は、「電球色」ボタン59Aまたは「昼光色」ボタン59Bの入力指示であったと判断した場合(ステップS110においてYES)には、次に、押下されたボタンが「電球色」ボタン59Aであるか「昼光色」ボタン59Bであるかを特定する(ステップS112)。押下されたボタンが「電球色」ボタン59Aである場合(ステップS112においてYES)には、CPU22は、調光率は維持しつつ現在の色調の電球側の調光率を予め規定された調光率分増加させ、昼光色側の調光率を予め規定された調光率分減少させる(ステップS114)。押下されたボタンが「昼光色」ボタン59Bである場合(ステップS112においてNO)には、CPU22は、調光率は維持しつつ現在の色調の電球側の調光率を予め規定された調光率分減少させ、昼光色側の調光率を予め規定された調光率分増加させる(ステップS116)。そして、処理を終了する(リターン)。すなわち、再び、ステップS6に戻る。
具体的には、昼光色の全灯(調光率100%)である「昼光色」の状態でユーザが「電球色」ボタン59Aを押下した場合には、「半昼光色」に設定される。「半昼光色」の状態で「電球色」ボタン59Aを押下した場合には、「半電球色」に設定される。「半電球色」の状態で「電球色」ボタン59Aを押下した場合には、「電球色」に設定される。また、「電球色」の状態でユーザが「昼光色」ボタン59Bを押下した場合には、「半電球色」に設定される。「半電球色」の状態で「昼光色」ボタン59Bを押下した場合には、「半昼光色」に設定される。「半昼光色」の状態で「昼光色」ボタン59Bを押下した場合には、「昼光色」に設定される。
<光環境制御モード>
図15は、本発明の実施の形態に従う光環境制御モードのフローを説明する図である。
当該フローは、CPU22がメモリ29に格納されたプログラムを読み込むことにより実行されるものとする。
図15を参照して、CPU22は、我が家流設定が有るかどうか判断する(ステップS30)。
ステップS30において、CPU22は、我が家流設定が有ると判断した場合には、我が家流情報を取得する(ステップS32)。なお、我が家流情報については後述する。
ステップS30において、CPU22は、我が家流設定が無いと判断した場合には、デフォルト値を取得する(ステップS34)。
そして、次に、CPU22は、我が家流情報あるいはデフォルト値に基づいて光環境制御動作期間を設定する(ステップS36)。具体的には、上述した起床時刻、夕食時刻、就寝時刻に従って期間tA〜tFを設定する。
そして、CPU22は、現在時刻を確認する(ステップS38)。
そして、次に、CPU22は、現在時刻に従って、現在時刻が期間tA〜tFのいずれの期間内であるかどうかを判断する(ステップS40)。
ステップS40において、CPU22は、期間tA〜tFのいずれの期間内であるかを判断して、期間tB,tD,tFの期間内である場合には、ステップS42に進む。
一方、ステップS40において、CPU22は、期間tA〜tFのいずれの期間内であるかを判断して、期間tA,tC,tEの期間内である場合には、ステップS52に進む。
まず、CPU22は、現在時刻が期間tB,tD,tFの期間内であると判断した場合には、対応する期間の動作に従う調光率に設定する(ステップS42)。
そして、次に、CPU22は、対応する期間の残り時間が10分未満であるかどうかを判断する(ステップS44)。
ステップS44において、10分未満であると判断した場合には、対応する期間の動作に従う調光率に10分間設定する(ステップS48)。
そして、10分が経過したかどうかを判断する(ステップS50)。10分が経過した場合には、次のステップに進む。
すなわち、光環境制御モードを開始する現在時刻が、光環境制御動作期間の対応する期間の動作が終了する間際であるような場合、本例においては、10分未満であるような場合には、10分は、光環境制御動作期間の対応する期間の動作を継続する方式としている。当該方式により、光環境制御動作期間の対応する期間の次の期間の動作がすぐに実行されてユーザに違和感や不快感を生じさせないようにすることが可能である。なお、本例においては、一例として10分を基準に設定しているが、特にこれに限られず、ユーザの好みに合わせて調整するようにしても良い。
ステップS44において、CPU22は、対応する期間の残り時間が10分未満でないと判断した場合(ステップS44においてNO)には、期間が終了したかどうかを判断する(ステップS46)。
ステップS46において、期間が終了した場合には、次のステップに進む。
再び、ステップS40において、CPU22は、現在時刻が期間tA、tC,tFの期間内であると判断した場合には、期間tA,tC,tFの開示時刻から10分未満であるかどうかを判断する(ステップS52)。
そして、ステップS52において、10分未満であると判断した場合(ステップS52においてYES)には、前の期間の動作に従う調光率に10分間設定する(ステップS54)。
そして、次に10分が経過したかどうかを判断する(ステップS56)。
ステップS56において、10分が経過したと判断した場合には、対応する期間の動作に従う調光率に設定する(ステップS58)。
そして、期間が満了したかどうかを判断する(ステップS60)期間が満了した場合には、次のステップS52に進む。
すなわち、光環境制御モードを開始した現在時刻が、光環境制御動作期間において、調光率および/または色調を変化させる期間に対応する期間であるような場合(期間tA,tC,tEの期間)には、期間の開始時刻から10分未満であれば、ユーザに違和感や不快感を生じさせることなく当該動作を実行する。
具体的には、まず、前の期間の動作に従う調光率に10分間設定し、そして、10分後に、調光率および/または色調を変化させる対応する期間の動作を開始する。当該方式により、光環境制御動作期間において、調光率および/または色調を変化させる対応する期間の動作がすぐに実行されてユーザに違和感や不快感を生じさせないようにすることが可能である。なお、本例においては、一例として10分を基準に設定しているが、特にこれに限られず、ユーザの好みに合わせて調整するようにしても良い。
一方、ステップS52において、CPU22は、10分未満でないと判断した場合には、次のステップに進む。
すなわち、光環境制御モードを開始した現在時刻が、光環境制御動作期間において、調光率および/または色調を変化させる期間に対応する期間であるような場合(期間tA,tC,tEの期間)には、期間の開始時刻から10分以上であれば、次の期間の動作に従う調光率に設定する。当該動作により、調光率および/または色調を変化させる対応する期間の動作がすぐに実行されてユーザに違和感や不快感を生じさせることを回避することができる。
そして、ステップS62において、次の期間の動作に従う調光率に設定する(ステップS62)。
そして、期間が終了したかどうかを判断する(ステップS64)。期間が終了していると判断した場合(ステップS62においてYES)には、ステップS62に戻り、さらに次の期間の動作に従う調光率に設定する。
なお、当該処理を繰り返すことにより一例として、例えば、期間tA→tB→tC→tD→tE→tF→tAの動作が繰り返されて24時間のヒトの生活リズムに合わせた調光を実行することが可能となる。
なお、光環境制御モードを終了する場合には、ユーザがリモコン50の光環境制御ボタンを再度押下することにより割込み処理により光環境制御モードが停止されて、図13のステップS4に戻り、通常の点灯が実行されるものとする。
また、ユーザが電源スイッチを操作して、電源スイッチをオフした場合には、電源の供給が停止するため光環境制御モードも終了する。なお、再度、ユーザが電源スイッチをオンした場合には、図13のステップS4に戻り、通常の点灯が実行されるものとする。
<我が家流設定>
次に、我が家流設定について説明する。
我が家流設定は、上述した光環境制御モードにおける起床時刻、夕食時刻、就寝時刻をユーザの個々の生活リズムに合わせた時刻に設定するモードである。
ユーザがリモコン50の「我が家流」設定ボタン62を押下することにより、我が家流設定モードに移行する。
図16は、本発明の実施の形態に従う我が家流設定における起床時刻、夕食時刻、就寝時刻の設定時刻について説明する図である。
図16を参照して、ここでは、起床時刻、夕食時刻、就寝時刻についてそれぞれ0時00分〜23時59分の間で自由に設定することが可能である場合が示されている。
なお、起床時刻については、就寝時刻から1時間59分以内の時刻設定は受け付けないように設定される。
また、夕食時刻については、起床時刻から59分後以内の時刻設定は受け付けないように設定される。なお、受け付けない場合には、初期のプリセットされた時刻に設定されるものとする。
以下、具体的に我が家流設定の流れについて説明する。
ユーザがリモコン50の「我が家流」設定ボタン62を押下すると、リモコン50側では設定画面が表示される。具体的には、CPU86がメモリ80に格納されたプログラムを読み出すことにより以下に従う設定画面が液晶パネル52に表示される。
図17は、本発明の実施の形態に従うリモコン50の液晶パネル52における我が家流設定の画面について説明する図である。
図17(A)を参照して、「我が家流」設定ボタン62を押下すると、まず、起床時刻の設定が可能な画面が液晶パネル52に表示される。ユーザは、「+/−」ボタン74を操作することにより起床時刻を任意の値に設定することが可能である。なお、本例においては、一例として、液晶パネル52に「起床時刻を設定して下さい。」の表示とともに、「+/−」ボタン74を操作することにより起床時刻のデフォルト値として設定された「6:30」から「7:00」に変更された場合が示されている。そして、「OKの場合には、「我が家流」設定ボタンを押して下さい。」との案内表示がなされている場合が示されている。リモコン50は、ユーザが「我が家流」設定ボタンを押下することに従って当該液晶パネル52に表示されている起床時刻情報(ここでは7:00)を照明装置1に出力する。そして、次に、夕食時刻の設定に移行する。
図17(B)を参照して、夕食時刻の設定が可能な画面が液晶パネル52に表示される。ユーザは、「+/−」ボタン74を操作することにより夕食時刻を任意の値に設定することが可能である。なお、本例においては、一例として、液晶パネル52に「夕食時刻を設定して下さい。」の表示とともに、「+/−」ボタン74を操作することにより夕食時刻のデフォルト値として設定された「19:00」から「19:30」に変更された場合が示されている。そして、「OKの場合には、「我が家流」設定ボタンを押して下さい。」との案内表示がなされている場合が示されている。リモコン50は、ユーザが「我が家流」設定ボタンを押下することに従って当該液晶パネル52に表示されている夕食時刻情報(ここでは19:30)を照明装置1に出力する。そして、次に、就寝時刻の設定に移行する。
図17(C)を参照して、就寝時刻の設定が可能な画面が液晶パネル52に表示される。ユーザは、「+/−」ボタン74を操作することにより就寝時刻を任意の値に設定することが可能である。なお、本例においては、一例として、液晶パネル52に「就寝時刻を設定して下さい。」の表示とともに、「+/−」ボタン74を操作することにより就寝時刻のデフォルト値として設定された「23:00」から「23:30」に変更された場合が示されている。そして、「OKの場合には、「我が家流」設定ボタンを押して下さい。」との案内表示がなされている場合が示されている。リモコン50は、ユーザが「我が家流」設定ボタンを押下することに従って当該液晶パネル52に表示されている就寝時刻情報(ここでは23:30)を照明装置1に出力する。そして、次に、夜間調光率の設定に移行する。本例においては、我が家流設定において、起床時刻、夕食時刻、就寝時刻とともに、夜間動作における夜間調光率も設定可能とされている。
図17(D)を参照して、夜間調光率の設定が可能な画面が液晶パネル52に表示される。ユーザは、「+/−」ボタン74を操作することにより、夜間調光率の数値を任意の値に設定することが可能である。また、当該設定の際、照明装置1のCPU22は、PWM制御回路23に対して照明部30から発光される調光率が液晶パネル52に表示されている調光率となるように制御する。具体的には、まず、照明装置1の調光率は30%に設定される。そして、リモコン50からの「+/−」ボタン74の入力に従って調光率の上昇/下降の指示が照明装置1に出力される。照明装置1のCPU22は、調光率の上昇/下降の指示に従ってPWM制御回路23に対して照明部30から発光される調光率を調整する。
なお、本例においては、一例として、液晶パネル52に「夜間調光率を設定して下さい。」の表示とともに、「+/−」ボタン74を操作することにより夜間調光率のデフォルト値として設定された「30%」が示されている。そして、「OKの場合には、「我が家流」設定ボタンを押して下さい。」との案内表示がなされている場合が示されている。リモコン50は、ユーザが「我が家流」設定ボタンを押下することに従って、当該液晶パネル52に最終的に表示されている夜間調光率情報(ここでは30%)を照明装置1に出力する。
図18は、本発明の実施の形態に従う我が家流設定のフローを説明する図である。
当該フローは、CPU22がメモリ29に格納されたプログラムを読み込むことにより実行されるものとする。
図18を参照して、我が家流設定モードに移行した場合に、CPU22は、起床時刻情報の入力があるかどうか判断する(ステップS120)。具体的には、図17で説明したリモコン50からの起床時刻情報を受信したかどうかに基づいて判断する。
ステップS120において、CPU22は、起床時刻情報の入力があると判断した場合(ステップS120においてYES)には、入力された内容に従って起床時刻を設定する(ステップS122)。そして、再び、ステップS120に戻る。
次に、ステップS120において、CPU22は、起床時刻情報の入力がなかったと判断した場合(ステップS120においてNO)には、次に夕食時刻情報の入力があるかどうかを判断する(ステップS124)。具体的には、図17で説明したリモコン50からの夕食時刻情報を受信したかどうかに基づいて判断する。
ステップS124において、CPU22は、夕食時刻情報の入力があると判断した場合(ステップS124においてYES)には、入力された内容に従って夕食時刻を設定する(ステップS126)。そして、再び、ステップS120に戻る。
次に、ステップS124において、CPU22は、時刻情報の入力がなかったと判断した場合(ステップS124においてNO)には、次に就寝時刻情報の入力があるかどうかを判断する(ステップS128)。具体的には、図17で説明したリモコン50からの就寝時刻情報を受信したかどうかに基づいて判断する。
ステップS128において、CPU22は、就寝時刻情報の入力があると判断した場合(ステップS128においてYES)には、入力された内容に従って就寝時刻を設定する(ステップS130)。
そして、CPU22は、調光率を30%に設定する(ステップS172)。具体的には、CPU22は、PWM制御回路23に対してLEDモジュール32の発光に従う調光率が30%となるように制御する。当該動作により、ユーザは、調光率30%の夜間調光率の明るさを認識することが可能となる。
そして、ステップS120に戻る。
次に、ステップS128において、CPU22は、就寝時刻情報の入力がないと判断した場合(ステップS128においてNO)には、「+/−」ボタンの入力指示が有るかどうかを判断する(ステップS134)。
ステップS134において、「+/−」ボタンの入力指示があると判断した場合(ステップS134においてYES)には、「+/−」ボタンの入力指示に従って調光率を調整する(ステップS136)。
そして、再びステップS120に戻る。当該動作により、ユーザは、「+/−」ボタンの入力指示に従って調光率の調整に従う夜間調光率の明るさを認識することが可能となる。
そして、ユーザが任意に「+/−」ボタンを操作することにより所望の明るさに従う夜間調光率に設定することが可能となる。
ステップS134において、「+/−」ボタンの入力指示が無いと判断した場合(ステップS134においてNO)には、夜間調光率情報の入力があるかどうかを判断する(ステップS138)。具体的には、図17で説明したリモコン50からの夜間調光率情報を受信したかどうかに基づいて判断する。
ステップS138において、夜間調光率情報の入力があると判断した場合(ステップS138においてYES)には、入力された内容に従って夜間調光率を設定する(ステップS140)。そして、処理を終了する(リターン)。
一方、ステップS138において、夜間調光率情報の入力がないと判断した場合(ステップS138においてNO)には、ステップS120に戻る。
当該動作により、光環境制御モードにおける我が家流情報である起床時刻情報、夕食時刻情報、就寝時刻情報および夜間調光率情報を設定することが可能となる。当該我が家流情報は、メモリ29に格納されるものとする。そして、我が家流情報がメモリ29に格納されることにより図15のステップS30において我が家流設定有りと判断される。
そして、光環境制御モードにおいて、図15で説明したステップS36において、メモリ29に格納された我が家流情報である、我が家流設定に関する起床時刻、夕食時刻、就寝時刻に基づいて光環境制御動作期間が設定されて、我が家流設定に従う光環境制御モードを実行することが可能となる。また、夜間調光率情報に従う夜間調光率に設定することが可能となる。
したがって、各ヒトの個々の生活リズムに合わせた調光および調色を実行して、快適な光環境を実現することが可能となる。
なお、上述した光環境制御モードが実行されている場合においても、ユーザがリモコン50の「我が家流」設定ボタン62を押下することにより、割込み処理により、我が家流設定モードに移行する。そして、我が家流設定モードが終了した場合には、再び、図15における光環境制御モードの処理が再度実行される。当該処理により、新たに設定された我が家流情報に基づいて、光環境制御モードが実行され、快適な光環境を実現することが可能となる。
なお、本例においては、我が家流設定モードにおいて、3つの時刻と、夜間調光率を設定する場合について説明したが、特にこれに限られず、図8に示されるそれぞれ期間および動作をユーザの好みに合わせて設定可能とするようにしても良い。
<エコ点灯モード>
次に、エコ点灯モードについて説明する。
エコ点灯モードでは、点灯開始から一定の時間で、点灯開始時の輝度(照明部30からの発光出力)に対して一定の割合で減光する。すなわち、点灯開始時には設定された輝度で点灯する。なお、「点灯開始時」にはユーザの操作で明るさ変更された場合も含まれる。
点灯開始時または調光率や色調の変更時から一定の時間としてたとえば10分間が設定され、一定の割合としてその時点の輝度である初期の調光値Xの20%が設定されていると、点灯開始時から10分間で調光値が初期の調光値Xの80%となるまで減光する。
図19は、本発明の実施の形態に従うエコ点灯モードにおける調光率のグラフを説明する図である。
図19(A)を参照して、本例においては、縦軸および横軸が対数である両対数グラフが示されている。縦軸の単位は、0.1%である。横軸の単位は秒である。
当該両対数グラフにおいて、調光率と時間との関係が線形となるように減光される場合が示されている。具体的には、両対数グラフにおいて期間10分(600秒)の間に調光率100%が調光率80%に調整される場合が示されている。
図19(B)を参照して、上記図19(A)の両対数グラフを通常のグラフとした場合が示されている。
当該方式により減光することによりヒトに違和感あるいは不快感をさらに生じさせることなく減光させることが可能となり快適かつ自然な光環境を実現しつつ省エネを図ることが可能となる。
図20は、本発明の実施の形態に従うエコ点灯モードの処理を説明するフロー図である。
当該フローは、CPU22がメモリ29に格納されたプログラムを読み込むことにより実行されるものとする。
CPU22は、図20に表わされた処理を所定間隔(たとえば1秒間隔)の割込み処理で実行する。
図20を参照して、まず、CPU22は、点灯を開始するか否かを判断する(ステップS160)。点灯の開始でなかったと判断した場合(ステップS160においてNO)には、ステップS166に進む。
一方、CPU22は、点灯開始と判断した場合(ステップS160においてYES)には、調光率を100%に設定する(ステップS162)。具体的には、CPU22は、PWM制御回路23に対してLEDモジュール31および/またはLEDモジュール32の発光に従う調光率が100%となるように制御する。当該制御により、点灯開始時にユーザは、調光率100%の明るさを認識することが可能となる。
次に、CPU22は、減光時間を計時するための減光タイマを所定時間(本例では600秒)にセットし、減光目標とする調光率(本例では80%)を決定して処理を終了する(リターン)。すなわち、再び、ステップS4に戻る。
一方、ステップS160において、点灯の開始でなかったと判断した場合(ステップS160においてNO)には、CPU22は減光タイマが0かどうかを判断する(ステップS166)。減光タイマが0であると判断した場合(ステップS166においてNO)には、処理を終了する(リターン)。
ステップS166において減光タイマが0でないと判断した場合(ステップS166においてYES)には、CPU22は減光処理(ステップS168)を実行する。
図21は、ステップS168の減光処理のサブルーチンを説明する図である。
図21を参照して、減光処理が開始すると、CPU22は、図19に表わされた調光率と時間との関係を示す関係式にその時点での減光タイマを変数として代入することによって、その時点で減光する値(調光率)をDOWN値として算出する(ステップS180)。
そして、CPU22は、現在の出力値(調光率)から算出したDOWN値を差し引いた値を調光率として設定する(ステップS182)。具体的には、CPU22は、PWM制御回路23に対してLEDモジュール31および/またはLEDモジュール32の発光に従う調光率が算出された値となるように制御する。
その後、CPU22は、減光タイマを1デクリメントして(ステップS184)、減光処理を終了する(リターン)。
上の例は点灯開始からの動作を表わすものであるが、調光率や色調の変更時でも同様の動作を行なうものとする。
当該動作により、エコ点灯モードでは、点灯開始から一定の時間で、点灯開始時または調光率や色調の変更時の輝度に対する所定割合の輝度まで、図19に表わされたように徐々に減光される。なお、本例では図19に表わされたように縦軸および横軸が対数である両対数グラフにおいて調光率が時間経過に対して線形に変化させているが、調光率を時間経過に対して線形に変化させてもよい。これにより、ヒトに違和感あるいは不快感を生じさせることなく調光率を変化させることが可能となり快適かつ自然な光環境を実現しつつ省エネを図ることが可能となる。
エコ点灯モードは、ユーザが「エコ点灯」ボタン60を押下することにより点灯制御指示がリモコン50から出力される。照明装置1のCPU22は、リモコン50からの点灯制御指示の入力を受けて、PWM制御回路23に対して照明部30への点灯制御を開始するように指示する。ここで、「エコ点灯」ボタン60の押下すなわち、リモコン50からの点灯制御指示の入力に従って、「エコ点灯モード」→「通常モード」→「エコ点灯モード」→・・・を繰り返すものとする。すなわち、エコ点灯モード中にリモコン50からの点灯制御指示が入力されると、照明装置1のCPU22はエコ点灯モードを解除する。このとき、CPU22は、PWM制御回路23に対して点灯開始時の輝度となるように制御する。
なお、エコ点灯モードは、光環境制御モードと組み合わせることができる。この場合、光環境制御モードの期間tA〜tfの6つの期間でのそれぞれの点灯制御において、CPU22は、当該期間開始から一定の時間で、開始時の輝度に対する所定割合の輝度まで徐々に減光する。また、本発明にかかる光源はLEDに限定されず、蛍光灯、EL(Electro-Luminescence)等の光源であってもよい。
<その他処理>
なお、その他の処理としてリモコン50からの入力指示に従って各種機能を実行することが可能である。
例えば、ユーザは、リモコン50の「明るさプラス」ボタン64を押下することにより昼光色の調光率を100%以上に設定することが可能である。
具体的には、CPU22は、リモコン50に設けられた「明るさプラス」ボタン64の入力指示があった場合には、明るさプラスモードを開始して、PWM制御回路23に対してLEDモジュール31の調光率が100%以上となるようにPWMパルスS1を調整するように指示する。後述するが、調光率100%とする場合にLEDモジュール31に供給される電流は、LEDモジュール31の定格電流を越えないようにある程度のマージンが設けられて設定される。したがって、マージンを無くしてLEDモジュール31の定格電流に近い値の電流を供給することにより100%以上の調光率に設定することが可能である。
一方で、定格電流に近い電流は、LEDモジュール31に過負荷となるため例えば所定期間(10分)のみ当該機能を用いることを可能とする。所定期間が経過した場合には、通常の調光率100%に設定されるものとする。
なお、ここでは、昼光色の調光率を100%以上とする方式について説明したが、電球色の調光率を同様の方式により100%以上とするようにすることも可能である。
当該機能を用いることにより一時的に昼光色の調光率を100%以上として最大限明るくすることにより目的に応じて視認性をさらに向上させて快適な光環境を実現することが可能である。
また、例えば、ユーザは、リモコン50の「おやすみ前」ボタン66を押下することにより時間の経過とともに、現在の昼光色あるいは電球色の調光率を夜間調光率である30%に設定することが可能である。
具体的には、CPU22は、リモコン50に設けられた「おやすみ前」ボタン66の入力指示があった場合には、おやすみ前モードを開始して、PWM制御回路23に対してLEDモジュール31あるいはLEDモジュール32の調光率が夜間調光率である30%となるようにPWMパルスS1あるいはS2を徐々に調整するように指示する。たとえば、「おやすみ前」ボタン66が押下された時点を開始時点として、図11および図12で説明したのと同様に60分後に夜間調光率30%となるように設定する。
当該機能を用いることにより、ユーザの好みに合わせて就寝時刻を早めたいような場合に、調光率を徐々に調整して暗くすることにより、ヒトの覚醒度を下げ、ヒトの生体リズムと関係のあるメラトニン分泌の上昇を促してスムーズな入眠を促進することが可能である。
また、上述したように、ユーザは、リモコン50の「時刻設定」ボタン68を押下することにより照明装置1における現在時刻を設定することが可能となる。
また、上述したように、ユーザは、リモコン50の「照度センサ」ボタン70を押下することにより照度センサ28の取得結果に基づいて調光率を制御して、消費電力を低減することが可能である。
また、上述したように、ユーザは、リモコン50の「お気に入り」ボタン72を押下することにより、記憶された調光率および色調にワンタッチで設定することが可能となり、ユーザの利便性に供する。
また、上述したように、ユーザは、リモコン50の「タイマ」ボタン76を押下することにより、タイマ設定における動作を開始することが可能となる。
なお、本例においては、リモコン50の機能の一例について説明したものであり、他の機能を実行するボタン等を配置して、対応する機能をCPU22に実現するように制御することも当然に可能である。
<LEDモジュールの点消灯制御>
次に、本発明の実施の形態に従うLEDモジュールの点消灯制御について説明する。
本発明の実施の形態に従うPWM制御回路23は、CPU22からの指示に従って、LEDモジュール31,32に出力するPWMパルスS1,S2を制御する。より、具体的には、PWMパルスS1のオン期間に従ってFETスイッチ33が導通してLEDモジュール31が点灯する。また、PWMパルスS1のオフ期間に従ってFETスイッチ33が非導通となっていLEDモジュール31が消灯する。
LEDモジュール32についても同様に、PWM制御回路23からのPWMパルスS2に従ってFETスイッチ34が導通/非導通となって点灯および消灯する。
CPU22は、40MHz(1周期25ns)の発振信号を出力する水晶発振子27と接続されており、当該発振信号に同期したタイミングによる指示に従ってPWM制御回路23は、PWMパルスS1,S2を出力する。
図22は、本発明の実施の形態に従うPWM制御回路23から出力されるPWMパルスの生成を説明する図である。
図22を参照して、PWM制御回路23から出力されるPWMパルスS1,S2は、当該発振信号の最小単位である1周期25nsを最小単位としてその周期個数分(ここではZ個)に従って設定される。ここでは、点灯期間Tonおよび消灯期間Toffについて設定される場合が示されている。
調光率100%とする場合の点灯期間Tonは、LEDモジュール31,32等に供給される電流がLEDモジュール31,32等の定格電流を越えないようにある程度のマージンを設けて設定される。
そして、点灯期間Tonおよび消灯期間Toffを合わせた周期期間Tは、調光率100%とする場合の点灯期間よりも幾分長く設定される。したがって、例えば、調光率100%となる点灯期間よりも幾分長く点灯期間Tonを設定することが可能となり、LEDモジュール31,32等に定格電流に近い値の電流を供給することにより100%以上の調光率に設定することも可能である。
図23は、本発明の実施の形態に従うPWM制御回路23から出力されるPWMパルスS1,S2を調整する場合のタイミングチャート図である。
図23を参照して、PWM制御回路23は、LEDモジュール31,32を相補的に(すなわち、両者のオンデューティが合計で100%となるように)点消灯させる点灯期間Tonと、LEDモジュール31,32の両方を消灯させる消灯期間Toffとを有するように周期期間Tが設定されて、LEDモジュール31,32の周期的な点消灯制御を実行する。また、PWM制御回路23は、点灯期間Ton内におけるLEDモジュール31の点灯期間T1とLEDモジュール32の点灯期間T2との比率を可変制御する。
図23(A)〜(D)においては、光環境制御における早朝動作(期間tA)におけるPWMパルスS1,S2の調整が示されている。
図23(A)においては、初期状態において、PWMパルスS2の点灯期間Tonのみに従い調光率を30%に設定する場合が示されている。なお、この場合には、PWMパルスS1は常に「L」レベルに設定されている。すなわち、LEDモジュール31は消灯状態である。
そして、図23(B)〜(D)に示されるように周期期間Tにおける全体の点灯期間Ton(点灯期間T1+T2)のデューティ比を調整することにより調光率を線形に調整する場合が示されている。
また、全体の調光率に対する各LEDの調光率は、上述した式(6)および(7)に基づいて算出され、当該算出結果に従って、点灯期間Tonにおける各LEDモジュールの点灯期間T1,T2が調整される。
したがって、上述したように、当該PWMパルスの調整に従って全体の調光率を線形に変化させることによりヒトに違和感あるいは不快感を生じさせることなく調光率を調整することが可能である。
<LEDモジュールの出力特性のばらつき調整>
上記においては、周期期間Tにおける全体の点灯期間Tonのデューティ比を調整して、LEDモジュール31,32全体の調光率を線形に変化させる場合について説明したが、LEDモジュール31,32の出力特性のばらつきにより実際の全体の調光率と異なる場合がある。
図24は、本発明の実施の形態に従うPWMパルスの周期期間Tにおける点灯期間Tonのデューティ比を調整した場合におけるLEDモジュール31,32の調光率の変化を説明する図である。
図24を参照して、理想的には、PWMパルスの周期期間Tにおける点灯期間Tonのデューティ比を線形に変化させた場合に調光率は線形に変化することが望ましい。一般的には、PWMパルスのデューティ比は、PWMパルスのデューティ比を100%にした場合の調光率を100%とした線形の出力特性線(理想)に従って算出される。
しかしながら、実際のLEDモジュール31,32の調光率の出力特性線は、図示されるように理想的な出力特性線とは異なる。
したがって、調光率に応じたPWMパルスのデューティ比を算出するにあたり、理想的な出力特性線によりデューティ比を設定した場合には所望の調光率と異なる調光率に設定されている可能性がある。
図25は、本発明の実施の形態に従うLEDモジュール31(昼光色LED)に対して実際に計測した調光率とPWMパルス値との関係を説明する図である。
図25を参照して、ここでは、縦軸がPWMパルス値(周期個数)、横軸が調光率(%)とした場合の出力特性線が示されている。
本例においては、一例としてPWMパルス値が1670の場合に点灯期間Tonのデューティ比が100%に設定されるものとする。
図26は、本発明の実施の形態に従うLEDモジュール32(電球色LED)に対して実際に計測した調光率とPWMパルス値との関係を説明する図である。
図26を参照して、ここでは、縦軸がPWMパルス値(周期個数)、横軸が調光率(%)とした場合の出力特性線が示されている。
図27は、LEDモジュール31,32の出力特性線の近似式を説明する図である。
図27を参照して、図25のLEDモジュール31の出力特性線に従う昼光色LEDの近似式と、図26のLEDモジュール32の出力特性線に従う電球色LEDの近似式とが示されている。
ここでは、昼光色LEDの近似式に関して、図25で示される出力特性線に従う調光率を4つの領域に分割して、それぞれの領域における近似式を算出した場合が示されている。一例として、「調光率0〜60.0%」、「調光率60.1%〜91.0%」、「調光率91.1%〜98.0%」、「調光率98.1%〜100.0%」に分割した場合が示されている。そして、ここでは、さらに近似式をCPU22での処理を容易にするために演算式に変形した場合が示されている。CPU22は、当該演算式を用いて変数に所望の調光率を入力することにより実際のLEDモジュール31の出力特性線に従う所望のPWMパルス値を算出することが可能となる。
同様に、昼光色LEDの近似式に関して、図26で示される出力特性線に従う調光率を4つの領域に分割して、それぞれの領域における近似式を算出した場合が示されている。一例として、「調光率0〜82.5%」、「調光率82.6%〜97.0%」、「調光率97.1%〜99.9%」、「調光率100%」に分割した場合が示されている。そして、ここでは、さらに近似式をCPU22での処理を容易にするために演算式に変形した場合が示されている。CPU22は、当該演算式を用いて変数に所望の調光率を入力することにより実際のLEDモジュール32の出力特性線に従う所望のPWMパルス値を算出することが可能となる。なお、図25,26においては、当該演算式を用いた近似特性線が太線で示されている。
すなわち、当該演算式に基づいて調光率に応じたPWMパルス値すなわちPWMパルスのデューティ比を算出することにより、所望の調光率に設定することが可能となる。したがって、精度の高い調光が可能となり、LEDモジュールの出力特性のばらつきを考慮したより快適な光環境を実現することが可能となる。
なお、図26の出力特性線に示されているようにPWMパルス値を1670とする前、すなわち点灯期間Tonのデューティ比を100%とする前に調光率が100%となることが示されている。
したがって、図27の近似式においては、調光率99.9%までは調光率が100%を越えるまでの出力特性線に従って近似式を算出した場合が示されている。そして、調光率が100.0%の場合には、PWMパルス値を1670とする場合が示されている。すなわち、必要な出力特性線のみを用いて近似式を算出する。これにより、例えば、本例においては、不必要にPWMパルス値の値を高くする必要が無くデューティ比を抑えることにより消費電力を低減することも可能である。
図28は、本発明の実施の形態に従うLEDモジュール31の出力特性のばらつきを考慮したPWMパルスの出力を説明するフロー図である。
当該フローは、CPU22がメモリ29に格納されたプログラムを読み込むことにより実行されるものとする。
図28を参照して、CPU22は、調光率が0%〜60.0%の範囲内であるかどうかを判断する(ステップS70)。
次に、CPU22は、調光率が0%〜60.0%の範囲内であると判断した場合(ステップS70においてYES)には、演算式(11)に基づいてPWMパルス値を算出する。そして、算出されたPWMパルス値に基づいてPWMパルスが出力される。そして、再びステップS70に戻る。
また、CPU22は、調光率が0%〜60.0%の範囲内でないと判断した場合(ステップS70においてNO)には、次に、調光率が60.1%〜91.0%の範囲内であるかどうかを判断する(ステップS76)。ステップS76において、CPU22は、調光率が60.1%〜91.0%の範囲内であると判断した場合には、演算式(12)に基づいてPWMパルス値を算出する(ステップS78)。そして、算出されたPWMパルス値に基づいてPWMパルスが出力される。そして、再びステップS70に戻る。
また、CPU22は、調光率が0%〜60.0%の範囲内でないと判断した場合(ステップS70においてNO)には、次に、調光率が91.1%〜98.0%の範囲内であるかどうかを判断する(ステップS80)。ステップS80において、CPU22は、調光率が91.1%〜98.0%の範囲内であると判断した場合には、演算式(13)に基づいてPWMパルス値を算出する。そして、算出されたPWMパルス値に基づいてPWMパルスが出力される。そして、再びステップS70に戻る。
また、CPU22は、調光率が91.1%〜98.0%の範囲内でないと判断した場合(ステップS80においてNO)には、次に、調光率が98.1%〜100.0%の範囲内であるかどうかを判断する(ステップS84)。ステップS84において、CPU22は、調光率が98.1%〜100.0%の範囲内であると判断した場合には、演算式(14)に基づいてPWMパルス値を算出する。そして、算出されたPWMパルス値に基づいてPWMパルスが出力される。そして、再びステップS70に戻る。ステップS84において、CPU22は、調光率が98.1%〜100.0%の範囲内でないと判断した場合には、ステップS70に戻る。
なお、本例においては、LEDモジュール31の出力特性のばらつきを考慮したPWMパルスS1の出力について説明したがLEDモジュール32の出力特性のばらつきを考慮したPWMパルスS2の出力においても同様の方式を実行することが可能である。
当該処理により、上述したように当該演算式に基づいて調光率に応じたPWMパルス値すなわちPWMパルスのデューティ比を算出することが可能となり、所望の調光率に設定して、LEDモジュールの出力特性のばらつきを考慮した、より快適な光環境を実現することが可能となる。
なお、本例においては、近似式を算出して、LEDモジュールの出力特性のばらつきを考慮したPWMパルスの出力を算出する場合について説明したが、特にこれに限られず、例えば、上述の出力特性線に従って、PWMパルス値と調光率との1対1の対応関係が記憶された対応テーブルを用いるようにしても良い。
なお、以上の説明では、照明装置1が水晶発振子27を備えて、CPU22が水晶発振子27からの発振信号に従って時刻を正確に計測して光環境制御モード等における制御を行なうものとしている。しかしながら、水晶発振子27は電源回路10から電圧が供給されることで発振信号を出力するものであるため、操作SW42に含まれた図示しない電源スイッチの操作によって電圧の供給が遮断されるとCPU22での時刻の計測が不可となってしまう。その場合、次に電源スイッチの操作によって電圧の供給が開始されたときに時刻合わせをすることでCPU22での時刻の計測が再開されるものではあるが、リモコン50からコマンド送信処理によって照明装置1が現在時刻を得るようにしてもよい。以下に、リモコン50でのコマンド送信処理を説明する。
図29は、本発明の実施の形態に従うリモコン50でのコマンド送信処理を説明するフロー図である。
当該フローは、CPU86がメモリ80に格納されたプログラムを読み込むことにより実行されるものとする。
図29を参照して、リモコン50のCPU86は、「光環境制御」ボタン58が押されたことを示す操作信号の入力を受けると(ステップS200においてYES)、信号送信部84に光環境制御モード指示の送信信号(コマンド)を赤外線投光部87に出力させる。このとき、CPU86は、水晶発振子85からの発振信号に従って時刻を計測して、当該コマンドと共に現在時刻を示す信号も赤外線投光部87に出力する(ステップS202)。
「光環境制御」ボタン58ではなく「タイマ」設定ボタン76が押されたことを示す操作信号の入力を受けると(ステップS200においてNO、かつステップS204においてYES)、信号送信部84にタイマ設定指示の送信信号(コマンド)を赤外線投光部87に出力させる。このとき、CPU86は、水晶発振子85からの発振信号に従って時刻を計測して、当該コマンドと共に現在時刻を示す信号も赤外線投光部87に出力する(ステップS206)。
入力された操作信号が「光環境制御」ボタン58の操作によるものでも「タイマ」設定ボタン76の操作によるものでもない場合には(ステップS200においてNO、かつステップS204においてNO)、信号送信部84に操作信号に応じた送信信号(コマンド)を赤外線投光部87に出力させる(ステップS208)。このときには現在時刻を示す信号は出力しない。
その後、信号送信部84はCPU86からの指示に従う送信信号を赤外線投光部87に出力し、赤外線投光部87から赤外線信号が照明装置1に出力される(ステップS210)。
なお、本例は照明装置1での制御モードのうちの時刻に応じて照明状態が異なる制御モードが光環境制御モードとタイマ設定に従う制御モードとであるものとしているが、その他の制御モードが時刻に応じて照明状態が異なる制御モードに含まれる場合には、当該モードが選択された場合にも、制御用コマンドと共に現在時刻を示す信号を出力してもよい。
また、本例では、CPU86が水晶発振子85からの発振信号に基づいた現在時刻を示す信号を出力するものとしているが、リモコン50には水晶発振子85が含まれず、「時刻設定」ボタン68や「+/−」ボタン74などが押下されることによって受け付ける時刻の入力に基づいた現在時刻を示す信号を出力してもよい。
当該動作により、照明装置1の電源スイッチの操作によって電圧の供給が遮断されて照明装置1のCPU22での時刻の計測が不可となった場合であって、次に、時刻情報を必要とするモードの起動がリモコン50から指示された場合であっても、照明装置1に対して時刻合わせのための操作を行なうことなくリモコン50からの時刻情報によって当該モードが稼動することになる。
さらに、当該動作においては、時刻情報を必要とするモードの起動を指示する場合に時刻情報が送信され、そうでない指示の場合には時刻情報が送信されないようにするため、リモコン50から出力する情報量を抑えることができる。これにより、通信に必要なリモコン50での消費電力を抑えることができる。
なお、コンピュータを機能させて、上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどの一時的でないコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
なお、プログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。