JP2004265723A - 遠隔制御装置、遠隔制御式照明器具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】このリモコン1は、照明器具本体2の照明状態を順に切り替えるための第1のボタン(順送りボタン30等)と、これら第1のボタンが操作された際に照明状態を所定の順序で切り替えるための第1の信号(赤外線信号A〜D)を発信する赤外線送信部16と、照明器具本体2に対して照明の点消灯を予め予約した時刻に行わせるためのタイマ設定を行う予約手段(予約1ボタン24等)と、タイマ設定が行われているときに第1のボタンが操作された場合、第1の信号とは異なる第2の信号(赤外線信号a〜d)を赤外線送信部16から発信させるCPU11とを具備する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば遠隔制御装置、遠隔制御式照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
照明器具には色温度の違う光源を用いるものがあり(例えば特許文献1参照)、これはリモコン制御によって様々な演色効果を有するものである。
【0003】
また、近年、照明器具をリモコンのタイマ制御でON/OFFする技術も知られており(例えば特許文献2参照)、種々の照明器具にタイマ機能を用いることが検討されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−191495号公報
【特許文献2】
特開2002−78035号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、先の照明器具に単純にタイマ機能を組合わせたとしても、利用者の利用方法によっては、タイマのON時に所望の状態で点灯しないことがある。
【0006】
例えば「全灯」、「調光」、「常夜灯」、「消灯」などといった順で照明状態を順に変えるための順送りボタンを備えたリモコンでは、タイマ予約設定後、予約時刻になると、リモコンは、タイマ動作を開始して順送りボタンを押した状態と同じ信号を送信するため、照明器具は、現在の点灯状態から次の点灯状態に移る動作を行う。
ここで、利用者が、例えば就寝時などに順送りボタンで「消灯」にして就寝した場合、予約時刻になると、タイマ動作でリモコンが照明器具へ赤外線信号を送信する。赤外線信号を受信した照明器具は、「消灯」の次の照明状態である「全灯」で照明動作するため、利用者は、照明が点いた状態で起きることができる。
【0007】
一方、利用者が就寝時に順送りボタンで「常夜灯」にして就寝した場合、予約時刻になると、上記同様にリモコンから照明器具へ赤外線信号が送信されるので、照明器具は、「常夜灯」の次の照明状態である「消灯」で照明動作するため、予約時刻に照明が消えてしまい、上記とまったく逆の結果になる。
【0008】
そこで、タイマ設定用として専用のスイッチをリモコン自体に設けることが考えられるが、上記「全灯」、「調光」、「常夜灯」、「消灯」などの4つの状態がある照明器具ではタイマ設定用として少なくとも4つのスイッチ(ボタン)を追加する必要があることから、コストが増加すると共にリモコン自体の大形化をまねくという問題があった。また、今後、照明器具に新たな機能が追加されることもあり、さらにスイッチ(ボタン)などの操作系が必要になることが予想される。
【0009】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、遠隔制御装置の操作系を追加することなく通常使用時とタイマ予約設定時とで別個の照明動作を照明器具本体に行わせることのできる遠隔制御装置、遠隔制御式照明器具を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明の遠隔制御装置は、照明器具本体の照明状態を順に切り替えるための第1のボタンと;前記第1のボタンが操作された際に照明状態を所定の順序で切り替えるための第1の信号を発信する手段と;前記照明器具本体に対して照明の点消灯を予め予約した時刻に行わせるためのタイマ設定を行う予約手段と;前記予約手段によりタイマ設定が行われているときに前記第1のボタンが操作された場合、前記第1の信号とは異なる第2の信号を発信する手段と;を具備したことを特徴としている。
【0011】
本発明の遠隔制御式照明装置は、請求項1記載の遠隔制御装置と;前記遠隔制御装置より受信された信号に応じた点消灯動作及びタイマ動作を行う照明器具本体と;を具備したことを特徴としている。
【0012】
本発明では、タイマ設定が行われているときと通常操作時とで、同じ第1のボタンが操作された場合に、異なる信号(第1の信号あるいは第2の信号)を発信するので、遠隔制御装置の操作系を追加することなく通常使用時とタイマ予約設定時とで別個の照明動作を照明器具本体に行わせることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る遠隔制御装置、遠隔制御式照明器具の一つの実施形態のリモコン式照明器具の構成を示す図である。
【0014】
図1に示すように、この実施形態のリモコン式照明器具は、照明器具本体2と、この照明器具本体2に取り付けられた橙色灯3、白色灯4,5、常夜灯6および点灯装置7と、この点灯装置7に設けられた受光部8と、この受光部8へ赤外線の信号を送信する遠隔制御装置であるリモコン1とから構成されている。
【0015】
橙色灯3は橙色に点灯するリング状の蛍光灯であり、照明器具本体2の外形に一番近い位置、つまり外側に取り付けられている。白色灯4は白色に点灯するリング状の蛍光灯であり、照明器具本体2の中間位置に取り付けられている。白色灯5は白色に点灯するリング状の蛍光灯であり、照明器具本体2の最も内側の位置に取り付けられている。白色灯4,5は同時に点消灯、調光される。つまり、この照明器具本体2には、利用者が所望に応じて橙色照明と白色照明を使い分ける、いわゆる演色機能が備えられている。
【0016】
図2に示すように、リモコン1は、リモコン本体10と、このリモコン本体10に設けられた表示部14および操作部17と、リモコン本体10の先頭部分に設けられた赤外線送信部の一部としての複数のLED16aとを有している。表示部14は、液晶表示パネルであり、タイマ表示、おやすみマーク表示、電池残量表示、設定内容表示、毎日表示、1回表示、点灯・消灯状態表示、時計表示等を行う。
操作部17には、時ボタン21、分ボタン22、毎日/1回ボタン23、予約1ボタン24、予約2ボタン25、登録ボタン26、解除ボタン27、順送りボタン30、外側調光ボタン31、内側調光ボタン32、全消灯ボタン33、30分ボタン34、60分ボタン35などの13個のボタンが備えられている。
時ボタン21は、時刻表示(時)を進ませるボタンである。分ボタン22は、時刻表示(分)を進ませるボタンである。毎日/1回ボタン23は、タイマセット操作に使用するボタンである。予約1ボタン24は、タイマセット操作に使用するボタンである。予約2ボタン25は、タイマセット操作に使用するボタンである。、登録ボタン26は、タイマセット操作に使用するボタンである。解除ボタン27は、タイマセットを取り消すのに使用するボタンである。30分ボタン34は、照明器具を30分後に消灯させるためのボタンである。60分ボタン35は照明器具を60分後に消灯させるためのボタンである。順送りボタン30、外側調光ボタン31、内側調光ボタン32、全消灯ボタン33については後で詳細に説明する。
【0017】
図3に示すように、リモコン1は、CPU11、メモリ12、時計部13、表示部14、赤外線送信部16、操作部17を有している。メモリ12には各部を制御するプログラムが格納されている。またメモリ12には、タイマセット操作によるタイマ予約設定情報、時計部13により計時された時刻情報等が記憶される。CPU11は、メモリ12のプログラムを読み込んで各部を制御する。例えばCPU11は、通常操作時とタイマ予約設定時とで同じボタンの操作でも異なるリモコン信号を送信するよう赤外線送信部16を制御する。また、CPU11は、通常操作時には、リモコン信号の送信時に照明の点灯状態を表す表示(全光、内側調光、外側調光、消灯)を点滅させ、タイマ予約設定時には照明の点灯状態を表す表示(全光、内側調光、外側調光、消灯)を点灯させる。
時計部13は、時計として時刻を計時する機能を有している。表示部14は、CPU11により制御されて時計表示、タイマ設定内容の表示などを行う。操作部17は、利用者に操作された各ボタンの情報をCPU11に送る。赤外線送信部16は、CPU11により制御されてさまざまな赤外線信号を発光する。
【0018】
すなわち、このリモコン1は、照明器具本体2の照明状態を順に切り替えるための第1のボタン(順送りボタン30、外側調光ボタン31、内側調光ボタン32、全消灯ボタン33等)と、通常操作時に、これら第1のボタンが操作された際に照明状態を所定の順序で切り替えるための第1の信号(赤外線信号A〜D)を発信する赤外線送信部16と、照明器具本体2に対して照明の点消灯を予め予約した時刻に行わせるためのタイマ設定を行う予約手段(時ボタン21、分ボタン22、毎日/1回ボタン23、予約1ボタン24、予約2ボタン25、登録ボタン26、解除ボタン27、30分ボタン34、60分ボタン35等)と、タイマ設定が行われているときに第1のボタンが操作された場合、第1の信号とは異なる第2の信号(赤外線信号a〜d)を赤外線送信部16から発信させるCPU11とを備える。
【0019】
以下、図4,図5を参照してこのリモコン式照明器具の動作を説明する。
まず、図4を参照して順送りボタン30、外側調光ボタン31、内側調光ボタン32、全消灯ボタン33の操作で送信される赤外線信号A〜Dと各赤外線信号A〜Dを受光部8で受光したときの照明器具本体2の照明動作について説明する。
タイマ予約等がなされていない通常のリモコン操作状態において、図4に示すように、リモコン1の例えば順送りボタン30が利用者によって1回操作されると、CPU11は、予約ボタン操作なしと判定して(図5のステップ101)、通常操作のモードで(S102)、赤外線送信部16から通常信号(赤外線の順送り信号A)を発光(以降発信と称す)する(S103)。
照明器具本体2の受光部8で、順送り信号Aを受光(以降受信と称す)すると、点灯装置7は、外側の橙色灯3、内側2つの白色灯4,5を全て点灯させた「全点灯」の状態A1とする。
続いて順送りボタン30が1回操作されると、CPU11は、赤外線送信部16から順送り信号Aを発信する。照明器具本体2の受光部8で、次の順送り信号Aを受信すると、点灯装置7は、外側の橙色灯3を消灯、内側2つの白色灯4,5を点灯させた状態A2とする。
さらに順送りボタン30が1回操作されると、CPU11は、赤外線送信部16から順送り信号Aを発信する。照明器具本体2の受光部8で、次の順送り信号Aを受信すると、点灯装置7は、外側の橙色灯3を点灯、内側2つの白色灯4,5を消灯させた状態A3とする。
続いて、順送りボタン30が1回操作されると、CPU11は、赤外線送信部16から順送り信号Aを発信する。照明器具本体2の受光部8で、次の順送り信号Aを受信すると、点灯装置7は、橙色灯3、白色灯4,5を消灯させ、常夜灯6を点灯させた状態A4とする。
次に、順送りボタン30が1回操作されると、CPU11は、赤外線送信部16から順送り信号Aを発信する。照明器具本体2の受光部8で、次の順送り信号Aを受信すると、点灯装置7は、橙色灯3、白色灯4,5および常夜灯6をすべて消灯させた状態A5とする。
以降、順送りボタン30が操作されると、リモコン1から順送り信号Aが発信されるので、点灯装置7は、状態A1〜A5の照明状態を繰り返すようになる。
【0020】
また、外側調光ボタン31が利用者によって1回操作されると、CPU11は、赤外線送信部16から通常信号(赤外線の外側調光信号B)を発信する。照明器具本体2の受光部8で、外側調光信号Bを受信すると、点灯装置7は、橙色灯3のみを全点灯させた状態B1とする。
続いて、外側調光ボタン31が1回操作されると、CPU11は、赤外線送信部16から外側調光信号Bを発信する。照明器具本体2の受光部8で、次の外側調光信号Bを受信すると、点灯装置7は、橙色灯3のみを調光(減光)させた状態B2とする。
さらに、外側調光ボタン31が1回操作されると、CPU11は、赤外線送信部16から外側調光信号Bを発信する。照明器具本体2の受光部8で、次の外側調光信号Bを受信すると、点灯装置7は、橙色灯3のみを消灯させた状態B3とする。
以降、外側調光ボタン31が操作されると、リモコン1から外側調光信号B点灯が発信されるので、点灯装置7は、状態B1〜B3の照明状態を繰り返すようになる。
【0021】
内側調光ボタン32が利用者によって1回操作されると、CPU11は、赤外線送信部16から通常信号(赤外線の内側調光信号C)を発信する。照明器具本体2の受光部8で、内側調光信号Cを受信すると、点灯装置7は、白色灯4,5のみを全点灯させた状態C1とする。
続いて、内側調光ボタン32が1回操作されると、CPU11は、赤外線送信部16から内側調光信号Cを発信する。照明器具本体2の受光部8で、次の内側調光信号Cを受信すると、点灯装置7は、白色灯4,5のみを調光(減光)させた状態C2とする。
さらに、内側調光ボタン32が1回操作されると、CPU11は、赤外線送信部16から内側調光信号Cを発信する。照明器具本体2の受光部8で、次の内側調光信号Cを受信すると、点灯装置7は、白色灯4,5のみを消灯させた状態C3とする。
以降、内側調光ボタン32が操作されると、リモコン1から内側調光信号Cが発信されるので、点灯装置7は、状態C1〜C3の照明状態を繰り返すようになる。
【0022】
全消灯ボタン33が利用者によって操作されると、CPU11は、赤外線送信部16から通常信号(赤外線の全消灯信号D)を発信する。照明器具本体2の受光部8で、全消灯信号Dを受信すると、点灯装置7は、橙色灯3、白色灯4,5および常夜灯6をすべて消灯させた状態D1とする。
【0023】
一方、タイマ設定操作(予約ボタン24,25が操作)されると(図5のS101の予約ボタン操作あり)、CPU11は、予約操作と判定して(S104)、表示部14の対象箇所を点滅させ、点灯モードの設定を促す。
【0024】
利用者が例えば予約1ボタン24を押した場合、表示部14の「予約1」、「午後」、「全光」、「時刻」などのセグメントが点滅する。
ここで、利用者が順送りボタン30を操作すると、「全光」の点滅が再度「全光」の点滅になる。また、外側調光ボタン31を操作すると、「全光」の点滅が「外側調光」の点滅に変わる。内側調光ボタン32を操作すると、「外側調光」の点滅が「内側調光」の点滅に変わる。消灯ボタン33を操作すると、「内側調光」の点滅が「消灯」の点滅に変わる。この例では、外側調光ボタン31にて「外側調光」を設定したものとする。このようにして点灯モードが設定される(S105)。
続いて、時ボタン21、分ボタン22、毎日/1回ボタン23等を操作すると、CPU11は、その操作に応じて表示部14の時刻表示および「午前」、「午後」の表示、「毎日」、「1回」の表示を変える。これにより、予約動作する時刻が設定される(S106)。この例では、予約1として、「毎日」、「午前」、「07:00」にタイマ予約を設定したものとする。
このように表示部14の点滅部分に対して該当ボタンを操作して予約操作を行い、最後に登録ボタン26を押すことで、表示部の点滅が止まり、予約内容がメモリ12に登録され、タイマ設定が完了する(S107)。
以降、タイマ予約設定が有効になった状態となり、表示部14に「タイマ」の表示が行われる。
【0025】
図4に示すように、CPU11は、メモリ12にタイマ予約情報が登録されている場合には、タイマ予約設定時のボタン操作に応じた赤外線信号a〜dを発信するようになる。つまり予約時に順送りボタン30が操作されたときには赤外線の全光信号aを発信し、外側調光ボタン31が操作されたときには赤外線の外側調光信号bを発信し、内側調光ボタン32が操作されたときには赤外線の内側調光信号cを発信し、消灯ボタン33が操作されたときには赤外線の消灯信号dを発信する。
【0026】
したがって、CPU11は、時計部13によって計時されている時刻とメモリ12のタイマ予約時刻(設定時刻)とをチェックし、互いの時刻が一致すると、タイマ設定時の信号(この例では外側調光信号b)を赤外線送信部16より発信する(S108)。
この外側調光信号bを受光部8で受信した点灯装置7は、橙色灯3のみを全点灯させた状態B1で照明を点灯させる。
【0027】
このようにこの実施形態のリモコン式照明器具によれば、リモコン1の各ボタンが操作されたときに、CPU11はタイマ予約設定の有無をチェックし、タイマ予約設定の有無に応じて異なる照明動作を行わせるための赤外線信号を赤外線送信部16から発信させるので、通常操作時とタイマ予約設定時とで同じボタンを操作しても、それぞれ異なる信号が送信されるようになり、照明器具本体2では、受光部8で受信された信号に応じた点消灯動作を点灯装置7が行うことで、タイマ予約で照明器具を動作させる際に、利用者が意図した照明状態で照明器具を点消灯させることができる。
この結果、リモコン1のボタン数を増やすことなく、通常使用時とタイマ予約設定時に利用者の意思通りの照明を行えるようになり、かつリモコン1が大型化することもない。
【0028】
次に、図6〜図10を参照して他の実施形態のリモコン式照明器具について説明する。図6は他の実施形態のリモコン式照明器具のリモコンの外観図である。なお、リモコン1aにおいて、上記実施形態と同じ構成(ボタン等)については同一の符号を付しその説明は省略する。
上記実施形態の照明器具本体2が2色発光(橙色灯と白色灯)のものであったのに対してこの実施形態のリモコン式照明器具の器具本体は、1つの種類の蛍光灯、例えば白色灯だけを1つあるいは2つ取り付けたものであり、調光機能はあるものの演色機能はない廉価のものである。
【0029】
したがって、図6に示すように、リモコン1aは、全光ボタン40、明ボタン41、暗ボタン42、消灯ボタン43、おはようボタン44等を有している。
全光ボタン40は、一回操作すると、全ての白色灯を点灯させるためのものである。明ボタン41は、一回操作すると、明るさを一段階明るくするためのものである。暗ボタン42は、一回操作すると、明るさを一段階暗くするためのものである。消灯ボタン43は、一回操作すると、全ての白色灯を消灯させるためのものである。おはようボタン44は、タイマ予約で照明を点灯させるときに使用するボタンであり、このおはようボタン44にてタイマ予約した時刻の数分前になると、一定の時間間隔で照明を段階的に明るくしてゆく機能が働く。
【0030】
このリモコン式照明器具の場合、照明OFFの状態(消灯状態)で、リモコン1aの全光ボタン40が1回操作されると、CPU11は、全ての照明を点灯させるための全光専用の信号を送信する。この全光専用の信号を受光部8が受信すると、点灯装置7は、図7に示すように、段階的あるいは徐々に照明を明るくするよう白色灯4,5の点灯制御を行い(フェードイン制御)、ほぼ5秒程度で100%点灯させた状態(全灯状態)とする。
また、この全灯状態で、リモコン1aの消灯ボタン43が1回操作されると、CPU11は、消灯専用の信号を送信する。この消灯専用の信号を受光部8が受信すると、点灯装置7は、図7に示すように、段階的あるいは徐々に照明を暗くするよう白色灯4,5の点灯制御を行い(フェードアウト制御)、ほぼ5秒程度で照明が0%の状態(消灯状態)とする。
消灯状態で、リモコン1aの明ボタン41が1回操作されると、CPU11は、照明を一段階明るくするための専用信号を送信する。この専用信号を受光部8が受信すると、点灯装置7は、図8に示すように、照明を1段階明るくするよう白色灯4,5の点灯制御を行う。1段階とは全灯状態を100%としたときの約5%程度である。したがって、リモコン1aの明ボタン41が連続的に操作されると、その信号が受信部8に連続的に受信されるので、点灯装置7は、0%の消灯状態からほぼ5秒程度で100%の全灯状態にする。なお、ユーザが所望の明るさとなったときに、リモコン1aの明ボタン41の操作を止めれば、その明るさで点灯状態が維持されるようになる。
全灯状態で、リモコン1aの暗ボタン42が1回操作されると、CPU11は、照明を一段階暗くするための専用信号を送信する。この専用信号を受光部8が受信すると、点灯装置7は、図8に示すように、照明を1段階暗くするよう白色灯4,5の点灯制御を行う。1段階とは全灯状態を100%としたときの約5%程度である。したがって、リモコン1aの暗ボタン42が連続的に操作されると、その信号が受信部8に連続的に受信されるので、点灯装置7は、100%の全灯状態からほぼ5秒程度で約5%程度の微点灯状態にする。微点灯状態とは、消灯状態の1段階前の最小出力の状態をいう。つまり、ユーザが暗ボタン42を押し続けても消灯状態にはならないため、ユーザとしては、その状態に至るまでに、一々暗ボタン42を押した回数を数えることをせずに済み、ユーザの使い勝手が向上する。また、白色灯4あるいは白色灯5を微点灯状態で点灯させることで、常夜灯6を不要にする、ということもできる。
【0031】
リモコン1aの60分ボタン35が操作されると、CPU11は、60分後に消灯するための専用信号を送信する。この専用信号を受光部8が受信すると、点灯装置7は、メモリ12に60分後のオフタイマ設定を行い、カウントダウンを開始する。そして、タイムアップの5分前になると、点灯装置7は、段階的な消灯動作を行う。
段階的な消灯動作とは、図9に示すように、動作開始時点を100%の点灯状態とすると、その明るさから、照明を所定時間間隔で1段階(約5%程度)づつ暗くするよう白色灯4および/または白色灯5の点灯制御を行う動作であり、5分後に消灯状態となる。所定時間間隔とは約15秒等である。
【0032】
なお、リモコン1aの30分ボタン34についても60分ボタン35と同様にタイムアップの5分前になると、点灯装置7は、段階的な消灯動作を行う。
なお、上記段階的な消灯動作は一例であり、例えば2分30秒後に消灯状態となるよう所定時間間隔を約7.5秒にしても良く、また、15秒間隔で2段階(約10%程度)づつ照明を落とすようにしても良い。
【0033】
リモコン1aのおはようボタン44によりタイマ予約設定操作が行われると、CPU11は、おはよう動作のための専用信号を送信する。この専用信号を受光部8が受信すると、点灯装置7は、メモリ12におはようタイマ予約設定を行い、時計部13のチェックを開始する。そして、おはようタイマ予約設定の時刻の10分前になると、点灯装置7は、段階的な点灯動作を行う。
段階的な点灯動作とは、図10に示すように、約30秒に5%の割合で明るさを一定間隔で増加し、おはようタイマ設定時刻に100%の全灯状態となるように照明制御する動作である。
なお、リモコン1aではなく壁スイッチ(図示せず)で、照明器具本体2の照明状態を切り替える際には、壁スイッチが一回押される毎に、点灯装置7は、全光(100%)点灯→調光(60%)点灯→最小出力点灯→消灯という照明状態を繰り返す制御を行う。
【0034】
このようにこの実施形態のリモコン式照明器具によれば、全光ボタン40、明ボタン41、暗ボタン42、消灯ボタン43、おはようボタン44等を設けたことで、それぞれのボタンが押されたときに通常信号とは異なる専用信号を発信することで、徐々に消灯あるいは徐々に点灯などと、点消灯までの時間をより緩やかにできる。また、明るさ等を等間隔で加減することで、点灯あるいは消灯までのカウントダウンをユーザが容易に行えるようになる。さらに、点灯状態から暗ボタン42で照明を段階的に暗くしてゆく場合、どの時点で消灯するか解らないが、暗ボタン42を連続的に押した場合でも、最小出力(消灯の1段階前のほぼ5%程度の照明状態)で照明の点灯状態が維持されるので、まったく見えない状態にならずに済み、ユーザの使い勝手を向上することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、遠隔制御装置の操作系を追加することなく通常使用時とタイマ予約設定時とで別個の照明動作を照明器具本体に行わせる遠隔制御装置、遠隔制御式照明器具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態のリモコン式照明器具の構成を示す図。
【図2】図1のリモコン式照明器具のリモコンを示す外観図。
【図3】図2のリモコンの構成を示すブロック図。
【図4】通常操作時とタイマ予約設定時との照明状態を示す図。
【図5】図2のリモコンの動作を示すフローチャート。
【図6】他の実施形態のリモコン式照明器具のリモコンの外観図。
【図7】全光ボタン操作時と消灯ボタン操作時の照明変化を示す図。
【図8】明ボタン操作時と暗ボタン操作時の照明変化を示す図。
【図9】30分ボタン操作時と60分ボタン操作時の照明変化を示す図。
【図10】おはようボタン操作時の照明変化を示す図。
【符号の説明】
1,1a…リモコン、2…器具本体、3…橙色灯、4,5…白色灯、6…常夜灯、7…点灯装置、8…受光部、11…CPU、12…メモリ、13…時計部、14…表示部、16…赤外線送信部、16a…LED、17…操作部、30…順送りボタン、31…外側調光ボタン、32…内側調光ボタン、33…全消灯ボタン、34…30分ボタン、35…60分ボタン。
Claims (2)
- 照明器具本体の照明状態を順に切り替えるための第1のボタンと;
前記第1のボタンが操作された際に照明状態を所定の順序で切り替えるための第1の信号を発信する手段と;
前記照明器具本体に対して照明の点消灯を予め予約した時刻に行わせるためのタイマ設定を行う予約手段と;
前記予約手段によりタイマ設定が行われているときに前記第1のボタンが操作された場合、前記第1の信号とは異なる第2の信号を発信する手段と;
を具備したことを特徴とする遠隔制御装置。 - 請求項1記載の遠隔制御装置と;
前記遠隔制御装置より受信された信号に応じた点消灯動作及びタイマ動作を行う照明器具本体と;
を具備したことを特徴とする遠隔制御式照明器具。
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JP2007294169A (ja) * | 2006-04-24 | 2007-11-08 | Toshiba Lighting & Technology Corp | Led照明装置 |
JP2008010333A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-17 | Odelic Co Ltd | 照明器具及び照明制御方法 |
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CN104582192A (zh) * | 2015-01-16 | 2015-04-29 | 广东美的制冷设备有限公司 | 遥控器背光控制方法和系统 |
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