JP4498742B2 - ヒドロキシククルビツリル誘導体、その製造方法及び用途 - Google Patents

ヒドロキシククルビツリル誘導体、その製造方法及び用途 Download PDF

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Description

本発明はヒドロキシククルビツリル誘導体、その製造方法及び用途に係り、より詳細には用途によって置換基を容易に導入できるヒドロキシククルビツリル誘導体とその製造方法及び用途に関する。
ククルビツリルは、1905年、ベレンド(R.Behrend)、マイヤー(E.Meyer)、ロッシェ(F.Rusche)によって最初に報告された物質である。彼らの報告によれば、グリコールウリル及び過量のホルムアルデヒドを塩酸(HCl)存在下で縮合させて無定形の沈殿を得た後、これを熱した濃硫酸で溶解し、さらに水で希釈すると、結晶状のものが得られたと開示されている(Liebigs Ann.Chem.1905,339,1)。ところがこの文献では、この化合物がC1011・2HOという化学式をもつ物質であると誤認しており、構造は明らかにされていない。
1981年、モック(W.Mock)らは、この物質が六つの単量体が集まって環状をなす巨大環化合物であって、C36362412の化学式をもつということを発見し、X線回折法によってその構造を確認した(J.Am.Chem.Soc.1981,103,7367)。彼らはこの化合物をククルビツ[6]ウリルと名づけた。その後、ククルビツ[6]ウリルの改善された合成方法が開示された(DE 19603 377 A1)。
以後2000年に入り、キムと共同研究者らは既存のククルビツ[6]ウリルの合成方法を改善させて、ククルビツ[6]ウリルだけでなく同族体であるククルビツ[n]ウリル(n=5,7,8)を合成、分離してそれぞれの構造をX線回折法によって確認した(J.Am.Chem.Soc.2000,122,540)。
一方、大韓民国国際出願特許公開公報WO00/68232は、下記構造式のククルビツリル[n]を開示している。
前記式中、nは4ないし12の数である。
以上のククルビツリル誘導体は置換基のないグリコールウリル単量体が集まってなる化合物である。
一方、置換基が導入されたグリコールウリルを利用して合成されたククルビツリル誘導体が報告された(Angew.Chem.Int.Ed.Engl.1992,31,1475)。この報告によれば、ジメチルグリコールウリルとホルムアルデヒドとの縮合反応を通じて5つのジメタノジメチルグリコールウリルが環状を成したデカメチルククルビツ[5]ウリルが合成された。
しかし、現在まで開発されたククルビツリル及びその誘導体は、置換を通じてそれ以上の作用基を導入し難く、これら化合物の用途が限られてしまう。また、置換されたククルビツリル誘導体を得るためにはグリコールウリル単量体をそれぞれ別に合成してこれらの環化反応を経なければならず、その製造過程は非常に複雑である。
本発明が解決しようとする第1の技術的課題は、前記問題点を解決して用途に合わせて置換基を容易に導入できるヒドロキシククルビツリル誘導体を提供することである。
本発明が解決しようとする第2の技術的課題は、前記ヒドロキシククルビツリル誘導体の製造方法を提供することである。
本発明が解決しようとする第3の技術的課題は、前記ヒドロキシククルビツリル誘導体を利用した用途を提供することである。
前記第1の技術的課題を成すために本発明では、化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体を提供する。
前記式中、n個のAとn個のAのうち少なくとも一つは、ヒドロキシ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルオキシ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルケニルオキシ基、置換されたまたは非置換のC3−C30のアルキニルオキシ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキルカルボニルオキシ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルチオオキシ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のチオールアルキルオキシ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のヒドロキシアルキルオキシ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルシリルオキシ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアミノアルキルオキシ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアミノアルキルチオアルキルオキシ基、置換されたまたは非置換のC5−C30のシクロアルキルオキシ基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロシクロアルキルオキシ基、置換されたまたは非置換のC6−C30のアリールオキシ基、置換されたまたは非置換のC7−C20のアリールアルキルオキシ基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロアリールオキシ基、置換されたまたは非置換のC5−C30のヘテロアリールアルキルオキシ基と、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルケニルチオ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキニルチオ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキルカルボニルチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルジチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のヒドロキシアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルシリルチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアミノアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアミノアルキルチオアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC5−C30のシクロアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロシクロアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC6−C30のアリールチオ基、置換されたまたは非置換のC7−C20のアリールアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロアリールチオ基、置換されたまたは非置換のC5−C30のヘテロアリールアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のカルボキシアルキル基と、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルアミノ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルケニルアミノ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキニルアミノ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキルカルボニルアミノ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルチオアミノ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のヒドロキシアルキルアミノ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルシリルアミノ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアミノアルキルアミノ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアミノアルキルチオアルキルアミノ基、置換されたまたは非置換のC5−C30のシクロアルキルアミノ基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロシクロアルキルアミノ基、置換されたまたは非置換のC6−C30のアリールアミノ基、置換されたまたは非置換のC7−C20のアリールアルキルアミノ基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロアリールアミノ基及び置換されたまたは非置換のC5−C30のヘテロアリールアルキルアミノ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のカルボキシアルキル基よりなる群から選ばれ、残りのA及びAは水素(H)であり、XはOであり、nは4ないし20の整数である。
本発明の第2の技術的な課題は、化学式5で表示されるヒドロキシククルビツリルのアルキル化反応またはカルボキシル化反応を実施することを特徴とする化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体の製造方法により達成される。
前記式中、AはOR、AはORであり、XはOであり、R及びRは互いに独立して、水素、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルケニル基、置換されたまたは非置換のC3−C30のアルキニル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキルカルボニル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のチオールアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のヒドロキシアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルシリル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアミノアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアミノアルキルチオアルキル基、置換されたまたは非置換のC5−C30のシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC6−C30のアリール基、置換されたまたは非置換のC7−C20のアリールアルキル基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロアリール基及び置換されたまたは非置換のC5−C20のヘテロアリールアルキル基よりなる群から選ばれ、nは4ないし20の整数である。
本発明の第2の技術的な課題はまた、下記化学式5で表示されるヒドロキシククルビツリルをチオール化合物と反応させることを特徴とする化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体の製造方法により達成される。
前記式中、AはSRで、AはSRであり、XはOであり、R及びRは互いに独立して、水素、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルケニル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキニル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキルカルボニル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のチオールアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のヒドロキシアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルシリル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアミノアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアミノアルキルチオアルキル基、置換されたまたは非置換のC5−C30のシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC6−C30のアリール基、置換されたまたは非置換のC7−C20のアリールアルキル基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロアリール基、置換されたまたは非置換のC5−C20のヘテロアリールアルキル基及び置換されたまたは非置換のC2−C30のカルボキシアルキル基よりなる群から選ばれ、nは4ないし20の整数である。
本発明の第2の技術的な課題はまた、下記化学式5で表示されるヒドロキシククルビツリルをアミン化合物と反応させることを特徴とする化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体の製造方法により達成される。
前記式中、AはNHR、AはNHRであり、XはOであり、R及びRは互いに独立して、水素、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルケニル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキニル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキルカルボニル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のチオールアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のヒドロキシアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルシリル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアミノアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアミノアルキルチオアルキル基、置換されたまたは非置換のC5−C30のシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC6−C30のアリール基、置換されたまたは非置換のC7−C20のアリールアルキル基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロアルキル基、置換されたまたは非置換のC5−C20のヘテロアリールアルキル基及び置換されたまたは非置換のC2−C30のカルボキシアルキル基よりなる群から選ばれ、nは4ないし20の整数である。
本発明の第3の技術的な課題は、前記ヒドロキシククルビツリル誘導体をイオン選択性物質として用いることを特徴とするイオンセンサーにより達成される。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のヒドロキシククルビツリル誘導体は下記化学式1で表示される。
前記式中、A、A、n及びXは前記定義された通りである。
前記化学式1のヒドロキシククルビツリル誘導体の例として、下記化学式2ないし4で表示される化合物を挙げられる。
前記式中、R及びRは互いに独立して、水素、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルケニル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキニル基(化学式2においてはC3−C30)、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキルカルボニル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のチオールアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のヒドロキシアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルシリル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアミノアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアミノアルキルチオアルキル基、置換されたまたは非置換のC5−C30のシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC4−C30ヘテロシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC6−C30のアリール基、置換されたまたは非置換のC7−C20のアリールアルキル基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロアリール基、置換されたまたは非置換のC5−C20のヘテロアリールアルキル基及び置換されたまたは非置換のC2−C30のカルボキシアルキル基(A=ORまたはORであるときは除く)よりなる群から選ばれ、XはOであり、nは4ないし20の整数である。
前記化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体の例としては前述した化学式2ないし4の化合物以外に、化学式8ないし11から成る化合物もある。
前記式中、X、n、R及びRは前述した通りであり、a及びbは互いに独立してないし19の整数であり、但し、これらの和は4ないし20である。
本発明の化学式1のヒドロキシククルビツリル誘導体の例としては、前記化学式2ないし4で、nは5ないし10の整数であり、R及びRが互いに独立して、水素、アリル基(プロピレン基)、プロピニル基、C2−C30のアルキルカルボニル基およびC1−C30のアミノアルキル基の化合物を挙げられる。
本発明の化学式5で表示されるヒドロキシククルビツリルは、ヒドロキシ基を持っていてこれらのアルキル化反応及びカルボキシル化反応を通じて各種置換基を容易に導入できる。
前記ヒドロキシククルビツリルを利用して置換基を導入した化合物の例としては、X=O、n=5〜8、R=R=ブチル基である化合物、X=O、n=5〜8、R=R=アリル基である化合物、X=O、n=5〜8、R=R=ドデカノイル(カルボニルウンデシル基)である化合物を挙げられる。
前述した化合物はジメチルスルホキシド、クロロホルム、メチレンクロライドまたはメタノールといった有機溶媒に対する溶解度に優れる。
本発明で使用する置換基である、非置換のC1−C30のアルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ペンチル、iso−アミル、ヘキシル、ドデシル及びヘキサデシルなどを挙げられる。前記アルキル基のうち一つ以上の水素原子はハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン、ヒドラゾン、カルボキシル基やそれらの塩;スルホン酸またはその塩;燐酸またはその塩;またはC1−C20のアルキル基、C2−C20のアルケニル基、C2−C20のアルキニル基、C1−C20のヘテロアルキル基、C6−C20のアリール基、C7−C20のアリールアルキル基、C6−C20のヘテロアリール基、またはC7−C20のヘテロアリールアルキル基で置換されうる。
本発明で置換基として使用される非置換のC2−C30のアルケニル基またはアルキニル基とは、前記定義されたような前記アルキル鎖の中間や末端に炭素二重結合または三重結合する少なくとも二つの炭素を含む炭化水素基を表す。例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、ヘキシレン、アセチレンなどからなる官能基がある。これらアルケニル基やアルキニル基のうち一つ以上の水素原子はハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミジノ基、ヒドラジン、ヒドラゾン、カルボキシル基やその塩;スルホン酸基やその塩;燐酸やその塩;またはC1−C20のアルキル基、C2−C20のアルケニル基もしくはアルキニル基、C1−C20のヘテロアルキル基、C6−C20のアリール基、C6−C20のアリールアルキル基、C6−C20のヘテロアリール基、またはC6−C20のヘテロアリールアルキル基で置換されうる。
本発明で使用する置換基であるC2−C30のアルキルカルボニル基の例としては、アセチル基(カルボニルメチル基)、ブチリル基(カルボニルプロピル)、オクタノイル基(カルボニルヘプチル)、ドデカノイル基(カルボニルウンデシル)などがある。前記アルキルカルボニル基のうち一つ以上の水素原子は前記C1−C30のアルキル基中の水素原子と同じく各種置換基に置換されうる。
本発明で使用する置換基であるC1−C30のアルキルチオ基の例としてはチオブチル基、チオオクチル基、チオプロピル基などがある。C1−C30のアルキルチオ基中の一つ以上の水素原子は前記C1−C30のアルキル基中の水素原子と同じく各種置換基で置換されうる。
本発明で使用する置換基であるC1−C30のチオールアルキル基の例としては、チオールブチル基、チオールプロピル基、チオールオクチル基などがある。C1−C30のチオールアルキル基中の一つ以上の水素原子は前記C1−C30のアルキル基で水素原子と同じく各種置換基に置換されうる。
本発明で使用する置換基であるC1−C30のヒドロキシアルキル基の例としては、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシブチル基などがある。前記ヒドロキシアルキル基中の一つ以上の水素原子は前記C1−C30のアルキル基中の水素原子と同じく各種置換基で置換されうる。
本発明で使用する置換基であるC1−C30のアルキルシリル基の例としては、トリエトキシシリルプロピル基などがある。C1−C30のアルキルシリル基中の一つ以上の水素原子は前記C1−C30のアルキル基中の水素原子と同じく各種置換基で置換されうる。
本発明で使用する置換基であるC1−C30のアミノアルキル基の例としてはアミノエチル基、アミノブチル基またはアミノプロピル基がある。前記アミノアルキル基中の一つ以上の水素原子は前記C1−C30のアルキル基中の水素原子と同じく各種置換基で置換されうる。
本発明で置換基として使用される「シクロアルキル」とは、C5−C30の1価のモノシクロアルキル基を表し、例としてシクロヘキシル基、シクロペンチル基などをからなる官能基を挙げられる。前記シクロアルキル基のうち一つ以上の水素原子は前記C1−C30のアルキル基中の水素原子と同じく各種置換基で置換されうる。
「ヘテロシクロアルキル」とは乃至30の炭素原子を含む、N、O、PおよびSから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含む1価のモノ環状アルキル基を意味し、残りの環原子はCであることを意味する。その例としてはピペリジル基またはテトラヒドロフラン基などがある。前記ヘテロシクロアルキル基のうち一つ以上の水素原子は前記C1−C30のアルキル基中の水素原子と同じく各種置換基で置換されうる。
本発明で置換基として、単独または組み合わせて使用される「アリール」とは、C6−C30の一つ以上の環を含むカルボサイクル芳香族システムを表し、それらの環は連合または融合によりペンダント型にもなれ、例として、フェニルやナフチルテトラヒドロナフチルインダンまたはビフェニルといった芳香環から成るアリール基を挙げられる。より望ましいアリールはフェニルやナフチルである。前記アリール基はヒドロキシ、ハロ、ハロアルキル、ニトロ、シアノ、アルコキシ及び低級アルキルアミノなどの置換基を持つことができる。前記アリール基のうち一つ以上の水素原子は前記C1−C30のアルキル基中の水素原子と同じく各種置換基で置換されうる。
前記ヘテロアリール基はN、O、PおよびSのうちから選択された1、2または3個のヘテロ原子を含み、残りの環原子がC(C4−C30)である環原子数6乃至3の芳香族を意味する。「ヘテロアリール」とは、四級塩または環内のヘテロ原子の酸化によって得られるN−オキシドを形成する芳香基も意味する。そのようなヘテロリールラジカルの例としてチエニル、ベンゾチエニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キノリニル、キノキサリニル、イミダゾリル、フラニル、ベンゾフラニル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、トリアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、インドリル、2−ピリドニル、4−ピリドニル、N−アルキル−2−ピリドニル及びこれらの相応するN−オキサイド(例えば、ピリジルN−オキサイドまたはキノリニルN−オキサイド)、これらの4級塩などを含むが、これらに限定されない。
「ヘテロアリールアルキル」はヘテロアリール基中の水素原子の一部がアルキルで置換されることを意味する。前記ヘテロアリールアルキル基のうち一つ以上の水素原子は前記C1−C30のアルキル基中の水素原子と同じく各種置換基で置換されうる。
本発明で用いられる前記アルキレン基は、最終末端に連結されることはなく、化合物の結合の中間部に挿入されることを除けば、前述したアルキル基と同様である。
以下、本発明による化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体の製造方法を説明する。
化学式1のヒドロキシククルビツリル誘導体中、AはORでありAはORである化合物、すなわち、化学式2の化合物は化学式5で表示されるヒドロキシククルビツリルのアルキル化反応またはカルボキシル化反応を通じて得られる。
前記式中、X、R、R及びnは前述した通りである。
前記アルキル化反応ではC1−C30アルキルハライド、C2−C30アルケニルハライド、C3−C30のアルキニルハライド及びC2−C30アルキルカルボン酸無水物よりなる群から選ばれたハロゲン化物または酸無水物を使用する。そして、これらのハロゲン化物の含有量は化学式5で表示されるヒドロキシククルビツリル1モルを基準として1ないし60モルを使用することが望ましい。
アルキル化反応で用いられるハロゲン化物の例としてはヨウ化メチル、ヨウ化エチル、臭化ブチル及びそれらの混合物からなる群より選択される少なくとも1種である。前記アルケニルハライドの例としては臭化アリル、ヨウ化ブテニル及びそれらの混合物を使用する。アルキニルハライドの例としては臭化プロパギル、臭化ヘキシニル及びそれらの混合物がある。
前記カルボキシル化反応で要求されるアルキルカルボン酸無水物の例としては、アセト酸無水物、酪酸無水物、ドデカン酸無水物またはその混合物などを使用する。
前記アルキル化反応またはカルボキシル化反応時にはトリエチルアミン、水酸化カリウム、カリウムカーボネート、水酸化ナトリウムからなる群より選択された一つ以上の塩基を使用できる。この塩基の含有量は化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル1モルを基準として1ないし60モルである。
もし、前記化学式1でR及びRが相異なって導入されたヒドロキシククルビツリル誘導体を合成しようとする時にはアルキルハライド、アルケニルハライド及びアルキルカルボン酸無水物の中からそれぞれ2種ずつ共に使用するか、使われたハライドとアルキルカルボン酸無水物との含有量を調節して反応させる。
前記アルキル化反応及びカルボキシル化反応で使われる溶媒はヒドロキシククルビツリルを溶解できるものであればいずれも使用可能であり、具体的な例としてジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)などを使用する。そして前記アルキル化反応及びカルボキシル化反応の反応温度は使われる反応物質の種類によって可変的であるが、0〜100℃で実施することが好ましい。
化学式12で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体は化学式5で表示されるヒドロキシククルビツリルを塩基存在下でC1−C30のアルキルハライドなどのハロゲン化物と反応させることによって製造できる。
前記式中、RはRの定義と同様である。
前記化学式13で表示されるヒドロキシククルビツリル及びその誘導体は、化学式8で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体を塩基存在下でC1−C30のアルキルハライドと反応させることによって製造できる。
前記式中、Rは水素である場合を除外して前述したRの定義と同様であり、X、a及びbは前述した通りである。
前記ヨウ化アルキルハライドはヨウ化メチル、臭化ブチルよりなる群から選ばれる少なくとも一つで、前記塩基として水酸化カリウム、トリエチルアミン、カリウムカーボネート、水酸化ナトリウムなどを使用する。そしてハロゲン化物及び塩基の含有量はヒドロキシククルビツリル1モルを基準としてそれぞれ1ないし60モルを使用する。溶媒としてはメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドなどを使用する。前記アルキル化反応の反応温度は反応物質の種類によって可変的であるが、0〜100℃で実施することが好ましい。
前記化学式2でR及びRがアリル基である場合、化学式6で表示される化合物と反応する段階をさらに経れば化学式2の化合物(R及びRがいずれも−CHCHCHSR’Yである場合)を得られる。
前記式中、R’はC2−C10のアルキレン基であり、Yは−COOH、−NH、OHまたはSHである。
前記反応条件は特別に限定されるものではないが、望ましくは紫外線などを利用した光照射反応によってなる。
前記化学式6の化合物の具体的な例として、HSCHCOOH、HSCHCHNHなどがある。
また、前記化学式2でR及びRがアリル基である場合、オゾンを通じた酸化反応とNaBHを利用した還元反応とを実施すれば化学式2の化合物(R及びRがいずれも−CHCHOH)を得られる。
化学式1のヒドロキシククルビツリル誘導体のうち、A及びAがそれぞれSR及びSRである化合物、すなわち、化学式3の化合物は、化学式5で表示されるヒドロキシククルビツリルとチオール化合物との反応を通じて製造できる。
前記式中、X及びnは前述した通りである。
前記反応時、蟻酸、塩酸、硫酸またはp−トルエンスルホン酸などの酸を共に使用できる。
前記チオール化合物はC1−C20のチオールアルキル、C6−C30のチオールアリール、C1−C30のヒドロキシチオールアルキル、またはカルボン酸が置換されたC1−C30のチオールアルキルであって、これらの具体的な例としてはチオールベンゼンチオールプロピルなどがある。その含有量は化学式5で表示される化合物1モルを基準として30ないし80モルを使用する。
化学式1のヒドロキシククルビツリル誘導体中、A及びAがそれぞれNHR及びNHRである化合物、すなわち、化学式4の化合物は化学式5で表示されるヒドロキシククルビツリルとアミン化合物との反応を通じて製造できる。
前記反応時、蟻酸、塩酸、硫酸またはp−トルエンスルホン酸などの酸を使用できる。
前記アミン化合物はC1−C30のアルキルアミン、C6−C30のアリールアミン、C1−C30のヒドロキシアルキルアミノまたはカルボン酸が置換されたC2−C30のアルキルアミンのうちから選択され、その具体的な例としてはプロピルアミン、アニリンなどがある。このアミン化合物の含有量は化学式1の化合物1モルを基準として30ないし80モルを使用する。
前記化学式5で表示されるヒドロキシククルビツリルは、化学式7で表示されるククルビツリルの酸化反応を経て得られる。
前記式中、X及びnは前述した通りである。
前記酸化反応はO、KCr、NaCr、KMnO、NaIO、Pb(OC(=O)CH、RuO、H、RuCl、CrO、(CNH)Cr(PDC)、ピリジニウムクロロクロメート(PCC)、NaClO、Hg(OC(=O)CH、(NH、K、Na、NaHSO、KHSO、H、チトクロームP−450酵素、CIO及びNaOClよりなる群から選ばれた一つ以上の酸化剤を利用して実施され、特に、(NH、KまたはNaを利用することが望ましい。ここで酸化剤の含有量は、化学式7の化合物1モルを基準として8ないし60モルであることが望ましい。
前記反応の溶媒としては化学式7のククルビツリルを溶解できるものならばいずれも使用可能であり、具体的な例として蒸溜水、酸性水などを使用する。そして溶媒の含有量は化学式5のククルビツリル100重量部対比1,000ないし100,000重量部を使用する。
前記酸化剤として(NH、KまたはNaを使用する場合、酸化反応の反応温度は25〜100℃であることが望ましい。もし、反応温度が100℃を超過すれば副生成物が多く生成され、25℃未満であれば反応が遅すぎて望ましくない。
前記酸化反応が完結されれば、反応混合物のワークアップ過程を経つつ下記化学式5で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体を得られる。
前記酸化反応において、酸化剤の含有量を適切に調節すると化学式5のヒドロキシククルビツリル誘導体以外に前述した化学式8及び9の化合物などの部分的に酸化されたヒドロキシククルビツリル誘導体を得られる。
前記過程によって得られた化学式5の化合物、化学式8の化合物または化学式9の化合物を反応混合物から純粋な形態に分離するワークアップ方法は次の通りである。
化学式5、8及び9の化合物を含有する反応混合物をそれぞれ常温まで冷却し、テトラヒドロフラン、メタノールまたはアセトンを付加した後ろ過して不溶性物質を除去する。次いで、濾液だけをとってここにメタノール蒸気を拡散させればそれぞれを純粋結晶形態に得られる。前述したように、本発明のヒドロキシククルビツリル誘導体は拡散法を用いた結晶化(The Crystallization employing diffusion method)によって分離及び精製される。
本発明による化学式1のヒドロキシククルビツリル誘導体はシクロデキストリンの代わりに用いることのできる物質であって、内部に4ないし15Åの空洞を有していて、ベンゼン環誘導体、ナフタレン誘導体、カルボラン誘導体、フラーレン誘導体、フェロセン誘導体、アダマンタン誘導体などの化合物が内包できる。
このように化学式1のヒドロキシククルビツリル及びその誘導体は多様な種類及び大きさを持つ化合物を捕集できるだけでなく、分子の空洞入口にルイス塩基原子が位置しているので、特に電荷を持つ金属イオン、有機金属イオン、有機化合物と錯体をなすことができるためにその応用分野が非常に広範囲である。
本発明のヒドロキシククルビツリル誘導体、例えば、化学式1で表示されるヒドロキシククビツリルは、ヒドロキシククルビツリルのアルキル化反応を通じてヒドロキシ基の代わりにアルキルオキシ基を導入して多様な溶媒に対して溶解度を調節できる。特に高分子単量体であるアリル基を化学式1で表示されるヒドロキシククビツリルに導入すれば、高分子としてガスクロマトグラフィー(GC)や高速液体クロマトグラフィー(HPLC)などのクロマトグラフィーカラムに利用でき、また薬物伝達体、化粧品や食品への添加剤など各種分野にわたって応用可能である。前述した分野ではいままでシクロデキストリン誘導体が広く使われてきたが、ククルビツリルがシクロデキストリン誘導体より多くの長所を持っているにもかかわらず実際的な応用が制限されている主な理由は、シクロデキストリン誘導体とは違ってククルビツリルは所望の置換基を導入できないということである。しかし、ヒドロキシククルビツリルを通じて多様な置換基を導入できるために今後多くの分野にわたって広範囲に応用可能になる。
ククルビツリル誘導体の応用分野に対しより具体的に説明すれば、廃水中の有機染料、水中に溶存する重金属および放射線廃棄物内の放射線同位元素の除去、一酸化炭素、二酸化炭素、NO、SOなどの大気汚染物質の捕集及び除去、悪臭の除去、畜産廃水及び製鉄所廃水の脱臭及び脱色に有用である。化学式1で表示されるヒドロキシククルビツル誘導体は、アンモニウムイオン、有機アミン類、アミノ酸誘導体、核酸塩基及びアセチルコリンなどの神経伝達物質を認知するセンサーの製造、アルカリ金属またはアルカリ土類金属及び鉛や水銀などの重金属イオンを検出するのに使われるイオンセンサーに応用できる。化学式1で表示されるヒドロキシククルビツル誘導体は、高分子添加剤、化粧品添加剤、人工的に香りをつけた紙や織物の添加剤、除草添加剤、殺虫添加剤、医薬品添加剤、食品添加剤、薬物運搬体に用いることができる。化学式1で表示されるヒドロキシククルビツル誘導体は、フラーレンもしくはカルボラン化合物の分離及び精製、クロマトグラフィーカラム用充填剤、気体分離膜の添加剤、各種化学反応の触媒などに用いることが可能である。
以下、化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル及びその誘導体を採用しているイオンセンサーについて説明する。
イオンセンサーはイオン選択性膜を具備してなるが、このイオン選択性膜はイオン選択性物質、高分子支持体、可塑剤を溶媒に溶解してイオン選択性膜形成用組成物を製造した後、これより溶媒を除去することによって製造される。そして、イオン選択性電極は前記イオン選択性膜を利用することによって製造され、このイオン選択性電極を利用して通常よく用いられている方法によってイオンセンサーを製造できる。
前記イオン選択性膜形成用組成物においてイオン選択性物質として、化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体を使用する。前記イオン選択性物質の含有量はイオン選択性膜形成用組成物の総量100重量部を基準として0.5ないし10重量部であることが望ましい、この範囲である時にイオンセンサーの効率が優れるからである。そして、高分子支持体はイオン選択性膜を支持する役割をする物質であって、ここにはポリビニルクロライド、ポリウレタン、シリコンラバーなどが使われる。この高分子支持体の含有量はイオン選択性膜形成用組成物総量100重量部を基準として10ないし90重量部であることが望ましい。
イオン選択性膜形成用組成物において可塑剤は膜加工性を改善する役割をし、ここには2−ニトロフェニルオクチルエーテル、ジオクチルアジファート、ジオクチルセバケートなどが使われる。そして可塑剤の含有量はイオン選択性膜形成用組成物総量100重量部を基準として10ないし70重量部であることが望ましい。
前記イオン選択性膜形成用組成物は、場合によって認知感度性能を改善させるための添加剤をさらに含むことができる。このような添加剤の具体的な例としてはカリウムテトラキス(4−クロロフェニル)ホウ酸塩、ナトリウムテトラキス[3,5−ビス(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−メトキシ−2−プロピル)−フェニル]ホウ酸塩、カリウムテトラキス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)−フェニル]ホウ酸塩などがある。
前記過程によって得られたイオンセンサーは鉛、水銀、アルカリ土類金属、アルカリ金属などの重金属を検出するか、有機アミン類、アミノ酸、核酸塩基などの有機物を検出する。
以下、本発明について下記実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明が下記実施例だけに限定されるものではない。
合成例1:ヒドロキシククルビツ[6]ウリル(化学式2で、X=O、n=6、R =R =H)の合成
化学式7のククルビツリル(X=O、n=6、R=R=H)1.0gとK3.8gとを蒸溜水100mLに添加及び混合し、この混合物を85℃で12時間攪拌した。
前記反応混合物を常温まで冷却した後、濾過して不溶性物質を除去し、ここに濾液と同一体積のテトラヒドロフランを添加した。
次いで、前記結果物をろ過して不溶性固体物質を漉して除去し、濾液だけをとってここにメタノール蒸気を徐々に拡散させて無色結晶状態のヒドロキシククルビツ[6]ウリルを55%の収率で得た。
前記ヒドロキシククルビツ[6]ウリルをX線結晶回折法によって分析を実施し、その結果を図1に示した。
図1を参照するように、ヒドロキシククルビツ[6]ウリルは内部に空洞を持っていることと、有機溶媒を利用した溶液条件で有機化合物を効果的に包接錯体を形成するということが分かった。
H NMR(500MHz,DMSO)δ:7.86(s,12H),5.34(d,J=14.9Hz,12H),4.43(d,J=14.9Hz,12H);
13C NMR(125MHz,DMSO)δ:152.7,93.8,40.2。
合成例2:ヒドロキシククルビツ[5]ウリル(化学式2で、X=O、n=5、R =R =H)の合成
化学式7のククルビツリル(X=O、n=6、R=R=H)の代わりに化学式7のククルビツリル(X=O、n=5、R=R=H)を使用したことを除いては、合成例1と同じ方法を実施してヒドロキシククルビツ[5]ウリル(化学式2で、X=O、n=5、R=R=OH)を約45%の収率で合成した。
H NMR(500MHz,DMSO)δ:8.23(s,10H),5.30(d,J=15.1Hz,10H),4.47(d,J=15.1Hz,10H);
13C NMR(125MHz,DMSO)δ:152.9,93.6,40.4。
合成例3:ヒドロキシククルビツ[7]ウリル(化学式2で、X=O、n=7、R =R =H)の合成
化学式7のククルビツリル(X=O、n=6、R=R=H)の代わりに化学式7のククルビツリル(X=O、n=7、R=R=H)を使用したことを除いては、合成例1と同じ方法を実施してヒドロキシククルビツ[7]ウリル(化学式2で、X=O、n=7、R=R=OH)を約40%の収率で合成した。
H NMR(500MHz,DMSO)δ:7.42(s,14H),5.25(d,J=15.2Hz,14H),4.29(d,J=15.2Hz,14H);
13C NMR(125MHz,DMSO)δ:153.3,93.5,40.0。
合成例4:ヒドロキシククルビツ[8]ウリル(化学式2で、X=O、n=8、R =R =H)の合成
化学式7のククルビツリル(X=O、n=6、R=R=H)の代わりに化学式7のククルビツリル(X=O、n=8、R=R=H)を使用したことを除いては、合成例1と同じ方法を実施してヒドロキシククルビツ[5]ウリル(化学式2で、X=O、n=8、R=R=OH)を約45%の収率で合成した。
H NMR(500MHz,DMSO)δ:8.05(br,16H),5.42(d,J=14.9Hz,16H),4.52(d,J=14.9Hz,16H);
13C NMR(125MHz,DMSO)δ:152.7,93.8,40.0。
合成例5:メチルオキシカルボニルククルビツ[6]ウリル(化学式2で、X=O、n=6、R =R =(C=O)CH )の合成
合成例1によって合成したヒドロキシククルビツ[6]ウリル(化学式1で、X=O、n=6、R=R=OH)0.1gをジメチルスルホキシド(DMSO)2mlに溶解させた後、ここにアセト酸無水物0.2mlを添加した。次いで、前記反応混合物にトリエチルアミン0.4mlを添加し、これを常温で4時間反応させた。
その後、前記反応混合物にエチルエーテル8mlを加えて沈殿物を得た。このように得られた沈殿物をろ過して白色の、下記構造式で表示されるメチルオキシカルボニルククルビツ[6]ウリルを得た(0.14g、収率:98%)。
前記式中、nは6である。
H NMR(500MHz,DMSO)δ:5.57(d,J=15.9Hz,12H),4.25(d,J=15.9Hz,12H),2.19(s,36H)。
合成例6:メチルオキシククルビツ[6]ウリル(化学式2で、X=O、n=6、R =R =CH
合成例1によって合成したヒドロキシククルビツ[6]ウリル0.1gをDMSOに溶かした後、水酸化ナトリウム50mgとヨウ化メチル0.1mLとを混合した後、常温で3時間攪拌した。この反応混合物にエチルエーテル8mlを加えて沈殿物を形成させた。
前記過程によって得られた沈殿物を濾過してメチルオキシカルボニルククルビツ[6]ウリルを85%収率で得た。
H NMR(500MHz,DMSO)δ:5.51(d,J=15.2Hz,12H),4.29(d,J=15.2Hz,12H),3.43(s,36H)。
合成例7:アリルオキシククルビツ[5]ウリル(化学式2で、X=O、n=5、R =R =アリル基)
合成例1によって合成されたククルビツ[5]ウリル0.1gをDMSOに溶かした後、0℃の水酸化ナトリウム60mgを入れてから1時間後に臭化アリルを100μL加え、常温で10時間攪拌した。この反応物に水を入れて生成された沈殿物を形成し、これをろ過してアリルオキシククルビツ[5]ウリルを得た(0.12g、収率75%)。
H NMR(500MHz,DMSO)δ:5.68−5.57(m,20H),5.51−5.44(m,20H),4.29(d,J=15.2Hz,10H),4.22−4.16(m,20H)。
合成例8:アリルオキシククルビツ[6]ウリル(化学式2で、X=O、n=6、R =R =アリル基)
ククルビツ[5]ウリルの代わりにククルビツ[6]ウリルを使用したことを除いては、合成例7と同じ方法を実施して目的物を合成した。
H NMR(500MHz,DMSO)δ:5.72−5.67(m,24H),5.56−5.50(m,24H),4.29(d,J=15.2Hz,12H),4.28−4.26(m,24H)。
合成例9:アリルオキシククルビツ[7]ウリル(化学式2で、X=O、n=7、R =R =アリル基)
ククルビツ[5]ウリルの代わりにククルビツ[7]ウリルを使用したことを除いては、合成例7と同じ方法を実施して目的物を合成した。
H NMR(500MHz,DMSO)δ:5.77−5.67(m,28H),5.59−5.49(m,28H),4.25(d,J=15.0Hz,14H),4.28−4.26(m,28H)。
合成例10:アリルオキシククルビツ[8]ウリル(化学式2で、X=O、n=8、R =R =アリル基)
ククルビツ[5]ウリルの代わりにククルビツ[8]ウリルを使用したことを除いては、合成例7と同じ方法を実施して目的物を合成した。
H NMR(500MHz,DMSO)δ:5.82−5.67(m,32H),5.51−5.45(m,32H),4.19(d,J=15.4Hz,16H),4.26−4.24(m,32H)。
合成例11:ヘキサ−ブチルオキシククルビツ[6]ウリル(化学式2で、X=O、n=6、R =ブチル基、R =水素)
合成例1によって合成されたヒドロキシククルビツ[6]ウリル0.1gをジメチルホルムアミド1mLに溶かした後、0℃の水酸化ナトリウム70mgを添加してから1時間後、臭化ブチル100μLを加え、80℃で8時間攪拌した。この反応物を水に入れて生成された沈殿物をカラムクロマトグラフィーを利用して分離してヘキサ−ブチルオキシククルビツ[6]ウリルを合成した(0.09g、77%)。
H NMR(300MHz,DMSO)δ:8.05(m,6H),5.43(d,J=15.0Hz,12H),4.24(d,J=15.0Hz,12H),3.44(s,12H),1.53(s,12H),1.37(s,12H),0.86(s,18H)。
合成例12:ブチルオキシククルビツ[6]ウリル(化学式2で、X=O、n=6、R =R =ブチル基)
合成例11で反応時間を8時間から15時間に延長して攪拌した後、分離してブチルオキシククルビツ[6]ウリルを合成した。
H NMR(300MHz,DMSO)δ:5.55(d,J=15.0Hz,12H),4.04(d,J=15.0Hz,12H),3.44(s,24H),1.53(s,24H),1.37(s,24H),0.86(s,36H)。
合成例13:ジヒドロキシククルビツ[6]ウリル(化学式8で、X=O、a=1、b=5)
化学式7のククルビツ[6]ウリル0.1gを蒸溜水に入れ、Kを0.08g入れてから85℃で8時間攪拌後、合成例1と同じ方法でワークアップしてジヒドロキシククルビツ[6]ウリルを合成した。
H NMR(300MHz,DMSO)δ:8.05(m,2H),5.53−5.35(m,10H),5.35−5.23(m,10H),4.33−4.24(m,12H)。
合成例14:ヒドロキシエチルオキシククルビツ[6]ウリル(化学式2で、X=O、n=6、R =R =ヒドロキシエチル基)
化学式2でR及びRがいずれもアリルであるアリルオキシククルビツ[6]ウリル0.1gをメタノール1mLに溶かした後、−78℃でオゾンを流した。溶液が青色に変わる瞬間オゾンを止めて10分間酸素を通過させた。前記反応混合物にNaBH0.2gを入れた後、反応温度を常温に高めた。10時間攪拌した後、溶媒を蒸発させ、1mLの蒸溜水を加えた後、陽イオン交換樹脂300mg、セルライト200mg、シリカゲル100mgを加えて30分間攪拌後、不溶性固体を除去した。前記水溶液を濃縮及び乾燥して下記化学式で表れるヒドロキシエチルオキシククルビツ[6]ウリルを合成した(0.11g、80%)。
H NMR(500MHz,DO)δ:5.55(d,J=15.9Hz,12H),4.48(d,J=15.9Hz,12H),3.78−3.66(m,48H)。
合成例15:カルボン酸置換−ククルビツ[6]ウリル(化学式2で、X=O、n=6、R 及びR がいずれも−CH CH CH SCH COOHである場合)
化学式2でR及びRがいずれもアリルであるアリルオキシククルビツ[6]ウリル0.1gとHSCHCOOH250μLとをメタノール1mLに溶かした後、窒素を流して残余酸素を除去した後、これを300nmの紫外線照射器内に15時間配置した。反応物の溶媒を蒸発させて固体物質を得た後、ジエチルエーテルを利用して粉にし、前記結果物をろ過してジエチルエーテルで洗浄して下記化学式で表示されるカルボン酸置換−ククルビツ[6]ウリル(Q=−CHSCHCOOH)を合成した(0.12g、82%)。
H NMR(500MHz,DMSO)δ:12.55(s,12H),5.57(d,J=15.0Hz,12H),4.08(d,J=15.0Hz,12H),3.55(s,24H),2.80(t,J=8Hz,24H),1.91(m,24H)。
合成例16:アミン置換−ククルビツ[6]ウリル(化学式2で、X=O、n=6、R 及びR がいずれも−CH CH CH SCH CH NH である場合)
HSCHCOOHの代わりにHSCHCHNH200μLを使用したことを除いては、合成例15と同じ方法によって実施して合成例15の化学式でQがいずれも−CHSCHCHNHであるアミン置換−ククルビツ[6]ウリルを合成した(0.13g、80%)。
H NMR(500MHz,DO)δ:5.68(d,J=15.0Hz,12H),3.99(d,J=15.0Hz,12H),3.54(t,J=7Hz,24H),2.86−2.84(m,24H),2.51−2.42(m,48H),1.89−1.85(m,24H)。
合成例17
合成例1によって合成したヒドロキシククルビツ[6]ウリル(化学式2で、X=O、n=6、R=R=H)0.1gとドデカン酸無水物0.4mlとをジメチルスルホキシド(DMSO)2mlに溶解させた。次いで、前記反応混合物にトリエチルアミン0.4mlを添加し、これを85℃で3日間反応させた。その後、前記反応混合物に水を加えて沈殿物を形成し、このように得られた沈殿物を水で洗浄した後、クロロホルムとヘキサンとを利用して再結晶して白色の、下記化学式で表示されるウンデシルオキシカルボニルヒドロキシククルビツ[6]ウリル(R=カルボニルウンデシル)を得た(0.14g、収率:86%)。
1NMR(300MHz,(DMSO+CDCl31:1))δ:5.53(d,J=12.2Hz,12H),4.19(d,J=12.6Hz,12H),2.48(m,24H),1.35(m,24H),1.17(m,192H),0.76(t,36H)。
合成例18:フェニルチオ−ククルビツ[6]ウリル(化学式3でX=O、n=6、R 及びR がいずれもフェニル基である場合)
合成例1によって合成したヒドロキシククルビツ[6]ウリル(化学式2で、X=O、n=6、R=R=H)0.1gを蟻酸と水とをそれぞれ0.5mLと1mLとを混合した溶媒に溶かした後、ベンゼンチオール100μLを0℃で加えてから徐々に常温に高めて5時間攪拌した。反応混合物から溶媒を蒸発させて固体物質を得、これを濾過して水で数回洗浄した。前記結果物の再結晶を実施して化学式3(X=O、n=6、R及びR=フェニル)で表れる白色の、フェニルチオ−ククルビツ[6]ウリルを得た(0.12g、88%)。
H NMR(500MHz,DMSO)δ:7.45−7.12(m,48H),5.53(d,J=14.4Hz,12H),4.2(d,J=14.4Hz,12H)。
合成例19:プロピルアミノ−ククルビツ[6]ウリル(化学式4でX=O、n=6、R 及びR がいずれもプロピル基である場合)
合成例18でベンゼンチオールの代わりにプロピルアミンを使用することを除いては同じ方法で化学式4(X=O、n=6、R及びR=プロピル)で表れるプロピルアミノ−ククルビツ[6]ウリルを得た。
H NMR(500MHz,DMSO)δ:5.53(m,24H),4.2(d,J=14.4Hz,12H),3.64−3.61(m,24H),1.82−1.77(m,24H),1.2(t,J=8Hz,36H)。
実施例1
前記合成例1によって製造されたヒドロキシククルビツ[6]ウリル(CB[6]OH)6.6mgとテトラヒドロフラン10μLとをDO0.5mLに溶解してこれらの1:1ホスト−ゲスト複合体を定量的に形成した。
実施例2
前記合成例1によって製造されたヒドロキシククルビツ[6]ウリル(CB[6]OH)6.6mgとシクロペンタン10μLとをDO0.5mLに溶解して1:1ホスト−ゲスト複合体を定量的に形成した。
実施例3
前記合成例1によって製造されたヒドロキシククルビツ[6]ウリル(CB[6]OH)6.6mgとp−トルイジン1.2mgとをDO0.5mLに溶解して1:1ホスト−ゲスト複合体を定量的に形成した。
実施例4
前記合成例1によって製造されたヒドロキシククルビツ[6]ウリル(CB[6]OH)6.6mgとp−トルイジンヒドロクロライド1.5mgとをDO0.5mLに溶解して1:1ホスト−ゲスト複合体を定量的に形成した。
実施例5
前記合成例1によって製造されたヒドロキシククルビツ[6]ウリル(CB[6]OH)6.6mgと1,4−フェニリンジアミノ1.2mgとをDO0.5mLに溶解して1:1ホスト−ゲスト複合体を定量的に形成した。
前記実施例1ないし5から、合成例1によるヒドロキシククルビツリル誘導体が有機物質を抽出、分離、精製するのに有効に使用可能であるということが分かった。
下記実施例6は、合成例1によるヒドロキシククルビツリル誘導体がその空洞に気体状態の化合物も包接できるということを示す。
実施例6
合成例1によって製造されたヒドロキシククルビツ[6]ウリル(CB[6]OH)6.6mgをDO0.5mLに溶解し、ここにイソブテン気体を10分間吹き込んで1:1ホスト−ゲスト複合体を形成した。
前記実施例6から、合成例1によるククルビツリル誘導体が気体物質の抽出、分離及び精製と大気汚染物質の検出に有効に使用可能であるということが分かった。
下記実施例は、合成例1によるヒドロキシククルビツリル誘導体が生理活性物質や薬物を効果的に輸送できることを調べるために神経伝達物質であるアセチルコリンクロライドを利用した実験である。
実施例7
合成例1によって製造されたヒドロキシククルビツ[6]ウリル(CB[6]OH)6.6mgとアセチルコリンクロライド2.0mgとをDO0.5mLに溶解して1:1ホスト−ゲスト複合体を形成した。
一方、前記合成例1によるヒドロキシククルビツリル誘導体等は空洞入口にルイス塩基原子が位置していて、特に陽電荷を帯びる金属イオンや他の有機化合物と効果的に錯体をなしうる。これを利用してヒドロキシククルビツリル誘導体を利用した金属陽イオンあるいはアンモニウムイオンセンサーへの応用可能性を調べるために下記実験を実施した。
実施例8
pH7.2、0.05Mトリス緩衝溶液を作って5.5mMの合成例2によって製造されたヒドロキシククルビツ[5]ウリル(CB[5]OH)溶液と110mMのKCl溶液とを備えた。そして、マイクロカル(MicroCal)社のVP−ITCモデルのマイクロカロリーメーターを利用して結合定数を測定した。
測定結果、CB[5]OHはアルカリ金属イオンと選択的に結合し、アンモニウムイオンともよく結合するのでこれらイオンのセンサー物質として使用できることが分かった。
また、有機溶媒に存在するアンモニウムイオンもCB[5]OHと結合するかどうかを調べるために下記実験を実施した。
実施例9
合成例2によって製造されたCB[5]OH5.5mgと(NH(BPh6.7mgとをCDCN0.5mLに溶解した。アセトニトリル溶液中で(NH(BPhのアンモニウムイオンはCB[5]OHと結合した。
下記実施例は、前記合成例2によって製造されたCB[5]OHを利用したイオン選択性膜の製造方法と、製造されたイオン選択性膜を具備するイオン選択性電極を利用して鉛イオンなどの有害重金属イオンに対する選択的認知度の測定結果とを示す。
実施例10
合成例2によって製造したCB[5]OH1重量%をメタノール0.1mLに溶かした溶液と、高分子支持体としてポリビニルクロライド33重量%、可塑剤として2−ニトロフェニルオクチルエーテル65.6重量%、及びカリウムテトラキス(4−クロロフェニル)ホウ酸塩0.4重量%を溶かしたテトラヒドロフラン0.4mL溶液を均一に混合した後、徐々に溶媒を除去してイオン選択性膜を形成し、これを利用してイオン選択性電極を製造した。ここで基準電極としては、0.05MKCl水溶液に塩化銀でコーティングされた銀線が浸漬されている電極を使用した。
250mLの1mMMg(OAc)−HCl緩衝溶液(pH=4)に基準電極とイオン選択性電極とを浸漬した後、膜境界電位が安定化されるまで少なくとも1時間程度持続的に攪拌した。以後、マイクロピペットを利用して鉛イオンを100秒間隔で10−6Mから10−3Mまで10倍ずつ増加させながら現れる電位差を測定した。
測定結果、合成例2によって製造されたCB[5]OHを利用して製造したイオン選択性電極は水中に残留する鉛イオンや水銀イオンなどの有害重金属イオン検出に利用できることが分かる。
下記実施例11は、前記合成例1によって製造されたCB[6]OHを利用したイオン選択性膜の製造方法と、製造されたイオン選択性膜を具備するイオン選択性電極を利用してアセチルコリンなどの神経伝達物質に対する選択的認知度の測定結果とを示す。
実施例11
合成例1によって製造したCB[6]OH1重量%をメタノール0.1mLに溶かした溶液と、高分子支持体としてポリビニルクロライド33重量%、可塑剤として2−ニトロフェニルオクチルエーテル65.6重量%、及びカリウムテトラキス(4−クロロフェニル)ホウ酸塩0.4重量%を溶かしたテトラヒドロフラン(THF)0.4mL溶液を均一に混合した後、徐々に溶媒を除去してイオン選択性膜を形成し、イオン選択性電極を製造した。基準電極としては、0.05MKCl水溶液に塩化銀でコーティングされた銀線が浸漬されている電極を使用した。
250mLの0.05Mトリス−HCl緩衝溶液(pH=7.2)に基準電極とイオン選択性電極とを浸漬した後、膜境界電位が安定化されるまで少なくとも1時間程度持続的に攪拌した。以後、マイクロピペットを利用してアセチルコリンを100秒間隔で10−6Mから10−1Mまで10倍ずつ増加させながら現れる電位差を測定した。そして鉛イオンに対する選択性は、0.01M濃度で固定溶液方法により測定した。
測定結果、前記実施例11は、合成例1によって製造されたCB[6]OHを利用して製造したイオン選択性電極がアセチルコリンなどの生体内神経伝達物質を選択的に認知して臨床分析に利用できることが分かる。
実施例12
合成例8によって製造されたアリルオキシククルビツ[6]ウリルを1重量%、ポリビニルクロライド33重量%、2−ニトロオクチルエーテル66重量%を、THFを利用して溶かした後、イオン選択性膜を作った。前記イオン選択性膜を利用してイオン選択性電極を組立てた後、0.01Mトリス緩衝溶液中でのアンモニウムイオン、カリウムイオン、ナトリウムイオン、コリンイオン及びアセチルコリンイオンに対して電極の反応性を測定した。選択性を実験した時、アセチルコリンに対してコリンが−1.84、アンモニウムイオンが−1.31、カリムイオンが−0.90、ナトリウムイオンが−1.16の選択係数を示した。一般的にコリンは、アセチルコリンを分析する時に最も大きい障害イオンとして作用するが、アリルオキシククルビツ[6]ウリルを利用すれば効果的に分析できる。アリルオキシククルビツ[6]ウリル選択性電極はアセチルコリンに対して2.1×10−6M濃度まで測定できる。
以上説明したように、本発明による化学式1のヒドロキシククルビツリル誘導体は用途によって作用基を容易に導入できるためにその応用範囲が非常に広い。また、本発明によるヒドロキシククルビツリル誘導体の合成は非常に容易であり、工業的に量産できる。このようなヒドロキシククルビツリルに基づいて作った誘導体は廃水中の有機染料の除去、水中に溶存する重金属の除去、放射線廃棄物内の放射線同位元素の除去、一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物、硫酸化物などの大気汚染物質の捕集及び除去、悪臭の除去、畜産廃水及び製鉄所廃水の臭い及び色の除去に用いることができる。ヒドロキシククルビツル誘導体は、アンモニウムイオン、有機アミン類もしくはアミノ酸の誘導体、核酸塩基及びアセチルコリンなどの神経伝達物質を認知するセンサー、アルカリ金属、アルカリ土類金属及び鉛や水銀などの重金属イオンを検出するのに使われるイオンセンサーの製造に応用できる。ヒドロキシククルビツル誘導体は、高分子、化粧品、人工的に香りをつけた紙類や織物、除草剤や殺虫剤、医薬品の添加剤として用いることができ、さらに薬物運搬体に用いることもできる。ヒドロキシククルビツル誘導体は、フラーレンもしくはカルボラン化合物の分離及び精製、クロマトグラフィーカラム用充填剤、気体分離膜の添加剤、各種化学反応の触媒などに利用できる。特に、アセチルコリンなどの生体内の生理活性物質の認知に有効に利用でき、有機溶媒に対する溶解度調節が可能なので化学反応場所として利用可能であり、また、イオン選択性電極薄膜の製造が容易であって臨床分析や環境汚染物質の検出に直接的に応用可能なイオンセンサーとして開発できる。
本発明について前記実施例を参考として説明したが、これは例示的なものに過ぎず、本発明に属する技術分野の当業者ならばこれより多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解できる。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は特許請求の範囲の技術的思想によってのみ規定される。
本発明の合成例1によって合成されたヒドロキシククルビツ[6]ウリル(CB[6]OH)のX線結晶構造を示した図面である。

Claims (22)

  1. 化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体:
    前記式中、n個のAとn個のAのうち少なくとも一つは、ヒドロキシ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルオキシ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルケニルオキシ基、置換されたまたは非置換のC3−C30のアルキニルオキシ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキルカルボニルオキシ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルチオオキシ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のチオールアルキルオキシ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のヒドロキシアルキルオキシ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルシリルオキシ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアミノアルキルオキシ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアミノアルキルチオアルキルオキシ基、置換されたまたは非置換のC5−C30のシクロアルキルオキシ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のヘテロシクロアルキルオキシ基、置換されたまたは非置換のC6−C30のアリールオキシ基、置換されたまたは非置換のC7−C20のアリールアルキルオキシ基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロアリールオキシ基、置換されたまたは非置換のC5−C30のヘテロアリールアルキルオキシ基;置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルケニルチオ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキニルチオ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキルカルボニルチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルジチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のヒドロキシアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルシリルチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアミノアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアミノアルキルチオアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC5−C30のシクロアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のヘテロシクロアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC6−C30のアリールチオ基、置換されたまたは非置換のC7−C20のアリールアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロアリールチオ基、置換されたまたは非置換のC5−C30のヘテロアリールアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のカルボキシアルキルチオ基;置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルアミノ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルケニルアミノ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキニルアミノ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキルカルボニルアミノ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルチオアミノ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のヒドロキシアルキルアミノ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルシリルアミノ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアミノアルキルアミノ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアミノアルキルチオアルキルアミノ基、置換されたまたは非置換のC5−C30のシクロアルキルアミノ基、置換されたまたは非置換のC2−C30のヘテロシクロアルキルアミノ基、置換されたまたは非置換のC6−C30のアリールアミノ基、置換されたまたは非置換のC7−C20のアリールアルキルアミノ基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロアリールアミノ基、置換されたまたは非置換のC5−C30のヘテロアリールアルキルアミノ基及び置換されたまたは非置換のC2−C30のカルボキシアルキルアミノ基よりなる群から選ばれ、残りのA及びAは水素(H)であり、XはOであり、nは4ないし20の整数である。
  2. 化学式2で表示される化合物からなることを特徴とする請求項1に記載の化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体:
    前記式中、R及びRは互いに独立して、水素、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルケニル基、置換されたまたは非置換のC3−C30のアルキニル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキルカルボニル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のチオールアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のヒドロキシアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルシリル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアミノアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアミノアルキルチオアルキル基、置換されたまたは非置換のC5−C30のシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のヘテロシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC6−C30のアリール基、置換されたまたは非置換のC7−C20のアリールアルキル基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロアリール基及び置換されたまたは非置換のC5−C20のヘテロアリールアルキル基よりなる群から選ばれ、XはOであり、nは4ないし20の整数である。
  3. 化学式3で表示される化合物からなることを特徴とする請求項1に記載の化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体:
    前記式中、R及びRは互いに独立して、水素、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルケニル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキニル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキルカルボニル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のチオールアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のヒドロキシアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルシリル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアミノアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアミノアルキルチオアルキル基、置換されたまたは非置換のC5−C30のシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のヘテロシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC6−C30のアリール基、置換されたまたは非置換のC7−C20のアリールアルキル基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロアリール基、置換されたまたは非置換のC5−C20のヘテロアリールアルキル基及び置換されたまたは非置換のC2−C30のカルボキシアルキル基よりなる群から選ばれ、XはOであり、nは4ないし20の整数である。
  4. 化学式4で表示される化合物からなることを特徴とする請求項1に記載の化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体:
    前記式中、R及びRは互いに独立して、水素、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルケニル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキニル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキルカルボニル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のチオールアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のヒドロキシアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルシリル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアミノアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアミノアルキルチオアルキル基、置換されたまたは非置換のC5−C30のシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のヘテロシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC6−C30のアリール基、置換されたまたは非置換のC7−C20のアリールアルキル基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロアリール基、置換されたまたは非置換のC5−C20のヘテロアリールアルキル基及び置換されたまたは非置換のC2−C30のカルボキシアルキル基よりなる群から選ばれ、XはOであり、nは4ないし20の整数である。
  5. 前記R及びRが互いに独立して、水素、メチル基、アリル基、プロピニル基、ブチル基、C2−C30のアルキルカルボニル基またはC1−C30のアミノアルキル基であることを特徴とする請求項2ないし4のうちいずれか1項に記載の化学式1のヒドロキシククルビツリル誘導体。
  6. 廃水中の有機染料、水中に溶存する重金属および放射線廃棄物中の放射線同位元素の除去、悪臭および大気汚染物質の捕捉及び除去、ならびに、畜産廃水および製鉄所廃水の脱臭および脱色に有用であることを特徴とする請求項1に記載の化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体。
  7. 高分子、化粧品、人工的に香りをつけた紙または織物、除草剤および殺虫剤ならびに医薬品または食品への添加剤として有用であることを特徴とする請求項1に記載の化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体。
  8. 薬物貯蔵、フラーレンまたはカルボラン化合物の分離及び精製に有用であり、薬剤の担体、クロマトグラフィーカラム充填剤、気体分離膜の添加剤および各種化学反応の触媒として有用であることを特徴とする請求項1に記載の化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体。
  9. 化学式5で表示されるヒドロキシククルビツリルのアルキル化反応またはカルボキシル化反応を実施することを特徴とする化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体の製造方法:
    前記式中、AはOR、AはORであり、XはOであり、R及びRは互いに独立して水素、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルケニル基、置換されたまたは非置換のC3−C30のアルキニル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキルカルボニル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のチオールアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のヒドロキシアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルシリル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアミノアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアミノアルキルチオアルキル基、置換されたまたは非置換のC5−C30のシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のヘテロシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC6−C30のアリール基、置換されたまたは非置換のC7−C20のアリールアルキル基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロアリール基、置換されたまたは非置換の
    C5−C20のヘテロアリールアルキル基よりなる群から選ばれ、nは4ないし20の整数である。
  10. アルキル化反応またはカルボキシル化反応の間、C1−C30のアルキルハライド、C2−C30のアルケニルハライド、C3−C30のアルキニルハライド、C2−C30のアルキルカルボン酸の無水物からなる群より選択されるハロゲン化物または酸無水物が用いられる請求項9に記載の製造方法。
  11. 前記化学式1でR及びRが双方ともアリル基である場合、化学式1のヒドロキシククルビツリル誘導体(X=O、n=6、R=R=アリル基)と化学式6で表示される化合物との反応が化学式1の化合物(R及びRがいずれも−CHCHCHSR’Y)を形成するためにさらに行われることを特徴とする請求項9に記載の製造方法。
    前記式中、R’はC2−C10のアルキレン基であり、Yは−COOH、−NH、OHまたはSHである。
  12. 前記化学式1でR及びRが双方ともアリル基である場合、化学式1のヒドロキシククルビツリル誘導体(X=O、n=6、R=R=アリル基)の酸化反応及び還元反応を実施して化学式2の化合物(R及びRがいずれも−CHCHOH)を得ることを特徴とする請求項9に記載の製造方法。
  13. 下記化学式5で表示されるヒドロキシククルビツリルとチオール化合物との反応を含むことを特徴とする化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体の製造方法:
    前記式中、AはSRで、AはSRであり、XはOであり、R及びRは互いに独立して水素、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルケニル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキニル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキルカルボニル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のチオールアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のヒドロキシアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルシリル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアミノアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアミノアルキルチオアルキル基、置換されたまたは非置換のC5−C30のシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のヘテロシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC6−C30のアリール基、置換されたまたは非置換のC7−C20のアリールアルキル基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロアリール基、置換されたまたは非置換のC5−C20のヘテロアリールアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のカルボキシアルキル基よりなる群から選ばれ、nは4ないし20の整数である。
  14. 前記チオール化合物がC1−C30のチオールアルキル、C6−C30のチオールアリール、C1−C30のヒドロキシ基が置換されたチオールアルキルまたはC2−C30のカルボン酸基が置換されたチオールアルキルからなることを特徴とする請求項13に記載の製造方法。
  15. 下記化学式5で表示されるヒドロキシククルビツリルとアミン化合物との反応を含むことを特徴とする化学式1で表示されるヒドロキシククルビツリル誘導体の製造方法:
    前記式中、AはNHR、AはNHRであり、XはOであり、R及びRは互いに独立して水素、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルケニル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキニル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアルキルカルボニル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルチオ基、置換されたまたは非置換のC1−C30のチオールアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のヒドロキシアルキル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアルキルシリル基、置換されたまたは非置換のC1−C30のアミノアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のアミノアルキルチオアルキル基、置換されたまたは非置換のC5−C30のシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のヘテロシクロアルキル基、置換されたまたは非置換のC6−C30のアリール基、置換されたまたは非置換のC7−C20のアリールアルキル基、置換されたまたは非置換のC4−C30のヘテロアリール基、置換されたまたは非置換のC5−C20のヘテロアリールアルキル基、置換されたまたは非置換のC2−C30のカルボキシアルキル基よりなる群から選ばれ、nは4ないし20の整数である。
  16. 前記アミン化合物がC1−C30のアルキルアミン、C6−C30のアリールアミン、C1−C30のヒドロキシアルキルアミンまたはカルボン酸が置換されたC2−C30のアルキルアミンからなることを特徴とする請求項15に記載の製造方法。
  17. 前記化学式5で表示されるヒドロキシククルビツリルは、化学式7で表示されるククルビツリルの酸化反応を経て得られることを特徴とする請求項9ないし16のうちいずれか1項に記載の製造方法:
    前記式中、XはOであり、nは4ないし20の整数である。
  18. 前記酸化反応が、O、KCr、NaCr、KMnO、NaIO、Pb(OC(=O)CH、RuO、H、RuCl、CrO、(CNH)Cr(PDC)、ピリジニウムクロロクロメート(PCC)、NaClO、Hg(OC(=O)CH、(NH、K、Na、Na、NaHSO、KHSO、H、チトクロームP−450酵素、CIO及びNaOClよりなる群から選ばれた一つ以上の酸化剤を利用して実施されることを特徴とする請求項17に記載の製造方法。
  19. 前記酸化反応が、(NH、KまたはNaを利用して行われ、反応温度が25ないし100℃であり、使用される酸化剤の量が化学式7のククルビツリル1モルを基準として8ないし60モルであることを特徴とする請求項17に記載の製造方法。
  20. 前記ヒドロキシククルビツリルが拡散法を用いた結晶化によって分離及び精製され、前記拡散法を用いた結晶化においてテトラヒドロフラン、メタノールまたはアセトンが精製前のヒドロキシククビツリル溶液に加えられ、不溶性物質を除去した後、前記溶液にメタノール蒸気を拡散させることを特徴とする請求項17に記載の製造方法。
  21. 請求項1ないし5のうちいずれか1項のヒドロキシククルビツリル誘導体をイオン選択性物質として採用することを特徴とするイオンセンサー。
  22. 前記イオンセンサーが、イオン選択性物質0.5ないし10重量部、高分子支持体10ないし90重量部及び可塑剤10ないし70重量部を含むイオン選択性感知膜を具備することを特徴とする請求項21に記載のイオンセンサー。
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