JP4496553B2 - 基礎杭の造成方法及び既製杭 - Google Patents
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Description
中掘工法では、コンクリート製の円筒形既製杭の中空部に、杭の上方から掘削ヘッド付きロッドを挿通させ、既製杭の下端から突出させた掘削ヘッドを広げ、掘削ロッドを介してそのロッドを回転させて地盤を掘削し、ほぼ杭径寸法の杭穴を形成しながら該杭を漸次下降させ沈設させて、基礎杭を造成していた。従って、比較的掘削し易いあるいは崩落しやすい地盤等には有効であった。
このような中掘工法では、施工性を良くするために(既製杭の沈設速度を早くするために)、掘削土の上方への排出性を良くする必要がある。従って、この杭穴掘削時に、掘削水あるいはエアをロッドを通じて注出させて掘削土を粉砕化し、かつ、ロッドはスパイラル形状として掘削土を押し上げ・搬出し易くしており、杭の押し入れ時に土泥による押し入れ障害が少なくなるように排土性に各種工夫が行われて来ている。
また、中掘用の掘削ロッドは、杭穴内壁への接触可能部分が少ないために、土泥の練り付け用ドラムの装着も難しいため、掘削土を杭穴内壁に練りつけ地盤補強することも難しいため周面摩擦力が不充分となり、かつ掘削土がそのまま掘削量に比例して排出されているので排土量も多い工法となっている。
即ち、環境面から、排土を低減することは既製杭の沈設が困難で施工性が悪くなり一般的には実務上採用できないレベルであった。
掘削ヘッドと撹拌棒、場合によっては練り付けドラムを装着した掘削ロッドを用いて、掘削ロッドを回転させながら地盤を掘削して、杭の最大外径に見合う杭穴を形成する。途中、掘削性を良くするために水等の掘削水を注水しながら掘削している。また、必要により、掘削土とセメントミルク等の固化材を撹拌混合して所定固化強度のソイルセメント層を形成した後、既製杭を沈設して、基礎杭を造成していた。
中掘り工法に比べ、ロッドに練りつけドラム等が複数装着できるために、掘削土が杭穴内壁に練り付けられ、その内壁が補強され周辺摩擦力はかなり改善され、同時に、掘削土の排出もある程度低減されているが、基本的には掘削土と固化材あるいは水等の混合した土泥が多量に排出されているので、その排土処理の経済性の問題とあわせて環境面から問題であった。
即ち、環境面から、排土を大幅に低減することは、通常の地盤ではコンクリート杭を沈設することが実務上採用できないレベルであった。
また、打撃工法もあるが、衝撃・振動が激しくて住宅地では日常生活が困難なレベルであった。
螺旋翼付き鋼管杭をねじ込み沈設するので、排土が殆どなく環境に優しい工法となっている。一般に、ねじ込み時の地盤からの反力が少ない、即ち地盤強度の良くない軟弱な地盤において有効な工法である。
即ち、ねじ込み強度を向上するには、捻りに耐えなければならず、鋼管の肉厚を厚くする必要が生じ、支持力に必要な厚さと整合せず、必要以上に厚くなるので、軟らかくない地盤では、コンクリート杭に比較して経済的に成り立たなかった。
また、掘削することなく、螺旋翼により杭をねじ込み排土しないので、杭穴軸部の地盤をあまり乱すことなく杭を沈設しているので、螺旋翼を用いてのいわゆる周面摩擦力が効率的に利用できている。
しかし、杭の先端支持力に関しては全く不充分で、コンクリート製杭による杭基礎の先端支持力に比べ約半分となっていること及び、施工地盤が限られていることからも耐荷重の点から用途が限定されており、さらに、鋼管杭がコンクリート杭に比較して高価なことによる経済性の点から用途が限定されていた。
このような中、螺旋翼付きのコンクリート製の既製杭の提案が成されている(特許文献1〜4)。
この公報は、大径のらせん状つばを有する先端コンクリート杭の上部に小径コンクリートパイルを連結し、前記先端コンクリート杭に螺旋つば付き推進ケースを掛合して、推進ケースを介して杭に回転力を与え、杭をねじ込みながら沈設し、杭沈設後に推進ケースを抜き取る考案が、開示されている。
この発明では、排土は減少すると記載されているが、先端コンクリート杭のつばがコンクリート製であるため、ねじ込み時の強度が不足しており、施工地盤が柔らかい特定の地盤に限定されており、実務上の効果が不確かであり、更に、杭基礎構造として高耐力(せん断が効率的に伝搬する構造)化ヘの配慮も不足している。
この公報に記載の発明は、らせん状つば部を有するコンクリート杭において、らせん状つばの形状およびコンクリート杭の強度などを工夫してねじり込みによる杭の貫入性を改善している。
この発明では、杭貫入時に、コンクリート製のらせん状つばの上下面の角度を調整してねじりのトルクを調整して、杭の貫人性と掘削土の排土性を改良しているとしているが、強度の低いコンクリート製の杭では多少改良しても施工可能な地盤が限られており、さらに杭基礎構造として耐荷重の増強(せん断が効率的に伝搬する構造)への配慮も不足している。
この公報に記載の発明は、杭先端内壁にねじ状突起を形成した鋼管杭の中空部に、スパイラルオーガーを挿入し、杭の先端部を掘削しながら杭を圧入し、先端が支持層部に到達したならば杭をねじ込み貫入し、最後に打撃して杭を固定させ先端支持力を確保している。
この発明では、杭先端内壁のねじ状突起及びスパイラルオーガーを排土に利用しているので、掘削土の押し上げが容易となり杭の貫入速度は改善されており、支持力もかなり得られていると記載されているが、掘削土の排出は従来通り多量であり、耐荷重の増強に関しても杭基礎構造としての記載がなく配慮(せん断が効率的に伝搬する構造)が不足している。
この公報では、杭先端に、らせん形ブレイドを設けた鋼管コンクリート複合杭の中央部に、角形の嵌合孔を形成し、角形ブロックの回転シャフトを挿入して回転力を与えながら杭の沈設をする工法が開示されている。
この発明では、らせん形ブレイド等杭の外殻材が鋼材であるので、回転押し込み時の強度に対して、らせん形ブレイド自身の強度は充分であるが、回転シヤフトと該ブレイド間に介在させているコンクリート部(ねじり強度の小さい)にねじり強度が作用しているために、施工地盤が柔らかい特定の土質に限られ、更に上載荷重が限られている。
更に、各種杭材で適用可能としてあるが、継ぎ杭の場合には各継ぎ杭に同様な回転力を与える嵌合部を形成する必要があり、沈設長に限度がある。また、耐荷重の増強に対しても基礎杭構造として配慮(せん断が効率的に伝搬する構造)が不足している。
この公報には、螺旋翼付き推進パイルの基盤部に、中空パイルの端部を嵌合した遊動環を固定し、該遊動環と中空パイルの端板とを熔接接合した基礎杭の発明が記載されている。
基礎杭は、推進パイルの螺旋翼の推進作用で沈設するので、上部に連結された中空パイルにはねじりモーメントは作用せず保護されるが、先端に位置する推進パイルはコンクリート部にねじりモーメントが作用し、強度が不足しており施工範囲(施工地盤および上載荷重等)が限られる。また、耐荷重の増強に関しても基礎杭構造として配慮(せん断が効率的に伝搬する構造)が不足している。
この公報に記載の発明では、螺旋翼付き杭の中空部を挿通した中掘り用掘削ヘッドで地盤を掘削しながら貫入させ、杭先端部の支持層では、掘削ヘッドで杭の下端を閉栓すると共に、更にねじ込み、掘削ロッドを掘削ヘッド部から分離し、該掘削ヘッド部を残置して支持力高めている。
この発明では、中空杭は下開端で従来の中掘り方式であるので容易に貫入でき、先端支持力に関しては、杭先端の地盤に掘削ヘッドが押し込みされ、通常の螺旋翼付き杭より高い支持力が期待されるが、掘削ヘッドを残置するので経済的にロスがあることおよび、効果が記載されていないが多量の掘削土の排出が見込まれ、さらに、耐荷重の増強に関する基礎杭構造としての配慮(せん断が効率的に伝搬する構造)が不足している。
(1) 外側を鋼管で被覆したコンクリート製の杭本体の下端部外周に螺旋羽根を形成して既製杭を構成する。
(2) 下端部に掘削刃を形成したヘッド本体に、先端に掘削刃を形成した掘削腕を揺動自在に取り付けて掘削ヘッドを構成し、該掘削ヘッドを、排土手段を形成していない掘削ロッドの先端に取り付ける。
(3) 前記既製杭の中空部を、排土手段を形成していない掘削ロッドを貫通し、該掘削ロッドの掘削ヘッドを前記既製杭の下端から突出させる。
(4) 前記掘削ヘッドを正回転して、前記掘削腕を一側に揺動して、地盤強度に対応して前記既製杭のねじ込みが可能となる径で、掘削液を使用せず、かつ排土をせずに杭穴を掘削しながら、前記掘削ヘッドでほぐされた掘削土を杭穴内に留めながら、ほぐした地盤を形成する。これと同時に又は交互に、前記既製杭を回転して、前記螺旋羽根で地盤にねじ込みながら前記既製杭を地盤に貫入する。
(5) 前記掘削ヘッドが支持地盤に達したならば、前記掘削ロッドを逆回転して、掘削腕を他側に揺動させて、前記掘削ヘッドで所定の支持地盤に拡大根固め部を形成したならば、前記掘削ヘッドを収容して、前記既製杭の中空部を通って、地上に引き上げると共に、前記根固め部内に前記螺旋羽根が位置するように、前記既製杭を埋設して、基礎杭を造成する。
(6) 以上のようにして、既製杭を埋設することを特徴とする基礎杭の造成方法である。
(1) 外側を鋼管で被覆したコンクリート製の杭本体の下端部外周に螺旋羽根を形成して、既製杭を構成する。
(2) 下端部に掘削刃を形成したヘッド本体に、先端に掘削刃を形成した掘削腕を揺動自在に取り付けて掘削ヘッドを構成し、該掘削ヘッドを、排土手段を形成していない掘削ロッドの先端に取り付ける。
(3) 前記掘削ロッドを正回転して、前記掘削腕を一側に揺動して、前記掘削ロッドの先端の掘削ヘッドで、地盤強度に対応して前記既製杭のねじ込みが可能となる径で、掘削液を使用せずに、かつ排土をせずに、地盤を掘削しながら地盤をほぐして、前記掘削ヘッドでほぐされた掘削土を杭穴内に留めながら、所定の支持地盤に拡大根固め部を有する杭穴を形成する。前記拡大根固め部は、前記掘削ロッドを逆回転して、前記掘削腕を他側に揺動させて掘削する。
(4) 前記杭穴内に、前記既製杭を回転しつつ、前記螺旋羽根で、杭穴壁周辺の地盤にねじ込みながら貫入し、前記螺旋羽根が前記根固め部内に位置するように、前記既製杭を埋設して、基礎杭を造成する。
(5) 以上のようにして、既製杭を埋設することを特徴とする基礎杭の造成方法である。
また、引抜き力に関しても。同様な効果が得られる。
(2) 既製杭16の中空部3を、排土手段を形成していないロッド本体19の先端に掘削ヘッド20を連結してなる掘削ロッド18を貫通し、掘削ヘッド20を既製杭16の下端から突出させる(図4(a))。
(3) 掘削ヘッド20を回転して、杭本体より若干大径のD21の杭穴軸部24を、掘削液を使用せず、かつ、排土をせずに掘削し地盤をほぐしていく(図4(b))。これと同時に又は交互に、既製杭16を回転しながら押し込め、螺旋羽根8で地盤にねじ込みながら既製杭16を地盤に貫入する(図4(b))。
(4) 掘削ヘッド20で所定の支持地盤に径D22の拡大根固め部25を形成する(図4(c))。
(5) 掘削ヘッド20の下端部から拡大根固め部25内の掘削土内に、セメントミルクを注入して、撹拌混合してソイルセメント層26を形成した後、掘削ヘッド20を既製杭16の中空部3を通って、地上に引き上げる。ソイルセメント層26を形成した後に、拡大根固め部25のソイルセメント層26内に螺旋羽根8、補助螺旋羽根12が位置するように、既製杭をねじ込み埋設して、基礎杭28を造成する(図4(d)(e))。
(6) この基礎杭28は、掘削ヘッド20の掘削径D21を調節することにより、この既製杭16に生じるねじりを小さくすることができるので、求められる基礎杭の支持力に応じて厚さを設定でき、外郭鋼管4の厚さ等を薄くすることができる。つまり、この基礎杭では、掘削ヘッド20が掘削する掘削径D21を調節することにより、地盤のほぐし具合、即ち既製杭16に生じるねじり力を制御するので、汎用の鋼管を使用して既製杭16を製造できる。尚、この厚さは、既製杭の外径、螺旋羽根の外径等により多少異なる。
既製杭15の先端部の平均N値:30
土質:砂質土
既製杭15の杭本体1の長さL11=15m
既製杭15の杭本体1の外径D11=600mm
既製杭15の杭本体1の外郭鋼管4の肉厚t11=12mm
螺旋羽根8の外径D12=1200mm
螺旋羽根8の板厚t12=40mm
螺旋羽根8の上下端9b、9a間の長さL12=200mm
補助螺旋羽根12の外径D14=900mm
補助螺旋羽根12の板厚t14=40mm
補助螺旋羽根12の上下端の長さL14=200mm
螺旋羽根8と補助螺旋羽根12の間隔L13=600mm
杭穴:拡大根固め部あり
軸部24の掘削経D21=600+30mm
軸部24の掘削長L21=13.5m
拡大根固め部25の径D22=1200mm
拡大根固め部25の長さL22=2500mm
拡大根固め部25でのソイルセメント固化強度:20N/mm2
長期先端支持力Rpの式で、
Rp=α×Np×Ap
Np:杭先端平均N値 杭下端より下方D、上方4D間の平均値
D=既製杭の外径(=D12)
Ap:既製杭の螺旋羽根8を含む断面積(有効利用部分)
において、支持力係数α=400 程度の値が得られた。
2 コンクリート体
3 中空部
4 外郭鋼管
5 蓋
6 掘削羽根(掘削手段)
7 端板
8 螺旋羽根
9 螺旋羽根片
10 掘削突片
12 補助螺旋羽根
14 異形鉄筋(螺旋条)
15 既製杭
16 既製杭
17 既製杭
18 掘削ロッド
19 ロッド本体
20 掘削ヘッド
21 ヘッド本体
22 掘削腕
24 杭穴軸部
25 拡大根固め部
26 ソイルセメント層
28 基礎杭
29 地上
31 コンクリート杭
33 鋼管(ケーシング)
38 掘削ロッド
39 ロッド本体
40 掘削ヘッド
41 ストッパー
42 ストッパー
43 ストッパー
Claims (8)
- (1) 外側を鋼管で被覆したコンクリート製の杭本体の下端部外周に螺旋羽根を形成して既製杭を構成する。
(2) 下端部に掘削刃を形成したヘッド本体に、先端に掘削刃を形成した掘削腕を揺動自在に取り付けて掘削ヘッドを構成し、該掘削ヘッドを、排土手段を形成していない掘削ロッドの先端に取り付ける。
(3) 前記既製杭の中空部を、排土手段を形成していない掘削ロッドを貫通し、該掘削ロッドの掘削ヘッドを前記既製杭の下端から突出させる。
(4) 前記掘削ヘッドを正回転して、前記掘削腕を一側に揺動して、地盤強度に対応して前記既製杭のねじ込みが可能となる径で、掘削液を使用せず、かつ排土をせずに杭穴を掘削しながら、前記掘削ヘッドでほぐされた掘削土を杭穴内に留めながら、ほぐした地盤を形成する。これと同時に又は交互に、前記既製杭を回転して、前記螺旋羽根で地盤にねじ込みながら前記既製杭を地盤に貫入する。
(5) 前記掘削ヘッドが支持地盤に達したならば、前記掘削ロッドを逆回転して、掘削腕を他側に揺動させて、前記掘削ヘッドで所定の支持地盤に拡大根固め部を形成したならば、前記掘削ヘッドを収容して、前記既製杭の中空部を通って、地上に引き上げると共に、前記根固め部内に前記螺旋羽根が位置するように、前記既製杭を埋設して、基礎杭を造成する。
(6) 以上のようにして、既製杭を埋設することを特徴とする基礎杭の造成方法。 - (1) 外側を鋼管で被覆したコンクリート製の杭本体の下端部外周に螺旋羽根を形成して、既製杭を構成する。
(2) 下端部に掘削刃を形成したヘッド本体に、先端に掘削刃を形成した掘削腕を揺動自在に取り付けて掘削ヘッドを構成し、該掘削ヘッドを、排土手段を形成していない掘削ロッドの先端に取り付ける。
(3) 前記掘削ロッドを正回転して、前記掘削腕を一側に揺動して、前記掘削ロッドの先端の掘削ヘッドで、地盤強度に対応して前記既製杭のねじ込みが可能となる径で、掘削液を使用せずに、かつ排土をせずに、地盤を掘削しながら地盤をほぐして、前記掘削ヘッドでほぐされた掘削土を杭穴内に留めながら、所定の支持地盤に拡大根固め部を有する杭穴を形成する。前記拡大根固め部は、前記掘削ロッドを逆回転して、前記掘削腕を他側に揺動させて掘削する。
(4) 前記杭穴内に、前記既製杭を回転しつつ、前記螺旋羽根で、杭穴壁周辺の地盤にねじ込みながら貫入し、前記螺旋羽根が前記根固め部内に位置するように、前記既製杭を埋設して、基礎杭を造成する。
(5) 以上のようにして、既製杭を埋設することを特徴とする基礎杭の造成方法。
- 掘削ヘッドで、螺旋羽根の外径と同等又はより大径の拡大根固め部を掘削し、該拡大根固め部内に形成するソイルセメント層内に、既製杭の螺旋羽根を位置させる請求項1又は2記載の基礎杭の造成方法。
- 掘削ヘッドで、杭本体の外径と同等又は大径で掘削しつつ、杭穴又はほぐした地盤を形成する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基礎杭の造成方法。
- 外側を鋼管で被覆したコンクリート製の杭本体の下端部外周に螺旋羽根を形成して構成した既製杭を下杭として、他のコンクリート杭を上杭として、埋設する対象の既製杭を構成し、
上杭を被覆したケーシングの下端部を前記下杭に係止し、該ケーシングの上端部を回転して、前記下杭を回転させる請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基礎杭の造成方法。 - 外側を鋼管で被覆したコンクリート製の杭本体で、下端部外周に螺旋羽根を形成し、前記杭本体の下端部に、半周分の半ドーナッツ状の螺旋羽根片の2つを、回転対称な位置に螺旋状に固定して螺旋羽根とし、該螺旋羽根の下端に掘削突片を突設し、前記杭本体で前記螺旋羽根の上方に、前記螺旋羽根の径より小径の補助螺旋羽根を形成したことを特徴とする既製杭。
- 杭本体の下端を塞ぐと共に、該杭本体の下端に、掘削手段を突設したことを特徴とする請求項6記載の既製杭。
- 杭本体で、螺旋羽根の上方に、補助螺旋羽根より小径の螺旋条を形成した請求項6記載の既製杭。
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