JPH11303069A - 翼付きねじ込み式鋼管杭及びその施工方法 - Google Patents

翼付きねじ込み式鋼管杭及びその施工方法

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JPH11303069A
JPH11303069A JP10719298A JP10719298A JPH11303069A JP H11303069 A JPH11303069 A JP H11303069A JP 10719298 A JP10719298 A JP 10719298A JP 10719298 A JP10719298 A JP 10719298A JP H11303069 A JPH11303069 A JP H11303069A
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steel pipe
steel
wings
pipe pile
pile
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JP10719298A
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Inventor
Masahiro Hayashi
正宏 林
Takashi Okamoto
隆 岡本
Toshio Shinohara
敏雄 篠原
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 次のような翼付きねじ込み式鋼管杭及びその
施工方法を得ること。 (1)先端部材と鋼管を分離し、それぞれにトルクを伝
達させることにより、必要最小限の力で施工することが
できること。(2)先端部材と鋼管を第1および第2の
回転駆動装置によってそれぞれ独立して回転させること
により、回転方向に作用するねじり力を相殺することが
でき、施工機械への負担を軽減できること。(3)鋼管
には回転に必要なトルクしか作用させないため、鋼管の
板厚を低減できること。(4)翼を利用して大きな地盤
支持力が得られること。(5)翼から伝達される曲げモ
ーメントにより、鋼管杭に過大な応力を発生させないこ
と。(6)強固な地盤まで鋼管杭をねじ込みにより埋設
できること。 【解決手段】 内部にトルク伝達装置40が連結される
連結部15を有し、先端部又は外周に翼30が取付けら
れた短管11からなる先端部材10と、先端部が先端部
材10の短管11に回転自在に嵌合又は連結される鋼管
2とによって構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、翼付きねじ込み式
鋼管杭に係り、先端部又はその近傍に翼を有する先端部
材及びこの先端部材に回転自在に嵌合又は連結された鋼
管に、それぞれ独立して回転力を与えることにより、こ
れら先端部材と鋼管からなる鋼管杭を無排土で地中に埋
設することのできる翼付きねじ込み式鋼管杭及びその施
工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼管の先端部や側面に翼状板を取付けた
鋼管杭に、地上に設置した機械により回転力を与え、ね
じの作用により鋼管杭を地中に埋設する方法は、従来か
ら多数提案されており、その一部は小径の杭を対象とし
たものではあるが実用化されている。ここでは、本発明
に関連すると思われる2件の発明について、以下に説明
する。
【0003】特公平2−62648号公報に記載された
鋼管杭の埋設方法は、鋼管杭本体の下端に底板を固設
し、この底板に掘削刃を設けると共に、杭本体の下端部
外周面に杭本体の外径のほぼ2倍強の外径を有する翼幅
の大きな杭ねじ込み用の螺旋翼を、ほぼ一巻きにわたり
突設した鋼管杭を、軟弱地盤にねじ込むように回転させ
ながら地中に押圧し、下端の掘削刃によって杭本体先端
の土砂を掘削軟化させて、杭側面の未掘削土砂中に螺旋
翼を食い込ませて、土の耐力を反力として杭体を回転推
進しつつ、掘削軟化した土砂を杭側面に押出して圧縮
し、無排土で地中に杭体をねじ込んでゆくようにしたも
のである(従来技術1)。
【0004】また、特開平7−292666号公報に記
載された鋼管杭は、一枚の長さが半巻きで、外径が杭本
体の1.5〜3倍程度である一対のラセン翼を、鋼管杭
の下端部外周面の同じ高さ位置でラセン方向を同じにし
て互いに相対的に複数枚不連続に固定したものである
(従来技術2)。これら従来技術1,2に示す螺旋翼
は、施工に際してねじとして機能すると共に、大きな地
盤反力を得るための支持体としての機能も備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1、2の鋼管
杭は、施工機械により杭頭部にトルクを与えることによ
り地盤中にねじ込まれ、埋設される。これらの鋼管杭
は、先端部に取付けた翼により推進力が得られ、地中に
貫入していく。このとき、翼には非常に大きな抵抗が作
用するため、その抵抗を上回るトルクを伝達しなければ
鋼管杭を貫入させることはできない。杭頭部にトルクを
与えた場合、杭体は翼をねじ込むためのトルクを伝達す
る手段となり、杭全長がそのトルクによりねじられるこ
とになる。よって、施工時にはこのトルクに耐えられる
強度の杭体が必要であるため、杭本来の支持機能を保証
するのに必要な肉厚ないし材質以上の、肉厚ないし強度
を確保する必要があり、不経済である。
【0006】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み
て、以下の課題を解決することを目的としたものであ
る。 (1)先端部材と鋼管を分離し、それぞれにトルクを伝
達させることにより、必要最小限の力で施工することが
できること。 (2)先端部材と鋼管を第1および第2の回転駆動装置
によってそれぞれ独立して回転させることにより、回転
方向に作用するねじり力を相殺することができ、施工機
械への負担を軽減できること。 (3)鋼管には回転に必要なトルクしか作用させないた
め、鋼管の板厚を低減できること。 (4)翼を利用して大きな地盤支持力が得られること。 (5)翼から伝達される曲げモーメントにより、鋼管杭
に過大な応力を発生させないこと。 (6)強固な地盤まで鋼管杭をねじ込みにより埋設でき
ること。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)本発明に係る翼付
きねじ込み式鋼管杭は、内部にトルク伝達装置が連結さ
れる連結部を有し、先端部又は外周に翼が取付けられた
短管からなる先端部材と、先端部が前記先端部材の短管
に回転自在に嵌合又は連結される鋼管とによって構成し
たものである。
【0008】(2)上記(1)のトルク伝達装置をトル
ク伝達可能かつ着脱可能に連結部に連結した。 (3)上記(1)又は(2)の翼を、平板状の鋼製翼又
は螺旋状翼で構成した。 (4)上記(1)又は(2)の短管の先端部にほぼレ字
状の翼の取付部を設けた。
【0009】(5)上記(2)〜(4)の何れかの短管
を、通常の短管の肉厚より厚い肉厚又は通常の短管の強
度より大きい強度の鋼材によって構成した。 (6)上記(1)又は(2)のトルク伝達装置を、トル
ク伝達軸と、その先端部に設けられ先端部材に設けた連
結部に連結する係止部とによって構成した。
【0010】(7)また、本発明に係る翼付きねじ込み
式鋼管杭の施工方法は、鋼管の先端部を翼を有する先端
部材に回転可能に嵌合又は連結し、前記鋼管内に挿入し
たトルク伝達装置を前記先端部材の連結部に連結し、施
工機械に搭載した回転駆動装置の第1の回転駆動部によ
り前記トルク伝達装置を介して前記先端部材を回転させ
ると共に、前記回転駆動装置の第2の回転駆動部により
前記鋼管を回転させ、前記先端部材に設けた翼のねじ作
用により該先端部材及び前記鋼管を地盤中に推進させて
埋設する。 (8)上記(7)のトルク伝達装置を、鋼管杭を埋設し
たのち鋼管杭から引抜くようにした。
【0011】
【発明の実施の形態】[実施形態1]図1は一部を断面
で示した本発明の実施形態1に係る翼付きねじ込み式鋼
管杭の斜視図、図2は図1の短管の斜視図である。図に
おいて、1は翼付きねじ込み式鋼管杭(以下に、単に鋼
管杭という)、2は鋼管杭1を構成する鋼管、10は先
端部に翼30を有し、鋼管2と分離して鋼管2の先端部
に回転可能に嵌合された先端部材である。
【0012】先端部材10は、鋼管2の内径D1 より若
干小さい外形D2 の鋼管からなる短管11と、短管11
の下端部近傍の内側に設けられた後述のトルク伝達装置
が着脱可能に連結される連結部15、及び短管11の先
端部に取付けられた翼30とからなっている。なお、連
結部15は、本実施形態においては端部を短管11の内
壁に固着した十字状の連結部材16で構成されている。
ここで、短管11の肉厚は、前述した従来の杭頭部にト
ルクを与えて地中にねじ込む方式の鋼管杭の鋼管の肉厚
(以下、この肉厚をtとする)とほぼ等しく、その高さ
(長さ)Hは、鋼管2と短管11が充分嵌合していれば
よく、通常0.3D(Dは鋼管2の外径)以上であれば
よい。
【0013】短管11の先端部には、図2に示すように
(図2に説明を容易にするため上下を逆にてある)、螺
旋状仮想線のピッチPに対応した段差部13の下端部か
ら1周して上端部に達するほぼレ字状(螺旋状)に切除
された翼30の取付部12が形成されている。この場
合、段差部13によって形成されるピッチPは、鋼管杭
1を埋設する地盤の状態、鋼管2の外径Dなどによって
異なるが、一般にP=0.1〜0.6D(Dは鋼管2の
外径)程度であることが望ましい(以下の実施形態にお
いても同様である)。このピッチPが0.1未満の場合
は鋼管杭1の1回転当りの貫入量が低下し、また、0.
6Dを超えると1回転当りの貫入量が大きくなりすぎる
ため、鋼管杭1を回転するためのトルクが過大になり、
さらに翼30で掘削する深さが大きくなるため、支持力
が低下することがある。
【0014】翼30は、図3に示すように、外径D4
円形鋼板31又は楕円形鋼板を中央から2分割して平板
状の鋼製翼31a,31bを形成し、その直線縁部を短
管11の取付部12の段差部13から中心を通る線上に
配置し、溶接により取付部12に接合して全体としてほ
ぼ螺旋状に構成したものである。この場合、短管11の
先端部において、鋼製翼31a,31bの直線縁部によ
って形成された空間部を、閉塞部材によって閉塞しても
よい。なお、翼30の外径D4 は、一般に、鋼管2の外
径Dの1.5〜3.0倍程度が望ましい(以下の各実施
形態においても同様とする)。
【0015】また、本実施形態においては、内角の和が
360°の2枚の鋼製翼31a,31bにより翼30を
構成した場合を示したが、円形鋼板31を3等分、4等
分して、内角の総和が360°の複数枚の鋼製翼を、全
体としてほぼ螺旋状を形成するように短管11の先端部
に取付けて翼30を構成してもよい。鋼製翼の数が多い
ほど螺旋形に近くなるが、実際の施工にあたっては4枚
あれば充分であり、枚数が多くなりすぎるとねじとして
の機能が低下すると共に、翼取付け構造上不安定にな
り、取付手間が増加するだけで、不経済である。
【0016】再び図1において、40はトルク伝達装置
で、大きなトルクに耐えられる強度のトルク伝達軸41
とその先端部に設けられた係合部42とからなり、係合
部42を構成する連結体43の周壁には、短管11の内
壁に設けた連結部材16の空間部16aに対応して、複
数本の係合体44が設けられている。
【0017】鋼管杭1の埋設にあたっては、先ず、鋼管
2の下部を先端部材10の短管11の外周に嵌合する。
ついで、鋼管2内に係合部42側からトルク伝達装置4
0を挿入し、その係合体44を連結部材16の空間部1
6aに嵌入する。なお、この順序は適宜変更することが
できる。14は短管11の外周に設けたストッパで、鋼
管2の位置決めを行うと共に、埋設後において鉛直荷重
を先端部材10に確実に伝達しうるようにしたものであ
るが、ストッパ14に代えて、鋼管2の下端部を翼30
の上面形状とほぼ等しい形状に形成し、埋設後に鋼管2
を直接翼30上に配置して鉛直荷重を伝達しうるように
してもよい。
【0018】この状態で、図4に示すように、トルク伝
達軸41の上端部を、施工機械50に搭載された回転駆
動装置51の内軸用回転駆動部に連結すると共に、鋼管
2の杭頭部を同じく回転駆動装置51の外軸用回転駆動
部に連結する。そして、内軸用回転駆動部を、先端部材
10が翼30のねじ作用により推進する方向に回転すれ
ば、そのトルクは、トルク伝達軸41、係合部42、連
結部15を介して先端部材10に伝達され、先端部材1
0を回転させて翼30のねじ作用により地盤中を推進さ
せ、回転駆動装置51もこれに伴って下降する。
【0019】同時に外軸用回転駆動部を、内軸用回転駆
動部と反対方向(同方向でもよい)に回転させて鋼管2
を回転すれば、鋼管2は回転駆動装置51の下降に伴っ
て回転しながら先端部材10と共に下降し、両者一体と
なって地盤中に埋設される。このとき、先端部材10の
先端開口部の大部分は鋼製翼31a,31bで閉塞され
ているので、鋼管杭1内には土砂はほとんど侵入しな
い。また、トルク伝達軸41の長さと鋼管2の長さをほ
ぼ等しくしておけば、施工時に先端部材10と鋼管2が
分離することはなく、したがって、両者の間から土砂が
侵入することもない。
【0020】鋼管杭1を所定の深さに埋設したときは、
トルク伝達軸41を施工時と反対方向に僅かに回転さ
せ、係合体44を連結部材16の空間部16aに位置さ
せると共に、外軸回転駆動部と鋼管2との連結を切離
す。ついで、図5に示すように、回転駆動装置51を引
上げれば、連結部材16と係合部42との係合が外れて
トルク伝達軸41が引き上げられ、トルク伝達装置40
は鋼管杭1から引抜かれる。これにより、鋼管杭1の埋
設を完了する。
【0021】鋼管杭1が長尺の場合は、先ず、上述の要
領で鋼管杭1(下杭)を埋設し、トルク伝達装置40は
引き抜かずにそのままとし、トルク伝達軸41が挿入さ
れた別の鋼管(中杭又は上杭)をトルク伝達軸41と共
にクレーン等で吊上げる。そして、先ず、上下のトルク
伝達軸41を接続し、ついで上下の鋼管2を溶接により
接続する。そして、接続されたトルク伝達軸41の上端
部を回転駆動装置51の内軸回転駆動部に、また、溶接
された別の鋼管2を外軸回転駆動部にそれぞれ連結し、
両者を回転させて先端部材10及び鋼管2を推進させ
る。埋設が終ったときは、前述の要領でトルク伝達軸4
1を順次引上げる。なお、この場合、鋼管内には上下の
鋼管の接続に用いた裏当てリング等の突起物がある場合
があるので、引上げ時を考慮して係合部42の大きさを
決める必要がある。
【0022】なお、本実施形態において、回転駆動装置
40の連結体43の係合体44の先端部に、破線で示す
ように、各係合体44と直交する部材44aを設けて係
合体44を逆T字状に形成してもよい。このように構成
することにより連結部15と連結して鋼管杭1をねじ込
むことは勿論、必要に応じて係合体44の部材44aを
連結部材16に引掛けて鋼管杭1を上方に持上げること
もできる。
【0023】上記の説明では、鋼管の下端部にレ字状の
取付部12を設けて先端部材10の短管11を構成した
場合を示したが、短管11は例えば図6〜図9に示すよ
うに構成してもよい。すなわち、図7に示すように、鋼
管2の肉厚とほぼ等しい板厚で、その幅(又は長さ)が
鋼管2の外周長よりやや短いか又はやや長い鋼板23を
斜めに切断して平行四辺形状の鋼板23aを製作する。
【0024】そして、この鋼板23aを矢印で示すよう
に曲げ加工して円筒状に形成し、その両端部を溶接接合
して図8に示すように構成したものである。これによ
り、短管11の下端部には、螺旋状仮想線のピッチPに
対応した段差部13によりほぼレ字状(螺旋状)の翼3
0の取付部12が形成される。この場合、短管22の外
径D2 は、鋼管2の内径D1 より若干小さく形成され
る。なお、後述の実施形態2の短管11の場合は、その
内径D3 (図2参照)を鋼管2の外径Dより若干大きく
形成する。
【0025】図9は図7の台形状に切断された鋼板23
bを曲げ加工して円筒状の短管11を構成したもので、
下端部にはピッチPの螺旋状の取付部12が形成され、
上端部はほぼ水平になっている。なお短管11を構成す
る鋼板は、平行四辺形状又は台形状に限定するものでは
なく、矩形状等、ほぼ短冊状のものであればよい。
【0026】上記のように構成した本実施形態によれ
ば、鋼管杭1を鋼管2と先端部材10とに分離し、それ
ぞれにトルクを伝達して推進させて埋設するようにした
ので、必要最小限のトルクで施工することができる。ま
た、鋼管2と先端部材10を互いに反対方向に回転する
ようにしたので、回転方向に作用するねじり力を相殺す
ることができ、これにより施工機械にかかる偏荷重を低
減することができる。さらに、鋼管杭1の先端開口部の
閉塞と推進翼の両機能を備えた鋼製翼31a,31b
が、上載構造物等による鉛直力の作用時に支持体として
機能し、大きな地盤支持力を得ることができる。
【0027】また、従来の鋼管杭の杭頭を回転する方法
では、鋼管に回転駆動装置の全トルクが加えられるた
め、それに耐えうる肉厚の鋼管が必要であった。しか
し、本実施形態においては、回転駆動装置の全トルクの
うち、先端部材10に約70%、鋼管2に約30%のト
ルクが作用すると考えられるので、鋼管2は周面を回転
するのに必要なトルク(従来工法で鋼管を回転させるの
に必要なトルクの約30%)に耐えうる肉厚の鋼管2、
すなわち、肉厚の薄い鋼管2を用いることができるの
で、経済的である。さらに、トルク伝達装置40は施工
後に鋼管杭1から引抜かれるので、何回も再使用するこ
とができる。
【0028】[実施形態2]図10は一部を断面で示し
た本発明の実施形態2の斜視図である。本実施形態は、
先端部材10を構成する短管11の内径D3 を鋼管2の
外径Dより若干大きく形成して、短管11内に鋼管2の
下部を嵌入しうるように構成し、短管11の下部内壁に
棒状の連結部材17を1個又は複数個配置して、この連
結部材17の上方にストッパ14を設けたものである。
また、トルク伝達装置40の係合部42を構成する連結
体43の周壁には、短管11に設けた連結部材17に対
応して、脚部45と腕部46とからなるほぼT字状の係
合穴44が設けられている。
【0029】本実施形態の施工方法及び作用効果は、鋼
管2の下部を先端部材10の短管11内に嵌入するこ
と、及び連結部材17を連結体43のT字状の係合部4
4に係合すること以外は、実施形態1の場合とほぼ同様
である。
【0030】[実施形態3]図11は一部を断面で示し
た本発明の実施形態3の斜視図である。本実施形態は、
鋼管2の外径Dと等しい外径D2 の短管11の上端部内
周に、その外径が鋼管2の内径D1 より若干小さい円筒
状の嵌合部材19を取付け、また、十字状の連結部材1
6の中心部に四角柱状の係止部材18を立設して先端部
材10を構成したものである。また、トルク伝達軸41
の先端部にはこれより大径の係合部42を取付け、この
係合部42に下面に開口する四角形の係合穴48を設け
て、この係合穴48を先端部材10の係止部材18に着
脱可能かつ回転不能に嵌合し、トルク伝達軸41のトル
クを先端部材10に伝達する。なお、連結部材16の中
心部に係合穴を設け、トルク伝達軸41の先端部を着脱
自在、回転不能に嵌合するようにしてもよい。
【0031】図12は本実施形態の他の例の斜視図であ
る。本例の先端部材10は、図11の連結部材16に代
えて短管11の下端部に対向してT字状の連結部20を
取付けたもので、この連結部材20の短管11の内壁か
ら中心部方向への突出長(連結部材20の厚み)は、嵌
合部材19の内壁より内側に位置している。また、トル
ク伝達軸41の先端部には、嵌合部材19の内径より若
干短いブロック状の連結体43が取付けられている。
【0032】本例においては、連結体43を斜めに挿入
して互いに反対側の側面を連結部材20に着脱可能に係
止させることにより、トルク伝達軸41のトルクを先端
部材10に伝達することができる。なお、T字状の連結
部材20に代えてブロック状の連結部材を短管11の内
壁に取付けて、この連結部材にトルク伝達軸41の連結
体43の互いに反対側の側面を当接させ、トルクを伝達
するようにしてもよい。
【0033】本実施形態は、トルク伝達装置40の係合
部42に設けた係合穴48を連結部15の係止部材18
に着脱可能に嵌合し、又は係合部42の連結体43を連
結部材20に着脱可能に係止すると共に、鋼管2の下部
を先端部材10の嵌合部材19に回転自在に嵌合し、先
端部材10及び鋼管2をそれぞれ独立して回転させるよ
うにしたもので、その他の施工方法及び作用効果は、実
施形態1,2の場合とほぼ同様である。なお、鋼管2の
下端部外周に嵌合部材19を下向きに設け、この嵌合部
材19に先端部材10の上部を回転自在に嵌合するよう
にしてもよい。
【0034】[実施形態4]図13は一部を断面で示し
た本発明の実施形態4の斜視図である。4は鋼管2の下
端部内周に取付けたリング状の摺動部材である。21は
短管11の下部内壁に対向して設けた複数(図には2個
の場合が示してある)の連結部材、22は短管11の上
端部内周に設けられ、外方に向って開口する断面コ字状
の嵌合部材で、短管11の上端部内壁に取付けられたリ
ング状部材22aと、これに接合されたL字状のガイド
部材22bとからなっている。なお、トルク伝達軸41
の先端部には、図12の例の場合と同様に、ブロック状
の連結体43が取付けられている。
【0035】次に、本実施形態の組立手順の一例につい
て説明する。先ず、鋼製翼31a,31b及び連結部材
21が取付けられておらず、上端部にリング状部材22
aが取付けられた短管11の上端部に、下端部内壁に摺
動部材4が取付けられ、この摺動部材4にガイド部材2
2bが係止された鋼管2の下端部を当接し、摺動部材4
が摺動可能な状態でガイド部材22bをリング状部材2
2aに溶接して接合する。これにより、摺動部材4は嵌
合部材22の溝内に回動可能に保持され、鋼管2と先端
部材10とは、互いに回転はするが、軸方向には抜けな
い状態で連結される。ついで、短管11の下端部内壁に
連結部材21を取付ける。最後に短管11の先端部に鋼
製翼31a,31bを取付ければ、鋼管杭1の組立てを
完了する。
【0036】本実施形態の施工方法及び作用効果は、実
施形態1〜3の場合とほぼ同様であるが、先端部材10
及び鋼管2のねじ込みにあたっては、鋼管2が軸方向に
移動したり傾いたりするおそれがないので、鉛直にかつ
確実に埋設することができる。なお、本実施形態におい
ては、摺動部材4を先端部材10の上端部に取付け、こ
れに嵌合する嵌合部材22を鋼管2の下端部に取付けて
もよく、あるいは、鋼管2の外周及び先端部材10の外
周に、これら摺動部材4又はこれに嵌合する嵌合部材2
2を取付けてもよい。
【0037】なお、本実施形態においては、例えば、連
結部材及び係合部を図11の例のような構造にし、ある
いは、連結体43の長さを嵌合部材22の内径より短く
し、さらには、連結体43とトルク伝達軸41を着脱可
能に構成するなどすれば、施工後にトルク伝達装置41
を鋼管杭1から抜取ることができる。
【0038】以上、主として本実施形態における先端部
材10と鋼管2との嵌合又は連結構造、及び先端部材1
0の連結部15とトルク伝達装置40の係合部41の例
について説明したが、本発明はこれに限定するものでは
なく、例えば、先端部材10内においてトルク伝達軸4
1の先端部を直接翼30に溶接などにより取付けるな
ど、適宜変更することができる。
【0039】[実施形態5]次に、上述の実施形態1〜
4で説明した鋼管杭1、特にその先端部材10の変形例
について説明する。なお、以下の各変形例では、各先端
部材10には連結部15を図示してないが、その下部近
傍の内壁にはすべてトルク伝達装置40との連結部15
が設けられている(以下の各実施形態においても同様と
する)。
【0040】図14は第1の変形例の主要部を示す斜視
図で、短管11の下端部に鋼製翼31a,31bを取付
けて先端部材10を構成したものである。短管11は、
図15、図16に示すように(図15は説明を容易にす
るため上下を逆にしてある)、鋼管2の外周長よりやや
長い(又は鋼管2の内周長よりやや短い)矩形状の鋼板
24の一方の長辺の中央部を、前述の螺旋状仮想線のピ
ッチPの2分の1の高さの段差部13bとして鋸歯状に
形成し、この鋼板24を曲げ加工して図15に示すよう
な円筒状に構成したもので、その下端部にはレ字状の2
つの取付部12a,12bが形成される。なお、短管1
1は2枚の四角形状の鋼板を互いにずらせて接合し、円
筒状に曲げ加工してレ字状の取付部12a,12bを形
成するなど、適宜の手段で構成することができる。
【0041】このような短管11の取付部12a,12
bに図3に示したような鋼製翼31a,31bを溶接に
より取付けて先端部材10を構成し、この先端部材10
の短管11に鋼管2を嵌合して鋼管杭1を構成する。本
変形例による鋼管杭1の施工方法及び作用効果は、実施
形態1〜4の場合とほぼ同様である。
【0042】図17は第2の変形例の斜視図で、短管1
1の下端部に四角形の鋼製翼32a,32bからなる翼
30を設けて先端部材10を構成したものである。翼3
0は、例えば、図18に示すような四角形の鋼板32を
中央から2分割した四角形の鋼製翼32a,32bから
なるので、きわめて簡単な構造のものである。そして、
この鋼製翼32a,32bを合わせた大きさは、鋼管杭
1を埋設する地盤の状態、鋼管2の外径などによって異
なるが、一般に、鋼管2の外径Dの1.5〜3.0倍程
度が望ましい。ここで、鋼製翼32a,32bの大きさ
とは、図18に示す鋼板32の対角線の長さLをいう。
【0043】本変形例による鋼管杭1の施工方法及び作
用、効果も上述の各実施形態の場合とほぼ同様である
が、本変形例においては、鋼管杭1の地盤への貫入に際
して、土砂の掘削の回転方向の側面が鋼製翼32a,3
2bの角部(最大の大きさ部)により形成されるため、
先端面部の後方の側面は掘削された地盤から離れる傾向
にある。すなわち、鋼製翼32a,32bは掘削部の後
方に逃げ面を有する。このため、掘削部後方の側面が掘
削された地盤壁面に常時接触する外周円弧状の翼を有す
る鋼管杭に比べて、貫入時の摩擦抵抗を低減することが
できる。
【0044】図19は本変形例の他の例を示すもので、
本例は、四角形状の鋼製翼32a,32bに代えて、三
角形状の鋼板を2分割し、又は四角形の鋼板を対角線で
切断して2分割した三角形状の鋼製翼33a,33bを
短管11の先端部に取付けて先端部材10を構成したも
のである。本例の機能も図17の例の場合とほぼ同様で
ある。
【0045】図20は本変形例のさらに他の例を示すも
ので、本例は、鋼製翼34a,34bを六角形の鋼板を
2分割して構成したものである。本例の機能も図17の
例の場合とほぼ同様であるが、翼30をより円形に近づ
けたことにより、四角形状の鋼製翼32a,32bと比
較して支持力特性が向上する。
【0046】上記の説明では、三角形、四角形又は六角
形の鋼板を2分割して鋼製翼を構成した場合を示した
が、例えば、八角形以上の多角形の鋼板を2分割して鋼
製翼を構成してもよい。また、上記の説明では、多角形
の鋼板を2分割して鋼製翼を構成した場合を示したが、
3分割以上に分割して鋼製翼を構成し、これを短管11
の先端部に設けた3個以上の取付部に順次取付けるよう
にしてもよい。
【0047】図21は第3の変形例の斜視図で、鋼管を
リブ付き鋼管2aで構成し、その下端部内に先端部材1
0の短管11を嵌入したものである。すなわち、例えば
圧延によって表面に複数のリブ2bが設けられた鋼板を
曲げ加工して、外周面に螺旋状のリブ2bを形成したも
のである。このリブ2bのピッチPは、前述の実施形態
1の螺旋状仮想線のピッチPと同程度になっている。本
変形例の施工方法及び作用、効果も前記各実施形態の場
合とほぼ同様であるが、地中へのねじ込みに際しては螺
旋状のリブ2bも推進に寄与するので、推進力を向上さ
せることができる。
【0048】[実施形態6]上記の各実施形態では、円
形鋼板、楕円形鋼板、四角形の鋼板等を複数等分して内
角の総和が360°の鋼製翼31a,31b等を形成
し、これを先端部材10の先端部に取付けて翼30を構
成した場合を示したが、本実施形態は、鋼製翼31a,
31b等の内角の総和を360°より小さく、又は36
0°より大きく形成したものである。図22〜図25は
本実施形態を示すもので、図22、図23は鋼製翼31
a,31bの内角の和を360°より小さくし、鋼製翼
31aと31bとの間にはすき間25が生じたものであ
る。また、図24、図25は鋼製翼31a,31bの内
角の和を360°より大きくしたもので、鋼製翼31a
と31bとの間には重なり26が生じる。なお、この場
合、例えば、鋼製翼31bの取付けにあっては、段差部
13の上部において取付部12に連続する溝12cを設
け、この溝12cに鋼製板31bの一部を嵌入すればよ
い。
【0049】発明者らが行った現場試験や数値解析など
による検討結果によれば、翼30を構成する鋼製翼31
a,31bの内角の和が320°より小さいと、鋼管杭
1のねじ込み施工の際の貫入速度が低下すると共に、埋
設後の先端支持力が低下する。また、400°を超える
と、粒径の大きい砂礫地盤では翼30の間に礫又は石が
詰って施工性が悪くなることがわかった。このようなこ
とから、翼30を構成する鋼製翼31a,31bの内角
の総和は、320°〜400°の範囲内とすることが望
ましい。
【0050】この場合、翼30を構成する各鋼製翼31
a,31bの内角をすべて等しくする必要はなく、若干
異なってもよい。また、すき間25又は重なり26を1
か所に集中する必要はなく、隣接する鋼製翼31a,3
1bの間に適宜設けてもよい。さらに、鋼製翼31a,
31bも2個に限定するものではなく、3個以上でもよ
い(本実施形態は他の実施形態にも実施することができ
る)。
【0051】[実施形態7]図26は本発明の実施形態
7の斜視図である。本実施形態は、上下の端部がほぼ平
行な円筒状の短管11aの先端開口部に閉塞部材27を
取付けて閉塞すると共に、外周に平板状の鋼製翼35
a,35bからなる翼30を設けて先端部材10を構成
したものである。短管11aは、その内径が鋼管2の外
径より若干大きく、又はその外径が鋼管の内径より若干
小さい鋼管を所定の長さに切断して構成し、その先端部
に溶接により閉塞部材27を取付けて先端開口部を閉塞
したものである。なお、短管11aは鋼板を曲げ加工し
て製作してもよく、また、その外径を鋼管2の外径とほ
ぼ等しく形成してもよい。なお、図示してないが、短管
11a内には連結部15、さらには必要に応じてストッ
パ14、嵌合部材19,22などが設けられている。
【0052】翼30は図27に示すように、外径D5
短管11aの外径D2 より大きく(例えばD5 =2
2 )、内径D6 が短管11aの外径とほぼ等しいドー
ナツ状の平鋼板35を中央から2分割して平板状の鋼製
翼35a,35bを構成したもので、この鋼製翼35
a,35bは、短管11aの外周面に想定されたピッチ
Pの螺旋状仮想線に沿って溶接により取付けられ、全体
としてほぼ螺旋状の翼30が形成される。そして、外周
に翼30を有し先端開口部が閉塞された先端部材10に
鋼管2を回転可能に嵌入若しくは嵌合し、又は連結する
ことにより、鋼管杭1が構成される。
【0053】本実施形態においては、内角の和が360
°の2枚の鋼製翼35a,35bにより翼30を構成し
た場合を示したが、ドーナツ状の平鋼板35を3等分、
4等分して、内角の総和が320°〜400°の複数枚
の鋼製翼を、全体としてほぼ螺旋状を形成するように短
管11aの外周に取付けて翼30を構成してもよい。鋼
製翼の数が多いほど螺旋形に近くなるが、実際の施工に
あたっては4枚あれば充分であり、枚数が多くなりすぎ
るとねじとしての機能が低下すると共に、翼取付け構造
上不安定になり、取付手間が増加するだけで、不経済で
ある。
【0054】図28は本実施形態の他の例を示すもの
で、図27に示す平板状の鋼製翼35a,35bを、短
管11aの外周面に、螺旋状仮想線に沿って互いに同じ
角度でかつ異なる向きに取付けたものである。なお、本
実施形態に係る翼30の取付構造は、前述の実施形態1
〜6にも実施することができる。図26、図28におけ
る翼30の取付位置は、鋼管杭1のねじ込み施工上及び
支持力性能上、短管11aの先端部から1D以内である
こが望ましい。なお、上記の説明では、短管11aに鋼
製翼35a,35bからなる1段の翼30を設けた場合
を示したが、2段又はそれ以上の複数段の翼を設けても
よい。
【0055】図29は本実施形態のさらに他の例の斜視
図である。本例においては、比較的長い短管11を用
い、その先端部に設けた取付部12に螺旋状翼36(後
述の実施形態9参照)を取付けて翼30(以下、本例で
は下段翼という)を構成すると共に、この螺旋状翼36
の上方において短管11の外周に、ピッチPの螺旋状仮
想線に沿って互いに同じ角度でかつ異なる向きに鋼製翼
35a,35bを取付けて翼30a(以下、本例では上
段翼という)を構成したものである。本例においては、
短管11の先端部に螺旋状翼36を、また上部外周には
鋼製翼35a,35bを取付けた場合を示したが、これ
ら下段翼30又は上段翼30aはこれに限定するもので
はなく、各実施形態で説明した各種の翼を適宜用いるこ
とができる。また、上段翼30aは2段以上複数段設け
てもよい。
【0056】[実施形態8]ところで、鋼管杭は、工事
完了後上載構造物の重量や地震力により鋼管杭に鉛直力
が作用すると、螺旋翼は翼下面の地盤から強い反力を受
ける。その結果、図30に示すように、螺旋翼の付け根
部に大きな曲げモーメントが生じ、これが鋼管に伝達さ
れて大きな曲げ応力が発生する。この曲げ応力は、従来
技術2の明細書にも記載されているように、鋼管の外径
が100〜200mm程度の径の小さい鋼管杭でれば実用
上大きな問題にはならない。しかしながら、広く使用さ
れている鋼管の外径が500〜600mmの鋼管杭では、
設計上大きな問題になる。
【0057】螺旋翼の外径は、従来技術1及び2に示さ
れるように、施工上あるいは支持力上、鋼管の外径の2
倍程度がよいとされている。ここで、鋼管の外径が20
0mmの鋼管杭と600mmの鋼管杭を比較する。いま、そ
れぞれの螺旋翼の外径を、鋼管の外径の2倍である40
0mm、1200mmとすると、螺旋翼の幅、すなわち(翼
外径−鋼管外径)/2は、それぞれ100mm、300mm
となる。螺旋翼に作用する単位面積当りの地盤反力が同
じとすると、螺旋翼の付け根に作用する単位周長当りの
曲げモーメントは、螺旋翼の幅の2乗に比例するので、
外径600mmの鋼管では外径200mmの鋼管に比べて約
9倍と大きくなる。このため、螺旋翼は大変厚いものが
要求される。
【0058】一方、螺旋翼の付け根近傍の鋼管には、螺
旋翼から曲げモーメントが伝達され、曲げ応力が発生す
る。鋼管に伝達される曲げモーメントの大きさは鋼管の
寸法によって異なるが、螺旋翼の付け根に生じる曲げモ
ーメントの5〜10割程度になる。例えば、外径600
mmの鋼管の場合、設計上40mm以上の厚さが必要な螺旋
翼の曲げモーメント値の5〜10割程度の曲げモーメン
トが螺旋翼の付け根近傍の鋼管に作用する。外径600
mmの鋼管の場合、一般に使用されている鋼管の肉厚は5
〜12mm程度であり、地盤反力によって生じる鋼管の曲
げ応力は上記の鋼管の設計許容曲げ応力を大きく超過す
ることになる。これに対処するために、肉厚が上記の2
〜3倍の鋼管を用いることも考えられるが、そのためコ
ストが著しく大きくなり、実用上設計不能にならざるを
得ない。
【0059】本実施形態は、鋼管杭の曲げ応力の影響が
ある部分に、前述の通常の短管の肉厚より厚い板厚の鋼
板、又は短管の強度より大きい強度の鋼板によって構成
した取付部材を使用することにより、曲げ応力の影響を
受ける部分に発生する応力を許容応力内に収めるように
したのである。図31は一部を断面で示した本実施形態
の斜視図である。本実施形態においては、短管11bを
実施形態1〜8の短管11(短管11aを含む)の肉厚
tより厚い肉厚t1 の鋼材、又は短管11bを上記短管
11の強度より大きい強度の鋼材で構成したものであ
る。
【0060】短管11bの板厚t1 は、想定される地盤
反力を考慮して、数値解析によって決定することにな
る。例えば、鋼管2の外径Dが500mm、翼30の直径
4 が1000mmで、500tの鉛直荷重が作用した場
合、通常の鋼管では、軸力のみが作用する部分では14
mmの板厚で降伏応力(2400kgf/cm2 )内に収まると
ころ、軸力と曲げモーメントの両者が作用する部分の応
力を許容値内に収めるためには、20mm程度の肉厚の鋼
管を必要とする。このため、鋼管の先端部に翼を取付け
て杭頭部にトルクを与える従来の鋼管杭においては、鋼
管の全長の肉厚を厚くしなければならないので、不経済
である。
【0061】そこで、本実施形態においては、前述のよ
うに、鋼管杭1を鋼管2と先端部材10とに分離し、曲
げモーメントが作用する部分に短管11の肉厚tより厚
い肉厚t1 の短管11b、又は短管11の強度より大き
い強度の短管を用いれば、鋼管2の全体の肉厚を厚くす
る必要がないので経済的であり、その上大きな曲げモー
メントにも十分対応できることになる。また、短管11
bは前述のようなほぼ短冊状に切断した鋼板を曲げ加工
して溶接し、あるいは鋼管を所定の長さに切断するだけ
なので、作用荷重に対応して各種サイズのものを用いる
ことができる。
【0062】本実施形態の施工方法及び作用、効果は、
上述の各実施形態とほぼ同様であるが、鋼管杭1の翼3
0に発生する曲げモーメントが伝達される部分に肉厚が
厚い又は強度の大きい短管11bを配設したので、短管
11bに生じる曲げ応力を許容値内に収めることがで
き、鋼管杭1に翼30によって生じる曲げモーメントを
伝達することがない。さらに、これにより、鋼管2に肉
厚の薄い鋼管を用いることができ、また、短管11bは
加工部分が少なく、無駄なく製作できるため、コストを
低減することができる。
【0063】[実施形態9]図32は本発明の実施形態
9の斜視図である。実施形態1〜8においては、先端部
材10を構成する短管11(以下、11aを含む)の先
端部又は外周に、平板状の鋼製翼31a,31b等を取
付けた場合を示したが、本実施形態は、図32に示すよ
うに、平板状の鋼製翼31a,31b等に代えて、螺旋
状翼36を取付けたものである。
【0064】すなわち、図33に示すように、例えば、
鋼管2の外径Dより大きい外径D7(例えば、D7 =2
D)の円形鋼板36a(又は楕円形鋼板)の中心部に小
孔36bを設け、この小孔36bから外周部まで切断し
て、短管11の下端部に設けた取付部12に対応した形
状に曲げ加工して螺旋状翼36を形成したものである。
そして、短管11の下端部近傍の内壁にトルク伝達装置
40との連結部15(図示せず)を設けて、取付部12
に螺旋状翼36を溶接接合し、鋼管杭1を構成したもの
である。なお、螺旋状翼36の中心部に設けた小孔36
bは省略してもよいが、設けた場合は、あとで閉塞する
ことが望ましい。
【0065】図34は本実施形態の他の例を示すもの
で、本実施形態は、図35に示すように、その外径が鋼
管2の外径Dより大きく、中心部に鋼管2の外径Dとほ
ぼ等しいかこれより若干大きい径の穴36dを有するド
ーナツ状の鋼板36cの穴36dから外周まで切断し、
短管11の外周に想定されるピッチPの螺旋状仮想線に
対応して曲げ加工し、螺旋状翼36を形成したものであ
る。そして、短管11の下端部近傍の内壁に連結部15
を設けてその下端開口部を閉塞部材27で閉塞する。つ
いで、螺旋状翼36を短管11の外周に想定した螺旋状
仮想線に沿って装着し、溶接して先端部材10を構成し
たものである。
【0066】上記の説明では、図33、図35に示す円
形(又は楕円形)鋼板36a又はドーナツ状鋼板36c
を1か所で切断して曲げ加工した場合を示したが、数か
所で切断してそれぞれ曲げ加工し、短管11に取付けた
ときに連続して螺旋状になるようにしてもよい。
【0067】[実施形態10]図36は実施形態10の
斜視図である。11bは前述の各実施形態の短管11
(11a)とほぼ同じ構造のものであるが、その長さが
鋼管杭1の全長の2分の1以上(2分の1以下の場合も
ある)に達するので、以下増強鋼管と呼ぶことにする。
そして、増強鋼管11cの先端部には下段翼30が取付
けられており、上部外周には上段翼30aが取付けられ
ている。
【0068】上記の説明では、増強鋼管11cの先端部
に螺旋状翼36を、また、上部外周に鋼製翼35a,3
5bを取付けた場合を示したが、これら下段翼30又は
上段翼30aはこれに限定するものではなく、各実施形
態で説明した各種の翼を適宜使用することができる。ま
た、上段翼30aは2段以上複数段設けてもよい。
【0069】本実施形態においても、前述の各実施形態
の場合と同様に、鋼管杭1内にトルク伝達軸41を挿入
し、その係合部42を増強鋼管11cの下部に設けた連
結部15と連結してトルクを伝達し、鋼管杭1を地中に
ねじ込んで埋設する。このとき、上段翼30aは鋼管杭
1の推進に寄与して推進力を向上させる。
【0070】[実施形態11]鋼管2の外径が大きくな
ると、前述のように翼30の外径も大きくなり、これに
伴って翼30の厚さも厚くなる。この結果、例えば、図
4に示すような施工機械50で鋼管杭1を地中にねじ込
む際に、先端部材10に設けた鋼製翼31a,31b等
の回転方向側の端部に地盤による大きな抵抗が加わり、
トルクが弱いと回転不能になって地中に貫入できないこ
とがある。このため、施工機械50を大型化しなければ
ならないという問題が生じる。本実施形態は、このよう
な問題を解決するために、鋼製翼31a,31b等の地
盤へのくい込み部(回転方向側の端部)を鋭角に切除し
て傾斜面を設け、これにより端部に加わる地盤の抵抗を
軽減し、地中に貫入し易くしてトルクの低減をはかった
ものである。なお、傾斜面に代えて鋼製翼31a,31
b等のくい込み部に掘削を補助するための掘削刃を取付
けてもよい。なお、鋼管杭1を地中にねじ込んで埋設す
る際、鋼製翼31a,31bの端部が変形するのを防止
するため、鋼製翼31a,31b等のくい込み部に、補
強部材を取付けてもよい。本実施形態は、他の実施形態
にも実施することができる。
【0071】[比較例]長さ:20m、外径D:500
mmの鋼管2と、短管11の長さ:0.5m、外径:48
0mm、翼の径D1 :1000mmの先端部材10とによっ
て構成した本発明の実施形態1に係る鋼管杭Aと、長
さ:20m、外径:500mm、翼の径:10000mmの
従来の鋼管杭Bとを準備した。そして、鋼管杭Aは先端
部材10をトルク伝達装置40を介して回転駆動装置5
1の内軸回転駆動部に、鋼管2はその上端部を外軸回転
駆動部にそれぞれ連結し、また、鋼管杭Bはその杭頭部
を回転駆動装置51に連結して、それぞれ通常の地盤に
ねじ込み貫入して各種の試験を行った。その結果、鋼管
杭Bは肉厚15mmの鋼管2が必要な場合でも、本発明に
係る鋼管杭Aは、肉厚が5mm程度の鋼管2であればよい
ことがわかった。
【0072】
【発明の効果】(1)本発明に係る翼付きねじ込み式鋼
管杭は、内部にトルク伝達装置が連結される連結部を有
し、先端部又は外周に翼が取付けられた短管からなる先
端部材と、先端部が先端部材の短管に回転自在に嵌合又
は連結される鋼管とによって構成し、それぞれにトルク
を伝達して翼のねじ作用により推進させて埋設するよう
にしたので、必要最小限の力で鋼管杭を埋設することが
でき、また、鋼管はほとんどトルクの伝達媒体となら
ず、このため大きな捩れが生じることはないので、肉厚
の薄い鋼管を使用することができ、経済的である。ま
た、鋼管杭の先端開口部の閉塞と推進翼との両機能を備
えた翼が、上載構造物による鉛直力の作用時に支持体と
して機能し、大きな地盤支持力を得ることができる。
【0073】(2)上記(1)のトルク伝達装置を、先
端部材にトルク伝達可能かつ着脱可能に装着しうるよう
にしたので、施工後鋼管杭から抜取ることができる。こ
のため再使用が可能で、経済的である。
【0074】(3)上記(1)又は(2)の翼を、平板
状の鋼製翼又は螺旋状翼で構成したので、ねじ込みによ
る推進力及び地盤支持力の大きい翼付きねじ込み式鋼管
杭を得ることができる。また、翼を平板状の鋼製翼で構
成した場合は、翼の製作が極めて容易である。
【0075】(4)上記(1)又は(2)の短管の先端
部にほぼレ字状の翼の取付部を設けたので、鋼製翼又は
螺旋状翼の取付けが容易である。
【0076】(5)上記(2)〜(4)の何れかの短管
を、通常の短管の肉厚より厚い肉厚又は鋼管の強度より
大きい強度の鋼材によって構成したので、翼から大きな
曲げモーメントが伝達されても鋼管杭に過大な応力が発
生することがない。また、鋼管全体の肉厚を厚くする必
要がないので、経済的である。
【0077】(6)上記(1)又は(2)のトルク伝達
装置を、トルク伝達軸と、その先端部に設けられ先端部
材に設けた連結部に連結する係止部とによって構成した
ので、連結部への着脱が容易で、施工機械のトルクを先
端部材に確実に伝達することができる。
【0078】(7)本発明に係る翼付きねじ込み式鋼管
杭の施工方法は、鋼管の先端部を翼を有する先端部材に
回転可能に嵌合又は連結し、鋼管内に挿入したトルク伝
達装置を先端部材の連結部に連結し、施工機械に搭載し
た回転駆動装置の第1の回転駆動部によりトルク伝達装
置を介して先端部材を回転させると共に、回転駆動装置
の第2の回転駆動部により鋼管を回転させ、先端部材に
設けた翼のねじ作用により先端部材及び鋼管を地盤中に
推進させて埋設するようにしたので、上記(1)と同様
の効果を得ることができる。
【0079】(8)上記(7)の鋼管杭を地盤中に埋設
したのち、トルク伝達装置を鋼管杭から引抜くようにし
たので、トルク伝達装置を何度でも使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を断面で示した本発明の実施形態1の斜視
図である。
【図2】図1の短管の斜視図である。
【図3】図1の翼の製作説明図である。
【図4】図1の鋼管杭の施工方法の説明図である。
【図5】図1の鋼管杭の施工方法の説明図である。
【図6】実施形態1の他の例の外観斜視図である。
【図7】図6の短管の製作説明図である。
【図8】短管の一例の斜視図である。
【図9】短管の他の例の斜視図である。
【図10】本発明の実施形態2の斜視図である。
【図11】本発明の実施形態3の斜視図である。
【図12】実施形態3の他の例の斜視図である。
【図13】本発明の実施形態4の斜視図である。
【図14】本発明の実施形態5であって、実施形態1〜
4の先端部材の変形例を示すの斜視図である。
【図15】図14の短管の斜視図である。
【図16】図14の短管の製作説明図である。
【図17】実施形態1〜4の先端部材の他の例変形斜視
図である。
【図18】図17の翼の製作説明図である。
【図19】図17の他の例の斜視図である。
【図20】図17の他の例の斜視図である。
【図21】実施形態1〜4の鋼管の他の例の斜視図であ
る。
【図22】本発明の実施形態6の先端部材の斜視図であ
る。
【図23】図22の底面図である。
【図24】実施形態6の他の例の斜視図である。
【図25】図24の底面図である。
【図26】本発明の実施形態7の斜視図である。
【図27】図26の翼の製作説明図である。
【図28】実施形態7の他の例の斜視図である。
【図29】実施形態7のさらに他の例の斜視図である。
【図30】翼に加わる地盤反力による鋼管の応力分布の
説明図である。
【図31】本発明の実施形態8の斜視図である。
【図32】本発明の実施形態9の斜視図である。
【図33】図32の翼の製作説明図である。
【図34】実施形態9の他の例の斜視図である。
【図35】図34の翼の製作説明図である。
【図36】本発明の実施形態10の斜視図である。
【符号の説明】
1 鋼管杭 2 鋼管 10 先端部材 11,11a,11b 短管 12 取付部 13 段差部 14 ストッパ 15 連結部 30 翼 31a,31b 鋼製翼 40 トルク伝達装置 41 トルク伝達軸 42 係合部 50 施工機械 51 回転駆動装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にトルク伝達装置が連結される連結
    部を有し、先端部又は外周に翼が取付けられた短管から
    なる先端部材と、 先端部が前記先端部材の短管に回転自在に嵌合又は連結
    される鋼管とによって構成したことを特徴とする翼付き
    ねじ込み式鋼管杭。
  2. 【請求項2】 トルク伝達装置がトルク伝達可能かつ着
    脱可能に連結部に連結されることを特徴とする請求項1
    記載の翼付きねじ込み式鋼管杭。
  3. 【請求項3】 翼を、平板状の鋼製翼又は螺旋状翼で構
    成したことを特徴とする請求項1又は2記載の翼付きね
    じ込み式鋼管杭。
  4. 【請求項4】 短管の先端部にほぼレ字状の翼の取付部
    を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の翼付き
    ねじ込み式鋼管杭。
  5. 【請求項5】 短管を、通常の短管の肉厚より厚い肉厚
    又は通常の短管の強度より大きい強度の鋼材によって構
    成したことを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の
    翼付きねじ込み式鋼管杭。
  6. 【請求項6】 トルク伝達装置を、トルク伝達軸と、そ
    の先端部に設けられ先端部材に設けた連結部に連結する
    係止部とによって構成したことを特徴とする請求項1又
    は2記載の翼付きねじ込み式鋼管杭。
  7. 【請求項7】 鋼管の先端部を翼を有する先端部材に回
    転可能に嵌合又は連結し、前記鋼管内に挿入したトルク
    伝達装置を前記先端部材の連結部に連結し、 施工機械に搭載した回転駆動装置の第1の回転駆動部に
    より前記トルク伝達装置を介して前記先端部材を回転さ
    せると共に、前記回転駆動装置の第2の回転駆動部によ
    り前記鋼管を回転させ、前記先端部材に設けた翼のねじ
    作用により該先端部材及び前記鋼管を地盤中に推進させ
    て埋設することを特徴とする翼付きねじ込み式鋼管杭の
    施工方法。
  8. 【請求項8】 鋼管杭を地盤中に埋設したのち、トルク
    伝達装置を前記鋼管杭から引抜くことを特徴とする請求
    項7記載の翼付きねじ込み式鋼管杭の施工方法。
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