JP4626113B2 - ねじ込み式鋼管杭の施工方法 - Google Patents

ねじ込み式鋼管杭の施工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ねじ込み式鋼管杭、特に、先端部を閉塞したねじ込み式鋼管杭及びその施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鋼管杭等を地盤中に貫入する際に内部に土砂が侵入するのを防止するために、先端開口部に蓋状部材を取付けて閉塞した鋼管杭又はコンクリート杭(以下、先端閉塞杭という)はいくつか提案されている。また、この先端閉塞杭の施工方法には、杭体の頭部に打撃を加えて地盤に貫入させる打撃工法、杭体を設置する地盤にあらかじめ孔を掘削してその孔に杭体を設置するプレボーリング法、あるいは、杭体の先端部近傍に取付けた翼の木ねじとしての作用により杭体を回転埋設する工法などある。さらに、先端部が開放された鋼管杭の中掘を行い、先端部のみにコンクリートを打設する発明も提案されている。
【0003】
先端閉塞杭の先端部近傍に取付けた翼の木ねじとしての作用により杭体を回転埋設する工法は、小径の鋼管杭を対象にいくつか実用化されている。
【0004】
図8は、特公平2−62648号公報に記載された従来の鋼管杭を示す側面図である。図8において、鋼管杭100は、杭本体101の下面に底板102を固設し、この底板102に掘削刃104を設けると共に、杭本体の下端部外周面にこの杭本体の外径のほぼ2倍強の外径を有する翼幅の大きいねじ込み用の螺旋翼103をほぼ一巻にわたり突設したものである。したがって、鋼管杭100を、軟弱地盤にねじ込むように回転させながら地中に押圧し、下端の掘削刃104によって杭本体101の先端に位置した土砂を掘削軟化させ、杭側面の未掘削土砂中に螺旋翼103を食い込ませて、土の耐力を反力として杭本体101を回転掘進しつつ掘削軟化した土砂を杭側面に押し出して圧縮し、無排土で地中に鋼管杭100をねじ込んで設置するようにしたものである(以上、従来技術1と称す)。
【0005】
図9は、特公平4−58850号公報に記載された従来の鋼管杭を示す側面視の断面図である。図9において、鋼管杭200は、杭本体201の下端部を掘削刃204とグラウト噴出口203を有する底板202で閉塞するとともに、杭本体201の外径のほぼ2倍の外径を有する螺旋翼205を鋼管杭の下端外周面にほぼ一巻き固着している。また、鋼管杭200を、回転埋設中及び埋設後にグラウト噴出口203よりセメントミルクを噴出して周面地盤を強化するようにしたものである。したがって、前記従来技術1と同様、無排土で地中に鋼管杭200をねじ込んで設置するとともに、回転埋設中及び埋設後にグラウト噴出口よりセメントミルクを噴出して周面地盤(杭本体201の側面に位置する周辺支持層208、および下端部に位置する根固め団塊209)を強化するようにしたものである(以上、従来技術2と称す)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術1に係る工法は、鋼管杭の外形が300mm未満の範囲で広く実用化されている。この埋設工法は鋼管の先端部が底板で閉塞されているために、比較的大きな先端支持力を確保することができるが、螺旋翼が地盤から受ける反力が大きいために、特に支持層に貫入する際、回転貫入に要するトルクが非常に大きくなるばかりでなく、貫入能率が悪くなる。発明者らの行った現場試験によると、支持層貫入に必要なトルクは、軟弱地盤貫入時のトルクの3〜5倍に増加する。
【0007】
このため、杭体を回転するために大きな能力のモータと、これを搭載するためのベースマシンが必要になると共に、杭体のねじりモーメントが大きくなって設計上必要な厚さよりも大きな厚さの鋼管が施工上必要となる場合が多い。また、ねじりに弱いコンクリート杭は適用することができない。さらに、鋼管の外径が600mmを超えると、施工に必要なトルクが大きくなりすぎて特殊な大型機械が必要にあり、実用的でない。
【0008】
従来技術2の鋼管杭の埋設工法は、杭体の先端部からセメントミルクを噴出して螺旋翼で土砂と攪拌混合するため、螺旋翼による支持層地盤の乱れは多少回復する。しかし、攪拌混合のための回転が螺旋翼だけの1方向であるため、土砂とセメントミルクとの十分な攪拌は期待できない。特に、地盤が粘性土である場合、攪拌混合は不均一になりやすい。
【0009】
また、セメントミルクを噴出しない場合に比べて回転トルクは若干低減できるものの、閉塞された杭先端部近傍の土砂が移動しにくいため、回転トルクの大幅な低減は期待できない。さらに、土砂の攪拌混合の範囲が螺旋翼部分のみであるため、螺旋翼の投影面積分の地盤支持力しか期待できない。
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、支持層への貫入が容易で、十分な地盤支持能力を発揮することのできるねじ込み式鋼管杭及びその施工方法を提供することを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するための本発明のねじ込み式鋼管杭は以下のとおりである。
[1] ねじ込み式鋼管杭において、その下端部に、下方向の力により破壊または分解する蓋体を設置する工程と、前記ねじ込み式鋼管杭を回転して地盤中に貫入する工程と、所定の深さまで貫入したところで、前記ねじ込み式鋼管杭内にバケットを挿入して、前記蓋体を下方向に押し出すことにより前記蓋体を破壊または分解する工程と、前記バケットにより、さらに地盤を掘削する工程と、前記バケットを前記ねじ込み式鋼管杭内から抜き出す工程と、前記掘削された範囲に根固めコンクリートを打設する工程を有すことを特徴とするねじ込み式鋼管杭の施工方法。
[2] 根固めコンクリートを打設する工程に先行または並行または後続して、前記ねじ込み式鋼管杭をさらに回転して貫入することを特徴とする [1]記載のねじ込み式鋼管杭の施工方法。
[3] 前記バケットにより掘削された土砂を、打設された根固めコンクリートの上に投入することを特徴とする[1]または[2]記載のねじ込み式鋼管杭の施工方法。
【0015】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
(ねじ込み式鋼管杭)
図1は本発明に係るねじ込み式鋼管杭の一実施の形態を説明する一部断面の斜視図である。図1の(a)において、1はねじ込み式鋼管杭(以下、鋼管杭1という)、2は両端部が開口した鋼管、3は鋼管2の先端部近傍の内周面に設置されためねじ、4は鋼管2の先端部近傍の外周面に設置された、略らせん状の翼である。6は鋼管2の先端開口部を閉塞する蓋体で、その外周に、めねじ3に螺合するおねじ7が設けられ、容易に鋼管2に固定することができる。また、蓋体6はコンクリート等の脆性的な物質から構成され、鋼管2に固定した際の下面側に、放射状のスリット6aが加工されている。
【0016】
したがって、下面からの地盤反力に対しては、スリット底部が圧縮され耐えられるものの、上面からの荷重に対しては、スリット底部に引張り応力が生じ、亀裂が容易に進展して蓋体6が容易に破壊する構造となっている。
【0017】
なお、本発明は放射状に配置されたスリットに限定するものではなく、井桁状に配置されてもよい、また、スリットの断面形状は、矩形でも三角でもよい、さらに、スリット部に圧縮力を伝達する詰め物を設置してもよい。
【0018】
図1の(b)は、図1の(a)のスリット付きの蓋体6を、組立式の蓋体5に変更したものである。蓋体5は、複数の略扇状板片を曲げた形状の蓋体片5aが集合して、略砲弾状を形成している。該砲弾状の底部相当位置には、円状の段差5bが形成され、段差5bが、鋼管2の先端に嵌合している。また、該砲弾状の外面には周回する溝5cが設けられ、溝5cに巻かれた鋼線5dが、蓋体片5aを該砲弾状に保持している。
【0019】
したがって、下面からの地盤反力に対しては、それぞれの蓋体片5aが鋼管2の先端に支持され、かつ、相互に押し合うから、略砲弾状を維持している。一方、上面からの荷重に対しては、蓋体片5aが鋼管2の先端から離されるとともに、鋼線5dが破断するから、それぞれがバラバラに分解される。このとき、鋼管2を逆転することにより、蓋体片5aの下方に隙間(土砂の無い空間)を設ければ、前記破断と分解が一層容易になる。
【0020】
なお、本発明は蓋体を略砲弾状に限定するものではなく、円錐状や円弧状であってもよい、また、その外面にスリットを加工してもよい、また、コンクリート等の脆性材料により形成してもよい。また、鋼線による縛着に代えて、蓋体片5a相互の当接端面に凹部または凸部を設け、これらを相互に係止してもよい。
【0021】
さらに、本発明は蓋体を鋼管を閉塞するものに限定するものではなく、鋼管を地中に貫入する際、内部への土砂侵入を防止するものであればよいから、一部が開口していてもよい。
(翼)図2は本発明に係るねじ込み式鋼管杭の一実施の形態における翼を説明する斜視図である。図2の(a)において、鋼管2の先端部近傍の外周に、扇形状の平板からなる鋼製板4a、4bを溶接により同じ高さ位置に交差して接合し、翼4を構成したものである。また、図2の(b)において、鋼管2の先端部近傍の外周に、ドーナツ状の鋼板の一か所を切断して曲げ加工して形成した螺旋翼4cを溶接により接合し、翼4を構成したものである。翼4は、その外径が鋼管2の外径の1.5〜3.0倍程度のものを用いることが望ましい。
【0022】
なお、本発明は扇形状ないし円環状に限定するものではなく、多角形状ないし外周楕円状であってもよい。また、あるいはこれらを複数に分割したものを組み合わせて形成してもよい。また、その取付け位置は鋼管の先端近傍に限定するものではなく、鋼管の先端から離れた位置等、適宜設定することができる。また、必要に応じて軸方向に複数段設けてもよい。
【0023】
[実施の形態2]
(施工方法)
図3、図4および図5は本発明に係るねじ込み式鋼管杭の施工方法の一実施の形態を、工程を追って説明する側面視の断面図であって、実施の形態1に記載した鋼管杭1を軟弱層Sと支持層Bからなる地盤に施工するものである。なお、図1で説明した実施の形態1と同じ部分には、これと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
【0024】
図3の(a)において、鋼管杭1の鋼管2の上端部を、地上に設置されたベースマシン等(図示せず)に搭載された駆動モータに取付けて回転することにより、翼4の木ねじ作用により推進力を発生させて軟弱層S中に貫入する。なお、鋼管2の上端部に代えて、鋼管2の胴部に駆動モータを取付けてもよい。
【0025】
図3の(b)において、鋼管2の下端部が、支持層Bに到達した時点で、前記回転を停止する。又はその近傍に位置させる。なお、支持層Bに到達する前、あるいは支持層Bに少し貫入した時点で、前記回転を停止してもよい。
【0026】
図3の(c)において、鋼管2の内部にバケット10を挿入し、バケット本体の先端(図中、下側面)に設置した下部掘削刃12またはバケット本体11を下方に押し下げることにより、蓋体6を破壊または分解する。このとき、鋼管2を所定の角度だけ逆転することにより、蓋体6の下方に隙間(土砂の無い空間)を設け、前記破壊または分解を容易にしてもよい。
【0027】
図4の(d)において、バケット10を回転して、下部掘削刃12により支持層Bを掘削し、掘削された土砂をバケット本体11の内部に収納する。
【0028】
図4の(e)において、バケット10を回転させながら、バケット11の側部に設置した側部掘削刃13を徐々に展開し、側部掘削刃13と下部掘削刃12が協働して支持層Bを掘削して拡底部15を造成する。このとき、掘削された土砂をバケット本体11の内部に収納する。16は、バケット本体11の内部に収納された土砂である。
【0029】
図4の(f)において、側部掘削刃13を縮径して、バケット10を地上に回収し、土砂16を地上に払い出す。そして、所定の大きさ(深さ等)の拡底部15が形成されるまで工程(e)と工程(f)を繰返す。
【0030】
図5の(g)において、鋼管2内にトレミー管18を挿入し、拡底部15内及び鋼管2の所定の高さ(全長の場合も含む)までコンクリート17を打設する。
【0031】
図5(h)において、トレミー管18を引き上げ、再度、鋼管2を回転することにより、翼4が拡底部15の中央部近傍に達するまで貫入する。なお、前記工程(c)において、鋼管2から駆動モータを取り外した場合には、工程(h)において、再度設置する。
【0032】
図5の(i)において、地上に払い出された土砂16を鋼管2内に投入する。
(ドラムバケット)
図6は、本発明に係るねじ込み式鋼管杭の施工方法の一実施の形態において使用するバケットの一実施の形態を示す側面図である。図6において、バケット10(所謂、ドラムバケット)は、ロッド9、ロッド9に固定されたバケット本体11、バケット本体11の底部および側面にそれぞれ設置された下部掘削刃12および側部掘削刃13により構成されている。
【0033】
バケット本体11は、ドラム状で内部に土砂を収納する空間を具備する。下部掘削刃12は、バケット本体11に伴い、下方にある土砂を掘削し、かつ、これをバケット本体11内に取り込む働きをする。また、側部掘削刃13は、回動支点14を支点にして倒伏起立自在であり、地上からの操作により、倒伏して拡径し、また起立して縮径する。さらに、ロッド9は一端がバケット本体11の天面に取り付けられ、他端が例えばベースマシンに搭載された駆動モータ(図示しない)に把持され、回転される。
【0034】
[実施の形態3]
(グラブバケット)
図7は、発明に係るねじ込み式鋼管杭の施工方法の一実施の形態において使用するバケットの他の実施の形態を示す側面図である。図7において、バケット20(所謂、グラブバケット)は、 ロッド21、フレーム22、スライダー23、開閉アーム24、シャベル25、掘削刃26,27により構成されている。
【0035】
シャベル25は、一対の扇状端板のそれぞれの円弧部を底板で連結したもので、その懐に土砂を収納自在で、扇状端板および底板の縁部に切削刃26、27が設置されている。また、扇状端板の要位置が、フレーム22に回動自在に設置されている。また、開閉アーム24を介してスライダー23に連結されている。したがって、地上からロッド21を操作することにより、スライダー23が上昇すると、シャベル25は開き、一方、スライダー23が降下すると、シャベル25は閉じることになる。
【0036】
したがって、前記実施の形態2のおけるドラムバケット10に代えて、グラブバケット20を用いることができる。このとき、図3の(c)および図4の(d)から(f)の工程は、以下のよう読みかえることになる。
【0037】
工程(c)において、鋼管2の内部にグラブバケット20を挿入し、シャベル25の先端(図中、下側面)により、蓋体6を破壊または分解する。
【0038】
工程(d)において、スライダ23を持ち上げて、グラブバケット20を降下させ、掘削刃26、27を土砂に食込ませた後、スライダ23を押し下げてシャベル25を閉じて、掘削と掘削した土砂16をシャベル25の内部に収納する。
【0039】
工程(e)において、グラブバケット20を地上に引き上げ、土砂16を地上に払い出し、さらに、工程(d)と同じ要領で支持層Bを掘削して拡底部15を造成する。
【0040】
工程(f)において、グラブバケット20を地上に回収し、土砂16を地上に払い出す。そして、所定の大きさ(深さ等)の拡底部15が形成されるまで工程(e)と工程(f)を繰返す。
【0041】
なお、本発明はバケットを前記ドラムバケット10やグラブバケット20に限定するものではなく、その他の掘削装置を用いてもよい。
【0042】
【実施例】
次に、実施の形態1に係る実施例について説明する。
【0043】
ねじ込み式鋼管杭1は、外径1000mm、板厚12mm、長さ31mの鋼管2の先端部外周に、外径1800mm、長内径1008mm、短内径1000mm、板厚40mmのドーナツ状の鋼板を2分割した平板を、同じ高さ位置に交差して溶接により接合し、翼4を構成した。また、鋼管2の先端内周面にめねじ3を加工した。
【0044】
また蓋体6は、厚さ50mmの円形コンクリートブロックであって、外周にめねじ3に螺合するおねじ7を有す。また、一方の面には、放射状に複数のスリット(幅5mm、深さ20mm)が加工され、該スリットには、モルタルが挿入されている。該モルタルはコンクリートブロックと完全に一体化していないため、スリット部に引張り力が作用すると、両者の界面が剥離するものである。
【0045】
なお、施工する地盤は、地表面から23mまではN値3の軟弱層、23〜32mまではN値7の軟弱層、それ以深はN値50の支持層であった。
【0046】
前記施工工程に従って、地表からの深さ35m、最大外径2000mmの拡底部15を掘削した。また、トレミー管18によるコンクリート17の打設高さは、拡底部15の底部から4mであった。ついで、鋼管2を回転させ、その先端部が拡底部15の中央部の近傍に達するまで貫入し、翼4を拡底部15内に配置した。
【0047】
以上より、少ない排土で低振動かつ低騒音で大径の翼付き鋼管杭を短時間で地盤中に設置し、また、下部を拡底してコンクリートを打設することにより、翼の存在と相俟って大きな先端支持力を得ることができた。特に、支持層をドラムバケットにより掘削するため、鋼管を回転するベースマシンの駆動モータを大型にする必要が無かった。
【0048】
【発明の効果】
以上述べた本発明のねじ込み式鋼管杭およびその施工方法によれば、以下のような顕著な効果が得られる。
1.ねじ込み式鋼管杭の先端に、破壊または分解自在な蓋体を設置する構造としたため、軟弱層においては鋼管杭自体の回転により貫入し、支持層においては、鋼管杭内に装入したバケットにより拡底部を形成することができるから、鋼管杭自体を回転する回転装置の駆動モータを大きくする必要がない。
2.また、比較的薄肉のまま、大径のねじ込み式鋼管杭を施工するとができる。
3.バケットにより形成された拡底部にコンクリートを打設し、その中に、ねじ込み式鋼管杭を回転して貫入するから、貫入作業が容易である。
4.また、翼が拡底部に打設されたコンクリート内に配置されるから、少ない量のコンクリートで大きな先端支持力を得ることができる。
5.さらに、その内部にコンクリート打設した後、バケットにより掘削した土砂をねじ込み式鋼管杭の内部に戻すから、無廃土で施工を完了することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るねじ込み式鋼管杭の一実施の形態を説明する一部断面の斜視図である。
【図2】図2は本発明に係るねじ込み式鋼管杭の一実施の形態における翼を説明する斜視図である。
【図3】本発明に係るねじ込み式鋼管杭の施工方法の一実施の形態を、工程を追って説明する側面視の断面図である。
【図4】本発明に係るねじ込み式鋼管杭の施工方法の一実施の形態を、工程を追って説明する側面視の断面図である。
【図5】本発明に係るねじ込み式鋼管杭の施工方法の一実施の形態を、工程を追って説明する側面視の断面図である。
【図6】本発明に係るねじ込み式鋼管杭の施工方法の一実施の形態において使用するバケットの一実施の形態を示す側面図である。
【図7】発明に係るねじ込み式鋼管杭の施工方法の一実施の形態において使用するバケットの他の実施の形態を示す側面図である。
【図8】従来の鋼管杭を示す側面図である。
【図9】従来の鋼管杭を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ねじ込み式鋼管杭
2 鋼管
3 めねじ
4 略らせん状の翼である
4a 鋼製板
4b 鋼製板
4c 螺旋翼
5 蓋体、
5a 蓋体片
5b 段差
5c 溝
5d 鋼線
6 蓋体、
6a スリット
7 おねじ
9 ロッド
10 バケット
11 バケット本体
12 下部掘削刃
13 側部掘削刃
15 拡底部
16 土砂
17 コンクリート
18 トレミー管
20 バケット
21 ロッド
22 フレーム
23 スライダー
24 開閉アーム
25 シャベル
26 掘削刃
27 掘削刃
B 支持層
S 軟弱層
B 支持層

Claims (3)

  1. ねじ込み式鋼管杭において、その下端部に、下方向の力により破壊または分解する蓋体を設置する工程と、前記ねじ込み式鋼管杭を回転して地盤中に貫入する工程と、所定の深さまで貫入したところで、前記ねじ込み式鋼管杭内にバケットを挿入して、前記蓋体を下方向に押し出すことにより前記蓋体を破壊または分解する工程と、前記バケットにより、さらに地盤を掘削する工程と、前記バケットを前記ねじ込み式鋼管杭内から抜き出す工程と、前記掘削された範囲に根固めコンクリートを打設する工程を有すことを特徴とするねじ込み式鋼管杭の施工方法。
  2. 根固めコンクリートを打設する工程に先行または並行または後続して、前記ねじ込み式鋼管杭をさらに回転して貫入することを特徴とする請求項1記載のねじ込み式鋼管杭の施工方法。
  3. 前記バケットにより掘削された土砂を、打設された根固めコンクリートの上に投入することを特徴とする請求項1または2記載のねじ込み式鋼管杭の施工方法。
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