JP4495443B2 - 同期モータとその回転制御方法、及び、同期モータ用インバータ - Google Patents

同期モータとその回転制御方法、及び、同期モータ用インバータ Download PDF

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Description

本発明は、交流巻線を巻装した固定子の内部に回転可能に装着された回転子を備えてなる同期モータとその回転制御方法、及び、そのための同期モータ用インバータに関し、特に、当該固定子を構成する各電極の表面と共に、これら電極に対向する前記回転子の表面にも、それぞれ、複数の歯部を形成し、かつ、前記固定子の電極に巻装された巻線には、インバータからの交流電圧を印加して所望の特性を得ることが可能な同期モータとその回転制御方法、及び、そのための同期モータ用インバータに関する。
従来、ポンプやファンを負荷として回転駆動する場合には、例えば、以下の特許文献1などにより知られるように、クライオポンプの冷凍機などの負荷を所定の回転速度で回転駆動するため、同期モータからなる駆動装置で構成されたクライオポンプ運転装置が広く利用されている。そして、かかる従来技術によれば、上記同期モータを、商用の50Hzの電源を利用しながら、電源周波数を可変して所望の周波数で運転するため、周波数変換機(所謂、インバータ)を利用して周波数変換することは、既に知られている。
また、一方、交流電動機である汎用の同期モータとしては、巻線を備えた回転子構造あるいは永久磁石構造のものと共に、永久磁石を利用し、回転子の表面に回転軸方向に複数の溝を形成して歯部を形成してなる回転子を利用した多極構造の同期モータも既に知られている。なお、かかる歯部を形成してなる回転子は、広く、所謂、ステッピングモータにおいても採用されている回転子の構造であるが、特に、近年における抗磁力の高い希土類磁石(ネオジウム、サマリウム・コバルト等)の発見により、同一体格からより高いトルクを得ることが可能となり、かつ、比較的大量にかつ安価に製造できることから、幅広く利用されてきている。
加えて、誘導電動機に対しては、トランジスタブリッジ等により構成されたインバータを制御して、低速時における特性の改善を図ることの可能なインバータの電圧制御装置も、例えば、以下に示す特許文献2等により、種々知られている。すなわち、上記の従来技術では、一般的に、定格負荷を満足するためのV/F比(=φ)一定の制御方式において、特に、低速時におけるトルクの不足を解消するため、通常周波数を下げた時のV/F比率を上昇させると共に、負荷の特性に合わせ、負荷のトルクに関係して誘導電動機端子電圧を調整して、より効率の優れ、かつ、負荷特性に適合したインバータの電圧制御装置を提供するものである。
実公平1−14775号公報 特開昭57−180395号公報
しかしながら、上述したように、通常のインバータを利用して誘導電動機や汎用の同期モータへの供給電圧を制御する場合には、一般的に、定格負荷を満足するためのV/F比(=φ)一定の制御方式が主流となっている。しかしながら、特に、上述したように、固定子電極の表面に複数の回転軸方向の歯部を形成すると共に、永久磁石を利用した回転子の表面にも回転軸方向の複数の歯部を形成してなる回転子を利用した構造の同期電動機に対し、インバータを利用して駆動用の交流供給電圧を制御しようとする場合、必ずしも十分な特性を得ることが出来なかった。なお、これは、特に上述したインバータを利用した電圧制御は、主に、誘導電動機や同期モータへの供給電圧の制御を目的としたものであり、そのため、必ずしも、上記構造の電動機にも適合するものでないことに起因するものと思われる。
そこで、本発明では、上述した構成の交流電動機、特に、固定子を構成する各電極の表面に複数の歯部を形成すると共に、その内部に回転可能に装着される回転子の対向表面にも複数の歯部を形成して構成され、かつ、前記固定子を構成する交流巻線に対しインバータによって所定の電圧−周波数特性の駆動電圧を供給して運転される同期モータについて、その特性を種々実験・検討し、その結果、得られた当該同期モータに固有の特性に基づいて、当該同期モータに対してインバータによって供給される電圧を制御する新たな方法を提供し、更には、かかる制御方法を利用して優れた特性を得ることが可能な同期モータとそのための同期モータ用インバータとを提供することを目的とするものである。
特に、本発明者等による種々の実験によれば、上述した同期モータでは、通常、誘導電動機において採用されるインバータ特性、所謂、原点を通るV/F比(=φ)一定の制御方式により所定の交流電圧を供給した場合においても、所定の特性を得ることが出来る。しかしこのV/F比(=φ)一定の制御では、加減速時に電圧の制約を受けるために電動機のトルクが低くなり、定格トルクの性能が発揮できないため脱調に至る場合もあった。また、実験によれば、電源周波数の広い範囲において上記V/F比(=φ)一定の制御を越える電圧を供給しても、通常の同期機や誘導機で発生する一次電流の過剰な増加に伴う一次コイルの焼損を生じることなく、一次電流を上昇させることが可能であり、かつ、むしろ、それにより十分な脱出トルクを得ることが可能であることが分かった。
一方、上述した同期モータでは、通常、汎用の同期機考慮必要、所謂、脱調現象が生じ易い。加えて、急な加速時や減速時においても脱調現象が生じてしまうことが認識された。
そこで、本発明では、上述の本発明者等による新たな認識に基づいて、特に、固定子を構成する各電極の表面に複数の歯部を形成すると共に、その内部に回転可能に装着される回転子の対向表面にも複数の歯部を形成して構成され、かつ、前記固定子を構成する交流巻線に対しインバータによって所定の電圧−周波数特性の駆動電圧を供給して運転される同期モータについて、その運転状態において脱調現象が生じ難く、加えて、急な加減速時においても脱調現象が生じ難い同期モータとその回転制御方法、さらには、そのための同期モータ用インバータを提供することを目的とする。
本発明によれば、上記の目的を達成するため、まず、交流巻線を巻装した固定子と、前記固定子の内部に回転可能に装着された回転子とを備えた同期モータの回転制御方法であって、前記同期モータは、前記固定子を構成する各電極における前記回転子との対向表面に複数の歯部を形成し、かつ、前記回転子を永久磁石により形成すると共に、前記固定子の電極との対向表面にも、前記歯部の円周方向の幅とほぼ同じ幅で、複数の歯部を形成し、さらに、前記固定子の電極に巻装された交流巻線には、インバータから所定の電圧−周波数特性を有する交流電圧を供給するものにおいて、前記インバータから供給する交流電圧の電圧−周波数特性を、所定の定格周波数以下の周波数域での少なくとも一部において、前記同期モータの脱出トルクが、当該所定の定格周波数における定格脱出トルク以上となるように設定した同期モータの回転制御方法が提供される。
また、本発明では、前記の同期モータの回転制御方法であって、前記インバータから供給する交流電圧の電圧を、前記同期モータの加減速時に増加するものが提供されており、その場合、前記インバータの周波数の変化に基づいて前記同期モータの加減速時を検出することが好ましい。
さらに、本発明によれば、やはり前記の同期モータの回転制御方法であって、前記同期モータへ供給される電流の増加時に、前記インバータから供給する交流電圧の電圧を増大する同期モータの回転制御方法が提供されている。
また、本発明によれば、やはり上記の目的を達成するため、交流巻線を巻装した固定子と、前記固定子の内部に回転可能に装着された回転子とを備えた同期モータであって:前記固定子は、複数の電極により構成されると共に、前記回転子との対向表面には複数の歯部が形成され、かつ、各電極の周囲には交流巻線が巻装されており;前記回転子は、永久磁石により形成されると共に、前記固定子の電極との対向表面には、前記固定子の歯部の円周方向の幅とほぼ同じ幅で複数の歯部が形成されており;更に、前記固定子の電極に巻装された前記交流巻線に交流電圧を供給するインバータを備えており;前記インバータから供給される交流電圧の電圧−周波数特性は、所定の定格周波数以下の周波数域での少なくとも一部において、前記同期モータの脱出トルクが、当該所定の定格周波数における定格脱出トルクより以上となるように設定されている同期モータが提供される。
加えて、本発明によれば、上記の同期モータであって、前記インバータから供給される交流電圧は、前記同期モータの加減速時に増加するように設定されている同期モータが提供される。さらに、本発明によれば、上記の同期モータであって、前記インバータから供給される交流電圧は、前記同期モータへ供給される電流の増加時に増大するように設定されている同期モータが提供される。
さらに、本発明によれば、やはり上記の目的を達成するため、交流巻線を巻装した固定子と、前記固定子の内部に回転可能に装着された回転子とを備えており、前記固定子を構成する各電極における前記回転子との対向表面に複数の歯部を形成し、前記回転子を永久磁石により形成すると共に、前記固定子の電極との対向表面にも、前記歯部の円周方向の幅とほぼ同じ幅で、複数の歯部を形成してなる同期モータにおいて、前記固定子の電極に巻装された交流巻線に交流電圧を供給するためのインバータであって、前記交流巻線に供給する交流電圧の電圧−周波数特性を、所定の定格周波数以下の周波数域での少なくとも一部において、前記同期モータの脱出トルクが、当該所定の定格周波数における定格脱出トルクより以上となるように設定した同期モータ用インバータが提供される。
また、本発明によれば、上記の同期モータ用インバータであって、前記交流電圧の電圧を、前記同期モータの加減速時に増加するインバータが提供される。加えて、本発明によれば、上記の同期モータ用インバータであって、前記同期モータへ供給される電流の増加時に、供給する前記交流電圧の電圧を増大するインバータが提供される。
なお、本発明では、上記の同期モータ、その回転制御方法、及び、同期モータ用インバータにおいて、前記脱出トルクが当該定格周波数における定格脱出トルク以上となる周波数域が、当該定格周波数を含めて、当該規定周波数より低い全領域における少なくとも20%以上の領域を占めるように、前記インバータから供給する交流電圧の電圧−周波数特性を設定し、又は、前記インバータから供給する交流電圧の電圧−周波数特性は、更に、所定の定格周波数以下の周波数域において、前記電圧と前記周波数とが比例していることが好ましい。
また、本発明では、上記の同期モータ、その回転制御方法、及び、同期モータ用インバータにおいて、前記インバータが交流電圧を供給する前記同期モータの前記回転子の電極との対向表面に形成された歯部は、スキュウーされており、又は、前記同期モータの前記回転子の表面に形成された歯部の数は、36〜200個であることが、そして、前記同期モータは、三相同期モータであることが好ましい。
即ち、上述した本発明になる同期モータ、その回転制御方法、及び、同期モータ用インバータによれば、上記の構成の同期モータにおいて、その交流巻線に対しインバータによって所定の電圧−周波数特性の駆動電圧を供給して運転しても、脱調現象が生じ難く、加えて、急な加減速時においても脱調現象が生じ難い同期モータとその回転制御方法、更には、同期モータ用インバータを提供することが可能となるという優れた効果を発揮する。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を用いて詳細に説明する。
まず、添付の図1は、本発明の一実施の形態になる三相同期モータの全体構成を示すための断面図(軸方向の断面)である。
この図1において、符号10は、例えば、鉄等の金属からなる円筒形状の金属製のハウジングであり、その内部には、例えば、珪素鋼鈑を所定の形状で打ち抜いて積層してなる固定子20が取り付けられている。また、図中の符号21は、後にも説明するが、この固定子20に形成された複数の磁極の周囲に巻装された巻線を示している。そして、この固定子20の内部に形成された円筒状の空間内には、外形が略円筒形状の回転子30が、ハウジング10の両端に固定されるエンドブラケット11、12の中央部に取り付けられた一対のボールベアリング13、14を介して、回転可能に取り付けられている。また、図中の符号25は、この固定子20の中心に固着して挿入された出力軸を示しており、符号15は、この三相同期モータに三相交流を供給するリード線である。
次に、添付の図2は、上記三相同期モータにおける、上記図1の矢印A−A’で示す部位での断面を示している。すなわち、この断面図からも明らかなように、上記三相同期モータの固定子20側には、全12個の磁極(ステータポール)22、22…が形成されており、そして、これらの磁極22、22…の周囲(即ち、その間に形成されたスロット)には、添付の図4(a)に示す結線方式により、三相の交流巻線21U、21V、21Wが、それぞれ、巻装されている。すなわち、添付の図5(a)には、上記12個の磁極22、22…に巻装される三相交流巻線の回路図が、そして、図5(b)には、巻線を含めた固定子20の断面構造が示されている。なお、図中の符号Nは、巻線の中性点を示しており、符号15は三相のリード線を、更に、符号UはU相のリード線を、VはV相のリード線を、そして、WはW相のリード線をそれぞれ示している。
また、上記図2及び上記図4(b)からも明らかなように、上記三相同期モータの各磁極22の表面(即ち、上記回転子30との対向面)には、それぞれ、3本の溝23、23…が回転軸方向に形成されており、これにより、各々の磁極の表面には、4本の歯部24、24…がそれぞれ形成されている。
一方、上記の回転子30は、添付の図3によりその外観を示すように、外形略円筒状に形成されており、その外周面には、やはり、複数の溝31、31…がその回転軸方向に沿って形成されており、これにより、その外周表面に複数の歯部32、32…を形成している。なお、この回転子30は、所謂、ハイブリッドと呼ばれる構造のものであり、上記図1の断面図からも明らかなように、その内部に円筒形状の永久磁石33を回転軸方向に磁極(N極、S極)を対向して配置し、その周囲には、やはり、珪素鋼鈑を所定の形状で打ち抜いて積層して固定して形成されている。ところで、この図3に示した回転子30は、1個の永久磁石33の周囲に珪素鋼鈑を前後に取り付けてなる構造を示しており、他方、上記図1に示した回転子30の構造は、上述した単位構造を複数段、具体的には2段、その回転軸方向に接続した、所謂、多段構造の回転子を示している。なお、この回転子30の段数は、通常、1〜4の範囲において、要求される出力特性などを考慮し、適宜、決定されるものである。
すなわち、このようなハイブリッド構造の回転子30によれば、上記図1に破線の矢印で示す様に、その回転軸方向の前後方向に、磁路を形成することが出来る。なお、上記の図3において、これら回転子30の外周面において前方と後方にそれぞれ形成されている歯部32、32…は、互いに1/2ピッチだけずれて形成されている。即ち、前方において歯部32となっている部分は、その後方側では溝31として形成されている。そして、本実施の形態では、回転子30の外周に形成された歯部32、32…(又は、溝31、31…)の数は、その前方及び後方に形成された数を合計して、略36個〜200個程度となっている。また、好ましくは、この歯部32(溝31)を僅かな角度だけ傾斜して形成し、所謂、スキュー構造とすることによれば、特に、コギングを低減して、滑らかな出力トルクを得ることが可能となる。さらに、この歯部32又は溝31の断面形状は、矩形、円形、又は、楕円形状でもよい。
なお、上記固定子20側に形成した歯部24、24…と、上記回転子30側に形成した歯部32、32…との関係は、上記の図2にも示すように、それぞれ、略同様の寸法(ピッチ)で形成されると共に、その周囲の1/4周(90度)に対して1/2ピッチ分だけずれるように形成されている。
次に、本発明者等による種々の実験によって得られた結果により提案される、上記三相同期モータにおいて十分な脱出トルクを得ることが可能となる制御方法について、添付の図5〜図7を参照しながら説明する。
まず、図5(a)及び(b)に示すグラフにおいて、その横軸には、上記三相同期モータにおいて、その固定子20を構成する12個の磁極(ステータポール)22、22…の周囲に巻装された三相の交流巻線21U、21V、21Wへ供給される交流電圧の周波数である、所謂、電源周波数(Hz)が示されている。一方、図5(a)のグラフでは、その縦軸には、上記三相交流巻線21U、21V、21Wへ供給される交流電圧の電源電圧(所謂、電圧−周波数特性)が示されており、他方、図5(b)のグラフでは、その縦軸には、得られる脱出トルク(N・m)が、それぞれ、示されている。また、この例では、例えば80Hzを定格周波数(f)としており、この時の脱出トルクを「定格脱出トルク」と言う。
上記のグラフにおいて、まず、実線Aで示すように、定格周波数以上の領域では、電源電圧を一定(定格電圧)に維持すると共に、この定格周波数f以下の領域での電源電圧を、特性曲線の傾斜角を小さくし、即ち、周波数の上昇に比例しながら増大すると共にその全体を上方に引き上げた(図中の矢印を参照)電圧−周波数特性により、上記の交流同期モータを駆動した。なお、グラフには、参考のため、一般的な、V/F比(=φ)一定の制御方式による特性曲線を一点鎖線Bで示している。その結果、図5(b)において実線Cで示すように、得られる脱出トルクは、定格周波数f以下の領域でも、上記定格脱出トルクよりも大きな値となった。なお、このグラフには、参考のため、上記V/F比(=φ)一定の制御方式による得られる脱出トルクが一点鎖線Dで示している。なお、この時、一次電流の過剰な増加に伴う一次コイルの焼損を生じることはなかった。その結果、電源周波数の広い範囲、特に、上記定格周波数f以下の全領域において、十分な脱出トルクを得ることが可能となる。換言すれば、広い回転速度範囲で、脱調することなく、安定した回転速度特性を得られる。
なお、上記図5(a)のグラフにおいて、実線A’は、上述のように、定格周波数f以下の領域での電源電圧を更に上方に引き上げ、ほぼ、周波数にかかわらず一定(定格電圧)にした場合を示している。そして、この時に得られる脱出トルクを、図5(b)の実線C’により示している。即ち、上記実線Aをより上方に引き上げることにより、より大きな脱出トルクが得られることが分かる。これにより、電源の周波数−電圧特性を、図5(a)中に斜線で示した実線A−A’の間の領域で、適宜、設定することにより、図5(b)中に斜線で示した領域C−C’内になるように設定することが出来る。即ち、定格周波数f以下の領域でも、上記定格脱出トルク値よりも大きな脱出トルクを維持するように設定することが可能であることが分かる。
なお、本発明では、上記のように特性曲線の傾斜角を小さくして電圧−周波数特性を上方に移動する方法を示したが、しかしながら、本発明はこれにのみ限定されるものではない。例えば、添付の図6(a)及び(b)にも示すように、一般的な電圧−周波数特性Bを、上記定格周波数f以下の領域の低周波数fまで移動させる(図の矢印を参照)ことによっても、上記と同様に、定格周波数f以下の領域でも、上記定格脱出トルク値よりも大きな脱出トルクを維持するように設定することが可能となる。また、添付の図7(a)にも示すように、一般的な電圧−周波数特性Bを、その傾斜角度の異なる複数の直線(曲線でもよい)を組み合わせることによっても、図7(b)に示すように、上記定格周波数f以下の周波数域において、所望の低周波数fまで、上記定格脱出トルクとほぼ同等の脱出トルクを得るようにすることも可能である。
なお、上記図6及び図7に示した例では、定格周波数f以下の領域において、上記定格周波数f含んでそれ以下の所望の低周波数fに至るまで、上記定格脱出トルク値と同等又はそれよりも大きな脱出トルクを発生させることが出来る。なお、この所望の低周波数fは、同期モータの負荷等によっても、適宜、設定されるものであるが、一般的に、以下の数式により示される定格周波数f以下の全領域に対して占める割合rが、例えば、20%程度又はそれ以上(100%)となるように設定することが好ましい。
r=(f−f)/f
加えて、本発明では、例えば、添付の図8にも示すように、周波数の増大に伴って所定の定格電圧に達するまでの特性曲線AAに対して、定格周波数以下の領域においては、その傾斜角度の異なる(小さい)特性線BB、CC、又は、DDに基づいて運転する方式を適用することも可能である。なお、この時にも、上記と同様、傾斜角度の異なる特性線を適宜設定することによれば、電源周波数の広い範囲において、十分な脱出トルクを得ることが可能となり、換言すれば、広い回転速度範囲で、脱調することなく、安定した回転速度特性を得られる。
一方、上述したように、上記三相同期モータでは、通常、同期機考慮必要、所謂、脱調現象が生じ易く、加えて、急な加速時や減速時においても脱調現象が生じてしまうことが認識された。そこで、以下には、かかる急激な加減速時においても、脱調することなく、安定した回転速度特性を得られる本発明になる制御回路について説明する。なお、この制御回路は、所謂、インバータ回路を利用した制御回路であり、上記にその詳細な構造を説明した三相同期モータ100に対して交流電力を供給してその回転速度や出力トルクを制御するものである。
添付の図9に示すように、この制御回路は、基本的には、外部からの速度指令(SP)を入力として周波数信号Fと電圧信号Vとを出力するINV制御回路200と、このINV制御回路200からの周波数信号Fと電圧信号Vとに基づいて、所定のV−F(電圧−周波数)特性カーブを生成するV−F生成回路300と、このV−F生成回路300からの出力(V−F特性カーブ)に基づいて、所定の周波数でかつ所定の電圧を有する三相交流電力を上記三相同期モータ100に供給するPWM(Pulse Width Modulation)回路400とから構成されている。
さらに、この制御回路では、上記INV制御回路200と上記V−F生成回路300との間に加算器250を備えると共に、更には、上記三相同期モータ100が加速中であることを検出してその旨の信号(加速中信号)ACCを出力する加速中信号発生回路600と、そして、加速中信号ACCを入力して、電圧の加算分の信号、ΔV信号を出力するΔV生成回路700とを備えている。そして、上記加算器250の一方の入力には、上記INV制御回路200からの出力Vが入力されると共に、その他の入力には、上記ΔV生成回路700の出力であるΔVが入力されている。また、この加算器250の出力(即ち、V+ΔV)は、上記V−F生成回路300へ入力されている。また、図中に破線で示すように、回転電機が加速中であることを検出して加速中信号を出力する加速中信号発生回路600へは、上記V−F生成回路300からの出力である周波数信号Fの一部が入力されている。
上記にその構成を詳細に説明した制御回路における、特に、ΔV生成回路700の詳細が添付の図10に、加えて、その制御動作を説明するための信号波形図が、添付の図11に示されている。
まず、ΔV生成回路700では、図10にも示すように、上記INV制御回路200からの周波数信号Fを入力として、予め設定された所定の関数(例えば、反比例など)に基づいて、上記ΔV信号を発生する、所謂、関数発生器702を備えている。その出力であるΔV信号は、スイッチ素子SWを介して上記加算器250へ出力される。一方、このスイッチ素子SWは、その開閉を開閉制御回路703により制御されている。なお、上記関数発生器702は、例えば、ROM等のメモリ内に、所定の関数を、予めテーブルとして記憶して構成することが出来る。
次に、添付の図11を参照しながら、上記の制御回路における急加速時の動作について説明する。なお、ここでは、上記INV制御回路200に対して外部から入力される速度指令SPが、時間t1〜t2の期間において、SP1〜SP2へ上昇した場合の動作について説明する。
上記の速度指令SPの上昇に伴い、上記INV制御回路200(図9を参照)は、所定の電圧―周波数特性に基づいて、周波数信号Fと電圧信号Vとを出力する。なお、この時の周波数信号Fが図11(a)に示されている。そこで、上記加速中信号発生回路600は、この周波数信号Fの上昇を捕らえ(例えば、周波数信号Fを微分する)、加速中信号ACCを生成する。即ち、図11(b)に示すように、加速中であることを検出すると、加速中信号ACCは、オフ状態(ローレベル)からオン状態(ハイレベル)へ変化する。
続いて、上記加速中信号ACCがオフ状態(ローレベル)からオン状態(ハイレベル)へ変化したことに伴い、上記ΔV生成回路700の開閉制御回路703(図10を参照)の働きにより、上記スイッチ素子SWが閉じられ、関数発生器702により発生されたΔV信号がスイッチ素子SWを通って上記加算器250へ出力されることとなる。なお、この関数発生器702から発生されたΔV信号を、図11(c)に示す。なお、この関数発生器702から発生されるΔV信号は、例えば、実線で示すように所定のカーブ(上記関数発生器702の関数で定まる)で減少し、又は、破線のように所定の勾配で直線的に減少するものであってもよい。その結果、上記三相同期モータ100へ供給される交流電圧値は上昇することとなり、即ち、加速中における電動機のトルク出力を増大させることとなる。また、ここでは図示しないが、上記三相同期モータを急減速する時においても、上記と同様にして交流電圧値を上昇することにより、電動機のトルク出力を増大させ、もって、脱調から防止することが可能となる。
更に、添付の図12には、特に、三相同期モータを、インバータ装置で回転駆動する場合に生じやすい脱調から防止するための制御回路の変形例が示されている。なお、この変形例においても、基本的には、外部からの速度指令(SP)を入力として周波数信号Fと電圧信号Vとを出力するINV制御回路200と、このINV制御回路200からの周波数信号Fと電圧信号Vとに基づいて、所定のV−F(電圧−周波数)特性カーブを生成するV−F生成回路300と、このV−F生成回路300からの出力(V−F特性カーブ)に基づいて、所定の周波数でかつ所定の電圧を有する三相交流電力を上記三相同期モータ100に供給するPWM(Pulse Width Modulation)回路400とから構成されている。
但し、この変形例では、図からも明らかなように、上記三相同期モータ100への電流を、例えば、変流器(CT)を利用した電流検出器800等で検出し、ΔV生成回路700’では、この検出した電流iを入力として、予め設定された関数に基づいて、ΔVを発生する。すなわち、図からも明らかなように、このΔV生成回路700’は、検出電流iが所定の閾値ithを越えた場合、所定の電流値までは、当該検出電流iに比例したΔVを発生すると共に、上記所定の電流値を越えた場合には、一定のΔVを発生する。
なお、この発生したΔVは、上記加算器250の他方の入力端に入力されてINV制御回路200からの出力Vに加算され、もって、上記V−F生成回路300を介して、三相同期モータの急加減速時において、供給する交流電圧値を上昇することによって電動機のトルク出力を増大させ、脱調から防止することは、上記の制御回路と同様である。また、上記のΔV生成回路700’も、上記した関数発生器702と同様に、例えば、ROM等のメモリ内に、所定の関数を、予めテーブルとして記憶して構成することが出来ることは明らかであろう。
本発明の一実施の形態になる三相同期モータの全体構成を示すための回転軸方向における断面図である。 上記三相同期モータの全体構成を示すための、上記図1のA−A’断面図である。 上記三相同期モータの回転子の構造の一例を示す斜視図である。図である。 本発明になる同期モータの固定子における三相交流巻線の巻装方式を示す図である。 本発明になる同期モータの回転制御方法を説明するための電圧−周波数特性曲線と脱出トルク特性曲線を示す図である。 本発明になる他の同期モータの回転制御方法を説明するための電圧−周波数特性曲線と脱出トルク特性曲線を示す図である。 本発明になる更に他の同期モータの回転制御方法を説明するための電圧−周波数特性曲線と脱出トルク特性曲線を示す図である。 本発明になる更に他の同期モータの回転制御方法を説明するための電圧−周波数特性曲線を示す図である。 本発明になる同期モータの急加減速時の制御を説明するためのインバータを用いた制御回路の回路構成を示す図である。 上記図9に示した制御回路におけるΔV生成回路の内部詳細を示す回路図である。 上記図9に示した制御回路における運転動作を示すための信号波形図である。 本発明になる同期モータの脱調防止制御を説明するためのインバータを用いた制御回路の回路構成を示す図である。
符号の説明
10…ハウジング
20…固定子
21U、21V、21W…三相の交流巻線
22…磁極(ステータポール)
23…溝
24…歯部
30…回転子
31…溝
32…歯部
33…永久磁石
100…三相同期モータ
200…INV制御回路
300…V−F生成回路
400…PWM(Pulse Width Modulation)回路
600…加速中信号発生回路
700、700’…ΔV生成回路
250…加算器
800…電流検出器

Claims (20)

  1. 交流巻線を巻装した固定子と、前記固定子の内部に回転可能に装着された回転子とを備えた同期モータの回転制御方法であって、
    前記同期モータは、前記固定子を構成する各電極における前記回転子との対向表面に複数の歯部を形成し、かつ、前記回転子を永久磁石により形成すると共に、前記固定子の電極との対向表面にも、前記歯部の円周方向の幅とほぼ同じ幅で、複数の歯部を形成し、さらに、前記固定子の電極に巻装された交流巻線には、インバータから所定の電圧−周波数特性を有する交流電圧を供給するものにおいて、
    前記インバータから供給する交流電圧の電圧−周波数特性を、所定の定格周波数以下の周波数域での少なくとも当該定格周波数を含めた一部において、前記同期モータの脱出トルクが、当該所定の定格周波数における定格脱出トルクよりも大きな脱出トルクを維持するように設定したことを特徴とする同期モータの回転制御方法。
  2. 前記請求項1に記載した同期モータの回転制御方法において、前記脱出トルクが当該定格周波数における定格脱出トルクよりも大きな脱出トルクを維持する周波数域が、当該定格周波数を含めて、当該規定周波数より低い全領域における少なくとも20%以上の領域を占めるように、前記インバータから供給する交流電圧の電圧−周波数特性を設定したことを特徴とする同期モータの回転制御方法。
  3. 前記請求項1に記載した同期モータの回転制御方法において、前記インバータから供給する交流電圧の電圧−周波数特性は、更に、所定の定格周波数以下の周波数域において、前記電圧と前記周波数とが比例していることを特徴とする同期モータの回転制御方法。
  4. 交流巻線を巻装した固定子と、前記固定子の内部に回転可能に装着された回転子とを備えた同期モータの回転制御方法であって、
    前記同期モータは、前記固定子を構成する各電極における前記回転子との対向表面に複数の歯部を形成し、かつ、前記回転子を永久磁石により形成すると共に、前記固定子の電極との対向表面にも、前記歯部の円周方向の幅とほぼ同じ幅で、複数の歯部を形成し、さらに、前記固定子の電極に巻装された交流巻線には、インバータから所定の電圧−周波数特性を有する交流電圧を供給するものにおいて、
    前記インバータから供給する交流電圧の電圧を、前記同期モータの加減速時を検出したときに増加することを特徴とする同期モータの回転制御方法。
  5. 前記請求項4に記載した同期モータの回転制御方法において、前記インバータの周波数の変化に基づいて前記同期モータの加減速時を検出することを特徴とする同期モータの回転制御方法。
  6. 前記請求項1〜の何れかに記載した同期モータの回転制御方法において、前記同期モータの前記回転子の表面に形成された歯部は、スキュウーされていることを特徴とする同期モータの回転制御方法。
  7. 前記請求項1〜の何れかに記載した同期モータの回転制御方法において、前記同期モータの前記回転子の表面に形成された歯部の数は、36〜200個であることを特徴とする同期モータの回転制御方法。
  8. 前記請求項1〜の何れかに記載した同期モータの回転制御方法において、前記同期モータは、三相同期モータであることを特徴とする同期モータの回転制御方法。
  9. 交流巻線を巻装した固定子と、前記固定子の内部に回転可能に装着された回転子とを備えた同期モータであって:
    前記固定子は、複数の電極により構成されると共に、前記回転子との対向表面には複数の歯部が形成され、かつ、各電極の周囲には交流巻線が巻装されており;
    前記回転子は、永久磁石により形成されると共に、前記固定子の電極との対向表面には、前記固定子の歯部の円周方向の幅とほぼ同じ幅で複数の歯部が形成されており;更に、
    前記固定子の電極に巻装された前記交流巻線に交流電圧を供給するインバータを備えており;
    前記インバータから供給される交流電圧の電圧−周波数特性は、所定の定格周波数以下の周波数域での少なくとも当該定格周波数を含めた一部において、前記同期モータの脱出トルクが、当該所定の定格周波数における定格脱出トルクよりも大きな脱出トルクを維持するように設定されていることを特徴とする同期モータ。
  10. 交流巻線を巻装した固定子と、前記固定子の内部に回転可能に装着された回転子とを備えた同期モータであって:
    前記固定子は、複数の電極により構成されると共に、前記回転子との対向表面には複数の歯部が形成され、かつ、各電極の周囲には交流巻線が巻装されており;
    前記回転子は、永久磁石により形成されると共に、前記固定子の電極との対向表面には、前記固定子の歯部の円周方向の幅とほぼ同じ幅で複数の歯部が形成されており;更に、
    前記固定子の電極に巻装された前記交流巻線に交流電圧を供給するインバータを備えており;
    前記インバータから供給される交流電圧は、前記同期モータの加減速時を検出したときに増加するように設定されていることを特徴とする同期モータ。
  11. 前記請求項9または10に記載した同期モータにおいて、前記回転子の電極との対向表面に形成された歯部はスキュウーされていることを特徴とする同期モータ。
  12. 前記請求項項9または10に記載した同期モータにおいて、前記同期モータの前記回転子の表面に形成された歯部の数は、36〜200個であることを特徴とする同期モータ。
  13. 前記請求項9または10に記載した同期モータにおいて、前記同期モータは、三相同期モータであることを特徴とする同期モータ。
  14. 交流巻線を巻装した固定子と、前記固定子の内部に回転可能に装着された回転子とを備えており、前記固定子を構成する各電極における前記回転子との対向表面に複数の歯部を形成し、前記回転子を永久磁石により形成すると共に、前記固定子の電極との対向表面にも、前記歯部の円周方向の幅とほぼ同じ幅で、複数の歯部を形成してなる同期モータにおいて、前記固定子の電極に巻装された交流巻線に交流電圧を供給するためのインバータであって、
    前記交流巻線に供給する交流電圧の電圧−周波数特性を、所定の定格周波数以下の周波数域での少なくとも当該定格周波数を含めた一部において、前記同期モータの脱出トルクが、当該所定の定格周波数における定格脱出トルクよりも大きな脱出トルクを維持するように設定したことを特徴とする同期モータ用インバータ。
  15. 前記請求項14に記載したインバータにおいて、前記脱出トルクが当該定格周波数における定格脱出トルクよりも大きな脱出トルクを維持する周波数域が、当該定格周波数を含め、当該規定周波数より低い全領域における少なくとも20%以上の領域となるよう、前記交流電圧の電圧−周波数特性を設定したことを特徴とする同期モータ用インバータ。
  16. 前記請求項14に記載したインバータにおいて、前記インバータから供給する交流電圧の電圧−周波数特性は、更に、所定の定格周波数以下の周波数域において、前記電圧と前記周波数とが比例していることを特徴とする同期モータ用インバータ。
  17. 交流巻線を巻装した固定子と、前記固定子の内部に回転可能に装着された回転子とを備えており、前記固定子を構成する各電極における前記回転子との対向表面に複数の歯部を形成し、前記回転子を永久磁石により形成すると共に、前記固定子の電極との対向表面にも、前記歯部の円周方向の幅とほぼ同じ幅で、複数の歯部を形成してなる同期モータにおいて、前記固定子の電極に巻装された交流巻線に交流電圧を供給するためのインバータであって、
    前記交流電圧の電圧を、前記同期モータの加減速時を検出したときに増加することを特徴とする同期モータ用インバータ。
  18. 前記請求項14〜17の何れかに記載された同期モータ用インバータにおいて、前記インバータが交流電圧を供給する前記同期モータの前記回転子の電極との対向表面に形成された歯部は、スキュウーされていることを特徴とする同期モータ用インバータ。
  19. に繰上げ
    前記請求項14〜17の何れかに記載された同期モータ用インバータにおいて、前記同期モータの前記回転子の表面に形成された歯部の数は、36〜200個であることを特徴とする同期モータ用インバータ。
  20. 前記請求項14〜17の何れかに記載された同期モータ用インバータにおいて、前記同期モータは、三相同期モータであることを特徴とする同期モータ用インバータ。
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