JP4490571B2 - 電子ビーム露光装置、露光方法、及び半導体素子製造方法 - Google Patents

電子ビーム露光装置、露光方法、及び半導体素子製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ビーム露光装置、露光方法、及び半導体素子製造方法に関する。特に本発明は、ウェハにパターンを精度よく露光することができる電子ビーム露光装置、露光方法、及び半導体素子製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子ビーム露光装置は、ウェハを載置するウェハステージと、ウェハステージを第1の方向に案内する第1のステージガイドと、第1の方向と略垂直な方向にウェハステージを案内する第2のステージとを有する。第1の方向は第1のステージガイドの長手方向であり、また、第2の方向は第2のステージガイドの長手方向である。従来の電子ビーム露光装置は、ウェハステージを第1の方向及び第1の方向と反対方向に連続的に移動させながら矩形形状を有する電子ビームを所望の位置に照射して、所望の露光パターンを形成する。具体的には、ウェハ上の露光領域を第1の方向に略平行な複数の露光列に分割した場合に、当該複数の露光列のうち、所定の露光列に対して第1の方向にウェハステージを連続的に移動させながら露光処理を行う。そして、当該所定の露光列の一端から他端まで露光処理を施した後、ウェハステージを第2の方向に1露光列分移動させる。そして、当該所定の露光列の隣の露光列に対して、第1の方向と反対の方向にウェハステージを移動させながら露光処理を行う。同様な動作を繰り返すことによりウェハ上の露光領域全面に対して露光処理を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年の半導体デバイスの微細化に伴い、当該半導体デバイスが有する配線などの幅は100nm以下となり、また、当該配線などの形成するための露光パターンの位置ずれも非常に高い精度が要求されている。しかしながら、従来の電子ビーム露光装置は、ステージガイドへの与圧の非線形性、ウェハステージの歪、ステージガイドの両側を挟む車輪の特性の違いなどの影響により、ウェハステージの移動方向によって露光パターンの位置ずれを生じてしまう。即ち、所定の露光列に対して、第1の方向にウェハステージを移動させながら露光処理を行い、当該所定の露光列の隣の露光列に対して、第1の方向と反対の方向にウェハステージを移動させながら露光処理を行った場合に、当該所定の露光列に露光されたパターンと、当該隣の露光列に露光されたパターンとが、相対的に位置ずれを起こしてしまうという問題が生じていた。当該所定の露光列に露光されたパターンと、当該隣の露光列に露光されたパターンとが、半導体デバイスが有する配線のパターンを形成する場合に、結果として当該位置ずれを起こした箇所において当該配線が断線したり、また、電界集中が起きたりするなどの問題が生じていた。
【0004】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる電子ビーム露光装置、露光方法、及び半導体素子製造方法を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によると、電子ビームによりウェハにパターンを露光する露光方法であって、電子ビームを発生する段階と、ウェハが載置されるウェハステージを第1の方向に移動しながら、ウェハに電子ビームを照射して露光する第1の露光段階と、第1の方向と略垂直な方向である第2の方向に、ウェハステージを移動する第1の移動段階と、第1の方向と反対の方向である第3の方向にウェハステージを移動しながら、ウェハに電子ビームを照射して露光する第2の露光段階と、第2の方向と反対の方向である第4の方向に、ウェハステージを移動する第2の移動段階とを備える。
【0006】
第2の移動段階の後に、ウェハステージを第1の方向に移動しながら、ウェハに電子ビームを照射して露光する第3の露光段階をさらに備えてもよい。第1の露光段階、第1の移動段階、第2の露光段階、及び第2の移動段階を順に繰り返して露光処理を行う段階をさらに備えてもよい。
【0007】
ウェハには、1つの半導体素子が形成されるべき単位領域が複数設けられており、単位領域には、第1の方向に略平行な露光列が複数設けられており、第1の露光段階は、第1の単位領域の列内の露光列を露光する段階を含み、第2の露光段階は、第2の単位領域の列内の露光列を露光する段階を含んでもよい。
【0008】
第2の露光段階は、第1の単位領域の列と隣り合う第2の単位領域の列を露光する段階を含んでもよい。第3の露光段階は、第1の単位領域の列を露光する段階を含んでもよい。第1の露光段階は、第1の露光列を露光する段階を含み、第3の露光段階は、第1の露光列に隣接する第2の露光列を露光する段階を含んでもよい。
【0009】
本発明の他の形態によると、電子ビームによりウェハにパターンを露光する電子ビーム露光装置であって、電子ビームを発生する電子銃と、ウェハが載置されるウェハステージと、ウェハステージを第1の方向に移動させながら電子ビームを照射させて露光させ、第1の方向と略垂直な方向である第2の方向にウェハステージを移動させ、第1の方向と反対の方向である第3の方向にウェハステージを移動させながら電子ビームを照射させて露光させ、第2の方向と反対の方向である第4の方向にウェハステージを移動させる制御部とを備える。
【0010】
本発明の他の形態によると、電子ビームによりウェハにパターンを露光して半導体素子を製造する半導体素子製造方法であって、電子ビームを発生する工程と、ウェハが載置されるウェハステージを第1の方向に移動しながら、ウェハに電子ビームを照射して露光する第1の露光工程と、第1の方向と略垂直な方向である第2の方向に、ウェハステージを移動する第1の移動工程と、第1の方向と反対の方向である第3の方向にウェハステージを移動しながら、ウェハに電子ビームを照射して露光する第2の露光工程と、第2の方向と反対の方向である第4の方向に、ウェハステージを移動する第2の移動工程とを備える。
【0011】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0013】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子ビーム処理装置である電子ビーム露光装置100を示す。電子ビーム露光装置100は、電子ビームによりウェハ30に所定の露光処理を施すための露光部150と、露光部150の各構成の動作を制御する制御系140を備える。
【0014】
露光部150は、筐体10内部に、所定の電子ビームを照射する電子ビーム照射系110と、電子ビーム照射系110から照射された電子ビームを、ウェハ30に照射するか否かを制御するショット制御系112と、電子ビームをウェハステージ32に載置されたウェハ30の所定の領域に偏向するとともに、ウェハ30に転写されるパターンの像のサイズを調整するウェハ用投影系114を含む電子光学系を備える。また、露光部150は、パターンを露光すべきウェハ30が載置されるウェハステージ32を所定の位置に移動させるステージ制御系116を備える。
【0015】
電子ビーム照射系110は、電子ビームを発生させる電子銃12による、電子ビームの焦点位置を定める第1電子レンズ14と、電子ビームを通過させる矩形形状の開口(スリット)が形成されたスリット部16とを有する。電子銃12は、安定した電子ビームを発生させるのに所定の時間がかかるので、電子銃12は、露光処理期間において常に電子ビームを発生してもよい。図1において、電子ビーム照射系110から照射された電子ビームが、電子光学系により偏向されない場合の電子ビームの光軸を、一点鎖線Aで表現する。
【0016】
ショット制御系112は、ブランキング電極18と、ラウンドアパーチャ部20とを有する。ラウンドアパーチャ部20は、円形の開口(ラウンドアパーチャ)を有する。ブランキング電極18は、電子ビームを高速に同期してオン/オフすることができ、具体的には、電子ビームをラウンドアパーチャの外側に当たるように偏向する機能を有する。すなわち、ブランキング電極18は、電子ビームの進行方向に対してラウンドアパーチャ部20から下流に電子ビームが進行することを防ぐことができる。電子銃12は、露光処理期間において常に電子ビームを照射するので、ブランキング電極18は、ウェハ30に転写するパターンを変更するとき、さらには、パターンを露光するウェハ30の領域を変更するときに、ラウンドアパーチャ部20から下流に電子ビームが進行しないように電子ビームを偏向することが望ましい。
【0017】
ウェハ用投影系114は、第2電子レンズ22と、第3電子レンズ24と、主偏向器26と、副偏向器28とを有する。第2電子レンズ22は、スリット部16で形成されたパターンに対する、ウェハ30に転写されるパターン像の縮小率を調整する。第3電子レンズ24は、対物レンズとして機能する。主偏向器26及び副偏向器28は、ウェハ30上の所定の領域に電子ビームが照射されるように、電子ビームを偏向する。本実施形態では、主偏向器26は、1ショットの電子ビームで照射可能な領域(ショット領域)を複数含むサブフィールド間で電子ビームを偏向するために用いられ、副偏向器28は、サブフィールドにおけるショット領域間の偏向のために用いられる。
【0018】
ウェハステージ制御系116は、ウェハステージ32と、ウェハステージ駆動部34とを有する。ウェハステージ制御部136が統括制御部130から受け取った露光シーケンスに基づいて、ウェハステージ駆動部34は、ウェハステージ32を移動させる。具体的には、ウェハステージ駆動部34は、ウェハステージ32を第1の方向に移動させ、ウェハ30を露光させる。そして、第1の方向と略垂直な方向である第2の方向に、ウェハステージ32を移動させる。さらに、第1の方向と反対の方向である第3の方向にウェハステージ32を移動させ、ウェハ30を露光させる。次に、第2の方向と反対の方向である第4の方向に、ウェハステージ32を移動させる。このようなウェハステージ32の移動がウェハステージ駆動部34によって繰り返され、露光処理が行われる。
【0019】
制御系140は、統括制御部130と、偏向制御部132と、電子レンズ制御部134と、ウェハステージ制御部136とを有する。統括制御部130は、例えばワークステーションであって、偏向制御部132、電子レンズ制御部134、ウェハステージ制御部136を統括制御する。偏向制御部132は、ブランキング電極18、主偏向器26、及び副偏向器28を制御する。電子レンズ制御部134は、第1電子レンズ14、第2電子レンズ22及び第3電子レンズ24に供給する電流を制御する。ウェハステージ制御部136は、ウェハステージ駆動部34を制御し、ウェハステージ32を所定の位置に移動させる。
【0020】
本実施形態に係る電子ビーム露光装置100の動作について説明する。ウェハステージ32上には、露光処理が施されるウェハ30が載置される。ウェハステージ制御部136は、ウェハステージ32を移動させて、ウェハ30の露光されるべき領域が光軸A近傍に位置するようにする。また、電子銃12は、電子ビームを発生する。電子銃12は、露光処理期間において常に電子ビームを照射するので、露光の開始前において、スリット部16の開口を通過した電子ビームがウェハ30に照射されないように、偏向制御部132が、ブランキング電極18を制御する。
【0021】
マスク投影系112及びショット制御系114が調整された後、偏向制御部132が、ブランキング電極18による電子ビームの偏向を停止する。これにより、以下に示すように、電子ビームはウェハ30に照射される。電子銃12が電子ビームを生成し、第1電子レンズ14が電子ビームの焦点位置を調整して、スリット部16に照射させる。スリット部16は、電子ビームの断面形状を矩形に整形する。スリット部16の開口を通過した電子ビームは、矩形の断面形状を有している。
【0022】
そして、スリット部16を通過した電子ビームは、ラウンドアパーチャ部20に含まれるラウンドアパーチャを通過し、第2電子レンズ22により、パターン像の縮小率が調整される。それから、電子ビームは、主偏向器26及び副偏向器28により、ウェハ30上の所定のショット領域に照射されるように偏向される。本実施形態では、主偏向器26が、ショット領域を複数含むサブフィールド間で電子ビームを偏向し、副偏向器28が、サブフィールドにおけるショット領域間で電子ビームを偏向する。所定のショット領域に偏向された電子ビームは、第3電子レンズ24によって調整されて、ウェハ30に照射される。
【0023】
所定の露光時間が経過した後、偏向制御部132が、電子ビームがウェハ30を照射しないように、ブランキング電極18を制御して、電子ビームを偏向させる。以上のプロセスにより、ウェハ30上の所定のショット領域に、パターンが露光される。次のショット領域に、パターンを露光するために、副偏向器28は、パターン像が、次のショット領域に露光されるように電界を調整する。この後、上記と同様に当該ショット領域にパターンを露光する。サブフィールド内の露光すべきショット領域のすべてにパターンを露光した後に、主偏向器26は、次のサブフィールドにパターンを露光できるように磁界を調整する。電子ビーム露光装置100は、この露光処理を、繰り返し実行することによって、所望の回路パターンを、ウェハ30に露光することができる。
【0024】
本発明による電子ビーム処理装置である電子ビーム露光装置100は、可変矩形を用いた電子ビーム露光装置であってもよく、また、ブランキング・アパーチャ・アレイ(BAA)・デバイスを用いた電子ビーム露光装置であってもよい。
【0025】
図2は、本発明の一実施形態に係る統括制御部130の機能構成を示す。統括制御部130は、CPU160、パターンデータメモリ162、パターン生成部164、シーケンス制御部166、配置データファイル168、及びパターンデータファイル169を有する。配置データファイル168には、半導体素子が形成されるべき単位領域をウェハ上に配列するための位置情報が格納される。パターンデータファイル169には、単位領域内に露光されるパターンの情報が格納される。CPU160は、配置データファイル168及びパターンデータファイル169から配置データ及びパターンデータをパターンデータメモリ162に読み出す。パターン生成部164は、パターンデータメモリ162に読み出された配置データ及びパターンデータに基づいて、ウェハ全体についての照射パターンデータ及び照射位置データを生成する。シーケンス制御部166は、パターン生成部164によって生成された照射パターンデータ及び照射位置データと、所定の露光シーケンスとに基づいて全体の露光処理を制御する。シーケンス制御部166は、照射パターンデータ及び照射位置データとに基づいて、所定の露光シーケンスを実現するためのデータを生成し、偏向制御部132、電子レンズ制御部134、及びウェハステージ制御部136に与える。偏向制御部132、電子レンズ制御部134、及びウェハステージ制御部136は、シーケンス制御部166から受け取ったデータに基づいて動作し、露光処理を行う。
【0026】
図3は、本発明の一実施形態に係る露光シーケンスを示す。ウェハ30には、半導体素子が形成されるべき単位領域31が複数設けられており、さらに単位領域31には、並列に露光列が複数設けられる。露光列とは、ウェハ30の表面をストライプ状に区切った帯状の領域である。例えば、当該露光列の幅は、ウェハステージ32が所定の一方向に移動する間に、電子ビームが偏向されて露光する幅である。このときウェハ30は、当該露光する幅に分割される。そして、複数の露光列が露光されることにより、1つの単位領域が露光される。
【0027】
本実施形態による露光シーケンスを説明する。第1の露光段階では、ウェハ30が載置されるウェハステージ32を第1の方向に移動させながら、単位領域の列50の露光列50aを露光する(200)。第1の移動段階では、第1の方向と略垂直な方向である第2の方向に、ウェハステージ32を移動させる(202)。第2の露光段階では、第1の方向と反対の方向である第3の方向にウェハステージ32を移動させながら、単位領域の列52の露光列52aを露光する(204)。第2の移動段階では、第2の方向と反対の方向である第4の方向に、ウェハステージ32を移動させる(206)。さらに、第3の露光段階では、ウェハステージ32を第1の方向に移動させながら、単位領域の列50の露光列50aの隣りの露光列50bを露光する(208)。第3の移動段階では、第1の方向と略垂直な方向である第2の方向に、ウェハステージ32を移動させる(210)。第4の露光段階では、第1の方向と反対の方向である第3の方向にウェハステージ32を移動させながら、単位領域の列52の露光列50aの隣りの露光列52bを露光する(212)。同様に、単位領域の列50の露光列50c、50d、及び50eと、単位領域の列52の露光列52c、52d、及び52eを露光する。単位領域の列52の露光列52eの露光処理(214)が終了すると、単位領域の列54及び単位領域の列56の露光処理(216、218、220)を開始する。以降、第1の方向、第2の方向、第3の方向、第4の方向の順にウェハステージ32を移動させながら露光処理を繰り返す。
【0028】
図4は、本発明の一実施形態に係る他の露光シーケンスを示す。図4(a)に示すように、第1の方向にウェハステージ32を移動させながら、単位領域の列60を露光し(300)と、第3の方向にウェハステージ32を移動させながら、単位領域の列60と隣接しない単位領域の列62を露光してもよい(302)。また、図4(b)に示すように、第1の方向にウェハステージ32を移動させながら、単位領域の列70を露光し(400)、第2の方向にウェハステージ32を移動させ(402)、第3の方向にウェハステージ32を移動させながら露光し(404)、そして、また第2の方向にウェハステージ32を移動させてもよい(406)。その後、第3の方向にウェハステージ32を移動させながら露光した後(408)、第4の方向にウェハステージ32を移動させ(410)、始めに露光した単位領域の列70を露光してもよい(412)。また、図4(c)に示すように、単位領域内の露光列を任意の順序で露光してもよい。例えば、単位領域の列80を所定の露光順序で露光し、単位領域の列82を所定の露光順序と異なる露光順序で露光してもよい。また、図4(d)に示すように、ウェハ30の外側の単位領域から内側の単位領域へ順に露光してもよい。つまり、第2の方向及び第4の方向にウェハステージ32を移動させる場合(500、502)においても、露光処理を行ってもよい。また、所定の単位領域に含まれる露光列において、同方向にウェハステージ32を移動させながら露光できれば、図4(a)から図4(d)で説明した以外の露光シーケンスでもよい。
【0029】
本発明による露光シーケンスでは、所定の単位領域に含まれる露光列において、同方向にウェハステージ32を移動させながら露光処理が行われるため、ウェハステージ32の移動方向の違いによる位置ずれは生じない。さらに、第1の方向及び第3の方向にウェハステージ32を移動させるときは常に露光処理を行っているため、単位時間当たりに露光処理できるウェハの枚数であるスループットはほとんど低下しない。
【0030】
本発明による露光シーケンスでは、第1の露光段階において、第1の単位領域の第1の露光列を露光し、第2の露光段階において、第1の単位領域に含まれる第1の露光列と同一のパターンを有する第2の単位領域に含まれる第1の露光列を露光することができる。そのため、パターンデータメモリ162(図2参照)が記憶する1つのパターンデータを用いて、2つの露光列を露光することができる。したがって、パターンデータメモリ162のパターンデータを読み込む処理が大幅に軽減される。
【0031】
図5は、ウェハから半導体素子を製造する、本発明に係る半導体素子製造工程のフローチャートである。S10で、本フローチャートが開始する。S12で、ウェハの上面に、フォトレジストを塗布する。フォトレジストが塗布されたウェハが、電子ビーム露光装置100におけるウェハステージ32に載置される。S14で、ウェハは、図1から図4に関連して説明したように、電子ビームによりパターン像を露光される。
【0032】
露光されたウェハは、現像液に浸され、現像され、余分なレジストが除去される(S16)。ついで、S18で、ウェハ上のフォトレジストが除去された領域に存在するシリコン基板、絶縁膜あるいは導電膜が、プラズマを用いた異方性エッチングによりエッチングされる。またS20で、トランジスタやダイオードなどの半導体素子を形成するために、ウェハに、ホウ素や砒素などの不純物を注入する。またS22で、熱処理を施し、注入された不純物の活性化を行う。またS24で、ウェハ上の有機汚染物や金属汚染物を取り除くために、薬液によりウェハを洗浄する。また、S26で、導電膜や絶縁膜の成膜を行い、配線層および配線間の絶縁層を形成する。S12〜S26の工程を組み合わせ、繰り返し行うことによって、ウェハに素子分離領域、素子領域および配線層を有する半導体素子を製造することが可能となる。S28で、所要の回路が形成されたウェハを切り出し、チップの組み立てを行う。S30で半導体素子製造フローが終了する。
【0033】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0034】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明によれば、ウェハにパターンを精度よく露光することができる電子ビーム露光装置、露光方法、及び半導体素子製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電子ビーム処理装置である電子ビーム露光装置100を示す。
【図2】本発明の一実施形態に係る統括制御部130の機能構成を示す。
【図3】本発明の一実施形態に係る露光シーケンスを示す。
【図4】本発明の一実施形態に係る他の露光シーケンスを示す。
【図5】本発明に係る半導体素子製造工程のフローチャートである。
【符号の説明】
10 筐体
12 電子銃
16 スリット部
30 ウェハ
31 単位領域
32 ウェハステージ
34 ウェハステージ駆動部
50 単位領域の列
50a 露光列
100 電子ビーム露光装置
116 ウェハステージ制御系
136 ウェハステージ制御部
160 CPU
162 パターンデータメモリ
164 パターン生成部
166 シーケンス制御部
168 配置データファイル
169 パターンデータファイル

Claims (14)

  1. 1つの半導体素子が形成されるべき単位領域が複数設けられたウェハに電子ビームによりパターンを露光する露光方法であって、
    前記電子ビームを発生する段階と、
    前記ウェハが載置されるウェハステージを、複数の前記単位領域にそれぞれ複数設けられた露光列に略平行な第1の方向に移動しながら、前記ウェハに前記電子ビームを照射して、前記単位領域の第1の列内の前記露光列を露光する第1の露光段階と、
    前記第1の方向と略垂直な方向である第2の方向に、前記ウェハステージを移動する第1の移動段階と、
    前記第1の方向と反対の方向である第3の方向に前記ウェハステージを移動しながら、前記ウェハに前記電子ビームを照射して、前記単位領域の第2の列内の前記露光列を露光する第2の露光段階と、
    前記第2の方向と反対の方向である第4の方向に、前記ウェハステージを移動する第2の移動段階と、
    前記第1の露光段階、前記第1の移動段階、前記第2の露光段階、及び前記第2の移動段階を順に繰り返して、前記単位領域の第1の列内の複数の前記露光列および前記単位領域の第2の列内の複数の前記露光列を露光する段階と
    を備える露光方法。
  2. 前記第2の露光段階において、前記単位領域の第1の列と隣り合う前記単位領域の第2の列を露光する
    請求項に記載の露光方法。
  3. 前記単位領域の第1の列内の複数の前記露光列および前記単位領域の第2の列内の複数の前記露光列を露光する段階において、前記単位領域の第1の列内の隣接する露光列を順に露光する
    請求項1または2に記載の露光方法。
  4. 前記単位領域の第1の列内の複数の前記露光列および前記単位領域の第2の列内の複数の前記露光列を露光する段階において、前記単位領域の第2の列内の隣接する露光列を順に露光する
    請求項1から3のいずれかに記載の露光方法。
  5. 前記第2の露光段階において、前記単位領域の第1の列と隣接しない前記単位領域の第2の列を露光する
    請求項1に記載の露光方法。
  6. 前記単位領域の第1の列内の複数の前記露光列および前記単位領域の第2の列内の複数の前記露光列を露光する段階の後に、前記ウェハステージを前記第1の方向に移動しながら、前記ウェハに前記電子ビームを照射して、前記単位領域の第3の列内の前記露光列を露光する第3の露光段階と、
    前記第2の方向に前記ウェハステージを移動する第3の移動段階と、
    前記第3の方向に前記ウェハステージを移動しながら、前記ウェハに前記電子ビームを照射して、前記単位領域の第4の列内の前記露光列を露光する第4の露光段階と、
    前記第4の方向に、前記ウェハステージを移動する第4の移動段階と、
    前記第3の露光段階、前記第3の移動段階、前記第4の露光段階、及び前記第4の移動段階を順に繰り返して、前記単位領域の第3の列内の複数の前記露光列および前記単位領域の第4の列内の複数の前記露光列を露光する段階と
    をさらに備える請求項1から5のいずれかに記載の露光方法。
  7. 前記第1の移動段階において前記ウェハステージを前記第2の方向に移動する場合に、前記単位領域の前記第2の方向の第3の列を露光し、
    前記第2の移動段階において前記ウェハステージを前記第4の方向に移動する場合に、前記単位領域の前記第4の方向の第4の列を露光する
    請求項1に記載の露光方法。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の露光方法により前記ウェハにパターンを露光して半導体素子を製造する半導体素子製造方法。
  9. 1つの半導体素子が形成されるべき単位領域が複数設けられたウェハに電子ビームによりパターンを露光する電子ビーム露光装置であって、
    前記電子ビームを発生する電子銃と、
    前記ウェハが載置されるウェハステージと、
    前記ウェハステージを複数の前記単位領域にそれぞれ複数設けられた露光列に略平行な第1の方向に移動させながら前記電子ビームを照射させて前記単位領域の第1の列内の前記露光列を露光させ、前記第1の方向と略垂直な方向である第2の方向に前記ウェハステージを移動させ、前記第1の方向と反対の方向である第3の方向に前記ウェハステージを移動させながら前記電子ビームを照射させて前記単位領域の第2の列内の前記露光列を露光させ、前記第2の方向と反対の方向である第4の方向に前記ウェハステージを移動させる制御部とを備え
    前記制御部は、前記単位領域の第1の列の露光、前記第2の方向への前記ウェハステージの移動、前記単位領域の第2の列の露光、前記第4の方向への前記ウェハステージの移動を順に繰り返すことにより、前記単位領域の第1の列内の複数の前記露光列および前記単位領域の第2の列内の複数の前記露光列を露光する
    電子ビーム露光装置。
  10. 前記制御部は、前記単位領域の第1の列と隣り合う前記単位領域の第2の列を露光する
    請求項9に記載の電子ビーム露光装置。
  11. 前記制御部は、前記単位領域の第1の列内の隣接する露光列を順に露光する
    請求項9または10に記載の電子ビーム露光装置。
  12. 前記制御部は、前記単位領域の第1の列と隣接しない前記単位領域の第2の列を露光する
    請求項9に記載の電子ビーム露光装置。
  13. 前記制御部は、前記単位領域の第1の列内の複数の前記露光列および前記単位領域の第2の列内の複数の前記露光列を露光した後に、前記ウェハステージを前記第1の方向に移動させながら前記ウェハに前記電子ビームを照射させて前記単位領域の第3の列内の前記露光列を露光させ、前記第2の方向に前記ウェハステージを移動させ、前記第3の方向に前記ウェハステージを移動させながら前記ウェハに前記電子ビームを照射させて前記単位領域の第4の列内の前記露光列を露光させ、前記第4の方向に前記ウェハステージを移動させ、前記単位領域の第3の列の露光、前記第2の方向への前記ウェハステージの移動、前記単位領域の第4の列の露光、前記第4の方向への前記ウェハステージの移動を順に繰り返すことにより、前記単位領域の第3の列内の複数の前記露光列および前記単位領域の第4の列内の複数の前記露光列を露光させる
    請求項9から12のいずれかに記載の電子ビーム露光装置。
  14. 前記制御部は、前記ウェハステージを前記第2の方向に移動する場合に前記単位領域の前記第2の方向の第3の列を露光させ、前記ウェハステージを前記第4の方向に移動させる場合に前記単位領域の前記第4の方向の第4の列を露光させる
    請求項9に記載の電子ビーム露光装置。
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