JP2001319872A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JP2001319872A
JP2001319872A JP2001036590A JP2001036590A JP2001319872A JP 2001319872 A JP2001319872 A JP 2001319872A JP 2001036590 A JP2001036590 A JP 2001036590A JP 2001036590 A JP2001036590 A JP 2001036590A JP 2001319872 A JP2001319872 A JP 2001319872A
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JP2001036590A
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English (en)
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Teruaki Okino
輝昭 沖野
Tomoharu Fujiwara
朋春 藤原
Noriyuki Hirayanagi
徳行 平柳
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハ露光時に発生するウエハの熱膨張が露
光位置精度へ及ぼす影響が低減でき、露光精度向上の効
果が期待できる露光装置を提供する。 【解決手段】 欠けが発生しない部分を先に露光し、最
後に欠けチップの部分を露光する。また、ウエハとチャ
ックの間に伝熱ガスを導入する手段を導入する。これ
は、チャック表面に伝熱ガスを導入するための溝を作っ
ておき、そこにヘリウム等のガスを数Torrの圧力で導入
するものである。さらに、チャック内に液体を流すこと
で、ウエハとチャックの間の温度を一定にする。このよ
うに、ショット順序を変更する手段とウエハとチャック
の間に伝熱ガスを導入する手段を組み合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は露光装置、特に電子
線を使用した投影転写型露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を図6を用いて説明する。図
6では200mmウエハTに25×25mmチップTを露光
する例を説明する。電子線投影露光装置ではチップ全体
をステージの1回のスキャンで露光することはできない
ため、チップを電子線の偏向領域(この例では5mm)幅
のストライプ状の領域Sに分割して露光を行う。この5
×25mmの領域がステージの1回のスキャンで露光可能
な領域となり、ステージスキャン露光の基本単位とな
る。
【0003】従来はウエハ上に露光するストライプの配
置はスループット向上を鑑みて、ウエハステージの動き
がなるべく少なくなるように設定していた。すなわち、
図6に示すように、ウエハの端の部分から順番(チップ
内に丸付き数字で表示)に露光を行い、最後までなるべ
く隣接したストライプを露光するという規則で露光順序
を決定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術による露
光装置では、スループットや解像力を向上させるため
に、電子線の加速電圧を高く、電流量を大きくした場合
にはウエハに吸収される電子線のエネルギーが非常に高
くなる。例えば、加速電圧100kV、電流25μAの場
合、ウエハに入射するエネルギーは2.5W となり、K
rF等を使用した光ステッパーに比べて10倍以上の入
射エネルギーとなる。このエネルギーのうち80%以上
がウエハに吸収されて熱と変化するため、ウエハ温度が
上昇し、それに伴うウエハ熱膨張で露光位置がずれてし
まうという問題があった。特に電子線露光装置は露光が
減圧雰囲気中で行われるため、ウエハからの熱はウエハ
チャックへ移動する以外にはほとんどウエハ上に蓄積さ
れたままとなり、いっそう熱膨張の影響が大きいという
問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような問題を解決
するために、本発明では、ストライプの露光順序を熱膨
張による影響が小さくなるように変更する。また、同時
にウエハの熱をウエハホルダへ伝えるために伝熱ガスを
ウエハとウエハホルダ間に導入したり、ウエハが熱膨張
する位置を予測して補正するような動作を行う。
【0006】上記のような手段により、ウエハの熱膨張
による露光位置ずれを低減することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】まず、分割投影転写方式の電子線
投影露光装置について説明する。図27は、分割投影転
写方式の電子線投影露光装置の光学系全体における結像
関係及び制御系の概要を示す図である。光学系の最上流
に配置されている電子銃1は、下方に向けて電子線を放
射する。電子銃1の下方には2段のコンデンサレンズ
2、3が備えられており、電子線は、これらのコンデン
サレンズ2、3によって収束されブランキング開口7に
クロスオーバーC.O.を結像する。
【0008】二段目のコンデンサレンズ3の下には、矩
形開口4が備えられている。この矩形開口(照明ビーム
成形開口)4は、レチクル(マスク)10の一つのサブ
フィールド(露光の1単位となるパターン小領域)を照
明する照明ビームのみを通過させる。この開口4の像
は、レンズ9によってレチクル10に結像される。
【0009】ビーム成形開口4の下方には、ブランキン
グ偏向器5が配置されている。同偏向器5は、必要時に
照明ビームを偏向させてブランキング開口7の非開口部
に当て、ビームがレチクル10に当たらないようにす
る。ブランキング開口7の下には、照明ビーム偏向器8
が配置されている。この偏向器8は、主に照明ビームを
図27の横方向(X方向)に順次走査して、照明光学系
の視野内にあるレチクル10の各サブフィールドの照明
を行う。偏向器8の下方には、照明レンズ9が配置され
ている。照明レンズ9は、レチクル10上にビーム成形
開口4を結像させる。
【0010】レチクル10は、実際には(図28を参照
しつつ後述)光軸垂直面内(X−Y面)に広がってお
り、多数のサブフィールドを有する。レチクル10上に
は、全体として一個の半導体デバイスチップをなすパタ
ーン(チップパターン)が形成されている。レチクル1
0は移動可能なレチクルステージ11上に載置されてお
り、レチクル10を光軸垂直方向(YX方向)に動かす
ことにより、照明光学系の視野よりも広い範囲に広がる
レチクル上の各サブフィールドを照明することができ
る。レチクルステージ11には、レーザ干渉計を用いた
位置検出器12が付設されており、レチクルステージ1
1の位置をリアルタイムで正確に把握することができ
る。
【0011】レチクル10の下方には投影レンズ15及
び19並びに偏向器16が設けられている。レチクル1
0の1つのサブフィールドを通過した電子線は、投影レ
ンズ15、19、偏向器16によってウェハ23上の所
定の位置に結像される。投影レンズ15、19及び偏向
器16(像位置調整偏向器)の詳しい作用については、
図29を参照して後述する。ウェハ23上には、適当な
レジストが塗布されており、レジストに電子線のドーズ
が与えられ、レチクル上のパターンが縮小されてウェハ
23上に転写される。
【0012】レチクル10とウェハ23の間を縮小率比
で内分する点にクロスオーバーC.O.が形成され、同クロ
スオーバー位置にはコントラスト開口18が設けられて
いる。同開口18は、レチクル10の非パターン部で散
乱された電子線がウェハ23に到達しないよう遮断す
る。
【0013】ウェハ23の直上には反射電子検出器22
が配置されている。この反射電子検出器22は、ウェハ
23の被露光面やステージ上のマークで反射される電子
の量を検出する。例えばレチクル10上のマークパター
ンを通過したビームでウェハ23上のマークを走査し、
その際のマークからの反射電子を検出することにより、
レチクル10と23の相対的位置関係を知ることができ
る。
【0014】ウェハ23は、静電チャック(図示され
ず)を介して、XY方向に移動可能なウェハステージ2
4上に載置されている。上記レチクルステージ11とウ
ェハステージ24とを、互いに逆の方向に同期走査する
ことにより、投影光学系の視野を越えて広がるチップパ
ターン内の各部を順次露光することができる。なお、ウ
ェハステージ24にも、上述のレチクルステージ11と
同様の位置検出器25が装備されている。
【0015】上記各レンズ2、3、9、15、19及び
各偏向器5、8、16は、各々のコイル電源制御部2
a、3a、9a、15a、19a及び5a、8a、16
aを介してコントローラ31によりコントロールされ
る。また、レチクルステージ11及びウェハステージ2
4も、ステージ制御部11a、24aを介して、制御部
31によりコントロールされる。ステージ位置検出器1
2、25は、アンプやA/D変換器等を含むインターフ
ェース12a、25aを介してコントローラ31に信号
を送る。また、反射電子検出器22も同様のインターフ
ェース22aを介してコントローラ31に信号を送る。
【0016】コントローラ31は、ステージ位置の制御
誤差やウェハの変形による位置誤差を把握し、その誤差
を像位置調整偏向器16で補正する。これにより、レチ
クル10上のサブフィールドの縮小像がウェハ23上の
目標位置に正確に転写される。そして、ウェハ23上で
各サブフィールド像が繋ぎ合わされて、レチクル上のチ
ップパターン全体がウェハ上に転写される。
【0017】次に、分割投影転写方式の電子線投影露光
に用いられるレチクルの詳細例について、図28を参照
しつつ説明する。図28は、電子線投影露光用のレチク
ルの構成例を模式的に示す図である。(A)は全体の平
面図であり、(B)は一部の斜視図であり、(C)は一
つの小メンブレイン領域の平面図である。このようなレ
チクルは、例えばシリコンウェハに電子線描画・エッチ
ングを行うことにより製作できる。
【0018】図28(A)には、レチクル10における
全体のパターン分割配置状態が示されている。同図中に
多数の正方形41で示されている領域が、一つのサブフ
ィールドに対応したパターン領域を含む小メンブレイン
領域(厚さ0.1μm 〜数μm )である。図28(C)
に示すように、小メンブレイン領域41は、中央部のパ
ターン領域(サブフィールド)42と、その周囲の額縁
状の非パターン領域(スカート43)とからなる。サブ
フィールド42は転写すべきパターンの形成された部分
である。スカート43はパターンの形成されてない部分
であり、照明ビームの縁の部分が当たる。パターン形成
の形態としては、メンブレンに孔開き部を設けるステン
シルタイプと、電子線の高散乱体からなるパターン層を
メンブレン上に形成する散乱メンブレンタイプとがあ
る。
【0019】一つのサブフィールド42は、現在検討さ
れているところでは、レチクル上で0.5〜5mm角程度
の大きさを有する。投影の縮小率を1/5とすると、サ
ブフィールドがウェハ上に縮小投影された投影像の大き
さは、0.1〜1mm角である。小メンブレイン領域41
の周囲の直交する格子状のグリレージと呼ばれる部分4
5は、レチクルの機械強度を保つための、例えば厚さ
0.5〜1mm程度の梁である。グリレージ45の幅は、
例えば0.1mm程度である。なお、スカート43の幅
は、例えば0.05mm程度である。
【0020】図28(A)に示すように、図の横方向
(X方向)に多数の小メンブレイン領域41が並んで一
つのグループ(マイナーストライプ44)をなし、その
ようなマイナーストライプ44が図の縦方向(Y方向)
に多数並んで1つのメジャーストライプ49を形成して
いる。マイナーストライプ44の長さ(メジャーストラ
イプ49の幅)は電子線光学系の偏向可能視野の大きさ
に対応している。なお、一つのマイナーストライプ44
内における隣り合うサブフィールド間に、スカートやグ
リレージのような非パターン領域を設けない方式も検討
されている。
【0021】メジャーストライプ49は、X方向に並列
に複数存在する。隣り合うメジャーストライプ49の間
にストラット47として示されている幅の太い梁は、レ
チクル全体のたわみを小さく保つためのものである。ス
トラット47はグリレージ45と一体である。
【0022】現在有力と考えられている方式によれば、
1つのメジャーストライプ(以下単にストライプと呼
ぶ)49内のX方向のサブフィールド42の列(マイナ
ーストライプ44)は電子線偏向により順次露光され
る。一方、ストライプ49内のY方向の列は、連続ステ
ージ走査により順次露光される。
【0023】図29は、レチクルからウエハへのパター
ン転写の様子を模式的に示す斜視図である。図の上部に
レチクル10上の1つのストライプ49が示されてい
る。ストライプ49には上述のように多数のサブフィー
ルド42(スカートについては図示省略)及びグリレー
ジ45が形成されている。図の下部には、レチクル10
と対向するウエハ23が示されている。
【0024】この図では、レチクル上のストライプ49
の一番手前の偏向帯44の左隅のサブフィールド42−
1が上方からの照明ビームIBにより照明されている。
そして、サブフィールド42−1を通過したパターンビ
ームPBが、2段の投影レンズと像位置調整偏向器(図
27参照)の作用によりウエハ23上の所定の領域52
−1に縮小投影されている。パターンビームPBは、レ
チクル10とウエハ23の間で、2段の投影レンズの作
用により、光軸と平行な方向から光軸と交差する方向
へ、そしてその逆に計2回偏向される。
【0025】ウエハ23上におけるサブフィールド像の
転写位置は、レチクル10とウエハ23との間の光路中
に設けられた偏向器(図27の符号16)により、各パ
ターン小領域42に対応する被転写小領域52が互いに
接するように調整される。すなわち、レチクル上のパタ
ーン小領域42を通過したパターンビームPBを第1投
影レンズ及び第2投影レンズでウエハ23上に収束させ
るだけでは、レチクル10のパターン小領域42のみな
らずグリレージ45及びスカートの像までも所定の縮小
率で転写することとなり、グリレージ45等の非パター
ン領域に相当する無露光領域が各被転写小領域52の間
に生じる。このようにならないよう、非パターン領域の
幅に相当する分だけパターン像の転写位置をずらしてい
る。なお、X方向とY方向に1つずつの位置調整用偏向
器が設けられている。ウェハの熱膨張の量を予測し、予
測された熱膨張の量だけ露光位置を補正して露光する際
には、図27に示すコントローラ31内で、その予測を
行い、像位置調整偏向器16によって電子ビームを偏向
させる。
【0026】次に、図30を参照しつつ図27の露光装
置のウエハチャンバー及びチャックの詳細を説明する。
図30は、ウエハチャンバー及びチャックの全体構成を
模式的に示す図である。同図において、チャック111
やチャンバー112、ウエハ117の部分は模式的な断
面図であり、その他の部分は配管係統図である。
【0027】このウエハチャンバー110はチャック1
11を中心に構成されている。このチャック111の吸
着面(上面)111Aにウエハ117の被吸着面(下
面)を吸着固定した後、ウエハ117の処理面(上面)
117Aにパターンを形成する。チャック111はチャ
ンバー112内に配置されている。このチャンバー11
2にはターボポンプ113が連結されている。このポン
プ113により、チャンバー112内を高真空(〜1.
3×10−3Pa)に保つ。チャンバー112には真空
ゲージ114が付設されており、チャンバー112内の
真空度をモニターする。このゲージ114のモニター値
は後述する流量コントローラ125にフィードバックさ
れる。
【0028】チャック111の吸着面111Aには、そ
の周縁部(シール部)111Bを除き、掘り込まれた通
路(隙間)118が形成されている。周縁部111B
は、Heガスが通路118からチャンバー112内にリ
ークするのを抑える役割を有している。吸着面111A
の中央部には、チャック111を上下に貫通するガス導
入孔111Cが形成されている。この孔111Cには、
ガス導入配管119の上端が挿入連結されている。この
管119を介して、Heガス(伝熱ガス)が通路118
に導入充填される。
【0029】チャック111とウエハ17間の熱伝導性
を決定するパラメータとしては、チャック111の通路
118に充填されたHeガスの熱伝導度や圧力、通路1
18の高さ等が挙げられる。通路118に充填されたH
eガスの圧力が低いときには、同通路118におけるH
e原子の数密度が小さいので、He原子の平均自由行程
(He原子が直進できる平均距離)が通路118の高さ
より十分長くなる。このとき、通路118に充填された
Heガスの熱伝導度は、同ガスの圧力にほぼ比例する。
一方、通路118に充填されたHeガスの圧力が高いと
きには、同通路118におけるHe原子の数密度が大き
いので、He原子の平均自由行程が通路118の高さよ
り十分短くなる。このとき、通路118に充填されたH
eガスの熱伝導度はほぼ一定となり、同ガスの圧力にあ
まり依存しなくなる。
【0030】ガス導入配管119の基端は流量コントロ
ーラ124に連結されている。このコントローラ124
は、ガス導入配管120を介してHeガスボンベ126
と連結されている。ガス導入配管119の中途には真空
ゲージ115が付設されており、同管119内の圧力を
モニターする。このゲージ115のモニター値は流量コ
ントローラ124にフィードバックされる。このコント
ローラ124により、ガス導入配管119のHeガスの
流量を制御する。なお、流量コントローラ114の制御
内容については、後述する。
【0031】チャック111の周縁部111Bの内側に
は、チャック111の内部まで延びた2つのガス排出孔
111Dが形成されている。各孔111Dにはガス排出
路121の一端が接続されている。この排出路121を
介して、Heガスがチャック111の通路118から排
出される。
【0032】ガス排出路121に接続されたガス排出配
管122は、流量コントローラ125に連結されてい
る。このコントローラ125は、ガス排出配管123を
介して真空ポンプ127と連結されている。このコント
ローラ125により、ガス排出路121のHeガスの流
量を制御する。なお、流量コントローラ125による制
御内容については、後述する。
【0033】ガス排出配管122の中途には真空ゲージ
116が付設されており、同管121、122内の圧力
をモニターする。このゲージ116のモニター値は流量
コントローラ124にフィードバックされる。本実施例
では、真空ゲージ115、116の各モニター値を基に
して、チャック111の通路118内の圧力を見積る。
なお、この見積りは、真空ゲージ115のモニター値を
考慮するのみでも可能であるが、本実施例のように真空
ゲージ116のモニター値も考慮すると、通路118内
の圧力の見積もりが容易になる。
【0034】次に、流量コントローラ124、125の
各制御内容を説明する。ウエハ117の被吸着面117
Bの状態が良い場合には、チャック111の周縁部11
1Bにより、Heガスがチャック111の通路118か
らチャンバー112内にリークするのを十分に抑制でき
る。このとき、Heガスのリーク量はターボポンプ11
3の排気能力の範囲内であるので、このポンプ113の
みで、チャンバー112内を高真空度(〜1.3×10
−3Pa)に保つことができる。
【0035】そこで、ウエハ117の被吸着面117B
の状態が良い場合には、通路118内の圧力が目標値
(例えば2.7×102Pa〜1.3×103Pa(2
torr〜10torr))に保たれるように、ガス導
入流量コントローラ124がガス導入配管119のHe
ガスの流量を制御するとともに、排気流量コントローラ
125がガス排出路121、122のHeガスの流量を
制御する。この制御により、チャック111とウエハ1
17間に良好な熱伝導性を確保して、ウエハの熱膨張を
抑制してウエハの変形等を防止できる。
【0036】一方、ウエハ117の被吸着面117Bの
状態が悪い場合には、チャック111の周縁部111B
からのガスリークが増える。このとき、Heガスのリー
ク量がターボポンプ113の排気能力を越えて、このポ
ンプ113だけではチャンバー112内を高真空に保つ
ことができない場合もありうる。
【0037】そこで、ウエハ117の被吸着面117B
の状態が悪い場合には、チャンバー112内を高真空
(〜1.3×10−3Pa)に戻すように、排気流量コ
ントローラ125がガス排出路121、122のHeガ
スの流量を制御する。この制御により、チャック111
の通路118からHeガスを排出する量が増加するの
で、同ガスが通路118からチャンバー112内にリー
クするのを十分に抑制できる。
【0038】ところで、チャック111の通路118か
らのHeガスの排出量が増加すると、同通路118内の
圧力が目標値を下回る。そこで、ガス排出路121、1
22のコンダクタンスを十分に採っておき、ウエハ11
7の被吸着面117Bの状態が悪い場合には、チャック
111とウエハ117間の熱伝導性が許容範囲内に収ま
るように、ガス導入流量コントローラ124がガス導入
配管119のHeガスの流量を制御する。したがって、
この制御開始の時間的遅れが多少あっても、通路118
内の圧力が目標値に戻るまでのマージンを取ることがで
き、チャック111とウエハ117間の熱伝導性に悪影
響を及ぼさないようできる。具体例としては、チャック
111の通路118の高さ=100μm、He原子の平
均自由行程=100μm、及び、チャック111の周辺
の雰囲気温度=300°Kに採った際には、通路118
内にHeガスを充填すると、同通路118内の圧力〜
2.7×102Pa(2torr)となる。そこで、ウ
エハ117の被吸着面117Bの状態が悪い場合には、
通路118内の圧力〜1.3×103Pa(10tor
r)となるように、流量コントローラ124がガス導入
配管119のHeガスの流量を制御すれば良い。
【0039】このチャック111には、さらに液冷手段
も設けられている。すなわち、溝118の下のチャック
内に冷媒循環通路131、133が形成されており、同
通路にフロン系の冷却媒体が循環されている。
【0040】以下、チップやストライプの露光順序につ
いての具体的な実施例を説明する。 実施例1(欠けチップ後) 図1に本発明による実施例の1つを説明する図を示す。
ウエハ熱膨張の様子を有限要素法によって解析した結
果、ウエハで吸収されたエネルギーが熱となってウエハ
に蓄積し、徐々にウエハが熱膨張する様子が明らかにな
っている。つまり、1枚のウエハの中では、通常、後に
なって露光する所ほど変形が大きくなる、という傾向が
ある。
【0041】ところで、一般的にウエハ上への露光は、
ウエハからはみ出すチップも露光する(以下欠けチップ
と称する)こともデバイスプロセス上の要請から行われ
ることが多い。このような欠けチップは最終的にデバイ
スチップとしての機能は持たないため、ショット位置精
度はデバイスチップとして使用される部分より精度が悪
化してもよい。したがって、図1に示すようにまずは欠
けが発生しない部分を先に露光し、最後に欠けチップの
部分を露光する。こうすることで、欠けが発生しない部
分でのショット位置精度を向上させることができる。
【0042】また、さらにショット位置精度を向上させ
る手段として、上述のような、ウエハとチャックの間に
伝熱ガスを導入する手段を導入する。これは、チャック
表面に伝熱ガスを導入するための溝を作っておき、そこ
にヘリウム等のガスを数Torrの圧力で導入するものであ
る。これによって、ウエハに蓄積された熱がウエハチャ
ックに伝達されやすくなり、ウエハの熱膨張によるショ
ット位置精度の悪化を低減できる。このようなウエハと
チャックの間に伝熱ガスを導入する手段は例えば特許2
636782号で開示されている。また、チャックに蓄
積した熱を逃すことも重要であるため、チャック内に液
体を流すことで、温度を一定にすることも重要である。
【0043】以上のようなショット順序を変更する手段
とウエハとチャックの間に伝熱ガスを導入する手段を組
み合わせることによって、極めて高いショット位置精度
を得ることができる。
【0044】前記有限要素法による解析によると、例え
ば、レジスト感度が10μC/cm2 の場合、図6に示した
ような従来技術の例では、ショット位置誤差は最大で1
50nm程度であるのに対して、本実施例のような手段を
とることで欠けチップ部分を除いた最大ショット位置誤
差は40nm程度とおよそ3分の1に低減することが可能
となる。
【0045】実施例2(チップとストライプ逆方向) 図2に本発明による別の実施例を説明する図を示す。欠
けチップの部分を最後に露光するのは実施例1と同じで
ある。チップ内を5つのストライプ状領域(以下ストラ
イプと称する)に分割した場合、ストライプの露光順序
は図2の右の部分に示すように左から順に右端まで行う
ことにする。このストライプの露光順序は、ウエハ上の
全チップで共通とする。ウエハ上のチップの露光順序は
図2に数字で示したとおり、右から左へ単一方向へ行
う。こうすることで、ウエハの熱膨張の力がお互いに打
ち消しあうように発生し、結果的にショット位置誤差を
低減することができる。
【0046】「ウエハの熱膨張の力がお互いに打ち消し
あう」とは、例えばチップについて説明すると次のと
おりである。チップについては、左のストライプから
露光するのであるが、このときチップの右寄りのスト
ライプは熱膨張により右方向へ変位しようとする。とこ
ろが、もともとチップはチップの露光時の熱膨張で
左方向へ変位している。したがって、チップの右寄り
のストライプについては、前回露光チップ露光の際の
熱膨張と、今回露光チップ露光の際の熱膨張とがお互
いに反対方向の変位となって打ち消し合うのである。
【0047】本実施例はウエハ上のチップ露光とチップ
内のストライプ露光の方向を逆にするという点が重要で
あり、本実施例と左右を逆にした場合でも同じ効果が得
られるのは言うまでもない。以上のような手段にウエハ
とウエハチャック間に伝熱ガスを導入する手段を組み合
わせると更なるショット位置精度向上の効果が期待でき
る。
【0048】前記有限要素法の解析によると、レジスト
感度が5μC/cm2 の場合に、実施例1で示したような方
式での最大ショット位置誤差が約10nmであるのに対し
て、本実施例の手段を実施することによって、最大ショ
ット位置誤差が約7nm程度と約30%の位置誤差低減効
果が得られる。
【0049】また、図3に示す、ウエハ上のチップ露光
順序の方向を通常のように1行ごとに互い違いとしなが
ら、1行ごとにチップ内のストライプ露光順序を逆とし
てもよい。こうすることで、ウエハステージの移動ムダ
を小さくしながらも、上述の打ち消し効果が期待でき
る。
【0050】実施例3(単純同一方向) 図4に本発明による別の実施例を説明する図を示す。欠
けチップの部分を最後に露光するのは実施例1と同じで
ある。本実施例では、チップ内のストライプ露光順序の
方向とウエハ上のチップ露光順序の方向を同一とする。
さらに、この例では、ウエハ内でのチップ露光順序も同
一(例えば左から右)としている。
【0051】このような手段をとることで、実施例2で
示したような熱膨張の力を打ち消しあうような効果は得
られないが、ウエハ熱膨張の方向がチップ露光順序の方
向(本実施例では右方向)へ一定となる。これによっ
て、露光時にウエハがどのように膨張しているかを予測
するのが非常に容易となる。例えば、熱膨張の方向が常
に一定であることによって、熱膨張の予測は、レジスト
感度とパターン面積率で決まる量にほぼ比例する量であ
る熱膨張の量のみを予測すれば十分であり、ウエハ熱膨
張の方向を複雑な計算(通常は有限要素法解析が必要)
で求める必要がなくなる。さらにウエハとチャック間に
伝熱ガスを導入することでウエハ熱膨張の影響を低減す
ることができる。
【0052】有限要素法による解析によると、レジスト
感度5μC/cm2 の場合、実施例1に示した手段と本実施
例の手段では、どちらも最大ショット位置誤差は約10
nmとほとんど変化はなかった。しかし、本実施例の手段
では位置ずれ方向が一定のため、簡単な式で位置ずれを
予測し、露光位置を補正することで、ショット位置ずれ
を5nm以下にすることが可能である。なお、露光位置補
正は、投影露光系の像位置調整偏向器で行う。
【0053】実施例4(端の行を先) 図5に本発明による別の実施例を説明する図を示す。前
記有限要素法解析によると、例えば実施例2のような方
法(上から下へ行を飛ばさずに順次露光を進めるやりか
た)の場合では、最大位置ずれが発生するのは最後に露
光するチップの周辺であった。これはウエハに蓄積され
た熱が影響を及ぼしているためである。
【0054】本実施例では、まず最初に上の端の行を露
光した後で、次に、実施例2では最後に露光していた下
の端の行を露光し、その後、実施例2と同じような中央
の行の露光を行う。これによって、上下(縦)方向でウ
エハ熱膨張の力がお互いに打ち消しあう効果と、最後の
行での熱蓄積を低減する効果が同時に期待できる。これ
は、二番目に露光した最下行の熱は、中央の行を上の行
から順に下へ露光している間に拡散するためである。本
実施例においても伝熱ガス導入を併用することで更なる
ショット位置低減効果が可能となる。
【0055】有限要素法解析によれば、レジスト感度5
μC/cm2 の場合に、実施例2の手段を用いた場合の最大
ショット位置誤差が約7nmであるのに対して、本実施例
の手段を用いることで最大ショット位置誤差を約6.5
nmに低減できることが判明している。
【0056】実施例5(スパイラル) 図7に本発明による別の実施例を説明する図を示す。こ
の例は、中央のチップからスパイパル状に外側のチップ
を順次露光している。この場合、ウエハのほぼ中心が変
位せずにウエハが放射状に膨張する。また、外周のお互
いに比較的離れた行と列を露光するので、互いの行と列
の間の熱影響が少ない。
【0057】実施例6 図8に本発明による別の実施例を説明する図を示す。こ
の例は、チップ露光のスパイラルに加え、実施例2の様
にウエハ上における各チップの露光方向とチップ内スト
ライプの露光方向とを逆方向とした例である。
【0058】実施例7 図9に本発明による別の実施例を説明する図を示す。こ
の例は、外側のチップから内側のチップへ向けてスパイ
ラル状に露光を進める例である。外周部の露光の際に、
中心に向かって各方向からの膨張変位が集まり、中央部
では変位が相殺される傾向となる。
【0059】実施例8 図10に本発明による別の実施例を説明する図を示す。
この例は、チップ露光のスパイラル(外から内)に加え、
実施例2の様にウエハ上における各チップの露光方向と
チップ内ストライプの露光方向とを逆方向とした例であ
る。
【0060】実施例9 図11に本発明による別の実施例を説明する図を示す。
この例は、内側から外側へのスパイラル露光に加え、各
ストライプの露光方向を上下及び左右で異ならせてい
る。例えば、チップ32では、左のストライプから露光
して、同チップの右部分を右に寄せてそれまでのチップ
露光による左方向の膨張を相殺している。チップ31に
ついては、各ストライプの露光を下から上に行ってい
る。同チップの上部を上に膨張変位させ、それまでのチ
ップの露光時の下方向への膨張を相殺している。
【0061】実施例10 図12に本発明による別の実施例を説明する図を示す。
この例は、実施例9のスパイラルを外から内とした例で
ある。
【0062】実施例11 図13に本発明による別の実施例を説明する図を示す。
この例は、行を飛ばしながら露光している。すなわち、
まず、一番上の行を露光し、1行飛ばして上から3行目
の行を露光し、また1行飛ばして上から5行目を露光し
ている。チップ内の露光順序は、上下蛇行形又は上下一
方向形を行う。この例では、ウエハの加熱位置を分散で
きる。
【0063】実施例12 図14に本発明による別の実施例を説明する図を示す。
この例は、行飛ばしに加え、各行のチップの露光方向を
逆にした例である。また、実施例2の様にウエハ上にお
ける各チップの露光方向とチップ内ストライプの露光方
向とを逆方向とした例である。この例は、実施例11よ
りもウエハステージの動きが少ない。
【0064】実施例13 図15に本発明による別の実施例を説明する図を示す。
この例は、2行飛ばしとした例である。
【0065】実施例14 図16に本発明による別の実施例を説明する図を示す。
この例は、2行飛ばしに加え、各行のチップの露光方向
を逆にした例である。また、実施例2の様にウエハ上に
おける各チップの露光方向とチップ内ストライプの露光
方向とを逆方向とした例である。
【0066】実施例15 図17に本発明による別の実施例を説明する図を示す。
この例は、チップを1個ずつ飛ばして露光する例であ
る。ウエハの加熱位置を分散できる。
【0067】実施例16 図18及び19に本発明による別の実施例を説明する図
を示す。この例は、チップの露光は飛ばし飛ばしあるい
はランダムに行う。そして、今度露光するチップの周り
のチップがすでに露光済みか否か及びそれらの露光時刻
を判断し、今度露光するチップ内のストライプの露光順
を決定する。例えば、図19の中段の様に図18の右側
に示すストライプ露光順A〜Dを選択する。さらに、図
19の下段に示すように、隣の隣のチップをも含め判断
することもできる。この場合、離れたチップほど軽い重
み係数をつけて判定する。
【0068】実施例17 図20に本発明による別の実施例を説明する図を示す。
この例は、チップの縦の列を上から下へ露光する。各チ
ップ内のストライプについては下から上に露光する。
【0069】実施例18 図21に本発明による別の実施例を説明する図を示す。
この例は、1列毎に上下方向を逆転させた例である。ま
た、各ストライプの露光方向とチップの露光方向とは逆
としてある。
【0070】実施例19 図22に本発明による別の実施例を説明する図を示す。
この例は、1列飛ばしで露光している。
【0071】実施例20 図23に本発明による別の実施例を説明する図を示す。
この例は、1列飛ばし及び上下方向逆転を行っている。
各ストライプの露光方向は図のA、B及びA´、B´で
選択できる。
【0072】実施例21 図24に本発明による別の実施例を説明する図を示す。
この例は、2列飛ばしの例である。
【0073】実施例22 図25に本発明による別の実施例を説明する図を示す。
この例は、2列飛ばし且つ上下方向逆転の例である。
【0074】実施例23 図26に本発明による別の実施例を説明する図を示す。
この例は、左右端の列を先に露光し、次に、中央の列を
露光している。
【0075】次に上記説明した電子線転写露光装置を利
用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図31
は、微小デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液
晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン
等)の製造のフローを示す。
【0076】ステップ1(回路設計)では、半導体デバ
イスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)で
は、設計した回路パターンを形成したマスクを製作す
る。この時、パターンについて局部的にリサイズを施す
ことにより近接効果や空間電荷効果によるビームボケの
補正を行ってもよい。一方、ステップ3(ウェハ製造)
では、シリコン等の材料を用いてウェハを製造する。
【0077】ステップ4(酸化)では、ウェハの表面を
酸化させる。ステップ5(CVD)では、ウェハ表面に
絶縁膜を形成する。ステップ6(電極形成)では、ウェ
ハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ7(イオ
ン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステッ
プ8(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布す
る。ステップ9(電子ビーム露光)では、ステップ2で
作ったマスクを用いて電子ビーム転写装置によって、マ
スクの回路パターンをウェハに焼付露光する。その際、
上述の露光装置を用いる。ステップ10(光露光)で
は、同じくステップ2で作った光露光用マスクを用い
て、光ステッパーによってマスクの回路パターンをウェ
ハに焼付露光する。この前又は後に、電子ビームの後方
散乱電子を均一化する近接効果補正露光を行ってもよ
い。
【0078】ステップ11(現像)では、露光したウェ
ハを現像する。ステップ12(エッチング)では、レジ
スト像以外の部分を選択的に削り取る。ステップ13
(レジスト剥離)では、エッチングがすんで不要となっ
たレジストを取り除く。ステップ4からステップ13を
繰り返し行うことによって、ウェハ上に多重に回路パタ
ーンが形成される。
【0079】ステップ14(組立)は、後工程と呼ば
れ、上の工程によって作製されたウェハを用いて半導体
チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシン
グ、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。ステップ15(検査)では、ステ
ップ14で作製された半導体デバイスの動作確認テス
ト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て
半導体デバイスが完成しこれが出荷(ステップ16)さ
れる。
【0080】
【発明の効果】本発明によって、ウエハ露光時に発生す
るウエハの熱膨張が露光位置精度へ及ぼす影響が低減で
き、露光精度向上の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例におけるチップ、ストライプ
の露光順序を示す平面図である。
【図2】本発明の1実施例におけるチップ、ストライプ
の露光順序を示す平面図である。
【図3】本発明の1実施例におけるチップ、ストライプ
の露光順序を示す平面図である。
【図4】本発明の1実施例におけるチップ、ストライプ
の露光順序を示す平面図である。
【図5】本発明の1実施例におけるチップ、ストライプ
の露光順序を示す平面図である。
【図6】従来のチップ、ストライプの露光順序を示す平
面図である。
【図7】本発明の1実施例におけるチップ、ストライプ
の露光順序を示す平面図である。
【図8】本発明の1実施例におけるチップ、ストライプ
の露光順序を示す平面図である。
【図9】本発明の1実施例におけるチップ、ストライプ
の露光順序を示す平面図である。
【図10】本発明の1実施例におけるチップ、ストライ
プの露光順序を示す平面図である。
【図11】本発明の1実施例におけるチップ、ストライ
プの露光順序を示す平面図である。
【図12】本発明の1実施例におけるチップ、ストライ
プの露光順序を示す平面図である。
【図13】本発明の1実施例におけるチップ、ストライ
プの露光順序を示す平面図である。
【図14】本発明の1実施例におけるチップ、ストライ
プの露光順序を示す平面図である。
【図15】本発明の1実施例におけるチップ、ストライ
プの露光順序を示す平面図である。
【図16】本発明の1実施例におけるチップ、ストライ
プの露光順序を示す平面図である。
【図17】本発明の1実施例におけるチップ、ストライ
プの露光順序を示す平面図である。
【図18】本発明の1実施例におけるチップ、ストライ
プの露光順序を示す平面図である。
【図19】本発明の1実施例におけるチップ、ストライ
プの露光順序を示す平面図である。
【図20】本発明の1実施例におけるチップ、ストライ
プの露光順序を示す平面図である。
【図21】本発明の1実施例におけるチップ、ストライ
プの露光順序を示す平面図である。
【図22】本発明の1実施例におけるチップ、ストライ
プの露光順序を示す平面図である。
【図23】本発明の1実施例におけるチップ、ストライ
プの露光順序を示す平面図である。
【図24】本発明の1実施例におけるチップ、ストライ
プの露光順序を示す平面図である。
【図25】本発明の1実施例におけるチップ、ストライ
プの露光順序を示す平面図である。
【図26】本発明の1実施例におけるチップ、ストライ
プの露光順序を示す平面図である。
【図27】分割投影転写方式の電子線投影露光装置の光
学系全体における結像関係及び制御系の概要を示す図で
ある。
【図28】電子線投影露光用のレチクルの構成例を模式
的に示す図である。(A)は全体の平面図であり、
(B)は一部の斜視図であり、(C)は一つの小メンブ
レイン領域の平面図である。
【図29】レチクルからウエハへのパターン転写の様子
を模式的に示す斜視図である。
【図30】ウエハチャンバー及びチャックの全体構成を
模式的に示す図である。
【図31】微小デバイス(ICやLSI等の半導体チッ
プ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマ
シン等)の製造のフローを示す。
【符号の説明】 W ウエハ T チップ 1 電子銃 2,3 コンデ
ンサレンズ 4 照明ビーム成形開口 5 ブランキ
ング偏向器 7 ブランキング開口 8 照明ビー
ム偏向器 9 コンデンサレンズ 10 レチクル
(マスク) 11 レチクルステージ 12 レチクル
ステージ位置検出器 15 第1投影レンズ 16 像位置調
整偏向器 18 コントラスト開口 19 第2投影
レンズ 22 反射電子検出器 23 ウェハ 24 ウェハステージ 25 ウェハス
テージ位置検出器 31 コントローラ 41 小メンブレイン領域 42 サブフィ
ールド 43 スカート 44 マイナー
ストライプ 45 グリレージ 47 ストラッ
ト 49 メジャーストライプ 50 チップ 52 サブフィールド 59 ストライ
プ 110 ウエハチャンバー 111 チャッ
ク 112 チャンバー 113 ターボ
ポンプ 114〜116 真空ゲージ 117 ウエハ 118 通路 119、120
ガス導入配管 121〜123 ガス排出路、配管 124、125
流量コントローラ 126 真空ポンプ 127 真空ポ
ンプ 130 第一の周縁部 131 第二の
周縁部 111A 吸着面 111B シー
ル部(周縁部) 111C ガス導入孔 111D、11
1D′ ガス排出孔 111E 環状通路 117A 処理
面 117B 被吸着面
フロントページの続き (72)発明者 平柳 徳行 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号株式 会社ニコン内 Fターム(参考) 2H097 AA03 AA11 CA16 LA10 5F056 AA22 AA27 BB01 BD02 CC03 CC09 CC16 CD05 CD20 EA12 EA14 EA17 FA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料上の単位露光領域をいくつかのスト
    ライプ状領域に分割し、前記ストライプ状の領域を順に
    露光する露光装置において、露光による試料の熱膨張が
    最小になるように前記ストライプ状領域の露光順を決定
    し、露光を行うことを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記試料上の単位露
    光領域を単位露光領域の一部しか試料上に露光できない
    場所にも露光する場合に、全面が試料上に露光できる前
    記単位露光領域を先に露光し、その後、前記一部しか露
    光できない単位露光領域を露光することを特徴とする露
    光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記ストライ
    プ状領域の露光順の方向を前記試料上の単位露光領域の
    露光順の方向と逆方向にすることを特徴とする露光装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、前記試料上の
    単位領域の露光順の方向を一定方向とし、前記ストライ
    プ状領域の露光順の方向を前記一定方向と一致させるこ
    とを特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2において、前記試料上の
    単位領域のうち、露光による試料の熱膨張が最大になる
    部分を予測して先に露光を行い、その後、残りの部分を
    露光することを特徴とする露光装置。
  6. 【請求項6】 前記試料と試料ホルダの間に伝熱ガスを
    導入することを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載
    の露光装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記試料ホルダ内に
    液体を流すことで温度を一定にすることを特徴とする請
    求項1〜5いずれかに記載の露光装置。
  8. 【請求項8】 前記試料の露光を行う際に試料の熱膨張
    の量を予測し、予測された熱膨張の量だけ露光位置を補
    正して露光することを特徴とする請求項1〜5いずれか
    に記載の露光装置。
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