JP3291882B2 - 露光方法 - Google Patents

露光方法

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JP3291882B2 JP34657393A JP34657393A JP3291882B2 JP 3291882 B2 JP3291882 B2 JP 3291882B2 JP 34657393 A JP34657393 A JP 34657393A JP 34657393 A JP34657393 A JP 34657393A JP 3291882 B2 JP3291882 B2 JP 3291882B2
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
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    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
    • G03F7/70866Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature of mask or workpiece
    • G03F7/70875Temperature, e.g. temperature control of masks or workpieces via control of stage temperature

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置を形成する
ウエハ表面に形成した感光性膜を露光する際の露光方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置を形成するウエハ表面に形成
した感光性膜を露光してマスクパターンを転写する方法
としては、一つの領域の露光が終了するとその領域に隣
接する領域を順次露光していく、いわゆるステップアン
ドリピート法がある。
【0003】すなわち、上記方法は、図10に示すよう
に、ウエハ201上のマスクパターンの転写領域202
にマスクパターン(図示せず)を矢印ナ方向に順に露光
することによって転写してマスクパターン像203を形
成していく方法である。
【0004】上記方法を採用した露光装置にはステッパ
ーがある。ステッパーは、ウエハを載置したステージ
を、例えばX−Y方向にステップ移動させることによっ
て、ウエハ上の所定の位置を順次露光して行くものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
テップアンドリピート法では、図11に示すように、矢
印ハ方向に移動露光する際の移動露光の折り返し付近
(斜線で示す領域)211,212,213,214で
は、単位面積当たりにすると他の領域よりも集中して露
光エネルギーが照射される。この結果、ウエハ201
は、その部分で温度が上昇して膨張する。このため、ア
ライメント精度が低下する。
【0006】通常の露光プロセスでは、ウエハ内の全シ
ョットが確定した後、その確定した位置を基にして、次
の露光を行っていくので、露光中にウエハが膨張した場
合にはアライメントずれを抑制することができない。し
たがって、露光装置のアライメント精度が向上しても、
上記課題を解決することはできない。このような課題
は、露光パターンが高精細度になるにしたがい、大きく
なって表れる。
【0007】また上記露光装置では、ステージ上のウエ
ハの温度を制御する手段が設けられていない。このよう
な露光装置を用いてステージ上のウエハを露光した場合
には、露光エネルギーを吸収したウエハ部分の温度が上
昇してウエハ面内の温度分布が不均一になる。そのた
め、露光中にウエハが局部的に膨張するので、高精細度
なマスクパターンを転写した場合にはアライメントずれ
を起こすことになる。
【0008】本発明は、露光時のウエハの膨張を抑える
のに優れた露光方法および露光装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされた露光方法である。すなわち露光方
法としては、露光装置によってウエハに形成した感光性
膜を露光する露光方法において、ステップアンドリピー
ト法によって露光する際に、少なくとも隣接する1ショ
ット分の露光領域をとばして次の露光領域を露光してい
くことで全露光領域の同一パターンの露光を行うことで
ある。
【0010】そして、ステップアンドリピート法によっ
て露光する際に、少なくとも隣接する1ショット分の露
光領域をとばして次の1ショット分の露光領域を露光す
る。または、少なくとも隣接する1ショット分の露光領
域を含む複数ショット分の露光領域をとばして次の1シ
ョット分の露光領域を露光してもよい。1ショット分の
露光領域が複数行、複数列配置されているウエハを露光
する際に、1行もしくは複数行とばしながら露光する、
または1列もしくは複数列とばしながら露光することで
全露光領域の露光を行ってもよい。さらには、行方向も
しくは列方向のいずれかの方向から、かつ当該行方向も
しくは当該列方向の一方向のみから順に露光してもよ
い。
【0011】
【作用】上記露光方法では、ステップアンドリピート法
によって露光する際に、少なくとも隣接する1ショット
分の露光領域をとばして次の1ショット分の露光領域を
露光することによって、一定の領域に露光エネルギーが
集中的に照射されるのが防げる。このため、ウエハは、
局部的に温度が上昇して膨張することがなくなる。
【0012】このことは、少なくとも隣接する1ショッ
ト分の露光領域を含む複数ショット分の露光領域をとば
して次の1ショット分の露光領域を露光する場合、1シ
ョット分の露光領域が複数行、複数列配置されているウ
エハを露光する際に、1行もしくは複数行とばしながら
露光する、または1列もしくは複数列とばしながら露光
することで全露光領域の露光を行う場合、行方向もしく
は列方向のいずれかの方向から、かつ当該行方向もしく
は当該列方向の一方向のみから順に露光する場合も同様
に、ウエハの温度がアライメント精度に影響を及ぼすよ
うな温度にまで局部的に上昇して、当該ウエハが膨張す
ることがなくなる。
【0013】
【実施例】本発明は、露光装置によってウエハに形成し
た感光性膜を露光する際に、ウエハの温度を所定の温度
に保ちながら露光する露光方法である。その方法の一例
を、第1実施例として、図1の露光方法の説明図によっ
て説明する。
【0014】図1の(1)に示すように、ウエハ101
には、ステップアンドリピート法によって露光される1
ショット分の露光領域Aが、例えば5行5列に配置され
ている。各1ショット分の露光領域Aは、例えば矢印ア
方向に、1から25まで順に符号が付されている。以
下、各1ショット分の露光領域Aは、領域1、領域2、
領域3、・・・、領域24、領域25と記す。そして露
光は、例えば領域1から矢印ア方向に順に行う。このと
き、少なくとも隣接する領域をとばして次の領域を露光
する。
【0015】すなわち、図1の(2)に示すように、領
域1から矢印イ方向に順に、領域3、領域5、領域7、
・・・、領域23、領域25の順のように、奇数符号を
付した領域を順に露光する。
【0016】その後、図1の(3)に示すように、領域
2から矢印ウ方向に順に、領域4、領域6、領域8、・
・・、領域22、領域24の順のように、偶数符号を付
した領域を順に露光することによって、全露光領域の露
光が終了する。
【0017】上記露光方法では、ステップアンドリピー
ト法によって露光する際に、少なくとも隣接する1ショ
ット分の露光領域をとばして次の1ショット分の露光領
域を露光することによって、一定の領域、特にステップ
アンドリピート法によってウエハ101を移動する際の
折り返すところの領域に露光エネルギーが集中的に照射
されるのが防げる。このため、ウエハ101は、局部的
に温度が上昇して膨張することがなくなる。一例とし
て、上記第1実施例の露光方法で露光した場合のウエハ
101の膨張によるアライメントのずれ量はおよそ10
nmまたはそれ以下になった。ちなみに、従来の露光方
法で露光した場合のウエハ101の膨張によるアライメ
ントのずれ量はおよそ30nmであった。
【0018】次に別の方法の一例を、第2実施例とし
て、図2の露光方法の説明図および上記図1の(1)に
示した図によって説明する。
【0019】上記図1の(1)に示したように、ウエハ
101には、ステップアンドリピート法によって露光さ
れる1ショット分の露光領域Aが、例えば5行5列に配
置されている。各1ショット分の露光領域Aは、例えば
矢印ア方向に、1から25まで順に符号が付されてい
る。以下、各1ショット分の露光領域Aは、領域1、領
域2、領域3、・・・、領域24、領域25と記す。
【0020】そして露光は、例えば領域1から矢印ア方
向に順に行う。このとき、少なくとも隣接する1ショッ
ト分の露光領域を含む複数ショット分の露光領域(例え
ば領域2,領域3)をとばして次の1ショット分の露光
領域(例えば領域4)を露光する。
【0021】すなわち、図2の(1)に示すように、矢
印エ方向に、領域1、領域4、領域8、領域12、領域
15、領域17、領域20、領域23の順に露光を行
う。
【0022】次いで、図2の(2)に示すように、矢印
オ方向に、領域3、領域6、領域9、領域11、領域1
4、領域18、領域22、領域25の順に露光を行う。
【0023】さらに、図2の(3)に示すように、矢印
カ方向に、領域2、領域5、領域7、領域10、領域1
3、領域16、領域19、領域21、領域24の順に露
光を行って、全露光領域の露光を終了する。
【0024】露光の順番は、上記以外にもさまざまな順
序がある。したがって、露光時のウエハ101の温度が
ほぼ所定の温度範囲に保たれるように、ステップアンド
リピート法によって露光する際には、少なくとも隣接す
る1ショット分の露光領域をとばして次の1ショット分
の露光領域を露光するか、または少なくとも隣接する1
ショット分の露光領域を含む複数ショット分の露光領域
をとばして次の1ショット分の露光領域を露光すればよ
く、この露光条件を満足すればその露光順どのような順
番であってもよい。
【0025】例えば、図3の(1)に示すように、矢印
キ方向に、領域13、領域15、領域5、領域3、領域
1、領域11、領域21、領域23、領域25、領域
7、領域9、領域19、領域17の順に露光を行う。続
けて図3の(2)に示すように、矢印ク方向に、領域
4、領域2、領域20、領域18の順に露光を行う。さ
らに続けて図3の(3)に示すように、矢印ケ方向に、
領域16、領域6、領域8、領域10、領域22、領域
24、領域14、領域12のような順に露光を行っても
よい。
【0026】上記第2実施例の露光方法でも上記第1実
施例の露光方法と同様に、一定の領域に露光エネルギー
が集中的に照射されるのが防げる。このため、ウエハ1
01の温度が局部的に上昇して、アライメント精度に影
響を及ぼすような膨張量になることはない。
【0027】上記第1,第2実施例において、図4に示
すように、隣接する1ショット分の露光領域とは、例え
ば、当該露光領域A1に対しては、露光領域A2,A
3,A4,A5になり、斜線で示す露光領域A6,A
7,A8,A9は除く。さらにA2〜A9の外側の露光
領域も除かれる。
【0028】次に1ショット分の露光領域が複数行、複
数列配置されているウエハを露光する際に、1行もしく
は複数行とばしながら露光することで全露光領域の露光
を行う方法の一例を、第3実施例として、図5の露光方
法の説明図によって説明する。
【0029】図5の(1)に示すように、ウエハ101
には、ステップアンドリピート法によって露光される1
ショット分の露光領域Aが、上記図1の(1)に示した
と同様に配置されている。
【0030】そして露光は、図5の(2)に示すよう
に、まず矢印サ方向に領域1から順に領域5まで、第1
行目を露光する。続いて矢印シ方向に領域15から順に
領域11まで、第3行目を露光する。そして矢印ス方向
に領域21から順に領域25まで、第5行目を露光す
る。
【0031】次に図5の(3)に示すように、矢印セ方
向に領域6から順に領域10まで、第2行目を露光す
る。続いて矢印ソ方向に領域20から順に領域16ま
で、第4行目を露光を行って、全露光領域の露光を終了
する。
【0032】上記第3実施例では、行方向に露光する場
合を説明したが、列方向に露光する場合には、行方向を
列方向に置き換えて露光すればよい。
【0033】上記第3実施例の露光方法では、ステップ
アンドリピート法によって露光する際の折り返し部分に
露光エネルギーが集中的に照射されないので、ウエハ1
01の温度が局部的に上昇して、アライメント精度に影
響を及ぼすような膨張量になることはない。
【0034】次に1ショット分の露光領域が複数行、複
数列配置されているウエハを露光する際に、いづれの行
も同一方向に向かって露光する場合の一例を、第4実施
例として、図6の露光方法の説明図によって説明する。
【0035】図6に示すように、ウエハ101には、ス
テップアンドリピート法によって露光される1ショット
分の露光領域Aが、上記図1の(1)に示したと同様
に、領域1から領域25まで、順に配置されている。
【0036】そして露光は、まず矢印タ方向に領域1か
ら順に領域5まで、第1行目を露光する。次いで矢印チ
方向に領域10から順に領域6まで、第2行目を露光す
る。続いて矢印ツ方向に領域11から順に領域15ま
で、第3行目を露光する。さらに矢印テ方向に領域20
から順に領域16まで、第4行目を露光する。そして矢
印ト方向に領域21から順に領域25まで、第5行目を
露光を行って、全露光領域の露光を終了する。
【0037】上記第4実施例では、行方向に露光する場
合を説明したが、列方向に露光する場合には、行方向を
列方向に置き換えて、列方向に露光する際に、全ての列
を同一方向から露光すればよい。
【0038】上記第4実施例の露光方法では、ウエハ1
01を移動する際に、折り返して連続して露光すること
がないので、露光エネルギーが一定の領域に集中的に照
射されることはない。このため、ウエハ101の温度が
局部的に上昇して、アライメント精度に影響を及ぼすよ
うな膨張量になることはない。
【0039】次に、露光時のウエハの温度を所定の温度
に保つステージを設けた露光装置の一例を、図7の第1
露光装置の概略構成図によって説明する。
【0040】図に示すように、第1露光装置51は、光
源52と、当該光源52から発振される光線61の光路
に設けた縮小投影部53と、当該縮小投影部53を透過
した光線62が照射される位置に設けたステージ54
と、当該ステージ54を駆動する駆動部(図示せず)と
によって基本構成がなされている。上記ステージ54上
には、ウエハ101が載置される。
【0041】上記ステージ54には、当該ステージ54
上に載置されるウエハ101の温度を所定温度に保持す
るための温度制御手段71が設けられている。上記温度
制御手段71は、ステージ54の内部に形成したステー
ジ内流路72と、上記ステージ内流路72の一方端に接
続されている配管73と上記ステージ内流路72の他方
端に接続されている配管74と、上記各配管73,74
を接続している温調器75と、上記ステージ54のウエ
ハ載置面56近傍に設けた温度センサ76と、上記温度
センサ76の温度信号を受信して上記温調器75に温調
媒体81の適性温度を指令する制御部77とによって構
成されている。上記温調媒体81は、温調器75から配
管73、ステージ内流路72、配管74を通って、再び
温調器75に戻る。
【0042】上記温調媒体81には、例えば水が用いら
れる。または、上記温調媒体81として、比熱が比較的
大きい液体もしくは気体を用いることは差し支えない。
【0043】上記温度制御手段71の動作を説明する。
温度センサ76によって測定されたステージ54のウエ
ハ載置面56の温度を温度信号に変換して、制御部77
に送信する。制御部77では、その温度信号に基づいて
温調媒体81の温度を決定し、その温度を温調器75に
送信する。
【0044】そして温調器75は、指令を受けた温度に
温調媒体81の温度を調節して、その温調媒体81を上
記配管73を介して上記ステージ内流路72に送り出
す。それとともに、上記ステージ内流路72内を流れて
きた温調媒体81を配管74を介して温調器75に戻
す。そして再び、上記温調器75は、温調媒体81を所
定の温度に変えて、ステージ内流路72へ送り出す。
【0045】次に、上記温調媒体81の温度設定に関し
て説明する。ステージ54の内部にウエハ101の温度
と同等もしくはそれ以下の温度の温調媒体81を流すこ
とによって、ウエハ101が露光エネルギーを受けて加
熱されても、その熱量の一部分は温調媒体81によって
奪われる。このため、ウエハ101の温度上昇量は、温
度制御手段71を設けない場合より小さい。ところが、
温調媒体81を冷却しすぎると、温調媒体によってウエ
ハ101の熱が奪われ過ぎてウエハ101の温度が降下
する。このため、ウエハ101は収縮する。そこで、温
調媒体81の温度は、温調媒体81によって冷却される
ことによるウエハ101の収縮量と露光エネルギーが照
射されることによるウエハ101の膨張量との差が最小
になるように設定される。
【0046】したがって、上記第1露光装置51では、
ウエハ101に形成した感光性膜(図示せず)を露光す
る時のウエハ101の温度を所定の温度に保つ温度制御
手段71をステージ54に設けたことによって、ウエハ
101の温度は常に所定温度範囲に保持される。このた
め、露光によってウエハ101の温度が局部的に上昇し
ても、直ちに冷却されるので、当該ウエハ101はほと
んど膨張しない。ちなみに、一例として、温度制御手段
71を設けない露光装置で露光した場合のウエハ101
の膨張によるアライメントのずれ量はおよそ30nmに
なり、温度制御手段71を設けた第1露光装置51で露
光した場合のウエハ101の膨張によるアライメントの
ずれ量はおよそ10nmまたはそれ以下になった。
【0047】次に、上記第1露光装置51の温調媒体8
1の温度を自動的に制御する露光装置を、図8の第2露
光装置の概略構成図によって説明する。なお、図では、
上記図7で説明したのと同様の構成部品には、同一符号
を付す。
【0048】図に示すように、第2露光装置91は、上
記図7で説明した、光源52、縮小投影部53、ステー
ジ54および温度制御手段71とを設けた第1露光装置
(51)に、システム制御手段92と温度設定手段93
とを設けたものである。上記温度制御手段71は、上記
図7で説明したと同様に、ステージ54の内部に設けた
流路72、それに接続する配管73,74、各配管7
3,74に接続する温調器75、当該ステージ54のウ
エハ載置面56側の内部に設けた温度センサ76、上記
温調器75の温調温度を設定する制御部77、および上
記流路72,配管73,74を流れる温調媒体81から
なる。
【0049】上記システム制御手段92は、例えば光源
52の強度、当該光源52に設けられているシャッター
(図示せず)の開放時間等によって決まる露光量、ステ
ージ54上に載置されているウエハ101の表面状態、
例えばウエハ101の表面に形成されている膜(図示せ
ず)の露光エネルギー吸収量等の露光情報を入力するも
のである。しかも上記露光情報を温度設定手段93に指
示するものである。
【0050】上記温度設定手段93は、上記システム制
御手段92と上記温度制御手段71の制御部77とに接
続されている。この温度設定手段93は、上記システム
制御手段92から得た露光情報に基づいて、ウエハ10
1の露光部分(図示せず)の温度上昇量を計算し、ステ
ージ54の設定温度を決定するものである。しかも上記
決定した設定温度の温度信号を温度制御手段71の制御
部77に指示するものである。
【0051】上記制御部77は、上記温度センサ76で
得た温度信号と上記設定温度の温度信号とに基づいて、
ウエハ101の温度を所定温度範囲に保つように温調媒
体81の温度を決定するものである。さらに温調媒体8
1の温度が所定の温度になるように温調器75の設定温
度を決定するものである。しかもその設定温度に対応し
た温度信号を温調器75に指示するものである。
【0052】次に上記第2露光装置91のステージ54
の温調方法を、図9の温調方法の流れ図によって説明す
る。なお、以下の説明において、構成部品には図8で示
した符号を付した。
【0053】図に示すように、第1手順では、光源52
から発振される光線62の強度、ウエハ101に形成さ
れた膜(図示せず)の露光エネルギーの吸収量等の露光
情報を上記システム制御手段92に入力する。その入力
は、光源52から送信される露光情報を自動的に受信し
て行われる。または光源52に設定した露光情報をオペ
レータが入力する。
【0054】次いで第2手順では、上記システム制御手
段92から送信された露光情報に基づいて、温度設定手
段93で、ウエハ101の露光した部分の温度上昇量を
計算する。そして上記温度上昇量が所定の温度範囲にな
るようなステージ54の設定温度を決定する。さらに、
上記決定した設定温度に対応するステージ温度信号を温
度制御手段71の制御部77に送信する。
【0055】その後第3手順を行う。この手順では、上
記温度センサ76で得た温度信号と上記ステージ温度信
号との差を比較して、その差を縮めるようにかつウエハ
101の温度が所定の温度範囲になるように、制御部7
7で温調媒体81の温度を決定する。そして温調媒体8
1の温度が上記決定した温度になるように温調器75の
設定温度を決定する。そして、その設定温度に対応した
温度信号を温調器75に指示する。
【0056】さらに第4手順で、温調器75は指示され
た温度信号を受けて、温調媒体81の温度を指示された
温度に変える。その温調媒体81を配管73,流路7
2,配管74を通じて循環させて、ステージ54のウエ
ハ載置面56の温度を変える。それによって、ウエハ1
01の露光エネルギーを吸収した部分の温度を下げて、
当該ウエハ101の温度をほぼ一定の範囲内にする。
【0057】そして第5手順で、露光が終了したか否か
を判断して、露光が終了していない場合には、上記第3
手順以降の手順を繰り返し行うことを指示する。露光が
終了した場合には、温調を終了する。
【0058】上記第2露光装置91では、露光情報を入
力して送信するシステム制御手段92と、その露光情報
に基づいてステージ54の設定温度を決定する温度設定
手段93とを設けたことによって、ステージ設定温度に
露光情報が取り入れられる。このため、制御部77で
は、ステージ設定温度と実際に測定したステージ54の
温度とに基づいて、温調器75に指示される温調温度が
自動的に決定され、その決定した温度に温調媒体81が
制御される。したがって、温調温度には露光情報が考慮
されることになるので、ウエハ101の一部分に露光エ
ネルギーが集中して照射された場合には、その照射量に
対応して照射領域が直ちに冷却される。このため、ウエ
ハ101はほとんど膨張することがない。またステージ
設定温度を基準にして、温度センサ76で測定した実際
のステージ54の温度との差を比較して温調器75の温
調温度を決定するので、ステージ54の温度は自動的に
制御される。
【0059】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の露光方法
よれば、ステップアンドリピート法によって露光する際
に、少なくとも隣接する1ショット分の露光領域をとば
して次の1ショット分の露光領域を露光するので、一定
の領域に露光エネルギーが集中的に照射されることがな
くなる。このため、ウエハの温度が局部的に上昇して膨
張することがほとんどなくなるので、アライメント精度
の向上が図れる。上記効果は、少なくとも隣接する1シ
ョット分の露光領域を含む複数ショット分の露光領域を
とばして次の1ショット分の露光領域を露光する場合、
1ショット分の露光領域が複数行、複数列配置されてい
るウエハを露光する際に、1行もしくは複数行とばしな
がら露光する、または1列もしくは複数列とばしながら
露光することで全露光領域の露光を行う場合、行方向も
しくは列方向のいずれかの方向から、かつ当該行方向も
しくは当該列方向の一方向のみから順に露光する場合も
同様に表れる。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の露光方法の説明図である。
【図2】第2実施例の露光方法の説明図である。
【図3】第2実施例における別の露光方法の説明図であ
る。
【図4】隣接する1ショット分の露光領域の説明図であ
る。
【図5】第3実施例の露光方法の説明図である。
【図6】第4実施例の露光方法の説明図である。
【図7】第1露光装置の概略構成図である。
【図8】第2露光装置の概略構成図である。
【図9】温調方法の流れ図である。
【図10】従来のステップアンドリピート法の説明図で
ある。
【図11】ステップアンドリピート法の課題の説明図で
ある。
【符号の説明】
51 第1露光装置 54 ステージ 71 温度制御手段 81 温調媒体 91 第2露光装置 92 システム制御手段 93 温度設定手段 101 ウエハ A 1ショット分の露光領域

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハに形成した感光性膜を露光装置に
    よって露光する露光方法において、ステップアンドリピート法によって露光する際に、少な
    くとも隣接する1ショット分の露光領域をとばして次の
    露光領域を露光していくことで全露光領域の同一パター
    ンの露光を行う ことを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 請求項記載の露光方法において、 少なくとも隣接する1ショット分の露光領域を含む複数
    ショット分の露光領域をとばして、次の1ショット分の
    露光領域を露光していくことを特徴とする露光方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の露光方法におい
    て、 1ショット分の露光領域が複数行、複数列配置されてい
    るウエハを露光する際に、1行もしくは複数行とばしな
    がら露光する、または1列もしくは複数列とばしながら
    露光することを特徴とする露光方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の露光方法におい
    て、 1ショット分の露光領域が複数行、複数列配置されてい
    るウエハを露光する際に、行方向もしくは列方向のいず
    れかの方向から、かつ当該行方向もしくは当該列方向の
    一方向のみから順に露光することを特徴とする露光方
    法。
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