JP2002075849A - 電子ビーム露光装置、荷電粒子線を整形する部材及びその製造方法 - Google Patents

電子ビーム露光装置、荷電粒子線を整形する部材及びその製造方法

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JP2002075849A
JP2002075849A JP2000266742A JP2000266742A JP2002075849A JP 2002075849 A JP2002075849 A JP 2002075849A JP 2000266742 A JP2000266742 A JP 2000266742A JP 2000266742 A JP2000266742 A JP 2000266742A JP 2002075849 A JP2002075849 A JP 2002075849A
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Harunobu Muto
治信 武藤
Hiroshi Yano
弘 矢野
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷電粒子線の断面形状を所望の形状に整形で
きる部材を提供する。 【解決手段】 略平行な2辺を有する第1の溝部210
と、略平行な2辺に対して略垂直に重なる2辺を有する
第2の溝部220とを含み、略平行な2辺と、略垂直に
重なる2辺とが形成する領域は、部材を貫通する貫通部
230を形成することを特徴とする部材200。第2の
溝部220は、第1の溝部210が設けられた面と反対
の面に設けられることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子線整形部
材及びその製造方法に関する。特に本発明は、荷電粒子
線を精度よく矩形形状に整形できる部材に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、電子ビームの断面形状を整形す
る開口領域を有する従来の部材500を示す。部材50
0は、略平行に設けられた2枚のブレード502と、ブ
レード502に対して略垂直に設けられた2枚のブレー
ド504とを備える。2枚のブレード502と、2枚の
ブレード504とが形成する開口領域に電子ビームを照
射することにより、電子ビームの断面形状を矩形に整形
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図1に示す従来の電子
ビームの断面形状を整形する部材500は、精密機械加
工技術を用いて作成される。しかしながら、近年、半導
体デバイスなどの電子デバイスの微細化に伴い、例えば
電子ビーム露光装置においては、電子ビームを微小な矩
形形状に整形しなくてはならず、精密機械加工により当
該部材を作成するのが困難になってきている。また、近
年、複数の電子ビームを用いて露光処理を行う電子ビー
ム露光装置の開発が進んでいる。しかしながら、従来の
精密機械加工技術を用いて作成された部材500では、
複数の電子ビームを精度よく矩形形状に整形する複数の
開口領域を、細かいピッチで、かつ所望の位置に設ける
ことが非常に困難であり、電子ビーム露光装置を実用化
する上で、非常に大きな障害となっている。
【0004】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできる荷電粒子線整形部材及びその製造方法を提供
することを目的とする。この目的は特許請求の範囲にお
ける独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成され
る。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定す
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1の形
態によると、荷電粒子線の断面形状を整形する貫通部を
有する部材であって、略平行な2辺を有する第1の溝部
と、略平行な2辺に対して略垂直に重なる2辺を有する
第2の溝部とを含み、略平行な2辺と、略垂直に重なる
2辺とが形成する領域は、部材を貫通する貫通部を形成
することを特徴とする部材を提供する。
【0006】更に、第2の溝部は、第1の溝部が設けら
れた面と反対の面に設けられることが好ましく、また、
略平行な2辺の間隔と、略垂直に重なる2辺の間隔は、
実質的に等しいことが好ましく、また、複数の貫通部を
有することが好ましい。
【0007】本発明の第2の形態によると、荷電粒子線
の断面形状を整形する貫通部を有する部材であって、略
平行な2辺と、略平行な2辺に対して略垂直な2辺とを
含む開口部を有する基材と、開口部に内接するように設
けられた内接部材とを含み、内接部材は更に内側に、開
口部よりも頂角が鋭く、部材を貫通する貫通部を有する
ことを特徴とする部材を提供する。
【0008】本発明の第3の形態によると、荷電粒子線
の断面形状を整形する貫通部を有する部材の製造方法で
あって、略平行な2辺を含む第1の開口部を有する第1
の膜を、基板に形成する工程と、略平行な2辺に対して
略垂直に重なる2辺を含み、略平行な2辺と略垂直に重
なる2辺とが形成する領域が、部材を貫通する貫通部を
形成する第2の開口部を有する第2の膜を、第1の膜に
形成する工程と、基板を剥離する工程とを備えることを
特徴とする部材の製造方法を提供する。
【0009】更に、第1の膜を形成する工程は、基板の
第1の開口部を形成する領域に、第1のレジストパター
ンを形成する工程と、基板に、選択的に第1の膜を形成
する工程とを含み、第2の膜を形成する工程は、第1の
膜及び第1のレジストパターンの第2の開口部を形成す
る領域に、第2のレジストパターンを形成する工程と、
第1の膜に、選択的に第2の膜を形成する工程とを含ん
でもよい。
【0010】また、基板は、導電性を有する材料により
形成され、第1の膜、及び第2の膜は、電鋳により形成
されてもよく、また、第1の膜は、第1のレジストパタ
ーンより厚く形成され、第2の膜は、第2のレジストパ
ターンより厚く形成されてもよい。また、基板から、第
1の膜を剥離する工程を更に備え、第2の膜は、第1の
膜が基板に接触していた面に形成されてもよい。
【0011】本発明の第4の形態によると、荷電粒子線
の断面形状を整形する貫通部を有する部材の製造方法で
あって、略平行な2辺を有する第1の溝部を基材に形成
する工程と、略平行な2辺に対して略垂直に重なる2辺
を含み、略平行な2辺と略垂直に重なる2辺とが形成す
る領域が、基材を貫通する貫通部を形成するように第2
の溝部を基材に形成する工程とを備えることを特徴とす
る部材の製造方法を提供する。更に、第2の溝部は、第
1の溝部が形成された基材の面と反対の面に形成される
ことが好ましい。
【0012】本発明の第5の形態によると、荷電粒子線
の断面形状を整形する貫通部を有する部材の製造方法で
あって、略平行な2辺と、略平行な2辺に対して略垂直
な2辺とを含む開口部を基材に形成する工程と、開口部
に内接する内接部材を形成する工程とを備え、内接部材
は、開口部よりも頂角が鋭く、部材を貫通する貫通部を
形成するように設けられることを特徴とする部材の製造
方法を提供する。
【0013】本発明の第6の形態によると、電子ビーム
を用いて、ウェハに所望のパターンを露光する電子ビー
ム露光装置であって、電子ビームを発生する電子銃と、
電子ビームの焦点を調整する電子レンズと、電子ビーム
を所望の位置に偏向させる偏向器と、電子ビームの断面
形状を整形する整形部材と、ウェハを載置するウェハス
テージとを備え、整形部材は、略平行な2辺を有する第
1の溝部と、略平行な2辺に対して略垂直に重なる2辺
を有する第2の溝部とを含み、略平行な2辺と、略垂直
に重なる2辺とが形成する領域は、部材を貫通する貫通
部を形成し、電子ビームは、貫通部を通過して整形され
ることを特徴とする電子ビーム露光装置を提供する。
【0014】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションも又発明となりうる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかか
る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明
されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に
必須であるとは限らない。
【0016】図2は、本発明の一実施形態に係る電子ビ
ーム露光装置100の構成を示す。電子ビーム露光装置
100は、電子ビームによりウェハ44に所定の露光処
理を施すための露光部150と、露光部150に含まれ
る各構成の動作を制御する制御系140を備える。
【0017】露光部150は、筐体8内部で、複数の電
子ビームを発生し、電子ビームの断面形状を所望に整形
する電子ビーム整形手段110と、複数の電子ビームを
ウェハ44に照射するか否かを、電子ビーム毎に独立に
切替える照射切替手段112と、ウェハ44に転写され
るパターンの像の向き及びサイズを調整するウェハ用投
影系114を含む電子光学系を備える。また、露光部1
50は、パターンを露光すべきウェハ44を載置するウ
ェハステージ46と、ウェハステージ46を駆動するウ
ェハステージ駆動部48とを含むステージ系を備える。
【0018】電子ビーム整形手段110は、複数の電子
ビームを発生させる電子銃10と、電子ビームを通過さ
せることにより、電子ビームの断面形状を所望の形状に
整形する複数の貫通部を有する部材である第1整形部材
14及び第2整形部材22と、複数の電子ビームを独立
に収束し、電子ビームの焦点を調整する第1多軸電子レ
ンズ16と、第1整形部材14を通過した複数の電子ビ
ームを独立に偏向する第1整形偏向部18及び第2整形
偏向部20とを有する。
【0019】第1整形部材14及び第2整形部材22
は、電子ビームの断面形状を所望の形状に整形する部材
であって、略平行な2辺を有する第1の溝部と、当該略
平行な2辺に対して略垂直に重なる2辺を有する第2の
溝部とを含み、当該略平行な2辺と、当該略垂直に重な
る2辺とが形成する領域は、当該部材を貫通する貫通部
を有することが望ましい。
【0020】第1整形部材14及び第2整形部材22
は、電子ビームが照射される面に、接地された白金など
の金属膜を有してもよい。第1整形部材14及び第2整
形部材22を形成する材料及び/又は当該金属膜は、高
融点金属材料であることが望ましい。第1整形部材14
及び第2整形部材22に含まれる複数の開口部の断面形
状は、電子ビームを効率よく通過させるために、電子ビ
ームの照射方向に沿って広がりを有してもよい。
【0021】照射切替手段112は、複数の電子ビーム
を独立に収束し、電子ビームの焦点を調整する第2多軸
電子レンズ24と、複数の電子ビームを、電子ビーム毎
に独立に偏向させることにより、電子ビームをウェハ4
4に照射するか否かを、電子ビーム毎に独立に切替える
ブランキング・アパーチャ・アレイ(BAA)デバイス
26と、電子ビームを通過させる複数の開口部を含み、
BAAデバイス26で偏向された電子ビームを遮蔽する
電子ビーム遮蔽部材28とを有する。電子ビーム遮蔽部
材28に含まれる複数の開口部の断面形状は、電子ビー
ムを効率良く通過させるために、電子ビームの照射方向
に沿って広がりを有してもよい。
【0022】ウェハ用投影系114は、複数の電子ビー
ムを独立に収束し、電子ビームの照射径を縮小する第3
多軸電子レンズ34と、複数の電子ビームを独立に収束
し、電子ビームの焦点を調整する第4多軸電子レンズ3
6と、複数の電子ビームを、ウェハ44の所望の位置
に、電子ビーム毎に独立に偏向する副偏向部38と、対
物レンズとして機能する、電子ビームを収束する第1コ
イル40及び第2コイル50を有する同軸レンズ52
と、複数の電子ビームを、略同一の方向に所望量だけ偏
向させる主偏向部42とを有する。主偏向部42は、電
界を利用して高速に複数の電子ビームを偏向することが
可能な静電型偏向器であることが好ましく、対向する4
組の電極を有する円筒型均等8極型の構成、もしくは8
極以上の電極を含む構成を有することがさらに好まし
い。また、同軸レンズ52は、ウェハ44に対して、多
軸電子レンズより近傍に設けられることが好ましい。
【0023】制御系140は、統括制御部130及び個
別制御部120を備える。個別制御部120は、電子ビ
ーム制御部80と、多軸電子レンズ制御部82と、整形
偏向制御部84と、BAAデバイス制御部86と、同軸
レンズ制御部90と、副偏向制御部92と、主偏向制御
部94と、ウェハステージ制御部96とを有する。統括
制御部130は、例えばワークステーションであって、
個別制御部120に含まれる各制御部を統括制御する。
電子ビーム制御部80は、電子ビーム発生部10を制御
する。多軸電子レンズ制御部82は、第1多軸電子レン
ズ16、第2多軸電子レンズ24、第3多軸電子レンズ
34及び第4多軸電子レンズ36に供給する電流を制御
する。
【0024】整形偏向制御部84は、第1整形偏向部1
8及び第2整形偏向器20を制御する。BAAデバイス
制御部86は、BAAデバイス26に含まれる偏向電極
に印加する電圧を制御する。同軸レンズ制御部90は、
同軸レンズ52に含まれる第1コイル40及び第2コイ
ル50に供給する電流を制御する。主偏向制御部94
は、主偏向部42に含まれる偏向電極に印加する電圧を
制御する。ウェハステージ制御部96は、ウェハステー
ジ駆動部48を制御し、ウェハステージ46を所定の位
置に移動させる。
【0025】本実施形態に係る電子ビーム露光装置10
0の動作について説明する。まず、電子銃10が、複数
の電子ビームを生成する。電子ビーム発生部10におい
て、発生された電子ビームは、第1整形部材14に照射
され、整形される。第1整形部材14を通過した電子ビ
ームは、第1整形部材14に含まれる貫通部の形状に対
応する矩形の断面形状をそれぞれ有する。
【0026】第1多軸電子レンズ16は、矩形に整形さ
れた複数の電子ビームを独立に収束し、第2整形部材2
2に対する電子ビームの焦点調整を、電子ビーム毎に独
立に行う。第1整形偏向部18は、矩形に整形された複
数の電子ビームを、電子ビーム毎に独立して、第2整形
部材に対して所望の位置に偏向する。第2整形偏向部2
0は、第1整形偏向部18で偏向された複数の電子ビー
ムを、電子ビーム毎に独立に第2整形部材22に対して
略垂直方向に偏向する。その結果、電子ビームが、第2
整形部材22の所望の位置に、第2整形部材22に対し
て略垂直に照射されるように調整する。矩形形状を有す
る複数の貫通部を含む第2整形部材22は、各貫通部に
照射された矩形の断面形状を有する複数の電子ビーム
を、ウェハ44に照射されるべき所望の矩形の断面形状
を有する電子ビームにさらに整形する。
【0027】第2多軸電子レンズ24は、複数の電子ビ
ームを独立に収束して、BAAデバイス26に対する電
子ビームの焦点調整を、電子ビーム毎に独立に行う。第
2多軸電子レンズ24より焦点調整された電子ビーム
は、BAAデバイス26に含まれる複数のアパーチャを
通過する。
【0028】BAAデバイス制御部86は、BAAデバ
イス26に形成された、各アパーチャの近傍に設けられ
た偏向電極に電圧を印加するか否かを制御する。BAA
デバイス26は、偏向電極に印加される電圧に基づい
て、電子ビームをウェハ44に照射させるか否かを切替
える。電圧が印加されたときは、アパーチャを通過した
電子ビームは偏向され、電子ビーム遮蔽部材28に含ま
れる開口部を通過できず、ウェハ44に照射されない。
電圧が印加されないときには、アパーチャを通過した電
子ビームは偏向されず、電子ビーム遮蔽部材28に含ま
れる開口部を通過することができ、電子ビームはウェハ
44に照射される。
【0029】BAAデバイス26により偏向されない電
子ビームは、第3多軸電子レンズ34により電子ビーム
径を縮小されて、電子ビーム遮蔽部材28に含まれる開
口部を通過する。第4多軸電子レンズ36が、複数の電
子ビームを独立に収束して、副偏向部38に対する電子
ビームの焦点調整を、電子ビーム毎に独立に行い、焦点
調整をされた電子ビームは、副偏向部38に含まれる偏
向器に入射される。
【0030】副偏向制御部92が、副偏向部38に含ま
れる複数の偏向器を独立に制御する。副偏向部38は、
複数の偏向器に入射される複数の電子ビームを、電子ビ
ーム毎に独立にウェハ44の所望の露光位置に偏向す
る。副偏向部38を通過した複数の電子ビームは、第1
コイル40及び第2コイル50を有する同軸レンズ52
により、ウェハ44に対する焦点が調整され、ウェハ4
4に照射される。
【0031】露光処理中、ウェハステージ制御部96
は、ウェハステージ駆動部48を制御して、一定方向に
ウェハステージ46を動かす。BAAデバイス制御部8
6は露光パターンデータに基づいて、電子ビームを通過
させるアパーチャを定め、各アパーチャに対する電力制
御を行う。ウェハ44の移動に合わせて、電子ビームを
通過させるアパーチャを適宜、変更し、さらに主偏向部
42及び副偏向部38により電子ビームを偏向すること
により、ウェハ44に所望の回路パターンを露光するこ
とが可能となる。
【0032】本発明による電子ビーム露光装置100
は、電子ビームの断面形状を所望の矩形形状に整形する
ことができる。そのため、例えば直線形状を有する配線
パターンを露光するときに、ウェハ44に対して、電子
ビームをパルス的に照射して露光する場合であっても、
当該直線形状を露光することができる。また、本発明に
よる電子ビーム露光装置100は、ブロック露光方式
や、BAA方式といった露光装置であってもよい。
【0033】図3は、図2を参照して、第1整形部材1
4及び第2整形部材22である電子ビームなどの荷電粒
子線の断面形状を整形する複数の貫通部を有する部材2
00を示す。図3(a)は、部材200の上面図を示
し、また、図3(b)は、図3(a)中のAA’におけ
る断面図を示す。
【0034】部材200は、図3(a)及び図3(b)
に示すように、略平行な2辺を有する第1の溝部210
と、略平行な2辺に対して略垂直に重なる2辺を有する
第2の溝部220とを含む。また、当該略平行な2辺
と、当該略垂直に重なる2辺とが形成する領域は、当該
部材を貫通する貫通部230を形成する。そして、照射
された電子ビームは、貫通部230を通過することによ
り所望の形状に整形される。具体的には、貫通部230
の形状、又は貫通部230が有する頂角の形状に整形さ
れる。
【0035】第2の溝部220は、図3(b)に示すよ
うに、部材200において、第1の溝部210が設けら
れた面と反対の面に設けられることが望ましい。また、
第1の溝部210が有する当該略平行な2辺の間隔と、
第2の溝部220が有する当該略垂直に重なる2辺の間
隔は、実質的に等しいことが好ましい。具体的には、貫
通部230は、部材200を電子ビームが照射される方
向から見た場合に、実質的に正方形であることが好まし
い。他の実施形態において貫通部230は、他の矩形形
状を有してもよい。
【0036】本発明による荷電粒子線の断面形状を整形
する部材200は、第1の溝部210及び第2の溝部2
20を有することより、直角又は略直角な頂角を有する
貫通部を形成することができる。そのため、照射された
当該荷電粒子線の断面形状を、直角又は略直角な頂角を
有する矩形形状に整形することができる。また、貫通部
230の形状を、微小な矩形形状に整形することがで
き、更に、部材200の所望の位置に複数の貫通部23
0を、非常に精度良く、かつ容易に形成することができ
る。また、複数の所望の形状を持つ貫通部230をそれ
ぞれ所望の位置に有する複数の部材200を、同時に、
かつ容易に形成することができる。
【0037】図4は、貫通部230を有する部材200
の他の実施例を示す。図4において右図は、部材200
の上面図を示し、左図は当該上面図のAA’における断
面図を示す。図4(a)に示すように、部材200は、
第1の膜202及び第2の膜204を有してもよい。こ
のとき、第1の溝部210は、第1の膜202に設けら
れるのが好ましく、また、第2の溝部220は、第2の
膜204に設けられるのが好ましい。また、第1の溝部
210及び第2の溝部220は、それぞれ第1の膜20
2及び第2の膜204を貫通する開口部であってよい。
【0038】図4(b)に示すように、第1の膜202
及び第2の膜204は、それぞれ第1の溝部210及び
第2の溝部220に対して突出する突出部(206、2
08)を有してもよい。突出部(206、208)は、
第1の膜202及び第2の膜204が庇形状を有するよ
うに形成されるのが好ましい。また、第1の膜202及
び第2の膜204が、それぞれ第1の溝部210及び第
2の溝部220に接する面における、突出部(206、
208)が設けられない領域の表面粗さより、突出部の
先端が形成する面の表面粗さは少ないことが好ましい。
例えば、第1の膜202及び第2の膜204は、電気め
っきや電着などの電鋳により形成されるのが好ましい。
【0039】図4(c)に示すように、開口部を有する
基材212と、当該開口部の内部に内接するように設け
られた内接部材214とを含み、内接部材214は更に
内側に、当該開口部よりも頂角が鋭く、部材200を貫
通する貫通部230を有してもよい。当該開口部は、略
平行な2辺と、当該略平行な2辺に垂直な2辺とを含む
ことが好ましい。他の実施例において、内接部材214
は、部材200の電子ビームが照射される面にも設けら
れてよく、また、部材200の当該照射される面と反対
の面にも設けられてよい。内接部材214は、当該開口
部よりも、貫通部230が鋭い頂角を有するように設け
られればよい。
【0040】図4(d)に示すように、部材200は、
開口部を有する基材212と、当該開口部の内部に突出
するように設けられた突出部216とを含み、突出部2
16が形成する領域と、当該開口部とが貫通部230を
形成してもよい。当該開口部は、略平行な2辺と、当該
略平行な2辺に垂直な2辺とを含むことが好ましい。ま
た、突出部216が形成する領域が有する頂角は、当該
開口部が有する頂角より鋭いことが好ましい。また、突
出部216の先端が形成する面の表面粗さは、基材21
2が当該開口部に接する面の表面粗さより少ないことが
更に好ましい。例えば、基材212を電鋳により形成
し、突出部216を設けることにより、突出部216の
先端が形成する面の表面粗さを少なくすることができ
る。そして、部材200は、照射された荷電粒子線の断
面形状を、略直角な頂角及び略直線な辺を有する矩形形
状に整形することができる。
【0041】図5は、本発明の一実施形態に係る荷電粒
子線の断面形状を整形する貫通部を有する部材200の
製造方法を示す。図5において右図は、それぞれの製造
工程における部材200の上面図を示し、左図は当該上
面図のAA’における断面図を示す。まず、基板232
を用意する。基板232は、基材226と、基材226
を形成する材料より高い導電性を有する導電性膜228
とを有するのが好ましい。他の実施例において、基板2
32は、基材226を導電性の高い材料により形成する
ことにより、導電性膜228を有しなくてもよい。
【0042】図5(a)は、基板232において後述す
る第1の開口部を形成する領域に、第1のレジストパタ
ーン222を形成する工程を示す。まず、基板232上
にレジストをスピンコート法により塗布する。次に、当
該レジストに露光及び現像処理をすることにより、所望
のパターンを有する第1のレジストパターン222を得
る。第1のレジストパターン222は、略平行な2辺を
含むように形成される。当該露光処理は、光源としてレ
ーザ光、電子ビームなどの荷電粒子線、あるいはX線な
どを用いてよい。また、当該レジストは、当該露光処理
に用いる光源に対応するレジストが用いられるのが望ま
しい。例えば、当該レジストは、ポジ型であっても、ネ
ガ型であってもよく、また、感光性を有するポリイミド
や電子線レジストであってよい。
【0043】また、第1のレジストパターン222を形
成する工程は、基板232に中間層を形成する工程と、
第1のレジストパターン222をマスクとして当該中間
層をエッチングする工程とを更に有してもよい。当該中
間層は、基板232と、当該レジストとの間に設けられ
る。また、当該中間層は、例えば、当該露光処理におい
て、照射された光源が基板232で反射されるのを低減
させる反射防止膜であってよい。当該中間層は、第1の
レジストパターン222をマスクとしてドライエッチン
グされるのが好ましい。また、第1のレジストパターン
222を形成する工程は、印刷により第1のレジストパ
ターンを形成する工程であってもよい。
【0044】図5(b)は、第1の膜202を形成する
工程を示す。基材232に、例えば金(Au)、白金
(Pt)、銅(Cu)あるいはニッケル(Ni)などの
材料を含む第1の膜202を形成する。本実施例におい
て、第1の膜202は、電鋳により基板232に選択的
に形成される。第1の膜202の厚さは、第1のレジス
トパターン222の厚さと略等しい厚さに形成されるの
が好ましい。
【0045】図5(c)は、第1の膜202及び第1の
レジストパターン222に、後述する第2の開口部を形
成する領域に、第2のレジストパターン224を形成す
る工程を示す。第1の膜202及び第1のレジストパタ
ーン222上に、レジストを塗布し、露光及び現像処理
を行うことにより、第2のレジストパターン224を得
る。第2のレジストパターン224は、第1のレジスト
パターン222が有する当該略平行な2辺に対して、略
垂直に重なる2辺を有するように形成される。
【0046】図5(d)は、第2の膜204を形成する
工程を示す。第1の膜202に、例えば金(Au)、白
金(Pt)、銅(Cu)あるいはニッケル(Ni)など
の材料を含む第2の膜204を形成する。本実施例にお
いて、第2の膜204は、電鋳により第1の膜202に
選択的に形成される。第2の膜204の厚さは、第2の
レジストパターン224の厚さと略等しい厚さに形成さ
れるのが好ましい。
【0047】他の実施例において、第2の膜204は、
第1の膜202が、基板232に接触した面に成長させ
てもよい。まず、第1の膜202を形成した後、基板2
32から第1の膜202を、例えば導電性膜228を溶
解して剥離し、第1の膜202を得る。次に、剥離され
た第1の膜202を、基板232と接触していた面と反
対の面と、基板232とが接触するように、基板232
に再度接合する。次に、第1の膜202及び基板232
に、レジストを塗布し、露光及び現像処理を行い、第2
のレジストパターン224を形成する。そして、第1の
膜202が、基板232に接触していた面に第2の膜2
04を形成する。第1の膜202を形成した後、第1の
膜202を反転させて第2の膜204を形成することに
より、第1の膜202及び第2の膜204を、内部応力
が大きい材料により形成した場合であっても、部材20
0の反りを抑えることができる。
【0048】図5(e)は、基板232を剥離する工程
を示す。まず、第1のレジストパターン222及び第2
のレジストパターン224を、例えばレジスト剥離液を
用いて除去する。次に、基板232を剥離して、略平行
な2辺を含む第1の開口部242を有する第1の膜20
2と、当該略平行な2辺に対して略垂直に重なる2辺を
有する第2の開口部244を含み、当該略平行な2辺と
当該略垂直に重なる2辺とが形成する領域が、部材20
0を貫通する貫通部230を形成する第2の開口部を有
する第2の膜204とを有する部材200を得る。本実
施例においては、基板232に含まれる導電性膜228
を、エッチング液などを用いて選択的に溶解することに
より、部材200を得る。別の実施例においては、基板
232を機械的に剥離してもよい。
【0049】図6は、本発明の他の実施形態に係る部材
200の製造方法を示す。図6において右図は、それぞ
れの製造工程における部材200の上面図を示し、左図
は当該上面図のAA’における断面図を示す。まず、基
板232を用意する。基板232は、基材226と、基
材226を形成する材料より高い導電性を有する導電性
膜228とを有するのが好ましい。他の実施例におい
て、基板232は、基材226を導電性の高い材料によ
り形成することにより、導電性膜228を有しなくても
よい。
【0050】図6(a)は、第1のレジストパターン2
22を形成する工程を示す。基板232にレジストを塗
布し、露光及び現像処理を行うことにより、第2のレジ
ストパターン224を得る。第1のレジストパターン2
22は、略平行な2辺を有することが望ましい。
【0051】図6(b)は、第1の膜202を形成する
工程を示す。基材232に、例えば金(Au)、白金
(Pt)、銅(Cu)あるいはニッケル(Ni)などの
材料を含む第1の膜202を形成する。第1の膜202
の厚さは、第1のレジストパターン222の厚さより厚
く形成されるのが望ましい。第1の膜202を、第1の
レジストパターン222より厚く形成することにより、
第1の膜202を第1のレジストパターン222の上面
を覆う(オーバーハングする)ように形成する。本実施
例において、第1の膜202は、電気めっきにより基板
232に選択的に形成される。また、当該電気めっきの
プロセスパラメータを調整することにより、第1の膜2
02が、第1のレジストパターン222に接しない面の
表面粗さは、第1の膜202が、第1のレジストパター
ン222に接する面の表面粗さより少なく形成されるの
が望ましい。当該プロセスパラメータは、電気めっき
で、めっき液に添加される添加剤の種類、組成、あるい
は濃度などであってよい。
【0052】図6(c)は、基板232から、第1の膜
202を剥離する工程を示す。まず、第1のレジストパ
ターン222を除去する。次に、基板232から第1の
膜202を、例えば導電性膜228を溶解して剥離し、
第1の膜202を得る。
【0053】図6(d)は、第2のレジストパターン2
24を形成する工程を示す。まず、剥離された第1の膜
202を、基板232と接触していた面と反対の面と、
基板232とが接触するように、基板232に再度接合
する。次に、第1の膜202及び基板232に、レジス
トを塗布し、露光及び現像処理を行い、第2のレジスト
パターン224を形成する。第2のレジストパターン2
24は、第1のレジストパターン222が有する当該略
平行な2辺に対して、略垂直に重なる2辺を有するよう
に形成される。
【0054】図6(e)は、第2の膜204を形成する
工程を示す。第1の膜202に、例えば金(Au)、白
金(Pt)、銅(Cu)あるいはニッケル(Ni)など
の材料を含む第2の膜204を形成する。第2の膜20
4の厚さは、第2のレジストパターン224の厚さより
厚く形成されるのが望ましい。第2の膜204を、第2
のレジストパターン224より厚く形成することによ
り、第2の膜204を第2のレジストパターン224の
上面を覆う(オーバーハングする)ように形成する。
【0055】図6(f)は、基板232を剥離する工程
を示す。まず、第1のレジストパターン222及び第2
のレジストパターン224を、例えばレジスト剥離液を
用いて除去する。次に、基板232を剥離して、略平行
な2辺を含む第1の開口部242を有する第1の膜20
2と、当該略平行な2辺に対して略垂直に重なる2辺を
有する第2の開口部244を含み、当該略平行な2辺と
当該略垂直に重なる2辺とが形成する領域が、部材20
0を貫通する貫通部230を形成する第2の開口部を有
する第2の膜204とを有する部材200を得る。本実
施例においては、基板232に含まれる導電性膜228
を、エッチング液などを用いて選択的に溶解することに
より、部材200を得る。
【0056】本実施形態において、第1の膜202及び
第2の膜204を、それぞれ第1のレジストパターン2
22及び第2のレジストパターン224の上面を覆うよ
うに形成することにより、第1のレジストパターン22
2及び第2のレジストパターン224の側面が凹凸を有
する場合であっても、荷電粒子線を整形する面における
第1の膜202及び第2の膜204の表面粗さを非常に
少なくすることができる。従って、部材200に照射さ
れた荷電粒子線を、非常に精度よく、矩形形状に整形す
ることができる。
【0057】図7は、本発明の他の実施形態に係る部材
200の製造方法を示す。図7において右図は、それぞ
れの製造工程における部材200の上面図を示し、左図
は当該上面図のAA’における断面図を示す。
【0058】図7(a)に示すように、基材212の両
面にレジスト246を塗布する。基材212は、シリコ
ン(Si)、炭化シリコン(SiC)、タングステン
(W)、タンタル(Ta)などを含む材料であってよ
い。
【0059】図7(b)は、第1のレジストパターン2
22及び第2のレジストパターン224を形成する工程
を示す。塗布されたレジスト246を、露光及び現像処
理することにより、後述する第1の溝部に対応し、略平
行な2辺を有する第1のレジストパターン222、及び
後述する第2の溝部に対応し、当該略平行な2辺に対し
て略垂直に重なる2辺を有する第2のレジストパターン
224を形成する。第2のレジストパターン224は、
第1のレジストパターン222が形成された基材212
の面と反対の面に形成されるのが好ましい。
【0060】図7(c)は、第1の溝部210及び第2
の溝部220を形成する工程を示す。第1のレジストパ
ターン222をマスクとして、基材212をエッチング
することにより、略平行な2辺を有する第1の溝部21
0を形成する。第1の溝部210は、基材212を貫通
しないようにエッチングして形成されるのが望ましい。
続いて、第2のレジストパターン224をマスクとし
て、基材212をエッチングすることにより、当該略平
行な2辺に対して略垂直に重なる2辺を含み、当該略平
行な2辺と当該略垂直に重なる2辺とが形成する領域
が、基材212を貫通するように、基材212をエッチ
ングすることにより第2の溝部220を形成する。第2
の溝部220は、基材212の当該領域だけが貫通する
ようにエッチングして形成されるのが望ましい。
【0061】続いて、図7(d)に示すように、第1の
レジストパターン222及び第2のレジストパターン2
24を除去して、略平行な2辺を有する第1の溝部21
0と、当該略平行な2辺に対して略垂直に重なる2辺を
有する第2の溝部220とを含み、当該略平行な2辺と
当該略垂直に重なる2辺とが形成する領域が、基材21
2を貫通する貫通部を形成する部材200を得る。
【0062】図8は、本発明の他の実施形態に係る部材
200の製造方法を示す。図8において右図は、それぞ
れの製造工程における部材200の上面図を示し、左図
は当該上面図のAA’における断面図を示す。
【0063】まず、図8(a)に示すように、基板23
2に貼り合わせた基材212に、レジスト246を塗布
する。基板232は、後述する工程との兼ね合いによ
り、絶縁性を有することが好ましい。
【0064】図8(b)は、略平行な2辺と、当該略平
行な2辺に対して略垂直な2辺とを含む開口部250
を、基材212に形成する工程を示す。まず、レジスト
246を露光及び現像処理することにより、開口部25
0に対応し、略平行な2辺と、当該略平行な2辺に対し
て略垂直な2辺とを含むレジストパターン248を形成
する。次に、レジストパターン248をマスクとして、
基材212をエッチングして、開口部250を形成す
る。開口部250は、基材212と基板232との接触
面に対して略垂直形状を有するように形成されてもよ
く、また、当該エッチング方向に対して狭まるように形
成されてもよい。
【0065】図8(c)は、開口部250に内接する内
接部材214を形成する工程を示す。内接部材214
は、開口部250の内部だけに内接するように設けられ
るのが好ましい。本実施例において内接部材214は、
電気めっきにより導電性を有する基材212だけに選択
的に成長させ、開口部250よりも頂角が鋭く、部材2
00を貫通する貫通部230を形成する。
【0066】図8(d)は、基板232を剥離する工程
を示す。まず、レジストパターン248を除去する。次
に、基板232を剥離することにより、貫通部230を
有する部材200を得る。
【0067】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又
は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を
加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、
特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0068】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、微小な矩
形形状を持つ貫通部を有する部材を、非常に精度よく、
かつ容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子ビームの断面形状を整形する開口領域を有
する従来の部材500を示す。
【図2】本発明の一実施形態に係る電子ビーム露光装置
100の構成を示す。
【図3】図2を参照して、第1整形部材14及び第2整
形部材22である電子ビームなどの荷電粒子線の断面形
状を整形する複数の貫通部を有する部材200を示す。
【図4】貫通部230を有する部材200の他の実施例
を示す。
【図5】本発明の一実施形態に係る荷電粒子線の断面形
状を整形する貫通部を有する部材200の製造方法を示
す。
【図6】本発明の他の実施形態に係る部材200の製造
方法を示す。
【図7】本発明の他の実施形態に係る部材200の製造
方法を示す。
【図8】本発明の他の実施形態に係る部材200の製造
方法を示す。
【符号の説明】
8・・・筐体、10・・・電子銃、14・・・第1整形
部材、16・・・第1多軸電子レンズ、18・・・第1
整形偏向部、20・・・第2整形偏向部、22・・・第
2整形部材、24・・・第2多軸電子レンズ、26・・
・ブランキング・アパーチャ・アレイ・デバイス、28
・・・電子ビーム遮蔽部材、34・・・第3多軸電子レ
ンズ、36・・・第4多軸電子レンズ、38・・・副偏
向部、40・・・第1コイル、42・・・主偏向部、4
4・・・ウェハ、46・・・ウェハステージ、48・・
・ウェハステージ駆動部、50・・・第2コイル、52
・・・同軸レンズ、80・・・電子ビーム制御部、82
・・・多軸電子レンズ制御部、84・・・整形偏向制御
部、86・・・BAAデバイス制御部、90・・・同軸
レンズ制御部、92・・・副偏向制御部、94・・・主
偏向制御部、96・・・ウェハステージ制御部、100
・・・電子ビーム露光装置、110・・・電子ビーム整
形手段、112・・・照射切替手段、114・・・ウェ
ハ用投影系、120・・・個別制御部、130・・・統
括制御部、140・・・制御系、150・・・露光部、
200・・・部材、202・・・第1の膜、204・・
・第2の膜、206、208・・・突出部、210・・
・第1の溝部、212・・・基材、214・・・内接部
材、216・・・突出部、220・・・第2の溝部、2
22・・・第1のレジストパターン、224・・・第2
のレジストパターン、226・・・基材、228・・・
導電性膜、230・・・貫通部、232・・・基板、2
42・・・第1の開口部、244・・・第2の開口部、
246・・・レジスト、248・・・レジストパター
ン、250・・・開口部、500・・・部材、502、
504・・・ブレード、506・・・開口領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 541W Fターム(参考) 2H097 AA03 CA16 5C033 BB02 BB08 5C034 BB05 5F056 AA07 AA33 EA03 EA04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子線の断面形状を整形する貫通部
    を有する部材であって、 略平行な2辺を有する第1の溝部と、 前記略平行な2辺に対して略垂直に重なる2辺を有する
    第2の溝部とを含み、 前記略平行な2辺と、前記略垂直に重なる2辺とが形成
    する領域は、前記部材を貫通する前記貫通部を形成する
    ことを特徴とする部材。
  2. 【請求項2】 前記第2の溝部は、前記第1の溝部が設
    けられた面と反対の面に設けられることを特徴とする請
    求項1に記載の部材。
  3. 【請求項3】 前記略平行な2辺の間隔と、前記略垂直
    に重なる2辺の間隔は、実質的に等しいことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の部材。
  4. 【請求項4】 複数の前記貫通部を有することを特徴と
    する請求項1から3のいずれかに記載の部材。
  5. 【請求項5】 荷電粒子線の断面形状を整形する貫通部
    を有する部材であって、 略平行な2辺と、前記略平行な2辺に対して略垂直な2
    辺とを含む開口部を有する基材と、 前記開口部に内接するように設けられた内接部材とを含
    み、 前記内接部材は更に内側に、前記開口部よりも頂角が鋭
    く、前記部材を貫通する前記貫通部を有することを特徴
    とする部材。
  6. 【請求項6】 荷電粒子線の断面形状を整形する貫通部
    を有する部材の製造方法であって、 略平行な2辺を含む第1の開口部を有する第1の膜を、
    基板に形成する工程と、 前記略平行な2辺に対して略垂直に重なる2辺を含み、
    前記略平行な2辺と前記略垂直に重なる2辺とが形成す
    る領域が、前記部材を貫通する前記貫通部を形成する第
    2の開口部を有する第2の膜を、前記第1の膜に形成す
    る工程と、 前記基板を剥離する工程とを備えることを特徴とする部
    材の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の膜を形成する工程は、 前記基板の前記第1の開口部を形成する領域に、第1の
    レジストパターンを形成する工程と、 前記基板に、選択的に前記第1の膜を形成する工程とを
    含み、 前記第2の膜を形成する工程は、 前記第1の膜及び前記第1のレジストパターンの前記第
    2の開口部を形成する領域に、第2のレジストパターン
    を形成する工程と、 前記第1の膜に、選択的に前記第2の膜を形成する工程
    とを含むことを特徴とする請求項6に記載の部材の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 前記基板は、導電性を有する材料により
    形成され、前記第1の膜、及び前記第2の膜は、電鋳に
    より形成されることを特徴とする請求項6又は7に記載
    の部材の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の膜は、前記第1のレジストパ
    ターンより厚く形成され、 前記第2の膜は、前記第2のレジストパターンより厚く
    形成されることを特徴とする請求項8に記載の部材の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 前記基板から、前記第1の膜を剥離す
    る工程を更に備え、前記第2の膜は、前記第1の膜が前
    記基板に接触していた面に形成されることを特徴とする
    請求項6から9のいずれかに記載の部材の製造方法。
  11. 【請求項11】 荷電粒子線の断面形状を整形する貫通
    部を有する部材の製造方法であって、 略平行な2辺を有する第1の溝部を基材に形成する工程
    と、 前記略平行な2辺に対して略垂直に重なる2辺を含み、
    前記略平行な2辺と前記略垂直に重なる2辺とが形成す
    る領域が、前記基材を貫通する前記貫通部を形成するよ
    うに第2の溝部を前記基材に形成する工程とを備えるこ
    とを特徴とする部材の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第2の溝部は、前記第1の溝部が
    形成された基材の面と反対の面に形成されることを特徴
    とする請求項11に記載の部材の製造方法。
  13. 【請求項13】 荷電粒子線の断面形状を整形する貫通
    部を有する部材の製造方法であって、 略平行な2辺と、前記略平行な2辺に対して略垂直な2
    辺とを含む開口部を基材に形成する工程と、 前記開口部に内接する内接部材を形成する工程とを備
    え、 前記内接部材は、前記開口部よりも頂角が鋭く、前記部
    材を貫通する前記貫通部を形成するように設けられるこ
    とを特徴とする部材の製造方法。
  14. 【請求項14】 電子ビームを用いて、ウェハに所望の
    パターンを露光する電子ビーム露光装置であって、 前記電子ビームを発生する電子銃と、 前記電子ビームの焦点を調整する電子レンズと、 前記電子ビームを所望の位置に偏向させる偏向器と、 前記電子ビームの断面形状を整形する整形部材と、 前記ウェハを載置するウェハステージとを備え、 前記整形部材は、 略平行な2辺を有する第1の溝部と、 前記略平行な2辺に対して略垂直に重なる2辺を有する
    第2の溝部とを含み、 前記略平行な2辺と、前記略垂直に重なる2辺とが形成
    する領域は、前記部材を貫通する前記貫通部を形成し、
    前記電子ビームは、前記貫通部を通過して整形されるこ
    とを特徴とする電子ビーム露光装置。
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