JP3076570B2 - 荷電粒子描画方法及び荷電粒子描画装置 - Google Patents

荷電粒子描画方法及び荷電粒子描画装置

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JP3076570B2 JP11214593A JP21459399A JP3076570B2 JP 3076570 B2 JP3076570 B2 JP 3076570B2 JP 11214593 A JP11214593 A JP 11214593A JP 21459399 A JP21459399 A JP 21459399A JP 3076570 B2 JP3076570 B2 JP 3076570B2
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卓 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、液晶
ディスプレイ装置又は薄膜磁気ヘッド装置等の製造時
に、マスクに形成された設計パターンを荷電粒子を用い
て基板上に描画する荷電粒子描画方法及び荷電粒子描画
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、半導体装置等の製造に用いられて
いる光リソグラフィー技術は波長が248nmのKrF
エキシマレーザ光を光源に用いている。また、次世代の
光リソグラフィー技術として波長が193nmのArF
エキシマレーザリソグラフィーが採用されようとしてい
る。しかしながら、さらなる微細化を推し進めていく
と、光リソグラフィー技術では設計パターン同士の分解
能に限界がある。
【0003】そこで、種々のリソグラフィー技術が提案
されており、なかでもイオンや電子のような荷電粒子、
特に、電子ビームを用いる描画技術が注目されている。
電子ビームを用いる描画技術の中には設計パターンを描
いたマスクを用いる方法とマスクを用いない方法とがあ
る。
【0004】以下、マスクを用いた従来の電子ビーム描
画方法について図面を参照しながらその概略を説明す
る。図19は従来の電子ビーム描画方法であって、所望
の回路パターン102が形成されたマスク101に電子
ビーム103を走査しながら照射するようすを表わして
いる。図19に示すように、電子銃から放射された電子
ビームを成形アパーチャ(図示せず)を通過させて、例
えば、面積が1mm×1mm程度の電子ビームに成形
し、成形された電子ビームを所望の回路パターン102
が形成されたマスク101に照射する。マスク101を
通過した電子ビームは電子レンズにより縮小され、レジ
ストを塗布した基板(図示せず)上に照射される。通
常、回路パターン102は成形アパーチャの寸法よりも
十分に大きい。従って、図19に示すように、マスク1
01を連続的に移動させ、回路パターン102の一端部
から他端部まで走査した後に、成形アパーチャの有効幅
をピッチ(=P)として繰り返すことにより、回路パタ
ーン102の全面に電子ビーム103が帯状に照射され
るようにする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電子ビーム描画方法は、例えば、図20に示すよう
に、電子ビーム103の走査を繰り返す際に、部分的に
照射する際の1回分の照射領域である部分照射領域10
4A,104B,104C間に接続誤差が生じるという
問題を有している。ここでは、第1の部分照射領域10
4Aと第2の部分照射領域104Bとは互いに離れてお
り、第2の部分照射領域104Bと第3の部分照射領域
104Cとは互いに重なり合っている。これは、基板又
はマスクが保持されているステージの位置決め精度や電
子ビームの安定性に起因する。
【0006】部分照射領域同士の接続誤差が生じると、
例えば、部分照射領域同士の接続部に跨る配線パターン
において、図21(a)に示すように、部分照射領域同
士が互いに離れた場合には断線が生じ、また、図21
(b)に示すように、離れる距離がわずかな場合には局
所的に細る寸法異常が生じるため、断線のおそれが生じ
る。さらに、図21(c)に示すように、部分照射領域
が重なった場合には局所的に太る寸法異常が生じるた
め、いずれも回路パターンの不良につながる。
【0007】本発明は、前記従来の問題に鑑み、部分照
射領域同士に接続誤差が生じたとしても、スループット
を低下させることなく回路パターンの致命的な変形を防
止できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、マスクの設計パターンに部分転写を繰り
返す際に照射領域の一部を二重になるように照射し、こ
の二重照射領域と二重に照射しない通常の照射領域との
ビームの照射量を互いに等しくなるようにする構成とす
る。
【0009】具体的に、本発明に係る荷電粒子描画方法
は、荷電粒子発生源から出射される出射ビームを所定形
状に成形するビーム成形工程と、成形されたビームを、
設計パターンを有するマスクの設計パターンの一部分に
透過させると共に、透過したビームを基板上の一部分に
照射して基板上に設計パターンの一部分を転写する部分
転写を繰り返すことにより、基板上に設計パターンを転
写する設計パターン転写工程とを備え、設計パターン転
写工程は、部分転写を行なう際に、基板上におけるビー
ムが照射された照射領域の一部分が二重に照射される二
重照射部を形成すると共に、照射領域における二重照射
部と二重に照射されない非二重照射部とのビームの照射
量が実質的に同一となるように照射する工程を含む。
【0010】本発明の荷電粒子描画方法によると、設計
パターン転写工程において、部分転写を繰り返す際に、
基板上における照射領域にその一部分が二重に照射され
る二重照射部を形成するため、ビームを移動させる際の
マージンが大きくなるので、照射領域同士が離れにくく
なる。また、照射領域における二重照射部と二重に照射
されない非二重照射部とのビームの照射量が実質的に同
一となるように照射するため、二重照射部において設計
パターンに寸法異常が発生することがない。さらに、照
射領域同士がずれたとしても、照射量は0とならず、ま
た、重なり部分が大きくなっても照射量は2倍にならな
い。その結果、部分照射を繰り返す際の接続誤差による
レジストパターンの断線や変形を防止でき、半導体デバ
イスの性能及び歩留まりが向上する。
【0011】
【0012】
【0013】本発明の荷電粒子描画方法において、ビー
ム成形工程が、出射ビームを、二重照射部における出射
ビームの照射量が非二重照射部に対する照射量の約2分
の1となるように成形する工程を含み、設計パターン転
写工程が、マスク及び基板上の一部分に成形されたビー
ムを停止させた状態で照射した後、ビームを照射した照
射領域におけるビームの移動方向側の端部をも二重に照
射するように移動させる工程を含むことが好ましい。こ
のようにすると、ステップアンドリピート方式の照射を
行なう場合であっても、二重照射部の照射量を非二重照
射部の照射量と実質的に同一にできる。
【0014】ステップアンドリピート型の照射を行なう
場合に、ビーム成形工程が、出射ビームを、照射領域の
四隅における二重照射部の出射ビームの照射量が非二重
照射部に対する照射量の約4分の1となるように成形す
る工程を含むことが好ましい。このようにすると、ステ
ップアンドリピート型の照射を行なう場合であっても、
照射領域の四隅部分の二重照射部が4回照射されること
になっても、二重照射部の照射量を非二重照射部の照射
量と実質的に同一にできる。
【0015】 本発明の荷電粒子描画方法において、
ーム成形工程が、出射ビームを所定形状に成形する成形
アパーチャに対して、二重照射部と対応する領域の出射
ビームの透過率をほぼ50%とし、非二重照射部と対応
する領域の出射ビームの透過率をほぼ100%とする工
程を含むことが好ましい。
【0016】
【0017】本発明に係る第1の荷電粒子描画装置は、
基板上に、荷電粒子からなるビームを用いて、設計パタ
ーンを有するマスクの設計パターンの一部分を照射し、
該一部分の一部を重ねながら照射を繰り返すことによ
り、基板上に設計パターンを描画する荷電粒子描画装置
を対象とし、ビームを基板に向かって出射する荷電粒子
発生手段と、基板を保持する基板保持手段と、マスクを
荷電粒子発生手段と基板との間に保持するマスク保持手
段と、荷電粒子発生手段とマスク保持手段に保持される
マスクとの間に設けられ、ビームを所定形状に成形する
成形アパーチャと、マスク保持手段及び基板保持手段と
荷電粒子発生手段とを相対的に移動させる移動手段とを
備え、成形アパーチャは、基板上におけるマスクを透過
するビームにより照射される照射領域に、二重に照射さ
れる二重照射部と二重に照射されない非二重照射部とを
形成する際に、二重照射部と非二重照射部とのビームの
照射量が実質的に同一となるような開口パターンを有し
ている。
【0018】第1の荷電粒子描画装置によると、基板上
におけるマスクを透過するビームにより照射される照射
領域に二重に照射される二重照射部が形成されるため、
ビームを移動させる際のマージンが大きくなるので、照
射領域同士が離れにくくなる。また、成形アパーチャ
が、照射領域における二重照射部と二重に照射されない
非二重照射部とのビームの照射量が実質的に同一となる
ような開口パターンを有するため、二重照射部において
設計パターンに寸法異常が発生することがない。その
上、照射領域同士がずれたとしても、照射量は0となら
ず、また、重なり部分が大きくなっても照射量は2倍に
ならない。その結果、部分照射を繰り返す際の接続誤差
によるレジストパターンの断線や変形を防止でき、半導
体デバイスの性能及び歩留まりが向上する。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】第1の荷電粒子描画装置において、開口パ
ターンの二重照射部と対応する領域の透過率がほぼ50
%であり、開口パターンの非二重照射部と対応する領域
の透過率がほぼ100%であることが好ましい。このよ
うにすると、照射領域の二重照射部の照射量を非二重照
射部の照射量と実質的に同一にできる。
【0023】本発明に係る第2の荷電粒子描画装置は、
基板上に、荷電粒子からなるビームを用いて、設計パタ
ーンを有するマスクの設計パターンの一部分を照射し、
該一部分の一部を重ねながら照射を繰り返すことによ
り、基板上に設計パターンを描画する荷電粒子描画装置
を対象とし、ビームを基板に向かって出射する荷電粒子
発生手段と、基板を保持する基板保持手段と、マスクを
荷電粒子発生手段と基板との間に保持するマスク保持手
段と、マスク保持手段及び基板保持手段と荷電粒子発生
手段とを相対的に移動させる移動手段とを備え、荷電粒
子発生手段は、基板上におけるマスクを透過するビーム
により照射される照射領域に、二重に照射される二重照
射部と二重に照射されない非二重照射部とを形成する際
に、二重照射部と非二重照射部とのビームの照射量が実
質的に同一となるような配列を持つ複数の荷電粒子発生
源を有している。
【0024】第2の荷電粒子描画装置によると、基板上
におけるマスクを透過するビームにより照射される照射
領域に二重に照射される二重照射部が形成されるため、
ビームを移動させる際のマージンが大きくなるので、照
射領域同士が離れにくくなる。さらに、荷電粒子発生手
段が、照射領域における二重照射部と二重に照射されな
い非二重照射部とのビームの照射量が実質的に同一とな
るような配列を持つ複数の荷電粒子発生源を有するた
め、二重照射部において設計パターンに寸法異常が発生
することがない。さらに、照射領域同士がずれたとして
も、照射量は0とならず、また、重なり部分が大きくな
っても照射量は2倍にならない。その結果、部分照射を
繰り返す際の接続誤差によるレジストパターンの断線や
変形を防止でき、半導体デバイスの性能及び歩留まりを
向上させることができる。
【0025】第2の荷電粒子描画装置において、荷電粒
子発生手段における二重照射部と対応する領域の荷電粒
子発生源が、非二重照射部と対応する領域の荷電粒子発
生源と比べて、荷電粒子の出射エネルギーがほぼ50%
であることが好ましい。このようにすると、照射領域の
二重照射部の照射量を非二重照射部の照射量と実質的に
同一にできる。
【0026】第2の荷電粒子描画装置において、荷電粒
子発生手段における二重照射部と対応する領域のビーム
の移動方向の荷電粒子発生源の個数が、非二重照射部と
対応する領域の荷電粒子発生源の個数のほぼ2分の1で
あることが好ましい。このようにすると、照射領域の二
重照射部の照射量を非二重照射部の照射量と実質的に同
一にできる。
【0027】第1又は第2の荷電粒子描画装置におい
て、マスク保持手段がマスクステージであり、基板保持
手段が基板ステージであり、移動手段がマスクステージ
と基板ステージとを互いに同期させながら移動させるこ
とが好ましい。このようにすると、照射用の荷電粒子ビ
ームとマスク及び基板とを相対的に移動させる際に、各
ステージを移動をさせる方が荷電粒子ビームを移動させ
るよりも容易に且つ広範囲に移動させられるため、マス
クの設計パターンを基板上に確実に転写できる。
【0028】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明に係る
第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0029】図1は本発明の第1の実施形態に係る荷電
粒子描画装置の正面構成を模式的に表わしている。図1
に示すように、上面にレジスト膜が塗布された半導体基
板11が可動の基板ステージ12上に載置されており、
基板ステージ12の上方には半導体基板11の上面に向
かって電子ビームを出射する荷電粒子発生手段としての
電子銃13が設けられている。電子銃13と基板ステー
ジ12との間には、上から順に第1の偏向レンズ14
A、電子銃13から出射され加速された電子ビームを成
形する成形アパーチャ15、第2の偏向レンズ14B、
設計情報としての回路パターンが形成されたマスク16
及び偏向・縮小レンズ14Cが設けられている。本装置
においては、電子銃13は固定されており、マスク16
は基板ステージ12と同期して移動するマスクステージ
17と接続されている。
【0030】図2はマスク16の回路パターン16a上
を成形アパーチャ15により所定形状に成形された成形
ビーム21が走査されるようすを表わしている。図2に
示すように、通常、回路パターン16aの面積は、成形
アパーチャ15の開口パターン15aの面積よりも十分
に大きいため、回路パターン16aのすべてを半導体基
板11上に描画するには、回路パターン16aのすべて
に成形ビーム21が照射される必要がある。ここでは、
これを実現するためマスク16を連続的に移動させる走
査(スキャン)方式を採用する。
【0031】以下、成形ビーム21の走査の手順を説明
する。
【0032】図2に示すように、マスク16の回路パタ
ーン16aの左下より描画していくとする。まず、描画
したい回路パターン16aの左下隅の領域が成形アパー
チャ15を通過した電子ビームの照射領域と一致するよ
うにマスクステージ17及び基板ステージ12を移動す
る。図2において、描画装置の電子銃13、すなわち成
形ビーム21は固定されているが、説明を簡単にするた
めに、マスク16を固定し、成形ビーム21が矢印方向
に移動するように表わしている。
【0033】次に、成形ビーム21を回路パターン16
aの左下隅の領域から左上の領域に達するまで、基板ス
テージ12及びマスクステージ17を連続的に−Y方向
に移動させながら、成形ビーム21を照射することによ
り、部分照射領域22を得る。ここで、成形ビーム21
の最大幅をWとし、次の部分照射領域22を照射するた
めの成形ビーム21の移動量をピッチPとする。
【0034】次に、成形ビーム21が回路パターン16
aの左上の領域に達した後に、基板ステージ12及びマ
スクステージ17をピッチP分だけ−X方向にずらす。
【0035】次に、成形ビーム21を回路パターン16
aの上端部から下端部に達するまで、基板ステージ12
及びマスクステージ17を連続的に+Y方向に移動させ
る。ここで、このようなジグザグ状に走査するのではな
く、最初の部分照射領域22と同一の方向に走査しても
よい。なお、従来の成形アパーチャは一般に正方形状の
開口パターンを有しており、最大幅WとピッチPとを同
一の値としている。
【0036】基板ステージ12とマスクステージ17と
の移動方法として、前述したような、電子銃13を固定
し、基板ステージ12とマスクステージ17とを同方向
に移動させる方式(同相方式)の他に、基板ステージ1
2とマスクステージ17とを互いに異なる方向、すなわ
ち、一方をY方向とし他方を−Y方向とする逆方向に移
動させる方式(異相方式)を採用してもよい。異相方式
を採る場合には、偏向・縮小レンズ14Cの構成を光の
場合のように像を反転させる構成とする。このようにす
ると、図1からも分かるように、同相方式では、基板ス
テージ12とマスクステージ17とを同方向に移動させ
ると装置の重心が大きく移動するため、装置が稼働中に
不安定となりやすいが、異相方式ではそのようなおそれ
がなくなり、稼働中においても装置が安定する。
【0037】また、基板ステージ12とマスクステージ
17との移動時の同期の取り方は、マスク16における
回路パターン16aの設計倍率に依存する。すなわち、
例えば設計倍率が4倍の回路パターン16aを用いる場
合には、同相方式又は異相方式に関わらず、マスクステ
ージ17を基板ステージ12の速度の4倍の速度で移動
させればよい。
【0038】本実施形態においては、ピッチPが最大幅
Wよりも小さくなるように照射することにより、部分照
射領域22の側部が二重に照射される二重照射部22a
を形成する。部分照射領域22における二重照射部22
a以外の部分を便宜上、非二重照射部22bと呼ぶ。こ
こで、最大幅WとピッチPとの寸法差は10μm以下で
あり、従って、二重照射部22aの幅は10μm以下と
なる。
【0039】さらに、本実施形態は、部分照射領域22
の二重照射部22aと非二重照射部22bとの照射量、
すなわち、回路パターン16aの全ドーズ量が等しいこ
とを特徴とする。これを実現するために、図3に示すよ
うな、両側部の幅がP/2±dの領域の開口率がほぼ5
0%となるように、該領域のそれぞれ2分の1の領域を
マスクし、且つ、開口面積が約1mm2 の開口パターン
15aを有する成形アパーチャ15Aを用いている。
【0040】図4(a)は図3に示す成形アパーチャ1
5Aを通過した電子ビームが回路パターン16aを透過
したときの全ドーズ量のX方向の分布を表わしている。
図4(a)に示すように、図2に示す二重照射部22a
と対応するX=−P/2±dの領域及びX=P/2±d
の領域のドーズ量が、図2に示す非二重照射部22bと
対応する領域の2分の1となっている。また、図4
(b)は図4(a)に示すドーズ量分布をピッチPずつ
X方向にずらしたときのドーズ量分布を表わしている。
図4(b)に示すように、ドーズ量分布をすべて加算し
たときの高さ、すなわち、図2に示す部分照射領域22
を繰り返す部分転写を行なっても、全ドーズ量は所定量
の1となる。また、全ドーズ量のX方向分布はY軸対称
である。
【0041】以下、図3に示す成形アパーチャ15Aを
用いて照射を行なう場合を考える。ピッチPずつマスク
16及び半導体基板11を移動させながら照射する際
に、ピッチPの移動量が常に所定量と一致すれば、ドー
ズ量が2分の1の二重照射部22a同士が確実に重なる
ため、回路パターン16aの全体にわたって所定ドーズ
量で照射されることになる。
【0042】ここで、ピッチPが所定量のPからピッチ
誤差q(但し、qは正とする。)を含むP+qにわずか
に変動したとする。変動要因は、例えば、基板ステージ
12等の位置検出の際の検出誤差として発生する。本実
施形態に係る成形アパーチャ15Aを用いると、図5
(a)に示すように、全ドーズ量が変化する領域が発生
するが、q<(W−P)/2である限り、その減少量は
多くて2分の1であり、ドーズ量が2分1となる領域に
おいては寸法細りは発生するが、断線には至らない。な
お、従来のように成形アパーチャの開口パターンが正方
形状であると、図5(b)に示すように、全ドーズ量が
0となる領域が発生するため、ネガレジストを用いた場
合には、全ドーズ量が0となる領域に回路パターンが存
在すると断線が発生する。
【0043】なお、本実施形態においては、ピッチ誤差
qが十分に小さければ寸法変動もほとんど起こらない。
ピッチ誤差qが負の場合も同様に、成形アパーチャ15
Aを用いることにより、部分照射領域22におけるX=
−P/2±dの領域及びX=P/2±dの領域のドーズ
量が、非二重照射部22bと対応する領域の2分の1と
なっているため、寸法変動やパターン変形が生じにく
い。ここで、照射量を半減させる成形アパーチャ15A
の両側部の領域2dは予期されるピッチ誤差q(接続誤
差)よりも大きい値とすることはいうまでもない。
【0044】また、図6に示すように、両側部の幅がP
/2±dの領域の開口率がほぼ50%の開口パターン1
5aを有する成形アパーチャ15Bを用いてもよい。
【0045】(第1の実施形態の第1変形例)以下、本
発明に係る第1の実施形態の第1変形例について図面を
参照しながら説明する。
【0046】図7は本変形例に係る荷電粒子描画装置に
用いる成形アパーチャの平面構成を示している。図7に
示すように、成形アパーチャ15Cは、台形状の開口パ
ターン15aを有し、該開口パターン15aの最大幅W
とし、繰り返しの移動量であるピッチをPとすると、台
形の下底がWとなり、上底がL=2P−Wとなる。
【0047】図8(a)は図7に示す成形アパーチャ1
5Cを通過した電子ビームが回路パターン16aを透過
したときの全ドーズ量のX方向の分布を表わしている。
図8(a)に示すように、−L/2≦X≦L/2の領域
においてドーズ量が所定量の1となり、X=±P/2で
0.5、X=±W/2で0となるように直線的に連続し
てドーズ量が変化している。
【0048】以下、図7に示す成形アパーチャ15Cを
用いて照射を行なう場合を考える。ピッチPずつマスク
16及び半導体基板11を移動させながら照射する際
に、ピッチPの移動量が常に所定量と一致すれば、図8
(b)に示すように、回路パターン16aの全体にわた
って所定ドーズ量で照射されることになる。従って、下
底Wが上底Lよりも大きい、例えば成形アパーチャ15
Cを用いることにより、回路パターン16aの一部を二
重に照射できる。ここで、図7に示す成形アパーチャ1
5Cにおいて、下底Wと上底Lとの差は10μm以下で
あり、すなわち、成形アパーチャ15Cにおける、図2
に示す二重照射部22aと対応する領域の幅は10μm
以下である。
【0049】図8(b)から明らかなように、ピッチP
の移動量が常に所定量と一致すれば、図2に示す二重照
射部22aのドーズ量の和は常に1となるため、回路パ
ターン16aの全面にわたって同一のドーズ量で照射さ
れることとなる。
【0050】ここで、ピッチPが所定量のPからピッチ
誤差q(q>0)を含むP+qにわずかに変動したとす
る。本変形例に係る成形アパーチャ15Cを用いると、
図5(a)に示すように、全ドーズ量が変化する領域が
発生するが、ドーズの減少量はq/(W−P)である。
これはq=(W−P)/2でドーズの減少量が1/2と
なることを表わしている。q<(W−P)/2であれば
ドーズの減少量は1/2未満であり、回路パターン16
aのパターン変形に与える影響はほとんどない。なお、
従来のように成形アパーチャの開口パターンが正方形状
であると、図9(b)に示すように、全ドーズ量が0と
なる領域が発生するため、ネガレジストを用いた場合に
は、全ドーズ量が0となる領域に回路パターンが存在す
ると断線が発生する。
【0051】ピッチ誤差qが負の場合も同様に、成形ア
パーチャ15Cを用いることにより、ドーズ量が部分照
射領域22におけるX=±P/2で0.5となっている
ため、寸法変動やパターン変形が生じにくい。ここで、
成形アパーチャ15Cの両側部の領域2dは予期される
ピッチ誤差q(接続誤差)よりも大きい値とすることは
いうまでもない。
【0052】また、図10(a)に示すように、開口パ
ターン15aが平行四辺形状の成形アパーチャ15Dで
もよく、 図10(b)に示すように、開口パターン1
5aが六角形状の成形アパーチャ15Eでもよい。
【0053】(第1の実施形態の第2変形例)以下、本
発明に係る第1の実施形態の第2変形例について図面を
参照しながら説明する。
【0054】図11(a)は本変形例に係る荷電粒子描
画装置に用いる成形アパーチャの平面構成を示してい
る。図11(a)に示すように、方形状の開口パターン
15aを持つ成形アパーチャ15Fは、幅がLで電子ビ
ームの透過率が100%の開口部15bと、開口パター
ン15aの最大幅W及び開口幅Lの間の領域の電子ビー
ムの透過率がほぼ50%の開口周縁部15cとを有して
いる。ここで、成形アパーチャ15Fにおける開口周縁
部15cの外側の領域の電子ビームの透過率はほぼ0%
であることはいうまでもない。また、繰り返しの移動量
であるピッチPと最大幅W及び開口幅LとはP=(L+
W)/2となる関係を有している。また、最大幅Wとピ
ッチPとの寸法差は10μm以下であり、従って、図2
に示す二重照射部22aの幅は10μm以下となる。
【0055】図12(a)は図11(a)に示す成形ア
パーチャ15Fを通過した電子ビームが回路パターン1
6aを透過したときの全ドーズ量のX方向の分布を表わ
している。図12(a)に示すように、開口部15bの
ドーズ量を1とすると、X=±P/2でドーズ量が1/
2となるのは明らかであり、ドーズ量が1でない領域の
幅を2d=(W−L)/2とする。このとき、−W/2
<X<−L/2の領域及びL/2<X<W/2の各領域
においては、ドーズ量が開口部15bと対応する領域の
1/2となる。
【0056】また、図12(b)は図12(a)に示す
ドーズ量分布をピッチPずつX方向にずらしたときのド
ーズ量分布を表わしている。図12(b)に示すよう
に、ドーズ量分布をすべて加算したときの高さ、すなわ
ち、全ドーズ量は所定量の1となる。また、全ドーズ量
のX方向分布はY軸対称である。
【0057】以下、図11に示す成形アパーチャ15F
を用いて照射を行なう場合を考える。ピッチPずつマス
ク16及び半導体基板11を移動させながら照射する際
に、ピッチPの移動量が常に所定量と一致すれば、ドー
ズ量が2分の1の開口周縁部15cと対応する領域、す
なわち図2に示す二重照射部22a同士が確実に重な
り、二重照射部22aのドーズ量の和は常に1であるた
め、回路パターン16aの全体にわたって所定ドーズ量
で照射されることになる。
【0058】ここで、ピッチPが所定量のPからピッチ
誤差q(q>0)を含むP+qにわずかに変動したとす
る。本変形例に係る成形アパーチャ15Fを用いると、
図13(a)に示すように、全ドーズ量が変化する領域
が発生するが、その減少量は多くて2分の1であり、ド
ーズ量が2分1となる領域においては寸法細りは発生す
るが、断線には至らない。なお、従来のように成形アパ
ーチャの開口パターンが正方形状であると、図13
(b)に示すように、全ドーズ量が0となる領域が発生
するため、ネガレジストを用いた場合には、全ドーズ量
が0となる領域に回路パターンが存在すると断線が発生
する。
【0059】なお、本変形例においては、ピッチ誤差q
が十分小さければ寸法変動もほとんど起こらない。ピッ
チ誤差qが負の場合も同様に、成形アパーチャ15Fを
用いることにより、部分照射領域22におけるX=−P
/2±dの領域及びX=P/2±dの領域のドーズ量
が、図2に示す非二重照射部22bと対応する領域の2
分の1となっているため、寸法変動やパターン変形が生
じにくい。ここで、照射量を半減させる成形アパーチャ
15Fの両側部の領域2dは予期されるピッチ誤差q
(接続誤差)よりも大きい値とすることはいうまでもな
い。
【0060】なお、本変形例に係る成形アパーチャ15
Fは、開口パターン15aの周縁部に電子ビームの透過
率が50%の開口周縁部15cを有するため、ビームを
走査(スキャン)する方法のみならず、マスク16及び
半導体基板11を所定時間停止させて照射するステップ
アンドリピート方式にも対応できる。この場合は、開口
周縁部15cの上端側又は下端側をも二重に照射させる
二重照射部となるようにマスク16及び半導体基板11
を移動させる必要がある。
【0061】(第1の実施形態の第3変形例)以下、本
発明に係る第1の実施形態の第3変形例について図面を
参照しながら説明する。
【0062】図11(b)は本変形例に係る荷電粒子描
画装置に用いる成形アパーチャの平面構成を示してい
る。図11(b)に示すように、方形状の開口パターン
15aを持つ成形アパーチャ15Gは、幅がLで電子ビ
ームの透過率が100%の開口部15bと、開口パター
ン15aの最大幅W及び開口幅Lの間の領域の電子ビー
ムの透過率がほぼ50%の開口周縁部15cと、開口周
縁部15cにおける四隅部分の電子ビームの透過率が約
25%の開口隅部15dとを有している。ここで、成形
アパーチャ15Gにおける開口周縁部15c及び開口隅
部15dの外側の領域の電子ビームの透過率はほぼ0%
であることはいうまでもない。このようにすると、ステ
ップアンドリピート方式を用いた場合には、全ドーズ量
を確実に1にできる。
【0063】また、第2及び第3変形例においては、電
子ビームの透過率が50%の開口周縁部15c及び25
%の開口隅部15dとして窒化シリコン(SiN)から
なる薄膜を用い、また、電子ビームの透過率がほぼ0%
となるアパーチャ本体には膜厚が十分に厚いシリコン
(Si)を用いている。
【0064】また、第2変形例に係る成形アパーチャ1
5Fをスキャン方式にのみ用いるのであれば、幅が2d
で且つ電子ビームの透過率が50%の領域を開口部15
aの両側部にのみ形成してもよい。
【0065】(第2の実施形態)以下、本発明に係る第
2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0066】図14は本発明の第2の実施形態に係る荷
電粒子描画装置の正面構成を模式的に表わしている。図
14において、図1に示す構成部材と同一の構成部材に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。第1の
実施形態においては照射領域の二重照射部に対する電子
ビームの照射量を非二重照射部の照射量の2分の1とす
るために、成形アパーチャにおける開口パターンの周縁
部の形状に特徴を持たせたが、本実施形態においては、
荷電粒子発生手段である電子銃にその特徴を持たせてい
る。従って、図14に示すように、本実施形態に係る電
子銃31とマスク16との間には成形アパーチャを設け
ていない。
【0067】図15(a)は本実施形態に係る電子銃3
1に用いる複数の電界放射型電子源がアレイ状に配列し
てなる荷電粒子発生源40の部分構成を示し、図15
(b)は(a)のI−I線における断面構成を示してい
る。図15(a)及び(b)に示す荷電粒子発生源40
は、例えば、特開平9−27266号公報に開示されて
いるような電界放射型電子源41を基板上に複数配列し
てなる。電界放射型電子源41は、導電性シリコンから
なる基板42上に形成されたコーン形状の陰極42a
と、酸化シリコンからなる絶縁膜43を介して、金属膜
からなり各陰極42aの先端部の周辺部にそれぞれ開口
部を持つ引き出し電極44とを備えている。陰極42a
に負電圧を印加すると共に、引き出し電極44に正電圧
を印加して陰極42aから電子を引き出す。引き出す電
子の量は引き出し電極44の電圧値により制御できる。
図示はしていないが、陰極42aと対向する側に引き出
された電子を加速する陽極が設けられている。
【0068】図16(a)は本実施形態に係る荷電粒子
発生源の平面構成を簡略化して示している。図16
(a)に示すように、荷電粒子発生源40Aは、4行×
50列のアレイ状に配列された200個の電界放射型電
子源41を有している。本実施形態の特徴として、50
列の電界放射型電子源41のうち、両側部に位置する3
列分ずつを中央部の44列分の電界放射型電子源41の
出力値の約50%とする。
【0069】これにより、両側部の3列分ずつを図2に
示す部分照射領域22の二重照射部22aと対応させ、
且つ、中央部の44列分を図2に示す部分照射領域22
の非二重照射部22bと対応させるように電子ビームを
走査すれば、図16(b)に示すように、二重照射部2
2aと非二重照射部22bとのドーズ量、すなわち全ド
ーズ量が実質的に同一となる。
【0070】(第2の実施形態の第1変形例)図16
(a)に示す荷電粒子発生源40Aにおいて、50列の
電界放射型電子源41のうち、両側部に位置する3列分
ずつの出力値を外側から内側に向かって順に約25%、
約50%、約75%と段階的に変える。ここで、中央部
の44列の出力値は100%とする。このようにする
と、図16(c)に示すように、二重照射部22aと非
二重照射部22bとのドーズ量が実質的に同一となる。
【0071】(第2の実施形態の第2変形例)図17
(a)は本変形例に係る荷電粒子発生源の平面構成を簡
略化して示している。図17(a)に示すように、荷電
粒子発生源40Bは、中央部に4行×46列のアレイ状
に配列された184個の電界放射型電子源41、及び中
央部の両側部で且つ配列の一辺に沿って2行×2列の合
わせて8個の電界放射型電子源41を有している。これ
により、両側部の2列分は中央部と比べて電界放射型電
子源41の個数が半減しているため、両側部の実質的な
出力値は中央部と比べて半分となる。従って、両側部の
2列分ずつを図2に示す部分照射領域22の二重照射部
22aと対応させ、且つ、中央部の46列分を図2に示
す部分照射領域22の非二重照射部22bと対応させる
ように電子ビームを走査すれば、図17(b)に示すよ
うに、二重照射部22aと非二重照射部22bとのドー
ズ量、すなわち全ドーズ量が実質的に同一となる。
【0072】(第2の実施形態の第3変形例)図18
(a)は本変形例に係る荷電粒子発生源の平面構成を簡
略化して示している。図18(a)に示すように、荷電
粒子発生源40Cは、中央部に4行×44列のアレイ状
に配列された156個の電界放射型電子源41、及び中
央部の両側部の3列分が配列の一辺に沿って且つ外側に
向かうにつれて個数が3、2、1と漸減する合わせて1
2個の電界放射型電子源41を有している。これによ
り、両側部の3列分は中央部と比べて電界放射型電子源
41の個数が漸減している。従って、両側部の3列分ず
つを図2に示す部分照射領域22の二重照射部22aと
対応させ、且つ、中央部の44列分を図2に示す部分照
射領域22の非二重照射部22bと対応させるように電
子ビームを走査すれば、図18(b)に示すように、二
重照射部22aと非二重照射部22bとのドーズ量、す
なわち全ドーズ量が実質的に同一となる。
【0073】なお、第1の実施形態及び第2の実施形態
において、荷電粒子に電子ビームを用いたがイオンビー
ムを用いても同様の効果を得ることできる。
【0074】
【発明の効果】本発明に係る荷電粒子描画方法及び荷電
粒子描画装置によると、部分照射を繰り返す際の接続誤
差によるレジストパターンの断線や変形を防止でき、半
導体デバイスの性能及び歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る荷電粒子描画装
置を示す模式的な正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る荷電粒子描画装
置におけるマスク上の描画方法を説明するためのマスク
の平面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る荷電粒子描画装
置における成形アパーチャの平面図である。
【図4】(a)は本発明の第1の実施形態に係る荷電粒
子描画装置における成形アパーチャを通した電子ビーム
のドーズ量分布を示すグラフである。(b)は本発明の
第1の実施形態に係る荷電粒子描画装置における成形ア
パーチャを通した電子ビームを重ねながら照射した場合
のドーズ量分布を示すグラフである。
【図5】(a)は本発明の第1の実施形態に係る荷電粒
子描画装置における成形アパーチャを通した電子ビーム
を重ねながら照射した場合に接続誤差が生じた際のドー
ズ量分布を示すグラフである。(b)は従来の成形アパ
ーチャを通した電子ビームで接続誤差が生じた際のドー
ズ量分布を示すグラフである。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る荷電粒子描画装
置における成形アパーチャの平面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る荷
電粒子描画装置における成形アパーチャの平面図であ
る。
【図8】(a)は本発明の第1の実施形態の第1変形例
に係る荷電粒子描画装置における成形アパーチャを通し
た電子ビームのドーズ量分布を示すグラフである。
(b)は本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る荷
電粒子描画装置における成形アパーチャを通した電子ビ
ームを重ねながら照射した場合のドーズ量分布を示すグ
ラフである。
【図9】(a)は本発明の第1の実施形態の第1変形例
に係る荷電粒子描画装置における成形アパーチャを通し
た電子ビームを重ねながら照射した場合に接続誤差が生
じた際のドーズ量分布を示すグラフである。(b)は従
来の成形アパーチャを通した電子ビームで接続誤差が生
じた際のドーズ量分布を示すグラフである。
【図10】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態
に第1変形例に係る荷電粒子描画装置における成形アパ
ーチャの平面図である。
【図11】(a)は本発明の第1の実施形態の第2変形
例に係る荷電粒子描画装置における成形アパーチャの平
面図である。(b)は本発明の第1の実施形態の第3変
形例に係る荷電粒子描画装置における成形アパーチャの
平面図である。
【図12】(a)は本発明の第1の実施形態の第2変形
例に係る荷電粒子描画装置における成形アパーチャを通
した電子ビームのドーズ量分布を示すグラフである。
(b)は本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る荷
電粒子描画装置における成形アパーチャを通した電子ビ
ームを重ねながら照射した場合のドーズ量分布を示すグ
ラフである。
【図13】(a)は本発明の第1の実施形態の第2変形
例に係る荷電粒子描画装置における成形アパーチャを通
した電子ビームを重ねながら照射した場合に接続誤差が
生じた際のドーズ量分布を示すグラフである。(b)は
従来の成形アパーチャを通した電子ビームで接続誤差が
生じた際のドーズ量分布を示すグラフである。
【図14】本発明の第2の実施形態に係る荷電粒子描画
装置を示す模式的な正面図である。
【図15】(a)は本発明の第2の実施形態に係る荷電
粒子描画装置の荷電粒子発生源を示す部分斜視図であ
り、(b)は(a)のI−I線における断面図である。
【図16】(a)は本発明の第2の実施形態に係る荷電
粒子描画装置の荷電粒子発生源を示す簡略平面図であ
る。(b)は本発明の第2の実施形態に係る荷電粒子描
画装置における荷電粒子発生源からの電子ビームを重ね
ながら照射した場合のドーズ量分布を示すグラフであ
る。(c)は本発明の第2の実施形態の第1変形例に係
る荷電粒子描画装置における荷電粒子発生源からの電子
ビームを重ねながら照射した場合のドーズ量分布を示す
グラフである。
【図17】(a)は本発明の第2の実施形態の第2変形
例に係る荷電粒子描画装置の荷電粒子発生源を示す簡略
平面図である。(b)は本発明の第2の実施形態の第2
変形例に係る荷電粒子描画装置における荷電粒子発生源
からの電子ビームを重ねながら照射した場合のドーズ量
分布を示すグラフである。
【図18】(a)は本発明の第2の実施形態の第3変形
例に係る荷電粒子描画装置の荷電粒子発生源を示す簡略
平面図である。(b)は本発明の第2の実施形態の第3
変形例に係る荷電粒子描画装置における荷電粒子発生源
からの電子ビームを重ねながら照射した場合のドーズ量
分布を示すグラフである。
【図19】従来の電子ビーム描画装置におけるマスク上
の描画方法を説明するためのマスクの平面図である。
【図20】従来の電子ビーム描画装置におけるマスク上
の描画時に接続誤差が生じるようすを説明するためのマ
スクの平面図である。
【図21】従来の電子ビーム描画装置におけるマスク上
の描画時に接続誤差が生じた場合のレジストパターンの
ようすを表わす平面図である。
【符号の説明】
11 半導体基板 12 基板ステージ 13 電子銃(荷電粒子発生手段) 14A 第1の偏向レンズ 14B 第2の偏向レンズ 14C 偏向・縮小レンズ 15 成形アパーチャ 15A 成形アパーチャ 15B 成形アパーチャ 15C 成形アパーチャ 15D 成形アパーチャ 15E 成形アパーチャ 15F 成形アパーチャ 15G 成形アパーチャ 15a 開口パターン 15b 開口部 15c 開口周縁部 15d 開口隅部 16 マスク 16a 回路パターン(設計パターン) 17 マスクステージ 21 成形ビーム 22 部分照射領域 22a 二重照射部 22b 非二重照射部 31 電子銃(荷電粒子発生手段) 40 荷電粒子発生源 40A 荷電粒子発生源 40B 荷電粒子発生源 40C 荷電粒子発生源 41 電界放射型電子源 42 基板 42a 陰極 43 絶縁膜 44 引き出し電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/30 541S 541B

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子発生源から出射される出射ビー
    ムを所定形状に成形するビーム成形工程と、 成形されたビームを、設計パターンを有するマスクの前
    記設計パターンの一部分に透過させると共に、透過した
    ビームを基板上の一部分に照射して前記基板上に前記設
    計パターンの一部分を転写する部分転写を繰り返すこと
    により、前記基板上に前記設計パターンを転写する設計
    パターン転写工程とを備え、前記ビーム成形工程は、前記出射ビームを、前記二重照
    射部における前記出射ビームの照射量が前記非二重照射
    部に対する照射量の約2分の1となるように成形する工
    程を含み、 前記設計パターン転写工程は、前記部分転写を行なう際
    に、前記基板上における前記ビームが照射された照射領
    域にその一部分が二重に照射される二重照射部を形成す
    ると共に、前記照射領域における前記二重照射部と二重
    に照射されない非二重照射部との前記ビームの照射量が
    実質的に同一となるように照射する工程と、前記マスク
    及び基板上の一部分に成形されたビームを停止させた状
    態で照射した後、前記ビームを、照射した照射領域にお
    けるビームの移動方向側の端部をも二重に照射するよう
    に移動させる工程とを含むことを特徴とする荷電粒子描
    画方法。
  2. 【請求項2】 前記ビーム成形工程は、前記出射ビーム
    を、前記照射領域の四隅における前記二重照射部の出射
    ビームの照射量が前記非二重照射部に対する照射量の約
    4分の1となるように成形する工程を含むことを特徴と
    する請求項1に記載の荷電粒子描画方法。
  3. 【請求項3】 前記ビーム成形工程は、前記出射ビーム
    を所定形状に成形する成形アパーチャに対して、前記二
    重照射部と対応する領域の前記出射ビームの透過率をほ
    ぼ50%とし、前記非二重照射部と対応する領域の前記
    出射ビームの透過率をほぼ100%とする工程を含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子描画方法。
  4. 【請求項4】 基板上に、荷電粒子からなるビームを用
    いて、設計パターンを有するマスクの前記設計パターン
    の一部分を照射し、該一部分の一部を重ねながら照射を
    繰り返すことにより、前記基板上に前記設計パターンを
    描画する荷電粒子描画装置であって、 前記ビームを前記基板に向かって出射する荷電粒子発生
    手段と、 前記基板を保持する基板保持手段と、 前記マスクを前記荷電粒子発生手段と前記基板との間に
    保持するマスク保持手段と、 前記荷電粒子発生手段と前記マスク保持手段に保持され
    るマスクとの間に設けられ、前記ビームを所定形状に成
    形する成形アパーチャと、 前記マスク保持手段及び基板保持手段と前記荷電粒子発
    生手段とを相対的に移動させる移動手段とを備え、 前記成形アパーチャは、前記基板上における前記マスク
    を透過するビームにより照射される照射領域に、二重に
    照射される二重照射部と二重に照射されない非二重照射
    部とを形成する際に、前記二重照射部と前記非二重照射
    部との前記ビームの照射量が実質的に同一となるような
    開口パターンを有し、 前記開口パターンにおける前記二重照射部と対応する領
    域の透過率はほぼ50%であり、前記開口パターンにお
    ける前記非二重照射部と対応する領域の透過率はほぼ1
    00%である ことを特徴とする荷電粒子描画装置。
  5. 【請求項5】 基板上に、荷電粒子からなるビームを用
    いて、設計パターンを有するマスクの前記設計パターン
    の一部分を照射し、該一部分の一部を重ねながら照射を
    繰り返すことにより、前記基板上に前記設計パターンを
    描画する荷電粒子描画装置であって、 前記ビームを前記基板に向かって出射する荷電粒子発生
    手段と、 前記基板を保持する基板保持手段と、 前記マスクを前記荷電粒子発生手段と前記基板との間に
    保持するマスク保持手段と、 前記マスク保持手段及び基板保持手段と前記荷電粒子発
    生手段とを相対的に移動させる移動手段とを備え、 前記荷電粒子発生手段は、前記基板上における前記マス
    クを透過するビームにより照射される照射領域に、二重
    に照射される二重照射部と二重に照射されない非二重照
    射部とを形成する際に、前記二重照射部と前記非二重照
    射部との前記ビームの照射量が実質的に同一となるよう
    な配列を持つ複数の荷電粒子発生源を有していることを
    特徴とする荷電粒子描画装置。
  6. 【請求項6】 前記荷電粒子発生手段における前記二重
    照射部と対応する領域の荷電粒子発生源は、前記非二重
    照射部と対応する領域の荷電粒子発生源と比べて、荷電
    粒子の出射エネルギーがほぼ50%であることを特徴と
    する請求項5に記載の荷電粒子描画装置。
  7. 【請求項7】 前記荷電粒子発生手段における前記二重
    照射部と対応する領域の前記ビームの移動方向の荷電粒
    子発生源の個数は、前記非二重照射部と対応する領域の
    荷電粒子発生源の個数のほぼ2分の1であることを特徴
    とする請求項5に記載の荷電粒子描画装置。
  8. 【請求項8】 前記マスク保持手段はマスクステージで
    あり、前記基板保持手段は基板ステージであり、 前記移動手段は、前記マスクステージと前記基板ステー
    ジとを互いに同期させながら移動させることを特徴とす
    請求項5に記載の荷電粒子描画装置。
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