JPH06181172A - 電子ビーム露光装置及びその露光方法 - Google Patents

電子ビーム露光装置及びその露光方法

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JPH06181172A
JPH06181172A JP33267992A JP33267992A JPH06181172A JP H06181172 A JPH06181172 A JP H06181172A JP 33267992 A JP33267992 A JP 33267992A JP 33267992 A JP33267992 A JP 33267992A JP H06181172 A JPH06181172 A JP H06181172A
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electron beam
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JP33267992A
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Kazuhiko Hashimoto
和彦 橋本
Masaru Sasako
勝 笹子
Noboru Nomura
登 野村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体デバイスの微細加工のための電子ビー
ムリソグラフィーにおいて描画スループットの向上と露
光データ量の低減とを実現し、かつ任意パターンの形成
に対応可能とする。 【構成】 マトリックス状に配置された各々5μm程度
の幅の多数の個別ビーム源を備えたマルチビーム源1か
ら、露光データに従って個別ビーム源の各々を独立にオ
ン・オフ制御することにより電子ビーム102を一斉に
放出させる。放出された電子ビーム102を加速電圧2
によって加速し、これを集束レンズ4により露光パター
ンビーム6として試料7上に倍率1/100で一括縮小
転写する。電子ビーム102を偏向系5により同時に偏
向させることにより、マルチビーム源1に対応する試料
7のマトリックス領域毎に順次露光を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体デバイスの微細
加工のための電子ビームリソグラフィー技術に関するも
のであり、特に一括縮小転写型の電子ビーム露光装置及
びそれを用いた電子ビーム露光方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電子ビームリソグラフィー技術は、レチ
クルを用いる必要がなく、かつ微細パターン形成が可能
であることから、LSIの先行開発のツールとして用い
られている。
【0003】従来、広く用いられている電子ビーム描画
方法は、電界放射型又は熱電子型電子銃を用いたガウシ
アンビーム(ポイントビーム)や可変整形ビームによっ
て、パターンを1つ1つ順次描画していく方法であり、
いわゆる一筆書き法と呼ばれている。すなわち、電子銃
から発生した電子ビームを集束レンズによりレジスト面
上で細いビームスポットに集束し、さらに偏向系によっ
てビームスポットを位置制御することによって、レジス
ト上に任意の図形を描画することができる方法である。
【0004】図11に従来の可変矩形型電子ビーム露光
装置の光学系の一例を示す。同図を用いて従来の可変整
形ビームによる露光方法の原理を説明する。
【0005】図11に示すように、ビーム源101から
放出された電子ビーム102は第1の集束レンズ103
によって、矩形状の第1の通過孔104を有する第1の
マスク105に照射され、この第1の通過孔104を通
過して矩形状に整形されたビームを第2の集束レンズ1
06と第1のデフレクタ(偏向系)107とによって第
2のマスク109上に集束する。このように第2のマス
ク109上に偏向させながら集束するために、第1のデ
フレクタ107にコンピュータからショットサイズデー
タが与えられる。その結果、第2のマスク109の通過
孔(第2の通過孔)108からは第1の通過孔104と
第2の通過孔108との重ね合わせ部110に相当する
所望の大きさの矩形ビームが得られ、第3の集束レンズ
111と第2のデフレクタ112とを介して試料114
上に露光パターンビーム113が縮小投影され、コンピ
ュータで制御された第2のデフレクタ112によってベ
クトル的に走査される。
【0006】この電子ビーム露光装置では、露光すべき
パターンに応じて矩形ビームの大きさを変えることがで
き、露光時間をある程度短縮することができる。また、
この方法では、偏向フィールド内部の歪と収差が電気的
に補正でき、制御技術次第で精度を高めることができる
というメリットがあり、多くの開発がなされ実用にも供
されている。例えばH.J.King他によるJour
nal VacuumScience and Tec
hnology B3 p.106(1985)に示さ
れているように、可変矩形電子ビーム直接描画技術を用
いて0.5μm以下の微細パターンを、図形データを用
いて任意に形成することができる。
【0007】しかし、一方で、この可変矩形型電子ビー
ム露光装置では、0.1〜2μm程度の電子ビームの1
ショット毎の露光によって所望のデバイスパターンを形
成する必要があるため、描画時間が非常に長くかかり、
スループットが極端に悪くなる。また、電子ビームのス
ポット径が0.1〜2μm程度であるために、パターン
密度が密になるにつれて描画すべきビームショット数が
膨大となり、そのため、処理された図形データも非常に
膨大なデータ量となる。さらに、そのショットデータに
はショットの大きさの情報も加えなればならないため、
露光に必要なデータ量は一層膨大なものとなる。また、
偏向系の動作周波数の限界からスポット移動速度に限界
があり、描画に要する時間が非常に長くなり、スループ
ットが低下するという問題があった。
【0008】そこで、最近、これらの課題を解決するた
めに、LSIチップのパターンを全て、一筆書きのよう
に描画するのではなく、部分的な繰り返しパターンをマ
スクを用いて一括転写を行なう縮小転写方法が考え出さ
れた。すなわち、LSIパターンの繰り返し領域を小領
域の部分パターンに分解し、このパターンをステンシル
マスクに形成し、このマスクを用いて順次パターンを転
写していく方法である。例えば、図11中の第2のマス
ク109を繰り返しパターンを持ったステンシルマスク
にし、このマスクに電子ビームを照射することによって
パターンを形成することができる。さらに、例えばY.
Nakayama他によるJournal Vacuu
m Science and Technology
B8 p.1836(1990)に示されているよう
に、半導体シリコンプロセスを用いて厚いステンシルマ
スクを形成し、この電子ビーム縮小転写方法をDRAM
等のメモリーパターンの形成に適用することができる。
この方法を用いることによって、繰り返しパターンを持
ったデータを露光する時のスループットは非常に高くな
り、また、露光に必要なショットデータも全てのショッ
トデータを必要とせず、ショットの大きさの情報も必要
がないため、露光データ量を少なくすることができると
予想される。
【0009】しかし、この縮小転写方法に用いられるス
テンシルマスクの形成は非常に困難であり、工程的にも
非常に煩雑で、長いプロセスを必要とする。また、その
マスクの交換も容易ではない。さらに、ステンシルマス
クを用いているため、繰り返しパターンが頻繁に現われ
るメモリーIC等の場合に適用範囲が限られ、繰り返し
パターンがないロジックIC等の場合の露光データでは
スループットを向上させることはできない。また、繰り
返しパターンの種類を多くしても電子ビームを偏向させ
ることに時間がかかり、さらに偏向によってビームショ
ットの形状に歪が生じてしまうという欠点がある。した
がって、このステンシルマスクを用いた電子ビーム縮小
転写方法では、任意のパターン全てに対応することは不
可能であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記のとおり、従来の
可変矩形型電子ビーム露光装置では、描画のスループッ
トが悪く、露光データが膨大になる問題があった。ま
た、ステンシルマスクを用いた従来の電子ビーム縮小転
写リソグラフィーでは、適用範囲が限定される問題があ
った。
【0011】本発明の目的は、描画スループットの向上
と露光データ量の低減とを実現し、かつ任意パターンの
形成に対応可能な電子ビーム露光装置及びそれを用いた
電子ビーム露光方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、マトリックス形状又はライン形状に電子
ビームを同時に放出することができるマルチビーム源を
備えた電子銃を採用することとしたものである。特にマ
トリックス電子銃では、多数のビーム源の1つ1つをあ
るいはその列毎に、露光データに従って動作を独立に制
御することができる。描画スループットの一層の向上の
ためには、電子ビームの偏向と試料の移動とを連動させ
ることが好ましい。
【0013】
【作用】本発明によれば、マトリックス電子銃又はライ
ン電子銃の採用により、露光パターンに対応した位置の
個別ビーム源のみを一斉にオンすることによって、繰り
返しパターンを持たないロジック的なパターンの場合で
も、一括縮小投影で高速にパターンを形成することがで
きる。さらに、露光データは個別ビーム源に対応した微
小なピクセルに分割され、そのピクセル内のパターンの
有無に関する情報のみを持っていればよく、ビームショ
ットの大きさの情報は全く必要としない。そのため、露
光データ量を非常に少なくすることができ、そのデータ
のやりとりの高速化を達成できる。
【0014】また、従来の可変矩形型電子ビーム露光の
場合とは違って矩形ビームの大きさを変えるための機構
を必要としないため、電子ビーム露光装置のカラム構造
を非常に簡略化することができる。さらに、縮小投影の
ための集束レンズや偏向系も1〜2組だけでよく、カラ
ムの長さを短くすることができ、電子ビームの歪の発生
も抑えることができるので、正確な電子ビーム露光の実
現が可能である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る電子ビーム露光
装置及び露光方法について、図面を参照しながら説明す
る。
【0016】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例に係る電子ビーム露光装置の光学系を模式的に示すも
のである。図1において、1はマトリックス電子銃とし
て構成された多数の個別ビーム源を備えたマルチビーム
源、2は放出された電子ビーム102を加速するための
加速電圧、4は縮小転写のための集束レンズ、5は偏向
系、6は露光パターンビーム、7はレジストを塗布した
試料である。ただし、マルチビーム源1は、個別ビーム
源の各々のオン・オフ動作を1つ1つ独立に制御できる
ものである。
【0017】この電子ビーム露光装置によれば、マルチ
ビーム源1から一斉に放出された電子ビーム102を加
速電圧2によって加速し、これを集束レンズ4により露
光パターンビーム6として試料7上に一括縮小転写す
る。この際、各々5μm程度の幅から一斉に放出された
電子ビーム102を一旦広げて、次に集束レンズ4によ
って縮小倍率1/100で露光を行なうと、試料7上に
0.05μm以下の寸法の超微細かつ高密度の露光パタ
ーンを形成することができる。
【0018】図4を用いて、試料7としての1チップの
露光過程を説明する。図4に示すように、チップ31を
マトリックス電子銃全体の幅に相当する1〜5mm程度
の幅のフレーム32に分割し、各フレーム32の中を約
1〜5mm角のセクション33(a,b,…)に分割
し、さらに各セクション33の中を1つ1つの個別ビー
ム源で描画できる0.05μm以下の寸法のピクセルに
分割する。露光データは、各ピクセルにおけるパターン
の有無のみの情報としてピクセル毎に作成され、そのビ
ームショットの大きさの情報は全く必要としない。この
露光データを用いてマトリックス毎に露光を行い、さら
に偏向系5を用いて電子ビームを同時に偏向させること
によって、マトリックス領域毎に順次露光を行なう。こ
れにより、任意の露光パターンを正確かつ高速に形成す
ることができる。なお、偏向系5による電子ビームの偏
向と、試料7を保持するための試料ステージの移動とを
連動させれば、描画のスループットを一層向上させるこ
とができる。
【0019】前記マルチビーム源1と試料7上のパター
ン図形との対応関係を、図5及び図6に示す。マルチビ
ーム源1の電子放射面上に微細かつ高密度のマトリック
ス状に配置された1つ1つの個別ビーム源150のう
ち、パターン情報を持っているものだけがオンの状態
(図5及び図6中の黒丸)となり、図6に示すように一
斉に電子ビーム102を放出し、一括して露光領域16
0を形成することができる。つまり、各ピクセルにおけ
るパターンの有無のみの情報を個別ビーム源150の各
々に与えればよいのである。
【0020】マトリックス電子銃としてのマルチビーム
源1は、例えば半導体シリコンプロセスにより作製する
ことができる。この電子銃の製造方法の一例を、図7を
参照しながら説明する。
【0021】まず、p形の半導体シリコン基板40を選
択酸化し、0.5μm幅の酸化膜41の分離領域を形成
する。次に、レジストパターンをマスクとして加速電圧
60keV、ドーズ量8×1015でAs+ のイオン注入
を施すことにより、幅1μm程度のn+ 領域200を形
成する(図7(a))。このイオン注入を施した基板上
に導電膜としてpoly−Si膜を200nm厚堆積
し、n+ 領域200の一部の上に0.5〜1μm幅のp
oly−Si膜のパターン形成を行ない、これをワード
線46とする。さらに、この基板上に絶縁膜としてのS
iO2 膜を400nm厚、次いで導電膜としてのAl膜
を300nm厚堆積し、この上にレジストパターンを形
成し、n+ 領域200上に0.5〜1μm幅のSiO2
膜42及びビット線(Al膜)43の2層構造を形成す
るように、レジストパターンをマスクとしてSiO2
及びAl膜のパターン形成を行なう(図7(b))。さ
らに、200nm厚の酸化膜を堆積したうえ全面エッチ
ングを施すことによって、SiO2 膜42及びビット線
43のパターン側壁に酸化膜のサイドウォール47を形
成する。さらに、このサイドウォール47をマスクとし
て自己整合的に加速電圧40keV、ドーズ量6×10
15でBF2+ のイオン注入を施すことにより、半導体シ
リコン基板40の表面に電子生成領域となるp+ 領域3
00を形成する(図7(c))。そして、この酸化膜の
サイドウォール47をウエットエッチングで除去した
後、基板全面に加速電圧20keV、ドーズ量8×10
15でAs+の浅いイオン注入を行なうことによって、p
+ 領域300上にかつn+ 領域200とつながるよう
に、電子ビーム放出領域となるn++領域400を形成す
る(図7(d))。
【0022】以上の半導体シリコンプロセスにより作製
されたマトリックス電子銃を図8及び図9に示す。図8
は平面図であり、図9は図8のA−A′断面図である。
【0023】両図において、n+ 領域200の幅は約2
〜10μm、p+ 領域300は約1〜5μm角、SiO
2 膜42の膜厚は約500nm、ビット線43の膜厚は
約100〜300nmである。図9に示すように、ワー
ド線46にある程度の値以上の電圧(Vd)45をかけ
ることによって、p+ 領域300から電子を生成させ、
この電子をn++領域400から放出させる。さらに、ビ
ット線43にある電圧(Vg)44をかけることによっ
て、放出された電子に方向性をもたせ、安定した高輝度
の電子ビーム102を得る。しかも、各ビット線43及
びワード線46への印加電圧を制御することにより、個
別ビーム源の各々を独立にオン・オフ制御することがで
きる。
【0024】本実施例に係る電子ビーム露光装置を用い
たデバイス製造プロセスの例を図10に示す。まず、半
導体シリコン基板71上に電子線レジスト72としてポ
リメチルメタクリレート(PMMA)を1μm厚塗布し
たものを試料7とする(図10(a))。このレジスト
72上に、マルチビーム源1からの任意パターンに対応
した電子ビーム102を一括して照射する(図10
(b))。その後、レジストを現像することによって、
所望のレジストパターン72pを形成する(図10
(c))。このように、マルチビーム源1からの電子ビ
ーム102を用いることにより、容易かつ高速に任意パ
ターンを一括形成することができる。
【0025】以上のように、本実施例によれば、マトリ
ックス電子銃を構成する個別ビーム源の各々のオン・オ
フ動作を独立に制御することにより、一括縮小投影で任
意の微細露光パターンを正確かつ高速に形成することが
できる。さらに、露光データとしてビームショットの大
きさの情報を必要としないため、露光データ量を非常に
少なくすることができ、そのデータのやりとりの高速化
を達成できる。
【0026】(実施例2)図2は、本発明の第2の実施
例に係る電子ビーム露光装置の光学系を模式的に示すも
のである。図2において、11はマトリックス電子銃と
して構成された多数の個別ビーム源を備えたマルチビー
ム源、12は放出された電子ビーム102を加速するた
めの加速電圧、14及び15は倍率1/100の縮小転
写のための第1及び第2の集束レンズ、16は偏向系、
17は露光パターンビーム、18はレジストを塗布した
試料である。ただし、マルチビーム源11は、図8及び
図9に示したマトリックス電子銃と同様の構造を備え、
かつ個別ビーム源のオン・オフ動作を列毎に独立に制御
できるものである。
【0027】前記第1の実施例の場合と同様の露光デー
タを用いてマトリックス内の列毎に露光を行い、さらに
偏向系16を用いて電子ビームを同時に偏向させること
によって、マトリックス領域内の列毎に順次露光を行な
う。これにより、任意の露光パターンを正確かつ高速に
形成することができる。なお、偏向系16による電子ビ
ームの偏向と、試料18を保持するための試料ステージ
の移動とを連動させれば、描画のスループットを一層向
上させることができる。
【0028】(実施例3)図3は、本発明の第3の実施
例に係る電子ビーム露光装置の光学系を模式的に示すも
のである。図3において、21はライン電子銃として構
成された多数の個別ビーム源を備えたマルチビーム源、
22は放出された電子ビーム102を加速するための加
速電圧、24は倍率1/100の縮小転写のための集束
レンズ、25は偏向系、26は露光パターンビーム、2
7はレジストを塗布した試料である。ただし、マルチビ
ーム源21は、図8及び図9に示したマトリックス電子
銃の1ライン分に相当するライン電子銃の構造を備え、
かつ個別ビーム源の各々のオン・オフ動作を1つ1つ独
立に制御できるものである。
【0029】本実施例の場合にも図4と同様に、試料2
7としてのチップ31をライン電子銃全体の長さに相当
する1〜5mm程度の幅のフレーム32に分割し、各フ
レーム32の中を副偏向によって偏向できる大きさのセ
クション33(a,b,…)に分割し、さらに各セクシ
ョン33の中を1つ1つの個別ビーム源で描画できる
0.05μm以下の寸法のピクセルに分割する。マルチ
ビーム源21に与えられる露光データは、前記第1の実
施例の場合と同様に、各ピクセルにおけるパターンの有
無のみの情報としてピクセル毎に作成され、そのビーム
ショットの大きさの情報は全く必要としない。この露光
データを用いてライン毎に露光を行い、さらに偏向系2
5を用いて電子ビームを同時に偏向させることによっ
て、ライン領域毎に順次露光を行なう。これにより、任
意の露光パターンを正確かつ高速に形成することができ
る。なお、偏向系25による電子ビームの偏向と、試料
27を保持するための試料ステージの移動とを連動させ
れば、描画のスループットを一層向上させることができ
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたとおり、本発明によれ
ば、マトリックス電子銃又はライン電子銃の採用によ
り、露光パターンに対応した位置の個別ビーム源のみを
一斉にオンすることによって、一括縮小投影で任意の露
光パターンを高速に形成することができる。さらに、露
光データとしてピクセル内のパターンの有無に関する情
報のみを持っていればよく、ビームショットの大きさの
情報は全く必要としないので、露光データ量を低減でき
る。
【0031】また、可変矩形型電子ビーム露光の場合と
は違って矩形ビームの大きさを変えるための機構を必要
としないため、電子ビーム露光装置のカラム構造を非常
に簡略化することができる。さらに、縮小投影のための
集束レンズや偏向系も1〜2組だけでよく、カラムの長
さを短くすることができ、電子ビームの歪の発生も抑え
ることができるので、正確な電子ビーム露光の実現が可
能となる。
【0032】したがって、本発明によれば、超高密度集
積回路の製造に大きく寄与することができる。なお、電
子ビームの偏向と試料の移動とを連動させることとすれ
ば、描画スループットを一層向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る電子ビーム露光装
置の光学系の模式図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る電子ビーム露光装
置の光学系の模式図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係る電子ビーム露光装
置の光学系の模式図である。
【図4】試料としての1チップの露光過程を説明するた
めのチップ平面図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る電子ビーム露光装
置に用いられるマトリックス電子銃と試料上のパターン
図形とを対応付けて説明するための平面図である。
【図6】図5の対応関係を斜視図として表わしたもので
ある。
【図7】本発明の第1の実施例に係る電子ビーム露光装
置に用いられるマトリックス電子銃の製造方法の一例を
示す工程断面図である。
【図8】図7の工程で製造されたマトリックス電子銃の
平面図である。
【図9】図8のマトリックス電子銃のA−A′断面図で
ある。
【図10】本発明の第1の実施例に係る電子ビーム露光
装置を用いたデバイス製造プロセスの例を示す工程断面
図である。
【図11】従来の可変矩形型電子ビーム露光装置の光学
系の模式図である。
【符号の説明】
1,11,21 マルチビーム源(電子銃) 2,12,22 加速電圧 4,14,15,24 集束レンズ 5,16,25 偏向系 6,17,26 露光パターンビーム 7,18,27 試料 102 電子ビーム 150 個別ビーム源 160 露光領域 200 n+ 領域 300 p+ 領域 400 n++領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体デバイスの微細加工のための電子
    ビームリソグラフィーに用いられる電子ビーム露光装置
    であって、 マトリックス形状に電子ビームを放出するように配置さ
    れた多数の個別ビーム源を有する電子銃と、 露光データを取り込み、前記電子銃の多数の個別ビーム
    源のうちの半導体デバイスのパターン位置に対応する個
    別ビーム源のみを同時にオンさせることによってそれぞ
    れ電子ビームを放出させるように、該個別ビーム源の各
    々を前記露光データに従って独立に制御するための制御
    部と、 前記電子銃から放出された各電子ビームに電圧をかける
    ことによって該電子ビームを加速するための加速部と、 レジストを塗布した試料上に前記加速部により加速され
    た各電子ビームを同時に照射するように該電子ビームを
    同時に偏向させるための偏向部と、 前記試料のマトリックス領域毎に順次露光を行なうよう
    に該試料を移動させるための試料ステージ部とを備えた
    ことを特徴とする電子ビーム露光装置。
  2. 【請求項2】 半導体デバイスの微細加工のための電子
    ビームリソグラフィーに用いられる電子ビーム露光装置
    であって、 マトリックス形状に電子ビームを放出するように配置さ
    れた多数の個別ビーム源を有する電子銃と、 露光データを取り込み、前記電子銃の多数の個別ビーム
    源のうちの半導体デバイスのパターン位置に対応する個
    別ビーム源のみを列毎に同時にオンさせることによって
    それぞれ電子ビームを放出させるように、該個別ビーム
    源を前記露光データに従って列毎に独立に制御するため
    の制御部と、 前記電子銃から列毎に放出された各電子ビームに電圧を
    かけることによって該電子ビームを加速するための加速
    部と、 レジストを塗布した試料上に前記加速部により加速され
    た各電子ビームを列毎に同時に照射するように該電子ビ
    ームを同時に偏向させるための偏向部と、 前記試料のマトリックス領域中の列毎に順次露光を行な
    うように該試料を移動させるための試料ステージ部とを
    備えたことを特徴とする電子ビーム露光装置。
  3. 【請求項3】 半導体デバイスの微細加工のための電子
    ビームリソグラフィーに用いられる電子ビーム露光装置
    であって、 ライン形状に電子ビームを放出するように配置された多
    数の個別ビーム源を有する電子銃と、 露光データを取り込み、前記電子銃の多数の個別ビーム
    源のうちの半導体デバイスのパターン位置に対応する個
    別ビーム源のみを同時にオンさせることによってそれぞ
    れ電子ビームを放出させるように、該個別ビーム源の各
    々を前記露光データに従って独立に制御するための制御
    部と、 前記電子銃から放出された各電子ビームに電圧をかける
    ことによって該電子ビームを加速するための加速部と、 レジストを塗布した試料上に前記加速部により加速され
    た各電子ビームを同時に照射するように該電子ビームを
    同時に偏向させるための偏向部と、 前記試料のライン毎に順次露光を行なうように該試料を
    移動させるための試料ステージ部とを備えたことを特徴
    とする電子ビーム露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電
    子ビーム露光装置において、 前記偏向部による電子ビームの偏向と前記試料ステージ
    部による試料の移動とを連動させるための連動部を更に
    備えたことを特徴とする電子ビーム露光装置。
  5. 【請求項5】 半導体デバイスの微細加工のための電子
    ビームリソグラフィーに適用される電子ビーム露光方法
    であって、 マトリックス形状に電子ビームを放出するように配置さ
    れた多数の個別ビーム源を有する電子銃の制御部に露光
    データを取り込み、 前記電子銃の多数の個別ビーム源の各々を前記取り込ん
    だ露光データに従って独立に制御することにより該個別
    ビーム源のうちの半導体デバイスのパターン位置に対応
    する個別ビーム源のみから同時に電子ビームを放出さ
    せ、 前記放出された各電子ビームに電圧をかけることによっ
    て該電子ビームを加速し、 レジストを塗布した試料上に前記加速された各電子ビー
    ムを一括して縮小転写しながら該電子ビームを同時に偏
    向させることにより前記試料のマトリックス領域毎に順
    次露光を行なって任意のパターンを形成することを特徴
    とする電子ビーム露光方法。
  6. 【請求項6】 半導体デバイスの微細加工のための電子
    ビームリソグラフィーに適用される電子ビーム露光方法
    であって、 マトリックス形状に電子ビームを放出するように配置さ
    れた多数の個別ビーム源を有する電子銃の制御部に露光
    データを取り込み、 前記電子銃の多数の個別ビーム源の各々を前記取り込ん
    だ露光データに従って列毎に独立に制御することにより
    該個別ビーム源のうちの半導体デバイスのパターン位置
    に対応する個別ビーム源のみから列毎に同時に電子ビー
    ムを放出させ、 前記放出された各電子ビームに電圧をかけることによっ
    て該電子ビームを加速し、 レジストを塗布した試料上に前記加速された列毎の電子
    ビームを一括して縮小転写しながら該電子ビームを同時
    に偏向させることにより前記試料のマトリックス領域中
    の列毎に順次露光を行なって任意のパターンを形成する
    ことを特徴とする電子ビーム露光方法。
  7. 【請求項7】 半導体デバイスの微細加工のための電子
    ビームリソグラフィーに適用される電子ビーム露光方法
    であって、 ライン形状に電子ビームを放出するように配置された多
    数の個別ビーム源を有する電子銃の制御部に露光データ
    を取り込み、 前記電子銃の多数の個別ビーム源の各々を前記取り込ん
    だ露光データに従って独立に制御することにより該個別
    ビーム源のうちの半導体デバイスのパターン位置に対応
    する個別ビーム源のみから同時に電子ビームを放出さ
    せ、 前記放出された各電子ビームに電圧をかけることによっ
    て該電子ビームを加速し、 レジストを塗布した試料上に前記加速された各電子ビー
    ムを一括して縮小転写しながら該電子ビームを同時に偏
    向させることにより前記試料のライン領域毎に順次露光
    を行なって任意のパターンを形成することを特徴とする
    電子ビーム露光方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6091202A (en) * 1995-12-21 2000-07-18 Nec Corporation Electron beam exposure apparatus with non-orthogonal electron emitting element matrix
JP2012243968A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法

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