JP4488309B2 - 高周波電力増幅用電子部品 - Google Patents

高周波電力増幅用電子部品 Download PDF

Info

Publication number
JP4488309B2
JP4488309B2 JP2005052290A JP2005052290A JP4488309B2 JP 4488309 B2 JP4488309 B2 JP 4488309B2 JP 2005052290 A JP2005052290 A JP 2005052290A JP 2005052290 A JP2005052290 A JP 2005052290A JP 4488309 B2 JP4488309 B2 JP 4488309B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
current
output
voltage
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005052290A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006238244A (ja
Inventor
恭一 高橋
孝幸 筒井
均 赤嶺
文雅 森沢
信洋 松平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2005052290A priority Critical patent/JP4488309B2/ja
Priority to US11/360,437 priority patent/US7352244B2/en
Priority to CNB2006100093622A priority patent/CN100533959C/zh
Publication of JP2006238244A publication Critical patent/JP2006238244A/ja
Priority to US12/071,203 priority patent/US7595694B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4488309B2 publication Critical patent/JP4488309B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/02Modifications of amplifiers to raise the efficiency, e.g. gliding Class A stages, use of an auxiliary oscillation
    • H03F1/0205Modifications of amplifiers to raise the efficiency, e.g. gliding Class A stages, use of an auxiliary oscillation in transistor amplifiers
    • H03F1/0261Modifications of amplifiers to raise the efficiency, e.g. gliding Class A stages, use of an auxiliary oscillation in transistor amplifiers with control of the polarisation voltage or current, e.g. gliding Class A
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/02Modifications of amplifiers to raise the efficiency, e.g. gliding Class A stages, use of an auxiliary oscillation
    • H03F1/0205Modifications of amplifiers to raise the efficiency, e.g. gliding Class A stages, use of an auxiliary oscillation in transistor amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/20Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers
    • H03F3/24Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers of transmitter output stages
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/60Amplifiers in which coupling networks have distributed constants, e.g. with waveguide resonators
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers without distortion of the input signal
    • H03G3/20Automatic control
    • H03G3/30Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
    • H03G3/3036Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in high-frequency amplifiers or in frequency-changers
    • H03G3/3042Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in high-frequency amplifiers or in frequency-changers in modulators, frequency-changers, transmitters or power amplifiers
    • H03G3/3047Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in high-frequency amplifiers or in frequency-changers in modulators, frequency-changers, transmitters or power amplifiers for intermittent signals, e.g. burst signals
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2200/00Indexing scheme relating to amplifiers
    • H03F2200/105A non-specified detector of the power of a signal being used in an amplifying circuit

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Description

本発明は、高周波電力増幅回路を内蔵した高周波電力増幅用電子部品(RFパワーモジュール)における送信開始時のパワー制御ループの立ち上げを向上させる技術に関し、例えばGSM系の携帯電話機に用いられるRFパワーモジュールに適用して有効な技術に関する。
携帯電話機等の無線通信装置(移動体通信装置)の送信出力部には、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field-Effect-Transistor)やGaAs−MESFET等のトランジスタを増幅素子とする高周波電力増幅回路(PA)を内蔵した高周波電力増幅用電子部品(以下、RFパワーモジュール)が組み込まれている。
また、一般に、携帯電話機では、基地局から送られて来るパワーレベル指示情報に従って周囲環境に適応するように出力電力(送信パワー)を変えて通話を行ない、他の携帯電話機との間で混信を生じさせないようシステムが構成されている。例えばGSM(Global System for Mobile Communication)方式の携帯電話機においては、出力検出信号とベースバンド回路からの出力レベル指示信号VrampとをAPC(Automatic Power Control)回路において比較してパワーを制御する制御電圧Vapcを生成し、該制御電圧Vapcによって通話に必要な出力電力となるように、送信出力部の高周波電力増幅回路の増幅段のゲイン制御がバイアス制御回路によって行なわれるように構成されている(特許文献1)。
従来のRFパワーモジュールを用いたGSM方式の携帯電話機においては、送信開始時にベースバンド回路から供給する出力レベル指示信号Vrampを急激に送信レベルまで立ち上げると、高周波電力増幅回路の出力電力の立ち上がり速度が速くなりすぎて、出力信号のスペクトラム特性がGSMの規格で規定されている範囲からはずれてしまう。具体的には、GSMの規格では、出力信号のスペクトラム特性が図11(A)に示す破線Aよりも低くなければならないことが規定されているが、実線Bのように、特性を示す波形の立ち上がりの根元部分で規定の範囲を超えてしまうというという課題があった。
そこで、図2(A)に示すように、送信準備としてRFパワーモジュールの電源を投入してから出力レベル指示信号Vrampの立ち上げを開始するまでの期間(t1〜t5)に、15〜17μ秒のような短い時間だけVramp(Vapc)を、出力電力の−25〜−30dBmに相当するレベルに持ち上げて保持するプリチャージと称する動作(t4〜t5)をベースバンドIC側のソフトウェア処理で行なうようにした技術が開示されている(非特許文献1)。
特開2000−151310号公報 SKYWORKS社発行データシート"SKY77324:iPACTM PAM for Quad-Band GSM/GPRS"
ベースバンドIC側のソフトウェア処理で出力レベル指示信号Vrampを持ち上げてPAのプリチャージを行なうという従来の技術にあっては、RFパワーモジュールとベースバンドICとを組み合わせて所定の機能を有する携帯電話機を構築するセットメーカの側においてプリチャージ処理を行なわなくてはならないため、セットメーカの負担が大きいという課題がある。すなわち、セットメーカは、使用するRFパワーモジュールまたはベースバンドICのいずれか一方を変えるとそれに応じてプリチャージ処理を含んだベースバンド制御用のプログラムを開発しなければならない。
さらに、RFパワーモジュールは製造ばらつきや電源電圧依存性および温度依存性を有しており、そのばらつきや電源電圧のレベル、温度によってプリチャージのためのVramp設定レベルが異なるため、機器ごとにプリチャージの設定レベルを調整する必要があり、セットメーカは多大な負担をしいられてしまうという課題があった。
この発明の目的は、ベースバンドIC側のソフトウェア処理を必要とせずに自動的に送信開始時における出力電力のプリチャージレベルの設定を行ない、ユーザすなわちセットメーカの負担を軽減することができる高周波電力増幅用電子部品(RFパワーモジュール)を提供することにある。
この発明の他の目的は、製造ばらつきや温度変動、電源電圧変動があったとしても送信開始時における出力電力のプリチャージレベルの設定を正確に行ない、スペクトラム特性が規格を満足する高周波電力増幅用電子部品(RFパワーモジュール)を提供することにある。
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、電力増幅用素子と、該電力増幅用素子にバイアスを与えるバイアス制御回路と、出力電力のレベルを指示する信号に基づいて前記バイアス制御回路へ出力電力制御電圧を供給する出力電力制御回路とを備え、高周波の送信信号を増幅する高周波電力増幅用電子部品において、送信開始時に電源電圧の立ち上がりを受けて最終段の電力増幅用素子に流れる電流を検出しつつ出力電力が所定のレベルになるように前記出力電力制御電圧を持ち上げるプリチャージ回路を設けるようにしたものである。
上記した手段によれば、ベースバンドIC側のソフトウェア処理を必要とせずに自動的に送信開始時における出力電力のプリチャージレベルの設定を行なうことができるとともに、プリチャージをフィードバック制御ループによって行なうため、製造ばらつきがあったり電源電圧や温度が変動したりしても正確なプリチャージが行なえる。
また、望ましくは、出力電力を検出する出力電力検出回路と、該出力電力検出回路の検出出力と前記出力電力のレベルを指示する信号とを比較して前記バイアス制御回路へ供給する出力電力制御電圧を生成する誤差増幅回路をさらに備え、前記プリチャージ回路は送信開始時に電源電圧の立ち上がりを受けて前記誤差増幅回路から出力されるべき出力電力制御電圧を持ち上げるように構成する。これにより、通常のパワーコントロールループを動作状態にしたままプリチャージ回路を動作させることができ、出力電力の立ち上げを速やか行なうことできるとともに、送信動作への移行を円滑に行なうことができる。
さらに、望ましくは、前記電流検出回路には、所定以上の電流が流れないようにする電流クランプ回路を設けるようにする。これにより、プリチャージをフィードバック制御によって行なうように構成しても、安定したプリチャージが可能になる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明に従うと、ベースバンドIC側のソフトウェア処理を必要とせずに自動的に送信開始時における出力電力のプリチャージレベルの設定を行ない、ユーザすなわちセットメーカの負担を軽減することができるとともに、製造ばらつきや温度変動、電源電圧変動があったとしても送信開始時における出力電力のプリチャージレベルの設定を正確に行ない、スペクトラム特性が規格を満足する高周波電力増幅用電子部品(RFパワーモジュール)を実現することができる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る高周波電力増幅回路のプリチャージ機能を有する出力電力制御回路の実施例の概略構成を示す。図1において、符号210で示されているのは、FET(電界効果トランジスタ)などのトランジスタを増幅素子とする高周波電力増幅回路で、各増幅用トランジスタのゲートまたはベース端子に印加して所望出力電力に応じたアイドル電流を流させるバイアス電圧を生成するバイアス制御回路を含んでいる。高周波電力増幅回路210は一般には3段の増幅段で構成されることが多いが、1段あるいは2段であっても良い。
高周波電力増幅回路210に設けられるバイアス制御回路は、出力電力制御電圧Vapcを受けてこれを適当な比率で分圧して各段の増幅用トランジスタのバイアス電圧とする抵抗分圧回路、あるいは各段の増幅用トランジスタとカレントミラー接続されたバイアス用トランジスタと出力電力制御電圧Vapcを電流に変換し適当な比率のバイアス電流を生成してバイアス用トランジスタに流すことでバイアスを与えるカレントミラー方式のバイアス回路として構成される。
220は高周波電力増幅回路210の出力電力を検出して前記出力電力制御電圧Vapcを生成し高周波電力増幅回路210に与える出力電力制御回路で、カプラなどにより出力電力を検出し出力電力に比例した電流を出力する検出回路221、出力電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路222、変換された検出電圧Vdetとベースバンド回路から供給される出力レベル指示信号Vrampとを比較してVdetとVrampの電位差に応じた電圧を上記出力電力制御電圧Vapcとして出力する誤差アンプ223を含む。出力電力検出回路221、電流−電圧変換回路222および誤差アンプ223からなる回路は従来からAPC回路として使用されている比較的一般的な回路である。
本実施例の出力電力制御回路220には、上記回路221〜223に加え、高周波電力増幅回路210の最終段の増幅用トランジスタに流れる電流を検出する電流検出回路224、その出力電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路225、変換された電圧Vmoniと所定の参照電圧Vpreとを比較する差動アンプ226および該差動アンプ226の出力電圧をゲート端子に受けソース端子が前記誤差アンプ223の出力端子に接続されてVmoniとVpreとの電位差に応じた電流を前記誤差アンプ223に流し込むトランジスタQeからなるプリチャージ回路228が設けられている。このトランジスタQeは、実施例ではMOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)が使用されているが、バイポーラ・トランジスタであっても良い。
上記プリチャージ回路228は、差動アンプ226に入力される電圧Vmoniが参照電圧Vpreよりも低いとトランジスタQeをオン状態にして前記誤差アンプ223に電流を流し込む。ここで、参照電圧Vpreは出力電力の−30dBm〜−20dBmに相当するレベルとされる。かかる参照電圧Vpreは、バンドギャップリファランス回路のような電源電圧依存性および温度依存性のない定電圧を発生することができる定電圧回路によって発生させるのが望ましい。また、この実施例のプリチャージ回路228は、ベースバンド回路から供給される出力レベル指示信号Vrampが立ち上がると誤差アンプ223の出力が上昇し、それが上記プリチャージ回路228によって与えられるプリチャージレベルよりも高くなると、トランジスタQeのソース電圧がゲート電圧よりも高くなってQeが自動的にオフされるようになっている。
図2(B)には、上記実施例を適用した高周波電力増幅用モジュール(以下、パワーモジュールと称する)の送信時における内部の各ノードの電位変化の様子を示す。
従来のソフトウェア処理によるプリチャージの電位の変化を示す図2(A)と比較すると明らかなように、本実施例を適用することにより、期間t4〜t5において出力レベル指示信号Vrampをプリチャージのため持ち上げなくても出力電力Poutが持ち上がり、期間t5〜t6においてGSMの規格で規定されている所定のタイムマスク内で出力電力Poutを立ち上げることができることが分かる。また、本実施例を適用したパワーモジュールの出力信号のスペクトラム特性をシミュレーションによって測定したところ、図11(B)に実線Bで示すようにGSMの規格で規定されている許容範囲(破線A)よりも低く抑えることができることが分かった。図11において、f0は送信中心周波数である。
なお、図1に示されている高周波電力増幅回路210および出力電力制御回路220は1つあるいは複数の半導体チップ(IC)と容量などの外付け素子によりモジュールとして構成される。本明細書においては、表面や内部にプリント配線が施されたセラミック基板のような絶縁基板に複数の半導体チップとディスクリート部品が実装されて上記プリント配線やボンディングワイヤで各部品が所定の役割を果たすように結合されることであたかも一つの電子部品として扱えるように構成されたものをモジュールと称する。
図3には、出力電力制御回路220の具体的な回路例が示されている。特に制限されるものでないが、ここでは高周波電力増幅回路210は図示しないが3個の増幅用トランジスタが多段接続された回路として構成されている場合を例にとって説明する。図3において、Qa3は高周波電力増幅回路210の最終段の増幅用トランジスタで、Qa3のゲート端子に直流カット用の容量C3を介して前段で増幅された高周波信号RFinが入力され、Qa3のドレイン端子が出力線Loutを介して出力端子OUTに接続されている。出力線Loutの途中には直流カット用の容量C4と後述のマイクロカプラ227が設けられている。
また、特に制限されるものでないが、増幅用トランジスタQa3のゲート端子には、抵抗Rb3を介してカレントミラー接続されたバイアス用のトランジスタQb3が設けられており、このトランジスタQb3に電流生成回路231からバイアス電流Ib3が流されることにより、トランジスタQb3とQa3のサイズ比に比例したドレイン電流がQa3にアイドル電流として流されるようにされている。前段の増幅用トランジスタにも同様にカレントミラー接続されたバイアス用のトランジスタ(Qb1,Qb2)が設けられており、これらのトランジスタにも電流生成回路231からバイアス電流Ib1,Ib2が流されるようにされている。電流生成回路231とバイアス用のトランジスタQb1,Qb2,Qb3とによってゲートバイアス制御回路230が構成される。
電流検出回路224は、最終段の増幅用トランジスタQa3のゲート端子に印加されるバイアス電圧Vb3と同一の電圧が抵抗Riを介してゲート端子に印加された検出用のNチャネルMOSFET Q11、該トランジスタQ11と直列に接続されたPチャネルMOSFET Q12、該トランジスタQ12とカレントミラー接続されたMOSFET Q13とから構成され、このトランジスタQ13のドレイン電流が電流−電圧変換手段としての抵抗225に流されるようにされている。
また、本実施例においては、増幅用トランジスタQa3が半導体チップ上で横方向に電極を拡散させた比較的高いソース・ドレイン間耐圧(約20V)を有するLDMOS(Laterally Diffused MOSFET)により形成されているのに応じて、バイアス用のトランジスタQb3および検出用のトランジスタQ11もサイズの小さなLDMOSにより形成される。これにより、検出用のトランジスタQ11には増幅用トランジスタQa3のドレイン電流に比例した電流が流され、その結果として出力電流を検出することができる。しかも、電流検出に増幅用トランジスタQa3のゲート電圧を用いることによって、実施例の電流検出回路224はロウパワーでの感度を高くすることができる。また、検出用のトランジスタQ11は増幅用トランジスタQa3と同一の半導体チップ上に形成された素子を使用することで製造ばらつきによる検出電流のばらつきを小さくすることができる。
出力電力検出回路221は、最終段の増幅用トランジスタQa3のドレイン端子とモジュールの出力端子OUTとの間の出力線Loutの途中に設けられたマイクロカプラ227に一方の端子が接続された容量Ciと、該容量Ciの他方の端子がゲートに接続されたNチャネルMOSFET Q1、該トランジスタQ1と直列に接続されたPチャネルMOSFET Q2、該トランジスタQ2とカレントミラー接続されたMOSFET Q3、該トランジスタQ3と直列に接続された電流−電圧変換用MOSFET Q4からなる検波部211と、Q4により変換された電圧をインピーダンス変換して次段に供給するバッファ回路212と、上記MOSFET Q1にゲートバイアス電圧を与えるバイアス生成回路213と、該バイアス生成回路213で生成されたバイアス電圧をインピーダンス変換して次段に供給するバッファ回路214と、バッファ回路212の出力からバッファ回路214の出力を差し引いた電圧を出力する減算回路215とから構成されている。バッファ回路212と214には、ボルテージフォロワを用いることができる。
バイアス生成回路213は、外部からの定電圧Vtxbが印加された電源端子と接地点との間に直列に接続された抵抗R1およびMOSFET Q5と、該MOSFET Q5のゲート端子と上記出力検出用MOSFET Q1のゲート端子との間に接続された抵抗R2と、前記MOSFET Q5のゲート端子と接地点との間に接続された容量C11とからなる。MOSFET Q5は、そのゲート端子とドレイン端子とが結合されてダイオードとして作用するように構成されている。抵抗R1とトランジスタQ5に流れる電流IbiasによってノードN1の電位を決定しており、N1の電位が出力検出用MOSFET Q1のゲート端子に動作点を与えるバイアス電圧として印加される。
本実施例では、このバイアス電圧の値として、上記出力検出用MOSFET Q1をB級増幅動作させることができるように、Q1のしきい値電圧に近い電圧値が設定されている。これにより、MOSFET Q1には、容量Ciを介して入力される交流波形に比例しそれを半波整流したような電流が流され、Q1のドレイン電流は入力交流信号の振幅に比例した直流成分を含むようにされる。
このトランジスタQ1のドレイン電流IdがQ2とQ3のカレントミラー回路によりQ3側に転写され、ダイオード接続のトランジスタQ4によって電圧に変換される。ここで、MOSFET Q1とQ4およびQ2とQ3は、それぞれ所定のサイズ比になるように設定されている。これにより、例えば製造バラツキでMOSFET Q1とQ2の特性(特にしきい値電圧)がばらつくと、これらと対を成すMOSFET Q4とQ3の特性も同じようにばらつく。その結果、特性ばらつきによる影響が相殺され、MOSFET Q4のドレイン端子にはMOSFETのばらつきの影響を受けない出力検出電圧が現われるようになる。
また、この実施例においては、バッファ回路214の入力端子に、上記バイアス生成回路213のMOSFET Q5のゲート端子と抵抗R2との接続ノードN1の電位が入力されている。抵抗R2と容量C11は、容量Ciを介して取り込まれた出力電力の交流成分がバッファ回路214の入力に回り込むのを防止するロウパスフィルタとして働く。
この実施例では、上記バイアス生成回路213で生成され出力検出用MOSFET Q1のゲート端子に印加されるバイアス電圧と同一の電圧がバッファ回路214を介して減算回路215に供給され、出力検出電圧からバイアス電圧を差し引いた電圧が減算回路215から出力される。これにより、減算回路215の出力は、バイアス生成回路213により付与される直流成分を含まない純粋な出力電力の交流成分に比例した検出電圧Vdetとして誤差アンプ223に入力され、誤差アンプ223は検出電圧Vdetと出力レベル指示信号Vrampとの電位差に応じた電圧を、出力電力制御電圧Vapcとして電流生成回路231へ出力する。
電流生成回路231は、出力電力制御電圧Vapcを非反転入力端子に受ける差動アンプAMP1と、該差動アンプAMP1の出力をゲート端子に受けるMOSFET Q30、Q30と直列に接続された抵抗R30、Q30と同一のゲート電圧を受けるMOSFET Q31,Q32,Q33からなり、Q30とR30の接続ノードN3の電位が差動アンプAMP1の反転入力端子にフィードバックされることで、接続ノードN3の電位がVapcと一致するようにMOSFET Q30が駆動され、Q31,Q32,Q33に出力電力制御電圧Vapcに比例した電流が流される。
そして、この電流が増幅用素子Qa1,Qa2,Qa3とカレントミラー接続されたバイアス用トランジスタQb1,Qb2,Qb3へバイアス電流Ib1,Ib2,Ib3として流される。トランジスタQ30とQ31,Q32,Q33を予め所定のサイズ比に設定しておくことにより、Vapcに比例した所望の大きさの電流をQb1,Qb2,Qb3に流すことができる。通常はIb1<Ib2<Ib3とされる。なお、図3の電流生成回路231は一例であってこれに制限されるものでない。また、差動アンプAMP1の非反転入力端子側にリミッタを設けて出力の最大レベルを制限するような回路としても良い。電流生成回路231とバイアス用トランジスタQb1,Qb2,Qb3の代わりに抵抗分圧回路を設け、Vapcを適当な抵抗比で分割した電圧をバイアス電圧として増幅用素子Qa1,Qa2,Qa3のゲート端子に与えるように構成しても良い。
図4には、プリチャージ回路228のより好適な回路例が示されている。なお、図4において図3の回路と同一の素子には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
この実施例のプリチャージ回路228は、電流検出回路224に電流クランプ回路を設けたものである。具体的には、電流検出用MOSFET Q11のドレイン側にはそのドレイン電圧を抑えることにより最終段の増幅用トランジスタQa3のバイアス状態に近いバイアスを与えることで感度を向上させるための抵抗R0を介してカレントミラー用のMOSFET Q12が接続されているとともに、Q12とカレントミラー接続されたトランジスタQ13のドレインと接地点との間にはダイオード接続されたMOSFET Q14が直列に接続されている。
そして、このトランジスタQ14と並列に、外部から供給される所定の電流Irが流されるダイオード接続のMOSFET Q15とカレントミラー接続されQ13の電流の一部をバイパスさせるMOSFET Q16が接続されている。また、上記トランジスタQ13と同一の電圧をゲートに受けるトランジスタQ17、Q17と直列に接続され上記トランジスタQ14と同一の電圧をゲートに受けるトランジスタQ18が設けられ、さらにこのトランジスタQ18と並列にダイオード接続のトランジスタQ19が設けられ、Q19とカレントミラー回路を構成するトランジスタQ20、Q20に流れる電流を折り返すカレントミラー回路を構成するトランジスタQ21,Q22が設けられ、このトランジスタQ22と直列に抵抗225が接続されている。
上記トランジスタQ15とQ16はサイズ比(ゲート幅Wとゲート長Lとの比)が1:n、Q13とQ17は同一サイズ、Q14とQ18も同一サイズ、さらにQ19とQ20も同一サイズ、Q21とQ22も同一サイズされている。これにより、実施例の電流検出回路224は、トランジスタQ16にはQ15に流れる電流Irのn倍の電流n・Irが流され、トランジスタQ14およびQ18にはQ13に流れる電流IaからQ16に流れる電流n・Irを引いた電流(Ia−n・Ir)が流される。その結果、Ia>n・Irの場合は、トランジスタQ19〜Q22にはQ17に流れる電流IaからQ17に流れる電流(Ia−n・Ir)を引いた電流n・Irが流され、出力電流はn・Irにクランプされる。一方、Ia<n・Irの場合は、トランジスタQ13に流れる電流はすべてQ16に流され、Q14およびQ18の電流は"0"となり、Q17に流れる電流IaはすべてQ19に流れ、Q19〜Q22のカレントミラーによって1:1でコピーされるため、電流−電圧変換用の抵抗225に流される電流はIaとなる。
ここで、送信開始時のプリチャージ回路228の動作を考えると、最初はVrampもVb3も"0"の状態でプリチャージ回路228の電源Vtxbが立ち上げられる。このときVapcは"0"であるため検出回路224のトランジスタQ11〜Q13には電流が流れず、該電流検出回路224の最終段のトランジスタQ22にも電流が流れないので、差動アンプ226の反転入力端子の電圧は0Vとなり非反転入力端子の電圧Vpreよりも低いためトランジスタQeがオン状態にされ、Vapcが高くなりプリチャージが開始される。
その後、Vb3の上昇で検出回路のトランジスタQ11〜Q13に電流が流れるようになり、クランプ回路のトランジスタQ14〜Q22にも電流が流れ、差動アンプ226の反転入力端子の電圧も上昇しアンプの出力は下がりトランジスタQeに負帰還がかかる。そして、このときVapcが急激に上昇して検出回路のトランジスタQ11〜Q13に大きな電流が流れたとしてもQ17に流れる電流はn・Irにクランプされるため、過大な電流が流れて差動アンプ226の出力が反転しトランジスタQeがオフされてプリチャージを停止するような不安定な動作を回避することができる。
図5〜図8には、本実施例のプリチャージ回路228を適用した高周波電力増幅回路における出力レベル指示信号Vrampと出力電力Poutとの関係をシミュレーションによって調べた結果を示す。図5において、実線Aは実施例を適用した回路の特性、破線Bは実施例を適用しない回路の特性である。図5より、実施例を適用することにより出力レベル指示信号Vrampが0〜0.35Vの範囲での出力電力Poutを35dBm程度高くできることが分かる。
図6は温度が変動したときのVrampに対する出力電力Poutの特性の変化、図7は電源電圧Vddが変動したときのVrampに対する出力電力Poutの特性の変化、図8は製造ばらつきで検出用トランジスタQ11と他のトランジスタQ13などに流れる電流比が設計値からずれてプリチャージレベルがずれたときのVrampに対する出力電力Poutの特性の変化、をそれぞれ示す。プリチャージ時における出力電力Poutの目標レベルを−30.64dBmとして、上記変動要因によるすべての変化が最も大きいワーストケースについて調べたところ、目標レベルに対して最大で+4.5dBm、最小で−3.2dBmとなり、十分に設計許容範囲に入ることを確認することができた。
図9は、前記実施例のプリチャージ回路228を有する出力電力制御回路220を適用したパワーモジュールの他の実施例を示す。この実施例は、GSMとDCS(Digital Cellular System)の2つの方式の送信信号をモードに応じてそれぞれ電力増幅して出力できるように構成したもので、パワーモジュール200には、GSM用の高周波電力増幅回路210aおよびDCS用の高周波電力増幅回路210bが設けられ、出力電力制御回路220はプリチャージのための電流検出回路224を除きGSMとDCSの増幅回路に共通の回路として設けられている。
具体的には、プリチャージ回路228を構成する電流−電圧変換手段としての抵抗225および差動アンプ226とエミッタフォロワ型トランジスタQeはGSMとDCSの電力増幅回路に共通の回路として設けられ、抵抗225にはGSM用の電流検出回路からの出力電流とDCSの用の電流検出回路からの出力電流を切り替えて流すための切替えスイッチSW1が設けられている。このスイッチSW1および電流生成回路231は、ベースバンド回路からの送信信号がGSMかDCSかを示すバンド制御信号Vbandによって切替え制御がなされる。なお、図示の都合で図9には図3に示されている第1の実施例のプリチャージ回路228を適用したものを示したが、図4に示されている第2の実施例のプリチャージ回路228を適用することができるのは言うまでもない。
GSM用の高周波電力増幅回路210aおよびDCS用の高周波電力増幅回路210bは、それぞれ3個の増幅用トランジスタQa1,Qa2,Qa3が従属接続、すなわち後段のトランジスタのゲート端子に前段のトランジスタのドレイン電圧が入力されるように接続がなされた3段の増幅回路として構成されている。また、各増幅段の増幅用トランジスタQa1,Qa2,Qa3のドレイン端子と電源電圧端子Vdd1,Vdd2との間にはモジュールの基板上に形成されたマイクロストリップラインからなるインダクタMSL1,MSL2,MSL3が接続されている。
さらに、各増幅段の間には増幅すべき高周波信号の直流成分を遮断する容量C1,C2,C3が設けられている。各増幅段にはそれぞれの増幅用トランジスタQa1,Qa2,Qa3とゲート端子同士が抵抗を介して接続されたバイアス用トランジスタQb1,Qb2,Qb3が設けられ、これらのトランジスタQb1,Qb2,Qb3に出力電力制御回路の電流生成回路231からバイアス電流Ib1,Ib2,Ib3が流されることで増幅用トランジスタQa1,Qa2,Qa3にバイアスが与えられ、電力制御電圧Vapcに応じた動作電流が流されるようにされている。
図10は、図9の実施例の高周波電力増幅用モジュールを使用した無線通信システムの一例の概略構成を示す。
図10において、ANTは信号電波の送受信用アンテナ、100はGSMやDCSのシステムにおけるGMSK変復調やEDGEモードのPSK変復調を行なうことができる変復調回路や送信データ(ベースバンド信号)に基づいてI,Q信号を生成したり受信信号から抽出されたI,Q信号を処理したりする回路を有する半導体集積回路化された高周波信号処理回路(以下、ベースバンドICと称する)110、受信信号を増幅するロウノイズアンプLNA1,LNA2、送信信号から高調波成分を除去するバンドパスフィルタBPF1,BPF2、受信信号から不要波を除去するバンドパスフィルタBPF3,BPF4などが1つのパッケージに実装されてなる電子デバイス(以下、RFデバイスと称する)である。ロウノイズアンプLNA1,LNA2は、ベースバンドIC110に内蔵させることも可能である。
ベースバンドIC110には、GSMとDCSの送信信号をそれぞれアップンコンバートするミキサTx‐MIX1,Tx-MIX2、GSMとDCSの受信信号をそれぞれダウンコンバートするミキサRx‐MIX1,Rx-MIX2、これらのミキサで送信信号や受信信号とミキシングされる発振信号を発生する発振器VCO1〜VCO4、GSMとDCSの送信信号をそれぞれ増幅する可変利得アンプGCA1,GCA2が設けられている。
また、図10において、200はベースバンドIC110から供給される高周波の送信信号を増幅する高周波電力増幅回路と出力電力制御回路を含む前記実施例のパワーモジュール、300は送信信号に含まれる高調波などのノイズを除去するフィルタLPF1,LPF2、GSMの信号とDCSの信号を合成したり分離したりする分波器DPX1,DPX2、送受信の切替えスイッチT/R−SWなどを含むフロントエンド・モジュールである。
図10に示されているように、この実施例では、ベースバンドIC110からパワーモジュール200に対してGSMかDCSかを示すモード制御信号Vbandと出力レベル指示信号Vrampと検出回路の電源電圧Vtxbが供給され、出力電力制御回路はこの制御信号Vbandと出力レベル指示信号Vrampに基づいて、バイアス電流を生成し高周波電力増幅回路210aと210bのいずれかに供給する一方、電源電圧Vtxbの立ち上がりを受けてプリチャージ回路228が動作して出力制御電圧Vapcのプリチャージを行なう。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば前記実施例では、高周波電力増幅部の増幅用トランジスタQa1〜Qa3にFETを用いているが、バイポーラ・トランジスタやGaAsMESFET、ヘテロ接合バイポーラ・トランジスタ(HBT)、HEMT(High Electron Mobility Transistor)等他のトランジスタを用いることも可能である。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である携帯電話機に用いられる高周波電力増幅回路およびパワーモジュールに適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものでなく、無線LANを構成する高周波電力増幅回路およびパワーモジュールなどに利用することができる。
図1は、本発明に係る高周波電力増幅回路のプリチャージ機能を有する出力電力制御回路の実施例の概略構成を示すブロック図である。 図2(A)は従来のRFパワーモジュールの送信時における内部の各ノードの電位変化の様子を示すタイミングチャート、図2(B)は実施例のRFパワーモジュールの送信時における内部の各ノードの電位変化の様子を示すタイミングチャートである。 図3は、出力電力制御回路の具体的な回路例を示す回路図である。 図4は、プリチャージ回路のより好適な回路例を示す回路図である。 図5は、本実施例のプリチャージ回路を適用した高周波電力増幅回路とプリチャージ回路のない従来の高周波電力増幅回路における出力レベル指示信号Vrampと出力電力Poutとの関係を示すグラフである。 図6は、本実施例のプリチャージ回路を適用した高周波電力増幅回路において温度が変化した場合の出力レベル指示信号Vrampと出力電力Poutとの関係を示すグラフである。 図7は、本実施例のプリチャージ回路を適用した高周波電力増幅回路において電源電圧が変化した場合の出力レベル指示信号Vrampと出力電力Poutとの関係を示すグラフである。 図8は、本実施例のプリチャージ回路を適用した高周波電力増幅回路において製造ばらつきでプリチャージレベルが変化した場合の出力レベル指示信号Vrampと出力電力Poutとの関係を示すグラフである。 図9は、実施例のプリチャージ回路を有する出力電力制御回路を適用したパワーモジュールの他の実施例を示すブロック図である。 図10は、実施例のプリチャージ機能を有する出力電力制御回路を含んだ高周波電力増幅回路を適用した無線通信システムの概略の構成を示すブロック図である。 図11(A)は従来のRFパワーモジュールにおける出力信号のスペクトラム特性を示すグラフ、図11(B)は実施例のRFパワーモジュールにおける出力信号のスペクトラム特性を示すグラフである。
符号の説明
100 RFデバイス
110 ベースバンド回路
200 パワーモジュール
210 高周波電力増幅回路
220 出力電力制御回路
221 出力電力検出回路
223 誤差アンプ
224 電流検出回路
225 電圧−電流変換回路
227 カプラ
228 プリチャージ回路
230 バイアス制御回路
231 電流生成回路
300 フロントエンド・モジュール
ANT 送受信用アンテナ
LPF ロウパスフィルタ
LNA ロウノイズ・アンプ
GCA 可変利得アンプ

Claims (10)

  1. 電力増幅用素子と、該電力増幅用素子にバイアスを与えるバイアス制御回路と、出力電力のレベルを指示する信号に基づいて前記バイアス制御回路へ出力電力制御電圧を供給する出力電力制御回路とを備え、高周波の送信信号を増幅する高周波電力増幅用電子部品であって、
    送信開始時に電源電圧の立ち上がりを受けて最終段の電力増幅用素子に流れる電流を検出しつつ出力電力が所定のレベルになるように前記出力電力制御電圧を持ち上げるプリチャージ回路を備えていることを特徴とする高周波電力増幅用電子部品。
  2. 前記プリチャージ回路は、最終段の電力増幅用素子に流れる電流を検出する電流検出回路と、該電流検出回路の出力電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路と、該電流−電圧変換回路の出力電圧と所定の電位とを比較し電位差に応じた電流もしくは電圧を出力する差動増幅回路とを含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の高周波電力増幅用電子部品。
  3. 出力電力を検出する出力電力検出回路と、該出力電力検出回路の検出出力と前記出力電力のレベルを指示する信号とを比較して前記バイアス制御回路へ供給する出力電力制御電圧を生成する誤差増幅回路をさらに備え、前記プリチャージ回路は送信開始時に電源電圧の立ち上がりを受けて前記誤差増幅回路から出力されるべき出力電力制御電圧を持ち上げることを特徴とする請求項2に記載の高周波電力増幅用電子部品。
  4. 前記出力電力検出回路は、前記最終段の電力増幅用素子の出力の交流成分を抽出して出力電力に比例した検出電圧を出力するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の高周波電力増幅用電子部品。
  5. 前記電流検出回路は、前記最終段の電力増幅用素子の制御電圧と同一レベルの電圧を制御端子に受けて前記最終段の電力増幅用素子に流れる電流に比例した電流が流されるトランジスタ素子と、該トランジスタ素子と接続されたカレントミラー回路とを含んで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の高周波電力増幅用電子部品。
  6. 前記電流検出回路を構成する前記トランジスタ素子は、前記最終段の電力増幅用素子が形成された半導体チップと同一のチップ上に形成された同一の特性を有し前記最終段の電力増幅用素子よりもサイズの小さな素子であることを特徴とする請求項5に記載の高周波電力増幅用電子部品。
  7. 前記電流検出回路は、該電流検出回路内に所定以上の電流が流れないようにする電流クランプ回路を備えることを特徴とする請求項6に記載の高周波電力増幅用電子部品。
  8. 前記プリチャージ回路は、前記最終段の電力増幅用素子に流れる電流を検出する電流検出回路と、該電流検出回路の出力電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路と、該電流−電圧変換回路の出力電圧と所定の電位とを比較し電位差に応じた電圧を出力する差動増幅回路と、該差動増幅回路の出力電圧を制御端子に受けソース端子もしくはエミッタ端子が前記誤差増幅回路の出力端子に接続されたトランジスタを含んで構成されていることを特徴とする請求項3に記載の高周波電力増幅用電子部品。
  9. 所定の周波数帯の第1の高周波信号を増幅して出力する第1の高周波電力増幅回路と、前記第1の高周波信号と異なる周波数帯の第2の高周波信号を増幅して出力する第2の高周波電力増幅回路とを備え、前記プリチャージ回路は前記第1の高周波電力増幅回路と第2の高周波電力増幅回路に共通の回路として設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の高周波電力増幅用電子部品。
  10. 従属接続された複数の電力増幅用素子を備え、前記バイアス制御回路は前記出力電力制御電圧に応じてこれら複数の電力増幅用素子にバイアスを与えるように構成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の高周波電力増幅用電子部品。
JP2005052290A 2005-02-28 2005-02-28 高周波電力増幅用電子部品 Expired - Fee Related JP4488309B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005052290A JP4488309B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 高周波電力増幅用電子部品
US11/360,437 US7352244B2 (en) 2005-02-28 2006-02-24 Electronics parts for high frequency power amplifier
CNB2006100093622A CN100533959C (zh) 2005-02-28 2006-02-28 高频功率放大器的电子部件
US12/071,203 US7595694B2 (en) 2005-02-28 2008-02-19 Electronics parts for high frequency power amplifier

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005052290A JP4488309B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 高周波電力増幅用電子部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006238244A JP2006238244A (ja) 2006-09-07
JP4488309B2 true JP4488309B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=36931479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005052290A Expired - Fee Related JP4488309B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 高周波電力増幅用電子部品

Country Status (3)

Country Link
US (2) US7352244B2 (ja)
JP (1) JP4488309B2 (ja)
CN (1) CN100533959C (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4287193B2 (ja) * 2003-05-15 2009-07-01 株式会社ルネサステクノロジ 高周波電力増幅用電子部品および無線通信システム
US20060173641A1 (en) * 2004-12-15 2006-08-03 Geoffrey Haigh Current mode waveform generator followed by a voltage mode buffer
DE102005061572B4 (de) * 2005-06-28 2008-05-29 Infineon Technologies Ag Leistungsverstärkeranordnung, insbesondere für den Mobilfunk, und Verfahren zum Ermitteln eines Performanceparameters
US20090021300A1 (en) * 2006-02-24 2009-01-22 Antonio Romano Apparatus and Method for Detecting Output Power From an Amplifier
US7498882B2 (en) * 2006-04-18 2009-03-03 Rambus Inc. Signaling system with low-power automatic gain control
US7557653B2 (en) * 2006-10-26 2009-07-07 Infineon Technologies Ag Shared linearity maintenance in power amplifiers
JP5131540B2 (ja) * 2008-05-20 2013-01-30 株式会社村田製作所 Rf電力増幅器およびrf電力増幅装置
US7800443B2 (en) * 2008-09-24 2010-09-21 Sony Ericsson Mobile Communications Ab Circuit arrangement for providing an analog signal, and electronic apparatus
JP5200853B2 (ja) 2008-10-24 2013-06-05 株式会社村田製作所 高周波電力増幅用電子部品
US7859334B2 (en) * 2008-12-01 2010-12-28 Motorola, Inc. Hybrid power control for a power amplifier
DE102009050491A1 (de) * 2009-10-23 2011-04-28 Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg Kompensationsschaltung zur Verbesserung der Pegelregelung integrierter Verstärkerbausteine
US8913970B2 (en) * 2010-09-21 2014-12-16 Apple Inc. Wireless transceiver with amplifier bias adjusted based on modulation scheme
US8738066B2 (en) 2010-10-07 2014-05-27 Apple Inc. Wireless transceiver with amplifier bias adjusted based on modulation scheme and transmit power feedback
CN102075176B (zh) * 2011-01-13 2013-11-27 威盛电子股份有限公司 电位转换电路
US8531240B2 (en) * 2011-01-28 2013-09-10 Rf Micro Devices, Inc. Collector boost
US8373505B2 (en) 2011-02-16 2013-02-12 Fairchild Semiconductor Corporation Dynamic current boost in class AB amplifier for low distortion
CN102299625A (zh) * 2011-06-30 2011-12-28 深圳市伟创电气有限公司 一种开关电源恒流限压反馈装置
CN102354242A (zh) * 2011-08-02 2012-02-15 唯捷创芯(天津)电子技术有限公司 一种功率控制电路
CN104185953B (zh) * 2012-02-09 2016-08-17 天工方案公司 用于包络跟踪的装置和方法
CN102843107B (zh) * 2012-09-24 2015-03-18 无锡中科微电子工业技术研究院有限责任公司 一种输出功率自动调节的射频功率放大器电路
US9250694B1 (en) * 2013-05-10 2016-02-02 Sridhar Kotikalapoodi Method and apparatus for fast, efficient, low noise power supply
CN103631307B (zh) * 2013-08-06 2015-10-21 豪芯微电子科技(上海)有限公司 射频功率放大器的功率控制电路
JP5958774B2 (ja) * 2014-02-04 2016-08-02 株式会社村田製作所 電力増幅モジュール
US9413319B2 (en) * 2014-03-24 2016-08-09 Analog Devices, Inc. Gain calibration
US10020786B2 (en) * 2015-07-14 2018-07-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. Power amplification module
US10270394B2 (en) 2015-12-30 2019-04-23 Skyworks Solutions, Inc. Automated envelope tracking system
TWI639299B (zh) * 2017-08-02 2018-10-21 立積電子股份有限公司 電流補償電路

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002033671A (ja) * 2000-07-19 2002-01-31 Kenwood Corp 送信電力制御装置
JP2004007441A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Renesas Technology Corp 無線通信装置および出力電力の立上げ方法
JP2004140518A (ja) * 2002-10-16 2004-05-13 Renesas Technology Corp 高周波電力増幅用電子部品および無線通信システム
JP2004193846A (ja) * 2002-12-10 2004-07-08 Renesas Technology Corp 高周波電力増幅用電子部品および無線通信システム
JP2004328555A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Renesas Technology Corp 高周波電力増幅用電子部品および無線通信システム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3766239B2 (ja) 1998-08-31 2006-04-12 株式会社ルネサステクノロジ 半導体増幅回路および無線通信装置
JP2000332542A (ja) * 1999-05-20 2000-11-30 Mitsubishi Electric Corp 多段電力増幅器のバイアス回路及びそのバイアス供給方法
KR100325420B1 (ko) * 2000-02-15 2002-02-21 강인호 개선된 이득을 갖는 포락선 추적 증폭기, 이를 이용한 이동 통신 단말기 및 그에 관한 이득 개선 방법
US6924698B2 (en) * 2003-07-31 2005-08-02 Agilent Technologies, Inc. Power detector for mismatched load

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002033671A (ja) * 2000-07-19 2002-01-31 Kenwood Corp 送信電力制御装置
JP2004007441A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Renesas Technology Corp 無線通信装置および出力電力の立上げ方法
JP2004140518A (ja) * 2002-10-16 2004-05-13 Renesas Technology Corp 高周波電力増幅用電子部品および無線通信システム
JP2004193846A (ja) * 2002-12-10 2004-07-08 Renesas Technology Corp 高周波電力増幅用電子部品および無線通信システム
JP2004328555A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Renesas Technology Corp 高周波電力増幅用電子部品および無線通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN100533959C (zh) 2009-08-26
US20080150637A1 (en) 2008-06-26
US20060192616A1 (en) 2006-08-31
JP2006238244A (ja) 2006-09-07
US7595694B2 (en) 2009-09-29
CN1829079A (zh) 2006-09-06
US7352244B2 (en) 2008-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4488309B2 (ja) 高周波電力増幅用電子部品
JP4683468B2 (ja) 高周波電力増幅回路
US7333564B2 (en) High frequency power amplifier circuit
JP3977339B2 (ja) 高周波電力増幅回路および通信用電子部品
US7271662B2 (en) High frequency power amplifier circuit and electric component for high frequency power amplifier
JP3942007B2 (ja) 高周波電力増幅回路
JP2007116651A (ja) 高周波電力増幅用電子部品および無線通信装置
US6919762B2 (en) High frequency power amplifier electric parts and radio telecommunication system
JP2005229268A (ja) 高周波電力増幅回路および無線通信システム
JPWO2004023649A1 (ja) 高周波電力増幅用電子部品および無線通信システム
JP2005020476A (ja) 高周波電力増幅回路および無線通信システム
JP2006270670A (ja) 高周波電力増幅回路および高周波電力増幅用電子部品
JP2007019784A (ja) 高周波電力増幅器および動作電圧制御回路
JP4632882B2 (ja) 高周波電力増幅器および無線通信装置
JP2005027130A (ja) 高周波電力増幅回路のバイアス制御回路および高周波電力増幅用電子部品
JP2007174553A (ja) 高周波電力増幅用電子部品および無線通信装置
JP2005217557A (ja) 高周波電力増幅回路
JP2007005995A (ja) バイアス回路および高周波電力増幅回路
JP2006094075A (ja) 高周波電力増幅用半導体集積回路およびこれを搭載した電子部品
JP2005217562A (ja) 高周波電力増幅回路
JP2007013792A (ja) 高周波電力増幅用電子部品および無線通信装置
JP2005217558A (ja) 高周波電力増幅回路
JP2007201698A (ja) 高周波電力増幅器
JP2006191332A (ja) 高周波電力増幅回路
JP2006101072A (ja) 高周波電力増幅回路

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20070427

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100324

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100324

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4488309

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140409

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees