JP2007013792A - 高周波電力増幅用電子部品および無線通信装置 - Google Patents

高周波電力増幅用電子部品および無線通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ベースバンドIC側のソフトウェア処理を必要とせずに自動的に送信開始時のプリチャージレベルの設定を行ない、ユーザすなわちセットメーカの負担を軽減することができる高周波電力増幅用電子部品(RFパワーモジュール)を提供する。
【解決手段】 出力電力の検出信号と出力電力のレベルを指示する信号とに基づいて高周波電力増幅回路(210)にバイアスを与えて出力電力を制御する回路に、出力電力のレベルを指示する信号Vrampに応じて、出力電力があるレベル以下の範囲での出力電力検出回路(220)の検出感度を補償するような信号を出力する感度補償回路(232)を設ける。そして、この感度補償回路の出力を出力電力検出回路の検出出力に加算した信号に基づいて出力電力を制御するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高周波電力増幅回路を内蔵した高周波電力増幅用電子部品(RFパワーモジュール)における低パワー時の制御性を向上させる技術に関し、例えばGSM系の携帯電話機に用いられるRFパワーモジュールおよびこれを用いた無線通信装置に適用して有効な技術に関する。
携帯電話機等の無線通信装置(移動体通信装置)の送信出力部には、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field-Effect-Transistor)やGaAs−MESFET等のトランジスタを増幅素子とする高周波電力増幅回路(PA)を内蔵したRFパワーモジュールが組み込まれている。
また、一般に、携帯電話機では、基地局から送られて来るパワーレベル指示情報に従って周囲環境に適応するように出力電力(送信パワー)を変えて通話を行ない、他の携帯電話機との間で混信を生じさせないようシステムが構成されている。例えばGSM(Global System for Mobile Communication)方式の携帯電話機においては、出力電力検出信号とベースバンド回路からの出力レベル指示信号VrampとをAPC(Automatic Power Control)回路において比較してパワーを制御する制御電圧Vapcを生成する。そして、この制御電圧Vapcによって通話に必要な出力電力となるように、送信出力部の高周波電力増幅回路の増幅段のゲイン(利得)をバイアス回路によって制御することが行なわれている(特許文献1)。
特開2000−151310号公報 特開平11−177444号公報
従来のAPC回路を用いた送信パワー制御にあっては、パワーの低い領域における出力電力検出回路の感度が相対的に低いため、低パワー時における出力電力の制御性が良好でないという問題点があった。そこで、本発明者らは、パワーの低い領域における出力電力検出回路の感度を向上させる技術について検討した。その結果、パワーの低い領域における検出感度を向上させるには、複雑で回路規模の大きなRF増幅回路が必要であるが、小型、低コスト化が要求されるRFモジュールにRF増幅回路を設けることは適切な対策ではないとの結論に達した。
なお、パワーの高い領域における出力電力の制御方式とパワーの低い領域における出力電力の制御方式とを異ならせるようにした発明が提案されている(特許文献2)。しかしながら、この先願発明においては、送信パワーがあるレベルよりも低い場合にはAPCループをオフさせ、外部からの送信電力指定値のみに応じて出力電力を制御する。そして、送信パワーがあるレベルよりも高い場合には、APCループをオンしてフィードバックループによる自動送信電力制御に切り替えるようにしている。
そのため、上記先願発明では、制御ループを切り替える際に応答遅れが発生するのを回避することができない。その結果、送信開始時に出力電力を所望のレベルまで立ち上げるいわゆるランプアップ時のスイッチングスペクトラムが悪化するおそれがある。また、上記先願発明は、制御ループの切替え回路等が複雑であり、回路規模が大きくなってコストアップをもたらすという課題がある。
この発明の目的は、送信開始時の出力電力立ち上げの際におけるスイッチングスペクトラムを悪化させることなく、パワーの低い領域における出力電力の制御性を向上させることができる高周波電力増幅用電子部品(RFパワーモジュール)を提供することにある。
この発明の他の目的は、大幅に回路規模を増大させたりコストアップを招いたりすることなく、パワーの低い領域における出力電力の制御性を向上させることができる高周波電力増幅用電子部品(RFパワーモジュール)を提供することにある。
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、出力電力検出信号と出力レベルを指示する信号とに基づいて高周波電力増幅回路にバイアスを与えて出力電力を制御する回路に、出力レベルを指示する信号に応じて、出力電力があるレベル以下の範囲での出力電力検出回路の検出感度の低下を補償するような補償信号を出力する感度補償回路を設ける。そして、この感度補償回路の出力を出力電力検出回路の検出出力に加算した信号に基づいて出力電力を制御するようにしたものである。ここで、補償信号を加算するかしないかのしきい値となるレベルは、例えば前記出力電力検出回路の検出出力の変曲点に対応するレベルとする。補償信号は電流信号でも電圧信号でも良い。
上記した手段によれば、補償信号により出力電力検出回路の検出感度不足を補うことができるため、パワーの低い領域における出力電力の制御性を向上させることができる。また、パワーの低い領域においてもフィードバックループをオフする必要がないため、送信開始時の出力電力立ち上げの際におけるスイッチングスペクトラムを悪化させることがない。さらに、複雑なループの切替え回路等が不要であるため、大幅に回路規模を増大させたりコストアップを招いたりすることなく、パワーの低い領域における出力電力の制御性を向上させることができる。
また、望ましくは、前記補償信号を生成する感度補償回路は、補償信号を与えない場合に出力レベルを指示する信号が前記しきい値となる出力電力のレベルに対応する値以上になったときに補償信号を緩やかにクランプさせるように構成する。これにより、出力電力検出回路の検出出力が見かけ上変曲点を持たないように変化させることができ、出力電力立ち上げの際におけるスイッチングスペクトラムの悪化を回避することができる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明に従うと、送信開始時の出力電力立ち上げの際におけるスイッチングスペクトラムを悪化させることなく、パワーの低い領域における出力電力の制御性を向上させることができる高周波電力増幅用電子部品(RFパワーモジュール)を実現することができる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、高周波の送信信号を増幅する高周波電力増幅回路と、その出力電力のレベルを検出する出力電力検出回路の検出出力に応じて高周波電力増幅回路のゲインを制御する出力電力制御回路とを含む高周波電力増幅器の一実施例を示す。この実施例は、GSMとDCS(Digital Cellular System)の2つの方式の送信信号をモードに応じてそれぞれ電力増幅して出力できるように構成したものである。
この実施例の高周波電力増幅器は、高周波電力増幅回路210a,210b、出力電力検出回路(検波回路)220、出力電力制御回路230などにより構成されている。これらの回路が1つまたは2以上のIC(半導体集積回路)として形成され、高周波電力増幅器は、そのようなICが容量や抵抗などの外付け素子と共に絶縁基板に実装されてモジュールとして構成されている。
本明細書においては、表面や内部にプリント配線が施されたセラミック基板のような絶縁基板に複数の半導体チップとディスクリート部品が実装されて上記プリント配線やボンディングワイヤで各部品が所定の役割を果たすように結合されることであたかも一つの電子部品として扱えるように構成されたものをモジュールと称する。以下、モジュール化されたこの実施例の高周波電力増幅器をRFパワーモジュールと称する。
この実施例のRFパワーモジュール200には、GSM用の高周波電力増幅回路210aおよびDCS用の高周波電力増幅回路210bが設けられている。そして、このGSMとDCSの増幅回路210aと210bにそれぞれ対応してカプラCPLと容量素子Ciとからなるパワー検出手段221a,221bが設けられている。出力電力検出回路220および出力電力制御回路230は、パワー検出手段221a,221bを除きGSMとDCSの増幅回路210a,210bに共通の回路として設けられている。
上記カプラCPLには、電力増幅回路210の出力端子に接続される絶縁基板上のマイクロストリップラインからなる出力線と平行に配設した比較的短いマイクロストリップラインとの間に形成される容量を利用するマイクロカプラを用いることができる。231は高周波電力増幅回路210a,210b内の増幅用トランジスタのバイアス電流を生成するバイアス生成回路、232は低パワー領域での出力電力検出回路220の検出感度の低下を補償する信号を生成する感度補償回路である。
パワー検出手段221a,221bにより出力から取り出された交流信号は、バンド切替え信号Vbandによって制御される切替えスイッチSW1を介して、GSMとDCSに共通の出力電力検出回路220に入力されている。特に制限されるものでないが、この実施例では、出力電力検出回路220からは電流出力型の回路として構成され、これに応じて、出力電力検出回路220の検出感度の不足分を補償する感度補償回路232も電流出力型の回路で構成され、補償電流Icomp_outを出力するようにされている。
補償電流Icomp_outは出力電力検出回路220から出力される検出電流Idetに加算されて、電流−電圧変換器233によって電圧に変換され、検出電圧Vdetとして誤差アンプ234に供給される。誤差アンプ234は検出電圧Vdetとベースバンド回路からの出力指示信号Vrampとを比較し、それらの電位差に応じた制御電圧Vapcを生成してバイアス生成回路231へ供給する。
GSMとDCSの高周波電力増幅回路210a,210bの構成は同じであるが、内部の増幅用トランジスタのバイアス電流は、増幅する送信信号がGSMの信号かDCSの信号によって異なる。そのため、バイアス生成回路231は、ベースバンド回路から供給される送信モードがGSMかDCSかを示すバンド制御信号Vbandによって切替え制御がなされる。さらに、バイアス生成回路231は、制御電圧Vapcに応じて、GSMの送信モードでは高周波電力増幅回路210aへのバイアス電流を生成して供給し、DCSの送信モードでは高周波電力増幅回路210bへのバイアス電流を生成して供給する。
GSM用の高周波電力増幅回路210aおよびDCS用の高周波電力増幅回路210bは、それぞれ3個の増幅用トランジスタQa1,Qa2,Qa3が従属接続、すなわち後段のトランジスタの制御端子としてのゲート端子に前段のトランジスタのドレイン端子の出力が入力されるように接続がなされた3段の増幅回路として構成されている。また、各増幅段の増幅用トランジスタQa1,Qa2,Qa3のドレイン端子と電源電圧端子Vdd1,Vdd2との間にはモジュールの基板上に形成されたマイクロストリップラインからなるインダクタMSL1,MSL2,MSL3が接続されている。
さらに、各増幅段の間には、増幅すべき高周波信号の直流成分を遮断する容量C1,C2,C3が設けられている。そして、最終段の増幅用トランジスタQa3のドレイン端子が、容量C4を介して出力端子に接続されている。また、各増幅段にはそれぞれの増幅用トランジスタQa1,Qa2,Qa3とゲート端子同士が抵抗Rb1,Rb2,Rb3を介して接続されたバイアス用トランジスタQb1,Qb2,Qb3が設けられ、Qa1とQb1,Qa2とQb2,Qa3とQb3はそれぞれカレントミラー回路を構成している。そして、これらのトランジスタQb1,Qb2,Qb3にバイアス生成回路231からバイアス電流Ib1,Ib2,Ib3が流されることで増幅用トランジスタQa1,Qa2,Qa3にバイアスが与えられ、電力制御電圧Vapcに応じた動作電流が流されるようにされている。
なお、本実施例では、バイアス生成回路231は、カレントミラー方式で増幅用トランジスタQa1,Qa2,Qa3にバイアスを与える回路として構成されているが、Vapcを適当な比率で分圧して各段の増幅用トランジスタのゲート端子に、バイアス電圧として与える抵抗分圧回路で構成しても良い。図1では、バイアス用トランジスタQb1,Qb2,Qb3が高周波電力増幅回路210a,210bに含まれているように示されているが、Qb1,Qb2,Qb3とバイアス生成回路231とでバイアス回路を構成しているとみることもできる。また、本実施例では、高周波電力増幅回路210a,210bは3段の増幅段で構成されているが、1段あるいは2段であっても良い。
図2には、前記出力電力検出回路220とバイアス生成回路231の具体的な回路例が示されている。なお、図2においては、図示の都合で、高周波電力増幅回路210は、3個の増幅用トランジスタのうち最終段の増幅用トランジスタQa3のみを示し、1段目と2段目の増幅用トランジスタQa1,Qa2は省略している。
出力電力検出回路220は、パワー検出手段221aまたは221bのカプラCPLに一方の端子が接続された容量Ciの他方の端子がゲートに接続された検波用のNチャネルMOSFET Q1を含む。また、出力電力検出回路220は、該トランジスタQ1と直列に接続されたPチャネルMOSFET Q2、該トランジスタQ2とカレントミラー接続されたMOSFET Q3を有する。そして、このMOSFET Q3のドレイン電流が、Q3と直列に接続された電流−電圧変換手段としてのMOSFET Q4に流されるようにされている。
さらに、出力電力検出回路220には、上記MOSFET Q1にゲートバイアス電圧を与えるバイアス付与回路222と、Q4により変換された電圧をインピーダンス変換して次段に供給するバッファ回路223が設けられている。また、上記バイアス付与回路222で生成されたバイアス電圧をインピーダンス変換して次段に供給するバッファ回路224と、バッファ回路223の出力からバッファ回路224の出力を差し引いた電圧を検出電圧Vdetとして出力する減算回路225が設けられている。バッファ回路223と224には、ボルテージフォロワを用いることができる。
バイアス付与回路222は、外部からの定電圧Vtxbが印加された電源端子と接地点との間に直列に接続された抵抗R1およびMOSFET Q5と、該MOSFET Q5のゲート端子と上記検波用MOSFET Q1のゲート端子との間に接続された抵抗R2と、前記MOSFET Q5のゲート端子と接地点との間に接続された容量C11とからなる。MOSFET Q5は、そのゲート端子とドレイン端子とが結合されてダイオードとして作用するように構成されている。抵抗R1とMOSFET Q5に流れる電流によってノードN1の電位を決定しており、N1の電位が前記検波用MOSFET Q1のゲート端子に動作点を与えるバイアス電圧として印加される。
本実施例では、このバイアス電圧の値として、上記検波用MOSFET Q1をB級増幅動作させることができるように、Q1のしきい値電圧に近い電圧値が設定されている。これにより、MOSFET Q1には、容量Ciを介して入力される交流波形に比例しそれを半波整流したような電流が流され、Q1のドレイン電流は入力交流信号の振幅に比例した直流成分を含むようにされる。
このMOSFET Q1のドレイン電流がQ2とQ3のカレントミラー回路によりQ3側に転写され、ダイオード接続のMOSFET Q4によって電圧に変換される。ここで、MOSFET Q1とQ4およびQ2とQ3は、それぞれ所定のサイズ比になるように設定されている。これにより、例えば製造バラツキでMOSFET Q1とQ2の特性(特にしきい値電圧)がばらつくと、これらと対を成すMOSFET Q4とQ3の特性も同じようにばらつく。その結果、特性ばらつきによる影響が相殺され、MOSFET Q4のドレイン端子にはMOSFETのばらつきの影響を受けない検出電圧が現われるようになる。
また、この実施例においては、バッファ回路224の入力端子に、上記バイアス付与回路222のMOSFET Q5のゲート端子と抵抗R2との接続ノードN1の電位が入力されている。抵抗R2と容量C11は、容量Ciを介して取り込まれた出力電力の交流成分がバッファ回路224の入力に回り込むのを防止するロウパスフィルタとして働く。
この実施例では、上記バイアス付与回路222で生成され検波用MOSFET Q1のゲート端子に印加されるバイアス電圧と同一の電圧がバッファ回路224を介して減算回路225に供給され、検出電圧からバイアス電圧を差し引いた電圧が減算回路225から出力される。これにより、減算回路225の出力は、バイアス付与回路222により生成される直流成分を含まない純粋な出力電力の交流成分に比例した検出電圧Vdetとして誤差アンプ234に入力される。誤差アンプ234は、この検出電圧Vdetと出力レベル指示信号Vrampとの電位差に応じた電圧を、出力電力制御電圧Vapcとしてバイアス生成回路231へ出力する。
バイアス生成回路231は、誤差アンプ234からの出力電力制御電圧Vapcを非反転入力端子に受ける差動アンプAMP1と、該差動アンプAMP1の出力をゲート端子に受けるMOSFET Q30、Q30と直列に接続された抵抗R30、Q30と同一のゲート電圧を受けるMOSFET Q31,Q32,Q33を有する。そして、Q30とR30の接続ノードN3の電位が差動アンプAMP1の非反転入力端子にフィードバックされることで、接続ノードN3の電位がVapcと一致するようにMOSFET Q30が駆動され、Q31,Q32,Q33に出力電力制御電圧Vapcに比例した電流が流される。
そして、この電流が増幅用トランジスタQa1,Qa2,Qa3とカレントミラー接続されたバイアス用トランジスタQb1,Qb2,Qb3へバイアス電流Ib1,Ib2,Ib3として流される。トランジスタQ30とQ31,Q32,Q33を予め所定のサイズ比に設定しておくことにより、Vapcに比例した所望の大きさの電流をQb1,Qb2,Qb3に流すことができる。通常はIb1<Ib2<Ib3とされる。なお、図2のバイアス生成回路231は一例であってこれに制限されるものでない。また、差動アンプAMP1の非反転入力端子側にリミッタを設けて出力の最大レベルを制限するような回路としても良い。
図3は、出力電力制御回路230内の感度補償回路232の具体的な回路例を示す。なお、図3において、MOSFETを表わす記号に外向きの矢印が付されているものはPチャネル型MOSFETであり、MOSFETを表わす記号に内向きの矢印が付されているものはNチャネル型MOSFETである。
この実施例の感度補償回路232は、ベースバンド回路からバイアス生成回路231に供給される出力レベル指示信号Vrampが反転入力端子に印加された差動アンプAMP2と、電源電圧Vtxbが印加された電源端子と接地点との間に直列に接続されたMOSFET Q11および抵抗R11とを備える。また、MOSFET Q11と同一のゲート電圧をゲートに受けてQ11のドレイン電流に比例した電流を流すMOSFET Q12を備える。
そして、MOSFET Q11と抵抗R11との接続ノードN0の電位V0が差動アンプAMP2の非反転入力端子にフィードバックされることにより、V0を入力信号Vrampに一致させるような電流IrampがMOSFET Q11に流される。そして、MOSFET Q11とQ12のゲート幅が所定のサイズ比となるように形成されることにより、Q12にはIrampに比例した電流a×Irampが流される。この実施例では、Q11とQ12に同一サイズのトランジスタを使用することで、a=1とし、Q12にはQ11と同一の電流Irampが流されるようにされている。
また、上記MOSFET Q12と直列にダイオード接続のMOSFET Q18が設けられ、該MOSFET Q18と並列に定電流Istを流す定電流源CC1およびQ18とゲート共通接続されてQ18と共にカレントミラーを構成するMOSFET Q19が設けられている。定電流源CC1を設けることにより、図4に示すように、出力レベル指示信号Vrampの増加に対して、感度補償回路の出力電流Icomp_outの立ち上がりを、抵抗R11の抵抗値と定電流源CC1の電流Istとの積R11×Istだけ遅らせることができる。
また、この実施例では、Q18とQ19に同一サイズの素子を使用することで、Q19にはIramp−Istに相当する電流I1が流され、この電流が該MOSFET Q19と直列に設けられたダイオード接続のMOSFET Q13にそのまま流される。そして、このMOSFET Q13には、ゲート共通接続されQ13と共にカレントミラーを構成するMOSFET Q14,Q15が設けられており、これらのMOSFET Q13,Q14,Q15は同一サイズのトランジスタを使用することで、Q14,Q15にはQ13と同一の電流I1が流されるようにされている。
さらに、上記MOSFET Q14と直列にダイオード接続のMOSFET Q22が設けられ、該MOSFET Q22と並列にMOSFET Q21およびQ14とゲート共通接続されてQ14と共にカレントミラーを構成するMOSFET Q23が設けられている。MOSFET Q21にはゲート共通接続されてQ21と共にカレントミラーを構成するMOSFET Q20が設けられ、Q20には定電流Iclampを流す定電流源CC2が直列に接続されている。一方、MOSFET Q23には電流I1を流す前記MOSFET Q15が直列に接続されている。また、MOSFET Q23と並列にMOSFET Q24が設けられ、Q24にはゲート共通接続されてQ24と共にカレントミラーを構成するMOSFET Q25が設けられている。
これにより、MOSFET Q22およびQ23に流れる電流をI2、MOSFET Q24に流れる電流をI3とおくと、I1>Iclampの間はI2=I1−Iclamp、またI1<Iclampになると電流が流れなくなる、つまり電流I2=0となる。また、I3=I1−I2であるので、I1<Iclampの間はI3=I1なる電流が流れ、I1>IclampになるとI3=Iclampなる電流が流れる。そして、上記MOSFET Q24には、ゲート共通接続されQ24と共にカレントミラーを構成するMOSFET Q25が設けられており、Q25と直列にダイオード接続のMOSFET Q16が設けられ、該MOSFET Q16と並列にQ16とゲート共通接続されてQ16と共にカレントミラーを構成するMOSFET Q17が設けられている。
また、MOSFET Q24とQ25は同一サイズのMOSFETが使用されており、これによりQ24,Q25,Q16には同一の電流が流れるようにされる。一方、MOSFET Q16とQ17はm:1のサイズ比のMOSFETが使用されており、これにより、Q17にはQ16の1/mの電流が流れるようにされる。さらに、MOSFET Q17には、これと並列にオフセット電流Ioffを流す定電流源CC3が接続されている。
その結果、図4に示すように、出力レベル指示信号Vrampの増加に対して、R11×IstまではIoffなる出力電流Icomp_outが流され、その後、出力電流Icomp_outがリニアに増加し、Iclamp/m+Ioffに達すると以後その電流値にクランプされた出力電流Icomp_outが流される。そして、この電流Icomp_outに出力電力検出回路220の出力電流Idetが加算された電流が電流−電圧変換用MOSFET Q4に流されて、Q4により電圧に変換され、検出電圧Vdetとして出力される。
図6には、本実施例のRFパワーモジュールにおける出力レベル指示信号Vrampと検出電圧Vdet等との関係を示す。
図6において、プロットAはVrampの増加に対する感度補償回路232の出力電流Icomp_outを電圧に変換した値をプロットしたもの、プロットBはVrampの増加に対する出力電力検出回路220の出力電流Idetを電圧に変換した値をプロットしたものである。また、プロットCは上記2つの値を加算した値つまり本実施例において誤差アンプ234に入力される検出電圧Vdetをプロットしたものである。図6より、プロットBに示される感度補償回路232を設けない場合には、Vrampが約0.7Vの近傍で検出電圧Vdetが変曲点を有してしまうが、プロットCに示される感度補償回路232を設けた場合には検出電圧Vdetがほとんど変曲点らしいものを持たなくなることが分かる。
次に、本実施例のRFパワーモジュールにおけるパワー制御の原理を、式を用いて説明する。図2の回路を、単純化して示すと図5のようになる。図5において各ブロックに付記されている符号Ka,Kc,Kd1,Kd2,Ksは、それぞれ高周波電力増幅回路210,カプラCPL,出力電力検出回路(検波回路)220,感度補償回路232,誤差アンプ234のゲインである。このうち誤差アンプ234のゲインKsは、帰還抵抗Rfと入力抵抗Riとの比Rf/Riで表わすことができる。つまり、Ks=Rf/Riである。
図5の回路モデルにおいて、出力制御電圧Vapcの変化ΔVapcに対する出力Voutの変化ΔVoutは、次式(1)で表わされる。
ΔVout/ΔVapc=Ka ……(1)
また、Vrampの変化ΔVrampおよびVapcの変化ΔVapcに対する検出電圧Vdetの変化ΔVdetは、次式(2)で表わされる。
ΔVdet=ΔVapc・Ka・Kc・Kd1+ΔVramp・Kd2 ……(2)
さらに、誤差アンプ234に着目すると、次式(3)
(Ri・Vapc+Rf・Vdet)/(Ri+Rf)=Vramp ……(3)
が成り立つことが分かる。
ここで、上記式(3)を変形すると、以下のようになる。
Ri・Vapc+Rf・Vdet=(Ri+Rf)・Vramp
Ri+Rf・ΔVdet/ΔVapc
=(Ri+Rf)・ΔVramp/ΔVapc ……(4)
一方、上記式(2)を変形すると、次式(5)
ΔVdet/ΔVapc
=Ka・Kc・Kd1+(ΔVramp/ΔVapc)・Kd2 ……(5)
が得られる。
式(4)に式(5)を代入すると、次式
Ri+Rf{Ka・Kc・Kd1+(ΔVramp/ΔVapc)・Kd2}
=(Ri+Rf)・ΔVramp/ΔVapc
が得られる。これを順に変形すると、
Ri+Rf・Ka・Kc・Kd1+Ri・Kd2・(ΔVramp/ΔVapc)
=(Ri+Rf)・ΔVramp/ΔVapc
{Ri+(1−Kd2)Rf}・(ΔVramp/ΔVapc)
=Ri+Rf・Ka・Kc・Kd1
ΔVramp/ΔVapc
={Ri+(1−Kd2)・Rf}/(Ri+Rf・Ka・Kc・Kd1) ……(6)
となる。
ここで、出力レベル指示信号Vrampの変化に対する出力Voutの変化率ΔVout/ΔVrampは、
ΔVout/ΔVramp=(ΔVout/ΔVapc)・(ΔVapc/ΔVramp)
と変形できる。この式に、前記式(1),(6)を代入すると、次式(7)
ΔVout/ΔVramp
=Ka・{Ri+(1−Kd2)・Rf)/(Ri+Rf・Ka・Kc・Kd1) …(7)
が得られる。この式の分母と分子をRiで割り、Rf/Ri=Ksとおくと、式(7)は、
ΔVout/ΔVramp
=Ka・{1+(1−Kd2)・Ks)/(1+Ks・Ka・Kc・Kd1) ……(8)
となる。
ところで、前記実施例のRFパワーモジュールにおいては、感度補償回路232により出力電力検出回路220の検出出力に加算される補償電流Icomp_outは、図4に示すように、出力レベル指示信号VrampがVcを越えるとクランプされる。ここで、感度補償回路232のゲインKd2は、Vrampの変化量に対するIcomp_outの変化量の比ΔIcomp_out/ΔVrampであるので、VrampがVcを越えるとKd2=0となる。この条件を、式(8)に入れると、
ΔVout/ΔVramp
=Ka・{1+Ks}/(1+Ks・Ka・Kc・Kd1) ……(9)
となる。これを"slope1"とおくと、"slope1"は図6の◇印を結んだ検波電圧特性線BのVramp>Vcの領域における傾きに相当する。
一方、図6の検波電圧特性線BのVramp<Vcの領域を見ると明らかなように、Vramp<Vcでは出力電力検出回路220のゲインKd1すなわち検出出力のVrampの変化に対する変化は「0」、つまりKd1=0である。この条件を式(8)に入れると
ΔVout/ΔVramp=Ka・{1+(1−Kd2)・Ks} ……(10)
となる。これを"slope2"とおくと、"slope2"は図6の△印を結んだ補償電圧特性線AのVramp<Vcの領域における傾きに相当する。
式(10)より、Kd2=1つまり感度補償回路232の出力電流Icomp_outのVrampの変化に対する変化率ΔIcomp_out/ΔVrampを「1」に設定すれば、Ksすなわち誤算アンプ234のゲイン(抵抗RfとRiの比)のいかんにかかわらず、ΔVout/ΔVramp=Kaとなる。これは、出力レベル指示信号Vrampに対する出力Voutの変化が出力電力制御増幅回路210のゲインのみに依存すること、つまり実施例のRFパワーモジュールはVramp<Vcの領域でフィードバックループをオープンにしなくても、オープンにしたのと同様な制御が行なえることを意味する。逆の見方をすれば、感度補償回路232を設けない場合つまりKd2=0の場合には、式(10)は、ΔVout/ΔVramp=Ka・{1+Ks}となり、Ksを「5」に設定したとすると、ΔVout/ΔVramp=5Kaとなる。これより、感度補償回路232を設けない回路では、パワーの低い領域でVrampに対する出力Voutの変化が大きい、つまり制御感度が高くなり過ぎることが分かる。
図7には、本実施例を適用した場合と適用しない場合における出力電力の制御感度ΔPout/ΔVrampを計算によって求め、出力電力Poutを横軸にとって示したものである。図7において、実線は実施例を適用した回路の特性、破線は実施例を適用しない回路の特性である。図7より、実施例を適用することによりパワーの低い領域での制御感度を低くできることが分かる。
図8には、本実施例を適用した場合と適用しない場合における出力レベル指示信号Vrampと出力電力Poutとの関係をシミュレーションによって調べた結果を示す。図8において、実線は実施例を適用した回路の特性、破線は実施例を適用しない回路の特性である。図8より、実施例を適用することによって、出力レベル指示信号Vrampが0.35〜0.7Vの範囲での出力電力Poutを低く抑えることができることが分かる。
図9は、前記実施例の高周波電力増幅用モジュールを使用した無線通信システムの一例の概略構成を示す。
図9において、ANTは信号電波の送受信用アンテナ、110はGSMやDCSのシステムにおけるGMSK変復調やEDGEモードのPSK変復調を行なうことができる変復調回路を有する半導体集積回路化された高周波信号処理回路(以下、ベースバンドICと称する)である。ベースバンドIC110は、送信データ(ベースバンド信号)に基づいてI,Q信号を生成したり受信信号から抽出されたI,Q信号を処理したりする回路も有する。このベースバンドIC110と、受信信号を増幅するロウノイズアンプLNA1,LNA2と、送信信号から高調波成分を除去するバンドパスフィルタBPF1,BPF2と、受信信号から不要波を除去するバンドパスフィルタBPF3,BPF4などが1つのパッケージに実装されて1つの電子部品(RFデバイス)として構成されている。ロウノイズアンプLNA1,LNA2は、ベースバンドIC110に内蔵させることも可能である。
ベースバンドIC110には、GSMとDCSの送信信号をそれぞれアップンコンバートするミキサTx‐MIX1,Tx-MIX2、GSMとDCSの受信信号をそれぞれダウンコンバートするミキサRx‐MIX1,Rx-MIX2が設けられている。また、ベースバンドIC110には、これらのミキサで送信信号や受信信号とミキシングされる発振信号を発生する発振器VCO1〜VCO4や、GSMとDCSの送信信号をそれぞれ増幅する可変利得アンプGCA1,GCA2が設けられている。
また、図9において、200はベースバンドIC110から供給される高周波の送信信号を増幅する高周波電力増幅回路210a,210bや出力電力検出回路220、バイアス生成回路231、誤差アンプ234等を含む前記実施例のRFパワーモジュールである。また、300は、送信信号に含まれる高調波などのノイズを除去するフィルタLPF1,LPF2、GSMの信号とDCSの信号を合成したり分離したりする分波器DPX1,DPX2、送受信の切替えスイッチT/R−SWなどを含むフロントエンド・モジュールである。
図9に示されているように、この実施例では、ベースバンドIC110からRFパワーモジュール200に対してGSMかDCSかを示すモード制御信号Vbandと出力レベル指示信号Vrampと出力電力検出回路220の電源電圧Vtxbが供給される。すると、バイアス生成回路231は、制御信号Vbandに基づいて、モードに応じたバイアス電流を生成し高周波電力増幅回路210aまたは210bのいずれかに供給する。また、出力レベル指示信号Vrampに基づいて、出力電力検出回路220、誤差アンプ234、バイアス生成回路231による出力電力のフィードバック制御を行なう。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば前記実施例では、高周波電力増幅部の増幅用トランジスタQa1〜Qa3にFETを用いているが、バイポーラ・トランジスタやGaAsMESFET、ヘテロ接合バイポーラ・トランジスタ(HBT)、HEMT(High Electron Mobility Transistor)等他のトランジスタを用いることも可能である。
また、前記実施例では、出力電力検出回路220がカプラにより取り出された交流信号がゲート端子に印加されたMOSFET Q1と、該トランジスタに接続されたカレントミラー回路(Q2,Q3)により構成されているものを示したが、これに限定されず、例えばダイオードを用いたダイオード検波回路等であっても良い。
さらに、前記実施例では、出力電力検出回路200と感度補償回路232がそれぞれ電流で出力し、それらの電流を合成した電流をダイオード接続のMOSFET Q4で電圧に変換しているが、検出出力と補償信号をそれぞれ電圧で出力して、それらを加算器で加算した電圧を誤差アンプへ供給するように構成しても良い。また、電流を電圧に変換する手段はMOSFETでなく、抵抗素子であっても良い。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である携帯電話機に用いられるRFパワーモジュールに適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものでなく、無線LANを構成するRFパワーモジュールなどにも利用することができる。
図1は、本発明に係る高周波電力増幅器(RFパワーモジュール)の一実施例を示すブロック図である。 図2は、出力電力検出回路とバイアス生成回路の具体的な回路例を示す回路図である。 図3は、出力電力検出回路の感度不足を補償する感度補償回路の具体的な回路例を示す回路図である。 図4は、実施例のRFパワーモジュールにおける出力レベル指示信号Vrampと補償回路の出力電流Icomp_outとの関係を示すグラフである。 図5は、図2の回路を単純化して示す回路モデルである。 図6は、実施例のRFパワーモジュールにおける出力レベル指示信号Vrampと検出電圧Vdet等との関係を示すグラフである。 図7は、実施例を適用した場合と適用しない場合における出力電力の制御感度ΔPout/ΔVrampと出力電力Poutとの関係を示すグラフである。 図8は、実施例を適用した場合と適用しない場合における出力レベル指示信号Vrampと出力電力Poutとの関係を示すグラフである。 図9は、実施例のRFパワーモジュールを使用した無線通信システムの一例の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 RFデバイス
110 ベースバンド回路
200 RFパワーモジュール
210 高周波電力増幅回路
220 出力電力検出回路
221 パワー検出手段
222 バイアス付与手段
223,224 誤差アンプ
225 減算回路
230 出力電力制御回路
231 バイアス生成回路
232 感度補償回路
233 電圧−電流変換回路
234 誤差アンプ
300 フロントエンド・モジュール
CPL カプラ
ANT 送受信用アンテナ
LPF ロウパスフィルタ
LNA ロウノイズ・アンプ
GCA 可変利得アンプ

Claims (10)

  1. 増幅用素子を含み高周波の送信信号を増幅する高周波電力増幅回路と、該高周波電力増幅回路の出力電力の大きさを検出する出力電力検出回路とを備え、前記出力電力検出回路の出力と出力レベルを指示する制御信号とに基づいて前記高周波電力増幅回路のゲインを制御する高周波電力増幅用電子部品であって、
    前記高周波電力増幅回路は、前記制御信号の小さい範囲での変化に対して出力電力の変化が大きく、前記制御信号の大きい範囲での変化に対して出力電力の変化が小さい非線形増幅特性を有し、前記高周波電力増幅回路の出力電力のレベルが低い領域における前記出力電力検出回路の検出出力の不足分を前記制御信号に基づいて補償する補償回路を備えている高周波電力増幅用電子部品。
  2. 前記出力電力検出回路の出力と前記制御信号とを比較してその差に応じた信号を出力する誤差増幅回路と、該誤差増幅回路の出力に応じて前記増幅用素子にバイアスを与えるバイアス生成回路とを備え、前記補償回路は前記誤差増幅回路のゲインを見えなくするような補償を与える請求項1に記載の高周波電力増幅用電子部品。
  3. 前記補償回路は前記制御信号の小さい範囲で前記出力電力検出回路の検出出力の不足分を補償する補償信号を出力し、該補償信号は前記出力電力検出回路の検出出力に加算されるようにされ、補償信号を加算するかしないかのしきい値となるレベルが、前記補償信号がない場合の前記出力電力検出回路の検出出力の変曲点に対応するレベルとされている請求項1に記載の高周波電力増幅用電子部品。
  4. 前記補償回路は、前記制御信号が立ち上がる際に前記補償信号を徐々に増加させ、前記しきい値となるレベルに達した後は前記補償信号を一定の値に維持させるように構成されている請求項3に記載の高周波電力増幅用電子部品。
  5. 前記補償信号は電流信号であり、前記補償回路は出力電力のレベルが前記しきい値となるレベルよりも高い領域では所定の値にクランプされた電流を出力する請求項4に記載の高周波電力増幅用電子部品。
  6. 前記出力電力検出回路は、カプラにより前記高周波電力増幅回路の出力から取り出された交流成分に基づいて出力電力に応じた検出電流を出力するように構成されている請求項3に記載の高周波電力増幅用電子部品。
  7. 前記補償回路は前記出力電力検出回路の検出出力の不足分を補償する信号を電流として出力し、前記補償回路と前記電流検出回路から出力される電流を合成した電流を電圧に変換して前記誤差増幅回路に入力する請求項6に記載の高周波電力増幅用電子部品。
  8. 前記高周波電力増幅回路は従属接続された複数の増幅用素子を備え、前記バイアス生成回路は前記複数の増幅用素子のそれぞれとカレントミラー接続された複数のバイアス用トランジスタを備え、これらのバイアス用トランジスタにバイアス電流を流して変換された電圧を前記複数の増幅用素子の制御端子に与えるように構成されている請求項2〜7のいずれかに記載の高周波電力増幅用電子部品。
  9. 所定の周波数帯の第1の送信信号を増幅して出力する第1の高周波電力増幅回路と、前記第1の送信信号と異なる周波数帯の第2の送信信号を増幅して出力する第2の高周波電力増幅回路とを備え、前記出力電力検出回路および前記補償回路は前記第1の高周波電力増幅回路と第2の高周波電力増幅回路に共通の回路として設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の高周波電力増幅用電子部品。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の高周波電力増幅用電子部品と、該高周波電力増幅用電子部品により増幅されるべき送信信号を生成するベースバンド回路とを備えた無線通信装置であって、出力レベルを指示する前記制御信号は前記ベースバンド回路から前記高周波電力増幅用電子部品へ与えられるように構成されてなる無線通信装置。
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