JP2007174553A - 高周波電力増幅用電子部品および無線通信装置 - Google Patents

高周波電力増幅用電子部品および無線通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007174553A
JP2007174553A JP2005372706A JP2005372706A JP2007174553A JP 2007174553 A JP2007174553 A JP 2007174553A JP 2005372706 A JP2005372706 A JP 2005372706A JP 2005372706 A JP2005372706 A JP 2005372706A JP 2007174553 A JP2007174553 A JP 2007174553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
circuit
detection
detection circuit
frequency power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005372706A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Harasawa
良明 原澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2005372706A priority Critical patent/JP2007174553A/ja
Publication of JP2007174553A publication Critical patent/JP2007174553A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Abstract

【課題】 出力電力検出回路の特性を改善して、検波入力の入力レベルをリニアスケールで表わしたときに出力検波電圧がリニアに変化するように検波回路を構成することによって、出力電力の制御性を向上させる。
【解決手段】 出力電力検出回路に、カプラにより取り出された高周波信号を増幅しつつ検波する多段構成の検波回路と各検波段の出力を減衰させる複数の減衰手段とを設ける。また、多段構成の検波回路を通さない高周波信号を減衰しつつ検波するアッテネータとその出力を増幅する増幅手段とを設け、上記多段構成の検波回路の各検波段の出力までのゲイン(正の利得)と対応する減衰手段のゲイン(負の利得)とが打ち消し合い、また上記アッテネータのゲイン(負の利得)と対応する増幅手段のゲイン(正の利得)とが打ち消し合うように、それぞれの回路のゲインを設定するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高周波電力増幅回路を内蔵した高周波電力増幅用電子部品(RFパワーモジュール)において出力電力検出回路の特性を改善して出力電力の制御性を向上させる技術に関し、例えば携帯電話機に用いられるRFパワーモジュールおよびこれを用いた無線通信装置に適用して有効な技術に関する。
一般に、携帯電話機等の無線通信装置(移動体通信装置)における送信側出力部には、変調後の送信信号を増幅する高周波電力増幅回路(パワーアンプ)が設けられている。また、携帯電話機では、基地局から送られて来る送信電力指示情報に従って周囲環境に適応するように出力電力を変えて通話を行ない、他の携帯電話機との間で混信を生じさせないようシステムが構成されている。
従来、出力レベルの制御方式としては、出力レベルを指示する信号に基づいて、該信号に比例して出力レベルが変化するようにパワーアンプの動作電圧(電源電圧)を制御するようにした方式(例えば、特許文献1参照)と、パワーアンプの増幅素子のバイアス電圧を制御するバイアス制御方式(例えば、特許文献2参照)とがある。バイアス制御方式は、オープンループで増幅素子のバイアス電圧を制御すると出力レベルのばらつきが大きくなる。
そこで、出力電力を検出する検波回路と、該検波回路の検出信号とベースバンド回路からの出力レベル指示信号Vrampとを比較する誤差アンプなどからなるAPC回路を設け、電位差に応じた制御電圧Vapcを生成する。そして、この制御電圧Vapcによってパワーアンプの増幅素子のバイアスを制御して、所望の出力電力となるようにパワーアンプのゲイン(利得)を制御することが行なわれている。
また、送信開始時に出力電力を立ち上げるランプアップと送信終了時に出力電力を立ち下げるランプダウンを動作電圧制御方式で行ない、送信動作中はAPC回路により出力電力をフィードバック制御で行なうようにしたシステムもある。
特開2005−020383号公報 特開2000−151310号公報
ランプアップとランプダウンを動作電圧制御で行なう方式は消費電力が多く効率が悪い。一方、ランプアップとランプダウンをバイアス制御で行なう方式は、効率はよいが、製造ばらつきによる出力レベルのばらつきが大きいという欠点がある。そのため、ランプアップとランプダウンをバイアス制御で行なう場合にもAPC回路による制御を行なうことで、出力レベルの補正をすることが可能である。
ところで、近年、GSMの規格においては、高速データ伝送を可能にするため、変調方式として搬送波の位相と振幅を送信データに応じてシフトする8−PSK変調を使用したEDGE(Enhanced Data Rates for GMS Evolution)と呼ばれる通信方式が規定されている。このEDGE方式では、出力の振幅成分にも情報が含まれるため、出力振幅の正確な制御が要求される。EDGE方式のPSK変調を実現する技術として、入力信号情報を位相成分と振幅成分とに分離して位相変調を電力増幅器の前段で行ない振幅変調を電力増幅器で行なう位相振幅分離変調方式(いわゆるポーラーループ方式)と、位相変調と振幅変調を電力増幅器の前段で同時に行なう方式(Pin制御方式)とがある。
このうち、特に位相振幅分離変調方式において、精度の高い振幅制御を達成するには、パワーアンプの出力レベルを検波電圧に対してリニアに制御するのが望ましい。ところが、従来のAPC回路では、一般に、図3に破線Bで示されているように、検波入力RFinの入力レベルを対数スケール(単位:dBm)で表わしたときに出力検波電圧がリニアになるように検波回路が構成されていた。そのため、精度の高い振幅制御が行なえないという課題があることが明らかとなった。
この発明の目的は、出力電力検出回路の特性を改善して、検波入力の入力レベルをリニアスケールで表わしたときに出力検波電圧がリニアに変化するように検波回路を構成することによって、出力電力の制御性を向上させることができる高周波電力増幅器(RFパワーモジュール)およびそれを用いた無線通信装置を提供することにある。
この発明の他の目的は、特に位相振幅分離変調方式でPSK変調を行なう無線通信装置に好適な高周波電力増幅器(RFパワーモジュール)およびそれを用いた無線通信装置を提供することにある。
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、出力電力検出信号と出力レベルを指示する信号とに基づいて高周波電力増幅回路の出力電力をフィードバック制御する無線通信装置に用いられる出力電力検出回路に、カプラにより取り出された高周波信号を増幅しつつ検波する多段構成の検波回路と各検波段の出力を減衰させる複数の減衰手段とを設ける。また、多段構成の検波回路を通さない高周波信号を減衰しつつ検波するアッテネータとその出力を増幅する増幅手段とを設け、上記複数の減衰手段を介した出力と増幅手段を介した出力を合成したものを出力電力検出信号として、誤差アンプに入力して高周波電力増幅回路の制御信号を生成する。さらに、上記多段構成の検波回路の各検波段の出力までのゲイン(正の利得)と対応する減衰手段のゲイン(負の利得)とが打ち消し合い、また上記アッテネータのゲイン(負の利得)と対応する増幅手段のゲイン(正の利得)とが打ち消し合うように、それぞれの回路のゲインを設定するようにした。
上記した手段によれば、多段構成のアンプで増幅した信号を減衰させ、またアッテネータで減衰した信号を増幅させ、それらを合成して検出出力としているため、入力高周波信号のレベルをリニアスケールで表わしたときに出力電力検出電圧がリニアに変化するようになり、それによって出力電力の制御性を向上させることができる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、出力電力検出回路の特性を改善して、検波入力の入力レベルをリニアスケールで表わしたときに出力検波電圧がリニアに変化するように検波回路を構成することによって、出力電力の制御性を向上させることができる。また、位相振幅分離変調方式でPSK変調を行なう無線通信装置に好適な高周波電力増幅器(RFパワーモジュール)およびそれを用いた無線通信装置を実現することができる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明に係る高周波電力増幅器に用いられる出力電力検出回路の第1の実施例が示されている。なお、図1において符号RFinで示されている信号は、図示しない高周波電力増幅回路(パワーアンプ)の出力線からカプラなどにより取り出された検波入力としての高周波信号である。
この実施例の出力電力検出回路20は、高周波信号RFinを増幅しつつ検波する3段構成の検波回路DET3,DET2,DET1および高周波信号RFinを減衰しつつ検波するアッテネータからなる検波回路DET4からなる検波部21を有する。
出力電力検出回路20は、さらに上記検波回路DET1〜DET4の検出電流Idet1〜Idet4を加算して電圧として出力する加算回路22と、加算回路22の出力を極性反転する極性反転回路23、加算回路22を構成するオペアンプ(演算増幅回路)AMP1の非反転入力端子に供給する基準電圧Vref1を生成する定電圧回路24を有する。
極性反転回路23を設けているのは、加算回路22として反転型加算回路を用いているためである。定電圧回路24は、検波回路DET1〜DET4のアンプと類似の構成を有する回路が用いられ、これによって製造ばらつきに伴う出力電圧のばらつきを小さくできるようにされている。
検波回路DET3,DET2,DET1は、それぞれ2段の直列形態の差動アンプからなり、+10dBm,+20dBm,+20dBmのゲインを有するように回路の定数が設定されている。検波回路DET3,DET2,DET1は直列形態に接続されることにより、入力端子INから各検波回路の出力端までのゲインが、DET3は+10dBm、DET2は+30dBm、DET1は+50dBmとなる。また、検波回路DET4は、−10dBmのゲインを有するように回路の定数が設定されている。
加算回路22は、検波回路DET1〜DET4に対応した入力抵抗Ri1〜Ri4と、入力抵抗Ri1〜Ri4の結合端が反転入力端子に接続されたオペアンプAMP1と、オペアンプAMP1の反転入力端子と出力端子との間に接続された帰還抵抗Rf1とから、反転型加算回路として構成されている。そして、各入力抵抗Ri1〜Ri4と帰還抵抗Rf1との抵抗比が、対応する検波回路の出力端までのゲインを打ち消すようなゲインとなるように、設定されている。
具体的には、入力抵抗Ri1と帰還抵抗Rf1の抵抗比は、この信号経路でのゲインが検波回路DET1の出力のゲインである+50dBmを打ち消すため−50dBmとなるように、また入力抵抗Ri2と帰還抵抗Rf1の抵抗比は、この信号経路でのゲインが検波回路DET2の出力のゲインである30dBmを打ち消すため−30dBmとなるように設定されている。同様にして、入力抵抗Ri3と帰還抵抗Rf1の抵抗比は、この信号経路でのゲインが検波回路DET3の出力のゲインである+10dBmを打ち消すため−10dBmとなるように設定されている。一方、入力抵抗Ri4と帰還抵抗Rf1の抵抗比は、検波回路DET4のゲインである−10dBmを打ち消すため+10dBmのようなゲインとなるように設定されている。
図2には、上記実施例のように構成された出力電力検出回路における入力高周波信号RFinと、検波回路DET1〜DET4の各検出電流Idet1〜Idet4との関係が、横軸に対数スケールをとって示されている。また、図3には、入力高周波信号RFinと、アンプAMP2の出力すなわち出力電力検出回路の出力である検出電圧Vdetとの関係が、横軸に対数スケールをとって示されている。さらに、図4には、横軸に実効電圧Vrmsをとった場合の入力高周波信号RFinと、出力電力検出回路の出力である検出電圧Vdetとの関係が、横軸にリニアスケールをとって示されている。
比較のため、図1における反転型加算回路22を設けないで、単に検波回路DET1〜DET4の検出電流Idet1〜Idet4を合成して電流−電圧変換用抵抗に流した場合に得られる従来型の出力電力検出回路の検出電圧を図3に破線Bで示す。図3と図4を比較すると、従来型の出力電力検出回路の検出電圧は、図3の破線Bのように、横軸に対数スケールをとって示した場合に直線的に変化するのに対し、本実施例の出力電力検出回路の出力である検出電圧Vdetは、図4のように、横軸にリニアスケールで実効電圧Vrmsをとって示した場合に直線的に変化するようになることが分かる。また、図2から分かるように、本実施例の出力電力検出回路の検波部では、各検波段DET1,DET2,DET3の出力電流Idet1〜Idet3は、入力高周波信号RFinが増加するとまずトータルのゲインが最も高い3段目の検波段DET1の出力電流Idet1が最初に増加を始めて、最初に飽和する。そして、Idet1が飽和する頃に2段目の検波段DET2の出力電流Idet2が増加し始めて、Idet2が飽和する頃に1段目の検波段DET3の出力電流Idet3が増加し、最後にアッテネータからなる検波段DET4の出力電流Idet4が増加する。これらの電流を合成して電圧に変換したものが、図3に実線Aで表わされている。
図5には、出力電力検出回路の第2の実施例が示されている。
この実施例は、多段構成のアンプからなる検波部の後段に反転型の加算回路を設ける代わりに、各段の検波回路DET1,DET2,DET3およびDET4に対応してそれぞれの出力電圧を電流に変換するV−I変換回路VIC1,VIC2,VIC3,VIC4を設け、それらの回路で変換された電流を合成したものを抵抗Rdに流して電圧に変換する。そして、上記V−I変換回路VIC1〜VIC4に、それぞれ対応する検波回路DET1〜DET4のゲインを打ち消すようなゲインを持たせ、抵抗Rdで変換された電圧をバッファアンプAMP0で受けて出力するように構成したものである。
具体的には、検波回路DET3,DET2,DET1は、第1の実施例と同様にそれぞれ2段の直列形態の差動アンプからなり、+10dBm,+20dBm,+20dBmのゲインを有するように回路の定数が設定されている。検波回路DET3,DET2,DET1は直列形態に接続されることにより、入力端子INから各検波回路の出力端までのゲインが、DET3は+10dBm、DET2は+30dBm、DET1は+50dBmとなる。また、検波回路DET4は、−10dBmのゲインを有するように回路の定数が設定される。
これに応じてV−I変換回路VIC3,VIC2,VIC1は、それぞれ−10dBm,−30dBm,−50dBmのゲインとなるように、一方、V−I変換回路VIC4は+10dBmのゲインとなるように回路の定数が設定される。このような構成を有することにより、本実施例の出力電力検出回路は、第1の実施例と同様に、図4のように、横軸にリニアスケールで実効電圧Vrmsをとって示した場合に検出電圧Vdetが直線的に変化するようになる。
図6には、第1の実施例の出力電力検出回路を構成する検波回路DET1の具体的な回路例が示されている。他の検波回路DET2,DET3,DET4も同様な構成を有する。
図6に示されているように、第1の実施例の検波回路DET1は、バイポーラ・トランジスタからなる2つの差動増幅段31,32と、差動増幅段31と32との間に設けられたエミッタフォロワ回路33とにより構成されている。そして、後段の差動増幅段32の差動トランジスタQ7,Q8の共通エミッタからRFinを全波整流した出力電流Idet1が取り出されるように構成されている。また、第1の実施例の出力電力検出回路における定電圧回路24は、図6において一点鎖線で囲まれている抵抗Rc4、トランジスタQ10,Q8、定電流源CI4と同一の構成の回路により構成される。
図7には、図5の第2の実施例の出力電力検出回路を構成する検波回路DET1とV−I変換回路VIC1の具体的な回路例が示されている。他の検波回路DET2,DET3,DET4およびV−I変換回路VIC2,VIC3,VIC4も同様な構成を有する。図7に示されているように、第2の実施例の検波回路DET1は、第1の実施例の検波回路DET1と同様に2つの差動増幅段31,32と、差動増幅段31と32との間に設けられたエミッタフォロワ回路33とにより構成されている。
V−I変換回路VIC1は、ゲート共通接続されたMOSFET M1,M2と、M1と直列に接続されたバイポーラ・トランジスタQ11および定電流源CI5と、M2と直列に接続された定電流源CI6と、M2のドレイン端子にコレクタ端子が接続されたPNPバイポーラ・トランジスタQ12を有する。さらに、Q12とベース共通接続されたトランジスタQ13と、Q12,Q13の共通ベース端子と接地点との間に接続されたトランジスタQ14を有する。M1,M2はカレントミラー回路を構成し、Q12,Q13もカレントミラー回路を構成している。
また、検波回路DET1の後段の差動増幅段32の差動トランジスタQ7,Q8の共通エミッタが電流−電圧変換用の抵抗Re1を介してV−I変換回路VIC1のトランジスタQ11のエミッタ端子に接続されている。Vbiasは、トランジスタQ7,Q8,Q11の動作点を与えるバイアス電圧で、トランジスタQ8のベース端子にQ8をB級増幅動作させるような電位のバイアス電圧Vbiasが印加されることで、Q8のエミッタから入力高周波信号RFinを全波整流した出力を取り出すことができるようにされている。
Q11はベース接地型のトランジスタとして動作し、そのコレクタ電流が、M1とM2のカレントミラー回路によってM1とM2のサイズ比に応じて縮小または増大されてM2に流される。そして、定電流源CI6の電流I6とM2の電流I2との差分の電流がQ12に流され、Q12とQ13のカレントミラー回路によってQ13に転写され、検出電流Idet1として出力される。なお、図6や図7に示されている回路はあくまでも一例であって、所望の増幅率や減衰率を設定できる回路であればどうような形式の回路であっても良い。
図8は、高周波の送信信号を増幅する高周波電力増幅回路と、前記実施例の出力電力検出回路を内蔵し高周波電力増幅回路のゲインを制御する制御用ICとを搭載した高周波電力増幅器(モジュール)の一構成例を示す。
この実施例の高周波電力増幅器は、2つの高周波電力増幅回路210a,210bを備え、800MHz帯を使用するGSMと、1800MHz帯を使用するDCS(Digital Cellular System)および1900MHz帯のPCS(Personal Communication System)の送信信号をそれぞれ電力増幅できるように構成されている。高周波電力増幅回路210a,210bはそれぞれ別個の半導体チップ上にIC(半導体集積回路)として形成され、これらの増幅用ICと、前記実施例の出力電力検出回路(検波回路)222を内蔵した制御用IC220が容量や抵抗などの外付け素子と共に絶縁基板に実装されてモジュールとして構成されている。
本明細書においては、表面や内部にプリント配線が施されたセラミック基板のような絶縁基板に複数の半導体チップとディスクリート部品が実装されて上記プリント配線やボンディングワイヤで各部品が所定の役割を果たすように結合されることであたかも一つの電子部品として扱えるように構成されたものをモジュールと称する。以下、モジュール化されたこの実施例の高周波電力増幅器をRFパワーモジュールと称する。
この実施例のRFパワーモジュール200には、GSM用の高周波電力増幅回路210aおよびDCSとPCS用の高周波電力増幅回路210bにそれぞれ対応してカプラCPLと容量素子Ciとからなる出力抽出手段251a,251bが設けられている。出力電力検出回路222は、GSMとDCSの増幅回路210a,210bに共通の回路として設けられており、出力抽出手段251a,251bからの信号RFin1,RFin2のいずれかを共通の出力電力検出回路222に選択的に供給するため、切替えスイッチ221が設けられている。この切替えスイッチ221は、外部から入力されるGSMかDCSまたはPCSかを示す信号VBandによって切替えが行なわれる。
また、制御用IC220には、高周波電力増幅回路210a,210b内の増幅用トランジスタのバイアス電流を生成するバイアス回路231a,231b、出力電力検出回路222からの検出電圧Vdetとチップ外部からの出力レベル指示信号Vrampとを比較し、それらの電位差に応じた制御電圧Vapcを生成する誤差アンプ223が設けられている。特に制限されるものでないが、この制御電圧Vapcは、電圧−電流変換回路224により電流値に変換されてバイアス回路231a,231bへ供給される。
さらに、この実施例のRFパワーモジュールには、制御電圧Vapcが増大したときに、製造ばらつきで高周波電力増幅回路210a,210b内の増幅用トランジスタに想定以上の電流が流れてしまうのを防止するため、制御電圧Vapcの上限を制限するリミッタ225が設けられている。また、バイアス回路231a,231bへオフセット電圧Ioffを付与するオフセット生成回路226が設けられている。オフセット生成回路226を設けているのは、製造ばらつき等によりVrampが出力レベルとして「0」を指示しているにもかかわらず、誤差アンプ223から出力される制御電圧Vapcが0Vよりも低い電位になったような場合でも、バイアス回路231a,231bが最小限のバイアスを増幅用トランジスタに与えることができるようにするためである。
この実施例では、GSM用の高周波電力増幅回路210aとDCSおよびPCS用の高周波電力増幅回路210bの構成は同じであるが、内部の増幅用トランジスタのバイアス電流は、増幅する送信信号がGSMの信号とDCSまたはPCSの信号によって異なる。そのため、出力電力検出回路222と誤差アンプ223等は共通であるが、バイアス回路は別々に設けられている。バイアス回路231a,231bは、電流制御方式で高周波電力増幅回路210a,210b内の増幅用トランジスタに、上記誤差アンプ223から出力される制御電圧Vapcに応じた動作電流が流されるようにするためのバイアスBias1,Bias2,Bias3を与える。
高周波電力増幅回路210aと210bは構成が同じであるので、以下、210aについて説明する。それぞれ高周波電力増幅回路210aは3個の増幅用トランジスタQa1,Qa2,Qa3が従属接続、すなわち後段のトランジスタの制御端子としてのベース端子に前段のトランジスタのコレクタ端子の出力が入力されるように接続がなされた3段の増幅回路として構成されている。特に制限されるものでないが、この実施例では、増幅用トランジスタQa1,Qa2,Qa3には、ヘテロ接合バイポーラ・トランジスタ(HBT)が用いられている。
2段目と3段目の増幅用トランジスタQa2,Qa3には、バイアス回路231a,231bからのバイアスBias2,Bias3に基づいて、それぞれのトランジスタに適したベース電位を与えるためのバイアス用トランジスタQb11〜Qb13,Qb21〜Qb23が設けられている。また、各増幅段の増幅用トランジスタQa1,Qa2,Qa3のコレクタ端子と電源電圧端子Vddとの間には、モジュールの基板上に形成されたマイクロストリップラインからなるインダクタL1,L2,L3が接続されている。
さらに、高周波電力増幅回路210a,210bの各増幅段の間には、増幅すべき高周波信号の直流成分を遮断する容量Cc1,Cc2およびインピーダンス整合回路MN1,MN2が設けられている。そして、最終段の増幅用トランジスタQa3のコレクタ端子が、容量Cc3を介して出力端子OUTに接続されている。バイアス用トランジスタQb11〜Qb13,Qb21〜Qb23には、増幅用トランジスタQa1,Qa2,Qa3と同様にHBTが用いられている。なお、本実施例のパワーモジュールでは、高周波電力増幅回路210a,210bがそれぞれ3段の増幅段で構成されているが、1段あるいは2段であっても良い。
この実施例のRFパワーモジュール200は、位相と振幅を分離して別々に変調をかける無線通信システムに適用される場合、出力電力の立ち上げ時には、誤差アンプ223に外部のベースバンド回路などから出力レベル指示信号Vrampが供給される。また、高周波電力増幅回路210aまたは210bに高周波信号Pinが入力されるようになると、誤差アンプ223には振幅を制御するための制御信号VAMが入力されるようになり、制御信号VAMに基づいて、出力電力検出回路222、誤差アンプ223などからなるAPC回路230による出力電力のフィードバック制御が行なわれる。
図9には、前記実施例のRFパワーモジュールを使用した位相振幅分離変調方式の無線通信システムの一例の概略構成を示す。
図9の無線通信システムは、GSMモードにおけるGMSK変調やEDGEモードにおける8−PSK変調や送受信信号の周波数変換を行なうことができる高周波IC100、高周波IC100からの送信信号を受けてアンテナANTを駆動して送信を行なうRFパワーモジュール200、ベースバンドIC300などから構成されている。ベースバンドIC300は、送信データ(ベースバンド信号)に基づいてI,Q信号を生成したり高周波IC100を介してRFパワーモジュール200のパワーを制御するための制御信号Vrampを生成したりする回路である。
高周波IC100は、変調回路120や位相変調された送信信号(搬送波)を生成する送信用発振器TxVCOなどからなる送信系回路の他に、受信系回路や、チップ内部の制御情報や動作モード等を設定するためのレジスタ170、レジスタ170の設定値に基づいてチップ内部の各回路を制御するシーケンサ180などを備える。シーケンサ180は、外部のベースバンドIC300からの入力コマンドや指定された動作モードに応じて内部回路を所定の順序で動作させるタイミング信号を生成する。
受信系回路は、アンテナANTからの受信信号を増幅するロウノイズアンプ(LNA)191、受信信号とRF−VCOからの発振信号とをミキシングして受信信号を直接ベースバンド信号にダウンコンバートするミキサ(Rx−MIX)192を有する。また、受信系回路は、受信信号を所望のレベルの信号に増幅する高利得のプログラマブル・ゲインアンプ(PGA)193、増幅された受信信号をディジタル信号に変換するAD変換回路(ADC)194を有する。
高周波IC100の送信系回路は、位相制御のためのフィードバック制御ループ(本明細書では、これを位相制御ループと称する)の他に、振幅制御のためのフィードバック制御ループ(本明細書では、これを振幅制御ループと称する)を備える。
送信系回路は、発振器IF−VCOで生成された例えば640MHzのような周波数の発振信号φIFを分周しかつ互いに位相が90°ずれた中間周波数の信号を生成する分周移相回路110、ベースバンドIC300から供給されるI,Q信号と分周移相回路110で分周された信号とをミキシングして直交変調を行なう直交変調回路120を有する。また、送信系回路は、送信用発振器TxVCOからのフィードバック信号と高周波発振器RF−VCOからの発振信号φRFとをミキシングして、中間周波数の信号にダウンコンバートするミキサ131、該ミキサ131の出力信号と前記直交変調回路120の出力信号との位相差を検出する位相検出回路140、位相検出回路140の出力に比例した電圧を発生するループフィルタLPF1を有する。
さらに、送信系回路は、パワーアンプ210の出力レベルを検出するカプラ252の検出信号と高周波発振器RF−VCOからの発振信号φRFとをミキシングするミキサ132、該ミキサ132の出力を増幅する可変利得増幅回路MVGA、該増幅回路MVGAで増幅された信号と前記直交変調回路120の出力信号とを比較して振幅差を検出する振幅検出回路150を有する。また、送信系回路は、振幅検出回路150の出力に比例した電圧を発生するとともに振幅制御ループの周波数帯域を規制するループフィルタLPF2、該ループフィルタLPF2を通過した信号を増幅する可変利得増幅回路IVGA、電流−電圧変換器VIC、可変利得増幅回路MVGAおよびIVGAの利得を制御する利得制御回路160を有する。
上記カプラ252からミキサ132、可変利得増幅回路MVGA、振幅検出回路150、ループフィルタLPF2、可変利得増幅回路IVGAを通ってパワーアンプ210に至るまでのループにより振幅制御ループが構成される。また、カプラ252からミキサ132、可変利得増幅回路MVGA、位相検出回路140、ループフィルタLPF1、送信用発振器TxVCO、ミキサ131を通って位相検出回路140までのループによりメインの位相制御ループが構成される。一方、位相検出回路140から、ループフィルタLPF1、送信用発振器TxVCO、ミキサ131を通って位相検出回路140までのループによりサブの位相制御ループが構成される。
この実施例の高周波IC100においては、直交変調回路120の出力信号とミキサ131からのフィードバック信号に位相差が生じていると、この誤差を減少させるような電圧が送信用発振器TxVCOの周波数制御端子に供給され、ミキサ131からのフィードバック信号の位相が直交変調回路120の出力信号の位相と一致するように制御が行なわれる。
さらに、この実施例の高周波IC100においては、MVGAの出力が位相検出回路140と振幅検出回路150の両方に供給されるようにされ、カプラ252からミキサ132を通ってMVGAまでの経路を振幅制御ループと位相制御ループの共通のフィードバックパスとして使用可能にするため、切替えスイッチSW0が設けられている。スイッチSW0は、ベースバンドIC300によって設定が行なわれるレジスタ170の設定状態に応じてシーケンサ180によって切替えが行なわれる。
EDGEモードではパワーアンプ210の出力に位相変調成分と振幅変調成分の両方が含まれるので、出力側の位相成分を有する位相検出回路140への帰還信号として、送信用発振器TxVCOの出力またはパワーアンプ210の出力のいずれを用いてもよい。ただし、送信開始時はパワーアンプ210の出力がまだ立ち上がっていないので、振幅制御ループからのフィードバック信号では位相制御ループをロックさせることができない。
また、EDGEモードでは振幅制御ループのフィードバックパスは、パワーアンプ210において発生した歪みを修正するために不可欠である。そのため、ループがロックした後はフィードバックパスを振幅制御ループと位相制御ループで共用して、ミキサ131を含むTxVCO側のサブ位相制御ループを遮断してもよく、それにより消費電力を低減でき、またより精度の高い位相変調が行なえる。
そこで、この実施例においては、スイッチSW0は、出力立上げ時にはサブ位相制御ループすなわちミキサ131からのフィードバック信号を選択する側に切り替えられ、ループが安定したらフィードバックパスすなわち可変利得増幅回路MVGAからの信号を選択するメイン位相制御ループに切り替えられる。これにより、ループ安定後はパワーアンプ210の出力の位相が変調回路120からの信号SREFの位相に一致するような制御が行なわれ、サブ位相制御ループによる制御よりも精度の高い位相制御が可能になる。
本実施例の高周波IC100の送信系回路では、8−PSK変調モードで動作する場合、ループ安定後に振幅制御ループにおいて、パワーアンプ210の出力電力がカプラ252により検出される。そして、その検出信号がミキサ132において高周波発振器RF−VCOからの発振信号φRFとミキシングされることにより中間周波数(IF)の信号に変換され、可変利得増幅回路MVGAにより増幅されてフィードバック信号SFBとして振幅検出回路150に供給される。そして、振幅検出回路150において、上記フィードバック信号SFBと直交変調回路120により変調された信号SREFとが比較されて振幅差が検出される。その振幅差がループフィルタLPF2を介して可変利得増幅回路IVGAに供給されて増幅される。
一方、直交変調回路120から位相検出器140と振幅検出器150へ供給される基準信号SREFは、8−PSKで変調された信号であり振幅成分と位相成分が変化しているが、振幅制御ループの作用によりパワーアンプの出力電力Poutの振幅成分の変化が基準信号SREFの振幅成分の変化と一致するような制御が行なわれる。また、位相制御ループの作用によりパワーアンプ210の出力電力Poutの位相成分の変化が基準信号SREFの位相成分の変化と一致するような制御が行なわれる。その結果、パワーアンプ210の出力は、直交変調回路120により生成された8−PSK変調信号の本来の変調にきわめて近似した変調された出力となる。
ところで、EDGEまたはGSM対応の携帯電話端末では、パワーアンプ210の出力電力Poutを一定時間内に所望の値まで増加または減少させるパワー制御が行なわれる。位相振幅分離変調方式を採用した図9の高周波IC100では、可変利得増幅回路IVGAの後段に振幅制御ループからの信号VAMまたはベースバンド回路300からの出力レベル指示信号Vrampのいずれかをパワーアンプ210へ供給できるようにスイッチSW1が設けられている。
8−PSK変調を行なうEDGEモードでパワーアンプ210の出力電力Poutの立上げ、立下げを行なう際には、このスイッチSW1をベースバンド回路300からのVramp側に切り替え、出力電力Poutが所定のレベル以上になった状態では、振幅制御ループからの出力VAMが選択される側に切り替える。一方、GMSK変調を行なうGSMモードでは、振幅変調は不要であるので、スイッチSW1をベースバンド回路300からのVramp側に切り替えたまま、Vrampによるパワー制御を行なうことができる。
前記実施例のパワーモジュールを用いた無線通信システムでは、検波入力信号の入力レベルをリニアスケールで表わしたときすなわち実効電圧で表した入力高周波信号の変化に対して出力検波電圧がリニアに変化するようになる。それによって、EDGEモードで振幅制御ループを使用した振幅制御を行なう際のパワーアンプ210の制御性を向上させることができるようになる。また、フィードバックループがオフされることがないため、送信開始時の出力電力立ち上げの際におけるスイッチングスペクトラムを悪化させることがない。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば前記実施例では、高周波電力増幅部の増幅用トランジスタQa1〜Qa3にHBTを用いていると説明したが、通常のバイポーラ・トランジスタやMOSFET、LDMOS(Laterally Diffused MOSFET)、GaAsMESFET、HEMT(High Electron Mobility Transistor)等他のトランジスタを用いることも可能である。
また、前記実施例では、出力電力検出回路の多段構成の検波回路として、3段構成の検波回路を用いられているが、これに限定されるものでなく、2段構成あるいは4段以上の構成の検波回路を用いても良い。また、実施例では、多段構成の検波回路をバイポーラ・トランジスタにより構成したものを示したが、MOSFETにより構成するようにしても良い。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるEDGE方式の携帯電話機に用いられるRFパワーモジュールに適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものでなく、WCDMA方式の携帯電話機を構成するRFパワーモジュールなどにも利用することも可能である。
図1は、本発明に係る高周波電力増幅器に用いられる出力電力検出回路の第1の実施例を示す回路構成図である。 図2は、実施例の出力電力検出回路における入力高周波信号の大きさ(dBm)と加算回路のアンプに入力される各検波段の出力電流Idet1,Idet2,Idet3,Idet4との関係を示すグラフである。 図3は、実施例の出力電力検出回路と従来の出力電力検出回路における入力高周波信号の大きさと出力電圧(検出出力)との関係を、横軸に対数スケール(dBm)をとって示したグラフである。 図4は、実施例の出力電力検出回路における入力高周波信号の大きさとの出力電圧(検出出力)との関係を、横軸に実効電圧(Vrms)をとって示したグラフである。 図5は、本発明に係る高周波電力増幅器に用いられる出力電力検出回路の第2の実施例を示す回路構成図である。 図6は、第1実施例の検波回路の具体的な回路例を示す回路図である。 図7は、第2実施例の検波回路および電圧−電流変換回路の具体的な回路例を示す回路図である。 図8は、本発明に係る高周波電力増幅器(RFパワーモジュール)の一実施例を示すブロック図である。 図9は、実施例のRFパワーモジュールを使用した無線通信システムの一例の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
20 出力電力検出回路
21 検波部
22 加算回路
23 極性反転回路
31,32 差動増幅段
33 エミッタフォロワ回路
100 高周波IC
200 RFパワーモジュール
210 高周波電力増幅回路(パワーアンプ)
220 制御用IC
222 出力電力検出回路
223 誤差増幅回路(誤差アンプ)
224 電圧−電流変換回路
225 リミッタ
230 APC回路
231 バイアス回路
251 出力抽出手段(カプラ)
300 ベースバンドIC

Claims (10)

  1. 増幅用素子を含み高周波の入力信号を増幅する高周波電力増幅回路と、該高周波電力増幅回路の出力電力の大きさを検出する出力電力検出回路とを備え、前記出力電力検出回路の検出出力と制御信号とに基づいて前記高周波電力増幅回路の出力電力が制御される高周波電力増幅用電子部品であって、
    前記出力電力検出回路は、出力抽出手段により前記高周波電力増幅回路の出力から取り出された高周波信号と検出出力とが、実効電圧で表した前記高周波信号に対して前記検出出力がリニアな関係を有するように構成されていることを特徴とする高周波電力増幅用電子部品。
  2. 前記出力電力検出回路は、
    前記出力抽出手段により前記高周波電力増幅回路の出力から取り出された高周波信号を検波し増幅する複数の検波段が直列に接続されてなる多段構成の第1検波回路と、
    前記出力抽出手段により前記高周波電力増幅回複数の出力から取り出され前記第1検波回路を通らない高周波信号を検波し減衰する第2検波回路と、
    前記第1検波回路の各検波段の出力をそれぞれ減衰する複数の減衰手段と、
    前記第2検波回路の出力を増幅する増幅手段と、
    を備え、前記第1検波回路の各検波段の出力までの正の利得と対応する減衰手段の負の利得とが打ち消し合うように、また前記第2検波回路の負の利得と対応する前記増幅手段の正の利得とが打ち消し合うように、それぞれの利得が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の高周波電力増幅用電子部品。
  3. 前記出力電力検出回路は、
    前記出力抽出手段により前記高周波電力増幅回路の出力から取り出された高周波信号を検波し増幅する複数の検波段が直列に接続されてなる多段構成の第1検波回路と、
    前記出力抽出手段により前記高周波電力増幅回複数の出力から取り出され前記第1検波回路を通らない高周波信号を検波し減衰する第2検波回路と、
    演算増幅回路と複数の入力抵抗と帰還抵抗とを有し前記第1検波回路の各検波段の出力および前記第2検波回路の出力を入力とする反転型加算回路と、
    前記反転型加算回路の出力を極性反転する極性反転回路と、
    を備え、前記複数の入力抵抗と帰還抵抗との抵抗比が、前記第1検波回路の各検波段の出力までの正の利得と前記第2検波回路の負の利得をそれぞれ打ち消すような利得を与えるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の高周波電力増幅用電子部品。
  4. 前記出力電力検出回路は、
    前記出力抽出手段により前記高周波電力増幅回路の出力から取り出された高周波信号を検波し増幅する複数の検波段が直列に接続されてなる多段構成の第1検波回路と、
    前記出力抽出手段により前記高周波電力増幅回複数の出力から取り出され前記第1検波回路を通らない高周波信号を検波し減衰する第2検波回路と、
    前記第1検波回路の各検波段および前記第2検波回路の後段には、各検波段の出力を電流に変換する電圧−電流変換回路がそれぞれ設けられ、
    前記第1検波回路の各検波段の出力までの正の利得を打ち消すように対応する電圧−電流変換回路の負の利得が設定され、前記第2検波回路の負の利得を打ち消すように対応する電圧−電流変換回路の正の利得が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の高周波電力増幅用電子部品。
  5. 前記出力電力検出回路の出力と前記制御信号とを比較してその差に応じた信号を出力する誤差増幅回路と、該誤差増幅回路の出力に応じて前記高周波電力増幅回路の増幅用素子に与えるバイアスを生成するバイアス回路とを備える請求項1〜4のいずれかに記載の高周波電力増幅用電子部品。
  6. 前記第1検波回路は直列形態に接続された3個の検波段により構成されている請求項2〜5のいずれかに記載の高周波電力増幅用電子部品。
  7. 前記第1検波回路の各検波段はそれぞれ2個の差動増幅回路が直列に接続された回路により構成されている請求項2〜6のいずれかに記載の高周波電力増幅用電子部品。
  8. 増幅用素子を含み高周波の送信信号を増幅する高周波電力増幅回路と、該高周波電力増幅回路の出力電力の大きさを検出する出力電力検出回路と、該出力電力検出回路の出力と制御信号とを比較してその差に応じた信号を出力する誤差増幅回路と、該誤差増幅回路の出力に応じて前記高周波電力増幅回路の増幅用素子に与えるバイアスを生成するバイアス回路とを含み、前記バイアス回路の出力によって前記高周波電力増幅回路の出力電力が制御される高周波電力増幅用電子部品と、
    送信信号を変調し受信信号を復調する変復調回路と、
    を備え、前記変復調回路より出力される送信信号を前記高周波電力増幅用電子部品で増幅して出力するように構成された無線通信装置であって、
    前記変復調回路は、位相変調のための位相制御ループと振幅変調のための振幅制御ループとを備え、
    前記出力電力検出回路は、出力抽出手段により前記高周波電力増幅回路の出力から取り出された高周波信号と検出出力とが、実効電圧で表した前記高周波信号に対して前記検出出力がリニアな関係を有するように構成され、
    前記振幅制御ループからの信号または出力レベルを指示する信号が前記制御信号として前記誤差増幅回路に与えられるように構成されている無線通信装置。
  9. 前記出力電力検出回路は、
    前記出力抽出手段により前記高周波電力増幅回路の出力から取り出された高周波信号を検波し増幅する複数の検波段が直列に接続されてなる多段構成の第1検波回路と、
    前記出力抽出手段により前記高周波電力増幅回複数の出力から取り出され前記第1検波回路を通らない高周波信号を検波し減衰する第2検波回路と、
    前記第1検波回路の各検波段の出力をそれぞれ減衰する複数の減衰手段と、
    前記第2検波回路の出力を増幅する増幅手段と、
    を備え、前記第1検波回路の各検波段の出力までの正の利得と対応する減衰手段の負の利得とが打ち消し合うように、また前記第2検波回路の負の利得と対応する前記増幅手段の正の利得とが打ち消し合うように、それぞれの利得が設定されていることを特徴とする請求項8に記載の無線通信装置。
  10. 前記第1検波回路は直列形態に接続された3個の検波段により構成されている請求項9に記載の無線通信装置。
JP2005372706A 2005-12-26 2005-12-26 高周波電力増幅用電子部品および無線通信装置 Withdrawn JP2007174553A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005372706A JP2007174553A (ja) 2005-12-26 2005-12-26 高周波電力増幅用電子部品および無線通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005372706A JP2007174553A (ja) 2005-12-26 2005-12-26 高周波電力増幅用電子部品および無線通信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007174553A true JP2007174553A (ja) 2007-07-05

Family

ID=38300481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005372706A Withdrawn JP2007174553A (ja) 2005-12-26 2005-12-26 高周波電力増幅用電子部品および無線通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007174553A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013031440A1 (ja) * 2011-08-31 2013-03-07 株式会社村田製作所 半導体集積回路装置および高周波電力増幅器モジュール
US9306512B2 (en) 2012-12-28 2016-04-05 Kabushiki Kaisha Toshiba ASK modulation amplification circuit
US9331639B2 (en) 2012-11-30 2016-05-03 Murata Manufacturing Co., Ltd. Power amplification circuit and power amplification module
WO2021245820A1 (ja) * 2020-06-03 2021-12-09 株式会社ソシオネクスト 無線受信回路

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013031440A1 (ja) * 2011-08-31 2013-03-07 株式会社村田製作所 半導体集積回路装置および高周波電力増幅器モジュール
CN103477558A (zh) * 2011-08-31 2013-12-25 株式会社村田制作所 半导体集成电路装置及高频功率放大器模块
US8810285B2 (en) 2011-08-31 2014-08-19 Murata Manufacturing Co., Ltd. Semiconductor integrated circuit apparatus and radio-frequency power amplifier module
JP5601604B2 (ja) * 2011-08-31 2014-10-08 株式会社村田製作所 半導体集積回路装置および高周波電力増幅器モジュール
CN103477558B (zh) * 2011-08-31 2016-04-06 株式会社村田制作所 半导体集成电路装置及高频功率放大器模块
US9331639B2 (en) 2012-11-30 2016-05-03 Murata Manufacturing Co., Ltd. Power amplification circuit and power amplification module
US9306512B2 (en) 2012-12-28 2016-04-05 Kabushiki Kaisha Toshiba ASK modulation amplification circuit
WO2021245820A1 (ja) * 2020-06-03 2021-12-09 株式会社ソシオネクスト 無線受信回路
JP7464881B2 (ja) 2020-06-03 2024-04-10 株式会社ソシオネクスト 無線受信回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7271662B2 (en) High frequency power amplifier circuit and electric component for high frequency power amplifier
US7271658B2 (en) Electric component for high frequency power amplifier
JP4488309B2 (ja) 高周波電力増幅用電子部品
US7227415B2 (en) High frequency power amplifier circuit and radio communication system
US7738845B2 (en) Electronic parts for high frequency power amplifier and wireless communication device
JP4683468B2 (ja) 高周波電力増幅回路
JP4750463B2 (ja) 高周波電力増幅器およびそれを用いた送信器および移動体通信端末
JP3977339B2 (ja) 高周波電力増幅回路および通信用電子部品
US20050200407A1 (en) High frequency power amplifier and wireless communication module
US7715812B2 (en) RF power amplifier
US20020030541A1 (en) High frequency power amplifier module and wireless communication apparatus
JP2003218649A (ja) 通信用半導体集積回路および無線通信装置
JP2005072031A (ja) 高周波用半導体装置および通信用電子部品並びに無線通信システム
WO2021124613A1 (ja) 電力増幅回路
JP2007019784A (ja) 高周波電力増幅器および動作電圧制御回路
US7356092B2 (en) Wireless communication system and communication semiconductor integrated circuit device
US7395036B2 (en) Semiconductor integrated circuit for high frequency power amplifier and electric components with the semiconductor integrated circuit
JP2007174553A (ja) 高周波電力増幅用電子部品および無線通信装置
JP2006303850A (ja) 高周波電力増幅回路および無線通信端末
JP2005020383A (ja) 高周波電力増幅回路および無線通信システム
JP2005110327A (ja) 高周波電力増幅用電子部品および高周波電力増幅システム
JP2007005995A (ja) バイアス回路および高周波電力増幅回路
JP2005217558A (ja) 高周波電力増幅回路
JP2005229267A (ja) 高周波電力増幅回路および無線通信システム
JP2005348312A (ja) 高周波電力増幅用電子部品

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20070427

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090303