JP2005223877A - 高周波電力増幅回路 - Google Patents

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祐介 島宗
Hideji Tomono
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Tomio Furuya
富男 古屋
恭一 ▲高▼橋
Kyoichi Takahashi
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Abstract

【課題】 出力電力を検出してフィードバック制御を行なう無線通信システムにおいて、要求出力電力レベルが低い領域でも十分な検出出力を得ることができ、これによって制御ループによる所望の出力電力制御を行なうことができる高周波電力増幅回路を提供する。
【解決手段】 高周波電力増幅回路(210)の最終増幅段(213)から容量素子を介して入力される交流信号に基づいて出力電力のレベルを検出する出力電力検出回路(220)において、出力電力制御電圧(Vapc)と基準となる電圧(Vref)とに基づいて、出力電力制御電圧があるレベルよりも低い状態では、出力電力制御電圧に応じた電流(Isu)を生成して出力電力検出回路へ与えるとともに、出力電力検出回路は該電流に応じて検出感度が向上するような回路構成を有するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯電話機等の無線通信システムに使用され高周波の送信信号を増幅して出力する高周波電力増幅回路を組み込んだ電子部品に適用して有効な技術に関し、特に出力電力のフィードバック制御に必要な出力電力の検出回路に利用して有効な技術に関する。
一般に、携帯電話機等の無線通信装置(移動体通信装置)における送信側出力部には、変調後の送信信号を増幅する高周波電力増幅回路が設けられている。従来の無線通信装置においては、ベースバンド回路もしくはマイクロプロセッサ等の制御回路からの送信要求レベルに応じて高周波電力増幅回路の増幅率を制御するため、高周波電力増幅回路もしくはアンテナの出力電力を検出して帰還をかけることが行なわれている(例えば、特許文献1参照)。そして、出力電力の検出は、従来は一般に、カプラや検波回路などを使用して行なっており、検波回路は高周波電力増幅回路とは別個の半導体集積回路またはディスクリートの部品で構成されることが多い。
特開2000−151310号公報
カプラを使用した従来の高周波電力増幅回路の出力電力検出方式にあっては、カプラ自身の大きさもさることながら、その検出出力を検波するためダイオードが必要であり、高周波電力増幅回路とは別の半導体集積回路や電子部品を数多く使用しているため、モジュールの小型化を困難になっていた。また、カプラを使用すると、電力損失も比較的大きいという不具合がある。
さらに、近年の携帯電話機においては、880〜915MHz帯の周波数を使用するGSM(Global System for Mobile Communication)と呼ばれる方式の他に例えば1710〜1785MHz帯の周波数を使用するDCS(Digital Cellular System)のような方式の信号を扱えるデュアルバンド方式の携帯電話機が提案されている。かかる携帯電話機に使用される高周波電力増幅モジュールでは、出力パワーアンプも各バンドに応じて設けられるため、その出力電力を検出するカプラや検波回路も各バンドに応じてそれぞれ必要になる。そのため、一層モジュールの小型化が困難になる。
無線通信システムにおける高周波電力増幅回路の出力電力検出回路に要求される特性のうち、特に重要な特性は次の5点である。第1に小型であること、第2に高感度であること、第3に挿入損失が低いこと、第4に電源電圧変動や温度変化など使用環境の変化の影響を受けにくいこと、第5に実際の電力増幅回路の出力状態とフィードバック制御による出力制御とのミスマッチにより電力増幅回路に異常な電流が流れたりそれによって電力増幅回路が破壊されないこと、である。従来のカプラを用いた検出方式は、上記第2と第4および第5の特性については、ほぼ要求を満たすものであったが、第1の小型化と第3の低挿入損失に関しては、充分に要求を満たすものではなかった。
そこで、本出願人は、カプラを使用しない高周波電力増幅回路の出力電力の検出方式として、高周波電力増幅回路の最終増幅段の後段に接続されたインピーダンス整合回路の途中から容量素子を介して出力電力の交流成分を取り出して出力電力検出回路で検出するようにした発明をなし、先に出願した(特願2003−123040)。
この先願発明にかかる出力電力検出回路は、カプラを使用する検出方式に比べて小型化や低挿入損失に関しては有利であるが、ロウパワーすなわち要求出力電力レベルが低い領域において、検出感度が低く十分な検出電圧が得られないため、所望のパワー制御が行なえない。具体的には、ベースバンド部から供給される出力電力レベル指示信号Vrampと前記出力電力検出回路からの検出電圧とを比較してその電位差に応じて高周波電力増幅回路のバイアス電圧すなわちゲインを制御するフィードバック制御ループが、検出電圧が低い領域では検出電圧が「0」に近いためフィードバックがかからずオープンループのように働いて、図6に破線Bで示すように、出力電力Poutが急激に立ち上がってしまい所望のパワー制御が行なえないという課題があることが明らかとなった。
本発明の目的は、出力電力を検出してフィードバック制御を行なう無線通信システムにおいて、要求出力電力レベルが低い領域でも十分な検出出力を得ることができる出力電力検出回路を提供することにある。
本発明の他の目的は、出力電力を検出してフィードバック制御を行なう無線通信システムにおいて、要求出力電力レベルが低い領域でも制御ループによる所望の出力電力制御を行なうことができる高周波電力増幅回路およびそれを用いた高周波電力増幅用電子部品を提供することにある。
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、高周波電力増幅回路の出力部(最終増幅段から出力端子まで)から結合容量を介して入力される交流信号に基づいて出力電力のレベルを検出する出力電力検出回路において、出力電力制御電圧と基準となる電圧とに基づいて、出力電力制御電圧があるレベルよりも低い状態では、出力電力制御電圧に応じた電流を生成して出力電力検出回路へ与えるとともに、出力電力検出回路は該電流に応じて検出感度が向上するような回路構成を有するようにしたものである。
より具体的には、高周波電力増幅回路の出力部から結合容量を介して取り出された交流信号を制御端子に受け出力電力に比例した電流を流す出力検出用トランジスタと、該トランジスタの制御端子に動作点を与えるバイアス生成回路と、上記出力検出用トランジスタに流れる電流を転写するカレントミラー回路と、転写された電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路とにより出力電力検出回路を構成するとともに、出力電力制御電圧に応じた電流を生成する電流生成回路を設けて、生成された電流を出力電力検出回路の電流−電圧変換回路へ流し込んで出力電力制御電圧が低い状態での出力電力検出回路の検出感度を向上させるようにしたものである。
上記した手段によれば、出力電力制御電圧が低い状態での出力電力検出回路の検出感度が向上されるため、要求出力電力レベルが低いロウパワーの領域で出力電力検出レベルが落ちて出力電力制御ループがオープンループになってしまうのを回避し、出力電力が必要以上に高くなるのを防止することができるとともに、カプラの代わりに結合容量を用いて出力電力を検出する回路を構成するようにした場合に、ロウパワーの領域で出力電力の検出感度が下がって所望の出力電力制御が行なえなくなるような状態を回避して検出回路の小型化を図ることができる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明に従うと、高周波電力増幅回路の出力部から結合容量を介して入力される交流信号に基づいて出力電力のレベルを検出する出力電力検出回路を備え、該出力電力検出回路の検出出力に基づいて高周波電力増幅回路のバイアス電圧のフィードバック制御を行なう無線通信システムにおいて、要求出力電力レベルが低い領域でも十分な検出出力を得ることができ、それによって要求出力電力レベルが低い領域でも制御ループによる所望の出力電力制御を行なうことができる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の出力電力検出回路を適用した高周波電力増幅器(以下、パワーモジュールと称する)の実施例を示したものである。なお、本明細書においては、表面や内部にプリント配線が施されたセラミック基板のような絶縁基板に複数の半導体チップとディスクリート部品が実装されて上記プリント配線やボンディングワイヤで各部品が所定の役割を果たすように結合されることであたかも一つの電子部品として扱えるように構成されたものをモジュールと称する。
この実施例のパワーモジュール200は、入力高周波信号Pinを増幅する電力増幅FETを含む高周波電力増幅部210と、該高周波電力増幅部210の出力電力を検出する出力電力検出回路220と、前記高周波電力増幅部210の各段の電力増幅FETにバイアス電圧を与えて各FETに流すアイドル電流を制御するバイアス回路230と、外部のベースバンド部から供給される出力電力レベル指示信号Vrampと前記出力電力検出回路220からの検出電圧Vdetとを比較してその電位差に応じた制御電圧Vapcを前記バイアス回路230へ与える誤差アンプ(APC回路)250とからなる。
特に制限されるものでないが、この実施例の高周波電力増幅部210は、3個の電力増幅用FET211、212、213を備え、このうち後段のFET212,213はそれぞれ前段のFET211,212のドレイン端子にゲート端子が接続され、全体で3段の増幅回路として構成されている。また、各段のFET211,212,213のゲート端子には、バイアス回路230から供給されるゲートバイアス電圧Vb1,Vb2,Vb3が印加され、これらの電圧に応じたアイドル電流が各FET211,212,213にそれぞれ流されるようにされている。
本実施例においては、増幅用トランジスタ211〜213として、チップ上で横方向に電極を拡散させたいわゆるLDMOS(Laterally Diffused MOSFET)と呼ばれるMOSトランジスタが用いられており、出力電力検出回路220の検出用MOSトランジスタQ1および電圧変換用MOSトランジスタQ4は、増幅用トランジスタ211〜213と同じ構造のLDMOSにより構成されている。これにより、増幅用トランジスタ211〜213が製造ばらつきでその特性がばらついたとしてもトランジスタQ1,Q4が同じようにばらつくことで検出電圧Vdetの精度を高めることができる。
各段のFET211,212,213のドレイン端子にはそれぞれインダクタL1,L2,L3を介して電源電圧Vddが印加されている。初段のFET211のゲート端子と入力端子Inとの間には、インピーダンス整合回路241および直流カットの容量素子C1が設けられ、これらの回路及び素子を介して高周波信号PinがFET211のゲート端子に入力される。
初段のFET211のドレイン端子と2段目のFET212のゲート端子との間には、インピーダンス整合回路242および直流カットの容量素子C2が接続されている。また、2段目のFET212のドレイン端子と最終段のFET213のゲート端子との間には、インピーダンス整合回路243および直流カットの容量素子C3が接続されている。そして、最終段のFET213のドレイン端子がインピーダンス整合回路244および容量素子C4を介して出力端子OUTに接続されており、高周波入力信号Pinの直流成分をカットし交流成分を増幅した信号Poutを出力する。
この実施例の出力電力検出回路220は、最終段の電力増幅FET213のドレイン端子とモジュールの出力端子OUTとの間に設けられたインピーダンス整合回路244の内部ノードに一方の端子が接続された抵抗Riおよび該抵抗と直列に接続された容量Ciと、該容量Ciの他方の端子がゲートに接続されたNチャネルMOSトランジスタQ1、該トランジスタQ1と直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタQ2、該トランジスタQ2とカレントミラー接続されたMOSトランジスタQ3、該トランジスタQ3と直列に接続された電流−電圧変換用MOSトランジスタQ4からなる検波部221と、Q4により変換された電圧をインピーダンス変換して次段に供給するバッファ回路222と、上記MOSトランジスタQ1にゲートバイアス電圧を与えるバイアス生成回路223と、該バイアス生成回路223で生成されたバイアス電圧をインピーダンス変換して次段に供給するバッファ回路224と、バッファ回路222の出力からバッファ回路224の出力を差し引いた電圧を出力する減算回路225と、電流−電圧変換用MOSトランジスタQ4のドレインへ電流を流し込んで出力パワーが低い状態での出力電力検出回路220の検出感度を向上させる感度アップ用電流生成回路226とから構成されている。バッファ回路222と224には、ボルテージフォロワを用いることができる。
上記抵抗Riの抵抗値としては30〜3kΩ程度が、また容量Ciの容量値としては2〜100pF程度が望ましい。なお、インピーダンス整合回路から高周波電力増幅回路の出力電力をモニタする電圧を取り出す場合、交流成分を抽出すれば良いので容量素子のみでも可能であるが、実施例のようにこの容量素子とインピーダンス整合回路の接続ノードとの間に抵抗素子Riを設けることにより、最終段の電力増幅用トランジスタ213からは抵抗Riの先の容量Ciが見えにくくなるので、結合容量の挿入損失を低減することができる。
バイアス生成回路223は、定電圧源からの電圧Vccが印加された電源端子と接地点との間に直列に接続された抵抗R1およびMOSトランジスタQ5と、該MOSトランジスタQ5のゲート端子と上記出力検出用MOSトランジスタQ1のゲート端子との間に接続された抵抗R2と、前記MOSトランジスタQ5のゲート端子と接地点との間に接続された容量C11とからなる。MOSトランジスタQ5は、そのゲート端子とドレイン端子とが結合されてダイオードとして作用するように構成されている。抵抗R1とトランジスタQ5に流れる電流IbiasによってN1の電位を決定しており、出力検出用MOSトランジスタQ1のゲート端子にバイアス電圧として付与する。
本実施例では、このバイアス電圧の値として、上記出力検出用MOSトランジスタQ1をB級増幅動作させることができるように、Q1のしきい値電圧に近い電圧値が設定されている。これにより、MOSトランジスタQ1には、容量Ciを介して入力される交流波形に比例しそれを半波整流したような電流が流され、Q1のドレイン電流は入力交流信号の振幅に比例した直流成分を含むようにされる。
このトランジスタQ1のドレイン電流IdがQ2とQ3のカレントミラー回路によりQ3側に転写され、ダイオード接続のトランジスタQ4によって電圧に変換される。ここで、MOSトランジスタQ1とQ4およびQ2とQ3は、それぞれ所定のサイズ比になるように設定されている。これにより、例えば製造バラツキでMOSトランジスタQ1とQ2の特性(特にしきい値電圧)がばらつくと、これらと対を成すMOSトランジスタQ4とQ3の特性も同じようにばらつく。その結果、特性ばらつきによる影響が相殺され、MOSトランジスタQ4のドレイン端子にはMOSトランジスタのばらつきの影響を受けない出力検出電圧が現われるようになる。
また、この実施例においては、バッファ回路224の入力端子に、上記バイアス生成回路223のMOSトランジスタQ5のゲート端子と抵抗R2との接続ノードN1の電位が入力されている。抵抗R2と容量C11は、容量Ciを介して取り込まれた出力電力の交流成分がバッファ回路224の入力に回り込むのを防止するロウパスフィルタとして働く。上記抵抗R2の抵抗値としては10k〜30kΩ程度が、また容量C11の容量値としては10〜50pF程度が望ましい。
この実施例では、上記バイアス生成回路223で生成され出力検出用MOSトランジスタQ1のゲート端子に印加されるバイアス電圧と同一の電圧がバッファ回路224を介して減算回路225に供給され、出力検出電圧からバイアス電圧を差し引いた電圧が減算回路225から出力される。これにより、減算回路225の出力は、バイアス生成回路223により付与される直流成分を含まない純粋な出力電力の交流成分に比例した検出電圧Vdetとなる。
また、本実施例の出力電力検出回路220は、バイアス生成回路223で生成されたバイアス電圧を減算回路225に伝えるバッファ224の前段に直流オフセットVoffを与える電圧源227が設けられており、減算回路225のアンプの反転入力端子の電位を若干低くするようにしている。これは、出力レベル指示信号Vrampを供給するベースバンド回路の特性として出力レベルを「0」にしたい場合にも完全に0VのVramp信号を出力することができない場合があり、そのような場合に出力電力検出回路220から誤差アンプ250の反転入力端子に供給される電圧Vdetが0Vであると、出力制御電圧Vapcが0Vよりも高くなって出力電力Poutがでてしまうおそれがあるためである。直流電圧源227を設ける位置はバッファ224と減算回路225との間であっても良い。
なお、この実施例のパワーモジュール200は、破線で囲まれた部分が半導体集積回路化されている。すなわち電力増幅部210の各素子(インダクタL1〜L3およびインピーダンス整合回路244を除く)およびバイアス回路230の各素子と、出力電力検出回路220の各素子(抵抗Riおよび容量Ciを除く)、直流成分をカットする容量素子C1,C2,C3が、単結晶シリコンのような1個の半導体チップ上に半導体集積回路IC1として構成されている。そして、この半導体集積回路IC1と、電力増幅部210のインダクタL1〜L3と、出力電力検出回路220の抵抗Riおよび容量Ciとが、1つのセラミック基板上に実装されてパワーモジュールとして構成されている。インピーダンス整合回路241〜244を構成するインダクタは、半導体チップのパッド間に接続されたボンディングワイヤあるいはモジュール基板上に形成されたマイクロストリップラインにより形成することができる。
このように、本実施例の出力電力検出方式を適用したパワーモジュールにおいては、カプラを使用しないためモジュールを小型化できるとともに、出力電力検出回路220を電力増幅部210およびそのバイアス回路230の主要部とともに半導体集積回路化することが容易となるため、部品点数を減らしモジュールを小型化することができるようになる。また、特に制限されるものでないが、この実施例では、誤差アンプ(APC回路)250が電力増幅回路210や出力電力検出回路220と同一の半導体チップ上に形成されているにもかかわらず、出力電力検出回路220により検出された検出電圧Vdetをチップ外部へ出力する外部端子P1が設けられている。この外部端子P1は、例えば製造後に出力電力検出回路220の感度のばらつきを測定したり、制御系のオープンループ特性を調べたりするのに利用することができる。
図2は、出力電力検出回路220内の感度アップ用電流生成回路226の具体的な回路例を示す。
この実施例の感度アップ用電流生成回路226は、前記誤差アンプ250からバイアス回路230に供給される出力制御電圧Vapcを受けて、Vapcのレベルに応じて所定の電流I2,I3を生成する可変電流生成回路261と、基準電圧に基づいて所定の大きさのオフセット電流Ioff(=一定)を生成する定電流生成回路262と、前記可変電流生成回路261で生成された電流I2,I3と前記定電流生成回路262で生成された電流Ioffとを合成して前記MOSトランジスタQ4のドレインに流し込む感度アップ用の電流Isuを生成する電流合成回路263とから構成されている。
このうち、定電流生成回路262は、バンドギャップリファレンス回路のような電源依存性のない基準電圧Vrefを発生する基準電圧発生回路RVGと、発生された基準電圧Vrefが非反転入力端子に印加された差動アンプAMP1と、電源電圧Vddと接地点との間に直列に接続されたMOSトランジスタQ11および抵抗R11と、MOSトランジスタQ11と同一のゲート電圧をゲートに受けてQ11のドレイン電流に比例した電流を流すMOSトランジスタQ12とからなる。なお、トランジスタQ11と抵抗R11は、差動アンプAMP1の出力段とみなすことができる。
この実施例の定電流生成回路262は、トランジスタQ11と抵抗R11との接続ノードの電位V0が差動アンプAMP1の反転入力端子にフィードバックされることにより、V0を基準電圧Vrefに一致させるような定電流I0がMOSトランジスタQ11に流される。そして、トランジスタQ11とQ12のゲート幅が所定のサイズ比となるように形成されることにより、Q12にはI0に比例した定電流Ioffが流され、これが可変電流生成回路261へ供給されるようにされている。
可変電流生成回路261は、出力制御電圧Vapcを比例縮小した電圧を生成する抵抗R21,R22と、該抵抗R21,R22により抵抗分割された電圧V1の上限をVlimに制限するリミッタ回路LIMと、抵抗R21,R22により抵抗分割された電圧V1が非反転入力端子に印加された差動アンプAMP2と、電源電圧Vddと接地点との間に直列に接続されたMOSトランジスタQ21および抵抗R23と、MOSトランジスタQ21と同一のゲート電圧をゲートに受けてQ21のドレイン電流に比例した電流を流すMOSトランジスタQ22,Q23とからなる。
この実施例の可変電流生成回路261は、トランジスタQ21と抵抗R23との接続ノードの電位V2が差動アンプAMP2の反転入力端子にフィードバックされることにより、V2を入力電圧V1に一致させるような定電流I1がMOSトランジスタQ21に流される。これによって、定電流I1はV1<Vlimの範囲では入力電圧Vapcに応じてリニアに変化する電流となる。また、上記トランジスタQ21と抵抗R23との接続ノードには、前記定電流生成回路262で生成された定電流Ioffが流し込まれるようにされている。
これにより、トランジスタQ21と抵抗R23との接続ノードの電位V2は、図3(A)に示すように、入力電圧Vapcに応じてアンプAMP2の出力V2がIoff・R23に達するまでは一定で、V2がIoff・R23以上の範囲では入力電圧Vapcに比例した電圧となり、リミッタが働く電圧以上では一定の電圧となる。その結果、トランジスタQ21に流れる電流I1は、図3(B)に示すように、V2がIoff・R23以下では「0」で、V2がIoff・R23以上になると入力電圧Vapcに比例してリニアに増加する電流となる。そして、トランジスタQ21とQ22,Q23のゲート幅が所定のサイズ比となるように形成されることにより、Q22,Q23にはI1に比例した電流I2,I3が流され、これが後段の電流合成回路263へ供給される。なお、この実施例では、トランジスタQ22とQ23は同一サイズとされることにより、電流I2とI3は同一の電流値となるようにされている。
電流合成回路263は、ソース端子が接地点に接続されゲートとドレインが結合されたいわゆるダイオード接続のMOSトランジスタQ31、該トランジスタQ31とゲート共通接続されてカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタQ32、該トランジスタQ32とドレイン同士が接続されたダイオード接続のMOSトランジスタQ33、該トランジスタQ33とゲート共通接続されてカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタQ34、該トランジスタQ34とドレイン同士が接続されたダイオード接続のMOSトランジスタQ35、該トランジスタQ35とゲート共通接続されてカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタQ36、該トランジスタQ36と直列に接続されたダイオード接続のPチャネルMOSトランジスタQ37、該トランジスタQ37とゲート共通接続されてカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタQ38から構成されている。
そして、上記MOSトランジスタQ31に基準となる電流Irefが、またMOSトランジスタQ32のドレインに可変電流生成回路261で生成された電流I2が、さらにMOSトランジスタQ34のドレインに可変電流生成回路261で生成された電流I3がそれぞれ流し込まれるようにされている。MOSトランジスタQ31〜Q36は同一素子サイズ、Q37とQ38も同一素子サイズとなるように形成されている。これによって、トランジスタQ33には、Iref<I2のときはI2−Irefの電流が流され、Iref>I2のときは電流が流れないようにされる。また、トランジスタQ35には、I3−(I2−Iref)の電流が流される。
ここで、前述したように、I2=I3とされているので、トランジスタQ35には、Iref<I3のときにはIref(=一定)の電流が流され、Iref>I3のときは電流I3が流れるようにされる。そして、この電流がトランジスタQ36に転写され、さらにカレントミラーを構成するトランジスタQ37,Q38によってQ38に転写され、感度アップ用電流Isuとして出力される。その結果、感度アップ用電流Isuは、図4に実線で示すように、I2,I3がIrefに達するまではIsu=I3(=I2)でIsuは徐々に増加し、I2,I3がIref以上になるとIsu=Iref(=一定)の電流が流されるようになる。
上記のような電流Isuが図1の出力電力検出回路220内のMOSトランジスタQ4のドレインに流し込まれると、Q4のドレイン電圧がその分高くなるので、容量素子Ciを介した入力に応じてQ3に流される電流が少なくても、出力パワーが低い領域での出力電力検出回路220の検出感度が図5に実線Aで示すように高くなる。その結果、出力電力検出回路220から出力され誤差アンプ250に供給される検出電圧Vdetが持ち上げられ、図6に実線Aで示すように、出力レベル指示信号Vrampが低い領域での出力電力Poutの制御性が向上するようになる。
図7は、本発明の出力電力検出回路を適用したパワーモジュールの第2の実施例を示したものである。図7において、図1および図2に示されている回路および素子と同一の回路および素子には同一の符号を付して、重複した説明は省略する。
この第2の実施例においては、最終段の増幅用トランジスタ213のゲート端子が誤差アンプ250から出力される出力制御電圧Vapcを抵抗R31,R32により分圧した電圧によって動作点が与えられるように構成されている。図示しないが、1段目と2段目の増幅用トランジスタ211,212のゲート端子も抵抗比は異なるが同様に出力制御電圧Vapcを抵抗により分圧した電圧によってそれぞれ最適な動作点が与えられるように構成されている。すなわち、第2の実施例においては、増幅用トランジスタ211〜213のゲートバイアス電圧を与えるバイアス回路230は抵抗分圧回路により構成されている。
前記第1の実施例においては、感度アップ用電流生成回路226は、誤差アンプ250からバイアス回路230に供給される出力制御電圧Vapcに基づいて、パワーが低い領域で検波部221に流し込む感度アップ用の電流Isuを生成するように構成されているのに対し、第2の実施例においては、感度アップ用電流生成回路226が最終段の増幅用FET213のゲート入力Pin3に基づいて検波部221に流し込む電流Ia(第1実施例のIsuに相当)を生成するように構成されている点に第1の特徴がある。
本実施例の第2の特徴は、最終段の増幅用トランジスタ213のゲートに入力される高周波信号Pin3をゲートに受けトランジスタ213のドレイン電流に比例した電流を流す検出用トランジスタQ20が最終段の増幅用トランジスタ213と同一プロセスで形成される素子で構成されている点にある。具体的には、この実施例では、増幅用トランジスタ211〜213は前述したLDMOSにより構成されており、検出用トランジスタQ20も同じ構造のLDMOSにより構成されている。これにより、増幅用トランジスタ213の特性が製造ばらつきでばらついたとしても検出用トランジスタQ20の特性が同じようにばらつくことで検出電流I1’の精度を高めることができる。
第2の実施例の感度アップ用電流生成回路226においては、検出用MOSトランジスタQ20と直列にダイオード接続のMOSトランジスタQ21が接続され、第1の実施例と同様に電流合成回路263に流し込む電流I2,I3を生成するトランジスタQ22,Q23が該トランジスタQ21とカレントミラー回路を構成するようにゲート共通接続されている。増幅用トランジスタ213および検出用MOSトランジスタQ20に流れる電流I1’は、入力Pin3がない場合、出力制御電圧Vapcに対し2乗特性の電流となる。
これにより、図7の感度アップ用電流生成回路226においてトランジスタQ22,Q23に流れる電流I2,I3は、I1’と同様な特性の電流となる。その結果、本実施例の感度アップ用電流生成回路226から検波部221へ流し込まれる感度アップ用の電流Iaは、図10に破線で示すように変化する電流となり、この電流Iaと検波部221で検出された図10に一点鎖線で示すような検出電流Ibとが加算された電流Ia+Ibが電圧に変換されて減算回路225へ供給される。
そして、減算回路225で検波電圧からDC成分が減算されて検出電圧Vdetとして誤差アンプ250へ入力されて出力制御電圧Vapcが生成されることにより、高周波電力増幅回路の出力電力Poutが出力制御電圧Vapcに応じて図10に実線で示すように制御されるようになる。図10より、本実施例の出力電力検出回路を適用することによって、低パワーの領域における出力電力Poutの出力制御電圧Vapcに対する感度が向上されることが分かる。
また、この第2の実施例においては、電流合成回路263の電源電圧として検波部221と同じ電源電圧Vccが用いられている。VccはVddよりも安定な定電圧であり、これにより電源依存性の低い検出電流Idetを得ることができる。
さらに、この第2の実施例においては、出力電力検出回路220のバイアス生成回路223の抵抗R1の代わりに定電流源Iref2が用いられている。この定電流源Iref2は、バンドギャップリファランス回路のような温度依存性のない定電圧回路と、生成された定電圧を電流に変換するトランジスタと、このトランジスタに流れる電流に比例した電流を流すカレントミラー回路などで構成することができる。抵抗R1の代わりに定電流源Iref2を用いることにより、温度依存性の低い検出電流Ibを得ることができる。
なお、この第2の実施例においても、第1の実施例と同様なリミット回路LIM(図2参照)を検出用トランジスタQ20の前段に設けてそのゲート電圧を制限して、図3(A)のように最大パワーを抑える制御を行なうようにしても良い。
図8に、第2の実施例の変形例を示す。図7の第2の実施例においては、バイアス回路230が抵抗分圧回路により構成され増幅用トランジスタ211〜213のゲートバイアス電圧は誤差アンプ250から出力される出力制御電圧Vapcを抵抗比により分圧することで生成するように構成されているのに対し、図8の変形例では、抵抗を介して増幅用トランジスタ213とゲート同士が接続されカレントミラーを構成するバイアス用トランジスタQb3が設けられている。
これとともに、ゲートバイアス回路230は誤差アンプ250から出力される出力制御電圧Vapcを電流に変換しその電流をカレントミラーで所望の電流比となるように調整してその電流をバイアス用トランジスタQb3に流すことで、カレントミラー方式で増幅用トランジスタ213にVapcに応じた電流を流してバイアスを与えるように構成されている。また、増幅用トランジスタ213のゲートに入力される高周波信号Pin3の交流成分がバイアス用トランジスタQb3のゲートに伝わってバイアス電流が変動するのを防止するため、抵抗R30および容量C30からなるフィルタ回路が設けられている。
図9に示されているように、1段目と2段目の増幅用トランジスタ211,212にも同様にゲート共通接続されたバイアス用トランジスタQb1,Qb2が設けられ、ゲートバイアス回路230は出力制御電圧Vapcを電流に変換しその電流をカレントミラーで所望の電流比となるように調整して、その電流をバイアス用トランジスタQb1,Qb2に流すことで、増幅用トランジスタ211,212にVapcに応じた電流を流してバイアスを与えるように構成されている。
図9の変形例では、バイアス回路230は、入力されたバイアス制御電圧Vapcに基づいてVapcに比例した電流を生成する電圧−電流変換部231と、変換された電流をトランジスタのサイズ比に応じた電流に変換するバイアス電流生成部232とから構成されている。
電圧−電流変換部231は、バイアス制御電圧Vapcを抵抗分割する直列抵抗R41,R42と、非反転入力端子に抵抗R41,R42により分割された電圧Vaが印加された差動アンプAMP3と、該差動アンプAMP3の入力電圧Vaの上限を制限するリミッタLIM2と、電源電圧Vddと接地点との間に直列に接続されたMOSトランジスタQ40および抵抗R40とからなる。なお、トランジスタQ40と抵抗R40は、差動アンプAMP3の出力段とみなすことができる。
この実施例の電圧−電流変換部231は、トランジスタQ40と抵抗R40との接続ノードの電位V0が差動アンプAMP3の反転入力端子にフィードバックされることにより、V0を差動アンプAMP3の入力電圧Vaに一致させるような電流I0がMOSトランジスタQ40に流される。そして、Q40と同一のゲート電圧がゲートに印加されたトランジスタQ41,Q42,Q43には、Q40とのサイズ比(ゲート幅の比)に応じた電流が流され、トランジスタQ41のドレイン電流が増幅用トランジスタ211とカレントミラー接続されたバイアス用トランジスタQb1に、またトランジスタQ42,Q43の電流が増幅用トランジスタ212,213とカレントミラー接続されたバイアス用トランジスタQb2,Qb3に流されるように構成されている。
すなわち、図8および図9の変形例においては、増幅用トランジスタ211〜213にゲートバイアスを与えるバイアス回路230は、出力制御電圧Vapcを電流に変換する電圧−電流変換回路231と、MOSトランジスタQ41〜Q43からなるバイアス電流生成部232と、バイアス用トランジスタQb1〜Qb3とにより構成されている。当然のことながら、消費電流を減らすため、バイアス用トランジスタQb1〜Qb3には増幅用トランジスタ211〜213よりも小さなサイズの素子が使用される。
本変形例の構成は、増幅用トランジスタ211〜213がカレントミラー方式でバイアスされる点以外は、図7の実施例と同じである。従って、感度アップ用電流生成回路226の動作も図7の実施例と同じである。ただし、図7の実施例では検波部221へ流し込まれる感度アップ用の電流Isuが低パワー領域では2乗曲線で変化するのに対し、図8の変形例を適用した場合には、図11に示すように電流Iaが低パワー領域でもほぼリニアに変化するため、第1実施例の感度アップ用電流生成回路226を適用した場合の制御特性により近い制御特性が得られようになる。
なお、図9の変形例においては、抵抗R41,R42とリミッタLIM2およびアンプAMP3を省略して、出力制御電圧Vapcを直接トランジスタQ40のゲート端子に入力して電流に変換し、それをトランジスタQ40とQ41〜Q43のサイズ比に比例した電流に変換して増幅用トランジスタ211〜213とカレントミラー接続されたバイアス用のトランジスタQb1〜Qb3に流すようにしても良い。
(応用例)
図12は、前記実施例のパワーモジュールを適用して有効な無線通信システムの一例として、GSMとDCSの2つの通信方式の無線通信が可能なシステムの概略の構成を示す。
図12において、ANTは信号電波の送受信用アンテナ、100はGSMやDCSのシステムにおけるGMSK変調や復調を行なうことができる変復調回路や送信データ(ベースバンド信号)に基づいてI,Q信号を生成したり受信信号から抽出されたI,Q信号を処理する回路を有する高周波信号処理回路(ベースバンド回路)110や受信信号を増幅するロウノイズアンプLNA1,LNA2等が1つの半導体チップ上に形成されてなる高周波信号処理用半導体集積回路(ベースバンドIC)と送信信号から高調波成分を除去するバンドパスフィルタBPF1,BPF2、受信信号から不要波を除去するバンドパスフィルタBPF3,BPF4などが1つのパッケージに実装されてなる電子デバイス(以下、RFデバイスと称する)である。Tx‐MIX1,Tx-MIX2は各々GSMとDCSの送信信号をアップコンバートするミキサ、Rx‐MIX1,Rx-MIX2は各々GSMとDCSの受信信号をダウンコンバートするミキサである。
また、図12において、200はベースバンドIC100から供給される高周波信号を増幅する前記実施例のパワーモジュール、300は送信信号に含まれる高調波などのノイズを除去するフィルタLPF1,LPF2、GSMの信号とDCSの信号を合成したり分離したりする分波器DPX1,DPX2、送受信の切替えスイッチT/R−SWなどを含むフロントエンド・モジュールである。
図12に示されているように、この実施例では、ベースバンドIC110からバイアス回路230に対してGSMかDCSかを示すモード選択信号VBANDが供給され、バイアス回路230はこの制御信号VBANDに基づいて、モードに応じたバイアス電流を生成しパワーアンプ210aと210bのいずれかに供給する。また、ベースバンドIC110からパワーモジュール200内のAPC回路(誤差アンプ)250へ出力レベル指示信号Vrampが供給され、APC回路(誤差アンプ)250は出力レベル指示信号Vrampと出力電力検出回路220からの検出電圧Vdetとを比較してバイアス回路230に対する出力制御信号Vapcを生成し、バイアス回路230は出力制御信号Vapcに応じてパワーアンプ210a,210bのゲインを制御し、これに応じてパワーアンプ210a,210bの出力電力が変化するように制御される。
なお、この実施例では、図12には示されていないが、上記デバイスやモジュール以外に、RFデバイス100に対する制御信号やパワー制御信号の基になる出力レベル指示信号を生成してシステム全体を制御するマイクロプロセッサ(CPU)を設けるようにしても良い。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば前記実施例においては、インピーダンス整合回路244内のマイクロストリップラインの途中に直列の抵抗Riおよび容量Ciを接続して出力電力の交流成分を出力電力検出回路220に伝えて出力電力の大きさを検出するようにした例が示されているが、最終増幅段のFET213のドレイン端子もしくはゲート端子、あるいはモジュールの出力端子OUTまたはFET213のドレイン端子と出力端子OUTの両方から容量や抵抗等を介して、出力電力検出回路220の検出用MOSトランジスタQ1のゲートに交流信号を入力して出力電力の大きさを検出するように構成する変形例も考えられる。その場合にも、出力電力検出回路220にロウパワー領域での感度を向上させる電流を流す電流生成回路226を設けるようにした前記実施例を適用することができる。
さらに、前記実施例では、電流合成回路263において必要とされる基準電流Irefを外部から与えるようにしているが、例えば図2の定電流生成回路262のMOSトランジスタQ12と並列に同一のゲート電圧をゲートに受けるMOSトランジスタを設け、そのサイズ比を適当に設定することにより電流合成回路263において必要な基準電流Irefを生成するように構成しても良い。
また、前記実施例の高周波電力増幅回路では、電力増幅FETを3段接続しているが、2段構成としたり、4段以上の構成としても良い。また、実施例では、電力増幅用素子211〜213として、LDMOSが使用されているが、通常のCMOSプロセスで形成されるMOSFETやバイポーラ・トランジスタ、GaAsMESFET、ヘテロ接合バイポーラ・トランジスタ(HBT)、HEMT(High Electron Mobility Transistor)等他のトランジスタを用いても良い。ただし、その場合、検出用トランジスタQ1や電流−電圧変換用トランジスタQ2も増幅用トランジスタ211〜213と同一の素子で構成するのが望ましい。
さらに、前記実施例では、ベースバンド部からの出力レベル指示信号Vrampと出力電力検出回路220からの検出電圧Vdetとを比較してバイアス回路230へ出力制御電圧Vapcを生成する誤差アンプ(APC回路)250が電力増幅回路210や出力電力検出回路220と同一の半導体チップ上に形成されている場合を説明したが、誤差アンプ(APC回路)250は別個の半導体チップ上に形成されていても良い。
また、出力電力検出回路220からの検出電圧Vdetを外部端子P1からベースバンド部へ供給して、ベースバンド部側に設けられている誤差アンプ(APC回路)250で送信信号を増幅する可変利得アンプの利得を制御する制御電圧Vapcを生成するのに用いるようにすることができる。かかる方式は、例えば電力増幅回路210のバイアス電圧すなわち利得を固定して入力信号Pinの振幅を出力要求レベルに応じて増幅するようなシステムに適用すると有効である。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるGSMとDCSの2つの通信方式による送受信が可能なデュアルモードの無線通信システムを構成するパワーモジュールに適用した場合を説明したが、本発明はそれに限定されるものでなく、他の通信方式や、GSMとDCSとPCS(Personal Communications System)など3以上の通信方式による送受信が可能なマルチモードの携帯電話機や移動電話機などの無線通信システムを構成するパワーモジュールあるいは無線LAN用の高周波電力増幅回路およびパワーモジュールに利用することができる。
本発明に係る出力電力検出回路およびそれを適用した高周波電力増幅器(パワーモジュール)の第1の実施例を示す回路構成図である。 出力電力検出回路を構成する感度アップ用電流生成回路の具体的な回路例を示す回路構成図である。 図3(A)は第1の実施例の感度アップ用電流生成回路における出力制御電圧Vapcと内部の電圧V2との関係を示すグラフ、図3(B)は出力制御電圧Vapcと内部の電流I1〜I3との関係を示すグラフである。 第1の実施例の感度アップ用電流生成回路における出力制御電圧Vapcと生成電流Isuとの関係を示すグラフである。 第1の実施例の出力電力検出回路と従来の出力電力検出回路の検出感度特性を示すグラフである。 第1の実施例の出力電力検出回路を適用したパワーモジュールと従来の出力電力検出回路を適用したパワーモジュールにおける出力電力の制御特性を示すグラフである。 本発明に係る出力電力検出回路およびそれを適用した高周波電力増幅器(パワーモジュール)の第2の実施例を示す回路構成図である。 第2の実施例の変形例を示す回路構成図である。 図8の変形例における増幅用トランジスタのゲートにカレントミラー方式でバイアスを与えるバイアス回路の例を示す回路構成図である。 第2の実施例の感度アップ用電流生成回路における出力制御電圧Vapcと生成電流Iaとの関係および第2の実施例の出力電力検出回路を適用したパワーモジュールにおける出力電力の制御特性を示すグラフである。 第2の実施例の変形例の感度アップ用電流生成回路における出力制御電圧Vapcと生成電流Iaとの関係および該変形例の出力電力検出回路を適用したパワーモジュールにおける出力電力の制御特性を示すグラフである。 本発明の高周波電力増幅回路を適用したGSMとDCSの2つの通信方式の無線通信が可能なシステムの概略の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 RFデバイス
110 ベースバンド回路
200 パワーモジュール
210,210a,210b 高周波電力増幅回路
211,212,213 電力増幅用FET
220 出力電力検出回路
221 検波部
222,224 バッファ回路
223 バイアス生成回路
225 減算回路
226 感度アップ用電流生成回路
227 直流電圧源
230 バイアス回路
241〜244 インピーダンス整合回路
250 誤差アンプ(APC回路)
261 可変電流生成回路
262 定電流生成回路
263 電流合成回路
300 フロントエンド・モジュール

Claims (12)

  1. 出力電力制御電圧に応じて高周波信号を増幅する電力増幅回路と、該電力増幅回路の出力電力のレベルを検出する出力電力検出回路とを備え、
    前記出力電力検出回路は、前記出力電力制御電圧が所定のレベルよりも低い状態では出力電力制御電圧に基づいて出力電圧を形成し、前記出力電力制御電圧が所定のレベルよりも高い状態では前記出力電力検出回路の検出出力に基づいて出力電圧を形成することを特徴とする高周波電力増幅回路。
  2. 前記出力電力制御電圧が所定のレベルよりも低い状態では、前記出力電力制御電圧に応じた電流を生成して前記出力電力検出回路の検波部へ供給して検出感度を向上させる感度アップ用電流生成回路を備えることを特徴とする請求項1に記載の高周波電力増幅回路。
  3. 前記出力電力検出回路は、前記電力増幅回路の出力部から結合容量を介して入力される交流信号が制御端子に印加された第1トランジスタと、該第1トランジスタと直列に接続された第2トランジスタと、該第2トランジスタとカレントミラー接続された第3トランジスタと、該第3トランジスタと直列に接続された電流−電圧変換用トランジスタとを備え、前記感度アップ用電流生成回路により生成された電流が前記電流−電圧変換用トランジスタに流されるようにされていることを特徴とする請求項2に記載の高周波電力増幅回路。
  4. 前記第1トランジスタの制御端子に動作点を与えるバイアス生成回路と、前記電流−電圧変換用トランジスタにより変換された電圧と前記バイアス生成回路により前記第1トランジスタに付与される電圧との差に応じた電圧を検出信号として出力する減算回路とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の高周波電力増幅回路。
  5. 前記感度アップ用電流生成回路は、基準となる電圧に基づいて所定の大きさのオフセット電流を生成する定電流生成回路と、前記オフセット電流と出力電力制御電圧に基づいて該制御電圧が所定レベルの以上のときに該制御電圧に比例した電流を生成する可変電流生成回路と、該可変電流生成回路により生成された電流と基準となる電流とを合成して所望の特性に従って変化する電流を出力する電流合成回路とからなることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の高周波電力増幅回路。
  6. 前記電力増幅回路は入力高周波信号を電力増幅する増幅用トランジスタを含み、該増幅用トランジスタの制御端子に前記出力電力制御電圧に応じたバイアスを与えるバイアス回路を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の高周波電力増幅回路。
  7. 前記出力電力検出回路からの出力電圧と外部から供給される出力レベル指示信号とに基づいて前記バイアス回路に供給する前記出力電力制御電圧を生成する制御電圧生成回路をさらに備えていることを特徴とする請求項6に記載の高周波電力増幅回路。
  8. 入力高周波信号を電力増幅する増幅用トランジスタを含み出力電力制御電圧に応じて高周波信号を増幅する電力増幅回路と、該電力増幅回路の出力電力のレベルを検出する出力電力検出回路と、前記増幅用トランジスタの制御端子に前記出力電力制御電圧に応じたバイアスを与えるバイアス回路とを備え、
    前記出力電力検出回路は、前記出力電力制御電圧が所定のレベルよりも低い状態では前記増幅用トランジスタの制御端子のバイアス電圧に基づいて出力電圧を形成し、前記出力電力制御電圧が所定のレベルよりも高い状態では前記出力電力検出回路の検出出力に基づいて出力電圧を形成することを特徴とする高周波電力増幅回路。
  9. 前記バイアス回路は、前記出力電力制御電圧を抵抗比で分圧し前記増幅用トランジスタの制御端子に与えるバイアス電圧を生成する抵抗分割回路からなることを特徴とする請求項8に記載の高周波電力増幅回路。
  10. 前記バイアス回路は、前記出力電力制御電圧を電流に変換する電圧−電流変換手段と、前記増幅用トランジスタと制御端子が共通に接続されたバイアス用トランジスタと、前記電圧−電流変換手段により変換された電流に比例した電流を生成するバイアス電流生成手段とを備え、前記バイアス電流生成手段されたバイアス電流が前記バイアス用トランジスタに流されることにより前記増幅用トランジスタに前記出力電力制御電圧に応じた動作電流が流されるようにされていることを特徴とする請求項8に記載の高周波電力増幅回路。
  11. 前記出力電力検出回路からの出力電圧と外部から供給される出力レベル指示信号とに基づいて前記バイアス回路に供給する前記出力電力制御電圧を生成する制御電圧生成回路をさらに備えていることを特徴とする請求項10に記載の高周波電力増幅回路。
  12. 前記出力電力検出回路は、前記増幅用トランジスタの制御端子のバイアス電圧を制御端子に受けてバイアス電圧に応じた電流を流す検出用トランジスタを備え、該検出用トランジスタは前記増幅用トランジスタと同一プロセスで形成される同一構造のトランジスタであることを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の高周波電力増幅回路。
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