JP4486717B2 - 歯付リング及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車車軸の回転検出用センサリング等に適用される歯付リング及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のアンチロックブレーキ装置においては車軸の回転検出のためにセンサリングが用いられている。そして本出願人は、従来の焼結品や機械加工品に比べ軽量、安価な板金製センサリングを特願平7-332495号において開示した。このセンサリングは回転軸への圧入部分となる円筒状軸受部と、軸受部の一端に形成されたフランジ部と、フランジ部の表面に半せん断加工により形成された複数の凸歯とを備えて一体に構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このセンサリングではフランジ部の径方向の途中までしか凸歯がなく、軸受部の裏側に凸歯がなかったため、センシング位置が限定されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、筒状の軸受部と、その軸受部の軸方向一端に折曲形成され上記軸受部の外周面から径方向内側に延出するフランジ部と、該フランジ部の表面にせん断加工によって形成され径方向に延出する凸歯とを一体に有する板金製歯付リングであって、上記凸歯は、少なくとも上記フランジ部の径方向全長に延出し、かつ該フランジ部とは連続されると共に上記軸受部とは分離切断されたものである。
【0005】
また、本発明は、筒状の軸受部と、その軸受部の軸方向一端に折曲形成され上記軸受部の内周面から径方向外側に延出するフランジ部と、該フランジ部の表面にせん断加工によって形成され径方向に延出する凸歯とを一体に有する板金製歯付リングであって、上記凸歯は、少なくとも上記フランジ部の径方向全長に延出し、かつ該フランジ部とは連続されると共に上記軸受部とは分離切断されたものである。
【0006】
また、上記凸歯が上記フランジ部よりも径方向内側に延出されるのが好ましい。
【0007】
また、本発明に係る歯付リングの製造方法は、リング状板材に少なくとも半せん断加工を含むせん断加工を行なって板材表面に径方向に延出する凸歯を形成すると共に、凸歯の一端側の周囲部分を薄肉に形成するか又は分離切断する第一工程と、その薄肉部又は切断部を含む一端側の上記板材を上記凸歯の一端から少なくとも板材厚さ分だけ内側に入った位置から折曲して筒状に成形する第二工程とを備えたものである。
【0008】
ここで、上記第一工程が、リング状板材を半せん断加工することのみによって凸歯を形成すると共に、凸歯の他端を除く周囲全体を薄肉に形成するものであり、上記第二工程が、上記折曲過程で上記薄肉を引き千切るものであるのが好ましい。
【0009】
或いは、上記第一工程が、上記凸歯の一端から少なくとも板材厚さ分だけ内側に入った位置を境に、一端側において全せん断加工を、他端側において半せん断加工を行い、且つ、その一端側で凸歯の周囲を分離切断し、その他端側で凸歯の他端を除く周囲を薄肉に形成するものであるのが好ましい。
【0010】
また、上記第一工程における半せん断加工が、板材を凸歯の反対側から押し込む押込み型及びこれに押された材料を成形する転写型により行われ、上記第一工程における全せん断加工が、上記転写型に設けられた凸刃によって行われるのが好ましい。
【0011】
或いは、上記第一工程における半せん断加工が、板材を凸歯の反対側から押し込む押込み型及びこれに押された材料を成形する転写型により行われ、上記第一工程における全せん断加工が、上記押込み型に設けられた凸刃によって行われるのが好ましい。
【0012】
ここで、上記筒状部をリストライク加工して凸歯間の板材表面と面合わせし、これにより軸受部を形成する第三工程をさらに備えるのが好ましい。
【0013】
また、上記凸歯を境に上記軸受部の反対側にある板材をトリム加工により切除し、これによりフランジ部を形成する第四工程をさらに備えるのが好ましい。
【0014】
ここで、上記第四工程が、上記凸歯の他端とともに板材を切除するものであるのが好ましい。
【0015】
上記第四工程が、上記凸歯の他端から所定距離離れた位置から板材を切除するものであるのが好ましい。
また本発明は、請求項4から12いずれかに記載の歯付リングの製造方法により製造されたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0017】
図1乃至図3に本発明に係る歯付リングを部分的に示す。ここでは歯付リングが自動車車軸の回転検出用センサリング1a,1b,1cとなっている。これらセンサリング1a…は自動車車軸等の回転軸への圧入部分となる円筒状軸受部2と、軸受部2の一端に折曲形成されたフランジ部3と、フランジ部3の表面に形成された複数の凸歯4とを一体に備えて構成されている。図示するように、凸歯4は、少なくとも軸受部2の裏側に設けられると共に、フランジ部3の径方向全長に亘り延出される。即ち図1、図2のセンサリング1a,1bではフランジ部3の径方向全長に亘り延出され、図3のセンサリング1cではフランジ部3の径方向全長より長く、フランジ部3から径方向内側に突出されている。このようにこれら凸歯4は軸受部2の裏側に設けられた分、先願(特願平7-332495号)のものより長くなっている。これらセンサリング1a…は金属板(例えば鋼板)を用い後述の方法で加工される板金製である。図4、図5に示すように、凸歯4は、フランジ部3とは連続され、軸受部2とは分離切断されている。
【0018】
図1に示すセンサリング1aでは凸歯4の径方向外側端部の位置に軸受部2が設けられる。また図2に示すセンサリング1bでは凸歯4の径方向内側端部の位置に軸受部2が設けられる。図3に示すセンサリング1cでは凸歯4の径方向中間の位置に軸受部2が設けられる。
【0019】
図6乃至図10はセンサリング1a…の取付例である。図6では、回転軸5の外周に段差部6が設けられ、ここにセンサリング1aがストッパ面7に突き当たるまで圧入嵌合される。回転軸5の先端に縮径部8が設けられ、ここにフランジ部3及び凸歯4を収めるようになっている。図7ではフランジ部3及び凸歯4が径方向外側に突出するため縮径部8がない。図8ではフランジ部3の径方向内側への突出量が少ないため縮径部8の縮径量も小さい。図9、図10に示すように回転軸5の内周に段差部9を設け、ここにセンサリング1b,1cを圧入嵌合させてもよい。このときはフランジ部3及び凸歯4を回転軸5の先端から軸方向に突出させるようにする。このように軸受部2は外周面及び内周面のいずれもが嵌合面となり得る。
【0020】
以下、図1に示すセンサリング1aを例に採ってその製造方法を説明する。図11乃至図16にその各製造工程を図示する。なお図12と図13との工程はいずれか一方が選択される。
【0021】
センサリング1aを製造するにあたり、素材として全体がリング状の板材即ちブランク材10を用いる(図11)。このブランク材10に対し後述のせん断加工を施し、ブランク材10に凸歯4を成形する(図12または図13)。凸歯4はブランク材10の径方向中間部に、その径方向に沿って所定長さ、周方向に等ピッチで設けられる。凸歯4の断面形状は四角、厳密には台形である。次に、凸歯4の径方向外側にあるブランク材10aを折曲加工、特に絞り加工して筒状部11を形成する(図14)。このとき後述の理由で凸歯4は曲がることなくその直線形状が保たれる。さらに筒状部11を凸歯4側に向けてリストライク加工し、筒状部11の上端面をブランク材10の上面と面合わせする(図15)。これにより軸受部2が形成される。そして最後に、凸歯4の径方向内側にある余剰のブランク材10bをトリム加工により切除する(図16)。これによりフランジ部3が形成され、製品としてのセンサリング1aが完成する。
【0022】
図12に示すせん断加工は先願同様の半せん断加工である。即ち、図17及び図18に示すように、せん断量はブランク材10の厚さtより若干小さく、且つ凸歯4の全部分に対し一定で、凸歯4はその全周囲においてブランク材10と連続され、切り離されない。そしてリング周方向の隣接箇所において薄肉12を介してブランク材10と連続される。後に折曲される径方向外側のブランク材10aとも薄肉13を介して連続される。後に切除される径方向内側のブランク材10bとは厚肉14を介して連続される。
【0023】
図14に示す折曲加工は、図19乃至図21に示すように、凸歯4の径方向外側の端面4aの位置からブランク材10の厚さt分径方向内側に入った位置pから行われる。これにより折曲後、端面4aと筒状部11外周面とがほぼ面一となる。径方向外側のブランク材10aを下方に折曲すると、これと同時に位置pの径方向外側にある薄肉12,13が引き千切れ、ブランク材10aと凸歯4とが分離切断される。そしてこれによりブランク材10の厚さ相当分の隙間15が、筒状部11と凸歯4との間に出来上がる。このように折曲は凸歯4の間の部分でのみ行われるのである。
【0024】
折曲と同時に薄肉12,13を引き千切るため、凸歯4の材料が引っ張られ、凸歯4の径方向外側端部は4bで示すようにパンチストローク方向にダレた形状となる。これでも凸歯4が筒状部11(後に軸受部2となる)の真上ないし裏側に形成され、凸歯4が従来より長くなり、ダレも全周同形状でかつ少ないので、実用上は先願以上の性能を発揮できる。ただ製品としての見栄えが悪く、形状精度が安定しない。またダレは後のリストライク加工で矯正できるが、それでも高い成形荷重が必要となってしまう。そこでこれを改良したのが図13に示した別のせん断加工方法である。
【0025】
図13の工程を説明するのにまず図25乃至図29を用いる。特に図26、27は金型の図である。
【0026】
このせん断加工では、位置pから径方向内側の領域で前記同様に凸歯4とブランク材10とを連続させ、位置pから径方向外側の領域で凸歯4とブランク材10とを完全に分離切断する。つまり半せん断加工と全せん断加工とを組み合わせるのである。位置pから径方向内側の領域では、せん断深さがh1 の半せん断を行い、位置pから径方向外側の領域では、せん断深さがh2 (h2 >h1 )の全せん断を行う。なおh2 は凸歯4の高さ寸法hより若干大きい。このため位置pの径方向外側で、凸歯4の下面とブランク材10aの上面との間に高さ方向の隙間16ができる。そして全せん断を行うため、図26に示すように一方の金型には凸刃17を設ける。
【0027】
図27に示す下型は押込み型18、図26に示す上型は転写型19である。図37にせん断加工時の様子を、図38に転写型19を下から見たときの様子を示す。図37、38に示すように、転写型19は各分割型19a,19b,19cからなる分割構造とされる。ただし各分割型19a,19b,19cは一体的に結合され、同時にストロークする。これに対し押込み型18は一体構造とされる。これら押込み型18、転写型19は加工すべき凹凸形状に合わせて凹凸状に形成される。特に転写型19の凸歯成形部分19bが分割されるのでこれへの凹凸加工は容易である。
【0028】
凸刃17は転写型19の凸部21の径方向外側端部に設けられ、凸部21より下方に若干突出される。せん断加工は、固定型である押込み型18上にブランク材10をセットし、転写型19を上方から押圧して行う。こうすると図28、29、37に示すように、ブランク材10の材料が押込み型18によって転写型19の凹部20内に押し込まれ、その凹部20の内面形状に倣って凸歯4が成形される。つまりセンサリング1aは製品機能上、上方から見たときの形状が重要なので、転写型19によって形状を整えるのである。
【0029】
このとき、図28に示すように、転写型19に凸刃17があるので、当該凸刃17が押込み型18の凸部22と僅かにオーバーラップし、材料を切断する。なお図29に示すように転写型19の凸部21と押込み型18の凸部22とはオーバーラップしない。こうして図25に示すように凸歯4は径方向外側端部のみがブランク材10から完全分離される。なお、この場合凸刃17が位置pの外側全体に設けられ、径方向外側のブランク材10a全体を段差状に下げる。凸部21の下面によりフランジ部3の表面が成形される。
【0030】
こうしてせん断加工を終えたら、図23に示すように外側のブランク材10aを絞り加工し、筒状部11を形成する。このとき凸歯4の材料が一切引っ張られないので、凸歯4の端部に前述のようなダレが生じず、凸歯4の直線形状がきれいに維持される。こうして見栄えを向上し、形状精度を安定化させることができる。また後のリストライク成形荷重を抑制できる。
【0031】
このように全せん断とは材料を完全分離するせん断を主にいうが、この他に、バリ程度の薄い肉を残す実質分離のせん断も全せん断という。要は、後の折曲加工で凸歯4のダレを生じさせぬような厚さの肉を残すもの、或いは肉を全く残さないものを全せん断という。
【0032】
ところで、図28、29に示すように、このせん断加工では転写型19の凹部20内に押込み型18の凸部22で材料を押し込んで充満させ、凸歯4の形状を作っている。そして図28に示す全せん断部では、図29に示す半せん断部に比べ、転写型19の凸刃17が先行してストロークを行い、凸歯4の両側の材料を積極的に押し下げる。また図37に示すように、凸歯4の端部4cで、せん断型19b,19cによって三方が囲まれているために凹部20内に材料が流入し難い。よって全せん断部に材料を十分に充満させるため、半せん断部が既に充満を終えた後でもなお押込み(型ストローク)を行って、半せん断部の材料を全せん断部に送り込まなければならず、この結果成形荷重が増加するという問題がある。
【0033】
そこで、これを解決するため、図32に示すように凸刃17は押込み型18の凸部22に設けるようにする。こうすると図33に示す全せん断部では、図34に示す半せん断部に比べ、押込み型18の凸刃17が凸部22に先行して材料を凹部20内に押し込むようになり、充満が容易となる。よって全せん断部が半せん断部より先に充満を終えるようになり、半せん断部の材料を全せん断部に送る必要がなくなって成形荷重が低下する。図30にはこれによってできた凸歯4の形状を示す。
【0034】
なお、これらせん断加工において、図28、29、33、34に示すように、押込み型18の凹部23は十分な深さとされ、凹部23内で材料を充満させぬようになっている。これは上述のように下面側の形状が見栄上重要でないためである。こうすることにより凹部23の内底部と材料との間に自然な隙間24ができ、成形荷重の低減が図れる。
【0035】
また、図27、31に示すように、前者のせん断加工では押込み型18の凸部22に、後者のせん断加工では転写型19の凸部21に、それぞれ切刃25が設けられ、凸刃17と協同した分離切断を容易にしている。
【0036】
さて、これらせん断加工によると、凸歯4の径方向外側端部で材料が分離され、折曲時に材料を引き千切る必要がないため、後の折曲工程における成形荷重の低減が図れる。またこのように折曲容易であるため、折曲後は図22、23に示すように折曲部の材料26がくびれ、薄肉となる。このため後工程のリストライク成形荷重も低減される。リストライク加工を施すと、図24に示すようにその材料26が一部折り畳まれるようにして直角状に屈曲され、その材料26がリング周方向にも太って図5に示す如く凸歯4間のスペースに充満される。これによって凸歯4間を突っ張るようになり、リングの剛性が維持される。
【0037】
折曲工程の具体的な折曲方法は軸受部2の位置、長さ、製品形状等に基づいて決定する。例えば径方向外側に軸受部2を有する図1のセンサリング1aでは絞り加工を採用し、径方向内側に軸受部2を有する図2のセンサリング1bではバーリング加工を採用する。径方向中間部に軸受部2を有する図3のセンサリング1cではそれらいずれの加工方法も採用し得る。これら折曲方法を選択する際、絞り加工では図23に仮想線で示すように、パンチ27のR部28近傍の材料破断を考慮する必要がある。またバーリング加工では図2に示すように、軸受部2の下端位置近傍の材料破断(伸びフランジ割れ)を考慮する必要がある。軸受部2の高さH(図1参照)は、回転軸とセンサリングとの圧入長さや、凸歯4をセンシングするセンサの取付位置等を考慮して決定する。
【0038】
図16のトリム工程では径方向内側のブランク材10bを凸歯4の端面部を若干含ませて切除する。これにより凸歯4の径方向内側端がシャープエッジとなり、見栄えが向上する。
【0039】
なお、図35、36に示すように、凸歯4から径方向に若干離れた位置から切除を行い、ブランク材10bを一部残すようにしても構わない。こうすると製品の剛性がさらに向上する。凸歯4の加工位置を丁度良く設定すれば、トリム工程を省略しつつブランク材10bを残すこともできる。
【0040】
以上がセンサリング1aの製造方法であるが、径方向内外の関係を逆にすることによりセンサリング1b(図2)が得られ、位置pを凸歯4の端からさらに内側に設定することでセンサリング1c(図3)が得られる。
【0041】
このように、かかるセンサリング1a…では、フランジ部3の少なくとも径方向全長に(図1、図2の例)、場合によってはそれより長く(図3の例)、凸歯4が形成され、軸受部2の裏側でも凸歯4があるため、凸歯4を従来より延長し、回転検出性能を上げることができる。また上記製造方法によれば被圧入側となる回転軸5の軸径に何等制約されない軽量安価なセンサリングを製造できる。また製造時の成形荷重も大幅に低減され製造コストが減少される。
【0042】
なお先願では、ブランク材を折曲してフランジ部及び軸受部を形成した後、半せん断加工を施して凸歯を設けていたため、軸受部の裏側に凸歯を設けることができなかった。従来の焼結品や機械加工品によればそれが可能だが、代わりに重量増とコストの問題がつきまとう。本発明では凸歯を設けた後折曲を行うため、それが可能となった。しかも凸歯は一切曲げないため成形荷重が低く、製造は極めて容易である。
【0043】
以上、本発明の実施の形態は他にも種々のものが想定される。また本発明は自動車車軸回転検出用センサリングに限らず様々な歯付リングに応用できる。
【0044】
【発明の効果】
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
【0045】
(1) 凸歯を従来より延長し、回転検出性能を向上することができる。
【0046】
(2) 軽量、安価で製造容易な歯付リングを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】センサリングの一例を示す斜視図である。
【図2】センサリングの一例を示す斜視図である。
【図3】センサリングの一例を示す斜視図である。
【図4】図1及び図2のB矢示図である。
【図5】図1及び図2のA矢示図である。
【図6】図1のセンサリングの取付例を示す縦断面図である。
【図7】図2のセンサリングの取付例を示す縦断面図である。
【図8】図3のセンサリングの取付例を示す縦断面図である。
【図9】図2のセンサリングの取付例を示す縦断面図である。
【図10】図3のセンサリングの取付例を示す縦断面図である。
【図11】センサリングの製造方法を説明するための斜視図である。
【図12】センサリングの製造方法を説明するための斜視図である。
【図13】センサリングの製造方法を説明するための斜視図である。
【図14】センサリングの製造方法を説明するための斜視図である。
【図15】センサリングの製造方法を説明するための斜視図である。
【図16】センサリングの製造方法を説明するための斜視図である。
【図17】図12のC−C断面図である。
【図18】図12のD−D断面図である。
【図19】図14のE矢示図である。
【図20】図14のF−F断面図である。
【図21】図14のG−G断面図である。
【図22】図14の別のE矢示図である。
【図23】図14の別のG−G断面図である。
【図24】図15のK−K断面図である。
【図25】図13のH−H断面図である。
【図26】転写型を示す斜視図である。
【図27】押込み型を示す斜視図である。
【図28】図13のJ−J位置における加工状態を示す縦断面図である。
【図29】図13のI−I位置における加工状態を示す縦断面図である。
【図30】別のせん断加工方法に係る図13のH−H断面図である。
【図31】別のせん断加工方法に係る転写型を示す斜視図である。
【図32】別のせん断加工方法に係る押込み型を示す斜視図である。
【図33】別のせん断加工方法に係る図13のJ−J位置における加工状態を示す縦断面図である。
【図34】別のせん断加工方法に係る図13のI−I位置における加工状態を示す縦断面図である。
【図35】センサリングの一例を示す斜視図である。
【図36】センサリングの一例を示す斜視図である。
【図37】図13のH−H位置及び図38のL−L位置におけるせん断加工状態を示す縦断面図である。
【図38】図26の転写型の下面図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c センサリング
2 軸受部
3 フランジ部
4 凸歯
4a 端面
10,10a,10b ブランク材
11 筒状部
12,13 薄肉
17 凸刃
18 押込み型
19 転写型
p 位置
t ブランク材の厚さ
Claims (13)
- 筒状の軸受部と、その軸受部の軸方向一端に折曲形成され上記軸受部の外周面から径方向内側に延出するフランジ部と、該フランジ部の表面にせん断加工によって形成され径方向に延出する凸歯とを一体に有する板金製歯付リングであって、
上記凸歯は、少なくとも上記フランジ部の径方向全長に延出し、かつ該フランジ部とは連続されると共に上記軸受部とは分離切断されたことを特徴とする歯付リング。 - 筒状の軸受部と、その軸受部の軸方向一端に折曲形成され上記軸受部の内周面から径方向外側に延出するフランジ部と、該フランジ部の表面にせん断加工によって形成され径方向に延出する凸歯とを一体に有する板金製歯付リングであって、
上記凸歯は、少なくとも上記フランジ部の径方向全長に延出し、かつ該フランジ部とは連続されると共に上記軸受部とは分離切断されたことを特徴とする歯付リング。 - 上記凸歯が上記フランジ部よりも径方向内側に延出される請求項2記載の歯付リング。
- リング状板材に少なくとも半せん断加工を含むせん断加工を行なって板材表面に径方向に延出する凸歯を形成すると共に、凸歯の一端側の周囲部分を薄肉に形成するか又は分離切断する第一工程と、その薄肉部又は切断部を含む一端側の上記板材を上記凸歯の一端から少なくとも板材厚さ分だけ内側に入った位置から折曲して筒状に成形する第二工程とを備えたことを特徴とする歯付リングの製造方法。
- 上記第一工程が、リング状板材を半せん断加工することのみによって凸歯を形成すると共に、凸歯の他端を除く周囲全体を薄肉に形成するものであり、上記第二工程が、上記折曲過程で上記薄肉を引き千切るものである請求項4記載の歯付リングの製造方法。
- 上記第一工程が、上記凸歯の一端から少なくとも板材厚さ分だけ内側に入った位置を境に、一端側において全せん断加工を、他端側において半せん断加工を行い、且つ、その一端側で凸歯の周囲を分離切断し、その他端側で凸歯の他端を除く周囲を薄肉に形成するものである請求項4記載の歯付リングの製造方法。
- 上記第一工程における半せん断加工が、板材を凸歯の反対側から押し込む押込み型及びこれに押された材料を成形する転写型により行われ、上記第一工程における全せん断加工が、上記転写型に設けられた凸刃によって行われる請求項6記載の歯付リングの製造方法。
- 上記第一工程における半せん断加工が、板材を凸歯の反対側から押し込む押込み型及びこれに押された材料を成形する転写型により行われ、上記第一工程における全せん断加工が、上記押込み型に設けられた凸刃によって行われる請求項6記載の歯付リングの製造方法。
- 上記筒状部をリストライク加工して凸歯間の板材表面と面合わせし、これにより軸受部を形成する第三工程をさらに備えた請求項4から8いずれかに記載の歯付リングの製造方法。
- 上記凸歯を境に上記軸受部の反対側にある板材をトリム加工により切除し、これによりフランジ部を形成する第四工程をさらに備えた請求項9記載の歯付リングの製造方法。
- 上記第四工程が、上記凸歯の他端とともに板材を切除するものである請求項10記載の歯付リングの製造方法。
- 上記第四工程が、上記凸歯の他端から所定距離離れた位置から板材を切除するものである請求項10記載の歯付リングの製造方法。
- 請求項4から12いずれかに記載の歯付リングの製造方法により製造されたことを特徴とする歯付リング。
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