JP2005177782A - フランジ付歯形形成部品及びその製造方法 - Google Patents

フランジ付歯形形成部品及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、フランジ付歯形形成部品及びその製造方法に関し、必要な有効歯長を維持しつつフランジ付歯形形成部品の軸寸法を相対的に小型化することを目的とする。
【解決手段】鋼板よりワーク10がプレス成形(塑性加工)され、パンチ及びダイスよりなる金型を備えたプレス装置にワーク10をセットすることによりワーク10の筒状部に歯形山部20を形成する。金型の歯型部の助走部に対応した歯形山部20の端部20-2を含んでワーク10の部分が少なくとも歯形山部20の歯底までの肉厚分切削され、薄肉部とされ、他方、歯形山部20の切除された端部20-2Aは完全歯形化される。薄肉部が位置Pを起点に曲げ加工され、フランジ部22とされる。フランジ部22は歯形山部20の完全歯形化された端部20-2Aと近接もしくは接触して対向位置している。
【選択図】図5

Description

この発明は、自動車用の変速機などの使用に適したフランジ付歯形形成部品及びその製造方法に関するものである。
自動車の変速機用の歯形形成部品として、冷間プレス成形によるものはコスト低減の観点から最近良く使用されるようになってきている。冷間プレス成形によるフランジ付有底歯形形成部品の製造に際しては、先ず、薄肉金属板材が塑性加工(絞り加工)によりフランジ部を底部から離間側の端部に有した有底筒状のフランジ付中間粗材(ワーク)に形成される。次に、ワークの筒状部に塑性加工(歯形形成)により歯形部の形成が行われる。外歯を形成する場合は塑性加工用のダイスは内周に歯型を有しており、ダイスへのパンチの圧入によりダイスの歯型に当たるワークの部分肉は内径側に押圧されるが、内径側はパンチで抑えられているため金属は軸方向に塑性流動により逃げ、筒状部における歯型と当たった部位は歯形谷部に形成され、歯形谷部の間に歯形山部が残される(特許文献1参照)。
特許第2706527号
特許文献1の技術において、フランジ付のワークに外歯を形成する場合に、フランジ部の根元の部位はどうしても不完全歯形となりやすかった。即ち、金型におけるパンチの先端部分はダイスへのスムースな導入を行わせるため傾斜の緩い比較的長大な先端テーパ部(所謂助走部)を呈している。ワークを介してダイスにパンチを完全に挿入した状態では、パンチの先端は対向したフランジ部底面に当接位置しており、パンチ先端のテーパ部である助走部がワークに対する歯形の形成にあずかる。そのため、助走部により形成されるワークの部分、即ち、フランジ部の根元の部分はテーパ形状をなし、この部分の歯形はテーパ形状の不完全歯形をなす。従って、歯形形成部品における有効歯長(歯形部における完全歯形の部分の軸線に沿った長さ)が不完全歯形の部分だけ短縮され、その分歯形形成部品の軸長を大きくとらないと、必要な噛合性能(伝達性能)を得ることができず、小型化のためのネックとなっていた。ここに不完全歯形とは歯形部の横断面においてその巾(歯巾)及び高さ(歯高)が正規の値から外れたものをいう。
この発明はこの従来技術の問題点に鑑み、フランジ付歯形形成部品においてその完全歯形部の相対長を大きくとることができ、必要な噛合性能を維持しつつフランジ付歯形形成部品の軸寸法を相対的に小型化することを目的とする。
請求項1に記載の発明によれば、金属板材にて形成され、筒状部とフランジ部とを備え、前記筒状部の外周面に円周方向全長にわたり等間隔に分布され、各々がフランジ部に向けて延びる複数の歯形部を有したフランジ付歯形形成部品において、歯形部は前記端部において完全歯形にて終端していることを特徴とするフランジ付歯形形成部品が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、歯形部の前記端部は前記フランジ部に近接若しくは接触していることを特徴とするフランジ付歯形形成部品が提供される。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1もしくは2に記載の発明において、前記筒状部からフランジ部への移行部に袋状断面部を備えていることを特徴とするフランジ付歯形形成部品が提供される。
請求項4に記載の発明によれば、金属板材にて形成された筒状粗材の外周面に円周方向全長にわたり等間隔に分布され、各々が筒状粗材の一端側から他端に向けて他端に対して未加工部分を残して延びる複数の歯形部を形成し、前記筒状粗材の外周における所定巾の部位を切削することにより切削端面において前記歯形部が完全歯形にて終端するようにし、その後、筒状粗材の切削部分を曲げ加工することにより、歯形部の前記切削端面に対向位置したフランジ部となすことを特徴とするフランジ付歯形形成部品の製造方法が提供される。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明において、筒状粗材の曲げ加工において、筒状粗材の切削部位におけるフランジ部への移行部を袋状に曲折形成したことを特徴とするフランジ付歯形形成部品の製造方法が提供される。
請求項6に記載の発明によれば、請求項4もしくは5に記載の発明において、前記複数の歯形部の形成は塑性加工により行うことを特徴とするフランジ付歯形形成部品の製造方法が提供される。
請求項7に記載の発明によれば、請求項4もしくは5に記載の発明において、前記複数の歯形部の形成は切削加工により行うことを特徴とするフランジ付歯形形成部品の製造方法が提供される。
請求項1の発明の作用・効果を説明すると、歯形部はフランジ部側の端部において完全歯形において終端しており、換言すれば、フランジ部側で不完全歯形部が存在しないため、フランジ付歯形形成部品の所定の軸方向寸法に対して有効歯長をフランジ部側で不完全歯形部が存在しない分だけ相対的に大きくとることができ、必要な噛合性能を確保しつつ部品の小型化を実現することができる。
請求項2の発明の作用・効果を説明すると、フランジ部側における歯形部の端部はフランジ部と近接もしくは接触しており、部品の軸寸法の限界内で最大の有効歯長を得ることができる。
請求項3の発明の作用・効果を説明すると、筒状部からフランジ部への移行部に袋状断面部を設けることにより、部品自体に油溜め堰の機能を持たせることができる。
請求項4の発明の作用・効果を説明すると、筒状粗材への歯形部の形成後、筒状粗材の所定巾の部位を切削することによりフランジ部に対向した歯形部の端部における不完全歯形の部位を削除することができる。その後に筒状粗材の切削部分の曲げによりフランジ部とすることにより、フランジ部に対向した歯形部の端面を完全歯形とすることができると共に、フランジ部を形成するための曲げ加工を所望の位置で行うことで、歯形部の端面とフランジ部との位置関係を所望に設定することができ、部品を必要な軸方向の寸法に設定しつつその部品に必要となる所定の噛合性能を確保することができる。
請求項5の発明の作用・効果を説明すると、筒状粗材の切削部位におけるフランジ部への移行部を袋状に曲折形成しているため、歯形形成部品における袋状部の内側の領域を油溜め堰として機能させることができ、かつ薄肉化された切削部の曲げ加工であるため低コストで高品質の曲げ加工を実施することができ、コスト低減に寄与させることができる。
請求項6の発明の作用・効果を説明すると、歯形部の形成を塑性加工により行うことにより必要な精度を維持しつつ製造コストの低減を図ることができる。
請求項7の発明の作用・効果を説明すると、歯形部の形成を工具により切削加工により行うことにより、より高い精度の歯形形成部品とすることができる。
以下図面を参照しながら説明すると、この発明のフランジ付歯形形成部品は自動車用の変速機などに使用を意図したものであり、金属板材(鋼板など)を素材とする。所定厚みの鋼板はプレス装置による塑性加工(絞り加工)によって、図1に符号10にて示す有底筒状粗材(以下ワーク)に形成することができる。ワーク10は円形断面の筒状部10-1と、筒状部10-1の一端における円形の底面10-2と、底面10-2の中心部におけるボス部10-3とから構成される。
ワーク10は、次に、塑性加工による歯形形成工程に付される。図2において、歯形形成用の金型はパンチ12とダイス14とにより構成され、パンチ12はプレス装置の、例えば、ヘッド側に、ダイス14はプレス装置のダイクッション側に設置することができる。パンチ12はワーク10の筒状部10-1の内径10Aに嵌合される外径を有し、かつパンチ12の底面には空洞12Aが開口され、パンチ12のこの空洞12Aはワーク10のボス部10-3を収容しうる内径を有している。他方、ダイス14はワーク10の筒状部10-1の外径に嵌合される円形断面有底空洞14Aを有しており、この円形断面有底空洞14Aの内周面においてダイス14は、各々が軸線方向に延びており、円周方向に離間した多数の突起としての歯型部16を有している。各歯型部16は円形断面有底空洞14Aの内周面における軸線方向の途中における一端16-1から円形断面有底空洞14Aの底面側の他端16-2に至るまでワーク10の軸線に沿って延びている。歯型部16は一端16-1、即ち、ダイス14に対するパンチ12の導入側端において巾方向にも高さ方向にも比較的緩い傾斜角度のテーパ形状をなしており、このテーパ状端部16-1は所謂助走部と称し、このような助走部は円滑なプレス加工の実施(ワーク10の、ダイス14に対するスムースな導入)のため必要となるものである。
図2(ロ)はパンチ12がワーク10を介してダイス14に押し込まれた状態(パンチ12とダイス14とを合体させた状態)を示す。即ち、パンチ12はその外径においてワーク10の筒状部10-1に嵌合せしめられ、ワーク10をその外径で嵌合させた状態でパンチ12がダイス14の空洞14Aに導入され、この際、歯型部16のパンチ導入側端におけるテーパ状端部16-1(助走部)はワーク10のスムースな導入に役立てることができる。最終的にはパンチ12の底面がワーク10の底面10-2をダイス14の対向底面に押し付け、かつパンチ12の底面に開口した空洞12Aにワーク10のボス部10-3が収容された図2(ロ)の状態に至る。ダイス14の歯型部16はワーク10の筒状部10-1を外周より押圧し、塑性変形せしめ、ダイス14の歯型部16と接触したワーク10の筒状部10-1には歯形成部16と相補的な形状の多数の歯形谷部18(図3)が円周方向に等間隔に形成され、歯形谷部18の間が歯形山部20となり、この明細書では歯形谷部18と歯形山部20とを合わせて歯形部と称するものとする。歯形谷部18の形成により余剰となった金属材料は流動抵抗が最小であるパンチ12とダイス14との間の環状隙間における後方へ逃げる。この塑性流動の方向は図2(ロ)で矢印aにて示される。そのため、プレス加工完了前と比較してワーク10は外径及び内径は実質的に変化しない(肉厚は維持される)がその軸方向長さはlA(図2(イ))からlB(図2(ロ))に増大する。図3(イ)はプレス加工後に金型より取り出したワーク10の断面形状を示し、(ロ)は斜視図を示す。図3(ロ)に示すように、歯形谷部18はワーク10の筒状部10-1の外周面上に円周方向に等間隔に形成され、各々の歯形谷部18はワーク10の底部10-2側の第1端18-1からワーク10の軸線に沿って延び、ワーク10の筒状部10-1の周面における軸方向の途中部位における第2端18-2にて終端している。即ち、ワーク10の筒状部10-1における歯形谷部18の他端18-2から開放端側は歯形部(歯形谷部18及び歯形山部20)がない未加工部分10-1Aとして残されている。歯形谷部18を形成するダイス14の歯型部16は図2(イ)において既に説明した通り、パンチ導入側の端部16-1(助走部)では緩い傾斜の比較的長大なテーパ状をなしている。そのため、ダイス14により形成されるワーク上の歯形谷部18も、歯型部16の形状に順じて、未加工部分10-1A側の端部18-2は高さ方向にも巾方向にもテーパ状をなしている(歯形谷部18はテーパをなしながら筒状部10-1にスムースに連なっている)。助走部側の第2端18-2ではテーパ状である歯形谷部18の形状故に、歯形山部20は未加工部分10-1Aの側の端部20-2では高さ方向及び巾方向に拡開しながら筒状部10-1に連なった形状をなしており、この端部18-2, 20-2では歯形谷部18も歯形山部20も不完全歯形部を呈することになる。尚、この実施形態では歯形山部20の第1端20-1はワーク10の底面10-2から面一に延びているがワーク底面10-2から幾分離間した部位が歯形山部20の起点となるようなものもこの発明に包含される。
図4(イ)(ロ)はワーク10の筒状部10-1の外周面への歯形のプレス成形後の不完全歯形の切除工程を示す。即ち、この工程ではワーク10への歯形部のプレス成形後の筒状部10-1の外周面が開放側端面からLの軸長の部分において厚みdだけ切削され、薄肉化した筒状部10-1Bとしている(ワーク10の内径10Aはストレートのままである)。切削を行う軸長Lは歯形のプレス成形後における歯形部の歯形谷部18および歯型山部20の不完全歯形部18-2および20-2(図3(イ))は少なくとも含むものであり、また、厚みd(切削の深さ)は切削面が歯底面(歯形谷部18の底面)と少なくとも面一付近もしくはそれより深くするものである。そのため、図3の歯形プレス成形工程において形成された歯形谷部18および歯形山部20の後端における不完全歯形部18-2および20-2は完全に切除され、完全歯形の端面20-2Aとなる。この実施形態では歯形山部20の側からワーク10の端面まで一律に厚みdの切除を行っているが、この発明は必ずしもこのような切除方法に限定されず、歯形谷部18及び歯形山部20の不完全歯形部分のみ帯状(環状)に厚みdにて切削し、残余の部分については切削しないもしくは薄く切除するようにしてもよい。図4(ロ)は切削加工完了後の切除後のワーク10の斜視図である。
図5(イ)〜(ハ)は曲げによるフランジ成形加工を示しており、第1段階の曲げ加工を示す(イ)では、図4(イ)に示すワーク10の薄肉化した筒状部10-1Bがテーパ状のパンチ(図示しない)を使用することにより歯形山部20の根元の部位Pを起点に所定の角度まで曲げられ、傾斜フランジ部10-1Cに形成される。図5(ロ)は第2段階の曲げ加工を示しており、(イ)の傾斜フランジ部10-1Cは水平となるまで曲折(平潰し)され、最終的な製品である水平なフランジ部22を底面24-1から離間側の端部に備えたフランジ付有底歯形形成部品24(図5(ハ)の斜視図も参照)を得ることができる。このようにして得られたフランジ付有底歯形形成部品24においては、歯型山部20はフランジ部側の端面20-2Aにおいて完全歯形において終端し、かつ歯型山部20の端面20-2Aはフランジ部22に近接して位置している。必要あれば、歯端20-2Aをフランジ部22と当接させることができる。この発明の歯形形成部品にあっては、フランジ部側の端部においては歯型部(歯型谷部18および歯型山部20)は完全歯形にて終端しているため、フランジ付歯形形成部品24の厚みを同一に維持しつつ有効歯長を大きくとることができ、必要な噛合性能を維持しつつフランジ付歯形形成部品24の小型化(軸方向寸法の減少)を実現することができる。また、フランジ部22への曲げは薄肉化した筒状部10-1Bにて行っているため曲げ加工が容易となる。
図6(イ)はフランジ部22を歯形山部20の端面から離間するように曲げ加工を行った場合を示し、不完全歯形部分を切除した後の薄肉化筒状部10-1B(図4)の曲げ起点位置(図5(イ)のP)の選定によりフランジ部22から歯形山部20の端面までの隙間gの大きさ任意に設定することができる。距離g=0の場合に歯形形成部品の軸方向の寸法を最小とすることができるのは言うまでも無いが、距離gの値の設定により噛合性能を維持しつつ所望の軸寸法の部品を得ることができる。
図6(ロ)では図4の薄肉化筒状部10-1Bの曲げを袋状に行うことで、環状の突起部22Aをフランジ部22に有した歯形形成部品を得ている。
また、図6(ハ)では、図4の薄肉化筒状部10-1Bの曲げを最初は幾分半径内方に行ってから半径外方に曲げてフランジ部22としたものである。半径内方への曲げによりその内側に環状に窪み28が形成され、部品を自動車変速機の歯形形成部品として使用した場合の油溜め堰(噛合部の潤滑用の潤滑油溜)の機能を持たせることができる。
図6(ロ)(ハ)において袋状の曲げは切削により薄肉化された筒状部10-1Bにて行っているためプレス曲げによる成形が容易であり、また付加的部品なしに歯形形成部品自体に油溜め堰などの付加的機能を具備せしめることができ、部品コストの低減に寄与させることができる。
以上の実施形態では歯形形成部品における歯形部(歯形谷部18および歯形山部20)の形成はプレス成形(塑性加工)によって得られるべく図3に関連して説明したが、歯形部の形成手段としてはプレス成形に限らず、機械的切削によるものも発明の範囲に含まれる。即ち、機械的切削においても工具の導入部には不完全歯形が形成されるため、不完全歯形の部分を図4と同様の方法で除去することにより完全歯形のみとし、不完全歯形の切除により薄肉された粗材の部位を図5と同様の方法で曲げ加工することでフランジ部とすることで、歯形部をフランジ部に至るまで完全歯形とすることができ、必要な噛合性能を確保しつつ部品の軸方向寸法の小型化を実現することができる。
図1はプレス成形による歯形部形成に先立った筒状粗材の断面形状を示す図である。 図2は筒状粗材に対するプレス成形による歯形部の形成工程(イ)(ロ)を示す概略図である。 図3は、プレス成形による歯形部形成後の筒状粗材の断面図(イ)及び斜視図(ロ)である。 図4は、歯形部における不完全歯形部分を除去するための切削工程を説明する断面図(イ)及び切削工程後の筒状粗材の斜視図である。 図5は、(イ)及び(ロ)において不完全歯形部分切除後の曲げ工程の第1段階及び第2段階を示し、(ハ)は曲げ工程完了後のフランジ付歯形形成部品の斜視図である。 図5は各種の変形実施形態を示し、(イ)は曲げ工程時のフランジ部と歯形山部との隙間調整を説明し、(ロ)は曲げを袋状に行った場合であり、(ハ)は曲げにフランジ付歯形形成部品の内周側に油溜め堰を形成したものである。
符号の説明
10…有底筒状粗材
10-1…筒状部
10-1A…筒状部に歯形部を形成後の未加工部分
10-1B…不完全歯形部分を切除するため薄肉化筒状部
10-1C…フランジ部とするため第1段階の曲折を受けた薄肉化筒状部
12…パンチ
14…ダイス
16…ダイスの歯型部
16-1…テーパ状端部(助走部)
18…粗材上に形成される歯形谷部
18-1…歯形谷部の一端
18-2…歯形谷部の他端
20…歯形山部
20-1…歯形山部の一端
20-2…歯形山部の不完全歯形形状の他端
20-2A…歯形部の完全歯形化された他端
22…フランジ部
28…油溜め堰






Claims (7)

  1. 金属板材にて形成され、筒状部とフランジ部とを備え、前記筒状部の外周面に円周方向全長にわたり等間隔に分布され、各々がフランジ部に向けて延びる複数の歯形部を有したフランジ付歯形形成部品において、歯形部はフランジ部側の前記端部において完全歯形にて終端していることを特徴とするフランジ付歯形形成部品。
  2. 請求項1に記載の発明において、歯形部の前記端部は前記フランジ部に近接若しくは接触していることを特徴とするフランジ付歯形形成部品。
  3. 請求項1もしくは2に記載の発明において、前記筒状部からフランジ部への移行部に袋状断面部を備えていることを特徴とするフランジ付歯形形成部品。
  4. 金属板材にて形成された筒状粗材の外周面に円周方向全長にわたり等間隔に分布され、各々が筒状粗材の一端側から他端に向けて他端に対して未加工部分を残して延びる複数の歯形部を形成し、前記筒状粗材の外周における所定巾の部位を切削することにより切削端面において前記歯形部が完全歯形にて終端するようにし、その後、筒状粗材の切削部分を曲げ加工することにより、歯形部の前記切削端面に対向位置したフランジ部となすことを特徴とするフランジ付歯形形成部品の製造方法。
  5. 請求項4に記載の発明において、筒状粗材の曲げ加工において、筒状粗材の切削部位におけるフランジ部への移行部を袋状に曲折形成したことを特徴とするフランジ付歯形形成部品の製造方法。
  6. 請求項4もしくは5に記載の発明において、前記複数の歯形部の形成は塑性加工により行うことを特徴とするフランジ付歯形形成部品の製造方法。
  7. 請求項4もしくは5に記載の発明において、前記複数の歯形部の形成は切削加工により行うことを特徴とするフランジ付歯形形成部品の製造方法。






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