JP4486100B2 - 検査情報端末 - Google Patents
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ここでラベル紙とは、裏面が疎水性に優れ、車両に貼付しても痕跡が残らないような粘着面のついた着脱可能な紙である。
検査終了後、指摘した内容を一覧表に纏めたものに記載する。次に、他部門に内容をチェックする意味も含めて検査部署の上長経由で他部門等に発行する。これを正式文書といい、これを検査票と称している。
他部門のプロセス責任者および作業者は、検査票の指摘内容に基づいて対象の軌条車両に出向き、ラベル紙の内容と照合して指摘内容を改修し、完了マークを入れると共に検査票にも完了日等を入れて済みとする。この他部門は各プロセス責任者から検査票の完了内容を取り纏め、前記検査部門に返送する。
検査票発行に関しては、ラベル紙と一覧表に不具合情報を記入する作業が繰り返し行なわれ、効率が悪く多くの時間を費やしていた。さらに不具合情報の管理が行なわれていなかった。
下記の非特許文献1は、検査員に、情報端末を与え、情報端末に次ぎのような機能を実現し、PCの機能とあわせ、検査品の不良品の低減、改善を図る検査システムを構築している。
情報端末の機能は以下のとおりである。
(1)不良品検査結果の新規入力(品番、色番、不良箇所、製造情報等)
(2)不良品検査結果データの修正、削除
(3)不良品検査結果データの一覧表示
(4)日付、品番別の不良品件数集計
(5)検査数入力表示
(6)PCとのデータ交換(マスター情報ダウンロード、検査結果データアップロード)
一方、パソコン(PC)側には以下の機能を担当させている。
PDA登録管理
各種マスターのメンテナンス
各種マスター情報(PDAでの入力項目)のPDA表示順設定
収集した不良品検査結果データの一覧表表示と検索表示
不良品記録の印刷
データのバックアップ
(7)PDAとのデータ交換
また、下記の特許文献1は、検査用の携帯端末を用いた車両の検査管理システムを開示している。
また、検査した指摘内容のやり取りは紙媒体で行われるため、検査部門と他部門においての情報交換が、郵送やFAXが主体で行なわれ、情報に遅れが発生する事が多かった。
さらに、検査した指摘内容はプロセス毎に完了しなければ他部門から検査部門に戻ってこないため、後確認作業の時間的無駄も発生していた。
さらに、製作された軌条車両の指摘内容の分析やプロセス毎の分析などは、手作業による集計作業であり、指摘内容が、類型化されていないので、膨大な時間が必要でおり、細分化した分析するのは不可能に近い状況であった。
非特許文献1のように、情報端末で、検査を合理化することは望ましく考えられるが、その場には検査基準がなく、検査の判定にばらつきが考えられる。
本発明の目的は、検査員の指摘内容に個人的なばらつきが出ないようにすることにある。
検査基準に対する合否、合否内容はプルダウンメニューで入力できるので、端末は小さくできる。
そして、それを出力でき、検査員はそれを検査対象箇所に貼ることができる。
また、検査箇所、合否はコードで入力でき、これによって、統計をとる場合も、検査員の主観が入ることを少なくできる。
全体を図1で示す。1は本システムのデータを保存するサーバー、2はサーバー1に接続された検査部門パソコン、3は当該パソコン2に接続された情報端末を示す。情報端末3は有線または無線でパソコン2に接続されている。また、サーバー1の中に、各種のデータベースがあり、検査票データがある。パソコン2、情報端末3はそれぞれ複数ある。
例えば、図1に示すように各種データベースは、図面データ、検査票データ、不具合データ、処置データ、処置完了データ等が蓄積されている。
図1の符号5は、パソコン2から送信された検査データに対して、承認してサーバー1に送信する検査部門の上位者パソコンである。
符号7は関連部門のパソコンである。
不具合箇所を発見した場合、情報端末3に入力する。
図3において、氏名、納先、製品区分、検査年月日、受検元、プリンターを選択する。選択後、図3画面下部の「開く」をタッチすると次画面、図4に進む。
なお、図3〜図9において入力画面にある▼印は、プルダウンメニューキーを示す。これをタッチする事により項目の選択ができる。また、入力画面の「開く」をタッチすると次画面に進むものとする。「キャンセル」をタッチすれば前画面に戻る。
また、検査基準は、図5の図面と一致するものとする。
ここで、新たな検査基準が設けられた場合、検査基準の追加が出来る。これは手入力で行なう。プルダウンメニュウーキーを押して追加する検査基準を手入力する。手入力終了後、図6の下部の「保存」をタッチすると、検査対象物に対する新たな検査基準が情報端末3にバックアップされる。
検査対象物の検査基準が確認できれば、図6画面下部の「閉じる」をタッチすると前画面図5に戻る。
さらに、図7の画面下部の「画像」をタッチすると、詳細情報として情報端末3に付属しているカメラで不具合箇所を撮影できる。撮影画した場合の情報端末3の表示を図8に示す。ただし、図8には撮影図は図示していない。
不具合箇所の選択が終了すれば、図7の画面下部の「開く」をタッチすると次画面、図9に進む。
それぞれ、プルダウンメニュウーキーをタッチして、それぞれ妥当な用語を選択する。または、手入力する。
なお、前記のように部位1〜部位3については、前記図7において選択した★印が自動的に表示されるようになっている。ただし、これは、項目を選択あるいは、手入力により追記あるいは、修正できる。
以上の一連の操作を行なう事によって、不具合データが情報端末3に生成される。
出力されたラベル紙Lの印字内容の例を図11に示す。号車、部位、不具合内容、不具合現象、日付、名前が印字される。
検査終了後、検査員は検査実施に使用した情報端末3のデータを検査部門のパソコン2に有線あるいは無線を介して伝送する。
さらに、検査部門のパソコン2において指摘事項の抜けや漏れの訂正、員数の訂正などを入力する。
この検査票データを発行すると、自動的に検査部門の上位者のパソコン5に配信される。
検査部門の上位者のパソコン5において、承認操作を行なう事により正式に検査票データがサーバー1に蓄積されると同時に、受検部門のパソコン6に自動的に送信される。
受検部門は、処置を完了させる事により受検部門のパソコン6上において、処置データを作成する。処置データを発行する事により、サーバー1に処置データが蓄積されると同時に、検査部門のパソコン5及びパソコン6に自動的に送信される。
また、受検査部門以外にも関連部門があれば、関連部門にも送信される。関連部門では、対策を行なえば、検査部門、または、受検部門に送信する。適宜、サーバー1にデータが蓄積される。
処置データを取り込んだ情報端末3を持参し、検査員は再度検査を実施する。検査基準に適合していれば、合格を入力する事で処置完了データが情報端末3に生成される。
また、不具合箇所が処置不足の場合、前記再検査終了後、前記、処置データを取り込んだ情報端末3に処置不足と記入し、処置未了データとする。
さらに、検査部門のパソコン2において処置事項の抜けや漏れの訂正、員数の訂正などが可能である。処置完了データを発行すると、検査部門の上位者のパソコン5に自動的に送信される。
サーバー1上に蓄積された処置完了データを抽出する事により、製作段階においてどのプロセスでの不具合であるのか、また改善する点にどのプロセスであるのかを分析可能である。分析データは、関連部門のパソコン7において閲覧可能であり社内品、社外品の品質確保や品質向上に役立てる事ができる。
また、サーバー上に常に処置データがあるため、処置がどこまで進んでいるのかをリアルタイムに把握する事も可能である。
受検部門のパソコン6と有線あるいは無線を介して接続することで情報端末8に不具合データを取り込む。
不具合データが取り込まれた受検部門の情報端末8を持参し、不具合箇所の処置に向う。その場で処置が終了すると、情報端末8にある処置データに処置情報を入力する。
情報端末8を受検部門のパソコン6と有線あるいは無線を介して接続することで処置データを取り込む。
後は、前記と同様のワークフローを経由しデータベースに蓄積および検査部門に配信される。
さらに、受検部門の情報端末3と受検部門の情報端末8において、不具合データや処置データは無線を通してデータ交換が可能であり、検査効率の向上になる。
2 検査部門のパソコン
3 検査部門の情報端末
4 有線あるいは無線接続可能な携帯型プリンター
5 検査部門の上位者のパソコン
6 受検部門のパソコン
7 関連部門のパソコン
8 受検部門の情報端末
D1 サーバー内データベース
L ラベル紙
Claims (1)
- データを保存するサーバーと、サーバーに接続された検査部門パソコンに接続される検査員が保持する軌条車両の検査用情報端末であって、
検査対象項目一覧表と、
前記一覧表にそれぞれ対応した検査基準と、
前記検査基準ごとに対応した合格か否かの記入項目と、
前記否の場合、具体的内容を記入する箇所と、
をプルダウンメニューで表示する機能と、
前記否の入力によって、または指示によって、検査対象箇所と、前記否が指摘された具体的内容を前記否が指摘された不具合箇所に貼付されるラベル紙に印刷して出力する機能と、
検査対象を撮影するカメラを備えること
を特徴とする検査用情報端末。
Priority Applications (1)
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