JP2002334167A - 維持保守サービスシステム - Google Patents

維持保守サービスシステム

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JP2002334167A
JP2002334167A JP2001136975A JP2001136975A JP2002334167A JP 2002334167 A JP2002334167 A JP 2002334167A JP 2001136975 A JP2001136975 A JP 2001136975A JP 2001136975 A JP2001136975 A JP 2001136975A JP 2002334167 A JP2002334167 A JP 2002334167A
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JP2001136975A
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Satoshi Nagai
聡 長井
Kazunori Fujiwara
和紀 藤原
Naoki Miwa
直樹 三和
Keisuke Totsugi
圭介 戸次
Hidetaka Osumi
英貴 大隅
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現場システムの情報を一元管理して現場シス
テムの維持保守を効率的に行う。 【解決手段】 現場に設置される機器類3、4、5、
8、9、10及び該機器類の制御あるいは監視を行う制
御端末装置1、2、6、7を備える現場システムA、B
の維持保守用サービス情報を提供するシステムにおい
て、現場システムA、Bの設計情報提供先Cに設置され
た端末装置14、15と、現場システムA、Bの機器類
または制御端末装置の保守点検を行う保守点検情報提供
先Dに設置された端末装置15、16とにネットワーク
70、71を介して接続され、現場システムA、Bに関
連する情報が端末装置から蓄積されるデータベース1
2、25及び該データベースへのアクセス許可/不許可
の認証を行うと共にアクセス許可を与えた端末装置のユ
ーザに課金処理を行う維持保守サーバ11とを備えるコ
ンピュータシステムFを維持保守用サービス情報提供機
器として提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は現場に施工された機
器等の保守点検を支援する維持保守サービスシステムに
係り、特に、鉄道システムやプラントシステムなど多数
の機器やソフトウェアで構成されるシステムの維持や保
守点検に好適な維持保守サービスシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】多数の機器やソフトウェアで構成される
大規模システムの維持や保守点検を請け負うサービス提
供会社は、提供しているサービスのレベルを維持するた
めに膨大な工数を費やす必要がある。保守対象システム
が多数の機器で構成されている場合、一般的に、各機器
の部品交換周期はバラバラであり、各機器の部品の使用
頻度も機器毎に異なるため、個々の機器に対応して部品
交換周期や点検周期を定めるのは困難である。
【0003】このため、従来は、部品が故障するたびに
交換するという事後的処置しかできない場合が多い。し
かし、故障してから部品を交換することができるのは、
その部品の重要度が低く故障してもシステム全体が停止
しない箇所の機器であり、部品の故障がシステム全体を
停止させる重要度の高い機器は、故障前に点検し故障前
に部品交換できるように計画を立てる必要がある。
【0004】しかしながら、このような計画を立てるに
は、保守対象システムの開発、設計段階からのドキュメ
ントを入手して立案しなければならず、しかもドキュメ
ントは紙を綴じたファイルとして存在する場合が多く、
人手による管理が必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】保守対象システムが大
きくなる程また複雑なシステムになる程、管理しなけれ
ばならない事項が多くなり、保守計画立案には膨大な工
数が必要となる。保守点検を請け負うサービス会社は、
現場での部品交換や保守点検を外部の委託業者に発注す
るにしても、その保守点検計画を立案しなければなら
ず、そのため、ユーザである保守対象システムの所有者
やそのシステムの設計部門から設計に関するドキュメン
トを入手しなければならず、また、現場での改良が実施
された場合にはその改良にかかるドキュメントも入手し
なければならず、更に、システムで使用されているソフ
トウェアがバージョンアップされた場合にはそのバージ
ョンアップの情報も入手しなければならない。更に、外
部委託業者に現場での部品交換を発注した場合にはその
交換した部品の情報も入手しなければならない。
【0006】大規模システムでは、その設計情報や保守
点検情報、バージョンアップ情報等は一元管理されてお
らず、様々な関連会社がこれを別々に保有し、一つの会
社内であっても様々な部署が別々に保有しているため、
大規模システムの保守点検サービスを請け負う会社は、
これらの情報を入手して一元管理しなければ、効率的で
有効な維持保守のための計画を立案することができな
い。
【0007】しかし、従来は、これら情報を一元管理す
るシステムが存在しないため、各関連会社、各部署がバ
ラバラに管理しているのが実状である。しかも、これら
の情報は紙に綴じられたファイルである場合が多く、迅
速な計画立案を行うには、これら情報をコンピュータに
入力しなければならない。しかし、各社、各部署がバラ
バラにコンピュータ化を図ると、データの一元管理を後
から実現するのが困難となる。
【0008】しかも最近は、計算機制御を行うシステム
が多くなり、その性能、応答性を保証するように保守点
検を行う必要がある。具体的には、単位時間当たりのト
ランザクション数や1トランザクション当たりの処理時
間、計算機の平均的な負荷などを考慮して保守点検計画
を立案しなければならず、更に、これらはシステム稼働
後の環境条件の変化にともない徐々に変化をするため、
常に監視していなければならない。しかし、従来のサー
ビス提供会社では、日常的にこれらを管理する方法がな
く、性能上や応答性の問題が発生するまで対策を何ら打
てないのが現状である。
【0009】更に、サービスを提供する会社では、新た
な保守点検システムを導入する際にエンドユーザの教育
/訓練も重要な任務となるが、教育/訓練を行うシミュ
レータ等の設備をユーザ個々が保持することはコスト的
に大きな負担となる。しかし、斯かる設備を持っていな
いと、現地で障害が発生した際の再現試験を実施するこ
とができず、障害調査や障害内容に基づく教育が十分に
行えない。
【0010】本発明の目的は、保守対象システムの維持
保守を行うために必要となる各種情報を一元管理して維
持保守のための計画立案に利用できる維持保守サービス
システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、現場に設置
される機器類及び該機器類の制御あるいは監視を行う制
御端末装置を備える現場システムの維持保守用サービス
情報を提供するシステムにおいて、前記現場システムの
設計情報提供先に設置された端末装置と、前記現場シス
テムの前記機器類または前記制御端末装置の保守点検を
行う保守点検情報提供先に設置された端末装置とにネッ
トワークを介して接続され、前記現場システムに関連す
る情報が前記端末装置から蓄積されるデータベース及び
該データベースへのアクセス許可/不許可の認証を行う
と共にアクセス許可を与えた端末装置のユーザに課金処
理を行う維持保守サーバとを備えるコンピュータシステ
ムを維持保守用サービス情報提供機器として提供するこ
とで、達成される。
【0012】好適には、上記において、前記制御端末装
置は前記現場システムの機器類の稼働状況を示す情報を
取得して前記ネットワークを介し前記データベースに蓄
積し、また、前記維持保守サーバは前記データベースに
書き込まれている前記機器類の稼働状況が部品交換時期
にきたとき該部品交換の情報を前記現場システムの関連
ユーザに前記ネットワークを介して出力する。
【0013】更に好適には、上記において、前記現場シ
ステムのジャーナルを前記データベースに登録し、前記
ジャーナルをもとに前記現場システムの稼働状況を再現
することにより現場システムと等価な機器環境を実現し
該機器環境上で機器類の模擬操作訓練サービスを前記現
場システムの関連ユーザに提供し、また、前記現場シス
テムの取り扱いマニュアル情報を前記データベースに登
録し、前記現場システムの関連ユーザから前記マニュア
ル参照のアクセスが前記維持保守サーバにあったとき該
マニュアルを要求先ユーザにオンライン表示すると共に
該ユーザに対し課金処理をする。
【0014】保守対象システムの設計会社、設計部署等
の関連ユーザに設置されている端末装置は、作成された
設計図等の設計情報を保存する場合にはネットワークを
介してデータセンタ(維持保守サービスシステムを提供
するコンピュータシステム)のデータベースに保存し、
設計情報をバージョンアップする場合には、データベー
スから設計情報を読み出し、バージョンアップした後に
再びデータベースに保存する。保守点検を行う工事会社
などの関連ユーザは、部品を交換した場合に、当該部品
の情報をネットワークを介してデータベースに保存す
る。保守対象システムの制御を行うコンピュータ(端末
装置)は、自身配下の機器の稼働状況を示す情報を取得
し、ネットワークを介して当該情報をデータベースに保
存する。
【0015】従来の設計会社等では設計図等の設計情報
は自社コンピュータのハードディスクなどに保存してい
たが、自社コンピュータではなく、維持保守サービスシ
ステムのデータベースに保存する。また、工事会社も、
交換した部品の情報を自社コンピュータに保存するので
はなく、維持保守サービスシステムのデータベースに保
存する。制御コンピュータの収集した情報も、維持保守
サービスシステムのデータベースに保存する。
【0016】保守対象システムに関連する夫々の会社が
保守対象システムの所有会社等との間で契約を結び、当
該保守対象システムに関わる情報に関しては夫々の会社
が自社コンピュータではなく維持保守サービスシステム
が提供するコンピュータシステムのデータベースを情報
保存先とすることで、各種情報の一元管理が可能とな
る。各関連会社や保守対象システムの所有者は、高価な
サーバやデータベースを持たなくてもこれを利用するこ
とができ、低コストで各種情報の一元管理が可能とな
り、また、この一元管理された情報を利用し且つシミュ
レータとして活用することが可能となる。サーバ及びデ
ータベースを提供する維持保守サービスシステムの提供
会社側は、ID番号などで識別した相手に対してのみデ
ータベースへのアクセスを許可し、データベースへのア
クセスの度に課金処理を施すことで自システムの維持を
図る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。尚、以下に述べる実施形態では、
保守対象システムが鉄道システムである場合を例に説明
するが、本発明の維持保守サービスシステムは他の保守
対象システムに対しても適用できるものである。
【0018】図1は、本発明の一実施形態に係る維持保
守サービスシステムの構成図である。現場毎に設けられ
る現場システム、例えば、A駅のシステムAと、B駅の
システムBとが、保守点検対象となるシステムであると
する。そして、A駅やB駅のシステムを設計した会社が
設計会社Cであり、A駅やB駅を施工したメーカや、A
駅、B駅の機器点検を請け負っている工事会社がユーザ
Dであり、A駅、B駅のシステムを所有し運用している
エンドユーザが鉄道会社Eであり、また、エンドユーザ
構成員E’である。
【0019】現場システムAには、事務管理用のコンピ
ュータ1や制御用コンピュータ2が設置されており、制
御用コンピュータ2には、LANを介して車両101や
架線3、信号機4、転轍機5の情報が取り込まれる様に
なっている。現場システムBにおいても同様である。
【0020】設計会社Cには、設計用コンピュータ14
や事務管理用コンピュータ15が設置されており、工事
会社Dにも事務管理用コンピュータ16、17が設置さ
れている。エンドユーザEも、事務管理用コンピュータ
18を備える。更に近年では、携帯電話機や携帯情報端
末が普及しているため、インターネットに接続される携
帯端末21、22をエンドユーザE’が所持している。
【0021】本実施形態に係る維持保守サービスシステ
ムの中心的役割を果たすデータセンタFには、維持保守
サーバ11と、このサーバ11に接続された業務管理用
データベース12、課金データベース13、製品維持デ
ータベース25とが設けられている。
【0022】そして、現場システムA、Bのコンピュー
タ1、2、6、7と維持保守サーバ11とがファイヤウ
ォール23を介して専用ネットワーク70で接続され、
現場データの提供先となるコンピュータ14、15、1
6、17や情報サービス提供先となるコンピュータ1
8、21および携帯電話機22とは、ファイヤウォール
14を介してインターネットあるいはイントラネット7
1で接続されることで、本実施形態に係る維持保守サー
ビスシステムが構築される。
【0023】ユーザがサービスを利用する時、ユーザの
コンピュータからデータセンタFの維持保守サーバ11
へアクセスする。このアクセスを行うとき維持保守サー
バ11のWEB上の該当URLを指定することにより、
インターネット、イントラネット71上のどの端末から
でもアクセスすることができ、情報提供サービスを享受
することが可能となる。
【0024】アクセス方法、料金引き落とし方法はそれ
ぞれ複数あり、ユーザが申請時にその方法を選択する。
ユーザはデータセンタFに料金引き落とし口座をネット
ワーク上で申請する。アクセス方法、料金引き落とし方
法によっては、口座だけでなく、端末ID、ユーザI
D、サービス内容、利用期限も事前に申請する。
【0025】図2は、維持保守サーバ11の構成図であ
る。維持保守サーバ11は、通信部11aと、チェック
処理部11bと、記憶部11cと、データ処理部11d
と、データアクセス処理部11eとからなる。通信部1
1aは、ユーザからのサービス要求やサービス提供時に
通信伝文を送受信する部分である。維持保守サーバ11
が受信したサービス要求伝文は通信部11aにて受信処
理(図3のステップS1)をし、チェック処理部11b
にてサービス要求先が妥当かどうかの認証を行う(図3
のステップS2)。
【0026】この図3のステップS2では、図4に示す
様に、予め維持保守サーバ11の記憶部11cに登録し
ているサービス先の認証情報とサービス要求伝文内のI
Dなどの認証情報を比較チェックすることにより、デー
タセンタFのデータにアクセス可能な要求か否かを判断
する。この比較チェックの結果、相違がなければアクセ
ス許可を発行する。相違があった場合は、このアクセス
を拒否するようにし、認証情報の再要求、例えばパスワ
ード入力の再要求等を行う。
【0027】アクセス許可後、データベースアクセス処
理部11eにて要求伝文内の要求サービスに該当するデ
ータベース12、25にアクセスを行い(図3のステッ
プS3)、該当データをデータベース12、25から維
持保守サーバ11内に取り込む。該当データは、データ
処理部11dにて、WEB等の表示形態のデータに変換
し(図3のステップS4)、通信部11aからアクセス
先に送信する(図3のステップS5)。そして、維持保
守サーバ11は、送信の完了を確認した後、課金データ
ベース13に課金データを加算する(図3のステップS
6)。
【0028】以下、本発明の維持保守サービスシステム
により行われる、業務管理サービス、製品管理サービ
ス、教育/訓練サービス、現地システム稼動監視サービ
スについて夫々説明する。
【0029】業務管理サービスの一例として、鉄道運行
管理システム構築の設計業務に必要な線路図の画面作成
時におけるサービスについて説明する。設計者は、線路
図の画面を作成する時、該当駅の線路図を入手する必要
がある。従来は、鉄道会社へ図面の送付依頼をし、それ
に対し鉄道会社は図面が正しいか、最新版であるかどう
かといった確認のために関係各部署に調査依頼をし、各
部署が確認及び承認をした後、取り纏め部署に図面が集
められ、図面送付依頼した会社に紙ベースで送付されて
いた。このため、鉄道会社は図面の管理を与儀なくさ
れ、線路図等の現地図面は大きくかさ張るため、管理す
る場所や人が必要となる。さらに、図面に変更等が入っ
た場合、来歴や最新バージョン、差分などの管理が必要
となる。また、信号機の改造が入った場合、信号機の数
をカウントしたり特定の信号機を探す場合などは全ての
図面を見る必要がある。信号機と転轍機の動作の関連な
どを見る場合にも複数の図面を照合しながら見る必要が
ある。
【0030】線路図の画面を作成するにあたって、図面
の管理をはじめとして、依頼、確認、承認などの各種手
続きがあり、本来の画面作成作業以外の作業が膨大であ
るが、本実施形態による維持保守サービスシステムを利
用することで、従来の煩わしさを以下の様に解決するこ
とができる。
【0031】設計者は、端末(図1のコンピュータ1
4)からデータセンタFの維持保守サーバ11のURL
を指定することによりアクセスする。最初にアクセスす
るページは、サービス一覧が記載されている維持保守サ
ーバ11のトップページである。設計者(この場合の維
持保守サービスシステムに対する関連ユーザ)がA駅の
線路図を必要としている場合、図5に示す様に、トップ
ページのサービス一覧から線路図サービスを選択し、さ
らに線路図サービス画面内の駅一覧の中からA駅を選択
することにより、A駅の線路図を参照することができ
る。
【0032】線路図をはじめとする情報はバージョン管
理されており、常に最新の情報を参照することができ
る。事前に登録している利用サービスであるA駅の線路
図サービス以外をアクセスしようとすると、維持保守サ
ーバ11が申請時の情報と照合し、データベースにアク
セスできないようにしており、そのアクセスは拒否され
る。
【0033】線路図などの図面は、参照だけでなく新規
登録、修正など図面に加筆することができる。図面を新
規登録する場合、維持保守サーバ11はデータベースに
アクセスする権限のあるユーザのみ登録可能とする。登
録時には図面のデータ量に比例して課金する。図面の変
更がある場合は、図面のデータの貸出し依頼の手続き操
作を行い、ユーザ端末に図面データをダウンロードす
る。ダウンロード時に、維持保守サーバ11内のデータ
には貸出中の表示をし、他ユーザには貸出しができない
ようにロックをかける。
【0034】ユーザは図面を修正後、図面の返却を行う
が、維持保守サーバ11は貸出しをしたユーザIDと同
じユーザIDであることを確認した後、修正図面データ
を業務管理データベース12に格納すると同時に、バー
ジョン情報、履歴、差分も業務管理データベース12に
格納する。それに合わせて、課金データベース13にも
課金情報を記録する。さらに、修正した図面に関連する
図面をユーザに通知する。例えば、線路図を変更した場
合、それに伴い連動図も変更となる。この場合、修正し
た線路図の返却時に連動図も変更が必要であることをユ
ーザに対して通知する。
【0035】課金方式、アクセス認証方式は複数ある
が、ここでは料金引き落とし口座、端末ID、利用サー
ビス、利用期限を申請し、申請時に料金を支払う方法に
ついて説明する。維持保守サーバ11は、ユーザの申請
時の情報を維持保守サーバ11内で管理している。維持
保守サーバ11は、アクセスしてきた装置の端末IDな
どの認証情報を受信し、サーバ11内で管理している事
前登録認証情報と照合する。事前に登録している認証情
報と同じであり、アクセス要求日時が利用期限内であれ
ば、維持保守サーバ11へのアクセスを可能とする。維
持保守サーバ11で管理している認証情報とひとつでも
不一致が発生した場合、アクセスを拒否し、その旨をユ
ーザの端末へ応答する。
【0036】次に、駅における現地工事を実施する際の
工事配線図サービスについて説明する。現地にて工事を
する時、従来は、必要と思われる図面のみ原図よりコピ
ーし、現地へ持ち込む。しかし、現地の配線を変更した
時に工事配線図を随時メンテナンスする必要が生じた
り、工事範囲を急遽変更した場合、原図をコピーするた
めに原図を管理している場所までに戻る必要があった。
また、工事配線図は図面の大きさが大きく、複雑な図面
の場合は複数枚になるためかさばり、管理するのに場所
や人手が必要となる。また、持ち運び等には適さないと
いう問題がある。しかし、本実施形態に係る維持保守サ
ービスシステムを利用することで、以下の様に従来の問
題が解決する。
【0037】工事施工者は工事内容を検討するために、
現地の工事配線図が必要となる。そこで、自分の工事会
社Dに設置されているコンピュータ16を用いてデータ
センタFのURLにアクセスする。これにより、サービ
スを享受することができる。課金方式は、この例では、
維持保守サーバ11へのアクセス時に引き落としとし、
口座、端末IDを事前に申請しておく。申請した端末
(コンピュータ16)から工事施工者がサーバ11へア
クセスする時、アクセスするデータベース毎に工事施工
者に対し課金する。
【0038】端末16からのアクセス要求に対し、サー
バ11はサーバ内に記憶されているユーザ申請時の端末
ID情報とアクセス要求時の端末IDとを比較し、アク
セス許可を出す。ユーザ端末16は、工事配線図サービ
ス画面の駅一覧から必要な駅の工事配線図にアクセスを
する。その時、サーバはユーザを特定するIDである端
末IDとアクセスデータより料金を計算し、課金データ
ベースへ記録する。1ヶ月毎に維持保守サーバ11から
銀行などの口座に対し、自動的に口座引き落としを依頼
することで、ユーザからデータセンタFの運営者に料金
が支払われることとなる。
【0039】ここで、現地工事実施時において、工事会
社内での工事内容の検討でなく、現地状況を確認しなが
ら工事を実施する場合は、端末IDを利用したアクセス
認証方式では限られた端末でのサービス提供になるため
不便である。そのため、異なるアクセス認証方式を選択
することができるようにする。例えば、現地状況を確認
しながら現地工事を実施する場合、現地にて工事配線図
サービスを利用する必要がある。その場合、アクセス認
証方式を端末IDによるものではなく、ユーザIDを端
末より入力することにより認証する方式を用いる。それ
により、工事会社D内の端末だけでなく、ノートパソコ
ンや携帯電話機からもアクセスが可能となる。
【0040】維持保守サーバ11内に登録されているユ
ーザIDと異なるユーザIDが入力された場合はアクセ
ス拒否されるが、3回までは再度入力可能としている。
3回以上不一致が生じた場合、データセンタF内へのア
クセスを拒否することにより、セキュリティを確保して
いる。ユーザIDを利用する場合、維持保守サーバ11
は、アクセスデータ量や回数、時間により料金計算を
し、ユーザIDをキーとして課金データベースへ記録す
る。
【0041】これまで工事配線図サービスについて説明
したが、工事配線図をはじめとした図面については共通
部分が多い。そこで、図面サービスに共通する利用方法
の一例について説明する。図面の場合、情報量が膨大で
あるため、維持保守サーバ内のデータリンケージをツリ
ー状にすると分かりづらくなる。
【0042】そこで、図6に示すように、1画面を複数
に分け、図面の一覧表示と図面の詳細表示を同一画面に
表示する。また、図面が1画面で表示されない場合は、
全体図のどの部分を表示しているかの位置表示も行う。
図面の一覧表示には管理番号を軸として1行1文書とし
て整理しておく。マウスで該当行を選択することによ
り、選択した図面の詳細が図面の詳細表示画面に表示さ
れるが、図面の一覧表示は常に表示されるようにする。
【0043】次に、竣功図書製作サービスの例について
説明する。従来から、竣功検査時に竣功図書である機能
仕様書、テスト仕様書、テスト結果、ソースプログラム
等の作業成果をファイルに綴じ、複数部数をコピーして
提出するようにしている。また、ソースプログラムのヘ
ッダの形式など竣功特有のフォーマットがあり、竣功の
フォーマットに従ったものでなければならない。そのた
め竣功のための作業が発生している。また、竣功図書は
物量が多いため保管場所が必要だという問題もある。そ
こで、本実施形態に係る維持保守サービスシステムを利
用することで、従来の問題を以下の様に解決する。
【0044】ユーザ端末から維持保守サーバ11にアク
セスし、竣功図書サービスメニューより竣功図書専用の
サービスを享受する。図7に示すように、データベース
に登録されている仕様書、テスト結果、プログラムよ
り、竣功図書の目次を作成する目次作成ボタン、CD−
ROMに落すためのCD−ROM化ボタン、各種仕様書
を竣功対応フォーマットに変換するための変換ボタンな
どの機能メニューがあり、これを活用することにより竣
功図書を作成する。また、印字ボタンを選択することに
より、ファイルの背表紙、インデックスなどを作成し、
自動的に電子化されたドキュメントから従来と同様の竣
功図書ファイルを作成することもできる。本サービスの
課金は、各ボタンの機能を利用する毎に行う。
【0045】次に、製品管理(維持)サービスについ
て、システムの計画交換管理支援、設備稼働状況に基づ
く保全支援を実現する例を説明する。従来、現地システ
ムに納入した製品の計画交換は必ず必要な作業であるに
もかかわらず、膨大な台数や機種が多いこと等により、
メーカが管理を行い、サービス提供側は必要に応じて顧
客に提案し、顧客からの発注をもって作業を実施するよ
うにしている。しかしながら、この従来の方法では、実
際に交換作業を行う前には、計画交換対象装置の抽出、
顧客との調整、顧客での予算化、現地作業手配など、多
くの作業が発生してしまう。
【0046】そこで、図8に示す様に、現地システム
A、BとしてメーカDから納入されているコンピュータ
1、2、6、7の情報を、メーカDのクライアント1
6、17から維持保守サーバ11に対し、ルート51に
示すように登録する。登録管理される情報を、図9に示
す。登録管理される情報としては、「現地名」、「納入
計算機」、「部品名」、「数量」、「前回交換日」、
「交換周期」、「次回交換日」がある。管理される部品
としては、定期交換が必要となる部品「ハードディス
ク」「ファン」や、定期分解、調整が必要となる部品
「ファンカバー」等がある。
【0047】実際に定期交換が必要な時期になると、維
持保守サーバ11の画面や出力装置であるプリンタに、
交換の必要な現地システム名と交換対象となる機器名、
装置名、部品名が出力される。顧客との間で現地におけ
る機器交換日を決定した後は、自動的に物品の購入手
配、現地作業員手配が維持保守サーバ11から保守点検
を請け負った会社Dに対して通知される。これらは、顧
客との契約パターンに応じて年間毎の課金あるいは交換
毎の精算方式が選択できる。
【0048】部品の交換を実施した時には、維持保守サ
ーバ11に交換日時を登録する。交換品が当初使用して
いた部品と異なる場合には新しい交換時期を維持保守サ
ーバ11に登録する。
【0049】また、図8の維持保守サーバ11には、各
現地システムA、B単位に、前提としている各種条件を
登録する。図10は、条件の例を示す図であり、条件を
規定する情報として、「現地名(現地システム名)」、
「監視装置」の他に、各監視装置対応に設定された複数
の監視条件がある。例えば、「信号機」を例に考える
と、鉄道用の信号機は1機あたり3灯から5灯の発光球
を保有する。そのため、各信号機は、夫々、球単位に監
視する必要がある。例えば、第1球は10万回点灯/滅
灯を繰り返したとき交換する必要があれば、「監視回数
I」として10万回を設定しておく、これに対応して計
測した点灯/滅灯回数(実績回数I)をデータベースに
登録する様にする。
【0050】この他にも、「転轍機」の「転換回数」
や、各「軌道回路」単位の「列車走行回数」、「架
線」、「信号機の各ランプの点灯/滅灯回数」等、現場
設備とその現場設備の動作回数、ハードディスクのアク
セス回数等を、その監視回数(設定値)対応に詳細に測
定値をデータベース化しておく。これらの設備は、年月
に基づく交換周期とは別に、一定の動作回数での交換が
必要となるからである。
【0051】現場設置のコンピュータ1、2、6、7
は、図8に符号52〜57に示すように、各コンピュー
タの制御、監視対象である架線3、8、信号機4、9、
転轍機5、10などの動作を定常的に記録し、保持して
いるため、維持保守サーバ11は、定周期で予め決めて
おいた設備に関する情報をこれらコンピュータ1、2、
6、7から専用ネットワーク70経由で取得する。専用
ネットワーク70が電話回線接続の場合は、各コンピュ
ータ1、2、6、7からのデータ送信のタイミングで、
維持保守サーバ11との間の電話回線接続を行う。維持
保守サーバ11は、各コンピュータ1、2、6、7から
の送信情報を受信し、データベースの該当欄(図10)
に蓄積する。
【0052】維持保守サーバ11は、実績回数を設備毎
に監視して傾向を算出し、この傾向から寿命時期を常に
計算する。寿命時期が近づくと、定期交換部品の場合と
同様に、画面やプリンタ等に情報が出力される。それに
基づき、データセンタFから顧客への連絡、物品や作業
の手配を実施する。
【0053】部品の交換を実施した時には、メーカDの
クライアント16、17から維持保守サーバ11に交換
日時を、図8に符号51で示す様に、登録する。交換品
が当初使用していた部品と異なる場合には新しい交換時
期を維持保守サーバ11に登録する。
【0054】このように、設備の稼働限界を予め予測
し、事前に交換等の処置をすることで、装置故障による
システム停止や列車が走行できない状態を効率的に防ぐ
ことが可能となる。
【0055】次に、プログラムやデータの管理と、障害
管理、懸案管理について説明する。システムが複数の現
地システムに収まっている場合、システム作成の際のベ
ースとなる顧客ドキュメントのバージョン、顧客ドキュ
メントから作成したデータのバージョン、現地で稼働し
ているプログラムのバージョンを個別に管理する必要が
ある。従来これらは人間の手で管理されており、メンテ
ナンスの工数等が膨大になっているという問題がある。
【0056】そこで、本実施形態では、現地にシステム
を納入した際、図11に符号51で示す様に、全てのプ
ログラムやデータをメーカDのクライアント16、17
から維持保守サーバ11に送り、これらを製品維持デー
タベース25に登録するようにする。また、これらのプ
ログラムやデータを作成するにあたり、作成したドキュ
メントや顧客から提示された仕様書、データ類も合わせ
て登録する。登録の際にはバージョン情報を付加する。
登録の際には、データベースにはプログラム、データ、
ドキュメント、顧客から提示された仕様書、データの夫
々の間の紐付き関係を合わせて登録する。これにより、
顧客のどの仕様書に基づき作成されたものかが明確にな
る。
【0057】システムに対し機能変更を行う場合には、
顧客が作成した機能変更要求の仕様書、メーカ作成のド
キュメント、プログラム、データを登録する。この登録
は既存のものがあればバージョンを上げる。また現地シ
ステムへの反映状況もあわせて管理する。これらの管理
情報は顧客の設計にあるクライアント14、15、メー
カDのクライアント16、17の双方から閲覧可能であ
る。
【0058】プログラムやデータについては登録してい
る現地システムの数やプログラム、データの量、ドキュ
メント数に応じて管理料を利用者であるユーザに対し課
金する。プログラムやドキュメントのアクセスについて
は先に説明した業務維持サービスと同様の課金方式を適
用する。
【0059】このようにすることで、顧客が求めるシス
テムが現地システムに収まっているか、またそれはどの
ドキュメントに基づくものなのかを容易に管理すること
が可能となる。
【0060】次に、障害管理、懸案管理について説明す
る。システムを作成する場合には、多くの決定すべき項
目が発生する。従来は、これら項目を一覧表として作成
し、顧客側とメーカ側の双方で管理しているのが実状で
ある。
【0061】そこで、本実施形態では、維持保守サーバ
11に懸案項目を常に登録する。維持保守サーバ11に
は、顧客システムを設計したクライアント14、15か
ら常にアクセスする事が出来る。登録時には、懸案内容
の他に、発生年月日、対策要期、提案者名、対策者名も
合わせて登録する。懸案事項の進捗状況は、常に設計C
のクライアント14、15やメーカDのクライアント1
6、17の双方から維持保守サーバ11にアクセスし更
新する。
【0062】このようにすることで、懸案項目が顧客、
メーカの双方で漏れることなく処理することが可能にな
ると共に、ユーザCとユーザDとが別々に2重管理する
ことによる認識の違いや労力の無駄を低減することが可
能となる。
【0063】障害や問題が発生した場合も、上述と同様
に登録、管理を行うことで、管理が可能となる。また、
本実施形態の維持保守サービスシステムを利用すること
で、障害や問題について、問題が発生したときに過去に
類似の問題が発生したときの対策方法を検索するサービ
スを提供できる。
【0064】障害が発生したときは、設計社Cやメーカ
Dまたは現地システムA、Bの保守員が各自のクライア
ント1、6、14、15、16、17、18から維持保
守サーバ11にアクセスをする。そして、障害や問題の
キーワードを入力して検索を実施する。維持保守サーバ
11からは指定したキーワードに関連して登録されてい
る障害一覧を各クライアントに送出し、各クライアント
のディスプレイ画面上に表示する。このように表示され
た中で、ほぼ同一の事象が存在すれば、それを指定する
と、その時の障害詳細、対応策が画面に表示される。こ
れによって、過去に発生した事象とほぼ同一事象であれ
ば即座に対応策を得ることが出来る。
【0065】次に、現地システムの稼働監視サービスに
ついて、監視によるシステム条件の変化検出を実現する
場合の実施例について説明する。図8に示す維持保守サ
ーバ11には、各現地システムA、B単位に、システム
設計時に前提としている各種条件(閾値)を登録する。
具体的には、図12のような項目を登録する。即ち、
「現地(システム)名」、「監視項目」、「監視条
件」、過去の計測における「最大値」などである。「監
視項目」としては、入力するトランザクションの数(ダ
イヤ変更など)や、各駅毎に想定した列車本数や、平均
CPU負荷などを登録する。
【0066】これらの項目は、システム導入時の設計時
点と、実際に導入してからの運用時点とで変化してしま
うことが多く、このような変化を全て人間の目で管理す
るのは困難であり、また、これら変化まで考慮して処理
するには処理時間がかかり、処理の遅延などの問題を引
き起こしてしまう。
【0067】そこで、本実施形態では、これらの情報は
現地システムの各コンピュータ2、7で連続的に測定し
記録しておき、記録した情報は各コンピュータの記憶媒
体に保管しておく。各現場システムA、Bは、維持保守
サーバ11に対し、定周期で予め決めておいた設備に関
する情報を送信する。電話回線接続の場合は、送信のタ
イミングで維持保守サーバ11と回線を接続する。
【0068】維持保守サーバ11は、収集したデータを
チェックし、先に述べた閾値を越えている装置について
は画面やプリンタにその情報を出力する。この情報は、
予め契約が結ばれている顧客やメーカに伝送され、顧客
やメーカはこれらの情報を参照してシステムの増強、更
新を検討することとなる。
【0069】システムの増強や更新を検討することで、
装置故障や性能の限界によるシステム停止、あるいは列
車が走行できない状態に至ることを未然に防ぐことが可
能となる。また、これらに対応する拡張、増強作業は、
時間が必要となる作業であるが、早期に着手することが
可能となり、必要な対策を必要な時期に行うことが可能
となる。
【0070】次に、保守作業員が現地システムを保守す
る場合の教育/訓練サービスを提供する例について説明
する。従来、保守員が現場で装置の操作を行う場合、操
作マニュアルを持ち歩いていた。そのため、装置が複数
ある大規模システムの場合や複雑な操作が必要となるシ
ステムの場合は、冊数が多くなおかつ分厚いマニュアル
を持ち歩かなければならなかった。また、保守作業員を
教育するための人員や教育時間が必要であり、教育され
る側も時間的制約があった。
【0071】そこで本実施形態に係る維持保守サービス
システムでは、設計にて作成したマニュアルを維持保守
サーバ11に登録することにより、維持保守サーバ内の
データベースに必要なマニュアルを一括管理し、この情
報を保守作業員に提供することにより、上記従来の問題
を解決する。データベースに格納されたデータは、変更
が生じた場合も、維持保守サーバ11に再登録すること
により、データ変更することができる。維持保守サーバ
11では履歴管理、バージョン管理、差分管理を実行す
る。
【0072】ユーザ(この場合は維持保守員。例えば、
図1のエンドユーザE’)は、社内等の据付端末だけで
なく、ノートパソコンなどの携帯端末や携帯電話機を利
用し、インターネットを通じて操作マニュアルを簡易に
見ることを可能とする。データは装置毎に分割されてお
り、該当装置の操作マニュアルにアクセスする度に、サ
ーバはアクセスしたユーザIDに対しアクセスした装置
対応マニュアル毎に料金計算を実施し、課金データベー
スの当該ユーザIDに対して料金を加算する。
【0073】ユーザの端末よりデータセンタFのサーバ
のURLにアクセスすると、サービス一覧画面が表示さ
れ、その中のオンラインマニュアルを選択することによ
り、装置対応の操作マニュアル一覧のページが表示され
る。該当装置を選択すると、図13に示すように、画面
の一部が目次となっており、用語検索も可能となってい
る。また、読んだ部分に該当する目次には既読チェック
が入るようになっている。マニュアルにマウスカーソル
をかざすと、その部分の詳細説明や操作上の注意が吹き
出しで表示する。マニュアルは、一画面一操作となって
おり、操作が終了すると次の画面に移るように「次ペー
ジ」ボタンがあり操作が簡易である。
【0074】次に、現地システムの事象を装置の操作な
どの訓練、教育に適用する場合のサービス提供例につい
て説明する。従来は、現地システムにて発生した事象は
現地システムの装置より紙でジャーナルを出力した後、
FAXで送信し、そのジャーナルを解析し、訓練システ
ムの装置に、解析したジャーナル通りに入力して再現す
る方法をとっている。そのため、現地事象を再現するの
に時間がかかるという問題があった。
【0075】これを解決するために、本実施形態では、
現地ジャーナルを現地システムからデータセンタFへ送
信し、サーバ11内のデータベースに随時蓄積し、この
データをユーザに提供する。ここで、ユーザは訓練時に
時間と装置名称を指定することにより、サーバ11は、
蓄積している各種ジャーナルから装置名称と時間から該
当ジャーナルを切り出し、そのジャーナルに基づき、該
当装置の指定した時間に発生した現地装置の事象を再現
する。
【0076】このように、過去の現地システムで発生し
た事象を再現し、それに対する操作を可能とすることに
より、現地と同等の訓練が可能となる。課金の方式は、
訓練装置からのアクセス時間、再現時間に対し課金す
る。
【0077】また、現地のジャーナルにはタイトルが付
けられており、データベースにジャーナルと共に紐付け
て格納されている。そのタイトルを重要度順に一覧表示
することにより、効率的に現地の事象を把握することが
可能となり、教育や現地事象の分析といった用途に使用
することができる。
【0078】以上述べた様に、本実施形態に係る維持保
守サービスシステムでは、現場装置及びそれを制御する
制御装置や表示装置などで構成される現地システムと、
メーカ、工事会社など企業や設計社などのクライアント
である情報サービス提供先システムと、業務管理情報、
製品維持情報を管理する維持保守サーバおよび業務管理
情報を管理する業務管理データベースおよび製品維持情
報を収集、加工、作成する製品維持データベースおよび
課金情報を管理する課金データベースを有するデータセ
ンタとをネットワークで接続することで維持保守サービ
スシステムを構築し、業務管理情報、製品維持情報を一
元管理してクライアントに提供することにより、エンジ
ニアリング業務や維持保守業務を支援する。
【0079】本実施形態では上述するシステム構成とす
ることで、サービスを提供する企業の業務を維持する為
の情報に対し、設計、開発部門、メーカ、エンドユー
ザ、現地システム保守員などからリアルタイムにアクセ
スすることができ、また管理スペース、管理労力が不要
となる。また、システムを問題なく稼働させるための維
持、管理を自動で実現することができ、さらに、エンド
ユーザへの教育環境をサービス提供する企業は費用、コ
ンピュータの設置スペースを費やすことなく必要なデー
タベースを利用することができ、現地の情報を加味した
ストーリを容易に再現させることもできる。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、顧客は、データベース
構築用の大規模コンピュータシステムを所持しなくて
も、保守対象システムを運用するために必要な情報を本
発明の維持保守サービスシステムのデータベース内に一
元管理して利用することができると共に、保守対象シス
テムの保守点検を行う関連会社もこのデータベースにア
クセスすることで必要情報の取得や更新が可能となるた
め、保守点検作業が容易になると共に効率的な運用計画
の立案が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る維持保守サービスシ
ステムのシステム構成図である。
【図2】図1に示す維持保守サーバの構成図である。
【図3】図1に示す維持保守サーバの動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図4】図3に示すアクセス認証チェックの説明図であ
る。
【図5】サービス選択の一例を示す説明図である。
【図6】ユーザ画面に表示されたサービス選択の一例を
示す図である。
【図7】竣功図書サービスの一例を示す図である。
【図8】図1に示す維持保守サービスシステムにおける
データ収集とアクセスの説明図である。
【図9】図1に示すデータベースへの情報登録例を示す
図である。
【図10】図1に示すデータベースの構成例を示す図で
ある。
【図11】図1に示す維持保守サービスシステムの利用
説明図である。
【図12】図1に示すデータベースに設定する監視条件
の説明図である。
【図13】図1に示すデータベースに格納されているマ
ニュアルの表示画面例を示す図である。
【符号の説明】
A、B 現場システム C 設計社 D メーカ(工事会社) E エンドユーザ F データセンタ 1、2、6、7、14、15、16、17、18 クラ
イアント側端末装置(コンピュータ) 3、8 架線 4、9 信号機 5、10 転轍機 11 維持保守サーバ 12 業務管理データベース 13 課金データベース 21 携帯端末装置 22 携帯電話機 23、24 ファイアウォール 25 製品維持データベース 70 専用ネットワーク 71 イントラネット(インターネット) 101、102 車両
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G06F 13/00 351 G06F 13/00 351N (72)発明者 三和 直樹 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所情報制御システム事業部 内 (72)発明者 戸次 圭介 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所情報制御システム事業部 内 (72)発明者 大隅 英貴 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所情報制御システム事業部 内 Fターム(参考) 5B089 GA11 GA21 GB02 JA35 JB15 KA12 KA13 KA15 KB12 KC58 MC02 MC08 5H223 AA01 BB01 CC08 DD03 DD07 DD09 EE06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現場に設置される機器類及び該機器類の
    制御あるいは監視を行う制御端末装置を備える現場シス
    テムの維持保守用サービス情報を提供するシステムにお
    いて、前記現場システムの設計情報提供先に設置された
    端末装置と、前記現場システムの前記機器類または前記
    制御端末装置の保守点検を行う保守点検情報提供先に設
    置された端末装置とにネットワークを介して接続され、
    前記現場システムに関連する情報が前記端末装置から蓄
    積されるデータベース及び該データベースへのアクセス
    許可/不許可の認証を行うと共にアクセス許可を与えた
    端末装置のユーザに課金処理を行う維持保守サーバとを
    備えるコンピュータシステムを維持保守用サービス情報
    提供機器として提供することを特徴とする維持保守サー
    ビスシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記制御端末装置は
    前記現場システムの機器類の稼働状況を示す情報を取得
    して前記ネットワークを介し前記データベースに蓄積す
    ることを特徴とする維持保守サービスシステム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記維持保守サーバ
    は前記データベースに書き込まれている前記機器類の稼
    働状況が部品交換時期にきたとき該部品交換の情報を前
    記現場システムの関連ユーザに前記ネットワークを介し
    て出力することを特徴とする維持保守サービスシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記現場システムの
    ジャーナルを前記データベースに登録し、前記ジャーナ
    ルをもとに前記現場システムの稼働状況を再現すること
    により現場システムと等価な機器環境を実現し該機器環
    境上で機器類の模擬操作訓練サービスを前記現場システ
    ムの関連ユーザに提供することを特徴とする維持保守サ
    ービスシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記現場システムの
    取り扱いマニュアル情報を前記データベースに登録し、
    前記現場システムの関連ユーザから前記マニュアル参照
    のアクセスが前記維持保守サーバにあったとき該マニュ
    アルを要求先ユーザにオンライン表示すると共に該ユー
    ザに対し課金処理をすることを特徴とする維持保守サー
    ビスシステム。
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