JP4485614B2 - 非水電解質電池及びその製造方法 - Google Patents

非水電解質電池及びその製造方法 Download PDF

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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電要素を収容する外装ケースが一対のラミネートシートの周囲を溶着シールして形成された非水電解質電池において、発電要素から外部に引き出す正極リード及び負極リードの構造に改良を加えた非水電解質電池及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リチウムポリマー二次電池等の非水電解質電池をラミネートシートによって形成した外装ケースに収容することにより、薄型で且つ軽量の電池を構成することができ、携帯機器の電源として用いるのに有効である。
【0003】
このラミネートシートを外装ケースとした電池は、図11(a)に示すように、2つ折りにして上下一対としたラミネートシートの両側部を熱溶着によりシールして封筒状に形成した外装ケース1内に、正極板と負極板とをセパレータを介して積層した積層電極群28を挿入し、更に電解液が注入される。この外装ケース1の開口辺は、図11(b)に示すように、前記積層電極群28の正極板に接続された正極リード26及び負極板に接続された負極リード27を外部に引き出して熱接合によりシールし、外装ケース1内を密閉することにより、ラミネートシートを外装ケース1とした電池が完成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成において、正極リード26及び負極リード27は、外装ケース1の開口辺の上下のラミネートシートを熱溶着する間を通して外部に引き出される。開口辺の正極リード26及び負極リード27のない位置では上下のラミネートシートの樹脂層間が溶融して完全なシールがなされるが、正極リード26及び負極リード27が介在する位置では各リードの金属面に樹脂層を溶着させる必要があるが、金属と樹脂との接着は結合力が弱く、この境界面から電解液が漏れる恐れがある。そのため、従来構成においては、正極リード26及び負極リード27の所定位置に予めその両面から樹脂シート29を溶着し、ラミネートシートとの溶着性の向上を図っている。
【0005】
しかし、正極リード26及び負極リード27は箔状に薄く形成されているが、それでも端部には隙間が生じやすく、この隙間から漏液する恐れがある。また、外装ケース1の内圧が増加した場合のように、シール部分を上下に引き剥がそうとする力が加わったとき、樹脂シート29と各リードとの接合力が弱いため、正極リード26及び負極リード27の部分からシールが剥がれる恐れがある。
【0006】
本発明の目的とするところは、ラミネートシートのシール部分に介在する正負極リードとラミネートシートとの溶着接合を強化した非水電解質電池とその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本願の第1発明は、正極板と負極板とをセパレータを介して積層した素電池を積み重ねて積層電極群が形成されてなり、一対のラミネートシートの周囲をシールした外装ケース内に前記積層電極群及び電解液を収容し、前記正極板に一端側が接合された正極リードと、前記負極板に一端側が接合された負極リードとを、外装ケースのシール辺を通して外部に引き出してなる非水電解質電池において、前記正極リード及び負極リードの少なくとも幅方向の一側端に切り欠き、または、一側端の切り欠き且つ中央部の穴、が形成され、この切り欠きを含む前記シール辺の通過位置に両面から樹脂シートが溶着されてなり、外装ケースのシール時に両面のラミネートシートが前記樹脂シートを挟んで互いに溶着されてなることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、正極リード及び負極リードに形成した切り欠き、または、一側端の切り欠き且つ中央部の穴、を含む部位に両面から樹脂シートが溶着されているので、両面の樹脂シートは溶着時に切り欠き内に溶融物を充填して正極リード及び負極リードに対する密着性が向上する。外装ケースのラミネートシートは正極リード及び負極リードの通過位置では樹脂シートに溶着するので、正極リード及び負極リードを通過させるシール辺の接合強度が強化され、外装ケース内の内圧増加等に対するシール辺の引き剥がし方向の引っ張りにも耐える強度が得られる。また、リードの金属と樹脂との界面が電解液の漏液通路となりやすいが、切り欠きにより漏液経路が物理的に延長され、漏液を抑制することができる。
【0009】
上記構成において、切り欠きが、開放端側より内側寄りに切り欠き幅が大きくなるように形成されてなることによって、切り欠きを形成するプレス加工時に抜き滓が飛散することなく、飛散した抜き滓が付着することによるリード製造の不良発生を防止できる。
【0010】
また、正極リード及び負極リードの樹脂シートの溶着部位に複数の切り欠きを列設形成することができ、両面の樹脂シートの接合強度が向上すると同時に、界面に発生する漏液経路の距離を増加且つ複雑化して漏液を防止するのに有効である。
【0011】
また、正極リード及び負極リードの樹脂シート溶着部位が、その幅方向の端辺方向に厚さが薄くなるように形成することにより、漏液経路となりやすいリードの両端部に生じる樹脂シート接合間の隙間の発生をより小さくすることができる。
【0012】
また、本願の第2発明は、正極板と負極板とをセパレータを介して積層した素電池を積み重ねて積層電極群が形成されてなり、一対のラミネートシートの周囲をシールした外装ケース内に前記積層電極群及び電解液を収容し、前記正極板に一端側が接合された正極リードと、前記負極板に一端側が接合された負極リードとを、外装ケースのシール辺を通して外部に引き出してなる非水電解質電池の製造方法において、前記正極リード又は負極リードの幅に形成された金属薄板のテープをプレス加工工程に搬送してテープの幅方向の少なくとも一側端に切り欠き、または、一側端と中央部に複数の切り欠きと穴、を形成し、これを樹脂シート取付け工程に搬送して切り欠き、または、一側端の切り欠き且つ中央部の穴、を含む両面の所定範囲にテープ幅より大きな幅の樹脂シートを供給して両面の樹脂シート間を仮接合し、これを樹脂シート溶着工程に搬送して両面から加熱及び加圧することにより樹脂シートとテープとの間を接合し、これを所定位置で切断して正極リード又は負極リードに形成し、この正極リードを正極板に負極リードを負極板にそれぞれ接合し、外装ケースのシール時に両面のラミネートシートを樹脂シートを挟んで互いに溶着することを特徴とする。
【0013】
上記製造方法によれば、正極及び負極の各リードは、それぞれに適合する材料によって形成されたテープの幅方向の少なくとも一側端に切り欠き、または、一側端の切り欠き且つ中央部の穴、を形成し、これを樹脂シート取付け工程に搬送して切り欠き、または、一側端と中央部に複数の切り欠きと穴、に所定間隔で切り欠きを形成し、その切り欠きを位置決め部位として両面から樹脂シートを溶着して、リード部材が連続的に製造されるので、生産性が向上すると同時に、箔状で且つ小さなリード部材の製造が効率的になされる。このようなテープ状に連続したリード部材は正負各極板への接合位置に搬送しやすく、所定長さに切断して極板に接合、もしくは一端を極板に接合して切断する接合加工により、生産性のよい電池製造を行うことができる。
【0014】
また、プレス加工工程においてテープの両側辺に複数の切り欠きを列設形成し、この切り欠き部の形成部位をテープの幅方向に両側辺に向けて板厚が薄くなるようにプレス加工することによって、ラミネートシートのシール辺に金属板を通過させることによる外装ケース内の電解液の漏液発生が生じやすい状態においても、漏液を阻止するリード構造を形成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0016】
本実施形態は、非水電解質電池の一例であるリチウムポリマー二次電池について示すもので、図1に平面図及び断面図として示すように、複数の素電池5を積層して形成された積層電極群2を、ラミネートシートで形成された外装ケース1内に収容して構成されている。
【0017】
前記素電池5は、図2に示すように、負極集電体12の両面に負極合剤層13、13を形成した負極板8の両面に、正極集電体10の両面に正極合剤層11、11を形成した正極板7、7をそれぞれセパレータ9、9を介して積層一体化して構成されている。この素電池5を所要の電圧または電池容量が得られる複数層に積み重ね、図3に示すように、積層した各素電池5の各負極集電体12の一辺側に延出形成された負極端子12aを束ねて、図1(b)に示すように、各負極端子12aを束ねた部位を接合すると同時に、これに負極リード4を接合し、同様に、各正極集電体10の一辺側に延出形成された正極端子10aを束ねて、これに正極リード3を接合して積層電極群2が形成される。
【0018】
また、前記外装ケース1は、アルミニウム箔等の金属層の両面にポリプロピレン等の樹脂層を接合したラミネートシートを、図4に示すように、2つ折りにした両側のシール辺P1、P2で熱溶着によりシールして封筒状に形成し、開口部から積層電極群2を挿入し、更に電解液を注入した後、図1に示すように、開口部は正極リード3及び負極リード4をシール辺P3を通して外部に引き出し、シール辺P3を熱溶着によりシールすることにより、外装ケース1内は密閉される。前記正極リード3及び負極リード4には、前記シール辺P3の通過位置に両面からポリプロピレンフィルム(樹脂シート)25が熱溶着によって接合されているので、シール辺P3の正極リード3及び負極リード4の通過位置では、上下のラミネートシートはポリプロピレンフィルム(PPフィルム)25に融着し、シール辺P3に正極リード3及び負極リード4の金属部を介在させることによるシール性の低下が防止される。また、正極リード3及び負極リード4には、それぞれPPフィルム25の溶着位置に切り欠き15を形成して、一対のPPフィルム25の接合性の向上を図っている。なお樹脂シート25としては、PPフィルムの外、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムとポリエチレンフィルムとを積層したフィルムなどを用いることができる。この正極リード3及び負極リード4の製造方法について以下に説明する。
【0019】
正極リード3はアルミニウム、負極リード4は銅によって、それぞれ厚さ0.08mm、幅3mmのフープ材に形成されたものを材料として製造される。図5は正極リード3の製造工程を模式的に示すもので、負極リード4についても同様に製造される。
【0020】
図5において、材料リール31に巻回されたアルミニウムのフープ材23は端から引き出され、所定間隔で間欠的にプレス加工部32に搬送され、プレス加工部32により図6(a)に示すように、所定間隔に切り欠き15が形成される。この切り欠き15は、切り欠いた開放端側より内側寄りに切り欠き幅が大きくなるような形状に打ち抜くことによって、抜き滓がプレス加工部32のパンチに付着し難くくなるので、飛散した抜き滓がフープ材23上に載ることによる後加工での障害の発生が防止できる。前記切り欠き15の形状は、開放端側より内側寄りに切り欠き幅が大きくなるような形状であれば、任意の形状に形成しても同様の効果が得られる。
【0021】
切り欠き15が形成されたフープ材23には、その両面からそれぞれPPリール33a、33bからポリプロピレンテープ24、24が供給され、このポリプロピレンテープ24、24は、仮接合部34において、切り欠き15を位置決め部位として切り欠き15を含む位置に位置決めされ、図6(b)に示すように、所定長さに切断してPPシート25、25とすると同時に、フープ材23の両面にそれぞれ当接したPPシート25、25は、切り欠き15の位置で両面の間が熱溶着により仮接合される。PPシート25が仮接合されたフープ材23は、熱接合部35に搬送され、フープ材23を間にして両面にあるPPシート25、25側から加圧すると同時に加熱して、図6(c)に示すように、フープ材23にその両面からPPシート25、25を熱溶着させる。このとき、PPシート25、25は溶融してフープ材23に接着すると同時に、両面のPPシート25、25は対面間で互いに融合して一体化される。また、切り欠き15の位置においても両面のPPシート25、25は溶融して切り欠き15内に充填されるので、この切り欠き15内での接合をアンカー効果として、フープ材23とPPシート25、25とは一体的に接合される。このようにPPシート25が所定位置に両面から接合されたフープ材23は巻き取りリール36に巻き取られる。
【0022】
上記構成では、フープ材23への切り欠き形成のプレス工程とPPシート25の溶着工程とを連続して行うようにしているが、フープ材23に切り欠き15を形成した後、これを別位置の溶着工程に移送するようにしても、PPシート25は切り欠き15を位置決め部位として位置決めできるので、それぞれの工程を別に行うように構成することもできる。
【0023】
上記巻き取りリール36に巻き取られたフープ材23は、端から引き出されて図6(c)に示す破線位置で所定長さdで切断することによって、図6(d)に示すようにPPシート25が両面から接合された正極リード3に形成される。負極リード4についても、フープ材23の素材が銅であることを除いて同様に形成される。この正極リード3及び負極リード4は、図1(b)に示すように、各素電池5の正極端子10aを束ねた位置に正極リード3の一端側が、負極端子12aを束ねた位置に負極リード4の一端側が、それぞれレーザー溶接等の接合手段によって接合される。
【0024】
また、PPシート25、25が溶着されたフープ材23を、図7に示すように、積層電極群2のリード接合位置に供給し、一端側を正極端子10aにレーザー溶接あるいは抵抗溶接もしくは超音波溶接によって接合し、所定長さに切断して、これを正極リード3とし、次の積層電極群2がリード接合位置に位置決めされると、巻き取りリール36からフープ材23を送り出す動作を繰り返すことによって効率的なリード接合が可能である。また、これを負極端子12aの側でも同時に行うことによって、より効率的なリード接合を行い得る。このようなリード接合方法により、正極リード3又は負極リード4として切り出した場合に、切り出された小さい部材を所定の接合位置に合わせる困難な作業を行うことなく、接合作業を自動化することもできる。
【0025】
このようにPPシート25が接合された正極リード3及び負極リード4を外装ケース1から外部に引き出し、外装ケース1の開口部を熱溶着によりシールするとき、正極リード3及び負極リード4の通過位置では、外装ケース1の上下のラミネートシートはPPシート25に熱溶着されるので、シール性のよい熱溶着シールを行うことができる。しかし、このような樹脂間のシール位置に金属板を通過させるような場合に、金属板が正極リード3及び負極リード4のように箔状のものであっても、図8に示すように、正極リード3又は負極リード4の両側部に三角形状の微小な隙間gが生じやすく、それが外装ケース1内の電解液の漏液経路となるが、正極リード3及び負極リード4に予めPPシート25をその両面から溶着するとき、加熱と同時に適正な加圧が加えられることにより、PPシート25の溶融物により正極リード3及び負極リード4の両側部の隙間gが埋められるようになる。それでも金属と樹脂との間の界面の接合性は低いので、溶着のばらつきにより僅かに生じる隙間から漏液が進行する可能性がある。
【0026】
正極リード3及び負極リード4の両側に生じやすい隙間gによる漏液を防止するために、図9に示すように、正極リード3及び負極リード4の両側に切り欠き15、15を形成することにより、漏液経路となるリードの両側端の界面の物理的距離が延長されるので、漏液の防止効果が向上する。また、正極リード3及び負極リード4の引き出し位置からの漏液を、より確実に防止する構造として、正極リード3及び負極リード4は、図10に示すような形状に形成することができる。図示は正極リード3aの場合を示し、その両側部に櫛形に凹凸18、中央部に穴19を形成すると共に、凹凸18を形成した両側部を端側に至るほど薄くなるようにプレス成形した薄肉加工部20を形成し、これらの形成部位にPPシート25をその両面から熱溶着させると、穴19で両面のPPシート25は接合され、凹凸18の凹部は溶融したPPシート25で充填される。また、両側端部は薄肉加工部20により極めて薄くなるので、両側からPPシート25を接合したときに端部に隙間gが生じ難くなる。それでも端部に隙間gが生じたときには、それが漏液経路となるが、前記櫛形の凹凸18により漏液経路の距離は物理的に長くなって、漏液の進行が抑制される。
【0027】
以上説明したような正極リード3及び負極リード4を用いて積層電極群2を構成することにより、ラミネートシートを外装ケースとした電池における外装ケース1のシール性と耐漏液性とを向上させることができる。また、外装ケース1のリード引き出し辺のシール強度が強化されるので、外装ケース1内の内圧が増加したときのような引き剥がし方向の引っ張りにも耐える接合強度が得られ、更に、電池に振動や衝撃が加えられた場合に、正極リード3及び負極リード4の変形が防止される。
【0028】
【発明の効果】
以上の説明の通り本発明によれば、ラミネートシートによって形成された外装ケース内に積層電極群及び電解液を収容した電池において、積層電極群に接合された正極リード及び負極リードを外装ケースのシール辺を通して外部に引き出すとき、正極リード及び負極リードのシール辺の通過位置に樹脂シートが両面から一体的に接合されているので、シール辺のラミネートシート間に樹脂シートが溶着してシール強度が向上し、ラミネートシートを外装ケースとした電池においても電解液の漏液を生じさせない密閉構造を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る非水電解質電池の一例を示す(a)は平面図、(b)はA−A線矢視断面図。
【図2】素電池の構成を示す断面図。
【図3】素電池の正極端子及び負極端子の形成を説明する斜視図。
【図4】外装ケースへの積層電極群の挿入を示す斜視図。
【図5】正極リード又は負極リードの製造装置の構成を示す模式図。
【図6】製造装置の各工程における加工状態を(a)〜(d)に示す平面図。
【図7】積層電極群への正極リードの接合方法の一例を示す斜視図。
【図8】シール辺にリードを通過させた状態を示す断面図。
【図9】リードの両側に切り欠きを設けた構成を示す平面図。
【図10】耐漏液性を向上させたリード構造を示す(a)は平面図、(b)はB−B線矢視断面図。
【図11】従来技術によるラミネートシートを外装ケースとして電池の組み立てを説明する(a)は積層電極群の挿入時、(b)は完成時の斜視図。
【符号の説明】
1 外装ケース
2 積層電極群
3 正極リード
4 負極リード
5 素電池
7 正極板
8 負極板
9 セパレータ
15 切り欠き
18 凹凸
19 穴
20 薄肉加工部
23 フープ材
24 ポリプロピレンテープ
25 PPシート
32 プレス加工部
34 仮接合部
35 熱接合部

Claims (6)

  1. 正極板と負極板とをセパレータを介して積層した素電池を積み重ねて積層電極群が形成されてなり、一対のラミネートシートの周囲をシールした外装ケース内に前記積層電極群及び電解液を収容し、前記正極板に一端側が接合された正極リードと、前記負極板に一端側が接合された負極リードとを、外装ケースのシール辺を通して外部に引き出してなる非水電解質電池において、前記正極リード及び負極リードの少なくとも幅方向の一側端に切り欠き、または、一側端の切り欠き且つ中央部の穴、が形成され、この切り欠きを含む前記シール辺の通過位置に両面から樹脂シートが溶着されてなり、外装ケースのシール時に両面のラミネートシートが前記樹脂シートを挟んで互いに溶着されてなることを特徴とする非水電解質電池。
  2. 切り欠きが、開放端側より内側寄りに切り欠き幅が大きくなるように形成されてなる請求項1記載の非水電解質電池。
  3. 正極リード及び負極リードの樹脂シートの溶着部位に複数の切り欠きを列設形成してなる請求項1記載の非水電解質電池。
  4. 正極リード及び負極リードの樹脂シート溶着部位が、その幅方向の端辺方向に厚さが薄くなるように形成されてなる請求項1〜3いずれか一項に記載の非水電解質電池。
  5. 正極板と負極板とをセパレータを介して積層した素電池を積み重ねて積層電極群が形成されてなり、一対のラミネートシートの周囲をシールした外装ケース内に前記積層電極群及び電解液を収容し、前記正極板に一端側が接合された正極リードと、前記負極板に一端側が接合された負極リードとを、外装ケースのシール辺を通して外部に引き出してなる非水電解質電池の製造方法において、前記正極リード又は負極リードの幅に形成された金属薄板のテープをプレス加工工程に搬送してテープの幅方向の少なくとも一側端に切り欠き、または、一側端の切り欠き且つ中央部の穴、を形成し、これを樹脂シート取付け工程に搬送して前記切り欠き、または、切り欠き且つ穴を含む両面の所定範囲にテープ幅より大きな幅の樹脂シートを供給して両面の樹脂シート間を仮接合し、これを樹脂シート溶着工程に搬送して両面から加熱及び加圧することにより樹脂シートとテープとの間を接合し、これを所定位置で切断して正極リード又は負極リードに形成し、この正極リードを正極板に負極リードを負極板にそれぞれ接合し、外装ケースのシール時に両面のラミネートシートを樹脂シートを挟んで互いに溶着することを特徴とする非水電解質電池の製造方法。
  6. プレス加工工程においてテープの両側辺に複数の切り欠きを列設形成し、この切り欠き部の形成部位をテープの幅方向に両側辺に向けて板厚が薄くなるようにプレス加工する請求項5記載の非水電解質電池の製造方法。
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