JP4485513B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球を遊技領域内で流下させて遊技を行う弾球遊技機に関する。
パチンコ遊技機に代表されるこの種の従来の弾球遊技機は、木製の遊技板に表示開口を貫通形成して備え、その表示開口に対して遊技板の後面側から液晶表示装置を宛がった構造になっている。また、遊技板の前面にはガイドレールが取り付けられ、そのガイドレールに囲まれた遊技領域内に表示開口が配置されると共に、表示開口の開口縁が樹脂製の装飾枠にて覆われている。その装飾枠は、表示開口内に嵌合される嵌合部と、嵌合部から側方に張り出して遊技板の前面に敷設されたベース板とからなり、そのベース板に形成された取付孔に螺子を通して遊技板に締め付けることで装飾枠が固定されている。また、遊技領域には、複数の入賞口や風車等の役物が取り付けられると共に、装飾枠や役物を避けた位置に複数の障害釘が打ち付けられている。そして、遊技領域のうち左寄り上部の球進入口から遊技領域内に進入した遊技球が、装飾枠の上方側の複数の障害釘に衝突して勢いを抑えられると共に、それら複数の障害釘により遊技球の流下方向がランダムに変更されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−190442号公報(第2図)
ところで、近年の弾球遊技機では、液晶表示装置が大型化されてきている。しかしながら、上記した従来の構造の弾球遊技機では、表示開口を上方側に広げ、表示開口の上側の開口縁とガイドレールとの間が装飾枠のベース板に覆われると、そこに障害釘を打ち付けることができなくなる。すると、上記した遊技領域に進入した遊技球を、遊技領域の上部において勢いを抑えたり、ランダムに振り分けることができなくなる。このため、従来は、遊技領域のうち少なくとも左寄り上部に、複数の障害釘を打ち付けた領域と、その領域の下方にベース板を敷設するための領域とを確保する必要があり、表示開口を上方側に広げることができなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来より表示開口を上方側に広げることが可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る弾球遊技機は、遊技球が流下する遊技領域を前面に有しかつ遊技球の流下方向をランダムに変更するための複数の障害釘が打ち付けられた遊技板と、遊技板の前面から起立し、遊技領域を囲む遊技領域境界枠と、遊技板の前側から見て遊技領域境界枠のうち左寄り上部に形成されて、遊技領域に遊技球を進入させるための球進入口と、進入口を塞ぐように取り付けられて進入口から遊技領域へと進入する遊技球は許容する一方で遊技球が遊技領域から進入口に逆戻りする事を規制する逆戻り防止部材と、遊技領域境界枠のうち球進入口より上方部分で構成され、球進入口から遊技領域内に進入した遊技球を遊技板の前側から見て右斜め上方に案内するための円弧形案内部と、遊技板に貫通形成した表示開口に後方側から宛がわれた液晶表示装置と、表示開口に前面側から嵌合された樹脂製表示枠とを備えた弾球遊技機において、樹脂製表示枠の上部に設けられて、遊技板の前面より前方に突出して円弧形案内部と対向し、円弧形案内部側から流下してきた遊技球を受け止め、遊技板の前側から見て左斜め下方に案内する枠内進入規制壁が備えられ、枠内進入規制壁に一体形成されて円弧形案内部に向かって上方に張り出しかつ遊技板の前面に敷設された樹脂製のベース板と、ベース板に一体形成されて前方に突出した多角形の柱状をなしかつ、円弧形案内部と枠内進入規制壁との間に配置されて、円弧形案内部から枠内進入規制壁に向かう遊技球が衝突し得る複数の樹脂製障害突部とを備え、複数の樹脂製障害突部と円弧形案内部との間、及び、複数の樹脂製障害突部と枠内進入規制壁との間、及び、隣り合った樹脂製障害突部同士の間のそれぞれに、障害釘を有さずかつ遊技球が通過可能な釘無し領域を設け、複数の樹脂製障害突部は、円弧形案内部に沿って円弧形案内部と樹脂製障害突部との間に遊技球が通過可能な幅の遊技球通過路を空けて進入口から離れた位置から近づく位置に順に第1樹脂製障害突部、第2樹製脂障害突部、第3樹製脂障害突部がそれぞれ配置されたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、第3の樹脂製障害突部のうち円弧形案内部との対向面は、遊技板の前側から見て球進入口に対して右斜め上方に延びかつその途中部分で屈曲し、屈曲位置より上側部分が下側部分より円弧形案内部に接近しているところに特徴を有する。また、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、第1の樹脂製障害突部は、略三角柱状をなしかつその断面形状である略三角形は、遊技板の前側から見て球進入口から離れる右斜め上方に向かって先細りになっているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の弾球遊技機において、隣り合った樹脂製障害突部同士の最小の間隔を、遊技球1球分以上、1.5球分未満にしたところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1乃至の何れかに記載の弾球遊技機において、第1、第2及び第3の脂製障害突部は、ベース板から起立した筒壁の先端を天井壁で閉塞した構造になっているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の弾球遊技機において、第1樹脂製障害突部と第2樹脂製障害突部との間隔が、下方に向かうに従って徐々に狭くなるように構成したところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の弾球遊技機において、第1、第2及び第3の樹脂製障害突部は、透明な樹脂で成形されたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の構成によれば、遊技板の前面に敷設されたベース板に第1、第2及び第3の樹脂製障害突部が一体形成され、それら樹脂製障害突部が障害釘に代わって、樹脂製表示枠の上方で遊技球の流下方向をランダムに変更するので、従来、樹脂製表示枠の上方に確保されていた障害釘を打ち付けるための領域を無くすことができ、その分、従来より表示開口を上方側に広げることが可能になる。また、ベース板を樹脂製表示枠に一体に設けたので、部品点数の削減が図られる。さらに、第1,第2及び第3の樹脂製障害突部を、円弧形案内部に沿って並べ、それら樹脂製障害突部と円弧形案内部との間等から障害釘を排除したので、ベース板を従来、障害釘を打ち付けるために確保されていた領域全体に広げることができる。なお、樹脂製障害突部を通過した遊技球は、樹脂製表示枠に備えた枠内進入規制壁に案内され、樹脂製表示枠の側方領域に向かって流下する。
[請求項2及び3の発明]
請求項2の構成のように、第3の樹脂製障害突部は、円弧形案内部との対向面を屈曲させて、屈曲位置より上側部分が下側部分より円弧形案内部に接近した構造とすることの好ましい。また、請求項3の構成のように、第1の樹脂製障害突部は、略三角柱状をなしかつその断面形状である略三角形は、遊技板の前側から見て球進入口から離れる右斜め上方に向かって先細りになっていることが好ましい。
[請求項の発明]
本願発明者による実験の結果、流下経路の幅が丁度1.5球分だけ離れていると、そこに2つの遊技球が横並びになって係止する球詰まり現象が生じ得る。これに対し、請求項の構成によれば、隣り合った樹脂製障害突部同士の最小の間隔を、遊技球1球分以上、1.5球分未満にしたので上記した球詰まり現象の発生を防ぐことができる。
[請求項の発明]
第1、第2及び第3の樹脂製障害突部は、ベース板から突出した突板構造にしてもよいし、ベース板から突出したピン構造にしてもよい。また、請求項のように、第1、第2及び第3の樹脂製障害突部は、ベース板から起立した筒壁で構成してもよい。このように、筒壁で樹脂製障害突部を構成すれば、突板構造やピン構造の場合に比べて樹脂製障害突部の強度が増す。
[請求項の発明]
求項の構成では、第1と第2の樹脂製障害突部の間隔が、下方に向かうに従って徐々に狭くなっているので、遊技球が第1と第2の樹脂製障害突部の間を下方に向かう従って遊技球の勢いが抑えられる。
[請求項の発明]
請求項の構成によれば、第1、第2及び第3の樹脂製障害突部が、透明な樹脂で成形されているので、それら樹脂製障害突部より後方の部位が樹脂製障害突部を通して視認可能になる。
以下、本発明の遊技機としてのパチンコ遊技機10に係る一実施形態を、図1〜図9に基づいて説明する。図1には、本発明に係るパチンコ遊技機10に備えた遊技板アッシ11Aが示されている。この遊技板アッシ11Aは、遊技板11に複数の部品を組み付けてなる。
遊技板11は、全体が四角形の木板の前面に樹脂シート(図示せず)をコーティングしてなる。その樹脂シートは、釘や螺子を貫通させても割れない樹脂(例えば、ポリカーボネート)で構成されている。
遊技板11の前面には、略円形の遊技領域R1が設けられ、その遊技領域R1は周囲をガイドレール12によって囲まれている。ガイドレール12は、図7に示すように、第1及び第2の板金レール12A,12Bと緩衝部12Cとによって構成されている。各板金レール12A,12Bは、帯状の板金を円弧状に湾曲させてなり、その一側縁部を遊技板11の前面に宛がった状態に取り付けられている。具体的には、板金レール12A,12Bの一側縁部の複数位置には図示しない取付釘が溶接され、それら取付釘を遊技板11に形成された図示しない孔に圧入して板金レール12Aが遊技板11から前方に突出した状態に固定されている。そして、第1の板金レール12Aは、遊技領域R1の周縁部のうち上側の略1/4円周分ほどを除いた部分に沿わせて配置されている。また、第2の板金レール12Bの一端部は、第1の板金レール12Aの最下端部に対して左斜め下方に配置される一方、第2の板金レール12Bの他端部は、第1の板金レール12Aの右側端部に対して、遊技球にして1〜2球分上方にオフセットした位置に配置されている。
第1の板金レール12Aの右側端部と第2の板金レール12Bの右側端部との間は、緩衝部12Cによって閉塞されている。緩衝部12Cは、遊技板11に固定された樹脂部材にゴム部材を取り付けてなり、そのゴム部材が第1と第2の板金レール12A,12Aの隙間から遊技領域R1内に臨んでいる。また、第1の板金レール12Aの左側端部と第2の板金レール12Bの途中部分との間は、遊技球の1〜2球分離され、ここが本発明に係る球進入口12Kになっている。そして、第2の板金レール12Bのうち球進入口12Kから右側端部迄の部位と、第1の板金レール12Aと緩衝部12Cとによって本発明に係る「遊技領域境界枠」が構成されている。また、第2の板金レール12Bのうち球進入口12Kから板金レール12Bの最上部までは、本発明に係る円弧形案内部12Eになっている。さらに、第1の板金レール12Aの左端部には、球進入口12Kを通って遊技球が遊技領域R1の外側に出ないようにするための可撓片12Hが備えられている。
遊技領域R1には、画像表示部24が設けられている。画像表示部24は、図3に示すように、遊技板11に貫通形成された表示開口25と、その表示開口25に対して遊技板11の後方側から宛がわれる液晶表示装置30と、表示開口25に前面側から嵌合される樹脂製表示枠40とからなる。この画像表示部24は、図1に示すように、遊技領域R1のうち右寄り上部に配置されている。そして、遊技領域R1のうち画像表示部24の上側、左側、下側には、遊技球がランダムに流下方向を変更しながら流下可能な流下領域が確保され、遊技領域R1のうち画像表示部24の右側には、遊技球1球分の幅の通過可能な流下領域が確保されている。
画像表示部24の下側の流下領域には、その左右方向の中央に、第1及び第2の始動入賞口14A,14B、大入賞口15及びアウト口16が上から順番に並べて設けられ、左右両側部には、ガイドレール12に沿って一般入賞口20,21及びサイドランプ22がそれぞれ設けられている。また、第2の始動入賞口14Bの左隣には、始動ゲート18Aが設けられ、第2の始動入賞口14Bの右隣には、通常ゲート18Bが設けられている。
画像表示部24の左側の流下領域には、風車19が設けられ、その風車19の下方には、画像表示部24と一体になった普通図柄表示部17が設けられている。また、画像表示部24の左側と下側の流下領域には、遊技球と当接して流下方向を様々に変化させるための複数の障害釘11Nが打ち付けられている。
遊技板アッシ11Aは、図2に示した枠体90の後面に取り付けられ、その枠体90に形成されたガラス窓95Wを通して遊技領域R1が視認可能になっている。その枠体90の前面のうちガラス窓95Wより上方には、左右に1対のスピーカ13,13が設けられている。また、枠体90のうちガラス窓95Wより下方には、前方に突出した1対の膨出壁26,27が備えられている。それらのうち上側の膨出壁26には、上側皿部26Aが陥没形成され、その上側皿部26Aの側方には、球抜きボタン26Bが設けられている。一方の下側の膨出壁27には、下側皿部27Aが陥没形成され、その下側皿部27Aの左側方に遊技ボタン27Bが設けられると共に、右側方に、球排出ボタン27C、球貸し状態表示モニター27D及び球貸し操作ボタン27Eが設けられている。さらに、枠体90の前面のうち向かって右下角部には、操作ノブ28が備えられている。
操作ノブ28を操作すると、上側皿部26Aに貯留された複数の遊技球が、順次、ガイドレール12に案内されて球進入口12Kから遊技領域R1内に打ち込まれる。このとき、遊技球は、球進入口12Kの可撓片12Hを押し倒すように変形させて遊技領域R1内に進入する。そして、円弧形案内部12Eに案内されて遊技領域R1内を斜め上方に進み、途中で円弧形案内部12Eから離れて下方に流下する。遊技球が遊技領域R1を流下する過程で、幾つかの遊技球は何れかの入賞口14A,14B,15,20,21に入球し、何れの入賞口にも入球しなかった遊技球は、アウト口16に入球する。
なお、球抜きボタン26Bを押圧操作することで、上側皿部26Aから下側皿部27Aに遊技球を排出することができる。また、下側皿部27Aに貯留された遊技球は、下側皿部27Aの下方に受箱(所謂、ドル箱)を配置して球排出ボタン27Cを押圧操作することで、その受箱へと排出することができる。
上記遊技領域R1内が所要の各部位の詳細は、以下のようである。図1に示した一般入賞口20,21は、所謂、ポケット構造をなし、遊技球が丁度1つ入球可能な大きさで上方に開口している。そして、各一般入賞口20,21に入った遊技球は、遊技板11に設けた図示しない貫通孔を通って、遊技板11の裏側に回収される。そして、これら各一般入賞口20,21に遊技球の1球の入賞を検出する度に、例えば、4個の賞球が上側皿部26Aに払い出される。
始動ゲート18Aは、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は始動ゲート18Aに内蔵されたゲートスイッチ(図示せず)によって検出される。この検出信号に基づいて、普通図柄表示部17において図柄が変動表示される。具体的には、普通図柄表示部17は、7セグメントLEDで構成され、その7セグメントLEDにて「0」〜「9」までの数字からなる数字図柄が所定期間に亘って変動表示された後、所定の数字図柄が停止表示される。
なお、通常ゲート18Bは、ゲートスイッチを有さず、遊技球が単に通過可能な門形構造になっている。
第1及び第2の始動入賞口14A,14Bは、上下に並べて配置されている。各始動入賞口14A,14Bは、共に遊技板11から突出した部材の上面に開口を備えた、所謂、ポケット構造をなしている。そして、各始動入賞口14A,14Bに入った遊技球は、遊技板11に設けた図示しない貫通孔を通って、遊技板11の裏側に回収される。
上側に配置された第1の始動入賞口14Aは、遊技球が1つだけ入る開口幅を有している。一方、下側に配置された第2の始動入賞口14Bは、第1の始動入賞口14Aの真下に配置され、その開口の左右両側には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、両可動翼片14C,14Cに挟まれた第2の始動入賞口14Bの開口幅は、遊技球が1つだけ入る大きさとなっている。また、第2の始動入賞口14Bの上方空間は、常には、第1の始動入賞口14Aを構成する部材と可動翼片14C,14Cとで囲まれて、遊技球が入らないようになっている。そして、普通図柄表示部17で停止表示された数字図柄が奇数になると、遊技板11の裏に設けた普通電動役物ソレノイド(図示せず)が駆動されて、可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒間)に亘って横に倒される。すると、第2の始動入賞口14Bの上方空間が側方に開放し、第1の始動入賞口14Aの両脇を通過した遊技球が可動翼片14Cに受け止められて第2の始動入賞口14Bに案内されるようになる。そして、第1及び第2の各始動入賞口14A,14B内に遊技球の1球の入賞を検出する度に、例えば、4個の賞球が上側皿部26Aに払い出されると共に、遊技の当否判定が行われ、その当否判定の結果が、液晶表示画面31Gに表示される。
図2に示すように、液晶表示画面31Gには、通常、3つの左、中、右の特別図柄23A,23B,23Cが横並びに表示されている。これら各特別図柄23A,23B,23Cは、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄23A,23B,23Cごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞して当否判定が行われたときに、これら3つの特別図柄23A,23B,23Cが、上下方向にスクロール表示され、所定時間後に、例えば、左、中、右の順で各特別図柄23A,23B,23Cが停止表示される。このとき、遊技の当否判定の結果が「大当たり」であれば、例えば、全ての特別図柄23A,23B,23Cが同じ図柄、即ち、ぞろ目になる。
また、液晶表示画面31Gにおいて特別図柄23A,23B,23Cが変動表示又は「大当たり状態」の最中に始動入賞口14A,14Bに入賞した場合、その入賞球は保留球として最大で4個まで記憶され、その保留記憶数(保留球数)が、液晶表示画面31Gの下側一角部に備えた保留数表示部23Zに表示される。そして、特別図柄23A,23B,23Cが停止表示又は「大当たり状態」が終了すると、その保留記憶数が1つ減らされて再び、特別図柄23A,23B,23Cが変動表示してから停止表示されて、遊技の当否判定結果が表示される。
なお、遊技ボタン27Bを押圧すると、液晶表示画面31Gで変動表示されている特別図柄23A,23B,23C以外の画像(例えば、キャラクタ画像)を、遊技者の任意のタイミングで停止させることができる。
大入賞口15は、横長矩形に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。パチンコ遊技機10が「大当たり状態」になると、遊技板11の裏に設けた図示しない大入賞口ソレノイドが駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能となる。
ここで、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が30秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したかの何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。また、「大当たり状態」は、最大で、例えば15ラウンドまで継続される。
大入賞口15の内部には、継続入賞口と計数入賞口とが設けられている。より詳細には、可動扉15Tが開いたときには、継続入賞口は開放しており、継続入賞口に入賞後、ソレノイドが駆動されて、継続入賞口が閉鎖される一方、計数入賞口は開放されたままとなる。そして、継続入賞口内に設けた大入賞口第1スイッチ(図示せず)が遊技球の入賞を検出すると、前述した終了条件を満たしてラウンドが終了した後で、連続して次のラウンドが実行される。また、計数入賞口内に設けた大入賞口第2スイッチ(図示せず)が遊技球の入賞を検出すると、継続入賞口への入賞球とあわせて、大入賞口15への入賞球がカウントされ、これらが前記したように計10個に達したか否かがチェックされる。なお、大入賞口15に遊技球が入賞すると、その度に、例えば、15個の遊技球が上側皿部26Aに払い出される。
さて、前述の如く画像表示部24は、図3に示した液晶表示装置30と樹脂製表示枠40と遊技板11の表示開口25とからなる。その液晶表示装置30は、矩形の平板状の液晶ディスプレイ31の後面及び周囲を後面ケース32で覆い、その後面ケース32を矩形の液晶画面枠33における後面に固定してなる。また、液晶ディスプレイ31は、その外縁部を後面ケース32と液晶画面枠33との間に挟まれて固定されている。そして、液晶ディスプレイ31の液晶表示画面31Gを液晶画面枠33を通して視認可能な状態にして液晶表示装置30が遊技板11の後面に固定されている。また、図6に示すように、遊技板11の後面には液晶表示装置30より下方に、表示制御装置34が組み付けられている。そして、表示制御装置34が液晶表示装置30を制御して液晶表示画面31Gに上記特別図柄23A,23B,23Cの他、例えば、ロックグループのイメージ画像を表示する。なお、本実施形態の液晶表示画面31Gは、例えば15インチになっている。
液晶画面枠33の内側面には、上記したロックグループのコンサート会場をイメージさせるための装飾壁が形成されている。具体的には、液晶画面枠33の左右の内側面には、コンサートステージの骨組みをイメージした格子状装飾壁33Aが形成されている。この格子状装飾壁33Aは、液晶画面枠33の左右の内側面において上下方向の全体に亘って延びている(図1参照)。また、格子状装飾壁33Aは、液晶画面枠33の上側内面の左右両端部にも形成されている。そして、格子状装飾壁33Aには、照明ライトを模した円形の透明レンズ33R(図1参照)が備えられ、例えば、液晶表示画面31Gからの光が透明レンズ33Rを通過し、透明レンズ33Rが点灯するように見せる演出を行っている。
液晶画面枠33の上側の内側面のうち左右方向の中間部には、天井装飾壁33Bが備えられている。天井装飾壁33Bは、箱体の前方に複数の板材を間隔を空けて配置し、これらを図示しない連絡壁にて一体化した構造になっている。そして、天井装飾壁33Bは、液晶画面枠33の全体の前面から突出し、樹脂製表示枠40内に突入している(図5参照)。
図3に示すように、液晶画面枠33の上辺部分には、格子状装飾壁33A及び天井装飾壁33Bより上方部分に、挿入壁33Cが形成されている。挿入壁33Cは、次述する表示開口25の上縁部に対応した形状になっている。
表示開口25は、図7に示すように、遊技領域R1内の総面積のうち半分以上を占めている。具体的には、表示開口25のうち上縁部の中央部と、右側縁部の中央部はそれぞれ真っ直ぐ延びている。そして、それら表示開口25の上縁部の右側縁部との間のコーナー部が遊技領域R1内の外縁形状に倣って湾曲及び屈曲した形状になっている。また、表示開口25のうち左側縁部と下縁部は、不規則な凹凸形状をなしている。さらには、表示開口25の左下角部には、表示開口25の左下に設けられた付属開口25Fが連通しており、ここに次述する樹脂製表示枠40の下端張出壁46が嵌め込まれるようになっている。
表示開口25のうち最もガイドレール12に接近した部分は、遊技球半球分以下の距離まで接近している。また、従来のものでは、表示開口25の上縁部のうち左端部とガイドレール12との間には、障害釘11Nを打ち付けるためのスペースが確保されていたが、本実施形態では、表示開口25の上縁部のうち左端部は、ガイドレール12に対して遊技球1〜2個分の距離まで接近しており、障害釘11Nを打ち付けるためのスペースは確保されていない。
樹脂製表示枠40は、樹脂の射出成形品を複数組み付けてなり、全体が不規則に屈曲又は湾曲した枠形構造になっている。また、図5に示すように、樹脂製表示枠40の内側の開口は、液晶画面枠33における内側の略矩形の開口より若干小さくなっている。そして、液晶画面枠33を通して前方に臨んだ略矩形の液晶表示画面31Gを、樹脂製表示枠40にて複雑な形状に枠取りしている。
詳細には、図3に示すように、樹脂製表示枠40には、表示開口25に嵌合可能な嵌合壁42Wと、遊技板11の前面に敷設されるフランジ状の枠固定壁40Cと、樹脂製表示枠40から前方に突出した枠内進入規制壁40Bとを備えている。そして、枠固定壁40Cを遊技板11に螺子止めして樹脂製表示枠40が遊技板11に固定されている。
枠内進入規制壁40Bは、樹脂製表示枠40の上部から両側部の下端寄り位置に亘って形成され、樹脂製表示枠40内に自由に遊技球が進入することを規制している。樹脂製表示枠40の左側部には、枠内進入規制壁40Bの下方にワープダクト43が設けられている。ワープダクト43の一端は、左側方に向かって開放しており、そこからワープダクト43内に進入した遊技球を樹脂製表示枠40の下辺に備えた転動ステージ41A上に案内する。
転動ステージ41Aは、左右の両端部が中央部に向かって緩やかに傾斜すると共に、中央部は左右方向の中心が高くなるように丸みを帯びている。また、転動ステージ41Aの左右方向の中心には、後方に向かって傾斜した溝41Mが形成されている。さらには、転動ステージ41Aの後方には、転動ステージ41Aより段付き状に高くなった装飾用ステージ41Bが形成され、装飾用ステージ41Bのうち溝41Mに対応した部分には、球受容部41Cが形成されている。そして、球受容部41Cに入球した遊技球が、樹脂製表示枠40における下辺部前面に開放した排出口41Dから排出される。なお、この排出口41Dは、始動入賞口14Aの真上に位置している。
樹脂製表示枠40のうち下側の両角部には、それぞれ下端ガイド部44,45が設けられている。これら下端ガイド部44,45は、樹脂製表示枠40の側方領域を通過した遊技球を、樹脂製表示枠40の下方の流下領域に案内する。
左側の下端ガイド部45の下方には、下端張出壁46が一体形成され、その下端張出壁46に前記した普通図柄表示部17が備えられている。また、下端張出壁46の後面には、普通図柄表示部17を駆動するための回路が設けられている。
樹脂製表示枠40の内周面における複数箇所には、樹脂製表示枠40の内側に向かって格子状装飾壁42Aが突出している。そして、これら格子状装飾壁42Aが前記した液晶画面枠33の格子状装飾壁33Aに重なって奥行き感を演出している。
図4には、樹脂製表示枠40を表示枠本体42とステージ構成部品41と枠前面構成部品50とに分解した状態が示されている。
ステージ構成部品41は、転動ステージ41Aを構成する無色透明な部品と、装飾用ステージ41Bを構成する有色透明な部品とを組み付けてなる。
表示枠本体42は、非透明な樹脂で構成された主体部品に複数の小部品を組み付けてなる。そして、表示枠本体42が、図3に示した樹脂製表示枠40における嵌合壁42W全体を構成し、かつ、樹脂製表示枠40の全周に備えた枠固定壁40Cのうち下端部に相当する部分を構成している。また、この表示枠本体42に格子状装飾壁42Aが備えられている。
枠前面構成部品50は、無色透明な樹脂の一体成形品であって、表示枠本体42における嵌合壁42Wのうち上部と両側部の前面に螺子にて固定されている。枠前面構成部品50は、図3に示した樹脂製表示枠40における枠内進入規制壁40B全体を構成し、かつ、樹脂製表示枠40に備えた枠固定壁40Cのうち上端部と両側部に相当する部分を構成している。また、枠前面構成部品50における枠固定壁40Cには、複数箇所に螺子挿通孔54A,54Bが貫通形成され、それらのうち一部複数の螺子挿通孔54Aは、枠前面構成部品50を表示枠本体42に固定するために用いられ、その他の複数の螺子挿通孔54Bは、枠前面構成部品50を遊技板11に固定するために用いられている。
さて、枠固定壁40Cのうち左右方向の中心部より左側部分は、本発明に係るベース板54になっている。ベース板54は、遊技板11の前面に敷設され、そのベース板54の前方を遊技球が通過可能になっている。また、ベース板54Aの縁部は、スムーズに遊技球がベース板54の前方に乗り上がるようにするための面取りが施されている。
ベース板54には、第1〜第3の樹脂製障害突部51〜53が一体形成されている。これら第1〜第3の樹脂製障害突部51〜53はベース板54から前方に突出し、図8に示すように、ガイドレール12における円弧形案内部12Eに沿って並べられている。そして、第1の樹脂製障害突部51が最も右側かつ上方に位置し、その斜め左下に第2の樹脂製障害突部52が位置し、さらに、その斜め左下に第3の樹脂製障害突部53が位置している。また、各樹脂製障害突部51〜53は、共にベース板54から前方に起立した角筒状の筒壁(図4の符号51T参照)の先端を天井壁(図4の符号51S参照)で塞いだ構造になっている。
第1〜第3の樹脂製障害突部51〜53と円弧形案内部12Eとの間は、球進入口12Kから遊技領域R1内に進入した遊技球が円弧形案内部12Eに沿って移動するための遊技球通過路R2になっている。そして、この遊技球通過路R2を間に挟んで第1〜第3の樹脂製障害突部51〜53と円弧形案内部12Eとが対峙しており、それら第1〜第3の樹脂製障害突部51〜53と円弧形案内部12Eとの間からは、従来は存在していた障害11Nが排除されている。
遊技球通過路R2における最小の幅は、遊技球1球分以上、遊技球2球分未満(本実施形態では、17.93[mm]未満)になっている。また、第1〜第3の樹脂製障害突部51〜53と、樹脂製表示枠40の枠内進入規制壁40Bとの間の最小幅も、遊技球1球分以上、遊技球2球分未満になっている。さらに、枠内進入規制壁40Bのうち第2の樹脂製障害突部52と対峙した部分は、樹脂製表示枠40の内側に向かって屈曲しており、ここで遊技球が弾むようになっている。また、第3の樹脂製障害突部53と球進入口12Kとの間は、遊技球2球分以上離れている。
第1の樹脂製障害突部51は、前方から見ると全体が略三角形になっており、その略三角形の一角部を面取りして、第1受球面51Aが形成されている。第1受球面51Aは、水平方向かつ球進入口12K側を向いた平面になっている。この第1受球面51Aは、遊技者が、遊技領域R1内に進入した遊技球を直接衝突させるための、所謂、「ぶっ込み位置」に相当する。また、第1の樹脂製障害突部51のうち第1受球面51Aの下方には、第1反射面51Bが形成されている。第1反射面51Bは、第1受球面51Aの下端部から右斜め下方に向かって僅かに傾斜している。
第2の樹脂製障害突部52は、前方から見ると全体が4辺の長さが異なった略四角形になっており、その一辺に相当する部分が、右斜め上方の第1の樹脂製障害突部51側を向いた第2受球面52Aになっている。そして、図9に示すように、球進入口12Kから放物線を描いて第1受球面51Aに衝突した遊技球が第2の樹脂製障害突部52に向かって跳ね返ったときに、その遊技球を第2受球面52Aが受け止めて、第1の樹脂製障害突部51側に跳ね返す。また、第2受球面52Aは、第1受球面51Aとの間の開き角度が90度以下になるように傾斜している。そして、第2受球面52Aと第1反射面51Bとの間は、下方に向かうに従って徐々に接近しており、それら第2受球面52Aと第1反射面51Bとの間の最小の幅(図8のL1参照)は、遊技球1球分以上、1.5球分未満(本実施形態では、13.78[mm]未満)になっている。さらには、第2の樹脂製障害突部52のうち第3の樹脂製障害突部53側を向いた角部は面取りされ、その面取り面が第2反射面52Bになっている。その第2反射面52Bは、右斜め下方に向かって傾斜している。
第3の樹脂製障害突部53には、前方から見ると全体が略三角形になっており、その一辺に相当する部分が、右斜め上方の第2の樹脂製障害突部52側を向いた第3受球面53Aになっている。そして、図9に示すように、球進入口12Kから放物線を描いて第1受球面51Aに衝突した遊技球が、第2の樹脂製障害突部52を飛び越えて跳ね返ったときに、その遊技球を第3受球面53Aで受け止めて第2の樹脂製障害突部52側に跳ね返す。また、その跳ね返った遊技球は、第2の樹脂製障害突部52の第2反射面52Bにて第3受球面53A側に跳ね返されるようになっている。さらに、第3受球面53Aは、第1受球面51Aとの間の開き角度が90度以下になるように傾斜している。そして、第3受球面53Aと第2反射面52Bとの間は、下方に下方に向かうに従って徐々に接近しており、それら第3受球面53Aと第2反射面52Bとの間の最小の幅(図8のL2参照)は、遊技球1球分以上、1.5球分未満になっている。
本実施形態の構成に係る説明は以上である。次に、本実施形態の作用効果について説明する。操作ノブ28を回動操作すると、その回動角度に応じた強さで遊技球がガイドレール12に沿って遊技領域R1に進入し、円弧形案内部12Eに案内されて遊技領域R1内を斜め上方に進む。
このとき、最強の発射強度で遊技領域R1内に突入した遊技球は、遊技領域R1の最上部の障害釘11Nに衝突し、遊技領域R1のうち樹脂製表示枠40の左側上部に跳ね返される。また、希に、最上部の障害釘11Nと樹脂製表示枠40の枠内進入規制壁40Bとの間を遊技球が通過して樹脂製表示枠40の右側領域を通り、樹脂製表示枠40の下方領域に移動する。発射強度を適度に調節すると、球進入口12Kを通過した遊技球が、遊技領域R1の最上部に到達する前に放物線を描いて円弧形案内部12Eから離れる。そして、遊技領域R1内に進入した複数の遊技球のうち一部の遊技球は、第1の樹脂製障害突部51の第1受球面51Aに衝突する。
第1受球面51Aに衝突した遊技球の一部は、図9の実線矢印で示したように、第2の樹脂製障害突部52の第2受球面52Aに向かって跳ね返り、そこで再び第1の樹脂製障害突部51に跳ね返され、さらに、その遊技球が第1の樹脂製障害突部51の第1反射面51Bで第2受球面52A側に跳ね返される。このようにして、遊技球が第1と第2の樹脂製障害突部52の間を往復するように複数回跳ね返されて勢いを抑えられる。また、第1反射面51Bと第2受球面52Aとの間隔は、下方に向かうに従って徐々に狭くなっているので、遊技球が第1と第2の樹脂製障害突部51,52の間を下方に向かうに従って往復頻度が高まり効率良く遊技球の勢いが抑えられる。そして、樹脂製表示枠40の枠内進入規制壁40B上へと流下する。
また、第1受球面51Aに衝突した遊技球の一部は、図9の二点鎖線矢印で示したように、第2の樹脂製障害突部52を飛び越えて第3の樹脂製障害突部53の第3受球面53Aに向かって跳ね返る。そして同様に、遊技球が第2と第3の樹脂製障害突部52,53の間を往復するように跳ね返されて勢いを抑えられて、樹脂製表示枠40の枠内進入規制壁40B上へと流下する。
さらには、遊技領域R1の最上部の障害釘11Nに衝突した遊技球は、枠内進入規制壁40B上に流下するか、或いは、何れかの樹脂製障害突部51〜53の側方を通過して枠内進入規制壁40B上に流下する。そして、枠内進入規制壁40Bに沿って樹脂製表示枠40の左側方に向かう。このように球進入口12Kから遊技領域R1内に進入した遊技球は、ランダムな流下経路を通過し、様々な進入角度で樹脂製表示枠40の左上の流下領域に進入していく。
ここで、本願発明者による実験の結果、流下経路の幅は丁度1.5球分だけ離れていると、そこに2つの遊技球が横並びになって係止する球詰まり現象が生じ得ることがわかった。これに対し、本実施形態では、遊技球が通過し得る流路のうち、流下経路の幅が丁度1.5球分になる部位を無くしたので、スムーズに遊技球を流下させることができる。
樹脂製表示枠40の左側の流下領域を流下した遊技球のうち一部はワープダクト43を通過して転動ステージ41A上を転動し、その転動ステージ41Aから樹脂製表示枠40の下方の流下領域へと流下する。また、樹脂製表示枠40の左側の流下領域を流下する遊技球のうち一部は、下端ガイド部45を通過して樹脂製表示枠40の下方の流下領域に向かう。そして、樹脂製表示枠40の下方の流下領域で、幾つかの遊技球は何れかの入賞口14A,14B,15,20,21に入球し、何れの入賞口にも入球しなかった遊技球は、アウト口16に入球する。また、始動入賞口14A,14Bに入球した場合には、上述の如く当否判定が行われ、その当否判定結果が液晶表示画面31Gに表示される。
このように本実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技板11の前面に敷設されたベース板54に第1〜第3の樹脂製障害突部51〜53が一体形成され、それら第1〜第3の樹脂製障害突部51〜53が、障害釘11Nに代わって樹脂製表示枠40の上方で遊技球の流下方向をランダムに変更するので、従来、円弧形案内部12Eと樹脂製表示枠40との間に確保されていた障害釘11Nを打ち付けるための領域を無くすことができ、その分、従来より表示開口25及び樹脂製表示枠40を上方側に広げることが可能になる。また、本実施形態では、図8に示すように、ベース板54のうち表示開口25の一部を覆った部分に樹脂製障害突部51,52が配置され、表示開口25の前方で遊技球の流下方向をランダムに変更することができる。
しかも、第1〜第3の樹脂製障害突部51〜53が一体形成されたベース板54は樹脂製表示枠40に一体に設けられているので、それらを別々に設けた場合に比べて部品点数の削減が図られる。また、第1〜第3の樹脂製障害突部51〜53は、一端有底の角筒状になっているので強度的にも優れる。さらには、第1〜第3の樹脂製障害突部51〜53とベース板54とを含む枠前面構成部品50は、透明な樹脂で成形されているので、枠前面構成部品50より後方の部位が樹脂製障害突部51〜53及びベース板54を通して視認可能となり、奥行き感を演出することができる。なお、着色料を混ぜた樹脂より強度が強い透明な樹脂を用いて第1〜第3の樹脂製障害突部51〜53を構成することも可能になる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
)また、図10に示すように、樹脂製障害突部51Y〜53Yの間に天井壁56を差し渡した構造にしてもよい。
)前記実施形態では、弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機10を例示したが、弾球遊技機であれば、アレンジボールでもよい。
本発明の一実施形態に係る遊技板アッシの正面図 パチンコ遊技機の正面図 遊技板と樹脂製表示枠と液晶表示装置との分解斜視図 樹脂製表示枠の分解斜視図 遊技板と樹脂製表示枠と液晶表示装置とを組み付けた状態の斜視図 遊技板アッシの後面図 樹脂製表示枠及び液晶表示装置を取り付ける前の状態の遊技板の正面図 遊技板のうち遊技領域の左上部分を拡大して示した正面図 遊技板のうち遊技領域の左上部分を拡大して示した正面図 変形例(1)の樹脂製障害突部を示した斜視図
符号の説明
10 パチンコ遊技機
11 遊技板
11N 障害釘
12 ガイドレール
12E 円弧形案内部
12K 球進入口
25 表示開口
30 液晶表示装置
31G 液晶表示画面
34 表示制御装置
40 樹脂製表示枠
51〜53脂製障害突部
51A 第1受球面
51B 第1反射面
52A 第2受球面
52B 第2反射面
53A 第3受球面
54 ベース板
57 脂製障害突部
R1 遊技領域
R2 遊技球通過路

Claims (7)

  1. 遊技球が流下する遊技領域を前面に有しかつ遊技球の流下方向をランダムに変更するための複数の障害釘が打ち付けられた遊技板と、
    前記遊技板の前面から起立し、前記遊技領域を囲む遊技領域境界枠と、
    前記遊技板の前側から見て前記遊技領域境界枠のうち左寄り上部に形成されて、前記遊技領域に遊技球を進入させるための球進入口と、
    前記進入口を塞ぐように取り付けられて前記進入口から前記遊技領域へと進入する遊技球は許容する一方で遊技球が遊技領域から前記進入口に逆戻りする事を規制する逆戻り防止部材と、
    前記遊技領域境界枠のうち前記球進入口より上方部分で構成され、前記球進入口から前記遊技領域内に進入した遊技球を前記遊技板の前側から見て右斜め上方に案内するための円弧形案内部と、
    前記遊技板に貫通形成した表示開口に後方側から宛がわれた液晶表示装置と、
    前記表示開口に前面側から嵌合された樹脂製表示枠とを備えた弾球遊技機において、
    前記樹脂製表示枠の上部に設けられて、前記遊技板の前面より前方に突出して前記円弧形案内部と対向し、前記円弧形案内部側から流下してきた遊技球を受け止め、前記遊技板の前側から見て左斜め下方に案内する枠内進入規制壁と、
    前記枠内進入規制壁に一体形成されて前記円弧形案内部に向かって上方に張り出しかつ前記遊技板の前面に敷設された樹脂製のベース板と、
    前記ベース板に、複数、一体形成されてそれぞれ前方に突出した多角形の柱状をなしかつ、前記円弧形案内部と前記枠内進入規制壁との間で、前記進入口から離れた位置から近づく側に前記円弧形案内部に沿って順番に並んだ第1と第2と第3の樹脂製障害突部と、
    前記第1、第2及び第3のうちの隣り合った前記樹脂製障害突部同士の間、それら第1、第2及び第3の樹脂製障害突部群と前記円弧形案内部及び前記枠内進入規制壁との間のそれぞれに、前記障害釘を有さずかつ遊技球が通過可能な釘無し領域とを設けたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記第3の樹脂製障害突部のうち前記円弧形案内部との対向面は、前記遊技板の前側から見て前記球進入口に対して右斜め上方に延びかつその途中部分で屈曲し、屈曲位置より上側部分が下側部分より前記円弧形案内部に接近していることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記第1の樹脂製障害突部は、略三角柱状をなしかつその断面形状である略三角形は、前記遊技板の前側から見て前記球進入口から離れる右斜め上方に向かって先細りになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 隣り合った前記樹脂製障害突部同士の最小の間隔を、遊技球1球分以上、1.5球分未満にしたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかにに記載の弾球遊技機。
  5. 前記第1、第2及び第3の脂製障害突部は、前記ベース板から起立した筒壁の先端を天井壁で閉塞した構造になっていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の弾球遊技機。
  6. 前記第1と第2の樹脂製障害突部との間隔が、下方に向かうに従って徐々に狭くなるように構成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の弾球遊技機。
  7. 前記第1、第2及び第3の樹脂製障害突部は、透明な樹脂で成形されたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の弾球遊技機。
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