[第1実施形態]
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機に係る第1実施形態を、図1〜図8に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機の遊技盤11には、ガイドレール12で囲まれたほぼ円形の遊技領域R1が形成され、遊技領域R1の中央部に、表示ユニット100が備えられている。遊技領域R1のうち表示ユニット100の下方には、始動入賞口14(「入賞装置」)、大入賞口15及び外れ球受け入れ口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。また、遊技領域R1のうち表示ユニット100等を挟んだ左右の両側には、上から順に、ランプ風車17、始動ゲート18、風車19、上側サイド入賞口20及び下側サイド入賞口21が設けられ、ガイドレール12に沿った両側部には、サイドランプ22,22が設けられている。さらに、遊技領域R1全体に亘って、図示しない複数の障害釘が起立している。
図1に示すように、パチンコ遊技機のうち、遊技盤11より上方には、遊技盤11の前面側に張り出した装飾ランプ30が設けられている。また、遊技盤11より下方には、上皿27A及び下皿27Bが上下2段にして設けられている。そして、下皿27Bの右端部に設けた操作ノブ28を操作することで、上皿27Aに収容された遊技球が遊技盤11に向けて弾き出される。また、上皿27Aに設けたボタン29を押せば、上皿27Aから下皿27Bに遊技球が移動して収容される。また、上皿27Aを挟んだ両側には、1対のスピーカ59Sが設けられている。
次に所要の各部位についてさらに詳説する。
上側サイド入賞口20及び下側サイド入賞口21は、共に遊技球が1つ入賞可能な開口幅をなして上方に開放されている。
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は、その始動ゲート18に内蔵した普通図柄始動スイッチによって検出される。そして、その検出信号に基づいて、後述する普通図柄表示領域24の図柄が変動表示される。
始動入賞口14は、所謂、ポケット構造をなして上方に向かって開口しており、その開口の両側部には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、両可動翼片14C,14Cに挟まれた始動入賞口14の開口幅は、遊技球が約1つ入る大きさになっている。そして、遊技盤11の裏に設けたソレノイドが駆動されると、可動翼片14C,14Cが横に倒され、遊技球が可動翼片14Cに案内されて始動入賞口14に入り得る状態になる。
始動入賞口14に遊技球が入賞すると、始動入賞口14内に設けた特別図柄始動スイッチが遊技球を検出し、その検出信号に基づいて表示ユニット100が後述するように図柄を変動表示する。なお、表示ユニット100が図柄を変動表示している間に始動入賞口14に入賞した入賞球は、4個まで累積カウントされる。
大入賞口15は、横長に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、後述する所定条件の成立によって、パチンコ遊技機が「大当たり状態」になると、遊技盤11の裏に設けたソレノイドが駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能になる。ここで、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が29秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか、の何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。
大入賞口15の内部には、継続入賞口と計数入賞口とが設けられており、これら継続入賞口及び計数入賞口が開放される。より詳細には、可動扉15Tが開いたときには、継続入賞口は開放しており、継続入賞口に入賞後、ソレノイド15Sが駆動されて、継続入賞口が閉鎖される一方、計数入賞口は開放されたままとなる。そして、継続入賞口内に設けた大当たり状態継続スイッチが遊技球の入賞を検出すると、前述した終了条件を満たしてラウンドが終了した後で、連続して次のラウンドが実行される。また、計数入賞口内に設けた入賞球数カウントスイッチが遊技球の入賞を検出すると、前記継続入賞口への入賞球と合わせて、大入賞口15への入賞球がカウントされ、これらが前記したように計10個に達したか否かがチェックされる。
さて、表示ユニット100は、図3に示すように、装飾枠101の後面に複数の表示装置206A,206Bを組み付けてなる。これら表示装置206A,206Bのうち、例えば、上側表示装置206Aには、図2に示すように、通常は、3つの左、中、右の特別図柄13A,13B,13Cが、横並びに表示されている。これら各特別図柄13A,13B,13Cは、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、各特別図柄13A,13B,13Cごと、所定の種類のものが上側表示装置206Aに表示されている。そして、始動入賞口14に遊技球が入賞したときに当否判定され、各特別図柄13A,13B,13Cが、上下方向にスクロールして変動表示され、所定時間後に、例えば、左特別図柄13A、右特別図柄13C、中特別図柄13Bの順で停止表示される。このとき、例えば、当否判定の結果が当たりで全ての特別図柄13A,13B,13Cが同じ図柄、即ち、ぞろ目になった場合に、遊技が「大当たり状態」になり、可動扉15Tが開かれる。
上側表示装置206Aの表示領域の一部には、普通図柄表示領域24が設けられている。この普通図柄表示領域24は、始動ゲート18内に設けた普通図柄始動スイッチが遊技球の通過を検出したときに当否判定され、例えば、「0」〜「9」までの数字(普通図柄)を所定期間に亘って変動表示した後、所定の数字を確定表示する。そして、確定表示された数字が、例えば、奇数の場合に、前記始動入賞口14に設けた前記可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒)に亘って横に倒される。なお、普通図柄表示領域24で表示する普通図柄は、数字に限るものではなく、アルファベットや記号等でもよい。なお、下側表示装置206Bでは、遊技状態に応じて、例えば、キャラクター図柄等が表示される。
図3に示すように、装飾枠101は、遊技盤11に形成したユニット取付窓11Mに遊技盤11の前面から嵌め込まれている。そして、装飾枠101の外周面から側方に張り出した固定用フランジ103を遊技盤11の前面に敷設し、その固定用フランジ103を貫通したボルトを遊技盤11に締め付けることで装飾枠101が遊技盤11に固定されている。
図4に示すように、装飾枠101のうち上下方向の中間部分には、上側転動部104が形成されている。そして、装飾枠101のうち上側転動部104より上側部分は、前記した固定用フランジ103より前方に突出した上側張出部105になっており、装飾枠101の上方から装飾枠101内への遊技球の進入を規制している。より詳細には、図5に示すように、上側張出部105は、装飾枠101の外周壁全体を構成する外面枠200の前面に取り付けられている。上側張出部105は、回路基板201の前方に、例えば無色透明な透光部材で構成された第1上側枠202を重ね、その第1上側枠202の前面に、例えば水色の樹脂で構成された第2上側枠203を重ね、さらに、その第2上側枠203の下縁部に水色の透光部材で構成されたレール部材204を配置して、これら各部品をねじ止めした構造になっている。そして、図3に示すように、回路基板201及び第1上側枠202を外面枠200の奥側に配置し、第2上側枠203及びレール部材204の一部を、外面枠200の前面より前方に突出した状態にして組み付けてある。これにより、上述の如く、上側張出部105が、遊技盤11の前方に突出して、装飾枠101の上方から装飾枠101内への遊技球の進入を規制している。
また、第1上側枠202に形成された矩形開口202Aと、第2上側枠203に形成された矩形開口203Aとが重ねられて奥行きを有した表示窓205(図3参照)が構成され、その表示窓205の奥部に、前述した上側表示装置206A(図2及び図3参照)が配置されている。
図4に示すように、装飾枠101のうち上側張出部105の両側部には、横向き開口106,106が形成されている。横向き開口106,106は、レール部材204と第2上側枠203と外面枠200とに囲まれてなる。また、上側転動部104は、レール部材204に備えた略水平向きの壁部の上面に形成され、上側転動部104の両端部が横向き開口106内の下面にまで延びている。上側転動部104は全体的に長手方向の中央部分に向かって下方に緩やかに傾斜しており、その中央部分は水平になっている。そして、その水平部分に1対の球入口107,107が形成されている。各球入口107の縁部は、緩やかなテーパー面が形成されている。この構成により、横向き開口106に入球した遊技球が上側転動部104の長手方向の中央、即ち、装飾枠101の横方向の中央に向かって転動し、その中央の水平部分で遊転して、球入口107に入球する。そして、球入口107を通過した遊技球が後述する遊技球通過樋210内を流下する。
なお、上側転動部104の前縁部からは転落防止壁108が起立しており、これにより上側転動部104の前方に遊技球が転落しないようになっている。また、レール部材204の両端部には、レール部材204の全体と異なる色の異形部材204Aが装飾のために取り付けられている。
図4に示すように、装飾枠101の上側張出部105には、表示窓205の上方を覆うように複数の装飾レンズ109が円弧状に並べて設けられている。図5に示すように、装飾レンズ109は、無色透明な樹脂で構成された半球体から1対の係止片109Aを延設してなる。また、第1上側枠202の上縁部には、回路基板201に実装された発光体に対応させて、複数の円筒部110が円弧状に並べて形成され、それら円筒部110に、装飾レンズ109を係止片109A側から挿入し、係止片109Aを円筒部110の内面に係止してある。これにより、回路基板201に実装された発光体の光が、装飾レンズ109を通して遊技者側に向かうようになっている。
外面枠200のうちレール部材204より下方には、外面枠200の後面側から下側枠207が取り付けられている。下側枠207には、1対の表示窓209,209が左右に並べて形成されており、それら表示窓209,209を塞ぐように、下側枠207の後面には、例えば透明な透光板208が敷設されている。そして、表示窓209,209の奥部にそれぞれ下側表示装置206B,206B(図3参照)が取り付けられ、透光板208を通してこれら下側表示装置206B,206Bの表示画面を見ることができる。
さて、下側枠207のうち表示窓209,209の境界部213には、遊技球通過樋210が設けられている。遊技球通過樋210は、下側枠207に取り付けられる内側樋構成体211と外側樋構成体212とを備えてなる。内側樋構成体211は、例えば、有色透明の透光性樹脂で構成され、図6に示すように、鉛直方向に延びたパイプを縦割りにしてなる円弧壁211Aと、円弧壁211Aの両側縁部を、円弧壁211Aの縦割り面から下側枠207側に折り返すようにして形成した支持壁211B,211Bとを備えた構造になっている。
図6に示すように、円弧壁211Aの上部における左右方向の中央には、1対の挟持片211D,211Dが上下に並べて形成されている。また、図3に示すように、円弧壁211Aの下端部からは、下方に向けて係止爪211Cが突出している。さらに、下側枠207の境界部213には、矩形状の陥没部214が形成され、その陥没部214の下縁部に、係止孔207Cが形成されている(図6を参照)。そして、内側樋構成体211は、下端部を下側枠207に近づけるように斜めにして、係止爪211Cを係止孔207Cに係止してから起こし、さらに、支持壁211Bの後端縁を下側枠207に押し付けた状態にして、下側枠207の後方から貫通したボルトを内側樋構成体211の上端部に螺合して、内側樋構成体211が下側枠207に固定されている。なお、陥没部214の奥面に例えば反射板215が敷設されている。
外側樋構成体212は、例えば、内側樋構成体211と同色の有色透明の透光性樹脂で構成され、全体として鉛直方向に延びた溝形状をなす。詳細には、外側樋構成体212のうち内側樋構成体211と前後方向で対向する部分には、内側樋構成体211の円弧壁211Aと共に円筒を構成する円弧壁212Aを備え、その円弧壁212Aの両側縁部から下側枠207に向けて1対の支持壁212B,212Bを延設した構造になっている。支持壁212B,212Bは、図8に示すように、外側樋構成体212の上下の両端部での間隔が僅かに拡がっている。
外側樋構成体212の内面の上端部寄り位置には、円弧壁212Aの一部を横切るように棚壁212E(「対向壁」)が形成されている。また、図7(A)に示すように、その棚壁212Eの左右方向の中央部分から帯板片212D(「対向壁」)が延びている。また、帯板片212Dと両支持壁212B,212Bとの間は、遊技球が通過可能な広さになっている。
図7の(B)に示すように、外側樋構成体212の下端面には、遊技球通過樋210内を流下した遊技球を受けることが可能な底壁212Fが円弧壁212A側を塞ぐように形成されている。そして、その底壁212Fより下側枠207側が下方に開放した球出口212Hになっている(図3を参照)。この球出口212Hのうち底壁212F側の縁部には、1対の湾部212L,212Lが形成されている。これら湾部212Lは、下側枠207から遠ざかるように円弧状に湾曲しており、これにより、底壁212Fを転動した遊技球は、各湾部212Lの中央側に案内されて、球出口212Hから下方に排出される。また、底壁212Fには、円弧壁212A側から球出口212Hに向かって下るように傾斜した傾斜部212Gが形成されている。これにより、底壁212F上を転動した遊技球は、傾斜部212Gによって下側枠207側(即ち、遊技盤11側)に向かって排出される(図3を参照)。ここで、遊技球通過樋210を構成する支持壁212B,212Bは、下端部で中間部分に比べて僅かに拡がっているので、球出口212Hの内部空間は、遊技球通過樋210の中間部分に比べて大きくなっている。
図6に示すように、外側樋構成体212の支持壁212B,212Bの下端部からは、下方に向けて係止爪212C,212Cが突出している。そして、外側樋構成体212は、下端部を下側枠207に近づけるように斜めにして、係止爪212Cを下側枠207に形成した係止孔207Fに係止してから起こし、帯板片212Dを、内側樋構成体211の挟持片211D,211Dの間に差し込むことで、支持壁212Bの後端縁を下側枠207に押し付けた状態に保持されている。そして、下側枠207を外面枠200に組み付けることで、外側樋構成体212の上端部に、レール部材204における転落防止壁108が宛われて、外側樋構成体212が前側に外れないように固定される。ここで、遊技球通過樋210は内側樋構成体211の外側を外側樋構成体212で覆うようにして組み付けられているので、内側樋構成体211と外側樋構成体212とを接合した場合と比較して、遊技球通過樋210の外面形状を簡素化することができる。しかも、外側樋構成体212が透明な透光性樹脂で構成されているので、外側樋構成体212を通して遊技球通過樋210の内部が視認可能となっている。
図7(B)に示すように、底壁212Fのうち湾部212L,212Lの間には、下側突片212Mが形成されている。そして、その下側突片212Mと前記した帯板片212Dとに、本発明に係る螺旋回動部材216が保持されている。なお、遊技球通過樋210に螺旋回動部材216を組み付ける場合には、外側樋構成体212を下側枠207から外した状態で、外側樋構成体212の後面側(図7の(A)における上側)から螺旋回動部材216を挿入して、下側突片212Mと帯板片212Dとの間に保持させる。そして、上述した方法で外側樋構成体212を下側枠207に組み付ければよいので、螺旋回動部材216の組み付け作業を容易に行うことができる。
螺旋回動部材216は、透明な樹脂で構成され、軸体216A(「軸部」)の外面に螺旋状の球受部216Bを備えてなる。図3に示すように、軸体216Aの上下の端部には小径部が形成され、その小径部には、下端有底の筒状の摺動軸受217(「摺動部材」)が嵌合されている。そして、この摺動軸受217の下端部から突出したエンボスが、外側樋構成体212の下側突片212M(図7の(B)を参照)に形成した丸孔に嵌合している。これにより、螺旋回動部材216の軸体216Aを直に外側樋構成体212に軸支した場合より、螺旋回動部材216を回動する場合の摩擦抵抗が軽減され、螺旋回動部材216が円滑に回動することが可能である。
また、軸体216Aの上端側の小径部は、ミニチュアベアリング218の内側に嵌合され、そのミニチュアベアリング218の外側に前記摺動軸受217と同じ材質の摺動キャップ219(「摺動部材」)が嵌合されている。そして、その摺動キャップ219から突出したエンボスが、外側樋構成体212の帯板片212Dに形成した丸孔に嵌合している。また、螺旋回動部材216を摺動軸受217、ミニチュアベアリング218及び摺動キャップ219を介して外側樋構成体212に保持させたことで、軸体216Aと下側突片212M及び帯板片212Dとの摩擦抵抗が軽減され、螺旋回動部材216が円滑に回動可能となっている。
球受部216Bは、上方から見て螺旋回動部材216を時計回りに回動させたときに、螺旋回動部材216が上方に向かう推力を得るように帯板を螺旋状に巻回してなる。従って、摩擦抵抗が小さい部材を、螺旋回動部材216の球受部216Bに押し付けて下方に押し下げると、その部材が球受部216Bと摺接しながら、螺旋回動部材216が前記時計回りに回動する。ここで、図3に示すように、球受部216Bの縁部と遊技球通過樋210の内壁との間には隙間が設けられ、螺旋回動部材216が遊技球通過樋210内で円滑に回動できるようになっている。しかもこの隙間は遊技球よりも小さいので、遊技球が螺旋回動部材216の側方を通過するのを防ぐことができる。
図4に示すように、遊技球通過樋210の下面は、外面枠200の下辺部と対向した状態になっている。外面枠200の下辺部の上面は、本発明に係る下側転動部220になっている。下側転動部220には、左右方向の中央に、案内溝222が形成されている。この案内溝222は、遊技球が丁度1つ入る大きさをなし、遊技球通過樋210の球出口212Hにおける中央部分が案内溝222に対向し、球出口212Hにおける両側部、具体的には、湾部212L,212L側は、下側転動部220のうち案内溝222から外れた部分に対向している。また、案内溝222の両側縁部は、上方に隆起しており、下側転動部220の側部から中央部分に向かって転動した遊技球は、容易に案内溝222に入らないようになっている。さらに、下側転動部220には、案内溝222の両側に緩やかに前側に傾斜した遊転部223,223が形成されている。そして、下側転動部220のうち遊転部223及び案内溝222以外の部分には、前縁部に規制壁224が設けられ、下側転動部220から前方に遊技球が転落しないようになっている。
そして、下側転動部220に形成された案内溝222が、上述した始動入賞口14の真上位置となっており、案内溝222から表示ユニット100の下方に流下された遊技球は、可動翼片14C,14Cが起立状態のときでも、始動入賞口14に入賞可能となっている。これに対して、案内溝222の両側の遊転部223,223から表示ユニット100の下方に流下された遊技球は、可動翼片14C,14Cが左右に倒された場合に、可動翼片14C,14Cに案内されて、始動入賞口14に入賞可能となっている。なお、下側転動部220の中央部は、外面枠200の下辺に別部品の転動部構成体221(図5参照)を固定してなる。
以上が、本実施形態のパチンコ遊技機の構成であって、次に、上記構成からなるパチンコ遊技機の作用・効果を説明する。
操作ノブ28を操作して、遊技球が遊技盤11の遊技領域R1における上方部分に弾き出されると、それら遊技球は、障害釘、ランプ風車17,風車19等に当たって向きを変えられ、ランダムな経路を通って遊技領域R1の下方に向かう。遊技領域R1を流下する遊技球が、始動入賞口14に入賞した場合には、表示ユニット100の上側表示装置206Aにおいて特別図柄13A,13B,13Cが変動表示を開始すると共に、下側表示装置206B,206Bにおいて、特別図柄13A,13B,13Cの変動表示に対応した演出表示が行われる。そして、所定時間経過後に、各特別図柄13A,13B,13Cが、例えば、ぞろ目で停止すると、大当たり状態となり、各表示装置206A,206Bにおいて大当たり演出表示が行われると共に、大入賞口15が開放され、多くの遊技球が大入賞口15に入賞可能となる。
さて、遊技領域R1を流下する遊技球のうちの幾つかは、表示ユニット100の装飾枠101に形成された横向き開口106に入球する。横向き開口106に入球した遊技球は、装飾枠101の内側の上側転動部104上に案内され、上側転動部104の傾斜によって、その中央部分に向かう。そして、上側転動部104の中央部分に形成された2つの球入口107,107の何れかを通って、遊技球通過樋210内へ流下する。
遊技球通過樋210内へ流下した遊技球は、螺旋回動部材216の球受部216Bによって受け止められる。すると、遊技球は、螺旋状の球受部216Bの傾斜によって、遊技球通過樋210の上方側から下方に向かって螺旋状に回転しながら流下する。またこのとき、螺旋回動部材216が球受部216Bに受けた遊技球の自重によって回動する(図8を参照)。より詳細には、遊技球が遊技球通過樋210の下端部へ移動するのに伴なって、螺旋回動部材216が、上方から見たときに時計回りの方向へ回動する。これにより、遊技球が遊技球通過樋210を流下すると遊技球通過樋210の球出口212Hに対する球受部216Bの終端縁の位置が変化する。また、球出口212Hの内部空間は、遊技球通過樋210の中間部分の内部空間よりも大きいので、球出口212Hから排出される遊技球の排出方向が分散する。そして、球受部216Bの終端縁の位置が変化するなどして、球受部216Bの終端縁から転落した遊技球が、球出口212Hの様々な位置から排出され、その排出位置によって、その後の遊技球の流下態様が異なる。
具体的には、例えば、球出口212Hの中央部分から排出された遊技球は、下側転動部220の案内溝222内に落下する。そして、案内溝222に案内されて前方へ転動し、表示ユニット100の中央部分から表示ユニット100の下方へ流下する。一方、遊技球通過樋210の底壁212Fを転動する等して球出口212Hの各湾部212Lから排出された遊技球や球出口212Hの中央部分から外れて排出された遊技球は、下側転動部220のうち、案内溝222の両側部分に落下する。そして、案内溝222の両側部分に落下した遊技球は、下側転動部220を転動するが勢いが無いため、案内溝222の両側の隆起部分を登ることができず、下側転動部220上を転動した後で、遊転部223から表示ユニット100の下方へ流下される。
遊転部223から表示ユニット100の下方へ流下された遊技球は、始動入賞口14の側方に向かって流下するので、可動翼片14C,14Cが閉じた状態(起立した状態)では、遊転部223から始動入賞口14に入賞する確率は低い。しなしながら、普通図柄表示領域24の表示が当たりとなって、始動入賞口14の可動翼片14C,14Cが開いたとき(左右に倒されていたとき)には、遊転部223から始動入賞口14の側方に向かって流下する遊技球が可動翼片14C,14Cによって受け止められるので、遊転部223から始動入賞口14へ入賞する確率が高くなる。
一方、案内溝222から流下された遊技球は、始動入賞口14に向かって真っ直ぐ流下するので、可動翼片14C,14Cが閉じた状態のときでも、高い確率で案内溝222から始動入賞口14に入賞する。また、可動翼片14C,14Cが開いた状態であれば、より一層高い確率で案内溝222から始動入賞口14に入賞する。即ち、案内溝222から流下された遊技球の方が、遊転部223から流下された遊技球に比べて、始動入賞口14に入賞し易くなる。
また、上記した遊技球及び螺旋回動部材216の動作は、遊技球通過樋210の外側樋構成体212を通して視認することができる。ここで、螺旋回動部材216は透明な部材で構成されているのに対し、遊技球通過樋210の外側樋構成体212は螺旋回動部材216と異なる色の透明な部材で構成されているので、遊技者は螺旋回動部材216の回動をより明確に視認することができる。
このように、本実施形態によれば、遊技球通過樋210内に遊技球が入球すると、遊技球が螺旋状に回転しながら流下すると共に、螺旋回動部材216が遊技球の自重によって回動するので、遊技者は、遊技球通過樋210内の遊技球の動きと螺旋回動部材216の動きとの両方を視認して楽しむことができ、新鮮な感覚を得ることができる。また、螺旋回動部材216が回動することで、遊技球が遊技球通過樋210の球出口212Hにおける様々な位置から排出されるので、下側転動部220上に落下した遊技球の位置を様々に変化させることができる。しかも、下側転動部220のうち、案内溝222内に落下した場合と、案内溝222以外の位置に落下した場合とで、始動入賞口14への入賞し易さが異なるので、遊技球が案内溝222に入るか否かに対する興味を抱かせることができる。
さらに、遊技球通過樋210は、下側表示装置206B,206Bの間に設けられたので、遊技者は、各表示装置206A,206Bにおける表示演出を見ながら遊技球通過樋210における遊技球及び螺旋回動部材216の動作を楽しむことができる。また、遊技球通過樋210の奥側に反射板215を備えたので、遊技球と螺旋回動部材216とを反射板215に反射させて、それらの動きを演出することができる。
[第2実施形態]
本実施形態は、図9に示されており、遊技球通過樋210の配置状態が前記第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明し、同じ構成の部位には、第1実施形態と同一符号を付して、重複説明は省略する。
図9に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機に備えた遊技球通過樋310が、鉛直方向に対して傾斜して設けられている。具体的には、遊技球通過樋310は、上端部から下端部に向かうに従って、遊技者側に近づくように傾斜して下側枠207に組み付けられている。そして、内側樋構成体211の円弧壁211Aの内面には、1対の突条300,300(「ガイド部」)が並んで設けられている。
遊技領域R1を流下する途中で、遊技球通過樋310の上端部から遊技球通過樋310内に進入した遊技球は(図9の(A)参照)、遊技球通過樋310の傾斜によって、下方へ向かって転動する。このとき、遊技球は突条300,300に案内されて遊技球通過樋310内を直線状に流下する。また、球受部216Bが下方に向かって転動する遊技球に押されることで、螺旋回動部材216が回動する(図9の(B)参照)。ここで、突条300,300の間を転動して流下した遊技球は、球出口212Hの中央部分から排出される。また、突条300の外側を案内にして流下した遊技球は、球出口212Hの両側部分から排出される。
このように、本実施形態によれば、遊技球が突条300に案内されて直線状に転動すると共に、その転動する遊技球によって螺旋回動部材216が回動するという従来にない新規な動作をさせることができる。また、突条300,300の間を転動した場合と、突条300,300の外側を転動した場合とで、球出口212Hにおける遊技球の排出位置を異ならせることができる。
ところで、上記第1及び第2実施形態で例示したパチンコ遊技機の構成を概念的にまとめると以下のようである。即ち、
(1) 遊技球が打ち出される遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域を流下した遊技球が通過可能な遊技球通過樋とを備えた弾球遊技機において、螺旋形状の球受け部を有した螺旋回動部材を遊技球通過樋内に回動可能に軸支すると共に、螺旋回動部材が、球受け部に受けた遊技球の自重によって回動するように構成した弾球遊技機である。
(2) 上記(1)の弾球遊技機において、遊技球通過樋の下端部に、遊技球を遊技領域に排出するための球出口を形成し、螺旋回動部材は、遊技球を球受け部に沿って螺旋状に流下させながらその遊技球の自重を球受け部が受けて回動するように構成した弾球遊技機である。
(3) 上記(2)の弾球遊技機において、螺旋回動部材の回動により球出口に対する球受け部の終端縁の位置が異なるように構成した弾球遊技機である。
(4) 上記(2)又は(3)の弾球遊技機において、遊技球通過樋の下端面には、球出口より遊技者側から球出口に向かって下るように傾斜した傾斜部が設けられた弾球遊技機である。
(5) 上記(2)乃至(4)の何れかの弾球遊技機において、球出口の縁部に、複数の湾部を形成した弾球遊技機である。
(6) 上記(1)乃至(5)の何れかの弾球遊技機において、遊技領域のうち遊技球通過樋の上方に、遊技球が転動可能な上側転動部を設け、上側転動部に遊技球通過樋への球入口を開口させた弾球遊技機である。
(7) 上記(6)の弾球遊技機において、上側転動部に、球入口に向かって下った傾斜面を形成した弾球遊技機である。
(8) 上記(1)乃至(7)の何れかの弾球遊技機において、遊技領域のうち遊技球通過樋の下方に、遊技球が転動可能な下側転動部を設けた弾球遊技機である。
(9) 上記(8)の弾球遊技機において、下側転動部の下方には、遊技球が入賞可能な入賞装置が設けられ、下側転動部には、入賞装置に遊技球を案内する案内溝が、球出口の一部に対向するように形成された弾球遊技機である。
(10) 上記(1)乃至(9)の何れかの弾球遊技機において、遊技球通過樋は、長手方向の中間部より下端の球出口側の内部空間が広い弾球遊技機である。
(11) 上記(1)の弾球遊技機において、遊技球が遊技球通過樋内を略直線状に流下するように遊技球通過樋を鉛直方向に対して傾斜させた弾球遊技機である。
(12) 上記(1)又は(11)の弾球遊技機において、遊技球通過樋には、遊技球を遊技球通過樋内で略直線状に流下させるガイド部が形成された弾球遊技機である。
(13) 上記(1)乃至(12)の何れかの弾球遊技機において、遊技領域には、遊技球通過樋の球出口の下方に、遊技球が入賞可能な入賞装置が設けられた弾球遊技機である。
(14) 上記(1)乃至(13)の何れかの弾球遊技機において、螺旋回動部材の回動中心に軸部を備え、軸部の少なくとも一端と遊技球通過樋との間に、摩擦抵抗を低減させるための摺動部材を介在させた弾球遊技機である。
(15) 上記(1)乃至(14)の何れかの弾球遊技機において、螺旋回動部材と遊技球通過樋の内側面との間には、遊技球の落下を規制した大きさの隙間が設けられた弾球遊技機である。
(16) 上記(1)乃至(15)の何れかの弾球遊技機において、遊技領域には、予め定められた種々の図柄を変動表示可能な1対の表示装置が備えられ、遊技球通過樋は、1対の表示装置の境界部に配置された弾球遊技機である。
(17) 上記(1)乃至(16)の何れかの弾球遊技機において、遊技球通過樋は、溝形状の1対の樋構成体を組み合わせてなり、螺旋回動部材は、一方の樋構成体の両端部に設けた対向壁の間に保持された弾球遊技機である。
(18) 上記(17)の弾球遊技機において、1対の樋構成体のうち一方の樋構成体が他方の樋構成体の内側に収容されるように構成した弾球遊技機である。
(19) 上記(1)乃至(18)の何れかの弾球遊技機において、遊技球通過樋或いは螺旋回動部材のうち少なくとも遊技球通過樋は、透明な部材によって構成された弾球遊技機である。
(20) 上記(19)の弾球遊技機において、遊技球通過樋の色と螺旋回動部材の色とを異ならせた弾球遊技機である。
上記(1)〜(20)の弾球遊技機によれば、以下の効果が発揮される。即ち、
(1)の弾球遊技機では、遊技球通過樋内に回動可能に軸支した螺旋回動部材が、螺旋形状の球受け部に受けた遊技球の自重によって回動し、遊技球或いは螺旋回動部材が従来にはない動作をするので、遊技者に新鮮な感覚を提供することが可能である。
(2)の弾球遊技機では、遊技球通過樋内で遊技球が螺旋状に流下する動きと螺旋回動部材の回動との両方を視認して楽しむことができる。そして、螺旋回動部材が回動することで、球出口における様々な位置に遊技球が振り分けられ、遊技球通過樋を通過した後の遊技球の流下態様を多様化することが可能である。
(3)の弾球遊技機では、螺旋回動部材の回動により球出口に対する球受け部の終端縁の位置が異なり、球出口における様々な位置から遊技球が排出される。これにより、遊技球通過樋から排出された遊技球に様々な動きが生じる。
(4)の弾球遊技機では、遊技者側から球出口に向かって下方に傾斜した傾斜部を設けたので、遊技球が遊技者から離れる側に排出され、他の役物に遊技球が当接する等して、遊技球に様々な動きをおこさせることが可能である。
(5)の弾球遊技機では、球出口の縁部を通過する遊技球は、球出口の縁部における複数の湾部の何れかを通って球出口から排出されるので、各湾部毎に遊技球の排出位置を分散させることが可能である。
(6)の弾球遊技機では、遊技球通過樋より上方の上側転動部上を遊技球が転動して遊技球通過樋に入球する動作を楽しむことが可能である。
(7)の弾球遊技機では、上側転動部に形成した傾斜面を下って、遊技球通過樋の球入口に容易に遊技球が入球することが可能である。
(8)の弾球遊技機では、遊技球通過樋の球出口から排出された遊技球が、下側転動部上で転動する様子を楽しむことが可能である。
(9)の弾球遊技機では、遊技球通過樋から排出された遊技球が、下側転動部における案内溝に入る場合と入らない場合とが生じ、遊技球が案内溝に入った場合には、その案内溝から入賞装置に案内される。これにより、遊技球通過樋を通過した遊技球が案内溝に入るか否かに対する興味を抱かせることが可能である。
(10)の弾球遊技機では、遊技球通過樋は、長手方向の中間部より下端の球出口側の内部空間が広くなっているので、球出口からの遊技球の排出方向を分散させることが可能である。
(11)の弾球遊技機では、遊技球が遊技球通過樋の傾斜によって略直線状に流下し、その遊技球に押されて螺旋回動部材が回動するという従来にはない新規な動作を楽しむことが可能である。
(12)の弾球遊技機では、遊技球がガイドに案内されて略直線状に流下し、その遊技球に押されて螺旋回動部材が回動するという従来にはない新規な動作を楽しむことが可能である。
(13)の弾球遊技機では、遊技球通過樋の球出口の下方に入賞装置を設けたので、遊技球が遊技球通過樋を通過した場合に入賞装置に入賞する可能性を高くすることが可能である。
(14)の弾球遊技機では、摺動部材を設けたことにより、螺旋回動部材の軸部と遊技球通過樋との間の摩擦抵抗が小さくなり、螺旋回動部材を円滑に回動させることが可能である。
(15)の弾球遊技機では、球受け部の外縁部と遊技球通過樋の内側面との間に隙間を設けたので、螺旋回動部材を円滑に回動させることが可能である。また、その隙間は、遊技球の落下を規制した大きさになっているので、遊技球が螺旋回動部材の側方を通過することを防ぐことが可能である。
(16)の弾球遊技機では、遊技球通過樋が、1対の表示装置の境界部に配置されたので、各表示装置を視認しながら、遊技球通過樋内の遊技球及び螺旋回動部材の動きを見て楽しむことが可能である。
(17)の弾球遊技機では、1対の樋構成体を分け、一方の樋構成体の開放口からその樋構成体の内部に螺旋回動部材を組み付けることが可能であるので、組み付け作業を容易に行うことが可能である。
(18)の弾球遊技機では、一方の樋構成体が他方の樋構成体の内側に収容した状態に組み付けられるので、樋構成体同士を接合した構成に比べて、遊技球通過樋の外面形状が簡素化が図られる。
(19)の弾球遊技機では、遊技球通過樋あるいは螺旋回動部材のうち少なくとも遊技球通過樋を透明な部材で構成したので、それら透明な部材を通して遊技球を視認することが可能である。
(20)の弾球遊技機では、遊技球通過樋の色と螺旋回動部材の色とを異ならせたので、遊技球通過樋内における螺旋回動部材の挙動が明確になる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記第1及び第2実施形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例示したが、本発明はこれに限られず、例えばアレンジボール等に本発明を適用してもよい。
(2)上記第1及び第2実施形態では、遊技球通過樋210,310が、表示ユニット100の下側表示装置206B,206Bの間に備えられていたが、遊技領域R1に打ち出された遊技球が入球可能な位置であれば、この位置に限るものではない。例えば、上側サイド入賞口20の上方に設けてもよいし、表示ユニット100の上方に設けてもよい。
(3)上記第1及び第2実施形態では、遊技球通過樋210,310の奥側に反射板215を備えていたが、遊技者側に向かって発光するランプを備えていてもよい。このような構成とすれば、遊技球の動きや螺旋回動部材216の回動によって、ランプからの光を変化させることができ、斬新な光演出を行うことができる。
(4)上記第1及び第2実施形態では、球出口212Hの縁部に備えられた湾部212Lが2つであったが、3つ以上の複数であってもよい。
(5)上記第2実施形態では、遊技球通過樋310が、上端部から下端部に向かうに従って、遊技者側に向かって傾斜するように配設されていたが、これに限らず、例えば、遊技盤11の並行な面内で遊技球通過樋が傾斜した構成であってもよい。
(6)上記第2実施形態では、遊技球通過樋310を傾斜させた上にガイド部(突条300)を備えていたが、遊技球通過樋を単に傾斜させただけで、ガイド部を備えない構成にして、遊技球を直線状に流下させる構成にしてもよい。
(7)上記第1及び第2実施形態では、螺旋回動部材216は、遊技球の自重によって、上方から見て時計回りの方向に回動する構成であったが、反時計回りの方向に回動する構成にしてもよい。