JP4481430B2 - エレベーターかごの天井装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、天井板下面に照明器具等が装着されて、天井板の下側に吊天井板が設けられたエレベーターかごの天井装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は、例えば実開平5−19273号公報に示された従来のエレベーターかごの天井装置を示すエレベーターかごの縦断側面図である。図において、1はかご、2はかご1の天井板、3は天井板に設けられた蓋付きの非常救出口、4は天井板2の下面に装着された照明器具である。
【0003】
5は吊天井で、天井板2の下側に空所を形成して配置され、下面の非常救出口3に対向した位置に蓋付きの点検用開口部6が設けられ、また図示が省略してあるが照明用の散光板が設けられている。7は吊天井5の側面に設けられた操作口で、開閉蓋が設けられている。
【0004】
従来のエレベーターかごの天井装置は上記のように構成され、通常時は非常救出口3及び点検用開口部6がそれぞれの蓋によって閉塞されている。また、点検用開口部6の蓋は図示が省略してあるが吊天井5の上側、すなわち吊天井5下面に露出しない位置に設けられた締結具によって締結されている。そして、照明器具4の点検時に次に述べる作業が行われる。すなわち、作業員が吊天井5の側面に手を入れて、操作口7の開閉蓋を開き、次いで操作口7から点検用開口部6の蓋の締結を解除して、点検用開口部6の蓋が下方に開放される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のエレベーターかごの天井装置では、吊天井5側面の操作口7からの操作によって点検用開口部6蓋の締結が解除される。このため、点検用開口部6の吊天井5面における位置が吊天井5側面寄りに制限される。したがって、吊天井5面における照明用散光板の配置が制約されてデザインの自由度が少なくなり、またかご1壁と吊天井5縁部の間に隙間が欠かせなくなるという問題点があった。
【0006】
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、吊天井下面における点検用開口部配置位置の制約が少なく、また点検口蓋の締結具が露出しないエレベーターかごの天井装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベーターかごの天井装置においては、点検用開口部が設けられて天井板の下側に空所を形成して配置された吊天井板と、ロ字状をなす枠体からなり吊天井板の上側に配置されて、外縁部の一側が吊天井板に枢着され縁部が点検用開口部縁部に重合して配置された支持枠と、一側が支持枠の支持枠枢着縁部側に枢着されて支持枠の下側に配置され、縁部が点検用開口部に嵌合状態に配置されると共にロ字の内縁部に重合された点検口蓋と、支持枠の支持枠枢着縁部に対向する縁部の上面寄りに装備されて一側が支持枠に係合され他側は点検口蓋に着脱自在に係合された係合具と、吊天井板の上側に配置されて点検用開口部の支持枠枢着縁部に対向する縁部に一側が枢着されて支持枠に接近する方向に付勢され、他側は支持枠の縁部に係合されて、吊天井板の下側からの操作による支持枠の上方回動変位を所定位置で制限する掛止具とが設けられる。
【0008】
また、この発明に係るエレベーターかごの天井装置においては、一方によって吊天井板に支持枠を枢着し、他方によって支持枠に点検口蓋を枢着した二重蝶番が設けられる。
【0009】
また、この発明に係るエレベーターかごの天井装置においては、支持枠の吊天井板に対する枢着部と対向する縁部から上方に突設されて上端が支持枠の中心寄りに傾斜して形成され、傾斜姿勢の係合具が挿通されて点検口蓋に着脱自在に係合する取付板が設けられる。
【0010】
また、この発明に係るエレベーターかごの天井装置においては、逆L字状をなし支持枠の吊天井板に対する枢着部と対向する点検用開口部の縁部に一側が枢着され、常時は直立位置に保持されて支持枠に接近する方向に付勢された掛止具が設けられ、また支持枠の掛止具に対向する縁部に装着されて掛止具の上面を吸着する永久磁石が設けられる。
【0011】
また、この発明に係るエレベーターかごの天井装置においては、上端部が支持枠側へ下向きに屈折されてなる傾斜面を有する掛止具が設けられ、また支持枠に設けられた取付金具の掛止具の傾斜面に対応する斜面に装着された永久磁石が設けられる。
【0012】
また、この発明に係るエレベーターかごの天井装置においては、掛け金式クリップからなる係合具が設けられる。
【0013】
また、この発明に係るエレベーターかごの天井装置においては、ばね式ラッチからなる係合具が設けられる。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図4は、この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1はエレベーターかごの縦断側面図、図2は図1のA部拡大図、図3は図1の点検口蓋の開放作業を説明する図、図4は図3の次の点検口蓋の開放作業を説明する図である。図において、1はかご、2はかご1の天井板、3は天井板に設けられた蓋付きの非常救出口、4は天井板2の下面に装着された照明器具である。
【0015】
8は吊天井板で、天井板2の下側に空所を形成して配置され、非常救出口3に対向した位置に点検用開口部9が設けられている。10は支持枠で、ロ字状をなす枠体からなり吊天井板8の上側に配置されて、外縁部の一側が吊天井板8に設けられた取付金具11に第一蝶番12によって枢着され、縁部が点検用開口部9縁部に重合して配置されている。
【0016】
13は点検口蓋で、支持枠10の第一蝶番12と同側の縁部が第二蝶番14によって支持枠10に枢着されて支持枠10の下側に配置され、縁部が点検用開口部9に嵌合状態に配置されると共に、支持枠10のロ字の内縁部に重合されている。15は係合具で、つまみ付きボルトからなり支持枠10の第一蝶番12に対向した縁部に上方から挿通されている。16は締結金具で、係合具15の直下に配置されて点検口蓋13の縁部から突設され、係合具15がねじ込まれる。
【0017】
17は掛止具で、吊天井板8の上側に配置されて、点検用開口部9における係合具15の配置位置と同側の縁部に、ばね付き蝶番18によって枢着されて図2において下方に付勢され、回動端には下向きの鉤部19が設けられている。20は掛止部で、支持枠10の掛止具17に対応した縁部が上方に屈折されて形成されて、内側の隅部に掛止具17の鉤部19先端が配置される。21は照明器具4の点検時等に使用されるドライバー等の操作具である。
【0018】
上記のように構成されたエレベーターかごの天井装置において、常時は支持枠10の縁部が吊天井板8の点検用開口部9の縁部に支持される。また、点検口蓋13は係合具15により支持枠10に締結されて点検用開口部9に嵌合状態に装着される。また、支持枠10の縁部が下向きに付勢された掛止具17に押圧されて、昇降時にかご1の生じる振動によって支持枠10が上下動することに起因する騒音の発生が防止される。
【0019】
そして、天井板2と吊天井板8の間の空所に設けられた照明器具4の点検時には次に述べる作業が行われる。すなわち、かご1内から掛止具17の下向き付勢力に抗して点検口蓋13が押し上げられて、吊天井板8の点検用開口部9における掛止具17側の縁部と点検口蓋13の間に空隙が形成される。この状態では掛止具17が上方に回動するものの、鉤部19が支持枠10の掛止部20に係合する。このため、支持枠10の上方回動変位が所定位置で制限される。
【0020】
これによって、押し上げられた支持枠10、点検口蓋13が照明器具4に当たって損壊する等の不具合を防ぐことができる。次いで、点検用開口部9と点検口蓋13の間の空隙から操作具21が挿入されて、図3に示す状態によって掛止具17のみを押し上げて支持枠10の掛止部20との係合が解除される。そして、支持枠10等をさらに上方に回動して、点検用開口部9と点検口蓋13の間の空隙を広げて手を挿入して係合具15を回動して支持枠10と点検口蓋13の締結が解除される。
【0021】
これにより、図4に示す状態を経て支持枠10が点検用開口部9縁部に支持され、また点検口蓋13は下垂状態に配置されて照明器具4の点検作業用空所が形成される。このような点検口蓋13等によるエレベーターかごの天井装置の構造により、吊天井板8下面に点検口蓋13の締結具が露出しない構造であって、吊天井板8下面における点検用開口部9配置位置の制約が減少する。したがって、かご1壁と吊天井板8縁部の間における要件としての隙間の必要性が解消することとも相俟って、デザインの自由度を向上することができる。
【0022】
実施の形態2.
図5は、この発明の他の実施の形態の一例を示す前述の図2の要部を拡大して示す相当図である。なお、図5の他は前述の図1〜図4の実施の形態と同様にエレベーターかごの天井装置が構成されている。図において、図1〜図4と同符号は相当部分を示し、22は第一蝶番12及び第二蝶番14を形成した二重蝶番である。
【0023】
上記のように構成されたエレベーターかごの天井装置においても、支持枠10、点検口蓋13、係合具15及び掛止具17が設けられる。したがって、詳細な説明を省略するが図5の実施の形態においても、図1〜図4の実施の形態と同様な作用が得られる。また、図5の実施の形態において二重蝶番22によって第一蝶番12及び第二蝶番14が形成されるので、部品数が減少して製作費を低減することができる。
【0024】
実施の形態3.
図6も、この発明の他の実施の形態の一例を示す前述の図2の要部を拡大して示す相当図である。なお、図6の他は前述の図1〜図4の実施の形態と同様にエレベーターかごの天井装置が構成されている。図において、図1〜図4と同符号は相当部分を示し、23は取付板で、支持枠10の第一蝶番12と対向する縁部から上方に突設され、上端が支持枠10の中心寄りに傾斜して形成され係合具15が傾斜して挿通されている。
【0025】
上記のように構成されたエレベーターかごの天井装置においても、支持枠10、点検口蓋13、係合具15及び掛止具17が設けられる。したがって、詳細な説明を省略するが図6の実施の形態においても、図1〜図4の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0026】
また、図6の実施の形態において係合具15が傾斜して設けられるので、点検口蓋13を押し上げた前述の図4に示す状態における点検口蓋13と吊天井板8との隙間の高さが低くても、係合具15を容易に操作することができる。このため、天井板2と吊天井板8の間隔を短くすることができ、かご1における吊天井位置を高くすることができて、デザインの自由度を向上することができる。
【0027】
実施の形態4.
図7も、この発明の他の実施の形態の一例を示す前述の図2の要部を拡大して示す相当図である。なお、図7の他は前述の図1〜図4の実施の形態と同様にエレベーターかごの天井装置が構成されている。図において、図1〜図4と同符号は相当部分を示し、24は逆L字状をなす掛止具で、吊天井板8における点検用開口部9の支持枠10の第一蝶番12と対向する縁部に設けられて、ばね付き蝶番18によって付勢されて図7に示すように常時は直立姿勢に保持される。
【0028】
25は支持枠10の掛止具24との対向位置に配置された永久磁石で、取付金具によって掛止具24の上面と対面して装着されて、常時は掛止具24の上面を吸着する。なお、照明器具4の点検時には永久磁石25による掛止具24の吸着力に抗して点検口蓋13が押し上げられる。
【0029】
上記のように構成されたエレベーターかごの天井装置においても、支持枠10、点検口蓋13、係合具15及び掛止具24が設けられる。したがって、詳細な説明を省略するが図7の実施の形態においても、図1〜図4の実施の形態と同様な作用が得られる。また、点検口蓋13を押し上げた状態において掛止具24による支持枠10の保持を容易に解除することができる。このため、点検用開口部9を開放する操作の手数を省くことができて、点検用開口部9による作業を容易化することができる。
【0030】
実施の形態5.
図8も、この発明の他の実施の形態の一例を示す前述の図2の要部を拡大して示す相当図である。なお、図8の他は前述の図1〜図4の実施の形態と同様にエレベーターかごの天井装置が構成されている。図において、図1〜図4、図7と同符号は相当部分を示す。
【0031】
26は掛止具で、吊天井板8における点検用開口部9の支持枠10の第一蝶番12と対向する縁部に設けられて、上端部が支持枠10側へ下向きに屈折されて傾斜面が形成され、ばね付き蝶番18によって付勢されて図8に示すように常時は直立姿勢に保持される。
【0032】
25は支持枠10の掛止具26との対向位置に配置された永久磁石で、取付金具によって掛止具26の屈折面と対面して装着されて、常時は掛止具26の屈折面を吸着する。なお、照明器具4の点検時には永久磁石25による掛止具26の吸着力に抗して点検口蓋13が押し上げられる。
【0033】
上記のように構成されたエレベーターかごの天井装置においても、支持枠10、点検口蓋13、係合具15及び掛止具26が設けられる。したがって、詳細な説明を省略するが図8の実施の形態においても、図1〜図4の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0034】
なお、図8の実施の形態において照明器具4の点検終了後に、支持枠10を常時位置に復帰するときに、操作具21を挿入して掛止具26を図8に鎖線で示す姿勢に保持せずに、支持枠10を常時位置に復帰することができる。そして、自動的に掛止具26が直立姿勢に復帰した状態で永久磁石25に吸着するので、照明器具4の点検作業時の手数を省くことができる。
【0035】
実施の形態6.
図9も、この発明の他の実施の形態の一例を示す前述の図2の要部を拡大して示す相当図である。なお、図9の他は前述の図1〜図4の実施の形態と同様にエレベーターかごの天井装置が構成されている。図において、図1〜図4と同符号は相当部分を示し、27は掛け金式クリップからなる係合具で、基部が支持枠10の第一蝶番12と対向する縁部に装着されて、掛け金部28が点検口蓋13に設けられた鉤金具29に掛合される。
【0036】
上記のように構成されたエレベーターかごの天井装置においても、支持枠10、点検口蓋13、係合具27及び掛止具17が設けられる。したがって、詳細な説明を省略するが図9の実施の形態においても、図1〜図4の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0037】
なお、図9の実施の形態において掛け金式クリップからなる係合具27が設けられるので、点検口蓋13を押し上げた前述の図4に示す状態における点検口蓋13と吊天井板8との隙間の高さが低くても、係合具27を容易に操作することができる。このため、天井板2と吊天井板8の間隔を短くすることができ、かご1における吊天井位置を高くすることができて、デザインの自由度を向上することができる。
【0038】
実施の形態7.
図10も、この発明の他の実施の形態の一例を示す前述の図2の要部を拡大して示す相当図である。なお、図10の他は前述の図1〜図4の実施の形態と同様にエレベーターかごの天井装置が構成されている。図において、図1〜図4と同符号は相当部分を示し、30はばね式ラッチからなる係合具で、基部が支持枠10の第一蝶番12と対向する縁部に装着されて、掛止部31が点検口蓋13に設けられた掛止片32の貫通孔33に掛合される。
【0039】
上記のように構成されたエレベーターかごの天井装置においても、支持枠10、点検口蓋13、係合具30及び掛止具17が設けられる。したがって、詳細な説明を省略するが図10の実施の形態においても、図1〜図4の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0040】
なお、図10の実施の形態においてばね式ラッチからなる係合具30が設けられるので、点検口蓋13を押し上げた前述の図4に示す状態における点検口蓋13と吊天井板8との隙間の高さが低くても、係合具30を容易に操作することができる。このため、天井板2と吊天井板8の間隔を短くすることができ、かご1における吊天井位置を高くすることができて、デザインの自由度を向上することができる。
【0041】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、点検用開口部が設けられて天井板の下側に空所を形成して配置された吊天井板と、ロ字状をなす枠体からなり吊天井板の上側に配置されて、外縁部の一側が吊天井板に枢着され縁部が点検用開口部縁部に重合して配置された支持枠と、一側が支持枠の支持枠枢着縁部側に枢着されて支持枠の下側に配置され、縁部が点検用開口部に嵌合状態に配置されると共にロ字の内縁部に重合された点検口蓋と、支持枠の支持枠枢着縁部に対向する縁部の上面寄りに装備されて一側が支持枠に係合され他側は点検口蓋に着脱自在に係合された係合具と、吊天井板の上側に配置されて点検用開口部の支持枠枢着縁部に対向する縁部に一側が枢着されて支持枠に接近する方向に付勢され、他側は支持枠の縁部に係合されて、吊天井板の下側からの操作による支持枠の上方回動変位を所定位置で制限する掛止具とを設けたものである。
【0042】
これによって、吊天井板の点検用開口部を開放するときにかご内から掛止具の下向き付勢力に抗して点検口蓋が押し上げられて、吊天井板の点検用開口部における掛止具側の縁部と点検口蓋の間に空隙が形成される。この状態では掛止具が上方に回動するものの、掛止具の鉤部が支持枠の掛止部に係合するので、支持枠の上方回動変位を所定位置で制限される。これによって、押し上げられた支持枠等が天井板に装着された照明器具等に当たって損壊する等の不具合を防ぐことができる。次いで、点検用開口部と点検口蓋の間の空隙から操作具が挿入されて、掛止具のみを押し上げて支持枠の掛止部との係合が解除される。そして、支持枠等をさらに上方に回動して、点検用開口部と点検口蓋の間の空隙を広げて手を挿入して係合具を操作して支持枠と点検口蓋の締結が解除される。これにより、支持枠が点検用開口部縁部に支持され、また点検口蓋は下垂状態に配置されて点検用開口部が開放される。このようなエレベーターかごの天井装置の構造により、吊天井板下面に点検口蓋の締結具が露出しない構造であって、吊天井板下面における点検用開口部配置位置の制約が減少する。したがって、かご壁と吊天井板縁部の間における要件としての隙間の必要性が解消することとも相俟って、デザインの自由度を向上する効果がある。
【0043】
また、この発明は以上説明したように、一方によって吊天井板に支持枠を枢着し、他方によって支持枠に点検口蓋を枢着した二重蝶番を設けたものである。
【0044】
これによって、二重蝶番によって吊天井板に支持枠が枢着され、支持枠に点検口蓋が枢着される。このため、吊天井下面における点検用開口部配置の制約が少なく、また点検口蓋の締結具が露出しない構成のエレベーターかごの天井装置の部品数が減少し製作費を低減する効果がある。
【0045】
また、この発明は以上説明したように、支持枠の吊天井板に対する枢着部と対向する縁部から上方に突設されて上端が支持枠の中心寄りに傾斜して形成され、傾斜姿勢の係合具が挿通されて点検口蓋に着脱自在に係合する取付板を設けたものである。
【0046】
これによって、係合具が傾斜して設けらて点検口蓋を押し上げた状態における点検口蓋と吊天井板との隙間の高さが低くても、係合具を容易に操作することができる。このため、天井板と吊天井板の間隔を短くでき、かごにおける吊天井位置を高くすることができて、デザインの自由度を向上する効果がある。
【0047】
また、この発明は以上説明したように、逆L字状をなし支持枠の吊天井板に対する枢着部と対向する点検用開口部の縁部に一側が枢着され、常時は直立位置に保持されて支持枠に接近する方向に付勢された掛止具を設け、また支持枠の掛止具に対向する縁部に装着されて掛止具の上面を吸着する永久磁石を設けたものである。
【0048】
これによって、支持枠が掛止具及び掛止具に吸着する永久磁石によって常時は所定位置に保持され、点検口蓋を押し上げた状態において掛止具による支持枠の保持を容易に解除することができる。このため、点検用開口部を開放する操作の手数を省くことができ、点検用開口部による作業を容易化する効果がある。
【0049】
また、この発明は以上説明したように、上端部が支持枠側へ下向きに屈折されてなる傾斜面を有する掛止具を設け、また支持枠に設けられた取付金具の掛止具の傾斜面に対応する斜面に装着された永久磁石を設けたものである。
【0050】
これによって、支持枠が掛止具及び掛止具に吸着する永久磁石によって常時は所定位置に保持され、点検口蓋を押し上げた状態において掛止具による支持枠の保持を容易に解除することができる。また、操作具により掛止具を反支持枠方向に変位せずに支持枠を常時位置に復帰することができる。このため、点検用開口部の開放及び復帰の操作手数を省くことができ、点検用開口部による作業を容易化する効果がある。
【0051】
また、この発明は以上説明したように、掛け金式クリップからなる係合具を設けたものである。
【0052】
これによって、掛け金式クリップからなる係合具であるので、点検口蓋を押し上げた状態における点検口蓋と吊天井板との隙間の高さが低くても、係合具を容易に操作することができる。このため、天井板と吊天井板の間隔を短くでき、かごにおける吊天井位置を高くすることができて、デザインの自由度を向上する効果がある。
【0053】
また、この発明は以上説明したように、ばね式ラッチからなる係合具を設けたものである。
【0054】
これによって、ばね式ラッチからなる係合具であるので、点検口蓋を押し上げた状態における点検口蓋と吊天井板との隙間の高さが低くても、係合具を容易に操作することができる。このため、天井板と吊天井板の間隔を短くでき、かごにおける吊天井位置を高くすることができて、デザインの自由度を向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、エレベーターかごの縦断側面図。
【図2】 図1のA部拡大図。
【図3】 図1の点検口蓋の開放作業を説明する図。
【図4】 図3の次の点検口蓋の開放作業を説明する図。
【図5】 この発明の実施の形態2を示す図で、前述の図2の要部を拡大して示す相当図。
【図6】 この発明の実施の形態3を示す図で、前述の図5相当図。
【図7】 この発明の実施の形態4を示す図で、前述の図5相当図。
【図8】 この発明の実施の形態5を示す図で、前述の図5相当図。
【図9】 この発明の実施の形態6を示す図で、前述の図5相当図。
【図10】 この発明の実施の形態7を示す図で、前述の図5相当図。
【図11】 従来のエレベーターかごの天井装置を示すエレベーターかごの縦断側面図。
【符号の説明】
2 天井板、8 吊天井板、9 点検用開口部、10 支持枠、13 点検口蓋、15 係合具、17 掛止具、22 二重蝶番、23 取付板、24 掛止具、25 永久磁石、26 掛止具、27 係合具、30 係合具。
Claims (7)
- 点検用開口部が設けられて天井板の下側に空所を形成して配置された吊天井板と、ロ字状をなす枠体からなり上記吊天井板の上側に配置されて、外縁部の一側が上記吊天井板に枢着され縁部が上記点検用開口部縁部に重合して配置された支持枠と、一側が上記支持枠の上記支持枠枢着縁部側に枢着されて上記支持枠の下側に配置され、縁部が上記点検用開口部に嵌合状態に配置されると共に上記ロ字の内縁部に重合された点検口蓋と、上記支持枠の上記支持枠枢着縁部に対向する縁部の上面寄りに装備されて一側が上記支持枠に係合され他側は上記点検口蓋に着脱自在に係合された係合具と、上記吊天井板の上側に配置されて上記点検用開口部の上記支持枠枢着縁部に対向する縁部に一側が枢着されて上記支持枠に接近する方向に付勢され、他側は上記支持枠の縁部に係合されて、上記吊天井板の下側からの操作による上記支持枠の上方回動変位を所定位置で制限する掛止具とを備えたエレベーターかごの天井装置。
- 一方によって吊天井板に支持枠を枢着し、他方によって上記支持枠に点検口蓋を枢着した二重蝶番を備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターかごの天井装置。
- 支持枠の吊天井板に対する枢着部と対向する縁部から上方に突設されて上端が上記支持枠の中心寄りに傾斜して形成され、傾斜姿勢の係合具が挿通されて点検口蓋に着脱自在に係合する取付板を備えたことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載のエレベーターかごの天井装置。
- 掛止具を、逆L字状をなし支持枠の吊天井板に対する枢着部と対向する点検用開口部の縁部に一側が枢着され、常時は直立位置に保持されて上記支持枠に接近する方向に付勢されたものとし、上記支持枠の上記掛止具に対向する縁部に装着されて上記掛止具の上面を吸着する永久磁石を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載のエレベーターかごの天井装置。
- 掛止具を、上端部が支持枠側へ下向きに屈折されてなる傾斜面を有するものとし、永久磁石を、支持枠に設けられた取付金具の上記掛止具の傾斜面に対応する斜面に装着されたものとしたことを特徴とする請求項4に記載のエレベーターかごの天井装置。
- 係合具を、掛け金式クリップからなるものとしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項4及び請求項5のいずれか一つに記載のエレベーターかごの天井装置。
- 係合具を、ばね式ラッチからなるものとしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項4及び請求項5のいずれか一つに記載のエレベーターかごの天井装置。
Priority Applications (1)
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