JP4480249B2 - 操作盤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動作プログラムに従って被制御装置の制御を行う制御装置へ指示命令を転送し、当該指示命令に従って前記制御装置に前記制御を行わせる操作盤に係り、例えば、工作機械を制御するプログラマブルコントローラへ指示命令を転送して制御を行わせる操作盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、溶接機などの各種工作機械(加工機械)をプログラマブルコントローラ(PLC:Programmble Logic Controller)を用いて制御する技術が広く利用されている。
図8は、PLCを用いた工作機械の制御システムの概略構成を示すブロック図である。
【0003】
この制御システム51は、工作機械52、PLC53、操作盤54、直流電源55などから構成されている。
工作機械52は、複数の加工機(図示略)を動作させるための複数のアクチュエータ61と、それら加工機などの工作機械52の設備状態(動作状態)を検知するための複数のスイッチ62とを備えている。そして、工作機械52の各アクチュエータ61および各スイッチ62には、直流電源55から電源が供給されている。
PLC53は、入出力(I/O)制御回路71、CPU72、通信インターフェース(I/F)73、ROM74、RAM75などから構成されている。
I/O制御回路71は、CPU72と工作機械52との間の信号(データ)のやりとりを仲介し、CPU72の出力信号(出力データ)を工作機械52の各アクチュエータ61へ出力すると共に、工作機械52の各スイッチ62の検出信号を入力してCPU72へ転送する。
【0004】
CPU72は工作機械52およびPLC53の各種制御を実行し、I/O制御回路71,通信I/F73,ROM74,RAM75などの動作を制御する。
通信I/F73は、CPU72と操作盤54との間のデータのやりとりを仲介し、CPU72の出力信号(出力データ)を操作盤54へ出力すると共に、操作盤54からの指示命令をCPU72へ転送する。尚、通信I/F73(PLC53)と操作盤54とは専用の通信ケーブルを介して接続されている。
ROM74には、CPU72が各種制御を実行するための各種の動作プログラム(制御回路データ)などが記憶されている。
RAM75には、CPU72が各種制御を実行する際にROM74から読み出された制御回路データ、CPU72が各種制御を実行する際に生成した中間データ、工作機械52の制御中に発生する各種データなどが一時的に格納される。
そして、PLC53は、操作盤54から転送されてくる指示命令に従い、工作機械52の各アクチュエータ61への直流電源55の供給を制御することで工作機械52の動作を制御すると共に、工作機械52の各スイッチ62の検出信号に基づいて工作機械52の設備状態を検出し、その設備状態を操作盤54に通知する。
【0005】
図9は、従来の操作盤54の概略構成を示すブロック図である。
操作盤54は、CPU81、通信インターフェース(I/F)82、タブレット83、アプリケーションメモリ84、ワークエリアメモリ85、モニタ用ランプ群86、ROM87などから構成されている。
CPU81は操作盤54の各種制御を実行し、通信I/F82,タブレット83,アプリケーションメモリ84,ワークエリアメモリ85,モニタ用ランプ群86,ROM87などの動作を制御する。
ROM87には、CPU81が各種制御を実行するための制御プログラムなどが記憶されている。
通信I/F82は、CPU81とPLC53との間のデータのやりとりを仲介し、CPU81の出力信号(出力データ)である指示命令をPLC53へ出力すると共に、PLC53のCPU72の出力信号(工作機械52の設備状態)をCPU81へ転送する。
【0006】
タブレット83は、ディスプレイ83aとタッチパネル83bとが積層一体化されて構成されている。ディスプレイ83aには、通信I/F82からCPU81を介して転送されてくる工作機械52の設備状態などが表示される。タッチパネル83bはPLC53に対する指示命令の入力装置であり、オペレータがタッチパネル83b上のタッチスイッチ(指示スイッチ)に触れることにより、そのタッチスイッチに対応した指示命令がCPU81へ出力される。
アプリケーションメモリ84は、操作盤54に対して着脱可能に設けられたフラッシュメモリによって構成されている。そして、アプリケーションメモリ84には操作盤用アプリケーションソフトが記憶されている。尚、操作盤用アプリケーションソフトには、ディスプレイ83aに複数の操作盤用画面を表示させるためのプログラムのソフトウェアや、その操作盤用画面に対応してタッチパネル83bのタッチスイッチを設定するためのプログラムのソフトウェアなどが含まれる。
【0007】
ワークエリアメモリ85はRAMによって構成され、アプリケーションメモリ84から読み出された操作盤用アプリケーションソフト、通信I/F82からCPU81を介して転送されてくる制御回路データ、CPU81が各種制御を実行する際に生成した中間データなどが一時的に格納される。
モニタ用ランプ群86は複数のランプ(図示略)から構成され、それらランプの点灯状態が切り替えられることにより、通信I/F82からCPU81を介して転送されてくる制御回路データの内容をオペレータが把握できるようになっている。
そして、オペレータがタッチパネル83bを操作する(任意のタッチスイッチに触れる)ことにより、ディスプレイ83aに表示される操作盤用画面が切り替えられ、その操作盤用画面に対応した工作機械52の設備状態(例えば、工作機械52の各部の異常の有無など)が表示される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図9に示す従来の操作盤54では、PLC53の制御回路データの内容をモニタ用ランプ群86を用いて表示している。しかし、近年、ますます複雑化している制御回路データの内容をモニタ用ランプ群86だけで表示することは難しくなってきた。例えば、複雑な制御回路データの内容をオペレータに分かりやすく表示するには、国際規格で定められているSFC(Sequencial Fanction Chart)や、ラダー回路などを用いることが考えられる。しかし、モニタ用ランプ群86だけでは、SFCやラダー回路を表示することが困難である。このように、複雑な制御回路データの内容をオペレータに分かりやすく表示することが求められている。
また、複雑な制御回路データの内容を表示する際には、その表示に要する時間を短縮することが求められている。つまり、工作機械52に何らかの異常が発生して動作が停止した場合、一刻も速く停止原因を究明して復旧させる必要があるが、複雑な制御回路データの内容を表示する際に長い時間を要すると、工作機械52の停止時間が長くなって稼働率が下がることになる。
【0009】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、制御装置の動作プログラム(制御回路データ)の内容をオペレータに分かりやすく表示することが可能な操作盤を提供することにある。また、本発明の別の目的は、制御装置の動作プログラムの内容を表示する際に、その表示に要する時間を短縮することが可能な操作盤を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段・作用および発明の効果】
係る目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、
動作プログラムに従って被制御装置の制御を行う制御装置へ指示命令を転送し、当該指示命令に従って前記制御装置に前記制御を行わせる操作盤であって、
前記被制御装置の設備状態と、前記被制御装置を制御するための動作プログラムの内容とを表示する表示手段と、
前記表示手段の表示をオペレータの操作により切り替えるための画面切替スイッチと、 前記被制御装置の設備状態を前記表示手段に表示させるための第1アプリケーションソフトが記憶された第1アプリケーションメモリと、
前記動作プログラムの内容を前記表示手段に表示させるための第2アプリケーションソフトが記憶された第2アプリケーションメモリと、
前記第1アプリケーションメモリから読み出された前記第1アプリケーションソフトを格納する第1領域と、前記第2アプリケーションメモリから読み出された前記第2アプリケーションソフトを格納する第2領域と、前記動作プログラムおよび当該動作プログラムの属性情報を格納する第3領域とを備えたワークエリアメモリと、
前記ワークエリアメモリおよび前記表示手段を制御する制御手段と
を備え
前記制御手段は、
前記ワークエリアメモリの第3領域に前記動作プログラムが格納されている場合には、前記制御装置に対して実行中の前記動作プログラムの属性情報の転送を要求すると共に、前記ワークエリアメモリの第3領域に格納されている前記動作プログラムの属性情報を読み出し、前記制御装置から転送されてきた前記動作プログラムの属性情報と、前記ワークエリアメモリの第3領域から読み出した前記動作プログラムの属性情報とを比較し、両者が一致する場合には、前記制御装置から操作盤へ前記動作プログラムを転送させずに前記ワークエリアメモリの第3領域に格納されている前記動作プログラムをそのまま使用し、両者が一致しない場合には、前記制御装置に対して実行中の前記動作プログラムの転送を要求し、前記ワークエリアメモリの第3領域に格納されている前記動作プログラムに対して、前記制御装置から転送されてきた前記動作プログラムを上書きして格納させ、前記ワークエリアメモリの第3領域に格納されている前記動作プログラムを最新のものに更新し、
前記ワークエリアメモリの第3領域に前記動作プログラムが格納されていない場合には、前記制御装置に対して実行中の前記動作プログラムの転送を要求し、前記制御装置から転送されてきた前記動作プログラムを前記ワークエリアメモリの第3領域に格納させ、 前記第1および第2アプリケーションメモリから読み出された前記第1および第2アプリケーションソフトをそれぞれ前記ワークエリアメモリの第1および第2領域に格納させ、前記ワークエリアメモリの第1および第2領域に格納された前記第1および第2アプリケーションソフトを同時に実行させ、オペレータによる前記画面切替スイッチの操作に応じて選択された第1または第2アプリケーションソフトに従って、前記被制御装置の設備状態または前記動作プログラムの内容を前記表示手段に表示させることをその要旨とする。
【0012】
請求項1の発明によれば、前記ワークエリアメモリの第1領域および第2領域に格納された前記第1および第2アプリケーションソフトが同時に実行されるため、オペレータによる前記画面切替スイッチの操作に応じて選択された第1または第2アプリケーションソフトの実行内容(被制御装置の設備状態または前記動作プログラムの内容)を前記表示手段に表示させるのに要する時間を短縮することができる。
また、例えば、動作プログラムの内容の表示方法としてSFC,アクションブロック,ラダー回路などを用いることにより、動作プログラムが複雑であっても、その内容を操作盤のオペレータに分かりやすく表示することができる。
そして、動作プログラムの属性情報に係るデータ量は、動作プログラム全体に係るデータ量に比べてごく小さいものである。そのため、制御装置から実行中の動作プログラムの属性情報のみを操作盤へ転送する処理と、その属性情報とワークエリアメモリの第3領域から読み出された動作プログラムの属性情報とを比較する処理とに要する時間は、制御装置から操作盤へ動作プログラムを転送し、ワークエリアメモリの第3領域に格納されている動作プログラムを更新する処理に要する時間に比べてごく短いものである。
従って、ワークエリアメモリの第3領域に格納されている動作プログラムの属性情報と制御装置が実行中の動作プログラムの属性情報とが一致する場合には、制御装置から操作盤へ動作プログラムを転送しないため、その転送に要する時間分だけ、表示手段に表示される被制御装置の設備状態と動作プログラムの内容との切り替えに要する時間を短縮することができる。
【0014】
尚、上述した[特許請求の範囲]および[課題を解決するための手段および発明の効果]に記載した構成要素と、後述する[発明の実施の形態]に記載した構成部材との対応関係は以下のようになっている。
「被制御装置」は工作機械52に該当する。
「制御装置」はPLC53に該当する
「表示手段」はディスプレイ83aに該当する。
「画面切替スイッチ」はタッチパネル83bに設定された画面切替スイッチに該当する。
「第1アプリケーションメモリ」はアプリケーションメモリ12に該当する。
「第2アプリケーションメモリ」はアプリケーションメモリ13に該当する。
「第1アプリケーションソフト」は操作盤用アプリケーションソフトに該当する。
「第2アプリケーションソフト」はモニタ用アプリケーションソフトに該当する。
「ワークエリアメモリの第1領域」はワークエリアメモリ22の領域22aに該当する。
「ワークエリアメモリの第2領域」はワークエリアメモリ22の領域22bに該当する。
「ワークエリアメモリの第3領域」はワークエリアメモリ22の領域22cに該当する。
「制御手段」はCPU81に該当する。
「動作プログラムの属性情報」は動作プログラム(制御回路データ)の日付に該当する。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面と共に説明する。尚、本第1実施形態において、図8および図9に示した従来の形態と同じ構成部材については符号を等しくしてその詳細な説明を省略する。
本第1実施形態における工作機械の制御システム51の概略構成は、図8に示す従来の形態と同じである。
図1は、本第1実施形態の操作盤11の概略構成を示すブロック図である。
操作盤11は、CPU81、通信インターフェース(I/F)82、タブレット83、ROM87、アプリケーションメモリ12,13、ワークエリアメモリ14、メモリバックアップ回路15などから構成されている。
【0016】
CPU81は操作盤11の各種制御を実行し、通信I/F82、タブレット83、ROM87、アプリケーションメモリ12,13、ワークエリアメモリ14などの動作を制御する。
各アプリケーションメモリ12,13は、操作盤11に対して着脱可能に設けられたフラッシュメモリによって構成されている。尚、各アプリケーションメモリ12,13を操作盤11に対して着脱可能にしているのは、多数のアプリケーションソフトから適宜選択したソフトウェアを使用できるようにするためである。
そして、アプリケーションメモリ12には操作盤用アプリケーションソフトが記憶され、アプリケーションメモリ13にはモニタ用アプリケーションソフトが記憶されている。尚、操作盤用アプリケーションソフトには、ディスプレイ83aに複数の操作盤用画面を表示させるためのプログラムのソフトウェアや、その操作盤用画面に対応してタッチパネル83bのタッチスイッチを設定するためのプログラムのソフトウェアなどが含まれる。また、モニタ用アプリケーションソフトには、ディスプレイ83aにPLC53の動作プログラム(制御回路データ)の内容をモニタ用画面として表示させるためのプログラムのソフトウェアや、そのモニタ用画面に対応してタッチパネル83bのタッチスイッチを設定するためのプログラムのソフトウェアなどが含まれる。
【0017】
ワークエリアメモリ14はRAMによって構成され、アプリケーションメモリ12から読み出された操作盤用アプリケーションソフト、アプリケーションメモリ13から読み出されたモニタ用アプリケーションソフト、通信I/F82からCPU81を介して転送されてくる動作プログラム(制御回路データ)、CPU81が各種制御を実行する際に生成した中間データなどが一時的に格納される。尚、操作盤用アプリケーションソフトまたはモニタ用アプリケーションソフトは、ワークエリアメモリ14の領域(エリア)14aに格納される。また、制御回路データは、ワークエリアメモリ14の領域14bに格納される。
【0018】
メモリバックアップ回路15は大容量のコンデンサ(例えば、電気二重層コンデンサなど)または電池(例えば、リチウム電池など)によって構成され、操作盤11の電源オフ時にワークエリアメモリ14へ電源を供給することにより、ワークエリアメモリ14に格納されたデータを一定時間(例えば、1時間以上)保持(バックアップ)させる。そのため、一時的な停電が起こった場合でも、ワークエリアメモリ14に格納されたデータ(操作盤用アプリケーションソフト、モニタ用プリケーションソフト、制御回路データなど)は保持される。
タブレット83のディスプレイ83aには、通信I/F82からCPU81を介して転送されてくる工作機械52の設備状態(例えば、工作機械52の各部の異常の有無など)が制御盤用画面を用いて表示されるだけでなく、通信I/F82からCPU81を介して転送されてくるPLC53の制御回路データの内容がモニタ用画面を用いて表示される。
【0019】
次に、本第1実施形態の動作について説明する。
尚、以下の説明においてCPU81が実行する処理は、ROM87にコンピュータプログラムとして記憶されている。
操作盤11の電源がオン(電源投入)されると、CPU81は、アプリケーションメモリ12から操作盤用アプリケーションソフトを読み出し、その操作盤用アプリケーションソフトをワークエリアメモリ14へ転送して領域14aに格納させる。尚、操作盤11の電源がオンされたときに、ワークエリアメモリ14に既に操作盤用アプリケーションソフトが格納されている場合には、上記動作を行わない。
続いて、CPU81は、ワークエリアメモリ14に格納された操作盤用アプリケーションソフトを実行し、ディスプレイ83aに操作盤用画面を表示させると共に、その操作盤用画面に対応してタッチパネル83bのタッチスイッチを設定する。
【0020】
そして、オペレータがタッチパネル83bを操作すると(任意のタッチスイッチに触れると)、CPU81はその操作内容(触れたタッチスイッチ)に対応して、ディスプレイ83aに表示される操作盤用画面を切り替え、その操作盤用画面に対応した工作機械52の設備状態(例えば、工作機械52の各部の異常の有無など)を表示させる。
ここで、ディスプレイ83aに操作盤用画面が表示されているとき、タッチパネル83bには操作盤用画面をモニタ用画面に切り替えるための画面切替スイッチ(図示略)が設定されている。
【0021】
そして、ディスプレイ83aに操作盤用画面が表示されているときに、オペレータがタッチパネル83bの画面切替スイッチに触れると、CPU81は、アプリケーションメモリ13からモニタ用アプリケーションソフトを読み出し、そのモニタ用アプリケーションソフトをワークエリアメモリ14へ転送して領域14aに格納させる。すると、領域14aに格納されていた操作盤用アプリケーションソフトに対してモニタ用アプリケーションソフトが上書きされ、領域14aに格納されていた操作盤用アプリケーションソフトは消去される。
続いて、CPU81は、ワークエリアメモリ14に格納されたモニタ用アプリケーションソフトを実行し、ディスプレイ83aにモニタ用画面を表示させると共に、そのモニタ用画面に対応してタッチパネル83bのタッチスイッチを設定する。
【0022】
尚、CPU81がモニタ用アプリケーションソフトを実行するには、その時点でPLC53が実行中の制御回路データが必要となる。そこで、CPU81は、モニタ用アプリケーションソフトを実行する前に、PLC53に対して実行中の制御回路データの転送を要求する。その要求に従い、PLC53のCPU72は、実行中の制御回路データをRAM75から読み出し、その制御回路データを通信I/F73から出力し、制御盤11の通信I/F82を介して制御盤11のCPU81へ転送する。すると、CPU81は、その制御回路データをワークエリアメモリ14へ転送して領域14bに格納させる。
【0023】
そして、オペレータがタッチパネル83bを操作すると、CPU81はその操作内容に対応して、ディスプレイ83aに表示されるモニタ用画面を切り替え、そのモニタ用画面に対応した制御回路データを表示させる。尚、ディスプレイ83aに表示されるモニタ用画面には、SFC、アクションブロック、ラダー回路が設定されている。
ところで、PLC53のCPU72が実行中の制御回路データをRAM75から読み出して制御盤11のCPU81へ転送する際に、その読み出しおよび転送が正常に行われなかった場合、CPU81はディスプレイ83aに表示されるモニタ用画面に「通信エラーメッセージ」を表示させる。
【0024】
図2に、制御回路データの一例を示す。
制御回路データは、各ステップ毎または各トランジション毎に、その番号(No.)、シンボルデータ、コメントデータ、アクションブロックのアクション番号(No.)、ラダー回路で構成されている。そして、PLC53のRAM75およびワークエリアメモリ14の領域14bにおいて、制御回路データは、各ステップ単位または各トランジション単位で動作する順番(図2に示す▲1▼→▲2▼→▲3▼……の順番)に格納されている。尚、制御回路データはどのようなプログラム言語によって記述されていてもよい。
【0025】
ここで、ステップNo.「ST00」は、工作機械52に加工動作をスタートさせるための制御回路データである。トランジションNo.「TR00」は、工作機械52の加工動作を自動起動させるための制御回路データである。ステップNo.「ST10」は、工作物の把持(クランプ)を工作機械52に行わせるための制御回路データである。トランジションNo.「TR10」は、工作物の把持された端部(クランプ端)の位置確認を工作機械52に行わせるための制御回路データである。ステップNo.「ST20」は、工作機械52の加工機を起動させるための制御回路データである。トランジションNo.「TR20」は、工作物の加工が完了したかどうかを判定するための制御回路データである。ステップNo.「ST30」は、工作物の把持の解除(アンクランプ)を工作機械52に行わせるための制御回路データである。トランジションNo.「TR30」は、工作物の把持が解除された端部(アンクランプ端)の位置確認を工作機械52に行わせるための制御回路データである。ステップNo.「ST40」は、加工が完了した工作物を工作機械52から外部に移動させる(払い出す)と共に、次に加工を行う工作物を工作機械52に送り込むための制御回路データである。トランジションNo.「TR40」は、工作機械52による工作物の加工作業が完了したかどうかを判定するための制御回路データである。そして、トランジションNo.「TR40」の後は、ステップNo.「ST00」へ戻る(ジャンプする)。
【0026】
図3に、図2に示す制御回路データをモニタ用画面としてSFCを用いて表示した一例を示す。
ディスプレイ83aに表示されるモニタ用画面には、各ステップNo.が四角枠で囲まれて表示され、その四角枠の右側にコメントデータが表示され、各トランジションが十字型のシンボルで表示され、そのシンボルの左側にトランジションNo.が表示され、そのシンボルの右側にコメントデータが表示され、各ステップおよび各トランジションは動作する順番に上から表示されている。
尚、CPU81は、図3に示すSFCをディスプレイ83aに表示させる際に、ワークエリアメモリ14の領域14bに格納されている制御回路データを動作する順番(図2に示す▲1▼→▲2▼→▲3▼……の順番)に読み出す。
そして、オペレータがディスプレイ83aに表示されたトランジションを示す十字型のシンボルに触れると、そのシンボルの位置のタッチパネル83bのタッチスイッチがオンされ、図3に示すSFCに代わって、そのトランジションのラダー回路がディスプレイ83aに表示される。
【0027】
図4(A)に、トランジションのラダー回路の一例を示す。
この図4(A)に示すラダー回路は、図3のSFCに示すトランジションNo.「TR00」の十字型のシンボル(図示の部分α)にオペレータが触れた場合に表示されるものである。
この図4(A)に示すラダー回路である自動起動条件回路では、まず、工作物が工作機械52にセットされたことが確認され(ワークセット確認)、次に、工作物の種類が確認され(ワーク種別確認)、続いて、工作機械52による加工作業の内容が確認され(作業確認)た後に、ステップNo.「ST10」へ移行するという動作内容(遷移条件)が表示されている。
そして、オペレータがディスプレイ83aに表示されたステップNo.の四角枠内に触れると、その四角枠内の位置のタッチパネル83bのタッチスイッチがオンされ、そのステップNo.のアクションブロックがディスプレイ83aに表示される。
【0028】
図4(B)に、アクションブロックの一例を示す。
この図4(B)に示すアクションブロックは、図3のSFCに示すステップNo.「ST10」の四角枠内(図示の部分β)にオペレータが触れた場合に表示されるものである。
この図4(B)に示すアクションブロックでは、1つのアクション「AC10クランプ」が設定されている。尚、アクションブロックとは、工作機械52の動作内容(アクション)を一覧表示したものである。
そして、オペレータがディスプレイ83aに表示されたアクションブロックに示す枠内に触れると、その枠内の位置のタッチパネル83bのタッチスイッチがオンされ、図4(B)に示すアクションブロックに代わって、そのステップのラダー回路がディスプレイ83aに表示される。
【0029】
図4(C)に、ステップのラダー回路の一例を示す。
この図4(C)に示すラダー回路は、図4(B)のアクションブロックに示す「AC10クランプ」の枠内(図示の部分γ)にオペレータが触れた場合に表示されるものである。
この図4(C)に示すラダー回路であるクランプ指令回路では、工作機械52に直流電源55からの電源供給が可能である旨(動力供給可)が表示されると共に、まず、各スイッチ62のうち「003」番のスイッチの検出信号がPLC53に入力され(X003)、次に、各アクチュエータ61のうち「208」番のアクチュエータにPLC53のCPU72の出力信号が出力されると、工作物が把持(クランプ)されるという動作内容が表示されている。
ところで、ディスプレイ83aにモニタ用画面が表示されているとき、タッチパネル83bにはモニタ用画面を操作盤用画面に切り替えるための画面切替スイッチ(図示略)が設定されている。
【0030】
そして、ディスプレイ83aにモニタ用画面が表示されているときに、オペレータがタッチパネル83bの画面切替スイッチに触れると、CPU81は、アプリケーションメモリ12から操作盤用アプリケーションソフトを読み出し、その操作盤用アプリケーションソフトをワークエリアメモリ14へ転送して領域14aに格納させる。すると、領域14aに格納されていたモニタ用アプリケーションソフトに対して操作盤用アプリケーションソフトが上書きされ、領域14aに格納されていたモニタ用アプリケーションソフトは消去される。
続いて、CPU81は、ワークエリアメモリ14に格納された操作盤用アプリケーションソフトを再び実行し、ディスプレイ83aに操作盤用画面を表示させると共に、その操作盤用画面に対応してタッチパネル83bのタッチスイッチを設定する。
【0031】
以上詳述したように、本第1実施形態によれば、操作盤11のディスプレイ83aに制御回路データの内容を表示させると共に、その表示方法としてSFC,アクションブロック,ラダー回路を任意に切り替えることが可能であるため、複雑な制御回路データの内容をオペレータに分かりやすく表示することができる。
【0032】
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図面と共に説明する。尚、本第2実施形態において、第1実施形態と同じ構成部材については符号を等しくしてその詳細な説明を省略する。
本第2実施形態における工作機械の制御システム51の概略構成は、図8に示す第1実施形態と同じである。
図5は、本第2実施形態の操作盤21の概略構成を示すブロック図である。
操作盤21は、CPU81、通信I/F82、タブレット83、ROM87、アプリケーションメモリ12,13、メモリバックアップ回路15、ワークエリアメモリ22などから構成されている。
【0033】
CPU81は操作盤21の各種制御を実行し、通信I/F82、タブレット83、ROM87、アプリケーションメモリ12,13、ワークエリアメモリ22などの動作を制御する。
ワークエリアメモリ22はRAMによって構成され、アプリケーションメモリ12から読み出された操作盤用アプリケーションソフト、アプリケーションメモリ13から読み出されたモニタ用アプリケーションソフト、通信I/F82からCPU81を介して転送されてくる動作プログラム(制御回路データ)、CPU81が各種制御を実行する際に生成した中間データなどが一時的に格納される。尚、操作盤用アプリケーションソフトは、ワークエリアメモリ22の領域(エリア)22aに格納される。また、モニタ用アプリケーションソフトは、ワークエリアメモリ22の領域22bに格納される。そして、制御回路データは、ワークエリアメモリ22の領域22cに格納される。
メモリバックアップ回路15は、操作盤21の電源オフ時にワークエリアメモリ22へ電源を供給することにより、ワークエリアメモリ22に格納されたデータを一定時間保持させる。そのため、一時的な停電が起こった場合でも、ワークエリアメモリ22に格納されたデータ(操作盤用アプリケーションソフト、モニタ用プリケーションソフト、制御回路データなど)は保持される。
【0034】
次に、本第2実施形態の動作について説明する。
尚、以下の説明においてCPU81が実行する処理は、ROM87にコンピュータプログラムとして記憶されている。
図6および図7は、操作盤21の起動処理を説明するためのフローチャートである。
操作盤21の電源がオン(電源投入)されると、CPU81は、アプリケーションメモリ12から操作盤用アプリケーションソフトを読み出し、その操作盤用アプリケーションソフトをワークエリアメモリ22へ転送して領域22aに格納させる。続いて、CPU81は、ワークエリアメモリ22に格納された操作盤用アプリケーションソフトを起動する(S10)。尚、操作盤21の電源がオンされたときに、ワークエリアメモリ22に既に操作盤用アプリケーションソフトが格納されている場合には、上記動作を行わない。
そして、CPU81は、ディスプレイ83aに操作盤用画面を表示させると共に、その操作盤用画面に対応してタッチパネル83bのタッチスイッチを設定する(S20)。
【0035】
次に、CPU81は、アプリケーションメモリ13からモニタ用アプリケーションソフトを読み出し、そのモニタ用アプリケーションソフトをワークエリアメモリ22へ転送して領域22bに格納させる。続いて、CPU81は、ワークエリアメモリ22に格納されたモニタ用アプリケーションソフトを起動する(S30)。このとき、モニタ用アプリケーションソフトは起動させておくだけであり、ディスプレイ83aには操作盤用画面を表示しておく。尚、操作盤21の電源がオンされたときに、ワークエリアメモリ22に既にモニタ用アプリケーションソフトが格納されている場合には、上記動作を行わない。
そして、CPU81は、ワークエリアメモリ22の領域22cに制御回路データが格納されているかどうかを判定し(S40)、ワークエリアメモリ22の領域22cに制御回路データが格納されている場合は(S40:Yes)、PLC53に対して実行中の制御回路データの日付の転送を要求すると共に、ワークエリアメモリ22に格納されている制御回路データの日付を読み出す(S50)。その要求に従い、PLC53のCPU72は、実行中の制御回路データの日付をRAM75から読み出し、その制御回路データの日付を通信I/F73から出力し、制御盤21の通信I/F82を介してCPU81へ転送する。
【0036】
次に、CPU81は、そのPLC53から転送されてきた制御回路データ(PLC53が実行中の制御回路データ)の日付と、ワークエリアメモリ22から読み出した制御回路データの日付とを比較し(S60)、両者が一致している場合(S60:Yes)には操作盤21の起動処理を完了する。
また、ワークエリアメモリ22の領域22cに制御回路データが格納されていない場合(S40:No)またはPLC53が実行中の制御回路データの日付とワークエリアメモリ22から読み出した制御回路データの日付とが一致しない場合(S60:No)、CPU81は、PLC53に対して実行中の制御回路データの転送を要求する(S70)。その要求に従い、PLC53のCPU72は、実行中の制御回路データをRAM75から読み出し、その制御回路データを通信I/F73から出力し、制御盤21の通信I/F82を介して制御盤21のCPU81へ転送する。
そして、CPU81は、その制御回路データの読み出しおよび転送が正常に行われたかどうかを判定し(S80)、正常に行われた場合(S80:Yes)には、その制御回路データをワークエリアメモリ22へ転送して領域22cに格納させ、操作盤21の起動処理を完了する。
【0037】
また、制御回路データの読み出しおよび転送が正常に行われなかった場合(S80:No)、CPU81は、ディスプレイ83aにモニタ用画面を表示させると共に、その操作盤用画面に対応してタッチパネル83bのタッチスイッチを設定し(S90)、ディスプレイ83aに表示されるモニタ用画面に「通信エラーメッセージ」を表示させる(S100)。
そして、CPU81は、制御回路データの読み出しおよび転送が正常に行われるようになった(エラー解除)後に(S110:Yes)、再び、PLC53に対して実行中の制御回路データの転送を要求し(S120)、ディスプレイ83aに操作盤用画面を表示させると共に、その操作盤用画面に対応してタッチパネル83bのタッチスイッチを設定し(S130)、PLC53から転送されてきた制御回路データをワークエリアメモリ22へ転送して領域22cに格納させ、操作盤21の起動処理を完了する。
【0038】
また、CPU81は、制御回路データの読み出しおよび転送が正常に行われない場合には(S110:No)、エラーフラグをオンした後に(S140)、操作盤21の起動処理を完了する。
この操作盤21の起動処理が完了した後に、オペレータがタッチパネル83bを操作すると(任意のタッチスイッチに触れると)、CPU81はその操作内容(触れたタッチスイッチ)に対応して、ディスプレイ83aに表示される操作盤用画面を切り替え、その操作盤用画面に対応した工作機械52の設備状態(例えば、工作機械52の各部の異常の有無など)を表示させる。
ここで、ディスプレイ83aに操作盤用画面が表示されているとき、タッチパネル83bには操作盤用画面をモニタ用画面に切り替えるための画面切替スイッチ(図示略)が設定されている。
そして、ディスプレイ83aに操作盤用画面が表示されているときに、オペレータがタッチパネル83bの画面切替スイッチに触れると、CPU81はディスプレイ83aの表示を操作盤用画面からモニタ用画面に切り替える。この状態で、オペレータがタッチパネル83bを操作すると、CPU81はその操作内容に対応して、ディスプレイ83aに表示されるモニタ用画面を切り替え、そのモニタ用画面に対応した制御回路データを表示させる。
【0039】
ところで、ディスプレイ83aにモニタ用画面が表示されているとき、タッチパネル83bにはモニタ用画面を操作盤用画面に切り替えるための画面切替スイッチ(図示略)が設定されている。
そして、ディスプレイ83aにモニタ用画面が表示されているときに、オペレータがタッチパネル83bの画面切替スイッチに触れると、CPU81はディスプレイ83aの表示をモニタ用画面から操作盤用画面に切り替える。
尚、本第2実施形態のモニタ用画面は、図3および図4に示した第1実施形態のモニタ用画面と同じであるため説明を省略する。
【0040】
以上詳述したように、本第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用・効果に加えて、以下の作用・効果を得ることができる。
(1)第1実施形態では、ディスプレイ83aに表示される操作盤用画面とモニタ用画面とを切り替える度に、各アプリケーションメモリ12,13から操作盤用アプリケーションソフトまたはモニタ用アプリケーションソフトを読み出し、そのアプリケーションソフトをワークエリアメモリ14の同じ領域14aに格納させて起動させるようにしている。
そのため、ディスプレイ83aに表示される操作盤用画面とモニタ用画面とを切り替える度に、各アプリケーションメモリ12,13のいずれか一方からアプリケーションソフトを読み出す処理と、そのアプリケーションソフトをワークエリアメモリ14に格納する処理と、そのアプリケーションソフトを起動する処理とが必要であり、これらの処理を合計した時間(約20〜30秒)だけ表示に待ち時間が生じる。
【0041】
ところで、工作機械52に何らかの異常が発生して動作が停止した場合、一刻も速く停止原因を究明して復旧させる必要があるが、ディスプレイ83aに表示される操作盤用画面とモニタ用画面との切り替えに長い待ち時間を要すると、工作機械52の停止時間が長くなって稼働率が下がることになる。
それに対して、本第2実施形態では、ワークエリアメモリ22の領域22aに操作盤用アプリケーションソフトを格納させると共に、ワークエリアメモリ22の別の領域22bにモニタ用アプリケーションソフトを格納させ、両アプリケーションソフトを同時(常時)に実行(常駐)させるようにしている。そのため、ディスプレイ83aに表示される操作盤用画面とモニタ用画面との切り替えを短時間に行うことができる。
従って、本第2実施形態によれば、工作機械52に何らかの異常が発生して動作が停止した場合、オペレータはディスプレイ83aに表示される操作盤用画面とモニタ用画面とを短時間に切り替えて停止原因をいち早く究明することが可能になり、工作機械52の停止時間を短くして稼働率を上げることができる。
【0042】
(2)本第2実施形態では、ワークエリアメモリ22の領域22cに制御回路データが格納されている場合(S40:Yes)、PLC53から実行中の制御回路データの日付のみが操作盤21へ転送され(S50)、その日付とワークエリアメモリ22から読み出された制御回路データの日付とが比較され(S60)、両者が一致する場合(S60:Yes)には、PLC53から操作盤21へ制御回路データを転送する処理を行わず、ワークエリアメモリ22に格納されている制御回路データをそのまま使用するようにしている。
つまり、CPU81がモニタ用アプリケーションソフトを実行するには、その時点でPLC53が実行中の制御回路データ(最新の制御回路データ)が必要となるが、本第2実施形態では、ワークエリアメモリ22に格納されている制御回路データの日付とPLC53が実行中の制御回路データの日付とが一致しない場合(ワークエリアメモリ22に格納されている制御回路データが最新なものでない場合)にのみ、PLC53から操作盤21へ制御回路データを転送し、ワークエリアメモリ22に格納されている制御回路データに対して、PLC53から転送されてきた制御回路データを上書きして格納させ、ワークエリアメモリ22に格納されている制御回路データを最新のものに更新するようにしている(S70)。
【0043】
ここで、制御回路データの日付に係るデータ量は、制御回路データ全体に係るデータ量に比べてごく小さいものである。そのため、PLC53から実行中の制御回路データの日付のみを操作盤21へ転送する処理(S50)と、その日付とワークエリアメモリ22から読み出された制御回路データの日付とを比較する処理(S60)とに要する時間は、PLC53から操作盤21へ制御回路データを転送し、ワークエリアメモリ22に格納されている制御回路データを更新する処理(S70)に要する時間に比べてごく短いものである。
従って、ワークエリアメモリ22に格納されている制御回路データの日付とPLC53が実行中の制御回路データの日付とが一致する場合には、PLC53から操作盤21へ制御回路データを転送しないため、その転送に要する時間分だけ、ディスプレイ83aに表示される操作盤用画面とモニタ用画面との切り替えに要する時間を短縮することができる。そのため、上記(1)の効果をさらに高めることができる。
【0044】
(3)本第2実施形態では、操作盤21の電源投入時に前記した起動処理(図6,図7参照)を行い、PLC53のRAM75から制御回路データを読み出し、その制御回路データを制御盤21のCPU81へ転送する処理(S70)が正常に行われない場合には(S80:No)、ディスプレイ83aにモニタ用画面を表示させるようにしている(S90)。
そのため、オペレータは操作盤21の電源投入時に、ディスプレイ83aに表示される操作盤用画面(S20,S130)により工作機械52の設備状態を把握すると共に、ディスプレイ83aに表示されるモニタ用画面(S90)によりPLC53の制御回路データの内容を把握することができる。
【0045】
尚、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記各実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
[1]ディスプレイ83aとタッチパネル83bとが積層一体化されたタブレット83を、ディスプレイ83aと適宜な入力装置(例えば、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、ジョイスティックなど)など)の組み合わせに置き代えてもよい。
[2]アプリケーションメモリ12,13はフラッシュメモリに限らず、コンピュータシステムで実行されるプログラムを記録可能であれば、どのような記録媒体によって構成してもよい。そのような記録媒体としては、例えば、半導体メモリ(ROMカード,メモリスティックなど),ハードディスク,フロッピーディスク,データカード(ICカード,磁気カードなど),光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVDなど),光磁気ディスク(MDなど),相変化ディスク,磁気テープなどがあげられる。
【0046】
[3]上記各実施形態では、工作機械52の制御装置としてPLC53を用いているが、本発明は、PLCおよびシーケンスコントローラに限らず、工作機械を制御する装置であればどのような制御装置に適用してもよい。
[4]上記各実施形態では、PLC53と操作盤11,21とが専用の通信ケーブルを介して接続されているが、これに限らず、例えば、無線通信やインターネットなどを利用してPLC53と操作盤11,21とを接続するようにしてもよい。また、PLC53内に操作盤11,21を設けるようにしてもよい。
【0047】
[5]上記各実施形態では、2つのアプリケーションメモリ11,12を設けているが、CPU81の動作速度が速く高性能であれば、3つ以上のアプリケーションメモリを設け、それらアプリケーションメモリに格納されている3つ以上のアプリケーションソフトを同時(常時)に実行(常駐)させるようにしてもよい。
[6]上記各実施形態では、メモリバックアップ回路15を設けているが、操作盤11,21の電源オフ時にも格納されたデータが保持されるようなメモリ(例えば、フラッシュメモリなど)によってワークエリアメモリ14,22を構成すれば、メモリバックアップ回路15を省いてもよい。
また、アクセス時間の極めて速いメモリによってワークエリアメモリ14,22を構成すれば、停電の復帰時においても、ワークエリアメモリ14,22に対してデータ(操作盤用アプリケーションソフト、モニタ用アプリケーションソフト、制御回路データなど)の再書き込みを速やかに行うことが可能になり、メモリバックアップ回路15を省いても、ディスプレイ83aの表示に時間がかからなくなるため、上記各実施形態の効果が阻害されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施形態の操作盤のブロック図。
【図2】制御回路データの一例を示す図表。
【図3】制御回路データをSFCで表示した例を示す説明図。
【図4】図4(A)は、制御回路データをトランジションのラダー回路で表示した例を示す説明図。図4(B)は、制御回路データをアクションブロックで表示した例を示す説明図。図4(C)は、制御回路データをステップのラダー回路で表示した例を示す説明図。
【図5】本発明を具体化した第2実施形態の操作盤のブロック図。
【図6】第2実施形態の操作盤の起動処理を説明するためのフローチャート。
【図7】第2実施形態の操作盤の起動処理を説明するためのフローチャート。
【図8】第1,第2実施形態および従来の形態の制御システムの概略構成を示すブロック図。
【図9】従来の操作盤のブロック図。
【符号の説明】
11,21…操作盤
12,13…アプリケーションメモリ
14,22…ワークエリアメモリ
14a,14b,22a〜22c…領域
51…制御システム
52…工作機械
53…PLC
72,81…CPU
75…RAM
83a…ディスプレイ

Claims (1)

  1. 動作プログラムに従って被制御装置の制御を行う制御装置へ指示命令を転送し、当該指示命令に従って前記制御装置に前記制御を行わせる操作盤であって、
    前記被制御装置の設備状態と、前記被制御装置を制御するための動作プログラムの内容とを表示する表示手段と、
    前記表示手段の表示をオペレータの操作により切り替えるための画面切替スイッチと、 前記被制御装置の設備状態を前記表示手段に表示させるための第1アプリケーションソフトが記憶された第1アプリケーションメモリと、
    前記動作プログラムの内容を前記表示手段に表示させるための第2アプリケーションソフトが記憶された第2アプリケーションメモリと、
    前記第1アプリケーションメモリから読み出された前記第1アプリケーションソフトを格納する第1領域と、前記第2アプリケーションメモリから読み出された前記第2アプリケーションソフトを格納する第2領域と、前記動作プログラムおよび当該動作プログラムの属性情報を格納する第3領域とを備えたワークエリアメモリと、
    前記ワークエリアメモリおよび前記表示手段を制御する制御手段と
    を備え
    前記制御手段は、
    前記ワークエリアメモリの第3領域に前記動作プログラムが格納されている場合には、前記制御装置に対して実行中の前記動作プログラムの属性情報の転送を要求すると共に、前記ワークエリアメモリの第3領域に格納されている前記動作プログラムの属性情報を読み出し、前記制御装置から転送されてきた前記動作プログラムの属性情報と、前記ワークエリアメモリの第3領域から読み出した前記動作プログラムの属性情報とを比較し、両者が一致する場合には、前記制御装置から操作盤へ前記動作プログラムを転送させずに前記ワークエリアメモリの第3領域に格納されている前記動作プログラムをそのまま使用し、両者が一致しない場合には、前記制御装置に対して実行中の前記動作プログラムの転送を要求し、前記ワークエリアメモリの第3領域に格納されている前記動作プログラムに対して、前記制御装置から転送されてきた前記動作プログラムを上書きして格納させ、前記ワークエリアメモリの第3領域に格納されている前記動作プログラムを最新のものに更新し、
    前記ワークエリアメモリの第3領域に前記動作プログラムが格納されていない場合には、前記制御装置に対して実行中の前記動作プログラムの転送を要求し、前記制御装置から転送されてきた前記動作プログラムを前記ワークエリアメモリの第3領域に格納させ、 前記第1および第2アプリケーションメモリから読み出された前記第1および第2アプリケーションソフトをそれぞれ前記ワークエリアメモリの第1および第2領域に格納させ、前記ワークエリアメモリの第1および第2領域に格納された前記第1および第2アプリケーションソフトを同時に実行させ、オペレータによる前記画面切替スイッチの操作に応じて選択された第1または第2アプリケーションソフトに従って、前記被制御装置の設備状態または前記動作プログラムの内容を前記表示手段に表示させることを特徴とする操作盤
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