JPH0517743U - 二重化計算機システム - Google Patents
二重化計算機システムInfo
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- JPH0517743U JPH0517743U JP1065691U JP1065691U JPH0517743U JP H0517743 U JPH0517743 U JP H0517743U JP 1065691 U JP1065691 U JP 1065691U JP 1065691 U JP1065691 U JP 1065691U JP H0517743 U JPH0517743 U JP H0517743U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】故障が発生し待機側のシステムに制御権が切替
わったような状態で、システムが通停電された場合に、
必ず前回制御権を獲得していたシステム側が、引き続き
制御権を獲得してオンライン制御を継続できる信頼性の
高い二重化計算機システムを提供することを目的とす
る。 【構成】二重化構成の計算機システムPC1,PC2
と、これらの計算機システムのいずれかを制御系(オン
ライン状態)とし、どちらかを待機側のシステムとする
かの制御を行う二重化制御装置DXとを備えたシステム
である。二重化制御装置内に通常の制御状態では中立位
置に保持され、制御系で何等かの故障が生じたときは、
次制御を引き継ぐシステム側を保持するスイッチ手段を
設け、リスタート後はこのスイッチ手段の保持位置に基
づいて制御系を決定する。
わったような状態で、システムが通停電された場合に、
必ず前回制御権を獲得していたシステム側が、引き続き
制御権を獲得してオンライン制御を継続できる信頼性の
高い二重化計算機システムを提供することを目的とす
る。 【構成】二重化構成の計算機システムPC1,PC2
と、これらの計算機システムのいずれかを制御系(オン
ライン状態)とし、どちらかを待機側のシステムとする
かの制御を行う二重化制御装置DXとを備えたシステム
である。二重化制御装置内に通常の制御状態では中立位
置に保持され、制御系で何等かの故障が生じたときは、
次制御を引き継ぐシステム側を保持するスイッチ手段を
設け、リスタート後はこのスイッチ手段の保持位置に基
づいて制御系を決定する。
Description
【0001】
本考案は、信頼性を維持させるために計算機システムを二重化構成とし、一方 の計算機システムは他方が故障した場合に備えて待機しているように構成した二 重化計算機システムに関し、さらに詳しくは、二重化構成の計算機システムが同 時に立ち上がった時に、前回稼動時に故障が発生した計算機システム側にオンラ イン制御権が移行しないようにする二重化制御装置を備えた二重化計算機システ ムに関する。
【0002】
第3図は、従来の二重化計算機システムの構成概念図である。図において、P C1,PC2は二重化構成の計算機システム(あるいは制御システム)、DXは 2つの計算機システムの間に設置され、いずれか一方、例えば計算機システムP C1にオンライン制御権を獲得させ稼動状態に、他方の計算機システムPC2側 は待機状態に制御を行う二重化制御装置である。
【0003】 二重化制御装置DXは、2つの計算機システムPC1,PC2の間にあって、 両方の計算機システム側からその動作状態を示すオンライン状態信号(レディ信 号)を監視していて、二重化制御のためのオンライン制御信号を出力する。また 、一方が故障した場合、他方の計算機システムに切替えられたとき、その切替え が継続的にスムーズに行えるように、2つの計算機システムのデータベースを等 値化するための手段等を有している。
【0004】 この様な構成のシステムにおいて、オンライン制御をしていた一方の計算機シ ステムが何等かの原因で制御動作を停止すると、二重化制御装置DXは、それま で待機状態にあった他方の計算機システム側が新たにオンライン制御系になるよ うに切替え、制御を継続させる。この状態で、両方のシステムを同時に再スター トさせる(通停電等)すると、両方のシステムで前回の状態がいずれもオンライ ン制御系となっているため、共にオンライン制御系として立ち上がろうとする。
【0005】 従来、この様な状態を回避するために、二重化制御装置DX内に前回どちらの システムが制御系にあったかを記憶させておくメモリ手段を設け、電源立ち上が り時にメモリ手段の内容に従って、故障が生じていたシステム側が先にオンライ ン状態(制御権を獲得する状態)にならないようにしていた。
【0006】
しかしながら、従来装置において、停電時間が長い時間続いたような場合、メ モリ手段の内容が揮発して、故障が生じていたシステム側が先にオンライン状態 になるという可能性があった。ここで、故障していたシステム側が先にオンライ ン状態になると、故障していた時点でのデータ・ベースを使用して制御を行う可 能性があり、信頼性を著しく損なうという不具合がある。
【0007】 本考案は、この様な点に鑑みてなされたもので、故障が発生し待機側のシステ ムに制御権が切替わったような状態で、システムが通停電された場合に、必ず前 回制御権を獲得していたシステム側が、引き続き制御権を獲得してオンライン制 御を継続できるようにした、信頼性の高い二重化計算機システムを提供すること を目的とする。
【0008】
この様な目的を達成するための本考案は、 計算機システムを二重化構成とし、一方の計算機システムは他方が故障した場 合に備えて待機しているように構成した待機冗長形の二重化計算機システムであ って、 各計算機システムからその動作状態を示すオンライン状態信号(レディ信号) を受け、これらの信号の状態に基づいて各計算機システムにオンライン制御信号 を出力する二重化制御装置を設けると共に、 この二重化制御装置内に、通常の制御状態では中立点に保持され、一方の稼働 中の計算機システムで故障が生じたとき新たに稼動を引き継ぐ他方の計算機シス テム側を保持するスイッチ手段を設けて構成される。
【0009】
スイッチ手段は、例えば機械的なスイッチで構成されていて、システムが何等 かの理由で停止すると、新たに稼動状態になる方の計算機システム側を保持する 。
【0010】 システムが通停電された場合、二重化制御装置は、このスイッチ手段の保持位 置を読込み、スイッチ手段に保持されている計算機システム側が稼動状態になり 、他方が待機側になるようにオンライン制御信号を出力する。
【0011】 これにより、故障が発生しそれまで待機側にあった計算機システムが稼動状態 (制御権を獲得した状態)に切換ったような状態で、システムが通停電された場 合に、必ず前回稼動状態になっていた計算機システム側に制御動作が引き継がれ るようなる。
【0012】
以下、図面を用いて本考案の実施例を詳細に説明する。
【0013】 第1図は、本考案の一実施例を示す構成ブロック図である。 図において、PC1,PC2は二重化構成の計算機システム、DXは一方の計 算機システムが故障した場合、それまで待機状態にあった他方の計算機システム に制御権を切換える二重化制御を行う二重化制御装置である。この二重化制御装 置DXは、2つの各計算機システムPC1,PC2からその動作状態を示すオン ライン状態信号(レディ信号)RDY1,RDY2を受け、これらの信号の状態 を監視しその監視結果に基づいて、各計算機システムにオンライン制御信号IC 1,IC2を出力するように構成されている。
【0014】 二重化制御装置DXにおいて、31は2つの計算機システムPC1,PC2か ら出力される動作状態を示すオンライン状態信号RDY1,RDY2を監視する 監視手段、32は本考案において特徴としているスイッチ手段である。このステ ッチ手段32は、例えば機械的なスイッチで構成され、通常の制御状態では中立 点に保持され、一方の稼働中の計算機システムで故障が生じたとき新たに稼動を 引き継ぐ他方の計算機システム側を保持するように監視手段31によって駆動さ れるように構成されている。そして、これらの保持状態は、停電状態が長く続く ような場合でもそのまま保持されるようになっている。
【0015】 33はシステムが通停電された時点で、スイッチ手段32の保持状態を読込む スイッチ状態読込み手段、34は監視手段31からの信号およびスイッチ状態読 込み手段33からの信号に基づいて、どちらかを稼働状態、他方を待機状態にす る二重化制御のためのオンライン制御信号IC1,IC2を出力する制御切換信 号出力手段である。なお、ここには図示していないが二重化制御装置DX内には 、これらの他に2つの計算機システムのデータベースを等値化するための手段等 が設けられている。
【0016】 このように構成した装置の動作を説明すれば、以下の通りである。 第2図は、各信号の状態と、スイッチ手段32の保持状態を示すタイムチャー トである。二重化制御装置DXは、(a)に示すようにオンライン制御信号(例 えばIC1)をアクティブにし、例えば計算機システムPC1側を制御系(制御 権を獲得して稼動状態)とする。計算機システムPC1側からは、オンライン状 態で正常に動作中である場合、そのことを示すアクティブなオンライン状態信号 (RDY1)が(b)に示すように出力されている。また、正常に動作中はスイ ッチ手段32は、(c)に示すように中立の位置に保持されている。この様な状 態から、何等かの故障が発生すると、このオンライン状態信号RDY1が(b) に示すように故障発生の時点でインアクティブになる。
【0017】 監視手段31は、オンライン状態信号RDY1がインアクティブになったのを 受けて、スイッチ手段32を新たに稼動状態になる方の計算機システム側(この 場合計算機システムPC2側)に切換え、この状態を保持させる。また、制御切 換え信号出力手段34は、監視手段31からの信号を受け、オンライン制御信号 IC1をインアクティブに、オンライン制御信号IC2を(e)に示すようにア クティブにして、制御権をそれまで待機側にあった計算機システムPC2側に移 行させる。計算機システムPC2は、このオンライン制御信号IC2を受け、制 御を引継ぎ、正常な動作状態に入ると(d)に示すようにオンライン状態信号R DY2をアクティブにする。
【0018】 この様な状態でシステムが一度停止され、その後システムをリスタートする場 合の動作は、以下の通りとなる。
【0019】 システムがリスタート(通停電される)すると、二重化制御装置DX内のスイ ッチ状態読込み手段33は、はじめにスイッチ手段32が保持している状態を読 込む。この場合、スイッチ手段32は計算機システムPC2側を保持しているの で、その状態が読込まれ、制御切換え信号出力手段34はスイッチ状態読込み手 段33からの読込み結果に基づき、(e)に示すように計算機システムPC2側 を稼動状態にするためにオンライン制御信号IC2をアクティブにする。計算機 システムPC2は、これを受けてリスタート後も引き続いて制御系としてオンラ イン状態になり、正常な動作状態になったところで、(d)に示すようにオンラ イン状態信号RDY2をアクティブにする。
【0020】 スイッチ手段32の保持位置は、計算機システムPC2が正常な状態に入った ところで、例えば手動あるいは監視手段31からの信号に基づいて中立位置に戻 される。
【0021】 計算機システムPC1側は、制御切換え信号出力手段34からのオンライン制 御信号IC1がインアクティブであり、引き続いて待機状態に維持される。
【0022】 この様な動作により、故障が発生しそれまで待機側にあった計算機システムが 稼動状態(制御権を獲得した状態)に切換ったような状態で、システムが通停電 された場合、リスタート後は必ず前回稼動状態になっていた計算機システム側が オンライン状態になり、制御動作をスムーズに引き継ぐことができる。
【0023】
以上詳細に説明したように、本考案によれば、二重化制御装置内に機械的なス イッチのように、状態をいつまでも保持するスイッチ手段を設け、このスイッチ 手段にリスタート時にどちら側のシステムをオンラインにするかの情報を設定し ておくようにしたものであるから、長い時間停電が続くような場合であっても、 確実に前回に稼動状態にあった側が制御を継続して引き継ぐことができ、信頼性 の高い二重化計算機システムを提供できる。
【図1】本考案の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
る。
【図2】各信号の状態とスイッチ手段の保持状態を示す
タイムチャートである。
タイムチャートである。
【図3】従来の二重化計算機システムの構成概念図であ
る。
る。
PC1,PC2 二重化構成の計算機システム DX 二重化制御装置 31 監視手段 32 スイッチ手段 33 スイッチ状態読込み手段 34 制御切替え信号出力手段
Claims (1)
- 【請求項1】 計算機システムを二重化構成とし、一方
の計算機システムは他方が故障した場合に備えて待機し
ているように構成した待機冗長形の二重化計算機システ
ムであって、 各計算機システムからその動作状態を示す信号を受け、
これらの信号の状態に基づいて各計算機システムにオン
ライン制御信号を出力する二重化制御装置を設けると共
に、 この二重化制御装置内に、通常の制御状態では中立点に
保持され、一方の稼働中の計算機システムで故障が生じ
たとき新たに稼動を引き継ぐ他方の計算機システム側を
保持するスイッチ手段を設け、 システムが通停電された場合、前記スイッチ手段の保持
位置に基づいてオンライン制御に入る計算機システム
と、待機側になる計算機システムとを決定するようにし
たことを特徴とする二重化計算機システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1065691U JPH0517743U (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 二重化計算機システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1065691U JPH0517743U (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 二重化計算機システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0517743U true JPH0517743U (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=11756271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1065691U Withdrawn JPH0517743U (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 二重化計算機システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0517743U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006142869A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Kayaba Ind Co Ltd | 航空機の脚揚降システム |
WO2018047911A1 (ja) * | 2016-09-09 | 2018-03-15 | 株式会社デンソー | シフトレンジ制御装置 |
-
1991
- 1991-03-01 JP JP1065691U patent/JPH0517743U/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006142869A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Kayaba Ind Co Ltd | 航空機の脚揚降システム |
WO2018047911A1 (ja) * | 2016-09-09 | 2018-03-15 | 株式会社デンソー | シフトレンジ制御装置 |
JP2018040462A (ja) * | 2016-09-09 | 2018-03-15 | 株式会社デンソー | シフトレンジ制御装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19950615 |