JP4478726B2 - シート積層体切出方法及びその切出装置、光学シート積層体、それを用いたバックライトユニット - Google Patents

シート積層体切出方法及びその切出装置、光学シート積層体、それを用いたバックライトユニット Download PDF

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Description

本発明は、複数の長尺シートを積層した長尺積層シートから、所定形状のシート積層体を切り出す切出方法及びそのシート積層体を切り出すための切出装置に係り、特に、複数枚の長尺の光学シートを積層した長尺積層シートから、液晶表示装置等のバックライトユニットに組み込む所定形状の光学シート積層体を切り出すのに好適なシート積層体切出方法およびその切出装置、光学シート積層体、該光学シート積層体を用いたバックライトユニットに関する。
液晶ディスプレイ(LCD)は、携帯電話、ノート型コンピュータ、LCDモニタおよび液晶テレビなどにおいて利用されている。透過型のLCDにはバックライトが必要であり、表示性能を向上させるためにバックライトユニットにはバックライト光を調節する複数枚の光学シートが組み込まれている。光学シートにはプリズム状構造化シート、拡散シートを始めとする様々なタイプのシートが、出力輝度、照明均一性、視野角改善のために用いられている。
図7は、従来の技術の液晶表示装置100を示す斜視図である。液晶表示装置100には透過型の液晶パネル151の背面側にバックライトユニット150が設けられている。
バックライトユニット150は、光源152と、導光板153と、反射板154と、光学シート積層体110とを備える。光源152は、例えば、発光ダイオード(LED)によって実現される。図7に示すバックライトユニット150は、エッジライト方式の照明装置であり、導光板153の一側面部に光源152が設けられ、導光板153の一方主面部に反射板154が設けられ、導光板153の他方主面部に光学シート積層体110が設けられて構成されている。光学シート積層体110は、複数の光学シート111a〜111dが積層されて構成される。例えば、光学シート111aと111dは拡散シート、光学シート111bと111cはプリズムシートである。
この光学シート積層体110では、光源152から出射される照明光が、一側面から導光板153に入射され、導光板153の他方主面から出射されて、光学シート積層体110を経て液晶パネル151に照射される。光学シート積層体110は、導光板153の他方主面から出射される照明光を、拡散、集光させ、液晶パネル151の全体にわたって、均一に照明することができるようにするなど、所望の光学性能を発揮するように構成されている。
シート積層体110は、導光板153と液晶パネル151との間に複数枚の個別の光学シートが1枚ずつ積層されて構成されているが、複数枚の個別シートの取り扱いおよび組み立において、幾つかの問題が生じる。即ち、個別の光学シートは傷がつきやすく保護カバーが貼られており、組立時にはそれを除去する必要があり、時間がかかる。また、保護カバー除去時にシートに損傷を与える可能性がある。更には、複数枚の個別のシートを1枚毎に積層していくため、時間がかかると共に、シート間にゴミが入ったり、シートを損傷させる機会が増える等、スループットを低下させ、歩留まりを低下させる原因となる。更には、近年の液晶表示装置の大型化、高微細化に伴い、各種の光学シートに付着しているゴミ、異物などの低減が求められている。
これを解決する方法として、各光学シートの一部をゼロギャップ接合した光学シート積層体(例えば、特許文献1、2)が提案されている。これらは、光学シート間が接合されているためバックライトユニットへの組込時等の光学シート積層体のハンドリングは吸着移載装置等を用いている。
特表2006−513452号公報(2006年4月20日公表) 特開2007−155941号公報(2007年6月21日公開)
しかしながら、上記特許文献1、2に示された従来の方法では、光学シート積層体の一部に接合部を設ける必要があり、接合部が光学的特性に悪影響を与えないよう接合部は表示領域から離す必要がある。従って、光学シート積層体のサイズが大きくなってしまうという課題がある。
また、複数の光学シートの層間を接合しない場合、光学シートを積層した長尺積層シートから所定形状の光学シート積層体を切り出す際に、製造上の課題がある。
即ち、通常、光学シート積層体は、複数の長尺の光学シートを積層した長尺積層シートから、バックライトユニットに組み込む所定形状の光学シート積層体として切り出されることになる。この場合、長尺積層シートから所定形状の光学シート積層体を打ち抜いた後に、所定形状の光学シート積層体を取り出そうとすると、打ち抜いた光学シート積層体の姿勢を乱してしまうという課題を有している。例えば、長尺積層シートに対して、所定形状の光学シート積層体を打ち抜いた後、当該長尺積層シートから光学シート積層体のみを取り出すために、ナイフエッジにかけると、積層された各シートの間(層間)で、内外周差が発生して光学シート積層体の姿勢を乱してしまう。従って、このままの光学シート積層体はバックライトユニットに組み込むことができない。なお、長尺積層シートから所定形状の光学シート積層体を打ち抜いた後の残りの長尺シート部分を、説明の都合上の、以後、「抜きカス」という。
つまり、光学シート積層体が打ち抜かれてはいるが、未だ「抜きカス」部分と分離されていない状態の長尺積層シートを、ナイフエッジに巻き付けるとシートの内外周で巻き長さに差が発生するため、各層毎にその内外周差分のずれが搬送方向に発生し、上層の抜きカスが下層の打ち抜いた製品側に乗り上げる状態が発生する。それを回避するため、抜きカス側の材料間を接合した場合も、同様にナイフエッジに巻きつけると内外周差が発生する。その場合は、搬送方向にシートはずれないが、溶着部がナイフエッジを乗り越える直前にナイフエッジへの巻き付け上流側に内周ほどのシートに余りが発生し、打ち抜いた製品の姿勢が乱れる。
本発明は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、本発明の目的は、複数の長尺シートを積層した長尺積層シートから、所定形状のシート積層体を切り出す際に、シート積層体の姿勢を乱さず安定してシート積層体を切り出すことができるシート積層体切出方法及びそのシート積層体を切り出すための切出装置を提供することである。
上述の課題を解決するために、本願の発明に係るシート積層体切出方法では、
所定形状のシート積層体が打ち抜かれている長尺積層シートから、上記所定形状のシート積層体を切り出すシート積層体切出方法であって、上記所定形状のシート積層体が打ち抜かれている長尺積層シートを、上方から押さえながら下方から支持すると共に、上記長尺積層シートの進行方向に対して僅かに下方である第1の方向へ折り曲げて上記シート積層体の1個分の距離を移動させる第1の工程と、上記シート積層体の移動を停止後、上記長尺積層シートを上記第1の方向より更に下方である第2の方向に折り曲げる第2の工程とを有することを特徴としている。
この発明によれば、所定形状のシート積層体が打ち抜かれている長尺積層シートから、シート積層体の姿勢を乱さず安定してシート積層体を切り出すことができる。また、ほとんど人手のかからない自動化を実現できるため、人の作業に伴うゴミ混入等の課題を解決できる。
上述の課題を解決するために、本願の発明に係るシート積層体切出方法では、
上記第1の方向は、0度より大きく30度以下の範囲であり、上記第2の方向は、60度から90度の範囲であることを特徴としている。
この発明によれば、所定形状のシート積層体が打ち抜かれている長尺積層シートから、シート積層体を取り出す際のシート積層体自体への姿勢の乱れを最小化できる。
上述の課題を解決するために、本願の発明に係るシート積層体切出方法では、
上記シート積層体は光学シート積層体であることを特徴としている。
この発明によれば、所定形状の光学シート積層体を、その姿勢を乱すことなく安定して切り出すことができる。
上述の課題を解決するために、本願の発明に係るシート積層体切出装置では、
所定形状のシート積層体が打ち抜かれている長尺積層シートから、上記所定形状のシート積層体を切り出すシート積層体切出装置であって、上記所定形状のシート積層体が打ち抜かれている長尺積層シートを、上方から抑える押圧手段と、下方から支持する支持手段と、移動可能で、上記長尺積層シートから上記所定形状のシート積層体が切り出された後の抜きカスの進行方向を変更するための折返し手段とを有し、上記折返し手段は、上記抜きカスの進行方向を第1の方向に変更するための第1の位置と、上記抜きカスの進行方向を更に大きく変更するための弟2の位置をとることを特徴としている。
この発明によれば、所定形状のシート積層体が打ち抜かれている長尺積層シートから、シート積層体の姿勢を乱さず安定してシート積層体を切り出すことができるシート積層体切出装置を提供できる。また、ほとんど人手のかからない自動化を実現できるため、人の作業に伴うゴミ混入等の課題を解決できる。
上述の課題を解決するために、本願の発明に係るシート積層体切出装置では、
上記押圧手段、上記支持手段、上記折返し手段のうち少なくともいずれかは、回転可能なローラにより構成されていることを特徴としている。
この発明によれば、極めて簡単な構成で、所定形状のシート積層体が打ち抜かれている長尺積層シートから、シート積層体の姿勢を乱さず安定してシート積層体を切り出すことができるシート積層体切出装置を提供できる。なお、折返し手段がローラにより構成されていると、シートの巻きつけが大きいために最も好ましい。
上述の課題を解決するために、本願の発明に係るシート積層体切出装置では、
上記支持手段および上記押圧手段が円筒体であり、
上記押圧手段としてのローラと上記支持手段としての円筒体との間において、上記シート積層体を挟持することを特徴としている。
この発明によれば、押圧手段としてのローラと支持手段としての円筒体との間においてシート積層体を挟持し、押圧角度を調整することによって、切出し時のシート積層体の姿勢を調整できる。結果、シート積層体の受け渡しを確実にすることができる。
上述の課題を解決するために、本願の発明に係るシート積層体切出装置では、
上記押圧手段は、固定部と移動部よりなる把持チャックより構成されていることを特徴としている。
この発明によれば、切り出すことになるシート積層体自体を確実に把持することができることとなり、製造時の誤動作を減らすことができる。
上述の課題を解決するために、本願の発明に係るシート積層体切出装置では、
上記押圧手段と上記支持手段とによって上記シート積層体を挟持すると共に、
上記押圧手段と上記支持手段との位置関係によって、上記シート積層体の切り出し方向を調節することを特徴としている。
この発明によれば、シート積層体の切出し方向を的確に調整できるので、確実にシート積層体を取り出すことができる。
上述の課題を解決するために、本願の発明に係るシート積層体切出装置では、
上記押圧手段、上記支持手段、および上記折返し手段とが、一体となって、上記シート積層体の切り出し方向と逆方向に移動することを特徴としている。
この発明によれば、シート積層体切出装置とシート積層体取出し手段との間において、シート積層体を確実に受け渡すことができる。
上述の課題を解決するために、本願の発明に係るシート積層体切出装置では、
上記第1の位置は、上記抜きカスの進行方向を0度以上30度以下の範囲に定める位置であり、上記第2の位置は、上記抜きカスの進行方向を60度以上90度以下の範囲に定める位置であることを特徴としている。
この発明によれば、シート積層体の切り出し分離を確実且つ、安定して行うことができるシート積層体切出装置を提供できる。
上述の課題を解決するために、本願の発明に係るシート積層体切出装置では、
上記折返し手段は、上記支持手段を中心に前記第1の位置と第2の位置の間を揺動可能に構成されていることを特徴としている。
この発明によれば、簡単な構成で確実な動作を行うことができるシート積層体切出装置を提供できる。
上述の課題を解決するために、本願の発明に係る光学シート積層体では、
上述のシート積層体切出方法によって製造される光学シート積層体であることを特徴としている。
上述の課題を解決するために、本願の発明に係るバックライトユニットでは、
上述のシート積層体切出方法によって製造される光学シート積層体を用いて、液晶表示装置等のバックライトユニットであることを特徴としている。
この発明によれば、優れた特性のバックライトユニットを提供できる。
以上述べたとおり、本願の発明に係るシート積層体切出方法においては、所定形状のシート積層体が打ち抜かれている長尺積層シートから、上記所定形状のシート積層体を切り出すシート積層体切出方法であって、上記所定形状のシート積層体が打ち抜かれている長尺積層シートを、上方から押さえながら下方から支持すると共に、上記長尺シートの進行方向に対して水平または僅かに下方である第1の方向へ折り曲げて上記シート積層体の1個分の距離を移動させる第1の工程と、上記シート積層体の移動を停止後、上記長尺積層シートを上記第1の方向より更に下方である第2の方向に折り曲げる第2の工程と、を有することを特徴としている。
また、本願の別の発明に係るシート積層体切出装置においては、所定形状のシート積層体が打ち抜かれている長尺積層シートから、上記所定形状のシート積層体を切り出すシート積層体切出装置であって、上記所定形状のシート積層体が打ち抜かれている長尺積層シートを、上方から抑える押圧手段と、下方から支持する支持手段と、移動可能で、上記長尺積層シートから上記所定形状のシート積層体が切り出された後の抜きカスの進行方向を変更するための折返し手段とを有し、上記折返し手段は、上記抜きカスの進行方向を第1の方向に変更するための第1の位置と、上記抜きカスの進行方向を更に大きく変更するための弟2の位置をとることを特徴としている。
これにより、複数の長尺シートを積層した長尺積層シートから、所定形状のシート積層体を切り出す際に、シート積層体の姿勢を乱さず安定してシート積層体を切り出すことができるシート積層体切出方法及びそのシート積層体を切り出すための切出装置を提供することができる。また、ほとんど人手のかからない自動化を実現できるため、人の作業に伴うゴミ混入等の課題を解決できる。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の形態1を、図1から図3を用いて説明する。なお、以下の説明では、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲は以下の実施の形態及び図面に限定されるものではない。
はじめに、図1、図2を用いて、本発明に係る光学シート積層体を用いたバックライトユニット製造装置10を説明する。図1は、本発明に係る光学シート積層体を用いたバックライトユニット製造装置10の側面図であると共に、本発明に係る光学シート積層体を製造する工程を説明する図でもある。図2は、光学シート積層体を製造する途中の状態を示す図である。
本発明に係るバックライトユニットの製造工程は、図1中矢印A方向(左から右)に進む。この実施例で示す光学シート積層体は、4枚の光学シートによって構成される例である。積層する光学シートの枚数には特に限定はなく、光学シートを追加したり、減らしたりする場合は、重ね合わせる光学シートのスリットロールを増減させればよい。
図1において、11a、11b、11c、11dは、スリットロールであり、夫々長尺の光学シート材料12a、12b、12c、12dがロール状に巻回されている。光学シート材料12aは、例えば、上拡散シート、光学シート材料12bは上プリズムシート、光学シート材料12cは下プリズムシート、光学シート材料12dは下拡散シートである。以上の説明から明らかなように、製造すべき光学シート積層体に用いる光学シートと同数のスリットロールが準備されている。なお、スリットロール11cは、図1の紙面に対して、垂直方向に置かれており、光学シート材料12cは、図1中では、既に切断された形で示されている。
なお、以下、各光学シートのスリットロール11a〜11dを、個別に識別して説明するときは、第1層シートのスリットロール11a、第2層シートのスリットロール11b、第3層シートのスリットロール11c、第4層シートのスリットロール11dとそれぞれいい、不特定のいずれかについて説明するときは、添え字a〜dを省略して光学シートのスリットロール11という。
13aは、刃当てシートであり、シートロール13bにロール状に巻回された状態で準備される。刃当てシート13aは、複数枚の長尺の光学シート材料を積層した長尺積層シートから、所定形状の光学シート積層体を切り出す際の打ち抜き用の刃を保護するためのシートである。刃当てシート13aは、光学シート材料12a、12b、12c、12dと積層されて、後で説明する打抜き手段17、切出し部19に搬送されることになる。
14a〜14dは、クリーニング手段である。スリットロール11a〜11dから引き出された光学シート材料12a〜12d、及びシートロール13bから引き出された刃当てシート13aは、それぞれクリーニング手段14a〜14dを通過し、その表裏面がクリーニングされる。クリーニング手段14a〜14dには、公知の手段が使用でき、例えば、エアブロー、粘着ローラ等が用いられる。クリーニング手段として、粘着性を有する粘着ローラを用いる場合、粘着ローラで光学シート材料12a〜12d及び刃当てシート13aを挟持することで、各光学シート材料12a〜12dおよび刃当てシート13aの表裏に付着しているごみを除去することができる。
ここでは図示していないが、光学シート、特にプリズムシートには使用するまでの表面を保護するための保護シートが貼られている場合がある。その場合には、各光学シート材料12a〜12dが第1のクリーニング手段14a〜14dを通過する前に、保護シートを剥離しておく。保護シートの剥離には、公知の手段が使用でき、例えば、別のロールで巻き取ることによって行われる。
15、16は、夫々第1の超音波ウエルダ、第2の超音波ウエルダであり、スリットロールから供給される複数枚の光学シート材料を接合するためのものである。超音波ウエルダ15,16は、その先端に超音波ホーンが取り付けられている。超音波ウエルダによって、スリットロール11から供給される複数枚の光学シート材料を接合するには、上記の超音波ホーンを、駆動用の超音波で駆動しながら、積層された光学シート材料の上に押圧すればよい。これにより、複数枚の光学シート材料を超音波接合することができる。なお、この実施例では、2個の超音波ウエルダ15、16を用いているが、これは必須の要件ではない。また、超音波ウエルダは、2箇所ではなく、1箇所のみに設けても良い。超音波ウエルダ15,16の超音波振動強度については、溶着部が溶け切れたりしない範囲で設定すればよい。
17は、打抜き手段であり、複数枚の光学シートを積層した長尺積層シートから、所定形状の光学シート積層体を打ち抜く切断機である。打抜き手段17としては、一般に、サーボプレスによる打抜き機が用いられる。そして、光学シート積層体の打ち抜きは、トムソン型やピナクル型等の打抜き型を、上記長尺積層シートを乗せた切断台に近接させ、打抜き型の刃先が刃当てシート13aに食い込んだ位置で止めることによってなされる。
この際、刃当てシート13aを用いているので、打抜き型の刃先が切断台に当たることはない。このように、刃当てシート13aを介在させることによって、打抜き型の寿命を伸ばすことができる。
図2(a)、(b)は、打抜き手段17によって光学シート積層体21が打ち抜かれた状態の長尺積層シートの状態を示す図である。図2(a)は、打抜き手段17によって打ち抜かれた状態の長尺積層シートを上から見た図であり、図2(b)は、図2(a)の線分B、B’に沿った断面図である。
図2(a)において、21は、打抜き手段17によって所定形状に打抜かれた光学シート積層体を示している。35は、打抜き手段17によって光学シート積層体21が打ち抜かれてはいるが、未だ上記光学シート積層体21が分離されていない状態の長尺積層シート全体を示しており、この実施例では、図2(b)に示すとおり、4層の光学シート材料12a、12b、12c、12d及び刃当てシート13aから構成されている。36は、抜きカスであり、光学シート積層体21が分離された後では捨てられることになる部材である。
従って、上記光学シート積層体21は、刃当てシート13a上で、後で捨てられることになる抜きカス36内に留まった状態で矢印A方向に搬送されることになる。この説明から明らかなように、「打抜き手段17によって光学シート積層体21が打ち抜かれた状態の長尺積層シート35」は、光学シート積層体21を搬送する搬送体としての役割があることから、以後、搬送体35と称する。なお、5は、打抜かれた光学シート積層体21の領域外に形成された溶着ポイントであり、超音波ウエルダ15、16により形成されたものである。図2(b)に示すように、溶着ポイント5は刃当てシート13aにまで到達している。また、図2の記載より、光学シート積層体21の本体部分には、何処にも溶着ポイントがないことがわかる。
図1において、19は切出し部であり、図2に示したとおり、「刃当てシート13a上で、後で捨てられることになる抜きカス36内に留まった状態の光学シート積層体21」を有する製造途中の搬送体35から、「光学シート積層体21」を取り出す部分である。この切出し部19については、図3を参照して後で詳細を説明する。
図1に示すとおり、バックライトユニット製造装置10は、その他、光学シート積層体21をサブアッシイ25へ組み込むための組込部38、光学シート積層体21を組込部38へ移動させる移動機構23、搬送コンベア30、光学シート積層体21が組み込まれたサブアッシイ26、遮光両面粘着シート29を貼り付ける遮光両面粘着シート貼付部39等を有しており、最終的にバックライトユニット28を製造することになる。ここで、サブアッシイ25はフレーム、導光板、および反射シートからなり、額縁形状のフレーム中央部に導光板がはめ込まれ、導光板の光学シート積層体の組み込み側と対向する側に反射シートが設けられたものである。これに加え、LEDが組み込まれている場合もある。
次に、図1を参照して、バックライトユニット製造装置10の動作を簡単に説明する。刃当てシート13aが、クリーニング手段14eを介して、シートロール13bから引き出され、途中で、スリットロール11dから引き出された光学シート材料12d、スリットロール11cから引き出された光学シート材料12cと積層される。これら刃当てシート13a、光学シート材料12d、光学シート材料12cは、第1の超音波ウエルダ15により、適宜接合される。接合位置は、図2を参照して既に説明したとおり、光学シート積層体21を切り出す領域外に設定される。
スリットロール11cからの光学シート材料12cの搬送方向は、スリットロール11dからの光学シート材料12dや刃当てシート13aの搬送方向と直交している。シートロール11cから引き出され、クリーニング手段14c(図示せず)を通過した光学シート材料12cは、所定長さ毎に切断刃(図示せず)で幅方向に切断される。切断され小片化した光学シート材料12cは、スリットロール11dから引き出された光学シート材料12dの上に搭載される。光学シート材料12d及び光学シート材料12cは、第1の超音波ウエルダ15により溶着点36で溶着される。これによれば、スリットロール11cからの光学シート材料12cの切断片は、スリットロール11dからの光学シート材料12dの上に溶着固定されることになる。なお、既に述べたが、この部分での超音波ウエルダによる接合は必須ではない。
次いで、刃当てシート13a、光学シート材料12d、光学シート材料12cよりなる積層シートには、更に、スリットロール11bから引き出された光学シート材料12b、スリットロール11aから引き出された光学シート材料12aが積層され、第2の超音波ウエルダ16により接合され、上記の各光学シート材料12a、12b、12c及び12d間が固定される。なお、既に述べたが、この部分での超音波ウエルダによる接合も必須ではない。
このとき、光学シート材料12dと刃当てシート13aとの間も接合により固定される。光学シート積層体12を打抜いた後、刃当て以外の抜きカスは光学シート積層体12の部分が分離されるため、極端に強度が落ちる。そのため抜きカスのテンションを上げると変形し、光学シート積層体12の積層状態に影響が出てしまう。それを避けるために、光学シート材料12dと刃当てシート13aとの間を固定する。
必要な光学シートの全てが積層された長尺積層シートは、打抜き手段17に供給され、ここで、図2に示すとおりに所定形状の光学シート積層体21が打抜かれる。打抜き手段17によって所定形状に打抜かれた光学シート積層体21は、図2に示すとおり、刃当てシート13aの上で、後で捨てられることになる抜きカス36内に留まった状態で、次の工程である切出し部19に搬送される。
切出し部19では、後で詳細に説明する工程によって、光学シート積層体21のみを、その形状等に不都合を与えることなく分離する。分離された光学シート積層体21は、把持ハンド22、移動機構23によって、組込部38に移動されて、搬送コンベア30上のサブアッシイ25に組み込まれる。そして、搬送コンベア30によって、遮光両面粘着シート貼着部39において、光学シート積層体21を組み込まれたサブアッシイ26に遮光両面接着シートが貼り付けられ、最終的に、バックライトユニット28として完成される。
光学シート積層体21が分離された後の抜きカス36は、刃当てシート13aと共に、抜きカスロール20に巻き取り回収される。
なお、図1は側面から見た図であるので、上プリズムシートである光学シート材料12aと、下プリズムシートである光学シート材料12cとを、夫々のレンズの軸方向を直交させて重ね合わせる工程は示されていないが、図1中スリットロール11cのところで紙面手前から紙面後方に向かってスリットロール11cからの下プリズムシートである光学シート材料12cが流れており、ここで下プリズムシートである光学シート材料12cの切断と、上プリズムシートである光学シート材料12aへの直交する重ね合わせが行われている。
既に述べたとおり、光学シート積層体21は、例えば、光の出射面側から上拡散シート12a、上プリズムシート12b、下プリズムシート12c、下拡散シート12dからなっている。拡散シートは、ベースシートの表面にビーズをバインダーで固定したシートであり、所定の光拡散性能を有する。通常、上拡散シート12aと下拡散シート12dではビーズの径(平均粒径)が異なり、光拡散性能も異なる。ビーズの径、使用量などは従来と同様に使用される。
プリズムシートは、ベースシートの片面の表面に1軸方向に形成された凸状レンズであるプリズムが隣接して全面に配列されたレンズシートで、従来当分野で使用されたものが挙げられる。例えば、プリズムはピッチ24μm、凹凸高さ12μm、凸部の頂角90度である。ここで全面とは略全面をも含むものとする。
光学シート材料12a〜12dを供給するスリットロール11及び刃当てシート13aを供給するシートロール13bは、光学シート材料12a〜12d及び刃当てシート13aにテンションを与えるための図示しないバックテンション調整機構を有しており、更に、光学シート材料12a〜12d及び刃当てシート13aは、図示しない搬送ローラ対により挟持されている。そして、上記搬送ローラ対を回転させることによって、光学シート材料12a〜12d及び刃当てシート13aをスリットロール11刃当てシートロール13bから引き出し、光学シート材料12a〜12d及び刃当てシート13aを長手方向に搬送する。
次に、図3を用いて本発明に従った切出し部19の構成及び動作を説明する。
切出し部19は、支持ローラ50、折返しローラ51、押さえローラ52から構成されており、これら支持ローラ50、折返しローラ51、押さえローラ52は、それぞれ回転自在に構成されている。折返しローラ51の回転軸は支持ローラ50の回転軸を中心に揺動可能になっており、それにより折返しローラ51は第一の位置D、および第二の位置Eをとる。ここで、支持ローラ50に接する点を通りかつ搬送体35の搬送方向Aに水平な直線と、支持ローラ50および支持ローラ51の両方に接する直線とがなす角度θが、支持ローラ50の位置に応じて鋭角θ1と鋭角θ2とをとる。
図3において、35は、図2を参照して既に説明した通り、光学シート積層体21を抜きカス36と共に搬送するための搬送体である。即ち、光学シート積層体21は、刃当てシート13a上で、後で捨てられることになる抜きカス36内に留まった状態で搬送体35により矢印C方向に移動することになる。
搬送体35は、支持ローラ50、押さえローラ52の間をとおり、且つ、折返しローラ51に巻きつけられて矢印A方向に移動し、光学シート積層体21を搬送矢印A方向に搬送する。53は、搬送体35の方向を転換するためのローラであり、必要に応じて適宜設けられる。
まず、角度θをθ1の状態にしておき、搬送体35を、支持ローラ50と押さえローラ52との間を通過させて、折返しローラ51に巻きつける。押さえローラ52は搬送体35の上方から搬送幅方向の中央部分を押さえていて、押圧手段として動作しており、搬送体35の最上面との摩擦で従動回転する。
この状態で、光学シート積層体21が抜きカス36内に留まった状態の搬送体35(以後、光学シート積層体21が抜きカス36内に留まった状態の搬送体35を「切出し前搬送体35」という)を、打抜いた光学シート積層体21の1ピッチ分送る。このとき、光学シート積層体21は、支持ローラ50と押さえローラ52で狭持されており、切出し前搬送体35が支持ローラ50上を通過する時、抜きカス36と刃当てシート13aは角度θ1分だけ下方に向かうことになるが、光学シート積層体21は、抜きカス部分からは打ち抜かれており、従って、光学シート積層体21には下方に向かう力が働かず、抜きカス36と刃当てシート13aから分離されることになる。
角度θ1を小さく設定しておくことで、抜きカス36が支持ローラ50へ巻き付けられることで発生する材料間の内外周差を小さくすることができるため、抜きカス36に発生する歪は光学シート積層体21の姿勢を乱すようなものではない。よって、光学シート積層体21はその姿勢を乱さず安定して抜きカス36や刃当てシート13aから分離できる。図3は、そのときの状態を模式的に示している。
そして、切出し前搬送体35の送りを停止した後、図3中に破線で示すとおり、角度θを第2の位置であるθ2の状態へ移す。光学シート積層体21の上流側端部は支持ローラ50と押さえローラ52で狭持されており、従って、光学シート積層体21は、図3に示されたとおりの状態を維持するが、刃当てシート13aや抜きカス36は折返しローラ51の移動に伴って、更に下方へ下がり、光学シート積層体21は抜きカス36から完全に分離される。このとき、抜きカス36に発生する歪は大きいが、既に光学シート積層体21とは分離されており、光学シート積層体21の姿勢を乱すことはない。
刃当てシート13aや抜きカス36が下がり、光学シート積層体21のみが突き出された状態となり、光学シート積層体21が把持可能となった時点で、把持ハンド22(図1参照、シート積層体受取り手段)によって、光学シート積層体21を把持する。把持ハンド22で把持完了後、切出し部19は搬送方向上流側へ移動する。これにより、光学シート積層体21の支持が切出し部19から把持ハンドに移り、受け渡しが完了する。
このとき、例えば、角度θ1は0°(すなわち水平)〜30°、θ2はθ1の2倍以上が望ましい。θ1はわずかに角度が付いている程度が好ましく、30°以下が良い。θ1に角度が付いていると、切出し前搬送体35が支持ローラ50上を通過し、光学シート積層体21の切断部が、抜きカス36が僅かに下方に下がる部分で、幅方向の2点で抜きカス36と分離していく。また、θ1が小さいほど抜きカス36に内外周差が発生せず、光学シート積層体21の切出しに与える影響が小さくなる。
角度θ2は、光学シート積層体21の受け渡しを行うための把持ハンドが光学シート積層体21を確実に把持するために十分なスペースを確保できるために設定されるものであり、刃当てシート13aや抜きカス36を逃がしておくことができるように設定される。
また、押さえローラ52と支持ローラ50の位置関係を調整可能とすることにより光学シート積層体21上流側端部の狭持状態を変化させて、切出した光学シート積層体21の姿勢を調整することが可能となる。
図4を用いて切出し部19の動作を更に詳細に説明する。
図1、図2を参照して説明したとおり、打抜き手段17で所望の形状に打抜かれた光学シート積層体21は、刃当てシート13a上で周囲を打抜きカス36で囲まれた状態で切出し前搬送体35により搬送されることになるが、図4では動作をわかりやすくするため、打抜き手段17と打抜きカス36を図示していない。そして、所望の形状に打抜かれた光学シート積層体21を、その位置がわかるように明示して記載している。
切出し前搬送体35の搬送は、シート搬送機構40によって行われる。シート搬送機構40は、主として、固定側のシート把持部55と移動側のシート把持部56により構成されている。
シート搬送機構40の固定側のシート把持部55は、切出し前搬送体35の幅方向端部を把持し、所定の期間、切出し前搬送体35を固定支持する。また、シート搬送機構40の移動側のシート把持部56は、切出し前搬送体35の幅方向端部を把持しながら予め決められた所定の距離だけ移動する。
切出し前搬送体35を固定側のシート把持部55で把持している間に、移動側のシート把持部56は切出し前搬送体35を把持せず搬送上流側に移動し、移動完了と同時に切出し前搬送体35を把持する。移動側のシート把持部56が切出し前搬送体35を把持した後、固定側のシート把持部55は切出し前搬送体35を開放する。固定側のシート把持部55が切出し前搬送体35を開放完了した後、移動側のシート把持部56が所定の位置まで移動する。
切出し前搬送体35を把持したまま移動することによって移動側のシート把持部56が移動した距離分、切出し前搬送体35が移動搬送されることになる。固定側のシート把持部55が再度切出し前搬送体35を把持し、移動側のシート把持部56が切出し前搬送体35を開放後、再び、移動側のシート把持部56が搬送上流側の所定の位置まで移動する。これを繰り返し、シートを間欠搬送する。
図4(a)は、シート搬送機構40の固定側のシート把持部55が切出し前搬送体35を開放し、移動側のシート把持部56が切出し前搬送体35を把持して所定距離移動している際の状態を示しており、切出し前搬送体35が矢印Aの方向に搬送されている。この時、折返しローラ51は第一の位置にある。また、光学シート積層体21は支持ローラ50と押さえローラ52の間を通過する。押さえローラ52は光学シート積層体21を上方から所定の力で押さえている。押さえローラ52はこの光学シート積層体21の表層との摩擦により回転する。押さえローラ52は比重が小さく、弱いトルクで回転し、光学シート積層体21の表層が下層とずれないように調整される。
光学シート積層体21は支持ローラ50と押さえローラ52とに狭持され、一方、抜きカス36及び刃当てシート13aは折返しローラ51に巻きつけられ、アイドラ53、アイドラ54等を介して、図4中には図示されていない抜きカスローラ20へ搬送される。
このとき、光学シート積層体21と、抜きカス36及び刃当てシート13aとは進行方向が異なるため、分離されることになる。光学シート積層体21は支持ローラ50と押さえローラ52とに狭持されており、ほぼ直進する。抜きカス36及び刃当てシート13aは折返しローラ51の方向へ搬送され、支持ローラ50上で光学シート積層体21と分離される。このようにして、光学シート積層体21と抜きカス36は支持ローラ50上の幅方向2点で分離していく。抜きカス36の支持ローラ50への巻きつけはわずかであり、抜きカス36に発生する歪は小さく、従って、抜きカス36は光学シート積層体21の姿勢に影響しない。
移動側のシート把持部56が所定の距離の移動を終了すると、図4(b)に示すように、シート搬送が停止した状態で折返しローラ51が第二の位置へ移動する。これにより、光学シート積層体21と抜きカス36が完全に分離され、光学シート積層体21が切り出される。また、折返しローラ51が第二の位置へ移動することで抜きカス36が退避位置に移動するため、光学シート積層体21は把持ハンド22で把持可能となる。
最後に図4(c)に示すように、シート積層体21を把持ハンド22が把持した後、支持ローラ50、折返しローラ51、押さえローラ52等より成る切出し部19がシート搬送上流方向へ移動する。固定側のシート把持部55が切出し前搬送体35を把持しているため、切出し部19がシート搬送上流方向へ移動することによって、余った抜きカスは下流方向へ送られる。
これにより、シート積層体21の支持が切出し部19から把持ハンド22へ移動し、シート積層体21の切出し、把持ハンド22との受け渡しが完了する。また、シート切出し部10が後退することによってシート積層体を切出すため、シート積層体21のタブ部等が抜きカスと引っかかってシート積層体21の姿勢を乱すことがなくなる。略矩形であるシート積層体21が搬送体35の搬送方向に対し角度を持っている場合にも、同様の効果がある。
把持ハンド22移動完了後に、切出し前搬送体35を送りながら、支持ローラ50、折返しローラ51、押さえローラ52等より成る切出し部19を元の位置に戻し、図4(a)の状態となる。
以上の動作を繰り返すことにより、切出し前搬送体35から光学シート積層体21を安定して連続に切出すことができる。これらの操作は、ほとんど人手を必要とせず、全工程を自動化できるため、人手を介入させることに伴うゴミ混入の問題が発生しない。
また、支持ローラ50、折返しローラ51、押さえローラ52が一体となって、シート積層体21の切り出し方向と逆方向に移動する。これにより、切出し部19から把持ハンド22へのシート積層体21の受け渡しが確実に実現できる。
〔実施の形態2〕
次に、図5、図6を用いて本発明の実施の形態2に係る光学シート積層体21の切出し部19を説明する。
本発明の実施の形態2では、図3に示した実施の形態1と押圧手段のみ異なり、それ以外の部材については同じであるので、図3に示した実施の形態1と同じ部材には同じ番号を付与し、詳細な説明は省略する。
実施の形態2において、押圧手段は、把持チャック固定部61、把持チャック移動部62からなる把持チャック60で構成されており、切出し前搬送体35の光学シート積層体21搬送方向上流側端部を刃当てシート13aとともに把持し、切出し前搬送体35の搬送と同期して搬送方向に移動する。支持ローラ50と押さえローラ52の動作は前述の実施例と同じである。把持チャック60を採用することによって、(刃当てシートは介するが)シート積層体のみを確実に把持できるので、切出しが安定する。
図6を用いて、実施の形態2における切出し部19の動作を説明する。
図6(a)に示すように、切出し前搬送体35の光学シート積層体21搬送方向上流側端部は、刃当てシート13aとともに把持チャック60で把持される。その後、図中の矢印Aの方向に切出し前搬送体35が搬送される。このとき、把持チャック60は切出し前搬送体35の搬送と同期して、切出し前搬送体35の端部を把持したまま切出し前搬送体35の搬送方向と平行に移動する。
このとき切出し前搬送体35は、支持ローラ50上で光学シート積層体21と打抜きカス36、および刃当てシート13aに分離され、図6(b)に示す状態となる。このとき、折返しローラ51は第一の位置にある。
次に図6(c)に示すように、折返しローラ51が第二の位置へ移動する。これにより光学シート積層体21と抜きカス36が完全に分離される。また、折返しローラ51が第二の位置へ移動することで、抜きカス36が退避位置に移動するため、光学シート積層体21が把持ハンド22で把持可能となる。
次に図6(d)に示すように、シート積層体21を把持ハンド22が把持した後、把持チャック60を開放し、図6(e)に示すように、把持チャック60、支持ローラ50、折返しローラ51を含む切出し部19がシート搬送上流方向へ移動する。これにより、光学シート積層体21の切出し、把持ハンド22との受け渡しが完了する。
把持ハンド22の移動完了後に、支持ローラ50、折返しローラ51及び把持チャック60等が元の位置に戻り、図6(a)の状態となる。
以上の動作を繰り返すことにより、切出し前搬送体35から光学シート積層体21を安定して連続に切出すことができる。
本発明によれば、液晶表示装置のバックライトユニット等に使用される複数の光学シートを積層した積層体であって、本体部分において接着部を持たない、且つ、優れた特性の光学シート積層体を提供することができる。液晶表示装置は、各種機器における表示装置として広く使用されており、産業上の利用可能性は高い。
本発明に係るバックライトユニットの製造ラインの構成図である。 光学シート積層体が打ち抜かれた状態の長尺積層シートの状態を示す図である。 実施の形態1における光学シート積層体切出し部の構成図である。 実施の形態1における光学シート積層体切出し部の動作説明図である。 実施の形態2における光学シート積層体切出し部の構成図である。 実施の形態2における光学シート積層体切出し部の動作説明図である。 液晶モジュールの構成図である。
符号の説明
10:バックライトユニット製造装置
11a:第1層シートのスリットロール
11b:第2層シートのスリットロール
11c:第3層シートのスリットロール
11d:第4層シートのスリットロール
12a〜12d:光学シート材料
13a:刃当てシート
13b:刃当てシートロール
14a〜14d:クリーニング手段
15:第1の超音波ウエルダ
16:第2の超音波ウエルダ
17:打抜き手段
19:切出し部
21:光学シート積層体
22:把持ハンド
23:移動機構
25:サブアッシイ
26:サブアッシイ
28:バックライトユニット
29:遮光両面粘着シート
30:搬送コンベア
35:切出し前搬送体
36:抜きカス
38:組込部
39:遮光両面粘着シート貼付部
50:支持ローラ
51:折返しローラ
52:押さえローラ
53:アイドラ
54:アイドラ
55:固定側のシート把持部
56:異動側のシート把持部
60:把持チャック
61:把持チャック固定部
62:把持チャック移動部
100:液晶表示装置
110:光学シート
150:バックライトユニット
151:液晶パネル
152:光源
153:導光板
154:反射板

Claims (11)

  1. 所定形状のシート積層体が打ち抜かれている長尺積層シートから、上記所定形状のシート積層体を切り出すシート積層体切出方法であって、
    上記所定形状のシート積層体が打ち抜かれている長尺積層シートを、上方から押さえながら下方から支持すると共に、上記長尺積層シートを上記長尺積層シートの進行方向に対して水平または僅かに下方である第1の方向に、上記シート積層体の1個分の距離だけ移動させる第1の工程と、
    上記長尺積層シートの移動を停止後、上記長尺積層シートを上記第1の方向より下方である第2の方向に折り曲げる第2の工程と、を有することを特徴とするシート積層体切出方法。
  2. 請求項1に記載のシート積層体切出方法において、
    上記第1の方向は、0度以上30度以下の範囲であり、上記第2の方向は、60度から90度の範囲であることを特徴とするシート積層体切出方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のシート積層体切出方法において、
    上記シート積層体は光学シート積層体であることを特徴とするシート積層体切出方法。
  4. 所定形状のシート積層体が打ち抜かれている長尺積層シートから、上記所定形状のシート積層体を切り出すシート積層体切出装置であって、
    上記所定形状のシート積層体が打ち抜かれている長尺積層シートを、上方から抑える押圧手段と、下方から支持する支持手段と、移動可能で、上記長尺積層シートから上記所定形状のシート積層体が切り出された後の抜きカスの進行方向を変更するための折返し手段とを有し、
    上記折返し手段は、上記長尺積層シートの進行方向を第1の方向に設定するための第1の位置と、上記シート積層体の一個分の距離を移動させた後に上記抜きカスの進行方向を変更するための第2の位置をとることを特徴とするシート積層体切出装置。
  5. 請求項4に記載のシート積層体切出装置において、
    上記押圧手段、上記支持手段、および上記折返し手段のうち少なくともいずれかは、回転可能なローラにより構成されていることを特徴とするシート積層体切出装置。
  6. 請求項5に記載のシート積層体切出装置において、
    上記支持手および上記押圧手段が円筒体であり、
    上記押圧手段としてのローラと上記支持手段としての円筒体との間において、上記シート積層体を挟持することを特徴とするシート積層体切出装置。
  7. 請求項4に記載のシート積層体切出装置において、
    上記押圧手段は、固定部と移動部よりなる把持チャックより構成されていることを特徴とするシート積層体切出装置。
  8. 請求項4〜7のいずれか1項に記載のシート積層体切出装置において、
    上記押圧手段と上記支持手段とによって上記シート積層体を挟持すると共に、
    上記押圧手段と上記支持手段との位置関係によって、上記シート積層体の切り出し方向を調整することを特徴とするシート積層体切出装置。
  9. 請求項4〜8のいずれか1項に記載のシート積層体切出装置において、
    上記押圧手段、上記支持手段、および上記折返し手段とが、一体となって、上記シート積層体の切り出し方向と逆方向に移動することを特徴とするシート積層体切出装置。
  10. 請求項4〜9のいずれか1項に記載のシート積層体切出装置において、
    上記第1の位置は、上記抜きカスの進行方向を0度以上30度以下の範囲に定める位置であり、上記第2の位置は、上記抜きカスの進行方向を60度以上90度以下の範囲に定める位置であることを特徴とするシート積層体切出装置。
  11. 請求項4から10のいずれか1項に記載のシート積層体切出装置において、
    上記折返し手段は、上記支持手段を中心に前記第1の位置と第2の位置の間を遥動可能に構成されていることを特徴とするシート積層体切出装置。
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