JP4478026B2 - 可食性フィルム被覆乾燥果実およびその製造方法 - Google Patents

可食性フィルム被覆乾燥果実およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、食品の保存(保護)に関し、より詳細には乾燥果実の保存の分野に関する。本発明は、可食性被膜を施した乾燥果実、その製造方法および前記被覆乾燥果実から生じた製品に関する。
食品保護のために可食性被覆フィルムを使用することは、周知の事実である。このようなフィルムを使用するのは、その他の目的の中でも特に、食用製品の変質過程を加速させ得る気体(酸素、水蒸気)の進入を抑え、製品内の脂肪または脂肪に対し可溶性の物質、たとえば、抗酸化剤、香料またはその他の添加物、の移動を制限するためである。あるいは、これらのフィルムは、様々な添加物の担体として使用することができる。
可食性食品被膜を調製するために使用する様々な製品、ならびにそれらを製造したり、保護する食品にそれらを塗布したりする様々な方法は、既に知られている。
米国特許第5,286,502号には、チューインガムを保護するための、ワックス被覆前に下層として使用する可食性フィルムについて記載されている。可食性フィルム形成物質(フィルム生成物質)には、セルロース誘導体、変性澱粉、デキストリン、ゼラチン、ゼインおよびそれらの混合物が含まれる。前記のセルロース誘導体には、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ナトリウムヒドロキシメチルセルロースおよびそれらの混合物などの水溶性誘導体が含まれる。
米国特許第4,543,370号には、乾燥粉末形態の可食性フィルムおよびその製造方法および塗布方法について記載されている。このコーティングは、可食性フィルム形成(filmogenic)ポリマー、食用顔料粒子および可塑化食品ポリマーを乾燥混合することから開始する。製造方法および塗布方法には、ミキサー内でフィルム形成ポリマーおよび顔料粒子を(粉末形態で)混合すること、ポリマー−顔料混合物を含有する該ミキサーに可塑剤を添加すること、および最終的な混合物がコーティング組成物を形成するために十分均一になるまでブレンドすることが含まれる。提示された製品では、チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、フタル酸酢酸セルロース(cellulose phthalate acetate)、エチルセルロース、ポリビニルピロリドン、硫酸エチルセルロースナトリウム(sodium ethyl cellulose sulphate)、ゼイン(zein)またはフタル酸酢酸ポリビニル(polyvinyl phthalate acetate)が挙げられる。
米国特許第4,820,533号は、その他の変数、たとえば製品の水分活性の制御を可能にし、したがって環境条件から製品を保護する可食性バリアの調製を提案している。提案されたバリアは、セラック、およびたとえばヒドロキシプロピルセルロースまたはヒドロキシプロピルメチルセルロースのような改質セルロースで形成される。このバリアの塗布が提案される食用製品は、ハードプレーンビスケット、ウェハース、シリアルバー、チーズスライス、キャラメルバーなどで、いずれも薄層形態である。
米国特許第5,976,582号には、油脂を含有する食品、たとえば、チューインガム、乾燥果実、スイーツのコーティング方法について記載されており、予備コーティング物質として、ヒドロキシプロピル澱粉、主にタピオカの使用が含まれる。この化合物は、30℃と50℃との間の温度で水に溶解し、回転ドラム内でコーティングする物質に1層または複数の層で塗布される。
乾燥果実の具体例では、澱粉によって第1被膜を塗布し、次いでゼラチンでコーティングし、最後に混合調味料を添加することが記載されている(米国特許第4,769,248号)。揚げた乾燥果実を植物由来および動物由来の蛋白質、たとえば、卵アルブミン、大豆蛋白質、変性大豆蛋白質、ゼラチンおよびそれらの混合物のフィルムでコーティングすることは、米国特許第5,149,562号に記載されている。
米国特許第5,286,502号明細書 米国特許第4,543,370号明細書 米国特許第4,820,533号明細書 米国特許第5,976,582号明細書 米国特許第4,769,248号明細書 米国特許第5,149,562号明細書
本発明は、他に所望しない限り、乾燥果実の感覚刺激特性を変更せずに、その賞味期限を延長する問題に取り組む。
本発明によって提案する解決策は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルメチルセルロース(EMC)、アカシアガム(アラビアゴム)(GA)、マルトデキストリン(MD)から選択された多糖と、脂質または多種の脂質の組み合わせと、それらの混合物と、から形成された可食性被覆フィルムを前記乾燥果実に塗布することによって保護され、乾燥果実の賞味期限が延長することが認められたという事実に基づく。有利なことに、前記被膜の厚さは非常に薄く、さらに、はっきりと他に所望しない限り(たとえば、この被膜を添加物、たとえば、着色剤および/または香料の担体として使用するとき)、被覆乾燥果実の感覚刺激特性を変更しない。
したがって、本発明の最初の態様は、乾燥果実および、該乾燥果実のための可食性フィルムを含む少なくとも1つの被膜層を含む可食性被膜を施した乾燥果実に関し、前記フィルムにはヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルメチルセルロース(EMC)、アラビアゴム(GA)、マルトデキストリン(MD)、脂質または多種の脂質の組み合わせ、およびそれらの混合物、から選択された可食性化合物が含まれる。
本発明の第2の態様は、可食性被膜を施した該乾燥果実の製造方法に関する。
本発明の第3の態様は、可食性被膜、さらには、可食性被膜を施した該乾燥果実を被覆し、サクサクした、カラメルで覆った、塩味を付けて(焼くか、または揚げた)、カラメルで覆って塩味を付けた、またはチョコレート被覆型の製品それぞれを製造する、糖、蜂蜜、塩またはチョコレートから選択された追加被膜を施した乾燥果実を含む製品に関する。
この説明で述べたような可食性被膜は、保護のためにこの被膜層で被覆した乾燥果実を提供し、それによってその賞味期限を延長させる。この保護が、抗酸化剤添加物などのための担体として作用する場合には、この被膜がもたらす保護の種類は、物理機械的(気体用のバリア)および/または化学的であってよい。この考え方は、抗酸化剤(通常市販の混合物)の作用と、該被膜の気体(特に、酸素)に対するバリアとしての防御との相乗作用を利用するので非常に興味深い。したがって、該抗酸化剤の化学的作用は、該製品の賞味期限を延長し、それに対して該バリアフィルムは、物理的に該表面に作用して、一方では該乾燥果実に対する気体(主に酸素)の作用を防御し、したがって酸化過程を遅延させ、他方では抗酸化剤の外部への移動を妨害し、したがって、該添加物の該乾燥果実内部への浸透を促進する。
この説明で述べた可食性被膜はまた、被覆対象乾燥果実の感覚刺激特性を変更しないという利点を有する。それにもかかわらず、所望するならば、前記乾燥果実の本来の感覚刺激特性および/または特徴は、所望の添加物を添加することによって随意に変更することができ、前記被膜は前記添加物の担体またはバリア(防御)として役立つ。
最初の態様では、本発明は可食性被膜を施した乾燥果実、以後本発明の被覆乾燥果実に関する。該乾燥果実には、乾燥果実、および可食性フィルムを含む前記乾燥果実用の少なくとも1つの被膜層が含まれ、前記フィルムには、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルメチルセルロース(EMC)、アラビアゴム(GA)、マルトデキストリン(MD)、脂質または多種の脂質の組み合わせ、およびそれらの混合物、によって形成された群から選択された可食性化合物が含まれる。
本明細書で使用される「乾燥果実」という用語は、焙煎の有無(スナック型製品)にかかわらず、練り粉菓子および糖菓、または既製製品産業、バター製品、ソーセージ、ビスケット、アイスクリーム、ヌガーにおける装飾または詰め物として、ならびにヨーグルト、チーズおよびクリーム(カスタード)などの成分で使用する任意の食用乾燥果実または乾燥果実のことである。例として、これらの乾燥果実は、アーモンド、ヘーゼルナッツ、クルミ、ピーナツ、ピスタチオ、マツの実、マカデミアナッツ、ペカンナッツ、レーズン、カカオ豆、カシューナッツ、押し出しシリアル、クリ、大豆派生物などであってよい。
本発明によって該可食性被膜を施すことができる乾燥果実は、丸ごとであるか、または切り刻まれていてよく、たとえば、形状および大きさの粒度および分布が任意である粒状物、棒または細長い小片の形態であってよい。
本発明の被覆乾燥果実には、可食性フィルムを含む少なくとも1つの被膜層が含まれる。前記可食性フィルムには、HPMC、HPC、MC、CMC、EMC、GA、MD、食用脂質または様々な食用脂質の組み合わせ、およびそれらの混合物、から成る群から選択された可食性化合物が含まれる。所望するならば、前記可食性フィルムはまた、1層以上の食用蛋白質を含有してもよい。
本明細書で使用される、「可食性化合物」という用語は、関与する国の法令における食用に適した食品添加物のリストに含まれる化合物のことである。同様に、「可食性脂質」という用語には、関与する国の法令における食用に適した食品添加物のリストに含まれる任意の脂質、たとえば、脂肪酸、トリグリセリドなどが含まれる。同様に、「可食性蛋白質」という用語には、関与する国の法令における食用に適した食品添加物のリストに含まれる天然、合成または組換え由来の任意の蛋白質の、たとえば、アルブミン、大豆蛋白質などが含まれる。
具体的な実施の形態では、前記可食性フィルムには可食性水溶性多糖、たとえば、セルロースエーテル、たとえば、HPMC、HPC、MC、CMC、EMCおよびそれらの混合物が含まれる。他の具体的な実施の形態では、前記可食性フィルムには、GAおよびMDの混合物が含まれる。他の具体的な実施形態では、前記可食性フィルムには、(i)HPMC、HPC、MC、CMC、EMCおよびそれらの混合物から選択されたセルロースエーテル、ならびに(ii)GAの混合物が含まれる。他の具体的な実施の形態では、前記可食性フィルムには、(i)HPMC、HPC、MC、CMC、EMCおよびそれらの混合物、から選択されたセルロースエーテル、ならびに(ii)可食性脂質または様々な可食性脂質の組み合わせ、の混合物が含まれる。
本発明の被覆乾燥果実に存在する可食性化合物の量は、広範囲に変化させることができる。具体的な一実施の形態では、本発明の被覆乾燥果実に存在する可食性化合物の量は、乾燥重量で表すと本発明の被覆乾燥果実の総重量に対して0.05%〜4%の間で、好ましくは0.05%〜2%の間である。
乾燥果実を被覆する被膜層の厚さは、広範囲に変化させることができる。具体的な一実施の形態では、本発明の被覆乾燥果実に存在する前記被膜層の厚さは、5μm〜1mmの間で、好ましくは10μm〜200μmの間である。本発明の被覆乾燥果実の被覆フィルムの厚さならびに中心(乾燥果実)に対する可食性化合物の量は、その他の種類のコーティングによってもたらされるものよりもかなり少ない。
本発明の被覆乾燥果実の被膜層で使用した可食性化合物は、良好な脂質および脂肪の保護ならびに酸素および湿気の進入に対する適切な防御を提供し、乾燥果実の賞味期限を延長させる。これは、本発明の被覆乾燥果実の最終的な適用に応じて、湿度の高い環境において、またはアイスクリーム基質の場合のような水との直接的接触においても浸透性を減少させるために、1つまたは複数の可食性脂質、たとえば、1つまたは複数の脂肪酸を含有することができる。
被膜層の可食性フィルムに使用することができる水溶性セルロースエーテルによって、フライ、蜂蜜および糖によるカラメル化または焙煎の場合のように、高温、たとえば、150℃〜180℃の間での処理が可能となる。
本発明の被覆乾燥果実に存在する可食性被膜層は、乾燥果実に機械的強度を付与すると同時に、気体、脂肪などに対する選択的バリアとして機能する。さらに、この可食性被膜層は、添加物またはその他の糖をベースとした被覆フィルム(クランチ)、蜂蜜(カラメル化)、塩(フライまたは焙煎)、チョコレート(チョコレートコーティング)または甘みと塩味の組み合わせ、の担体として機能してもよい。該被膜を糖、蜂蜜、塩またはチョコレートで生成する場合、本発明による可食性化合物のフィルムを含む層によって事前にコーティング(予備コーティング)すると、脂肪移動に対する保護がさらにもたらされる。
本発明の被覆乾燥果実に存在する被膜層は、所望するならば、食品についての観点から許容される1つまたは複数の添加物を含んでもよい。具体的な一実施の形態では、前記添加物は、(乾燥果実をコーティングする可食性フィルムの機械的特性を増強させる)可塑剤、(前述のように、相乗的な保護効果を実現させる)抗酸化剤、機能的および/または生物活性つまり機能性食品成分(ある種の疾患に罹患する危険性を低下させるために有益と見なされる物質または物質を有する混合物)、および適用することによって乾燥果実の感覚刺激特性を変更する添加物、たとえば、着色剤、香料、香味強化剤、甘味料、艶出剤などから選択される。
他の態様では、本発明は以下の段階、すなわち、a)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルメチルセルロース(EMC)、アラビアゴム(GA)、マルトデキストリン(MD)、可食性脂質または様々な可食性脂質の組み合わせ、およびそれらの混合物、によって形成される群から選択された可食性化合物を含むフィルム形成溶液を被覆対象乾燥果実の表面に塗布する段階;および、b)前記乾燥果実の表面に付着したフィルム形成溶液を乾燥させる段階、を含む本発明の被覆乾燥果実を得る方法に関する。
該フィルム形成溶液には、適切な溶媒に溶かした前述の可食性化合物が含まれる。具体的な一実施の形態では、前記フィルム形成溶液には水溶性多糖、たとえば、HPMC、HPC、MC、CMC、EMC、およびそれらの混合物、から形成される群から選択されたセルロースエーテルが含まれる。他の具体的な実施形態では、前記フィルム形成溶液には、GAおよびMDの混合物が含まれる。他の具体的な実施の形態では、前記フィルム形成溶液には、(i)HPMC、HPC、MC、CMC、EMCおよびそれらの混合物から選択されたセルロースエーテル、ならびに(ii)GA、の混合物が含まれる。他の具体的な実施の形態では、前記フィルム形成溶液には、(i)HPMC、HPC、MC、CMC、EMCおよびそれらの混合物から選択されたセルロースエーテル、ならびに(ii)可食性脂質または様々な可食性脂質の組み合わせ、の混合物が含まれる。該フィルム形成溶液には、所望するならば、適切な媒質にも可溶な1つまたは複数の可食性蛋白質をさらに含めてもよい。これらの化合物は、同じ溶液または異なる溶液に取り込ませてもよい。実際に、使用を所望する異なるフィルム形成製品に応じて、様々な溶液、たとえば、多糖誘導体の水性溶液および油に溶解した脂質を同一の乾燥果実に使用してもよい。同じ媒質(水、アルコール、脂肪など)に混和可能な異なる可食性化合物の場合、最良の方法としては、前記可食性化合物それぞれの溶液を別々に調製して適用することがよく、そうでなければ、前記可食性化合物それぞれの溶液を調製し、1つまたは複数の溶液に前記溶液を一緒にしてから、同時に、または連続して適用することがより適切である。異なる媒質に混和可能な異なる化合物の添加を所望する場合(たとえば、ある化合物は水に混和し、別の化合物は脂肪または脂質に混和する場合)には、適用方法は一般的に連続的に行う。同様に、エマルジョンは非混和性溶液から形成することができ、製品に塗布した後、一定時間をおくと、別々の層に分離する(Kamper, S.L., Fennema, O. “Water vapor permeability of an edible, fatty acid, bilayer film“. J. Food Sci., 1984; 49:1482−1485; Kamper, S.L., Fennema, O. “Use of an edible film to maintain water vapor gradients in foods”. J. Food Sci., 1985; 50:382−384)。
該溶媒は、フィルム形成溶液中に存在する可食性化合物の種類によって選択する。一般的に、フィルム形成溶液に存在する可食性化合物が多糖のとき、溶媒は水またはアルコールで、一方、それが脂質のとき、溶媒は液体または液状油脂中のその脂質自体であるが、場合によってはアルコールであってもよい。蛋白質の場合は、溶媒は水またはアルコールであってよい。
フィルム形成溶液中の可食性化合物の濃度は、その他の要素の中でも、選択した可食性化合物、溶媒および調製時の温度に応じて広範囲に変化させてよい。一般的に、フィルム形成溶液中の可食性化合物の濃度は、1重量%〜50重量%の間である。例として、該フィルム形成溶液がHPMC、HPC、MC、CMC、EMC、およびそれらの混合物、の中から選択されたセルロースエーテルを含むとき、フィルム形成溶液中の前記可食性化合物の濃度は、1重量%〜20重量%の間、好ましくは2重量%〜14重量%の間であると好適である。
該フィルム形成溶液は、その他の要素の中でも、可食性化合物、および選択した溶媒中におけるその溶解度、に応じて、可食性化合物を適切な溶媒に適切な温度で溶解することによって調製される。この問題の当業者であれば、最も適切な溶媒および温度を選択することによって可食性化合物を溶解する適切な条件を容易に設定することができる。例として、可食性化合物がHPCのとき、前記多糖は水またはアルコールに38℃未満の温度で溶解し、一方、HPMC、CMCまたはMCのときは、水またはアルコールに38℃未満の温度か、そうでなければ、38℃以上の温度で溶解するが、HPMLおよびMCの場合は、最初に80〜90℃の湯に分散させて、「フィッシュアイ」と称する塊を防ぐことが望ましい。同様に、該可食性化合物が澱粉派生物である場合、該化合物の溶解を可能にするために温度を上昇させることが必要であり、この温度は通常50℃と70℃との間である。同じように、GAの場合、温度を85〜90℃まで上昇させることが最も良い。
本発明の被覆乾燥果実におそらく存在する前述の添加物は、フィルム形成溶液に溶解するか、または懸濁してもよく、あるいは、天然可食性ポリマー(または同物の誘導体)でコーティングされた乾燥果実に、事後に、すなわち、フィルム形成溶液によるコーティングが完了した後に添加してもよい。他の実施の形態では、前記添加物は、被覆前に、すなわち、事前に、乾燥果実に取り込まれる。これらの添加物のいずれも水には溶解も分散もしないが、アルコールには溶解または分散した場合、大部分の水溶性セルロースエーテルはアルコールにも可溶性なので、フィルム形成溶液中の選択された可食性化合物の可溶化は、該添加物が可溶なアルコール媒体中で実施してもよい。該添加物は、該乾燥果実に塗布した脂肪に溶解してもよく、その後親水コロイド層(たとえば、HPMCのようなセルロース誘導体の水性溶液で)または他の被膜または可食性被膜の組み合わせでコーティングしてもよい。
該フィルム形成溶液は、いかなる従来方法によって、標準的装置または器具を使用して、前記乾燥果実上に均一な被膜が生じるのを可能にする条件で被覆対象乾燥果実の表面に塗布してもよい。具体的な一実施の形態では、前記フィルム形成溶液は回転ドラム内で滴下または噴霧によって乾燥果実に塗布される。
被覆対象乾燥果実に塗布するフィルム形成溶液の量は、広範囲に変化させてよい。しかし、具体的な一実施の形態では、塗布するフィルム形成溶液の量は、本発明の被覆乾燥果実上に得られる可食性化合物の量を、本発明の被覆乾燥果実の総重量に対して、乾燥重量で表すと0.05〜4%の間、好ましくは0.05〜2%の間であるように、また、本発明の被覆乾燥果実上の被膜層の厚さを、5μm〜1mmの間、好ましくは10〜200μmの間であるようにする。
該フィルム形成溶液を乾燥果実に塗布した後、次いで前記フィルム形成溶液を乾燥させる。乾燥果実表面上に付着した前記フィルム形成溶液を乾燥させることによって、前記乾燥果実をコーティングする可食性化合物を含むフィルム層を得ることが可能である。乾燥は、いかなる従来の方法または技術によって実施してもよい。例として、乾燥果実に付着させたフィルム形成溶液の乾燥は、110℃以下の温度で、空気を用いて実施してもよいが、場合によっては200℃までの高温で実施する必要があるかもしれない。
一実施の形態では、前記乾燥は、留去(evaporation)、ならびに物質(水蒸気)の輸送および対流加熱を容易にする送風機によって、該フィルム形成溶液を該乾燥果実に塗布した、同一の回転ドラム内で実施してもよい。この場合、乾燥果実を切り刻むとき、回転を時々停止し、撹拌せずに数分間乾燥を実施して、乾燥果実内の油が滲出するのを防ぐことが望ましい。他の具体的な実施の形態では、前記乾燥は、たとえば、食用の多糖、脂質または蛋白質のような、フィルム形成溶液に存在する可食性化合物と同様の、または異なった、粉末状の化合物を添加することによって加速することができる。代わりに、または付け加えて、回転ドラム内での乾燥ではフィルム形成溶液の乾燥が十分でないときには、前記乾燥は、トンネル乾燥機、空気調節室、オーブンまたは乾燥炉内で実施してもよい。特に、前記乾燥は、以下の領域を含むトンネル乾燥機内で実施してよい。
1)熱風乾燥領域。この領域では、コーティング処理および添加物の添加後に存在する水分またはその他の残留溶媒の最初の除去が行われる。このようにして、大量の溶媒が除去されるが、この除去はその後の乾燥段階を省くには十分でないことが多い。
2)赤外線ランプ照射乾燥領域。この領域では、要求される規格に合致するために、必要な溶媒を除去し、それと同時に、場合によっては(たとえば、フィルムの物理化学的構造を変更する場合のような)、必要な迅速な表面熱処理を実施するための系を利用する。
3)冷風冷却領域。この領域は滞留時間を減少させるために有用であるが、使用した空気の温度の低下と相対湿度の増加の両方をうまく満足させなければならない。
この系は、数多くの操作変数、たとえば、乾燥空気および冷却空気の温度および速度、ランプの設定温度ならびに総加熱力(使用したランプの数および各ランプの個々の出力に関連したもの)、乾燥ベルトの速度、ベルトに沿って移動する製品の厚さ、などを変更することができるので、多目的になろうとする。また、前述の領域はいずれも全て使用してもよく、そうでなければ特にそれらのいくつかだけを使用してもよい。
被覆対象乾燥果実に付着させたフィルム形成溶液を完全に乾燥させた後、HPMC、HPC、MC、CMC、EMC、GA、MD、可食性脂質または様々な可食性脂質の組み合わせ、およびそれらの混合物、から選択された可食性化合物を含み、場合によっては前記乾燥果実をコーティングする1つまたは複数の可食性蛋白質を含む、フィルム層が得られる。
フィルム形成溶液塗布段階および乾燥段階は、被覆対象乾燥果実に塗布を望む予備被膜層または被膜層の数に応じて、様々な回数で反復してよい。該層は、同一であっても、異なっていてもよい。
他の実施の形態において、本発明は、可食性被膜を施した乾燥果実を含む製品に関し、さらに、可食性被膜を施した前記乾燥果実を被覆する糖、蜂蜜、塩またはチョコレートから選択された更なる被覆を含む製品に関し、歯応えがある、カラメル化したり、揚げたり、焙ったり、塩付けしたり、チョコレートで被覆したりしたタイプの、またはそうでなければカラメルおよび塩を組み合わせた、製品を生成する。
以下の実施例は本発明を例示するものであって、制限を意味するものではない。
[実施例1]
焙煎ヘーゼルナッツにおける多糖フィルムの塗布
皮をむいた焙煎ヘーゼルナッツの様々なコーティングは、多糖誘導体の様々な水性溶液を塗布して調製した。具体的に、塗布は以下の表にあるように実施した。
Figure 0004478026
該被膜は、該フィルム形成溶液を直接乾燥果実に添加し、コーティングドラム内でこれを5分間回転させ、さらに10分以上熱風乾燥することによって生成する。次に、オーブン内に入れて40〜45℃で乾燥させる。
コーティングしていない製品に対する保存の改善を評価するために、得られた様々な製品に対し加速経時変化をさせた。最初に、(オーブン内において)35℃、相対湿度75%の外部環境条件に設定した開放容器内で、異なる期間製品を慣らした(調整期間)。酸化安定性の試験は、120℃でランシマット法(Rancimat at 120℃、AOCS Cd 12b−92、1992)により、これらの調整試料について実施した。コーティングしていない乾燥果実を、対照として使用した。
ランシマット法によれば、高温で酸素存在下での変性を促進させることにより乾燥果実の酸化安定性を測定することが可能である。このように、試験する様々な試料について、誘導時間を変数として測定する。これは、所望する条件下で酸化することなく製品が維持される時間と直接関係があり、誘導時間値が高ければ高いほど、酸化安定性が高く、したがって、製品の保存性が良好である。
前記変数は、2つの部分から構成されるランシマット装置を使用して自動的に測定される:
−湿潤部分。ここで該試料は高温の空気流に曝露される。この結果として、乾燥果実に含有される油脂は強制的に酸化され、揮発性有機酸を遊離する。この目的のために蒸留水を分注した測定容器に前記揮発性分解生成物を集め、伝導セルによって連続的に検出する。
−対照ユニット。ここでは湿潤部分で得られた異なる測定値をモニターして、評価する。結果および曲線をプリンターで記録する。記録された曲線から得ることができる結果の1つはいわゆる誘導時間、突然伝導率の増加が発生する時間で、該生成物固有の抗酸化防御の終点を示す。
図1および図2に結果を示す。見て分かるように、多糖誘導体で被覆した製品の誘導時間は長く、すなわち、1ヶ月または2ヶ月の調整期間(conditioning)の後では、対照よりも優れた耐酸化性を示した。特に、HPMC、CMC1、CMC2またはMC2といったいくつかのセルロース誘導体は、その他の生成物、たとえば、HPAよりも良い性能を示し、誘導時間は後者と比較して約1時間長かった。
[実施例2]
Marconaアーモンド丸ごとへの多糖フィルムの塗布およびその後のカラメル化
皮をむいた生Marconaアーモンド丸ごとに対して、2種類のフィルムを別々に塗布した。1つはアラビアゴム(GA、AGRIGUM(商標)G/MH、「アグリプロダクツ・グループ(The Agriproducts group)」)の水溶液から作製し、もう一つはヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC、Methocel(商標)、E15、ダウ(Dow))から作製した。調製した溶液は、それぞれ33%および8%であった。より濃縮されたGA溶液を調製する理由は、HPMCと比較してフィルム形成能力が低いからである。中心に対するポリマーの量は、HPMCの場合は0.08%で、GAの場合は0.33%である。一旦該フィルムをコーティングドラム内に添加したら、糖および蜂蜜の水溶液(糖25%、蜂蜜25%および水50%)をまず該乾燥果実に塗布し、次に粉末状のキャスター糖(グラニュー糖)を塗布する。得られた生成物をフライヤーに入れ、初期温度は180℃、最終的には165℃で油中にコーティングカラメル化乾燥果実を浸漬する。最終生成物を取り出し、空気中で乾燥させる。
互いに、および対照(予備コーティングを施さない乾燥果実)に対するHPMCおよびGA予備コーティングを施したカラメル化試料の保存の改善を観察するために、実施例1で説明した方法に従い、試料を35℃、相対湿度(hr)75%のオーブン内において、開放容器内で数日間調整した。試料を定期的に採取し、酸化安定性分析を実施した(120℃におけるランシマット、AOCS Cd 12b−92、1992)(信頼区間95%)。
結果を図3に示す。前記図3では、誘導時間の増加、すなわち、既にHPMCで被覆したカラメル化アーモンドの顕著な保存の改善を認めることができる。65日後の誘導時間の違いは、GAでコーティングした試料に対して実質的に2時間で、対照に対しては2時間半である。
[実施例3]
つきの、塩漬けしたLarguetaアーモンドに対するHPMCフィルムの塗布およびその後の焙煎
この実施例において、開始製品は、通常の塩を用いた水溶液にアーモンド1kgに対し塩190gの割合で浸漬させた生Larguetaアーモンドである。取り出した後、一部のアーモンドをHPMCでコーティングし、他のものは対照としてコーティングせずにそのままにしておき、第3の群をGA(AGRIGUM(商標) G/MH、「アグリプロダクツ・グループ」)でコーティングする。GAは試料の感覚刺激特性に陰性の効果を有していたので、時間を追って改善を調べることはしなかったことは断っておかなければならない。添加したHPMC(Methocel(商標)E15、ダウ)の量は、乾燥果実に対してHPMC0.5%である。コーティングしたアーモンドおよび対照アーモンドをいずれも160℃で1時間焙煎する。
HPMCで既にコーティングした試料および対照試料(予備コーティングを施さない乾燥果実)の保存の改善を観察するために、実施例1および2で説明した方法に従い、該試料を35℃、相対湿度(hr)75%のオーブン内において、開放容器内で数日間調整した。試料を定期的に採取し、酸化安定性分析を実施した(120℃におけるランシマット、AOCS Cd 12b−92、1992)(信頼区間95%)。
結果を図4に示す。前記図4では、誘導時間の増加、すなわち、焙煎の前にHPMCで被覆したカラメル化アーモンドの顕著な保存の改善を認めることができる。30日後の誘導時間の違いは、対照試料に対して実質的に2時間である。
[実施例4]
切り刻み焙煎したペカンナッツにおける酸化に対する様々な防御方法の適用(および様々な方法の組み合わせによる相乗効果の評価)
焙煎し、切り刻み、3.55〜6mmの粒径で選別したペカンナッツに様々な抗酸化剤処理を行った。それらのそれぞれの酸化に対する防御に関する効果を比較するために、様々な処理をこの製品に適用した。具体的には、3種類の異なる処理を実施した。
処理1:11.1%HPMC溶液(中心に対してHPMC1.1%)を使用して焙煎し切り刻んだペカンナッツをHPMCフィルムでコーティングし、その後熱風乾燥。
処理2:最小トコフェロール濃縮度70%(Biocaps A 70)でトコフェロールを濃縮した油性溶液を、次にエタノールに溶解し、濃縮した油性のトコフェロール溶液の濃度が乾燥果実に対して400ppmであるように(純粋なトコフェロール最小濃度は280ppmである)、焙煎し切り刻んだペカンナッツに塗布。一旦、エタノールおよび濃縮トコフェロール溶液のこの混合物を塗布したら、添加したエタノールを全て留去して除去するために得られた生成物を空気乾燥する。
処理3:この処理は前記2種類の処理を組み合わせたもので、まず第1にトコフェロール混合物を処理2で説明した方法にしたがって添加し、次にHPMCフィルムを処理1で説明したのと同じ条件で塗布する。
各処理後に得られた製品および対照試料(未処理および未コーティングの焙煎し切り刻んだペカンナッツ)の保存の改善を観察するために、実施例1〜3で説明したような方法に従い、外部環境条件を35℃および相対湿度75%(hr)(オーブン内)に設定した開放容器内で数日間試料を調整した。試料を時折採取し、酸化安定性分析を実施した(120℃におけるランシマット、AOCS Cd 12b−92、1992)。
結果を図5に示す。保存処理のいずれかを使用してどのように製品の酸化安定性の改善が示されるかは、前記の図5に見いだすことができる。前述した3種類の処理方法のいずれかで処理した異なる製品の誘導時間値は、対照の値と比較して高い。言い換えると、それらの酸化安定性は対照の酸化安定性より高い。処理3、すなわち処理1および処理2を組み合わせて行った製品の場合、酸化安定性に関する改善は非常に高く、この事実は前述の条件で30日間調整した試料で得られた誘導時間の値から明らかに顕著である。したがって、対照および処理3で得られた製品の間の酸化安定性の差は、約2時間以上で、処理した製品の方が好適である。処理1および2を行った製品それぞれと比較した処理3を行った製品の酸化安定性に関する差はまた明らかで、処理3を行った製品の場合では、その他2つの場合に対して1時間を上回る優れた安定性が得られた。したがって、2種類の処理を一緒に使用したとき、相乗的抗酸化作用があることを示している。
[実施例5]
焙煎ヘーゼルナッツスティックにおける様々な抗酸化方法の組み合わせ
焙煎ヘーゼルナッツスティックの賞味期限を延長するために、抗酸化剤(トコフェロールとパルミチン酸アスコルビル、tocoferoles y palmitato ascorbilo)の混合物の添加およびその後のHPMCフィルムのコーティングを含む組み合わせ処理をそれらに適用する。他の応用では、説明した処理は、最後に糖の層を添加することによって完了する。これらのスティックの一般的な平均寸法は、4×4×6mmの角柱に相当する。抗酸化剤混合物を添加する場合、前記混合物はコグニス社から商標Controx(登録商標)LF10として市販されている。該油性混合物は、トコフェロール約7.5%およびパルミチン酸アスコルビル10%を含有する。本適用法では、該油性混合物は、ヘーゼルスティックに塗布する前にヒマワリ種子油で希釈した。製品全体に対する抗酸化剤の濃度は500ppmで、混合物28.6g当たりヒマワリ種子油100mlを用いて市販の混合物をヒマワリ種子油で希釈した。18%HPMC溶液をその後塗布して、HPMC含量2.0%の製品が得られた(この製品の使用量を増やすのは、被覆対象中心の形状によって、面積/量比の値を増加させるという事実による)。最後に、該製品を熱風で乾燥する。この製品を非真空で封をしたプラスティックバッグ内で室温に維持した。
糖の外層を有する製品に関しては、スクロース63.3%、グルコース3.3%、および水33.4%で作製したシロップを塗布することによってこれを実現する。このシロップを103℃で沸騰させ、その後前記の段落で説明したように処理した中心に塗布し、同様に熱風乾燥する。この場合得られた製品は糖を20%有していた。この製品をまた、非真空で封をしたプラスティックバッグ内で室温に維持した。
処理してコーティングした試料および対照試料(未処理および未コーティング焙煎ヘーゼルスティック)の保存の改善を観察するために、前述のように(真空で封をしたプラスティックバッグ内で、室温で曝露して)数日間調整した。試料を時折採取し、酸化安定性分析を実施した(120℃におけるランシマット、AOCS Cd 12b−92、1992)。
結果を図6に示す。前記の図6に認めることができるように、抗酸化剤混合物の添加およびバリアフィルムの塗布から成る組み合わせ処理を使用した場合の保存の改善は非常に顕著であり、誘導時間値は対照値に対してこの組み合わせ処理を行った製品で優れている。前記の組み合わせ処理を行い、その後糖層でコーティングした試料の場合でも同様のことが起こったが、その差は前記の場合ほどではない。
皮むき焙煎ヘーゼルナッツの、未コーティングおよび試料の予備調節期間(オーブン内、35℃、相対湿度(hr)75%、開封包装)に応じてCMC1、CMC2、HPMC、MC1、MC2、HPAでコーティングした、酸化安定性(ランシマット法によって120℃での誘導時間として測定)を示した図である(実施例1参照)。 皮むき焙煎ヘーゼルナッツの、未コーティングおよび試料の予備調節期間(オーブン内、35℃、相対湿度(hr)75%、開封包装)に応じてHPCでコーティングした、酸化安定性(ランシマット法によって120℃での誘導時間として測定)を示した図である(実施例1参照)。 カラメル化したMarconaアーモンドの、未コーティングおよび試料の予備調節期間(オーブン内、35℃、相対湿度(hr)75%、開封包装)に応じてGAまたはHPMCでコーティングした、酸化安定性(ランシマット法によって120℃での誘導時間として測定)を示した図である(信頼区間95%)(実施例2参照)。 塩づけ浸漬し、焙煎した、皮つきのLarguetaアーモンドの、未コーティングおよび試料の予備調節期間(オーブン内、35℃、相対湿度(hr)75%、開封包装)に応じてHPMCでコーティングした、酸化安定性(ランシマット法によって120℃での誘導時間として測定)を示した図である(信頼区間95%)(実施例3参照)。 焙煎し切り刻んだペカンナッツの、未処理および試料の予備調節期間(オーブン内、35℃、相対湿度(hr)75%、開封包装での)に応じて酸化に対して様々な方法で処理(HPMCコーティング、トコフェロール処理、およびトコフェロール処理とHPMCコーティングの両方)した、酸化安定性(ランシマット法によって120℃で誘導時間として測定)を示した図である(信頼区間95%)(実施例4参照)。 焙煎アーモンドスティックの、未処理および試料(非真空で封をし プラスティックバッグ内に試料を入れて室温に曝露する)の予備調節期間に応じて酸化に対して様々な方法で処理(トコフェロール処理とHPMCコーティングの両方、およびトコフェロール処理、HPMCコーティング、その上の糖コーティング)した、酸化安定性(ランシマット法によって120℃での誘導時間として測定)を示した図である(実施例5参照)。

Claims (25)

  1. ヘーゼルナッツ、アーモンド、クルミ、ピーナツ、ピスタチオ、マツの実、マカダミアナッツ、ペカンナッツ、カカオ豆、カシューナッツ、クリ、押し出しシリアル、および大豆誘導体、
    から形成される群から選択される乾燥果実と、
    耐酸化性の可食性フィルムからなる、少なくとも前記乾燥果実用の第1の被膜層と、
    を含み、
    前記耐酸化性の可食性フィルムは、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルメチルセルロース(EMC)、アラビアゴム(GA)、マルトデキストリン(MD)、およびそれらの混合物、によって形成された群から選択された耐酸化性の可食性化合物からなる、
    耐酸化性の可食性コーティングを有する乾燥果実。
  2. 前記乾燥果実は、丸ごとであるか、または切り刻まれている、
    請求項1に記載の乾燥果実。
  3. 請求項1に記載の乾燥果実であって、
    前記可食性化合物は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルメチルセルロース(EMC)、およびそれらの混合物、
    によって形成される群から選択される、乾燥果実。
  4. 請求項1に記載の乾燥果実であって、
    前記可食性化合物は、アラビアゴム(GA)およびマルトデキストリン(MD)の混合物からなる、乾燥果実。
  5. 請求項1に記載の乾燥果実であって、
    前記可食性化合物は、
    (i)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルメチルセルロース(EMC)、およびそれらの混合物、から選択されたセルロースエーテルと、
    (ii)アラビアゴム(GA)と、
    の混合物からなる、乾燥果実。
  6. 請求項1に記載の乾燥果実であって、
    前記可食性コーティングが、乾燥果実の総重量に対して、乾燥重量で0.05重量%と4重量%との間、好ましくは0.05重量%と2重量%との間である、乾燥果実。
  7. 請求項1に記載の乾燥果実であって、
    前記可食性コーティングの厚さは、5μmから1mm、好ましくは10〜200μmの範囲である、乾燥果実。
  8. 請求項1に記載の乾燥果実であって、
    前記可食性コーティングが、機能的および/または生物活性または機能性食品成分、着色剤、香料、香味強化剤、甘味料、艶出剤、ならびにそれらの混合物、
    によって形成される群から選択された添加物をさらに含む、乾燥果実。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の、可食性被膜を用いた乾燥果実の製造方法であって、
    a)乾燥果実の表面に耐酸化性のフィルム形成溶液を塗布する段階であって、前記耐酸化性のフィルム形成溶液が、溶媒と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルメチルセルロース(EMC)、アラビアゴム(GA)、マルトデキストリン(MD)、およびそれらの混合物からなる群から選択された可食性化合物と、からなる、段階と、
    b)前記被覆対象乾燥果実の表面に付着したフィルム形成溶液を乾燥させる段階と、
    を含む、方法。
  10. 請求項9に記載の方法であって、
    前記耐酸化性のフィルム形成溶液は、
    溶媒と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルメチルセルロース(EMC)、およびそれらの混合物、によって形成される群から選択された可食性化合物と、からなる、方法。
  11. 請求項9に記載の方法であって、
    前記可食性化合物は、アラビアゴム(GA)およびマルトデキストリン(MD)の混合物からなる、方法。
  12. 請求項9に記載の方法であって、
    前記可食性化合物は、
    (i)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルメチルセルロース(EMC)、およびそれらの混合物、から選択されたセルロースエーテルと、
    (ii)アラビアゴム(GA)と、
    の混合物からなる、方法。
  13. 請求項9に記載の方法であって、
    前記可食性化合物が、前記耐酸化性のフィルム形成溶液の重量基準で1重量%〜50重量%の間の濃度で含まれる、方法。
  14. 請求項13に記載の方法であって、
    前記耐酸化性のフィルム形成溶液は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルメチルセルロース(EMC)、およびそれらの混合物、
    によって形成される群から選択された可食性化合物を1重量%と20重量%との間、好ましくは2重量%と14重量%との間の濃度で含む、方法。
  15. 請求項9に記載の方法であって、
    前記耐酸化性のフィルム形成溶液は、回転ドラム内で滴下または噴霧によって被覆対象乾燥果実に塗布される、方法。
  16. 請求項9に記載の方法であって、
    前記乾燥果実に存在する可食性化合物の量は、乾燥重量で表すと前記乾燥果実の総重量に対して、0.05重量%と4%重量との間、好ましくは0.05重量%と2重量%との間にある、方法。
  17. 請求項9に記載の方法であって、
    前記乾燥果実に付着させた前記耐酸化性のフィルム形成溶液の乾燥は、200℃以下の温度、好ましくは110℃以下の温度の空気で実施される、方法。
  18. 請求項9に記載の方法であって、
    前記乾燥果実に付着させた前記耐酸化性のフィルム形成溶液の乾燥には、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルメチルセルロース(EMC)、アラビアゴム(GA)、マルトデキストリン(MD)、およびそれらの混合物から選択された粉末状の可食性化合物を添加する工程が含まれる、方法。
  19. 請求項9に記載の方法であって、
    前記乾燥果実に付着させた前記耐酸化性のフィルム形成溶液の乾燥は、回転ドラム内で送風手段によって実施される、方法。
  20. 請求項9に記載の方法であって、
    前記乾燥果実に付着させた前記耐酸化性のフィルム形成溶液の乾燥は、トンネル乾燥機、空気調節室、オーブンまたは乾燥炉内で実施される、方法。
  21. 請求項9に記載の方法であって、
    前記乾燥果実に付着させた前記耐酸化性のフィルム形成溶液の乾燥は、以下の領域、つまり、
    1)熱風乾燥と、
    2)赤外線ランプ照射乾燥と、
    3)冷風冷却と、
    を含み、トンネル乾燥機内で実施される、方法。
  22. 請求項9に記載の方法であって、
    前記耐酸化性のフィルム形成溶液の、塗布(段階a)と、乾燥(段階b)と、
    に関与する段階を、様々な回数で反復することを含む、方法。
  23. 請求項22に記載の方法であって、
    前記層は、同一であるか、または異なる、方法。
  24. 請求項9に記載の方法であって、
    前記被覆乾燥果実に1つまたは複数の添加物の追加をさらに含む、方法。
  25. 請求項1から8のいずれか1項に記載の、あるいは請求項9から2のいずれか1項に記載の方法によって得ることができる、被覆乾燥果実と、
    さらに、前記被覆乾燥果実を被覆する、糖、蜂蜜、塩またはチョコレート、から選択された追加被膜と、
    を含む、乾燥果実の派生物。
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